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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-07
(45)【発行日】2024-10-16
(54)【発明の名称】配線モジュール
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/519 20210101AFI20241008BHJP
   H01M 50/569 20210101ALI20241008BHJP
   H01M 50/284 20210101ALI20241008BHJP
   H05K 1/02 20060101ALI20241008BHJP
【FI】
H01M50/519
H01M50/569
H01M50/284
H05K1/02 E
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020213217
(22)【出願日】2020-12-23
(65)【公開番号】P2022018058
(43)【公開日】2022-01-26
【審査請求日】2023-04-25
(31)【優先権主張番号】P 2020120516
(32)【優先日】2020-07-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
(73)【特許権者】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001036
【氏名又は名称】弁理士法人暁合同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】福島 直樹
(72)【発明者】
【氏名】中山 治
(72)【発明者】
【氏名】宮▲崎▼ 克司
(72)【発明者】
【氏名】森田 光俊
【審査官】塩谷 領大
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-013655(JP,A)
【文献】実用新案登録第2576335(JP,Y2)
【文献】特開2013-197090(JP,A)
【文献】特開2004-186505(JP,A)
【文献】特開2020-087665(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/50-50/598
H01M 50/20-50/298
H05K 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の蓄電素子に取り付けられる配線モジュールであって、
フレキシブルプリント基板と、
前記フレキシブルプリント基板を保持するプロテクタと、を備え、
前記フレキシブルプリント基板は、ベースフィルムと、前記ベースフィルムの表面に配設された複数の導電路と、前記ベースフィルムの前記表面に対向する対向面を有し、前記複数の導電路に接続されるコネクタと、を備え、
前記複数の導電路と前記複数の蓄電素子の電極端子とは、電気的に接続されており、
前記コネクタは、前記複数の導電路に接続される接続部を有し、
前記複数の導電路の少なくとも一部は、前記接続部から前記ベースフィルムの前記表面と前記コネクタの前記対向面との間を通って配索され
前記複数の導電路は、前記接続部から互いに反対方向に配索された第1導電路及び第2導電路を有し、
前記第2導電路は、前記コネクタの近傍で折り曲げられて前記ベースフィルムの前記表面と交差する方向に配索され、
前記プロテクタには、折り曲げられた前記第2導電路が配索される凹部が設けられている、配線モジュール。
【請求項2】
前記ベースフィルムの前記表面は、第1方向に交差し、
前記コネクタは、前記第1方向における前記対向面とは反対側に開口し、前記コネクタの嵌合相手となる相手コネクタを受け入れる開口部を有している、請求項1に記載の配線モジュール。
【請求項3】
前記ベースフィルムの前記表面は、第1方向に交差し、
前記コネクタは、前記第1方向に交差する第2方向における一方の側に開口し、前記コネクタの嵌合相手となる相手コネクタを受け入れる開口部を有し、
前記接続部は、前記コネクタの前記第2方向の他方の側に配されている、請求項1に記載の配線モジュール。
【請求項4】
前記第1導電路は、前記接続部から前記開口部と反対方向に配索され
前記第2導電路は、前記接続部から前記ベースフィルムの前記表面と前記コネクタの前記対向面との間を通って配索されている、請求項3に記載の配線モジュール。
【請求項5】
前記第2導電路は、前記接続部から前記開口部の方向に配索されている、請求項4に記載の配線モジュール。
【請求項6】
前記第2導電路は、前記コネクタの前記開口部の近傍で折り曲げられ、前記第2方向とは異なる方向に配索されている、請求項5に記載の配線モジュール。
【請求項7】
前記ベースフィルムの前記第1方向における前記コネクタの反対側には、補強板が設けられている、請求項6に記載の配線モジュール。
【請求項8】
前記プロテクタには、前記凹部に配索された前記第2導電路を係止する係止部が設けられている、請求項に記載の配線モジュール。
【請求項9】
前記電極端子には、導電部材が接続されており、
前記フレキシブルプリント基板は、ランドを有し、
前記ランドは、半田付けによって、前記導電部材の少なくとも1つの側面に接続されている、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の配線モジュール。
【請求項10】
前記ランドは、半田付けによって、前記導電部材の1つの側面のみに接続されている、請求項に記載の配線モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、配線モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
電気自動車やハイブリッド自動車等に用いられる高圧のバッテリーパックは、通常、多数のバッテリーセルが積層され、配線モジュールによって直列あるいは並列に電気接続されている。このような配線モジュールとして、従来、特表2019-511810号公報(下記特許文献1)に記載のものが知られている。特許文献1に記載のバッテリーモジュールは、バッテリーモジュールの前後方向に各々電極リードが突出する複数個のバッテリーセルと、複数個のバッテリーセルの電極リードを統合的に連結するバスバーユニットと、を備えて構成されている。このバスバーユニットは、複数個のバッテリーセルの前方に装着され、前方へ突出する電極リードに接続された第1バスバーを保持する第1バスバーフレームと、複数個のバッテリーセルの後方に装着され、後方へ突出する電極リードに接続された第2バスバーを保持する第2バスバーフレームと、第1バスバーと第2バスバーとを電気的に接続するセンシングバスバーと、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特表2019-511810号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の構成において、各バッテリーセルの電圧等を検知するためには、例えば、出力用のコネクタを第1バスバーフレームに配置し、このコネクタに外部出力用の相手コネクタを接続することが考えられる。この場合、コネクタにセンシングバスバーを接続する必要があるから、コネクタの背面、すなわち相手コネクタが嵌合する嵌合面とは反対側の面にセンシングバスバーを配索する必要がある。ここで、コネクタの配置によってはコネクタを迂回するようにしてセンシングバスバーを背面側に配索することになるから、センシングバスバーを配索するスペースが増大し、バッテリーパックが大型化してしまうおそれがある。
