(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-07
(45)【発行日】2024-10-16
(54)【発明の名称】カートリッジ
(51)【国際特許分類】
G03G 15/00 20060101AFI20241008BHJP
G03G 15/08 20060101ALI20241008BHJP
【FI】
G03G15/00 680
G03G15/08 330
(21)【出願番号】P 2020155107
(22)【出願日】2020-09-16
【審査請求日】2023-08-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100135013
【氏名又は名称】西田 隆美
(72)【発明者】
【氏名】塔筋 健太
(72)【発明者】
【氏名】板橋 奈緒
(72)【発明者】
【氏名】神川 和也
【審査官】金田 理香
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-116828(JP,A)
【文献】特開2013-246372(JP,A)
【文献】国際公開第2015/066947(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J2/01
2/165-2/20
2/21-2/215
3/01-3/54
3/62
29/00-29/70
G03G13/00
13/08
13/095
15/00
15/08
15/095
21/16-21/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
電気的接触面を有する記憶媒体と、
前記筐体に対して移動可能なホルダであって、
前記電気的接触面を保持する第1ホルダ部材であって、少なくとも1つの爪を有する第1ホルダ部材と、
前記第1ホルダ部材に対して移動可能な第2ホルダ部材であって、
前記爪が係合可能な角部と、
貫通孔であって、前記角部に前記爪が係合した状態において、前記ホルダの外部から、前記貫通孔を介して、前記爪と前記角部とが係合している係合部分にアクセス可能な貫通孔と、
を有する第2ホルダ部材と、
を有するホルダと、
を備え、
前記電気的接触面は、前記電気的接触面に交差する第1方向における前記第1ホルダ部材の一方側の面に位置し、
前記第2ホルダ部材は、前記第1方向における一方側の端部と、前記第1方向における他方側の面
であって、前記第1方向において前記一方側の端部よりも前記電気的接触面から遠い他方側の端部に位置し、前記第1方向と交差する方向に延びる面とを有し、
前記貫通孔は、前記第2ホルダ部材の前記第1方向における他方側の面に位置することを特徴とする、カートリッジ。
【請求項2】
請求項1に記載のカートリッジであって、
前記ホルダの外部から、前記貫通孔を介して、前記角部に対する前記爪の係合を解除可能であることを特徴とする、カートリッジ。
【請求項3】
請求項1に記載のカートリッジであって、
前記ホルダの外部から、前記貫通孔を介して、前記角部に対する前記爪の係合を解除して、前記第2ホルダ
部材から前記第1ホルダ
部材を取り外すことが可能であることを特徴とする、カートリッジ。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
前記爪は、第1爪と第2爪とを含み、
前記角部は、
前記第1爪が係合可能な第1角部と、
前記第2爪が係合可能な第2角部と、
を含み、
前記貫通孔は、
第1貫通孔であって、前記第1角部に前記第1爪が係合した状態において、前記ホルダの外部から、前記第1貫通孔を介して、前記第1爪と前記第1角部とが係合している第1係合部分にアクセス可能な第1貫通孔と、
第2貫通孔であって、前記第2角部に前記第2爪が係合した状態において、前記ホルダの外部から、前記第2貫通孔を介して、前記第2爪と前記第2角部とが係合している第2係合部分にアクセス可能な第2貫通孔と、
を含むことを特徴とする、カートリッジ。
【請求項5】
請求項4に記載のカートリッジであって、
前記第1爪は、
前記第1方向に延びる第1アーム部と、
前記第1アーム部の先端から、前記第1方向に対して交差する第2方向に突出する第1フック部であって、前記第1角部に係合する第1フック部と、
を有し、
前記第2爪は、
前記第1方向に延びる第2アーム部と、
前記第2アーム部の先端から、前記第2方向に突出する第2フック部であって、前記第2角部に係合する第2フック部と、
を有することを特徴とする、カートリッジ。
【請求項6】
請求項5に記載のカートリッジであって、
前記第1貫通孔は、前記第1フック部へ向けて、前記第2ホルダ部材を前記第1方向に貫通する孔であり、
前記第2貫通孔は、前記第2フック部へ向けて、前記第2ホルダ部材を前記第1方向に貫通する孔であることを特徴とする、カートリッジ。
【請求項7】
請求項5または請求項6に記載のカートリッジであって、
前記第1フック部は、前記第1アーム部の先端から、前記第2方向の一方側へ向けて突出し、
前記第2フック部は、前記第2アーム部の先端から、前記第2方向の他方側へ向けて突出することを特徴とする、カートリッジ。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
前記ホルダは、
前記第1ホルダ部材と前記第2ホルダ部材との間に位置する弾性部材であって、前記第1方向に伸縮可能である弾性部材
をさらに備えることを特徴とする、カートリッジ。
【請求項9】
請求項8に記載のカートリッジであって、
前記弾性部材は、第1状態と、前記第1状態よりも収縮した第2状態との間で、前記第1方向に伸縮可能であり、
前記弾性部材が前記第1状態の場合に、前記角部に前記爪が係合することを特徴とする、カートリッジ。
【請求項10】
請求項8または請求項9に記載のカートリッジであって、
前記弾性部材は、ばねであることを特徴とする、カートリッジ。
【請求項11】
請求項10に記載のカートリッジであって、
前記弾性部材は、コイルばねであり、
前記第2ホルダ部材は、
前記コイルばねに挿入される柱状部であって、前記コイルばねの前記第1方向における他方側の端部を固定する柱状部
を有することを特徴とする、カートリッジ。
【請求項12】
請求項11に記載のカートリッジであって、
前記柱状部は、
前記コイルばねの前記第1方向における他方側の端部が圧入される大径部と、
前記大径部よりも前記第1方向における一方側に位置し、前記大径部よりも径が小さい小径部と、
を有することを特徴とする、カートリッジ。
【請求項13】
請求項1から請求項12のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
前記筐体と共に移動可能なホルダカバーであって、前記筐体の外表面に位置するホルダカバーであって、前記筐体の外表面との間に、前記第2ホルダ部材を、前記筐体および前記ホルダカバーに対して移動可能に保持するホルダカバー
をさらに備えることを特徴とする、カートリッジ。
【請求項14】
請求項13に記載のカートリッジであって、
前記貫通孔が、前記ホルダカバーから露出することを特徴とする、カートリッジ。
【請求項15】
請求項13または請求項14に記載のカートリッジであって、
前記ホルダカバーは、前記筐体に対してねじ止めされていることを特徴とする、カートリッジ。
【請求項16】
