IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ カシオ計算機株式会社の特許一覧

特許7567875電子機器、電子機器の制御方法及びプログラム
<>
  • 特許-電子機器、電子機器の制御方法及びプログラム 図1
  • 特許-電子機器、電子機器の制御方法及びプログラム 図2
  • 特許-電子機器、電子機器の制御方法及びプログラム 図3
  • 特許-電子機器、電子機器の制御方法及びプログラム 図4
  • 特許-電子機器、電子機器の制御方法及びプログラム 図5
  • 特許-電子機器、電子機器の制御方法及びプログラム 図6
  • 特許-電子機器、電子機器の制御方法及びプログラム 図7
  • 特許-電子機器、電子機器の制御方法及びプログラム 図8
  • 特許-電子機器、電子機器の制御方法及びプログラム 図9
  • 特許-電子機器、電子機器の制御方法及びプログラム 図10
  • 特許-電子機器、電子機器の制御方法及びプログラム 図11
  • 特許-電子機器、電子機器の制御方法及びプログラム 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-07
(45)【発行日】2024-10-16
(54)【発明の名称】電子機器、電子機器の制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G04G 21/04 20130101AFI20241008BHJP
   G04G 5/00 20130101ALI20241008BHJP
   G04G 21/00 20100101ALI20241008BHJP
   G04C 9/00 20060101ALI20241008BHJP
   G04R 20/26 20130101ALI20241008BHJP
【FI】
G04G21/04
G04G5/00 J
G04G21/00 303
G04C9/00 301A
G04R20/26
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2022126730
(22)【出願日】2022-08-09
(65)【公開番号】P2024024136
(43)【公開日】2024-02-22
【審査請求日】2023-08-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】橘田 典幸
(72)【発明者】
【氏名】小川 浩良
(72)【発明者】
【氏名】綿貫 正敏
【審査官】榮永 雅夫
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-212676(JP,A)
【文献】特開2018-44931(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G04G 3/00 - 99/00
G04C 1/00 - 99/00
G04R 20/00 - 60/14
H04M 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部機器とのデータ通信を開始するための通信開始要求を前記外部機器に対して送信して前記データ通信を行う通信部と、
表示部と、
制御部と、
を備える電子機器であって、
前記制御部は、
前記通信部により、前記外部機器に対して前記通信開始要求を送信させて、前記外部機器との前記データ通信を開始させ、
開始した前記データ通信において前記外部機器から通知情報を取得した場合に、自機器の動作モードを、前記表示部が自機器の通常の動作に係る表示を行う第1モードから、前記表示部が前記通知情報に基づく表示を行う第2モードに遷移させ、
自機器が前記第2モードで動作しており、かつ、所定の通知終了条件が満たされたと判別された場合には、自機器の動作モードを、前記第2モードから前記第1モードに切り替え、
前記電子機器は、さらに
前記通知情報による通知の有無に係る通知設定が記憶される記憶部を備え、
前記制御部は、さらに
前記通知情報を取得した場合に前記通知設定をオンに設定し、
前記通知設定をオンに設定した後、前記通知終了条件が満たされたと判別された場合に前記通知設定をオフに設定し、
前記通知設定がオンとなっている場合には、所定のユーザ操作に応じて、自機器の動作モードを前記第2モードと前記第1モードとの間で切り替え、
前記通知設定がオフとなっている場合には、前記ユーザ操作に応じた前記第2モードへの遷移を行わない、
電子機器。
【請求項2】
時刻を計時する計時部を備え、
前記制御部は、前記計時部により計時された時刻が、予め定められた時刻となった場合に、前記通知終了条件が満たされたと判別する、
請求項に記載の電子機器。
【請求項3】
外部機器とのデータ通信を開始するための通信開始要求を前記外部機器に対して送信して前記データ通信を行う通信部と、
画像を表示可能な画像表示領域を有する表示部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記通信部により、前記外部機器に対して前記通信開始要求を送信させて、前記外部機器との前記データ通信を開始させ、
開始した前記データ通信において前記外部機器から通知情報を取得した場合に、自機器の動作モードを、前記表示部が自機器の通常の動作に係る表示を行う第1モードから、前記表示部が前記通知情報に基づく表示を行う第2モードに遷移させ、
取得した前記通知情報に、画像に係る画像情報が含まれている場合には、前記第2モードにおいて、前記画像情報に基づく画像を前記表示部の前記画像表示領域に表示させる
子機器。
【請求項4】
外部機器とのデータ通信を開始するための通信開始要求を前記外部機器に対して送信して前記データ通信を行う通信部と、
互いに異なる複数の指示位置のうちいずれかの指示位置を指示可能な指針を有する表示部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記通信部により、前記外部機器に対して前記通信開始要求を送信させて、前記外部機器との前記データ通信を開始させ、
開始した前記データ通信において前記外部機器から通知情報を取得した場合に、自機器の動作モードを、前記表示部が自機器の通常の動作に係る表示を行う第1モードから、前記表示部が前記通知情報に基づく表示を行う第2モードに遷移させ、
取得した前記通知情報に、前記指針の指示位置に係る指示位置情報が含まれている場合には、前記第2モードにおいて、前記表示部の前記指針により、前記複数の指示位置のうち前記指示位置情報に応じた指示位置を指示させる
子機器。
【請求項5】
外部機器とのデータ通信を開始するための通信開始要求を前記外部機器に対して送信して前記データ通信を行う通信部と、
表示部と、
音出力部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記通信部により、前記外部機器に対して前記通信開始要求を送信させて、前記外部機器との前記データ通信を開始させ、
開始した前記データ通信において前記外部機器から通知情報を取得した場合に、自機器の動作モードを、前記表示部が自機器の通常の動作に係る表示を行う第1モードから、前記表示部が前記通知情報に基づく表示を行う第2モードに遷移させ、
取得した前記通知情報に、音の出力態様に係る音情報が含まれている場合には、前記第2モードにおいて、前記音情報に応じた出力態様で前記音出力部により音を出力させる
子機器。
【請求項6】
外部機器とのデータ通信を開始するための通信開始要求を前記外部機器に対して送信して前記データ通信を行う通信部と、
表示部と、
発光部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記通信部により、前記外部機器に対して前記通信開始要求を送信させて、前記外部機器との前記データ通信を開始させ、
開始した前記データ通信において前記外部機器から通知情報を取得した場合に、自機器の動作モードを、前記表示部が自機器の通常の動作に係る表示を行う第1モードから、前記表示部が前記通知情報に基づく表示を行う第2モードに遷移させ、
取得した前記通知情報に、発光態様に係る発光情報が含まれている場合には、前記第2モードにおいて、前記発光情報に応じた発光態様で前記発光部を発光させる
子機器。
【請求項7】
外部機器とのデータ通信を開始するための通信開始要求を前記外部機器に対して送信して前記データ通信を行う通信部と、
表示部と、
音出力部と、
発光部と、
ユーザによる入力操作の対象となる第1の操作受付部及び第2の操作受付部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記通信部により、前記外部機器に対して前記通信開始要求を送信させて、前記外部機器との前記データ通信を開始させ、
開始した前記データ通信において前記外部機器から通知情報を取得した場合に、自機器の動作モードを、前記表示部が自機器の通常の動作に係る表示を行う第1モードから、前記表示部が前記通知情報に基づく表示を行う第2モードに遷移させ、
取得した前記通知情報に、音の出力態様に係る音情報が含まれており、かつ、前記第2モードにおいて前記第1の操作受付部に対して前記入力操作が行われた場合には、前記音情報に従った出力態様で前記音出力部により音を出力させ、
取得した前記通知情報に、発光態様に係る発光情報が含まれており、かつ、前記第2モードにおいて前記第2の操作受付部に対して前記入力操作が行われた場合には、前記発光情報に従った発光態様で前記発光部を発光させる
子機器。
【請求項8】
外部機器とのデータ通信を開始するための通信開始要求を前記外部機器に対して送信して前記データ通信を行う通信部と、
表示部と、
音出力部と、
発光部と、
ユーザによる入力操作の対象となる操作受付部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記通信部により、前記外部機器に対して前記通信開始要求を送信させて、前記外部機器との前記データ通信を開始させ、
開始した前記データ通信において前記外部機器から通知情報を取得した場合に、自機器の動作モードを、前記表示部が自機器の通常の動作に係る表示を行う第1モードから、前記表示部が前記通知情報に基づく表示を行う第2モードに遷移させ、