【0005】
本開示は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、低背化及び省スペース化が可能な配線モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の配線モジュールは、複数の蓄電素子に取り付けられる配線モジュールであって、フレキシブルプリント基板と、前記フレキシブルプリント基板を保持するプロテクタと、を備え、前記フレキシブルプリント基板は、ベースフィルムと、前記ベースフィルムの表面に配設された複数の導電路と、前記ベースフィルムの前記表面に対向する対向面を有し、前記複数の導電路に接続されるコネクタと、を備え、前記複数の導電路と前記複数の蓄電素子の電極端子とは、電気的に接続されており、前記コネクタは、前記複数の導電路に接続される接続部を有し、前記複数の導電路の少なくとも一部は、前記接続部から前記ベースフィルムの前記表面と前記コネクタの前記対向面との間を通って配索されている、配線モジュールである。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、低背化及び省スペース化が可能な配線モジュールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態1にかかるバッテリーモジュールの斜視図である。
図2図2は、カバーが取り付けられたバッテリーモジュールの斜視図である。
図3図3は、バッテリーモジュールの正面図である。
図4図4は、バッテリーモジュールの背面図である。
図5図5は、バッテリーセルの斜視図である。
図6図6は、第1バスバーモジュールの斜視図である。
図7図7は、出力用コネクタの斜視図である。
図8図8は、図3のA-A断面における斜視図である。
図9図9は、バッテリーモジュールの出力用コネクタの周辺を示す斜視図である。
図10図10は、カバーが取り付けられたバッテリーモジュールの出力用コネクタの周辺を示す斜視図である。
図11図11は、図9において出力用コネクタを除いた斜視図である。
図12図12は、バッテリーモジュールの第2コネクタの周辺を示す図である。
図13図13は、図12において第1コネクタ及び第1フレキシブルプリント基板を除いた斜視図である。
図14図14は、第1バスバーの接続部の1つの側面と第1ランドとの半田付けを示す拡大斜視図である。
図15図15は、第1バスバーの接続部の4つの側面と第1ランドとの半田付けを示す拡大斜視図である。
図16図16は、実施形態2にかかる出力用コネクタと第1フレキシブルプリント基板を示す拡大正面図である。
図17図17は、図16において出力用コネクタを除いた図である。
図18図18は、実施形態3にかかる第1バスバーモジュールの拡大正面図である。
図19図19は、図18において出力用コネクタを除いた図である。
図20図20は、第1バスバーモジュールの斜視拡大図である。
図21図21は、実施形態4にかかる出力用コネクタとフレキシブルプリント基板を示す拡大正面図である。
図22図22は、図21において出力用コネクタを除いた図である。
図23図23は、出力用コネクタとフレキシブルプリント基板を示す斜視拡大図である。
図24図24は、実施形態5にかかる配線モジュールの正面図である。
図25図25は、接合部を備えたバッテリーセル積層体の斜視図である。
図26図26は、配線モジュールのサブ端子周辺を示す拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。
【0010】
(1)本開示の配線モジュールは、複数の蓄電素子に取り付けられる配線モジュールであって、フレキシブルプリント基板と、前記フレキシブルプリント基板を保持するプロテクタと、を備え、前記フレキシブルプリント基板は、ベースフィルムと、前記ベースフィルムの表面に配設された複数の導電路と、前記ベースフィルムの前記表面に対向する対向面を有し、前記複数の導電路に接続されるコネクタと、を備え、前記複数の導電路と前記複数の蓄電素子の電極端子とは、電気的に接続されており、前記コネクタは、前記複数の導電路に接続される接続部を有し、前記複数の導電路の少なくとも一部は、前記接続部から前記ベースフィルムの前記表面と前記コネクタの前記対向面との間を通って配索されている。
【0011】
このような構成によると、複数の導電路の少なくとも一部はベースフィルムの表面とコネクタの対向面との間を通るため、複数の導電路の配索に必要なスペースを小さくすることができる。したがって、配線モジュールの低背化及び省スペース化が可能となる。
【0012】
本開示の配線モジュールは、以下の構成としてもよい。
(2)前記ベースフィルムの前記表面は、第1方向に交差し、前記コネクタは、前記第1方向における前記対向面とは反対側に開口し、前記コネクタの嵌合相手となる相手コネクタを受け入れる開口部を有している。
【0013】
このような構成によると、第1方向においてコネクタと相手コネクタとの嵌合を行うことができる。
【0014】
また、本開示の配線モジュールは、以下の構成としてもよい。
(3)前記ベースフィルムの前記表面は、第1方向に交差し、前記コネクタは、前記第1方向に交差する第2方向における一方の側に開口し、前記コネクタの嵌合相手となる相手コネクタを受け入れる開口部を有し、前記接続部は、前記コネクタの前記第2方向の他方の側に配されている。
【0015】
このような構成によると、第2方向においてコネクタと相手コネクタとの嵌合を行うことができる。
【0016】
(4)前記複数の導電路は、前記接続部から前記開口部と反対方向に配索された第1導電路と、前記接続部から前記ベースフィルムの前記表面と前記コネクタの前記対向面との間を通って配索された第2導電路と、を有することが好ましい。
【0017】
このような構成によると、配線モジュールをさらに低背化、省スペース化することができる。
【0018】
(5)前記第2導電路は、前記接続部から前記開口部の方向に配索されている。
【0019】
(6)前記第2導電路は、前記コネクタの前記開口部の近傍で折り曲げられ、前記第2方向とは異なる方向に配索されていることが好ましい。なお、開口部の近傍とは、具体的には、開口部より第2方向における他方の側であると、さらに好ましい。
【0020】
このような構成によると、コネクタと相手コネクタとの嵌合及び離脱が容易である。
【0021】
(7)前記ベースフィルムの前記第1方向における前記コネクタの反対側には、補強板が設けられていることが好ましい。
【0022】
このような構成によると、コネクタと相手コネクタとの嵌合や離脱の際にフレキシブルプリント基板にかかる応力に対して、フレキシブルプリント基板の強度を向上させることができる。
【0023】
(8)前記プロテクタの前記第2方向における前記一方の側の端部には、折り曲げられた前記第2導電路が配索される凹部が設けられていることが好ましい。
【0024】
配線モジュールが取り付けられた複数の蓄電素子は、さらに外側からケースやカバー等によって覆われることにより、保護されるようになっている場合がある。すると、第2導電路がプロテクタとカバー等との間に挟み込まれて損傷するおそれがある。このような構成によると、凹部により、プロテクタとカバー等とのクリアランスが大きくなるため、第2導電路をプロテクタとカバー等との間に挟み込んで損傷しにくくなる。
【0025】
(9)前記プロテクタには、前記凹部に配索された前記第2導電路を係止する係止部が設けられていることが好ましい。
