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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-04
(45)【発行日】2024-10-15
(54)【発明の名称】車両位置合わせ及びセンサ校正システム
(51)【国際特許分類】
   G01S 7/40 20060101AFI20241007BHJP
【FI】
G01S7/40 126
【請求項の数】 36
(21)【出願番号】P 2022501209
(86)(22)【出願日】2020-07-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-26
(86)【国際出願番号】 IB2020056533
(87)【国際公開番号】W WO2021005578
(87)【国際公開日】2021-01-14
【審査請求日】2023-05-15
(31)【優先権主張番号】62/872,908
(32)【優先日】2019-07-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/040,083
(32)【優先日】2020-06-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520421444
【氏名又は名称】ビーピージー・セールス・アンド・テクノロジー・インヴェストメンツ・エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】BPG SALES AND TECHNOLOGY INVESTMENTS, LLC
【住所又は居所原語表記】975 Spaulding Ave., Suite C, Ada, Michigan 49301, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100221729
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 圭介
(72)【発明者】
【氏名】デボア、デイヴィド・エム
(72)【発明者】
【氏名】デスメット、ブレヒト
(72)【発明者】
【氏名】ジェフリーズ、ライアン・エム
(72)【発明者】
【氏名】ローレンス、ジョン・ディー
(72)【発明者】
【氏名】ピルメズ、ティイス
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン・デ・ワレ、ワルド
(72)【発明者】
【氏名】ヴァネステ、フレデリーク
(72)【発明者】
【氏名】ウォールストロム、ベン
(72)【発明者】
【氏名】ネルソン、ニコラス・アール
【審査官】渡辺 慶人
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2013/0325252(US,A1)
【文献】特開2005-331353(JP,A)
【文献】特開2004-085325(JP,A)
【文献】特開平11-038140(JP,A)
【文献】国際公開第2008/130385(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0097229(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2006/0090356(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01S 7/00 - 7/51
13/00 - 13/95
17/00 - 17/95
G01B 11/00 - 11/30
G01C 3/00 - 3/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に装備されたセンサの校正のためにターゲットを前記車両に位置合わせするためのシステムであって、
車両のタイヤ及び車輪組立体の向きの決定において使用するために構成された複数の非接触車輪位置合わせセンサと、
ターゲット調整フレームであって、ベースフレーム及び、前記ベースフレームに移動可能に取り付けられたターゲット取付部であって、ターゲットを支持するように構成されたターゲット取付部を含み、前記ベースフレームに対して前記ターゲット取付部を選択的に移動させるように構成された複数のアクチュエータをさらに含み、前記ベースフレームは、既知の向きである、ターゲット調整フレームと、
コンピュータシステムであって、前記ターゲット調整フレームの前に位置付けられた前記車両に対して前記ターゲットを位置付けるために、前記アクチュエータを選択的に作動させるように構成され、前記ターゲット取付部は、前記アクチュエータによって複数の軸の周りで移動可能である、コンピュータシステムと
を含み、
前記コンピュータシステムは、前記車両の前記タイヤ及び車輪組立体の前記向きに基づいて、前記ターゲット調整フレームに対する前記車両の向きを決定し、且つ前記車両のセンサに対して前記ターゲットを位置付けるために、前記車両の前記向きの前記決定に応答して前記アクチュエータを作動させるように構成され、
それにより、前記センサは、前記ターゲットを使用して校正され得、
前記ターゲット調整フレームの前記ベースフレームは、前記非接触車輪位置合わせセンサに対して長手方向に移動可能である、システム。
【請求項2】
車両リフトをさらに含み、
前記非接触車輪位置合わせセンサは、前記車両リフトに取り付けられる、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記非接触車輪位置合わせセンサは、前記車両の各タイヤ及び車輪組立体の前記向きの決定において使用するための非接触車輪位置合わせセンサを含む、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記非接触車輪位置合わせセンサは、前記車両に対して横方向及び/又は長手方向に移動可能である、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項5】
前記コンピュータシステムは、前記非接触車輪位置合わせセンサ及び/又は前記ターゲット調整フレームに、ローカルな少なくとも1つのコントローラを含む、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項6】
前記コンピュータシステムは、インターネットを介して前記コントローラによってアクセス可能な遠隔コンピュータを含む、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記ベースフレームは、少なくとも1つのレール上で長手方向に移動可能である、請求項に記載のシステム。
【請求項8】
前記アクチュエータは、前記ターゲット取付部を、前記ターゲット調整フレームの前に位置付けられたときの前記車両の長手方向軸に対して長手方向及び横方向に、垂直に、且つ垂直軸の周りに回転可能に、移動させるように動作可能である、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項9】
前記ターゲットは、前記ターゲット取付部から取り外し可能であり、
前記システムは、ヘッドライト照準器センサをさらに含み、
前記ヘッドライト照準器センサは、前記ターゲット取付部に選択的に取り付け可能であり、
前記コンピュータシステムは、前記車両の投光器に対して前記ヘッドライト照準器センサを位置付けるために、前記ターゲット調整フレームに対する前記車両の前記向きの前記決定に応答して前記アクチュエータを作動させるように構成され、
それにより、前記車両の前記投光器の向きは、前記ヘッドライト照準器センサを使用して決定され得る、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項10】
前記ヘッドライト照準器センサは、ハウジング、レンズ、撮像面及び撮像装置を含み、
前記車両の前記投光器によって投射された光は、前記レンズを通して前記ハウジングに入り、且つ前記ハウジングの内部の前記撮像面上に投射され、
前記撮像装置は、前記撮像面上に投射された前記光を撮像するように動作可能である、請求項に記載のシステム。
【請求項11】
車両に装備されたセンサの校正のためにターゲットを前記車両に位置合わせするためのシステムであって、
車両リフトと、
前記車両リフトに取り付けられ、且つ前記車両リフトに位置付けられた車両のタイヤ及び車輪組立体の向きの決定において使用するために構成された複数の非接触車輪位置合わせセンサと、
ターゲット調整フレームであって、ベースフレーム及び、前記ベースフレームに移動可能に取り付けられたターゲット取付部であって、ターゲットを支持するように構成されたターゲット取付部を含み、前記ベースフレームに対して前記ターゲット取付部を選択的に移動させるように構成された複数のアクチュエータをさらに含み、前記ベースフレームは、少なくとも1つのレール上で前記リフトに対して長手方向に移動可能であり、前記ベースフレームは、既知の向きである、ターゲット調整フレームと、
コンピュータシステムであって、前記ターゲット調整フレームの前に位置付けられた車両に対して前記ターゲットを位置付けるために、前記アクチュエータを選択的に作動させるように構成され、前記ターゲット取付部は、前記アクチュエータによって複数の軸の周りで移動可能である、コンピュータシステムと
を含み、
前記コンピュータシステムは、前記車両の前記タイヤ及び車輪組立体の前記向きに基づいて、前記ターゲット調整フレームに対する前記車両の向きを決定し、且つ前記車両のセンサに対して前記ターゲットを位置付けるために、前記ターゲット調整フレームに対する前記車両の前記向きの前記決定に応答して前記アクチュエータを作動させるように構成され、それにより、前記センサは、前記ターゲットを使用して校正され得る、システム。
【請求項12】
