(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-07
(45)【発行日】2024-10-16
(54)【発明の名称】荷物管理システム、荷物管理方法、プログラム
(51)【国際特許分類】
B65G 1/137 20060101AFI20241008BHJP
G06Q 10/08 20240101ALI20241008BHJP
【FI】
B65G1/137 A
G06Q10/08
(21)【出願番号】P 2019105320
(22)【出願日】2019-06-05
【審査請求日】2022-05-13
【審判番号】
【審判請求日】2023-11-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100181135
【氏名又は名称】橋本 隆史
(72)【発明者】
【氏名】内村 淳
(72)【発明者】
【氏名】杉浦 文彦
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 伸吾
(72)【発明者】
【氏名】山川 保之
【合議体】
【審判長】平城 俊雅
【審判官】小川 恭司
【審判官】横山 幸弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-265063(JP,A)
【文献】特開2018-95450(JP,A)
【文献】特開2001-180815(JP,A)
【文献】特開2001-225911(JP,A)
【文献】特開平4-197904(JP,A)
【文献】韓国特許第10-0515207(KR,B1)
【文献】特開平11-49313(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/137
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の荷物を格納する倉庫と、
引受対象となる前記荷物を自動的に引き受けて前記倉庫へ格納する自動引受機能と、排出対象となる前記荷物を前記倉庫から自動的に排出する自動排出機能とを備える窓口装置と、
前記窓口装置と通信接続した倉庫制御装置および運送業者サーバを備え、
前記倉庫制御装置は、前記窓口装置からの前記荷物の格納要求に基づいて前記荷物を格納領域における所定の格納位置に搬送する制御を行い、当該荷物の格納状況に基づいて当該荷物の運送要求情報を前記運送業者サーバへ送信し、
前記運送業者サーバは、前記運送要求情報の受信に基づいて、当該運送要求情報を出力先に出力し、
前記倉庫制御装置の格納管理部は、前記倉庫に格納された前記荷物の格納時間
と閾値との比較に基づいて
前記運送業者サーバに前記
格納時間が前記閾値を超えた荷物の通知情報を通知する
荷物管理システム。
【請求項2】
前記窓口装置は、前記自動引受機能の処理を行う引受処理部と、前記自動排出機能の処理を行う排出処理部と、を備え、
前記引受処理部は、前記荷物に関する管理情報を送信先装置へ送信し、
前記排出処理部は、前記管理情報を取得して当該管理情報に紐づく荷物を前記倉庫から排出する
請求項1に記載の荷物管理システム。
【請求項3】
前記引受処理部は、前記引受対象となる前記荷物の情報に基づいて運送業者ごとの異なるサービス内容を示す情報を出力し、そのサービス内容を示す情報の出力の結果、運送依頼者から入力を受け付けた指定運送業者と、当該荷物の運送に関する情報を含む前記管理情報を生成し、当該管理情報に基づいて前記自動引受機能の処理を行う
請求項2に記載の荷物管理システム。
【請求項4】
前記倉庫制御装置の格納管理部が、
前記管理情報に基づいて、運送業者の運送効率の向上に繋がる格納位置を算出し、前記倉庫の当該格納位置に当該管理情報に対応する前記引受対象となる荷物を格納する
請求項2または請求項3に記載の荷物管理システム。
【請求項5】
前記倉庫制御装置の格納管理部が、
前記管理情報に基づいて、排出時間の短縮に繋がる格納位置を算出し、前記倉庫の当該格納位置に当該管理情報に対応する前記引受対象となる荷物を格納する
請求項2または請求項3に記載の荷物管理システム。
【請求項6】
前記格納管理部は、前記倉庫に格納された前記荷物の格納量に基づいて前記自動引受機能の処理の中止を判定する
請求項5に記載の荷物管理システム。
【請求項7】
前記格納管理部は、前記排出対象となる前記荷物を特定し、当該荷物を格納位置から排出先となる前記窓口装置まで排出する
請求項4から請求項6の何れか一項に記載の荷物管理システム。
【請求項8】
前記格納管理部は、運送管理情報を取得し、当該運送管理情報に基づいて特定した前記排出対象となる1つまたは複数の前記荷物を特定し、当該荷物を格納位置から排出先となる前記窓口装置まで順次排出する
請求項4から請求項7の何れか一項に記載の荷物管理システム。
【請求項9】
前記格納管理部は、前記倉庫に格納された前記荷物の格納量に基づいて
前記運送業者サーバに前記格納量に基づく通知情報を通知する
請求項4または請求項5に記載の荷物管理システム。
【請求項10】
前記格納管理部は、他装置から取得した予約情報が示す前記引受対象の荷物の個数と、前記倉庫に格納する荷物の個数の合計に基づいて、前記自動引受機能の処理の中止を判定する
請求項6に記載の荷物管理システム。
【請求項11】
前記格納管理部は、前記倉庫に格納された前記荷物の格納量に基づいて他の荷物引受先の情報を出力する
請求項4から請求項10の何れか一つに記載の荷物管理システム。
【請求項12】
前記格納管理部は、運送管理情報を取得し、当該運送管理情報に基づいて特定した前記排出対象となる1つまたは複数の前記荷物を特定し、当該荷物を格納位置から排出先となる前記窓口装置まで順次排出する
請求項4から請求項11の何れか一つに記載の荷物管理システム。
【請求項13】
複数の荷物を格納する倉庫と、
引受対象となる前記荷物を自動的に引き受けて前記倉庫へ格納する自動引受機能と、排出対象となる前記荷物を前記倉庫から自動的に排出する自動排出機能とを備える窓口装置と、
前記窓口装置と通信接続した倉庫制御装置および運送業者サーバと、
を備えた荷物管理システムにおいて、
前記倉庫制御装置は、前記窓口装置からの前記荷物の格納要求に基づいて前記荷物を格納領域における所定の格納位置に搬送する制御を行い、当該荷物の格納状況に基づいて当該荷物の運送要求情報を前記運送業者サーバへ送信し、
前記運送業者サーバは、前記運送要求情報の受信に基づいて、当該運送要求情報を出力先に出力し、
前記倉庫制御装置の格納管理部は、前記倉庫に格納された前記荷物の格納時間
と閾値との比較に基づいて
前記運送業者サーバに前記
格納時間が前記閾値を超えた荷物
の通知情報を通知する
荷物管理方法。
【請求項14】
複数の荷物を格納する倉庫と、
引受対象となる前記荷物を自動的に引き受けて前記倉庫へ格納する自動引受機能と、排出対象となる前記荷物を前記倉庫から自動的に排出する自動排出機能とを備える窓口装置と、
前記窓口装置と通信接続した倉庫制御装置および運送業者サーバと、
を備えた荷物管理システムにおける前記倉庫制御装置のコンピュータに、
前記窓口装置からの前記荷物の格納要求に基づいて前記荷物を格納領域における所定の格納位置に搬送する制御を行う機能と、当該荷物の格納状況に基づいて当該荷物の運送要求情報を前記運送業者サーバへ送信する機能と、前記倉庫に格納された前記荷物の格納時間
と閾値との比較に基づいて
前記運送業者サーバに前記
格納時間が前記閾値を超えた荷物
