IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ダイフクの特許一覧

<>
  • 特許-物品搬送設備 図1
  • 特許-物品搬送設備 図2
  • 特許-物品搬送設備 図3
  • 特許-物品搬送設備 図4
  • 特許-物品搬送設備 図5
  • 特許-物品搬送設備 図6
  • 特許-物品搬送設備 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-07
(45)【発行日】2024-10-16
(54)【発明の名称】物品搬送設備
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/04 20060101AFI20241008BHJP
【FI】
B65G1/04 521
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021117927
(22)【出願日】2021-07-16
(65)【公開番号】P2023013613
(43)【公開日】2023-01-26
【審査請求日】2023-12-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000003643
【氏名又は名称】株式会社ダイフク
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 豊
(72)【発明者】
【氏名】上田 信
【審査官】福島 和幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-29345(JP,A)
【文献】特開2020-55673(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第101104476(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向に沿って延在するレールを上下方向の複数段に備えると共に、前記レールに沿って走行して物品を搬送する物品搬送車と、支柱と、支持梁と、を備えた物品搬送設備であって、
前記支柱は、前記上下方向に沿って延在するように複数箇所に配置され、
前記支持梁は、前記上下方向に沿う上下方向視で前記第1方向と直交する第2方向に沿って延在するように、前記複数段のうちの対象段に配置されていると共に、前記第2方向に離間して配置された少なくとも2本の前記支柱によって支持され、
前記対象段において前記支持梁が前記レールを下側から支持し、
前記支柱と前記支持梁とは、連結ユニットを介して連結され、
前記第1方向の一方側を第1方向第1側とし、前記第1方向の他方側を第1方向第2側とし、前記第2方向の一方側を第2方向第1側とし、前記第2方向の他方側を第2方向第2側として、
前記支持梁は、前記第1方向第1側を向く側面を形成する梁第1側部と、前記第1方向第2側を向く側面を形成する梁第2側部と、下側を向く面を形成する梁下部と、を備え、
前記支柱は、前記第1方向第1側を向く側面を形成する柱第1側部と、前記第1方向第2側を向く側面を形成する柱第2側部と、前記第2方向第1側を向く側面を形成する柱第3側部と、を備え、
前記連結ユニットは、第1側面連結部材と、第2側面連結部材と、下側連結部材と、を備え、
前記下側連結部材は、上側を向く面を形成する下側連結上部と、前記第2方向第2側を向く面を形成する下側連結側部と、を備え、
前記下側連結上部が前記梁下部に固定され、前記下側連結側部が前記柱第3側部に固定され、
前記第1側面連結部材は、前記第1方向第2側を向く面である第1連結側面を備え、
前記第1側面連結部材は、前記第1連結側面の一部の領域である側面第1領域を形成する第1連結部と、前記第1連結側面における前記側面第1領域よりも前記第2方向第1側に配置された領域である側面第2領域を形成する第2連結部と、を備え、
前記第1連結部が前記柱第1側部に固定され、前記第2連結部が前記梁第1側部に固定され、
前記第2側面連結部材は、前記第1方向第1側を向く面である第2連結側面を備え、
前記第2側面連結部材は、前記第2連結側面の一部の領域である側面第3領域を形成する第3連結部と、前記第2連結側面における前記側面第3領域よりも前記第2方向第1側に配置された領域である側面第4領域を形成する第4連結部と、を備え、
前記第3連結部が前記柱第2側部に固定され、前記第4連結部が前記梁第2側部に固定されている、物品搬送設備。
【請求項2】
前記第1連結部と前記第3連結部と前記支柱とが、これらを貫通するように前記第1方向に沿って配置された第1ボルトを用いて締結固定され、
前記第2連結部と前記第4連結部と前記支持梁とが、これらを貫通するように前記第1方向に沿って配置された第2ボルトを用いて締結固定されている、請求項1に記載の物品搬送設備。
【請求項3】
前記下側連結上部と前記梁下部とが、前記上下方向に沿って配置された第3ボルトを用いて締結固定され、
前記下側連結側部と前記柱第3側部とが、前記第2方向に沿って配置された第4ボルトを用いて締結固定されている、請求項1又は2に記載の物品搬送設備。
【請求項4】
前記下側連結部材が、前記第1方向に沿う第1方向視で、前記第2方向に沿う前記下側連結上部における前記第2方向第2側の端部と前記上下方向に沿う前記下側連結側部における上側の端部とが接続されたL字状に形成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の物品搬送設備。
【請求項5】
前記第1側面連結部材は、更に、上側を向く面を形成する第1連結上面部を備え、
前記第2側面連結部材は、更に、上側を向く面を形成する第2連結上面部を備え、
前記レールは、前記第2方向第1側を向く側面を形成するレール第1側部と、前記第2方向第2側を向く側面を形成するレール第2側部と、を備え、
前記レールは、前記連結ユニットを介して前記支持梁及び前記支柱に連結されており、
前記連結ユニットは、更に、第1レール連結部材と、第2レール連結部材と、を備え、
前記第1レール連結部材は、下側を向く面を形成する第5連結部と、前記第2方向第2側を向く面を形成する第6連結部と、を備え、
前記第5連結部が前記第1連結上面部及び前記第2連結上面部に固定され、前記第6連結部が前記レール第1側部に固定され、
前記第2レール連結部材は、下側を向く面を形成する第7連結部と、前記第2方向第1側を向く面を形成する第8連結部と、を備え、
前記第7連結部が前記第1連結上面部及び前記第2連結上面部に固定され、前記第8連結部が前記レール第2側部に固定されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の物品搬送設備。
【請求項6】
前記第5連結部と前記第1連結上面部との固定部、前記第5連結部と前記第2連結上面部との固定部、前記第6連結部と前記レール第1側部との固定部、前記第7連結部と前記第1連結上面部との固定部、前記第7連結部と前記第2連結上面部との固定部、及び、前記第8連結部と前記レール第2側部との固定部のそれぞれが、ボルトを用いた締結固定部とされている、請求項5に記載の物品搬送設備。
【請求項7】
前記レールを第1レールとして、前記第2方向に沿って延在する第2レールを更に備え、
前記物品搬送車は、前記第1レールに沿って走行する第1台車と、前記第2レールに沿って走行する第2台車と、を備え、
前記第1台車は、前記第2台車を搭載した状態で前記第1レールに沿って走行可能に構成され、
前記第2台車は、前記第1台車が前記第2レールに対応する前記第1方向の位置にある状態で、前記第1台車上と前記第2レール上との間を移動可能に構成され、
前記第2レールを支持する支持部材は、前記支持梁及び前記連結ユニットを介さずに前記支柱に連結されており、
前記第1レールは、前記支持部材と前記上下方向の配置領域が重なるように配置され、
前記支持梁は、前記支持部材よりも下側に配置されている、請求項1から6のいずれか一項に記載の物品搬送設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1方向に沿って延在するレールを上下方向の複数段に備えると共に、レールに沿って走行して物品を搬送する物品搬送車を備えた物品搬送設備に関する。
【背景技術】
【0002】
このような物品搬送設備の一例が、特開2019-119585号公報(特許文献1)に開示されている。以下、この背景技術の説明では、特許文献1における符号を括弧内に引用する。
【0003】
特許文献1の物品搬送設備は、第一方向(X)に沿って延在する第一走行レール(13)を上下方向(Z)の複数段に備えていると共に、第一走行レール(13)に沿って走行して物品(W)を搬送する搬送台車(12)を備えている。搬送台車(12)は、第一走行レール(13)に沿って走行する親台車(18)と、親台車(18)に搭載可能な子台車(19)とを備えている。この物品搬送設備では、物品(W)を収納する収納棚(11)が設けられており、親台車(18)が、子台車(19)を搭載した状態で、移載対象の収納棚(11)に対応する位置まで第一走行レール(13)に沿って走行した後、子台車(19)が、親台車(18)から分離して、収納棚(11)に対して物品(W)を移載する。収納棚(11)は複数段に配置されており、複数段のそれぞれにおいて、第一走行レール(13)が、収納棚(11)に対応する高さに配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2019-119585号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、レールに沿って走行する物品搬送車(特許文献1では、第一走行レールに沿って走行する搬送台車)の配置密度の向上の観点から、上下方向に並ぶレールの間隔は、小さく抑えられることが望ましい。特許文献1の物品搬送設備のように、複数段のそれぞれに物品を収納する収納部(特許文献1では、収納棚)が設けられる場合には、物品の収納効率の向上の観点からも、上下方向に並ぶレールの間隔を小さく抑えられることが望ましい。