取得した前記通知情報に、音の出力態様に係る音情報、及び発光態様に係る発光情報が含まれている場合には、前記第2モードにおいて前記操作受付部に対して前記入力操作が行われるたびに、前記音情報に従った出力態様で前記音出力部により音を出力させる音出力制御、及び前記発光情報に従った発光態様で前記発光部を発光させる発光制御を交互に切り替えて実行する
子機器。
【請求項9】
外部機器とのデータ通信を開始するための通信開始要求を前記外部機器に対して送信して前記データ通信を行う通信部と、
表示部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記通信部により、前記外部機器に対して前記通信開始要求を送信させて、前記外部機器との前記データ通信を開始させ、
開始した前記データ通信において前記外部機器から通知情報を取得した場合に、自機器の動作モードを、前記表示部が自機器の通常の動作に係る表示を行う第1モードから、前記表示部が前記通知情報に基づく表示を行う第2モードに遷移させ、
前記データ通信において、自機器の状態に係る情報、及び自機器の操作履歴に係る情報の少なくとも一方を含む機器情報を前記外部機器に対して送信させ、
前記機器情報に基づいて生成された前記通知情報を前記外部機器から取得する
子機器。
【請求項10】
外部機器とのデータ通信を開始するための通信開始要求を前記外部機器に対して送信して前記データ通信を行う通信部と、
表示部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記通信部により、前記外部機器に対して前記通信開始要求を送信させて、前記外部機器との前記データ通信を開始させ、
開始した前記データ通信において前記外部機器から通知情報を取得した場合に、自機器の動作モードを、前記表示部が自機器の通常の動作に係る表示を行う第1モードから、前記表示部が前記通知情報に基づく表示を行う第2モードに遷移させ、
前記通知情報を取得した場合に、前記第2モードにおいて、前記通知情報の取得回数又は取得頻度に係る表示を前記表示部に行わせる
子機器。
【請求項11】
前記外部機器との前記データ通信において、自装置はペリフェラルに相当する、
請求項1乃至10のいずれかに記載の電子機器。
【請求項12】
外部機器とのデータ通信を開始するための通信開始要求を前記外部機器に対して送信して前記データ通信を行う通信部と、表示部と、を備える電子機器の制御方法であって
前記通信部により、前記外部機器に対して前記通信開始要求を送信させて、前記外部機器との前記データ通信を開始させ、
開始した前記データ通信において前記外部機器から通知情報を取得した場合に、前記電子機器の動作モードを、前記表示部が前記電子機器の通常の動作に係る表示を行う第1モードから、前記表示部が前記通知情報に基づく表示を行う第2モードに遷移させ
自機器が前記第2モードで動作しており、かつ、所定の通知終了条件が満たされたと判別された場合には、自機器の動作モードを、前記第2モードから前記第1モードに切り替え、
前記電子機器は、さらに前記通知情報による通知の有無に係る通知設定が記憶される記憶部を備え、
前記通知情報を取得した場合に前記通知設定をオンに設定し、
前記通知設定をオンに設定した後、前記通知終了条件が満たされたと判別された場合に前記通知設定をオフに設定し、
前記通知設定がオンとなっている場合には、所定のユーザ操作に応じて、自機器の動作モードを前記第2モードと前記第1モードとの間で切り替え、
前記通知設定がオフとなっている場合には、前記ユーザ操作に応じた前記第2モードへの遷移を行わない、
電子機器の制御方法。
【請求項13】
外部機器とのデータ通信を開始するための通信開始要求を前記外部機器に対して送信して前記データ通信を行う通信部と、表示部と、を備える電子機器に設けられたコンピュータに、
前記通信部により、前記外部機器に対して前記通信開始要求を送信させて、前記外部機器との前記データ通信を開始させる処理、
開始した前記データ通信において前記外部機器から通知情報を取得した場合に、前記電子機器の動作モードを、前記表示部が前記電子機器の通常の動作に係る表示を行う第1モードから、前記表示部が前記通知情報に基づく表示を行う第2モードに遷移させる処理、
自機器が前記第2モードで動作しており、かつ、所定の通知終了条件が満たされたと判別された場合には、自機器の動作モードを、前記第2モードから前記第1モードに切り替える処理、
を実行させ、
前記電子機器は、さらに前記通知情報による通知の有無に係る通知設定が記憶される記憶部を備え、
前記コンピュータに、さらに
前記通知情報を取得した場合に前記通知設定をオンに設定する処理、
前記通知設定をオンに設定した後、前記通知終了条件が満たされたと判別された場合に前記通知設定をオフに設定する処理、
前記通知設定がオンとなっている場合には、所定のユーザ操作に応じて、自機器の動作モードを前記第2モードと前記第1モードとの間で切り替える処理、
前記通知設定がオフとなっている場合には、前記ユーザ操作に応じた前記第2モードへの遷移を行わない処理、
を実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器、電子機器の制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、腕時計などの小型の電子機器においても、外部機器との間のデータ通信により必要な情報を取得して動作に反映させる技術が用いられている。このような電子機器では、容量の小さい電池(例えば、ボタン電池等)で長時間の連続動作が可能となるように、電力消費量を低く抑えることが求められる。特に、外部機器とのデータ通信は電力を大きく消費するため、通信頻度及び通信時間を抑える必要がある。例えば特許文献1では、標準時刻を取得する限られたタイミングにおいてのみデータ通信を行い、他の期間にはデータ通信を行わないことで、電力消費量を抑えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2008-39396号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のようにデータ通信のタイミングを制限すると、外部機器から電子機器に対してプッシュ通知を行うことができない。このため、外部機器においてユーザ向けの情報が取得又は生成されても、ユーザは、電子機器を通じて当該情報の有無やその内容を確認することができない。このように、上記従来の技術には、情報へのアクセスに係るユーザ利便性が低いという課題がある。
【0005】
この発明の目的は、情報へのアクセスに係るユーザ利便性を高めることができる電子機器、電子機器の制御方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る電子機器は、
外部機器とのデータ通信を開始するための通信開始要求を前記外部機器に対して送信して前記データ通信を行う通信部と、
表示部と、
制御部と、
を備える電子機器であって、
前記制御部は、
前記通信部により、前記外部機器に対して前記通信開始要求を送信させて、前記外部機器との前記データ通信を開始させ、
開始した前記データ通信において前記外部機器から通知情報を取得した場合に、自機器の動作モードを、前記表示部が自機器の通常の動作に係る表示を行う第1モードから、前記表示部が前記通知情報に基づく表示を行う第2モードに遷移させ、
自機器が前記第2モードで動作しており、かつ、所定の通知終了条件が満たされたと判別された場合には、自機器の動作モードを、前記第2モードから前記第1モードに切り替え、
前記電子機器は、さらに
前記通知情報による通知の有無に係る通知設定が記憶される記憶部を備え、
前記制御部は、さらに
前記通知情報を取得した場合に前記通知設定をオンに設定し、
前記通知設定をオンに設定した後、前記通知終了条件が満たされたと判別された場合に前記通知設定をオフに設定し、
前記通知設定がオンとなっている場合には、所定のユーザ操作に応じて、自機器の動作モードを前記第2モードと前記第1モードとの間で切り替え、
前記通知設定がオフとなっている場合には、前記ユーザ操作に応じた前記第2モードへの遷移を行わない。
【0007】
上記課題を解決するため、本発明に係る電子機器の制御方法は、
外部機器とのデータ通信を開始するための通信開始要求を前記外部機器に対して送信して前記データ通信を行う通信部と、表示部と、を備える電子機器の制御方法であって
前記通信部により、前記外部機器に対して前記通信開始要求を送信させて、前記外部機器との前記データ通信を開始させ、
開始した前記データ通信において前記外部機器から通知情報を取得した場合に、前記電子機器の動作モードを、前記表示部が前記電子機器の通常の動作に係る表示を行う第1モードから、前記表示部が前記通知情報に基づく表示を行う第2モードに遷移させ
自機器が前記第2モードで動作しており、かつ、所定の通知終了条件が満たされたと判別された場合には、自機器の動作モードを、前記第2モードから前記第1モードに切り替え、
前記電子機器は、さらに前記通知情報による通知の有無に係る通知設定が記憶される記憶部を備え、
前記通知情報を取得した場合に前記通知設定をオンに設定し、
前記通知設定をオンに設定した後、前記通知終了条件が満たされたと判別された場合に前記通知設定をオフに設定し、
前記通知設定がオンとなっている場合には、所定のユーザ操作に応じて、自機器の動作モードを前記第2モードと前記第1モードとの間で切り替え、
前記通知設定がオフとなっている場合には、前記ユーザ操作に応じた前記第2モードへの遷移を行わない。
【0008】
上記課題を解決するため、本発明に係るプログラムは、
外部機器とのデータ通信を開始するための通信開始要求を前記外部機器に対して送信して前記データ通信を行う通信部と、表示部と、を備える電子機器に設けられたコンピュータに、
前記通信部により、前記外部機器に対して前記通信開始要求を送信させて、前記外部機器との前記データ通信を開始させる処理、
開始した前記データ通信において前記外部機器から通知情報を取得した場合に、前記電子機器の動作モードを、前記表示部が前記電子機器の通常の動作に係る表示を行う第1モードから、前記表示部が前記通知情報に基づく表示を行う第2モードに遷移させる処理、
自機器が前記第2モードで動作しており、かつ、所定の通知終了条件が満たされたと判別された場合には、自機器の動作モードを、前記第2モードから前記第1モードに切り替える処理、
を実行させ、
前記電子機器は、さらに前記通知情報による通知の有無に係る通知設定が記憶される記憶部を備え、
前記コンピュータに、さらに
前記通知情報を取得した場合に前記通知設定をオンに設定する処理、