の通知情報を通知する機能と、を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷物管理システム、荷物管理方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンビニエンスストアの店員は、食料や生活必需品の販売以外にも、商品の品出し陳列、商品の発注、飲食物の調理、コピー機などの電子機器の管理、運送対象となる荷物の荷受作業、など多岐にわたる仕事に対応する。なお本開示の荷物の管理に関する技術が特許文献1、特許文献2に含まれる。
【0003】
特許文献1には手荷物の自動預け入れ装置の技術が開示されている。また特許文献2には航空荷物を行先や便別に仕分けし、倉庫への一時格納を行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2003-223658号公報
【文献】特開2001-240218号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のようなコンビニエンスストア等の荷物の荷受作業が発生する事業者において、荷受作業の労力を軽減する技術が望まれている。
【0006】
そこでこの発明は、上述の課題を解決する荷物管理システム、荷物管理方法、プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示による第一の態様は、荷物管理システムが、複数の荷物を格納する倉庫と、引受対象となる前記荷物を自動的に引き受けて前記倉庫へ格納する自動引受機能と、排出対象となる前記荷物を前記倉庫から自動的に排出する自動排出機能とを備える窓口装置と、を備えることを特徴とする。
【0008】
本開示による第二の態様は、荷物管理方法において、複数の荷物を格納する倉庫を備えた荷物管理システムが、引受対象となる前記荷物を自動的に引き受けて前記倉庫へ格納し、排出対象となる前記荷物を前記倉庫から自動的に排出することを特徴とする。
【0009】
本開示による第二の態様は、プログラムが、複数の荷物を格納する倉庫を備えた荷物管理システムの窓口装置のコンピュータに、引受対象となる前記荷物を自動的に引き受けて前記倉庫へ格納する自動引受機能と、排出対象となる前記荷物を前記倉庫から自動的に排出する自動排出機能と、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、荷物の荷受作業が発生する事業者において、荷受作業の労力を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本実施形態に係る荷物管理システムを示す図である。
【
図2】本実施形態に係る窓口装置の処理概要を示す図である。
【
図3】本実施形態に係る窓口装置の設置例を示す図である。
【
図4】本実施形態に係る荷物管理システムの詳細を示す図である。
【
図5】本実施形態に係る窓口装置の概略構成を示す図である。
【
図6】本実施形態に係る窓口制御装置のハードウェア構成を示す図である。
【
図7】本実施形態に係る窓口装置の全体斜視図である。
【
図8】本実施形態に係る窓口装置の全体斜視図である。
【
図9】本実施形態に係る窓口装置における荷物の搬送を示す模式図である。
【
図10】本実施形態に係る窓口装置における載置部の構成を示す断面図である。
【
図11】本実施形態に係る寸法測定装置の構成を示す模式図である。
【
図12】本実施形態に係る第1投光器の構成を示す模式図である。
【
図13】本実施形態に係る窓口制御装置の機能ブロック図である。
【
図14】本実施形態に係る窓口装置の処理フローを示す第一の図である。
【
図15】本実施形態に係る運送料金の算出に用いられるテーブルの一例である。
【
図16】本実施形態に係る荷物管理システムの他の構成例を示す図である。
【
図17】本実施形態に係る倉庫制御装置の機能ブロック図である。
【
図18】本実施形態に係る事前登録画面を示す図である。
【
図19】本実施形態に係る登録完了画面を示す図である。
【
図20】本実施形態に係る窓口装置の処理フローを示す第二の図である。
【
図21】本実施形態に係る窓口装置の処理フローを示す第三の図である。
【
図22】倉庫制御装置の処理フローを示す第一の図である。
【
図23】倉庫制御装置の処理フローを示す第二の図である。
【
図24】倉庫制御装置の処理フローを示す第三の図である。
【
図25】倉庫制御装置の処理フローを示す第四の図である。
【
図26】倉庫制御装置の処理フローを示す第五の図である。
【
図27】倉庫制御装置の処理フローを示す第六の図である。
【
図28】倉庫制御装置の処理フローを示す第七の図である。
【
図29】倉庫制御装置の処理フローを示す第八の図である。
【
図31】最小構成の窓口装置による処理フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態による荷物管理システムを、図面を参照して説明する。
図1は本実施形態に係る荷物管理システムを示す図である。
荷物管理システム1は、窓口装置10と倉庫2を備える。一例として窓口装置10は倉庫2に連通する小部屋4に1つまたは複数設置されている。窓口装置10は、引受対象となる荷物を自動的に引き受けて倉庫2へ格納する自動引受機能と、排出対象となる荷物を倉庫2から自動的に排出する自動排出機能とを備える。
【0013】
図1に備わる荷物管理システム1には小部屋4に人が入るための第一の扉51と、倉庫2に人が入るための第二の扉52とが設けられている。例えば荷物の運送を依頼する運送依頼者は、第一の扉51から小部屋4に入り、窓口装置10を操作して荷物を引き渡す。また運送業者のドライバは、第二の扉52から倉庫2に入り、ドライバ自身が運送すべき荷物を取り出して運送車にその荷物を積む作業を行う。第二の扉52の奥には窓口装置10が設けられており、当該窓口装置10の自動排出機能が運送業者のドライバが引き受ける荷物を自動排出してよい。または運送業者のドライバは第一の扉51から小部屋4に入り、小部屋4に設置されている窓口装置10を操作して、その窓口装置10の自動排出機能が運送業者のドライバの引き受ける荷物を自動排出してもよい。
【0014】
図2は本実施形態に係る窓口装置の処理概要を示す図である。
窓口装置10は、運送依頼者が荷物を引き受け口にセットする(状態A)。運送依頼者は自身が携帯する端末40で運送管理情報を示すコード画像を窓口装置10のコードリーダに翳す。運送管理情報は事前に運送業者が提供するウェブサービスにおいて運送依頼者の登録情報の登録に基づいて運送依頼者の端末40に送信された情報であってよい。当該登録情報には、運送依頼者が登録された依頼者情報、運送元、運送先、運送物の名称などの情報が含まれてよい。コードリーダはコード画像を認識し、運送管理情報を読み込む。なお窓口装置10のコードリーダは荷物に印字されているコード画像を認識し、運送管理情報を読み込んでもよい。窓口装置10は重量計や寸法計測装置を用いて自動で荷物の重量と寸法を計測する(状態B)。窓口装置10は重量や寸法に基づく運送料金を算出し、表示装置に運送料金を表示する。また窓口装置10は決済装置を備えており運送依頼者から入力された金額情報や口座情報等を用いて決済処理を行う。なお窓口装置10は運送管理情報に基づいて決済を行ってもよい。窓口装置10は決済処理が完了すると、シャッターを閉じる(状態C)。窓口装置10の印刷装置は運送管理情報に基づいて預り票の情報を生成し、預り票を印刷し排出する。預り票は運送依頼者が受け取る。窓口装置10のラベリング装置は運送管理情報に基づいて仕分けコードラベルを印刷し、荷物に自動添付する。窓口装置10は荷物を倉庫2に引き込む。
【0015】
図3は本実施形態に係る窓口装置の設置例を示す図である。
