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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-07
(45)【発行日】2024-10-16
(54)【発明の名称】画像形成装置およびドラムカートリッジ
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/18 20060101AFI20241008BHJP
   G03G 21/16 20060101ALI20241008BHJP
【FI】
G03G21/18 132
G03G21/18 114
G03G21/16 120
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020161499
(22)【出願日】2020-09-25
(65)【公開番号】P2022054348
(43)【公開日】2022-04-06
【審査請求日】2023-08-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103517
【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 寛之
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 正吾
(72)【発明者】
【氏名】小川 航司
【審査官】鳥居 祐樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-033924(JP,A)
【文献】特開2013-178413(JP,A)
【文献】特開2010-113267(JP,A)
【文献】特開平02-212857(JP,A)
【文献】特開2004-163894(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 13/00-13/34
G03G 15/00-15/36
G03G 21/00-21/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体筐体と、
前記本体筐体に収容された収容位置と、前記本体筐体から引き出された引出位置との間を移動可能なドロワと、
第1方向に延びる第1軸について回転可能な感光ドラムを有し、前記ドロワが前記引出位置に位置した状態で、前記ドロワに装着可能なドラムカートリッジと、
前記感光ドラムに供給されるトナーを収容可能なトナーカートリッジであって、前記ドラムカートリッジに装着可能なトナーカートリッジと、
前記ドラムカートリッジが前記ドロワに装着され、前記ドロワが前記収容位置に位置した状態で、前記感光ドラムの上に位置するベルトと、
ガイドと
を備え、
前記ドラムカートリッジは、
前記感光ドラムの周面の一部を覆う第1位置と前記感光ドラムの周面の前記一部を覆わない第2位置との間を前記感光ドラムに対して移動可能なドラムカバーであって、前記トナーカートリッジが前記ドラムカートリッジに装着され、前記ドラムカバーが前記第2位置に位置した状態で、前記感光ドラムに対して、前記トナーカートリッジの反対側に位置するドラムカバーであり、前記ドラムカートリッジが前記ドロワに装着され、前記ドロワが前記引出位置に位置した状態で、前記第1位置に位置し、前記ドラムカートリッジが前記ドロワに装着され、前記ドロワが前記収容位置に位置した状態で、前記第2位置に位置するドラムカバーを有し、
前記ドラムカバーは、前記第1方向に延びる第2軸について回転可能であり、
前記ドラムカバーは、
前記感光ドラムの周面の前記一部を覆うためのカバー本体と、
前記第1方向における前記カバー本体の一端部に位置し、前記カバー本体とともに前記第2軸について回転可能なアームと、を有し、
前記ガイドは、前記ドラムカートリッジが前記ドロワに装着され、前記ドロワが前記引出位置から前記収容位置へ移動するときに、前記アームをガイドし、
前記ドラムカートリッジが前記ドロワに装着され、前記ドロワが前記引出位置から前記収容位置に移動するときに、前記ドラムカバーは、前記アームが前記ガイドにガイドされることにより、前記ドロワの移動に連動して、前記第1位置から前記第2位置へ回転することを特徴とする、画像形成装置。
【請求項2】
前記画像形成装置は、
前記ドラムカートリッジが前記ドロワに装着され、前記ドロワが前記収容位置に位置した状態で、前記第1方向における前記感光ドラムの一端部を前記本体筐体に対して位置決めする第1位置決め板と、
前記ドラムカートリッジが前記ドロワに装着され、前記ドロワが前記収容位置に位置した状態で、前記第1方向における前記感光ドラムの他端部を前記本体筐体に対して位置決めする第2位置決め板と、をさらに備え、
前記カバー本体は、前記第1方向において、前記第1位置決め板と前記第2位置決め板との間に位置し、
前記アームは、前記第1方向において、前記第1位置決め板に対して前記カバー本体の反対側に位置することを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記ガイドは、
前記引出位置から前記収容位置へ向かう前記ドロワの移動方向において前記ベルトよりも上流側に位置する第1ガイド面であって、前記移動方向と交差する方向に延び、前記第1位置に位置する前記ドラムカバーを前記第2位置に向けて回転させる第1ガイド面と、
前記移動方向に延び、前記第1ガイド面によって回転された前記ドラムカバーを前記第2位置に維持する第2ガイド面と、を有することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
本体筐体と、
前記本体筐体に収容された収容位置と、前記本体筐体から引き出された引出位置との間を移動可能なドロワと、
第1方向に延びる第1軸について回転可能な感光ドラムを有し、前記ドロワが前記引出位置に位置した状態で、前記ドロワに装着可能なドラムカートリッジと、
前記感光ドラムに供給されるトナーを収容可能なトナーカートリッジであって、前記ドラムカートリッジに装着可能なトナーカートリッジと、
前記ドラムカートリッジが前記ドロワに装着され、前記ドロワが前記収容位置に位置した状態で、前記感光ドラムの上に位置するベルトと、
第1位置決め板と、
第2位置決め板と
を備え、
前記ドラムカートリッジは、
前記感光ドラムの周面の一部を覆う第1位置と前記感光ドラムの周面の前記一部を覆わない第2位置との間を前記感光ドラムに対して移動可能なドラムカバーであって、前記トナーカートリッジが前記ドラムカートリッジに装着され、前記ドラムカバーが前記第2位置に位置した状態で、前記感光ドラムに対して、前記トナーカートリッジの反対側に位置するドラムカバーであり、前記ドラムカートリッジが前記ドロワに装着され、前記ドロワが前記引出位置に位置した状態で、前記第1位置に位置し、前記ドラムカートリッジが前記ドロワに装着され、前記ドロワが前記収容位置に位置した状態で、前記第2位置に位置するドラムカバーと、
スコロトロン型の帯電装置と、
前記帯電装置のワイヤをクリーニングするためのワイヤクリーナと
を有し、
前記ワイヤクリーナは、
前記ドラムカートリッジが前記ドロワに装着された状態で前記帯電装置よりも上方に位置するハンドルを有し、
前記第1位置決め板は、前記ドラムカートリッジが前記ドロワに装着され、前記ドロワが前記収容位置に位置した状態で、前記第1方向における前記感光ドラムの一端部を前記本体筐体に対して位置決めし、
前記第2位置決め板は、前記ドラムカートリッジが前記ドロワに装着され、前記ドロワが前記収容位置に位置した状態で、前記第1方向における前記感光ドラムの他端部を前記本体筐体に対して位置決めし、
前記ハンドルは、前記第1方向において、前記第1位置決め板に対して、前記第2位置決め板の反対側に位置することを特徴とする、画像形成装置。
【請求項5】
前記ドラムカバーが前記第1位置に位置した状態で、前記ワイヤクリーナは、前記ハンドルが前記第1方向において前記ドラムカバーよりも一方側に位置する待機位置から、前記第1方向に移動可能であり、
前記ドラムカバーが前記第2位置に位置し、前記ワイヤクリーナが前記待機位置に位置した状態で、前記ワイヤクリーナの前記ハンドルは、前記第1方向において、前記ドラムカバーよりも一方側に位置し、
前記ワイヤクリーナが前記待機位置に戻っていない状態で、前記ドラムカバーが前記第1位置から前記第2位置に移動した場合、前記ドラムカバーは、前記ハンドルに当たることを特徴とする、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記トナーカートリッジは、現像ローラを有し
