(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-07
(45)【発行日】2024-10-16
(54)【発明の名称】情報制御装置、情報制御方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20241008BHJP
【FI】
G06Q30/0207
(21)【出願番号】P 2023506693
(86)(22)【出願日】2021-03-19
(86)【国際出願番号】 JP2021011506
(87)【国際公開番号】W WO2022195880
(87)【国際公開日】2022-09-22
【審査請求日】2024-02-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】奥村 太一
(72)【発明者】
【氏名】平本 憲由
【審査官】大野 朋也
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/008938(WO,A1)
【文献】特開2001-236417(JP,A)
【文献】国際公開第2017/168533(WO,A1)
【文献】特開2010-231777(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のユーザの生体情報と個人情報とを対応付けた登録情報を登録する第1登録部と、
第1の施設におけるユーザの入退場又は商品若しくはサービスの購入に応じて、当該ユーザの生体情報を取得する取得部と、
前記取得されたユーザの生体情報について、前記登録情報を用いて、生体認証を制御する生体認証制御部と、
前記生体認証に成功した場合、前記生体認証に成功したユーザの前記登録情報に、前記第1の施設における前記入退場に関する行動情報又は前記購入した商品若しくはサービスに関する購買情報を対応付けて登録する第2登録部と、
前記登録情報に基づいて、前記ユーザに適した、第2の施設におけるサービスを決定する決定部と、
前記サービスの提供に関する処理を行う処理部と、を備える、
情報制御装置。
【請求項2】
前記決定部は、前記第2の施設の決済に利用可能な特典情報を前記サービスとして決定する、
請求項1に記載の情報制御装置。
【請求項3】
前記取得部は、前記第2の施設におけるユーザの入退場又は商品若しくはサービスの購入に応じて、当該ユーザの生体情報をさらに取得し、
前記第2登録部は、前記第2の施設における生体認証に成功した場合、前記生体認証に成功したユーザの前記登録情報に、前記第2の施設における前記入退場に関する行動情報又は前記購入した商品若しくはサービスに関する購買情報をさらに対応付けて登録し、
前記決定部は、前記登録情報に基づいて、前記第2の施設における生体認証に成功したユーザに適した、前記第2の施設におけるサービスを決定する、
請求項1または2に記載の情報制御装置。
【請求項4】
前記登録情報は、前記第1及び第2の施設以外の他の施設における前記行動情報及び前記購買情報を含む、
請求項3に記載の情報制御装置。
【請求項5】
前記行動情報及び前記購買情報に基づいて、ユーザの評価を行う評価部をさらに備え、
前記第2登録部は、前記生体認証に成功したユーザの前記登録情報に、前記評価に関する評価情報を対応付けて登録し、
前記決定部は、前記登録情報における前記評価情報に基づいて、前記サービスを決定する、
請求項1~4のいずれか1項に記載の情報制御装置。
【請求項6】
前記評価部は、所定の期間における、所定の施設への来場回数、及び、所定の施設における商品又はサービスの購入額に応じて、ユーザを評価する、
請求項5に記載の情報制御装置。
【請求項7】
前記処理部は、所定のタイミングで、前記サービスをユーザに報知する、
請求項1~4のいずれか1項に記載の情報制御装置。
【請求項8】
コンピュータが、
所定のユーザの生体情報と個人情報とを対応付けた登録情報を登録し、
第1の施設におけるユーザの入退場又は商品若しくはサービスの購入に応じて、当該ユーザの生体情報を取得し、
前記取得されたユーザの生体情報について、前記登録情報を用いて、生体認証を制御し、
前記生体認証に成功した場合、前記生体認証に成功したユーザの前記登録情報に、前記第1の施設における前記入退場に関する行動情報又は前記購入した商品若しくはサービスに関する購買情報を対応付けて登録し、
前記登録情報に基づいて、前記ユーザに適した、第2の施設におけるサービスを決定し、
前記サービスの提供に関する処理を行う、
情報制御方法。
【請求項9】
所定のユーザの生体情報と個人情報とを対応付けた登録情報を登録するステップと、
第1の施設におけるユーザの入退場又は商品若しくはサービスの購入に応じて、当該ユーザの生体情報を取得するステップと、
前記取得されたユーザの生体情報について、前記登録情報を用いて、生体認証を制御するステップと、
前記生体認証に成功した場合、前記生体認証に成功したユーザの前記登録情報に、前記第1の施設における前記入退場に関する行動情報又は前記購入した商品若しくはサービスに関する購買情報を対応付けて登録するステップと、
前記登録情報に基づいて、前記ユーザに適した、第2の施設におけるサービスを決定するステップと、
前記サービスの提供に関する処理を行うステップと、
をコンピュータに実行させる
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報制御装置、情報制御方法、及び、コンピュータ可読媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、顔認証を含む生体認証技術が発達し、生体認証技術を利用した様々なサービスが導入されつつある。例えば、特許文献1には、ユーザの生体データと嗜好データとをユーザに関連付け、生体認証及び嗜好データに基づく商品案内を行う認証システムが開示されている。また、例えば、特許文献2には、店舗に配置される店舗端末で顧客の行動情報を取得し、顧客の行動計測結果に基づいて顧客にポイントを付与し、付与されたポイントに応じたサービスを顧客に提供するサービス提供装置に関する技術が開示されている。このように、ユーザの趣味嗜好に応じたサービスを提供する技術の検討が進められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-033360号公報
【文献】特開2015-153194号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1及び特許文献2では、所定の施設内においてユーザの情報を取得し、ユーザの情報に基づくサービスを提供している。しかしながら、所定の施設(例えば、第1の施設)で取得されたユーザの情報に基づき、他の施設(例えば、第2の施設)に関するサービスを提供することは想定されていない。ユーザの満足度をさらに高めるためにも、複数の施設において、ユーザの趣味嗜好に応じたサービスを提供することが求められている。
【0005】
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであり、異なる施設においても、ユーザの趣味嗜好に応じたサービスを提供可能な情報制御装置、情報制御方法、及び、コンピュータ可読媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示にかかる情報制御装置は、
所定のユーザの生体情報と個人情報とを対応付けた登録情報を登録する第1登録部と、
第1の施設におけるユーザの入退場又は商品若しくはサービスの購入に応じて、当該ユーザの生体情報を取得する取得部と、
前記取得されたユーザの生体情報について、前記登録情報を用いて、生体認証を制御する生体認証制御部と、
前記生体認証に成功した場合、前記生体認証に成功したユーザの前記登録情報に、前記第1の施設における前記入退場に関する行動情報又は前記購入した商品若しくはサービスに関する購買情報を対応付けて登録する第2登録部と、
前記登録情報に基づいて、前記ユーザに適した、第2の施設におけるサービスを決定する決定部と、
前記サービスの提供に関する処理を行う処理部と、を備える。
【0007】
本開示にかかる情報制御方法は、
コンピュータが、
所定のユーザの生体情報と個人情報とを対応付けた登録情報を登録し、
第1の施設におけるユーザの入退場又は商品若しくはサービスの購入に応じて、当該ユーザの生体情報を取得し、
前記取得されたユーザの生体情報について、前記登録情報を用いて、生体認証を制御し、
前記生体認証に成功した場合、前記生体認証に成功したユーザの前記登録情報に、前記第1の施設における前記入退場に関する行動情報又は前記購入した商品若しくはサービスに関する購買情報を対応付けて登録し、
前記登録情報に基づいて、前記ユーザに適した、第2の施設におけるサービスを決定し、
前記サービスの提供に関する処理を行う方法である。
【0008】
本開示にかかるコンピュータ可読媒体は、
所定のユーザの生体情報と個人情報とを対応付けた登録情報を登録するステップと、
第1の施設におけるユーザの入退場又は商品若しくはサービスの購入に応じて、当該ユーザの生体情報を取得するステップと、
前記取得されたユーザの生体情報について、前記登録情報を用いて、生体認証を制御するステップと、
前記生体認証に成功した場合、前記生体認証に成功したユーザの前記登録情報に、前記第1の施設における前記入退場に関する行動情報又は前記購入した商品若しくはサービスに関する購買情報を対応付けて登録するステップと、
前記登録情報に基づいて、前記ユーザに適した、第2の施設におけるサービスを決定するステップと、
前記サービスの提供に関する処理を行うステップと、
をコンピュータに実行させるプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体である。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、異なる施設においても、ユーザの趣味嗜好に応じたサービスを提供可能な情報制御装置、情報制御方法、及び、コンピュータ可読媒体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第1の実施形態に係る情報制御装置の構成を示すブロック図である。