請求項1から請求項15のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
前記貫通孔を介して前記爪を、前記角部から離れる方向に押圧可能であることを特徴とする、カートリッジ。
【請求項17】
請求項1から請求項16のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
前記第1ホルダ部材は、前記第2ホルダ部材に対して、前記第1方向に移動可能であることを特徴とする、カートリッジ。
【請求項18】
請求項1から請求項17のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
前記第1ホルダ部材は、前記記憶媒体を保持することを特徴とする、カートリッジ。
【請求項19】
請求項1から請求項18のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
前記記憶媒体は、メモリであることを特徴とする、カートリッジ。
【請求項20】
請求項1から請求項19のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
前記記憶媒体は、前記カートリッジの識別情報および寿命情報の少なくとも1つを記憶することを特徴とする、カートリッジ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、カートリッジに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、レーザプリンタ、LEDプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置が知られている。画像形成装置には、現像カートリッジが用いられる。現像カートリッジは、トナーを供給するための現像ローラを有する。従来の現像カートリッジについては、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1の現像カートリッジは、記憶媒体を保持するホルダを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
記憶媒体を有する現像カートリッジをリサイクルする場合、記憶媒体の情報を書き換えたり、あるいは、記憶媒体自体を交換したりする。しかしながら、特許文献1の構造では、ホルダを覆うカバーが、現像カートリッジの筐体に、ねじ止めで固定されている。したがって、記憶媒体の情報を書き換えたり、あるいは、記憶媒体自体を交換したりするためには、その都度カバーを取り外す必要がある。これにより、リサイクルにかかる工数が増える。
【0005】
本開示の目的は、ホルダを有するカートリッジのリサイクルにかかる工数を低減できる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の第1開示は、筐体と、電気的接触面を有する記憶媒体と、前記筐体に対して移動可能なホルダであって、前記電気的接触面を保持する第1ホルダ部材であって、少なくとも1つの爪を有する第1ホルダ部材と、前記第1ホルダ部材に対して移動可能な第2ホルダ部材であって、前記爪が係合可能な角部と、貫通孔であって、前記角部に前記爪が係合した状態において、前記ホルダの外部から、前記貫通孔を介して、前記爪と前記角部とが係合している係合部分にアクセス可能な貫通孔と、を有する第2ホルダ部材と、を有するホルダと、を備え、前記電気的接触面は、前記電気的接触面に交差する第1方向における前記第1ホルダ部材の一方側の面に位置し、前記第2ホルダ部材は、前記第1方向における一方側の端部と、前記第1方向における他方側の面とを有し、前記貫通孔は、前記第2ホルダ部材の前記第1方向における他方側の面に位置することを特徴とする。
【0007】
本願の第2開示は、第1開示のカートリッジであって、前記ホルダの外部から、前記貫通孔を介して、前記角部に対する前記爪の係合を解除可能であることを特徴とする。
【0008】
本願の第3開示は、第1開示のカートリッジであって、前記ホルダの外部から、前記貫通孔を介して、前記角部に対する前記爪の係合を解除して、前記第2ホルダから前記第1ホルダを取り外すことが可能であることを特徴とする。
【0009】
本願の第4開示は、第1開示から第3開示のいずれか一開示のカートリッジであって、前記爪は、第1爪と第2爪とを含み、前記角部は、前記第1爪が係合可能な第1角部と、前記第2爪が係合可能な第2角部と、を含み、前記貫通孔は、第1貫通孔であって、前記第1角部に前記第1爪が係合した状態において、前記ホルダの外部から、前記第1貫通孔を介して、前記第1爪と前記第1角部とが係合している第1係合部分にアクセス可能な第1貫通孔と、第2貫通孔であって、前記第2角部に前記第2爪が係合した状態において、前記ホルダの外部から、前記第2貫通孔を介して、前記第2爪と前記第2角部とが係合している第2係合部分にアクセス可能な第2貫通孔と、を含むことを特徴とする。
【0010】
本願の第5開示は、第4開示のカートリッジであって、前記第1爪は、前記第1方向に延びる第1アーム部と、前記第1アーム部の先端から、前記第1方向に対して交差する第2方向に突出する第1フック部であって、前記第1角部に係合する第1フック部と、を有し、前記第2爪は、前記第1方向に延びる第2アーム部と、前記第2アーム部の先端から、前記第2方向に突出する第2フック部であって、前記第2角部に係合する第2フック部と、を有することを特徴とする。
【0011】
本願の第6開示は、第5開示のカートリッジであって、前記第1貫通孔は、前記第1フック部へ向けて、前記第2ホルダ部材を前記第1方向に貫通する孔であり、前記第2貫通孔は、前記第2フック部へ向けて、前記第2ホルダ部材を前記第1方向に貫通する孔であることを特徴とする。
【0012】
本願の第7開示は、第5開示または第6開示のカートリッジであって、前記第1フック部は、前記第1アーム部の先端から、前記第2方向の一方側へ向けて突出し、前記第2フック部は、前記第2アーム部の先端から、前記第2方向の他方側へ向けて突出することを特徴とする。
【0013】
本願の第8開示は、第1開示から第7開示のいずれか一開示のカートリッジであって、前記ホルダは、前記第1ホルダ部材と前記第2ホルダ部材との間に位置する弾性部材であって、前記第1方向に伸縮可能である弾性部材をさらに備えることを特徴とする。
【0014】
本願の第9開示は、第8開示のカートリッジであって、前記弾性部材は、第1状態と、前記第1状態よりも収縮した第2状態との間で、前記第1方向に伸縮可能であり、前記弾性部材が前記第1状態の場合に、前記角部に前記爪が係合することを特徴とする。
【0015】
本願の第10開示は、第8開示または第9開示のカートリッジであって、前記弾性部材は、ばねであることを特徴とする。
【0016】
本願の第11開示は、第10開示のカートリッジであって、前記弾性部材は、コイルばねであり、前記第2ホルダ部材は、前記コイルばねに挿入される柱状部であって、前記コイルばねの前記第1方向における他方側の端部を固定する柱状部を有することを特徴とする。
【0017】
本願の第12開示は、第11開示のカートリッジであって、前記柱状部は、前記コイルばねの前記第1方向における他方側の端部が圧入される大径部と、前記大径部よりも前記第1方向における一方側に位置し、前記大径部よりも径が小さい小径部と、を有することを特徴とする。
【0018】
