(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-07
(45)【発行日】2024-10-16
(54)【発明の名称】発光制御装置、発光装置、車両、発光制御方法及び発光制御プログラム
(51)【国際特許分類】
B60K 35/215 20240101AFI20241008BHJP
G08G 1/16 20060101ALI20241008BHJP
【FI】
B60K35/215
G08G1/16 C
(21)【出願番号】P 2022060658
(22)【出願日】2022-03-31
【審査請求日】2023-12-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】服部 勉
【審査官】吉村 俊厚
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-194499(JP,A)
【文献】特開2011-111123(JP,A)
【文献】特開2019-137179(JP,A)
【文献】特開2007-299050(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 35/00 - 37/20
B60R 16/00 - 17/02
G01C 21/00 - 21/36
G08G 1/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両周辺の対象物に係る情報を取得する物体取得部と、
前記対象物が存在する場合に、前記車両の車内に設けられた複数の発光部の発光を連動させて制御する制御部と、
前記車両の乗員の中心視野に係る情報を取得する視野取得部と、を備え、
前記制御部は、連続して移動する前記発光部の発光の始端及び終端の少なくとも一方を前記中心視野の範囲に含め、前記始端及び前記終端と、前記中心視野の範囲との関係に基づいて、前記発光部の発光の態様を変更する、
発光制御装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記複数の発光部の発光が前記発光部間で連続して移動するように制御する請求項1に記載の発光制御装置。
【請求項3】
前記物体取得部は前記車両の乗員に対する前記対象物の位置をさらに取得し、
前記制御部は、前記乗員から見て、前記対象物の位置から、又は前記対象物の位置に向けて前記発光部の発光が連続して移動するように制御する請求項1又は2に記載の発光制御装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記始端及び前記終端の少なくとも一方を前記中心視野の範囲に含めるように、複数の前記発光部が発光する経路を決定する請求項
1に記載の発光制御装置。
【請求項5】
前記車両の車内及び車外の少なくとも何れかの環境情報を取得する環境取得部をさらに備え、
前記制御部は、前記環境情報に基づいて前記発光部の発光を制御する請求項1~
4の何れか1項に記載の発光制御装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記環境情報としての車内のコントラスト及び明るさ少なくとも何れかに基づいて前記発光部の発光を制御する請求項
5に記載の発光制御装置。
【請求項7】
請求項1~
6の何れか1項に記載の発光制御装置と、
複数の前記発光部と、
を備える発光装置。
【請求項8】
前記対象物を検知する検知部と、
請求項
7に記載の発光装置と、
を備える車両。
【請求項9】
車両周辺の対象物に係る情報を取得し、
前記対象物が存在する場合に、前記車両の車内に設けられた複数の発光部の発光を連動させて制御
し、
車両の乗員の中心視野に係る情報を取得し、
連続して移動する前記発光部の発光の始端及び終端の少なくとも一方を前記中心視野の範囲に含め、前記始端及び前記終端と、前記中心視野の範囲との関係に基づいて、前記発光部の発光の態様を変更する、
処理をコンピュータが実行する発光制御方法。
【請求項10】
車両周辺の対象物に係る情報を取得し、
前記対象物が存在する場合に、前記車両の車内に設けられた複数の発光部の発光を連動させて制御
し、
車両の乗員の中心視野に係る情報を取得し、
連続して移動する前記発光部の発光の始端及び終端の少なくとも一方を前記中心視野の範囲に含め、前記始端及び前記終端と、前記中心視野の範囲との関係に基づいて、前記発光部の発光の態様を変更する、
処理をコンピュータに実行させる発光制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車内に設けられた発光部を制御する発光制御装置、発光装置、車両、発光制御方法及び発光制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両の運転情報や周辺情報等の各種情報に基づき、フロントガラスとインストルメントパネルとの境界縁に沿って並設された複数個の光源の発光パターンを変化させる情報表示装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
発光部の発光に基づいて乗員に対して情報を通知する場合、認識効果を向上させるためには改善の余地がある。
【0005】