【
図2】第1の実施形態に係る情報制御方法を示すフローチャートである。
【
図3】第2の実施形態に係る情報制御方法を示すフローチャートである。
【
図4】第3の実施形態に係る情報制御装置の構成を示すブロック図である。
【
図5】第3の実施形態に係る評価情報の一例を示す図である。
【
図6】第3の実施形態に係る評価情報の一例を示す図である。
【
図7】第3の実施形態に係る評価情報の一例を示す図である。
【
図8】第3の実施形態に係る評価情報の一例を示す図である。
【
図9】第3の実施形態に係る情報制御方法を示すフローチャートである。
【
図10】第4の実施形態に係る情報制御システムの構成を示すブロック図である。
【
図11】第4の実施形態に係る認証装置の構成を示すブロック図である。
【
図12】第4の実施形態に係る認証装置の処理を示すフローチャートである。
【
図13】第4の実施形態に係る認証装置の処理を示すフローチャートである。
【
図14】第4の実施形態に係る情報制御装置の構成を示すブロック図である。
【
図15】第4の実施形態に係るユーザ端末の構成を示すブロック図である。
【
図16】第4の実施形態に係る施設端末の構成を示すブロック図である。
【
図17】第4の実施形態に係るユーザ端末の表示画面の一例である。
【
図18】第4の実施形態に係るユーザ端末の表示画面の一例である。
【
図19】第4の実施形態に係るユーザ端末の表示画面の一例である。
【
図20】第4の実施形態に係るユーザ端末の表示画面の一例である。
【
図21】第4の実施形態に係るユーザ端末の表示画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下では、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
【0012】
<第1の実施形態>
図1を参照して情報制御装置10の構成について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る情報制御装置10の構成を示すブロック図である。
図1より、情報制御装置10は、第1登録部110、取得部111、生体認証制御部112、第2登録部113、決定部114、処理部115を有する。
【0013】
情報制御装置10は、第1の施設において登録されたユーザの登録情報に基づき、ユーザに適した、第2の施設におけるサービスを提供可能なコンピュータである。情報制御装置10は、通信ネットワーク(以降、通信ネットワークを単にネットワークとも称する)、または、所定の無線通信により、所定の端末及び装置と接続されてもよい。なお、ネットワークは、有線か無線であるかを問わないし、通信プロトコルの種別を問わない。当該端末及び装置は、ユーザ端末、施設端末、認証装置、記憶装置等であってもよい。ユーザ端末は、ユーザが保有する端末であり、例えば、スマートフォンやタブレット等である。
【0014】
第1登録部110は、所定のユーザの生体情報と個人情報とを対応付けた登録情報を登録する。第1登録部110は、情報制御装置10の内部に設けられている記憶装置に登録情報を登録してもよいし、外部に設けられている記憶装置に登録情報を登録してもよい。生体情報には、例えば、顔画像から取得可能な顔特徴情報や、指紋、声紋、静脈、網膜、瞳の虹彩の模様(パターン)といった個人に固有の身体的特徴から計算されるデータ(特徴量)を用いることができる。なお、情報制御装置10は、カメラ等の生体情報取得装置を介して、ユーザから登録情報のための生体情報を取得してもよい。
【0015】
個人情報とは、例えば、ユーザの氏名、性別、生年月日、住所、国籍、ユーザの連絡先(電話番号、電子メールアドレス、ソーシャルネットワークサービスアカウント等)、家族構成、収入情報、口座情報等が含まれていてもよい。また、個人情報には、例えば、ユーザが贔屓にしている(応援している)スポーツチームの情報やユーザの好きなスポーツに関する情報等が含まれていてもよい。
【0016】
取得部111は、第1の施設におけるユーザの入退場又は商品若しくはサービスの購入に応じて、当該ユーザの生体情報を取得する。施設としては、例えば、スタジアムや博物館、美術館などが挙げられる。取得部111は、例えば、第1の施設の入退場ゲートや店舗等に設けられた端末(以下、施設端末と称する。)から、ユーザの入退場又は商品若しくはサービスの購入に応じて、ユーザの生体情報を取得する。
施設端末は、例えば、第1の施設に備えられたコンピュータであり、ユーザの生体情報を取得することができる。例えば、施設端末は、第1の施設の入退場ゲートに設けられ、ユーザが第1の施設へ入退場するときに、ユーザの顔画像を撮影し、取得部111に送信してもよい。また、施設端末は、第1の施設の入退場ゲート以外の場所に設けられてもよく、ユーザが第1の施設へ入退場する前後の所定のタイミングでユーザの顔画像を取得してもよい。これにより、取得部111は、施設端末を介して、施設端末で撮影されたユーザの顔画像を取得することができる。
【0017】
同様に、施設端末は、ユーザが第1の施設内で商品又はサービスを購入する際に、ユーザの顔画像を撮影し、取得部111に送信する。これにより、取得部111は、施設端末を介して、撮影されたユーザの顔画像を取得することができる。商品又はサービスを購入する際とは、商品又はサービスの購入前、購入後であってもよく、所定のタイミングであってもよい。
なお、施設端末がユーザの顔画像を撮影すると説明したが、顔画像以外の生体情報を取得してもよい。
【0018】
取得部111は、施設端末から取得した顔画像を生体認証制御部112に出力する。なお、取得部111は、施設端末から取得した顔画像を記憶装置に記憶してもよい。この場合、生体認証制御部112は、記憶装置から顔画像を取得することができる。
【0019】
生体認証制御部112は、取得されたユーザの生体情報について、登録情報を用いて、生体認証を制御する。具体的には、生体認証制御部112は、登録情報を用いて事前に顔特徴情報を記憶している認証装置に、取得された生体情報を送信し、認証装置に生体認証を行わせる。なお、認証装置は、生体認証制御部112の内部に設けられてもよく、外部に設けられてもよい。なお、情報制御装置10が上述した認証装置を内蔵する場合、生体認証制御部112は、生体情報の照合を行うことにより生体認証処理を行う。認証装置の詳細な構成は、後述する。
【0020】
また、生体認証の代わりに、所定の本人確認情報を用いて本人確認認証を行うようにしてもよい。本人確認情報としては、例えば、マイナンバー、健康保険証、パスポート、ID及びパスワードの組合せ、本人を特定可能な二次元コード、電子証明書等が挙げられる。本人確認認証とは、取得された本人確認情報と認証用の本人確認情報とを照合させることにより認証を行う方法である。
【0021】
第2登録部113は、生体認証に成功した場合、生体認証に成功したユーザの登録情報に、第1の施設における入退場に関する行動情報又は購入した商品若しくはサービスに関する購買情報を対応付けて登録する。例えば、第2登録部113は、生体認証に成功したユーザの登録情報に第1の施設における入退場に関する行動情報を対応付けて登録する。ここで、行動情報は、取得部111が生体情報を取得する際に、取得部111によって取得されてもよい。つまり、登録情報には、ユーザの個人情報と第1の施設における行動情報が対応付けて登録される。ここで、入退場に関する行動情報とは、ユーザの第1の施設における入退場の回数(来場回数)や入退場の日時、滞在時間などの情報である。
【0022】
同様に、第2登録部113は、生体認証に成功したユーザの登録情報に、第1の施設においてユーザが購入した商品若しくはサービスに関する購買情報を対応付けて登録する。ここで、購買情報は、取得部111が生体情報を取得する際に、取得部111によって取得されてもよい。つまり、登録情報には、ユーザの個人情報と第1の施設における購買情報が対応付けて登録される。ここで、商品若しくはサービスに関する購買情報とは、第1の施設においてユーザが購入した商品若しくはサービスの内容やその購入額、購入日時、購入回数などの情報である。
第2登録部113は、ユーザの行動情報又は購買情報をユーザの登録情報に対応づけて登録することで、ユーザの趣味嗜好に関する情報を蓄積する。
【0023】
決定部114は、登録情報に基づいて、ユーザに適した、第2の施設におけるサービスを決定する。例えば、決定部114は、第2の施設の決済に利用可能な特典情報をサービスとして決定してもよい。決定部114は、ユーザが第1の施設において購入した商品である、例えば、特定チームのグッズに関する購買情報を用いて、第2の施設における特定チームのグッズのクーポン券をユーザに提供することを決定してもよい。あるいは、決定部114は、ユーザの家族構成の情報と、ユーザの第1の施設における来場回数の情報とを用いて、第2の施設における入場割引クーポン券をユーザに提供することを決定してもよい。これにより、決定部114は、ユーザ毎にパーソナライズされたサービスを提供することができる。
また、決定部114が決定するサービスには、例えば、登録情報に基づいて、ユーザが贔屓にしているチームの試合結果や試合の案内をユーザに通知するサービスが含まれていてもよい。これにより、情報制御装置10は、ユーザの満足度をさらに高めることができる。
【0024】
処理部115は、サービスの提供に関する処理を行う。例えば、処理部115は、登録情報に登録されているユーザの個人情報に含まれる連絡先を用いて、ユーザ端末にサービス内容を通知してもよい。また、処理部115は、ユーザが第2の施設に来場した場合には、第2の施設に設けられた生体認証機能付きサイネージにサービスの内容を表示するようにしてもよい。なお、生体認証機能付きサイネージとは、生体認証装置を備え、生体認証を行うことで、ユーザ毎のサービス内容を表示することやサービスを提供することが可能な装置である。例えば、ユーザは生体認証機能付きサイネージで生体認証を行うことで、ユーザが受けることができるサービス内容を知ることやサービスに関するクーポン券などを取得することができる。
【0025】