【0006】
特許文献1の物品搬送設備では、物品搬送車が走行するレールが、上下方向に沿って延在するように配置された支柱に対して直接的に又は間接的に支持されていると、特許文献1の図面等から理解される。レールを支柱に対して支持する支持構造には、物品搬送車の走行に伴い、比較的大きな応力が繰り返し発生する。そのため、支持構造を構成する部材の寸法が、当該支持構造の耐久性を確保するために大きくなりやすく、この結果、支持構造の占有スペースが大きくなりやすい。このような支持構造の占有スペースの増大は、上下方向に並ぶレールの間隔を小さく抑えることの妨げとなりやすい。
【0007】
そこで、レールを支柱に対して支持する支持構造の耐久性を適切に確保しつつ、上下方向に並ぶレールの間隔を小さく抑えることが可能な物品搬送設備の実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係る物品搬送設備は、第1方向に沿って延在するレールを上下方向の複数段に備えると共に、前記レールに沿って走行して物品を搬送する物品搬送車と、支柱と、支持梁と、を備えた物品搬送設備であって、前記支柱は、前記上下方向に沿って延在するように複数箇所に配置され、前記支持梁は、前記上下方向に沿う上下方向視で前記第1方向と直交する第2方向に沿って延在するように、前記複数段のうちの対象段に配置されていると共に、前記第2方向に離間して配置された少なくとも2本の前記支柱によって支持され、前記対象段において前記支持梁が前記レールを下側から支持し、前記支柱と前記支持梁とは、連結ユニットを介して連結され、前記第1方向の一方側を第1方向第1側とし、前記第1方向の他方側を第1方向第2側とし、前記第2方向の一方側を第2方向第1側とし、前記第2方向の他方側を第2方向第2側として、前記支持梁は、前記第1方向第1側を向く側面を形成する梁第1側部と、前記第1方向第2側を向く側面を形成する梁第2側部と、下側を向く面を形成する梁下部と、を備え、前記支柱は、前記第1方向第1側を向く側面を形成する柱第1側部と、前記第1方向第2側を向く側面を形成する柱第2側部と、前記第2方向第1側を向く側面を形成する柱第3側部と、を備え、前記連結ユニットは、第1側面連結部材と、第2側面連結部材と、下側連結部材と、を備え、前記下側連結部材は、上側を向く面を形成する下側連結上部と、前記第2方向第2側を向く面を形成する下側連結側部と、を備え、前記下側連結上部が前記梁下部に固定され、前記下側連結側部が前記柱第3側部に固定され、前記第1側面連結部材は、前記第1方向第2側を向く面である第1連結側面を備え、前記第1側面連結部材は、前記第1連結側面の一部の領域である側面第1領域を形成する第1連結部と、前記第1連結側面における前記側面第1領域よりも前記第2方向第1側に配置された領域である側面第2領域を形成する第2連結部と、を備え、前記第1連結部が前記柱第1側部に固定され、前記第2連結部が前記梁第1側部に固定され、前記第2側面連結部材は、前記第1方向第1側を向く面である第2連結側面を備え、前記第2側面連結部材は、前記第2連結側面の一部の領域である側面第3領域を形成する第3連結部と、前記第2連結側面における前記側面第3領域よりも前記第2方向第1側に配置された領域である側面第4領域を形成する第4連結部と、を備え、前記第3連結部が前記柱第2側部に固定され、前記第4連結部が前記梁第2側部に固定されている。
【0009】
本構成では、下側連結部材が、支持梁の梁下部に固定される下側連結上部と、支柱の柱第3側部に固定される下側連結側部とを備えるため、レールを下側から支持する支持梁に作用する鉛直荷重を、下側連結部材を介して支柱によって適切に支持することができる。その上で、本構成では、第1側面連結部材が、支柱の柱第1側部に固定される第1連結部と、支持梁の梁第1側部に固定される第2連結部とを備え、第2側面連結部材が、支柱の柱第2側部に固定される第3連結部と、支持梁の梁第2側部に固定される第4連結部とを備えている。よって、第1側面連結部材と第2側面連結部材とにより支柱と支持梁とを第1方向の両側から挟んだ状態で、支柱の第1方向の側面と支持梁の第1方向の側面とを連結することができる。言い換えれば、第1側面連結部材と第2側面連結部材とで支柱を抱き込むように、支持梁を支柱に連結することができる。このような態様で支持梁を支柱に連結することで、レールの側から支持梁を介して連結ユニットに作用するモーメント荷重を支柱に効率的に伝達することができ、この結果、連結ユニットに局部的に大きな応力を発生し難くすることができる。
【0010】
このように、本構成では、レールを支柱に対して支持する支持構造を構成する連結ユニットが、第1側面連結部材と第2側面連結部材と下側連結部材とを用いて支持梁と支柱とを連結しているため、連結ユニットに局部的に大きな応力を発生し難くすることができる。よって、連結ユニットが構成する支持構造の耐久性を高くしやすく、支持構造の耐久性を適切に確保しながら、支持構造を構成する連結ユニットの小型化を図ることができる。そして、連結ユニットの小型化により、支持構造の占有スペースを小さく抑えて、上下方向に並ぶレールの間隔を小さく抑えやすくなる。
【0011】
以上のように、本構成によれば、レールを支柱に対して支持する支持構造の耐久性を適切に確保しつつ、上下方向に並ぶレールの間隔を小さく抑えることが可能となっている。それにより、レールに沿って走行する物品搬送車の配置密度の向上を図ることができる。また、複数段のそれぞれに物品を収納する収納部が設けられる場合には、上下方向に並ぶレールの間隔を小さく抑えることで、物品の収納効率の向上を図ることもできる。
【0012】
物品搬送設備の更なる特徴と利点は、図面を参照して説明する実施形態についての以下の記載から明確となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】物品搬送設備の平面図
図2】物品搬送設備の一部の縦断正面図
図3】物品搬送設備の一部の横断平面図
図4】物品搬送設備の一部の縦断正面図
図5】物品搬送設備の一部の縦断側面図
図6】連結ユニットの一部の分解斜視図
図7】物品搬送設備の一部の横断平面図
【発明を実施するための形態】
【0014】
物品搬送設備の実施形態について、図面を参照して説明する。図1及び図2に示すように、物品搬送設備100は、第1方向Xに沿って延在する第1レール20を上下方向Z(鉛直方向)の複数段に備えると共に、第1レール20に沿って走行して物品Wを搬送する物品搬送車10と、支柱1と、支持梁2と、を備えている。ここでは、第1方向Xは水平方向である。上下方向Zに沿う上下方向視(平面視)で第1方向Xと直交する方向を第2方向Yとして、本実施形態では、複数段のそれぞれにおいて、一対の第1レール20が第2方向Yに離間して配置されている。一対の第1レール20は、上下方向Zの同じ位置に(すなわち、同じ高さに)配置されている。ここでは、第2方向Yは水平方向(具体的には、第1方向Xに直交する水平方向)である。第1レール20が設けられる段Lの数はこれに限定されないが、図2に示す例では、第1レール20が、第1段L1、第2段L2、及び第3段L3の3つの段Lに設けられている。本実施形態では、第1レール20が「レール」に相当する。
【0015】
ここで、第1方向Xの一方側を第1方向第1側X1とし、第1方向Xの他方側を第1方向第2側X2とする。また、第2方向Yの一方側を第2方向第1側Y1とし、第2方向Yの他方側を第2方向第2側Y2とする。ここでは、第2方向Yにおける第1レール20(ここでは、一対の第1レール20の間の第2方向Yの中心位置)に近づく側を、第2方向第1側Y1とし、その反対側を、第2方向第2側Y2としている。よって、図1及び図2に示すように、第1レール20(ここでは、一対の第1レール20)に対して第2方向Yの両側の領域の間で、第2方向第1側Y1の向きは互いに反対向きとなっている。
【0016】
支柱1は、上下方向Zに沿って延在するように複数箇所に配置されている。図1に示すように、支柱1は、第1方向Xの複数箇所に配置されており、具体的には、第1方向Xに並ぶように複数配置されている。第1レール20は、第1方向Xに離間して配置された複数の支柱1(具体的には、第1方向Xに並ぶ複数の支柱1)に連結されることで、当該複数の支柱1に支持されている。後述するように、第1レール20は、支持梁2及び連結ユニット3を介して当該複数の支柱1に連結されている。また、図1及び図2に示すように、支柱1は、第2方向Yの複数箇所に配置されており、具体的には、第2方向Yに並ぶように複数配置されている。支持梁2(図2図3参照)は、第2方向Yに離間して配置された複数の支柱1(具体的には、第2方向Yに並ぶ複数の支柱1)に連結されることで、当該複数の支柱1に支持されている。後述するように、支持梁2は、連結ユニット3を介して当該複数の支柱1(具体的には、第2方向Yに並ぶ一対の支柱1)に連結されている。支柱1は、例えば、床部に立設される。支柱1として、例えば、リップ溝形鋼等の形鋼を用いることができる。
【0017】
図1に示すように、本実施形態では、物品搬送設備100は、第2方向Yに沿って延在する第2レール30を備えている。ここでは、第2レール30は、複数段のそれぞれに設けられている(図2参照)。第2レール30は、第2方向Yに離間して配置された複数の支柱1(具体的には、第2方向Yに並ぶ複数の支柱1)に連結されることで、当該複数の支柱1に支持されている。後述するように、第2レール30は、支持部材9を介して当該複数の支柱1に連結されている。図1に示すように、第2レール30は、第1方向Xの複数箇所に配置されており、第2レール30を支持するための複数の支柱1が、第1方向X及び第2方向Yの双方に並ぶように配置されている。