本発明は、車両の乗員に対して情報を通知する場合における、認識効果を向上させることを可能とする発光制御装置、発光装置、車両、発光制御方法及び発光制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発光制御装置は、車両周辺の対象物に係る情報を取得する物体取得部と、前記対象物が存在する場合に、前記車両の車内に設けられた複数の発光部の発光を連動させて制御する制御部と、を備えている。
【0007】
請求項1に記載の発光制御装置は、物体取得部が車両の周辺に存在する対象物に係る情報を取得すると、制御部が複数の発光部の発光を連動させるように構成されている。そのため、単に複数の発光部を発光させる場合に比べて、乗員に対する認識効果が高い。つまり、当該発光制御装置によれば、車両の乗員に対して情報を通知する場合の認識効果を向上させることができる。
【0008】
請求項2に記載の発光制御装置は、請求項1に記載の発光制御装置において、前記制御部は、前記複数の発光部の発光が前記発光部間で連続して移動するように制御する。
【0009】
請求項2に記載の発光制御装置では、制御部が複数の発光部の発光を連動させる際に、発光部間で光が連続して移動するように制御する。そのため、当該発光制御装置によれば、車両の乗員の視線を誘導することができる。
【0010】
請求項3に記載の発光制御装置は、請求項1又は2に記載の発光制御装置において、前記物体取得部は前記車両の乗員に対する前記対象物の位置をさらに取得し、前記制御部は、前記乗員から見て、前記対象物の位置から、又は前記対象物の位置に向けて前記発光部の発光が連続して移動するように制御する。
【0011】
請求項3に記載の発光制御装置によれば、対象物の位置から発光部の発光が移動することで車両の乗員の視線を対象物から逸らす誘導を行うことができる。また、当該発光制御装置によれば、対象物の位置に向けて発光部の発光が移動することで車両の乗員の視線を対象物に向ける誘導を行うことができる。
【0012】
請求項4に記載の発光制御装置は、請求項1~3の何れか1項に記載の発光制御装置において、前記車両の乗員の中心視野に係る情報を取得する視野取得部をさらに備え、前記制御部は、連続して移動する前記発光部の発光の始端及び終端の少なくとも一方を前記中心視野の範囲に含める。
【0013】
請求項4に記載の発光制御装置では、視野取得部が車両の乗員の中心視野に係る情報を取得すると、発光部による発光の始端及び終端の少なくとも一方を中心視野の範囲に含める制御が行われる。したがって、当該発光制御装置によれば、始端から終端に向かう発光の流れが必ず乗員の中心視野に含まれるため、認識効果をさらに向上させることができる。
【0014】
請求項5に記載の発光制御装置は、請求項4に記載の発光制御装置において、前記制御部は、前記始端及び前記終端の少なくとも一方を前記中心視野の範囲に含めるように、複数の前記発光部が発光する経路を決定する。
【0015】
請求項5に記載の発光制御装置によれば、始端から終端に向かう発光の流れの経路を制御することで、乗員の視線を誘導するバリエーションを増やすことができる。
【0016】
請求項6に記載の発光制御装置は、請求項4又は5に記載の発光制御装置において、前記制御部は、前記始端及び前記終端と、前記中心視野の範囲との関係に基づいて、前記発光部の発光の態様を変更する。
【0017】
請求項6に記載の発光制御装置では、発光の始端及び終端と、中心視野の範囲との関係に基づいて、発光の態様が変更される。例えば、発光の始端が中心視野の端部に近い場合に発光を高周波で点滅させることができ、これにより、乗員に対して発光への気付きを与えることができる。また、当該発光制御装置では、例えば、発光の終端が中心視野の中央に近づくにつれて発光を減光させたりすることができ、これにより、視線の誘導が終了したことを伝達することができる。
【0018】
請求項7に記載の発光制御装置は、請求項1~6の何れか1項に記載の発光制御装置において、前記車両の車内及び車外の少なくとも何れかの環境情報を取得する環境取得部をさらに備え、前記制御部は、前記環境情報に基づいて前記発光部の発光を制御する。
【0019】
請求項7に記載の発光制御装置では、環境取得部が取得した車両の車内及び車外の少なくとも何れかの環境情報に基づいて、発光部の発光が制御される。ここで、環境情報とは、車両の乗員の視点における周囲の見え方を示す情報である。つまり、当該発光制御装置によれば、乗員の視点における周囲の見え方に応じて、発光が制御されるため、周囲が見えづらい環境下における視認効果を向上させることができる。
【0020】
請求項8に記載の発光制御装置は、請求項7に記載の発光制御装置において、前記制御部は、前記環境情報としての車内のコントラスト及び明るさ少なくとも何れかに基づいて前記発光部の発光を制御する。
【0021】
請求項8に記載の発光制御装置によれば、乗員の視点におけるコントラスト及び明るさ少なくとも何れかに応じて発光が制御されるため、例えば、逆光や明るすぎる環境下においても視認効果を与えることができる。
【0022】
請求項9に記載の発光装置は、請求項1~8の何れか1項に記載の発光制御装置と、複数の前記発光部と、を備えている。
【0023】
請求項9に記載の発光装置によれば、認識効果を向上させることができる。
【0024】