また、処理部115は、所定のタイミングで、サービスをユーザに報知してもよい。例えば、処理部115は、ユーザが第1の施設に来場しているときに、決定部114が決定した第2の施設におけるサービスをユーザ端末に通知してもよく、ユーザが第1の施設から退場した後に、決定部114が決定した第2の施設におけるサービスをユーザ端末に通知してもよい。また、処理部115は、ユーザが第2の施設に来場しているときに、決定部114が決定した第2の施設におけるサービスをユーザ端末に通知してもよい。
【0026】
第2の施設とは、第1の施設以外の施設であり、例えば、スタジアムや博物館、美術館などである。例えば、スポーツ観戦を好むユーザは、贔屓のチームを応援するために、複数のスタジアムに来場する場合がある。このような場合において、情報制御装置10は、当該ユーザの第1の施設(例えば、スタジアム)での行動情報又は購買情報を含む登録情報に基づいて、当該ユーザに適した、第2の施設(例えば、スタジアム)で利用可能なサービスを提供することができる。
【0027】
情報制御装置10は、以上の構成の少なくとも一部を備えることによって、異なる施設においても、ユーザの趣味嗜好に応じたサービスを提供することができる。これにより、情報制御装置10は、ユーザの満足度を高めることができる。
【0028】
次に、
図2を参照して情報制御装置10が行う処理について説明する。
図2は、第1の実施形態に係る情報制御装置10が行う情報制御方法を示したフローチャートである。なお、これ以降の説明では、説明を簡単にするため、生体認証を顔認証とし、生体情報を顔画像または顔画像から抽出される顔特徴情報とする。
【0029】
まず、情報制御装置10の第1登録部110は、ユーザの顔画像と個人情報とを対応付けた登録情報を記憶装置に登録する(ステップS11)。例えば、ユーザは、ユーザ端末を用いて自身の顔画像及び自身の個人情報を情報制御装置10に送信することで、情報制御装置10に生体情報及び個人情報を情報制御装置10に登録できる。顔画像には、例えばマイナンバーカードやパスポートなどの本人確認書類に含まれる顔画像データが用いられてもよい。また、情報制御装置10に撮影機能が設けられている場合には、ユーザは、情報制御装置10の撮影機能を用いて、顔画像を撮影することで、顔画像を情報制御装置10に登録してもよい。また、ユーザは、ユーザ端末を用いて、情報制御装置10から提供される所定のフォーマットに個人情報を入力することで、個人情報を情報制御装置10に登録してもよい。また、ユーザは、情報制御装置10に入力装置が設けられている場合には、入力装置を用いて、個人情報を情報制御装置10に登録してもよい。
【0030】
生体情報(顔画像又は顔特徴情報)と個人情報とは直接、対応付けられている場合に限らず、間接的に対応付けられていてもよい。例えば、情報制御装置10の内部の第1の記憶装置がユーザIDと個人情報とを対応付けて登録し、情報制御装置10の外部の第2の記憶装置がユーザIDと生体情報とを対応付けて登録してもよい。ここで、第2の記憶装置は、認証装置であってもよい。例えば、認証装置は、ユーザの顔画像から特徴量を抽出し、顔特徴情報を取得する。また、認証装置は、例えばユーザの識別情報であるユーザIDを発行し、ユーザIDと、ユーザの顔特徴情報とを対応付けて記憶する。そして、第1登録部110は、認証装置で発行されたユーザIDと個人情報とを対応付けて第1の記憶装置に記憶してもよい。そのため、生体情報(顔画像又は顔特徴情報)と個人情報とはユーザIDを介して対応付けられているといえる。以下では、認証装置を用いた顔認証制御の例を説明する。
【0031】
取得部111は、第1の施設におけるユーザの入退場又は商品若しくはサービスの購入に応じて、生体認証のための当該ユーザの顔画像を取得する(ステップS12)。取得部111は、第1の施設に設けられた施設端末を介して、ユーザの入退場又は商品若しくはサービスの購入に応じて、ユーザの顔画像を取得する。このとき、ユーザの入退場の管理は、施設端末が備える生体認証を利用した入退場管理システムによって行われてもよい。また、商品若しくはサービスは、施設端末が備える生体認証を利用した決済システムによって購入されてもよい。
【0032】
生体認証制御部112は、取得した顔画像を認証装置に送信し、認証装置に顔認証を行わせる(ステップS13)。具体的には、生体認証制御部112は、取得した顔画像を、認証装置に送信するとともに、認証装置に対して認証を行うことを要求する。上述したように、認証装置は、複数のユーザの識別情報と顔特徴情報とを対応付けて記憶している。認証装置は、生体認証制御部112から取得したユーザの顔画像から所定の特徴量を抽出し、抽出した特徴量と、記憶している顔特徴情報とを照合する。認証装置は、認証に成功した場合に、ユーザを識別及び特定し、特定したユーザの識別情報を生体認証制御部112に認証結果として送信する。
【0033】
生体認証制御部112は、認証が成功したか否かを判定する(ステップS14)。生体認証制御部112は、認証が成功したか否かについて、例えば、認証装置から受信した認証結果により判定する。例えば、生体認証制御部112は、認証結果が認証失敗を示す場合、認証が成功したと判定しない(ステップS14:NO)。この場合、情報制御装置10は処理を終了する。
【0034】
一方、生体認証制御部112は、認証装置から受信した認証結果が認証成功を示す場合、認証が成功したと判定する(ステップS14:YES)。認証に成功した場合、第2登録部113は、生体認証に成功したユーザの登録情報に、第1の施設における入退場に関する行動情報又は購入した商品若しくはサービスに関する購買情報を対応付けて登録する(ステップS15)。具体的には、生体認証によって特定されたユーザIDと、行動情報又は購買情報とを対応付けて登録する。登録後、決定部114は、生体認証に成功したユーザの登録情報に基づいて、当該ユーザに適した、第2の施設におけるサービスを決定する(ステップS16)。サービスの決定後、処理部115は、当該ユーザにサービスを提供する(ステップS17)。例えば、処理部115は、登録情報に含まれるユーザの連絡先を参照し、ユーザ端末に、第2の施設で利用可能なサービスを提供する。なお、ステップS12~ステップS15は、第1の施設におけるユーザの入退場又は商品若しくはサービスの購入に応じて繰り返し行われてもよい。また、ステップS16のサービスの決定及びステップS17のサービスの提供は、各々独立に複数回行われてもよく、所定のタイミングで行われてもよい。
【0035】
以上、第1の実施形態に係る情報制御装置10について説明した。なお、情報制御装置10は、図示しない構成としてプロセッサ、メモリ及び記憶装置を備えるものである。また、当該記憶装置には、本実施形態に係る情報制御方法の処理が実装されたコンピュータプログラム(以降、単にプログラムとも称する)が記憶されている。またプロセッサは、記憶装置からコンピュータプログラムをメモリへ読み込ませ、当該プログラムを実行する。これにより、プロセッサは、第1登録部110、取得部111、生体認証制御部112、第2登録部113、決定部114、処理部115の機能を実現する。
【0036】
情報制御装置10が有する各構成は、それぞれが専用のハードウェアで実現されていてもよい。また、各構成要素の一部又は全部は、汎用または専用の回路(circuitry)、プロセッサ等やこれらの組合せによって実現されてもよい。これらは、単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。各装置の各構成要素の一部又は全部は、上述した回路等とプログラムとの組合せによって実現されてもよい。また、プロセッサとして、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(field-programmable gate array)、量子プロセッサ(量子コンピュータ制御チップ)等を用いることができる。
【0037】
また、情報制御装置10の各構成要素の一部又は全部が複数の情報制御装置や回路等により実現される場合には、複数の情報制御装置や回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。例えば、情報制御装置や回路等は、クライアントサーバシステム、クラウドコンピューティングシステム等、各々が通信ネットワークを介して接続される形態として実現されてもよい。また、情報制御装置10の機能がSaaS(Software as a Service)形式で提供されてもよい。
【0038】
以上説明したように、第1の実施形態に係る情報制御装置10は、第1の施設におけるユーザの行動情報又は購買情報を用いて、第2の施設における、ユーザの趣味嗜好に応じたサービスを提供することができる。これにより、施設利用におけるユーザの満足度を高めることができる。さらに、ユーザへのサービス提供者側である、例えばスタジアム運営会社や野球機構やサッカー機構などの管理組織は、情報制御装置10を用いて、ユーザの第2の施設における来場意欲を高めることや第2の施設における購買意欲を高めることができる。これにより、例えば野球リーグやサッカーリーグなどの複数のスタジアムにおいて試合が行われるスポーツなどで、複数のスタジアム間でのサービス連携により、リーグ全体を盛り上げることができる。なお、情報制御装置10は生体認証を行っているため、ユーザによるIDやパスワード管理などを必要とせず、ユーザに過度の負担を与えることはない。
本実施形態によれば、異なる施設においても、ユーザの趣味嗜好に応じたサービスを提供可能な情報制御装置、情報制御方法、及び、コンピュータ可読媒体を提供することができる。
【0039】
<第2の実施形態>
第2の実施形態に係る情報制御装置10は、第2の施設におけるユーザの行動情報又は購買情報を、第1の施設におけるユーザの行動情報又は購買情報を含む登録情報にさらに対応付けて登録する。情報制御装置10は、登録情報を用いて、第2の施設における生体認証に成功したユーザに、第2の施設におけるサービスを提供する。これにより、よりユーザの趣味嗜好に応じたサービスを提供することができる。第2の実施形態に係る情報制御装置10の構成は、
図1に示した第1の実施形態に係る情報制御装置10の構成と同様であるため、同様の符号を用いて説明する。また、以下では第1の実施形態との違いを中心に説明し、第1の実施形態と同様の内容については、適宜詳細な説明を省略する。