【0018】
図1に示すように、本実施形態では、物品搬送設備100は、物品Wを収納する収納棚90を備えている。収納棚90は、第2レール30を支持するための支柱1を用いて形成されている。具体的には、収納棚90における物品Wの収納部91が、物品Wを支柱1に対して支持するように形成されている。後述するように、本実施形態では、収納部91が、第2レール30に形成された載置面31に物品Wを載置するように形成されている。図1に示す例では、第2レール30及び収納棚90が、第1レール20(ここでは、一対の第1レール20)に対して第2方向Yの両側に設けられているが、第2レール30及び収納棚90の一方又は双方が、第1レール20に対して第2方向Yの一方側にのみ設けられる構成とすることもできる。
【0019】
収納棚90に入庫する物品Wは、外部から入庫部92(図1参照)に搬入され、収納棚90から出庫する物品Wは、出庫部93(図1参照)から外部に搬出される。図1に示す例では、入庫部92と出庫部93とを第1方向Xの同じ側(具体的には、第1方向第1側X1)に設けているが、入庫部92と出庫部93とを第1方向Xの両側に分けて設け、或いは、入庫部92と出庫部93とを第1方向Xの両側に設けてもよい。物品搬送車10は、収納棚90に入庫する物品Wを入庫部92から収納棚90(具体的には、収納部91)に搬送し、収納棚90から出庫する物品Wを収納棚90(具体的には、収納部91)から出庫部93に搬送する。物品Wの種類はこれに限定されないが、図2図4、及び図5では、荷Wbが載せられた状態のパレットWaや荷Wbが載せられていない状態のパレットWaが物品Wである場合を例示している。
【0020】
図2に簡略化して示すように、物品搬送車10は、第1レール20の第1走行面23(上下方向Zの上側Z1を向く面)を転動する第1走行輪11aを備えている。第1走行輪11aが電動モータ等の駆動装置(図示せず)により回転駆動されることで、物品搬送車10が第1レール20に沿って走行する。本実施形態では、第1レール20は一対設けられているため、物品搬送車10は、一対の第1レール20の一方の第1走行面23を転動する第1走行輪11aと、一対の第1レール20の他方の第1走行面23を転動する第1走行輪11aと、を備えている。
【0021】
図2では、物品搬送車10が、複数段のそれぞれ(図2に示す例では、3つの段Lのそれぞれ)に配置されている状態を示しているが、物品搬送車10は複数段のそれぞれに必ずしも配置される必要はない。すなわち、物品搬送車10が互いに異なる段Lの間で移動可能な場合(例えば、物品搬送車10を互いに異なる段Lの間で移動させるための昇降装置が設けられる場合)には、段Lの数よりも少ない数の物品搬送車10が設けられ、複数段の一部の段Lのみに物品搬送車10が配置される構成とすることもできる。また、段Lの数以上の数の物品搬送車10が設けられる場合であっても、各段Lでの物品Wの搬送状況に応じて、複数段の一部の段Lのみに物品搬送車10が配置された状態となり得る構成とすることもできる。
【0022】
本実施形態では、物品搬送車10は、第1レール20に沿って走行する第1台車11と、第2レール30に沿って走行する第2台車12と、を備えている。第1台車11は、第2台車12を搭載した状態で第1レール20に沿って走行可能に構成されている。すなわち、第2台車12は、第1台車11に搭載された状態で第1方向Xに移動可能であると共に、第1台車11から分離した状態で第2方向Yに移動可能である。このように、本実施形態では、物品搬送車10は、親台車としての第1台車11と子台車としての第2台車12とを備えた親子台車である。図2では、第2台車12が第1台車11に搭載された状態の物品搬送車10を第2段L2に示し、第2台車12が第1台車11から分離した状態の物品搬送車10を第1段L1に示している。
【0023】
第1台車11は、上述した第1走行輪11aを備えており、第1走行輪11aが回転駆動されることで、第1台車11が第1レール20に沿って走行する。また、図5に簡略化して示すように、第2台車12は、第2レール30の第2走行面33(上側Z1を向く面)を転動する第2走行輪12aを備えている。第2走行輪12aが電動モータ等の駆動装置(図示せず)により回転駆動されることで、第2台車12が第2レール30に沿って走行する。また、第2走行輪12aが回転駆動されることで、第1台車11上と第2レール30上との間を第2台車12が移動する。本実施形態では、第2台車12は、第1方向Xに離間して配置された一対の第2レール30に沿って走行するため、第2台車12は、一対の第2レール30の一方の第2走行面33を転動する第2走行輪12aと、一対の第2レール30の他方の第2走行面33を転動する第2走行輪12aと、を備えている。一対の第2レール30は、同じ高さに配置されている。
【0024】
第2台車12は、第1台車11が第2レール30に対応する第1方向Xの位置(以下、「第2レール対応位置」という)にある状態で、第1台車11上と第2レール30上との間を移動可能に構成されている。具体的には、第1台車11に搭載された状態の第2台車12の第2走行輪12aが、第2レール30(具体的には、第2走行面33)と第1方向Xの同じ位置に配置される位置を、第2レール対応位置として設定している。また、第1台車11に搭載された状態の第2台車12の第2走行輪12aの下端と同じ高さに第2走行面33が配置されるように、第2レール30が設けられている。よって、第1台車11が第2レール対応位置にある状態で、第2走行輪12aが回転駆動されることで、第2台車12が第1台車11上と第2レール30上との間を移動する。本実施形態では、第2台車12は、第1方向Xに離間して配置された一対の第2レール30に沿って走行する。そのため、第2レール対応位置は、第1台車11に搭載された状態の第2台車12の第1方向Xの両側の第2走行輪12aのそれぞれが、対応する第2レール30の第2走行面33と第1方向Xの同じ位置に配置される位置に設定されている。
【0025】
図2及び図5に示すように、第2台車12は、物品Wを上下方向Zの下側Z2から支持する支持面12bを備えている。支持面12bは、収納部91における物品Wの載置面31よりも上側Z1の上昇位置と、載置面31よりも下側Z2の下降位置との間で、昇降可能に構成されている。第2台車12は、電動モータ等の駆動装置(図示せず)の駆動力により支持面12bを昇降させる。
【0026】
本実施形態では、収納部91は、第2レール30を用いて形成されている。具体的には、図5に示すように、第2レール30は、上述した第2走行面33に加えて、第2走行面33よりも上側Z1に配置される載置面31(上側Z1を向く面)と、上下方向Zに延びるように形成されて第2走行面33と載置面31とを連結する連結部32と、を備えている。載置面31(ここでは、載置面31が形成された第2レール30)の第2方向Yの長さは、複数の物品Wを第2方向Yに並べて載置可能な長さに設定されている。よって、図1に示すように、1つの収納部91に、複数の物品Wを第2方向Yに並べて収納することができる。
【0027】
図5に示すように、物品Wは、第1方向Xの両側が載置面31に載置された状態で、収納部91に収納される。本実施形態では、第1方向Xに離間して配置された一対の第2レール30が、第2台車12の1つの走行経路を形成していると共に、1つの収納部91を構成している。ここで、1つの収納部91を構成する一対の載置面31の間の第1方向Xの中心位置に向かう側を、第1方向Xの内側とし、その反対側を、第1方向Xの外側とすると、載置面31のそれぞれは、当該載置面31と同じ第2レール30に形成された第2走行面33に対して、第1方向Xの外側に配置されている。すなわち、1つの収納部91を構成する一対の載置面31の第1方向Xの間に、第2台車12の1つの走行経路を形成する一対の第2走行面33が配置されている。本実施形態では、図1に示すように、第1方向Xに離間して配置された上記一対の第2レール30の組が、第1方向Xに並ぶように複数組配置されている。これにより、第2台車12の走行経路及び収納部91が、第1方向Xに並ぶように複数形成されている。また、第2レール30は、複数段のそれぞれに設けられているため、第2台車12の走行経路及び収納部91は、複数段のそれぞれに形成されている。
【0028】
収納棚90に物品Wを入庫する場合、第2台車12を搭載した状態の第1台車11が、入庫部92にて入庫対象の物品Wを受け取った後、第2レール対応位置まで第1レール20に沿って走行する。ここでの第2レール対応位置は、当該物品Wを収納する収納部91を構成する第2レール30(具体的には、一対の第2レール30)に対応する第1方向Xの位置である。第1台車11が当該第2レール対応位置に停止した状態で、第2台車12が、支持面12bを上昇位置に上昇させて支持面12bにて物品Wを支持した状態で(図2における第1段L1の第2台車12を参照)、第1台車11上から第2レール30上に移動すると共に、当該物品Wを収納する収納位置まで第2レール30に沿って走行する。そして、第2台車12は、当該収納位置に停止した状態で、支持面12bを下降位置まで下降させて支持面12bに支持されていた物品Wを載置面31に載せることで(図5参照)、当該収納位置に物品Wを収納する。
【0029】