前記非接触車輪位置合わせセンサは、前記車両の各タイヤ及び車輪組立体の前記向きの決定において使用するための非接触車輪位置合わせセンサを含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記非接触車輪位置合わせセンサは、前記車両に対して長手方向に移動可能である、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記非接触車輪位置合わせセンサは、非接触車輪位置合わせセンサの4つの対を含み、
非接触車輪位置合わせセンサの個別の対は、前記車両の各タイヤ及び車輪組立体の前記向きの決定において使用される、請求項1113のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項15】
前記アクチュエータは、前記ターゲット取付部を、前記ターゲット調整フレームの前に位置付けられたときの前記車両の長手方向軸に対して長手方向及び横方向に、垂直に、且つ垂直軸の周りに回転可能に、移動させるように動作可能である、請求項1113のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項16】
前記ターゲットは、前記ターゲット取付部から取り外し可能であり、
前記システムは、ヘッドライト照準器センサをさらに含み、
前記ヘッドライト照準器センサは、前記ターゲット取付部に選択的に取り付け可能であり、
前記コンピュータシステムは、前記車両の投光器に対して前記ヘッドライト照準器センサを位置付けるために、前記ターゲット調整フレームに対する前記車両の前記向きの前記決定に応答して前記アクチュエータを作動させるように構成され、
それにより、前記車両の前記投光器の向きは、前記ヘッドライト照準器センサを使用して決定され得る、請求項1113のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項17】
前記ヘッドライト照準器センサは、ハウジング、レンズ、撮像面及び撮像装置を含み、
前記車両の前記投光器によって投射された光は、前記レンズを通して前記ハウジングに入り、且つ前記ハウジングの内部の前記撮像面上に投射され、
前記撮像装置は、前記撮像面上に投射された前記光を撮像するように動作可能である、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記リフトは、ランウェイであって、前記車両が前記リフト上にあるとき、前記車両の前記タイヤ及び車輪組立体がその上に配置されるランウェイを含み、
前記非接触車輪位置合わせセンサは、長手方向移動のために前記ランウェイの側部に沿って移動可能に取り付けられる、請求項1113のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項19】
レールは、前記ランウェイの側部に沿って配置され、
前記非接触車輪位置合わせセンサは、前記レール上での移動のために取り付けられる、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記リフトに配置されたときの前記車両の下側の構造的コンポーネントの向きを評価するための、前記リフトに取り付け可能なレーザセンサをさらに含む、請求項1119のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項21】
車両での操作での使用のためのシステムであって、
ターゲット調整フレームであって、ベースフレーム、前記ベースフレームに移動可能に取り付けられたターゲット取付部であって、車両での操作での使用のために物体を支持するように構成されたターゲット取付部を含み、前記ベースフレームに対して前記ターゲット取付部を選択的に移動させるように構成された複数のアクチュエータをさらに含み、前記ベースフレームは、既知の向きである、ターゲット調整フレーム、
車両が前記ターゲット調整フレームの前に位置付けられるとき、前記車両の向きの決定において使用するために構成された複数の非接触車輪位置合わせセンサ、
コンピュータシステムであって、前記ターゲット調整フレームの前に位置付けられた前記車両に対して前記ターゲット取付部を位置付けるために、前記アクチュエータを選択的に作動させるように構成され、前記ターゲット取付部は、前記アクチュエータによって複数の軸の周りで移動可能である、コンピュータシステム
を含み、
前記コンピュータシステムは、前記ベースフレームに対する前記車両の向きを決定し、且つ前記ベースフレームの前記既知の向きに基づいて、前記ターゲット取付部を前記車両に対する望ましい位置に位置付けるために、前記車両の前記向きの前記決定に応答して前記アクチュエータを作動させるように構成され、それにより、前記ターゲット取付部で支持された前記物体は、前記車両に対して位置付けられ
前記非接触車輪位置合わせセンサは、前記車両の各タイヤ及び車輪組立体の向きの決定において使用するための非接触車輪位置合わせセンサを含み、
前記非接触車輪位置合わせセンサは、前記車両に対して横方向及び/又は長手方向に移動可能である、システム。
【請求項22】
前記ターゲット取付部が支持するように構成される前記物体は、前記車両のセンサの校正において使用するためのターゲットを含み、
前記ターゲット取付部は、前記車両に対して位置付けられ、
それにより、前記ターゲットは、前記センサの校正のために前記センサに対して位置付けられる、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記ターゲット取付部が支持するように構成される前記物体は、前記車両のヘッドライトの照準の評価において使用するためのヘッドライト照準器センサを含み、
前記ターゲット取付部は、前記車両に対して位置付けられ、
それにより、前記ヘッドライト照準器センサは、前記ヘッドライトの前記照準を評価するために前記ヘッドライトに対して位置付けられる、請求項21に記載のシステム。
【請求項24】
前記非接触車輪位置合わせセンサは、前記車両の各タイヤ及び車輪組立体の前記向きの決定において使用するための非接触車輪位置合わせセンサの対を含む、請求項22に記載のシステム。
【請求項25】
前記コンピュータシステムは、前記非接触車輪位置合わせセンサ及び/又は前記ターゲット調整フレームにローカルな少なくとも1つのコントローラを含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項26】
車両リフトをさらに含み、前記非接触車輪位置合わせセンサは、前記車両リフトに取り付けられる、請求項2125のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項27】
前記リフトは、ランウェイであって、前記車両が前記リフト上にあるとき、前記車両の前記タイヤ及び車輪組立体がその上に配置されるランウェイを含み、
前記非接触車輪位置合わせセンサは、長手方向移動のために前記ランウェイの側部に沿って移動可能に取り付けられる、請求項26に記載のシステム。
【請求項28】
レールは、前記ランウェイの側部に沿って配置され、
前記非接触車輪位置合わせセンサは、前記レール上での移動のために取り付けられる、請求項27に記載のシステム。
【請求項29】
前記リフトに配置されたときの前記車両の下側の構造的コンポーネントの向きを評価するための、前記リフトに取り付け可能なレーザセンサをさらに含む、請求項26に記載のシステム。
【請求項30】
車両コンポーネントの評価において使用するための物体を位置合わせする方法であって、
車両をターゲット調整フレームの前に位置付けることと、
非接触車輪位置合わせセンサを使用して前記車両の向きを決定することと、
前記車両の前記決定された向きに基づいて、前記車両に対して前記ターゲット調整フレームによって保持された物体を位置付けることと
を含み、
前記ターゲット調整フレームは、ベースフレーム及び、前記ベースフレームに移動可能に取り付けられたターゲット取付部であって、前記物体を支持するように構成されたターゲット取付部を含み、
前記ターゲット調整フレームは、前記ターゲット取付部を前記ベースフレームに対して複数の軸の周りで選択的に移動させるように構成された複数のアクチュエータをさらに含み、
前記ベースフレームは、既知の向きであり、
前記アクチュエータは、前記物体を前記車両のコンポーネントに対する既知の位置に位置付けるために、前記車両の前記決定された向きに基づいて、前記ターゲット調整フレームによって保持された前記ターゲット取付部を位置付けるように選択的に作動され、
前記非接触車輪位置合わせセンサは、車両リフトに取り付けられ、
前記車両は、前記車両リフトに位置付けられ、
前記リフトは、ランウェイであって、前記車両が前記リフト上にあるとき、前記車両の前記タイヤ及び車輪組立体がその上に配置されるランウェイを含み、
前記非接触車輪位置合わせセンサは、長手方向移動のために前記ランウェイの側部に沿って移動可能に取り付けられる、方法。
【請求項31】
前記車両コンポーネントは、センサを含み、
前記ターゲット取付部が支持するように構成される前記物体は、前記車両の前記センサの校正において使用するためのターゲットを含み、
前記ターゲット取付部は、前記車両に対して位置付けられ、
それにより、前記ターゲットは、前記センサの校正のために前記センサに対して位置付けられる、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記車両コンポーネントは、ヘッドライトを含み、
前記ターゲット取付部が支持するように構成される前記物体は、前記車両の前記ヘッドライトの照準の評価において使用するためのヘッドライト照準器センサを含み、
前記ターゲット取付部は、前記車両に対して位置付けられ、
それにより、前記ヘッドライト照準器センサは、前記ヘッドライトの前記照準を評価するために前記ヘッドライトに対して位置付けられる、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
非接触車輪位置合わせセンサを使用して前記車両の前記向きを前記決定することは、前記車両の前記向きの前記決定において使用するための非接触車輪位置合わせセンサを使用して、前記車両のタイヤ及び車輪組立体の向きを決定することを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項34】
