(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-07
(45)【発行日】2024-10-16
(54)【発明の名称】口腔用組成物及び歯茎へのマッサージ実感付与剤
(51)【国際特許分類】
A61K 8/42 20060101AFI20241008BHJP
A61K 8/31 20060101ALI20241008BHJP
A61K 8/9789 20170101ALI20241008BHJP
A61Q 11/00 20060101ALI20241008BHJP
【FI】
A61K8/42
A61K8/31
A61K8/9789
A61Q11/00
(21)【出願番号】P 2021533984
(86)(22)【出願日】2020-07-16
(86)【国際出願番号】 JP2020027671
(87)【国際公開番号】W WO2021015091
(87)【国際公開日】2021-01-28
【審査請求日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】P 2019135053
(32)【優先日】2019-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006769
【氏名又は名称】ライオン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002240
【氏名又は名称】弁理士法人英明国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】塩崎 侑季
【審査官】▲高▼ 美葉子
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第102727407(CN,A)
【文献】特開2015-043769(JP,A)
【文献】特許第5171104(JP,B2)
【文献】特開2012-246278(JP,A)
【文献】国際公開第2013/021635(WO,A1)
【文献】特許第5748626(JP,B2)
【文献】特開2002-234887(JP,A)
【文献】Spices for Gin Tonic,ID 5721461,Mintel GNPD[online],2018年6月,[検索日2020.08.27],https://www.portal.mintel.com
【文献】MACHMUDAH Siti,et al.,Extraction of pungent components from Japanese pepper(Xanthoxylum piperitum DC.)using supercritical CO2.,Separation and Purification Technology(2009),Vol.68,p.159-164
【文献】Olive Oil with Four Peppers,ID 4679181,Mintel GNPD[online],2017年3月,[検索日2024.03.22],https://www.portal.mintel.com
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00- 8/99
A61Q 1/00-90/0
A61K36/00
A23G4/00
Mintel GNPD
CAPLUS/MEDLINE/KOSMET/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)サンショオール及びヒドロキシサンショオールから選ばれる1種以上を0.0002~0.005質量%、及び
(b)α-フェランドレンを0.001~0.02質量%
を含有する口腔用組成物。
【請求項2】
(a)/(b)が質量比として0.01~5である請求項1記載の口腔用組成物。
【請求項3】
(A)シチュアンペッパー抽出物を0.0005~0.01質量%、及び
(B)ピンクペッパー抽出物を0.005~0.05質量%
を含有する口腔用組成物。
【請求項4】
(A)シチュアンペッパー抽出物が、(a)サンショオール及びヒドロキシサンショオールから選ばれる1種以上を40質量%以上含むものである請求項3記載の口腔用組成物。
【請求項5】
(B)ピンクペッパー抽出物が、(b)α-フェランドレンを20質量%以上含むものである請求項3又は4記載の口腔用組成物。
【請求項6】
(A)/(B)が質量比として0.01~2である請求項3~5のいずれか1項記載の口腔用組成物。
【請求項7】
更に、(C)シトラールを0.001~0.2質量%含有する請求項1~6のいずれか1項記載の口腔用組成物。
【請求項8】
更に、(D)シトラールジエチルアセタール及びシトラールジメチルアセタールから選ばれる1種以上を0.001~0.1質量%含有する請求項1~7のいずれか1項記載の口腔用組成物。
【請求項9】
歯磨剤組成物である請求項1~8のいずれか1項記載の口腔用組成物。
【請求項10】
(A)シチュアンペッパー抽出物、及び
(B)ピンクペッパー抽出物
を含有する歯茎へのマッサージ実感付与剤。
