(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-07
(45)【発行日】2024-10-16
(54)【発明の名称】鍵盤楽器
(51)【国際特許分類】
G10B 3/12 20060101AFI20241008BHJP
G10C 3/12 20060101ALI20241008BHJP
G10H 1/34 20060101ALI20241008BHJP
【FI】
G10B3/12 100
G10C3/12 100
G10H1/34
(21)【出願番号】P 2022074163
(22)【出願日】2022-04-28
【審査請求日】2023-05-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002022
【氏名又は名称】弁理士法人コスモ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】白石 康志
【審査官】大野 弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-079118(JP,A)
【文献】特開2022-037962(JP,A)
【文献】特開2006-163444(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G10B 3/00-3/24
G10C 3/00-3/30
G10H 1/00-1/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
取付部材と、
前記取付部材が側面に取付られている鍵ベース部材と、
を備え、
前記鍵ベース部材は、
天板と、
前記天板の下側に設けられる内部が中実の中実部と、
前記中実部の下側に設けられる逆U字状の二股部と、
を含み、
前記二股部に、前記取付部材が取付られている状態において外部から視認できない下側溝部を有する、
鍵を備える鍵盤楽器。
【請求項2】
前記鍵ベース部材は、天面における鍵の配列方向の幅が第1幅の幅広部と、前記第1幅より狭い第2幅の幅狭部と、を有し、
前記中実部及び前記二股部は、前記幅狭部に設けられ、前記幅広部に設けられていない、
請求項1に記載の鍵盤楽器。
【請求項3】
前記鍵ベース部材は、天面における鍵の配列方向の幅が第1幅の幅広部と、前記第1幅より狭い第2幅の幅狭部と、を有し、
前記幅広部には、前記側面における上側に、前記下側溝部の容積より小さい上側溝部を含む、
請求項1に記載の鍵盤楽器。
【請求項4】
前記幅広部において、前記下側溝部の上下方向の幅は、前記上側溝部の上下方向の幅より大きい、
請求項3に記載の鍵盤楽器。
【請求項5】
前記中実部に、前記下側溝部より深い複数の凹部が設けられている、
請求項1に記載の鍵盤楽器。
【請求項6】
前記下側溝部は、前記幅広部における第1側面と、前記第1側面と反対側の第2側面に夫々設けられ、
前記天面から前記第1側面の下側溝部までの距離と、前記天面から前記第2側面の下側溝部までの距離は異なる、
請求項2に記載の鍵盤楽器。
【請求項7】
前記鍵ベース部材は、前記取付部材
の下面に対応する箇所に鍵の配列方向に突出する取付部材受部を有する、請求項1に記載の鍵盤楽器。
【請求項8】
前記鍵ベース部材は、鍵の配列方向に突出して前記取付部材の上面を覆う上側突出部を備え、前記取付部材の下面の少なくとも一部を開放させている、請求項1に記載の鍵盤楽器。
【請求項9】
前記鍵ベース部材は、前記下側溝部の下側に、前記取付部材との接触面を有する、
請求項1に記載の鍵盤楽器。
【請求項10】
前記取付部材は、少なくとも木質部材及び木目調部材のいずれかを含む、
請求項1乃至
請求項9の何れかに記載の鍵盤楽器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鍵盤楽器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、鍵ベース部材に木質部材や木目調部材等からなる取付部材を接着剤で取り付けた鍵を備える鍵盤楽器が提案されている。例えば、特許文献1では、樹脂製の鍵ベース部材の側面の凹状に形成された部分に取付部材を嵌め込むようにして設けた鍵が開示されている。取付部材は、接着により鍵ベース部材に取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
接着剤による取付部材の鍵ベース部材への取付は、接着剤が外部にはみ出してしまい、周囲を汚染したり、鍵に接着剤が付着して見栄えの悪い鍵となってしまうことがある。また、接着剤のはみ出しを回避するために接着剤の使用量を少なくすると、取付部材の接着が良好に行われずに、鍵ベース部材から剥がれ落ちてしまうことがある。
【0005】
