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特許7568240重水炉原子力発電所の加圧器解体装置および解体方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-07
(45)【発行日】2024-10-16
(54)【発明の名称】重水炉原子力発電所の加圧器解体装置および解体方法
(51)【国際特許分類】
   G21F 9/30 20060101AFI20241008BHJP
   G21F 9/28 20060101ALI20241008BHJP
【FI】
G21F9/30 T
G21F9/30 535E
G21F9/28 A
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2023095614
(22)【出願日】2023-06-09
(65)【公開番号】P2024055753
(43)【公開日】2024-04-18
【審査請求日】2023-06-09
(31)【優先権主張番号】10-2022-0128731
(32)【優先日】2022-10-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】507002918
【氏名又は名称】ドゥサン エナービリティー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム、ハエ ウーン
(72)【発明者】
【氏名】パク、クワン スー
(72)【発明者】
【氏名】キム、チャン キュ
【審査官】中尾 太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開昭62-220660(JP,A)
【文献】特開2005-308625(JP,A)
【文献】特開2018-145622(JP,A)
【文献】国際公開第2001/063622(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G21F 9/30
G21F 9/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
重水炉原子力発電所の内部に配置された加圧器を解体するための重水炉原子力発電所の加圧器解体装置において、
前記加圧器の近傍に配置され、前記加圧器に連結されて前記加圧器の移動をガイドし、前記加圧器を切断する時、前記加圧器の姿勢を固定し、前記加圧器の切断後に、前記加圧器を回転させる姿勢ガイド部と、
前記加圧器が出口に向けて移動するように配置されるレールと、
前記レールに沿って移動し、前記加圧器を引き上げることができる引き上げ部と、
を含む重水炉原子力発電所の加圧器解体装置。
【請求項2】
前記姿勢ガイド部は、少なくとも4つのシリンダを含む請求項1に記載の重水炉原子力発電所の加圧器解体装置。
【請求項3】
重水炉原子力発電所の内部に配置された加圧器を解体するための重水炉原子力発電所の加圧器解体装置において、
前記加圧器の近傍に配置され、少なくとも4つのシリンダを含み、前記加圧器に連結されて前記加圧器の移動をガイドする姿勢ガイド部と、
前記加圧器が出口に向けて移動するように配置されるレールと、
前記レールに沿って移動し、前記加圧器を引き上げることができる引き上げ部と、
を含む重水炉原子力発電所の加圧器解体装置。
【請求項4】
前記姿勢ガイド部は、支持部と、一対の第1シリンダおよび一対の第2シリンダとを含み、
前記第1シリンダおよび前記第2シリンダは、一側端部が前記支持部に連結され、他側端部は前記加圧器に連結される請求項2または3に記載の重水炉原子力発電所の加圧器解体装置。
【請求項5】
前記第1シリンダおよび前記第2シリンダの他側端部それぞれは、前記加圧器の中心線を対向するように配置される請求項4に記載の重水炉原子力発電所の加圧器解体装置。
【請求項6】
前記第2シリンダの他側端部は、前記第1シリンダの他側端部より前記加圧器の上側に配置される請求項5に記載の重水炉原子力発電所の加圧器解体装置。
【請求項7】
前記姿勢ガイド部は、前記加圧器の姿勢をガイドするとき、
前記第2シリンダは収縮するように動作し、前記第1シリンダは引張られるように動作する請求項4に記載の重水炉原子力発電所の加圧器解体装置。
【請求項8】
前記姿勢ガイド部は、前記第2シリンダと対称に配置される一対の第3シリンダをさらに含む請求項4に記載の重水炉原子力発電所の加圧器解体装置。
【請求項9】
重水炉原子力発電所の内部に配置された加圧器を姿勢ガイド部を用いて固定する固定ステップと、
切断装置を用いて固定された前記加圧器を切断する切断ステップと、
前記切断された加圧器を密閉する密閉ステップと、
密閉された前記加圧器を前記姿勢ガイド部を用いて搬出する搬出ステップと、
搬出された前記加圧器をレールおよび引き上げ部を用いて搬送する搬送ステップと、
を含む重水炉原子力発電所の加圧器解体方法。
【請求項10】
前記姿勢ガイド部は、複数のシリンダを用いて加圧器を固定したり、搬出させたりする請求項9に記載の重水炉原子力発電所の加圧器解体方法。
【請求項11】