非接触車輪位置合わせセンサを使用して前記車両のタイヤ及び車輪組立体の前記向きを前記決定することは、前記車両の2つの位置で前記車両のタイヤ及び車輪組立体の前記向きを決定することを含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
レールは、前記ランウェイの側部に沿って配置され、
前記非接触車輪位置合わせセンサは、前記レール上での移動のために取り付けられる、請求項30に記載の方法。
【請求項36】
前記リフトに配置されたときの前記車両の下側の構造的コンポーネントの向きを評価するための、前記リフトに取り付け可能なレーザセンサをさらに含む、請求項30に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1つ又は複数の校正ターゲットに対する車両のセンサの校正のためのシステムを含む、車両を位置合わせするためのシステムを対象とする。
【背景技術】
【0002】
ある環境における物体の範囲、速度及び角度(仰角又は方位角)を決定するために、レーダ、撮像システム並びに他のセンサ、例えばLIDAR、超音波及び赤外線(IR)センサを使用することは、多くの自動車安全システム、例えば車両のための先進運転支援システム(ADAS)において重要である。従来のADASシステムは、1つ又は複数のセンサを用いる。これらのセンサは、車両の製造中に製造業者によって位置合わせ及び/又は校正されることにより、正確なドライバ支援機能を提供することができる。しかし、これらのセンサは、例えば、摩滅の影響又は運転条件に起因する若しくは衝突などの事故を通した位置ずれに起因して、定期的に再位置合わせ又は再校正を必要とし得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明は、非接触車輪位置合わせセンサを使用して車両タイヤ及び車輪組立体の位置合わせを決定することにより、車両に装備されたセンサを校正及び/又は位置合わせするための方法及びシステムを提供する。車両の向きは、例えば、非接触車輪位置合わせセンサに対して決定される。それにより、校正ターゲットは、車両に装備されたセンサと位置合わせされ得る。そのとき、車両に装備されたセンサは、例えば、車両製造者によって設定された仕様に従って校正され得る。
【0004】
本発明の態様によると、車両に装備されたセンサの校正のためにターゲットを車両に位置合わせするためのシステムは、車両のタイヤ及び車輪組立体の向きの決定において使用するために構成された複数の非接触車輪位置合わせセンサを含む。システムは、ターゲット調整フレームをさらに含む。このターゲット調整フレームは、ベースフレーム、ターゲット調整フレームに移動可能に取り付けられたターゲット取付部であって、ターゲットを支持するように構成されたターゲット取付部をさらに含む。ターゲット調整フレームは、ベースフレームに対してターゲット取付部を選択的に移動させるように構成された複数のアクチュエータをさらに含む。ターゲット調整フレームは、例えば、非接触車輪位置合わせセンサ又は非接触車輪位置合わせセンサを支持しているリフトに対して既知の向きである。同様に含まれているのは、ターゲット調整フレームの前に位置付けられた車両に対してターゲットを位置付けるためにアクチュエータを選択的に作動させるように構成されたコンピュータシステムである。ターゲット取付部は、アクチュエータにより、ターゲット調整フレームの前に位置付けられたときの車両の長手方向軸に対して長手方向及び横方向に、垂直に、且つ垂直軸の周りで回転可能に移動可能である。コンピュータシステムは、車両のタイヤ及び車輪組立体の向きに基づいて、ターゲット調整フレームに対する車両の向きを決定し、且つ車両のセンサに対してターゲットを位置付けるために、ターゲット調整フレームに対する車両の向きの決定に応答してアクチュエータを作動させるように構成される。それにより、センサは、ターゲットを使用して校正され得る。
【0005】
特定の実施形態において、システムは、非接触車輪位置合わせセンサが取り付けられる車両リフトを含む。非接触車輪位置合わせセンサは、車両の各タイヤ及び車輪組立体の向きを決定するために提供され得る。非接触車輪位置合わせセンサは、車両に対して横方向及び/又は長手方向に移動可能であり得る。
【0006】
コンピュータシステムは、非接触車輪位置合わせセンサ及び/又はターゲットフレームにローカルな少なくとも1つのコントローラを含み得る。なおさらに、コンピュータシステムは、インターネットを介して1つ又は複数のコントローラによってアクセス可能な遠隔コンピュータを含み得る。
【0007】
なおさらに、ターゲット調整フレームのベースフレームは、例えば、少なくとも1つのレール上で長手方向に移動可能であることにより、非接触車輪位置合わせセンサに対して長手方向に移動可能である。
【0008】
本発明のさらなる態様によると、車両に装備されたセンサの校正のためにターゲットを車両に位置合わせする方法は、非接触車輪位置合わせセンサを使用して車両のタイヤ及び車輪組立体の向きを決定することと、車両のタイヤ及び車輪組立体の決定された向きに基づいて、車両に対してターゲット調整フレームによって保持されたターゲットを位置付けることとを含む。タイヤ及び車輪組立体の向きを決定するステップと、ターゲット調整フレームによって保持されたターゲットを位置付けるステップとは、上で挙げられたシステムを使用して実施され得る。
【0009】
本発明のさらなる態様によると、車両での操作での使用のためのシステムは、ターゲット調整フレームを含む。このターゲット調整フレームは、ベースフレーム、ベースフレームに移動可能に取り付けられたターゲット取付部であって、車両での操作での使用のために物体を支持するように構成されたターゲット取付部を含む。ターゲット調整フレームは、ベースフレームに対してターゲット取付部を選択的に移動させるように構成された複数のアクチュエータをさらに含む。ベースフレームは、既知の座標系などの既知の向きである。システムは、車両がターゲット調整フレームの前に位置付けられるとき、車両の向きの決定において使用するために構成された複数の非接触車輪位置合わせセンサも含む。コンピュータシステムは、ターゲット調整フレームの前に位置付けられた車両に対してターゲット取付部を位置付けるために、アクチュエータを選択的に作動させるように構成される。ターゲット取付部は、アクチュエータによって複数の軸の周りで移動可能である。コンピュータシステムは、ベースフレームに対する車両の向きを決定し、且つベースフレームの既知の向きに基づいて、ターゲット取付部を車両に対する望ましい位置に位置付けるために、車両の向きの決定に応答してアクチュエータを作動させるように構成される。それにより、ターゲット取付部で支持された物体は、車両に対して位置付けられる。
【0010】
特定の実施形態において、ターゲット取付部によって支持された物体は、車両のセンサの校正において使用するためのターゲットである。ターゲット取付部は、車両に対して位置付けられる。それにより、ターゲットは、センサの校正のためにセンサに対して位置付けられる。さらなる実施形態において、ターゲット取付部によって支持された物体は、車両のヘッドライトの照準の評価において使用するためのヘッドライト照準器センサである。ターゲット取付部は、車両に対して位置付けられる。それにより、ヘッドライト照準器センサは、ヘッドライトの照準を評価するためにヘッドライトに対して位置付けられる。
【0011】
非接触車輪位置合わせセンサは、車両の各タイヤ及び車輪組立体の向きの決定において使用するために動作可能であり、且つ車両の各タイヤ及び車輪組立体のために非接触車輪位置合わせセンサの対を用い得る。さらに、非接触車輪位置合わせセンサは、車両に対して横方向及び/又は長手方向に移動可能である。特定の実施形態において、システムは、非接触車輪位置合わせセンサが取り付けられる車両リフトを含む。リフトは、ランウェイであって、車両がリフト上にあるとき、車両のタイヤ及び車輪組立体がその上に配置されるランウェイを含み得る。非接触車輪位置合わせセンサは、長手方向移動のためにランウェイの側部に沿って移動可能に取り付けられる。リフトは、ランウェイの側部に沿って配置されたレールを含み得る。非接触車輪位置合わせセンサは、レール上での移動のために取り付けられる。
【0012】
システムは、車両がリフトに配置されたときの車両の下側の構造的コンポーネント、例えば車両フレームコンポーネントの向きを評価するための、リフトに取り付け可能なレーザセンサをさらに含み得る。
【0013】
本発明は、車両コンポーネントの評価において使用するための物体を位置合わせする方法であって、車両をターゲット調整フレームの前に位置付けることと、非接触車輪位置合わせセンサを使用して車両の向きを決定することと、車両の決定された向きに基づいて、車両に対してターゲット調整フレームによって保持された物体を位置付けることとを含む方法をさらに想定する。ターゲット調整フレームは、ベースフレーム、ベースフレームに移動可能に取り付けられたターゲット取付部であって、物体を支持するように構成されたターゲット取付部を含む。ターゲット調整フレームは、ターゲット取付部をベースフレームに対して複数の軸の周りで選択的に移動させるように構成された複数のアクチュエータをさらに含む。ベースフレームは、既知の向きである。アクチュエータは、物体を車両のコンポーネントに対する既知の位置に位置付けるために、車両の決定された向きに基づいて、ターゲット調整フレームによって保持されたターゲット取付部を位置付けるように選択的に作動される。
【0014】
上で述べられたとおり、ターゲット取付部によって支持された物体は、車両のセンサの校正において使用するためのターゲット又は車両のヘッドライトの照準の評価において使用するためのヘッドライト照準器センサであり得る。
【0015】
本発明の特定の態様において、車両の向きを決定するステップは、車両の向きの決定において使用するための非接触車輪位置合わせセンサを使用して、車両のタイヤ及び車輪組立体の向きを決定することを含む。なおさらに、車両のタイヤ及び車輪組立体の向きを決定することは、車両の2つの位置で車両のタイヤ及び車輪組立体の向きを決定することを含み得る。本方法は、車両リフトの使用をさらに含み得る。非接触車輪位置合わせセンサは、車両リフトに取り付けられる。