本発明は、接着剤のはみ出しを低減しつつ良好に取付部材を鍵ベース部材に取り付けた鍵を備える鍵盤楽器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る鍵盤楽器は、取付部材と、前記取付部材が側面に取付られている鍵ベース部材と、を備え、前記鍵ベース部材は、天板と、前記天板の下側に設けられる内部が中実の中実部と、前記中実部の下側に設けられる逆U字状の二股部と、を含み、前記二股部に、前記取付部材が取付られている状態において外部から視認できない下側溝部を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、接着剤のはみ出しを低減しつつ良好に取付部材を鍵ベース部材に取り付けた鍵を備える鍵盤楽器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施形態に係る鍵盤楽器を示す斜視図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る鍵盤楽器の
図1のII-II断面図である。白鍵と黒鍵は側面を示している。
【
図3】本発明の実施形態に係る鍵盤楽器のC鍵に係る白鍵を示す分解斜視図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る鍵盤楽器のC鍵における鍵ベース部材の左側面図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る鍵盤楽器のC鍵における鍵ベース部材の右側面図である。
【
図6】本発明の実施形態に係る鍵盤楽器における白鍵の
図4のVI-VI断面図である。
【
図7】本発明の実施形態に係る鍵盤楽器における白鍵の
図4のVII-VII断面図である。
【
図8】本発明の実施形態に係る鍵盤楽器における白鍵の
図4のVIII-VIII断面図である。
【
図9】本発明の実施形態に係る鍵盤楽器における白鍵の
図4のIX-IX断面図である。
【
図10】本発明の実施形態に係る鍵盤楽器における白鍵の
図4のX-X断面図である。
【
図11】本発明の実施形態に係る鍵盤楽器の白鍵に取付部材(第1部材、第2部材)を取り付ける工程を示す断面模式図であり、(a)は取付部材を取り付ける前の接着剤を側板に塗布した状態を示し、(b)は取付部材を側板に取り付けた状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
図1に示す鍵盤楽器10は、複数の鍵としての複数の白鍵30と複数の黒鍵40を備えるフルサイズ(88鍵)の鍵盤50と、ケース20とを備える。なお、以下の説明においては、鍵盤50の鍵の前後方向FBにおける前を前側F、鍵の前後方向FBの後を後側Bとし、鍵盤50に向かって左を左側L、右を右側Rとする。鍵盤50の鍵の配列方向LRは、左右方向である。また、鍵盤楽器10の上下方向ULにおいて上を上側Up、下を下側Loとする。本実施形態の鍵盤楽器10は、電子ピアノについて示しているが、奏者(ユーザ)の押鍵操作に応じて発音する楽器であればその他の鍵盤楽器であってもよい。
【0010】
ケース20は、左右方向を長手方向とする略長矩形板状であり、上ケース21と下ケース22に分割される。上ケース21及び下ケース22は、それぞれ樹脂材料により形成される。ケース20の内部には、基板や電源である電池等が収納される。上ケース21の左側の上面には、ボリュームや各種設定用のツマミやダイヤルを備える操作部11が設けられている。また、上ケース21の左側の前面には、イヤフォンジャック12が設けられている。
【0011】
上ケース21の左側において鍵盤50に隣接する上ケース21の上面21a及び右側において鍵盤50に隣接する上ケース21の上面21bは、後方から前方に亘って下る傾斜面とされている。また、上ケース21の中央上部に設けられる左右に長い上面21cも傾斜面とされている。また、図示しないが、上ケース21の背面には、スピーカに対応する孔部が設けられている。
【0012】
図2に示すように、ケース20は、下ケース22から立設する下ボス部23と、上ケース21から立設する上ボス部24とがボルトにより螺合接合される等して、上ケース21と下ケース22が組み合わされている。ケース20の内部には、内部ケース25が設けられている。内部ケース25は、鍵の配列方向LRに長く設けられ、
図2の断面視においては下側Loに開口側を向けた略コ字状の断面を備えている。内部ケース25には、上面に回路基板60が設けられている。回路基板60には、各白鍵30及び各黒鍵40に対応して、複数のスイッチ61が設けられている。各白鍵30及び各黒鍵40には、スイッチ61に対応する位置にスイッチ押圧部33(
図2は白鍵30のスイッチ押圧部33を示し、黒鍵40のスイッチ押圧部は不図示)が設けられている。
【0013】
内部ケース25の後方には、各白鍵30及び各黒鍵40を回動自在に支持する支持軸25aが、各白鍵30及び各黒鍵40に対応して設けられている。内部ケース25内には、各白鍵30及び各黒鍵40に対応してハンマー部材70が設けられている。ハンマー部材70は、後側Bにウェイト部71が設けられている。ウェイト部71から前側Fに延びる腕部72は、内部ケース25に設けられる支持軸25bにより回動自在に支持されている。腕部72の先端には、各白鍵30及び各黒鍵40から下側Loに延びるハンマー押圧部31(
図2は白鍵30のハンマー押圧部31を示し、黒鍵40のハンマー押圧部は不図示)に係合するハンマーキャップ73が設けられている。ハンマー押圧部31には、ハンマーキャップ73が係合する孔部31aが設けられている。また、各白鍵30及び各黒鍵40には、前端部に、下側Loに延びて、先端部分が後方に突出する鉤状の規制突起32(
