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特許7567342イベント支援方法、情報処理装置、イベント支援システム及びイベント支援プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-07
(45)【発行日】2024-10-16
(54)【発明の名称】イベント支援方法、情報処理装置、イベント支援システム及びイベント支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241008BHJP
   H04R 3/00 20060101ALI20241008BHJP
   G06F 16/903 20190101ALI20241008BHJP
【FI】
G06Q50/10
H04R3/00
G06F16/903
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2020170589
(22)【出願日】2020-10-08
(65)【公開番号】P2022062518
(43)【公開日】2022-04-20
【審査請求日】2023-08-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000004075
【氏名又は名称】ヤマハ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】弁理士法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】神谷 俊一
【審査官】塩屋 雅弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-038373(JP,A)
【文献】特開2009-017334(JP,A)
【文献】韓国公開特許第2020-0020484(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
H04R 3/00
G06F 16/903
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置が、
イベントの種類と規模を示すイベント情報を取得し、
複数のイベント情報と複数の機材情報とをそれぞれ対応付けたデータベースを参照して、取得した前記イベント情報に対応する機材情報を判定し、
判定した前記機材情報を出力する、
イベント支援方法であって、
前記機材情報は、前記イベントを遂行するための台本情報を含み、
前記情報処理装置は、前記台本情報を出力する、
イベント支援方法。
【請求項2】
前記データベースを参照して前記複数のイベント情報に対応する前記複数の機材情報を機械学習により学習し、学習済モデルを構築し、
前記学習済モデルに基づいて、取得したイベント情報に対応する機材情報を判定する、
請求項1に記載のイベント支援方法。
【請求項3】
前記機材情報は、機材の設定情報を含む、
請求項1又は2に記載のイベント支援方法。
【請求項4】
前記設定情報は、信号処理のパラメータを含む、
請求項3に記載のイベント支援方法。
【請求項5】
前記設定情報は、ネットワークを介して前記機材に出力する
請求項3又は4に記載のイベント支援方法。
【請求項6】
前記機材の設定が正しく行われているかどうかをチェックする、
請求項3乃至5のいずれかに記載のイベント支援方法。
【請求項7】
前記機材情報は、機材間の結線の情報を含む、
請求項1乃至6のいずれかに記載のイベント支援方法。
【請求項8】
前記機材情報に係る画像を表示する、
請求項1乃至7のいずれかに記載のイベント支援方法。
【請求項9】
前記イベント情報に対応する前記機材情報が複数の場合、前記複数の機材情報のリストを表示する、
請求項1乃至8のいずれかに記載のイベント支援方法。
【請求項10】
イベントの種類と規模を示すイベント情報を取得するイベント情報取得部と、
複数のイベント情報と複数の機材情報とをそれぞれ対応付けたデータベースを参照して、取得したイベント情報に対応する機材情報を判定する判定部と、
判定した前記機材情報を出力する出力部と、を備える、
情報処理装置であって、
前記機材情報は、前記イベントを遂行するための台本情報を含み、
前記出力部は、前記台本情報を出力する、
情報処理装置。
【請求項11】
前記データベースを参照して前記複数のイベント情報に対応する前記複数の機材情報を機械学習により学習し、学習済モデルを構築する学習モデル構築部をさらに備え、
前記判定部は、前記学習済モデルに基づいて、取得したイベント情報に対応する機材情報を判定する、
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記機材情報は、機材を設定するための設定情報を含み、
前記出力部は、前記設定情報を出力する、
請求項10又は11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記設定情報は、信号処理のパラメータを含む、
