(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-04
(45)【発行日】2024-10-15
(54)【発明の名称】内視鏡装置
(51)【国際特許分類】
A61B 1/00 20060101AFI20241007BHJP
A61B 1/01 20060101ALI20241007BHJP
A61B 18/26 20060101ALI20241007BHJP
【FI】
A61B1/00 621
A61B1/01 511
A61B1/00 715
A61B18/26
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022169394
(22)【出願日】2022-10-21
【審査請求日】2022-12-20
(32)【優先日】2021-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500498763
【氏名又は名称】ジャイラス エーシーエムアイ インク ディー/ビー/エー オリンパス サージカル テクノロジーズ アメリカ
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】カート・ジー・シェルトン
【審査官】小野 健二
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0352650(US,A1)
【文献】特開2021-118846(JP,A)
【文献】特表2017-531482(JP,A)
【文献】特表2020-501813(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 1/00-1/32
18/20-18/28
G02B 23/24-23/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業チャネルを有する細長いスコープを介して、対象の体内の標的結石にレーザ砕石術エネルギーを送達し、前記標的結石を1つまたは複数の破片に破砕するために使用するための内視鏡装置であって、
前記スコープの遠位端に結合されるような大きさおよび形状にされた遠位対物ヘッド
であって、スナップオン係合によりレーザファイバを前記スコープの遠位端に係合可能な係合機能部を含んだ遠位対物ヘッドと、
前記スコープの前記遠位端で前記遠位対物ヘッドに取り付けられているレーザファイバ遠位端を含む
前記レーザファイバであって、前記レーザファイバは前記スコープの前記作業チャネルの外側で前記遠位対物ヘッドから前記スコープの近位端に向かって近位に延在し、前記レーザファイバ遠位端は
、前記スコープの前記作業チャネルに向かって
吸引される前記標的結石に向かってレーザ砕石術エネルギーを送達するために前記スコープの前記作業チャネルを越えた場所に向かって配向されるように前記スコープの前記遠位端で前記遠位対物ヘッドに取り付けられている、レーザファイバと、
を含む、内視鏡装置。
【請求項2】
前記遠位対物ヘッドはユーザ取り付け可能かつ前記スコープの前記遠位端からユーザ除去可能である、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記遠位対物ヘッドは、前記スコープ上の1つまたは複数の対応する嵌合フィーチャと係合して、前記遠位対物ヘッドのユーザ取り付けまたは前記スコープからのユーザ取り外しのうちの少なくとも1つをするように適合された1つまたは複数の係合フィーチャを含む、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記遠位対物ヘッドは製造時に前記スコープの前記遠位端に固定される、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記遠位対物ヘッドは、照明光学系、撮像カメラ検出器、または撮像光学系の少なくとも1つも含む、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記レーザファイバ遠位端は
、前記スコープの前記作業チャネルに向かって
吸引される前記標的結石に向かって
前記レーザ砕石術エネルギーを送達しながら前記標的結石を観察するために前記撮像カメラ検出器または撮像光学系の少なくとも1つの視野内で前記スコープの前記作業チャネルを越えた場所に向かって配向されるように前記スコープの前記遠位端で前記遠位対物ヘッドに取り付けられている、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記レーザファイバ遠位端は、前記スコープの前記遠位端で前記遠位対物ヘッドの最遠位端より
近位である場所で前記遠位対物ヘッドに取り付けられている、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記スコープをさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記スコープの前記作業チャネルに向かって
吸引される前記標的結石から前記レーザファイバの遠位端を分離する窓をさらに含み、前記窓は、前記レーザファイバから受け取られる電磁エネルギーに対して透過性である、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記レーザファイバの遠位端と前記遠位対物ヘッドの遮蔽部分との間にシールドをさらに含み、前記シールドは、前記遠位対物ヘッドの前記遮蔽部分から離れるように電磁エネルギーを反射させること、または前記遠位対物ヘッドの前記遮蔽部分から離れるように前記電磁エネルギー
により生成した熱を沈めるもしくはさもなければ消散させること、のうちの少なくとも1つによって、前記レーザファイバの前記遠位端で放出された
前記電磁エネルギーによって生成された熱から前記遠位対物ヘッドの前記遮蔽部分を保護するように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
中に挿入された前記スコープを収容するような大きさおよび形状にされた中央長手方向シース内腔を含む細長いスコープシースをさらに含み、前記レーザファイバは前記スコープの前記作業チャネルの外側で前記遠位対物ヘッドから前記シース内腔を通って前記スコープの近位端に向かって近位に延在する、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記細長いスコープの遠位部分は横並び方式で前記遠位対物ヘッドに横方向にエンドユーザ取り付け可能かつこれから取り外し可能である、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
対象の体内の標的にレーザエネルギーを送達するために使用するための内視鏡装置であって、
作業チャネルを有する細長いスコープと、
前記スコープの遠位端で取り付けられているレーザファイバ遠位端を含むレーザファイバであって、前記レーザファイバは前記スコープの前記作業チャネルの外側で遠位対物ヘッドから前記スコープの近位端に向かって近位に延在し、
前記遠位対物ヘッドは、スナップオン係合により前記レーザファイバを前記スコープの遠位端に係合可能な係合機能部を含み、前記レーザファイバ遠位端は、前記標的に向かって
前記レーザエネルギーを送達するために前記スコープの前記作業チャネルを越えた場所に向かって配向されている、レーザファイバと、
を含む、内視鏡装置。
【請求項14】
前記レーザファイバは製造時に前記スコープの前記遠位端に固定されて取り付けられる、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記レーザファイバはユーザ取り付け可能かつ前記スコープの前記遠位端からユーザ除去可能である、請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記
遠位対物ヘッドは、前記スコープ上の1つまたは複数の対応する嵌合フィーチャと係合して、前記レーザファイバのユーザ取り付けまたは前記スコープからのユーザ取り外しのうちの少なくとも1つをするように適合された1つまたは複数の係合フィーチャを含む、請求項13に記載の装置。
【請求項17】
作業チャネルを有する細長いスコープを介して、対象の体内の標的にレーザエネルギーを送達するために使用するための内視鏡装置であって、
前記スコープの遠位端にユーザ取り付け可能かつこれからユーザ取り外し可能であるレーザファイバ遠位端を含むレーザファイバであって、前記レーザファイバは前記スコープの前記作業チャネルの外側で遠位対物ヘッドから前記スコープの近位端に向かって近位に延在し、
前記遠位対物ヘッドは、スナップオン係合によりレーザファイバを前記スコープの遠位端に係合可能な係合機能部を含み、前記スコープの前記遠位端に取り付けられたとき、前記レーザファイバ遠位端は、前記標的に向かって