【0040】
取得部111は、第2の施設におけるユーザの入退場又は商品若しくはサービスの購入に応じて、当該ユーザの生体情報をさらに取得する。この時、取得部111は、第2の施設に設けられた施設端末を介して、ユーザの入退場又は商品若しくはサービスの購入に応じて、当該ユーザの生体情報である顔画像を取得する。なお、第1の施設と同様に、第2の施設においても、ユーザの入退場の管理は、施設端末が備える生体認証を利用した入退場管理システムによって行われてもよく、商品若しくはサービスは、施設端末が備える生体認証を利用した決済システムによって購入されてもよい。
【0041】
第2登録部113は、第2の施設における生体認証に成功した場合、生体認証に成功したユーザの登録情報に、第2の施設における入退場に関する行動情報又は購入した商品若しくはサービスに関する購買情報をさらに対応付けて登録する。これにより、登録情報には、第1及び第2の施設における行動情報又は購買情報が登録される。また、第2登録部113は、第1の施設において取得された行動情報又は購買情報と、第2の施設において取得された行動情報又は購買情報とを分けて、記憶装置に登録するようにしてもよい。また、第2登録部113は、所定の期間ごとに分けて、登録情報を記憶装置に登録するようにしてもよい。
【0042】
決定部114は、登録情報に基づいて、第2の施設における生体認証に成功したユーザに適した、第2の施設におけるサービスを決定する。例えば、登録情報に、ユーザが第1の施設で第1のチームのグッズを購入し、第2の施設に来場したという行動情報が登録されたとする。このとき、決定部114は、登録情報に基づいて、第2の施設において利用可能な第1のチームのグッズのクーポン券をサービスとしてユーザに提供することを決定してもよい。
また、ユーザが第1の施設において第1のチームのグッズを購入し、第2の施設においても第1のチームのグッズを購入しているとの購買情報が登録情報に登録されているとする。この場合、登録情報より、ユーザが第1のチームを応援しており、第1のチームのグッズの購買意欲が高いと考えられるため、決定部114は、登録情報に基づいて、第2の施設において利用可能な第1のチームのグッズのクーポン券をサービスとしてユーザに提供することを決定してもよい。
【0043】
処理部115は、例えば、登録情報に登録されているユーザの個人情報に含まれる連絡先を用いて、ユーザ端末にサービスの内容を通知してもよい。また、処理部115は、第2の施設における生体認証機能付きサイネージにサービスの内容を表示するようにしてもよい。
【0044】
なお、登録情報は、第1及び第2の施設以外の他の施設における行動情報及び購買情報を含んでいてもよい。例えば、第2登録部113は、ユーザの他の施設における行動情報又は購買情報を、第1及び第2の施設における行動情報又は購買情報を含む登録情報にさらに対応付けて登録してもよい。これにより、情報制御装置10は、ユーザに適した、他の施設で利用可能なサービスを提供することができ、ユーザの満足度を高めることができる。つまり、情報制御装置10は、複数の施設におけるユーザの行動情報又は購買情報をさらに蓄積することができ、複数の施設においてユーザに適したサービスを提供することができる。
【0045】
以上のように、第2の実施形態に係る情報制御装置10は、第2の施設におけるユーザの行動情報又は購買情報に基づいて、ユーザの趣味嗜好に応じた、第2の施設におけるサービスを提供することができる。また、第1及び第2の施設以外の他の施設における行動情報及び購買情報をさらに登録情報に対応付けて登録することで、複数の施設においてユーザに適したサービスを提供することができる。これにより、情報制御装置10は、複数の施設においても、ユーザ毎にパーソナライズされたサービスを提供することができるため、ユーザの満足度を向上させることができる。
【0046】
以下、
図3を参照して、第2の実施形態に係る情報制御装置10の処理について説明する。
図3は、第2の実施形態に係る情報制御装置10の情報制御方法を示したフローチャートである。
図3のステップS21が開始されるまでに、登録情報にはユーザの生体情報、個人情報、第1の施設における行動情報又は購買情報が対応付けて登録されている。
【0047】
取得部111は、第2の施設におけるユーザの入退場又は商品若しくはサービスの購入に応じて、当該ユーザの生体情報をさらに取得する(ステップS21)。取得部111は、例えば、第2の施設に設けられた施設端末を介して、ユーザの入退場又は商品若しくはサービスの購入に応じて、ユーザの顔画像を取得できる。生体認証制御部112は、第2の施設において取得した顔画像を認証装置に送信し、認証装置に顔認証を行わせる(ステップS22)。具体的には、生体認証制御部112は、取得した顔画像を、認証装置に送信するとともに、認証装置に対して認証を行うことを要求する。上述したように、認証装置は、複数のユーザの識別情報と顔特徴情報とを対応付けて記憶している。認証装置は、生体認証制御部112から取得したユーザの顔画像から所定の特徴量を抽出し、抽出した特徴量と、記憶している顔特徴情報とを照合する。認証装置は、認証に成功した場合に、ユーザを識別及び特定し、特定したユーザの識別情報を生体認証制御部112に認証結果として送信する。
【0048】
生体認証制御部112は、認証が成功したか否かを判定する(ステップS23)。生体認証制御部112は、認証が成功したか否かについて、例えば、認証装置から受信した認証結果により判定する。例えば、生体認証制御部112は、認証結果が認証失敗を示す場合、認証が成功したと判定しない(ステップS23:NO)。この場合、情報制御装置10は処理を終了する。
【0049】
一方、生体認証制御部112は、認証装置から受信した認証結果が認証成功を示す場合、認証が成功したと判定する(ステップS23:YES)。第2登録部113は、第2の施設における生体認証に成功した場合、生体認証に成功したユーザの登録情報に、第2の施設における入退場に関する行動情報又は購入した商品若しくはサービスに関する購買情報をさらに対応付けて登録する(ステップS24)。具体的には、第2登録部113は、生体認証によって特定されたユーザIDと、第2の施設におけるユーザの行動情報又は購買情報とを対応付けて登録する。登録後、決定部114は、登録情報に基づいて、第2の施設における生体認証に成功したユーザに適した、第2の施設におけるサービスを決定する(ステップS25)。サービスの決定後、処理部115は、当該ユーザにサービスを提供する(ステップS26)。例えば、処理部115は、登録情報に含まれるユーザの連絡先を参照し、所定のタイミングでユーザ端末に、第2の施設で利用可能なサービスを提供してもよい。
【0050】
以上説明したように、第2の実施形態に係る情報制御装置10は、ユーザの第1の施設における行動情報又は購買情報を含む登録情報に、第2の施設におけるユーザの行動情報又は購買情報を対応付けて登録する。情報制御装置10は、当該登録情報に基づいて、よりユーザに適した、第2の施設におけるサービスを提供することができる。情報制御装置10は、ユーザ毎にパーソナライズされたサービスを提供することができるため、ユーザの満足度を向上させることができる
【0051】
<第3の実施形態>
図4は、第3の実施形態に係る情報制御装置100の構成を示すブロック図である。情報制御装置100は、行動情報又は購買情報に基づいて、ユーザの評価を行い、評価に応じたサービスを提供することができる。
【0052】
図4より、情報制御装置100は、第1登録部110、取得部111、生体認証制御部112、第2登録部113、決定部114、処理部115、評価部116を有する。第3の実施形態における情報制御装置100の構成のうち、第1登録部110、取得部111、生体認証制御部112、第2登録部113、決定部114、処理部115は、第1及び第2の実施形態と同様であるため、同様の符号を付し、適宜詳細な説明を省略する。以下では第1の実施形態との違いを中心に説明する。
【0053】
評価部116は、行動情報及び購買情報に基づいて、ユーザの評価を行う。例えば、評価部116は、所定の期間における、所定の施設への来場回数、及び、所定の施設における商品又はサービスの購入額に応じて、ユーザを評価してもよい。つまり、評価部116は、ユーザの第1の施設への来場回数が多いほど、当該ユーザに高いポイントを付与して評価してもよい。同様に、評価部116は、ユーザの第1の施設における商品又はサービスの購入額が高いほど、当該ユーザに高いポイントを付与して評価してもよい。第1の施設に限らず、第2の施設及び他の施設においても、評価部116は行動情報及び購買情報に基づいて、ユーザの評価を行うことができる。評価部116のユーザの評価方法は、情報制御装置100の管理者により適宜設定可能である。
【0054】
また、評価部116は、ユーザが所定の施設に来場する際のチケット情報に応じてユーザを評価してもよい。この場合、評価部116は、購入額の高いチケットを保有するユーザに、高いポイントを付与して高く評価してもよい。チケットの購入額等の情報は、取得部111が施設端末を介して取得するようにしてもよい。また、評価部116は、複数の施設における購入額が、それぞれ所定の購入額以上であるユーザに、高いポイントを付与して高く評価してもよい。また、評価部116は、ユーザの登録情報に含まれる個人情報を用いて、ユーザが応援しているチームのホームスタジアムへの来場回数やアウェースタジアムへの来場回数に応じて、ユーザを評価してもよい。例えば、評価部116は、ユーザのアウェースタジアムへの来場意欲を高めるために、アウェースタジアムへの来場回数が多いほど、付与するポイントを高くしてもよい。また、評価部116は、特定の商品又はサービスを購入したユーザに対して、高いポイントを付与してもよい。
【0055】
評価部116は、ポイントに応じて、ユーザをクラス分けしてもよい。例えば、評価部116は、クラス分けの評価基準として、ユーザに付与されたポイントが10以下のとき、当該ユーザをクラス1とし、ユーザに付与されたポイントが10~100のとき、当該ユーザをクラス2とし、ユーザに付与されたポイントが100以上のとき、当該ユーザをクラス3としてもよい。
【0056】