【0016】
本発明は、車両のセンサに対して校正ターゲットを正確に位置付け、且つ例えばOEM規格に従ってセンサを校正するためのシステム及び方法を提供する。正確な位置付け及びセンサの校正は、したがって、センサの性能の最適化を支援し、したがってセンサがそのADAS機能を実施することを可能にする。本発明のこれらの及び他の目的、利点、目標及び特徴は、図面と併せて以下の本明細書を検討することで明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の態様による車両位置合わせシステムの斜視図であり、リフトが下がった向きである状態で示されている。
図2図1のシステムの斜視図であり、車両が、下がった位置におけるリフトの第1位置にある状態で示されている。
図2A】車両のタイヤ及び車輪組立体に隣接して示されている、図1のシステムの非接触車輪位置合わせセンサの斜視図である。
図2B図2Aのタイヤ及び車輪組立体の斜視図であり、非接触車輪位置合わせセンサの態様を示す。
図3図1のシステムの斜視図であり、車両が、下がった位置におけるリフトの第2位置にある状態で示されている。
図4図1のシステムの斜視図であり、車両が、下がった位置におけるリフトの旋回プレートに位置付けられた状態で示されている。
図5図1のシステムの斜視図であり、車両が、上がった位置におけるリフトの旋回プレートに位置付けられた状態で示されている。
図6】本発明の態様による且つ図1のシステムから分離して示された、図1のシステムのターゲット調整フレーム又はスタンドの正面斜視図である。
図7図6のターゲット調整フレームの背面斜視図である。
図8図1のシステムの斜視図であり、ターゲット調整フレームが車両に対して第1位置にあり、校正ターゲットがターゲット調整フレームに取り付けられた状態で示されている。
図9図1のシステムの斜視図であり、ターゲット調整フレームが車両に対して第2位置にあり、校正ターゲットがターゲット調整フレームに取り付けられた状態で示されている。
図10図6のターゲット調整フレームの斜視図であり、ヘッドライト照準器センサがターゲット調整フレームに取り付けられた状態で示されている。
図11図10のヘッドライト照準器センサの側面断面図である。
図12図1のシステムの斜視図であり、ヘッドライト照準器センサが車両に対してターゲット調整フレームに取り付けられた状態で示されている。
図13図1のシステムの正面斜視図であり、リフトが高くされた位置にあり、車両レベル測定センサが車両の下に配置されている状態で示されている。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明は、ここで、添付図面を参照して説明される。以下の本明細書における数字が付された要素は、図における同様の数字が付された要素に対応する。
【0019】
図1は、本発明による例示的な車両位置合わせ及びセンサ校正システム20を示す。概して、車両リフト22は、車両24を支持し、ターゲット調整フレーム又はスタンド26はリフト22の前に位置付けられる。リフト22は、車両24の周りに配置された非接触車輪位置合わせセンサ28を含む。センサ28は、リフト22上の車両24の位置情報に加えて、車両24のタイヤ及び車輪組立体30に関する位置合わせ情報を決定するように動作する。ターゲットフレーム26に対するリフト22の確立された既知の向きに基づいて、ターゲットフレーム26をリフト22及び車両24に対して長手方向にレール36a、36bに沿って移動させることなどにより、ターゲットフレーム26で支持された1つ又は複数のターゲット32を位置付けるために、特に車両24の1つ又は複数のADASセンサ34に対してターゲット32を位置合わせするために、ターゲットフレーム26が使用され得る。図示の実施形態において、センサ34は、車両24のフロントガラス又は車両24のフロントガラスの近くに取り付けられている。しかしながら、ADASセンサは、車間距離制御装置(「ACC」)のためのレーダセンサ、撮像システム、例えば車線逸脱警報(「LDW」)のためのカメラセンサ及び車両の周りに配置された他のADASカメラセンサ並びに他のセンサ、例えば前向きカメラなど、車両内部に取り付けられたセンサ又は外部に取り付けられたセンサを含む、例えばADASシステムのLIDAR、超音波及び赤外線(「IR」)センサであり得、ターゲットは、グリッド、パターン、三面体などを含む、そのようなセンサの校正のために構築されたスタンド26上に支持されていることが理解されるべきである。1つ又は複数のターゲットを車両の1つ又は複数と位置合わせする際、校正ルーチンが実施される。それにより、センサは、対応するターゲットを使用して校正又は位置合わせされる。リフト22が高くされた又は上がった向き(図5)にあるときのタイヤ及び車輪組立体30の調整による車両位置合わせの設定において、システム20がオペレータ38によって追加的に使用可能である。なおさらに、システム20は、ターゲットフレーム26(図12)に取り付け可能な車両光照準器センサ40により、車両24のヘッドライト又は他の光の位置若しくは照準を確認及び又は設定し、且つ車両高さ情報を確認するために追加的に使用される。したがって、システム20は、車両の修理及び補修管理処置、例えば車両の態様が確認及び/又は調整を必要とする衝突又は他の事象などにおいて有用である。
【0020】
最初に図1~6を参照すると、システム20のリフト22は、図示の実施形態において、車両24のタイヤ及び車輪組立体30を支持するための離間されたランウェイ42と、車両24がランウェイ42に上がることを可能にする傾斜部44とを含むものとして開示されている。ランウェイ42は、同様に、車両24の位置合わせを測定及び設定するプロセスにおいて、車両24の前タイヤ及び車輪組立体30が位置付けられる(図4及び5)浮動プレート又は旋回プレート46を含む。図示の実施形態において、リフト22は、各ランウェイ42を支持するシザー脚部又はリフト組立体48(図5)を有するシザーリフトとして開示されている。それにより、高くされると、ランウェイ42間の空間又は間隙は、オペレータ38が車両24の下にアクセス可能となるように提供される。しかしながら、単柱ポスト又は4柱リフトを含む代替的リフトが用いられ得ることが認められるべきである。
【0021】
指摘されるとおり、リフト22は、それに取り付けられた非接触車輪位置合わせセンサ28を含む。図示の実施形態は、センサ28の4つの対を含む。センサ28の個別の対の各々は、車両24の個別の車輪及びタイヤ組立体30に隣接して配置されるようにリフト22上で長手方向に移動可能である。以下でより詳細に述べられるとおり、センサ28は、リフト22上の車両24の2つ以上の位置における車輪及びタイヤ組立体30の向きを測定し、且つ異なる軸距を有する車両と共に使用されるようにリフト22上で長手方向に移動可能である。すなわち、各ランウェイ42のセンサ28の2つの対は、センサ28の各対間の間隔を維持するために一緒に同期して移動され得、且つ異なる車両を許容するために各ランウェイのセンサ28の2つの対間の間隔を増加又は減少させるために互いに独立して移動され得る。特に、図示の実施形態において、リフト22は、各ランウェイ42の外側に隣接し、且つランウェイ42と平行に延在する長手方向レール50を含む。センサ28のための取付部52は、レール50に沿って長手方向に移動可能である。
【0022】
図示のとおり、各取付部52が2つのセンサ28を支持する。取付部52は、例えば、横方向レール、調整可能又は調整プレートなどにより、支持されたセンサ28の横方向移動を追加的に許容し得る。すなわち、各ランウェイ42のセンサ28の横方向に位置合わせされた対は、異なる幅の車両を許容又は補正するために横方向に調整され得る。しかしながら、図示の実施形態において、以下で述べられるとおり、センサ28は、センサ28に対する車輪及びタイヤ組立体30の幅広い横方向位置にわたる車輪及びタイヤ組立体30の向きを測定することができるように構成され且つ動作する。したがって、センサ28は、異なる幅の車両及び車両24がランウェイ42上で横方向において中心に置かれていない状況を許容することができる。例えば、車両24がランウェイ42上に配置されており、その左側が左ランウェイの外側エッジのより近くにあるか、又はその右側が右ランウェイの外側エッジのより近くにある状況を許容することである。
【0023】
アクチュエータ51は、取付部52をレール50に沿って長手方向に移動させるために各取付部52に提供される。図示の実施形態において、アクチュエータ51は、電動線形アクチュエータである。代替的に、ギア付トラック、調整ねじ、油圧式又は空気圧式ピストンアクチュエータなどが用いられ得る。同様に、そのようなアクチュエータは、取付部52及び/又はセンサ28を横方向に移動させるために用いられ得る。代替的に、センサ及び/又は取付部52は、オペレータ38によって手動で位置付け可能であり得る。
【0024】
図示の実施形態において、参照により本明細書に組み込まれる、2020年4月27日に出願された係属中の米国仮特許出願第63/016,064号明細書において開示されているとおり、各センサ28は、非接触車輪位置合わせセンサとして構築され且つ動作する。代替的に、各センサ28は、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第7,864,309号明細書、同第8,107,062号明細書及び同第8,400,624号明細書のいずれかに従って構築され且つ/又は動作し得る。
【0025】