収納棚90から物品Wを出庫する場合、物品Wを支持していない第2台車12を搭載した状態の第1台車11が、第2レール対応位置まで第1レール20に沿って走行する。ここでの第2レール対応位置は、出庫対象の物品Wが収納される収納部91を構成する第2レール30(具体的には、一対の第2レール30)に対応する第1方向Xの位置である。第1台車11が当該第2レール対応位置に停止した状態で、第2台車12が、支持面12bを下降位置に下降させた状態で、第1台車11上から第2レール30上に移動すると共に、出庫対象の物品Wが収納された収納位置まで第2レール30に沿って走行する。第2台車12は、当該収納位置に停止した状態で、支持面12bを上昇位置まで上昇させて、載置面31に載置されている物品Wを支持面12bにて持ち上げることで、当該物品Wを載置面31から支持面12bに移載する。そして、第2台車12は、支持面12bを上昇位置に維持した状態で、第1台車11の側に第2レール30に沿って移動した後、第2レール30上から第1台車11上に移動する。その後、第2台車12を搭載した状態の第1台車11が、出庫部93まで第1レール20に沿って走行して、出庫部93に物品Wを渡す。
【0030】
次に、本実施形態の物品搬送設備100における第1レール20の支柱1に対する支持構造について説明する。以下に述べるように、第1レール20は、支持梁2及び連結ユニット3を介して支柱1に連結されることで、支柱1に支持されている。
【0031】
図2に示すように、支持梁2は、第2方向Yに沿って延在するように、複数段のうちの対象段に配置されている。そして、対象段において、支持梁2が第1レール20(ここでは、一対の第1レール20)を下側Z2から支持している。複数段のうちの複数の段Lが対象段である場合には、対象段のそれぞれにおいて、支持梁2が第1レール20を下側Z2から支持する。対象段は、複数段のうちの一部であっても全てであってもよい。本実施形態では、複数段のうちの最下段を除く全ての段Lを、対象段としている。そのため、図2に示す例では、第2段L2及び第3段L3が対象段とされ、第1段L1には支持梁2は配置されずに、第2段L2及び第3段L3のそれぞれに支持梁2が配置されている。図2に示す例では、最下段である第1段L1に配置された第1レール20は、支柱1を介さずに床部に支持されている。
【0032】
図3に示すように、対象段において、支持梁2は、第1方向Xの複数箇所に配置されており、具体的には、第1方向Xに並ぶように複数配置されている。対象段において、第1方向Xに離間して配置された複数の支持梁2(具体的には、第1方向Xに並ぶ複数の支持梁2)が、第1レール20(ここでは、一対の第1レール20)を下側Z2から支持している。
【0033】
支持梁2は、第2方向Yに離間して配置された少なくとも2本の支柱1によって支持されている。本実施形態では、支持梁2は、第2方向Yに離間して配置された2本の支柱1(具体的には、第2方向Yに並ぶ2本の支柱1)によって支持されている。支柱1と支持梁2とは、連結ユニット3を介して連結されている。具体的には、図3に示すように、支持梁2は、第2方向Yの両側のそれぞれにおいて、連結ユニット3を介して支柱1に連結されている。すなわち、支持梁2は、一対の連結ユニット3を介して、第2方向Yに並ぶ2本の支柱1に連結されている。第2方向Yにおける支柱1に対して支持梁2が配置される側が、第2方向第1側Y1となる。
【0034】
第2方向Yの一方側において支持梁2を支柱1に連結する連結ユニット3と、第2方向Yの他方側において支持梁2を支柱1に連結する連結ユニット3とは、第2方向Yに直交する面(具体的には、これら一対の連結ユニット3の間の第2方向Yの中心位置において第2方向Yに直交する面)を対称面として、互いに鏡対称の関係となるように構成されている。すなわち、これら一対の連結ユニット3の一方の連結ユニット3は、他方の連結ユニット3と同じ構成であって、上記の対称面に対して当該他方の連結ユニット3と鏡対称に配置されている。
【0035】
上述したように、本明細書では、第1レール20(ここでは、一対の第1レール20)に対して第2方向Yの両側の領域の間で、第2方向第1側Y1の向きが互いに反対向きとなるように、第2方向第1側Y1及び第2方向第2側Y2を定義している。一方、第1方向Xについては、これら2つの領域の間で共通に、第1方向第1側X1及び第1方向第2側X2を定義している。よって、図5図7は、第2方向Yの一方側(図3における左側)の連結ユニット3を示しているが、第2方向Yの他方側(図3における右側)の連結ユニット3は、図5図7の連結ユニット3を第1方向Xに反転させた構成を備えている。
【0036】
図5及び図6に示すように、支持梁2は、第1方向第1側X1を向く側面を形成する梁第1側部2aと、第1方向第2側X2を向く側面を形成する梁第2側部2bと、下側Z2を向く面を形成する梁下部2cと、を備えている。なお、第1方向第1側X1を向く側面を形成する梁第1側部2aのように、対象面を形成する対象部とは、当該対象面及び当該対象面を形成するために必要な部分(例えば、壁部)を含む概念である。また、支柱1は、第1方向第1側X1を向く側面を形成する柱第1側部1aと、第1方向第2側X2を向く側面を形成する柱第2側部1bと、第2方向第1側Y1を向く側面を形成する柱第3側部1cと、を備えている。本実施形態では、支持梁2は、柱第3側部1cとの間に第2方向Yの隙間が形成されるように、連結ユニット3を介して支柱1に連結されている。支持梁2の形状はこれに限定されないが、図5に示すように、本実施形態では、支持梁2は、断面形状が矩形の筒状に形成されている。支持梁2として、例えば、角形鋼管を用いることができる。
【0037】
図5及び図6に示すように、連結ユニット3は、第1側面連結部材4と、第2側面連結部材5と、下側連結部材6と、を備えている。
【0038】
図6に示すように、下側連結部材6は、上側Z1を向く面を形成する下側連結上部6aと、第2方向第2側Y2を向く面を形成する下側連結側部6bと、を備えている。本実施形態では、下側連結上部6aと下側連結側部6bとが一体的に形成されている。ここで、複数の部分が一体的に形成されているとは、1つの部材を折り曲げ加工すること等によって、これら複数の部分が1つの部材で構成されていることを意味する。そして、下側連結上部6aが梁下部2cに固定され、下側連結側部6bが柱第3側部1cに固定されている。具体的には、下側連結上部6aが形成する上側Z1を向く面が、梁下部2cが形成する下側Z2を向く面と対向するように配置された状態で、下側連結上部6aが梁下部2cに固定されている。また、下側連結側部6bが形成する第2方向第2側Y2を向く面が、柱第3側部1cが形成する第2方向第1側Y1を向く面と対向するように配置された状態で、下側連結側部6bが柱第3側部1cに固定されている。なお、面が別の面と対向するとは、これら2つの面が当接する場合と、これら2つの面の間に他部材が配置される場合との、双方を含む概念である。
【0039】
図4及び図6に示すように、本実施形態では、下側連結部材6が、第1方向Xに沿う第1方向視で、第2方向Yに沿う下側連結上部6aにおける第2方向第2側Y2の端部と上下方向Zに沿う下側連結側部6bにおける上側Z1の端部とが接続されたL字状に形成されている。このような構成とは異なり、例えば、下側連結部材6が、第1方向Xが厚さ方向(板面に直交する方向)となる板状に形成されて下側連結上部6aと下側連結側部6bとを連結する補強板部を備える構成等とすることもできる。
【0040】
図6に示すように、第1側面連結部材4は、第1方向第2側X2を向く面である第1連結側面S1を備えている。すなわち、第1側面連結部材4は、第1連結側面S1を形成する第1連結側面部41を備えている。第1側面連結部材4(具体的には、第1連結側面部41)は、第1連結側面S1の一部の領域である側面第1領域S1aを形成する第1連結部41aと、第1連結側面S1における側面第1領域S1aよりも第2方向第1側Y1に配置された領域である側面第2領域S1bを形成する第2連結部41bと、を備えている。本実施形態では、第1連結部41aと第2連結部41bとが一体的に形成されている。そして、第1連結部41aが柱第1側部1aに固定され、第2連結部41bが梁第1側部2aに固定されている。具体的には、第1連結部41aが形成する側面第1領域S1aが、柱第1側部1aが形成する第1方向第1側X1を向く面と対向するように配置された状態で、第1連結部41aが柱第1側部1aに固定されている。また、第2連結部41bが形成する側面第2領域S1bが、梁第1側部2aが形成する第1方向第1側X1を向く面と対向するように配置された状態で、第2連結部41bが梁第1側部2aに固定されている。
【0041】
本実施形態では、柱第1側部1aが形成する第1方向第1側X1を向く面と、梁第1側部2aが形成する第1方向第1側X1を向く面とは、第1方向Xの同じ位置に配置されている。そのため、側面第1領域S1aと側面第2領域S1bとは、第1方向Xの同じ位置に配置されている。ここでは、全体が平坦面となるように第1連結側面S1が形成されており、これにより、側面第1領域S1aと側面第2領域S1bとが第1方向Xの同じ位置に配置されている。
【0042】
図6に示すように、第2側面連結部材5は、第1方向第1側X1を向く面である第2連結側面S2を備えている。すなわち、第2側面連結部材5は、第2連結側面S2を形成する第2連結側面部51を備えている。第2側面連結部材5(具体的には、第2連結側面部51)は、第2連結側面S2の一部の領域である側面第3領域S2aを形成する第3連結部51aと、第2連結側面S2における側面第3領域S2aよりも第2方向第1側Y1に配置された領域である側面第4領域S2bを形成する第4連結部51bと、を備えている。本実施形態では、第3連結部51aと第4連結部51bとが一体的に形成されている。そして、第3連結部51aが柱第2側部1bに固定され、第4連結部51bが梁第2側部2bに固定されている。具体的には、第3連結部51aが形成する側面第3領域S2aが、柱第2側部1bが形成する第1方向第2側X2を向く面と対向するように配置された状態で、第3連結部51aが柱第2側部1bに固定されている。また、第4連結部51bが形成する側面第4領域S2bが、梁第2側部2bが形成する第1方向第2側X2を向く面と対向するように配置された状態で、第4連結部51bが梁第2側部2bに固定されている。