請求項12に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記機材情報は、機材の結線方法の情報を含み、
前記出力部は、機材間の結線の情報を出力する、
請求項10乃至13のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記出力部は、前記イベント情報に対応する前記機材情報が複数の場合、前記複数の機材情報のリストを出力する、
請求項10乃至14いずれかに記載の情報処理装置。
【請求項16】
請求項10乃至15のいずれかに記載の情報処理装置と、
前記情報処理装置とネットワークを介して通信する通信部と、
複数のイベント情報と複数の機材情報とをそれぞれ対応付けたデータベースを有する記憶装置と、を備える、
イベント支援システム。
【請求項17】
請求項10乃至15のいずれかに記載の情報処理装置と、
ユーザ操作によって前記イベント情報を受け付けるユーザインタフェースと、
前記イベント情報をネットワークを介して前記情報処理装置に送信する送信部と、
前記機材情報をネットワークを介して前記情報処理装置から受信する受信部と、を有する、端末と、を備える、
イベント支援システム。
【請求項18】
イベントの種類と規模を示すイベント情報を取得する取得ステップと、
複数のイベント情報と複数の機材情報とをそれぞれ対応付けたデータベースを参照して、取得したイベント情報に対応する機材情報を判定する判定ステップと、
判定した前記機材情報を出力する出力ステップと、をプロセッサに実行させる、
イベント支援プログラムであって、
前記機材情報は、前記イベントを遂行するための台本情報を含み、
前記出力ステップは、前記台本情報を出力する、
イベント支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明の一実施形態は、イベントの支援に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1の音響信号処理システムは、マイク、楽器、ミキサ、及びスピーカ等で構成される。ミキサは、楽器又はマイクから入力した音信号に信号処理を施して、スピーカ等に出力する。音楽イベント(演奏)では、例えば、ミキサのユーザは、ミキサに楽器、マイク、スピーカ等を接続し、音響機材の編成に応じたミキサの設定を行う。イベントの開催者は、イベントの内容に応じて、楽器、マイク、ミキサ及びスピーカ等、どのような機材(種類と数)が必要かを予め検討し、必要と判断した機材を用意する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-069848号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、イベントには、様々な種類、例えば、音楽イベント、ゲームイベント又はトークイベントがある。イベントの種類が変わると、必要な機材(マイク、ミキサ及びスピーカ等)の種類及び数も変わってしまう。すなわち、イベントの開催者は、イベントの内容に応じた機材の種類及び数を考慮しなければならず、機材を選出することが複雑であった。
【0005】
この発明の一実施形態は、イベントの内容に応じた機材を容易に選出することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態に係るイベント支援方法は、イベントの種類と規模を示すイベント情報を取得し、複数のイベント情報と複数の機材情報とをそれぞれ対応付けたデータベースを参照して、取得した前記イベント情報に対応する機材情報を判定し、判定した前記機材情報を出力する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一実施形態にイベント支援方法は、イベントの内容に応じた機材を容易に選出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】イベント支援システムの一例を示す概略図である。
図2】タブレットの主要な構成の一例を示す構成図である。
図3】表示器に表示されるイベント情報の入力画面の一例を示す説明図である。
図4】表示器に表示される機材情報の出力画面の一例を示す説明図である。
図5】サーバの主要な構成の一例を示す構成図である。
図6】タブレットのイベント支援動作の一例を示すフローチャートである。
図7】変形例1のタブレットの主要な構成の一例を示す構成図である
図8】変形例2のイベント支援システムの一例を示す概略図である。
図9】ミキサの主要な構成の一例を示す構成図である。
図10】設定情報の画面の一例を示す説明図である。
図11】結線情報の画面の一例を示す説明図である。
図12】台本情報の画面の一例を示す説明図である。
図13】変形例2のイベント支援システムの動作の一例を示すフローチャートである。
図14】設定確認部を有するタブレットの構成を示す構成図ある。
図15】変形例3のサーバの主要な構成の一例を示す構成図である。