【0026】
このような構成によると、係止部により第2導電路の位置規制ができるため、さらに第2導電路をプロテクタとカバー等との間に挟み込んで損傷しにくくなる。
【0027】
(10)前記電極端子には、導電部材が接続されており、前記フレキシブルプリント基板は、ランドを有し、前記ランドは、半田付けによって、前記導電部材の少なくとも1つの側面に接続されている。
【0028】
(11)前記ランドは、半田付けによって、前記導電部材の1つの側面のみに接続されていることが好ましい。
【0029】
このような構成によると、ランドと導電部材との半田付けの作業効率が向上する。
【0030】
[本開示の実施形態の詳細]
以下に、本開示の実施形態について説明する。本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【0031】
<実施形態1>
本開示の実施形態1について、図1から図13を参照しつつ説明する。本実施形態の配線モジュール10を備えたバッテリーモジュール1は、例えば、電気自動車またはハイブリッド自動車などの車両を駆動するための電源として車両に搭載されるものである。以下の説明においては、矢線Zの示す方向を上方、矢線Xの示す方向を前方、矢線Yの示す方向を左方として説明する。ここで、前後方向は第1方向の一例、上下方向は第2方向の一例である。なお、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材の符号を省略する場合がある。
【0032】
バッテリーモジュール1は、図1に示すように、バッテリーセル積層体20L(複数の蓄電素子の一例)と、バッテリーセル積層体20Lに取り付けられる配線モジュール10と、を備えている。図2に示すように、バッテリーモジュール1の上下左右の側面は、カバー80で覆われる。
【0033】
[バッテリーセル、電極リード]
バッテリーセル積層体20Lは、図1に示すように、複数のバッテリーセル20(蓄電素子の一例)を左右方向に並べて構成されている。バッテリーセル20は、図5に示すように、前後方向に長く、左右方向に扁平な形状をなしている。バッテリーセル20の内部には、蓄電要素(図示せず)が収容されている。バッテリーセル20は、一対の電極リード21(電極端子の一例)を備えている。一対の電極リード21はバッテリーセル20の前後方向の両側にそれぞれ配置され、互いに反対方向を向くようにして突出している。一対の電極リード21は、板状をなし、互いに反対の極性を有している。すなわち、バッテリーセル20の前後方向の一方の側の電極リード21は負極であり、他方の側の電極リード21は正極となっている。
【0034】
本実施形態において、バッテリーセル20は、例えば、リチウムイオン電池等の二次電池である。
【0035】
図1に示すように、バッテリーセル積層体20Lは、各バッテリーセル20の前方に突出する電極リード21と、各バッテリーセル20の後方に突出する電極リード21と、を備えている。本実施形態の配線モジュール10は、後述するように、バッテリーセル積層体20Lの前側と後側に一つずつ取り付けられ、各側において各バッテリーセル20の電極リード21を電気的に接続する。バッテリーセル積層体20Lの電極リード21は、配線モジュール10との接続のために、適宜折り曲げられ、必要な長さに切断される。
【0036】
[配線モジュール、フレキシブルプリント基板]
配線モジュール10は、図1に示すように、電極リード21に接続されるバスバー30(導電部材の一例)と、バスバー30に接続されるフレキシブルプリント基板(以下、FPCと略記する)60と、バスバー30とFPC60とを保持するプロテクタ70と、を備えている。
【0037】
[ベースフィルム、導電路]
図11に示すように、FPC60は、ベースフィルム62Aと、ベースフィルム62Aの表面に配設された複数の導電路63と、複数の導電路63を被覆するカバーレイフィルム62Bと、を備えている。ベースフィルム62A及びカバーレイフィルム62Bは、絶縁性と柔軟性を有するポリイミド等の合成樹脂からなる。複数の導電路63は、銅や銅合金等の金属箔により形成されている。以下では、図示及び説明を省略するが、導電路63には、抵抗、コンデンサ、トランジスタ等、任意の電子部品が接続されうる。
【0038】
図8に示すように、FPC60は、さらに、複数の導電路63に接続された出力用コネクタ90(コネクタの一例)を備えている。各導電路63は、出力用コネクタ90により、図示しない外部のECU(Electronic Control Unit)に電気的に接続される。ECUは、マイクロコンピュータ、素子等が搭載されたものであって、バッテリーセル20の電圧、電流、温度等の検知、各バッテリーセル20の充放電コントロール等を行うための機能を備えた周知の構成のものである。
【0039】
FPC60は、出力用コネクタ90が含まれる第1FPC40(図6参照)と、第2FPC50(図4参照)と、に分割されている。図12に示すように、第1FPC40の端部には第1コネクタ41が設けられ、第2FPC50の端部には第2コネクタ51が設けられている。第1コネクタ41と第2コネクタ51とは互いに嵌合、離脱可能とされ、これによってFPC60が別体に分割可能に設けられている。
【0040】
図1に示すように、配線モジュール10のうち、バッテリーセル積層体20Lの前側に取り付けられる部材は、第1バスバーモジュール10Aとされ、バッテリーセル積層体20Lの後側に取り付けられる部材は、第2バスバーモジュール10Bとされている。
【0041】
図3に示すように、第1バスバーモジュール10Aは、バスバー30のうち前方に突出する電極リード21に接続される第1バスバー30A(導電部材の一例)と、第1バスバー30Aに接続される第1FPC40と、プロテクタ70のうち第1バスバー30Aと第1FPC40とを保持する第1プロテクタ70A(プロテクタの一例)と、を備えている。第1バスバーモジュール10Aの左端及び右端に配された第1バスバー30Aは、バッテリーモジュール1の電極端子として機能する。
【0042】
図4に示すように、第2バスバーモジュール10Bは、バスバー30のうち後方に突出する電極リード21に接続される第2バスバー30B(導電部材の一例)と、第2バスバー30Bに接続される第2FPC50と、プロテクタ70のうち第2バスバー30Bと第2FPC50とを保持する第2プロテクタ70B(プロテクタの一例)と、を備えている。
【0043】
図1及び図2に示すように、バッテリーセル積層体20Lに第1バスバーモジュール10Aと第2バスバーモジュール10Bが組み付いた状態で、前側と後側を除いたバッテリーセル積層体20Lの外面22は、カバー80によって覆われる。前後方向にのびる第1FPC40は、バッテリーセル積層体20Lの上側の外面22Uに配され、上側のカバー80Uによって覆われる。
【0044】
[第1プロテクタ、凹部、係止部]