前記レーザエネルギーを送達するために前記スコープの前記作業チャネルを越えた場所に向かって配向されている、レーザファイバ、
を含む、内視鏡装置。
【請求項18】
前記スコープの遠位端に結合されるような大きさおよび形状にされた
前記遠位対物ヘッドをさらに含み、前記レーザファイバは前記遠位対物ヘッドを介して前記スコープの前記遠位端に固定されている、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記遠位対物ヘッドは、照明光学系、撮像カメラ検出器、または撮像光学系の少なくとも1つを含む、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記レーザファイバの遠位端と前記遠位対物ヘッドの遮蔽部分との間にシールドをさらに含み、前記シールドは、前記遠位対物ヘッドの前記遮蔽部分から離れるように電磁エネルギーを反射させること、または前記遠位対物ヘッドの前記遮蔽部分から離れるように前記電磁エネルギー
により生成した熱を沈めるもしくはさもなければ消散させること、のうちの少なくとも1つによって、前記レーザファイバの前記遠位端で放出された電磁エネルギーによって生成された熱から前記遠位対物ヘッドの前記遮蔽部分を保護するように構成されている、請求項18に記載の装置。
【請求項21】
前記レーザファイバの遠位端を前記標的から分離する窓をさらに含み、前記窓は、前記レーザファイバから受け取られる電磁エネルギーに対して透過性である、請求項17に記載の装置。
【請求項22】
中に挿入された前記スコープを収容するような大きさおよび形状にされた中央長手方向シース内腔を含む細長いスコープシースをさらに含み、前記レーザファイバは前記スコープの前記作業チャネルの外側で前記スコープの前記遠位端から前記シース内腔を通って前記スコープの近位端に向かって近位に延在する、請求項17に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本非仮特許出願は、「EMBEDDED LASER FIBER FOR ASPIRATED STONE ABLATION」という名称の、2021年10月22日に出願された米国仮特許出願第63/270,797号(代理人整理番号5409.603PRV)に対する優先権およびその出願の利益を主張するものであり、その明細書、請求項、および図面をここに、参照によりその全体を本明細書に組み込む。
【0002】
本明細書に記載の例示的および非限定的な実施形態は、医療機器に関する。より詳細には、例示的および非限定的な本開示は、スコープデバイスの作業チャネルの外側でレーザファイバを使用するための医療機器および機構のための技術、製品、アセンブリ、方法、および/または装置に関する。
【背景技術】
【0003】
尿管鏡、膀胱鏡、腎盂鏡、胃鏡、内視鏡などのような、一般にスコープと呼ばれる医療検査ツールを使用して、異常を診断および治療する目的で体の内側を点検することができる。
【0004】
たとえば、内視鏡は、光学的または電子的撮像システムを含む遠位端、およびたとえばこのデバイスを操作するためまたはその画像を見るためのコントロールを備えた近位端を有する。細長いシャフトが近位端および遠位端を接続する。いくつかの内視鏡により、医師が1つまたは複数のツールを、作業チャネルを下って通過させ、たとえば、組織を切除するまたは物体を回収する道具を通過させることが可能になる。
【0005】
過去数十年にわたって、内視鏡検査の分野において、そして特に体内の生理学的結石、たとえば、物質の石灰化物または凝結物の破壊および回収のために内視鏡内へ道具を挿入する方法に関して、いくつかの進歩がなされてきた。内視鏡処置を行う医療分野における異なる技術が開発されてきており、これは、超音波または他の音響砕石術、空気圧砕石術、電気水圧砕石術、およびレーザ砕石術で使用される道具のような、異なるサイズの道具を含む。たとえば、レーザ砕石術は、緑色光またはホルミウムレーザを使用して結石を破壊することを含むことができる。一般に、レーザファイバが内視鏡の作業チャネル内へ標的に向かって挿入されるが、これにより他の道具または目的のために作業チャネルを使用することが妨げられることがあり、そしてこれはしたがって道具の交換、処置の長期化などを伴うことがある。
【0006】
医療関係者がレーザファイバを内視鏡内へ挿入するとき、レーザファイバの挿入には、長さが1メートルになり得る、医療機器の遠位端に到達するために精度および時間を要する。この時間の間、患者は通常、部分的または完全に鎮静化させられる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、添付の図面に示すように、この技術の実施形態の例の次のより具体的な説明から明らかになるであろう。図面は必ずしも一定の縮尺ではなく、代わりに本開示の実施形態を示すことに強調が置かれている。図面において、同様の数字が異なる図において類似の構成要素を指すことができる。異なる文字の接尾辞を有する同様の数字が類似の構成要素の異なる例を表すことができる。図面は概して、例示するために、しかし限定するためではなく、本書で議論するさまざまな実施形態を示す。
【0008】
図面を参照して、本開示によるさまざまな実施形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1A】組み込みファイバを備えたスコープ対物ヘッドの一例の概略図を示す。
【
図1B】取り付け可能なレーザファイバを備えた対物ヘッドの一例の概略図を示す。
【
図2A】組み込みファイバを備えた内視鏡対物ヘッドの一例の概略図を示す。
【
図2B】取り付け可能なレーザファイバを備えた内視鏡対物ヘッドの一例の概略図を示す。
【
図3】組み込みファイバを備えた内視鏡対物ヘッドの一例の概略図を示す。
【
図5】組み込みファイバを備えた取り付け可能な対物ヘッドの一例の概略図を示す。
【
図6】組み込みファイバを備えた取り付け可能な内視鏡対物ヘッドの一例の斜視図を示す。
【
図7】利用することができる対物ヘッドを使用することを適用する方法を示すフローチャートを示す。
【
図8】利用することができる再利用可能なスコープに取り付け可能な対物ヘッドを適用するプロセスを示すフローチャートである。
【
図9】サンプル内視鏡の例示的な構成要素を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の内視鏡アセンブリの一例は、たとえばけがまたは病気を軽減するために、患者を監視、診断、および/または治療することに使用されるように意図されている内視鏡装置を含むことができる。内視鏡装置は、たとえば組織へエネルギーを転送するまたはエネルギーを送達するためのエネルギー送達コンポーネントまたはアセンブリを含むまたは用いることができる。エネルギー送達コンポーネントまたはアセンブリは医療機器のレーザファイバコンポーネントを含むことができ、これは電磁エネルギーを標的へ送達することができ、たとえば結石、石、もしくは他の組織または他の標的をより小さな破片に破壊して、たとえばこれらの破片を患者からまたは患者の体の一部から除去することを可能にする。
【0011】
しかしながら、組織を破壊して体腔から組織を除去する行為は、横寸法がわずか1ミリメートル~4ミリメートルであり得る医療機器の作業または他のチャネルにおいて複数個の器具を使用することを伴い得る。内視鏡のチャネル内に置かれるべき器具は、潅注サプライ、吸込み導管、画像/ビデオカメラ、照明光機構、レーザファイバなどを含み得る。このような限定されたスペースにおいて複数個の器具を使用することは超過密を引き起こす可能性があり、または標的へのアクセスをこのような器具に提供するために作業チャネル内へさまざまな器具を挿入してそしてそこからこれらを除去するという時間のかかる一連のことを伴い得る。
【0012】
本開示は、作業チャネルにおける限定されたスペースによって生じる問題に対する解決策を提供するのに、たとえば作業チャネルの外側の埋め込みレーザファイバの使用を可能にすることによって、役立つことができる。たとえば、レーザファイバは、内視鏡の通常の作業チャネルの外側で維持することができる別個のシースに少なくとも部分的に近位に延在するように構成することができる。これは、作業チャネルに追加のスペースを提供するのに役立つ一方、レーザファイバの遠位先端を作業チャネルに隣接して置くための維持された一貫したスペースを作成するのに役立つことができる。これは、医療提供者が追加のまたは異なる器具のために装置の作業チャネルにおける空間を節約すること、潅注および/もしくは吸込みまたは他の器具を提供するために交換しなければならないがためにレーザファイバを作業チャネル内へ置かなければならない必要がないことによって処置における時間を節約すること、そして内視鏡に関してレーザファイバの場所の一貫性を維持することを可能にするのに役立つことができる。本開示は、たとえば再利用可能なまたは使い捨ての内視鏡内、上、またはその近くの取り付けまたは埋め込みレーザファイバを提供することによって、レーザファイバを内視鏡でより容易に使用するのに役立つことができる。