【0043】
本実施形態では、柱第2側部1bが形成する第1方向第2側X2を向く面と、梁第2側部2bが形成する第1方向第2側X2を向く面とは、第1方向Xの同じ位置に配置されている。そのため、側面第3領域S2aと側面第4領域S2bとは、第1方向Xの同じ位置に配置されている。ここでは、全体が平坦面となるように第2連結側面S2が形成されており、これにより、側面第3領域S2aと側面第4領域S2bとが第1方向Xの同じ位置に配置されている。
【0044】
本実施形態では、下側連結上部6aと梁下部2cとの固定部、下側連結側部6bと柱第3側部1cとの固定部、第1連結部41aと柱第1側部1aとの固定部、第2連結部41bと梁第1側部2aとの固定部、第3連結部51aと柱第2側部1bとの固定部、及び、第4連結部51bと梁第2側部2bとの固定部のそれぞれが、ボルトBを用いた締結固定部とされている。なお、ボルトBを用いた締結固定部では、固定対象となる複数の部材のそれぞれに形成された取付孔に挿通或いは挿入されたボルトBが、雌ねじ部に螺合することで、固定対象となる複数の部材が互いに固定されている。雌ねじ部は、例えば、ナット(固定対象となる部材に対して溶接やカシメ等により固定されるものを含む)に形成された雌ねじ部や、取付孔にタップ加工等により形成された雌ねじ部等の、あらゆる形態の雌ねじ部を採用することができる。
【0045】
図6及び図7に示すように、本実施形態では、第1連結部41aと第3連結部51aと支柱1とが、これらを貫通するように第1方向Xに沿って配置された第1ボルトB1(本例では、1つの第1ボルトB1)を用いて締結固定されている。すなわち、第1連結部41aと柱第1側部1aとの固定部と、第3連結部51aと柱第2側部1bとの固定部とを、共通の第1ボルトB1を用いて構成している。本例では、第1ボルトB1を用いた締結固定部では、第1ボルトB1に螺合する雌ねじ部が、ナットNに形成されており、第1ボルトB1が当該ナットNに螺合した状態で、第1連結部41aと第3連結部51aと支柱1とが固定されている。
【0046】
図6及び図7に示すように、本実施形態では、第2連結部41bと第4連結部51bと支持梁2とが、これらを貫通するように第1方向Xに沿って配置された第2ボルトB2(本例では、2つの第2ボルトB2)を用いて締結固定されている。すなわち、第2連結部41bと梁第1側部2aとの固定部と、第4連結部51bと梁第2側部2bとの固定部とを、共通の第2ボルトB2を用いて構成している。本例では、第2ボルトB2を用いた締結固定部では、第2ボルトB2に螺合する雌ねじ部が、ナットNに形成されており、第2ボルトB2が当該ナットNに螺合した状態で、第2連結部41bと第4連結部51bと支持梁2とが固定されている。
【0047】
図6に示すように、本実施形態では、下側連結上部6aと梁下部2cとが、上下方向Zに沿って配置された第3ボルトB3(本例では、4つの第3ボルトB3)を用いて締結固定されている。本例では、第3ボルトB3が挿通或いは挿入される取付孔が形成された補強板70が、梁下部2cに溶接等により固定されている。そして、第3ボルトB3を用いた締結固定部では、第3ボルトB3が螺合する雌ねじ部が、補強板70の上記取付孔に形成されており、第3ボルトB3が当該取付孔に螺合した状態で、下側連結上部6aと梁下部2cとが固定されている。このように補強板70を設けることで、支持梁2の許容応力度を高めることができる。また、支持梁2は管状に形成されているのに対して(図5参照)、補強板70は板状に形成されているため、補強板70の取付孔に雌ねじ部を形成することで、支持梁2の取付孔に雌ねじ部を形成する場合に比べて、雌ねじ部の形成作業を容易化することができる。
【0048】
図6に示すように、本実施形態では、下側連結側部6bと柱第3側部1cとが、第2方向Yに沿って配置された第4ボルトB4(本例では、4つの第4ボルトB4)を用いて締結固定されている。本例では、第4ボルトB4を用いた締結固定部では、第4ボルトB4に螺合する雌ねじ部が、ナットNに形成されており、第4ボルトB4が当該ナットNに螺合した状態で、下側連結側部6bと柱第3側部1cとが固定されている。
【0049】
本実施形態では、第1レール20は、連結ユニット3を介して支持梁2及び支柱1に連結されている。すなわち、本実施形態では、支柱1と支持梁2とを連結するための連結ユニット3(具体的には、第1側面連結部材4及び第2側面連結部材5)を利用して、第1レール20と支持梁2とを連結している。具体的には、図6に示すように、第1側面連結部材4は、上側Z1を向く面を形成する第1連結上面部42を備え、第2側面連結部材5は、上側Z1を向く面を形成する第2連結上面部52を備えている。図5及び図6に示すように、本実施形態では、第1側面連結部材4は、第2方向Yに沿う第2方向視で、第1方向Xに沿う第1連結上面部42における第1方向第2側X2の端部と上下方向Zに沿う第1連結側面部41における上側Z1の端部とが接続されたL字状に形成されている。また、第2側面連結部材5は、第2方向視で、第1方向Xに沿う第2連結上面部52における第1方向第1側X1の端部と上下方向Zに沿う第2連結側面部51における上側Z1の端部とが接続されたL字状に形成されている。
【0050】
図4及び図7に示すように、第1レール20は、第2方向第1側Y1を向く側面を形成するレール第1側部21と、第2方向第2側Y2を向く側面を形成するレール第2側部22と、を備えている。そして、本実施形態では、連結ユニット3は、第1レール連結部材7と、第2レール連結部材8と、を備えている。
【0051】
図7に示すように、第1レール連結部材7は、下側Z2を向く面を形成する第5連結部7aと、第2方向第2側Y2を向く面を形成する第6連結部7bと、を備えている。本実施形態では、第5連結部7aと第6連結部7bとが一体的に形成されている。そして、第5連結部7aが第1連結上面部42及び第2連結上面部52に固定され、第6連結部7bがレール第1側部21に固定されている。具体的には、第5連結部7aにおける第1方向第1側X1の部分が形成する下側Z2を向く面が、第1連結上面部42が形成する上側Z1を向く面と対向するように配置され、且つ、第5連結部7aにおける第1方向第2側X2の部分が形成する下側Z2を向く面が、第2連結上面部52が形成する上側Z1を向く面と対向するように配置された状態で、第5連結部7aが第1連結上面部42及び第2連結上面部52に固定されている。また、第6連結部7bが形成する第2方向第2側Y2を向く面が、レール第1側部21が形成する第2方向第1側Y1を向く面と対向するように配置された状態で、第6連結部7bがレール第1側部21に固定されている。
【0052】
図7に示すように、第2レール連結部材8は、下側Z2を向く面を形成する第7連結部8aと、第2方向第1側Y1を向く面を形成する第8連結部8bと、を備えている。そして、第7連結部8aが第1連結上面部42及び第2連結上面部52に固定され、第8連結部8bがレール第2側部22に固定されている。具体的には、第7連結部8aにおける第1方向第1側X1の部分が形成する下側Z2を向く面が、第1連結上面部42が形成する上側Z1を向く面と対向するように配置され、且つ、第7連結部8aにおける第1方向第2側X2の部分が形成する下側Z2を向く面が、第2連結上面部52が形成する上側Z1を向く面と対向するように配置された状態で、第7連結部8aが第1連結上面部42及び第2連結上面部52に固定されている。また、第8連結部8bが形成する第2方向第1側Y1を向く面が、レール第2側部22が形成する第2方向第2側Y2を向く面と対向するように配置された状態で、第8連結部8bがレール第2側部22に固定されている。
【0053】
本実施形態では、第5連結部7aと第1連結上面部42との固定部、第5連結部7aと第2連結上面部52との固定部、第6連結部7bとレール第1側部21との固定部、第7連結部8aと第1連結上面部42との固定部、第7連結部8aと第2連結上面部52との固定部、及び、第8連結部8bとレール第2側部22との固定部のそれぞれが、ボルトBを用いた締結固定部とされている。
【0054】
図7に示すように、本実施形態では、第5連結部7aと第1連結上面部42とが、上下方向Zに沿って配置された第5ボルトB5を用いて締結固定され、第5連結部7aと第2連結上面部52とが、上下方向Zに沿って配置された第6ボルトB6を用いて締結固定されている。また、第7連結部8aと第1連結上面部42とが、上下方向Zに沿って配置された第7ボルトB7を用いて締結固定され、第7連結部8aと第2連結上面部52とが、上下方向Zに沿って配置された第8ボルトB8を用いて締結固定されている。そして、第6連結部7bとレール第1側部21とが、第2方向Yに沿って配置された第9ボルトB9を用いて締結固定され、第8連結部8bとレール第2側部22とが、第2方向Yに沿って配置された第10ボルトB10を用いて締結固定されている。このような構成とは異なり、第6連結部7bと第8連結部8bと第1レール20とが、これらを貫通するように第2方向Yに沿って配置された共通のボルトを用いて締結固定される構成とすることもできる。
【0055】