窓口装置10はカウンター31の横に設置されてもよい。カウンター31にはコンビニエンスストアなどの荷受作業の店員が待機していてもよい。窓口装置10はコンビニエンスストアなどの荷受業者のレジ近傍に設けられていてもよい。
【0016】
図4は本実施形態に係る荷物管理システムの詳細を示す図である。
荷物管理システム1は、さらに倉庫制御装置300を備える。倉庫制御装置300は倉庫2に設けられた格納装置22やベルトコンベア23を制御する。窓口装置10は倉庫2に荷物を引き込む際に倉庫制御装置300へ運送管理情報を送信する。倉庫制御装置300は運送管理情報の受信に基づいて、ベルトコンベア23と格納装置22を制御し、荷物を格納装置22の所定の位置に運搬する。格納装置22は立体的に荷物を配置できる構造を備えてよい。
図4には窓口装置10を1つのみ示しているが、荷物管理システム1には複数の窓口装置10が設けられ、各窓口装置10が倉庫制御装置300と通信接続され、またベルトコンベア23と接続される。
【0017】
窓口装置10は倉庫2に格納されている荷物を、運送業者の操作に基づいて排出する。この時、窓口装置10は、運送業者の運送者のドライバ等の担当者が端末40等に表示させて提示した運送管理情報などを読み込む。窓口装置10は運送管理情報を倉庫制御装置300へ出力する。倉庫制御装置300は運送管理情報に基づいて、格納装置22に格納されている排出対象の荷物を特定し、その荷物が排出されるよう格納装置22やベルトコンベア23を制御する。窓口装置10はベルトコンベア23で搬送されてきた荷物を一つずつ排出口から排出する。運送業者は排出口から排出された荷物を運送車の荷台に積む。運送業者は運送車を運転し、運送先へ荷物を運送する。
【0018】
図5は本実施形態に係る窓口装置の概略構成を示す図である。
窓口装置10は、引受部110、タッチパネル120、二次元コードリーダ122、カードリーダ124、預かり票排出部126、メインディスプレイ130、インターフォン140、シャッター150、ラベル貼付装置160及び排出部170を備える。更に、窓口装置10は、人感センサ190、窓口制御装置200、重量測定装置210、寸法測定装置220、撮像装置230、文字認識装置240、搬送装置250及び通信装置260を備える。
【0019】
通信装置260は、イーサネット(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)等の有線又は無線による通信規格に対応した通信モジュール等により構成される。通信装置260は、窓口装置10と、運送業者サーバ30等の他の装置との通信を行うための装置である。その他の各部の詳細については後述する。
【0020】
図6は本実施形態に係る窓口制御装置のハードウェア構成を示す図である。
窓口制御装置200は、演算、制御及び記憶の機能を備えたコンピュータであり、主として、窓口装置10の制御を行う。窓口制御装置200は、サーバ、PC(Personal Computer)、マイクロコンピュータ、PLC(Programmable Logic Controller)等であり得る。また、窓口制御装置200は、窓口装置10の全体の制御を担うPCと機構部分の制御を担うPLCとを組み合わせる等、複数のハードウェアにより構成されていてもよい。
【0021】
窓口制御装置200は、CPU(Central Processing Unit)201、RAM(Random Access Memory)202、ROM(Read Only Memory)203、フラッシュメモリ204及びI/F(Interface)205を備える。CPU201、RAM202、ROM203、フラッシュメモリ204及びI/F205は、バス206を介して相互に接続される。なお、窓口制御装置200は、窓口装置10の各部を駆動するための不図示の駆動装置を備えていてもよい。
【0022】
図6では、窓口制御装置200を構成する各部が一体の装置として図示されているが、これらの機能の一部は外付け装置により提供されるものであってもよい。
【0023】
CPU201は、ROM203、フラッシュメモリ204等に記憶されたプログラムに従って所定の演算を行うとともに、窓口装置10の各部を制御する機能をも有するプロセッサである。RAM202は、揮発性記憶媒体から構成され、CPU201の動作に必要な一時的なメモリ領域を提供する。ROM203は、不揮発性記憶媒体から構成され、窓口制御装置200の動作に用いられるプログラム等の必要な情報を記憶する。フラッシュメモリ204は、不揮発性記憶媒体から構成され、取得した情報、窓口制御装置200動作用プログラム等の記憶を行う記憶装置である。
【0024】
I/F205は、イーサネット(登録商標)、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、USB(Universal Serial Bus)、RS-232C(Recommended Standard 232 version C)等の規格に基づく通信インターフェースである。I/F205は、各種の通信規格に対応した通信モジュール等により構成される。I/F205は、窓口制御装置200と、窓口装置10内の各部との通信に用いられる。
【0025】
なお、
図6に示されているハードウェア構成は例示であり、これら以外の装置が追加されていてもよく、一部の装置が設けられていなくてもよい。例えば、窓口制御装置200は、ディスプレイ等の表示装置を有していてもよく、ユーザからの操作を受け付ける入力装置を有していてもよい。また、一部の装置が同様の機能を有する別の装置に置換されていてもよい。例えば、フラッシュメモリ204は、HDD(Hard Disk Drive)等に置換されていてもよい。更に、本実施形態の一部の機能がネットワークを介して他の装置により提供されてもよく、本実施形態の機能が複数の装置に分散されて実現されるものであってもよい。例えば、フラッシュメモリ204は、クラウドストレージに置換されていてもよい。
【0026】
図7は本実施形態に係る窓口装置の全体斜視図である。
図中に示されている座標軸は、説明の便宜のために付されたものである。
引受部110は、運送依頼者が持参した荷物を引き受ける部分であり、窓口装置10の開口部とその内側に設けられた載置部111とを含む。引受部110の開口部は、引受口と呼ばれることもある。運送依頼者は、引受部110内の載置部111に荷物20を載置する。
図7は、載置部111に運送依頼者が荷物20を載置した直後の状態を示している。また、引受部110には、載置部111に近い高さに配されたガイド112が設けられている。運送依頼者は、まずガイド112に荷物20を載置して、その後、荷物20を滑らせるように載置部111に移動させることにより、スムーズに荷物20を載置することができる。載置部111には、搬送装置250であるベルトコンベアが備えられており、載置部111に載置された荷物20は、窓口装置10の奥方向(y軸の正方向)に向かって搬送される。なお、搬送装置250は、荷物20の搬送が可能であればベルトコンベア23以外の装置であってもよく、例えば、ローラコンベア、チェーンコンベア等であってもよい。
【0027】
タッチパネル120は、液晶ディスプレイ、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ等であって、操作入力用のGUI(Graphical User Interface)等の表示に用いられる。また、タッチパネル120には、タッチ操作に対応したタッチセンサが表示面上に備えられている。これにより、タッチパネル120は、表示の機能と入力を受け付ける機能とを兼ね備えている。運送依頼者は、タッチパネル120を操作することにより、運送依頼者の氏名、運送依頼者の住所、運送対象者の氏名、宛先等の運送依頼に必要な情報を入力することができる。なお、タッチパネル120への入力方法は、上述の情報を文字により入力するものであってもよいが、運送依頼者のID(Identifier)、荷物20から読み取った情報、運送依頼者の過去の履歴等から抽出された複数の候補を表示してユーザに選択させるものであってもよい。