【0013】
図1Aは内視鏡アセンブリ102の一部の一例の部分断面
図100aを示す。断面
図100aは内視鏡アセンブリ102の近位部分101および遠位部分199を示す。内視鏡アセンブリ102の対物ヘッド105(a~d)を
図1Aに示すように構成することができる。たとえば、対物ヘッド105(a~d)は、内視鏡アセンブリ102の遠位部分199の付近にスナップオンまたは他の方法で取り付けられるような、1つまたは複数の係合機能部を含むように構成することができる。内視鏡処置は、体の内側の部分を撮像もしくは他の方法で視覚化すること、生検を行うこと、手術を行うこと、ならびに/または体組織の切除を行うことおよび内視鏡アセンブリ102の作業チャネル115を介して患者の体から体組織の一部を除去することを含むことができる。対物ヘッド105(a~d)は、内視鏡アセンブリ102の遠位部分199にユーザ取り付け可能およびユーザ取り外し可能であるように構成することができる。対物ヘッド105(a~d)は、カメラまたは焦点面アレイ(FPA)または他の撮像デバイスのために対物レンズ、照明ファイバまたはファイバ束などのような、照明または視覚化光学系の1つまたは複数を含むことができる。
【0014】
内視鏡アセンブリ102は作業チャネル115を含むことができる。作業チャネル115は、たとえば上部壁116aと下部壁116bとの間の、管状または他の内腔として画定することができる。作業チャネル115は、内視鏡処置中、中空スペース、体腔、または内腔(たとえば、体組織によって覆われている管状体構造の内側の開口)の直接もしくは間接的視覚検査、診断、または治療のために使用することができるような1つまたは複数の道具の通過を可能にするような、内視鏡アセンブリ102における空きスペースを提供することができる内腔を提供することができる。
【0015】
たとえば、レーザ砕石術のため、医療機器または内視鏡アセンブリ102は、その遠位先端を遠位側199にある作業チャネル開口115に向かって配置させることが望まれるレーザファイバを含むことができる。作業チャネル開口115の遠位側199は追加の第2の開口または第2のチャネル112をさらに含むことができる。たとえば、追加の第2の開口112は対物ヘッド105の上部105(d)および対物ヘッド105の下部105(c)によって画定することができ、これは、壁116(a)および壁116(b)によって画定される作業チャネル115の下方に配置することができる第2のチャネルを設けることができる。対物ヘッド105は、プラスチックもしくはステンレス鋼、または他の適切な材料を含む、またはこれから構成することができる。第2の開口112により、たとえば埋め込みまたは取り付けレーザファイバ110を通すために、作業チャネル115の外側に経路を提供することができる作業チャネル115の外側の第2のチャネルを可能にすることができ、これはまた、レーザファイバ110のための直接経路のような、シース111を介した通路を含むことができる。
【0016】
レーザファイバ110は、緑色光、YAG、ホルミウムレーザ、または他の適切なレーザまたは電磁気もしくは他の切除エネルギー源を使用して結石を破壊することを含むことができるようなレーザ砕石術で使用することができるような1つまたは複数のレーザファイバを含むことができる。レーザファイバ110に単数で言及することは複数のレーザファイバの束にも及ぶと理解されるべきである。
【0017】
図1Aに示すように、レーザファイバ110は作業チャネル115の外側の別個のチャネル112を通して取り付けられまたはここに埋め込まれている。これにより、潅注または吸込み導管として使用する、または潅注、吸込み、もしくは両方を可能にするように作業チャネル内へ1つまたは複数の別個の流体導管を挿入するための作業チャネル115におけるスペースの増加を可能にすることができる。
図1Aにおいて、レーザファイバ110の少なくとも遠位端を、たとえば接着剤130、機械的締結具もしくは固定具、他の固定要素、またはこれらの任意の組み合わせを使用して、別個のチャネル112内の所定の位置に取り付けることができる。
【0018】
図1Aにおいて、レーザファイバ110のための別個のチャネル112は窓120を含むことができる。窓120はチャネル112におけるレーザファイバ110の遠位端を作業チャネル115またはレーザファイバ110の遠位端から放出されるレーザ砕石術エネルギーを介して切除すべき標的結石または他の組織から分離するのに役立つことができる。窓120は、レーザファイバ110の遠位端から放出される電磁気レーザ砕石術エネルギーの波長に対して実質的に透明とすることができる。窓120は、レーザファイバ砕石術エネルギーからのバーンバックから保護するのに役立つような石英ガラスまたはサファイヤまたは他の窓を含むことができる。窓120は、作業チャネル115の遠位端199内へ吸い込まれている結石の破片、粉塵、または小片を抑制または防止するのに役立つことができる。このような破片は作業チャネル115の近位端101に向かって吸い込むことができ、別個の第2のチャネル112内へ入らない。窓120は、レーザファイバ110の遠位先端が、たとえばレーザ砕石術を介して切除されるべき標的結石と直接接触するのを防止するのに役立つことができる。窓120はまた、レーザファイバ110がレーザファイバ110の遠位先端と結石または他の標的との間に所望の間隙を維持することを可能にするのに役立つことができる。これは、レーザファイバ110の遠位先端が、標的を切除することからのいかなるバーンバックによっても影響されるのを回避するのにさらに役立つことができる。
【0019】
作業チャネル115は、医師、外科医、獣医、またはエンジニアのような医療関係者が、行われている特定の処置を援助するような追加の補助的な医療器具を内視鏡アセンブリ102の作業チャネル115内へ挿入することを可能にすることができる。たとえば、このような補助的な医療器具は、温度計、撮像システム、カメラ、注入ポンプ、結石回収バスケット、ステント展開カテーテル、または内視鏡アセンブリ102の作業チャネル115の内側に導入してスコープの遠位端199にある標的に向かって前進させることができる他の補助的デバイスを含むことができる。作業チャネル115は、スコープの作業チャネル115内への1つまたは複数の補助的デバイスの挿入を可能にするような、たとえばスコープの近位端101に向かうような、1つまたは複数の追加のポートを含むことができる。遠位対物ヘッド105は1つまたは複数の対物レンズまたは光学系または他の光学インターフェイス161を含むことができる。光学インターフェイス161は、所望の照明、撮像、または視覚化光の波長で光学的に透明とすることができる。このように、光学インターフェイス161は、これを通して照明光を送達すること、または光学インターフェイス161を使用して撮像もしくは視覚化を実行することを可能にするのに役立つことができる。レーザファイバ110はこのように別個のチャネル112に埋め込むまたは他の方法で配置することができ、これは、レーザファイバ110が作業チャネル115に配置されることを回避するのに役立つことができる。これは、ひいては、レーザファイバ110が、他の補助的道具への、または標的場所からの破片または流体への潅注またはその吸引へのアクセスを阻止することを回避するのに役立つことができる。このように、レーザファイバ110は、作業チャネルを介して結石または結石破片を除去する際に作業チャネル115内で浮遊して閉塞を引き起こすことがない。また、作業チャネル115を通して挿入された補助的道具による標的へのアクセスを可能にするためにレーザファイバ110を除去しなくてもよい。作業チャネル115内で使用されるべき他の補助的道具のためにレーザファイバ110を出し入れする必要性を回避することによって、処置をはるかに容易かつ迅速にすることができる。
【0020】