次に、本実施形態の物品搬送設備100における第2レール30の支柱1に対する支持構造について説明する。以下に述べるように、第2レール30は、支持部材9を介して支柱1に連結されることで、支柱1に支持されている。
【0056】
図4図5、及び図7に示すように、第2レール30を支持する支持部材9は、第1方向Xに沿って延在するように配置される梁部9aと、支柱1に固定される固定部9bと、第2レール30を支持する支持部9cと、支持部9cを梁部9a及び固定部9bの一方又は双方(本例では、梁部9a)に連結する支持連結部9dと、を備えている。
【0057】
梁部9aは、第1方向Xに離間して配置された2本の支柱1(具体的には、第1方向Xに並ぶ2本の支柱1)によって支持されている。図5に示すように、梁部9aは、第1方向Xの両側のそれぞれにおいて、固定部9bを介して支柱1に連結されている。すなわち、梁部9aは、一対の固定部9bを介して、第1方向Xに並ぶ2本の支柱1に連結されている。梁部9aの形状はこれに限定されないが、図4に示すように、本実施形態では、梁部9aは、断面形状が矩形の筒状に形成されている。支持梁2として、例えば、角形鋼管を用いることができる。
【0058】
固定部9bは、梁部9aにおける第1方向Xの両端部に溶接等により固定されている。図5に示すように、本実施形態では、固定部9bは、支柱1(具体的には、柱第3側部1c)に形成された孔部に上側Z1から係合する係合部72を備えている。固定部9bは、係合部72が上記孔部に係合し、且つ、抜け止め部材73が固定部9b及び支柱1(具体的には、柱第3側部1c)を貫通するように配置された状態で、支柱1に固定されている。梁部9aにおける第1方向Xの両端部に固定された固定部9bのそれぞれが、このように支柱1に固定されることで、梁部9aが支柱1に支持されている。なお、固定部9bが、ボルトを用いて支柱1に締結固定される構成等とすることもできる。
【0059】
図4図5、及び図7に示すように、支持部9cは、第2方向Yに直交する方向が厚さ方向となる板状に形成されている。具体的には、支持部9cは、上下方向Zが厚さ方向となる板状に形成された部分と、第1方向Xが厚さ方向となる板状に形成された部分と、を備えている。そして、図5に示すように、支持部9cは、第2方向視で、第2レール30の形状に沿うように形成されている。具体的には、支持部9cは、上下方向Zが厚さ方向となる板状に形成されて第2レール30の第2走行面33を下側Z2から支持する第1部分と、上下方向Zが厚さ方向となる板状に形成されて第2レール30の載置面31を下側Z2から支持する第2部分と、第1方向Xが厚さ方向となる板状に形成されて第1部分と第2部分とを連結する第3部分と、を備えている。本例では、第2レール30(具体的には、連結部32)が第11ボルトB11を用いて支持部9c(具体的には、上記第3部分)に締結固定された状態で、第2レール30が支持部9cに支持されている。
【0060】
支持連結部9dは、第2方向Yが厚さ方向となる板状に形成されている。支持連結部9dは、溶接等により梁部9aに固定されていると共に、溶接等により支持部9cに固定されている。これにより、支持連結部9dは、支持部9cを梁部9aに連結している。
【0061】
図4に示すように、支持部材9が備える固定部9bは、支柱1における連結ユニット3が固定される部分とは異なる位置(具体的には、当該部分よりも上側Z1の位置)において、支柱1に固定されている。そのため、支持部材9は、支持梁2及び連結ユニット3を介さずに支柱1に連結されている。そして、本実施形態では、図4及び図5に示すように、第1レール20は、支持部材9と上下方向Zの配置領域が重なるように配置され、支持梁2は、支持部材9よりも下側Z2に配置されている。本例では、第1レール20の上側Z1の面(第1走行面23)と梁部9aの上側Z1の面とが同じ高さに配置されている。
【0062】
このように第1レール20と支持部材9とのそれぞれの上下方向Zの配置領域を重ねることで、各段における第1レール20、第2レール30、及びこれらの支持構造の設置スペースを、上下方向Zに小さく抑えることができる。これにより、上下方向Zに並ぶ第1レール20の間隔や上下方向Zに並ぶ第2レール30の間隔を小さく抑えることができ、この結果、上下方向Zに隣接する2つの収納部91の間での物品Wの離間距離D(図2参照)を短く抑えて、物品Wの収納効率の向上を図ることが可能となっている。
【0063】
図2に示すように、本実施形態では、物品搬送設備100は、作業者が移動可能な作業者用通路81を形成するための通路形成部材80と、作業者の安全帯が係止される係止バー60と、を備えている。以下、これらの通路形成部材80及び係止バー60について説明する。なお、これらの通路形成部材80及び係止バー60の一方又は双方が物品搬送設備100に設けられない構成とすることも可能である。
【0064】
図3に示すように、通路形成部材80は、第1方向Xに離間して配置された少なくとも2本の支持梁2によって支持されている。本実施形態では、通路形成部材80は、第1方向Xに離間して配置された2本の支持梁2(具体的には、第1方向Xに並ぶ2本の支持梁2)によって支持されている。図3図4、及び図6に示すように、本例では、ブラケット71が溶接等により支持梁2に固定されている。そして、通路形成部材80は、当該通路形成部材80の上側Z1の面(すなわち、作業者が通行する面)が支持梁2の上側Z1の面と同等(同一或いは同程度)の高さに配置されるように、ブラケット71により下側Z2から支持されている。図2に示すように、通路形成部材80の上側Z1の空間が、作業者用通路81となっている。
【0065】
この物品搬送設備100では、支持梁2を利用して係止バー60を設けている。図2に示す例では、第2段L2に形成された作業者用通路81(言い換えれば、第2段L2に配置された通路形成部材80の上側Z1に形成された作業者用通路81)を作業者が通行する際に、当該作業者の安全帯を係止させるための係止バー60(ここでは、第2方向Yに離間して配置された一対の係止バー60)が、第3段L3に配置された支持梁2に連結されている。すなわち、係止バー60は、当該係止バー60が配置された段Lの1つ下側Z2の段L(図2に示す例では、係止バー60が配置された第3段L3の1つ下側Z2の第2段L2)で作業を行う作業者の安全帯を係止させるために用いられる。
【0066】
図3に示すように、係止バー60は、第1方向Xに沿って延在するように配置されている。そして、係止バー60は、第1方向Xに離間して配置された少なくとも2本の支持梁2に連結されている。本例では、係止バー60は、第1方向Xに離間して配置された2本の支持梁2(具体的には、第1方向Xに並ぶ2本の支持梁2)に連結されている。図3図5及び図7に示すように、係止バー60は、作業者の安全帯が係止されるバー本体部61と、支持梁2に連結されるバー連結部62と、を備えている。本例では、係止バー60における第1方向Xの両端部のそれぞれがバー連結部62とされ、一対のバー連結部62の間の部分がバー本体部61とされている。
【0067】
図4に示すように、バー連結部62は、梁下部2cに連結されている。具体的には、バー連結部62が、第12ボルトB12を用いて梁下部2cに締結固定されている。本例では、図6に示すように、上述した補強板70に、バー連結部62を連結するための取付部70aが形成されている。取付部70aは、第12ボルトB12が挿通或いは挿入される孔状に形成されている。そして、取付部70aには、第12ボルトB12が螺合する雌ねじ部が形成されており、第12ボルトB12が取付部70aに螺合した状態で、バー連結部62が梁下部2cに固定されている。
【0068】
図5に示すように、本例では、バー連結部62の上下方向Zの寸法は、バー本体部61の上下方向Zの寸法よりも小さく形成されている。そして、バー連結部62の下端とバー本体部61の下端とが同等の高さに配置されている。そのため、図4に示すように、第1方向視で、バー本体部61は、バー連結部62に対して上側Z1に突出するように配置されている。このような係止バー60は、例えば、円筒状部材における軸方向の両端部を上下方向Zに圧縮して形成することができる。
【0069】
図4に示すように、本例では、係止バー60は、当該係止バー60が配置された段Lの通路形成部材80(具体的には、当該通路形成部材80の上側Z1の面)よりも下側Z2に配置されている。これにより、係止バー60を、当該係止バー60が配置された段L(図2に示す例では、第3段L3)で作業を行う作業者の通行の妨げとならないように配置することが可能となっている。
【0070】
また、図3及び図4に示すように、本例では、係止バー60は、当該係止バー60が配置された段Lの通路形成部材80に対して第2方向第2側Y2に配置されている。具体的には、係止バー60は、第2方向Yにおける当該通路形成部材80と支柱1との間に配置されている。そして、係止バー60(具体的には、バー本体部61)は、第1方向視で支持梁2と重複する部分を有するように配置されている(図4参照)。すなわち、係止バー60を、第2方向Yにおける通路形成部材80と支柱1との間であって、第1方向視で支持梁2と重複する空間(デッドスペース)を利用して配置している。このように係止バー60を配置することで、支持梁2に対して下側Z2への係止バー60の突出量を小さく抑えて、上下方向Zに並ぶ第1レール20の間隔を小さく抑えやすくなっている。
【0071】
〔その他の実施形態〕
次に、物品搬送設備のその他の実施形態について説明する。
【0072】
(1)上記の実施形態では、第1レール20が、支持部材9と上下方向Zの配置領域が重なるように配置され、支持梁2が、支持部材9よりも下側Z2に配置される構成を例として説明した。しかし、本開示はそのような構成に限定されず、例えば、第1レール20及び支持梁2の双方が、支持部材9と上下方向Zの配置領域が重なるように配置される構成とし、或いは、第1レール20及び支持梁2の双方が、支持部材9よりも下側Z2に配置される構成とすることもできる。