前記通知設定をオンに設定した後、前記通知終了条件が満たされたと判別された場合に前記通知設定をオフに設定する処理、
前記通知設定がオンとなっている場合には、所定のユーザ操作に応じて、自機器の動作モードを前記第2モードと前記第1モードとの間で切り替える処理、
前記通知設定がオフとなっている場合には、前記ユーザ操作に応じた前記第2モードへの遷移を行わない処理、
を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、情報へのアクセスに係るユーザ利便性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1の実施形態の情報処理システムを示す図である。
図2】電子時計の機能構成を示すブロック図である。
図3】電子時計が基本時計モードで動作している場合の表示部を示す図である。
図4】スマートフォンの機能構成を示すブロック図である。
図5】通知データの内容を示す図である。
図6】電子時計が通知モードで動作している場合の表示部を示す図である。
図7】ドット表示領域に表示させる画像の他の例を示す図である。
図8】電子時計のCPUによる通知制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
図9】電子時計のCPUによる通知モード処理の制御手順を示すフローチャートである。
図10】スマートフォンのCPUによる通知制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
図11】第2の実施形態の電子時計の表示部を示す図である。
図12】第2の実施形態の電子時計が通知モードで動作している場合の表示部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
(第1の実施形態)
<情報処理システムの構成>
図1は、第1の実施形態の情報処理システム1を示す図である。
情報処理システム1は、電子時計10(電子機器)と、スマートフォン20(外部機器)と、を備える。
【0013】
電子時計10は、ユーザの手首に装着されて使用される腕時計である。電子時計10は、表示部13、及び第1操作ボタン141~第5操作ボタン145などが設けられた本体部101と、当該本体部101に取り付けられたベルト102とを備える。本実施形態では、表示部13は、デジタル方式で時刻を始めとする各種情報の表示を行う。本体部101の表示部13を正面視したときに、本体部101の右側の側面の上方側に第1操作ボタン141が設けられ、右側の側面の下方側に第2操作ボタン142が設けられ、左側の側面の上方側に第3操作ボタン143が設けられ、左側の側面の下方側に第4操作ボタン144が設けられている。また、本体部101の前面のうち表示部13の下方に第5操作ボタン145が設けられている。
【0014】
電子時計10は、近距離無線通信によりスマートフォン20と通信接続してデータ通信を行うことが可能となっている。本実施形態では、近距離無線通信としてBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)が用いられるが、使用する近距離無線通信の規格はこれに限られない。電子時計10は、BLEにおけるペリフェラル(子機)に相当し、スマートフォン20は、BLEにおけるセントラル(親機)に相当する。
【0015】
電子時計10は、時刻、日付及び曜日等を表示する基本時計モードの他、スマートフォン20から受信した通知データND(通知情報)(図2、4参照)に基づく表示を行う通知モードで動作可能である。基本時計モードは、「表示部が自機器の通常の動作に係る表示を行う第1モード」に相当する。また、通知モードは、「表示部が通知情報に基づく表示を行う第2モード」に相当する。基本時計モード及び通知モードの詳細については後述する。なお、電子時計10は、基本時計モード及び通知モードの他に、世界各地の時刻を表示する世界時計モード、アラーム時刻を設定するためのアラームモード、ストップウォッチモード、及びタイマーモードなどの種々の動作モードで動作することが可能であってもよい。これらの世界時計モード、アラームモード、ストップウォッチモード、及びタイマーモードも「第1モード」に含まれ得る。
【0016】
スマートフォン20は、ユーザにより主に携帯されて使用される端末装置であり、通話機能、データ通信機能及び各種情報処理機能を有する。スマートフォン20には、電子時計10との連携動作を行うためのアプリケーションプログラム(以下、連携アプリ221(図4参照)と記す)がインストールされている。スマートフォン20は、連携アプリ221上で、電子時計10の設定(アラーム時刻やワールドタイムの設定等)を行ったり、電子時計10から取得したストップウォッチのデータを表示させたりすることができる。
【0017】
スマートフォン20は、公開鍵の交換等を行うことで予め登録されている(すなわち、ペアリング済の)電子時計10からアドバタイズパケットを受信すると、電子時計10との間でBLEによるデータ通信を開始する。ペリフェラルである電子時計10がアドバタイズパケットを送信する動作は、「データ通信を開始するための通信開始要求を送信すること」に相当する。一方、セントラルであるスマートフォン20は、電子時計10に対して通信開始要求を行わない。なお、電子時計10は、スマートフォン20からの通信開始要求を受け付けないようになっていてもよい。
【0018】
スマートフォン20は、電子時計10とのデータ通信において、電子時計10から、後述する機器データ123(機器情報)を受信し、電子時計10に対し、時刻修正用の時刻データ、及び上記の通知データNDを送信する。また、後述する手動接続のデータ通信時には、さらに、連携アプリ221上で設定した設定内容などを電子時計10に送信する。
【0019】
<電子時計の構成>
図2は、電子時計10の機能構成を示すブロック図である。
電子時計10は、CPU11(Central Processing Unit)と、メモリ12(記憶部)と、表示部13と、操作部14と、計時部15と、音出力部16と、発光部17と、センサ部18と、無線通信部19(通信部)などを備える。
【0020】
CPU11は、メモリ12に記憶されているプログラム121を読み出して実行し、各種演算処理を行うことで、電子時計10の各部の動作を制御するプロセッサである。本実施形態では、CPU11が「制御部」に相当する。なお、電子時計10は、複数のプロセッサ(例えば複数のCPU)を有していてもよく、本実施形態のCPU11が実行する複数の処理を、当該複数のプロセッサが実行してもよい。この場合には、複数のプロセッサが「制御部」に相当する。この場合において、複数のプロセッサが共通の処理に関与してもよいし、あるいは、複数のプロセッサが独立に異なる処理を並列に実行してもよい。
【0021】
メモリ12は、コンピュータとしてのCPU11により読み取り可能な非一時的な記録媒体である。メモリ12は、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性メモリを含む。メモリ12は、プログラム121の他、通知フラグ122(通知設定)、機器データ123及び通知データNDを始めとする各種データを記憶する。プログラム121は、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードの形態でメモリ12に格納されている。メモリ12は、CPU11の演算処理に用いられるRAM(Random Access Memory)を含んでいてもよい。
【0022】
通知フラグ122は、後述する通知制御処理において、基本時計モード及び通知モードの間の遷移を行うか否かの判別を行う際などに参照される通知設定のデータである。通知フラグ122は、例えば1ビットのデータである。
機器データ123は、操作部14の第1操作ボタン141~第5操作ボタン145に対するユーザの操作の履歴に係る情報、ストップウォッチモードで計測中の時間又は計測された時間に係る情報、及び、センサ部18による自機器の姿勢、動作、又はこれらの履歴に係る情報などを含む。
通知データNDは、スマートフォン20から受信するデータであって、通知モードにおける動作を指定する各種設定情報を含む。通知データNDの内容については後述する。
【0023】
表示部13は、CPU11による制御下でデジタル表示を行う液晶ディスプレイである。
図3は、電子時計10が基本時計モードで動作している場合の表示部13を示す図である。
図3に示すように、表示部13は、時分を表示する第1セグメント表示領域131と、秒などを表示する第2セグメント表示領域132と、曜日などを表示する第3セグメント表示領域133と、日付などを表示するドット表示領域134(画像表示領域)とを備える。
【0024】
第1セグメント表示領域131~第3セグメント表示領域133は、いわゆる7セグメント型の表示領域であり、各セグメントを構成するセグメント電極への駆動電圧のオン/オフを切り替えることで、各セグメントの点灯/非点灯を切り替えて(液晶層の駆動状態を切り替えて)数字や文字の表示を行う。
【0025】
ドット表示領域134は、ここでは、縦が5行、横が17列のマトリクス状に配列された矩形のドット電極を有する表示領域である。ドット表示領域134は、各ドット電極への駆動電極のオン/オフを個別に切り替えることで、各ドットの点灯/非点灯を切り替えて、点灯ドットの配置に応じて数字、文字、又は図形などの画像の表示を行う。
【0026】
なお、表示部13は、図3に示していない表示要素(例えば、電子時計10の各種ステータス等を表示するための表示要素等)をさらに備えていてもよい。
【0027】
操作部14は、上述の第1操作ボタン141~第5操作ボタン145を備える。操作部14は、第1操作ボタン141~第5操作ボタン145に対するユーザ操作(例えば、各操作ボタンを押下する操作)を受け付けて、各操作ボタンに対応する操作信号をCPU11に出力する。CPU11は、この操作信号に応じて、ユーザ操作がなされた操作ボタンに割り当てられた機能に対応する処理を実行する。操作部14に対するユーザ操作の履歴は機器データ123に記憶される。
なお、操作部14は、さらにりゅうずなどの他の操作対象部材を備えていてもよい。また、操作部14は、表示部13の表示画面に重ねられて設けられたタッチパネルを有していてもよい。
【0028】