記トナーカートリッジが前記ドラムカートリッジに装着され、前記ドラムカバーが前記第1位置に位置した状態で、前記ドラムカバーは、前記帯電装置と前記現像ローラとの間に位置することを特徴とする、請求項4または請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記ドラムカートリッジが前記ドロワに装着され、前記ドロワが前記収容位置に位置し、前記ドラムカバーが前記第2位置に位置した状態で、前記ドラムカバーは、前記帯電装置と前記ベルトとの間に位置することを特徴とする、請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記ドラムカートリッジが前記ドロワに装着され、前記ドロワが前記収容位置に位置し、前記ドラムカバーが前記第2位置に位置した状態で、前記ドラムカバーは、前記引出位置から前記収容位置へ向かう前記ドロワの移動方向において、前記感光ドラムに対して下流側に位置することを特徴とする、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記画像形成装置は、前記ベルトを有するベルトユニットを、さらに備え、
前記ベルトユニットは、
前記ベルトよりも下方に突出する突起であって、前記ドラムカートリッジが前記ドロワに装着され、前記ドロワが前記収容位置に位置し、前記ドラムカバーが前記第2位置に位置した状態で、前記ドラムカバーと接触する突起を有することを特徴とする、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記ドラムカートリッジは、
スコロトロン型の帯電装置と、
前記帯電装置のワイヤをクリーニングするためのワイヤクリーナとを、さらに有し、
前記ワイヤクリーナは、
前記ドラムカートリッジが前記ドロワに装着された状態で前記帯電装置よりも上方に位置するハンドルを有することを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記画像形成装置は、
前記ドラムカートリッジが前記ドロワに装着され、前記ドロワが前記収容位置に位置した状態で、前記第1方向における前記感光ドラムの一端部を前記本体筐体に対して位置決めする第1位置決め板と、
前記ドラムカートリッジが前記ドロワに装着され、前記ドロワが前記収容位置に位置した状態で、前記第1方向における前記感光ドラムの他端部を前記本体筐体に対して位置決めする第2位置決め板と、をさらに備え、
前記ハンドルは、前記第1方向において、前記第1位置決め板に対して、前記第2位置決め板の反対側に位置することを特徴とする、請求項10に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像形成装置およびドラムカートリッジに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置は、本体筐体と、ドロワと、ドラムカートリッジと、ベルトとを備える。ドロワは、収容位置と引出位置との間を移動可能である。ドロワが収容位置に位置した状態で、ドロワは、本体筐体に収容される。ドロワが引出位置に位置した状態で、ドロワは、本体筐体から引き出される。ドラムカートリッジは、感光ドラムを有する。ドロワが引出位置に位置した状態で、ドラムカートリッジは、ドロワに装着可能である。ドラムカートリッジがドロワに装着され、ドロワが収容位置に位置した状態で、ベルトは、感光ドラムの上に位置する(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-139495号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した特許文献1に記載の画像形成装置では、ドラムカートリッジがドロワに装着され、ドロワが引出位置に位置した状態で、感光ドラムの表面が露出する。
【0005】
そのため、ドラムカートリッジの交換作業中に、感光ドラムの表面が傷ついてしまう可能性がある。
【0006】
本開示の目的は、ドラムカートリッジがドロワに装着され、ドロワが収容位置に位置した状態で、ベルトが感光ドラムの上に位置する構成において、感光ドラムの表面を保護できる画像形成装置およびドラムカートリッジを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本開示の画像形成装置は、本体筐体と、ドロワと、ドラムカートリッジと、トナーカートリッジと、ベルトとを備える。ドロワは、収容位置と引出位置との間を移動可能である。ドロワが収容位置に位置した状態で、ドロワは、本体筐体に収容される。ドロワが引出位置に位置した状態で、ドロワは、本体筐体から引き出される。ドラムカートリッジは、感光ドラムを有する。ドロワが引出位置に位置した状態で、ドラムカートリッジは、ドロワに装着可能である。トナーカートリッジは、感光ドラムに供給されるトナーを収容可能である。トナーカートリッジは、ドラムカートリッジに装着可能である。ドラムカートリッジがドロワに装着され、ドロワが収容位置に位置した状態で、ベルトは、感光ドラムの上に位置する。
【0008】
ドラムカートリッジは、ドラムカバーを有する。ドラムカバーは、第1位置と第2位置との間を、感光ドラムに対して移動可能である。ドラムカバーが第1位置に位置した状態で、ドラムカバーは、感光ドラムの周面の一部を覆う。ドラムカバーが第2位置に位置した状態で、ドラムカバーは、感光ドラムの周面の一部を覆わない。トナーカートリッジがドラムカートリッジに装着され、ドラムカバーが第2位置に位置した状態で、ドラムカバーは、感光ドラムに対して、トナーカートリッジの反対側に位置する。ドラムカートリッジがドロワに装着され、ドロワが引出位置に位置した状態で、ドラムカバーは、第1位置に位置する。ドラムカートリッジがドロワに装着され、ドロワが収容位置に位置した状態で、ドラムカバーは、第2位置に位置する。
【0009】
このような構成によれば、ドラムカートリッジがドロワに装着され、ドロワが引出位置に位置した状態で、ドラムカバーにより、感光ドラムの周面の一部を覆うことができる。
【0010】
その結果、ドラムカートリッジがドロワに装着され、ドロワが引出位置に位置した状態で、感光ドラムの表面を保護できる。
【0011】
また、このような構成によれば、トナーカートリッジがドラムカートリッジに装着され、ドラムカバーが第2位置に位置した状態で、ドラムカバーは、感光ドラムに対して、トナーカートリッジの反対側に位置する。
【0012】
そのため、ドラムカバーが第1位置に位置した状態、または、ドラムカバーが第2位置に位置した状態で、ドラムカバーは、トナーカートリッジと向かい合わない。
【0013】
そのため、トナーカートリッジがドラムカートリッジに装着されるとき、または、トナーカートリッジがドラムカートリッジから取り外されるときに、トナーカートリッジがドラムカバーと接触することを抑制できる。
【0014】
その結果、トナーカートリッジをドラムカートリッジに円滑に装着、または、トナーカートリッジをドラムカートリッジから円滑に取り外しできる。
【0015】
(2)トナーカートリッジは、現像ローラを有してもよい。ドラムカートリッジは、帯電装置を、さらに有する。帯電装置は、感光ドラムを帯電させる。トナーカートリッジがドラムカートリッジに装着され、ドラムカバーが第1位置に位置した状態で、ドラムカバーは、帯電装置と現像ローラとの間に位置してもよい。
【0016】
(3)ドラムカートリッジがドロワに装着され、ドロワが収容位置に位置し、ドラムカバーが第2位置に位置した状態で、ドラムカバーは、帯電装置とベルトとの間に位置してもよい。
【0017】
このような構成によれば、ドラムカートリッジがドロワに装着され、ドロワが収容位置に位置した状態で、帯電装置とベルトとの間のスペースを利用して、ドラムカバーを第2位置に位置させることができる。
【0018】
(4)ドラムカートリッジがドロワに装着され、ドロワが収容位置に位置し、ドラムカバーが第2位置に位置した状態で、ドラムカバーは、引出位置から収容位置へ向かうドロワの移動方向において、感光ドラムに対して下流側に位置してもよい。
【0019】
(5)ドラムカートリッジがドロワに装着され、ドロワが引出位置から収容位置に移動するときに、ドラムカバーは、ドロワの移動に連動して、第1位置から第2位置に移動してもよい。
【0020】
このような構成によれば、ドロワを引出位置から収容位置に移動させる作業により、ドラムカバーを、確実に、第1位置から第2位置に移動させることができる。
【0021】
そのため、ドラムカバーを第1位置に位置させたままドロワを収容位置に位置させてしまうことを、抑制できる。
【0022】
(6)感光ドラムは、第1軸について回転可能である。第1軸は、第1方向に延びる。ドラムカバーは、第2軸について回転可能であってもよい。第2軸は、第1方向に延びる。ドラムカバーは、カバー本体とアームとを有してもよい。カバー本体は、感光ドラムの周面の一部を覆う。アームは、第1方向におけるカバー本体の一端部に位置する。アームは、カバー本体とともに第2軸について回転可能である。画像形成装置は、ガイドを、さらに備えてもよい。ドラムカートリッジがドロワに装着され、ドロワが引出位置から収容位置へ移動するときに、ガイドは、アームをガイドする。ドラムカバーは、アームがガイドにガイドされることにより、第1位置から第2位置へ回転する。
【0023】