図16】変形例3のイベント支援システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本実施形態のイベント支援システム1について図1から図6を参照して説明する。図1は、イベント支援システム1の一例を示す概略図である。イベント支援システム1では、タブレット型情報処理端末(以下タブレットと呼ぶ)2とサーバ3とがネットワーク4を介して接続されている。なお、この例でいうタブレット2は、本発明の情報処理装置の一例である。また、この例でいうサーバ3は、本発明の記憶装置の一例である。
【0010】
イベント支援システム1は、例えば、イベントの開催者(ユーザ)がイベントの開催を企画する場合に、イベントの種類及び規模を示すイベント情報をタブレット2に入力すると、タブレット2がネットワーク4を介してサーバ3にアクセスし、イベント情報に対応する機材情報を取得して出力する。この例では、サーバ3のデータベースに、複数のイベント情報と複数の機材情報とがそれぞれ対応付けられて記憶されている。
【0011】
この例において、イベントの種類とは、音楽イベント、ゲームイベント又はトークイベントのことである。また、この例において、イベントの規模は、例えば、イベントに参加する観客のおおよその人数である。
【0012】
機材情報は、ユーザが開催するイベントに必要な機材の情報である。また、この例において、機材情報は、1乃至複数の機材の機種名を含む。機材の機種名は、例えば、ミキサの機種名、マイクの機種名、及びスピーカの機種名等を含む。また、機材情報は、それぞれの機材の数も含む。なお、機材情報は、機材の機種名だけに限らない。機材情報は、例えば機材の仕様に関する情報を含んでいてもよい。機材の仕様は、例えばミキサの利用可能なチャンネル数、アンプの定格出力、又はスピーカの定格入力等を含む。
【0013】
図2は、タブレット2の主要な構成の一例を示す構成図である。タブレット2は、図2に示すように、表示器21、マイク22、フラッシュメモリ23、RAM24、ネットワークI/F25、CPU26、及びタッチパネル27を備えている。表示器21、マイク22、フラッシュメモリ23、RAM24、ネットワークI/F25、CPU26、及びタッチパネル27は、バス28を介して互いに接続されている。
【0014】
表示器21は、CPU26の制御に従って種々の画面を表示する。表示器21は、例えばLCDで構成される。図3は、表示器21に表示されるイベント情報の入力画面211の一例を示す説明図である。図4は、表示器21に表示される機材情報の出力画面212の一例を示す説明図である。表示器21は、図3に示すように、イベント情報の入力画面211を表示する。また、表示器21は、図4に示すように、機材情報の出力画面212を表示する。この例では、機材情報の出力画面212には、取得したイベント情報と共に、該イベントに必要な機材の機材名及び、それぞれの機材の数がリストで表示される。この例でいう表示器21は、本発明の出力部の一例である。
【0015】
タッチパネル27は、表示器21であるLCDに積層されて、GUI(Graphical User Interface)を構成する。タッチパネル27は、ユーザからの種々の操作を受け付ける。タッチパネル27は、図3に示すように、イベント情報の入力画面211でユーザからのイベント情報の入力に係る操作を受け付ける。より詳細には、タッチパネル27は、例えば、ユーザによるイベントの種類を選択する選択操作と、ユーザによるイベントの規模を示す参加人数の入力操作を受け付ける。なお、この例でいうタッチパネル27は、本発明のイベント情報取得部の一例である。
【0016】
ネットワークI/F25は、ネットワーク4を介してサーバ3と通信する。ネットワークI/F25は、サーバ3から、取得したイベント情報に対応する機材情報を受け取る。
【0017】
フラッシュメモリ23には、イベント支援を実現する種々のプログラムが記憶されている。また、フラッシュメモリ23は、タブレット2の動作用のOS及びアプリケーションプログラムを記憶している。
【0018】
CPU26は、フラッシュメモリ23に記憶されている動作用のOS及びアプリケーションプログラムをRAM24に読み出し、タブレット2を統括的に制御する。なお、CPU26が読み出すプログラムは、自装置内のフラッシュメモリ23に記憶されている必要はない。例えば、プログラムは、外部装置の記憶媒体に記憶されていてもよい。この場合、CPU26は、該外部装置(図示せず)から都度プログラムをRAM24に読み出して実行する。
【0019】
CPU26は、判定部261を備えている。判定部261は、取得したイベント情報で、複数のイベント情報と複数の機材情報とをそれぞれ対応付けたサーバ3のデータベース(後述する)を参照する。そして、判定部261は、データベースに記憶された情報群から、取得したイベント情報に対応する機材情報を判定する。
【0020】
マイク22は、例えば、ユーザの音声を受け付ける。
【0021】
サーバ3について、図5を参照して説明する。図5は、サーバ3の主要な構成の一例を示す構成図である。サーバ3は、図5に示すように、CPU30と、RAM31と、フラッシュメモリ32と、ネットワークインタフェース(ネットワークI/F)33とを備えている。