本願の第13開示は、第1開示から第12開示のいずれか一開示のカートリッジであって、前記筐体と共に移動可能なホルダカバーであって、前記筐体の外表面に位置するホルダカバーであって、前記筐体の外表面との間に、前記第2ホルダ部材を、前記筐体および前記ホルダカバーに対して移動可能に保持するホルダカバーをさらに備えることを特徴とする。
【0019】
本願の第14開示は、第13開示のカートリッジであって、前記貫通孔が、前記ホルダカバーから露出することを特徴とする。
【0020】
本願の第15開示は、第13開示または第14開示のカートリッジであって、前記ホルダカバーは、前記筐体に対してねじ止めされていることを特徴とする。
【0021】
本願の第16開示は、第1開示から第15開示のいずれか一開示のカートリッジであって、前記貫通孔を介して前記爪を、前記角部から離れる方向に押圧可能であることを特徴とする。
【0022】
本願の第17開示は、第1開示から第16開示のいずれか一開示のカートリッジであって、前記第1ホルダ部材は、前記第2ホルダ部材に対して、前記第1方向に移動可能であることを特徴とする。
【0023】
本願の第18開示は、第1開示から第17開示のいずれか一開示のカートリッジであって、前記第1ホルダ部材は、前記記憶媒体を保持することを特徴とする。
【0024】
本願の第19開示は、第1開示から第18開示のいずれか一開示のカートリッジであって、前記記憶媒体は、メモリであることを特徴とする。
【0025】
本願の第20開示は、第1開示から第19開示のいずれか一開示のカートリッジであって、前記記憶媒体は、前記カートリッジの識別情報および寿命情報の少なくとも1つを記憶することを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
本願の第1開示~第20開示によれば、貫通孔を介して爪を押圧することにより、角部に対する爪の係合を解除できる。これにより、カートリッジに第2ホルダ部材を残したまま、電気的接触面を保持する第1ホルダ部材を取り外すことができる。その結果、カートリッジのリサイクルにかかる工数を低減できる。また、貫通孔は、第1方向における第2ホルダ部材の他方側の面に位置する。このため、第1方向における第2ホルダ部材の他方側から、爪にアクセスできる。
【0027】
また、本願の第7開示によれば、互いに反対向きに突出する第1フック部および第2フック部に対して、同じ方向にアクセスできる。
【0028】
また、本願の第9開示によれば、角部に対する爪の係合により、第2ホルダ部材から第1ホルダ部材が取り外されることを防止できる。
【0029】
また、本願の第11開示によれば、第2ホルダ部材から第1ホルダ部材を取り外すときに、第2ホルダ部材にコイルばねを残すことができる。
【0030】
また、本願の第12開示によれば、大径部にコイルばねを固定し、かつ、小径部によりコイルばねが傾くことを抑制できる。
【0031】
また、本願の第14開示によれば、ホルダカバーを取り外すことなく、貫通孔を介して爪にアクセスできる。
【0032】
また、本願の第15開示によれば、筐体からホルダカバーを取り外すことなく、第1ホルダ部材を取り外すことができる。このため、ねじの着脱によりねじ孔が変形する、という問題が生じない。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図7】現像カートリッジのメモリアセンブリの付近を、第1方向の他方側から視た図である。
【
図8】ドラムカートリッジに現像カートリッジを装着するときの、メモリアセンブリの様子を示す断面図である。
【
図9】離間動作時の様子を、第2方向における一方側から視た図である。
【
図10】第2ホルダ部材から第1ホルダ部材を取り外すときの様子を示した斜視図である。
【
図11】第2ホルダ部材から第1ホルダ部材を取り外すときの様子を、第2方向における一方側から視た図である。
【
図12】第2ホルダ部材から第1ホルダ部材を取り外すときの様子を、第2方向における一方側から視た図である。
【
図13】第2ホルダ部材から第1ホルダ部材を取り外すときの様子を、第2方向における一方側から視た図である。
【
図14】第2ホルダ部材に第1ホルダ部材を取り付けるときの様子を示した斜視図である。
【
図15】第2ホルダ部材に第1ホルダ部材を取り付けるときの様子を、第2方向における一方側から視た図である。
【
図16】第2ホルダ部材に第1ホルダ部材を取り付けるときの様子を、第2方向における一方側から視た図である。
【
図17】第2ホルダ部材に第1ホルダ部材を取り付けるときの様子を、第2方向における一方側から視た図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0035】
なお、以下の実施形態では、電気的接触面に対して交差する方向を「第1方向」と称する。また、現像ローラの回転軸が延びる方向を「第2方向」と称する。また、現像カートリッジの筐体の現像ローラが配置される一端と反対側の他端とが並ぶ方向を「第3方向」と称する。第1方向と第2方向とは、互いに交差(好ましくは直交)する。第2方向と第3方向とは、互いに交差(好ましくは直交)する。第3方向と第1方向とは、互いに交差(好ましくは直交)する。
【0036】
<1.現像カートリッジの全体構成>
図1は、現像カートリッジ1の斜視図である。
図2は、現像カートリッジ1の部分分解斜視図である。現像カートリッジ1は、電子写真方式の画像形成装置に用いられる。電子写真方式の画像形成装置は、例えば、レーザプリンタまたはLEDプリンタである。現像カートリッジ1は、ドラムカートリッジに装着される。また、現像カートリッジ1が装着されたドラムカートリッジは、画像形成装置に装着される。現像カートリッジ1は、ドラムカートリッジが有する感光体ドラムに、現像剤を供給する。現像剤は、例えば、トナーである。
【0037】
なお、1つのドラムカートリッジに装着される現像カートリッジ1の数は、1つであってもよく、複数であってもよい。
【0038】
図1および
図2に示すように、本実施形態の現像カートリッジ1は、ケーシング10、現像ローラ20、ギアカバー30、メモリアセンブリ40、およびホルダカバー80を有する。
【0039】
ケーシング10は、現像剤を収容可能な筐体である。ケーシング10は、第1外表面11と第2外表面12とを有する。第1外表面11と第2外表面12とは、第2方向において互いに離れている。ギアカバー30、メモリアセンブリ40、およびホルダカバー80は、第1外表面11に位置する。ケーシング10は、第1外表面11と第2外表面12との間で、第2方向に延びる。ケーシング10の内部には、現像剤を収容するための収容室13が設けられている。
【0040】
現像ローラ20は、第2方向に延びる回転軸を中心として回転するローラである。ケーシング10は、開口部14を有する。開口部14は、収容室13と外部とを連通する。開口部14は、第3方向におけるケーシング10の一端部に位置する。現像ローラ20は、開口部14に位置する。すなわち、現像ローラ20は、第3方向におけるケーシング10の一端部に位置する。
【0041】
現像ローラ20は、現像ローラ本体21と現像ローラシャフト22とを有する。現像ローラ本体21は、第2方向に延びる円筒状の部材である。現像ローラ本体21の材料には、例えば、弾性を有するゴムが用いられる。現像ローラシャフト22は、現像ローラ本体21を第2方向に貫通する円柱状の部材である。現像ローラシャフト22の材料には、金属または導電性を有する樹脂が用いられる。