(7)画像形成装置は、第1位置決め板と第2位置決め板とを、さらに備える。ドラムカートリッジがドロワに装着され、ドロワが収容位置に位置した状態で、第1位置決め板は、第1方向における感光ドラムの一端部を、本体筐体に対して位置決めする。ドラムカートリッジがドロワに装着され、ドロワが収容位置に位置した状態で、第2位置決め板は、第1方向における感光ドラムの他端部を、本体筐体に対して位置決めする。カバー本体は、第1方向において、第1位置決め板と第2位置決め板との間に位置してもよい。アームは、第1方向において、第1位置決め板に対してカバー本体の反対側に位置してもよい。
【0024】
(8)ガイドは、第1ガイド面と第2ガイド面とを有してもよい。第1ガイド面は、引出位置から収容位置へ向かうドロワの移動方向において、ベルトよりも上流側に位置する。第1ガイド面は、移動方向と交差する方向に延びる。第1ガイド面は、第1位置に位置するドラムカバーを第2位置に向けて回転させる。第2ガイド面は、移動方向に延びる。第2ガイド面は、第1ガイド面によって回転されたドラムカバーを、第2位置に維持する。
【0025】
(9)画像形成装置は、ベルトユニットを、さらに備える。ベルトユニットは、ベルトを有する。ベルトユニットは、突起を有してもよい。突起は、ベルトよりも下方に突出する。ドラムカートリッジがドロワに装着され、ドロワが収容位置に位置し、ドラムカバーが第2位置に位置した状態で、突起は、ドラムカバーと接触する。
【0026】
このような構成によれば、ドラムカートリッジがドロワに装着され、ドロワが収容位置に位置した状態で、第2位置に位置するドラムカバーがベルトに接触することを、抑制できる。
【0027】
(10)ドラムカートリッジは、スコロトロン型の帯電装置と、ワイヤクリーナとを、さらに有してもよい。ワイヤクリーナは、帯電装置のワイヤをクリーニングする。ワイヤクリーナは、ハンドルを有してもよい。ドラムカートリッジがドロワに装着された状態で、ハンドルは、帯電装置よりも上方に位置する。
【0028】
このような構成によれば、ドロワを引出位置に位置させれば、ドラムカートリッジをドロワから取り外すことなく、ハンドルを掴んで、ワイヤクリーナを移動させることができる。
【0029】
そのため、ワイヤを容易にクリーニングできる。
【0030】
(11)ハンドルは、第1方向において、第1位置決め板に対して、第2位置決め板の反対側に位置してもよい。
【0031】
(12)ドラムカバーが第1位置に位置した状態で、ワイヤクリーナは、待機位置から、第1方向に移動可能であってもよい。ワイヤクリーナが待機位置に位置した状態で、ワイヤクリーナのハンドルは、第1方向において、ドラムカバーよりも一方側に位置する。ドラムカバーが第2位置に位置し、ワイヤクリーナが待機位置に位置した状態で、ワイヤクリーナのハンドルは、第1方向において、ドラムカバーと並んでもよい。
【0032】
このような構成によれば、ワイヤクリーナが待機位置に戻っていない状態で、ドラムカバーが第1位置から第2位置に移動すると、ドラムカバーは、第2位置に位置する前に、ワイヤクリーナのハンドルに当たって止まる。
【0033】
これにより、ワイヤクリーナが待機位置に戻っていないことを、作業者に気づかせることができる。
【0034】
その結果、ワイヤクリーナが待機位置に戻っていない状態で、ドラムカートリッジが画像形成に使用されることを抑制できる。
【発明の効果】
【0035】
本開示の画像形成装置によれば、ドラムカートリッジがドロワに装着され、ドロワが収容位置に位置した状態で、ベルトが感光ドラムの上に位置する構成において、感光ドラムの表面を保護できる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1図1は、画像形成装置の概略構成図である。
図2図2は、図1に示す画像形成装置であって、カバーが開位置に位置し、ドロワが第2収容位置に位置した状態を示す。
図3図3は、図1に示す画像形成装置であって、カバーが開位置に位置し、ドロワが引出位置に位置した状態を示す。
図4図4は、ドラムカートリッジの斜視図であって、ドラムカバーが第1位置に位置した状態を示す。
図5図5Aは、図4に示すドラムカートリッジの断面図であって、ロックレバーがロック位置に位置した状態を示す。図5Bは、図5Aに示すドラムカートリッジであって、ロックレバーがロック解除位置に位置した状態を示す。
図6図6は、図4に示すドラムカートリッジの斜視図であって、ドラムカバーが第2位置に位置した状態を示す。
図7図7は、トナーカートリッジの斜視図である。
図8図8は、引出位置から収容位置へのドロワの移動と、第1位置から第2位置へのドラムカバーの移動との連動を説明する説明図であり、ドラムカバーが、第1位置から、第1位置と第2位置との間まで回転した状態を示す。
図9図9は、図8に続いて、引出位置から収容位置へのドロワの移動と、第1位置から第2位置へのドラムカバーの移動との連動を説明する説明図であり、ドラムカバーが、第1位置と第2位置との間から、第2位置に向かって回転した状態を示す。
図10図10は、図9に続いて、引出位置から収容位置へのドロワの移動と、第1位置から第2位置へのドラムカバーの移動との連動を説明する説明図であり、ドラムカバーが、第2位置に位置した状態を示す。
図11図11は、第1方向におけるドラムカバーと位置決め板との位置関係、および、第1方向におけるワイヤクリーナと位置決め板との位置関係を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
1.画像形成装置1の概略
図1から図3を参照して、画像形成装置1の概略を説明する。
【0038】
図1に示すように、画像形成装置1は、本体筐体2と、カバー3と、シート収容部4と、ドロワ5と、複数のドラムカートリッジ6Y、6M、6C、6Kと、露光装置7と、複数のトナーカートリッジ8Y、8M、8C、8Kと、ベルトユニット9と、転写ローラ10と、定着装置11とを備える。
【0039】
1.1 本体筐体2
本体筐体2は、シート収容部4と、ドロワ5と、複数のドラムカートリッジ6Y、6M、6C、6Kと、露光装置7と、複数のトナーカートリッジ8Y、8M、8C、8Kと、ベルトユニット9と、転写ローラ10と、定着装置11とを収容する。本体筐体2は、開口21を有する。
【0040】
1.2 カバー3
カバー3は、閉位置(図1参照)と開位置(図2参照)との間を移動可能である。図1に示すように、カバー3が閉位置に位置した場合、カバー3は、開口21を閉じる。図2に示すように、カバー3が開位置に位置した場合、開口21は、開く。
【0041】
1.3 シート収容部4
図1に示すように、シート収容部4は、シートSを収容可能である。シート収容部4内のシートSは、転写ローラ10に向かって搬送される。
【0042】
1.4 ドロワ5
図1から図3に示すように、ドロワ5は、収容位置(図1参照)と引出位置(図3参照)との間を移動可能である。
【0043】
詳しくは、図1および図2に示すように、ドロワ5は、閉位置(図1参照)から開位置(図2参照)へのカバー3の移動に連動して、収容位置(図1参照)から第2収容位置(図2参照)へ移動する。カバー3が閉位置に位置した状態で、ドロワ5は、収容位置に位置する。カバー3が開位置に位置した状態で、ドロワ5は、第2収容位置に位置する。ドロワ5が収容位置および第2収容位置に位置した状態で、ドロワ5の全部は、本体筐体2に収容される。ドロワ5が収容位置から第2収容位置へ移動するとき、ドロワ5は、ベルトユニット9から遠ざかる。
【0044】
なお、ドロワ5は、開位置(図2参照)から閉位置(図1参照)へのカバー3の移動に連動して、第2収容位置(図2参照)から収容位置(図1参照)へ移動する。ドロワ5が第2収容位置から収容位置へ移動するとき、ドロワ5は、ベルトユニット9に近づく。
【0045】
そして、図2および図3に示すように、カバー3が開位置に位置した状態で、ドロワ5は、第2収容位置(図2参照)と引出位置(図3参照)との間を、開口21を通って移動可能である。ドロワ5は、感光ドラム61Y、61M、61C、61K(図1参照)が並ぶ方向に移動可能である。感光ドラム61Y、61M、61C、61Kについては、後で説明する。図3に示すように、カバー3が開位置に位置し、ドロワ5が引出位置に位置した状態で、ドロワ5の少なくとも一部は、本体筐体2から引き出される。
【0046】
1.5 ドラムカートリッジ6Y、6M、6C、6K
ドロワ5が引出位置に位置した状態で、ドラムカートリッジ6Y、6M、6C、6Kのそれぞれは、ドロワ5に装着可能である。ドラムカートリッジ6Y、6M、6C、6Kのそれぞれがドロワ5に装着され、かつ、ドロワ5が引出位置に位置した状態で、ドラムカートリッジ6Y、6M、6C、6Kのそれぞれは、ドロワ5から取り外し可能である。
【0047】
図1に示すように、ドラムカートリッジ6Yは、感光ドラム61Yと、帯電装置62Yとを有する。
【0048】
感光ドラム61Yは、第1軸61Aについて回転可能である。第1軸61Aは、第1方向に延びる。感光ドラム61Yは、第1方向に延びる。