【0022】
ネットワークI/F33は、ネットワーク4を介してタブレット2と通信する。ネットワークI/F33は、タブレット2が取得したイベント情報に対応する機材情報をタブレット2に送信する。
【0023】
フラッシュメモリ32は、サーバ3の動作用のOS及びアプリケーションプログラムを記憶している。また、フラッシュメモリ32は、複数のイベント情報と複数の機材情報とをそれぞれ対応付けたデータベース321を有している。データベース321は、過去に実際に行なわれたイベントのイベント情報(種類、規模)と、利用された機材及び数などの機材情報と、を対応付けて記録、及び蓄積している。
【0024】
CPU30は、フラッシュメモリ32に記憶されている動作用のOS及びアプリケーションプログラムをRAM31に読み出し、サーバ3を統括的に制御する。なお、CPU30が読み出すプログラムは、自装置内のフラッシュメモリ32に記憶されている必要はない。例えば、プログラムは、外部装置の記憶媒体に記憶されていてもよい。この場合、CPU30は、該外部装置(図示せず)から都度プログラムをRAM31に読み出して実行する。
【0025】
イベント支援システム1のタブレット2の動作について、図6を参照して説明する。図6は、タブレット2のイベント支援動作の一例を示すフローチャートである。
【0026】
タブレット2は、イベント情報の入力画面211において、イベント情報を取得する(S1)。より詳細には、表示器21に表示されたイベント情報の入力画面211で、ユーザによるイベントの種類を選択する選択操作及び、参加人数を入力する入力操作を受け付ける。タブレット2は、イベント情報を取得すると(S1:Yes)、サーバ3にアクセスし、サーバ3のデータベース321を参照する(S2)。タブレット2は、データベース321を参照して、タッチパネル27から取得したイベント情報に対応する機材情報を判定する(S3)。タブレット2は、判定した機材情報をサーバ3からダウンロードして、出力する(S4)。より、詳細には、タブレット2は、イベント情報に対応する機材情報の出力画面212を表示器21に表示する(図4参照)。
【0027】
この場合、例えば、タブレット2は、取得したイベント情報(この例では、種類と規模)に完全に一致するイベント情報がデータベース321にあれば、該イベント情報に対応付けられた機材情報を、取得したイベント情報に対応する機材情報であると判定する。一方、取得したイベント情報(この例では、種類と規模)に完全に一致するものがデータベース321に無い場合について以下に説明する。
【0028】
タブレット2は、例えば、データベース321に記憶されているイベント情報のイベントと種類が同じであって、取得したイベント情報のイベントの規模とサーバ3のイベント情報の規模とが異なる場合、取得したイベント情報の規模よりも大きくかつ最も規模の大きさが近いものを、取得したイベント情報に対応する機材情報であると判定する。
【0029】
例えば、取得したイベント情報に含まれる参加人数が90人であって、データベース321にイベント情報の種類は同じであって、参加人数が90人のものがなければ、タブレット2は、イベント情報の種類が同じであって、参加人数が90を超えるイベント情報で、最も人数の近い機材情報を判定する。
【0030】
本実施形態のイベント支援システム1は、タブレット2に入力されたイベント情報に対応する機材情報を示す機材情報の出力画面212を表示器21に表示する。これにより、イベント支援システム1のユーザは、イベントの種類及び規模に応じて用意すべき機材を容易に選出することができる。
【0031】
なお、機材情報は、上述のような音響機材だけに限定されない。機材情報は、照明器具、椅子、テーブル、ケーブル、又は会場の情報など、を含んでいてもよい。
【0032】
また、イベント情報は、上述の例に限定されず、イベントの種類、規模の他に、日付、開催場所などを含んでいてもよい。この場合、タブレット2は、例えば、サーバ3と連携する機材のレンタル業者の機材管理サーバを参照して、日付及び開催場所に対応する機材情報を出力する。機材管理サーバは、どの機材がどの場所にどの日に保管されているかを示す情報を記憶している。タブレット2は、機材管理サーバにアクセスし、取得した日付に保管されている(空いている)機材のうち、取得した開催場所に最も近い場所に保管されている機材情報を出力する。これにより、タブレット2は、開催場所の近くで、開催日にレンタル可能な機材の情報を得ることができる。
【0033】
また、1つのイベント情報に複数の異なる機材情報が対応付けられてデータベース321に記憶されている場合、イベントの種類及び規模の他に、イベントに関するより詳細な情報を含むことで、取得したイベント情報に対応する機材情報の候補が絞られるように構成されていてもよい。これにより、タブレット2は、より適した機材情報を判定することができる。
【0034】