第1プロテクタ70Aは、絶縁性の合成樹脂からなり、図6に示すように、板状をなしている。第1プロテクタ70Aの上下方向の中央部には、複数の電極受け部71が設けられている。複数の電極受け部71は左右方向に並列して前後方向に貫通形成され、上下方向に長い矩形状をなしている。第1プロテクタ70Aの上側には、第1バスバー30Aを保持する溝部72が設けられている。第1プロテクタ70Aの上部における左右方向の中央には、下方に窪んだ溝状の凹部73Aが形成されている。図9に示すように、凹部73Aには、第1プロテクタ70Aの上端部で折り曲げられた第1FPC40(第2導電路44を含む)が通される。詳細に説明すると、バッテリーセル積層体20Lの外面22Uの前端で下方に向けて直角に折り曲げられた第1FPC40は、凹部73の前面に沿って下方にのびた後、前方に向けて直角に折り曲げられ、凹部73の下面に沿って前方にのびた後、下方に向けて直角に折り曲げられる。凹部73Aの右側の内壁には、棒状の係止部74Aが左方に突出して設けられている。係止部74Aは、第1プロテクタ70Aの後端部に配されている。凹部73Aに通された第1FPC40は、係止部74Aによって凹部73Aの内部に係止される。凹部73Aの後端側の側面から係止部74Aまでの離間寸法は、第1FPC40の板厚の最大寸法よりも大きいため、第1FPC40は凹部73Aにおいて前方に飛び出さない態様で保持される。図10に示すように、バッテリーセル積層体20Lの上側の外面22U(図1参照)が上側のカバー80Uによって覆われる際、第1FPC40は凹部73Aに通され、係止部74Aによって凹部73Aの内部に係止されているため、第1FPC40が第1プロテクタ70Aと上側のカバー80Uにより挟まれて損傷することが抑制される。
【0045】
[第2プロテクタ]
図4に示すように、第2プロテクタ70Bも第1プロテクタ70Aと同様に、電極受け部71と、溝部72と、凹部73Bと、係止部74Bと、を有している。凹部73Bは、第2プロテクタ70Bの上部における右側に形成されている。図12に示すように、凹部73Bには、第2プロテクタ70Bの上端部で折り曲げられた第1FPC40(第2導電路44を含む)が通される。詳細に説明すると、バッテリーセル積層体20Lの外面22Uの後端で下方に向けて直角に折り曲げられた第1FPC40は、凹部73Bの後面に沿って下方にのびた後、後方に向けて直角に折り曲げられ、凹部73Bの下面に沿って後方にのびた後、下方に向けて直角に折り曲げられる。凹部73Bの左側の内壁には、棒状の係止部74Bが右方に突出して設けられている。係止部74Bは、第2プロテクタ70Bの前端部に配されている。凹部73Bに通された第1FPC40は、係止部74Bによって凹部73Bの内部に係止される。凹部73Bの前端側の側面から係止部74Bまでの離間寸法は、第1FPC40の板厚の最大寸法よりも大きいため、第1FPC40は凹部73Bにおいて後方に飛び出さない態様で保持される。これにより、上記の第1プロテクタ70Aの凹部73Aと係止部74Aに関する説明と同様に、上側のカバー80Uの組み付けの際、第1FPC40が第2プロテクタ70Bと上側のカバー80Uにより挟まれて損傷することが抑制される。
【0046】
[バスバー]
バスバー30は、板状の形状をなし、導電性の金属板を加工することにより形成されている。バスバー30は、第1バスバーモジュール10Aに保持される第1バスバー30Aと、第2バスバーモジュール10Bに保持される第2バスバー30Bと、を備えている。図3及び図6に示すように、第1バスバー30Aは、板厚方向が左右方向となるように、第1プロテクタ70Aの上側に設けられた溝部72に保持される。図3に示すように、第1バスバー30Aの下部には接続部32が設けられている。接続部32は、第1FPC40の後述する第1導電路43に半田付けにより電気的に接続される。図6に示すように、第1バスバー30Aの中央部分は、電極リード21が接続される本体部31となっている。図3に示すように、第1バスバーモジュール10Aをバッテリーセル積層体20Lの前側に取り付ける際、前方に突出する電極リード21は第1プロテクタ70Aの電極受け部71に挿通され、本体部31は電極受け部71に挿通された電極リード21にレーザー溶接により接続される。図4に示すように、第2バスバー30Bも、第1バスバー30Aと同様に、第2プロテクタ70Bの溝部72に保持され、接続部32において第2FPC50の後述する第3導電路53に電気的に接続される。第2バスバー30Bの本体部31は、後方に突出する電極リード21にレーザー溶接により接続される。
【0047】
[第1FPC、第1ベースフィルム]
第1FPC40は、図11に示すように、ベースフィルム62Aのうち第1プロテクタ70A側に分割されている第1ベースフィルム42A(ベースフィルムの一例)と、複数の導電路63のうち第1ベースフィルム42Aに配設された第1導電路43及び第2導電路44と、カバーレイフィルム62Bのうち第1導電路43及び第2導電路44を被覆する第1カバーレイフィルム42Bと、を備えている。第1カバーレイフィルム42Bには予め開口が設けられ、第1導電路43及び第2導電路44の端部は、露出するようになっている。これにより、第1導電路43及び第2導電路44の端部において、半田付けによる電気的接続が可能となっている。
【0048】
[補強板]
第1FPC40は、図3に示すように、正面視では上下反転したT字状をなしている。第1FPC40は、接着剤等により第1プロテクタ70Aに固定されている。第1FPC40の第1プロテクタ70Aに固定された部分の上端部には、出力用コネクタ90が設けられている。図9及び図11に示すように、出力用コネクタ90は、第1ベースフィルム42Aの前方に備えられている。図8に示すように、第1ベースフィルム42Aの前後方向における出力用コネクタ90の反対側(後側)には、補強板45が設けられている。補強板45は、接着剤もしくは粘着剤によって第1ベースフィルム42Aの後面に貼り付けられている。図6に示すように、第1FPC40は、第1プロテクタ70Aの上端部で折り曲げられ、さらに後方にのびている。図1に示すように、第1FPC40の前後方向にのびる部分は、バッテリーセル積層体20Lの上側の外面22U上に配されている。図12に示すように、第1FPC40の後端部には、第1コネクタ41が備えられている。第1コネクタ41は、ブロック状をなしている。第1コネクタ41は、後述する第2コネクタ51の内部に挿入され、第2コネクタ51と嵌合するようになっている。
【0049】
[表面、第1導電路]
図11に示すように、第1FPC40のうち第1プロテクタ70Aの前面に固定されている部分は、前後方向に直交する配置とされている。このため、第1ベースフィルム42Aは、第1プロテクタ70Aにおいて、前後方向に直交する表面42Sを有している。第1導電路43は、前方を向いた姿勢で表面42Sに配設された上端部43Aを有している。図8に示すように、上端部43Aは、出力用コネクタ90の接続部92Aと半田付けされ、電気的に接続される。図11に示すように、第1導電路43は、上端部43Aから下方にのびている。上端部43Aと反対側の第1導電路43の端部には、図3に示すように、第1ランド43B(ランドの一例)が形成されている。第1ランド43Bは、第1導電路43と同様の金属箔からなり、長方形状をなしている。第1ランド43Bは、第1FPC40の下側において左右方向に並列して配置されている。図14に示すように、第1ランド43Bは、第1バスバー30Aの接続部32の右側に配されるように形成され、第1バスバー30Aの接続部32の右側面と半田Sによって電気的に接続されている。このように、第1ランド43Bと第1バスバー30Aの接続部32の1つの側面が半田付けされる構成を採用することで、一般的な半田ごてを用いて効率的に半田付けの作業を行うことができる。
【0050】
また、第1ランド43Bは、第1バスバー30Aの接続部32の左右両側や周縁部に配されるように形成され、第1バスバー30Aの接続部32の複数の側面と半田付けされる形態としてもよい。例えば、図15に示すように、第1ランド43Bは第1バスバー30Aの接続部32の周縁部に配され、第1バスバー30Aの接続部32の4つの側面と半田Sによって接続されるようにしてもよい。この場合、半田Sにより接続される部分を大きくとることで、第1FPC40に対して第1バスバー30Aが安定する効果がある。半田付けする第1バスバー30Aの接続部32の側面が増えるため作業効率が問題となり得るが、例えば、第1バスバー30Aの接続部32の形状に合わせた特殊な半田ごてを用いれば、作業効率を向上させることができる。