前記切断装置は、複数の円形鋸または複数のレーザ切断部を用いて前記加圧器を切断する請求項9に記載の重水炉原子力発電所の加圧器解体方法。
【請求項12】
前記切断装置は、前記円形鋸が一次的に前記加圧器を切断し、二次的に前記レーザ切断部が前記加圧器の残りの領域を切断する請求項11に記載の重水炉原子力発電所の加圧器解体方法。
【請求項13】
前記切断装置は、前記加圧器を対称切断する請求項11に記載の重水炉原子力発電所の加圧器解体方法。
【請求項14】
前記姿勢ガイド部は、支持部と、一対の第1シリンダ、一対の第2シリンダおよび一対の第3シリンダとを含む請求項10に記載の重水炉原子力発電所の加圧器解体方法。
【請求項15】
前記姿勢ガイド部は、前記固定ステップで前記第2シリンダと前記第3シリンダとを用いて前記加圧器の位置を固定する請求項14に記載の重水炉原子力発電所の加圧器解体方法。
【請求項16】
前記姿勢ガイド部は、前記搬出ステップで前記第1シリンダと前記第2シリンダとを用いて前記加圧器を搬出する請求項14に記載の重水炉原子力発電所の加圧器解体方法。
【請求項17】
前記姿勢ガイド部は、前記搬出ステップで、
前記第2シリンダが前記第1シリンダより前記加圧器に隣接するように配置され、
前記加圧器を搬出するとき、前記第2シリンダは収縮するように動作し、前記第1シリンダは引張られるように動作する請求項14に記載の重水炉原子力発電所の加圧器解体方法。
【請求項18】
前記搬出ステップは、前記切断ステップにより切断された前記加圧器を、上部部分と下部部分とを順次に搬出する請求項9に記載の重水炉原子力発電所の加圧器解体方法。
【請求項19】
前記搬出ステップで前記下部部分を搬出する場合、
前記姿勢ガイド部の位置を反転させて前記下部部分に連結する請求項18に記載の重水炉原子力発電所の加圧器解体方法。
【請求項20】
前記密閉ステップは、前記切断ステップで切断された前記加圧器の間にプレートを挿入し、溶接により切断された加圧器それぞれを密閉させる請求項9に記載の重水炉原子力発電所の加圧器解体方法。
【請求項21】
前記搬送ステップは、
前記引き上げ部に設けられるクレーンを用いて前記加圧器を下部に搬送させ、前記加圧器の端部に連結されて加圧器を回転および載置させる搬送部を介して前記加圧器を搬送する請求項9から20のいずれか一項に記載の重水炉原子力発電所の加圧器解体方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施形態は、重水炉原子力発電所の加圧器解体装置および解体方法に関する。さらに詳しくは、重水炉ACタイプの加圧器を格納建物内から搬出するための重水炉原子力発電所の加圧器解体装置および解体方法に関する。
【背景技術】
【0002】
原子力発電所における安全な核分裂のためには、中性子の数を調整する制御棒と中性子の速度を低減する減速材と、熱を外部に抜き取る冷却材とが必須である。冷却材はまた、熱エネルギーを蒸気発生器に伝達する役割もする。
【0003】
原子力発電所で用いる減速材の種類に応じて、原子炉を重水炉と軽水炉とに区分する。
【0004】
韓国は重水炉・軽水炉の2種類の原子力発電所が建設された。韓国国内で建設された26基(月城1号・古里1号基を含む)の原子力発電所のうち、月城1~4号基が唯一の重水炉原子力発電所である。重水炉である月城1~4号基はカナダで開発され、重水を冷却材として使用している。別名、キャンドゥ型原子炉(CANDU Reactor)と呼ばれる。残りの、ハヌル・古里・セウル・ハンビッ・新月城(1・2号基)の22号基の原子力発電所はすべて軽水炉である。
【0005】
重水炉原子力発電所は、軽水炉原子力発電所とは異なり、ポーラ(polar)クレーンがなく、格納建物内で大型機器(蒸気発生器、加圧器など)の取り扱い(handling)が不可能である。
【0006】
また、全世界的に重水炉原子力発電所の解体のケースがない。
【0007】
重水炉原子力発電所の構成要素である加圧器は、サポートによってコンクリート構造物内に位置していて、なおさら取り扱い(handling)が困難である。このような加圧器は、格納建物内で分離されて総合廃棄物処理施設に搬送され、処理施設内で解体されるようになる。
【0008】
しかし、重水炉の加圧器の場合、ポーラ(polar)クレーンがないため、格納建物内での解体および外部への搬出方法が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
実施形態は、発電所用クレーンがない重水炉タイプの加圧器を格納建物内から搬出するための装置および方法を提供することを目的とする。
【0010】
本発明が解決しようとする課題は以上に言及された課題に限らず、ここで言及されていないさらに他の課題は以下の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の実施形態は、重水炉原子力発電所の内部に配置された加圧器を解体するための重水炉原子力発電所の加圧器解体装置において、前記加圧器の近傍に配置され、前記加圧器に連結されて前記加圧器の移動をガイドする姿勢ガイド部と、前記加圧器が出口に向けて移動するように配置されるレールと、前記レールに沿って移動し、前記加圧器を引き上げることができる引き上げ部と、を含むことができる。