例えば、イベントが音楽イベントの場合、イベント情報には、楽器の種類及びボーカルの人数などを含んでいてもよい。ユーザは、イベント情報に含まれる楽器の種類として、ギター、及びベース等をタブレット2に入力する。タブレット2は、楽器の種類を含んだイベント情報で、データベース321を参照する。データベース321には、各楽器に対応する機材情報(例えばギターアンプ及びベースアンプ等)をさらに記憶している。タブレット2は、機材情報として、ギターアンプ及びベースアンプの情報が含まれている機材情報を出力する。また、ボーカルの人数は、マイクの数に対応する。これにより、タブレット2は、イベント情報にイベントの種類と規模だけしか含まれていない場合と比較して、ユーザに、より正確な機材情報を与えることができる。
【0035】
また、例えば、トークイベントの場合、イベント情報に、さらに話者の人数の情報を含んでいてもよい。話者の人数は、マイクの数に対応する。これにより、タブレット2は、イベント情報にイベントの種類と規模だけしか含まれていない場合と比較して、ユーザに、より正確な機材情報を与えることができる。
【0036】
このように、イベント情報に多くの情報が含まれていれば、イベント支援システム1は、より精度よく必要とする機材の種類及び数を含む機材情報を選出することができる。
【0037】
また、タブレット2は、1つのイベント情報に対して複数の機材情報を判定してもよい。タブレット2は、複数の機材情報を判定した場合、複数の異なる機材情報を表示器21にリストで表示してもよい。これにより、イベント支援システム1では、ユーザは、開催するイベントに対して最も適した機材情報を選択することができる。
【0038】
また、データベース321は、サーバ3ではなく、タブレット2に内蔵されていてもよい。この場合、タブレット2は、サーバ3にアクセスする必要がない。すなわち、タブレット2は、取得したイベント情報で、自装置のデータベースを参照し、取得したイベント情報に対応する機材情報を判定してもよい。この場合、タブレット2は、定期的にサーバなどにアクセスして、自装置のデータベースを更新すればよい。
【0039】
(変形例1)
変形例1のイベント支援システム1のタブレット2Aについて、図7を参照して説明する。図7は、タブレット2Aの主要な構成を示す構成図である。なお、上述の実施形態と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
【0040】
変形例1のタブレット2Aは、図7に示すように、学習モデル構築部262をさらに備えている。学習モデル構築部262は、サーバ3のデータベース321を参照して複数のイベント情報に対応する複数の機材情報を機械学習することにより学習し、学習済モデルを構築する(学習段階)。判定部261は、学習済モデルに基づいて、取得したイベント情報に対応する機材情報を判定する(利用段階)。
【0041】
例えば、学習モデル構築部262は、過去の履歴等に基づいて、イベント情報に対応する機材情報の規則性を学習し、該規則性によって構築した所定のアルゴリズムを生成する。判定部261は学習モデル構築部262が生成したアルゴリズムに基づいて、イベント情報に対応する機材情報を判定する。
【0042】
該モデルの訓練方法(学習段階)と、該機材情報の生成方法(利用段階)とについては、詳細を以下に説明する。
【0043】
学習段階において、タブレット2Aは、取得したイベント情報を入力データの要素として用いる。また、タブレット2Aは、取得したイベント情報に対応する機材情報を出力データの要素として用いる。サーバ3のデータベース321には、多数のユーザによって対応付けられたイベント情報と機材情報との履歴が記憶されている。タブレット2Aは、サーバ3のデータベース321に記憶されている、イベント情報と機材情報とを組み合わせたデータを教師データとして、取得したイベント情報に対応する機材情報を選択するモデル(アルゴリズム)を学習する。
【0044】
学習済モデルの利用段階において、タブレット2Aは、取得したイベント情報を学習済モデル(アルゴリズム)の入力データとして用いて、取得したイベント情報に対応する機材情報を判定する。
【0045】
また、モデル(アルゴリズム)には、サポートベクターマシン又はニューラルネットワークも適用することができる。ニューラルネットワークとして、ディープニューラルネットワーク(DNN(Deep Neural Network))を使用することもできる。タブレット2Aは、DNNとして、畳み込みニューラルネットワーク(CNN(Convolutional Neural Network))や回帰型ニューラルネットワーク(RNN(Recurrent Neural Network))を使用してもよい。また、タブレット2Aは、RNNとして、LSTM(Long-Short Term Model)を使用してもよい。タブレット2は、モデルに入力するイベント情報として、画像データを扱うことができる。
【0046】
これにより、タブレット2Aは、モデルに入力するイベント情報として、イベントに関する解説文、又は音声を扱うことができる。これにより、タブレット2Aは、入力データとして、例えば、どのようなイベントを行うかといった解説文を手書き入力又は音声で説明した場合でも、入力データに対応する機材情報を判定することができる。