請求項10に記載の車両は、前記対象物を検知する検知部と、請求項9に記載の発光装置と、を備えている。
【0025】
請求項10に記載の車両によれば、認識効果を向上させることができる。
【0026】
請求項11に記載の発光制御方法は、車両周辺の対象物に係る情報を取得し、前記対象物が存在する場合に、前記車両の車内に設けられた複数の発光部の発光を連動させて制御する処理をコンピュータが実行する。
【0027】
請求項11に記載の発光制御方法では、コンピュータが、車両の周辺に存在する対象物に係る情報を取得すると、複数の発光部の発光を連動させるように制御する。そのため、単に複数の発光部を発光させる場合に比べて、乗員に対する認識効果が高い。つまり、当該発光制御方法によれば、車両の乗員に対して情報を通知する場合の認識効果を向上させることができる。
【0028】
請求項12に記載の発光制御プログラムは、車両周辺の対象物に係る情報を取得し、前記対象物が存在する場合に、前記車両の車内に設けられた複数の発光部の発光を連動させて制御する処理をコンピュータに実行させる。
【0029】
請求項12に記載の発光制御プログラムが実行されるコンピュータは、車両の周辺に存在する対象物に係る情報を取得すると、複数の発光部の発光を連動させるように制御する。そのため、単に複数の発光部を発光させる場合に比べて、乗員に対する認識効果が高い。つまり、当該発光制御プログラムによれば、車両の乗員に対して情報を通知する場合の認識効果を向上させることができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、車両の乗員の視線を誘導する場合における、認識効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】第1の実施形態の車両のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図2】第1の実施形態の車内の発光部の配置を説明する図である。
【
図3】第1の実施形態のECUのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図4A】第1の実施形態の統合ECUのROMの構成を示すブロック図である。
【
図4B】第1の実施形態の統合ECUの機能構成を示すブロック図である。
【
図5A】第1の実施形態のライトECUのROMの構成を示すブロック図である。
【
図5B】第1の実施形態のライトECUの機能構成を示すブロック図である。
【
図6】第1の実施形態のライトECUにおいて実行される視線誘導処理の流れを示すフローチャートである。
【
図7】第1の実施形態における発光通知の例である。
【
図8】第1の実施形態における発光通知の例である。
【
図9】第2の実施形態の車両のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図10】第2の実施形態の統合ECUの機能構成を示すブロック図である。
【
図11】第2の実施形態のライトECUの機能構成を示すブロック図である。
【
図12】第2の実施形態のライトECUにおいて実行される視線誘導処理の流れを示すフローチャートである。
【
図13】第2の実施形態における発光通知の例である。
【
図14】第3の実施形態の車両のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図15】第3の実施形態における発光通知の例である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本発明の発光制御装置を含む情報通知システムについて説明する。情報通知システムは、車両において検知された対象物を車両の乗員、特に運転者に対して通知するシステムである。補足すると、当該情報通知システムは、車内に設けられた複数の発光部を連動させて、例えば、設定された始端から終端に向けて光が流れるように各発光部を制御することにより、乗員の視線を対象物に誘導するシステムである。
【0033】
[第1の実施形態]
(全体構成)
図1に示されるように、第1の実施形態の情報通知システム10は、車両12に対して設けられている。この情報通知システム10は、少なくとも、発光装置14、統合ECU(Electronic Control Unit)21、外部認識センサ30及び乗員監視センサ32を含んで構成されている。また、発光装置14は、ライトECU22と、発光部40とを含む。
【0034】
図2に示されるように、本実施形態の発光部40は、車内に設けられた複数のライト群である。各発光部40は、ライン状のライトであって、複数の発光要素が並べられた構造である。当該発光要素としては、LED又は有機EL(Electronic Luminescent)が例示される。
【0035】
本実施形態の発光部40は、センタ上部ライト41、ピラーライト42L、42R、ドア上部ライト43L、43R、センタ下部ライト44、ドア下部ライト45L、45R、コンソールライト46L、46R、ステアリングライト47L、47C、47Rを含む。
【0036】
センタ上部ライト41は、ダッシュボード90の上部に沿って配置されている。ピラーライト42Lは、車幅方向左側(以下、単に「左側」とする。)のフロントピラー92のガーニッシュ92Aに沿って配置され、ピラーライト42Rは、車幅方向右側(以下、単に「右側」とする。)のフロントピラー92のガーニッシュ92Aに沿って配置されている。