【0012】
好ましくは、前記姿勢ガイド部は、少なくとも4つのシリンダを含むことを特徴とする。
【0013】
好ましくは、前記姿勢ガイド部は、支持部と、一対の第1シリンダおよび一対の第2シリンダとを含み、前記第1シリンダおよび前記第2シリンダは、一側端部が前記支持部に連結され、他側端部は前記加圧器に連結されることを特徴とする。
【0014】
好ましくは、前記第1シリンダおよび前記第2シリンダの他側端部それぞれは、前記加圧器の中心線を対向するように配置されることを特徴とする。
【0015】
好ましくは、前記第2シリンダの他側端部は、前記第1シリンダの他側端部より前記加圧器の上側に配置されることを特徴とする。
【0016】
好ましくは、前記姿勢ガイド部は、前記加圧器の姿勢をガイドするとき、前記第2シリンダは収縮するように動作し、前記第1シリンダは引張られるように動作することを特徴とする。
【0017】
好ましくは、前記姿勢ガイド部は、前記第2シリンダと対称に配置される一対の第3シリンダをさらに含むことができる。
【0018】
また、本発明の他の実施形態は、重水炉原子力発電所の内部に配置された加圧器を姿勢ガイド部を用いて固定する固定ステップと、切断装置を用いて固定された前記加圧器を切断する切断ステップと、前記切断された加圧器を密閉する密閉ステップと、密閉された前記加圧器を前記姿勢ガイド部を用いて搬出する搬出ステップと、搬出された前記加圧器をレールおよび引き上げ部を用いて搬送する搬送ステップと、を含む重水炉原子力発電所の加圧器解体方法で実現される。
【0019】
好ましくは、前記姿勢ガイド部は、複数のシリンダを用いて加圧器を固定したり、搬出させたりすることを特徴とする。
【0020】
好ましくは、前記切断装置は、複数の円形鋸または複数のレーザ切断部を用いて前記加圧器を切断することを特徴とする。
【0021】
好ましくは、前記切断装置は、前記円形鋸が一次的に前記加圧器を切断し、二次的に前記レーザ切断部が前記加圧器の残りの領域を切断することを特徴とする。
【0022】
好ましくは、前記切断装置は、前記加圧器を対称切断することを特徴とする。
【0023】
好ましくは、前記姿勢ガイド部は、支持部と、一対の第1シリンダ、一対の第2シリンダおよび一対の第3シリンダとを含むことを特徴とする。
【0024】
好ましくは、前記姿勢ガイド部は、前記固定ステップで前記第2シリンダと前記第3シリンダとを用いて前記加圧器の位置を固定することを特徴とする。
【0025】
好ましくは、前記姿勢ガイド部は、前記搬出ステップで前記第1シリンダと前記第2シリンダとを用いて前記加圧器を搬出することを特徴とする。
【0026】
好ましくは、前記姿勢ガイド部は、前記搬出ステップで、前記第2シリンダが前記第1シリンダより前記加圧器に隣接するように配置され、前記加圧器を搬出するとき、前記第2シリンダは収縮するように動作し、前記第1シリンダは引張られるように動作することを特徴とする。
【0027】
好ましくは、前記搬出ステップは、前記切断ステップにより切断された前記加圧器を、上部部分と下部部分とを順次に搬出することを特徴とする。
【0028】
好ましくは、前記搬出ステップで前記下部部分を搬出する場合、前記姿勢ガイド部の位置を反転させて前記下部部分に連結することを特徴とする。
【0029】
好ましくは、前記密閉ステップは、前記切断ステップで切断された前記加圧器の間にプレートを挿入し、溶接により切断された加圧器それぞれを密閉させることを特徴とする。
【0030】
好ましくは、前記搬送ステップは、前記引き上げ部に設けられるクレーンを用いて前記加圧器を下部に搬送させ、前記加圧器の端部に連結されて加圧器を回転および載置させる搬送部を介して前記加圧器を搬送することを特徴とする。
【発明の効果】
【0031】
実施形態によれば、ポーラ(polar)クレーンがなく、加圧器をハンドリングできる方法がない重水炉タイプにおいて、加圧器を系統から分離し、引き上げおよび搬出可能な方法を提供できるだけでなく、作業者の被曝低減および重水炉の大型機器の効率的な解体方策を提供する効果がある。
【0032】
本発明の多様でかつ有益なメリットと効果は上述した内容に限定されず、本発明の具体的な実施形態を説明する過程でより容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】重水炉原子力発電所における加圧器の位置を示す図であり、
【0034】
図2】本発明の一実施形態に係る重水炉原子力発電所の加圧器解体装置を示す図であり、
【0035】
図3】本発明の他の実施形態に係る重水炉原子力発電所の加圧器解体方法のフローチャートであり、
【0036】
図4図3の切断ステップで用いられる切断装置の実施形態を示す図であり、
【0037】
図5図3に示される重水炉原子力発電所の加圧器解体方法の全体工程を示す図であり、
【0038】
図6図3に示される重水炉原子力発電所の加圧器解体方法の全体工程を示す図であり、
【0039】
図7図3に示される重水炉原子力発電所の加圧器解体方法の全体工程を示す図であり、
【0040】