【0073】
(2)上記の実施形態では、支持部材9が、支持梁2及び連結ユニット3を介さずに支柱1に連結される構成を例として説明した。しかし、本開示はそのような構成に限定されず、支持部材9が、支持梁2及び連結ユニット3を介して、或いは連結ユニット3を介して、支柱1に連結される構成とすることも可能である。
【0074】
(3)上記の実施形態では、第1レール20が、連結ユニット3を介して支持梁2及び支柱1に連結される構成、言い換えれば、第1レール20と支持梁2とが連結ユニット3を介して連結される構成を例として説明した。しかし、本開示はそのような構成に限定されず、第1レール20と支持梁2とが連結ユニット3を介さずに連結される構成、すなわち、第1レール20と支持梁2との連結構造が連結ユニット3とは別に設けられる構成とすることもできる。この場合、例えば、第1側面連結部材4を、第1連結側面部41を備える平板状部材とし、第2側面連結部材5を、第2連結側面部51を備える平板状部材とすることができる。
【0075】
(4)上記の実施形態では、第1連結部41aと第3連結部51aと支柱1とが、これらを貫通するように第1方向Xに沿って配置された第1ボルトB1を用いて締結固定される構成を例として説明した。しかし、本開示はそのような構成に限定されず、第1連結部41aと柱第1側部1aとを締結固定するためのボルトと、第3連結部51aと柱第2側部1bとを締結固定するためのボルトとが、それぞれ別のボルトとされる構成とすることもできる。
【0076】
(5)上記の実施形態では、第2連結部41bと第4連結部51bと支持梁2とが、これらを貫通するように第1方向Xに沿って配置された第2ボルトB2を用いて締結固定れる構成を例として説明した。しかし、本開示はそのような構成に限定されず、第2連結部41bと梁第1側部2aとを締結固定するためのボルトと、第4連結部51bと梁第2側部2bとを締結固定するためのボルトとが、それぞれ別のボルトとされる構成とすることもできる。
【0077】
(6)上記の実施形態では、下側連結上部6aと梁下部2cとの固定部、下側連結側部6bと柱第3側部1cとの固定部、第1連結部41aと柱第1側部1aとの固定部、第2連結部41bと梁第1側部2aとの固定部、第3連結部51aと柱第2側部1bとの固定部、第4連結部51bと梁第2側部2bとの固定部、第5連結部7aと第1連結上面部42との固定部、第5連結部7aと第2連結上面部52との固定部、第6連結部7bとレール第1側部21との固定部、第7連結部8aと第1連結上面部42との固定部、第7連結部8aと第2連結上面部52との固定部、及び、第8連結部8bとレール第2側部22との固定部のそれぞれが、ボルトBを用いた締結固定部である構成を例として説明した。しかし、本開示はそのような構成に限定されず、これらの固定部の少なくともいずれかを、ボルトBを用いた締結固定部以外の固定部(例えば、リベットを用いた固定部、溶接による溶接固定部等)とすることもできる。
【0078】
(7)上記の実施形態では、収納部91において物品Wを載置する載置面31が、第2レール30に形成される構成を例として説明した。しかし、本開示はそのような構成に限定されず、載置面31が、支柱1に支持される他の部材(例えば、載置面31を形成するための専用の部材)に形成される構成とすることもできる。
【0079】
(8)上記の実施形態では、複数段のそれぞれにおいて、一対の第1レール20が第2方向Yに離間して配置される構成を例として説明した。しかし、本開示はそのような構成に限定されず、複数段のそれぞれにおいて、単一の第1レール20が配置される構成とすることもできる。この場合、物品搬送車10(上記の実施形態では、第1台車11)は、当該単一の第1レール20に沿って走行する。また、上記の実施形態では、第2台車12が、第1方向Xに離間して配置された一対の第2レール30に沿って走行する構成を例として説明したが、第2台車12が、単一の第2レール30に沿って走行する構成とすることもできる。
【0080】
(9)上記の実施形態では、物品搬送設備100が、第2方向Yに沿って延在する第2レール30を備え、物品搬送車10が、第1レール20に沿って走行する第1台車11と、第2レール30に沿って走行する第2台車12と、を備える構成を例として説明した。しかし、本開示はそのような構成に限定されず、物品搬送車10が第2台車12を備えず、物品搬送設備100が第2レール30を備えない構成とすることもできる。この場合、例えば、物品搬送車10が、物品Wを第2方向Yに沿って移動させて物品Wを移載する移載装置を備え、当該移載装置によって物品搬送車10と収納部91との間で物品Wが移載される構成とすることができる。また、上記の実施形態とは異なり、物品搬送設備100が、物品Wを収納する収納棚90を備えない構成とすることもできる。
【0081】
(10)なお、上述した各実施形態で開示された構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示された構成と組み合わせて適用すること(その他の実施形態として説明した実施形態同士の組み合わせを含む)も可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で単なる例示に過ぎない。従って、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。
【0082】
〔上記実施形態の概要〕
以下、上記において説明した物品搬送設備の概要について説明する。
【0083】
第1方向に沿って延在するレールを上下方向の複数段に備えると共に、前記レールに沿って走行して物品を搬送する物品搬送車と、支柱と、支持梁と、を備えた物品搬送設備であって、前記支柱は、前記上下方向に沿って延在するように複数箇所に配置され、前記支持梁は、前記上下方向に沿う上下方向視で前記第1方向と直交する第2方向に沿って延在するように、前記複数段のうちの対象段に配置されていると共に、前記第2方向に離間して配置された少なくとも2本の前記支柱によって支持され、前記対象段において前記支持梁が前記レールを下側から支持し、前記支柱と前記支持梁とは、連結ユニットを介して連結され、前記第1方向の一方側を第1方向第1側とし、前記第1方向の他方側を第1方向第2側とし、前記第2方向の一方側を第2方向第1側とし、前記第2方向の他方側を第2方向第2側として、前記支持梁は、前記第1方向第1側を向く側面を形成する梁第1側部と、前記第1方向第2側を向く側面を形成する梁第2側部と、下側を向く面を形成する梁下部と、を備え、前記支柱は、前記第1方向第1側を向く側面を形成する柱第1側部と、前記第1方向第2側を向く側面を形成する柱第2側部と、前記第2方向第1側を向く側面を形成する柱第3側部と、を備え、前記連結ユニットは、第1側面連結部材と、第2側面連結部材と、下側連結部材と、を備え、前記下側連結部材は、上側を向く面を形成する下側連結上部と、前記第2方向第2側を向く面を形成する下側連結側部と、を備え、前記下側連結上部が前記梁下部に固定され、前記下側連結側部が前記柱第3側部に固定され、前記第1側面連結部材は、前記第1方向第2側を向く面である第1連結側面を備え、前記第1側面連結部材は、前記第1連結側面の一部の領域である側面第1領域を形成する第1連結部と、前記第1連結側面における前記側面第1領域よりも前記第2方向第1側に配置された領域である側面第2領域を形成する第2連結部と、を備え、前記第1連結部が前記柱第1側部に固定され、前記第2連結部が前記梁第1側部に固定され、前記第2側面連結部材は、前記第1方向第1側を向く面である第2連結側面を備え、前記第2側面連結部材は、前記第2連結側面の一部の領域である側面第3領域を形成する第3連結部と、前記第2連結側面における前記側面第3領域よりも前記第2方向第1側に配置された領域である側面第4領域を形成する第4連結部と、を備え、前記第3連結部が前記柱第2側部に固定され、前記第4連結部が前記梁第2側部に固定されている。
【0084】
本構成では、下側連結部材が、支持梁の梁下部に固定される下側連結上部と、支柱の柱第3側部に固定される下側連結側部とを備えるため、レールを下側から支持する支持梁に作用する鉛直荷重を、下側連結部材を介して支柱によって適切に支持することができる。その上で、本構成では、第1側面連結部材が、支柱の柱第1側部に固定される第1連結部と、支持梁の梁第1側部に固定される第2連結部とを備え、第2側面連結部材が、支柱の柱第2側部に固定される第3連結部と、支持梁の梁第2側部に固定される第4連結部とを備えている。よって、第1側面連結部材と第2側面連結部材とにより支柱と支持梁とを第1方向の両側から挟んだ状態で、支柱の第1方向の側面と支持梁の第1方向の側面とを連結することができる。言い換えれば、第1側面連結部材と第2側面連結部材とで支柱を抱き込むように、支持梁を支柱に連結することができる。このような態様で支持梁を支柱に連結することで、レールの側から支持梁を介して連結ユニットに作用するモーメント荷重を支柱に効率的に伝達することができ、この結果、連結ユニットに局部的に大きな応力を発生し難くすることができる。
【0085】
このように、本構成では、レールを支柱に対して支持する支持構造を構成する連結ユニットが、第1側面連結部材と第2側面連結部材と下側連結部材とを用いて支持梁と支柱とを連結しているため、連結ユニットに局部的に大きな応力を発生し難くすることができる。よって、連結ユニットが構成する支持構造の耐久性を高くしやすく、支持構造の耐久性を適切に確保しながら、支持構造を構成する連結ユニットの小型化を図ることができる。そして、連結ユニットの小型化により、支持構造の占有スペースを小さく抑えて、上下方向に並ぶレールの間隔を小さく抑えやすくなる。