【0049】
帯電装置62Yは、感光ドラム61Yを帯電させる。帯電装置62Yは、スコロトロン型である。帯電装置62Yは、帯電ローラであってもよい。ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、かつ、ドロワ5が収容位置に位置した状態で、帯電装置62Yは、引出位置から収容位置へ向かうドロワ5の移動方向において、感光ドラム61Yに対して下流側に位置する。
【0050】
ドラムカートリッジ6M、6C、6Kのそれぞれは、ドラムカートリッジ6Yと同様に説明される。そのため、ドラムカートリッジ6M、6C、6Kについての説明は、省略される。
【0051】
1.6 露光装置7
ドロワ5が収容位置に位置した状態で、露光装置7は、ドロワ5の下方に位置する。ドロワ5が収容位置に位置した状態で、露光装置7は、シート収容部4とドロワ5との間に位置する。ドラムカートリッジ6Y、6M、6C、6Kがドロワ5に装着され、ドロワ5が収容位置に位置した状態で、露光装置7は、感光ドラム61Y、61M、61C、61Kのそれぞれの周面を露光可能である。本実施形態では、露光装置7は、レーザースキャンユニットである。露光装置は、LEDアレイを有する露光ヘッドであってもよい。
【0052】
1.7 トナーカートリッジ8Y、8M、8C、8K
ドラムカートリッジ6Yがドロワ5から取り外された状態で、トナーカートリッジ8Yは、ドラムカートリッジ6Yに装着可能である。トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着され、かつ、ドラムカートリッジ6Yがドロワ5から取り外された状態で、トナーカートリッジ8Yは、ドラムカートリッジ6Yから取り外し可能である。トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着され、かつ、ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着された状態で、トナーカートリッジ8Yは、ドラムカートリッジ6Yから取り外すことができない。
【0053】
トナーカートリッジ8Yは、トナー収容部81Yと、現像ローラ82Yとを有する。
【0054】
トナー収容部81Yは、感光ドラム61Yに供給されるトナーを収容可能である。言い換えると、トナーカートリッジ8Yは、感光ドラム61Yに供給されるトナーを収容可能である。トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着され、かつ、ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着された状態で、トナー収容部81Yは、現像ローラ82Yよりも下方に位置する。トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着され、かつ、ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着された状態で、トナー収容部81Yは、感光ドラム61Yよりも下方に位置する。
【0055】
現像ローラ82Yは、トナーカートリッジ8Y内のトナーを感光ドラム61Yに供給可能である。トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着された状態で、現像ローラ82Yは、感光ドラム61Yと接触する。現像ローラ82Yは、感光ドラム61Yから離間可能であってもよい。トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着された状態で、現像ローラ82Yは、第1方向に延びる。現像ローラ82Yは、軸82Aについて回転可能である。トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着された状態で、軸82Aは、第1方向に延びる。トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着され、ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、かつ、ドロワ5が収容位置に位置した状態で、現像ローラ82Yは、引出位置から収容位置へ向かうドロワ5の移動方向において、感光ドラム61Yに対して上流側に位置する。言い換えると、トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着され、ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、かつ、ドロワ5が収容位置に位置した状態で、感光ドラム61Y、61M、61C、61Kが並ぶ方向において、現像ローラ82Yは、感光ドラム61Yに対して、帯電装置62Yの反対側に位置する。
【0056】
トナーカートリッジ8M、8C、8Kのそれぞれは、トナーカートリッジ8Yと同様に説明される。そのため、トナーカートリッジ8M、8C、8Kについての説明は、省略される。
【0057】
1.8 ベルトユニット9
ドラムカートリッジ6Y、6M、6C、6Kがドロワ5に装着され、かつ、ドロワ5が収容位置に位置した状態で、ベルトユニット9は、感光ドラム61Y、61M、61C、61Kの上に位置する。ベルトユニット9は、ベルト91と、複数の転写ローラ92Y、92M、92C、92Kとを有する。すなわち、画像形成装置1は、ベルト91を備える。
【0058】
ベルト91は、中間転写ベルトである。ドラムカートリッジ6Y、6M、6C、6Kがドロワ5に装着され、ドロワ5が収容位置に位置した状態で、ベルト91は、感光ドラム61Y、61M、61C、61Kの上に位置する。ドラムカートリッジ6Y、6M、6C、6Kがドロワ5に装着され、かつ、ドロワ5が収容位置に位置した状態で、感光ドラム61Y、61M、61C、61Kは、ベルト91と接触する。図2に示すように、ドラムカートリッジ6Y、6M、6C、6Kがドロワ5に装着され、かつ、ドロワ5が第2収容位置に位置した状態で、感光ドラム61Y、61M、61C、61Kは、ベルト91から離れる。
【0059】
図1に示すように、ドラムカートリッジ6Y、6M、6C、6Kがドロワ5に装着され、かつ、ドロワ5が収容位置に位置した状態で、転写ローラ92Yは、感光ドラム61Y上のトナーを、ベルト91に転写する。転写ローラ92Mは、感光ドラム61M上のトナーを、ベルト91に転写する。転写ローラ92Cは、感光ドラム61C上のトナーを、ベルト91に転写する。転写ローラ92Kは、感光ドラム61K上のトナーを、ベルト91に転写する。
【0060】
1.9 転写ローラ10
転写ローラ10は、ベルト91と接触する。シート収容部4内のシートSは、ベルト91と転写ローラ10との間を通る。このとき、転写ローラ10は、ベルト91上のトナーを、シートSに転写する。
【0061】
1.10 定着装置11
定着装置11は、トナーが転写されたシートSを加熱および加圧して、シートSにトナーを定着させる。定着装置11を通過したシートSは、本体筐体2の上面に排紙される。
2.ドラムカートリッジ6Yの詳細
図4から図6を参照して、ドラムカートリッジ6Yの詳細について説明する。
【0062】
図4に示すように、ドラムカートリッジ6Yは、上記した感光ドラム61Yおよび帯電装置62Yに加えて、ドラムフレーム63Yと、ドラムカバー64Yと、ワイヤクリーナ65Yとを有する。
【0063】
2.1 ドラムフレーム63Y
ドラムフレーム63Yは、感光ドラム61Yおよび帯電装置62Yを支持する。トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着された状態で、ドラムフレーム63Yは、トナーカートリッジ8Yを支持する。ドラムフレーム63Yは、2つのドラム側板631A、631Bと、2つのトナーカートリッジガイド632A、632Bと、2つのトナーカートリッジガイド633A、633Bと、2つの押圧部材634A、634Bと、ロックレバー635とを備える。
【0064】
2.1.1 ドラム側板631A、631B
ドラム側板631Aは、第1方向におけるドラムカートリッジ6Yの一端部に位置する。ドラム側板631Aは、第1方向と交差する方向に延びる。好ましくは、ドラム側板631Aは、第1方向と直交する方向に延びる。ドラム側板631Aは、第1方向において、外面S1と内面S2とを有する。内面S2は、第1方向において、外面S1とドラム側板631Bとの間に位置する。
【0065】
ドラム側板631Bは、第1方向におけるドラムカートリッジ6Yの他端部に位置する。ドラム側板631Bは、第1方向において、ドラム側板631Aから離れて位置する。トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着された状態で、トナーカートリッジ8Yは、第1方向において、ドラム側板631Aとドラム側板631Bとの間に位置する。ドラム側板631Bは、第1方向と交差する方向に延びる。好ましくは、ドラム側板631Bは、第1方向と直交する方向に延びる。ドラム側板631Bは、第1方向において、外面S3と内面S4とを有する。内面S4は、第1方向において、外面S3とドラム側板631Aとの間に位置する。