図8図3に示される重水炉原子力発電所の加圧器解体方法の全体工程を示す図であり、
【0041】
図9図3に示される重水炉原子力発電所の加圧器解体方法の全体工程を示す図であり、
【0042】
図10図3に示される重水炉原子力発電所の加圧器解体方法の全体工程を示す図であり、
【0043】
図11図3に示される重水炉原子力発電所の加圧器解体方法の全体工程を示す図であり、
【0044】
図12図3に示される重水炉原子力発電所の加圧器解体方法の全体工程を示す図であり、
【0045】
図13図3に示される重水炉原子力発電所の加圧器解体方法の全体工程を示す図であり、
【0046】
図14図3に示される重水炉原子力発電所の加圧器解体方法の全体工程を示す図であり、
【0047】
図15図3に示される重水炉原子力発電所の加圧器解体方法の全体工程を示す図であり、
【0048】
図16図3に示される重水炉原子力発電所の加圧器解体方法の全体工程を示す図であり、
【0049】
図17図3に示される重水炉原子力発電所の加圧器解体方法の全体工程を示す図であり、
【0050】
図18図3に示される重水炉原子力発電所の加圧器解体方法の全体工程を示す図であり、
【0051】
図19図3に示される重水炉原子力発電所の加圧器解体方法の全体工程を示す図であり、
【0052】
図20図3に示される重水炉原子力発電所の加圧器解体方法の全体工程を示す図であり、
【0053】
図21図3に示される重水炉原子力発電所の加圧器解体方法の全体工程を示す図であり、
【0054】
図22図3に示される重水炉原子力発電所の加圧器解体方法のうち搬送ステップの実施形態を示す図である。
【0055】
図23図3に示される重水炉原子力発電所の加圧器解体方法のうち搬送ステップの実施形態を示す図である。
【0056】
図24図3に示される重水炉原子力発電所の加圧器解体方法のうち搬送ステップの実施形態を示す図である。
【0057】
図25図3に示される重水炉原子力発電所の加圧器解体方法のうち搬送ステップの実施形態を示す図である。
【0058】
図26図3に示される重水炉原子力発電所の加圧器解体方法のうち搬送ステップの実施形態を示す図である。
【0059】
図27図3に示される重水炉原子力発電所の加圧器解体方法のうち搬送ステップの実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0060】
以下、添付した図面を参照して、本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0061】
ただし、本発明の技術思想は説明される一部の実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現可能であり、本発明の技術思想の範囲内であれば、実施例における構成要素の1つ以上を選択的に結合、置換して使用可能である。
【0062】
また、本発明の実施例で使われる用語(技術および科学的用語を含む)は、明らかに特に断りがない限り、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に一般的に理解される意味で解釈され、辞書に定義された用語のような一般的に使われる用語は、関連技術の文脈上の意味を考慮してその意味を解釈することができる。
【0063】
なお、本発明の実施例で使われた用語は実施例を説明するためのものあり、本発明を制限しようとするものではない。
【0064】
本明細書において、単数形は、文言で特に言及しない限り、複数形も含むことができ、「Aおよび(と)B、Cの少なくとも1つ(または1つ以上)」と記載される場合、A、B、Cで組み合わせることができるすべての組み合わせの1つ以上を含むことができる。
【0065】
また、本発明の実施例の構成要素を説明するにあたり、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使うことができる。
【0066】
このような用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語によって当該構成要素の本質や順番または順序などに限定されない。
【0067】
そして、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または、「接続」されると記載された場合、その構成要素はその他の構成要素に直接的に連結、結合または接続される場合のみならず、その構成要素とその他の構成要素との間にある、さらに他の構成要素によって「連結」、「結合」または「接続」される場合も含むことができる。
【0068】
また、各構成要素の「上または下」に形成または配置されると記載される場合、上または下は、2つの構成要素が互いに直接接触する場合のみならず、1つ以上のさらに他の構成要素が2つの構成要素の間に形成または配置される場合も含む。さらに、「上または下」で表現される場合、1つの構成要素を基準として、上側方向だけでなく、下側方向の意味も含むことができる。
【0069】
以下、添付した図面を参照して、実施例を詳細に説明し、図面符号に関係なく同一または対応する構成要素は同一の参照番号を付し、これに関する重複した説明は省略する。