【請求項11】
(A)/(B)が質量比として0.001~100である請求項10記載の歯茎へのマッサージ実感付与剤。
【請求項12】
更に、(C)シトラールを含有する請求項10又は11記載の歯茎へのマッサージ実感付与剤。
【請求項13】
更に、(D)シトラールジエチルアセタール及びシトラールジメチルアセタールから選ばれる1種以上を含有する請求項10~1
2のいずれか1項記載の歯茎へのマッサージ実感付与剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯茎へのマッサージ実感付与効果に優れ、口腔内で使用中から使用後も独特なマッサージ実感を与える、歯茎へのマッサージ実感付与剤及びこれを含有する口腔用組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
歯磨剤等の口腔用組成物において、口腔内で使用中、更には使用後においても、その適用部位、特に歯茎で効果感が感じられることは、継続使用を促し、日常的な歯肉炎等の歯周病、口臭等の予防又は抑制にも繋がり、効果向上を期待することができる。このような観点から、歯茎において、より一層満足できる効果感を与える口腔用組成物が望まれる。
【0003】
ところで、従来の口腔用組成物に用いられる香料として、スピラントール、トウガラシ等の刺激成分を配合すると、収斂感や辛味、苦味等の味覚的刺激の感覚を与え、これにより、歯茎のひきしめ感や適度な刺激感を与えて、口腔用組成物に配合されている各種有効成分の効果感を演出することが可能であるが、低刺激で心地良い効果感を付与することはできなかった。
【0004】
特許文献1(特許第5251350号公報)は、塩化ナトリウム、メントール等の清涼感付与剤、コハク酸モノメンチル及び特定界面活性剤を組み合わせて配合した歯磨組成物が、薬効感(歯茎のひきしめ感、適度な刺激)を有し、更にスピラントールや、ブラックペッパー、トウガラシ等の精油又は抽出物が配合されることを開示している。また、効果感の演出にサンショウ等の香辛料を応用した技術として、特許文献2(特許第5748626号公報)には、殺菌剤に、サンショウエキスとグアイアコール又はエチルグアイアコールとの特定割合での併用系が組み合わせて配合され、良好な薬効感、効果感を有する口腔用組成物が提案され、サンショウエキスとしてサンショウ属植物のZanthoxylum piperitumの超臨界抽出物が記載されている。特許文献3(特許第5897843号公報)は、口腔用組成物に唐辛子、サンショウ、ブラックペッパー等の特定の香辛料抽出物を配合することで、ミントの味感、爽やかさが増強、持続すること、特許文献4(特開2015-43769号公報)は、ヒドロキシ-α-サンショール及び/又は2-フェニルブテナールを含む経口組成物が、強い唾液分泌効果、湿潤効果等を有することを開示している。特許文献5(特開2012-246278号公報)は、収れん性を有する辛味成分であるミカン科サンショウ属等の植物の抽出物が精神高揚剤として口腔用組成物に応用できること、特許文献6(特許第5171104号公報)は、α-フェランドレン及びメントールを特定割合で口腔用組成物に配合すると、メントールの清涼感が増強することを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特許第5251350号公報
【文献】特許第5748626号公報
【文献】特許第5897843号公報
【文献】特開2015-43769号公報
【文献】特開2012-246278号公報
【文献】特許第5171104号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、スピラントール等の刺激成分を使用しなくても、歯茎へのマッサージ実感付与効果に優れ、口腔内で使用中から使用後も独特なマッサージ実感を与える、歯茎へのマッサージ実感付与剤及びこれを含有する口腔用組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、(a)サンショオール及びその誘導体から選ばれる1種以上、特にシチュアンペッパー由来の(a)成分と、(b)α-フェランドレン、特にピンクペッパー由来の(b)成分とを併用すると、歯茎に独特なマッサージ実感を付与する作用を奏することを知見した。そして、(a)及び(b)成分の併用系、特に(A)シチュアンペッパー抽出物及び(B)ピンクペッパー抽出物の併用系を、歯茎へのマッサージ実感付与の有効成分として口腔用組成物に配合することで、歯茎へのマッサージ実感付与効果に優れ、口腔内で使用中から使用後も、歯茎に心地よく適度に高い独特なマッサージ実感を付与することができ、また、嫌味が抑制された味の良い使用感を確保することもできることを知見し、本発明をなすに至った。
【0008】
即ち、本発明では、(a)及び(b)成分、特に(A)及び(B)成分を併用すると、それぞれ両成分が相乗的に相互作用してマッサージ実感の付与作用を奏し、口腔内で使用中から使用後においても、歯茎に独特なマッサージ実感(歯茎への微細な泡がはじけるような適度な刺激によって歯茎がマッサージされ、ハリがある状態になったと感じられる実感)を満足に与えることができた。