図2は白鍵30の規制突起32を示し、黒鍵40の規制突起は不図示)が設けられている。
【0014】
白鍵30を例に、白鍵30とハンマー部材70の動作を説明する。白鍵30を押下すると、白鍵30のハンマー押圧部31がハンマーキャップ73を押し下げる。すると、ハンマーキャップ73と支持軸25bを挟んで対向して設けられるハンマー部材70のウェイト部71は上昇する。このようにして、白鍵30は、本物のピアノと同様の重みを感じながら打鍵することができる。そして、上昇したウェイト部71は、内部ケース25に設けられるハンマー用の上クッション26に当接する。
【0015】
一方、白鍵30の押下により規制突起32は押し下げられて、規制突起32に対応して設けられる下クッション29に当接する。また白鍵30を押下したとき、白鍵30に設けられるスイッチ押圧部33によりスイッチ61が押下され、押下した白鍵30に対応する音が発音される。そして、白鍵30から手を離すと、ハンマー部材70のウェイト部71が下がって下クッション27に当接し、規制突起32の顎部は上クッション28と当接し、
図2の状態となる。なお、
図4及び
図5に示すように、規制突起32は、板状の左規制突起32aと、板状の右規制突起32bとからなる。
【0016】
以下では、音階Cに対応するC鍵としての鍵である白鍵30を例として、
図3~
図10に基づいて説明する。
図3に示すように、白鍵30は、取付部材(第1部材310及び第2部材320)と、鍵ベース部材300とを備える。取付部材は、木質部材又は木目調部材からなる。鍵ベース部材300は、樹脂の射出成形により製造される。鍵ベース部材300には、先述のハンマー押圧部31と、規制突起32、スイッチ押圧部33が設けられている。また、鍵ベース部材300には、右側Rに段部305が設けられている。段部305よりも後方側は、黒鍵40に隣接して配置される幅狭の部分であり、段部305よりも前方側は、打鍵面を備える幅広の部分である。
【0017】
鍵ベース部材300は、天面である上面301p、下面301qとされる天板301を備える。天板301は、段部305から前方の幅広部301aと、段部305から後方の幅狭部301bとを備える。換言すれば、鍵ベース部材300は、天面(上面301p)における鍵の配列方向LRの幅が第1幅の幅広部301aと、第1幅より狭い第2幅の幅狭部301bと、を有する。天板301の前端部の下面301q(
図4、
図5参照)からは、下側Loの下方に延設する前板302が設けられている。前板302は、前後方向FBに板面を向けて配置され、天板301の幅広部301aと同幅に設けられている。
【0018】
また、鍵ベース部材300には、天板301の下面301qと前板302の後面302cと接続する左右の側板303,304が設けられている。側板303の側面303Lには取付部材である第1部材310が配置され、側板304の側面304Rには取付部材である第2部材320が取り付けられている。
【0019】
第1部材310は、配置される側板303(側面303L)に対応した外形を備える板状に設けられている。第1部材310は、前方部311と、後方部312とを備え、前方部311と後方部312が連続して設けられている。前方部311の上下方向ULの長さは、後方部312の上下方向ULの長さより長く設けられている。第1部材310の上面310aは連続面とされて、下面310bは前方部311と後方部312の接続部で段状に設けられている。
【0020】
第2部材320は、配置される側板304(側面304R)に対応した外形を備える板状に設けられている。第2部材320は、前後方向FBに長い略長矩形状の板状の前第2部材321と、前後方向FBに長い略長矩形状の板状の後第2部材322とを備える。前第2部材321の上下方向ULの長さは、後第2部材322の上下方向ULの長さより長く設けられている。
【0021】
図3及び
図4に示すように、第1部材310は、前面310cを鍵ベース部材300の前板302の後面302cと当接させ、上面310aを天板301の下面301qと当接させて、側面301eを後述の当接面170に当接させて、鍵ベース部材300の側板303(側面303L)に配置される。
【0022】
図3及び
図5に示すように、第2部材320の前第2部材321は、前面321cを鍵ベース部材300の前板302の後面302cと当接させ、上面321aを天板301の下面301qと当接させて、側面321eを後述の当接面270の前当接面271に当接させて、鍵ベース部材300の側板304(側面304R)の後述の前側板304aの側面に配置される。
【0023】
同様に、第2部材320の後第2部材322は、前面322cを接続板304cに当接させ、上面322aを天板301の下面301qと当接させて、側面322eを後述の当接面270の後当接面272に当接させて、鍵ベース部材300の側板304(側面304R)の後述の後側板304bの側面に配置される。
【0024】
なお、第1部材310の後面310dは、側板303の後端に立設して後面310dと対向する壁部303d(後述)に当接せず、隙間が設けられている。また、第2部材320の後第2部材322の後面322dは、側板304の後端に立設して後面322dと対向する壁部304d(後述)に当接せず、隙間が設けられている。また、第2部材320の前第2部材321の後面321dは、開放されている。