【0037】
ドア上部ライト43Lは、左側のフロントドア93におけるドアトリム93Aの上部に沿って配置され、ドア上部ライト43Rは、右側のフロントドア93におけるドアトリム93Aの上部に沿って配置されている。センタ下部ライト44は、ダッシュボード90の左側下部に沿い、センタクラスタ91の上部を囲み、ダッシュボード90の右側下部に沿うように配置されている。
【0038】
ドア下部ライト45Lは、左側のフロントドア93におけるドアトリム93Aの下部に沿って配置され、ドア下部ライト45Rは、右側のフロントドア93におけるドアトリム93Aの下部に沿って配置されている。コンソールライト46Lは、センタコンソール94の左側に沿って配置され、コンソールライト46Rは、センタコンソール94の右側に沿って配置されている。
【0039】
ステアリングライト47Lは、直進状態のステアリングホイール95の上部左側において、ステアリングホイール95に沿って配置されている。また、ステアリングライト47Cは、直進状態のステアリングホイール95の上部中央において、ステアリングホイール95に沿って配置されている。さらに、ステアリングライト47Rは、直進状態のステアリングホイール95の上部右側において、ステアリングホイール95に沿って配置されている。
【0040】
図1に示されるように、本実施形態に係る情報通知システム10は、複数のECU20を含む。このECU20は、上述した統合ECU21と、ライトECU22とを少なくとも含む。
【0041】
図3に示されるように、ECU20は、CPU(Central Processing Unit)20A、ROM(Read Only Memory)20B、RAM(Random Access Memory)20C、入出力I/F(Interface)20D及び車内通信I/F20Eを含んで構成されている。CPU20A、ROM20B、RAM20C、入出力I/F20D及び車内通信I/F20Eは、内部バス20Gを介して相互に通信可能に接続されている。
【0042】
プロセッサであるCPU20Aは、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU20Aは、ROM20Bからプログラムを読み出し、RAM20Cを作業領域としてプログラムを実行する。
【0043】
ROM20Bは、各種プログラム及び各種データを記憶している。なお、ECU20は、ROM20Bに代えて、又はROM20Bに加えて、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)により構成されるストレージを備えていてもよい。
RAM20Cは、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。
【0044】
入出力I/F20Dは、車両12に搭載されたセンサ類、例えば、外部認識センサ30及び乗員監視センサ32と接続するためのインタフェースである。
【0045】
車内通信I/F20Eは、各ECU20と接続するためのインタフェースである。当該インタフェースでは、CAN(Controller Area Network)プロトコルやイーサネット(登録商標)による通信が行われている。車内通信I/F20Eは、外部バス20H(
図1参照)に対して接続されている。
【0046】
図1に示されるように、外部認識センサ30は、車両12周辺の物体の検出に用いられるセンサ群とされている。この外部認識センサ30には、例えば、車両12の周囲を撮像するカメラ、探査波を送信し反射波を受信するミリ波レーダ、及び車両12の前方をスキャンするライダ(Laser Imaging Detection and Ranging)等が含まれる。
【0047】
乗員監視センサ32は、乗員の状態を監視する装置である。この乗員監視センサ32は、ステアリングコラム(図示省略)に設けられた運転者を撮像するカメラを少なくとも含んでいる。
【0048】
(統合ECU)
統合ECU21は、外部認識センサ30から取得した情報を基に車両12が走行する走行路、及び車両12の周辺の物体を検知する機能を有している。また、統合ECU21は、乗員監視センサ32から取得した運転者の顔の撮像画像を基に、運転者の中心視野を推定する機能を有している。
【0049】
図4Aに示されるように、本実施形態の統合ECU21のROM20Bには、処理プログラム100及び視野データ110が記憶されている。
【0050】
処理プログラム100は、統合ECU21を制御するためのプログラムである。
視野データ110には、人の中心視野に係る情報の中央値が記憶されている。詳しくは、視野データ110には、視点を中心とする視野の範囲が記憶されている。
【0051】
図4Bに示されるように、本実施形態の統合ECU21では、CPU20Aが、処理プログラム100を実行することで、収集部200、物体検出部210、視野推定部220及び提供部240として機能する。
【0052】
収集部200は、外部認識センサ30が検知した走行路の撮像画像、歩行者、車両等の検知情報を収集する。また、収集部200は、乗員監視センサ32が撮像した運転者の撮像画像を収集する。