更に詳述すると、(A)成分((a)成分)の単独配合、(B)成分((b)成分)の単独配合では、歯茎へのマッサージ実感の付与効果が低く、使用中又は使用後の歯茎のマッサージ実感が劣った。しかし、本発明では、(A)及び(B)成分((a)及び(b)成分)を併用することで、意外にも、これら成分による不快な刺激等を嫌味として感じさせることなく抑えて良い味を保って歯茎に優れたマッサージ実感を付与することができた(後述の実施例参照)。
本発明の作用効果は、上記特定の併用系に特異かつ格別な作用効果であり、(A)成分((a)成分)を欠く場合、あるいは(B)成分((b)成分)を欠く場合は、マッサージ実感の付与効果が劣るものであった(後述の比較例1、2参照)。
なお、特許文献1は、塩化ナトリウム等による薬効感の改善、更にトウガラシ、ブラックペッパー抽出物(主成分はピぺリン)等を添加することでの味等の改善であり、特許文献2は、殺菌剤にサンショウエキス等を併用することによる薬効感の改善である。また、特許文献6は、α-フェランドレンによる、メントールの清涼感の増強である。これに対して、本発明は、(A)及び(B)成分((a)及び(b)成分)の併用による歯茎への独特なマッサージ実感の付与であり、これら成分の併用に関する言及もない特許文献1~6から、本発明における上記併用系に特異かつ格別な作用効果は想起し得ない。
【0009】
従って、本発明は、下記の口腔用組成物及び歯茎へのマッサージ実感付与剤を提供する。
〔1〕
(a)サンショオール及びその誘導体から選ばれる1種以上、並びに
(b)α-フェランドレン
を含有する口腔用組成物。
〔2〕
(a)成分を0.00004~0.05質量%、(b)成分を0.0002~0.04質量%含有し、(a)/(b)が質量比として0.001~250である〔1〕に記載の口腔用組成物。
〔3〕
(A)シチュアンペッパー抽出物、及び
(B)ピンクペッパー抽出物
を含有する口腔用組成物。
〔4〕
(A)シチュアンペッパー抽出物が、(a)サンショオール及びその誘導体から選ばれる1種以上を40質量%以上含むものである〔3〕に記載の口腔用組成物。
〔5〕
(B)ピンクペッパー抽出物が、(b)α-フェランドレンを20質量%以上含むものである〔3〕又は〔4〕に記載の口腔用組成物。
〔6〕
(A)/(B)が質量比として0.001~100である〔3〕~〔5〕のいずれかに記載の口腔用組成物。
〔7〕
(A)成分を0.0001~0.1質量%含有する〔3〕~〔6〕のいずれかに記載の口腔用組成物。
〔8〕
(B)成分を0.001~0.1質量%含有する〔3〕~〔7〕のいずれかに記載の口腔用組成物。
〔9〕
更に、(C)シトラールを0.001~0.2質量%含有する〔1〕~〔8〕のいずれかに記載の口腔用組成物。
〔10〕
更に、(D)シトラールジエチルアセタール及びシトラールジメチルアセタールから選ばれる1種以上を0.001~0.1質量%含有する〔1〕~〔9〕のいずれかに記載の口腔用組成物。
〔11〕
歯磨剤組成物である〔1〕~〔10〕のいずれかに記載の口腔用組成物。
〔12〕
(A)シチュアンペッパー抽出物、及び
(B)ピンクペッパー抽出物
を含有する歯茎へのマッサージ実感付与剤。
〔13〕
(A)/(B)が質量比として0.001~100である〔12〕に記載の歯茎へのマッサージ実感付与剤。
〔14〕
更に、(C)シトラールを含有する〔12〕又は〔13〕に記載の歯茎へのマッサージ実感付与剤。
〔15〕
更に、(D)シトラールジエチルアセタール及びシトラールジメチルアセタールから選ばれる1種以上を含有する〔12〕~〔14〕のいずれかに記載の歯茎へのマッサージ実感付与剤。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、歯茎へのマッサージ実感の付与効果に優れ、口腔内で使用中から使用後も独特かつ高いマッサージ実感を与える、歯茎へのマッサージ実感付与剤及びこれを含有する口腔用組成物を提供できる。本発明によれば、刺激が比較的強いスピラントール、トウガラシ等の刺激性成分を添加しなくてもよく、前記刺激性成分を添加することなく、低刺激で味の良さも確保しつつ歯茎に独特なマッサージ実感を付与することができ、歯肉炎等の歯周疾患の予防又は抑制に有効である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明につき更に詳述する。本発明の口腔用組成物は、(a)サンショオール及びその誘導体から選ばれる1種以上並びに(b)α-フェランドレンを含有し、好ましくは(A)シチュアンペッパー抽出物及び(B)ピンクペッパー抽出物を含有する。(A)シチュアンペッパー抽出物は、(a)サンショオール及びその誘導体から選ばれる1種以上を特定量以上含むものが好ましく、(B)ピンクペッパー抽出物は、(b)α-フェランドレンを特定量以上含むものが好ましい。本発明では、これら成分が歯茎へのマッサージ実感付与の有効成分であり、(a)及び(b)成分の併用系、特に(A)及び(B)成分の併用系が、それぞれ歯茎へのマッサージ実感付与剤として作用する。