計時部15は、発振回路、分周回路及び計時回路などを備える。計時部15は、発振回路が発生したクロック信号を分周回路が分周し、当該分周された信号を計時回路が計数することで、現在日時を導出、保持する。
【0029】
音出力部16は、CPU11から送信された制御信号に従ってビープ音等の音を出力する。本実施形態の音出力部16は、1/16秒単位で音の出力/非出力を切り替えることができる。また、音出力部16は、出力する音の周波数を2段階以上に切り替え可能であってもよい。
【0030】
発光部17は、LED(Light Emitting Diode)などの発光素子を備え、CPU11から送信された制御信号に従うパターンで発光を行う。発光部17は、表示部13の表示面内を照明する方向に発光するものであってもよいし、本体部101の外部に向けて発光するものであってもよい。
【0031】
センサ部18は、3軸加速度センサ、3軸ジャイロセンサ、及び3軸地磁気センサのうちの少なくとも1つを備え、自機器(電子時計10)の姿勢や運動状態を検出する。センサ部18は、各センサから出力されたアナログ検出信号をそれぞれ増幅するアンプと、増幅されたアナログ信号をデジタルデータに変換してCPU11に出力するADコンバータとを備える。
【0032】
無線通信部19は、アンテナ、変復調回路、信号処理回路などを有する通信モジュールであり、BLEの規格に従って、スマートフォン20との無線データ通信を行う。
【0033】
<スマートフォンの構成>
図4は、スマートフォン20の機能構成を示すブロック図である。
スマートフォン20は、CPU21と、メモリ22と、表示部23と、操作部24と、無線通信部25と、電話通信部26と、衛星電波受信処理部27などを備える。
【0034】
CPU21は、メモリ22に記憶されている、連携アプリ221などの各種プログラムを読み出して実行し、各種演算処理を行うことで、スマートフォン20の各部の動作を制御するプロセッサである。
【0035】
メモリ22は、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性メモリを含む。メモリ22は、連携アプリ221を始めとする各種プログラムの他、通知データNDや、ペアリング済の電子時計10を識別する識別データなどの各種データを記憶する。
【0036】
表示部23は、表示画面を備え、CPU21による制御下で表示画面にデジタル表示を行う。ここでは、表示画面は、ドットマトリクス形式で表示を行うことのできるものであって、例えば、液晶表示画面である。
【0037】
操作部24は、ユーザの入力操作を受け付けて、入力操作に応じた入力信号をCPU21に出力する。操作部24は、表示部23の表示画面に重ねられて設けられたタッチパネルを備え、このタッチパネルによりユーザの指などの接触を入力操作として検知する。また、操作部24は、タッチパネルとともに、又はタッチパネルに代えて、ハードウェアボタンを備えていてもよく、このハードウェアボタンにより入力操作を受け付け可能であってもよい。
【0038】
無線通信部25は、アンテナ、変復調回路、信号処理回路などを有する通信モジュールであり、BLE及び無線LAN等の無線通信規格に従って無線データ通信を行う。例えば、無線通信部25は、電子時計10との間でBLEによる無線データ通信を行う。
【0039】
電話通信部26は、携帯電話基地局などと交信し、電話通信の音声データやインターネット接続に係るパケットデータなどを送受信する。
【0040】
衛星電波受信処理部27は、GPS(Global Positioning System)等の全地球測位衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)の測位衛星からの送信電波を受信及び復号して、現在位置及び日時を算出するモジュールである。衛星電波受信処理部27は、CPU21による制御下で現在位置及び日時を算出し、結果をCPU21に出力する。このように、スマートフォン20では、衛星電波受信処理部27により正確な時刻を取得することが可能であり、当該時刻に係る時刻データが電子時計10に送信されて、電子時計10における時刻の修正に用いられる。
【0041】
<情報処理システムの動作>
次に、情報処理システム1の動作について説明する。
電子時計10は、通常は、時刻、日付及び曜日等を表示する基本時計モードで動作する。図3に示すように、基本時計モードでは、第1セグメント表示領域131により時刻の時分が表示され、第2セグメント表示領域132により時刻の秒が表示され、第3セグメント表示領域133により曜日が表示され、ドット表示領域134により日付が表示される。基本時計モードにおける表示日時は、計時部15が導出して保持している日時が反映される。計時部15が導出する日時は、スマートフォン20から時刻修正用の時刻データを受信した場合に、当該時刻データに基づいて修正される。
【0042】
電子時計10は、1日のうちの所定のタイミングで(本実施形態では、1日のうち6時間ごとに4回)、定期的にスマートフォン20とのBLEによるデータ通信を行って、時刻修正用の時刻データを取得し、計時部15が導出する日時を修正するようになっている。このタイミングで自動的に行われるスマートフォン20との通信接続を、以下では「自動接続」と記す。
また、時刻修正を指示する所定のユーザ操作(例えば、第1操作ボタン141を押下する操作)が行われた場合にも、当該ユーザ操作に応じてスマートフォン20とのBLEによるデータ通信が開始され、時刻修正用の時刻データが取得される。以下では、時刻修正を指示するユーザ操作に応じて行われるスマートフォン20との通信接続を、「手動時刻接続」と記す。
また、他の所定のユーザ操作(例えば、第3操作ボタン143を3秒以上長押しする操作)が行われた場合には、時刻修正用の時刻データに加えて、スマートフォン20の連携アプリ221上で行われた各種設定に係るデータが取得され、電子時計10の動作設定等に反映される。以下では、このようにスマートフォン20から連携アプリ221に係るデータを取得するためのユーザ操作に応じて行われるスマートフォン20との通信接続を、「手動接続」と記す。
【0043】
本実施形態の情報処理システム1における電子時計10とスマートフォン20との通信接続は、上記の自動接続、手動時刻接続及び手動接続のタイミングで、電子時計10からの接続開始要求に応じて開始される場合に限られる。よって、スマートフォン20においてユーザ向けの情報が取得又は生成されたとしても、スマートフォン20から電子時計10に対して任意のタイミングでプッシュ通知を行うことはできない。
【0044】
そこで、本実施形態の情報処理システム1では、上記の自動接続、手動時刻接続及び手動接続の各々において、電子時計10がスマートフォン20から通知データNDを受信し、この通知データNDに基づいて、電子時計10においてユーザに対する通知が行われるようになっている。これにより、スマートフォン20から電子時計10へのプッシュ通知ができない本実施形態の通信接続の態様においても、可能な限り早いタイミングでユーザへの通知を行うことが可能となる。
【0045】
詳しくは、上記の自動接続、手動時刻接続及び手動接続の各々において、まず、電子時計10からスマートフォン20に対し、電子時計10の状態に係る情報、及び操作履歴に係る情報の少なくとも一方を含む機器データ123が送信される。また、スマートフォン20において、受信した機器データ123に基づいて、ユーザへの通知内容及び通知態様を指定する通知データNDが生成される。そして、当該通知データNDがスマートフォン20から電子時計10に送信される。例えば、電子時計10の状態や操作履歴に係る情報に基づいて、ユーザに対して電子時計10の使用状況に関連する通知を行うための通知データNDが生成されてもよい。また、電子時計10の状態や操作履歴に係る情報に基づいて、ユーザの興味を引きやすい情報を通知するための通知データNDが生成されてもよい。
なお、或るデータ通信において電子時計10から送信された機器データ123が、その次のデータ通信において電子時計10に送信される通知データNDに反映されるようにしてもよい。また、機器データ123の送信を省略し、機器データ123に基づかずにスマートフォン20が通知データNDを生成してもよい。
【0046】
電子時計10は、通知データNDを受信すると、動作モードを、通知データNDに基づく表示を行う通知モードに遷移させる。電子時計10は、通知モードにおいては、通知データNDにより指定された動作を行う。
【0047】
図5は、通知データNDの内容を示す図である。
通知データNDは、通知フラグ情報I1と、画像情報I2と、音情報I3と、発光情報I4と、指針指示位置情報I5(指示位置情報)と、セグメント表示情報I6とを含む。
通知フラグ情報I1は、通知モードへの遷移を指示する「1(オン)」と、通知モードへ遷移しないことを指示する「0(オフ)」とのいずれかの値をとる1ビットデータである。電子時計10が通知データNDを受信すると、通知フラグ情報I1の内容が、メモリ12の通知フラグ122に反映(コピー)される。
画像情報I2は、通知モードにおいて表示部13のドット表示領域134に表示させる画像Im(図6参照)に係るデータを含む。詳しくは、画像情報I2は、画像Imの縦横のドット数を表すデータ、及び画像Imの画像データ(各ドットのオン/オフを表すデータ)を含む。
音情報I3は、通知モードにおける音出力部16による音の出力態様を指定するデータを含む。音情報I3は、例えば、1/16秒単位で音のオン/オフを指定するビットデータを含む。当該ビットデータの数は、例えば、160ビット(10秒に相当)程度とすることができる。音情報I3には、出力する音の周波数を指定するデータが含まれていてもよい。
発光情報I4は、通知モードにおける発光部17による発光態様を指定するデータを含む。発光情報I4は、予め設定された複数の発光パターンのうちいずれかを指定するデータであってもよいし、発光部17による発光のオン/オフタイミングを直接指定するデータであってもよい。
指針指示位置情報I5は、電子時計10が指針(例えば、モード針137(図11、12参照))を有する場合に、通知モードにおける当該指針の指示位置を指定するデータを含む。本実施形態の電子時計10のように、指針が設けられていない場合には、指針指示位置情報I5は使用されない。
セグメント表示情報I6は、通知モードにおける、第2セグメント表示領域132の各セグメントの点灯態様を指定するデータを含む。
【0048】