【0025】
また、
図6に示すように、側板303は、天板301の左側Lの側端301c1と第1部材310の外側の側面310fが略同一面となる位置に設けられている。同様に、側板304(前側板304a、後側板304b(
図7、
図8参照))は、側端301c2,301c3と第2部材320の外側の側面321f,322fが略同一面上となる位置に設けられている。側板303,304の側面303L,304Rから鍵の配列方向の左側L及び右側Rに突出する天板301は、
図6~
図10に示すように、第1部材310、第2部材320の上面310a,321a,322aを覆う上側突出部301dとされている。
【0026】
図4に示すように、左側Lの側板303は、天板301の幅広部301aに対応する部分である前側板303aと、幅狭部301bに対応する部分である後側板303bとを有する。前側板303a及び後側板303bは、それぞれ前後方向FBに長い略長矩形状の板状とされ、連続して直線状(側面が略同一面状)に設けられている。前側板303aの鍵の前後方向FBの長さQL1は、後側板303bの鍵の前後方向FBの長さQL3より短く設けられている(QL1<QL3)。前側板303aの上下方向ULの長さQL2は、後側板303bの上下方向ULの長さQL4より長く設けられている(QL2>QL4)。
【0027】
側板303の側面303Lにおける第1部材310の投影領域S1内(すなわち、二点鎖線で示す第1部材310の外形で示される、側板303に対する第1部材310の投影領域S1内)には、投影領域S1に収まる溝100の左溝101が設けられている。すなわち、溝100の左溝101は、全部が投影領域S1内に収まっている。換言すれば、溝100の左溝101は、取付部材(第1部材310)が取り付けられている状態において外部から視認できない。ここで、左溝101は、側面303Lの上側の上側溝部110と、側面303Lの下側の下側溝部120と、接続溝部123とを備える。
【0028】
断面凹状に設けられる上側溝部110は、側板303の側面303Lにおける第1部材310の投影領域S1の上端縁に沿って(換言すれば、天板301の下面301qに沿って)前後方向FB(鍵の長手方向)に長く、鍵の長手方向に沿って設けられている。上側溝部110は、前側板303aに対応する側面303L(幅広部301aにおける第1側面303L1)に対応して設けられる前上側溝部111と、前上側溝部111の後端と接続して後側板303bに対応する側面303Lに対応して設けられる後上側溝部112とを備える。後上側溝部112の前端には、略U字状の開放側を後側BとするU字部112aが設けられている。また、後上側溝部112の後端は、略L字状のL字部112bが設けられている。
【0029】
また、側板303における第1部材310の投影領域S1の下端縁の近傍(換言すれば、投影領域S1の下端縁から上側Upにオフセットした位置)には、前後方向FB(鍵の長手方向)に長い下側溝部120が鍵の長手方向に沿って設けられている。下側溝部120は、前側板303aに対応する側面303L(幅広部301aにおける第1側面303L1)に対応して設けられる前下側溝部121と、後側板303bに対応する側面303Lに対応して設けられる後下側溝部122とを備える。前下側溝部121には、略L字状のL字部121aが設けられている。前下側溝部121は、L字部121aを介して後下側溝部122と接続している。L字部121aは、後上側溝部112のU字部112aの端部とも接続している。また、後下側溝部122の後端は、略L字状のL字部122bが設けられている。後上側溝部112と後下側溝部122は、後端においてL字部112b,122b同士が接続している。なお、L字部112b,122bの後側Bでは、壁部303dが設けられている。
【0030】
また、上側溝部110の前上側溝部111の前端と、下側溝部120の前下側溝部121の前端は、上下方向ULに設けられる接続溝部123により接続されている。
【0031】
上下方向ULにおける上側溝部110と下側溝部120との間には、第1部材310の側面310eと当接する当接面170が設けられている。当接面170は、平坦な面とされている。当接面170は、前側板303aに対応して設けられる前当接面171と、後側板303bに対応して設けられる後当接面172とを備える。前当接面171は、前上側溝部111と、接続溝部123と、L字部121aを含む前下側溝部121と、後上側溝部112のU字部112aにより囲まれて囲繞されている。また、後当接面172は、U字部112aを含む後上側溝部112と、L字部121aと、L字部112bを含む後下側溝部122と、L字部122bを含む後下側溝部122とにより囲まれて囲繞されている。
【0032】
また、当接面170の後当接面172には、前後方向FBに長い略長矩形状の複数の凹部130が設けられている。凹部130は、後当接面172の前側Fに上下に並んで設けられる第1凹部131及び第2凹部132と、その後側Bに設けられる第3凹部133と、その後側Bに設けられる第4凹部134と、その後側Bに設けられる第5凹部135とを備える。
【0033】
図3及び