【0051】
[第2導電路]
図11に示すように、第2導電路44は、前方を向いた姿勢で表面42Sに配設された前端部44Aを有している。前端部44Aは、上端部43Aと左右方向に並列して配設されている。図8に示すように、前端部44Aは、出力用コネクタ90の接続部92Aと半田付けにより電気的に接続される。図10及び図11に示すように、第2導電路44は、前端部44Aから上方にのび、出力用コネクタ90の開口部93の近傍で折り曲げられ、後方にのびている。ここで、開口部93の近傍とは、図8に示すように、出力用コネクタ90の上端より下方であることが好ましい。このような位置で第2導電路44を折り曲げると、相手コネクタ(図示せず)と出力用コネクタ90とを嵌合・離脱させる際、相手コネクタが第2導電路44に接触しにくくなるため、相手コネクタと出力用コネクタ90との嵌合及び離脱が容易になる。図9に示すように、後方にのびる第2導電路44は、第1プロテクタ70Aの凹部73Aに通され、係止部74Aにより係止可能に配置される。前端部44Aと反対側の第1導電路43の端部は、図12に示すように、後端部44Bとされている。後端部44Bは、第1コネクタ41の接続部41Aと半田付けにより電気的に接続されている。第1コネクタ41は、第2プロテクタ70Bに保持された第2コネクタ51(図13参照)に上方から嵌合するようになっており、第2導電路44は、第2プロテクタ70Bの上端部で下方に折り曲げられている。第2導電路44は第2プロテクタ70Bの凹部73Bに通され、係止部74Bにより係止可能に配置される。
【0052】
[出力用コネクタ、開口部、対向面、接続部]
出力用コネクタ90は、図7に示すように、左右方向に長い直方体の箱状をなすハウジング91と、複数の端子92と、を備えている。ハウジング91は、上方に開口する開口部93を有している。開口部93は、出力用コネクタ90の嵌合相手となる相手コネクタ(図示せず)を受け入れるようになっている。この相手コネクタは、前述したECUの端末部に設けられるものであり、出力用コネクタ90と相手コネクタとの嵌合により、各バッテリーセル20がECUに電気的に接続される。ハウジング91の後面は、出力用コネクタ90が表面42Sに取り付けられる際、表面42Sに対向する対向面91Sとされている。ハウジング91の左右方向の側面には、金属製の固定部94が設けられている。図9及び図11に示すように、固定部94と表面42Sに設けられた固定用ランド46とが半田付けされることで、出力用コネクタ90は表面42Sに固定される。図8に示すように、端子92は、ハウジング91の底壁91Aに保持され、端子92の先端部はハウジング91の内部において上方にのびている。底壁91Aより下側の端子92は、後方に向かってクランク状に折り曲げられており、端子92の下端部は接続部92Aとされている。接続部92Aは、上端部43A及び前端部44Aと半田付けにより電気的に接続されている。これにより、出力用コネクタ90は第1FPC40に表面実装されている。
【0053】
図9及び図11に示すように、第1導電路43は、出力用コネクタ90に接続される上端部43Aから、開口部93の開口する方向とは反対側(すなわち下側)に引き出されている。一方、第2導電路44は、出力用コネクタ90に接続される前端部44Aから、表面42Sと出力用コネクタ90の対向面91S(図7参照)との間を通って開口部93側(すなわち上側)に引き出されている。本実施形態とは異なる第2導電路の配索にかかる構成として、例えば、第2導電路は、対向面91Sが対向する表面42Sを迂回するように、接続部92Aから下方にのびた後、出力用コネクタ90の右方あるいは左方を通って、後方に引き出される構成も考えられる(迂回配索という)。しかしながら、本実施形態では、第2導電路44は表面42Sと対向面91Sとの間に配されるため、前記の迂回配索を採用した場合に比べて、第2導電路44の配索に必要なスペースを小さくすることができる。
【0054】
[第2FPC、第2ベースフィルム]
第2FPC50は、図13に示すように、ベースフィルム62Aのうち第2プロテクタ70B側に分割されている第2ベースフィルム52A(ベースフィルムの一例)と、複数の導電路63のうち第2ベースフィルム52Aに配設された第3導電路53(複数の導電路の一例)と、カバーレイフィルム62Bのうち第3導電路53を被覆する第2カバーレイフィルム52Bと、を備えている。第2カバーレイフィルム52Bには予め開口が設けられ、第3導電路53の端部は、露出するようになっている。これにより、第3導電路53の端部において、半田付けによる電気的接続が可能となっている。
【0055】
[第3導電路]
図4に示すように、第2FPC50は、上下反転したT字状をなし、上下にのびる部分は中央より右側に配されている。第2FPC50は、接着剤等により第2プロテクタ70Bに固定されている。第2FPC50の上端部には、第2コネクタ51が備えられている。図示しないが、第2ベースフィルム52Aの前後方向における第2コネクタ51の反対側(前側)には、補強板が設けられている。補強板は、接着剤もしくは粘着剤によって第2ベースフィルム52Aの前面に貼り付けられている。図13に示すように、第2コネクタ51は、上方に開口した形状をなしている。第2コネクタ51の接続部51Aは、第3導電路53の上端部53Aと電気的に接続されている。第3導電路53は、下方にのび、上端部53Aの反対側の端部には、図4に示すように、第2ランド53B(ランドの一例)が形成されている。第2ランド53Bは、第2FPC50の下端部において左右方向に並列し、第2バスバー30Bの接続部32と電気的に接続されている。第2ランド53Bと第2バスバー30Bの接続部32との接続は、第1ランド43Bと第1バスバー30Aの接続部32との接続と同様になされる(図14参照)。図12に示すように、第2コネクタ51の内部に第1コネクタ41が挿入されることで、第2コネクタ51と第1コネクタ41とは嵌合され、第3導電路53と第2導電路44とが接続される。これにより、第2バスバー30Bと出力用コネクタ90とが接続される。
【0056】
[配線モジュールのバッテリーセル積層体への組み付け]
第1バスバーモジュール10Aは、図1に示すように、バッテリーセル積層体20Lの前側に取り付けられる。図6に示すように、第1プロテクタ70Aの上端部から後方にのびる第1FPC40は、予め凹部73Aに通し、係止部74Aの下方及び後方に配しておく。図1に示すように、前方に突出する電極リード21は電極受け部71に挿通され、電極リード21と第1バスバー30Aとはレーザー溶接により接合される。第2バスバーモジュール10Bも同様にしてバッテリーセル積層体20Lの後側に取り付けられる。
【0057】
次に、図12に示すように、第1FPC40の第1コネクタ41側を、第2プロテクタ70Bの凹部73Bに通し、係止部74Bの前方及び下方に配した後、第1コネクタ41と第2コネクタ51とを嵌合させる。第1コネクタ41と第2コネクタ51との嵌合により、出力用コネクタ90と各バスバー30とが電気的に接続される。以上により、配線モジュール10のバッテリーセル積層体20Lへの組み付けが完了する(図1参照)。なお、配線モジュール10が組み付けられたバッテリーセル積層体20Lの外面22には、カバー80が取り付けられる(図2参照)。
【0058】
[実施形態1の作用効果]
実施形態1によれば、以下の作用、効果を奏する。