【0066】
2.1.2 トナーカートリッジガイド632A、632B
トナーカートリッジガイド632Aは、ドラム側板631Aの内面S2に位置する。トナーカートリッジガイド632Aは、第1方向と交差する方向に延びる。好ましくは、トナーカートリッジガイド632Aは、第1方向と直交する方向に延びる。トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着された状態で、トナーカートリッジガイド632Aには、トナーカートリッジ8Yの突起84A(図5A参照)が嵌まる。突起84Aについては、後で説明する。トナーカートリッジガイド632Aは、溝である。トナーカートリッジガイド632Aは、リブであってもよい。
【0067】
トナーカートリッジガイド632Bは、ドラム側板631Bの内面S4に位置する。トナーカートリッジガイド632Bは、第1方向と交差する方向に延びる。好ましくは、トナーカートリッジガイド632Bは、第1方向と直交する方向に延びる。トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着された状態で、トナーカートリッジガイド632Bには、トナーカートリッジ8Yの突起84Bが嵌まる。突起84Bについては、後で説明する。トナーカートリッジガイド632Bは、溝である。トナーカートリッジガイド632Bは、リブであってもよい。
【0068】
2.1.3 トナーカートリッジガイド633A、633B
トナーカートリッジガイド633Aは、ドラム側板631Aに設けられる。トナーカートリッジガイド633Aは、第1方向において、トナーカートリッジガイド632Aに対して、ドラム側板631Bの反対側に位置する。トナーカートリッジガイド633Aは、第1方向において、トナーカートリッジガイド632Aと、ドラム側板631Aの外面S1との間に位置する。
【0069】
トナーカートリッジガイド633Aは、第1方向と交差する方向に延びる。好ましくは、トナーカートリッジガイド633Aは、第1方向と直交する方向に延びる。トナーカートリッジガイド633Aは、トナーカートリッジガイド632Aと交差する方向に延びる。第1方向から見て、トナーカートリッジガイド633Aの一部は、トナーカートリッジガイド632Aと重なる。
【0070】
トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着された状態で、トナーカートリッジガイド633Aには、トナーカートリッジ8Yの突起83Aが嵌まる。突起83Aについては、後で説明する。トナーカートリッジガイド633Aは、溝である。トナーカートリッジガイド633Aは、リブであってもよい。
【0071】
トナーカートリッジガイド633Bは、ドラム側板631Bに設けられる。トナーカートリッジガイド633Bは、第1方向において、トナーカートリッジガイド632Bに対して、ドラム側板631Aの反対側に位置する。トナーカートリッジガイド633Bは、第1方向において、トナーカートリッジガイド632Bと、ドラム側板631Bの外面S3との間に位置する。
【0072】
トナーカートリッジガイド633Bは、第1方向と交差する方向に延びる。好ましくは、トナーカートリッジガイド633Bは、第1方向と直交する方向に延びる。トナーカートリッジガイド633Bは、トナーカートリッジガイド632Bと交差する方向に延びる。第1方向から見て、トナーカートリッジガイド633Bの一部は、トナーカートリッジガイド632Bと重なる。
【0073】
トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着された状態で、トナーカートリッジガイド633Bには、トナーカートリッジ8Yの突起83Bが嵌まる。突起83Bについては、後で説明する。トナーカートリッジガイド633Bは、溝である。トナーカートリッジガイド633Bは、リブであってもよい。
【0074】
2.1.4 押圧部材634A、634B
押圧部材634Aは、ドラム側板631Aの外面S1に位置する。トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着された状態で、押圧部材634Aは、トナーカートリッジ8Yの突起83Aを、感光ドラム61Yに向けて押圧する。
【0075】
押圧部材634Bは、ドラム側板631Bの外面S3に位置する。トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着された状態で、押圧部材634Bは、トナーカートリッジ8Yの突起83Bを、感光ドラム61Yに向けて押圧する。
【0076】
トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着された状態で、押圧部材634Aが突起83Aを押圧し、押圧部材634Bが突起83Bを押圧することにより、現像ローラ82Y(図1参照)は、感光ドラム61Yに向けて押圧される。
【0077】
2.1.5 ロックレバー635
ロックレバー635は、ドラム側板631Aの内面S2に位置する。図5Aおよび図5Bに示すように、ロックレバー635は、ロック位置(図5A参照)とロック解除位置(図5B参照)との間を移動可能である。
【0078】
図5Aに示すように、トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着され、ロックレバー635がロック位置に位置した状態で、ロックレバー635は、トナーカートリッジ8Yをドラムカートリッジ6Yに対してロックする。なお、トナーカートリッジ8Yをドラムカートリッジ6Yに対してロックするとは、ドラムカートリッジ6Yからのトナーカートリッジ8Yの脱離を防止することである。
【0079】
一方、図5Bに示すように、トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着され、ロックレバー635がロック解除位置に位置した状態で、ドラムカートリッジ6Yに対するトナーカートリッジ8Yのロックが解除される。
【0080】
2.2 ドラムカバー64Y
図4および図6に示すように、ドラムカバー64Yは、第1位置(図4参照)と第2位置(図6参照)との間を、感光ドラム61Yに対して移動可能である。ドラムカバー64Yは、第1位置と第2位置との間を、第2軸64Aについて回転可能である。第2軸64Aは、第1方向に延びる。
【0081】
図4に示すように、ドラムカバー64Yが第1位置に位置した状態で、ドラムカバー64Yは、感光ドラム61Yの周面の一部を覆う。トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着され、ドラムカバー64Yが第1位置に位置した状態で、ドラムカバー64Yは、帯電装置62Yとトナーカートリッジ8Yとの間に位置する。トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着され、ドラムカバー64Yが第1位置に位置した状態で、ドラムカバー64Yは、帯電装置62Yと現像ローラ82Y(図3参照)との間に位置する。
【0082】
図6に示すように、ドラムカバー64Yが第2位置に位置した状態で、ドラムカバー64Yは、感光ドラム61Yの周面の一部を覆わない。トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着され、ドラムカバー64Yが第2位置に位置した状態で、ドラムカバー64Yは、感光ドラム61Yに対して、トナーカートリッジ8Y(図1参照)の反対側に位置する。トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着され、ドラムカバー64Yが第2位置に位置した状態で、ドラムカバー64Yは、感光ドラム61Yに対して、現像ローラ82Y(図1参照)の反対側に位置する。
【0083】
図4に示すように、ドラムカバー64Yは、カバー本体641と、2つのアーム642A、642Bとを有する。
【0084】
2.2.1 カバー本体641
ドラムカバー64Yが第1位置に位置した状態で、カバー本体641は、感光ドラム61Yの周面の一部を覆う。カバー本体641は、第1方向に延びる。ドラムカバー64Yが第1位置に位置した状態で、カバー本体641は、感光ドラム61Yの周面に沿って延びる。ドラムカバー64Yが第1位置に位置した状態で、カバー本体641は、感光ドラム61Yの周方向において、第1端部641Aと第2端部641Bとを有する。ドラムカバー64Yが第1位置に位置した状態で、第1端部641Aは、第2端部641Bと帯電装置62Yとの間に位置する。ドラムカバー64Yが第1位置に位置した状態で、第2端部641Bは、第1端部641Aとトナーカートリッジ8Yとの間に位置する。ドラムカバー64Yは、第1位置(図4参照)と第2位置(図6参照)との間を、カバー本体641の第1端部641Aについて回転可能である。