【0053】
物体検出部210は、収集部200において収集された走行路の撮像画像、歩行者、車両、標識等の検知情報を基に車両12の進行方向に存在する物体を検出する。
【0054】
視野推定部220は、収集部200において収集された運転者の撮像画像を基に運転者の中心視野を推定する。詳しくは、視野推定部220は、撮像画像に含まれる運転者の両眼の位置から両眼の間隔と両眼の視点を特定し、さらに、視野データ110を参照して運転者の視点を中心とした中心視野を推定する。
【0055】
提供部240は、ライトECU22に対して検出された物体の情報及び運転者の中心視野の情報を提供する機能を有している。ここで、物体の情報は、少なくとも運転者の視点に対する物体の位置情報を含むが、これに加えて、物体の種別(例えば、歩行者、標識等の別)の情報を含めてもよい。提供部240は、所定の間隔で、又は、物体を検出した場合に、物体の情報と運転者の中心視野の情報とをライトECU22に対して送信する。
【0056】
(ライトECU)
ライトECU22は、発光装置14を構成する各発光部40の発光を制御する機能を有している。
図5Aに示されるように、本実施形態のライトECU22のROM20Bには、発光制御プログラムとしての制御プログラム150及び表示パターンテーブル160が記憶されている。
【0057】
制御プログラム150は、各発光部40の発光を制御するためのプログラムである。
表示パターンテーブル160は、各発光部40が発光する経路及び発光態様を記憶したテーブルデータである。
【0058】
図5Bに示されるように、本実施形態のライトECU22では、CPU20Aが、制御プログラム150を実行することで、物体取得部250、視野取得部260、決定部280及び制御部290として機能する。
【0059】
物体取得部250は、統合ECU21から送信された物体の情報を取得する機能を有している。
【0060】
視野取得部260は、統合ECU21から送信された運転者の中心視野の情報を取得する機能を有している。
【0061】
決定部280は、複数の発光部40を連動させて発光する場合の始端及び終端を決定する。また、決定部280は、複数の発光部40の発光が伝播する経路を決定する機能を有している。さらに、決定部280は、発光部40の発光態様を決定する機能を有している。具体的に、決定部280は発光態様として、始端から終端に向かう光の速度及び色の態様、点滅、繰り返し等の態様を決定する。
【0062】
制御部290は、発光部40の発光を制御する機能を有している。本実施形態の制御部290が発光部40の発光を連動させて制御する場合、始端から終端に向けて発光部40の各発光要素を次々に切り替えて発光させる。また、隣り合う発光部40の距離が離れている箇所を発光の経路とする場合は、各発光部40の離間距離に応じて発光が切り替わる時間を調整することで、光が流れる速度が一定速になるようにすることができる。制御部290による発光部40の制御の詳細については、後述する。
【0063】
(制御の流れ)
本実施形態のライトECU22で実行される視線誘導処理の流れについて、
図6のフローチャートを用いて説明する。ライトECU22における処理は、ライトECU22のCPU20Aが、物体取得部250、視野取得部260、決定部280及び制御部290として機能することにより実行される。
【0064】
図6のステップS100において、CPU20Aは統合ECU21から物体の情報を取得する。
【0065】
ステップS101において、CPU20Aは運転者に通知する対象物Oを検出する。補足すると、CPU20Aは検知されている物体の位置及び種別を基に運転者に通知すべき対象物Oを検出する。
【0066】
ステップS102において、CPU20Aは運転者に通知する対象物Oがあるか否かを判定する。CPU20Aは運転者に通知する対象物Oがあると判定した場合(ステップS102でYESの場合)、ステップS103に進む。一方、CPU20Aは運転者に通知する対象物Oがないと判定した場合(ステップS102でNOの場合)、視線誘導処理を終了させる。
【0067】
ステップS103において、CPU20Aは統合ECU21から運転者の中心視野の情報を取得する。
【0068】
ステップS104において、CPU20Aは発光部40の発光の始端及び終端を決定する。具体的に、CPU20Aは運転者の中心視野に始端が含まれるように発光部40の発光開始箇所を決定する。
【0069】
ステップS105において、CPU20Aは発光部40の発光が伝播する経路を決定する。具体的に、CPU20Aは始端から終端に向かう光の経路として、運転者の視線の動きに合わせた経路であって、運転者に対する誘導効果が得られる経路を発光部40の発光が伝播する経路として決定する。
【0070】
ステップS106において、CPU20Aは発光部40が発光する態様を決定する。例えば、発光の始端が中心視野の端部に近い場合に発光を高周波で点滅させるように態様を決定する。
【0071】
ステップS107において、CPU20Aは発光部40の発光による通知を実施する。すなわち、CPU20Aは、決定された経路及び態様に沿って発光部40を制御する。そして、視線誘導処理は終了する。
【0072】
(発光通知の例)
次に
図7及び
図8を用いて、視線誘導処理により実現される発光通知の例について説明する。