実施形態1にかかる配線モジュール10は、バッテリーセル積層体20Lに取り付けられる配線モジュール10であって、FPC60と、FPC60を保持するプロテクタ70と、を備え、FPC60は、ベースフィルム62Aと、ベースフィルム62Aの表面42Sに配設された複数の導電路63と、ベースフィルム62Aの表面42Sに対向する対向面91Sを有し、複数の導電路63に接続される出力用コネクタ90と、を備え、複数の導電路63とバッテリーセル積層体20Lの電極リード21とは、電気的に接続されており、出力用コネクタ90は、複数の導電路63に接続される接続部92Aを有し、複数の導電路63の少なくとも一部は、接続部92Aからベースフィルム62Aの表面42Sと出力用コネクタ90の対向面91Sとの間を通って配索されている。
【0059】
上記の構成によれば、複数の導電路63の少なくとも一部はベースフィルム62Aの表面42Sと出力用コネクタ90の対向面91Sとの間を通るため、複数の導電路63の配索に必要なスペースを小さくすることができる。したがって、配線モジュール10の低背化及び省スペース化が可能となる。
【0060】
実施形態1では、ベースフィルム62Aの表面42Sは、前後方向に交差し、出力用コネクタ90は、前後方向に交差する上側に開口し、出力用コネクタ90の嵌合相手となる相手コネクタを受け入れる開口部93を有し、接続部92Aは、出力用コネクタ90の下側に配されている。
【0061】
上記の構成によれば、上下方向において出力用コネクタ90と相手コネクタとの嵌合を行うことができる。
【0062】
実施形態1では、複数の導電路63は、接続部92Aから開口部93と反対方向に配索された第1導電路43と、接続部92Aからベースフィルム62Aの表面42Sと出力用コネクタ90の対向面91Sとの間を通って配索された第2導電路44と、を有する。
【0063】
上記の構成によれば、配線モジュール10をさらに低背化、省スペース化することができる。
【0064】
実施形態1では、第2導電路44は、接続部92Aから開口部93の方向に配索されている。また、第2導電路44は、出力用コネクタ90の開口部93の近傍で折り曲げられ、後方に配索されている。
【0065】
上記の構成によれば、第2導電路44は、出力用コネクタ90が開口する上方ではなく、後方にのびているため、出力用コネクタ90と相手コネクタとの嵌合及び離脱が容易である。
【0066】
実施形態1では、第1ベースフィルム42Aの前後方向における出力用コネクタ90の反対側には、補強板45が設けられている。
【0067】
上記の構成によれば、出力用コネクタ90と相手コネクタとの嵌合や離脱の際に第1FPC40にかかる応力に対して、第1FPC40の強度を向上させることができる。
【0068】
実施形態1では、第1プロテクタ70A及び第2プロテクタ70Bの上端部には、折り曲げられた第2導電路44が配索される凹部73A,73Bが設けられている。
【0069】
上記の構成によれば、凹部73A,73Bにより、第1プロテクタ70A及び第2プロテクタ70Bと上側のカバー80Uとのクリアランスが大きくなるため、第2導電路44を第1プロテクタ70A及び第2プロテクタ70Bと上側のカバー80Uとの間に挟み込んで損傷しにくくなる。
【0070】
実施形態1では、第1プロテクタ70A及び第2プロテクタ70Bには、凹部73A,73Bに配索された第2導電路44を係止する係止部74A,74Bが設けられている。
【0071】
上記の構成によれば、係止部74A,74Bにより第2導電路44の位置規制ができるため、さらに第2導電路44を第1プロテクタ70A及び第2プロテクタ70Bと上側のカバー80Uとの間に挟み込んで損傷しにくくなる。
【0072】
実施形態1では、電極リード21には、第1バスバー30A及び第2バスバー30Bが接続されており、FPC60は、第1ランド43B及び第2ランド53Bを有し、第1ランド43Bは、半田付けによって、第1バスバー30Aの1つの側面のみに接続され、第2ランド53Bは、半田付けによって、第2バスバー30Bの1つの側面のみに接続されている。
【0073】
上記の構成によれば、第1ランド43Bと第1バスバー30Aとの半田付け及び第2ランド53Bと第2バスバー30Bとの半田付けの作業効率が向上する。
【0074】
<実施形態2>
本開示の実施形態2について、図16及び図17を参照しつつ説明する。以下の説明においては、実施形態1と同一の部材、作用効果については、説明を省略する。また、矢線Zの示す方向を上方、矢線Yの示す方向を左方として説明する。ここで、前後方向は第1方向の一例、上下方向は第2方向の一例である。なお、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材の符号を省略する場合がある。
【0075】
実施形態2の配線モジュールは、実施形態1の第1FPC40及び出力用コネクタ90の代わりに、第1FPC140及び出力用コネクタ190を備えている。
【0076】
図17に示すように、第1FPC140は、第1ベースフィルム142Aと、第1ベースフィルム142Aに配設された第1導電路143及び第2導電路144と、第1導電路143及び第2導電路144を被覆する第1カバーレイフィルム142Bと、を備えている。
【0077】
第1ベースフィルム142Aは、前後方向(紙面垂直方向)に直交する表面142Sを有している。第1導電路143は、前方(紙面垂直方向の手前方向)を向いた姿勢で表面142Sに配設された上端部143Aを有している。第2導電路144は、前方を向いた姿勢で表面142Sに配設された前端部144Aを有している。前端部144Aは、上端部143Aと左右方向に並列して配設されている。第2導電路144は、前端部44Aから一旦上方にのび、左方にのびている。第2導電路144は、左方にのびた後、上方にのび、折り曲げられて後方へと配索されている。
【0078】
出力用コネクタ190は、図16に示すように、左右方向に長い直方体の箱状をなすハウジング191と、複数の端子192と、を備えている。ハウジング191は、上方に開口して設けられ、図示しない相手コネクタを受け入れるようになっている。ハウジング191の後面(紙面垂直方向の奥側の面)は、出力用コネクタ190が表面142Sに取り付けられる際、表面142Sに対向する対向面(図示せず)とされている。出力用コネクタ190は、公知の手法(固定部の半田付けや接着剤等)により、表面142Sに固定される。端子192の下端部は接続部192Aとされている。接続部192Aは、上端部143A及び前端部144Aと半田付けにより電気的に接続されている。これにより、出力用コネクタ190は第1FPC140に表面実装されている。
【0079】
第2導電路144は、出力用コネクタ190に接続される前端部144Aから、表面142Sと出力用コネクタ190の対向面との間を通って出力用コネクタ190の左方に配索されている(図16及び図17参照)。したがって、第2導電路144の配索に必要なスペースを小さくすることができる。
【0080】
<実施形態3>
本開示の実施形態3について、図18から図20を参照しつつ説明する。以下の説明においては、実施形態1と同一の部材、作用効果については、説明を省略する。また、矢線Zの示す方向を上方、矢線Xの示す方向を前方、矢線Yの示す方向を左方として説明する。ここで、前後方向は第1方向の一例である。なお、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材の符号を省略する場合がある。
【0081】