【0042】
なお、現像ローラシャフト22は、現像ローラ本体21を第2方向に貫通していなくてもよい。例えば、現像ローラシャフト22は、現像ローラ本体21の第1方向の両端から、第1方向に延びていてもよい。
【0043】
現像ローラ本体21は、現像ローラシャフト22に対して、相対回転不能に固定される。また、現像ローラシャフト22の第2方向の一方の端部は、図示を省略した現像ローラギアに対して、相対回転不能に固定される。したがって、現像ローラギアが回転すると、現像ローラシャフト22も回転し、現像ローラシャフト22と共に現像ローラ本体21も回転する。
【0044】
現像カートリッジ1が駆動力を受けると、ケーシング10内の収容室13から、図示を省略した供給ローラを介して、現像ローラ20の外周面に、現像剤が供給される。その際、供給ローラと現像ローラ20との間において、現像剤は摩擦帯電される。また、現像ローラ20の現像ローラシャフト22には、バイアス電圧がかけられている。このため、現像ローラシャフト22と現像剤との間の静電気力によって、現像ローラ本体21の外周面に、現像剤が引き付けられる。
【0045】
また、現像カートリッジ1は、図示を省略した層厚規制ブレードを有する。層厚規制ブレードは、現像ローラ本体21の外周面に供給された現像剤を、一定の厚みにする。その後、現像ローラ本体21の外周面の現像剤は、ドラムカートリッジの感光体ドラムへ供給される。このとき、現像剤は、感光体ドラムの外周面に形成された静電潜像に応じて、現像ローラ本体21から感光ドラムへ移動する。これにより、感光体ドラムの外周面において、静電潜像が可視像化される。
【0046】
ギアカバー30は、第2方向におけるケーシング10の一端に位置する。ギアカバー30は、ケーシング10の第1外表面11に固定される。ギアカバー30は、ケーシング10と共に、現像カートリッジ1の筐体を構成する。ケーシング10の第1外表面11と、ギアカバー30との間には、上述した現像ローラギアを含む複数のギアが配置される。
【0047】
<2.メモリアセンブリおよびホルダカバーについて>
続いて、メモリアセンブリ40およびホルダカバー80について説明する。
図3は、メモリアセンブリ40の斜視図である。
図4は、メモリアセンブリ40の分解斜視図である。
図5および
図6は、メモリアセンブリ40の横断面図である。
図7は、現像カートリッジ1のメモリアセンブリ40の付近を、第1方向の他方側から視た図である。
【0048】
メモリアセンブリ40は、ケーシング10の第2方向における一端に位置する。より詳細には、メモリアセンブリ40は、ギアカバー30の外表面に位置する。
図2~
図6に示すように、メモリアセンブリ40は、メモリ41と、メモリ41を保持するホルダ42とを有する。メモリ41は、ホルダ42の第1方向における一方側の外表面に位置する。
【0049】
メモリ41は、現像カートリッジ1に関する情報を記憶する記憶媒体である。メモリ41は、現像カートリッジ1の識別情報および寿命情報の少なくとも1つを記憶する。識別情報は、例えば、現像カートリッジ1の製造シリアル番号および純正品であることを示す識別コードの少なくとも1つを含む。寿命情報は、例えば、現像剤の容量、現像ローラ20の寿命、新品であるかどうかを示す情報、現像ローラ20の累積回転数、累積印刷枚数、エラー履歴の少なくとも1つを含む。また、メモリ41は、識別情報および寿命情報の他に、現像カートリッジ1の適合機種等を記憶していてもよい。
【0050】
メモリ41は、4つの電気的接触面411を有する。4つの電気的接触面411は、導体である金属が露出した面である。4つの電気的接触面411は、メモリ41と電気的に接続されている。4つの電気的接触面411は、第2方向に並ぶ。ただし、メモリ41が有する電気的接触面411の数は、3つ以下であってもよく、5つ以上であってもよい。
【0051】
図2~
図6に示すように、ホルダ42は、第1端部51と、第2端部61とを有する。第1端部51は、ホルダ42の第1方向における一方側の端部である。第2端部61は、ホルダ42の第1方向における他方側の端部である。第1端部51と第2端部61とは、第1方向に離れている。また、第1端部51は、第2端部61に対して、第1方向に移動可能である。
【0052】
より詳細には、本実施形態のホルダ42は、第1ホルダ部材50と、第2ホルダ部材60と、それらの間に位置するコイルばね70とを有する。第1ホルダ部材50は、例えば樹脂製である。第2ホルダ部材60は、例えば樹脂製である。第1ホルダ部材50は、第2ホルダ部材60に対して、第1方向に移動可能である。第1ホルダ部材50は、第1端部51を有する。メモリ41は、第1端部51の外表面に保持される。第2ホルダ部材60は、第2端部61を有する。
【0053】
コイルばね70は、第1方向に延びる弾性部材である。コイルばね70は、第1方向において、第1端部51と第2端部61との間に位置する。コイルばね70の第1方向の一端は、第1ホルダ部材50に接続される。コイルばね70の第1方向の他端は、第2ホルダ部材60に接続される。具体的には、
図5および
図6に示すように、本実施形態の第2ホルダ部材60は、柱状部71を有する。柱状部71は、第2ホルダ部材60の内面から、第1方向における一方側へ向けて突出する。柱状部71は、コイルばね70の内側に挿入される。
【0054】
柱状部71は、大径部711と小径部712とを有する。小径部712は、大径部711よりも、第1方向における一方側に位置する。また、小径部712の外径は、大径部711の外径よりも小さい。コイルばね70の第1方向における他方側の端部は、大径部711に圧入される。これにより、コイルばね70の第1方向における他方側の端部が、第2ホルダ部材60に固定される。また、小径部712により、コイルばね70が第1方向に対して傾くことを抑制できる。
【0055】
コイルばね70は、少なくとも、第1状態(
図5の状態)と、第1状態よりも収縮した第2状態(
図6の状態)との間で、第1方向に伸縮可能である。第1状態におけるコイルばね70の第1方向の長さは、第2状態におけるコイルばね70の第1方向の長さよりも長い。したがって、第1状態における第1端部51と第2端部61との間の第1方向の距離は、第2状態における第1端部51と第2端部61との間の第1方向の距離よりも長い。また、第1状態および第2状態におけるコイルばね70の第1方向の長さは、コイルばね70の自然長よりも短い。
【0056】
また、
図2および
図4~
図6に示すように、第1ホルダ部材50は、第1爪52および第2爪53を有する。第1爪52と第2爪53とは、第2方向に並ぶ。
【0057】
第1爪52は、第1アーム部521と、第1フック部522とを有する。第1アーム部521は、第1ホルダ部材50の第1方向における他方側の面から、第2端部61へ向けて、第1方向に延びる。第1フック部522は、第1アーム部521の先端から、第2方向の一方側へ突出する。
【0058】
第2爪53は、第2アーム部531と、第2フック部532とを有する。第2アーム部531は、第1ホルダ部材50の第1方向における他方側の面から、第2端部61へ向けて、第1方向に延びる。第2フック部532は、第2アーム部531の先端から、第2方向の他方側へ突出する。
【0059】
一方、
図5および