図示の実施形態において、各センサ28は、タイヤ及び車輪組立体30上にパターンを投射するための投光器を含む。センサ28の所与の対の一方のセンサ28は、車輪の中心の左側でタイヤの一部上に投射する。他方のセンサ28は、車輪の中心の右側でタイヤの一部上に投射する。例えば、図2A及び2Bから理解されるとおり、図示の実施形態において、センサの対の各センサ28a、28bは、平行な線として示されている光のパターン53を車両24aのタイヤ及び車輪組立体30a上に投射する。一方のセンサ28aは、組立体30aの左側部分31a上に投射する。他方のセンサ28bは、組立体30aの右側部分31b上に投射する。各センサ28は、タイヤ及び車輪組立体であって、所与のセンサ28がその上に投射したタイヤ及び車輪組立体から反射された光を撮像するためのデジタルカメラを追加的に含み、且つ反射された画像を処理するためのプロセッサを含む。平行な線の使用は、センサ28が、さらに遠くに又はセンサ28のより近くにあるタイヤ及び車輪組立体30を見ることを可能にすることにより、センサ28のより深度の深い視野を提供する。各センサ28からの結果としての反射された画像は、次いで、例えば中央コントローラ又はコンピュータ54によって処理されて、各車輪タイヤ及び車輪組立体30の位置合わせ又は向きを取得し、リフト22上の車両24の正確な向きを決定する。これは、例えば、車両24の垂直中心平面の向きを決定することを含み得る。位置合わせ決定は、タイヤ及び車輪組立体を表す3次元空間における円55aを決定するためにタイヤの隆起部の頂部を決定するために、例えば投射されたパターン53に沿ったポイントを決定することと、タイヤ及び車輪組立体の中心点55bの決定並びに/又はタイヤ及び車輪組立体を表す平面55cの決定とを含み得る(図2Bを参照されたい)。車両24の向きは、したがって、組立体30の中心点55bに基づくことを含めて、3次元座標フレームにおける各タイヤ及び車輪組立体30の既知の位置又は向きに基づいて決定可能である。
【0026】
代替的に構築された非接触車輪位置合わせセンサが用いられ得ることと、リフト22の各側により多い又は少ない数のセンサを含む、本発明の範囲内における非接触車輪位置合わせセンサの代替的配置が用いられ得ることとが理解されるべきである。例えば、車両の同じ側にある両方の車輪組立体30のために配置された個別の非接触車輪位置合わせセンサを有するよりもむしろ、代替的配置において、前方及び後方車輪組立体30の両方を別個に測定するための単一のセンサ配置が各側で用いられ得る。このような配置において、長手方向レール50は、前方及び後方車輪組立体30の両方でのセンサ配置の個別の位置付けを可能にし得る。代替的に、各タイヤ及び車輪組立体30で2つのセンサ28を使用するために、各タイヤ及び車輪組立体で単一のセンサ、例えばタイヤ及び車輪組立体全体にわたって投射し得る単一のセンサが用いられ得る。さらに、代替的投射パターン、カメラ配置及び/又は他の構成を備えた非接触車輪位置合わせセンサが用いられ得る。なおさらに、例えば、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第9,677,974号明細書において開示されている、車両が視野を通過する間に位置合わせ及び車両位置情報を決定するように動作する拡張された視野を備えた非接触車輪位置合わせセンサが用いられ得る。そのような非接触車輪位置合わせセンサを用いる代替的システムは、異なる位置での個別の測定よりもむしろ、車両が例えばランウェイ42上の第1位置から第2位置に所与の距離にわたって移動する際に車輪位置合わせを測定し得る。
【0027】
操作中、診断リーダーデバイスは、例えば、車両24に関する情報、例えば車両の製造及びモデル、年に関する情報、車両24のADASセンサに関する情報並びに/又はタイヤ及び車輪組立体30のサイズに関する情報を取得するために、車両24の車載式故障診断装置(「OBD」)ポートに差し込まれることにより、車両24に最初に接続され得る。そのような情報は、車両24の1つ若しくは複数の電子制御ユニット(「ECUs」)にアクセスすることを介して取得するか、コンピュータ54によって直接得るか、又はタブレットコンピュータなど、オペレータ38による使用のための代替的ポータブルコントローラ若しくは計算機56によって取得してコンピュータ54に送信するか、或いはコンピュータ54とは無関係に計算機56によって使用することができる。なおさらに、オペレータ38は、タイヤ及び車輪組立体30のサイズなどの情報を手動で入力するようにコンピュータ54及び/又は56のプログラムによって促され得る。そのような情報は、次いで、以下でより詳細に述べられるとおり、車両24の位置合わせ設定及びセンサ校正において使用され得、且つ車両24がリフト22に上がる前又は車両24がリフト22上に上がった際に取得され得る(図2Bを参照されたい)ことを理解されたい。車両情報を、OBDポートを介して取得する代わりに、オペレータ38は、コンピュータ54及び/又は56に情報を入力し得る。
【0028】
車両24は、リフト22が下がった向きであるとき、傾斜部44を介してランウェイ42に上げられ、次いで、図2に示されるとおり、最初に第1又は初期位置に駆動されるか又は手動で押される。車両24が第1位置にある状態で、センサ28の4つのセットは、4つのタイヤ及び車輪組立体30の各々に隣接して配置されるか又は4つのタイヤ及び車輪組立体30の各々と位置合わせされるように、必要に応じてレール50に沿って移動し得る。代替的に、コンピュータ54及び/又は56が車両24に関する情報を取得すると、センサ28は、第1位置に移動することができる。タイヤ及び車輪組立体30を位置付けられたセンサ28と位置合わせするために、車両24は、次いで、オペレータ38によって手動で押される。図示の実施形態において、タイヤ及び車輪組立体30とのセンサ28の位置合わせが取得される。センサ28の対の左のものは、所与のタイヤ及び車輪組立体30の中心の左の部分に投射する。センサの対の右のものは、タイヤ及び車輪組立体30の中心の右の部分に投射する。センサ28は、それにより、各タイヤ及び車輪組立体30の中心を含む、4つのタイヤ及び車輪組立体30の車輪の位置合わせ又は向き並びにリフト22のランウェイ42上の車両24の位置を決定するために使用される。
【0029】
車両24は、続いて、第2又は後続位置に移動される。これは、図示の実施形態では、図3に示されるとおり、第1位置の前方である。対応して、センサ28の4つのセットは、第2位置における4つのタイヤ及び車輪組立体30の各々に隣接して配置されるか又は第2位置における4つのタイヤ及び車輪組立体30の各々と位置合わせされるように、レール50に沿って前方に移動される。代替的に、第1位置におけるタイヤ及び車輪組立体30の車輪位置合わせ情報を決定する際、コンピュータ54は、コンピュータ54及び/又は56によって取得された、車両24に関する車両情報に基づいて適切な第2位置にセンサ28を自動的に移動させることができる。車両24は、タイヤ及び車輪組立体30を第2位置における再び位置付けられたセンサ28と位置合わせするために、オペレータ38によって手動で押される。いずれの場合にも、センサ28は、ここでもまた、4つのタイヤ及び車輪組立体30の車輪位置合わせ又は向き並びに第2位置におけるリフト22のランウェイ42上の車両24の位置を決定するために使用される。
【0030】
タイヤ及び車輪組立体30が回転によって位置を変えるような車両24の移動に加えて、2つの位置におけるタイヤ及び車輪組立体の車輪位置合わせの決定により、振れ補正を備えたタイヤ及び車輪組立体30のトー測定を得る能力が提供される。特に、決定の2つのセットによってシステム20が車両24の振れ補正スラスト角を決定することが可能となる。それにより、以下でより詳細に述べられるとおり、ターゲット調整スタンド26のターゲット32は、車両24の1つ又は複数のセンサの校正のために望ましい向きに位置付けられ得る。
【0031】
図示の実施形態において、リフト22上の車両24の第1位置は、ランウェイ42の旋回プレート46の長手方向に後ろである。リフト22上の車両24の第2位置は、旋回プレート46の長手方向に前である。第1及び第2位置間の距離は、タイヤ及び車輪組立体30のおよそ半回転又は180度の回転をもたらす。第1及び第2位置における車輪位置合わせを決定する際、車両24は、次いで、図4に示されるとおり、前又は前方又はステアリングタイヤ及び車輪組立体30が旋回プレート46上に配置される第3又は調整若しくは位置合わせ位置に置かれ得る。対応して、センサ28の4つのセットは、ここでもまた、位置合わせ位置における4つのタイヤ及び車輪組立体30の各々に隣接して配置されるように又は位置合わせ位置における4つのタイヤ及び車輪組立体30の各々と位置合わせされるように、レール50に沿って移動される。操舵可能車両24のタイヤ及び車輪組立体30が上に位置する浮動プレート46を含むことは、例えば、図示の実施形態における車両24の前方車輪により、従来、例えばキャスター角を測定するための従来の掃引を実施する際、操舵可能なタイヤ及び車輪組立体30が左及び右に回されることが可能となる。加えて、ステアリングホイールの向きが中心にくるように設定及び維持するために、従来のステアリングホイールレベル(図示せず)は、従来のステアリングホイール固定器具(図示せず)に加えて、車両24に設置され得る。
【0032】
リフト22での車両24の位置合わせを決定するために、例えば使用される車両及び/又はリフトのサイズに依存して代替的配置及び方法が用いられ得ることが理解されるべきである。例えば、第2位置は、浮動プレート46上にあり得る。なおさらに、車両は、既知の量だけ又は既知のタイヤサイズに基づいて移動され得る。タイヤ及び車輪組立体32の回転の量は、振れ補正算出のために決定され得る。代替的に、振れ補正値が不要である場合、車輪組立体30の向きは、単一の位置において測定され得、3つ以上の位置で測定され得ることが理解されるべきである。
【0033】
例えば、図5に示されたリフト22は、上がった又は高くされた位置又は向きに拡張され得る。それにより、オペレータ38は、必要に応じて、タイヤ及び車輪組立体30の位置合わせを調節することができるように、リフト組立体48間で車両24の下側に容易にアクセスすることができる。これは、例えば、タイヤ及び車輪組立体30のトー及びキャンバーを車両24の各側において例えばタイロッドを調整することによって調整することを含む。この目的のために、コンピュータ54及び/又は56は、位置合わせ調整中に位置合わせパラメータのグラフィック表現、例えばトー及びキャンバーを表示するためのスクリーンを含み得る。センサ28は、調整中、オペレータ38へのフィードバックとして連続的な決定を提供する。コンピュータ54及び/又は56は、位置合わせを調整するプロセスにおいてオペレータ38を視覚的に支援し、且つ位置合わせ結果及び最終位置合わせ設定を記録するための位置合わせプログラムを含み得る。