図1Aにおいて、内視鏡アセンブリ102は断熱材125をさらに含むことができる。断熱材125は、たとえば窓120を通して、たとえばレーザファイバ110の遠位先端から放出されているレーザ砕石術電磁エネルギーの光学経路において、対物ヘッド105(b)上に配置してこれと相互接続することができる。断熱材125は、断熱材125を越えて配置されている遠位対物ヘッド105のいかなる部分、または対物レンズまたは他の光学インターフェイス161のような、遠位対物ヘッド105によって担持されたいかなる医療器具またはコンポーネントの過加熱からも保護するのに役立つような、このような入射するレーザ砕石術エネルギーに耐えることができる材料で作製することができる。たとえば、断熱材125は、断熱材125を越えて遠位対物ヘッド105によって担持されたもののような、内視鏡アセンブリ102の光学部品を保護するように構成することができる光拡散器または放熱シールド125とすることができる。たとえば、断熱材125は、遠位対物ヘッド105から離れるように、または遠位対物ヘッド105によって担持されて断熱材125を越えて配置された電子または光学部品から離れるように、レーザファイバ110から入射する電磁エネルギーに関連する波長を反射することができる材料または構造を含むことができる反射表面を含むことができる。このように、断熱材125の反射表面は多くの熱を吸収することにならず、しかし代わりにこれを反射させ、これによって熱をレーザファイバ110から散乱させることになる。たとえば、断熱材125は、断熱材125に当たるレーザ光が反射することができ、バーンバックを引き起こさないような鏡様コーティングを含むことができる。回折または他の散乱表面を加えてまたは代わりに断熱材125のために使用することができる。
【0021】
図1Bは、エンドユーザによって単回使用のまたは再利用可能な内視鏡に取り付け可能および取り外し可能とすることができる再利用可能な内視鏡対物ヘッド105b-1および105b-2の一例の概略
図100bを示す。
図1Bにおいて、このスコープは、レーザファイバ110の配置のために別個のレーザファイバ経路を組み込む下部アセンブリ150b-1および150b-2を含むことができる。
図1Bは多くの点で
図1Aと同様であり、いくつかの同様の特徴および構成要素を共有している。たとえば、再利用可能な対物ヘッド105b-1および105b-2は
図1Aに関連する対物ヘッドの上部105a~bに対応し得る。
図1Bにおいて、再利用可能な対物ヘッド105b-1および105b-2は、対物ヘッドの上部に、照明機構、カメラ、または光学部品161を組み込むことができる。しかしながら、下部アセンブリ150b-1および150b-2はこの単回使用のまたは再利用可能なスコープの一部として含めることができ、これに再利用可能な対物ヘッド105b-1および105b-2をエンドユーザによって取り付けおよび取り外しすることができる。下部アセンブリ150b-1および150b-2は任意選択でエンドユーザ取り付け可能および取り外し可能とすることができ、または単に単回使用のもしくは再利用可能なスコープの統合部分とすることができる。
図2Aは、
図1Aに関して上で説明したものと同様の、組み込みレーザファイバ210を備えた内視鏡対物ヘッド205(a~b)を備えた内視鏡アセンブリ202の部分の概略
図200aの一例を示す。
図2Aは、処置を行うための小さい利用可能なスペースに関する追加の文脈を提供する利用可能なスペース設定およびサイズ設定の例示的な一例を描いている。
【0022】
図2Aにおいて、対物ヘッドの下半分205(c~d)が、対物ヘッドの上半分205(a~b)より内視鏡アセンブリ202の遠位端299に向かって近くへ突出しているとして示されている。対物ヘッド205(a~d)全体はサイズが数ミリメートル、たとえば高さ260が3ミリメートルから4ミリメートルであり得るにすぎない。このような突出280により、レーザファイバ210の遠位先端が、対物ヘッドの上半分205(a~b)に入射しない角度でレーザエネルギーを放出するようにこれを挿入することが可能になり得る。代わりに、レーザファイバの遠位先端を出るレーザ光は、対物ヘッドの上半分205(a~b)より遠位である場所にある標的結石上に入射することができる。これは、対物ヘッドの上半分205(a~b)に対する、または対物ヘッドの上半分205(a~b)によって担持または収容された電子または光学部品に対する加熱効果を回避するのに役立つことができる。これは、対物ヘッドの下半分が、向こうに突出するよりむしろ、上半分から窪んでいた、
図1Aに関して上で説明したように、断熱材125を含む必要性を低減または回避するのに役立つことができる。
【0023】
対物ヘッドの下半分205(c~d)の突出280の量は任意選択で、除去されている結石209の1つまたは複数の特性に基づいて指定または調整することができる。たとえば、3ミリメートルより大きい直径(または同様の断面サイズ寸法)の石のような、より大きな結石を処理するために、レーザファイバ210の遠位部分と作業チャネル215によって画定される中央長手軸との間の角度は、1ミリメートルから2ミリメートルより小さなサイズの石を処理する場合より浅くすることができる。
【0024】
レーザファイバ210は単独でまたは吸込み導管もしくは潅注導管の1つと組み合わせて使用することができ、これは作業チャネル215に配置されたカテーテルとすることができ、またはこれは内視鏡アセンブリ202における別個のチャネルを介して設けることができる。たとえば、レーザ砕石術によって生成された結石209の1つまたは複数の結果として生じた破片を吸引するために吸込みが適用されている作業チャネル215の遠位開口に向かってなどのように、内視鏡アセンブリ202の遠位端299に向かって結石209が吸い込まれている間、結石209に向かってレーザファイバ210からのレーザ砕石術エネルギーを送達することができる。内視鏡アセンブリ202の近位端201で吸込みが適用されると、レーザファイバ210の挿入270の所望の角度で、作業チャネル215に置かれた吸込み導管を通して、または作業チャネル215自体を通して除去されるような、より小さな破片に結石209を破壊することができる。作業チャネル215の遠位開口の横の断面サイズ270は、幅が、1ミリメートルから2ミリメートルのような、わずか数ミリメートルであり得る。したがって、作業チャネル215のサイズより小さい破片に結石209のサイズを破壊するようにレーザ砕石術を適用して、詰まり、破れなどを引き起こすことなく、遠位端299からこのような破片を吸引することが可能になるようにすることが望まれ得る。
【0025】
結石209は内視鏡アセンブリ202の遠位端299に向かって(または逆に)持ってくることができる。潅注および吸込みを使用してこれを達成するのを助けることができる。たとえば、作業チャネル215内に置くことができる潅注導管によって作成することができるような、潅注および/または吸込みの満ち干を介して内視鏡アセンブリ202の遠位端299に向かって結石を持ってくることができる。超音波または他の音響砕石術、光音響砕石術、空気圧砕石術、電気水圧砕石術(EHL)などを含む、1つまたは複数の他の技術を加えてまたは代わりに採用して結石を破壊するのを助けることができる。
【0026】
図2Bは再利用可能な内視鏡対物ヘッド205aおよび205bの一例の概略
図200bを示す。
図1Aに関して上で説明したように、下部アセンブリ250b-1および250b-2は、レーザファイバ210の配置のための別個のレーザファイバ経路235を組み込むが、単回使用のまたは再利用可能なスコープの特徴として含めることができ、そう望まなければ、エンドユーザ取り付け可能またはスコープからエンドユーザ取り外し可能である必要がない。
【0027】
図3は、組み込みまたは取り付けレーザファイバ310を備えた対物ヘッド303の下部を示している概略
図300の一例を示す。
図3は多くの点で
図1A~
図1Bおよび
図2A~
図2Bと同様であり、いくつかの同様の特徴および構成要素を共有している。簡潔さのため、特定の要素のみを、
図3を参照して詳述および説明する。
【0028】
図3において、シース311を内視鏡アクセスシース311として設けることができ、内視鏡アセンブリ302の遠位部分を患者の体に挿入することができる。医師または外科医のようなユーザがシース311内へ内視鏡を導入するとき、シース311を通して内視鏡を押すとともにアクセスシース311内に沿ってレーザファイバ310を引っ張ることができる。換言すれば、ユーザが、内視鏡がシース311内へ置かれた後、内視鏡の作業チャネル315を通して別個にまたは区別してレーザファイバ310を押すまたははめる必要性がない。代わりに、レーザファイバ310の遠位端が遠位対物ヘッド305に取り付けられ、これが、次には、内視鏡の遠位端にすでに取り付けることができている状態で、内視鏡がシース311内へ導入されるため、レーザファイバ310は初めから内視鏡とともに導入される。
【0029】
アクセスシース311は必須ではない。内視鏡がアクセスシース311を介して導入されない場合、たとえばスコープがいかなるアクセスシース311もなしで直接患者の尿管内へ挿入されている場合、レーザファイバ310の遠位端は遠位対物ヘッド305に取り付けられ、これは、次には、内視鏡の遠位端に取り付けられているため、レーザファイバ310は、内視鏡を挿入している間、依然として好都合に引っ張られる。したがって、このようなアクセスシース311がなくても、レーザファイバ310には別個の挿入が要求されない。アクセスシース311を使用しないことは、尿管の膨張および関連する不快を最少量にして処置を行うことが望まれる場合、役立つことができる。
【0030】