【0070】
図1図18は、本発明を概念的に明確に理解するために、主な特徴部分だけを明確に示したものであり、その結果、図解の多様な変形が予想され、図面に示された特定の形状によって本発明の範囲が制限される必要はない。
【0071】
図1は、重水炉原子力発電所における加圧器10の位置を示す図であり、図2は、本発明の一実施形態に係る重水炉原子力発電所の加圧器10解体装置を示す図である。
【0072】
図1および図2を参照すれば、本発明の実施形態に係る重水炉原子力発電所の加圧器10解体装置は、重水炉原子力発電所の内部に配置された加圧器10を解体することを目的とする。
【0073】
重水炉原子力発電所内部の格納建物内にはポーラ(polar)クレーンがない。格納建物内に設けられているクレーンは、加圧器10より低い位置に存在し、加圧器10は、クレーンの端部分に存在して接近性が良くない。
【0074】
また、加圧器10は、コンクリート構造物内にサポート(support)に支持および設置されており、蒸気発生器とは異なり、主支持台が存在せず、解体に困難が存在する。
【0075】
本発明は、このような問題点を解決するために、ポーラ(polar)クレーンがない重水炉原子力発電所において、加圧器10を解体して総合廃棄物処理施設に搬送するために、重水炉原子力発電所の加圧器10解体装置および解体方法を提供する。
【0076】
図2を参照すれば、本発明の一実施形態に係る重水炉原子力発電所の加圧器10解体装置は、姿勢ガイド部100と、レール200と、引き上げ部300とを含むことができる。
【0077】
姿勢ガイド部100は、加圧器10の近傍に配置され、加圧器10に連結されて加圧器10の移動をガイドすることができる。また、姿勢ガイド部100は、加圧器10を切断する時、加圧器10の姿勢を固定するために用いられる。
【0078】
姿勢ガイド部100は、少なくとも4つのシリンダを含むことができる。一実施形態として、姿勢ガイド部100は、支持部110と、それぞれ一対で備えられる第1シリンダ120、第2シリンダ130および第3シリンダ140とを含むことができる。
【0079】
支持部110は、加圧器10の近傍のコンクリート構造物に配置され、複数のシリンダが連結可能である。一実施形態として、支持部110は、フレーム構造で設けられ、一対で設けられて加圧器10の両側にそれぞれ配置される複数のシリンダを支持することができる。支持部110の形状は制限がなく、加圧器10を安定的に支持するための多様な構造および形状が使用可能である。
【0080】
それぞれが一対で備えられる第1シリンダ120、第2シリンダ130および第3シリンダ140は、相互対向するように配置されて安定的に加圧器10を支持することができる。このようなシリンダの構造は制限がなく、油圧式または空圧式の多様な公知の技術構成が使用可能である。
【0081】
第1シリンダ120、第2シリンダ130および第3シリンダ140のそれぞれの一側端部は支持部110に連結され、他側端部は加圧器10に連結される。
【0082】
この時、加圧器10にはシリンダに連結されるための別の固定装置(図示せず)が連結される。加圧器10に備えられる固定装置(図示せず)は、加圧器10に連結されてシリンダの位置を固定することができる。
【0083】
加圧器10に連結される第1シリンダ120、第2シリンダ130および第3シリンダ140は、加圧器10を安定的に支持するために、加圧器10の中心線を対向するように配置される。
【0084】
一対の第2シリンダ130と一対の第3シリンダ140は、加圧器10を切断するために加圧器10の位置を固定するための機能を行うことができ、一対の第1シリンダ120と一対の第2シリンダ130は、加圧器10の姿勢を正すための機能を行うことができる。
【0085】
また、第2シリンダ130の他側端部は、第1シリンダ120の他側端部より加圧器10の上側に配置される。これは、加圧器10の切断後搬送時、姿勢を変更するために第2シリンダ130の収縮と第1シリンダ120の引張動作により加圧器10を回転させるためである。
【0086】
このような姿勢ガイド部100の動作を具体的に説明すれば、姿勢ガイド部100は、加圧器10に連結されて固定および加圧器10の移動をガイドすることができる。まず、加圧器10に固定装置が連結され、固定装置が連結された後、姿勢ガイド部100に連結される。
【0087】
姿勢ガイド部100の支持部110は、加圧器10の近傍のコンクリート構造物に固定配置され、それぞれ一対で備えられる第1シリンダ120、第2シリンダ130および第3シリンダ140が加圧器10に連結される。
【0088】
この時、加圧器10の姿勢を固定する第2シリンダ130と第3シリンダ140とは、互いに対称構造を有するように結合されて加圧器10を安定的に支持することができ、第1シリンダ120と第2シリンダ130とは、加圧器10を移動させるために動作することができる。
【0089】
第1シリンダ120、第2シリンダ130および第3シリンダ140は、必要に応じて、設置および分離可能な構造で加圧器10と結合することができる。
【0090】