図5に示すように、右側Rの側板304は、天板301の幅広部301aに対応する前側板304aと、幅狭部301bに対応する後側板304bとを有する。前側板304aと後側板304bは、段部305に対応して側板304(前側板304a、後側板304b)に直交する向きの接続板304cにより段状に接続している(
図3のSI部囲み図参照)。前側板304aの鍵の前後方向FBの長さQR1は、後側板304bの鍵の前後方向FBの長さQR3より短く設けられている(QR1<QR3)。前側板304aの上下方向ULの長さQR2は、後側板304bの上下方向ULの長さQR4より長く設けられている(QR2>QR4)。
【0034】
図5に示すように、側板304における第2部材320の投影領域S2内(すなわち、二点鎖線で示す第2部材320の外形で示される、側板304に対する第2部材320の投影領域S2内)には、投影領域S2に収められる溝100の右溝102が設けられている。換言すれば、溝100の右溝102は、取付部材(第2部材320)が取り付けられている状態において外部から視認できない。ここで、右溝102は、側面304Rの上側の上側溝部210と、側面304Rの下側の下側溝部220と、接続溝部223,224とを備える。すなわち、溝100の右溝102は、全部が投影領域S2内に収まっている。
【0035】
断面凹溝状の上側溝部210は、側板304の側面304Rにおける第2部材320の投影領域S2の上端縁に沿って(換言すれば、天板301の下面301qに沿って)前後方向FBに長く鍵の長手方向に沿って設けられている。上側溝部210は、前側板304aに対応する側面304R(第1側面303L1と反対側の第2側面304R2)に対応して設けられる前上側溝部211と、後側板304bに対応する側面304Rに対応して設けられる後上側溝部212とを備える。後上側溝部212の前端には、下方に延びる略L字状のL字部212aが設けられている。また、後上側溝部212の後端は、略L字状のL字部212bが設けられている。
【0036】
また、側板304における第2部材320の投影領域S2の下端縁の近傍(換言すれば、投影領域S2の下端縁から上側Upにオフセットした位置)には、前後方向FB(鍵の長手方向)に長い下側溝部220が鍵の長手方向に沿って設けられている。下側溝部220は、前側板304aに対応する側面304R(第1側面303L1と反対側の第2側面304R2)に対応して設けられる前下側溝部221と、後側板304bに対応する側面304Rに対応して設けられる後下側溝部222とを備える。前下側溝部221の前後の端部は、それぞれ、上下方向ULに設けられる接続溝部223,224により前上側溝部211と接続している。また、後下側溝部222の後端は、略L字状のL字部222bが設けられている。後上側溝部212と後下側溝部222は、後端においてL字部212b,222b同士が接続している。なお、L字部212b,222bの後側Bでは、壁部304dが設けられている。
【0037】
上下方向ULにおける上側溝部210と下側溝部220との間には、第2部材320の側面と当接する当接面270が設けられている。当接面270は、平坦な面とされている。当接面270は、前側板304aに対応して設けられる前当接面271と、後側板304bに対応して設けられる後当接面272とを備える。前当接面271は、前上側溝部111と、接続溝部223,224と、前下側溝部221とにより囲まれて囲繞されている。また、後当接面272は、L字部212aを含む後上側溝部212と、後下側溝部122とにより囲まれて囲繞されている。
【0038】
また、
図6、
図8~10に示すように、鍵ベース部材300は、各側面303L,304Rにおける下側溝部120,220の下側に、取付部材(第1部材310、第2部材320)の側面310e,321e,322eとの接触面175,275を有する。
【0039】
また、後当接面272には、前後方向FBに長い略長矩形状の複数の凹部230が設けられている。凹部230は、後当接面272の前側Fに上下に3つ並んで設けられる第1凹部231、第2凹部232、第3凹部233と、その後側Bに設けられる第4凹部234と、その後側Bに設けられる第5凹部135と、その後側Bに設けられる第6凹部136とを備える。
【0040】
左側Lの側板303の前側板303aの前後方向FBの長さQL1は、右側Rの側板304の前側板304aの前後方向FBの長さQR1よりも長い(QL1>QR1)。また、左側Lの側板303の前側板303aの上下方向ULの長さQL2は、右側Rの側板304の前側板304aの上下方向の長さQR2よりも長い(QL2>QR2)。ここで、前下側溝部121,221は、夫々、第1側面303L1、第2側面304R2の下縁近傍に設けられている。よって、天面(上面301p)から第1側面303L1の下側溝部120(前下側溝部121)までの距離は、天面(上面301p)から第2側面304R2の下側溝部220(前下側溝部221)までの距離よりも長く、両者は異なっている。
【0041】
なお、左側Lの側板303の後側板303bの前後方向FBの長さQL3は、右側Rの側板304の後側板304bの前後方向FBの長さQR3よりも短い(QL3<QR3)。左側Lの側板303の後側板303bの上下方向ULの長さQL4は、右側Rの側板304の後側板304bの上下方向ULの長さQR4と略同一である(QL4=QR4)。