【0012】
(a)成分は、サンショオール及びその誘導体から選ばれる1種又は2種以上であり、好ましいサンショオール誘導体は、ヒドロキシサンショオールである(以下、サンショオールとヒドロキシサンショオールをあわせてサンショオール類と略記する)。(a)成分、特にサンショオール類は、サンショウ(学名:Zanthoxylum piperitum)等にも含まれるが、歯茎へのマッサージ実感付与の点から、シチュアンペッパー由来のものが好ましく、(A)シチュアンペッパー抽出物として配合することができる。
(A)シチュアンペッパー抽出物の原料となるシチュアンペッパーは、一般的には花椒の別名で知られ、中国のミカン科サンショウ属の落葉低木である華北山椒(学名:Zanthoxylum bungeanum、英名:Sichuan pepper)の果皮を乾燥させたものを使用することができる。
シチュアンペッパー抽出物としては、上記原料を使用し、公知の方法で得られる精油、エキス等の抽出物を使用でき、例えば、市販の水蒸気蒸留による精油や、溶媒等による抽出物、二酸化炭素を用いた超臨界抽出物が挙げられる。中でも、歯茎へのマッサージ実感付与の点で、二酸化炭素を用いた超臨界抽出物が好ましい。
上記のように二酸化炭素を用いた超臨界抽出を行うことで、特定量以上のサンショオール類を含有する抽出物を得ることができる。
シチュアンペッパー抽出物は、歯茎へのマッサージ実感付与の点から、(a)成分、特にサンショオール類を好ましくは40%(質量%、以下同様)以上、特に50%以上含有することが好ましい。
このようなシチュアンペッパー抽出物は、市販品を用いることもでき、例えばシャラボ(株)製のシチュアンペッパーアブソリュートCO2エキストラクト(SICHUAN PEPPER ABSOLUTE CO2 EXTRACT、二酸化炭素を用いた超臨界による抽出物、サンショオール類含有量50%)等を使用できる。
【0013】
(a)成分、特にサンショオール類の配合量は、組成物全体の0.00004%以上、特に0.00004~0.05%が好ましく、更に好ましくは0.0002~0.005%である。配合量が前記範囲内であると、刺激を伴う嫌味を抑制して良い味を保って、歯茎のハリを感じる心地よいマッサージ実感が十分に得られる。
(A)シチュアンペッパー抽出物を配合する場合、その配合量は、組成物全体の0.0001~0.1%が好ましく、より好ましくは0.0005~0.01%である。配合量が0.0001%以上であると、歯茎のマッサージ実感が十分に得られる。0.1%以下であると、特に使用中のマッサージ実感が十分に確保され、また、それ自身による刺激を伴う嫌味が十分に抑えられ、良い味を確保できる。
なお、(A)シチュアンペッパー抽出物は、口腔用組成物中の(a)成分の配合量が上記範囲内で使用することが好ましく、この範囲内で配合することができる。
【0014】
(b)α-フェランドレンは、ナツメグ、フェンネル、ペパーミント等にも含まれるが、歯茎へのマッサージ実感付与の点から、ピンクペッパー由来のものが好ましく、(B)ピンクペッパー抽出物として配合することができる。
(B)ピンクペッパー抽出物は、その原料となるピンクペッパー(学名;Schinus molle,ウルシ科サンショウモドキ属,別名;コショウボク、又は学名;Schinus terebinthifolius,ウルシ科サンショウモドキ属,別名;アカツユ)の果実から得られる精油を用いることができる。
上記精油は、上記原料の植物から公知の方法で抽出することで得ることができる。例えば、市販の水蒸気蒸留による精油や、溶媒等による抽出物、二酸化炭素を用いた超臨界抽出物を用いることができる。抽出溶媒は、水や、エタノール等の低級1価アルコールを使用することができ、抽出条件、後処理は通常の方法を採用できる。
上記のように抽出を行うことで、特定量以上のα-フェランドレンを含有する抽出物を得ることができる。
ピンクペッパー抽出物は、歯茎へのマッサージ実感付与の点から、α-フェランドレンを20%以上、特に20~40%、とりわけ30~40%含有することが好ましい。
このようなピンクペッパー抽出物は、市販品を用いることもでき、例えばヴェ・マン・フィス香料(株)製の製品(ピンクペッパー抽出物、ピンクペッパーの果実の超臨界抽出物、α-フェランドレン含有量35%)を使用することができる。
【0015】
(b)α-フェランドレンの配合量は、組成物全体の0.0002%以上、特に0.0002~0.04%が好ましく、より好ましくは0.001~0.02%である。配合量が前記範囲内であると、刺激を伴う嫌味を抑制して良い味を保って、歯茎のハリを感じる心地よいマッサージ実感が十分に得られる。
(B)ピンクペッパー抽出物を配合する場合、その配合量は、組成物全体の0.001~0.1%が好ましく、更に好ましくは0.005~0.05%である。配合量が0.001%以上であると、歯茎のマッサージ実感が十分に得られる。0.1%以下であると、特に使用後のマッサージ実感が十分に確保され、また、それ自身による刺激を伴う嫌味が十分に抑えられ、良い味を確保できる。