まず、第2シリンダ130と第3シリンダ140は、加圧器10に連結されて加圧器10を切断する時に姿勢を固定する役割を果たすことができる。以後、加圧器10が切断されると、密閉された加圧器10を搬送するために加圧器10の中央に連結される第1シリンダ120が設けられ、第3シリンダ140が除去される。
【0091】
この時、第1シリンダ120の他側端部は、第2シリンダ130の他側端部より下方に設けられる。加圧器10の搬送のために、第2シリンダ130は収縮動作を行い、第1シリンダ120は引張られるように動作することができる。これにより、第2シリンダ130は、加圧器10の支持領域を下降させる動作を行い、第1シリンダ120は、加圧器10の支持領域を上昇させることができる。このような動作が合わされて加圧器10が元の位置で回転をし、レール200に向けて移動することができる。
【0092】
レール200は、姿勢ガイド部100を介して移動する加圧器10を出口に向けて移動させることができる。レール200の一側は、加圧器10が配置されるコンクリート構造物側に配置され、他側はレール200に沿って移動する加圧器10が原子力発電所の内部から排出できるように出口を向くように配置される。
【0093】
レール200の構造は制限がなく、載置された加圧器10が移動可能な多様な構造が用いられる。一実施形態として、レール200は、コンベヤベルト構造が用いられる。
【0094】
引き上げ部300は、レール200に沿って移動し、加圧器10を引き上げることができる。一実施形態として、引き上げ部300は、レール200上に設けられる支持構造物と、支持構造物に連結されるクレーンとを含むことができる。クレーンは、加圧器10を昇下降可能な構造物を意味する。
【0095】
一方、以下では、添付した図面を参照して、本発明の他の実施形態に係る重水炉原子力発電所の加圧器10解体方法を説明する。ただし、本発明の一実施形態に係る重水炉原子力発電所の加圧器10解体装置で説明したのと同じものについてはその説明を省略する。
【0096】
図3は、本発明の他の実施形態に係る重水炉原子力発電所の加圧器10解体方法のフローチャートであり、図4は、図3の切断ステップS200で用いられる切断装置の実施形態を示す図であり、図5図21は、図3に示される重水炉原子力発電所の加圧器10解体方法の全体工程を示す図である。図3図21の説明において、図1図2と同一の参照符号は同一の部材を表し、詳細な説明は省略する。
【0097】
図3を参照すれば、本発明の他の実施形態に係る重水炉原子力発電所の加圧器10解体方法は、固定ステップS100と、切断ステップS200と、密閉ステップS300と、搬出ステップS400と、搬送ステップS500とを含むことができる。
【0098】
固定ステップS100は、重水炉原子力発電所の内部に配置された加圧器10を姿勢ガイド部100を用いて固定するステップである。
【0099】
姿勢ガイド部100は、構成要素である複数のシリンダを用いて加圧器10を固定したり、搬出させたりすることができる。一実施形態として、姿勢ガイド部100は、支持部110と、それぞれが一対で設けられる第1シリンダ120、第2シリンダ130および第3シリンダ140とを含むことができる。
【0100】
支持部110に第2シリンダ130および第3シリンダ140の一側が連結され、他側は加圧器10に連結されて加圧器10の位置を固定することができる。固定ステップS100で、第2シリンダ130と第3シリンダ140とは、加圧器10を安定的に固定するために三点支持構造を備えることができ、一対が互いに加圧器10を挟んで対向するように配置されて加圧器10をさらに安定的に支持することができる。第2シリンダ130および第3シリンダ140の一側は、支持部110に固定されかつ、加圧器10の直径より広い距離を有するように支持部110に固定されて安定度を高めることができる。
【0101】
切断ステップS200は、切断装置を用いて固定ステップS100により固定された加圧器10を切断することができる。重水炉原子力発電所の解体時、加圧器10を搬出するためには、従来存在するハッチとエアロックを用いて搬出しなければならない。しかし、ハッチとエアロックとの大きさを変更できないことから、加圧器10の本来の大きさでは外部に搬出できないので切断をして外部に搬出するようになる。
【0102】
図4は、図3の切断ステップS200で用いられる切断装置の実施形態を示す図である。図4の(a)は、複数の円形鋸410を用いて切断する切断装置の実施形態を示し、図4の(b)は、複数のレーザ切断部420を用いる切断装置の実施形態を示し、図4の(c)は、円形鋸410とレーザ切断部420とを共に用いる切断装置の実施形態を示す。
【0103】
図4を参照すれば、切断装置は、複数の円形鋸410または複数のレーザ切断部420を用いて加圧器10を切断することができる。
【0104】
切断装置は、作業時間を短縮するために複数の円形鋸410またはレーザ切断部420が対称に配置されるか、同一の角度を有するように配置されて加圧器10を切断することができる。
【0105】