実施形態3の配線モジュールは、実施形態1と同等のバッテリーセル積層体(図示しない)の前側及び後側に取り付けられる第1バスバーモジュール210Aとして構成されている。ここでは、簡単のためバッテリーセル積層体の前側に取り付けられる第1バスバーモジュール210Aについて詳細に説明する。バッテリーセル積層体の後側に取り付けられる第2バスバーモジュール(図示せず)は、第1バスバーモジュール210Aと同様に構成されるため、詳細な説明を省略する。
【0082】
図18及び図20に示すように、第1バスバーモジュール210Aは、バスバー230と、バスバー230に接続されるFPC240と、FPC240に接続される出力用コネクタ290と、プロテクタ270と、を備えている。
【0083】
図20に示すように、バスバー230は、上下方向に細長い板状をなしており、左右方向を板厚方向として、プロテクタ270に保持されている。バスバー230の上側部分には、FPC240と電気的に接続される接続部232が設けられている。
【0084】
FPC240は、図19に示すように、ベースフィルム242Aと、ベースフィルム242Aに配設された複数の導電路243と、複数の導電路243を被覆するカバーレイフィルム242Bと、を備えている。FPC240は、接着剤等によりプロテクタ270の前面に固定されており、前後方向に直交する配置とされている。このため、ベースフィルム242Aは、プロテクタ270において、前後方向に直交する表面242Sを有している。
【0085】
図18及び図20に示すように、ベースフィルム242Aの前方には、出力用コネクタ290が備えられている。ベースフィルム242Aの前後方向における出力用コネクタ290の反対側(後側)には、補強板247が設けられている。補強板247は、接着剤等によってベースフィルム242Aの後面に貼り付けられている。なお、実施形態3においては、実施形態1とは異なり、第2バスバーモジュールにも、第1バスバーモジュール210Aと同様に出力用コネクタが設けられている(図示せず)。このため、FPC240は、第2バスバーモジュールに接続されていない構成となっている。
【0086】
出力用コネクタ290は、図18及び図20に示すように、上下方向に長い直方体の箱状をなすハウジング291と、複数の端子292と、を備えている。ハウジング291は、前方に開口する開口部293を有している。開口部293は、図示しない相手コネクタを受け入れるようになっている。ハウジング291の後面は、出力用コネクタ290が表面242Sに取り付けられる際、表面242Sに対向する対向面(図示せず)とされている。
【0087】
図18及び図20に示すように、ハウジング291の上下方向に直交する側面には、金属製の固定部294が設けられている。固定部294と表面242Sに設けられた固定用ランド246とが半田付けされることで、出力用コネクタ290は表面242Sに固定される。端子292の後端部は左方(図示右方)に折り曲げられており、接続部292Aとされている。接続部292Aは、複数の導電路243と半田付けにより電気的に接続されている。これにより、出力用コネクタ290はFPC240に表面実装されている。
【0088】
図18及び図20に示すように、複数の導電路243は、出力用コネクタ290の接続部292Aから左方(図示右方)に配索された第4導電路244と、接続部292Aからベースフィルム242Aの表面242Sと出力用コネクタ290の対向面との間を通って右方(図示左方)に配索された第5導電路245と、を有する。第4導電路244の右端部244A及び第5導電路245の左端部245Aは、上下方向に並列して表面242Sに配設されており、接続部292Aに接続されている。第4導電路244における右端部244Aと反対側の端部は、第4ランド244B(ランドの一例)とされている。第5導電路245における左端部245Aと反対側の端部は、第5ランド245B(ランドの一例)とされている。第4ランド244B及び第5ランド245Bは、実施形態1と同様に、バスバー230の接続部232と半田付けにより接続されている(半田は図示せず)。
【0089】
[実施形態3の作用効果]
実施形態3によれば、以下の作用、効果を奏する。
実施形態3では、ベースフィルム242Aの表面242Sは、前後方向に交差し、出力用コネクタ290は、前後方向における対向面(後面)とは反対側(前方)に開口し、出力用コネクタ290の嵌合相手となる相手コネクタを受け入れる開口部293を有している。
【0090】
上記の構成によれば、前後方向において出力用コネクタ290と相手コネクタとの嵌合を行うことができる。
【0091】
<実施形態4>
本開示の実施形態4について、図21から図23を参照しつつ説明する。以下の説明においては、実施形態1と同一の部材、作用効果については、説明を省略する。また、矢線Zの示す方向を上方、矢線Xの示す方向を前方、矢線Yの示す方向を左方として説明する。ここで、前後方向は第1方向の一例、左右方向は第2方向の一例である。なお、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材の符号を省略する場合がある。
【0092】
実施形態4の配線モジュールは、実施形態3と同様に第1バスバーモジュールと第2バスバーモジュールとによって構成され、第1バスバーモジュールと第2バスバーモジュールとは、電気的に接続されていない。以下では、第1バスバーモジュール(前側の配線モジュール)に取り付けられる出力用コネクタ390及びFPC340について説明する。
【0093】
図22に示すように、FPC340は、ベースフィルム342Aと、ベースフィルム342Aに配設された複数の導電路343と、複数の導電路343を被覆するカバーレイフィルム342Bと、を備えている。FPC340は、図示しないプロテクタの前面に固定されており、前後方向に直交する配置とされている。このため、ベースフィルム342Aは、前後方向に直交する表面342Sを有している。
【0094】
図23に示すように、出力用コネクタ390は、上下方向に長い直方体の箱状をなすハウジング391を備えている。ハウジング391は、左方(図示右方)に開口する開口部393を有している。開口部393は、図示しない相手コネクタを受け入れるようになっている。図21に示すように、出力用コネクタ390は、端子392を備えている。端子392の接続部392Aは、出力用コネクタ390の右側に設けられている。ハウジング391の後面(紙面垂直方向の奥側の面)は、出力用コネクタ390が表面342Sに取り付けられる際、表面342Sに対向する対向面(図示せず)とされている。
【0095】
図21に示すように、ハウジング391の上下方向に直交する側面には、金属製の固定部394が設けられている。固定部394と表面342Sに設けられた固定用ランド346とが半田付けされることで、出力用コネクタ390は表面342Sに固定される。端子392の接続部392Aは、複数の導電路343の右端部343Aと半田付けにより電気的に接続されている。これにより、出力用コネクタ390はFPC340に表面実装されている。
【0096】
図21及び図23に示すように、実施形態4においては、全ての複数の導電路343が、接続部392Aからベースフィルム342Aの表面342Sと出力用コネクタ390の対向面との間を通って配索されている。複数の導電路343のうち、一部は出力用コネクタ390の左方に配索されており、第6導電路344とされている。第6導電路344を除いた複数の導電路343は、出力用コネクタ390の下方に配索されており、第7導電路345とされている。第6導電路344及び第7導電路345は、右端部343Aと反対側の端部においてバスバーと電気的に接続されている(図示せず)。
【0097】