図6に示すように、第2ホルダ部材60は、第1角部62および第2角部63を有する。第1角部62および第2角部63は、第2ホルダ部材60の内部に位置する。第1角部62は、第1方向に延びる面と、第2方向に延びる面とが交差する部分である。第2角部63は、第1方向に延びる面と、第2方向に延びる面とが交差する部分である。第1角部62は、第2角部63よりも、第2方向の一方側に位置する。
【0060】
第1爪52の第1フック部522は、第1角部62に係合可能である。第2爪53の第2フック部532は、第2角部63に係合可能である。
【0061】
コイルばね70が第1状態の場合、第1フック部522は、第1角部62に係合する。すなわち、
図5のように、第1方向における第1フック部522の一方側の面が、第1角部62に接触する。また、コイルばね70が第2状態の場合、第2フック部532は、第2角部63に係合する。すなわち、
図5のように、第1方向における第2フック部532の一方側の面が、第2角部63に接触する。これにより、コイルばね70の第1方向の長さが、第1状態よりも長くなることが防止される。また、第1ホルダ部材50が、第2ホルダ部材60から取り外されることが防止される。
【0062】
一方、コイルばね70が第2状態の場合、
図6のように、第1フック部522は、第1角部62から第1方向の他方側へ離れる。また、コイルばね70が第2状態の場合、
図6のように、第2フック部532は、第2角部63から第1方向の他方側へ離れる。
【0063】
また、
図4~
図6に示すように、第1ホルダ部材50は、スリーブ部54と、ガイドリブ55とを有する。スリーブ部54は、コイルばね70の周囲において、第1方向に沿って、円筒状に延びる。ガイドリブ55は、スリーブ部54から第2方向に突出し、かつ、第1方向に延びる。また、
図4に示すように、第2ホルダ部材60は、第1方向に延びるキー溝69を有する。ガイドリブ55は、キー溝69に挿入される。これにより、第2ホルダ部材60に対して第1ホルダ部材50が、第1方向にガイドされる。
【0064】
ホルダカバー80は、ホルダ42の少なくとも一部を覆う部材である。ホルダカバー80は、ギアカバー30の外表面に固定されている。具体的には、ホルダカバー80は、ギアカバー30に対してねじ止めされている。したがって、ホルダカバー80は、ケーシング10およびギアカバー30と共に移動可能である。第2ホルダ部材60は、ギアカバー30の外表面と、ホルダカバー80との間に保持される。
【0065】
なお、ホルダカバー80がギアカバー30に対してねじ止めされる代わりに、ホルダカバー80がケーシング10に直接ねじ止めされてもよい。なお、ホルダカバー80が、ギアカバー30に対してねじ止めされることも、ホルダカバー80が、筐体に対してねじ止めされると称する。
【0066】
後述の通り、ホルダカバー80がねじ止めされている場合であっても、ねじがホルダカバー80から外されることなく、ホルダ42の第1ホルダ部材50のみを、ホルダカバー80から取り外すことができる。これにより、ねじの取り外しが無いため、ねじ止めによるホルダカバー80の位置決め精度を維持した状態で、ホルダ42の第1ホルダ部材50のみをホルダカバー80から取り外すことができる。さらに、ねじの取り外しが無いため、ねじの取り外しによるホルダカバー80またはケーシング10のねじ止め回数を減らすことができる。その結果、ホルダカバー80またはケーシング10を長期的に利用することができる。特に、現像カートリッジ1をリサイクルする際には、効果的となる。
【0067】
第2ホルダ部材60は、第1ボス64、第2ボス65、および第3ボス66を有する。第1ボス64は、第2ホルダ部材60のギアカバー30と向かい合う面とは反対側の面からホルダカバー80へ向けて、第2方向に延びる。一方、
図2に示すように、ホルダカバー80は、カバー孔81を有する。カバー孔81は、ホルダカバー80を第2方向に貫通する。第1ボス64は、カバー孔81に挿入される。
【0068】
第2ボス65および第3ボス66は、第2ホルダ部材60のギアカバー30と向かい合う面からギアカバー30へ向けて、第2方向に延びる。すなわち、第2ボス65および第3ボス66は、ホルダ42に対して、第1ボス64とは反対側に位置する。第2ボス65と第3ボス66とは、第3方向に並ぶ。一方、ギアカバー30は、第1筐体凹部31および第2筐体凹部32を有する。第1筐体凹部31および第2筐体凹部32は、ギアカバー30の外表面において、第2方向の他方側へ凹む。第1筐体凹部31と第2筐体凹部32とは、第3方向に並ぶ。第2ボス65は、第1筐体凹部31に挿入される。第3ボス66は、第2筐体凹部32に挿入される。
【0069】
なお、第1ボス64、第2ボス65、および第3ボス66のそれぞれの形状は、円柱状であってもよいし、角柱状であってもよい。
【0070】
カバー孔81の第3方向の大きさ(内寸)は、第1ボス64の第3方向の大きさ(外寸)よりも大きい。したがって、カバー孔81の内部において、第1ボス64は、第3方向に移動可能である。また、第1筐体凹部31の第3方向の大きさ(内寸)は、第2ボス65の第3方向の大きさ(外寸)よりも大きい。したがって、第1筐体凹部31の内部において、第2ボス65は、第3方向に移動可能である。また、第2筐体凹部32の第3方向の大きさ(内寸)は、第3ボス66の第3方向の大きさ(外寸)よりも大きい。したがって、第2筐体凹部32の内部において、第3ボス66は、第3方向に移動可能である。
【0071】
このため、第2ホルダ部材60は、第1ボス64、第2ボス65、および第3ボス66と共に、ケーシング10、ギアカバー30、およびホルダカバー80に対して、第3方向に移動可能である。第2ホルダ部材60が第3方向に移動すると、第2ホルダ部材60と共に、第1ホルダ部材50も第3方向に移動し、第1ホルダ部材50に保持された電気的接触面411も、第3方向に移動する。
【0072】
また、カバー孔81の第1方向の大きさ(内寸)は、第1ボス64の第1方向の大きさ(外寸)よりも大きい。したがって、カバー孔81の内部において、第1ボス64は、第1方向に移動可能である。また、第1筐体凹部31の第1方向の大きさ(内寸)は、第2ボス65の第1方向の大きさ(外寸)よりも大きい。したがって、第1筐体凹部31の内部において、第2ボス65は、第1方向に移動可能である。また、第2筐体凹部32の第1方向の大きさ(内寸)は、第3ボス66の第1方向の大きさ(外寸)よりも大きい。したがって、第2筐体凹部32の内部において、第3ボス66は、第1方向に移動可能である。
【0073】
このため、第2ホルダ部材60は、第1ボス64、第2ボス65、および第3ボス66と共に、ケーシング10、ギアカバー30、およびホルダカバー80に対して、第1方向に移動可能である。第2ホルダ部材60が第1方向に移動すると、第2ホルダ部材60と共に、第1ホルダ部材50も第1方向に移動し、第1ホルダ部材50に保持された電気的接触面411も、第1方向に移動する。
【0074】
なお、ホルダカバー80のカバー孔81の数は、2つ以上であってもよい。また、カバー孔81に挿入されるボスの数も、2つ以上であってもよい。また、ギアカバー30の筐体凹部の数は、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。また、筐体凹部に挿入されるボスの数も、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。また、ギアカバー30は、筐体凹部に代えて、ボスが挿入される筐体孔を有していてもよい。