【0085】
2.2.2 アーム642A
アーム642Aは、第1方向におけるカバー本体641の一端部に位置する。アーム642Aは、カバー本体641の第1端部641Aに位置する。アーム642Aは、カバー本体641とともに第2軸64Aについて回転可能である。アーム642Aは、第1方向に延びる。アーム642Aは、クランク形状を有する。詳しくは、アーム642Aは、シャフト6421と、突起6422と、接続部6423とを有する。
【0086】
シャフト6421は、第1方向におけるカバー本体641の一端部と接続される。シャフト6421は、第1方向に延びる。シャフト6421は、第2軸64Aに沿って延びる。シャフト6421は、円柱形状を有する。
【0087】
突起6422は、第1方向と交差する方向において、シャフト6421から離れて位置する。突起6422は、第1方向に延びる。突起6422は、円柱形状を有する。
【0088】
接続部6423は、シャフト6421と突起6422とを接続する。接続部6423は、シャフト6421と突起6422との間に位置する。接続部6423は、第1方向と交差する方向に延びる。
【0089】
2.2.3 アーム642B
アーム642Bは、第1方向におけるカバー本体641の他端部に位置する。アーム642Bについての説明は、アーム642Aと同様である。そのため、アーム642Bについての説明は、省略される。
【0090】
2.3 ワイヤクリーナ65Y
図5Aに示すように、ワイヤクリーナ65Yは、帯電装置62Yのワイヤ621をクリーニングする。ワイヤ621は、第1方向に延びる。ドラムカバー64Yが第1位置に位置した状態で、ワイヤクリーナ65Yは、待機位置(図4参照)から、第1方向に移動可能である。ワイヤクリーナ65Yは、スライダ651と、クリーニング部材652と、ハンドル653とを有する。
【0091】
2.3.1 スライダ651
スライダ651は、第1方向に移動可能である。言い換えると、スライダ651は、ワイヤ621が延びる方向に移動可能である。スライダ651は、ドラムフレーム63Yに支持される。スライダ651は、クリーニング部材652を支持する。
【0092】
2.3.2 クリーニング部材652
クリーニング部材652は、ワイヤ621をクリーニングする。クリーニング部材652は、ワイヤ621と接触する。クリーニング部材652は、例えば、スポンジである。クリーニング部材652は、不織布であってもよい。クリーニング部材652は、スライダ651とともに、第1方向に移動可能である。
【0093】
2.3.3 ハンドル653
ハンドル653は、スライダ651と接続される。ハンドル653は、スライダ651とともに、第1方向に移動可能である。ハンドル653は、ワイヤ621をクリーニングする作業者によって掴まれる。ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着された状態で、ハンドル653は、帯電装置62Yよりも上方に位置する。これにより、作業者は、ドロワ5を引出位置に位置させれば、ドラムカートリッジ6Yをドロワ5から取り外すことなく、ハンドル653を掴んで、ワイヤクリーナ65Yを移動させることができる。そのため、作業者は、ワイヤ621を容易にクリーニングできる。
【0094】
図4に示すように、ワイヤクリーナ65Yが待機位置に位置した状態で、ワイヤクリーナ65Yのハンドル653は、第1方向において、ドラムカバー64Yよりも一方側に位置する。図6に示すように、ドラムカバー64Yが第2位置に位置し、ワイヤクリーナ65Yが待機位置に位置した状態で、ワイヤクリーナ65Yのハンドル653は、第1方向において、ドラムカバー64Yと並ぶ。そのため、ワイヤクリーナ65Yが待機位置に戻っていない状態で、ドラムカバー64Yが第1位置から第2位置に移動すると、ドラムカバー64Yは、第2位置に位置する前に、ワイヤクリーナ65Yのハンドル653に当たって止まる。これにより、ワイヤクリーナ65Yが待機位置に戻っていないことを、作業者に気づかせることができる。その結果、ワイヤクリーナ65Yが待機位置に戻っていない状態で、ドラムカートリッジ6Yが画像形成に使用されることを抑制できる。
【0095】
3.トナーカートリッジ8Yの詳細
次に、図7を参照して、トナーカートリッジ8Yの詳細について説明する。
【0096】
トナーカートリッジ8Yは、上記した現像ローラ82Yに加えて、トナー筐体80Yと、2つの突起83A、83Bと、2つの突起84A(図5A参照)、84Bと、トナーハンドル85Yとを有する。
【0097】
3.1 トナー筐体80Y
トナー筐体80Yは、上記したトナー収容部81Yを有する。トナー筐体80Yは、軸82Aが延びる方向に延びる。トナー筐体80Yは、軸82Aが延びる方向において、一方の外面S11と、他方の外面S12とを有する。
【0098】
3.2 突起83A、83B
突起83Aは、トナー筐体80Yの外面S11に位置する。突起83Aは、第1方向に延びる。突起83Aは、軸82Aに沿って延びる。突起83Aは、トナー筐体80Yの外面S11から延びる。突起83Aは、トナー筐体80Yの外面S11に取り付けられていてもよい。突起83Aは、現像ローラ82Yのシャフトであってもよい。トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着された状態で、突起83Aは、トナーカートリッジガイド633A(図4参照)に嵌まる。
【0099】
突起83Bは、トナー筐体80Yの外面S12に位置する。突起83Bは、第1方向に延びる。突起83Bは、軸82Aに沿って延びる。突起83Bは、トナー筐体80Yの外面S12から延びる。突起83Bは、トナー筐体80Yの外面S12に取り付けられていてもよい。突起83Bは、現像ローラ82Yのシャフトであってもよい。トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着された状態で、突起83Bは、トナーカートリッジガイド633B(図4参照)に嵌まる。
【0100】
3.3 突起84A、84B
突起84A(図5A参照)は、トナー筐体80Yの外面S11に位置する。突起84Aは、突起83Aから離れて位置する。突起84Aは、第1方向に延びる。突起84Aは、トナー筐体80Yの外面S11から延びる。突起84Aは、トナー筐体80Yの外面S11に取り付けられていてもよい。トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着された状態で、突起84Aは、トナーカートリッジガイド632A(図5A参照)に嵌まる。
【0101】
突起84Bは、トナー筐体80Yの外面S12に位置する。突起84Bは、突起83Bから離れて位置する。突起84Bは、第1方向に延びる。突起84Bは、トナー筐体80Yの外面S12から延びる。突起84Bは、トナー筐体80Yの外面S12に取り付けられていてもよい。トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着された状態で、突起84Bは、トナーカートリッジガイド632B(図4参照)に嵌まる。
【0102】
3.4 トナーハンドル85Y
トナーハンドル85Yは、軸82Aが延びる方向において、トナー筐体80Yの中央部に位置する。トナーハンドル85Yは、軸82Aが延びる方向において、外面S11と外面S12との間に位置する。トナーハンドル85Yは、トナー筐体80Yから延びる。トナーハンドル85Yは、トナー筐体80Yに取り付けられていてもよい。作業者は、トナーハンドル85Yを掴んで、トナーカートリッジ8Yを持ち運ぶことができる。
【0103】
図5Aに示すように、トナーハンドル85Yは、軸82Aと交差する方向において、突起83Aに対して、突起84Aの反対側に位置する。トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着された状態で、トナーハンドル85Yは、感光ドラム61Yに対して、帯電装置62Yの反対側に位置する。
【0104】
図3に示すように、トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着され、ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着された状態で、トナーハンドル85Yは、現像ローラ82Yよりも上方に位置する。トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着され、ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着された状態で、トナーハンドル85Yは、トナー筐体80Yよりも上方に位置する。これにより、ドロワ5が引出位置に位置した状態で、ユーザーは、トナーハンドル85Yを容易に掴むことができる。そして、ユーザーは、トナーハンドル85Yを掴んでドロワ5からトナーカートリッジ8Yを引き抜くことにより、トナーカートリッジ8Yとともにドラムカートリッジ6Yを、ドロワ5から取り外すことができる。