[実施形態4の作用効果]
実施形態4によれば、以下の作用、効果を奏する。
実施形態4では、ベースフィルム342Aの表面342Sは、前後方向に交差し、出力用コネクタ390は、前後方向に交差する左側に開口し、出力用コネクタ390の嵌合相手となる相手コネクタを受け入れる開口部393を有し、接続部392Aは、出力用コネクタ390の右側に配されている。
【0098】
上記の構成によれば、左右方向において出力用コネクタ390と相手コネクタとの嵌合を行うことができる。
【0099】
<実施形態5>
本開示の実施形態5について、図24から図26を参照しつつ説明する。以下の説明においては、実施形態1と同一の部材、作用効果については、説明を省略する。また、矢線Zの示す方向を上方、矢線Xの示す方向を前方、矢線Yの示す方向を左方として説明する。ここで、前後方向は第1方向の一例、左右方向は第2方向の一例である。なお、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材の符号を省略する場合がある。
【0100】
実施形態5の配線モジュール410は、バッテリーセル積層体420Lの前側に取り付けられる第1配線モジュール410A(図24参照)と、バッテリーセル積層体420Lの後側に取り付けられる第2配線モジュール(図示せず)と、を備える。実施形態5の配線モジュール410は、実施形態1における隣り合う電極リード21同士を接続するバスバー30を備えていない点で、実施形態1の配線モジュール10と異なっている。以下、第1配線モジュール410Aとバッテリーセル積層体420Lとの電気的接続について、詳細に説明する。
【0101】
図25に示すように、バッテリーセル積層体420Lは、複数のバッテリーセル20を左右方向に並べて構成されており、隣り合う電極リード21が予めレーザー溶接等により接合されている。すなわち、隣り合う電極リード21は、互いに近づくように折り曲げられて電気的に接続されており、接合部21Jを構成している。接合部21Jは、バッテリーセル20の積層方向(左右方向)に平行となるように設けられている。バッテリーセル積層体420Lの両端部に配され、バッテリーセル積層体420L全体の正極あるいは負極を構成する電極リード21は、端部電極リード21Eとされている。端部電極リード21Eは、前方に突出して配されている。
【0102】
図24に示すように、第1配線モジュール410Aは、端部電極リード21Eに接続される端部バスバー30Eと、接合部21Jに接続されるサブ端子35と、第1FPC440と、第1プロテクタ470Aと、を備えている。第1プロテクタ470Aには、接合部21Jまたは端部電極リード21Eを受け入れる電極受け部471が設けられている。実施形態1と同様に、第1FPC440は、第1導電路443(図26参照)と、第2導電路(図示せず)と、出力用コネクタ90と、を有する。
【0103】
図26に示すように、サブ端子35は、金属製の板状の部材である。サブ端子35は、第1プロテクタ470Aのサブ端子保持部475に保持されている。サブ端子35の下端部は、第1FPC440の第1導電路443の端部に設けられた第6ランド447と半田付けされるようになっている。サブ端子35の上端部と接合部21Jとは、レーザー溶接等により電気的に接続されるようになっている。図示を省略するが、第2配線モジュールは、端部バスバー30Eを備えておらず、その他サブ端子35にかかる構成等は第1配線モジュール410Aと同様に構成されている。
【0104】
上記のように、実施形態5にかかる配線モジュール410では、隣り合う電極リード21同士を接続するためにバスバーを用いなくてよい。このため、配線モジュール410の低コスト化、軽量化、組み付け作業の効率化等において有利である。
【0105】
<他の実施形態>
(1)上記実施形態では、蓄電素子としてラミネート型のバッテリーセル20を用いたが、これに限られることはなく、ラミネート型のバッテリーセル以外の蓄電素子を用いてもよい。
(2)上記実施形態では、前後方向に交差(直交)する表面42S,142S,242S,342Sに対して、出力用コネクタ90,190は上方、出力用コネクタ290は前方、出力用コネクタ390は左方に開口する構成としたが、これに限られることはなく、コネクタが開口する方向は任意に設定可能である。
(3)実施形態1では、FPC60が第1バスバーモジュール10A側の第1FPC40と第2バスバーモジュール10B側の第2FPC50とに分割されている構成としたが、これに限られることはなく、FPCは分割されていなくてもよい。
(4)実施形態1では、係止部74A,74Bは凹部73A,73Bに対して1個設けられる構成としたが、これに限られることはなく、例えば、係止部は凹部の左右両方の内壁に一対設けられる構成としてもよい。
(5)実施形態5では、電極リード21の接合部21Jと第1FPC440とは、サブ端子35を介して接続される構成としたが、これに限られることはない。例えば、接合部を構成する電極リードと第1FPCのうち、いずれか一方が他方に向かってのびた形状を有しており、両者が直接半田付け等により電気的に接続される構成としてもよい。
【符号の説明】
【0106】
1: バッテリーモジュール
10,410: 配線モジュール
10A,210A: 第1バスバーモジュール
10B: 第2バスバーモジュール
20: バッテリーセル
20L,420L: バッテリーセル積層体
21: 電極リード
21E: 端部電極リード
21J: 接合部
22: 外面
22U: 上側の外面
30,230: バスバー
30A: 第1バスバー
30B: 第2バスバー
30E: 端部バスバー
31: 本体部
32,232: バスバーの接続部
35: サブ端子
40,140,440: 第1FPC
41: 第1コネクタ
41A: 第1コネクタの接続部
42A,142A: 第1ベースフィルム
42B,142B: 第1カバーレイフィルム
42S,142S,242S,342S: 表面
43,143,443: 第1導電路
43A,143A,53A: 上端部
43B: 第1ランド
44,144: 第2導電路
44A,144A: 前端部
44B: 後端部
45,247: 補強板
46,246,346: 固定用ランド
50: 第2FPC
51: 第2コネクタ
51A: 第2コネクタの接続部
52A: 第2ベースフィルム
52B: 第2カバーレイフィルム
53: 第3導電路
53B: 第2ランド
60,240,340: FPC
62A,242A,342A: ベースフィルム
62B,242B,342B: カバーレイフィルム
63,243,343: 導電路
70,270: プロテクタ
70A,470A: 第1プロテクタ
70B: 第2プロテクタ
71,471: 電極受け部
72: 溝部
73A,73B: 凹部
74A,74B: 係止部
80: カバー
80U: 上側のカバー
90,190,290,390: 出力用コネクタ
91,191,291,391: ハウジング
91A: 底壁
91S: 対向面
92,192,292,392: 端子
92A,192A,292A,392A: 出力用コネクタの接続部
93,293,393: 開口部
94,294,394: 固定部
244: 第4導電路
244A,343A: 右端部
244B: 第4ランド
245: 第5導電路
245A: 左端部
245B: 第5ランド
344: 第6導電路
345: 第7導電路
410A: 第1配線モジュール
447: 第6ランド
475: サブ端子保持部
S: 半田
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