第2登録部113は、生体認証に成功したユーザの登録情報に、評価に関する評価情報を対応付けて登録する。評価情報とは、ユーザに付与されたポイントの合計、ユーザのクラスの情報等である。第2登録部113は、ユーザの行動情報に基づくポイントと、購買情報に基づくポイントを分けて、登録情報に登録してもよい。
【0057】
図5は、評価部116による評価情報の一例を示した図である。例えば、評価部116は、来場回数1回につき来場ポイントとして1ポイント、購入額1000円につき購入ポイントとして1ポイントをユーザに付与するようにしてもよい。なお、これらの評価基準は、情報制御装置100の管理者によって、適宜設定可能である。例えば、評価部116は、所定の施設における特定の商品又はサービスについては、特定の商品又はサービスの購入毎に特別ポイントとして5ポイントをユーザに付与するようにしてもよい。なお、ユーザは、付与されているポイントを決済に使用してもよい。
【0058】
ユーザID1のユーザは、第1の施設における来場回数における来場ポイントが30ポイント、購入額における購入ポイントが50ポイント付与されている。また、ユーザID1のユーザは、第2の施設における来場回数における来場ポイントが10ポイント、購入額における購入ポイントが20ポイント付与されている。これより、ユーザID1のユーザの合計ポイントは110ポイントとなり、上述したクラス分けの評価基準を用いると、クラス3となる。なお、
図5においては、説明を簡単にするため第1及び第2の施設における評価情報を示しているが、第1及び第2の施設以外の他の施設を含んでもよい。
【0059】
同様に、ユーザID2のユーザは、第1の施設における来場回数における来場ポイントが5ポイント、購入額における購入ポイントが10ポイント付与されている。また、ユーザID2のユーザは、第2の施設における来場回数における来場ポイントが2ポイント、購入額における購入ポイントが4ポイント付与されている。これより、ユーザID2のユーザの合計ポイントは21ポイントとなり、上述したクラス分けの評価基準を用いると、クラス2となる。
【0060】
同様に、ユーザID3のユーザは、第1の施設における来場回数における来場ポイントが1ポイント、購入額における購入ポイントが0ポイント付与されている。また、ユーザID2のユーザは、第2の施設における来場回数における来場ポイントが0ポイント、購入額における購入ポイントが0ポイントである。これより、ユーザID3のユーザの合計ポイントは1ポイントとなり、上述したクラス分けの評価基準を用いると、クラス1となる。
なお、ユーザ数はこれに限られない。また、登録情報を登録したのみで施設における行動情報又は購買情報のないユーザは、合計ポイントが0となるため、クラスなしと評価してもよい。
【0061】
図6は、評価部116による評価情報の一例を示した図である。評価部116は、第1及び第2の施設における購入額が、それぞれ所定の購入額以上であるユーザに、ボーナスポイントを付与することで高く評価するようにしてもよい。例えば、
図6では、評価部116は、第1及び第2の施設における購入額の購入ポイントがそれぞれ50以上であるユーザID1のユーザに、ボーナスポイント10を付与するようにしてもよい。これにより、ユーザの購買意欲を高めることができる。
【0062】
図7は、評価部116による評価情報の一例を示した図である。評価部116は、ユーザが応援しているチームのホームスタジアムへの来場回数やアウェースタジアムへの来場回数に応じて、ユーザを評価してもよい。例えば、評価部116は、ユーザのアウェースタジアムへの来場意欲を高めるために、アウェースタジアムへの来場回数が多いほど、付与するポイントを高くしてもよい。
図7では、評価部116は、ホームスタジアムへの来場回数1回につき来場ポイントとして1ポイント、アウェースタジアムへの来場回数1回につき来場ポイントとして2ポイントを付与して、ユーザを評価している。なお、
図7では、説明を簡単にするため、購入ポイントについては省略するが、購入ポイントについても
図5、
図6等と同様にしてポイントが付与されてもよい。ユーザID1のユーザは、ホームスタジアムへの来場回数が5回であるため、ホームスタジアムにおける来場ポイントは5ポイント付与されている。また、ユーザID1のユーザは、アウェースタジアムへの来場回数が1回であるため、アウェースタジアムにおける来場ポイントが2ポイント付与されている。ユーザID1のユーザの合計ポイントは、7ポイントであり、上述した評価基準を用いると、クラス1となる。
【0063】
一方で、ユーザID2のユーザは、ホームスタジアムへの来場回数が1回であるため、ホームスタジアムにおける来場ポイントが1ポイント付与されている。ユーザID2のユーザは、アウェースタジアムへの来場回数が5回であるため、アウェースタジアムにおける来場ポイントが10ポイント付与されている。ユーザID2のユーザの合計ポイントは、11ポイントであり、上述した評価基準を用いると、クラス2となる。つまり、ユーザID1のユーザとユーザID2のユーザとは、ホームスタジアムとアウェースタジアムとの合計来場回数は同じであるが、アウェースタジアムへの来場回数が多いユーザID2のユーザの方がクラス2と高く評価されている。このように、評価部116は、アウェースタジアムへの来場回数が多いほど、付与するポイントを高くすることで、ユーザのアウェースタジアムへの来場意欲を高めることができる。
【0064】
図8は、評価部116による評価情報の一例を示した図である。評価部116は、特定の商品又はサービスを購入したユーザに対して、高いポイントを付与してもよい。例えば、評価部116は、特定の商品又はサービスを購入した場合、特定の商品又はサービスを1つ購入する毎に、購入額における購入ポイントとは別に、特別ポイントとして5ポイント付与する。なお、
図8では、説明を簡単にするため、来場ポイントについては省略するが、来場ポイントについても
図5、
図6等と同様にしてポイントが付与されてもよい。
【0065】
図8より、ユーザID1のユーザは、ホームスタジアムにおいて特定の商品又はサービスを1つ購入し、特別ポイントが5ポイント付与されている。さらに、ユーザID1のユーザは、アウェースタジアムで特定の商品又はサービスを2つ購入し、特別ポイントが10ポイント付与されている。よって、ユーザID1のユーザは、合計19ポイントが付与され、上述した評価基準を用いるとクラス2となる。
【0066】
一方で、ユーザID2のユーザは、ホームスタジアムにおいて特定の商品又はサービスを1つ購入し、特別ポイントが5ポイント付与されている。しかしながら、ユーザID2のユーザは、アウェースタジアムで特定の商品又はサービスを購入していないため、特別ポイントが0ポイントとなっている。よって、ユーザID2のユーザは、合計9ポイントが付与され、上述した評価基準を用いるとクラス1となる。つまり、ユーザは、特定の商品又はサービスを購入することで、特別ポイントが付与され、高く評価される。そのため、ユーザの特定の商品又はサービスへの購買意欲を高めることができる。
【0067】
決定部114は、登録情報における評価情報に基づいて、サービスを決定する。例えば、決定部114は、ユーザのクラスに応じて提供するサービスの内容を変更してよい。例えば、決定部114は、
図5を参照し、クラス3であるユーザID1のユーザには、クラス1やクラス2のユーザに対するサービスよりも、グレードの高いサービスを提供してもよい。また、決定部114は、クラス2であるユーザID2のユーザには、クラス1のユーザに対するサービスよりも、グレードの高いサービスを提供してもよい。グレードの高いサービスとしては、例えば、割引率の高いクーポン券や施設への入場チケットの優先購入サービスなどが挙げられる。
【0068】
以上のように、第3の実施形態に係る情報制御装置100は、ユーザの評価情報に基づいて、提供するサービスを変更することができる。例えば、ユーザは、施設への来場回数多いほど、又、施設における購入額が高いほど、評価され、その評価に応じたサービスを受けることができる。これにより、情報制御装置100は、ユーザの施設への来場意欲や商品又はサービスの購買意欲を高めるとともに、ユーザの満足度を高めることができる。
【0069】
以下、
図9を参照して、第3の実施形態に係る情報制御装置100の処理について説明する。
図9は、第3の実施形態に係る情報制御装置100の情報制御方法を示したフローチャートである。第3の実施形態における情報制御装置100において、第1の施設における行動情報又は購買情報を登録情報に登録する処理、及び、第2の施設における行動情報又は購買情報を登録情報に登録する処理は、第1及び第2の実施形態に係る情報制御装置10と同様であるため、説明を省略する。つまり、
図9のステップS31が開始されるまでに、登録情報にはユーザの生体情報、個人情報、第1の施設における行動情報又は購買情報が対応付けて登録されている。また、登録情報には、第2の施設における行動情報又は購買情報が対応付けて登録されていてもよい。
【0070】
評価部116は、行動情報及び購買情報に基づいて、ユーザの評価を行う(ステップS31)。具体的には、評価部116は、ユーザの第1の施設における行動情報及び購買情報に基づいて、ユーザの評価を行う。さらに、ユーザが第2の施設に来場した場合、評価部116は、ユーザの第1及び第2の施設における行動情報及び購買情報に基づいて、ユーザの評価を行う。評価部116は、例えば、
図5~
図8に示したように、施設への来場回数又は購入額に基づいて、ユーザにポイントを付与し、クラス分けを行うことで、ユーザを評価してもよい。
【0071】
第2登録部113は、生体認証に成功したユーザの登録情報に、評価に関する評価情報を対応付けて登録する(ステップS32)。決定部114は、登録情報における評価情報に基づいて、サービスを決定する(ステップS33)。具体的には、決定部114は、評価部116が評価したユーザのクラスに応じて、サービスの内容を決定してもよい。例えば、決定部114は、ユーザのクラスが高いほど、グレードの高いサービスを提供してもよい。また、決定部114は、ユーザのクラスが低いほど、グレードを抑えたサービスを提供してもよい。
【0072】