【0034】
車両24のフェンダ高さ又は最低地上高もセンサ28を使用して取得することができる。高さの測定は、車両のADASセンサの高さの決定に使用され得る。例えば、校正されているADASセンサは、車両組立体に対して、例えば車体の一部に対して且つ車両の組立体中に確立されるとおり車両上の所定位置に配置される。フェンダ高さを決定することにより、システム20は、次いで、車両24の車両センサの既知の位置に基づいてADASセンサのセンサ高さを決定することができ得る。その情報は、したがって、以下でより詳細に述べられるとおり、校正されている車両センサ34に対してターゲット32を位置付けるために使用される。センサ28のカメラは、例えば、従来の物体認識操作を介してフェンダ高さを測定するために使用され得る。ランウェイ42に対するセンサ28の既知の向きと、投射された光が車両24の本体の一部、例えば車輪格納部の周り又はそれに隣接して衝突する際の投射パターンの決定された変化とに基づいて、フェンダ高さの決定は、車両の製造及びモデルの既知の幾何学的特徴、例えば従来知られているとおりのフレーム又はサスペンションコンポーネントに対する本体の取付に追加的に基づき得る。センサ28は、異なるフェンダ高さの測定を許容するためにセンサ28を上げるか又は下げるために、アクチュエータを介してランウェイ42に対して垂直に追加的に調整可能であり得る。代替的に、1つ又は複数の個別のカメラ、例えば各センサ28又は各センサ28に隣接して位置付けられたカメラが、フェンダ高さを測定するために使用され得る。フェンダ高さを測定するために個別のセンサを用いる実施形態において、このようなセンサは、垂直調整可能カメラとして構成され得る。カメラは、垂直に方向付けられたスタンド又はツリーに取り付けられ、且つ例えばアクチュエータなどを介してスタンドに沿って移動可能である。
【0035】
リフト22へのセンサ28の移動可能又は調整可能な取付により、軸距の長さ及び幅の両方を含む異なるサイズの車両でのシステム20の使用が可能となる。例えば、後方車輪組立体30で配置されたセンサ28の長手方向調整により、前方車輪組立体30が浮動プレート46に位置付けられたとき、異なる長さの車両を備えたシステム20での使用が可能となる。
【0036】
センサ28は、したがって、車輪組立体30の位置合わせを測定するように動作可能であり、且つ指摘されるとおり、リフト22での、例えばランウェイ42に対する、ランウェイ42上の横方向及び長手方向の両方並びにフェンダ高さ決定を介して垂直を含む、車両24の向き決定において使用するために追加的に動作可能である。これは、例えば、車両24の垂直中心平面を決定することを含む。例えば、センサ28は、互いに対して及びランウェイ42の周りで既知の幾何学的向きにおいて配置される。車輪組立体30の各々の向きの決定に基づいて、システム20のコントローラ、例えばコントローラ54は、車両24の垂直中心平面を決定することができ、この垂直中心平面は車両24の中心を通る垂直に方向付けられた平面として定義される。本明細書で述べられるとおり、車両の垂直中心平面が決定されると、ターゲット32の横方向中心点は、垂直中心平面に対して車両のADASセンサと一致するように位置合わせされる。特に、コントローラ、例えば以下で述べられるとおりのコントローラ54又は56は、ターゲット調整フレーム26の駆動された動きを制御するための制御信号を発信する。このターゲット調整フレーム26は、ターゲット、例えばターゲットパネル32を、ターゲットパネル32が関連する車両ADASセンサと位置合わせされるように取り付けられ得る。したがって、リフト22の3次元座標系における車両24の決定された位置及びリフト22に対するターゲットフレーム26の、特にリフト22に対するベースフレーム60の既知の向きに基づいて、ターゲット32は、車両24のセンサ34に対して所定の向きであるように3次元座標系において位置付けられ得る。例えば、ターゲット32は、校正手順のための使用に基づいて、例えばOEM校正仕様に基づいて、車両24及びセンサ30に対して長手方向に、横方向に且つ垂直軸の周りで回転可能に位置付けられ得る。
【0037】
コントローラ54又は56の1つ又は複数は、オペレータ38に指示を提供し、且つリフト22での車輪組立体30の向き及び車両24の向きを取得するためにセンサ28を位置付け且つ動作させるように追加的に動作可能である。コントローラ54及び/又は56は、プログラムを有し得るか、又はメモリに保存されている、製造及びモデル並びに装備されたセンサに基づく所与の車両についての動作指示を有し得るか、又はインターネット接続を介して、遠隔コンピュータ、例えば遠隔サーバを介して情報を受信し得る。同様に、リフト22上の車両24の決定された向き及び相対的位置に基づいて且つ車両センサ34のための定められた校正手順に基づいて、リフト22がその下がった向きであるとき、ターゲットフレーム26は、リフト22上の車両24に対して位置付けられる。それにより、車両24上のセンサ34の校正は、例えば、OEM規格に従って実施され得る。
【0038】
車両24のセンサ34の校正は、例えば、OEM規格に従って校正操作を実施するために、センサ34に対するターゲット32の位置付けを必要とする。したがって、リフト22での車両24の向きを決定する際、ターゲットフレーム26の位置は、以下で述べられるとおりに調整され得る。
【0039】
上で指摘されたとおり且つ例えば図1に示されたとおり、ターゲット調整フレーム26は、リフト22及び車両24に対する長手方向移動のためにレール36a、36bに位置付けられる。フレーム26は、リフト22に対して既知の向きである。それにより、ターゲット32は、車両24、それによりセンサ34に対して位置付けられ得る。車両24は、リフト22のランウェイ42上の既知の決定された位置にある。特に、ターゲットフレーム26のベースフレーム60は、リフト22に対して既知の向きである。それにより、したがって、リフト22上の車両24の向き又は位置の決定に基づいて、ターゲットフレーム26に対する車両24の向きが決定される。
【0040】
ここで、ターゲットフレーム26の詳細な説明が図6及び7を参照して提供される。車両ターゲットフレーム26は、リフト22が下がった向きであるとき、リフト22の車両24に対するターゲットフレーム26、したがってそれに取り付けられたターゲット32の第1の、初期の又は大まかな向きを得るために、レール36a、36bに沿って長手方向に調整可能である。特に、ターゲットフレーム26のベースフレーム60は、レール36a、36bに沿った移動のために取り付けられる。ターゲットフレーム26は、ハンドル62を押すオペレータ38を介してレール36a、36bに沿って手動で移動することも、例えば1つ又は複数のレールアクチュエータ、チェーン駆動、滑車システムなどを介してレール36a、36bに沿って自動的に調整することもいずれも可能であり得る。ターゲットフレーム26は、例えば、コントローラ54及び/又は56を介して提供された方向に基づいて、オペレータ38による手動での移動時にベースフレーム60を大まかな初期位置に保持するために、例えば手動ロック64によってレール36a、36bに追加的に固定され得る。
【0041】
以下でより詳細に述べられるとおり、ターゲット32を正確に位置付けるために、ターゲットフレーム26は、車両24に対して横方向にだけでなく、より厳密又は精密な向きで長手方向に、且つ垂直に、且つ垂直軸の周りで回転可能に追加的に移動可能である。図示の実施形態において、ターゲットフレーム26は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる共係属中の米国特許出願第16/398,404号明細書、米国特許出願公開第2019/0331482A1号明細書において開示されたターゲットフレームと、ターゲットフレームの構造、操作及び仕様に関するものを含めて実質的に同様であるが、違いは、米国特許出願第16/398,404号明細書において開示された撮像装置ハウジングの省略である。
【0042】
先述のとおり、ターゲット調整フレーム26は、ターゲット32を移動可能に支持し、且つコントローラ66を含む。図示の実施形態において、ターゲット調整フレーム26のベースフレーム60は、様々なフレーム部材を備えた略長方形であり、レール36aに載るための車輪68を含み、レール36bに載るための線形スライド70を含む。車輪68及びスライド70は、フレーム60に取り付けられる。しかしながら、代替的に、例えばベースフレーム60がレールアクチュエータによってレール36a、36bに沿って移動可能である実施形態においてなど、ベースフレーム60は、車輪68及び/又はスライド70を含む必要はない。レール36a、36bは、設置中に設定され得るか若しくは平らになるように調整可能であり得、及び/又はレール36a、36bとのベースフレーム60の摺動接続は、レベル移動の制御のために調整可能であり得る。レール36a、36bは、リフト22に対するベースフレーム60の向き又は位置が既知であるように、リフト22に対して固定された配置にある。
【0043】
ターゲット調整フレーム24は、X軸に沿ってアクチュエータ74を介して前後に移動可能なベース部材72をさらに含む。ベース部材72は、ベースフレーム60のレール76における摺動移動のために取り付けられる。X軸は、したがって、図2の向きであるとき、車両24に対して長手方向に移動するためにレール76に平行である。タワー組立体78は、軸受(図示せず)を介してベース部材72に回転可能に取り付けられる。ベース部材72上での枢動可能又は回転可能な取付により、タワー組立体78は、アクチュエータ80によって垂直又はZ軸の周りで回転され、且つベース部材72の移動を介してアクチュエータ74によって長手方向に並進又は移動されることが可能となる。