アクセスシース311なしで、接着剤330またはレーザファイバ310の遠位端のスコープの遠位対物ヘッド305に対する他の固定具を使用して、レーザファイバ310を依然として所定の位置に維持することができる。接着剤330は、レーザファイバ310に結合されているレーザの波長で光学的に透明なジェルを含むことができる。たとえば、1940ナノメートルの波長では、1900ナノメートルと2160ナノメートルとの間の波長範囲においてレーザ砕石術電磁エネルギーの通過が可能になるように、接着剤を透明とすることができる。波長範囲のための他の接着剤を他の治療のために使用することができる。
【0031】
図4Aは、内視鏡アセンブリ102、202などの遠位端に取り付けられている対物ヘッド405aの遠位端の方を見た斜視
図400aの一例を概念的に示す。
【0032】
対物ヘッド405aは、スコープの作業チャネル415aの外側に配置されている対物ヘッド405aのレーザファイバ経路435a内へ設定することができる1つまたは複数のレーザファイバと動作可能に結合することができるもののような、再利用可能キャップを含むことができる。再利用可能な対物ヘッド405aを再利用可能なスコープの遠位端に取り付けることができる。再利用可能な対物ヘッド405aにより、内視鏡アセンブリの作業チャネル415aの外側、またはそこから離れて配置されている、または他の方法でそれと異なる対物ヘッド405aにおける埋め込みチャネル内へレーザファイバの少なくとも遠位端を事前設定することが可能になり得る。
【0033】
対物ヘッド405aは、内視鏡アセンブリ内へ内視鏡の近位端に向かってこの経路を通って1つまたは複数のレーザファイバを統合するまたは埋め込むための組み込み埋め込み経路435aを含むことができる。所望であれば、第2の埋め込み経路455aのように、1つより多くの埋め込み経路435aを同じ対物ヘッド405aに含めることができる。埋め込み経路は、対応するレーザファイバまたは他の細長い構成要素を置くことができるような、別個のチャネルを、作業チャネル415aの外側に設けるように構成することができる。
【0034】
対物ヘッド405aは、たとえばスナップオン方式で、または対物ヘッド405aと内視鏡アセンブリの遠位部分との間の滑らかな構成を維持しながら時計回り440a-1もしくは反時計回り440a-2方向のいずれかにねじることができるねじ式もしくは他の回転係合または他の固定方式で、内視鏡アセンブリの遠位部分にキャップとして取り付けることができる。このような滑らかな構成は、さもなければ体腔の内側でまたは内視鏡シース内で引っかかるかもしれない装置全体のいかなる割れ目または尖った領域を回避するのに役立つことができる。
【0035】
図4Aにおいて、対物ヘッド405aは、作業チャネル415aから分離および埋め込みレーザファイバ経路435aから分離した、1つまたは複数の追加のチャネルを含むことができる。このような1つまたは複数の別個の追加のチャネルは、追加の器具を導入または配置する、またはこのような1つもしくは複数の他の導管もしくはチャネルを通して追加の機能性を提供するために使用することができる。たとえば、対物ヘッドキャップ405aは、行われている処置のために所望されるような照明、撮像もしくは他の視覚化、潅注、吸込み、または他の補助的機能性のためのような、対応する別個の独立したチャネルを介してそれぞれアクセスすることができるような、左光学インターフェイスまたは他のポート461a-1および右光学インターフェイスまたは他のポート461a-2を含むことができる。左光学インターフェイス461a-1および右光学インターフェイス461a-2は、1つもしくは複数のレンズ、1つもしくは複数の導波路、1つもしくは複数の光源、または、とりわけ、たとえば照明光を送達する、撮像または視覚化光学信号を受け取るための他の光学もしくは光量子的要素の1つもしくは任意の組み合わせを含むことができる。たとえば、視野を横切ってまたは所望の標的の近くで均一な照明を維持するのに役立つような複数の照明光源を使用することができる。専用ポートまたは光学インターフェイス461a-1を使用して、スコープを介した標的のユーザ視覚化または撮像を支援するのに役立つような照明光を提供することができる。光学系を含む、または他の方法で内視鏡処置において使用するための視覚化カメラまたは撮像器具のための特定のチャネルを提供することができる撮像または視覚化ポート463aのような、1つまたは複数の追加のポートを対物ヘッド405aに含めることができる。
【0036】
図4Bは、
図4Aに関して上に記載および説明したように、対物ヘッドが内視鏡アセンブリ102、202などの遠位端を覆ってその周りに配置されているよりむしろ、
図4Bに示す横並び方式のように、内視鏡アセンブリ102、202に横にエンドユーザ取り付け可能およびこれから取り外し可能であるように構成することができる対物ヘッド405bの遠位端の方を見た斜視
図400bの一例を概念的に示す。
【0037】
図4Bにおいて、対物ヘッド405bは、再利用可能な対物ヘッドの再利用可能な構成要素とすることができる、1つまたは複数の照明機構461b-1および461b-2ならびにカメラまたはカメラアセンブリ463bを担持または収容することができる再利用可能なハウジングを含むことができる再利用可能な対物ヘッドとすることができる。対物ヘッド405bは、スコープの作業チャネル415bの外側にあるような、単回使用のアセンブリ450bのレーザファイバ経路435b内へ設定することができる1つまたは複数のレーザファイバを含むことができる使い捨てまたは単回使用または他のスコープアセンブリ450bとさらに動作可能に結合することができる。たとえば、レーザファイバ経路435bはスコープの作業チャネル415bの一部に横に隣接させて配置することができる。たとえばエンドユーザによって、スナップオンまたは本明細書の他の場所に記載したような他の係合技術を使用して、使い捨てまたは再利用可能なスコープの遠位端に再利用可能な対物ヘッド405bを取り付けることができる。たとえば、再利用可能な対物ヘッド405bは、レーザファイバの少なくとも遠位端をスコープアセンブリ450bにおける埋め込みチャネル内へ事前設定することが可能になるような、単回使用のアセンブリ450bの遠位部分に横並び方式で横に動作可能に結合することができる。たとえば、再利用可能な対物ヘッド405bは、クリップ、取り付け部品、ねじ込みアタッチメント、または本明細書の他の場所に記載したようなものによって、使い捨てまたは単回使用または他のスコープアセンブリ450bに接続または取り付けすることができる。さらに、再利用可能な対物ヘッド405bは、適切な取り付け点に対応している横の位置において使い捨てまたは単回使用または他のスコープアセンブリ450bに取り付けまた接続することができる。
【0038】
加えて、再利用可能な対物ヘッド405-b(1つまたは複数の照明光デバイス461b-1および461b-2ならびにカメラアセンブリ463bを含む)は任意選択ですでに(取り付け可能/スコープから取り外し可能な構成要素とは反対に)スコープと統合することができ、対物ヘッド405-bと内視鏡の統合は再利用可能な構成要素を含むことができる。たとえば、作業チャネル415bに近接して、しかしその外側で、たとえば統合場所435bでレーザファイバを統合することができ、たとえば単回使用の使い捨て方式で両方を一緒に使用することができるようにレーザファイバはスコープと統合される。レーザファイバ統合チャネル435bは、作業チャネル415bの周りもしくは近くの所定の場所に配置することも、作業チャネル415bの周りもしくは近くの異なる場所に移動させることも、または作業チャネルに近接する領域において成形するもしくは他の方法で埋め込むこともできる。レーザファイバおよび作業チャネル415bは、たとえば横並び方式で横に、たとえばスナップオンまたは本明細書に記載された他の固定機構を使用して、対物ヘッド405bとの組み立ておよび/または分解することができる。
【0039】
図5は、取り付け可能なキャップ550を含むことができる対物ヘッド505を含む内視鏡アセンブリ503の遠位端の方を見た斜視
図500を概念的に示す。対物ヘッド505は、対物ヘッド505のそれぞれ対向する左側および右側にそれぞれ配置することができるような、1つまたは複数の受容または他の係合機能部545aおよび545bを含むことができる。係合機能部545aおよび545bは、たとえばスコープの遠位部分に配置することができる対になるまたは連結する対応する係合機能部540aおよび540bとの係合を通して、内視鏡アセンブリ503の遠位部分に対物ヘッド505を固定するために使用することができる。
【0040】