【0028】
二次元コードリーダ122は、宛先等の情報を運送業者サーバ30に事前登録していた場合に、運送業者サーバ30から端末に配信されるQRコード(登録商標)等の二次元コードを読み取る装置である。運送依頼者は自らが保有する端末に二次元コードを表示させ、二次元コードリーダ122にかざすことにより、二次元コードに保持されている情報を二次元コードリーダ122に読み取らせることができる。二次元コードを活用した処理については後述する。
【0029】
カードリーダ124は、クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード、電子マネーカード、非接触通信の機能を有した携帯端末等の電子決済に対応したカードや端末から情報を読み取る装置である。カードリーダ124は、例えば、磁気ストライプカード、IC(Integrated Circuit)カード等に記憶されている情報の読み取りに対応した装置であり、読み取りの方式は接触型、非接触型のいずれであってもよい。このように、カードリーダ124は、窓口装置10の決済部として機能し、無人での決済が実現される。
【0030】
預かり票排出部126は、窓口装置10が荷物を引き受けた後に預かり票を印刷して排出する印刷装置である。預かり票には、荷物20を引き受けた旨、荷物20の種別、荷物20の寸法、荷物20の重量、荷物20の追跡番号、引き受け日時、窓口装置10の識別番号、預かり票の発行番号、連絡先等が記載される。預かり票の発行番号、荷物20の追跡番号等は、荷物20と対応付けられており、運送依頼者は、運送業者サーバ30にアクセスしてこれらの番号を入力することにより、荷物20の照会を行うことができる。
【0031】
メインディスプレイ130は、液晶ディスプレイ、OLEDディスプレイ等のタッチパネル120よりも大型なディスプレイである。メインディスプレイ130は、運送依頼者へのメッセージの表示等、運送依頼者への情報の通知に用いられる。
【0032】
インターフォン140は、窓口装置10の管理を行っている係員又はコールセンタの担当者に問い合わせを行うための電話である。窓口装置10は、原則として運送依頼者が単独で荷物20の引き渡し作業を行うことができるように構成されているため、通常は係員等への通知を行う必要はない。しかしながら、操作に不明点が生じた場合、不具合の発生時等に問い合せが必要となることもあり得るため、窓口装置10には、インターフォン140が備えられている。
【0033】
ラベル貼付装置160は、粘着紙等に所定の情報を印刷したラベルを作成し、窓口装置10の内部に搬送された荷物20にラベルを貼付するための装置である。このラベルには、宛先への配達に必要な住所等の情報、荷物集積所での荷物20の自動仕分けに必要なバーコード等の識別情報等が印刷される。ラベル貼付装置160は、直角移載機構、位置決め板、ラベル貼付アーム等を備えている。ラベル貼付装置160は、荷物20を直角移載機構によりx方向に移動させて位置決め板に沿うように位置決めしてから、ラベル貼付アームでラベルを荷物20に押し付けることにより、ラベルの貼付を行う。
【0034】
排出部170は、ラベルの貼付が完了した荷物20を排出するための窓口装置10の開口部を有する。排出部170の開口部は、排出口と呼ばれることもある。排出部170の開口部は、不図示であるが、引受部110と同様の形態である。なお、排出部170から排出された荷物20を更に搬送するためのベルトコンベア23が設置されている。排出部170から排出された荷物20は、自動的にベルトコンベア23の上に移され、ベルトコンベア23により倉庫2に搬送される。なお、このベルトコンベア23は、荷物20の搬送が可能であればベルトコンベア以外の装置であってもよく、例えば、ローラコンベア、チェーンコンベア等であってもよい。
【0035】
人感センサ190は、窓口装置10の前面に配されており、運送依頼者等の人物が窓口装置10の前面にいるか否かを検出するセンサである。人感センサ190は、例えば、赤外線センサ、光センサ、静電容量センサ等であり得る。
【0036】
引受部110、ラベル貼付装置160及び排出部170の下方には、これらの各部を支持する支持部180が設けられている。支持部180は窓口装置10の筐体で覆われており、筐体の内側の空間には、窓口制御装置200、通信装置260、各装置の駆動装置等の不図示の装置が配され得る。
【0037】
また、支持部180の下方には、キャスターが設けられていてもよく、その場合、窓口装置10を可搬とすることができる。この構成は、窓口装置10の設置場所を移動させることがある場合に有効である。
【0038】
シャッター150は、引受部110の前面(第1のシャッター位置)又は引受部110と、ラベル貼付装置160との間(第2のシャッター位置)に移動自在に設けられている遮蔽部材である。シャッター150は窓口制御装置200の制御に応じて第1のシャッター位置と第2のシャッター位置の間を移動することができる。以下、シャッター150が第2のシャッター位置にある状態を開状態、シャッター150が第1のシャッター位置にある状態を閉状態と呼ぶことがある。また、シャッター150を第2のシャッター位置に移動させることを「シャッター150を開ける」と表現し、シャッター150を第1のシャッター位置に移動させることを「シャッター150を閉じる」と表現することもある。
【0039】
なお、窓口装置10は、z方向の高さが約150cm、支持部180のz方向の高さが、約50cm、などの大きさであってよい。
【0040】
図8は本実施形態に係る窓口装置の全体斜視図である。
図8はシャッター150が閉状態である場合の窓口装置10の全体斜視図を示している。窓口装置10が使用されていないときには、
図8に示されるように、シャッター150は、引受部110を覆うことにより装置内部を保護する。また、搬送装置250の搬送中等、窓口装置10の駆動部が動いている場合にも、シャッター150が閉状態になることにより、運送依頼者が窓口装置10の内部に触れることができないようになるため、安全性が向上する。また、シャッター150が開状態である場合には、シャッター150は、ラベル貼付装置160の手前に配置され、引受部110へのアクセスを可能にしつつ、ラベル貼付装置160の内部を保護する機能を有する。
【0041】
図9は本実施形態に係る窓口装置における荷物の搬送を示す模式図である。
内部機構を示すため、
図9においては、窓口装置10の筐体等、荷物20の搬送の説明に不要な部材については不図示としている。
【0042】
搬送装置250は、y軸の正方向又は負方向に荷物20を搬送するベルトコンベア23である。
図9は、荷物20がy軸の正方向に向かって搬送されている途中の状態を示している。図中の一点鎖線Eは筐体の内壁の位置を示している。また、図中の破線は、開状態におけるシャッター150の位置を示している。
【0043】
図10は本実施形態に係る窓口装置における載置部の構成を示す断面図である。
図10は、載置部111の近傍におけるy―z断面を示している。
図9及び
図10を参照して重量測定装置210の構成を説明する。
【0044】