【0047】
タブレット2Aは、データベース321に、1つのイベント情報に対応づけられた複数の異なる機材情報が記憶されていたとしても、学習モデル(アルゴリズム)を使用することで、取得したイベント情報に対応する1つの機材情報を判定することができる。
【0048】
なお、学習段階は、本発明にとって必須ではない。例えば、タブレット2が、学習済みモデルを既に備えていれば、該学習済みモデルを用いて、取得したイベント情報に対応する機材情報を判定すればよい。この場合、イベント支援システム1では、データベースを必要としない。
【0049】
(変形例2)
変形例2のイベント支援システム1Aについて、図8から図13を参照して説明する。図8は、変形例2のイベント支援システム1Aの一例を示す概略図である。変形例2のイベント支援システム1Aでは、ミキサ5がネットワーク4を介してタブレット2と通信する。なお、上述の実施形態と同じ構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
【0050】
この例において、機材情報は、ミキサ5の設定情報、機材間の結線情報、及びイベントの台本情報が含まれている。データベース321には、過去に実際に行なわれたイベントの、種類、規模、利用された機材と数、そして該イベントで使用された機材(例えば、ミキサ5)に実際に設定された設定情報、機材間で実際結線された結線情報、及び該イベントの台本情報が記録及び蓄積されている。サーバ3は、例えば、イベントの企画及び運営を行なう会社等が有する台本情報をイベント情報に対応付けてデータベース321に記憶してもよい。また、ユーザは、以前使用した台本情報をデータベース321に記憶させていてもよい。
【0051】
イベント支援システム1Aは、ミキサ5と、マイク71Aとマイク71Bと、アンプ72Aと、アンプ72Bと、スピーカ73Aと、スピーカ73Bと、スピーカ74Aと、74Bとをさらに備えている。
【0052】
変形例2のミキサ5について、図9を参照して説明する。図9は、ミキサ5の主要な構成の一例を示す構成図である。
【0053】
ミキサ5は、図9に示すように、表示器51と、操作部52と、オーディオI/O(Input/Output)53と、信号処理部54と、ネットワークI/F55と、CPU56と、フラッシュメモリ57と、RAM58と、を備えている。
【0054】
表示器51、操作部52、オーディオI/O53、信号処理部54、ネットワークI/F55、CPU56、フラッシュメモリ57、及びRAM58は、互いにバス59を介して接続されている。また、オーディオI/O53及び信号処理部54は、オーディオ信号を伝送するための波形バス60にも接続されている。
【0055】
オーディオI/O53は、信号処理部54で処理すべきオーディオ信号を受け付けるためのインタフェースである。オーディオI/O53には、音源、例えば、マイク71A及びマイク71Bからのオーディオ信号を受け付けるアナログ入力ポート又はデジタル入力ポート等が設けられている。また、オーディオI/O53は、信号処理部54で処理された後のオーディオ信号を出力するためのインタフェースである。オーディオI/O53には、オーディオ信号を出力するアナログ出力ポート又はデジタル出力ポート等が設けられている。オーディオI/O53は、例えば、アンプ72A及びアンプ72Bに接続されており、信号処理が施された音信号をアンプ72A及び72Bのそれぞれに出力する。
【0056】
ネットワークI/F55は、ネットワーク4を介してタブレット2と通信する。ネットワークI/F55は、ネットワーク4を介してタブレット2から、機材情報に含まれる設定情報を受信する。
【0057】
CPU56は、ミキサ5の動作を制御する制御部である。CPU56は、記憶部であるフラッシュメモリ57に記憶された所定のプログラムをRAM58に読み出すことにより各種の動作を行なう。なお、プログラムは、自装置のフラッシュメモリ57に記憶している必要はない。CPU56は、他装置からプログラムを都度ダウンロードして、RAM58に読み出してもよい。
【0058】
表示器51は、CPU56の制御に従って種々のデータを表示する。表示器51は、例えば、LCD又は発光ダイオード(LED)等によって構成される。
【0059】
操作部52は、ユーザからミキサ5に対する操作を受け付ける。操作部52は、種々のキー、ボタン、ロータリーエンコーダ、又はフェーダ(スライダ)等によって構成される。また、操作部52は、表示器51であるLCDに積層したタッチパネルによって構成されてもよい。
【0060】
信号処理部54は、ミキシング又はエフェクト等の各種信号処理を行なうための1乃至複数のDSP(Digital Signal Processor)から構成される。信号処理部54は、オーディオI/O53から波形バス60を介して供給されるオーディオ信号に、ミキシング又はエフェクト等の信号処理を施す。信号処理部54は、信号処理後のデジタルオーディオ信号を、波形バス60を介して再びオーディオI/O53に出力する。