図6は、電子時計10が通知モードで動作している場合の表示部13を示す図である。
電子時計10が通知データNDを受信すると、通知フラグ情報I1の内容が通知フラグ122に反映される。通知フラグ122が「1(オン)」となると、電子時計10の動作モードが通知モードに遷移する。図6に示すように、通知モードでは、ドット表示領域134において、通知データNDに含まれる画像情報I2に基づいて画像Imが表示される。図6に示す例では、新情報があることを表す「INFO」の文字の画像Imがドット表示領域134に表示されている。図6の画像Imのサイズは、ドット表示領域134のサイズと同一の、縦5×横17ドットである。ただし、これに限られず、画像Imの縦のドット数を5ドットより大きくし、ドット表示領域134において縦方向にスクロール表示させてもよい。
【0049】
図7は、ドット表示領域134に表示させる画像Imの他の例を示す図である。
図7に示す画像Imのサイズは、縦20×横17ドットであり、画像Imの上部に時計のイラストが含まれ、下部に「NEW」の文字が含まれている。この画像Imは、例えば、ユーザに対して時計の新製品があることを通知する場合に表示される。この画像Imがドット表示領域134に表示される場合には、まず、時計の上部を含む上から5ドットの範囲Aが表示される。次に、所定のフレームレートで、表示範囲が1ドットずつ図7の下方に下がるように画像が切り替えられていき、最後に、「NEW」の文字を含む下から5ドットの範囲Bが表示される。これにより、ドット表示領域134において、画像Imが上端から下方にスクロールするように表示される。
【0050】
ドット表示領域134に表示される画像Imは、図6及び図7に例示したものに限られない。例えば、ユーザが利用しているメタバースなどのサービスに関連する画像Im(キャラクタの画像や、標識の画像など)とすることで、ユーザに対し、当該サービスにおいて新着情報やイベントなどがあることを通知してもよい。また、複数行に亘る文字を含む画像Imとして、ユーザに対して通知する情報量を増大させてもよい。
【0051】
図6に戻り、通知モードでは、第2セグメント表示領域132において、通知データNDに含まれるセグメント表示情報I6に従った表示が行われる。ここでは、ユーザのレベルが「9」であることを表す「L9」が表示されている。ユーザのレベルは、例えば、スマートフォン20の或るアプリや或るサービスにおける通知データNDの取得回数又は取得頻度に係る値であってもよい。上記の取得回数又は取得頻度の値は、例えば1日における値でもいいし、所定期間における値でもよい。また、第2セグメント表示領域132に表示される内容は、ドット表示領域134に表示された画像Imに関する説明情報や補足情報等であってもよい。例えば、画像Imが時計の新製品があることを示している場合、第2セグメント表示領域132には、当該新製品の時計の識別情報(型番、品名、愛称等)の少なくとも一部を表す文字又は数字が表示される。なお、第2セグメント表示領域132における表示は、ユーザのレベルに限られず、2文字の数字又は文字の組み合わせにより表現可能な任意の情報とすることができる。例えば、ユーザの手元にある参照表において参照可能な2文字の符号とし、この符号に対応する情報をユーザが参照表から把握できるようにしてもよい。
【0052】
このように、通知モードにおいては、表示部13のうち、第2セグメント表示領域132及びドット表示領域134を含む通知領域Rにおいて、通知データNDに基づく通知に係る表示が行われる。
一方で、通知モードにおいても、第1セグメント表示領域131による時分の表示、及び、第3セグメント表示領域133による曜日の表示は継続して行われる。このように、通知モードにおいては、基本時計モードにおける表示の一部が継続して行われてもよい。
【0053】
通知モードでは、表示部13による表示に加えて、音出力部16による音の出力、及び発光部17による発光が行われる。
詳しくは、電子時計10が取得した通知データNDに、音の出力態様に係る音情報I3が含まれている場合には、通知モードにおいて、音情報I3に応じた出力態様で音出力部16により音が出力される。
また、電子時計10が取得した通知データNDに、発光態様に係る発光情報I4が含まれている場合には、通知モードにおいて、発光情報I4に応じた発光態様(発光パターン)で発光部17が発光する。
【0054】
本実施形態では、通知モードにおいて、第4操作ボタン144(第1の操作受付部)に対してユーザによる入力操作(押下する操作)が行われた場合に、音出力部16により、音情報I3に従った音が出力される。また、通知モードにおいて、第5操作ボタン145(第2の操作受付部)に対してユーザによる入力操作(押下する操作)が行われた場合に、発光部17により、発光情報I4に従った発光態様で発光部17が発光する。
なお、第5操作ボタン145が設けられていない電子時計10などにおいて、或る1つの操作ボタン(例えば、第4操作ボタン144(操作受付部))に対してユーザによる入力操作が行われるたびに、音情報I3に従った出力態様で音出力部16により音を出力させる音出力制御、及び発光情報I4に従った発光態様で発光部17を発光させる発光制御が交互に切り替わるように実行されてもよい。
【0055】
通知データNDの受信に応じて通知フラグ122が「1(オン)」に設定された後、第1操作ボタン141~第3操作ボタン143のいずれかが操作されると、電子時計10の動作モードは図3に示す基本時刻モードに遷移する。また、この状態において第2操作ボタン142が操作されると、通知フラグ122が「1(オン)」のままであれば、再び図6に示す通知モードに遷移する。すなわち、通知フラグ122が「1(オン)」となっている場合には、ユーザは、所定の操作を行うことで、動作モードを通知モードと基本時刻モードとの間で切り替えることができる。
【0056】
通知フラグ122は、所定の通知終了条件が満たされると「0(オフ)」に変更される。本実施形態の通知終了条件は、時刻が午前0時となった場合に満たされる。よって、通知データNDの受信に応じて通知フラグ122が「1(オン)」となった後、日付をまたぐと、通知フラグ122が「0(オフ)」に設定され、以降は、第2操作ボタン142を操作しても通知モードには遷移しなくなる。また、午前0時において通知モードとなっていた場合には、通知フラグ122が「0(オフ)」に設定されたことに応じて、動作モードが通知モードから基本時計モードに遷移する。
【0057】
なお、通知終了条件は、上記に例示したものに限られない。例えば、午前0時以外の予め定められた時刻となった場合に通知終了条件が満たされることとしてもよいし、ユーザにより所定の操作(例えば、所定の操作ボタンを所定時間以上長押しする操作や、2以上の所定の操作ボタンを同時に押下する操作等)がなされた場合に通知終了条件が満たされることとしてもよい。
【0058】
<通知制御処理>
次に、上述した通知モードの動作を行うための通知制御処理について説明する。
図8は、電子時計10のCPU11による通知制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
通知制御処理は、電子時計10が起動された場合に開始される。
【0059】
通知制御処理が開始されると、CPU11は、通知フラグ122を「0」に設定し(ステップS101)、基本時計モードで各部の動作を開始させる(ステップS102)。
【0060】
CPU11は、1日4回の自動接続のタイミングであるか否かを判別し(ステップS103)、自動接続のタイミングではないと判別された場合には(ステップS103で“NO”)、手動接続又は手動時刻接続の操作がなされたか否かを判別する(ステップS104)。自動接続のタイミングであると判別された場合(ステップS103で“YES”)、若しくは、手動接続又は手動時刻接続の操作がなされたと判別された場合には(ステップS104で“YES”)、CPU11は、無線通信部19に通信開始要求(BLEのアドバタイズパケット)を送信させ、スマートフォン20とのデータ通信を開始させる(ステップS105)。なお、図8には示されていないが、当該データ通信において、CPU11は、時刻修正用の時刻データや、連携アプリ221上で行われた各種設定に係るデータなどをスマートフォン20から受信する。
【0061】
CPU11は、その時点においてメモリ12に記憶されている機器データ123をスマートフォン20に送信し(ステップS106)、機器データ123をリセットする。また、CPU11は、所定の待機期間内にスマートフォン20から通知データNDを受信したか否かを判別する(ステップS107)。ここでは、受信する通知データNDの通知フラグ情報I1は「1」となっているものとする。待機期間内に通知データNDを受信しなかったと判別された場合には(ステップS107で“NO”)、CPU11は、スマートフォン20とのデータ通信を終了させ(ステップS108)、処理をステップS112に移行させる。通知データNDを受信したと判別された場合には(ステップS107で“YES”)、CPU11は、通知フラグ122を「1」に設定し(ステップS109)、スマートフォン20とのデータ通信を終了させ(ステップS110)、通知モード処理を実行する(ステップS111)。
【0062】
図9は、電子時計10のCPU11による通知モード処理の制御手順を示すフローチャートである。
通知モード処理が呼び出されると、CPU11は、電子時計10の動作モードを通知モードに遷移させて(ステップS201)、通知モードに係るステップS202以降の処理を開始する。
【0063】
CPU11は、受信した通知データNDに画像情報I2が含まれるか否かを判別し(ステップS202)、画像情報I2が含まれると判別された場合には(ステップS202で“YES”)、画像情報I2に従ってドット表示領域134に画像Imを表示させる(ステップS203)。ここでは、画像Imの縦のドット数がドット表示領域134の縦のドット数よりも多い場合には、CPU11は、上述した方法で画像Imをスクロール表示させる。
【0064】
ステップS203が終了した場合、又は、通知データNDに通知フラグ情報I1が含まれていないと判別された場合には(ステップS202で“NO”)、CPU11は、通知データNDにセグメント表示情報I6が含まれるか否かを判別する(ステップS204)。セグメント表示情報I6が含まれると判別された場合には(ステップS204で“YES”)、CPU11は、セグメント表示情報I6に応じて第2セグメント表示領域132のセグメントを点灯させて表示を行う(ステップS205)。