係合機能部545aおよび545bは、スコープ上の対応する係合機能部540aおよび540bと係合するスナップオンまたはスナップイン機能部を含むことができる。対物ヘッド505またはそのクリップ部分の弾性により、医師または他のエンドユーザによるような、スナップフィットもしくはスナップオン係合、解放、または両方が可能になるような付勢ばね力を提供することができる。係合機能部545aと連結取り付けピース540aの接続によって形成されるスナップインロック機構541は、内視鏡処置によってスナップインロック機構541上にかけられた力、内視鏡処置中に内視鏡アセンブリのエンドユーザによってこの機構上にかけられたねじれもしくは回転力、および/または患者の内圧からロック機構541上にかけられた力にもかかわらず、スナップインまたはロックされた位置を維持するように十分に強固にするように構成することができる。
【0041】
取り付け可能なキャップ550は内視鏡対物ヘッド505を内視鏡の遠位端に取り付けることができる。対物ヘッド505またはキャップ550は、内視鏡の作業チャネル515の外側(たとえば、その下方またはそこから下の方)で対物ヘッド505に動作可能に相互接続または動作可能に結合することができるレーザファイバを担持することができるような、組み込みレーザファイバ経路535を含むことができる。レーザファイバ経路535を加えてまたは代わりに横にまたは作業チャネル515の上方に置くことができる。1つまたは複数のレーザファイバ経路535は、たとえば時計回りまたは反時計回り方向のいずれかで、たとえば対物ヘッドの周りで360度以内、エンドユーザによって回転させることができる。
【0042】
加えて、対物ヘッド505および作業チャネル515は内視鏡に統合または取り付けすることができる。このように、1つまたは複数の照明光デバイス、カメラアセンブリ、または追加の構成要素を含む対物ヘッド505は、作業チャネル515を含むことができる内視鏡において統合することができる。内視鏡アセンブリに取り付けることができるスナップオンピース550は、本明細書に記載されたような、内視鏡アセンブリ上へレーザファイバをクリップすることが可能になり得るような、ポートまたはチャネル入口535を含むことができる。内視鏡は再利用可能なスコープまたは使い捨てもしくは一回使用のスコープとすることができる。スナップオンピース550は再利用可能なピースまたは使い捨てもしくは一回使用のピースとすることができ、レーザファイバは再利用可能なファイバまたは使い捨てもしくは一回使用のファイバとすることができる。使い捨てのスナップオンピース550と、使い捨てのレーザファイバ、ならびに使い捨ての内視鏡または再利用可能なおよび使い捨ての部品と、の混合のような、再利用可能なまたは使い捨ての部品の他の組み合わせが可能である。
【0043】
図6は、対物ヘッド605に取り付けることができる、または対物ヘッド605を含むことができる、そして内視鏡の遠位部分に直接取り付けることができるような、取り付け可能なキャップ650の斜視概略
図600の一例を示す。取り付け可能なキャップ650はレーザファイバ620のための組み込み経路を含むことができる。
【0044】
取り付け可能なキャップ650は、内視鏡アセンブリの遠位部分を患者内へ挿入する前にエンドユーザによって直接的または間接的に単回使用のまたは再利用可能な内視鏡アセンブリ603に取り付け可能である単回使用の器具とすることができる。取り付け可能なキャップ650は、挿入前にレーザファイバ620を対物ヘッド605に取り付けるための強固な経路を含むことができる。これにより、外科医または医療関係者のようなエンドユーザがレーザファイバ620と同時に一緒に内視鏡アセンブリを挿入することを可能にするのに役立つことができる。
【0045】
このような取り付け可能なキャップ650は、外部レーザに接続するために患者から後ろに近位に延在するレーザファイバ620のための凹みまたは導管または他の経路を作成する方式で対物ヘッド605に(または直接内視鏡に)クリップすることができる。説明したように、レーザファイバ経路は内視鏡アセンブリ603の作業チャネル615の外側に配置することができる。取り付け可能なキャップ650は、
図1Aに関して説明したような、ガラスか、または他の窓620をさらに含むことができる。窓620は、取り付け可能なキャップ650が窓620を使用して、レーザファイバ620から放出されたエネルギーからのバーンバックからレーザファイバの遠位先端を保護するシールドを維持することが可能になるように、取り付け可能なキャップ650内へ統合することができる。
【0046】
図7は、レーザファイバと統合された、そしてまた単回使用の内視鏡と統合された対物ヘッドを適用するために使用することができるプロセス700の部分の例示的な一例を示す。ステップ702で、たとえば単回使用の内視鏡または再利用可能な内視鏡で使用するための、単回使用のキャップまたは単回使用の遠位対物ヘッドを選択することができる。ステップ704で、単回使用のキャップまたは単回使用の遠位対物ヘッドを単回使用または再利用可能なスコープに取り付けることができる。ステップ706で、エンドユーザは、既存の単回使用のまたは再利用可能な内視鏡に取り付けられた単回使用のキャップまたは単回使用の遠位対物ヘッドを使用して医療処置を行うことができる。ステップ708で、単回使用のキャップまたは単回使用の遠位対物ヘッドを再利用可能な内視鏡から除去することができ、これを次いで洗浄および殺菌することができ、または単回使用のキャップもしくは単回使用の遠位対物ヘッドを単回使用の内視鏡の残りとともに処置の後、処分することができる。除去可能な単回使用のキャップは、単一の処置においてのみ使用される目的で無菌のパッケージングから受け取ることができる。
【0047】
方法またはプロセス700は、医療処置を行うために所望される1つまたは複数の構成要素をカスタマイズすることを可能にするのに役立つことができる。これは、患者内の空洞から除去されるべき結石または標的体のサイズ、形状、物質組成、および/または1つもしくは複数の追加の特性を識別するのを助けるために使用されるような、1つまたは複数の診断ツールを提供または使用することを含むことができる。結石の1つまたは複数の特質を処置中に判定または発見することができるので、標的結石の1つまたは複数のパラメータに少なくとも一部基づき得るような、代わりの1つまたは複数のツールに1つまたは複数のツールを交換することを可能にすることをプロセス700は含むことができる。
【0048】
図8は、エンドユーザ取り付け可能な対物ヘッドを再利用可能な内視鏡に適用するためのプロセス800の部分の一例を示すフローチャートである。プロセス800は、
図4Aに関するものを含む、本明細書で説明したような再利用可能なまたは使い捨てのキャップまたは対物ヘッド405aを使用することを含むことができる。ステップ802で、プロセス800は、レーザ砕石術ファイバがスコープの遠位端から、レーザファイバを外部レーザ源に接続することができる、スコープの近位端に向かって後方に近位に延在するための経路を設けることができるような、再利用可能なキャップまたは遠位対物ヘッドを選択することを含むことができる。ステップ804で、プロセス800は、スコープの遠位部分に取り付けられている再利用可能なキャップまたは遠位対物ヘッドを使用して医療処置を行うことをさらに含むことができる。
【0049】
図9は、コントローラ920によって制御することができるレーザ部分を含むことができるサンプル装置910の構成要素を示すシステム900のブロック図の一例を描いている。コントローラ920は、格納された命令935を含むことができるような、1つまたは複数のメモリ930の回路、およびプロセッサ940を含む、またはこれに結合することができる。コントローラ920はメモリ930に動作可能に相互接続され、これは非一時的機械読取り可能媒体命令935にさらに接続することができる。
【0050】
コントローラ920は、医療関係者が医療手術を行うことが可能になるように所望されるようにエンドユーザが送出する1つまたは複数のレーザパルスを調整するように構成することができる。ファイバ960は、
図1Aに描かれたようなレーザファイバ110のようなレーザファイバを含むことができ、これはコントローラ920に動作可能に相互接続することができる。コントローラ920は、レーザファイバ960からコントローラに戻った排出されたレーザファイバエネルギーのフィードバックおよび伝達に関する情報を受け取るようにさらに構成することができる。コントローラ920は、レーザファイバ960の1つまたは複数の事前定義された設定に基づいて動作するように構成することができ、このような事前定義された設定は、周波数、パワー設定などを含むことができる。
【0051】
コントローラ920は、本明細書に記載した対物ヘッドコンポーネント105a~dのような、対物ヘッド950に接続することができる。対物ヘッド、スコープ、または両方は、使い捨てもしくは一回使用の装置または再利用可能な装置として使用することができる。ユーザはスコープの撮像または視覚化能力を使用して、患者内へ挿入された装置910に対して結石を観察することができる。
【0052】