【0061】
図10は、設定情報の表示画面の一例を示す説明図である。図11は、結線情報の表示画面の一例を示す説明図である。図12は、台本情報の表示画面の一例を示す説明図である。
【0062】
設定情報は、入力チャンネル毎に、入力チャンネル名、入力パッチ、エフェクト等のパラメータ値、送り先(SEND)及び送り量(SENDレベル)などの情報を含んでいる。エフェクトパラメータは、GAINの値、及びEQのオン、オフ等の各種の値を含んでいる。設定情報は、例えば、ユーザが過去に機材を使用したときに設定された入力チャンネル名、入力パッチ、エフェクト等のパラメータ値、SEND及びSENDレベル等を含む。タブレット2は、図10に示すように、入力チャンネル、入力チャンネル名、入力パッチ、GAIN、EQ、SEND及びSENDレベルを示す設定情報画面213を表示器21に表示する。
【0063】
このように、タブレット2が設定情報画面213を表示することで、ユーザは、表示器21に表示された設定情報を参考にして、ミキサ5を設定することができる。これにより、イベント支援システム1Aは、ユーザによる設定時間を短縮することができる。
【0064】
なお、タブレット2は、図10で示される設定情報画面213を、例えば、図4で示される機材情報の出力画面212で表示されるリストの下部に表示してもよい。また、タブレット2は、表示器21は、機材情報の出力画面212に設けられた設定情報のボタン(図示せず)が押下されたことをトリガに設定情報画面213を表示してもよい。
【0065】
また、タブレット2は、ミキサ5に設定情報を送信してもよい。ミキサ5は、受信した、設定情報に基づいて、自装置の設定を行ってもよい。
【0066】
なお、ミキサ5の入力チャンネルは、演奏者名をチャンネル名に割り当てて、演奏者毎に設定を行なう場合がある。そこで、例えば、タブレット2が演奏者名をイベント情報の一部として取得した場合、タブレット2は、イベント情報の演奏者名と設定情報に含まれている演奏者名とが同じかどうか照合する。取得したイベント情報に含まれている演奏者名と設定情報に含まれていた演奏者名とが同じ場合に限り、タブレット2は、設定情報をネットワーク4を介してミキサ5に送信してもよい。ミキサ5は、受信した、設定情報に基づいて、自装置の設定を行う。この場合、イベント支援システム1Aは、過去にイベントで演奏等を行なった演者に設定した内容を簡単に再現することができる。
【0067】
このように、イベント支援システム1Aでは、タブレット2がミキサ5に設定情報を送信してもよい。これにより、イベント支援システム1Aは、ミキサ5が自動で設定を行うので、ユーザにとって、設定に係る時間の短縮を計ることができる。
【0068】
なお、タブレット2は、ユーザによる自動設定に係る入力操作を受け付けた場合、設定情報をミキサ5に送信してもよい。
【0069】
また、変形例2のイベント支援システム1Aでは、タブレット2の表示器21に結線情報を表示してもよい。表示器21は、図11に示すように、機材情報に含まれる機材間の結線情報画面214を表示する。例えば、図11には、以下の結線情報が表示されている。マイク(M. Mic)71Aは、ミキサ5の入力ポート1に接続する。Sub Mic (S. Mic)71Bは、ミキサ5の入力ポート2に接続する。また、例えば、ミキサ5の出力ポート1は、アンプ72Aの入力ポートに接続する。ミキサ5の出力ポート2は、アンプ72Bの入力ポートに接続する。さらに、アンプ72Aの出力ポートは、スピーカ73A及び73Bに接続する。また、アンプ72Bの出力ポートは、スピーカ74A及び74Bに接続する。
【0070】
なお、タブレット2は、図11で示される結線情報画面214を、例えば、図4で示される機材情報の出力画面212で表示されるリストの下部に表示してもよい。また、タブレット2は、機材情報の出力画面212に設けられた結線情報のボタン(図示せず)が押下されたことをトリガに結線情報画面214を表示してもよい。
【0071】
このように、タブレット2が結線情報画面214を表示し、ユーザが結線情報を参照することで、ユーザは、機材間を容易に接続することができる。タブレット2が結線情報画面214を表示することで、ユーザによる、結線の間違いを抑制することができる。
【0072】
さらに、タブレット2は、図12に示すように、イベントを遂行するための台本情報画面215を表示器21に表示する。この例では、表示器21は、開始時間と、進行内容と、ミキサ5のシーン名とを含む台本情報画面215を表示する。
【0073】
このように、イベント支援システム1Aでは、タブレット2が台本情報画面254を表示し、ユーザは、台本情報を参照することで、イベントのスケジュールを組み立て易くなる。
【0074】
なお、タブレット2は、図12で示される台本情報画面215を、例えば、図4で示される機材情報の出力画面212で表示されるリストの下部に表示してもよい。また、表示器21は、機材情報の出力画面212に設けられた台本情報ボタン(図示せず)が押下されたことをトリガに台本情報画面215を表示してもよい。