サービスの決定後、処理部115は、ユーザにサービスを提供する(ステップS34)。例えば、処理部115は、登録情報に含まれるユーザの連絡先を参照し、所定のタイミングでユーザ端末に、第2の施設で利用可能なサービスを提供してもよい。
【0073】
以上のように、第3の実施形態に係る情報制御装置100は、ユーザの評価情報に基づいて、提供するサービスを変更することができる。ユーザは、施設への来場回数多いほど、又、施設における購入額が高いほど、評価され、その評価に応じたサービスを受けることができる。これにより、情報制御装置100は、ユーザの施設への来場意欲や商品又はサービスの購買意欲を高めるとともに、ユーザの満足度を高めることができる。
【0074】
<第4の実施形態>
第4の実施形態は、上述した第1~第3の実施形態の具体例である。
図10は、第4の実施形態に係る情報制御システム1000の全体構成を示すブロック図である。情報制御システム1000は、情報制御装置100a、認証装置200、ユーザ端末400、施設端末500a、施設端末500bを備える。情報制御装置100a、認証装置200、ユーザ端末400、施設端末500a、施設端末500bはネットワーク300を介して接続される。施設端末500aは、第1の施設610に設けられており、施設端末500bは、第2の施設620に設けられている。情報制御装置100aは、第1の施設610の施設端末500aで取得したユーザU1の行動情報又は購買情報を登録情報に対応付けて登録し、当該登録情報に基づき、ユーザU1に適した第2の施設620におけるサービスを提供する情報処理装置である。なお、本実施形態においては、情報制御装置100aは記憶装置120を含むものとする。また、第1~第3の実施形態と重複する説明については適宜省略する。また、説明を簡単にするため、施設端末500a、施設端末500bを合わせて施設端末500とも呼ぶ。
【0075】
ネットワーク300は、有線又は無線の通信回線、例えばインターネットである。ユーザ端末400は、ユーザU1が保有する端末であり、例えば、スマートフォンやタブレットなどである。施設端末500(施設端末500a及び500b等)は、第1の施設610、第2の施設620、及び他の施設に設置可能な端末装置であり、所定の施設ごとに複数設置されてもよい。例えば、施設端末500は、施設の入退場ゲートや施設内の商品又はサービスの購入場所などに設置されてもよい。施設端末500は、通信機能、記憶装置、演算装置、及び、撮影機能などを有するコンピュータである。なお、施設端末500は、生体認証を利用した決済機能を有していてもよい。施設端末500は、ユーザの入退場や商品又はサービスの購入に応じて、ユーザの顔画像を撮影し、情報制御装置100aの取得部111に撮影したユーザの顔画像を送信する。
【0076】
認証装置200は、ユーザU1を含む複数のユーザの顔特徴情報と、ユーザの識別情報であるユーザIDとを対応付けて記憶している。また、認証装置200は、外部から受信した顔認証要求に応じて、当該要求に含まれる顔画像を用いて、顔特徴情報を取得し、各ユーザの顔特徴情報と照合を行い、照合結果である認証結果を要求元へ返信する。
【0077】
図11は、第4の実施形態に係る認証装置200の構成を示すブロック図である。認証装置200は、顔情報DB(Data Base)210と、顔検出部220と、特徴点抽出部230と、登録部240と、認証部250とを備える。顔情報DB210は、ユーザID211と当該ユーザIDの顔特徴情報212とを対応付けて記憶する。顔特徴情報212は、顔画像から抽出された特徴点の集合である。なお、認証装置200は、ユーザからの要望に応じて、顔情報DB210内の当該ユーザの顔特徴情報212を削除してもよい。または、認証装置200は、顔特徴情報212の登録から一定期間経過後に顔情報DB210内の顔特徴情報212を削除してもよい。
【0078】
顔検出部220は、情報制御装置100aから受信した登録用の顔画像に含まれる顔領域を検出し、特徴点抽出部230に出力する。特徴点抽出部230は、顔検出部220が検出した顔領域から特徴点を抽出し、登録部240に顔特徴情報を出力する。登録部240は、顔特徴情報の登録に際して、ユーザID211を新規に発行する。登録部240は、発行したユーザID211と、顔画像から抽出した顔特徴情報212とを対応付けて顔情報DB210へ登録する。登録部240は、発行されたユーザID211を情報制御装置100aに通知する。
【0079】
続いて、顔検出部220は、情報制御装置100aから受信した生体認証用の顔画像に含まれる顔領域を検出し、特徴点抽出部230に出力する。生体認証用の顔画像とは、ユーザID211発行後に生体認証を行うために取得部111が取得した顔画像である。特徴点抽出部230は、受信した顔画像に含まれる特徴点を抽出し、認証部250に顔特徴情報を出力する。認証部250は、顔特徴情報212を用いた顔認証を行う。具体的には、認証部250は、顔画像から抽出された顔特徴情報と、顔情報DB210内の顔特徴情報212との照合を行う。認証部250は、照合に成功した場合、照合された顔特徴情報212に対応付けられたユーザID211を特定する。認証部250は、顔特徴情報の一致の有無を顔認証結果として要求元に返信する。顔特徴情報の一致の有無は、認証の成否に対応する。なお、顔特徴情報が一致するとは、一致度が閾値以上である場合をいうものとする。また、顔認証結果には、顔認証に成功した場合、特定されたユーザID211が含まれる。
【0080】
図12は、第4の実施形態に係る認証装置の処理を示すフローチャートである。ここで、情報登録端末(不図示)は、ユーザの顔を含む身体を撮影し、撮影した顔画像を含む顔情報登録要求を、ネットワーク300を介して認証装置200へ送信する。情報登録端末は、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン又はタブレット端末等の情報処理装置である。例えば、情報登録端末は、ユーザ端末400であってもよく、ユーザ端末400から顔情報登録要求を受け付けた情報制御装置100aであってもよい。
【0081】
まず、認証装置200は、顔情報登録要求に含まれる登録用のユーザの顔画像を取得する(ステップS41)。例えば、認証装置200は、顔情報登録要求を、情報登録端末からネットワーク300を介して受け付ける。次に、顔検出部220は、顔画像に含まれる顔領域を検出する(ステップS42)。次に、特徴点抽出部230は、ステップS42で検出した顔領域から特徴点を抽出し、登録部240に顔特徴情報を出力する(ステップS43)。最後に、登録部240は、ユーザID211を発行し、当該ユーザID211と顔特徴情報212とを対応付けて顔情報DB210に登録する(ステップS44)。なお、認証装置200は、情報登録端末から顔特徴情報212を受信し、ユーザID211と対応付けて顔情報DB210に登録してもよい。また、登録部240は、登録(発行)したユーザID211を情報登録端末や情報制御装置100aへ通知してもよい。
【0082】
図13は、第4の実施形態に係る認証装置200による認証処理を示すフローチャートである。まず、特徴点抽出部230は、顔認証要求に含まれる生体認証用の顔画像を取得する(ステップS51)。例えば、認証装置200は、情報制御装置100aからネットワーク300を介して顔認証要求を受信し、顔認証要求に含まれる顔画像からステップS41からステップS43のように顔特徴情報を抽出する。または、認証装置200は、情報制御装置100aから顔特徴情報を受信してもよい。
【0083】
次に、認証部250は、取得した顔特徴情報を、顔情報DB210の顔特徴情報212と照合する(ステップS52)。顔特徴情報が一致した場合、つまり、顔特徴情報の一致度が閾値以上である場合(ステップS53:Yes)、認証部250は、顔特徴情報が一致したユーザのユーザID211を特定する(ステップS54)。認証部250は、顔認証に成功した旨と特定したユーザID211とを情報制御装置100aに送信する(ステップS55)。一致する顔特徴情報が存在しない場合(ステップS53:No)、認証部250は、顔認証に失敗した旨を情報制御装置100aに返信する(ステップS56)。
【0084】
情報制御装置100aの構成について詳細に説明する。
図14は、第4の実施形態に係る情報制御装置100aの詳細な構成を示すブロック図である。情報制御装置100aは、記憶装置120、記憶部310、メモリ320、通信部330及び制御部340を備える。なお、情報制御装置100aは、複数台のサーバに冗長化されてもよく、各機能ブロックが複数台のコンピュータで実現されてもよい。
【0085】
記憶装置120は、ハードディスク、フラッシュメモリ等の記憶装置である。記憶装置120は、ユーザの個人情報121、ユーザID122、行動情報123、購買情報124、評価情報125を記憶している。ユーザID122は、ユーザの識別情報の一例であり、上述した認証装置200の顔情報DB210内のユーザID211と対応する情報である。ユーザID122は、ユーザID211と対応付けられていればよく、同じIDであっても、異なるIDであってもよい。そのため、認証装置200の顔情報DB210の顔特徴情報212(生体情報)と、個人情報121と、行動情報123と、購買情報124と、評価情報125とは、ユーザIDを介して対応付けられており、これらをまとめて上述した登録情報とみなすことができる。
【0086】
記憶装置120は、ユーザID122と、個人情報121と、行動情報123と、購買情報124と、評価情報125とを対応付けて記憶する。記憶装置120は、情報制御装置100aからユーザID122を含み、ユーザID122に対応する個人情報121、行動情報123、購買情報124、又は評価情報125を要求する信号を受信したとき、ユーザID122に対応する個人情報121、行動情報123、購買情報124、又は評価情報125を情報制御装置100aに出力する。
【0087】
記憶部310は、ハードディスク、フラッシュメモリ等の記憶媒体の一例である。記憶部310は、プログラム311を記憶する。プログラム311は、第3の実施形態に係る情報制御方法の処理が実装されたコンピュータプログラムである。
【0088】