【0073】
図7は、運転者がセンタコンソール94に目を向けている際に、車両12が歩行者Pを報知すべき対象物Oとして検知した場合に実行される発光通知の例である。この場合、センタコンソール94を見ている運転者の中心視野内を始端とし、顔を上げつつ、車両12の左側に視線を誘導するような経路を通り、運転者の視点に対する歩行者Pの位置を終端とする発光が行われる。具体的には、コンソールライト46L上を始端として車両前方に向かい、センタ下部ライト44のセンタクラスタ91左側を経由し、センタ上部ライト41の中央部から左側に向かい、歩行者Pの位置を終端となるように光が流れる。
【0074】
図8は、走行路の左側を見ていた際に、車両12が右側の標識Sを報知すべき対象物Oとして検知した場合に実行される発光通知の例である。この場合、車両12の左側を見ている運転者の中心視野内を始端とし、運転者を右側に振り向かせるような経路を通り、運転者の視点に対する標識Sの位置を終端とする発光が行われる。具体的には、センタ上部ライト41の左端を始端として右側に向かい、そのままピラーライト42Rに移り、ピラーライト42Rの上部であって標識Sの位置付近を終端となるように光が流れる。
【0075】
(実施形態のまとめ)
本実施形態のライトECU22は、車両12周辺の対象物Oに係る情報を取得すると、複数の発光部40の発光を連動させるように構成されている。そのため、単に複数の発光部40を発光させる場合に比べて、運転者に対する認識効果が高い。つまり、本実施形態によれば、認識効果を向上させることができる。
【0076】
特に、本実施形態では、ライトECU22が複数の発光部40の発光を連動させる際に、光が発光部40間で連続して移動するように制御する。そのため、本実施形態によれば、車両12の運転者の視線を誘導することができる。
【0077】
また、本実施形態によれば、対象物Oの位置に向けて複数の発光部40による発光が移動することで車両12の運転者の視線を対象物Oに向ける誘導を行うことができる。なお、ライトECU22は、対象物Oの位置から複数の発光部40による発光が移動するように制御してもよい。この場合、車両12の運転者の視線を対象物Oから逸らす誘導を行うことができる。
【0078】
また、本実施形態のライトECU22は、車両12の運転者の中心視野に係る情報を取得すると、発光部40の発光の始端を中心視野に含める制御が行われる。したがって、当該発光制御装置によれば、発光の始端から光の流れが運転者の中心視野に含まれる。そのため、本実施形態によれば、運転者に対して発光を認識させた上で、視線を誘導することができるため、認識効果をさらに向上させることができる。
特に、本実施形態のライトECU22は、発光部40の発光の始端を運転者の中心視野の範囲に含めるように、複数の発光部40が発光する経路を決定する。これにより、本実施形態によれば、運転者の視線を誘導するバリエーションを増やすことができる。
【0079】
なお、ライトECU22は、発光の終端を中心視野に含まれるように制御してもよい。これにより、運転者に対して終端まで視線を向けるように誘導することができ、対象物Oに対して顔を向けることを補助することができる。また、発光の始端及び終端の両方を中心視野に含まれるように制御してもよい。この場合は、始端を中心視野に含む場合、及び終端を中心視野に含む場合の両方の効果を得ることができる。
【0080】
さらに、本実施形態のライトECU22では、発光の始端及び終端と、中心視野の範囲との関係に基づいて、発光の態様を変更することができる。例えば、発光の始端が中心視野の端部に近い場合に発光を高周波で点滅させることができ、これにより、運転者に対して発光への気付きを与えることができる。また、本実施形態では、例えば、発光の終端が中心視野の中央に近づくにつれて発光を減光させたりすることができ、これにより、視線の誘導が終了した際の発光を自然に消失させることができる。
【0081】
[第2の実施形態]
第2の実施形態の情報通知システム10は、車両12の車内及び車外の環境に応じて発光部40の発光が伝播する経路及び光の態様が補正されるように構成されている。以下、第1の実施形態との相違点について説明する。
【0082】
図9に示されるように、本実施形態に係る情報通知システム10は、センサ類として外部認識センサ30及び乗員監視センサ32に加えて、視界認識センサ34を含んで構成されている。
【0083】
視界認識センサ34は、車両12の車外及び車内を撮像する赤外線カメラを含む。
【0084】
また、
図10に示されるように、本実施形態の統合ECU21では、CPU20Aが、処理プログラム100を実行することで、収集部200、物体検出部210、視野推定部220、環境判定部230及び提供部240として機能する。
【0085】
環境判定部230は、収集部200が収集した外部認識センサ30、乗員監視センサ32及び視界認識センサ34の撮像画像を基に車両12の車外及び車内の環境を判定する機能を有している。具体的に、環境判定部230は、外部認識センサ30が車両12の車外を撮像した画像及び視界認識センサ34が車両12の車外を撮像した画像を基に、運転者の視界に入る車外の環境を判定する。また、環境判定部230は、乗員監視センサ32が車両12の車内を撮像した画像及び視界認識センサ34が車両12の車内を撮像した画像を基に、運転者の視界に入る車内の環境を判定する。ここで、本実施形態における「環境」とは、車両12の乗員(特に運転者)の視点における周囲の見え方であって、照度、色調、コントラスト、明るさを含む。