重量測定装置210は、荷重に応じた信号を生成する重量センサを含んで構成される。重量測定装置210は、載置部111に荷物20が載置されているときに、荷物20及び載置部111から受ける荷重を測定できるように、載置部111の下方に取り付けられている。重量測定装置210で生成された信号は、重量測定装置210から窓口制御装置200に送信され、荷物20の重量を示すデータとしてフラッシュメモリ204等の記憶装置に記憶される。このように、重量測定装置210は、窓口装置10の重量取得部として機能する。なお、重量の取得の過程において、窓口制御装置200又は重量測定装置210は、載置部111の重量を差し引いて荷物20の正味の重量を取得する処理を行う。
【0045】
図11は本実施形態に係る寸法測定装置の構成を示す模式図である。
図12は本実施形態に係る第1投光器の構成を示す模式図である。
図9、
図11及び
図12を参照して寸法測定装置220の構成を説明する。寸法測定装置220は、第1投光器221、第1受光器222、第2投光器223、第2受光器224及び寸法算出部225を備える。第1投光器221、第1受光器222、第2投光器223及ぶ第2受光器224は窓口制御装置200により制御される。窓口制御装置200は、プログラムを実行することにより、寸法算出部225として機能する。あるいは、寸法算出部225は、窓口制御装置200とは別のハードウェアにより構成されていてもよい。
【0046】
図12に示されるように、第1投光器221は、x方向に並ぶ複数の発光素子226を備えている。発光素子226は、例えば、赤外線を発するLED(Light Emitting Diode)である。発光素子226は、千鳥配置になっており、これにより、発光素子226を一直線に並べた場合と比べてx方向のピッチを小さくして、寸法測定の分解能を向上させることができる。発光素子226のx方向のピッチは例えば5mmであり、これにより、5mm程度の分解能で荷物20の寸法を測定することが可能となる。
【0047】
第1投光器221の複数の発光素子226はそれぞれ、z軸の正方向に平行に光を発する。第1受光器222は、発光素子226のそれぞれに対応する受光素子を有している。受光素子は、例えば、赤外線を受けて電気信号を生成するフォトダイオードである。受光素子も
図12と同様に配列されているため、第1受光器222の受光素子の配置に関する詳細な説明は省略する。
【0048】
第2投光器223の複数の発光素子226はそれぞれ、x軸の負方向に平行に光を発する。第2受光器224は、発光素子226のそれぞれに対応する受光素子を有している。第2投光器223、第2受光器224の構造は、それぞれ、第1投光器221、第1受光器222と同様である。
【0049】
第1投光器221、第1受光器222、第2投光器223及び第2受光器224で囲まれた検出領域を荷物20が通過すると、荷物20により遮られた範囲の受光素子で検出される光量が低下した状態となる。寸法算出部225は、検出光量が低下した受光素子の個数をカウントすることにより、荷物20の幅(x方向の寸法)と高さ(z方向の寸法)を計測することができる。
【0050】
また、寸法算出部225は、受光素子での検出光量が低下した時間と、搬送装置250の搬送速度とを乗算することにより、荷物20の長さ(y方向の寸法)を計測することができる。以上により、寸法算出部225は、幅、長さ及び高さの3辺の寸法を取得することができる。荷物20の寸法は、フラッシュメモリ204等の記憶装置に記憶される。このように、寸法測定装置220は、窓口装置10の寸法取得部として機能する。
【0051】
再び
図9に戻り、撮像装置230について説明する。撮像装置230は、カメラ等の荷物20の画像を取得する装置である。撮像装置230は、搬送装置250によって搬送される荷物20の天面に貼付されている送り状21を撮影することができるように配置されている。送り状21は、運送依頼者の氏名、運送依頼者の住所、運送対象者の氏名、宛先等の運送依頼に必要な情報が所定のフォーマットで記入されたラベルである。運送依頼者は、送り状21をあらかじめ作成して荷物20の天面に貼付しておく。
【0052】
撮像装置230により撮影された送り状21の画像は、フラッシュメモリ204等の記憶装置に記憶される。その後、文字認識装置240は、送り状21の画像から送り状21に記載されている文字を認識する。文字認識装置240は、OCR(Optical Character Recognition)の機能を有するコンピュータである。文字認識装置240は、窓口制御装置200とは別のコンピュータであってもよいが、窓口制御装置200がOCRのプログラムを実行することにより、文字認識装置240として機能する構成であってもよい。文字認識装置240の機能は、窓口装置10の内部に含まれていてもよく、また、文字認識装置240は、窓口装置10の外部に設けられていてもよい。文字認識装置240は、運送依頼者の氏名、運送依頼者の住所、運送対象者の氏名、宛先等の運送依頼に必要な情報をテキストデータとして取得し、フラッシュメモリ204等の記憶装置に記憶させる。このように、撮像装置230及び文字認識装置240は、窓口装置10の宛先取得部として機能する。また、文字認識装置240は、送り状21の画像から運送会社を区別する情報を更に取得してもよい。
【0053】
図13は本実施形態に係る窓口制御装置の機能ブロック図である。
窓口制御装置200のCPU210は、予め窓口制御装置200に記憶する窓口制御プログラムを実行する。これにより窓口制御装置200は窓口制御部101、引受処理部102、排出処理部103の各機能を発揮する。
窓口制御部101は窓口制御装置の各機能部を制御する。
引受処理部102は、荷物に関する管理情報を送信先となる倉庫制御装置300へ送信し、荷物を引き受ける処理を行う。
排出処理部103は、管理情報を取得して当該管理情報に紐づく荷物を倉庫から排出する処理を行う。
【0054】
図14は本実施形態に係る窓口装置の処理フローを示す第一の図である。
図14を参照しつつ、窓口装置10によって実行される荷物引受処理を説明する。
【0055】
図14で示す処理は、人感センサ190が運送依頼者の接近を検出したとき等、荷物20の引き受けの必要が生じたときに開始される。荷物の引き受けの必要が生じたときの他の例としては、運送依頼者がタッチパネル120にタッチしたとき、運送依頼者が荷物20を引受部110に近づけたとき等が挙げられる。
【0056】
なお、荷物の引き受けの必要が生じる前の期間においては、シャッター150が閉状態になっていてもよい。その場合、窓口制御装置200は、荷物20の引き受けの必要が生じたときに、シャッター150を開ける制御を行う。また、荷物20の引き受けの必要が生じる前の期間においては、窓口装置10は、一部の機能が制限されたスリープ状態になっていてもよい。その場合、窓口制御装置200は、荷物20の引き受けの必要が生じたときに、窓口装置10をスリープ状態から復帰させる制御を行う。
【0057】
重量測定装置210、撮像装置230等は、窓口制御装置200の制御に基づいて、荷物20の載置を検出する(ステップS101)。荷物20の載置が検出された後、処理はステップS102に移行する。荷物20の検出は、例えば、重量測定装置210が荷物20の重量を検出することによって行われてもよく、撮像装置230により撮影される画像の解析によって行われてもよい。また、荷物検出用センサが更に設けられていてもよい。この場合、荷物検出用センサの検出領域は、載置部111の近傍とすることで、荷物20の載置を検出することができる。そして荷物20を検出すると、窓口制御装置200の引受処理部102が以下の引受処理を開始する。
【0058】