カメラ980aは単独で、または補助的デバイスB、980bのような1つまたは複数の照明光デバイスと併せて使用することができ、これはスコープを通してその作業チャネルを介して、または
図4Aに関連して本明細書に記載されたような照明チャネル461a-1および461a-2のように含めることができる1つまたは複数の別個の専用チャネルを介して挿入することができる。1つまたは複数の照明デバイスはカメラまたは撮像デバイス、ならびにコントローラ920のような、装置910の任意の他の構成要素と動作可能に相互接続することができる。カメラ980aおよびライト980bはさらに、作業チャネルから分離された単一のチャネルにおいて構成すること、または1つもしくは複数の特定の作業チャネル内で組み合わせることができる。特定の処置またはスコープの使用のために必要または所望される特定の構成要素または機構を提供するため、追加の補助的デバイス980cを装置910に動作可能に相互接続することができる。
【0053】
本技術では、すべての構成要素を含むまたは用いることが要求されないかもしれない。また、本明細書で議論されたモジュールおよび/またはデバイスは、内視鏡処置に関連する任意の適切な1つまたは複数のデバイスまたは機械に含めるまたは組み合わせることができる。
【0054】
記載された例は内視鏡に埋め込みレーザファイバを含むことができるが、このような方法、デバイス、および技術は、人、動物、またはさらには非生物に対して使用するために埋め込みレーザを備えたスコープ技術を提供するために使用される他の医療機器に同様に提供することができる。
【0055】
これらの非限定的な例のそれぞれはそれ自体で有効であり、または他の例の1つもしくは複数とのさまざまな交換もしくは組み合わせで組み合わせることができる。次の例は、困難を解決して本明細書で議論された利益を提供する本主題のいくつかの態様を詳述する。
【0056】
例1は、作業チャネルを有する細長いスコープを介して、対象の体内の標的結石にレーザ砕石術エネルギーを送達し、標的結石を1つまたは複数の破片に破砕するために使用するための内視鏡装置を含むことができ、この装置は、スコープの遠位端に結合されるような大きさおよび形状にされた遠位対物ヘッドと、スコープの遠位端で遠位対物ヘッドに取り付けられているレーザファイバ遠位端を含むレーザファイバと、を含み、レーザファイバはスコープの作業チャネルの外側で遠位対物ヘッドからスコープの近位端に向かって近位に延在し、レーザファイバ遠位端は、吸込みの適用を介してスコープの作業チャネルに向かって引き出されている標的結石に向かってレーザ砕石術エネルギーを送達するためにスコープの作業チャネルを越えた所定場所に向かって配向されるようにスコープの遠位端で遠位対物ヘッドに取り付けられている。
【0057】
例2において、例1の主題は、遠位対物ヘッドがユーザ取り付け可能かつスコープの遠位端からユーザ除去可能であることを任意選択で含む。
【0058】
例3において、例2の主題は、遠位対物ヘッドが、スコープ上の1つまたは複数の対応する被係合機能部と係合して、遠位対物ヘッドのユーザ取り付けおよびスコープからのユーザ取り外しのうちの少なくとも一方をするように構成された1つまたは複数の係合機能部を含むことを任意選択で含む。
【0059】
例4において、例1~例3のいずれか1つの主題は、遠位対物ヘッドが製造時にスコープの遠位端に固定されることを任意選択で含む。
【0060】
例5において、例1~例4のいずれか1つの主題は、遠位対物ヘッドが、照明光学系、撮像カメラ検出器、および撮像光学系の少なくとも1つも含むことを任意選択で含む。
【0061】
例6において、例5の主題は、レーザファイバ遠位端が、吸込みの適用を介してスコープの作業チャネルに向かって引き出されている標的結石に向かってレーザ砕石術エネルギーを送達しながら標的結石を観察するために撮像カメラ検出器および撮像光学系の少なくとも1つの視野内でスコープの作業チャネルを越えた所定場所に向かって配向されるようにスコープの遠位端で遠位対物ヘッドに取り付けられていることを任意選択で含む。
【0062】
例7において、例1~例6のいずれか1つの主題は、レーザファイバ遠位端が、スコープの遠位端で遠位対物ヘッドの最遠位端より少なく遠位である場所で遠位対物ヘッドに取り付けられていることを任意選択で含む。
【0063】
例8において、例1~例7のいずれか1つの主題は、スコープをさらに含むことを任意選択で含む。
【0064】
例9において、例1~例8のいずれか1つの主題は、吸込みの適用を介してスコープの作業チャネルに向かって引き出されている標的結石からレーザファイバの遠位端を分離する窓をさらに含み、窓は、レーザファイバから受け取られる電磁エネルギーに対して透過性であることを任意選択で含む。
【0065】
例10において、例1~例9のいずれか1つの主題は、レーザファイバの遠位端と遠位対物ヘッドの遮蔽部分との間にシールドをさらに含み、シールドは、遠位対物ヘッドの遮蔽部分から離れるように電磁エネルギーを反射させること、および遠位対物ヘッドの遮蔽部分から離れるように電磁エネルギーからの熱を沈めること、およびさもなければ消散させることのうちの少なくとも1つによって、レーザファイバの遠位端で放出された電磁エネルギーによって生成された熱から遠位対物ヘッドの遮蔽部分を保護するように構成されていることを任意選択で含む。
【0066】
例11において、例1~例10のいずれか1つの主題は、中に挿入されたスコープを収容するような大きさおよび形状にされた中央長手方向シース内腔を含む細長いスコープシースをさらに含み、レーザファイバはスコープの作業チャネルの外側で遠位対物ヘッドからシース内腔を通ってスコープの近位端に向かって近位に延在することを任意選択で含む。
【0067】
例12において、例1~例11のいずれか1つの主題は、細長いスコープの遠位部分が横並び方式で遠位対物ヘッドに横方向にエンドユーザ取り付け可能かつこれから取り外し可能であることを任意選択で含む。
【0068】
例13は、対象の体内の標的にレーザエネルギーを送達するために使用するための内視鏡装置であり、この装置は、作業チャネルを有する細長いスコープと、スコープの遠位端で取り付けられているレーザファイバ遠位端を含むレーザファイバと、を含み、レーザファイバはスコープの作業チャネルの外側で遠位対物ヘッドからスコープの近位端に向かって近位に延在し、レーザファイバ遠位端は、標的に向かってレーザエネルギーを送達するためにスコープの作業チャネルを越えた所定場所に向かって配向されている。
【0069】
例14において、例13の主題は、レーザファイバが製造時にスコープの遠位端に固定されて取り付けられることを任意選択で含む。
【0070】
例15において、例13~例14のいずれか1つの主題は、レーザファイバがユーザ取り付け可能かつスコープの遠位端からユーザ除去可能であることを任意選択で含む。
【0071】
例16において、例13~例15のいずれか1つの主題は、レーザファイバが、スコープ上の1つまたは複数の対応する被係合機能部と係合して、レーザファイバのユーザ取り付けおよびスコープからのユーザ取り外しのうちの少なくとも一方をするように構成された1つまたは複数の係合機能部を含むことを任意選択で含む。
【0072】
例17は、作業チャネルを有する細長いスコープを介して、対象の体内の標的にレーザエネルギーを送達するために使用するための内視鏡装置であり、この装置は、スコープの遠位端にユーザ取り付け可能かつこれからユーザ取り外し可能であるレーザファイバ遠位端を含むレーザファイバを含み、レーザファイバはスコープの作業チャネルの外側で遠位対物ヘッドからスコープの近位端に向かって近位に延在し、スコープの遠位端に取り付けられたとき、レーザファイバ遠位端は、標的に向かってレーザエネルギーを送達するためにスコープの作業チャネルを越えた所定場所に向かって配向されている。
【0073】
例18において、例17の主題は、スコープの遠位端に結合されるような大きさおよび形状にされた遠位対物ヘッドをさらに含み、レーザファイバは遠位対物ヘッドを介してスコープの遠位端に固定されていることを任意選択で含む。
【0074】
例19において、例18の主題は、遠位対物ヘッドが、照明光学系、撮像カメラ検出器、および撮像光学系の少なくとも1つを含むことを任意選択で含む。
【0075】
例20において、例18~例19のいずれか1つの主題は、レーザファイバの遠位端と遠位対物ヘッドの遮蔽部分との間にシールドをさらに含み、シールドは、遠位対物ヘッドの遮蔽部分から離れるように電磁エネルギーを反射させること、および遠位対物ヘッドの遮蔽部分から離れるように電磁エネルギーからの熱を沈めること、およびさもなければ消散させることのうちの少なくとも1つによって、レーザファイバの遠位端で放出された電磁エネルギーによって生成された熱から遠位対物ヘッドの遮蔽部分を保護するように構成されていることを任意選択で含む。
【0076】