提供部240は、環境判定部230において判定された運転者の視界に入る車外の環境、及び、運転者の視界に入る車内の環境を環境情報としてライトECU22に提供する。
【0086】
図11に示されるように、本実施形態のライトECU22では、CPU20Aが、制御プログラム150を実行することで、物体取得部250、視野取得部260、環境取得部270、決定部280及び制御部290として機能する。
【0087】
環境取得部270は、統合ECU21から車外及び車内の環境情報を取得する機能を有している。
本実施形態の決定部280は、発光部40の発光の始端及び終端、発光が伝播する経路、並びに発光態様を決定する機能を有している。また、決定部280は、環境取得部270が取得した車外及び車内の環境情報に基づいて、発光が伝播する経路を補正する機能を有している。
【0088】
(制御の流れ)
次に本実施形態のライトECU22で実行される視線誘導処理の流れについて、
図12のフローチャートを用いて説明する。ライトECU22における処理は、ライトECU22のCPU20Aが、物体取得部250、視野取得部260、環境取得部270、決定部280及び制御部290として機能することにより実行される。
【0089】
図12のステップS200~ステップS205の処理は、第1の実施形態の視線誘導処理のステップS100~ステップS105の処理と同じである。
【0090】
ステップS206において、CPU20Aは統合ECU21から車外及び車内の環境情報を取得する。
【0091】
ステップS207において、CPU20Aは車外及び車内の環境情報に基づいて発光部40の発光が伝播する経路を補正する。
【0092】
ステップS208~ステップS209の処理は、第1の実施形態の視線誘導処理のステップS106~ステップS107の処理と同じである。CPU20Aは、ステップS209が終了することで、視線誘導処理は終了する。
【0093】
(発光通知の例)
図13を用いて、本実施形態の視線誘導処理により実現される発光通知の例について説明する。例えば、第1の実施形態において例示した
図7と同様に、運転者がセンタコンソール94に目を向けている際に、車両12が歩行者Pを報知すべき対象物Oとして検知した場合に発光通知が実行されるとする。そして、車内の環境がフロントウィンドウ96の逆光が大きいことを示す情報の場合、フロントウィンドウ96に近い経路からフロントウィンドウ96から離れた経路に発光部40の発光が伝播する経路が補正される。
【0094】
これにより、
図13に示されるように、コンソールライト46L上を始端として車両前方に向かい、ステアリングライト47Rを経由し、ステアリングライト47Cにおける歩行者Pの位置を終端となるように光が流れる。
【0095】
(実施形態のまとめ)
本実施形態のライトECU22は、統合ECU21から取得した車両12の車内及び車外の環境情報に基づいて、発光部40の発光が制御される。上述のとおり、環境情報とは、車両12の乗員の視点における周囲の見え方を示す情報である。つまり、本実施形態によれば、乗員の視点における周囲の見え方に応じて、発光が制御されるため、周囲が見えづらい環境下における視認効果を向上させることができる。
【0096】
特に本実施形態によれば、運転者の視点におけるコントラスト及び明るさ少なくとも何れかに応じて発光が制御されるため、逆光や明るすぎる環境下においても視認効果を与えることができる。
【0097】
[第3の実施形態]
第3の実施形態の情報通知システム10は、視線の誘導に際して発光部40による発光に加えて、表示部50における表示、スピーカ60から出力される音声、及び触覚系デバイス70による触覚を利用するように構成されている。以下、第2の実施形態との相違点について説明する。
【0098】
図14に示されるように、本実施形態の情報通知システム10は、第2の実施形態の構成に加え、ECU20として表示系ECU23、音響系ECU24及び触覚系ECU25を含むと共に、表示部50、スピーカ60及び触覚系デバイス70を含んでいる。本実施形態の発光装置14は、ライトECU22、発光部40、表示系ECU23及び表示部50を含んで構成されている。
【0099】
表示部50は、
図2に示されるように、ステアリングホイール95の正面に設けられたメータディスプレイ52と、フロントウィンドウ96に設けられたヘッドアップディスプレイ54と、センタクラスタ91に設けられたセンタディスプレイ56とを含む。
【0100】
スピーカ60は、車両12の車内の左右であって、フロントピラー92のガーニッシュ92A、及びフロントドア93のドアトリム93A等に設けられている。
触覚系デバイス70は、運転者が触れた手指に振動を与えるデバイスであって、例えば、ステアリングホイール95に設けられている。
【0101】
(発光通知の例)
次に本実施形態の視線誘導処理により実現される発光通知の例について説明する。
図15は、第1の実施形態において例示した