なお、(B)ピンクペッパー抽出物は、口腔用組成物中の(b)α-フェランドレンの配合量が上記範囲内で使用することが好ましく、この範囲内で配合することができる。
【0016】
本発明において、(a)成分と(b)成分との量比を示す(a)/(b)は、質量比として0.001~250が好ましく、より好ましくは0.001~150、特に好ましくは0.01~5である。上記範囲内であると、歯茎のマッサージ実感が特に優れ、また、刺激を伴う嫌味が十分に抑制される。
(A)成分と(B)成分との量比を示す(A)/(B)は、質量比として0.001~100が好ましく、特に好ましくは0.01~2である。上記範囲内であると、歯茎のマッサージ実感が特に優れ、また、刺激を伴う嫌味が十分に抑制される。
【0017】
本発明の口腔用組成物には、更に(C)シトラールを配合することが好ましい。(C)シトラールを配合すると、特に使用中の歯茎のマッサージ実感をより強化できる。
シトラールとしては、シトラールの単一品を用いることができ、また、シトラールを含有する精油、例えばレモン油、オレンジ油、グレープフルーツ油等を用いることもできる。
(C)シトラールは、市販品を用いることもでき、例えば長谷川香料(株)製の製品を使用することができる。
【0018】
(C)シトラールの配合量は、組成物全体の0.001~0.2%が好ましく、より好ましくは0.005~0.1%である。この範囲内で配合すると、使用中の歯茎へのマッサージ実感をより十分に強化でき、また、それ自身による油っぽさも伴う嫌味を十分に抑え、味の良い使用感を確保できる。
【0019】
本発明の口腔用組成物には、更に(D)シトラールジエチルアセタール及びシトラールジメチルアセタールから選ばれる1種以上を配合することが好ましい。(D)成分を配合すると、特に使用後の歯茎のマッサージ実感をより強化することができる。(C)成分に(D)成分を併用して配合すると、使用中から使用後においても歯茎のマッサージ実感がより強化され、更に優れたマッサージ実感を付与できる。
シトラールジエチルアセタール、シトラールジメチルアセタールとしては、それぞれの単一品を用いることができる。
シトラールジエチルアセタール、シトラールジメチルアセタールは、それぞれ市販品を用いることもでき、例えば井上香料(株)製の製品を使用することができる。
【0020】
(D)成分の配合量は、組成物全体の0.001~0.1%が好ましく、より好ましくは0.005~0.05%である。この範囲内で配合すると、使用後の歯茎へのマッサージ実感をより十分に強化でき、また、それ自身による油っぽさも伴う嫌味を十分に抑え、味の良い使用感を保持できる。
【0021】
本発明の口腔用組成物は、ペースト状、液体等の形態で、練歯磨、液体歯磨、潤製歯磨等の歯磨剤、洗口剤、マウススプレー剤に調製することができ、特に歯磨剤又は洗口剤、とりわけ歯磨剤、中でも練歯磨が好適であり、歯磨剤組成物であることが好ましい。
また、必要に応じて、上記成分に加えて、剤型に応じた他の公知の添加剤を本発明の効果を妨げない範囲で配合できる。例えば、界面活性剤、研磨剤、粘稠剤、粘結剤、甘味剤、防腐剤、各種有効成分、着色剤、pH調整剤、香料等を配合することができ、これら成分と水とを混合して製造することができる。
【0022】
界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両イオン性界面活性剤が挙げられる。具体的には下記に示すものを、1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。
アニオン性界面活性剤:
ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩;ラウロイルメチルタウリン等のアシルタウリン又はその塩;ラウリルスルホ酢酸ナトリウム;α-オレフィンスルホン酸塩;ラウロイルサルコシンナトリウム等のアシルサルコシン酸塩;ラウロイルグルタミン酸ナトリウム等のアシルアミノ酸塩
ノニオン性界面活性剤:
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル等のポリオキシエチレン高級アルコールエーテル;ショ糖脂肪酸エステル等の糖脂肪酸エステル、糖アルコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル
カチオン性界面活性剤:
塩化ジステアリルメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム
両イオン性界面活性剤:
2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン等のベタイン系
界面活性剤の配合量は、組成物全体の0.1~10%、特に0.5~8%がよい。
【0023】