【0075】
また、第2ホルダ部材60は、ギアカバー30とホルダカバー80との間において、第2方向に移動可能であってもよい。
【0076】
図8は、ドラムカートリッジに現像カートリッジ1を装着するときの、メモリアセンブリ40の様子を示す断面図である。
図8に示すように、ドラムカートリッジは、第1ガイドプレート91および第2ガイドプレート92を有する。第1ガイドプレート91および第2ガイドプレート92は、第1方向に間隔をあけて、互いに向かい合って配置される。
【0077】
第1ガイドプレート91は、メモリ41の電気的接触面411に接触可能な金属製の電気コネクタ93を有する。電気コネクタ93は、第1ガイドプレート91の表面から、第2ガイドプレート92へ向けて、第1方向に突出する。また、第1ガイドプレート91は、第2ガイドプレート92へ向けて突出するガイド突起94を有する。ガイド突起94は、電気コネクタ93よりも挿入口側に位置する。
【0078】
ドラムカートリッジに現像カートリッジ1が装着されるときには、第1ガイドプレート91と第2ガイドプレート92との間に、ホルダ42が挿入される。このとき、第1ホルダ部材50は、第1ガイドプレート91に接触する。また、第2ホルダ部材60は、第2ガイドプレート92に接触する。そして、ケーシング10に対してホルダ42が移動することにより、第1ガイドプレート91と第2ガイドプレート92との間に、ホルダ42が位置決めされる。
【0079】
続いて、第1ホルダ部材50がガイド突起94に押されることにより、コイルばね70の第1方向の長さが、第1状態から第2状態へ収縮する。これにより、第1端部51と第2端部61との間の第1方向の距離が、短くなる。その後、第1ホルダ部材50がガイド突起94を通過することにより、コイルばね70の第1方向の長さが、再び伸長する。これにより、メモリ41の電気的接触面411が、電気コネクタ93に接触する。すなわち、メモリ41と電気コネクタ93とが、電気的に接続される。
【0080】
上述の通り、ホルダ42は、ケーシング10に対して第1方向および第3方向に移動可能である。また、ホルダ42は、第1方向に伸縮可能である。このため、ドラムカートリッジに対する現像カートリッジ1の挿入時に、ケーシング10の姿勢に拘わらず、ガイド突起94に沿って、電気的接触面411を移動させることができる。そして、電気コネクタ93に対して電気的接触面411を、第1方向に接触させることができる。これにより、電気的接触面411の擦れを抑制できる。
【0081】
また、ドラムカートリッジに現像カートリッジ1が装着された後、ドラムカートリッジは、感光体ドラムから現像ローラ20を一時的に引き離す、いわゆる「離間動作」を行うことができる。
図9は、離間動作時の様子を、第2方向における一方側から視た図である。
図9に破線矢印で示したように、離間動作時には、画像形成装置からの駆動力によって、ドラムカートリッジに対して現像カートリッジ1のケーシング10が、第3方向の他方側へ移動する。
【0082】
この離間動作時にも、メモリアセンブリ40は、電気コネクタ93と第2ガイドプレート92との間に挟まれた状態で固定されている。このため、ケーシング10および現像ローラ20は第3方向に移動するが、ドラムカートリッジに対するメモリアセンブリ40の位置は変化しない。したがって、離間動作時にも、電気的接触面411と電気コネクタ93との接触状態を維持することができる。また、電気的接触面411と電気コネクタ93の擦れを抑制できる。
【0083】
<3.リサイクルのための構造について>
現像カートリッジ1をリサイクルするときには、メモリ41の情報を書き換えるか、あるいは、メモリ41自体を交換する。その際、作業者がギアカバー30からホルダカバー80を取り外すと、作業工数が増加する。また、ホルダカバー80は、ギアカバー30に対してねじ止めされているので、ねじの着脱を繰り返すことにより、ギアカバー30のねじ孔が変形する場合がある。
【0084】
そこで、本実施形態の現像カートリッジ1は、ギアカバー30とホルダカバー80の間に第2ホルダ部材60を残したまま、第1ホルダ部材50を取り外すための構造を有する。以下では、その構造について説明する。
【0085】
図5~
図7に示すように、第2ホルダ部材60は、第1貫通孔67と第2貫通孔68とを有する。第2ホルダ部材60は、第1方向における一方側の端部60Aと、第1方向における他方側の面60Bとを有する。第1貫通孔67および第2貫通孔68は、第2ホルダ部材60の第1方向における他方側の面60Bに位置する。すなわち、第1貫通孔67および第2貫通孔68は、ホルダ42の第2端部61に位置する。したがって、
図7のように、第1貫通孔67および第2貫通孔68は、ホルダカバー80から外部に露出する。また、第1貫通孔67と第2貫通孔68とは、第2方向に間隔をあけて位置する。
【0086】
第1貫通孔67は、第2ホルダ部材60の第1方向における他方側の面60Bを、第1方向に貫通する。第1貫通孔67は、第2ホルダ部材60の第1方向における他方側から、第1フック部522へ向けて、第2ホルダ部材60を第1方向に貫通する孔である。したがって、第1爪52の第1フック部522が第1角部62に係合した状態において、第1フック部522と第1角部62とが係合している第1係合部分は、第1貫通孔67を介して、ホルダ42の外部からアクセス可能である。
【0087】
第2貫通孔68は、第1貫通孔67よりも、第2方向の他方側に位置する。第2貫通孔68は、第2ホルダ部材60の第1方向における他方側の面60Bを、第1方向に貫通する。第2貫通孔68は、第2ホルダ部材60の第1方向における他方側から、第2フック部532へ向けて、第2ホルダ部材60を第1方向に貫通する孔である。したがって、第2爪53の第2フック部532が第2角部63に係合した状態において、第2フック部532と第2角部63とが係合している第2係合部分は、第2貫通孔68を介して、ホルダ42の外部からアクセス可能である。
【0088】
現像カートリッジ1をリサイクルするときには、ギアカバー30とホルダカバー80との間に第2ホルダ部材60が保持された状態のまま、作業者が、第2ホルダ部材60の第1方向における他方側から、第1貫通孔67へ、ドライバー、ピンセット等の工具を挿入する。そして、作業者は、工具の先端で、第1フック部522を、第1角部62から離れる方向に押圧する。これにより、作業者は、第1角部62に対する第1フック部522の係合を解除する。
【0089】
また、ギアカバー30とホルダカバー80との間に第2ホルダ部材60が保持された状態のまま、作業者は、第2ホルダ部材60の第1方向における他方側から、第2貫通孔68へ、ドライバー、ピンセット等の工具を挿入する。そして、作業者は、工具の先端で、第2フック部532を、第2角部63から離れる方向に押圧する。これにより、作業者は、第2角部63に対する第2フック部532の係合を解除する。
【0090】
第1角部62に対する第1爪52の係合と、第2角部63に対する第2爪53の係合とが、解除されると、次に、作業者は、第2ホルダ部材60から、第1爪52および第2爪53を、第1方向の一方側へ引き抜く。これにより、作業者は、ギアカバー30とホルダカバー80との間に第2ホルダ部材60が保持された状態を維持しつつ、第2ホルダ部材60から第1ホルダ部材50を取り外す。