【0065】
ステップS205が終了した場合、又は、通知データNDにセグメント表示情報I6が含まれていないと判別された場合には(ステップS204で“NO”)、CPU11は、第4操作ボタン144に対する操作がなされたか否かを判別する(ステップS206)。第4操作ボタン144に対する操作がなされたと判別され(ステップS206で“YES”)、かつ、通知データNDに音情報I3が含まれている場合には(ステップS207で“YES”)、CPU11は、音情報I3に応じた出力態様で音出力部16により音を出力させる(ステップS208)。また、音出力部16による音の出力と並行して、ドット表示領域134において画像Imを1回スクロール表示させてもよい。ステップS208が終了した場合、又は、ステップS207において通知データNDに音情報I3が含まれていないと判別された場合には(ステップS207で“NO”)、CPU11は、処理をステップS212に移行させる。
【0066】
一方、ステップS206において、第4操作ボタン144に対する操作がなされていないと判別された場合には(ステップS206で“NO”)、CPU11は、第5操作ボタン145に対する操作がなされたか否かを判別する(ステップS209)。第5操作ボタン145に対する操作がなされたと判別され(ステップS209で“YES”)、かつ、通知データNDに発光情報I4が含まれている場合には(ステップS210で“YES”)、CPU11は、発光情報I4に応じた発光態様で発光部17を発光させる(ステップS211)。また、発光部17による発光と並行して、ドット表示領域134において画像Imを1回スクロール表示させてもよい。ステップS211が終了した場合、ステップS209において第5操作ボタン145に対する操作がなされていないと判別された場合(ステップS209で“NO”)、又は、ステップS210において通知データNDに発光情報I4が含まれていないと判別された場合には(ステップS210で“NO”)、CPU11は、処理をステップS212に移行させる。
なお、電子時計10に第5操作ボタン145が設けられていない場合には、ステップS209を省略し、ステップS206において第4操作ボタン144が操作されたと判別されるたびに、ステップS207とステップS210とを交互に実行すればよい。
【0067】
ステップS212において、CPU11は、第1操作ボタン141~第3操作ボタン143のいずれかに対する操作がなされたか否かを判別し、当該操作がなされていないと判別された場合には(ステップS212で“NO”)、計時部15により計時されている時刻が午前0時を経過したか否かを判別する(ステップS213)。時刻が午前0時を経過したと判別された場合には(ステップS213で“YES”)、CPU11は、通知モードの通知終了条件が満たされたと判別し、通知フラグ122を「0」に設定する(ステップS214)。時刻が午前0時を経過していないと判別された場合には(ステップS213で“NO”)、CPU11は、処理をステップS206に戻し、音出力部16による音の出力、及び発光部17による発光を指示するユーザ操作を再度受け付ける。
【0068】
ステップS214が実行された場合、又は、ステップS212において、第1操作ボタン141~第3操作ボタン143のいずれかに対する操作がなされたと判別された場合には(ステップS212で“YES”)、CPU11は、電子時計10の動作モードを基本時計モードに遷移させる(ステップS215)。すなわち、図3に示すように、ドット表示領域134における表示を日付の表示に切り替え、第2セグメント表示領域132における表示を現在時刻の秒の表示に切り替える。ステップS215が終了すると、CPU11は、通知モード処理を終了させて、処理を図8の通知制御処理に戻す。
【0069】
図8に戻り、ステップS108の処理、又はステップS111の通知モード処理が終了した場合、若しくはステップS104において手動接続及び手動時刻接続の操作がなされていないと判別された場合には(ステップS104で“NO”)、CPU11は、第2操作ボタン142に対する操作がなされたか否かを判別する(ステップS112)。第2操作ボタン142に対する操作がなされたと判別され(ステップS112で“YES”)、かつ、通知フラグ122が「1」である場合には(ステップS113で“YES”)、CPU11は、処理をステップS111に戻し、通知モード処理を実行する。一方、第2操作ボタン142に対する操作がなされたと判別され(ステップS112で“YES”)、かつ、通知フラグ122が「0」である場合には(ステップS113で“NO”)、CPU11は、通知モード処理は実行せずに、計時部15により計時されている時刻が午前0時を経過したか否かを判別する(ステップS114)。また、ステップS112において、第2操作ボタン142に対する操作がなされていないと判別された場合にも(ステップS112で“NO”)、CPU11は、ステップS114の処理を実行する。
【0070】
時刻が午前0時を経過したと判別され(ステップS114で“YES”)、かつ、通知フラグ122が「1」である場合には(ステップS115で“YES”)、CPU11は、通知モードの通知終了条件が満たされたと判別し、通知フラグ122を「0」に設定する(ステップS116)。ステップS116が終了すると、CPU11は、処理をステップS117に移行させる。一方、時刻が午前0時を経過していないと判別された場合(ステップS114で“NO”)、又は、時刻が午前0時を経過したと判別され(ステップS114で“YES”)、かつ、通知フラグ122が「0」であると判別された場合には(ステップS115で“NO”)、CPU11は、通知フラグ122を変更せずに、処理をステップS117に移行させる。
【0071】
ステップS117において、CPU11は、電子時計10の電源をオフする操作がなされたか否かを判別する。CPU11は、当該操作がなされていないと判別された場合には(ステップS117で“NO”)、処理をステップS103に戻し、当該操作がなされたと判別された場合には(ステップS117で“YES”)、通知制御処理を終了させる。
【0072】
なお、上記の説明では、ステップS107において受信する通知データNDの通知フラグ情報I1が「1」であるものとして説明したが、受信した通知データNDの通知フラグ情報I1が「0」であった場合には、処理をステップS116に移行させて、通知フラグ122を「0」に設定すればよい。
【0073】
図10は、スマートフォン20のCPU21による通知制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
通知制御処理は、スマートフォン20が起動された場合に開始される。
【0074】
通知制御処理が開始されると、CPU21は、電子時計10から通信開始要求がなされたか否か(BLEのアドバタイズパケットが送信されたか否か)を判別する(ステップS301)。通信開始要求がなされたと判別された場合(アドバタイズパケットを受信した場合)には、CPU21は、電子時計10とのデータ通信を開始させる(ステップS302)。
【0075】
CPU21は、開始したデータ通信において、電子時計10から機器データ123を受信し(ステップS303)、当該機器データ123に基づいて通知データNDを生成する(ステップS304)。
なお、ステップS304では、上述したとおり、機器データ123に基づかずに通知データNDを生成してもよい。また、この場合には、CPU21は、ステップS302においてデータ通信が開始される前に、予め(例えば、CPU21が、通知に係る情報を取得した段階で)通知データNDを生成してもよい。
【0076】
CPU21は、生成した通知データNDを電子時計10に送信する(ステップS305)。なお、図10には示されていないが、当該データ通信において、時刻修正用の時刻データや、連携アプリ221上で行われた各種設定に係るデータなどが併せて電子時計10に送信される。
通知データNDを送信すると、CPU21は、電子時計10とのデータ通信を終了させる(ステップS306)。
【0077】
CPU21は、スマートフォン20の電源をオフする操作がなされたか否かを判別する(ステップS307)。CPU21は、当該操作がなされていないと判別された場合には(ステップS307で“NO”)、処理をステップS301に戻し、当該操作がなされたと判別された場合には(ステップS307で“YES”)、通知制御処理を終了させる。
【0078】
<効果>
以上のように、本実施形態に係る電子時計10は、無線通信部19と、表示部13と、CPU11と、を備える。無線通信部19は、スマートフォン20とのデータ通信を開始するための通信開始要求をスマートフォン20に対して送信してデータ通信を行う。CPU11は、無線通信部19により、スマートフォン20に対して通信開始要求を送信させて、スマートフォン20とのデータ通信を開始させ(図8のステップS105)、開始したデータ通信においてスマートフォン20から通知データNDを取得した場合に(ステップS107で“YES”)、自機器の動作モードを、表示部13が自機器の通常の動作に係る表示を行う基本時計モードから、表示部13が通知データNDに基づく表示を行う通知モードに遷移させる(ステップS111、及び図9のステップS201)。これにより、スマートフォン20から電子時計10へのプッシュ通知ができない通信接続の態様においても、スマートフォン20においてユーザ向けの情報が取得又は生成された場合に、可能な限り早いタイミングで、電子時計10を介してユーザへの通知を行うことができる。よって、ユーザは、スマートフォン20を確認しなくても、通知モードに自動遷移した電子時計10を確認することで、ユーザに向けた情報があることを知ることができる。電子時計10における通知を確認したユーザは、スマートフォン20のアプリ上などで、より詳細な情報に適時にアクセスすることができる。このように、上記実施形態の構成によれば、情報へのアクセスに係るユーザ利便性を高めることができる。
【0079】
また、CPU11は、自機器が通知モードで動作しており、かつ、所定の通知終了条件が満たされたと判別された場合には(図9のステップS213で“YES”)、自機器の動作モードを、通知モードから基本時計モードに切り替える(ステップS215)。これにより、ユーザに向けた新しい情報がない場合に、通知モードが継続されないようにすることができる。よって、ユーザに向けた新しい情報がある場合に、適時に通知モードにおける通知を行うことができる。