研磨剤としては、無水ケイ酸、シリカゲル、アルミノシリケート、ジルコノシリケート、結晶性ジルコニウムシリケート等のシリカ系研磨剤、第2リン酸カルシウム無水和物又は2水和物、第3リン酸カルシウム、第4リン酸カルシウム、第8リン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム等のリン酸カルシウム系研磨剤、アルミナ、二酸化チタン、ポリメチルメタアクリレート、不溶性メタリン酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、第3リン酸マグネシウム、ゼオライト、ハイドロキシアパタイト、フルオロアパタイト、合成樹脂系研磨剤等が挙げられる。研磨剤は配合しなくても(配合量0%)よいが、研磨剤を配合する場合、その配合量は組成物全体の2~50%、特に10~40%がよい。
【0024】
粘稠剤としては、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、マルチトール、マンニトール、還元でんぷん糖化物等の糖アルコールや、グリセリン、プロピレングリコール、平均分子量(医薬部外品原料規格2006記載の平均分子量)200~6,000のポリエチレングリコール、エチレングリコール等の多価アルコールが挙げられる。
粘稠剤の配合量は、通常、組成物全体の5~50%である。
【0025】
粘結剤としては、ポリアクリル酸ナトリウム、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、カーボポール、グアガム、ゼラチン、結晶セルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の有機粘結剤、ゲル化性シリカ、ゲル化性アルミニウムシリカ、モンモリロナイト、カオリン、ベントナイト等の無機粘結剤が挙げられる。有機粘結剤の配合量は組成物全体の0.01~5%がよく、無機粘結剤の配合量は組成物全体の0.1~10%がよい。
【0026】
甘味剤としては、サッカリンナトリウム、アスパルテーム、ステビオサイド、ステビアエキス、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、ペリラルチン等が挙げられる。
防腐剤としては、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル等のパラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム等の安息香酸又はその塩が挙げられる。
【0027】
任意の有効成分としては、口腔用組成物に通常、配合される公知のもの、例えばフッ化物、殺菌剤、抗炎症剤、酵素、植物抽出物、歯石防止剤、歯垢防止剤等を、本発明の効果を妨げない範囲で有効量を配合できる。具体的には、フッ化ナトリウム、フッ化第1錫、フッ化ストロンチウム、モノフルオロリン酸ナトリウム等のフッ化物、正リン酸のナトリウム塩、トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、トコフェロール酢酸エステル、α-ビサボロール、ジヒドロコレステロール、クロロヘキシジン塩類、アズレン、グリチルレチン、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸又はその塩類や、銅クロロフィリンナトリウム、クロロフィル、グルコン酸銅等の銅化合物、グリセロホスフェート等のキレート性リン酸化合物、ヒドロキサム酸又はその誘導体、トリポリリン酸ナトリウム、メトキシエチレン、エピジヒドロコレステリン、イソプロピルメチルフェノール、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、アスコルビン酸又はその塩、アスコルビン酸リン酸エステル又はその塩、塩化リゾチーム、トリクロロカルバニリド、クエン酸亜鉛、オウバクエキスが挙げられる。
【0028】
着色剤としては、青色1号、黄色4号、緑色3号等を通常量で配合できる。
pH調整剤としては、クエン酸、乳酸、リンゴ酸等の有機酸又はその塩や、リン酸又はその塩類、塩酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機化合物が挙げられる。
【0029】
香料としては、例えば、アニス油、ウィンターグリーン油、タイム油、セージ油、カルダモン油、コリアンダー油、ラベンダー油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、オリガナム油、パインニードル油、ネロリ油、ローズ油、ジャスミン油、イリスコンクリート、アブソリュートローズ、オレンジフラワー等の天然香料、及びこれら天然香料の加工処理(前溜部カット、後溜部カット、分留、液液抽出、エッセンス化、粉末香料化等)した香料や、メントール、カルボン、アネトール、サリチル酸メチル、チモール、リナロール、リナリールアセテート、メントン、メンチルアセテート、ピネン、オクチルアルデヒド、プレゴン、カルビルアセテート、アニスアルデヒド、エチルアセテート、エチルブチレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、バニリン、ウンデカラクトン、ヘキサナール、プロピルアルコール、ブタノール、イソアミルアルコール、ヘキセノール、ジメチルサルファイド、シクロテン、トリメチルピラジン、エチルラクテート、メチルラクテート、エチルチオアセテート等の単品香料、更に、ストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー等の調合香料といった口腔用組成物に用いられる公知の香料素材を使用することができる。これらの香料素材の配合量は、特に限定されないが、組成物中に0.000001~1%使用するのが好ましい。また、上記香料素材を使用した賦香用香料は、組成物中に0.1~2%使用するのが好ましい。