【0042】
幅狭部301bに対応する側板303,304の後側板303b,304bには、下側Loに向けて突出する板状のスイッチ押圧部33が設けられている。また、幅広部301aに対応する側板304の下面には、右側Rに突出する突起板306が設けられている。同様に、幅狭部301bに対応する側板303,304の下面には、それぞれ左右方向に突出する突起板307が設けられている。
【0043】
図6に示すように、側板303,304において、上側溝部110,210の前上側溝部111,211の上下方向ULの幅W1は、下側溝部120,220の前下側溝部121,221の上下方向ULの幅W2よりも狭い。また、前上側溝部111,211の鍵の配列方向LRの深さは、前下側溝部121,221の鍵の配列方向LRの深さと同じである。従って、前下側溝部121,221の容積は、前上側溝部111,211の容積より大きい。このように、溝100は、幅が異なり深さが同じ部分を含む。
【0044】
図7に示すように、側板303,304において、前側板303a,304aと後側板303b,304bの接続部分では、複数の凹部130,230が設けられている。また、凹部130,230の深さと後上側溝部112,212の溝深さは略同一である。後側板303b,304b同士は合体され、後側板303b,304b同士により内部が中実の中実部340が設けられている。凹部130,230は、投影領域S1,S2内において第1部材310、第2部材320と側板303,304が当接する当接面170,270(後当接面172,272)に設けられると共に中実部340に対応して設けられる。
【0045】
なお、
図4に示す規制突起32の左規制突起32aには、第1部材310の前方部311の下面310bと対向する上面32a1が設けられている。同様に、
図4及び
図6、
図7に示すように、ハンマー押圧部31には、第1部材310の前方部311の下面310bと対向する上面31bが設けられている。上面32a1,31bと第1部材310の前方部311の下面310bとの間は、所定の隙間が設けられている。そして、左側Lの左規制突起32aの上面32a1と、左側Lのハンマー押圧部31の上面31bは、略同一平面上に配置される。
【0046】
また、右側Rの突起板306の上面と、右側Rの右規制突起32bの上面32b1は、略同一平面上に配置される。また、右側Rのハンマー押圧部31の上面から突出する突起31cの上面と、右側Rの突起板307の上面は、略同一平面上に配置される。突起31c及び突起板307の上面と、後第2部材322の下面322bとの間にも所定の隙間が設けられている。
【0047】
取付部材(第1部材310、第2部材320)の下面310b,321b,322bに対応する箇所に鍵の配列方向LRに突出する左規制突起32aの上面32a1、ハンマー押圧部31の上面31b、突起31c、突起板306,307は、第1部材310、第2部材320が、万が一、下側Loにズレる等した場合に第1部材310、第2部材320を受ける取付部材受部とされている。なお、取付部材受部以外の部分では、第1部材310、第2部材320の下面310b,321b,322bは、対向する面や部材がなく、開放されている。
【0048】
また、鍵ベース部材300の後端部には、ケース20の内部の内部ケース25の支持軸25aと回転自在に係合する回転孔部308が、鍵の配列方向LRに貫通するように設けられている。
【0049】
図8に示すように、鍵ベース部材300には、天板301の下面301qから後側板303b,304bが合体して設けられる中実部340を介して、中実部340の下側Loに逆U字状の二股部341が設けられている。後上側溝部112,212と後下側溝部122,222は、同幅に設けられている。後上側溝部112,212の深さは、後下側溝部122,222の深さよりも深く、凹部130の深さと略同一である。
図9に示すように、スイッチ押圧部33は、二股部341の先端に設けられている。
図10に示すように、深さの深い後上側溝部112,212のL字部112b,212bは、中実部340に対応して設けられ、後上側溝部112,212よりも深さが浅い後下側溝部122,222のL字部122b,222bは、二股部341に対応して設けられている。
【0050】
第1部材310(前方部311)及び第2部材320(前第2部材321)の鍵ベース部材300(前側板303a,304aの当接面170,270の前当接面171,271)への取付について、第1部材310、側板303、深さが同じで幅が異なる上側溝部110と下側溝部120、当接面170、接触面175を模式的に示す
図11(a)、
図11(b)に基づいて説明する。
【0051】
まず、
図11(a)に示すように、側板303における側面303Lの当接面170に接着剤Zを設ける。そして、
図11(b)に示すように、第1部材310は、上面310aと、上側突出部301d(天板301)の下面301qとを摺接させて、第1部材310の側面310eと当接面170とを密着させる。すると、接着剤Zは、上側Upや下側Loに流れる。
【0052】