【0080】
また、電子時計10は、通知データNDによる通知の有無に係る通知フラグ122が記憶されるメモリ12を備え、CPU11は、通知データNDを取得した場合に通知フラグ122をオンに設定し(図8のステップS109)、通知フラグ122をオンに設定した後、通知終了条件が満たされたと判別された場合に(図8のステップS114で“YES”、又は、図9のステップS213で“YES”)通知フラグ122をオフに設定し(図8のステップS116、又は図9のステップS214)、通知フラグ122がオンとなっている場合には、所定のユーザ操作に応じて、自機器の動作モードを通知モードと基本時計モードとの間で切り替え(図8のステップS111~S113、及び、図9のステップS201、S212、S215)、通知フラグ122がオフとなっている場合には、ユーザ操作に応じた通知モードへの遷移を行わない。これにより、ユーザは、通知モードにおける通知、及び、基本時計モードにおける時刻等の情報を、所望のタイミングで切り替えて確認することができる。
【0081】
また、電子時計10は、時刻を計時する計時部15を備え、CPU11は、計時部15により計時された時刻が、予め定められた時刻となった場合に(図8のステップS114で“YES”、又は、図9のステップS213で“YES”)、通知終了条件が満たされたと判別する。これにより、1回の通知データNDの受信に応じた通知が1日以上継続して行われないようにすることができる。よって、ユーザに向けた新しい情報がある場合に、適時に通知モードにおける通知を行うことができる。
【0082】
また、表示部13は、画像を表示可能なドット表示領域134を有し、CPU11は、取得した通知データNDに、画像に係る画像情報I2が含まれている場合には、通知モードにおいて、画像情報I2に基づく画像Imを表示部13のドット表示領域134に表示させる(図9のステップS202、S203)。これにより、画像Imを用いて視覚的に分かりやすい通知を行うことができる。
【0083】
また、電子時計10は、音出力部16を備え、CPU11は、取得した通知データNDに、音の出力態様に係る音情報I3が含まれている場合には、通知モードにおいて、音情報I3に応じた出力態様で音出力部16により音を出力させる(図9のステップS207、S208)。これにより、表示部13による表示と併せて、音情報I3に応じた種々の出力態様の音による通知を行うことができる。
【0084】
また、電子時計10は、発光部17を備え、CPU11は、取得した通知データNDに、発光態様に係る発光情報I4が含まれている場合には、通知モードにおいて、発光情報I4に応じた発光態様で発光部17を発光させる(図9のステップS209、S210)。これにより、表示部13による表示と併せて、発光情報I4に応じた種々の発光態様の発光による通知を行うことができる。
【0085】
また、電子時計10は、ユーザによる入力操作の対象となる第4操作ボタン144及び第5操作ボタン145を備え、CPU11は、取得した通知データNDに音情報I3が含まれており、かつ、通知モードにおいて第4操作ボタン144に対して入力操作が行われた場合には(図9のステップS206で“YES”)、音情報I3に従った出力態様で音出力部16により音を出力させ(ステップS208)、取得した通知データNDに発光情報I4が含まれており、かつ、通知モードにおいて第5操作ボタン145に対して入力操作が行われた場合には(ステップS209で“YES”)、発光情報I4に従った発光態様で発光部17を発光させる(ステップS211)。これにより、ユーザは、音出力部16による音の出力と、発光部17による発光とを、所望のタイミングで行わせることができる。
【0086】
また、第5操作ボタン145が設けられていない場合等において、CPU11は、取得した通知データNDに音情報I3及び発光情報I4が含まれている場合には、通知モードにおいて第4操作ボタン144に対して入力操作が行われるたびに、音情報I3に従った出力態様で音出力部16により音を出力させる音出力制御(図9のステップS208)、及び発光情報I4に従った発光態様で発光部17を発光させる発光制御(ステップS211)を交互に切り替えて実行してもよい。これにより、ユーザは、1つの操作ボタンを用いて、音出力部16による音の出力と、発光部17による発光とを、所望のタイミングで行わせることができる。
【0087】
また、CPU11は、データ通信において、自機器の状態に係る情報、及び自機器の操作履歴に係る情報の少なくとも一方を含む機器データ123をスマートフォン20に対して送信させ、機器データ123に基づいて生成された通知データNDをスマートフォン20から取得する。これにより、自機器の状態や操作履歴を反映した通知を行うことができる。
【0088】
また、CPU11は、通知データNDを取得した場合に、通知モードにおいて、通知データNDの取得回数又は取得頻度に係る表示を表示部13の第2セグメント表示領域132に行わせる。これにより、ユーザの電子時計10の使用状況等を反映した多様な通知を行うことができる。
【0089】
また、スマートフォン20とのデータ通信において、電子時計10はペリフェラルに相当する。これにより、電子時計10からアドバタイズパケットを送信する(通信開始要求を送信する)ことで、スマートフォン20とのデータ通信を開始させることができる。
【0090】
また、本実施形態に係る電子時計10の制御方法は、無線通信部19により、スマートフォン20に対して通信開始要求を送信させて、スマートフォン20とのデータ通信を開始させ、開始したデータ通信においてスマートフォン20から通知データNDを取得した場合に、電子機器の動作モードを、表示部13が電子機器の通常の動作に係る表示を行う基本時計モードから、表示部13が通知データNDに基づく表示を行う通知モードに遷移させる。これにより、スマートフォン20から電子時計10へのプッシュ通知ができない通信接続の態様においても、スマートフォン20においてユーザ向けの情報が取得又は生成された場合に、可能な限り早いタイミングで、電子時計10を介してユーザへの通知を行うことができる。よって、情報へのアクセスに係るユーザ利便性を高めることができる。
【0091】
また、本実施形態に係るプログラム121は、電子時計10に設けられたコンピュータとしてのCPU11に、無線通信部19により、スマートフォン20に対して通信開始要求を送信させて、スマートフォン20とのデータ通信を開始させる処理、開始したデータ通信においてスマートフォン20から通知データNDを取得した場合に、電子機器の動作モードを、表示部13が電子機器の通常の動作に係る表示を行う基本時計モードから、表示部13が通知データNDに基づく表示を行う通知モードに遷移させる処理、を実行させる。これにより、スマートフォン20から電子時計10へのプッシュ通知ができない通信接続の態様においても、スマートフォン20においてユーザ向けの情報が取得又は生成された場合に、可能な限り早いタイミングで、電子時計10を介してユーザへの通知を行うことができる。よって、情報へのアクセスに係るユーザ利便性を高めることができる。
【0092】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の情報処理システム1は、電子時計10の表示部13が、デジタル表示と、指針によるアナログ表示とを組み合わせた表示を行うことが可能な点で第1の実施形態と異なる。以下では、第1の実施形態との相違点について説明し、第1の実施形態と共通する点については説明を省略する。
【0093】
図11は、第2の実施形態の電子時計10の表示部13を示す図である。
図11では、基本時計モードで動作している場合の表示部13が示されている。本実施形態の電子時計10の表示部13は、アナログ方式で時刻等の情報を表示するための分針135、時針136、及びモード針137と、デジタル方式で日付や曜日等の情報を表示するための第1セグメント表示領域131、第2セグメント表示領域132、及びドット表示領域134と、を備える。本実施形態の第1セグメント表示領域131は、日付を表示する。また、所定の操作ボタンを操作することによって、第1セグメント表示領域131、第2セグメント表示領域132及びドット表示領域134のうち少なくとも1つが表示する内容を変更できるようになっていてもよい。例えば、第2操作ボタン142を操作するたびに、第1セグメント表示領域131による表示内容が、日付と時分との間で切り替えられてもよい。
【0094】
モード針137は、互いに異なる複数の指示位置のうちいずれかの指示位置を指示可能な指針であって、電子時計10の動作モードを表示する指針である。図11に示す例においては、モード針137が「BT」の指示位置を指示している場合には基本時計モードであることを表し、「AL」の指示位置を指示している場合にはアラームモードであることを表し「ST」の指示位置を指示している場合にはストップウォッチモードであることを表し、「INFO」の指示位置を指示している場合には通知モードであることを表す。
【0095】
図12は、第2の実施形態の電子時計10が通知モードで動作している場合の表示部13を示す図である。
通知モードに遷移すると、第1の実施形態と同様に、ドット表示領域134において画像Imが表示され、第2セグメント表示領域132においてユーザのレベルが表示される。また、図5に示す通知データNDの指針指示位置情報I5に基づいて、モード針137の指示位置が「INFO」に変更される。このように、本実施形態の電子時計10では、通知モードにおいて、モード針137により通知モードであることが表示されるとともに、ドット表示領域134及び第2セグメント表示領域132において、通知データNDに基づく内容の表示が行われる。併せて、音出力部16による音の出力、及び/又は発光部17による発光が行われてもよい。
【0096】
なお、図11及び図12では、デジタル表示及びアナログ表示を組み合わせた表示を行う電子時計10を例示したが、これに限られず、指針によるアナログ表示のみを行う構成としてもよい。この場合にも、通知モードにおいて、1つ又は2つ以上の指針が、通知データNDの内容に応じた指示位置を指示することで、ユーザに対して必要な通知を行うことができる。
【0097】