【0030】
本発明の口腔用組成物は、エタノールが配合されていてもよいが無配合でもよく、エタノールの含有量は組成物全体の0~50%がよく、3~40%でもよい。口腔用組成物では、組成物中に配合される香料等にエタノールが微量含まれる場合があり、このようなエタノール以外にエタノールは配合しなくてもよく、この場合、エタノールの含有量は1%以下、特に0.5%以下、更には0.3%以下でもよい。
【0031】
また、本発明では、(A)シチュアンペッパー抽出物と(B)ピンクペッパー抽出物とからなる歯茎へのマッサージ実感付与剤を提供する。この場合、上述したように歯茎へのマッサージ実感付与の有効成分として、(A)及び(B)成分が併用され、これらの併用系を含有する。この場合、(A)成分、(B)成分について、それぞれの抽出方法や含まれる物質の種類、成分の量比や配合量等の詳細は、いずれも上記と同様である。
【実施例】
【0032】
以下、実施例及び比較例、処方例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において%は特に断らない限りいずれも質量%を示す。実施例2、5、6、9、10及び13は参考例である。
【0033】
[実施例、比較例]
表1に示す組成に従い、表2~5に示す歯磨剤組成物(練歯磨)を常法により調製した。得られた歯磨剤組成物を後述の方法で評価し、結果を表に併記した。
【0034】
【0035】
(*)香料の組成は下記の通りである。
アネトール 10
メントール 65
エタノール 25
合計 100%
【0036】
使用原料を下記に示す。
(A)シチュアンペッパー抽出物(商品名;SICHUAN PEPPER ABSOLUTE CO2 EXTRACT、シャラボ(株)製、サンショオール類(サンショオール+ヒドロキシサンショオール)含有量50%)
(B)ピンクペッパー抽出物(ヴェ・マン・フィス香料(株)製、α-フェランドレン含有量35%)
スピラントール(比較品)(スピラントール(パラクレスオイル、スピラントール約70%含有)、高砂香料工業(株)製)
トウガラシ抽出物(比較品)(永廣堂本店(株)製、トウガラシエキストラクト)
(C)シトラール(長谷川香料(株)製)
(D)シトラールジエチルアセタール(井上香料(株)製)
(D)シトラールジメチルアセタール(井上香料(株)製)
【0037】
〈評価方法〉
10名の被験者により評価した。1gの歯磨剤組成物を歯ブラシ(デンターシステマ ハブラシ、レギュラー、ライオン(株)製)にとり、3分間ブラッシングして使用した後、水で口腔内を漱いだ。使用中の歯茎のマッサージ実感、使用後の歯茎のマッサージ実感、嫌味のなさについて、被験者がそれぞれ下記の評点基準で、絶対評価での官能試験を行った。10名の平均点をそれぞれ求め、下記の評価基準で評価した。
【0038】
ここで、使用中の歯茎のマッサージ実感とは、歯磨剤組成物を口腔内で使用中に、歯茎への微細な泡がはじけるような適度な刺激によって歯茎がマッサージされ、ハリがある状態になったと感じられる実感をいう。また、使用後の歯茎のマッサージ実感とは、口腔内を水で漱いで3分間経過後も上記のように歯茎がマッサージされ、ハリがある状態になったと感じられる実感があることをいう。
【0039】
(i)使用中の歯茎のマッサージ実感
評点基準
5点:歯茎のマッサージ感を非常に感じる
4点:歯茎のマッサージ感をかなり感じる
3点:歯茎のマッサージ感を感じる
2点:歯茎のマッサージ感をやや感じる
1点:歯茎のマッサージ感を全く感じない
評価基準
使用中の歯茎のマッサージ実感の平均点
★:4.0点以上5.0点以下
◎:3.5点以上4.0点未満
○:3.0点以上3.5点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:1.0点以上2.0点未満
【0040】
(ii)使用後の歯茎のマッサージ実感
評点基準
5点:歯茎のマッサージ感を非常に感じる
4点:歯茎のマッサージ感をかなり感じる
3点:歯茎のマッサージ感を感じる
2点:歯茎のマッサージ感をやや感じる
1点:歯茎のマッサージ感を全く感じない
評価基準
使用後の歯茎のマッサージ実感の平均点
★:4.0点以上5.0点以下
◎:3.5点以上4.0点未満
○:3.0点以上3.5点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:1.0点以上2.0点未満
【0041】
(iii)嫌味のなさ
評点基準
4点:嫌味をほとんど感じない