引受処理部102は、シャッター150を制御して、シャッター150を閉じる処理を行わせる(ステップS102)。これにより、窓口装置10の駆動部が動いているときに運送依頼者が窓口装置10の内部に触れることができないようになるため、安全性が向上する。また、処理中に運送依頼者が荷物20を持ち去ってしまうことを防ぐこともできる。シャッター150を閉じるタイミングは他のタイミングであってもよい。
【0059】
重量測定装置210は、引受処理部102の制御に基づいて、荷物20の重量を取得する(ステップS103)。取得された重量は、引受処理部102に送信され、フラッシュメモリ204に記憶される。
【0060】
撮像装置230及び文字認識装置240は、引受処理部102の制御に基づいて、荷物20に付された送り状21から荷物20の宛先を含む運送依頼に必要な情報を取得する(ステップS104)。取得された宛先等の情報は、引受処理部102に送信され、フラッシュメモリ204に記憶される。
【0061】
搬送装置250は、引受処理部102の制御に基づいて、荷物20の搬送を開始する(ステップS105)。寸法測定装置220は、窓口制御装置200の制御に基づいて、荷物20の幅、長さ及び高さの寸法を取得する(ステップS106)。取得された寸法は、窓口制御装置200に送信され、フラッシュメモリ204に記憶される。
【0062】
引受処理部102は、荷物20の重量、宛先及び寸法に基づいて荷物20の運送料金を算出する(ステップS107)。運送料金の算出方法について、
図15を参照して説明する。
【0063】
図15は本実施形態に係る運送料金の算出に用いられるテーブルの一例である。
図15に示されるように、運送料金は、発送元の所在地、宛先、荷物20の幅、長さ及び高さの3辺の合計値、荷物20の重量に基づいて定められる。フラッシュメモリ204には、
図15に示されるようなテーブルがあらかじめ記憶されている。また、発送元は、窓口装置10の設置場所と一致するため、事前に確定しており、フラッシュメモリ204に記憶されている。したがって、引受処理部102は、取得された宛先、重量、幅、長さ及び高さの情報から、幅、長さ及び高さの合計値を算出して、
図15のテーブルを参照するという処理により、自動的に運送料金を取得することができる。このように引受処理部102は窓口装置10の運送料金算出部として機能し、運送料金の自動算出が実現される。
【0064】
なお、テーブルの参照に基づく運送料金の算出方法は一例であり、これ以外の方法で運送料金が算出されるものであってもよい。例えば、運送料金は、あらかじめ定義されている関数により算出されてもよく、他のサーバに情報を送信して問い合せることにより取得されてもよい。
【0065】
引受処理部102はタッチパネル120又はメインディスプレイ130に運送料金を表示し、運送依頼者に運送料金の決済を促す。更に、引受処理部102は、カードリーダ124を、電子決済を受け付け可能な状態に駆動する。運送依頼者がNFCカード等をカードリーダ124に読み取らせて電子決済を行うと、窓口制御装置200は、取得された宛先、重量、幅、長さ及び高さから算出された運送料金が正しく決済されたか否かを判定する。運送料金が正しく決済された場合、引受処理部102は、カードリーダその決済を受け付ける(ステップS108)。
【0066】
引受処理部102は預かり票排出部126に預り票を印刷するよう指示する。これにより預かり票排出部126は、預かり票を印刷し、排出する(ステップS109)。
【0067】
引受処理部102はラベル貼付装置160にラベルの印刷と添付を指示する。ラベル貼付装置160は、ラベルを印刷し、荷物20にラベルを貼り付ける(ステップS110)。なお、この処理において、搬送装置250は、引受処理部102の制御に基づいて、ラベルの貼付に適切な位置に荷物20を誘導する。
【0068】
引受処理部102は搬送装置250を制御し格納するよう指示する。搬送装置250は、引受処理部102の制御に基づいて、更に荷物20をy軸の正方向に移動させ、排出部170から倉庫2の方向へ荷物20を搬送する(ステップS111)。引受処理部102は荷物の寸法、重量や宛先の情報を取得し、それらの情報を含む運送管理情報を生成する。運送管理情報には、さらに運送依頼者の氏名、連絡先、受付番号などが含まれてよい。引受処理部102は送信先装置となる倉庫制御装置300に運送管理情報を含む格納要求を出力する(ステップS112)。倉庫制御装置300は荷物20を倉庫2内の格納装置22にベルトコンベア23を用いて搬送する。
【0069】
本実施形態の窓口装置10は、運送依頼者が持参した荷物20を受け入れるとともに、運送料金の算出等に必要となる荷物20の重量、宛先及び寸法を自動的に取得することができる。したがって、本実施形態によれば、荷物の自動引き受けに必要な情報を自動的に取得することができる窓口装置10が提供される。
【0070】
また、本実施形態の窓口装置10は、荷物20の引受時に重量、宛先及び寸法を自動的に取得することができる。これにより、荷物20の引き受けの前に登録した重量、宛先及び寸法をそのまま用いる場合のように引受時以外のタイミングでこれらの情報を取得した場合と比較して、荷物20の実際の重量、宛先及び寸法を確実に取得することができる。
【0071】
上述の処理では、窓口装置10が荷物20の重量、宛先及び寸法を取得して荷物20を引き受ける場合について説明した。しかしながら、運送依頼者が荷物20の重量、宛先及び寸法を事前登録しており、その事前登録の結果、運送依頼者の端末40に送信された運送管理情報に基づいて窓口装置10が引受処理を行ってもよい。
【0072】
図16は本実施形態に係る荷物管理システムの他の構成例を示す図である。
窓口装置10と倉庫制御装置300は通信ネットワークを介して運送業者サーバ30に接続される。運送業者サーバ30はウェブサーバの機能を有しており、インターネットに接続される。運送依頼者は端末40を所有する。運送依頼者は端末40を用いて運送業者サーバ30が提供するウェブサービスにインターネットを介して接続する。運送業者サーバ30は窓口装置10や倉庫制御装置300から取得した情報に基づいて荷物を管理するための処理を行うようにしてもよい。
【0073】
運送業者サーバ30に備わるウェブサーバの機能は、運送依頼者が運送を依頼しようとする荷物20の重量、宛先及び寸法等の搬送料金の決定に必要な情報及び、運送依頼者の氏名、住所、運送先の氏名、住所等の運送に必要な情報等を事前登録するためのウェブサービスを提供する。事前登録は、運送業者が配布する登録用のアプリケーションソフトを用いて行ってもよく、事前登録用のウェブサイトにアクセスして行ってもよい。
【0074】
図17は本実施形態に係る倉庫制御装置の機能ブロック図である。
倉庫制御装置300はコンピュータサーバである。従って倉庫制御装置300も、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、データベース、通信モジュール等の各ハードウェアを備える。
【0075】
そして倉庫制御装置300のCPUは倉庫制御プログラムを実行する。これにより倉庫制御装置300は倉庫制御部211と格納管理部212を備える。倉庫制御装置3001は格納管理部212を制御する。格納管理部212は、倉庫2に備わる格納装置22やベルトコンベア23を制御する。
【0076】
図18は本実施形態に係る事前登録画面を示す図である。
運送依頼者は端末40を操作して、運送業者サーバ30に端末40を通信接続させる。運送業者サーバ30のウェブサーバ機能は、ログイン画面のデータを端末40に送信する。運送依頼者は端末40を操作して、自らのID(ユーザID AAA)をログイン画面に入力する。これにより端末40はウェブサーバ機能が提供する事前登録のウェブサービスにログインする。すると運送業者サーバ30は、