【0075】
また、タブレット2は、台本情報に基づいて、シーンリコールの指示をミキサ5に行ってもよい。この場合、ミキサ5は、シーンリコールの指示に応じて、シーンメモリからパラメータセットを呼び出す。この場合、ミキサ5は、タブレット2からのシーンリコールの指示に応じて、シーンメモリからパラメータセットを呼び出す。これにより、イベント支援システム1Aでは、ミキサ5がシーンメモリを切り替えて、自動でパラメータを設定するので、シーンの切り替えなどのユーザの作業量を軽減することができる。
【0076】
イベント支援システム1Aのタブレット2、サーバ3及びミキサ5の動作の一例について、図13を参照して説明する。
【0077】
タブレット2は、ユーザからの操作によって、イベント情報を取得する(S31)。タブレット2は、複数のイベント情報と複数の機材情報とをそれぞれ対応付けたデータベース321を参照する(S32)。タブレット2は、サーバ3にアクセスして機材情報を判定する(S33)。この例でいう、機材情報には、信号処理のパラメータを含む設定情報、結線情報及び台本情報が含まれている。タブレット2は、機材の種類及び数を表示する機材情報の出力画面212、設定情報画面213(図10参照)、結線情報画面214(図11参照)及び台本情報画面215(図12参照)を表示する(S34)。タブレット2は、ミキサ5に、設定情報を送信する(S35)。ミキサ5は、設定情報を受信する(S36)。ミキサ5は、設定情報に基づいて、自装置を設定する(S37)。
【0078】
これにより、イベント支援システム1Aにおいて、ユーザは、より容易にミキサ5を使いこなすことができる。
【0079】
図14は、設定確認部263を有するタブレット2Bの構成の一例を示す構成図ある。イベント支援システム1Aでは、図14に示すように、設定確認部263を有するタブレット2Bを備えていてもよい。
【0080】
CPU26は、設定確認部263をさらに備えている。設定確認部263は、ミキサ5の設定が正しいかどうかを確認する。より詳細には、ミキサ5は、自装置の信号処理のパラメータ及びパラメータ値等をネットワーク4を介してタブレット2Bに送信する。タブレット2Bは、ミキサ5から受信した設定情報と、例えば、サーバ3から受信した設定情報とを照らし合わせ、ミキサ5に設定されているパラメータ値が正しいかどうか判定する。
【0081】
タブレット2は、ミキサ5から受信した設定情報が正しくないと判定した場合、例えば、再度、ミキサ5にサーバ3から受信した設定情報を送信する。これにより、ミキサ5は、より正確に設定を行うことができ、イベント支援システム1Aの信頼性が向上する。
【0082】
(変形例3)
変形例3のサーバ3Aについて、図15及び図16を参照して説明する。図15は、サーバ3Aの主要な構成を示す構成図である。図16は、変形例3のタブレット2、サーバ3A及びミキサ5の動作の一例を示すフローチャートである。なお、上述の実施形態と同じ構成について、同じ符号を付し、説明を省略する。
【0083】
変形例3のサーバ3Aは、タブレット2から取得したイベント情報を受信して、受信したイベント情報に対応する機材情報を判定する。
【0084】
サーバ3AのCPU30Aは、判定部301を備えている。判定部301は、上述の判定部261と同じ機能を有する。
【0085】
変形例3のタブレット2、サーバ3A及びミキサ5の動作について、図16を参照して説明する。
【0086】
タブレット2は、タッチパネル27がユーザ操作によって受け付けたイベント情報をサーバ3Aに送信する(S41)。サーバ3Aは、イベント情報を受信する(S42)。サーバ3Aは、データベース321から受信したイベント情報に対応する機材情報を判定する(S43)。この例でいう、機材情報には、信号処理のパラメータを含む設定情報、結線情報及び台本情報が含まれている。サーバ3Aは、機材情報をタブレット2に送信する(S44)。タブレット2は、機材情報を受信する(S45)。この例でいう、タッチパネル27は、本発明のユーザインタフェースの一例である。
【0087】
このように、サーバ3は、タブレット2が取得したイベント情報を受信し、受信したイベント情報に対応する機材情報を判定する。これにより、タブレット2のCPU26の計算処理の負荷を軽減することができる。
【0088】
本実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0089】
1、1A…イベント支援システム
2、2A、2B…タブレット(情報処理装置)(端末)
261…判定部
262…学習モデル構築部
21…表示器(出力部)
25…ネットワークI/F(送信部)(受信部)
27…タッチパネル(イベント情報取得部)(ユーザインタフェース)
3、3A…サーバ(記憶装置)(情報処理装置)
321…データベース
図1
図2
図3
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図10
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