図7と同様に、運転者がセンタコンソール94に目を向けている際に、車両12が歩行者Pを報知すべき対象物Oとして検知した場合に実行される発光通知の例である。本実施形態では、発光部40に加えて表示部50における表示(換言すると発光)が発光通知に使用される。具体的には、コンソールライト46L上を始端として車両前方に向かい、センタディスプレイ56を経由し、センタ上部ライト41の中央部から左側に向かい、ヘッドアップディスプレイ54において歩行者Pと重畳する位置を終端となるように光が流れる。
【0102】
発光部40のみで発光を行う場合、内装のレイアウトや、当該レイアウトに左右される発光部40の配置により、発光が伝播する経路が決まってしまう。これに対して、本実施形態によれば、発光部40に加えて、表示部50の表示を利用することにより、自然な見た目の経路による発光を行うことができる。また、本実施形態によれば、ヘッドアップディスプレイ54を活用することにより、フロントウィンドウ96から見える対象物Oにより近い位置で発光を行うことができる。
【0103】
また、スピーカ60を使用して運転者の対象物Oを通知する場合、発光部40による発光と併用することができる。例えば、第1の実施形態において、走行路の左側を見ていた際に、ライトECU22が右側の標識Sを報知すべき対象物Oとして検知した場合を例にする。この場合、
図8で示したように、左側から右側に流れるような発光を行うと共に、左側のスピーカ60から右側のスピーカ60の順で音声を出力することで、視線の誘導を補助することができる。
【0104】
さらに、触覚系デバイス70を使用して運転者の対象物Oを報知すべき対象物Oとして通知する場合、発光部40による発光と併用することができる。例えば、
図8の例の場合、左側から右側に流れるような発光を行うと共に、ステアリングホイール95における触覚系デバイス70において左側から右側の順で振動を加えることで、視線の誘導を補助することができる。
【0105】
[備考]
上述した各実施形態の情報通知システム10では、ライトECU22を発光制御装置としたが、これに限らず、統合ECU21を発光制御装置としてもよい。この場合、第2の実施形態と同様の機能を実現する場合、統合ECU21が収集部200、物体検出部210、視野推定部220、環境判定部230及び提供部240に加えて、物体取得部250、視野取得部260、環境取得部270、決定部280及び制御部290を備えることになる。
【0106】
また、各実施形態の情報通知システム10は、統合ECU21及びライトECU22により発光通知を実現したがこれに限らず、3以上のECU20により発光通知を実現してもよい。この場合、第2の実施形態と同様の機能を実現する場合、収集部200、物体検出部210、視野推定部220、環境判定部230、提供部240、物体取得部250、視野取得部260、環境取得部270、決定部280及び制御部290が複数のECU20に分散して備えられることになる。
【0107】
上述した各実施形態の情報通知システム10は車両12の運転者に対する視線の誘導に適用したが、これに限らず、運転者以外の乗員に対する視線の誘導に適用してもよい。
【0108】
なお、上記実施形態でCPU20Aがソフトウェア(プログラム)を読み込んで実行した各種処理を、CPU以外の各種のプロセッサが実行してもよい。この場合のプロセッサとしては、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なPLD(Programmable Logic Device)、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が例示される。また、上述した各処理を、これらの各種のプロセッサのうちの1つで実行してもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGA、及びCPUとFPGAとの組み合わせ等)で実行してもよい。また、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
【0109】
また、上記実施形態において、各プログラムはコンピュータが読み取り可能な非一時的記録媒体に予め記憶(インストール)されている態様で説明した。例えば、統合ECU21における処理プログラム100は統合ECU21のROM20Bに予め記憶され、ライトECU22における制御プログラム150はライトECU22のROM20Bに予め記憶されている。しかしこれに限らず、各プログラムは、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の非一時的記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。また、プログラムは、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。
【0110】
上記実施形態で説明した処理の流れは、一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
【符号の説明】
【0111】
12 車両
14 発光装置
22 ライトECU(発光制御装置)
40 発光部
150 制御プログラム(発光制御プログラム)
250 物体取得部
260 視野取得部
270 環境取得部
290 制御部
O 対象物