図18で示すような事前登録画面のデータを端末40に送信し、端末40が当該事前登録のデータに基づく画面を表示する。例えば、端末40は、運送依頼者が運送先の住所、氏名と、荷物20の重量、寸法(3辺の合計)とを入力されると、運送料金を自動計算し、画面に表示する。なお、ここで運送依頼者が入力する重量及び寸法は、窓口装置10で測定されたものではなく、運送依頼者が自分で重量計、巻尺等を用いて測定した重量及び寸法である。
【0077】
運用依頼者が事前登録の画面において確定ボタンを押下すると、端末40は入力された情報を、運送業者サーバ30へ送信する。運送業者サーバ30は、受信した情報を運送依頼者のIDに紐づけてデータベース等に記憶する。これにより事前登録が完了する。なお、確定ボタンの押下時に、運送依頼者のクレジットカード等により電子決済が行われる。運送依頼者の氏名、住所、決済情報(クレジットカード番号等)等は、ユーザIDの登録時にあらかじめ運送業者サーバ30に登録されているものとしているが、これらを入力する入力領域が更に登録画面に追加されていてもよい。
【0078】
図19は本実施形態に係る登録完了画面を示す図である。
運送依頼者が確定ボタンを押下して登録が完了すると、運送業者サーバ30は、受付番号と二次元コードとを生成し、受付番号と二次元コードを含む登録完了画面のデータを端末40に送信する。この受付番号は、運送予定の荷物20に一意に対応付けられた識別情報である。また、二次元コードは、受付番号又はこれに相当する情報を含む。二次元コードは、住所、郵便番号等の荷物20の運送又は荷物20の仕分けに必要な運送管理情報を更に含む。
【0079】
図20は本実施形態に係る窓口装置の処理フローを示す第二の図である。
図21は本実施形態に係る窓口装置の処理フローを示す第三の図である。
図20及び
図21を参照しつつ、窓口装置10によって実行される荷物の他の引受処理を説明する。なお、
図20及び
図21のフローチャートの各ステップにおいて、
図11に示すフローチャートと同様の符号が付されているものは、同様の処理が行われるものであるため、説明を省略又は簡略化する。
【0080】
図20及び
図21の処理も同様に、運送依頼者の接近等、荷物の引き受けの必要が生じたときに開始される。ステップS101の荷物の載置の検出は上述した処理と同様である。運送依頼者は端末40に登録完了画面のデータを表示させる。そして運送依頼者は端末40の画面を二次元コードリーダ122に翳す。二次元コードリーダ122は、窓口制御装置200の制御に基づいて、運送依頼者が持参した端末40に表示されている二次元コードを読み取る処理を行う(ステップS121)。なおこの処理に先立って、窓口制御装置200の窓口制御部101は、二次元コードを二次元コードリーダ122にかざすように運送依頼者に促すメッセージをタッチパネル120又はメインディスプレイ130に表示させる制御を行ってもよい。このメッセージは、例えば、「スマートフォンに二次元コードを表示させて、読み取り部にかざしてください」というようなものであり得る。
【0081】
なお、ステップS101とステップS121の順序は逆であってもよく、両方を受付可
能にして順序を運送依頼者に選択させてもよい。
【0082】
二次元コードリーダ122は、取得した二次元コードから宛先等を含む運送管理情報を取得する(ステップS122)。取得された運送管理情報は、窓口制御装置200に送信され、フラッシュメモリ204に記憶される。このように、二次元コードリーダ122は、窓口装置10の宛先取得部として機能する。なお、二次元コードリーダ122は、撮影機能のみを有しているものであってもよく、その場合、窓口制御装置200が、二次元コードの解読プログラムを実行して、撮影された画像から宛先等の情報を取得することができる。また、本ステップにおける情報の取得は二次元コードに含まれている情報を取得するものであってもよいが、二次元コードに含まれている受付番号を運送業者サーバ30に送信し、受付番号に対応する情報を要求することにより、情報を取得するものであってもよい。このように、窓口制御装置200及び二次元コードリーダ122は、窓口装置10の宛先取得部として機能する。
【0083】
ステップS102及びステップS103の処理は、上述の処理と同様であるため説明を省略する。窓口制御装置200の引受処理部102は、取得した荷物20の重量が、所定の範囲内であるか否かを判定する(ステップS123)。引受処理部102は、重量が所定の範囲内である場合(ステップS123においてYES)、ステップS104の処理に移行する。引受処理部102は、重量が所定の範囲内ではない場合(ステップS123においてNO)、ステップS125に処理を移行する。
【0084】
なお、本処理において、重量に関して「所定の範囲」であるとは、運送依頼者が事前登録した重量と重量測定装置210により取得された重量とが実質的に同一であるといえる程度の範囲であり得る。例えば、「所定の範囲」は、事前登録した重量から測定誤差程度の範囲内であり得る。あるいは、「所定の範囲」は、事前登録した重量に基づいて算出された運送料金に対して、運送料金が変化しない範囲又は運送料金が増加しない範囲であり得る。ステップS104の宛先を取得する処理は、上述の処理と同様であるため説明を省略する。
【0085】
引受処理部102は、取得した荷物20の宛先が、適切なものであるか否かを判定する(ステップS124)。引受処理部102は、宛先が適切なものである場合(ステップS124においてYES)、
図22のステップS105の処理に移行する。引受処理部102は、宛先が適切なものではない場合(ステップS124においてNO)、ステップS125の処理に移行する。
【0086】
なお、本処理において宛先が「適切」である場合とは、運送依頼者が事前登録した宛先と文字認識装置240により取得された宛先とが同一である場合であり得る。他方、本処理において宛先が「適切」ではない場合とは、運送依頼者が事前登録した所定の宛先と文字認識装置240により取得された宛先とが異なっている場合、あるいは、文字認識装置240により宛先が読み取れなかった場合であり得る。
【0087】
引受処理部102は、重量が所定範囲外であること、又は宛先が適切でないことを運送依頼者に警告するメッセージをタッチパネル120又はメインディスプレイ130に表示する(ステップS125)。このメッセージは例えば、「荷物の重量が事前登録と相違するため、お引き受けできません」、「荷物の宛先が事前登録と相違するため、お引き受けできません」、「荷物の宛先が読み取れません」等であり得る。なお、この警告は、窓口装置10がスピーカーを備えている場合には、音声によるものであってもよい。
【0088】
引受処理部102は、シャッター150を制御して、シャッター150を開ける処理を行う(ステップS126)。これにより、荷物20は、窓口装置10から取り出し可能な状態となり、運送依頼者に返却される。このように、窓口制御装置200の引受処理部102は、重量が所定の範囲外である場合又は宛先が適切でない場合に荷物20の搬送を開始しないように、搬送装置250を制御する。
【0089】
ステップS105及びステップS106の処理は、上述の処理と同様であるため説明を省略する。引受処理部102は、取得した荷物20の寸法が、所定の範囲内であるか否かを判定する(ステップS127)。引受処理部102は、寸法が所定の範囲内である場合(ステップS127においてYES)、ステップS109の処理に移行する。引受処理部102は、寸法が所定の範囲内ではない場合(ステップS127においてNO)、ステップS128の処理に移行する。
【0090】