【0044】
タワー組立体78は、したがって、垂直に方向付けられたレール84を備えた垂直に方向付けられたタワー82として構成された直立したフレーム部材を含む。ターゲット支持組立体86がレール84に取り付けられる。それにより、組立体86は、垂直又はZ軸において上下に移動可能である。組立体86は、アクチュエータ88によって移動可能である。ターゲット支持組立体86が垂直移動のためにレール84に取り付けられる。ターゲット取付部90は、同様に水平レール92に取り付けられる。ターゲット取付部90は、ターゲット32を保持するように構成され、且つアクチュエータ94によってレール92に沿って水平に移動可能である。ターゲット取付部90は、ターゲットが取付部90に選択的に取り外し可能に吊り下げられるか又は取り付けられたとき、ターゲットを支持するための様々なペグ及び/又は切欠きを含む。
【0045】
アクチュエータ74、80、88及び94は、例えば、制御ワイヤによってコントローラ66と動作可能に接続される。それにより、コントローラ66は、ターゲット調整フレーム26のそれらの関連するコンポーネントを移動させるためにアクチュエータを選択的に作動させることができる。加えて、上で指摘されたとおり、レール36a、36bでのベースフレーム60の並進移動によってレール36a、36bに沿ってターゲット調整フレーム26全体を移動させるために、1つ又は複数のレールアクチュエータが用いられ得る。ターゲット調整フレーム26の様々なコンポーネントの移動並びにレール36a、36bでベースフレーム60を並進させるために使用されるレールアクチュエータのためのアクチュエータ174、80、88及び94を含む様々な構造又はタイプのアクチュエータが使用され得ることが理解されるべきである。図示の実施形態において、アクチュエータ74、80、88及び94は、電動線形アクチュエータとして構築される。しかしながら、代替的に、アクチュエータは、ギア付トラック、調整ねじ、油圧式又は空気圧式ピストンアクチュエータなどとして構築され得る。なおさらに、本発明の範囲内でターゲットを位置付けるためにターゲット調整フレーム及びアクチュエータの代替的配置が用いられ得ることが理解されるべきである。例えば、ベース部材72は、ベースフレーム60に対する横方向移動のために構成され得、及び/又はタワー78は、ベース部材72に対する横方向移動のために構成され得る。さらに、ベースフレーム60がレールアクチュエータでレール36a、36bに沿って長手方向に十分に正確に位置付けられ得る限り、レール76に沿ったベース部材72の横方向位置の精密な調整を提供するためにシステム20がアクチュエータ72を含む必要がない場合がある。
【0046】
システム20は、リフト22へのターゲットフレーム26の距離を監視及び/又は制御するための距離センサ、例えば飛行時間センサを追加的に含み得る。図示の実施形態において、横方向に分離されたプレート96(図6)は、リフト22の飛行時間(「ToF」)センサとして構成された距離センサ98(図13)との使用のためにベースフレーム60に提供され得る。特に、プレート96は、タワー82で垂直軸の周りにおいて回転するパネルに取り付けられる。したがって、リフト22とターゲットフレーム26との間、それにより車両24と、ターゲット32に対するそのセンサ34との間の正確な距離情報が決定され得る。距離情報は、車両に対するターゲット位置の設定においてフィードバックループとして使用され得る。
【0047】
ここで、車両センサ34に対してターゲット32を方向付ける操作が図8及び9を参照してさらに述べられる。非接触車輪位置合わせセンサ28を介したリフト22上の車両24の位置の決定時並びに例えば車両24のOBDポートを介してコントローラ54及び/又は56によってシステム20が車両情報を取得する際、コントローラ54又は56のいずれか又は両方は、校正される所与の車両センサ34のために、いずれの特定のターゲット32をターゲット取付部90に取り付けるべきかについての指示をオペレータ38に提供し得る。各ターゲット32には、無線周波数特定(「RFID」)タグが提供され得る。システム20の動作プログラムは、正しいターゲットが選択されたという確認を必要とし得る。例えば、オペレータ38は、特定の車両24のセンサ34の校正のための正しいターゲット32の選択を確認するために、ターゲット32をスキャンするようにコントローラ56又はコントローラ54及び/若しくは56と連動するハンドヘルドスキャナなどを使用し得る。図8から理解されるとおり、オペレータ38は、次いで、ターゲットフレーム26が初期位置にある状態でターゲット取付部90にターゲット32を掛ける。
【0048】
システム20は、次いで、フレーム26を、例えば図9に示されたリフト22に対する大まかに向きになるよう位置付けるようにオペレータ38に指示を提供し得る。例えば、コントローラ54又は56のいずれか又は両方は、ハンドル62を介してレール36a、36bに沿ってターゲットフレーム26を手動で移動させ、次いでロック64を介して適所にターゲットフレーム26を固定するようにオペレータ38に指示を提供し得る。この位置付けは、距離センサ98を介して確認され得る。コントローラ54又は56のいずれか又は両方は、次いで、ターゲットフレーム26に対するリフト22の既知の定められた向き、並びに例えばOEM校正手順に基づいた車両24のADASセンサ34の位置付けのためのターゲット32の定められた位置に基づくことを含めて、センサ28を介して決定された所定のリフト22上の車両24の向き又は位置に基づいて、センサ34に対してターゲット32を正しい方向に置くために、アクチュエータ74、80、88及び94を介してターゲット32を正確に調整するためにコントローラ66に信号を提供し得る。代替的に、コントローラ54は、テスト中の車両に関する車両情報に加えて、車輪位置合わせ及び車両向き情報を、インターネット接続を介して遠隔コンピュータ、例えば遠隔サーバに伝達することができる。遠隔コンピュータは、同様に、アクチュエータ74、80、88及び94を介してターゲット32を位置付けるためにコントローラ66に位置情報指示を伝達し、ターゲットフレーム26をレール36a、36bに沿って移動させるためのアクチュエータを含む。ターゲット32の正確な位置付けが車両24の向きを考慮に入れる際、校正手順又はプログラムが開始又は実行され得る。例えば、車両24の診断ポートとの接続を介して、1つ又は複数の車両コンピュータは、OEMによって設定及び供給された校正ルーチンを実行するために起動され得る。それにより、センサは、車両24との使用のために校正される。
【0049】
センサ34の校正及び車両24の位置合わせの調整のための使用に加えて、システム20は、例えば、ヘッドライト114、走行用ライト及び/又はフォグランプなど、車両24に投射される光の向きの確認及び調整において使用するために動作可能でもある。この操作は、図10~12を参照して述べられる。そこに示されるとおり、光又はヘッドライト照準器センサ40は、ターゲットフレーム26に取り付けられ、特にターゲット取付部90に取り付けられた状態で示されている。ヘッドライト照準器センサ40は、車両24がリフト22にあるとき、例えばヘッドライト、フォグランプなど、車両24のライトの位置合わせにおいて使用するためのシステム20に関連して使用され得る。図示の実施形態において、ヘッドライト照準器センサ40は、ハウジング104の前に取り付けられたフレネルレンズ102を含む。内部撮像プレート又は投射面106は、内部デジタル撮像装置又はカメラ108に加えて、ハウジング104の後に配置される。カメラ108は、ワイヤ又はケーブルを介してコントローラ66又はコントローラ54及び/若しくは56に接続可能である。それにより、カメラ108によって取得された画像は、例えば、オペレータ38が、コントローラ54又は56と関連するモニタで見るために投射され得る。図示の実施形態において、ケーブル110は、イーサネットケーブルにわたる電力ケーブルとして構成される。ハウジング104は、後方取付ブラケットをさらに含む。この後方取付ブラケットは、離間された取付ペグ又はピン112であって、ターゲット取付部90上の対応して離間された戻り止め内でターゲット取付部90にセンサ40を補助するように掛けるために使用される、離間された取付ペグ又はピン112を備える。ヘッドライト照準器センサ40は、センサ40を担持することと、ターゲット取付部90に対してセンサ40を掛けたり外したりすることとを支援するためにハウジング104の頂部にハンドルをさらに含み得る。
【0050】
操作中、指摘されるとおり、車両24に関する追加的な詳細に関する情報、例えばADASセンサの詳細に加えて、車両24のライトに関する、車両24に関する構成情報の取得も含み得る、例えば車両24の製造、モデル及び年の取得のために、例えば車両24の車載診断ポートの読み出しにより、車両24の詳細が取得される。代替的に、オペレータ38は、車両24に関する情報をシステム20、例えばコンピュータ54及び/又は56に入力し得る。システム20が、上で述べられたとおり、非接触車輪位置合わせセンサ28の決定に基づいて車両リフト22での車両24の向きを知っている状態並びにシステム20が車両24の製造及びモデルを知っている状態で、ターゲットフレーム26は、ヘッドライト照準器センサ40を位置合わせ目的のために、車両24のライトのすぐ前、例えばヘッドライトが取り替えられている、事故に遭遇した車両24の場合など、ヘッドライト114の投射向きを決定し、且つ必要に応じて調整するためにリフト22が下がった向きである状態で車両24のヘッドライト114の各々の前に選択的に位置付けることができる。特に、ターゲットフレーム26は、例えば、ターゲットフレーム26をレール36a、36bに沿って手動で移動させ、次いでベースフレーム60をレール36a、36bに対して係止することにより、ヘッドライト照準器センサ40を車両24のヘッドライト114からおよそ長手方向のある距離のところにあるように移動させるために、レール36a、36bに沿って最初に長手方向に移動され得る。ターゲットフレーム26は、次いで、アクチュエータ74、80、88及び94により、ヘッドライト照準器センサ40を自動的に正確に位置付け得る。