【0091】
続いて、作業者は、第1ホルダ部材50に保持されたメモリ41の情報を書き換えるか、あるいは、メモリ41自体を交換する。その後、作業者は、第1ホルダ部材50の第1爪52および第2爪53を、再び第2ホルダ部材60へ挿入する。そして、作業者は、第1爪52の第1フック部522を第1角部62に係合させるとともに、第2爪53の第2フック部532を第2角部63に係合させる。
【0092】
以上のように、この現像カートリッジ1では、第2ホルダ部材60が、第1ホルダ部材50の第1爪52に外部からアクセス可能な第1貫通孔67を有する。このため、作業者は、第1貫通孔67を介して第1爪52を押圧することにより、第1角部62に対する第1爪52の係合を解除できる。また、この現像カートリッジ1では、第2ホルダ部材60が、第1ホルダ部材50の第2爪53に外部からアクセス可能な第2貫通孔68を有する。このため、作業者は、第2貫通孔68を介して第2爪53を押圧することにより、第2角部63に対する第2爪53の係合を解除できる。したがって、ギアカバー30とホルダカバー80との間に第2ホルダ部材60を残したまま、第1ホルダ部材50を取り外すことができる。
【0093】
このようにすれば、現像カートリッジ1をリサイクルする時に、ギアカバー30からホルダカバー80を取り外す必要がない。このため、リサイクルにかかる工数を低減できる。また、ねじの着脱を繰り返すことにより、ギアカバー30のねじ孔が変形する、という問題も生じない。
【0094】
また、第1貫通孔67および第2貫通孔68は、いずれも、第1方向における第2ホルダ部材60の他方側の面に位置する。このため、作業者は、第1角部62に対して第1爪52が係合する第1係合部分と、第2角部63に対して第2爪53が係合する第2係合部分とに対して、いずれも、第1方向における第2ホルダ部材60の他方側からアクセスできる。
【0095】
また、本実施形態では、第1爪52の第1フック部522と、第2爪53の第2フック部532とが、互いに反対向きに突出する。しかしながら、作業者は、これらの第1フック部522と第2フック部532とに対して、第1貫通孔67および第2貫通孔68を介して、同じ方向にアクセスできる。
【0096】
また、
図4~
図6に示すように、スリーブ部54は、切り欠き541を有する。切り欠き541は、スリーブ部54の第2方向における一方側の一部分を、第2方向に貫通する。第1爪52の係合を解除するときには、第1爪52が、第2方向の他方側へ撓む。このとき、第1爪52の一部が、切り欠き541に挿入される。このように、スリーブ部54に切り欠き541を設けることにより、ホルダ42のサイズを大型化することなく、第1爪52が撓むための空間を確保できる。
【0097】
また、
図6および
図7に示すように、ガイドリブ55は、テーパ面551を有する。テーパ面551は、ガイドリブ55の第1方向における他方側の端部の第2方向における他方側の角を、斜めにカットした形状を有する。第2爪53の係合を解除するときには、第2爪53が、第2方向の一方側へ撓む。このとき、第2爪53の一部が、ガイドリブ55のテーパ面551によりカットされた空間に、配置される。このように、ガイドリブ55にテーパ面551を設けることにより、ホルダ42のサイズを大型化することなく、第2爪53が撓むための空間を確保できる。
【0098】
<4.第1ホルダ部材の取り外し方法>
続いて、上述した現像カートリッジ1において、第2ホルダ部材60から第1ホルダ部材50を取り外すときの、より具体的な方法について説明する。
図10は、第2ホルダ部材60から第1ホルダ部材50を取り外すときの様子を示した斜視図である。
図11~
図13は、第2ホルダ部材60から第1ホルダ部材50を取り外すときの様子を、第2方向における一方側から視た図である。
図10~
図13に示すように、この作業では、第1治具95が使用される。第1治具95は、略平板状の治具である。
【0099】
第2ホルダ部材60から第1ホルダ部材50を取り外すときには、まず、作業者は、第1治具95の表面に、現像カートリッジ1を配置する。このとき、
図10および
図11に示すように、第1治具95の表面に対して、ケーシング10の第1方向における一方側の面が、向かい合うようにする。そうすると、第1治具95の表面に対して、メモリ41の電気的接触面411が向かい合う状態となる。
【0100】
第1治具95の表面は、複数の第1突起951を有する。第1突起951は、第1治具95の表面から、第1方向における他方側へ向けて突出する。第1治具95の表面に配置された現像カートリッジ1のケーシング10の一部は、第1突起951に接触する。これにより、第1治具95に対してケーシング10が、第1方向に対して交差する方向に位置決めされる。
【0101】
この状態で、作業者は、第2ホルダ部材60の第1方向における他方側から、第1貫通孔67へ、ドライバー、ピンセット等の工具を挿入する。そして、作業者は、工具の先端で、第1フック部522を、第1角部62から離れる方向に押圧する。これにより、作業者は、第1角部62に対する第1フック部522の係合を解除する。また、作業者は、第2ホルダ部材60の第1方向における他方側から、第2貫通孔68へ、ドライバー、ピンセット等の工具を挿入する。そして、作業者は、工具の先端で、第2フック部532を、第2角部63から離れる方向に押圧する。これにより、作業者は、第2角部63に対する第2フック部532の係合を解除する。
【0102】
このとき、第1フック部522は、工具により、第2方向の他方側へ向けて押圧される。また、第2フック部532は、工具により、第2方向の一方側へ向けて押圧される。このため、例えば、作業者は、工具としてピンセットを使用し、ピンセットの2つの先端で、第1フック部522と第2フック部532とをつまんで、互いに接近させてもよい。このようにすれば、作業者は、第1角部62に対する第1フック部522の係合と、第2角部63に対する第2フック部532の係合とを、同時に解除できる。
【0103】
第1角部62に対する第1爪52の係合と、第2角部63に対する第2爪53の係合とが、解除されると、
図12のように、第1ホルダ部材50は、コイルばね70の弾性力により、第1方向における一方側へ移動する。ただし、第1ホルダ部材50の第1端部51は、第1治具95の表面と第1方向に向かい合っている。このため、第1ホルダ部材50は、第1治具95へ向けて移動し、第1治具95の表面に接触する。これにより、第1ホルダ部材50が飛散することを防止できる。
【0104】
その後、
図13のように、作業者は、ケーシング10、ギアカバー30、ホルダカバー80、および第2ホルダ部材60を、第1治具95の表面から、第1方向における他方側へ引き離す。これにより、ケーシング10、ギアカバー30、ホルダカバー80、および第2ホルダ部材60が、第1ホルダ部材50から、第1方向における他方側へ、引き離される。これにより、ギアカバー30とホルダカバー80との間に第2ホルダ部材60が保持された状態を維持しつつ、現像カートリッジ1から、メモリ41を保持する第1ホルダ部材50のみを取り外すことができる。
【0105】
なお、コイルばね70の第1方向における他方側の端部は、第2ホルダ部材60の柱状部71の大径部711に、固定されている。第1ホルダ部材50から第2ホルダ部材60を引き離す際にも、コイルばね70の第1方向における他方側の端部は、大径部711に固定された状態に維持される。したがって、コイルばね70は、第2ホルダ部材60と共に第1方向における他方側へ引き離される。これにより、コイルばね70が飛散することを防止できる。