メモリ320は、RAM(Random Access Memory)等の揮発性記憶装置であり、制御部340の動作時に一時的に情報を保持するための記憶領域である。通信部330は、ネットワーク300との通信インタフェースである。
【0089】
制御部340は、情報制御装置100aの各構成を制御するプロセッサ、つまり制御装置である。制御部340は、記憶部310からプログラム311をメモリ320へ読み込ませ、プログラム311を実行する。これにより、制御部340は、上述した第1~第3の実施形態にかかる第1登録部110、取得部111、生体認証制御部112、第2登録部113、決定部114、処理部115、評価部116の機能を実現する。
【0090】
図15は、第4の実施形態に係るユーザ端末400の構成を示すブロック図である。ユーザ端末400は、カメラ410、記憶部420、通信部430、入出力部440及び制御部450を備える。
【0091】
カメラ410は、制御部450の制御に応じてユーザU1の撮影を行う。記憶部420は、ユーザ端末400の各機能を実現するための(アプリケーション)プログラムが格納される記憶装置である。通信部430は、ネットワーク300との通信インタフェースである。入出力部440は、表示装置と入力装置を含む。入出力部440は、例えば、タッチパネルである。制御部450は、ユーザ端末400が有するハードウェアの制御を行う。制御部450は、記憶部420からプログラムをメモリへ読み込ませ、実行する。これにより、制御部450は、カメラ410、記憶部420、通信部430、入出力部440を制御する機能を実現する。ユーザは、ユーザ端末400を用いて、情報制御装置100aに生体情報及び個人情報を登録情報として登録することができる。また、ユーザは、ユーザ端末400を介して、情報制御装置100aからのサービスの提供を受けることができる。
【0092】
図16は、第4の実施形態に係る施設端末500の構成を示すブロック図である。施設端末500は、カメラ510、記憶部520、通信部530、入出力部540及び制御部550を備える。
【0093】
カメラ510は、制御部550の制御に応じてユーザU1の撮影を行う。記憶部520は、施設端末500の各機能を実現するための(アプリケーション)プログラムが格納される記憶装置である。通信部530は、ネットワーク300との通信インタフェースである。入出力部540は、表示装置と入力装置を含む。入出力部540は、例えば、タッチパネルである。制御部550は、施設端末500が有するハードウェアの制御を行う。制御部550は、記憶部520からプログラムをメモリへ読み込ませ、実行する。これにより、制御部550は、カメラ510、記憶部520、通信部530、入出力部540を制御する機能を実現する。
【0094】
なお、施設端末500が認証装置200の機能を有していてもよい。施設端末500が生体認証を利用した決済システムに関する機能を有していてもよい。この場合、施設端末500は、ユーザが所定の施設内で商品又はサービスを購入する際に、ユーザの顔画像を撮影し生体認証を行い、当該ユーザの生体認証に成功した場合、登録情報に含まれる個人情報の口座情報を用いて、当該ユーザが購入した商品又はサービスの決済を行ってもよい。これにより、施設端末500は、ユーザの顔画像を取得するとともに、ユーザが購入した商品又はサービスに関する購買情報を取得し、取得部111に顔画像及び購買情報を送信することができる。なお、商品又はサービスの購入に関する購買情報は、施設端末500を使用するスタッフによって施設端末500に入力されてもよい。また、施設端末500は、店舗に備えられている例えばレジと接続し、レジから購買情報の入力を受け付けてもよい。
【0095】
また、施設端末500は、施設の入退場ゲートに設けられ、生体認証を利用することで入退場を管理する機能を有していてもよい。具体的には、施設端末500は、ユーザの顔画像を撮影し生体認証を行い、当該ユーザの生体認証に成功した場合に入退場ゲートを制御しゲートを開くことで、入退場を管理してもよい。これにより、施設端末500は、ユーザの顔画像を取得するとともに、ユーザの入退場に関する行動情報を取得し、取得部111に顔画像及び行動情報を送信することができる。
【0096】
図17は、ユーザ端末400に表示される画面の一例である。ユーザ端末400は、所定のアプリケーションを用いて、情報制御装置100aからのサービスに関する情報を取得することができる。また、ユーザ端末400は、当該アプリケーションを用いて、ユーザ端末400の画面にサービスに関する情報を表示することができる。なお、ユーザ端末400側から、情報制御装置100aに対して、取得したい情報を要求するようにしてもよい。
【0097】
図17に示すように、例えば、ユーザ端末400の画面には、ユーザに対するリコメンド情報が表示されてもよい。例えば、ユーザの購買情報やクラスに応じて、各スタジアムで、限定販売している商品(限定品)をリコメンドしてもよい。
図17には、例えば、表示画面には「スタジアムAでは、スタジアムA限定のAチームの応援グッズを販売中!」、「スタジアムBでは、スタジアムB限定のAチームの応援グッズを販売中!」と表示されている。表示画面には、あと何ポイント取得すれば、クラスがランクアップ可能であるかが合わせて表示されてもよい。例えば、
図17には、「あと、10ポイントでクラスがランクアップ!」と表示されている。ユーザは、各スタジアムの限定品の販売情報を知ることができ、また、ユーザは、あと何ポイント取得すれば、クラスがランクアップするか把握できる。これにより、情報制御装置100aは、ユーザのスタジアムへの来場意欲や購買意欲を高めることができる。
【0098】
図18は、ユーザ端末400に表示される画面の一例である。例えば、ユーザ端末400の画面には、ユーザが獲得している獲得ポイントや現在のクラスについて表示されてもよい。例えば、
図18では、表示画面に、獲得ポイントとして、ホームスタジアムで30ポイント、アウェースタジアムAで50ポイント、アウェースタジアムBで10ポイント獲得していることが表示されている。獲得ポイントとは、上述した来場ポイントや購入ポイント、ボーナスポイント、特別ポイント等の合計ポイントである。加えて、ユーザのクラスとして、クラス2であることが表示されている。さらに、表示画面に、あと何ポイント取得すれば、クラスがランクアップ可能であるかを合わせて表示されてもよい。例えば、
図18では、「あと、10ポイントでクラス3にランクアップ!」と表示されている。ユーザは、現在の獲得ポイントとクラスについて把握できるとともに、あと何ポイント取得すれば、クラスがランクアップするかを把握できる。これにより、情報制御装置100aは、ユーザのスタジアムへの来場意欲や購買意欲を高めることができる。
また、クラス分けの評価基準として、全て又は対象のスタジアムで、所定の基準ポイントを達成することをクラスのランクアップの要件としてもよい。
例えば、所定の基準ポイントが30ポイントである場合、
図18の表示画面に、クラスのランクアップには、アウェースタジアムBであと20ポイントの獲得が必要とさらに表示されてもよい。これにより、情報制御装置100aは、ユーザのアウェースタジアムBへの来場意欲やアウェースタジアムBにおける購買意欲を高めることができる。
【0099】
図19は、ユーザ端末400に表示される画面の一例である。例えば、ユーザ端末400の画面には、ユーザがスタジアムAで購入した商品又はサービスに関する購買情報と、当該購買情報に基づいて決定されたスタジアムBで利用可能なサービスについて表示されてもよい。例えば、
図19では、表示画面には、「スタジアムAでは、ビールを購入いただきありがとうございました。スタジアムBで利用可能なビール購入クーポンをプレゼント!」と表示されるとともに、ビール購入クーポンが表示されている。つまり、情報制御装置100aは、ユーザのスタジアムAにおける購買情報から、ユーザがビール好きであると判定し、スタジアムBで利用可能なビール購入クーポンを提供している。このように、情報制御装置100aは、ユーザの趣味趣向に応じたサービスの提供することで、ユーザのスタジアムへの来場意欲や購買意欲を高めることができる。
【0100】
図20は、ユーザ端末400に表示される画面の一例である。例えば、ユーザ端末400の画面には、ユーザに提供されたサービスと、サービスを利用可能な場所が地図上で表示されてもよい。
図20では、スタジアム700、店舗710a、店舗710b、店舗710cが表示されている。
図20では、例えば、ユーザに提供されたビール購入クーポンについて、スタジアム700の店舗710aで利用可能であることが表示されている。これにより、ユーザのサービス利用に関する利便性が向上される。
【0101】
図21は、ユーザ端末400に表示される画面の一例である。例えば、ユーザ端末400の画面には、地図上にスタジアムが表示され、所定のスタジアムのアイコンが選択されたときに当該スタジアムにおける購入履歴や獲得ポイントなどが詳細に表示されてもよい。また、購入履歴のあるスタジアムが強調して表示されてもよい。例えば、
図21の地図には、スタジアムA、スタジアムB、スタジアムC、学校、病院が表示されている。なお、
図21においては、説明を簡単にするため、スタジアムAについて説明するが、スタジアムB、スタジアムCについても、同様な表示がされてもよい。
【0102】
例えば、
図21では、スタジアムAの文字が大きく表示され、太枠で囲まれていることで、強調して表示されている。また、
図21のように、スタジアムAが選択されたとき、購入履歴、獲得ポイントが表示されてもよい。例えば、スタジアムAでの購入履歴として、ビール、Aチーム応援グッズ(限定品)が表示されている。さらに、スタジアムAでの獲得ポイントが30ポイント付与されていることが表示されている。加えて、スタジアムB、スタジアムCなどの他のスタジアムでの獲得ポイントが合わせて表示されてもよく、現在のクラスについて表示されてもよい。これにより、ユーザの利便性が向上される。
【0103】
図10の情報制御システム1000は、以上に説明した各構成を備える。情報制御装置100aは、第1の施設610の施設端末500aを介して、ユーザの入退場又は商品若しくはサービスの購入に応じて撮影したユーザの顔画像を取得し、認証装置200に生体認証を行わせる。これにより、情報制御装置100aは、生体認証に成功したユーザの行動情報又は購買情報を登録情報に対応付けて登録することができ、当該登録情報に基づき、ユーザU1に適した、第2の施設620におけるサービスを提供することができる。