【0051】
車両24のヘッドライト114がフレネルレンズ102を通して投射している状態で、カメラ108は、投射面106上に投射された画像を検出する。カメラ画像は、したがって、モニタでオペレータ38に対して表示される。表示された画像は、オペレータ38が車両24のヘッドライト114の物理的向きを適切な高さ及び水平又は側方投射向きの両方に関して正確に正しく調整することを支援するために、車両24に対するヘッドライト114の高さ及び/又は側方位置を測定するためのグリッドを含み得る。車両24の一方側でヘッドライト114の調整が完了すると、ターゲットフレーム26は、ヘッドライト照準器センサ114を車両24のヘッドライト114反対側の前に、そのヘッドライトの後続の調整のために自動的に位置付け得る。
【0052】
非接触位置合わせセンサ28及び車両リフト22を用いるシステム20の図示の実施形態との関連で示されているが、ヘッドライト照準器センサ40は、ターゲットフレーム26を用いる代替的システムと共に用いられ得ることが理解されるべきである。例えば、ヘッドライト照準器センサ40は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる出願番号第16/398,404号の米国特許出願公開第2019/0331482A1号明細書において説明及び開示されたシステムと共に使用され得る。なおさらに、ヘッドライト照準器センサ40は、ターゲット、例えばヘッドライト照準器センサ40を車両24に対する望ましい向きに移動可能に位置付けるように構成されたターゲットフレーム26のなおさらなる実施形態及び構成と共に使用され得ることが追加的に認められるべきである。
【0053】
なおさらに、上で述べられたターゲット32とのセンサ34の位置合わせのプロセスと同様に、オペレータ38は、コントローラ54及び/又は56からの指示を受けることができ、例えばターゲットフレーム26が初期位置に方向付けられていることを確認し、且つアクチュエータ74、80、88及び94によってターゲットフレーム26のコントローラ66を介してターゲット、例えばターゲット32又はターゲット40の厳密な位置付けを開始するために、コントローラ54及び/又は56を介して入力信号をシステム20に提供することができる。なおさらに、インターネットを介して接続された遠隔サーバなどの遠隔コンピュータを介した遠隔処理が用いられ得る。
【0054】
図示の実施形態から理解されるとおり、レール50でのセンサ28の移動及びリフト22の上げ下げ並びにレール36a、36bに沿ったターゲットフレーム26の移動のためのフレキシブルな電力及び通信接続がリフト22のセンサ28に関して提供される。
【0055】
車両24の位置合わせの確認及び設定、ADASセンサ34の校正並びに車両24の投射される光の向きの確認及び調整に加えて、システム20は、車両24のフレームコンポーネントの向きの確認において使用するために追加的に動作可能である。例えば、図13から理解されるとおり、例えばMadison、IndianaのChief Automotive Technologiesによって供給されているレーザマッピングシステムが用いられ得る。図示のとおり、クロスバー116が2つのランウェイ42間に延在するように設置される。クロスバー116は、レーザスキャナ118を支持する。様々なターゲット、例えば図13に示されたターゲット120は、車両24の構造的コンポーネント、例えば車両24の周りに配置されたフレームコンポーネントから追加的に吊り下げられる。レーザスキャナ118は、次いで、例えば何らかのフレームを直線にする操作が必要とされるかどうか、又はそのような操作が問題なく実施されたかどうかを決定するために、車両24の下側の構造的コンポーネントの垂直向きをマッピングするために使用される。図示の実施形態において、Chief Automotive Technologiesによって供給されたGALILEOスキャナを備えたMERIDIAN LIVE MAPPINGシステムが用いられている。しかしながら、代替的なそのようなシステムが用いられ得ることが認められるべきである。なおさらに、車両22の最低地上高は、Chief Automotive Technologiesによって供給されたレーザマッピングシステムなどの他のセンサの使用に基づいて決定され得る。
【0056】
コントローラ54は、ADASセンサ34及びヘッドライト照準の決定並びに車輪及びタイヤ組立体30の位置合わせ及びフレーム位置合わせの測定のためなど、校正及び位置合わせ結果の記録を保存するために追加的に使用され得る。そのような記録は、正確な設定の確認として例えばVIN番号によって保持され得る。なおさらに、コントローラ54及び/又は56は、設定を制御し、車両24に関するデータを入力し、校正手順を開示し、ターゲット取付部90の厳密な位置付けのためにコントローラ66に信号を提供するようにシステム20を起動させ、リフト22を上下させるなどのために、且つレール50に沿ったセンサ28の位置付け及びレール36a、36bに沿ったターゲットフレーム26の位置付けを制御するためにオペレータ38によって使用され得る。また、指摘されるとおり、システム20は、コントローラ54及び/又は56を介してオペレータ38に指示を提供し得る。
【0057】
本発明のさらなる態様によると、コンピュータ54、56とコントローラ66とを含むコンピュータシステムは、センサ28からの情報に基づいて車両24の向きを決定し、且つターゲット取付部90を位置付けるためにターゲットフレーム26のアクチュエータを選択的に作動させるように動作可能である。コンピュータシステムは、インターネット接続を介してアクセス可能な遠隔サーバなどの遠隔コンピュータをさらに包含するか又は含み得る。
【0058】
ターゲットフレーム26に対するリフト22の向きは、車両24がリフト22のランウェイ42上に配置されるとき、ADAS車両24のセンサ34に対するターゲット32の正確な位置付けのために重要であることが理解されるべきである。センサ28は、したがって、リフト22に対するそれらの位置が、例えばランウェイ42に対してなどを含めて既知であるように校正され得る。したがって、ランウェイ42に対するセンサ28の座標軸を校正するなど、リフト22に対するセンサ28の向きを校正するために1つ又は複数の校正ゲージが用いられ得る。例えば、既知の形状を有する1つ又は複数の校正ゲージは、ランウェイ42上の既知の向きでランウェイ42に固定され得る。センサ28は、次いで、校正手順で作動され得る。それにより、ゲージの空間的な向きが検出され、続いて測定された車輪組立体30の向きに基づいてランウェイ42での車両24の向きを決定するために使用される。そのような校正ゲージは、センサ28によって投射された光パターンが投射され得る表面を提供するような大きさにされ得る。表面は、既知の構成、例えば平らである。指摘されるとおり、ゲージは、ランウェイ42上で既知の向きであり、例えばランウェイ42のエッジから既知の深さでランウェイ42に対して直角になっている。個別のそのようなゲージがセンサ28の各対の前に同時に位置付けられ得るか、又は各センサ28の前に選択的に位置する単一のそのようなゲージが用いられ得る。なおさらに、例えばリフト22に対してセンサ28を校正する代替的手段が用いられ得る。
【0059】
本発明の範囲内において、システム20の代替的配置及び構成が用いられ得ることがさらに認められるべきである。例えば、図示の実施形態では、レール50を介して移動可能に取り付けられた各センサ28を有するものとして示されているが、代替的構造及び配置がリフト22のセンサ28の位置付けの調整を提供するために使用され得ることが理解されるべきである。なおさらに、センサ28の横方向調整性能を有するものとして開示されているが、システム20は、代替的に、センサ28の横方向調整を必要としなくてもよい。例えば、センサ28が、望ましいようにタイヤ及び車輪組立体30の向きを測定するのに十分な被写界深度を有する場合、横方向調整が必要とされない場合がある。追加的に、ターゲットフレーム26は、ターゲット、例えばターゲット取付部90のターゲットパネル32及びヘッドライト照準センサ40を支持するものとして示されている。しかし、代替的に位置し且つ構成されるターゲットもターゲットフレーム26によって支持され得る。例えば、ターゲットは、水平に配置されたマットターゲットを床面に沿って位置付けるために、ターゲットフレーム26のフロントフレームワークに貼り付けられ得る。
【0060】
さらなる実施形態において、本発明によるシステムは、車両のためのリフトを含まなくても又は用いなくてもよい。このような配置において、非接触車輪位置合わせセンサが車輪組立体向き及び車両向きを取得するために依然として用いられ得る。そのような情報は、ターゲットフレーム24及びそれに取り付けられたターゲットを車両のADASセンサに対して正確に位置付けるために使用される。このような構成において、オペレータ38は、ターゲットフレーム26と同じレベルに立ちつつ、車両24の下から車輪組立体30の位置合わせを調整することが可能ではないであろう。しかしながら、ピットが提供され、それにより、オペレータ38が、ピットに位置付けられている車輪組立体の位置合わせを調整し得る施設の場合、このような配置が使用され得る。
【0061】
加えて、オペレータ38は、様々なステップを実施し得、且つADASセンサの校正前にヘッドライト照準の向きを確認するなど、本明細書において述べられるとおりのものと異なる順序で確認し得る。
【0062】
具体的に説明された実施形態におけるなお他の変化形態及び修正形態は、均等論を含む特許法の原理に従って解釈されるとおり、添付の特許請求の範囲によってのみ限定されることを意図される本発明の原理から逸脱することなしに実施され得る。
図1
図2
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13