また、レーザ切断部420を用いて切断する時、厚さが過度に厚い場合に問題が発生しうることから、図4の(c)に示されるように、円形鋸410とレーザ切断部420とが並行して用いられる。一実施形態として、切断装置は、初期厚さの1/2は円形鋸410を用いて加圧器10を切断し、残りの1/2はレーザ切断部420を用いて切断の効率を増大することができる。
【0106】
密閉ステップS300は、切断された加圧器10を密閉するステップである。
【0107】
密閉ステップS300は、切断ステップS200で切断された加圧器10をプレートを用いて溶接により切断された加圧器10それぞれを密閉することができる。切断された加圧器10内部の汚染物質の拡散を防止することができる。
【0108】
一実施形態として、密閉ステップS300は、切断された上部加圧器10と下部加圧器10との間に金属材質のプレートを挿入し、接する面を溶接機を用いて溶接して分離された加圧器10それぞれを密閉することができる。このような密閉ステップS300に用いられるプレートは、加圧器10の開口を密閉できる多様な形状や大きさを有することができ、溶接方法は、金属を溶接するための多様な公知の方法が使用できる。
【0109】
搬出ステップS400は、密閉ステップS300で密閉された加圧器10を姿勢ガイド部100を用いて搬出するステップである。
【0110】
姿勢ガイド部100は、搬出ステップS400で第1シリンダ120と第2シリンダ130とを用いて加圧器10を搬出することができる。一実施形態として、搬出ステップS400で、姿勢ガイド部100は、第2シリンダ130が第1シリンダ120より加圧器10に隣接するように配置され、加圧器10を搬出する時、第2シリンダ130は収縮するように動作し、第1シリンダ120は引張られるように動作して加圧器10を昇降させると同時に回転させることができる。
【0111】
搬出ステップS400は、切断ステップS200により切断された加圧器10の上部部分10aと下部部分10bとを順次に搬出させることができる。搬出ステップS400で、加圧器10の上部部分10aを搬出する時には、支持部110の上部に複数のシリンダが配置されるようにし、加圧器10の下部部分10bを搬出する時には、姿勢ガイド部100の位置を反転させて支持部110の下部に複数のシリンダを連結させて下部部分10bを引き上げた後、上部部分10aを搬出することと同一の過程を経て下部部分10bを搬出することができる。
【0112】
搬送ステップS500は、搬出された加圧器10をレール200または引き上げ部300を用いてハッチおよびエアロックを介して加圧器10を外部に搬送させることができる。この時、図5の(b)に示されるように、引き上げ部300は、レールの上部に複数設けられて搬出される加圧器を搬送することができ、それぞれの引き上げ部300にはクレーンが設けられる。
【0113】
以下、図5図21を参照して、重水炉原子力発電所の加圧器10解体方法について説明すれば次の通りである。
【0114】
図5図9は、切断された加圧器10の上部部分10aを搬出するステップである。
【0115】
切断ステップS200で加圧器10が切断される場合、姿勢ガイド部100は、支持部110、第2シリンダ130および第3シリンダ140を用いて加圧器10を固定する。以後、切断装置を除去した後、姿勢ガイド部100の第1シリンダ120を支持部110に設ける。
【0116】
図6に示されるように、姿勢ガイド部100の第3シリンダを除去し、密閉ステップS300が進行する。密閉ステップS300では、シールプレートが加圧器10の上部部分10aと下部部分10bとに挿入され、溶接などのような密閉方法を用いて分離された加圧器10の開口部を密閉する。
【0117】
以後、図7に示されるように、姿勢ガイド部100が第1シリンダ120と第2シリンダ130とを動作させて搬出ステップS400が進行する。搬出ステップS400では、第1シリンダ120が引張され、第2シリンダ130が収縮されて加圧器10の上部部分10aを回転させることができる。
【0118】
図8を参照すれば、姿勢ガイド部100により操作される加圧器10の上部部分10aは、水平に操作されてレール200に載置し、この時、引き上げ部300に設けられる複数のクレーンと、図面には示されていないが、引き上げ部300の反対側に設けられるウインチ装置とが加圧器10に連結される。加圧器10に連結された姿勢ガイド部のシリンダは伸びて加圧器10を引き上げ部300側に搬送し、クレーンは収縮して加圧器を引き上げ部300側に移動させて加圧器を載置させることができる。
【0119】
図9を参照すれば、図9に示されるように、レール200に載置されて引き上げ部300に連結されてレール200に沿って搬送する。
【0120】
図10図18は、加圧器10の上部構造物が搬出された後、下部構造物を搬出する場合を示す図である。
【0121】
図10図18を参照すれば、図10に示されるように、加圧器10の上部部分10aが搬出された後、姿勢ガイド部100を再設置する。この時、姿勢ガイド部100は、位置が反転して複数のシリンダが下部を向くように再配置される。
【0122】
図11を参照すれば、姿勢ガイド部100を介して固定された加圧器10の下部部分10bは上部に引き上げられ、図12に示されるように、下部部分10bが固定された後、姿勢ガイド部100の第1シリンダ120を上部に設ける。