【0086】
以上のように、本構成によれば、レールを支柱に対して支持する支持構造の耐久性を適切に確保しつつ、上下方向に並ぶレールの間隔を小さく抑えることが可能となっている。それにより、レールに沿って走行する物品搬送車の配置密度の向上を図ることができる。また、複数段のそれぞれに物品を収納する収納部が設けられる場合には、上下方向に並ぶレールの間隔を小さく抑えることで、物品の収納効率の向上を図ることもできる。
【0087】
ここで、前記第1連結部と前記第3連結部と前記支柱とが、これらを貫通するように前記第1方向に沿って配置された第1ボルトを用いて締結固定され、前記第2連結部と前記第4連結部と前記支持梁とが、これらを貫通するように前記第1方向に沿って配置された第2ボルトを用いて締結固定されていると好適である。
【0088】
本構成によれば、第1側面連結部材と支柱との固定部、第1側面連結部材と支持梁との固定部、第2側面連結部材と支柱との固定部、及び、第2側面連結部材と支持梁との固定部の全てを、ボルトを用いた締結固定部とすることができる。よって、これらの固定部が溶接による溶接固定部とされる場合に比べて、固定部の耐久性を高く確保しやすい。また、仮に支持梁の交換が必要となった場合であっても、支持梁の交換作業を行いやすい。
【0089】
更に、本構成によれば、第1側面連結部材と支柱との固定部と、第2側面連結部材と支柱との固定部とが、第1側面連結部材(具体的には、第1連結部)と第2側面連結部材(具体的には、第3連結部)と支柱とを貫通するように配置された共通の第1ボルトを用いた締結固定部とされる。よって、これら2つの固定部が、それぞれ別のボルトを用いた締結固定部とされる場合に比べて、ボルトの締結作業を簡略化しやすい。また、第1側面連結部材と支持梁との固定部と、第2側面連結部材と支持梁との固定部とが、第1側面連結部材(具体的には、第2連結部)と第2側面連結部材(具体的には、第4連結部)と支持梁とを貫通するように配置された共通の第2ボルトを用いた締結固定部とされる。よって、これら2つの固定部が、それぞれ別のボルトを用いた締結固定部とされる場合に比べて、ボルトの締結作業を簡略化しやすい。このように、本構成によれば、ボルトの締結作業を簡略化しやすいため、支持梁の組み付け作業の容易化を図ることができる。
【0090】
また、前記下側連結上部と前記梁下部とが、前記上下方向に沿って配置された第3ボルトを用いて締結固定され、前記下側連結側部と前記柱第3側部とが、前記第2方向に沿って配置された第4ボルトを用いて締結固定されていると好適である。
【0091】
本構成によれば、下側連結上部と梁下部との固定部、及び、下側連結側部と柱第3側部との固定部の双方を、ボルトを用いた締結固定部とすることができる。よって、これらの固定部が溶接による溶接固定部とされる場合に比べて、固定部の耐久性を高く確保しやすい。
【0092】
また、前記下側連結部材が、前記第1方向に沿う第1方向視で、前記第2方向に沿う前記下側連結上部における前記第2方向第2側の端部と前記上下方向に沿う前記下側連結側部における上側の端部とが接続されたL字状に形成されていると好適である。
【0093】
本構成によれば、下側連結部材の形状を、支持梁からの下側への突出量や支柱からの第2方向第1側への突出量が小さい形状とすることができる。よって、上下方向に並ぶレールの間隔を更に小さく抑えやすい。
【0094】
また、前記第1側面連結部材は、更に、上側を向く面を形成する第1連結上面部を備え、前記第2側面連結部材は、更に、上側を向く面を形成する第2連結上面部を備え、前記レールは、前記第2方向第1側を向く側面を形成するレール第1側部と、前記第2方向第2側を向く側面を形成するレール第2側部と、を備え、前記レールは、前記連結ユニットを介して前記支持梁及び前記支柱に連結されており、前記連結ユニットは、更に、第1レール連結部材と、第2レール連結部材と、を備え、前記第1レール連結部材は、下側を向く面を形成する第5連結部と、前記第2方向第2側を向く面を形成する第6連結部と、を備え、前記第5連結部が前記第1連結上面部及び前記第2連結上面部に固定され、前記第6連結部が前記レール第1側部に固定され、前記第2レール連結部材は、下側を向く面を形成する第7連結部と、前記第2方向第1側を向く面を形成する第8連結部と、を備え、前記第7連結部が前記第1連結上面部及び前記第2連結上面部に固定され、前記第8連結部が前記レール第2側部に固定されていると好適である。
【0095】
本構成によれば、レールを、連結ユニットを介して、当該レールを下側から支持する支持梁に連結することで、レールを支柱に対して支持する支持構造を適切に構成することができる。なお、本構成では、支柱と支持梁とを連結するための第1側面連結部材や第2側面連結部材を利用して、レールと支持梁とを連結することができる。よって、レールと支持梁との連結構造を、支柱と支持梁とを連結する連結ユニットとは別に設ける場合に比べて、レールを支柱に対して支持する支持構造の占有スペースを小さく抑えやすい。
【0096】
上記のように、前記第5連結部が前記第1連結上面部及び前記第2連結上面部に固定され、前記第6連結部が前記レール第1側部に固定され、前記第7連結部が前記第1連結上面部及び前記第2連結上面部に固定され、前記第8連結部が前記レール第2側部に固定されている構成において、前記第5連結部と前記第1連結上面部との固定部、前記第5連結部と前記第2連結上面部との固定部、前記第6連結部と前記レール第1側部との固定部、前記第7連結部と前記第1連結上面部との固定部、前記第7連結部と前記第2連結上面部との固定部、及び、前記第8連結部と前記レール第2側部との固定部のそれぞれが、ボルトを用いた締結固定部とされていると好適である。
【0097】
本構成によれば、レールの支持梁への取り付け作業や、レールの支持梁からの取り外し作業の容易化を図ることができる。よって、仮にレールの消耗等によりレールの交換が必要となった場合であっても、レールの交換作業を行いやすい。
【0098】
上記の各構成の物品搬送設備において、前記レールを第1レールとして、前記第2方向に沿って延在する第2レールを更に備え、前記物品搬送車は、前記第1レールに沿って走行する第1台車と、前記第2レールに沿って走行する第2台車と、を備え、前記第1台車は、前記第2台車を搭載した状態で前記第1レールに沿って走行可能に構成され、前記第2台車は、前記第1台車が前記第2レールに対応する前記第1方向の位置にある状態で、前記第1台車上と前記第2レール上との間を移動可能に構成され、前記第2レールを支持する支持部材は、前記支持梁及び前記連結ユニットを介さずに前記支柱に連結されており、前記第1レールは、前記支持部材と前記上下方向の配置領域が重なるように配置され、前記支持梁は、前記支持部材よりも下側に配置されていると好適である。
【0099】
本構成によれば、第2レールを支持する支持部材が、支持梁及び連結ユニットを介さずに支柱に連結されているため、第1台車の走行に伴い第1レールに作用する荷重を支柱に伝達するための経路を介さずに、第2台車の走行に伴い第2レールに作用する荷重を支柱に伝達することができる。このように第1レールから支柱への荷重の伝達経路(すなわち、支持梁及び連結ユニットが構成する荷重伝達経路)と第2レールから支柱への荷重の伝達経路(すなわち、支持部材が構成する荷重伝達経路)とを分けることで、これらの荷重伝達経路を構成する部材の耐久性の向上やメンテナンス作業(例えば、交換作業)の容易化を図りやすい。
【0100】
更に、本構成によれば、第1レールは、支持部材と上下方向の配置領域が重なるように配置され、支持梁は、支持部材よりも下側に配置されている。よって、互いに異なる荷重伝達経路を構成する支持梁と支持部材とを上下方向にずらして配置することで、互いに異なる荷重伝達経路を構成する部材同士の干渉の回避を容易としつつ、第1レールと支持部材とのそれぞれの上下方向の配置領域を重ねることで、各段における第1レール、第2レール、及びこれらの支持構造の設置スペースを、上下方向に小さく抑えることができる。
【0101】
本開示に係る物品搬送設備は、上述した各効果のうち、少なくとも1つを奏することができればよい。
【符号の説明】
【0102】
1:支柱
1a:柱第1側部
1b:柱第2側部
1c:柱第3側部
2:支持梁
2a:梁第1側部
2b:梁第2側部
2c:梁下部
3:連結ユニット
4:第1側面連結部材
5:第2側面連結部材
6:下側連結部材
6a:下側連結上部
6b:下側連結側部
7:第1レール連結部材
7a:第5連結部
7b:第6連結部
8:第2レール連結部材
8a:第7連結部
8b:第8連結部
9:支持部材
10:物品搬送車
11:第1台車
12:第2台車
20:第1レール(レール)
21:レール第1側部
22:レール第2側部
30:第2レール
41a:第1連結部
41b:第2連結部
42:第1連結上面部
51a:第3連結部
51b:第4連結部
52:第2連結上面部
100:物品搬送設備
B:ボルト
B1:第1ボルト
B2:第2ボルト
B3:第3ボルト
B4:第4ボルト
L2:第2段(対象段)
L3:第3段(対象段)
S1:第1連結側面
S1a:側面第1領域
S1b:側面第2領域
S2:第2連結側面
S2a:側面第3領域
S2b:側面第4領域
W:物品
X:第1方向
X1:第1方向第1側
X2:第1方向第2側
Y:第2方向
Y1:第2方向第1側
Y2:第2方向第2側
Z:上下方向
Z1:上側
Z2:下側
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7