【0104】
さらに、情報制御装置100aは、ユーザU1が第2の施設620に来場又は第2の施設620において商品若しくはサービスを購入した場合、第2の施設620の施設端末500bを介してユーザの入退場又は商品若しくはサービスの購入に応じて撮影したユーザの顔画像を取得し、認証装置200に生体認証を行わせる。生体認証に成功した場合、情報制御装置100aは、生体認証に成功したユーザの第2の施設620における行動情報又は購買情報を登録情報にさらに対応付けて登録する。情報制御装置100aは、登録情報に基づき、よりユーザU1に適した、第2の施設620におけるサービスを提供することができる。
以上説明したように、第4の実施形態に係る情報制御装置100aは、異なる施設においても、ユーザの趣味嗜好に応じたサービスを提供することができる。
【0105】
<その他の実施形態>
なお、上述した第4の実施形態において、情報制御装置100aと認証装置200とは、異なる装置としたが、同一であってもよい。例えば、情報制御装置100aは、ユーザID122に顔特徴情報をさらに対応付けて登録してもよい。その場合、制御部340は、認証装置200の顔検出部220、特徴点抽出部230、登録部240及び認証部250を備えていれば良い。
【0106】
情報制御装置100aは、生体情報の代わりに、本人確認情報を用いて、生体認証の代わりに本人確認認証を行うことで、上述した処理を行ってもよい。本人確認情報には、例えば、本人を特定可能なQRコード(登録商標)などの二次元コードを用いてもよい。QRコードは、ユーザが登録情報を登録した際に、ユーザを一意に特定可能な本人確認情報として発行されて、ユーザ端末に通知されてもよい。この場合、登録情報には、少なくともユーザの個人情報及び認証用の本人確認情報が含まれていればよい。なお、情報制御装置100aは、生体認証及び本人確認認証を組み合わせて行うことで、上述した処理を行ってもよい。
【0107】
具体的には、取得部111は、第1の施設におけるユーザの入退場又は商品若しくはサービスの購入に応じて、ユーザの本人確認情報を取得してもよい。例えば、施設端末は、第1の施設におけるユーザの入退場又は商品若しくはサービスの購入に応じて、ユーザが提示したQRコードを読み取り、本人確認情報を取得し、取得部111に送信してもよい。これにより、取得部111は、ユーザの本人確認情報を取得することができる。
【0108】
生体認証制御部112は、取得されたユーザの本人確認情報について、登録情報を用いて、本人確認認証を制御してもよい。生体認証制御部112は、取得された本人確認情報と、登録情報に含まれる認証用の本人確認情報とを照合させることにより本人確認認証を行ってもよい。
【0109】
第2登録部113は、本人確認認証に成功した場合、ユーザの登録情報に、第1の施設における入退場に関する行動情報又は購入した商品若しくはサービスに関する購買情報を対応付けて登録してもよい。決定部114は、登録情報に基づいて、ユーザに適した、第2の施設におけるサービスを決定する。また、処理部115は、サービスの提供に関する処理を行う。
【0110】
以上のように、ユーザが、発行されたQRコードを施設端末に読み込ませることで、登録情報に、入退場に関する行動情報又は購入した商品若しくはサービスに関する購買情報が対応付けて登録されてもよい。
【0111】
なお、上述の実施形態では、ハードウェアの構成として説明したが、これに限定されるものではない。本開示は、任意の処理を、CPUにコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。また、上述の実施形態では、情報制御装置100aと認証装置200とを別の装置として説明したが、情報制御装置100aが認証装置200の機能を内部に含むように構成されていてもよい。
【0112】
上述の実施形態における各構成は、ハードウェア又はソフトウェア、もしくはその両方によって構成され、1つのハードウェア又はソフトウェアから構成してもよいし、複数のハードウェア又はソフトウェアから構成してもよい。各装置の機能(処理)を、CPU(Central Processing Unit)やメモリ等を有するコンピュータにより実現してもよい。例えば、記憶装置に実施形態における方法を行うためのプログラムを格納し、各機能を、記憶装置に格納されたプログラムをCPUで実行することにより実現してもよい。
各種制御プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM)を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0113】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【0114】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
所定のユーザの生体情報と個人情報とを対応付けた登録情報を登録する第1登録部と、
第1の施設におけるユーザの入退場又は商品若しくはサービスの購入に応じて、当該ユーザの生体情報を取得する取得部と、
前記取得されたユーザの生体情報について、前記登録情報を用いて、生体認証を制御する生体認証制御部と、
前記生体認証に成功した場合、前記生体認証に成功したユーザの前記登録情報に、前記第1の施設における前記入退場に関する行動情報又は前記購入した商品若しくはサービスに関する購買情報を対応付けて登録する第2登録部と、
前記登録情報に基づいて、前記ユーザに適した、第2の施設におけるサービスを決定する決定部と、
前記サービスの提供に関する処理を行う処理部と、を備える、
情報制御装置。
(付記2)
前記決定部は、前記第2の施設の決済に利用可能な特典情報を前記サービスとして決定する、
付記1に記載の情報制御装置。
(付記3)
前記取得部は、前記第2の施設におけるユーザの入退場又は商品若しくはサービスの購入に応じて、当該ユーザの生体情報をさらに取得し、
前記第2登録部は、前記第2の施設における生体認証に成功した場合、前記生体認証に成功したユーザの前記登録情報に、前記第2の施設における前記入退場に関する行動情報又は前記購入した商品若しくはサービスに関する購買情報をさらに対応付けて登録し、
前記決定部は、前記登録情報に基づいて、前記第2の施設における生体認証に成功したユーザに適した、前記第2の施設におけるサービスを決定する、
付記1または2に記載の情報制御装置。
(付記4)
前記登録情報は、前記第1及び第2の施設以外の他の施設における前記行動情報及び前記購買情報を含む、
付記3に記載の情報制御装置。
(付記5)
前記行動情報及び前記購買情報に基づいて、ユーザの評価を行う評価部をさらに備え、
前記第2登録部は、前記生体認証に成功したユーザの前記登録情報に、前記評価に関する評価情報を対応付けて登録し、
前記決定部は、前記登録情報における前記評価情報に基づいて、前記サービスを決定する、
付記1~4のいずれか1項に記載の情報制御装置。
(付記6)
前記評価部は、所定の期間における、所定の施設への来場回数、及び、所定の施設における商品又はサービスの購入額に応じて、ユーザを評価する、
付記5に記載の情報制御装置。
(付記7)
前記処理部は、所定のタイミングで、前記サービスをユーザに報知する、
付記1~4のいずれか1項に記載の情報制御装置。
(付記8)
コンピュータが、
所定のユーザの生体情報と個人情報とを対応付けた登録情報を登録し、
第1の施設におけるユーザの入退場又は商品若しくはサービスの購入に応じて、当該ユーザの生体情報を取得し、
前記取得されたユーザの生体情報について、前記登録情報を用いて、生体認証を制御し、
前記生体認証に成功した場合、前記生体認証に成功したユーザの前記登録情報に、前記第1の施設における前記入退場に関する行動情報又は前記購入した商品若しくはサービスに関する購買情報を対応付けて登録し、
前記登録情報に基づいて、前記ユーザに適した、第2の施設におけるサービスを決定し、
前記サービスの提供に関する処理を行う、
情報制御方法。
(付記9)
所定のユーザの生体情報と個人情報とを対応付けた登録情報を登録するステップと、
第1の施設におけるユーザの入退場又は商品若しくはサービスの購入に応じて、当該ユーザの生体情報を取得するステップと、
前記取得されたユーザの生体情報について、前記登録情報を用いて、生体認証を制御するステップと、
前記生体認証に成功した場合、前記生体認証に成功したユーザの前記登録情報に、前記第1の施設における前記入退場に関する行動情報又は前記購入した商品若しくはサービスに関する購買情報を対応付けて登録するステップと、
前記登録情報に基づいて、前記ユーザに適した、第2の施設におけるサービスを決定するステップと、
前記サービスの提供に関する処理を行うステップと、
をコンピュータに実行させるプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0115】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0116】
情報制御装置 10、100、100a
第1登録部 110
取得部 111
生体認証制御部 112
第2登録部 113
決定部 114
処理部 115
評価部 116
記憶装置 120
個人情報 121
ユーザID 122
行動情報 123
購買情報 124
評価情報 125
認証装置 200
顔情報DB 210
ユーザID 211
顔特徴情報 212
顔検出部 220
特徴点抽出部 230
登録部 240
認証部 250
ネットワーク 300
記憶部 310
プログラム 311
メモリ 320
通信部 330
制御部 340
ユーザ端末 400
カメラ 410
記憶部 420
通信部 430
表示部 440
制御部 450
施設端末 500、500a、500b
カメラ 510
記憶部 520
通信部 530
表示部 540
制御部 550
第1の施設 610
第2の施設 620
スタジアム 700
店舗 710a、710b、710c
情報制御システム 1000