【0106】
<5.第1ホルダ部材の取り付け方法>
続いて、上述した現像カートリッジ1において、第2ホルダ部材60に第1ホルダ部材50を取り付けるときの、より具体的な方法について説明する。
図14は、第2ホルダ部材60に第1ホルダ部材50を取り付けるときの様子を示した斜視図である。
図15~
図17は、第2ホルダ部材60に第1ホルダ部材50を取り付けるときの様子を、第2方向における一方側から視た図である。
図14~
図17に示すように、この作業では、第2治具96が使用される。第2治具96は、略平板状の治具である。
【0107】
第2ホルダ部材60に第1ホルダ部材50を取り付けるときには、まず、作業者は、第2治具96の表面に、ケーシング10、ギアカバー30、ホルダカバー80、および第2ホルダ部材60を配置する。このとき、
図14および
図15のように、第2治具96の表面に対して、ケーシング10の第1方向における他方側の面が、向かい合うようにする。そうすると、第2治具96の表面に対して、第2ホルダ部材60の第1方向における他方側の面が向かい合う状態となる。
【0108】
第2ホルダ部材60の第1方向における他方側の端面は、第1方向に対して垂直に広がる。第2治具96の表面に第2ホルダ部材60を配置するときには、第2ホルダ部材60の第1方向における他方側の端面を、第2治具96の表面に接触させる。これにより、第2治具96の表面に対して、第2ホルダ部材60が垂直に配置される。すなわち、第1方向が、第2治具96の表面に対して垂直となる。
【0109】
第2治具96の表面は、複数の第2突起961を有する。第2突起961は、第2治具96の表面から、第1方向における一方側へ向けて突出する。第2治具96の表面に配置されたケーシング10の一部は、第2突起961に接触する。これにより、第2治具96に対してケーシング10が、第1方向に対して交差する方向に位置決めされる。
【0110】
このとき、コイルばね70は、第2ホルダ部材60に取り付けられた状態である。具体的には、コイルばね70の第1方向における他方側の端部が、柱状部71の大径部711に固定されている。また、
図15のように、コイルばね70の第1方向における一方側の端部は、第2ホルダ部材60およびホルダカバー80から、第1方向における一方側へ突出している。
【0111】
この状態で、
図16のように、作業者は、第2ホルダ部材60の第1方向における一方側から、第2ホルダ部材60へ向けて、第1ホルダ部材50を、第1方向に接近させる。具体的には、作業者は、第2ホルダ部材60から突出したコイルばね70を目標にして、第1ホルダ部材50を、第1方向の他方側へ向けて移動させる。そして、作業者は、第2ホルダ部材60の内側に、第1ホルダ部材50の第1爪52および第2爪53を挿入する。
【0112】
そうすると、第1爪52の第1アーム部521が、第2方向の他方側ヘ向けて撓む。また、第2爪53の第2アーム部531が、第2方向の一方側ヘ向けて撓む。その後、作業者は、第1ホルダ部材50を、第1方向の他方側へさらに押し込む。そうすると、第1フック部522が第1角部62を通過し、第2フック部532が第2角部63を通過する。これにより、第1アーム部521の撓みが解除されて、第1フック部522が第1角部62に係合する。また、第2アーム部531の撓みが解除されて、第2フック部532が第2角部63に係合する。その結果、
図17のように、第2ホルダ部材60に対して第1ホルダ部材50が取り付けられる。
【0113】
以上のように、この実施形態では、作業者が、ケーシング10および第2ホルダ部材60を静止させた状態で、第2ホルダ部材60に対して第1ホルダ部材50を接近させる。これにより、メモリ41を保持する第1ホルダ部材50を、第2ホルダ部材60に取り付けることができる。
【0114】
また、作業者は、第2ホルダ部材60に対して第1ホルダ部材50を接近させるだけで、第1アーム部521の撓みを利用して、第1フック部522を第1角部62に係合させることができる。したがって、作業者は、工具を使用することなく、第1フック部522を第1角部62に係合させることができる。また、作業者は、第2ホルダ部材60に対して第1ホルダ部材50を接近させるだけで、第2アーム部531の撓みを利用して、第2フック部532を第2角部63に係合させることができる。したがって、作業者は、工具を使用することなく、第2フック部532を第2角部63に係合させることができる。
【0115】
特に、本実施形態では、第2治具96の表面に対して第2ホルダ部材60が垂直に支持される。このため、第2ホルダ部材60に対して第1ホルダ部材50を押し込む方向が、第2治具96の表面に対して垂直となる。したがって、第2ホルダ部材60に対して第1ホルダ部材50を押し込みやすい。
【0116】
<6.変形例>
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上記の実施形態に限定されるものではない。
【0117】
上記の実施形態では、第1ホルダ部材50が、第1爪52および第2爪53を有していた。しかしながら、第1ホルダ部材が有する爪の数は、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。すなわち、第1ホルダ部材は、少なくとも1つの爪を有していればよい。また、第2ホルダ部材は、第1ホルダ部材の爪が係合可能な少なくとも1つの角部を有していればよい。また、第2ホルダ部材は、爪と角部とが係合している係合部分にアクセス可能な少なくとも1つの貫通孔を有していればよい。
【0118】
また、上記の実施形態では、ホルダの外表面に、電気的接触面を有するメモリが固定されていた。しかしながら、ホルダの外表面には、電気コネクタと接触する電気的接触面のみを固定し、メモリの電気的接触面以外の部分は、現像カートリッジの他の箇所に配置されていてもよい。
【0119】
また、上記の実施形態の現像カートリッジ1は、ドラムカートリッジに対して装着されるものであった。しかしながら、現像カートリッジ1は、ドラムカートリッジを介することなく、画像形成装置に、直接装着されるものであってもよい。その場合、画像形成装置が、第1ガイドプレート91および第2ガイドプレート92を有していてもよい。
【0120】
また、現像カートリッジ以外のカードリッジに、上記の実施形態と同様のメモリアセンブリを設けてもよい。
【0121】
また、カートリッジの細部の形状については、本願の各図に示された形状と相違していてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に取捨選択してもよい。
【符号の説明】
【0122】
1 現像カートリッジ
10 ケーシング
20 現像ローラ
30 ギアカバー
40 メモリアセンブリ
41 メモリ
42 ホルダ
50 第1ホルダ部材
51 第1端部
52 第1爪
53 第2爪
60 第2ホルダ部材
61 第2端部
62 第1角部
63 第2角部
67 第1貫通孔
68 第2貫通孔
70 コイルばね
71 柱状部
80 ホルダカバー
95 第1治具
96 第2治具
411 電気的接触面
521 第1アーム部
522 第1フック部
531 第2アーム部
532 第2フック部
711 大径部