3点:嫌味をやや感じるが問題ない
2点:嫌味を感じる
1点:嫌味を非常に感じる
評価基準
嫌味のなさの平均点
◎:3.5点以上4.0点以下
○:3.0点以上3.5点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:1.0点以上2.0点未満
【0042】
【0043】
【0044】
【表4】
注:実施例23は、(b)成分として、α-フェランドレン(α-Phellandrene natural,Sigma-Aldrich社製、α-フェランドレン含有量85%)を使用し、これを0.008%配合した。
【0045】
【0046】
表2~4の結果から、本発明の(A)及び(B)成分((a)及び(b)成分)を含有する歯磨剤組成物(実施例)は、使用中の歯茎のマッサージ実感、使用後の歯茎のマッサージ実感が共に優れ、また、嫌味が抑制されて味も良かった。これに対して、表5の結果からわかるように、(A)又は(B)成分((a)又は(b)成分)を含有しない歯磨剤組成物(比較例)は、使用中の歯茎のマッサージ実感、使用後の歯茎のマッサージ実感のいずれかが劣っていた。
【0047】
[処方例1]練歯磨
(A)シチュアンペッパー抽出物 0.001
((a)サンショオール類量 0.0005)
(B)ピンクペッパー抽出物 0.02
((b)α-フェランドレン量 0.007)
(C)シトラール 0.01
(D)シトラールジエチルアセタール 0.01
グリセリン 34.0
プロピレングリコール 3.0
ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油 1.0
ポリオキシエチレン(5)ステアリルエーテル 1.0
ラウロイルメチルタウリンナトリウム 1.5
ラウロイルサルコシンナトリウム 0.1
研磨性シリカ 12.0
増粘性シリカ 3.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.5
キサンタンガム 0.8
アルギン酸ナトリウム 0.3
酸化チタン 1.0
イソプロピルメチルフェノール 0.1
モノフルオロリン酸ナトリウム 1.1
酢酸トコフェロール 0.2
トラネキサム酸 0.1
クエン酸ナトリウム 0.3
サッカリンナトリウム 0.1
香料 1.0
水酸化ナトリウム 適量
精製水 残
合計 100%
(a)/(b)の質量比;0.07
(A)/(B)の質量比;0.05
【0048】
[処方例2]練歯磨
(A)シチュアンペッパー抽出物 0.001
((a)サンショオール類量 0.0005)
(B)ピンクペッパー抽出物 0.02
((b)α-フェランドレン量 0.007)
(C)シトラール 0.01
(D)シトラールジメチルアセタール 0.01
ソルビトール 28.0
プロピレングリコール 3.0
ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油 1.0
ラウリル硫酸ナトリウム 0.3
α-オレフィン(C14~16)スルホン酸ナトリウム 0.3
研磨性シリカ 15.0
キサンタンガム 1.0
フッ化ナトリウム 0.21
サッカリンナトリウム 0.2
香料 1.0
水酸化ナトリウム 適量
精製水 残
合計 100%
(a)/(b)の質量比;0.07
(A)/(B)の質量比;0.05
【0049】
[処方例3]練歯磨
(A)シチュアンペッパー抽出物 0.001
((a)サンショオール類量 0.0005)
(B)ピンクペッパー抽出物 0.02
((b)α-フェランドレン量 0.007)
(C)シトラール 0.01
(D)シトラールジメチルアセタール 0.01
ソルビトール 21.0
プロピレングリコール 3.0
ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油 2.0
ラウリル硫酸ナトリウム 0.3
α-オレフィン(C14~16)スルホン酸ナトリウム 0.3
研磨性シリカ 15.0
キサンタンガム 1.0
フッ化ナトリウム 0.21
サッカリンナトリウム 0.2
香料 1.0
水酸化ナトリウム 適量
精製水 残
合計 100%
(a)/(b)の質量比;0.07
(A)/(B)の質量比;0.05
【0050】
[処方例4]練歯磨
(A)シチュアンペッパー抽出物 0.001
((a)サンショオール類量 0.0005)
(B)ピンクペッパー抽出物 0.02
((b)α-フェランドレン量 0.007)
(C)シトラール 0.01
(D)シトラールジエチルアセタール 0.01
ピロリドンカルボン酸ナトリウム 4.0
イソプロピルメチルフェノール 0.2
研磨性シリカ 25.0
ポリエチレングリコール 3.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.5
グリセリン 25.0
ラウリル硫酸ナトリウム 1.0
サッカリンナトリウム 0.1
フッ化ナトリウム 0.21
香料 1.0
水酸化ナトリウム 適量
精製水 残
合計 100%
(a)/(b)の質量比;0.07
(A)/(B)の質量比;0.05