上側Upに流れた接着剤Zは、上側溝部110に余分な接着剤Zが貯留される。上側溝部110に貯留しきれなかった接着剤Zは、上側溝部110が上側突出部301dの下面301qに沿って設けられるため、摺接する第1部材310の上面310aと上側突出部301dの下面301qとの間隙に入り込む。上面310aと下面301qの間隙に入り込んだ接着剤Zは、外部に漏れだすことはなく、当該間隙の途中で止まる。
【0053】
一方、下側Loに流れた接着剤Zは、溝幅W2が十分に広い(下側溝部120は上側溝部110よりも容積が大きい)ため、下側溝部120に貯留される。従って、接触面175を介して第1部材310の下面310b側に漏れ出すことはない。よって、白鍵30の下方に設けられる回路基板60や他の構成部分に漏れ出した接着剤が付着してしまうこともない。ここで、
図11(b)では、接着剤Zを模式的に厚みを持たせて表しているため、接触面175と側面310eとの間が離れているが、実際には接触する。
【0054】
なお、C鍵以外の他の白鍵30においても同様に、段部305が設けられている白鍵30の側板には、C鍵に係る右溝102と同様の溝100が設けられ、段部305が設けられていない白鍵30の側板には、C鍵に係る左溝101と同様の溝100が設けられる。また、天板301、前板302、側板303,304は、板状ではなく、ブロック状等であってもよい。
【0055】
以上、本発明の実施形態では、鍵盤楽器10は、取付部材(第1部材310、第2部材320)と、取付部材が側面303L,304Rに取り付けられている鍵ベース部材300と、を備え、鍵ベース部材300は、側面303L,304Rの下側に、取付部材が取り付けられている状態において外部から視認できない下側溝部120,220を有する。
【0056】
これにより、十分な量の接着剤を用いて取付部材である第1部材310、第2部材320を取り付けても、下側溝部120,220に接着剤が貯留され、更に下側溝部120,220は外部から視認できないので、接着剤のはみ出しを低減しつつ見栄えを良くすることができ、かつ、良好に取付部材である第1部材310、第2部材320を鍵ベース部材300に取り付けることができる。そして、開放される第1部材310、第2部材320の下面310b,321b,322bから接着剤がはみ出して垂れてしまい、白鍵30の周囲を汚染してしまうことを低減することができる。
【0057】
また、鍵ベース部材300は、天面(上面301p)における鍵の配列方向LRの幅が第1幅の幅広部301aと、該第1幅より狭い第2幅の幅狭部301bと、を有し、下側溝部120,220(前下側溝部121,221)は、幅広部301aにおける第1側面303L1と、第1側面303L1と反対側の第2側面304R2に夫々設けられ、該天面から第1側面303L1の下側溝部120(前下側溝部121)までの距離と、該天面から下側溝部220(前下側溝部221)までの距離は異なる。これにより、C鍵のように、第1側面303L1と第2側面304R2の上下方向の長さ(QL2,QR2)が異なる鍵ベース部材300であっても、良好に取付部材を取り付けることができる。
【0058】
また、鍵ベース部材300は、側面303L,304Rの上側に、鍵の長手方向に沿って設けられ、取付部材が取り付けられている状態において外部から視認できない上側溝部110,210を有する。これにより、第1部材310、第2部材320の上面側でも接着剤を貯留させて、取付部材と天板301の下面301qとの間からの接着剤Zのはみ出しを低減することができ、上側溝部110,210も外部から視認されず、良好に取付部材を鍵ベース部材300に取り付けることができる。
【0059】
また、下側溝部120,220の容積は、上側溝部110,210の容積より大きい。これにより、第1部材310、第2部材320の上面側では、上側溝部110,210の前上側溝部111,211を越えて上側突出部301dの下面301qと上面310a,321aとの間に接着剤を入り込ませて、下面側では下側溝部120,220の前下側溝部121,221に接着剤を貯留して、開放されている下面310b,321bへの接着剤のはみ出しを低減することができる。
【0060】
また、下側溝部120,220の上下方向の幅W2は、上側溝部110,210の上下方向の幅W1より大きい。これにより、深さを同一とすることで樹脂材料による成形による影響を低減しつつ、容易に下側溝部120,220の容積を上側溝部110,210の容積より大きくすることができる。
【0061】
また、鍵ベース部材300は、第1部材310、第2部材320の下面310b,321b,322bに対応する箇所に鍵の配列方向LRに突出する突起板306,307等の取付部材受部を有する。これにより、万が一の木質部材の落下の際に木質部材がケース20内に落下してしまうことを低減することができる。
【0062】
また、鍵ベース部材300は、鍵の配列方向に突出して取付部材の上面310a,321a,322aを覆う上側突出部301dを備え、該取付部材の下面310b,321b,322bの少なくとも一部を開放させている。これにより、例えば木目調部材や木質部材の取付部材であれば、あたかも鍵全体が木質部材から成るよう見せることができ、見栄えの良い鍵とすることができる。
【0063】