【0123】
図13を参照すれば、固定装置を除去した後、下部加圧器10を引き上げ、図14に示されるように、加圧器10の下部部分10bを固定後、姿勢ガイド部100の第2シリンダ130および第3シリンダ140を設ける。
【0124】
以後、図14に示されるように、固定装置の除去後、加圧器10の下部部分10bをコンクリート支持部110の上部に引き上げ、図16図18に示されるように、加圧器10の上部部分10aの搬出と同一のプロセスを経て加圧器10の下部部分10bを搬送する搬送ステップS500が進行する。
【0125】
図19図21を参照すれば、搬送ステップS500の進行により搬送される加圧器10は、レール200に沿って移動し、レール200の端部分まで引き上げ部300が移動した後、引き上げ部300に設けられるクレーンに沿って加圧器10がハッチを通過して移動する。
【0126】
以後、ハッチの下部に姿勢ガイド部100が設けられ、姿勢ガイド部100のシリンダは、加圧器10に連結されて加圧器10を回転させ、以後、エアロックを介して搬出される。
【0127】
図22図27は、図3に示される重水炉原子力発電所の加圧器解体方法のうち搬送ステップの実施形態を示す図である。
【0128】
図22図27を参照すれば、引き上げ部300を介して搬送される加圧器10は、クレーンを介してハッチを通過する。この時、底に配置される搬送部500を介して搬送される加圧器10の方向を手軽に切り替えることができる。
【0129】
搬送部500は、搬送部本体510と、回転支持部520と、移動部530と、台車540とを含むことができる。
【0130】
搬送部本体510は、全体構成を支持する役割を果たし、上部には回転支持部520が、下部には移動部530が連結される。搬送部本体510の形状は制限がなく、筒構造やフレーム構造など多様な構造に変形実施可能である。
【0131】
回転支持部520は、曲面の加圧器10の端部を支持するように曲面を具備する溝を形成することができ、中心が搬送部本体510に回転可能に連結されてクレーン310を介して下降する加圧器10を支持することができる。
【0132】
移動部530は、複数の車輪が具備されて、加圧器10の移動状態に応じて前後進できる。一実施形態として、移動部530は、骨組み構造に複数の車輪が具備される構造を備えることができ、車輪を支持するための多様な構造に変形実施可能である。
【0133】
台車540は、加圧器10が載置時に加圧器10のボディを支持する役割を果たすことができ、移動部530に連結されて動くことができる。一実施形態として、台車540は、曲面の加圧器10のボディを安定的に支持するために曲面を具備することができる。
【0134】
図22図27を参照すれば、クレーン310を介してハッチを通過する加圧器10の端部は、搬送部500の回転支持部520に連結される。この時、クレーン310は、加圧器10と結合された支持力を維持しており、移動部530が移動するにつれて加圧器10が回転をする。加圧器10の一側に連結された回転支持部520は、移動部530の移動により共に回転し、クレーン310は、加圧器10の後端を下部に移動させる。
【0135】
以後、回転支持部520が90度に回転すれば、台車540に加圧器10の後端が載置される。この時、加圧器10のボディ全体が回転支持部520と台車540とによって支持されることから、クレーン310と加圧器10との結合が解除され、搬送部500は移動して加圧器10を搬出することができる。
【0136】
以上、本発明の実施例に関して、添付した図面を参照して具体的に説明した。
【0137】
以上の説明は、本発明の技術思想を例として説明したに過ぎないものであって、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性を逸脱しない範囲内で多様な修正、変更および置換が可能であろう。したがって、本発明に開示された実施例および添付した図面は本発明の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、このような実施例および添付した図面によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は以下の特許請求の範囲によって解釈されなければならず、それと同等範囲内にあるすべての技術思想は本発明の権利範囲に含まれると解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0138】
10:加圧器
10a:上部部分
10b:下部部分
100:姿勢ガイド部
110:支持部
120:第1シリンダ
130:第2シリンダ
140:第3シリンダ
200:レール
300:引き上げ部
310:クレーン
410:円形鋸
420:レーザ切断部
500:搬送部
510:搬送部本体
520:回転支持部
530:移動部
540:台車
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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