以上のように、第2の実施形態に係る表示部13は、互いに異なる複数の指示位置のうちいずれかの指示位置を指示可能なモード針137を有し、CPU11は、取得した通知データNDに、指針の指示位置に係る指針指示位置情報I5が含まれている場合には、通知モードにおいて、表示部13のモード針137により、複数の指示位置のうち指針指示位置情報I5に応じた指示位置を指示させる。これにより、指針の位置によって、通知モードであることの表示や、通知の内容に係る情報を表示することができる。
【0098】
(その他)
なお、上記実施形態における記述は、本発明に係る電子機器、電子機器の制御方法及びプログラムの一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、電子機器として、電子時計10を例示したが、これに限られない。電子機器は、卓上や壁に設置して用いる時計であってもよいし、時計以外の種々の機器(例えば、身体に装着して用いるウェアラブル機器等)であってもよい。
また、外部機器は、スマートフォン20に限られず、タブレット型端末、ノートPC又は据置型のPCなどであってもよい。
【0099】
また、デジタル方式の表示部13として、7セグメント型の表示領域やドット表示領域からなるものを例示したが、これに限られず、アクティブマトリクス方式の表示領域を有するものであってもよい。この場合には、通知モードにおいて、アクティブマトリクス方式の表示領域の解像度に応じた詳細な情報を表示してもよい。
【0100】
また、通知モードにおいて、音出力部16による音の出力、及び発光部17による発光のうち少なくとも一方を行わないこととしてもよい。
音出力部16による音の出力を行わない場合には、音出力部16を省略することができ、通知データNDにおいて音情報I3を省略することができる。
また、発光部17による発光を行わない場合には、発光部17を省略することができ、通知データNDにおいて発光情報I4を省略することができる。
【0101】
また、上記実施例では、BLE通信において電子時計10がペリフェラル(子機)に相当し、スマートフォン20がセントラル(親機)に相当するとしたが、これには限定されない。電子時計10をセントラル(親機)に、スマートフォン20をペリフェラル(子機)に相当させてもよい。この場合、図8のフローチャートのステップS105において、スマートフォン20からの通信開始要求を受信したことをトリガーに無線通信部19による通信処理を開始させるようにすればよい。
【0102】
また、以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてメモリ12を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、HDD、SSD、CD-ROM等の情報記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【0103】
また、上記実施形態における電子機器としての電子時計10及び外部機器としてのスマートフォン20の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
【0104】
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
外部機器とのデータ通信を開始するための通信開始要求を前記外部機器に対して送信して前記データ通信を行う通信部と、
表示部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記通信部により、前記外部機器に対して前記通信開始要求を送信させて、前記外部機器との前記データ通信を開始させ、
開始した前記データ通信において前記外部機器から通知情報を取得した場合に、自機器の動作モードを、前記表示部が自機器の通常の動作に係る表示を行う第1モードから、前記表示部が前記通知情報に基づく表示を行う第2モードに遷移させる、
電子機器。
<請求項2>
前記制御部は、自機器が前記第2モードで動作しており、かつ、所定の通知終了条件が満たされたと判別された場合には、自機器の動作モードを、前記第2モードから前記第1モードに切り替える、
請求項1に記載の電子機器。
<請求項3>
前記通知情報による通知の有無に係る通知設定が記憶される記憶部を備え、
前記制御部は、
前記通知情報を取得した場合に前記通知設定をオンに設定し、
前記通知設定をオンに設定した後、前記通知終了条件が満たされたと判別された場合に前記通知設定をオフに設定し、
前記通知設定がオンとなっている場合には、所定のユーザ操作に応じて、自機器の動作モードを前記第2モードと前記第1モードとの間で切り替え、
前記通知設定がオフとなっている場合には、前記ユーザ操作に応じた前記第2モードへの遷移を行わない、
請求項2に記載の電子機器。
<請求項4>
時刻を計時する計時部を備え、
前記制御部は、前記計時部により計時された時刻が、予め定められた時刻となった場合に、前記通知終了条件が満たされたと判別する、
請求項2又は3に記載の電子機器。
<請求項5>
前記表示部は、画像を表示可能な画像表示領域を有し、
前記制御部は、取得した前記通知情報に、画像に係る画像情報が含まれている場合には、前記第2モードにおいて、前記画像情報に基づく画像を前記表示部の前記画像表示領域に表示させる、
請求項1に記載の電子機器。
<請求項6>
前記表示部は、互いに異なる複数の指示位置のうちいずれかの指示位置を指示可能な指針を有し、
前記制御部は、取得した前記通知情報に、前記指針の指示位置に係る指示位置情報が含まれている場合には、前記第2モードにおいて、前記表示部の前記指針により、前記複数の指示位置のうち前記指示位置情報に応じた指示位置を指示させる、
請求項1に記載の電子機器。
<請求項7>
音出力部を備え、
前記制御部は、取得した前記通知情報に、音の出力態様に係る音情報が含まれている場合には、前記第2モードにおいて、前記音情報に応じた出力態様で前記音出力部により音を出力させる、
請求項1に記載の電子機器。
<請求項8>
発光部を備え、
前記制御部は、取得した前記通知情報に、発光態様に係る発光情報が含まれている場合には、前記第2モードにおいて、前記発光情報に応じた発光態様で前記発光部を発光させる、
請求項1又は7に記載の電子機器。
<請求項9>
音出力部と、
発光部と、
ユーザによる入力操作の対象となる第1の操作受付部及び第2の操作受付部と、
を備え、
前記制御部は、
取得した前記通知情報に、音の出力態様に係る音情報が含まれており、かつ、前記第2モードにおいて前記第1の操作受付部に対して前記入力操作が行われた場合には、前記音情報に従った出力態様で前記音出力部により音を出力させ、
取得した前記通知情報に、発光態様に係る発光情報が含まれており、かつ、前記第2モードにおいて前記第2の操作受付部に対して前記入力操作が行われた場合には、前記発光情報に従った発光態様で前記発光部を発光させる、
請求項1に記載の電子機器。
<請求項10>
音出力部と、
発光部と、
ユーザによる入力操作の対象となる操作受付部を備え、
前記制御部は、
取得した前記通知情報に、音の出力態様に係る音情報、及び発光態様に係る発光情報が含まれている場合には、前記第2モードにおいて前記操作受付部に対して前記入力操作が行われるたびに、前記音情報に従った出力態様で前記音出力部により音を出力させる音出力制御、及び前記発光情報に従った発光態様で前記発光部を発光させる発光制御を交互に切り替えて実行する、
請求項1に記載の電子機器。
<請求項11>
前記制御部は、
前記データ通信において、自機器の状態に係る情報、及び自機器の操作履歴に係る情報の少なくとも一方を含む機器情報を前記外部機器に対して送信させ、
前記機器情報に基づいて生成された前記通知情報を前記外部機器から取得する、
請求項1に記載の電子機器。
<請求項12>
前記制御部は、前記通知情報を取得した場合に、前記第2モードにおいて、前記通知情報の取得回数又は取得頻度に係る表示を前記表示部に行わせる、
請求項1に記載の電子機器。
<請求項13>
前記外部機器との前記データ通信において、自装置はペリフェラルに相当する、
請求項1に記載の電子機器。
<請求項14>
外部機器とのデータ通信を開始するための通信開始要求を前記外部機器に対して送信して前記データ通信を行う通信部と、表示部と、を備える電子機器の制御方法であって
前記通信部により、前記外部機器に対して前記通信開始要求を送信させて、前記外部機器との前記データ通信を開始させ、
開始した前記データ通信において前記外部機器から通知情報を取得した場合に、前記電子機器の動作モードを、前記表示部が前記電子機器の通常の動作に係る表示を行う第1モードから、前記表示部が前記通知情報に基づく表示を行う第2モードに遷移させる、
電子機器の制御方法。
<請求項15>
外部機器とのデータ通信を開始するための通信開始要求を前記外部機器に対して送信して前記データ通信を行う通信部と、表示部と、を備える電子機器に設けられたコンピュータに、
前記通信部により、前記外部機器に対して前記通信開始要求を送信させて、前記外部機器との前記データ通信を開始させる処理、
開始した前記データ通信において前記外部機器から通知情報を取得した場合に、前記電子機器の動作モードを、前記表示部が前記電子機器の通常の動作に係る表示を行う第1モードから、前記表示部が前記通知情報に基づく表示を行う第2モードに遷移させる処理、
を実行させる、プログラム。
【符号の説明】
【0105】
1 情報処理システム
10 電子時計(電子機器)
11 CPU(制御部)
12 メモリ(記憶部)
121 プログラム
122 通知フラグ(通知設定)
123 機器データ(機器情報)
13 表示部
131 第1セグメント表示領域
132 第2セグメント表示領域
133 第3セグメント表示領域
134 ドット表示領域(画像表示領域)
135 分針(指針)
136 時針(指針)
137 モード針(指針)
14 操作部
15 計時部
16 音出力部
17 発光部
18 センサ部
19 無線通信部(通信部)
101 本体部
102 ベルト
20 スマートフォン(外部機器)
21 CPU
22 メモリ
221 連携アプリ
23 表示部
24 操作部
25 無線通信部
26 電話通信部
27 衛星電波受信処理部
I1 通知フラグ情報
I2 画像情報
I3 音情報
I4 発光情報
I5 指針指示位置情報(指示位置情報)
I6 セグメント表示情報
Im 画像
ND 通知データ(通知情報)
R 通知領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12