また、鍵ベース部材300は、下側溝部120,220の下側に、該取付部材との接触面175,275を有する。これにより、鍵ベース部材300と取付部材との一体感を高めて、更に見栄えの良い鍵とすることができる。
【0064】
また、取付部材は、少なくとも木質部材及び木目調部材の何れかを含む。これにより、本物のピアノのように鍵を見せることができ、接着剤のはみ出しを低減しつつ良好に取付部材を鍵ベース部材に取り付けた鍵を備える鍵盤楽器を提供することができる。
【0065】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0066】
以下に、本願出願の最初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]取付部材と、
前記取付部材が側面に取付られている鍵ベース部材と、
を備え、
前記鍵ベース部材は、前記側面の下側に、前記取付部材が取付られている状態において外部から視認できない下側溝部を有する、
鍵を備える鍵盤楽器。
[2]前記鍵ベース部材は、天面における鍵の配列方向の幅が第1幅の幅広部と、前記第1幅より狭い第2幅の幅狭部と、を有し、
前記下側溝部は、前記幅広部における第1側面と、前記第1側面と反対側の第2側面に夫々設けられ、
前記天面から前記第1側面の下側溝部までの距離と、前記天面から前記第2側面の下側溝部までの距離は異なる、
前記[1]に記載の鍵盤楽器。
[3]前記鍵ベース部材は、前記側面における上側に、鍵の長手方向に沿って設けられ、前記取付部材が取付られている状態において外部から視認できない上側溝部を有する、
前記[1]に記載の鍵盤楽器。
[4]前記下側溝部の容積は、前記上側溝部の容積より大きい、
前記[3]に記載の鍵盤楽器。
[5]前記下側溝部の上下方向の幅は、前記上側溝部の上下方向の幅より大きい、前記[4]に記載の鍵盤楽器。
[6]前記鍵ベース部材は、前記取付部材の前記下面に対応する箇所に鍵の配列方向に突出する取付部材受部を有する、前記[1]に記載の鍵盤楽器。
[7]前記鍵ベース部材は、鍵の配列方向に突出して前記取付部材の上面を覆う上側突出部を備え、前記取付部材の下面の少なくとも一部を開放させている、前記[1]に記載の鍵盤楽器。
[8]前記鍵ベース部材は、前記下側溝部の下側に、前記取付部材との接触面を有する、
前記[1]に記載の鍵盤楽器。
[9]前記取付部材は、少なくとも木質部材及び木目調部材のいずれかを含む、
前記[1]乃至前記[7]の何れかに記載の鍵盤楽器。
【符号の説明】
【0067】
10 鍵盤楽器 11 操作部
12 イヤフォンジャック 20 ケース
21 上ケース 21a 上面
21b 上面 21c 上面
22 下ケース 23 下ボス部
24 上ボス部 25 内部ケース
25a 支持軸 25b 支持軸
26 上クッション 27 下クッション
28 上クッション 29 下クッション
30 白鍵 31 ハンマー押圧部
31a 孔部 31b 上面
31c 突起 32 規制突起
32a 左規制突起 32a1 上面
32b 右規制突起 32b1 上面
33 スイッチ押圧部 40 黒鍵
50 鍵盤 60 回路基板
61 スイッチ 70 ハンマー部材
71 ウェイト部 72 腕部
73 ハンマーキャップ 100 溝
101 左溝 102 右溝
110 上側溝部 111 前上側溝部
112 後上側溝部 112a U字部
112b L字部 112b L字部
120 下側溝部 121 前下側溝部
121a L字部 122 後下側溝部
122b L字部 123 接続溝部
130 凹部 131 第1凹部
132 第2凹部 133 第3凹部
134 第4凹部 135 第5凹部
136 第6凹部 170 当接面
171 前当接面 172 後当接面
175 接触面
210 上側溝部 211 前上側溝部
212 後上側溝部 212a L字部
212b L字部 220 下側溝部
221 前下側溝部 222 後下側溝部
222b L字部 222b L字部
223 接続溝部 224 接続溝部
230 凹部 231 第1凹部
232 第2凹部 233 第3凹部
234 第4凹部 270 当接面
271 前当接面 272 後当接面
275 接触面
300 鍵ベース部材 301 天板
301a 幅広部 301b 幅狭部
301c1 側端 301c2 側端
301c3 側端 301d 上側突出部
301e 側面 301p 上面
301q 下面 302 前板
302c 後面 303 側板
303a 前側板 303b 後側板
303d 壁部 303L 側面
303L1 第1側面 304 側板
304a 前側板 304b 後側板
304c 接続板 304d 壁部
304R 側面 304R2 第2側面
305 段部 306 突起板
307 突起板 308 回転孔部
310 第1部材 310a 上面
310b 下面 310c 前面
310d 後面 310e 側面
310f 側面 311 前方部
312 後方部 320 第2部材
321 前第2部材 321a 上面
321b 下面 321c 前面
321d 後面 321e 側面
321f 側面 322 後第2部材
322a 上面 322b 下面
322c 前面 322d 後面
322e 側面 322f 側面
340 中実部 341 二股部
S1 投影領域 S2 投影領域
UL 上下方向
Z 接着剤