例21において、例17~例20のいずれか1つの主題は、レーザファイバの遠位端を標的から分離する窓をさらに含み、窓は、レーザファイバから受け取られる電磁エネルギーに対して透過性であることを任意選択で含む。
【0077】
例22において、例17~例21のいずれか1つの主題は、中に挿入されたスコープを収容するような大きさおよび形状にされた中央長手方向シース内腔を含む細長いスコープシースをさらに含み、レーザファイバはスコープの作業チャネルの外側でスコープの遠位端からシース内腔を通ってスコープの近位端に向かって近位に延在することを任意選択で含む。
【0078】
例23において、例1~例22のいずれか1つまたは任意の組み合わせの装置または方法は、記載されたすべての要素または選択肢が使用または選択するために利用可能であるように任意選択で構成することができる。本明細書に記載された非限定的な態様および例のそれぞれはそれ自体で有効であり、または他の例の1つもしくは複数とのさまざまな置換もしくは組み合わせで組み合わせることができる。
【0079】
上の説明において、さまざまな実施形態を説明してきた。説明の目的で、具体的な構成および詳細が、実施形態の徹底的な理解を提供するために定められている。しかしながら、具体的な詳細のすべてがなくても実施形態を実践することができる。さらに、記載されている実施形態を不明瞭にしないためにいくつかの特徴を省略または簡素化することができる。
【0080】
本開示の例示の実施形態に記載された装置および方法は、スコープを使用して空洞を見るために使用される医療の、獣医の、および/または工学のデバイスに適用することができ、これは、当業者によって理解されるような一般用語「スコープ」の中に入る内視鏡、腹腔鏡、尿管鏡、大腸鏡、関節鏡などのすべての異なる変形を含むことができる。説明および理解を容易にするため、本明細書に提示された例は、砕石術の分野で最も一般的に理解される一例として「内視鏡」に言及することになるが、簡潔にするため、すべてのこのような例が記載されるわけではない。
【0081】
上の詳細な説明は添付の図面への言及を含むが、これは詳細な説明の一部を形成する。図面は、例示として、発明を実践することができる具体的な実施形態を示す。これらの実施形態は本明細書で「例」とも呼ぶ。このような例は、図示または説明されたものに加えていくつかの要素を含むことができる。しかしながら、本発明者らは、図示または説明されたこれらの要素のみが設けられる例も考えている。また、本発明者らは、特定の一例(またはその1つまたは複数の態様)に関して、または本明細書に図示もしくは説明された他の例(またはその1つまたは複数の態様)に関してのいずれかで、図示または説明されたこれらの要素(またはその1つもしくは複数の態様)の任意の組み合わせまたは置換を使用する例も考えている。
【0082】
本書と参照によりそのように組み込まれた任意の文献との間に用法の不一致があれば、本書の用法が支配する。
【0083】
本書において、「a」または「an」という用語は、特許文献において普通であるように、「少なくとも1つ」または「1つまたは複数」の任意の他の例または用法から独立して、1または1より多くを含むように使用される。本書において、「または」という用語は、そうでないことが示されていなければ、非排他性を指し、または「AまたはB」が「AであるがBでない」、「BであるがAでない」、および「AおよびB」を含むように使用される。本書において、「including」および「in which」という用語は、それぞれの用語「comprising」および「wherein」の平易な英語の同義語として使用される。また、次の態様において、「including」および「comprising」という用語はオープンエンドであり、すなわち、一態様においてこのような用語の後に列挙されたものに加えていくつかの要素を含むシステム、デバイス、物品、組成、公式、またはプロセスは依然としてその態様の範囲内に入ると見なされる。また、次の態様において、「第1の」、「第2の」、および「第3の」などという用語は単に標号として使用され、これらの対象物に番号的要件を課すようには意図されない。
【0084】
本明細書に記載された方法の例は少なくとも部分的に機械またはコンピュータ実装することができる。いくつかの例が、上の例で説明したような方法を実行するように電子デバイスを構成するように動作可能な命令でコード化されたコンピュータ可読媒体、非一時的コンピュータ可読媒体、または機械可読媒体を含むことができる。このような方法の実装は、マイクロコード、アセンブリ言語コード、高水準言語コードなどのような、コードを含むことができる。このようなコードは、さまざまな方法を実行するためのコンピュータ可読命令を含むことができる。コードはコンピュータプログラム製品の部分を形成することができる。さらに、一例において、コードは、たとえば実行中または他の時、1つまたは複数の揮発性、非一時的、または不揮発性で有形のコンピュータ可読媒体に有形に格納することができる。これらの有形のコンピュータ可読媒体の例は、ハードディスク、リムーバブル磁気ディスク、リムーバブル光ディスク(たとえば、コンパクトディスクおよびデジタルビデオディスク)、磁気カセット、メモリカードまたはスティック、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)などを含むことができるが、これらに限定されない。
【0085】
上の説明は例示的であるように意図され、限定的ではない。たとえば、上述の例(またはその1つもしくは複数の態様)は互いに組み合わせて使用することができる。たとえば上の説明を検討した当業者によって、他の実施形態を使用することができる。要約は、読者が技術的開示の性質を迅速に確認することが可能になるように、米国特許法施行規則第1.72条第(b)項に従って提供される。これは、本態様の範囲または意味を解釈または限定するために使用されないであろうという理解で提出される。また、上の詳細な説明において、さまざまな特徴を一緒にグループ化して開示を合理化することができる。これは、特許請求されていない開示された特徴が任意の態様に必須であることを意図していると解釈されるべきではない。むしろ、発明の主題は特定の開示された一実施形態のすべてに満たない特徴にあり得る。このように、次の態様はここに例または実施形態として詳細な説明に組み込まれ、それぞれの態様は別個の実施形態としてそれ自体で有効であり、このような実施形態はさまざまな組み合わせまたは置換で互いに組み合わせることができると考えられる。発明の範囲は、添付の態様を、このような態様に権利がある均等物の全範囲とともに参照して決定されるべきである。
【符号の説明】
【0086】
101 近位端
102 内視鏡アセンブリ
105(a~d) 対物ヘッド
105b-1 再利用可能な対物ヘッド
105b-2 再利用可能な対物ヘッド
110 レーザファイバ
111 シース
112 第2のチャネル
115 作業チャネル
116a 上部壁
116b 下部壁
120 窓
125 断熱材
130 接着剤
150b-1 下部アセンブリ
150b-2 下部アセンブリ
161 光学インターフェイス
199 遠位端
201 近位端
202 内視鏡アセンブリ
205(a~b) 対物ヘッドの上半分
205(c~d) 対物ヘッドの下半分
209 結石
210 レーザファイバ
215 作業チャネル
235 レーザファイバ経路
250b-1 下部アセンブリ
250b-2 下部アセンブリ
260 高さ
270 挿入
270 断面サイズ
280 突出
299 遠位端
302 内視鏡アセンブリ
303 対物ヘッド
305 遠位対物ヘッド
310 レーザファイバ
311 シース
315 作業チャネル
330 接着剤
405a 対物ヘッド
405b 対物ヘッド
415a 作業チャネル
415b 作業チャネル
435a レーザファイバ経路
435b レーザファイバ経路
440a-1 時計回り
440a-2 反時計回り
450b スコープアセンブリ
455a 第2の埋め込み経路
461a-1 左光学インターフェイス
461a-2 右光学インターフェイス
461b-1 照明機構
461b-2 照明機構
463a 撮像または視覚化ポート
463b カメラアセンブリ
503 内視鏡アセンブリ
505 対物ヘッド
515 作業チャネル
535 レーザファイバ経路
540a 係合機能部
540b 係合機能部
541 ロック機構
545a 係合機能部
545b 係合機能部
550 取り付け可能なキャップ
603 内視鏡アセンブリ
605 対物ヘッド
615 作業チャネル
620 レーザファイバ
620 窓
650 取り付け可能なキャップ
900 システム
910 装置
920 コントローラ
930 メモリ
935 命令
940 プロセッサ
950 対物ヘッド
960 レーザファイバ
980a カメラ
980b 補助的デバイスB(ライト)
980c 追加の補助的デバイス