【0105】
図1に示すように、トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着され、ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、ドロワ5が収容位置に位置した状態で、トナーハンドル85Yは、トナー筐体80Yとベルト91との間に位置する。
【0106】
4.画像形成装置1の詳細
図3、および、図8から図11を参照して、画像形成装置1の詳細について説明する。
【0107】
画像形成装置1は、さらに、ガイド12(図3参照)と、複数の突起13Y、13M、13C、13K(図3参照)と、第1位置決め板14A(図11参照)と、第2位置決め板14B(図11参照)とを備える。
【0108】
4.1 ガイド12
図3に示すように、ガイド12は、本体筐体2内に位置する。ガイド12は、ドロワ5の移動方向に延びる。ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、ドロワ5が引出位置(図3参照)から収容位置(図1参照)へ移動するときに、ガイド12は、ドラムカバー64Yのアーム642Aをガイドする。
【0109】
詳しくは、図3に示すように、ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、ドロワ5が引出位置に位置した状態で、ドラムカバー64Yは、第1位置に位置する。
【0110】
次に、図8から図10に示すように、ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、ドロワ5が引出位置(図3参照)から収容位置(図1参照)へ移動するときに、アーム642Aの突起6422は、ガイド12に嵌まる。これにより、アーム642Aは、ガイド12によってガイドされる。ドラムカバー64Yは、アーム642Aがガイド12にガイドされることにより、第1位置から第2位置へ回転する。これにより、ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、ドロワ5が引出位置から収容位置に移動するときに、ドラムカバー64Yは、ドロワ5の移動に連動して、第1位置から第2位置に移動する。
【0111】
詳しくは、図8に示すように、ガイド12は、ガイド面121と、ガイド面122と、ガイド面123と、複数の凹部124Y、124M、124C、124K(図3参照)を有する。
【0112】
ガイド面121は、引出位置から収容位置へ向かうドロワ5の移動方向において、ベルト91よりも上流側に位置する。ガイド面121は、引出位置から収容位置へ向かうドロワ5の移動方向と交差する方向に延びる。ガイド面121は、引出位置から収容位置へ向かうドロワ5の移動方向に対して傾斜する。
【0113】
ドロワ5が引出位置から収容位置へ移動するときに、ドラムカバー64Yの突起6422は、ガイド面121と接触する。そして、突起6422がガイド面121に沿ってガイドされることにより、第1位置に位置するドラムカバー64Yは、第2位置に向かって回転する。言い換えると、ガイド面121は、第1位置に位置するドラムカバー64Yを第2位置に向けて回転させる。ドラムカバー64Yは、ガイド面121によって、第1位置から、第1位置と第2位置との間まで回転する。
【0114】
ガイド面122は、引出位置から収容位置へ向かうドロワ5の移動方向において、ガイド面121とベルト91との間に位置する。ガイド面122は、引出位置から収容位置へ向かうドロワ5の移動方向と交差する方向に延びる。ガイド面122は、引出位置から収容位置へ向かうドロワ5の移動方向に対して、ガイド面121と反対方向に傾斜する。
【0115】
図9に示すように、ガイド面121によって回転されたドラムカバー64Yの突起6422は、ガイド面122と接触する。そして、図10に示すように、突起6422がガイド面122に沿ってガイドされることにより、第1位置と第2位置との間に位置するドラムカバー64Yは、第2位置に向かって回転する。言い換えると、ガイド面122は、第1位置と第2位置との間に位置するドラムカバー64Yを第2位置に向けて回転させる。
【0116】
ガイド面123は、引出位置から収容位置へ向かうドロワ5の移動方向において、ガイド面122よりも下流側に位置する。ガイド面123は、移動方向に延びる。ガイド面123は、ガイド面122と接続される。ガイド面123は、ガイド面121およびガイド面122によって回転されたドラムカバー64Yを、第2位置に維持する。詳しくは、ガイド面123は、ドロワ5が第2収容位置(図2参照)に位置するまで、ドラムカバー64Yを第2位置に維持する。
【0117】
図3に示すように、凹部124Y、124M、124C、124Kは、ガイド12が延びる方向に並ぶ。凹部124Y、124M、124C、124Kは、ガイド面123とベルト91との間に位置する。
【0118】
ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、ドロワ5が第2収容位置(図2参照)から収容位置(図1参照)へ移動するときに、凹部124Yは、ドラムカバー64Yの突起6422(図4参照)を受け入れる。
【0119】
なお、凹部124M、124C、124Kについての説明は、凹部124Yについての説明と同様である。そのため、凹部124M、124C、124Kについての説明は、省略される。
【0120】
4.2 突起13Y、13M、13C、13K
突起13Y、13M、13C、13Kは、本体筐体2内に位置する。突起13Y、13M、13C、13Kは、第1方向において、ベルト91と並ぶ。突起13Y、13M、13C、13Kは、ベルト91よりも下方に突出する。突起13Y、13M、13C、13Kは、ベルトユニット9から延びてもよい。言い換えると、ベルトユニット9は、突起13Y、13M、13C、13Kを有してもよい。
【0121】
図1に示すように、ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、ドロワ5が収容位置に位置し、ドラムカバー64Yが第2位置に位置した状態で、突起13Yは、ドラムカバー64Yと接触する。これにより、ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、ドロワ5が収容位置に位置した状態で、ドラムカバー64Yは、第2位置に位置する。
【0122】
ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、ドロワ5が収容位置に位置し、ドラムカバー64Yが第2位置に位置した状態で、ドラムカバー64Yは、引出位置から収容位置へ向かうドロワ5の移動方向において、感光ドラム61Yに対して下流側に位置する。ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、ドロワ5が収容位置に位置し、ドラムカバー64Yが第2位置に位置した状態で、ドラムカバー64Yは、感光ドラム61Yに対して、現像ローラ82Yの反対側に位置する。ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、ドロワ5が収容位置に位置し、ドラムカバー64Yが第2位置に位置した状態で、ドラムカバー64Yは、帯電装置62Yとベルト91との間に位置する。
【0123】
なお、突起13M、13C、13Kについての説明は、突起13Yについての説明と同様である。そのため、突起13M、13C、13Kについての説明は、省略される。
【0124】
4.3 位置決め板14A、14B
図11に示すように、位置決め板14Aは、本体筐体2内に位置する。位置決め板14Aは、第1方向において、ベルトユニット9の一方側に位置する。位置決め板14Aは、上下方向に延びる。ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、ドロワ5が収容位置に位置した状態で、位置決め板14Aは、第1方向における感光ドラム61Yの一端部の上に位置する。ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、ドロワ5が収容位置に位置した状態で、位置決め板14Aは、第1方向における感光ドラム61Yの一端部と接触する。ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、ドロワ5が収容位置に位置した状態で、位置決め板14Aは、第1方向における感光ドラム61Yの一端部を、本体筐体2に対して位置決めする。
【0125】
位置決め板14Bは、本体筐体2内に位置する。位置決め板14Bは、第1方向において、位置決め板14Aから離れて位置する。位置決め板14Bは、第1方向において、ベルトユニット9の他方側に位置する。位置決め板14Bは、上下方向に延びる。ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、ドロワ5が収容位置に位置した状態で、位置決め板14Bは、第1方向における感光ドラム61Yの他端部の上に位置する。ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、ドロワ5が収容位置に位置した状態で、位置決め板14Bは、第1方向における感光ドラム61Yの他端部と接触する。ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、ドロワ5が収容位置に位置した状態で、位置決め板14Bは、第1方向における感光ドラム61Yの他端部を、本体筐体2に対して位置決めする。
【0126】
ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、ドロワ5が収容位置に位置した状態で、ドラムカバー64Yのカバー本体641は、第1方向において、位置決め板14Aと位置決め板14Bとの間に位置する。
【0127】
ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、ドロワ5が収容位置に位置した状態で、ドラムカバー64Yのアーム642Aは、第1方向において、位置決め板14Aに対してカバー本体641の反対側に位置する。ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、ドロワ5が収容位置に位置した状態で、ドラムカバー64Yのアーム642Bは、第1方向において、位置決め板14Bに対してカバー本体641の反対側に位置する。
【0128】
ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、ドロワ5が収容位置に位置し、ワイヤクリーナ65Yが待機位置に位置した状態で、ワイヤクリーナ65Yのハンドル653は、第1方向において、位置決め板14Aに対して、位置決め板14Bの反対側に位置する。
【0129】
5.作用効果
(1)画像形成装置1によれば、図3に示すように、ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、ドロワ5が引出位置に位置した状態で、ドラムカバー64Yにより、感光ドラム61Yの周面の一部を覆うことができる。
【0130】
その結果、ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、ドロワ5が引出位置に位置した状態で、感光ドラム61Yの表面を保護できる。
【0131】
また、画像形成装置1によれば、図1に示すように、トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着され、ドラムカバー64Yが第2位置に位置した状態で、ドラムカバー64Yは、感光ドラム61Yに対して、トナーカートリッジ8Yの反対側に位置する。
【0132】
そのため、ドラムカバー64Yが第1位置に位置した状態(図3参照)、または、ドラムカバー64Yが第2位置に位置した状態(図1参照)で、ドラムカバー64Yは、トナーカートリッジ8Yと向かい合わない。
【0133】
そのため、トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yに装着されるとき、または、トナーカートリッジ8Yがドラムカートリッジ6Yから取り外されるときに、トナーカートリッジ8Yがドラムカバー64Yと接触することを抑制できる。
【0134】
その結果、トナーカートリッジ8Yをドラムカートリッジ6Yに円滑に装着、または、トナーカートリッジ8Yをドラムカートリッジ6Yから円滑に取り外しできる。
【0135】
(2)画像形成装置1によれば、図1に示すように、ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、ドロワ5が収容位置に位置し、ドラムカバー64Yが第2位置に位置した状態で、ドラムカバー64Yは、帯電装置62Yとベルト91との間に位置する。
【0136】
これにより、ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、ドロワ5が収容位置に位置した状態で、帯電装置62Yとベルト91との間のスペースを利用して、ドラムカバー64Yを第2位置に位置させることができる。
【0137】
(3)画像形成装置1によれば、図8から図10に示すように、ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、ドロワ5が引出位置から収容位置に移動するときに、ドラムカバー64Yは、ドロワ5の移動に連動して、第1位置から第2位置に移動する。
【0138】
これにより、ドロワ5を引出位置から収容位置に移動させる作業により、ドラムカバー64Yを、確実に、第1位置から第2位置に移動させることができる。
【0139】
そのため、ドラムカバー64Yを第1位置に位置させたままドロワ5を収容位置に位置させてしまうことを、抑制できる。
【0140】
(4)画像形成装置1によれば、図1に示すように、ベルトユニット9は、突起13Yを有する。突起13Yは、ベルト91よりも下方に突出する。ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、ドロワ5が収容位置に位置し、ドラムカバー64Yが第2位置に位置した状態で、突起13Yは、ドラムカバー64Yと接触する。
【0141】
これにより、ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着され、ドロワ5が収容位置に位置した状態で、第2位置に位置するドラムカバー64Yがベルト91に接触することを、抑制できる。
【0142】
(5)画像形成装置1によれば、図5Aに示すように、ドラムカートリッジ6Yがドロワ5に装着された状態で、ワイヤクリーナ65Yのハンドル653は、帯電装置62Yよりも上方に位置する。
【0143】
そのため、ドロワ5を引出位置(図3参照)に位置させれば、ドラムカートリッジ6Yをドロワ5から取り外すことなく、ハンドル653を掴んで、ワイヤクリーナ65Yを移動させることができる。
【0144】
そのため、ワイヤ621を容易にクリーニングできる。
【0145】
また、ユーザーがワイヤクリーナ65Yを移動させるとき、ドラムカバー64Yは、第1位置に位置している。そのため、ユーザーが感光ドラム61Yの表面を触ってしまうことを抑制できる。
【0146】
(6)図6に示すように、ドラムカバー64Yが第2位置に位置し、ワイヤクリーナ65Yが待機位置に位置した状態で、ワイヤクリーナ65Yのハンドル653は、第1方向において、ドラムカバー64Yと並ぶ。
【0147】
そのため、ワイヤクリーナ65Yが待機位置に戻っていない状態で、ドラムカバー64Yが第1位置(図4参照)から第2位置に移動すると、ドラムカバー64Yは、第2位置に位置する前に、ワイヤクリーナ65Yのハンドル653に当たって止まる。
【0148】
これにより、ワイヤクリーナ65Yが待機位置に戻っていないことを、作業者に気づかせることができる。
【0149】
その結果、ワイヤクリーナ65Yが待機位置に戻っていない状態で、ドラムカートリッジ6Yが画像形成に使用されることを抑制できる。
【0150】
6.変形例
(1)トナーカートリッジ8Yは、現像ローラ82Yを有さなくてもよい。この場合、ドラムカートリッジ6Yが、現像ローラ82Yを有してもよい。
【0151】
(2)ベルト91は、中間転写ベルトでなくてもよい。ベルト91は、シートSを搬送するシート搬送ベルトであってもよい。この場合、画像形成装置1は、転写ローラ10を備えない。また、シート収容部4からのシートは、感光ドラム61Y、61M、61C、61Kとベルト91との間を通過する。転写ローラ92Yは、感光ドラム61Y上のトナーを、ベルト91によって搬送されているシートSに転写する。転写ローラ92Mは、感光ドラム61M上のトナーを、ベルト91によって搬送されているシートSに転写する。転写ローラ92Cは、感光ドラム61C上のトナーを、ベルト91によって搬送されているシートSに転写する。転写ローラ92Kは、感光ドラム61K上のトナーを、ベルト91によって搬送されているシートSに転写する。
【符号の説明】
【0152】
1 画像形成装置
2 本体筐体
5 ドロワ
6Y ドラムカートリッジ
8Y トナーカートリッジ
9 ベルトユニット
12 ガイド
13Y 突起
14A 位置決め板(第1位置決め板)
14B 位置決め板(第2位置決め板)
61A 第1軸
61Y 感光ドラム
62Y 帯電装置
64A 第2軸
64Y ドラムカバー
65Y ワイヤクリーナ
82Y 現像ローラ
91 ベルト
121 ガイド面(第1ガイド面)
123 ガイド面(第2ガイド面)
621 ワイヤ
641 カバー本体
642A アーム
653 ハンドル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11