なお、本処理において、寸法に関して「所定の範囲」であるとは、運送依頼者が事前登録した寸法と寸法測定装置220により取得された寸法とが実質的に同一であるといえる程度の範囲であり得る。例えば、「所定の範囲」は、事前登録した寸法から測定誤差程度の範囲内であり得る。あるいは、「所定の範囲」は、事前登録した寸法に基づいて算出された運送料金に対して、運送料金が変化しない範囲又は運送料金が増加しない範囲であり得る。また、事前登録した寸法と寸法測定装置220により取得された寸法との比較においては、寸法のうちの幅、長さ、高さのそれぞれについて比較が行われてもよく、処理の簡略化のため幅、長さ、高さの合計値に対して比較が行われてもよい。
【0091】
搬送装置250は、引受処理部102の制御に基づいて、搬送の向きを反転させ、荷物20を逆方向(y軸の負方向)に搬送させることにより、荷物20の位置を引受部110の近傍に戻す(ステップS128)。
【0092】
そして引受処理部102は、シャッター150を制御して、シャッター150を開ける(ステップS129)。これにより、荷物20は、窓口装置10から取り出し可能な状態となり、運送依頼者に返却される。
【0093】
ステップS109、ステップS110及びステップS111の処理は、上述の処理と同様であるため説明を省略する。引受処理部102は、送信先装置となる倉庫制御装置300に運送管理情報を含む格納要求を出力する(ステップS112)。倉庫制御装置300は荷物20を倉庫2内の格納装置22にベルトコンベア23を用いて搬送する。
【0094】
上述の処理において、窓口制御装置200は、取得した重量、寸法及び宛先が事前登録された情報と比較して適切であるか否かを判定し、比較結果に応じて、荷物20の引き受けの可否を判定している。すなわち、窓口制御装置200はこの判定を行う判定部として機能している。そして、重量、寸法が所定の範囲外である場合又は宛先が適切でない場合には、荷物20の受け入れを拒否するように、搬送装置250の駆動が制御される。
【0095】
本実施形態の窓口装置10は、運送依頼者が持参した荷物20を受け入れるとともに、事前登録されている荷物20の情報の検証等に必要となる荷物20の重量、宛先及び寸法を自動的に取得することができる。したがって、本実施形態によれば、荷物の自動引き受けに必要な情報を自動的に取得することができる窓口装置10が提供される。
【0096】
また、本実施形態の窓口装置10は、搬送装置250を備えている。窓口装置10は、運送依頼者が持参した荷物20を受け入れて、荷物20の重量、寸法等を自動的に取得し、これらの情報に基づいて、搬送装置250の駆動を制御する。これにより、重量、寸法等が不適切な荷物20を搬送しないようにすることができる。したがって、本実施形態によれば、荷物の自動引受を適切に行うことができる窓口装置10が提供される。
【0097】
上述のステップS121及びステップS122において、二次元コードを読み込むことにより、必要な運送管理情報の取得が行われているが、同様の情報が取得可能であれば、これ以外の手法であってもよい。例えば、運送依頼者にタッチパネル120にユーザID、受付番号等の識別情報を入力させることにより、窓口装置10が運送管理情報の送信要求を運送業者サーバ30に送信し、その結果、窓口装置10が運送業者サーバ30から運送管理情報を受信してもよい。また、あらかじめユーザID、受付番号等の識別情報と運送依頼者の顔画像等の生体情報とを対応付けておくことにより、窓口装置10は、顔認証等の生体認証を利用して運送依頼者を特定し、運送業者サーバ30から情報の取得を行うこともできる。
【0098】
なお、本実施形態においては二次元コードを用いる例を説明したが、必要な情報量を確保することができれば、二次元コードではなく一次元コードを用いてもよい。一次元コード及び二次元コードはより一般的にコードと呼ばれることもある。
【0099】
上述の処理において引受処理部102は、運送依頼者に対して運送業者を指定する情報を出力し、その結果、運送依頼者が指定した運送業者が荷物を運送するよう制御してもよい。この場合、引受処理部102は、例えば上述のステップS106の後、ステップS107の処理において、複数の異なる運送業者それぞれが当該荷物を運送した場合の運送料金を算出する。また引受処理部102は、運送業者ごとに運送先までの運送先予想時間を算出する。例えば運送予想時間は運送元(窓口装置10が設置されている点)から運送先までの情報を、各運送業者が運営する複数の運送業者サーバ30へ送信する。
【0100】
各運送業者サーバ30は、運送元から運送先までの運送予想時間を算出する。運送業者サーバ30は過去の運送元と運送先と運送予想時間との対応関係に基づいて機械学習により運送予想時間の算出モデルを算出し、当該算出モデルを用いて運送予想時間を算出してよい。そして各運送業者サーバ30は運送予想時間を窓口装置10へ送信する。
【0101】
窓口装置10の引受処理部102は、複数の運送業者サーバ30から運送予想時間を受信する。引受処理部102は、運送料金と運送予想時間とを含むサービス内容情報をタッチパネル120又はメインディスプレイ130へ出力する。運送依頼者はタッチパネル120又はメインディスプレイ130において表示されたサービス内容情報に基づいて、運送業者を選択する。例えばタッチパネル120に複数の運送業者の業者名が表示され、その業者名から所望の運送業者をタッチする。すると引受処理部102はステップS107において、選択された運送業者について算出した運送料金を用いて移行の引受処理を行う。なお、運送業者が指定された場合、引受処理部102は運送管理情報に運送業者の識別情報を格納する。
【0102】
この処理によれば、引受処理部11は、引受対象となる荷物の情報に基づいて運送業者ごとの異なるサービス内容を示す情報を出力し、そのサービス内容を示す情報の出力の結果、運送依頼者から入力を受け付けた指定運送業者と、当該荷物の運送に関する情報を含む運送管理情報を生成している。そして引受処理部11は、当該運送管理情報に基づいて自動引受機能の処理を行っている。
【0103】
図22は本実施形態に係る倉庫制御装置の処理フローを示す第一の図である。
倉庫制御装置300の倉庫制御部211は、窓口装置10の引受処理部11から格納要求を受信する(ステップS221)。すると、倉庫制御部211は、格納要求に含まれる運送管理情報を取得する(ステップS222)。倉庫制御部211は運送管理情報を格納管理部212へ出力する。格納管理部212は運送管理情報に含まれる運送業者を特定する(ステップS223)。格納管理部212は特定した運送業者の識別情報に基づいて、荷物20の格納装置22における格納位置を決定する(ステップS224)。例えば、運送業者ごとに格納装置22における格納領域が定まっている。格納管理部212は運送業者の識別情報に対応する格納領域において空いている格納位置を決定する。そして格納管理部212はベルトコンベア23と格納装置22を制御して、決定した格納位置に荷物20を搬送する(ステップS225)。
【0104】
図22で示す処理は、格納管理部212が、運送管理情報に基づいて、運送業者の運送効率の向上に繋がる格納位置を算出し、倉庫の当該格納位置に当該運送管理情報に対応する引受対象となる荷物20を格納する処理の一態様である。
【0105】
図23は本実施形態に係る倉庫制御装置の処理フローを示す第二の図である。
倉庫制御装置300の倉庫制御部211は、窓口装置10の引受処理部11から格納要求を受信する(ステップS231)。すると、倉庫制御部211は、格納要求に含まれる運送管理情報を取得する(ステップS232)。倉庫制御部211は運送管理情報を格納管理部212へ出力する。格納管理部212は運送管理情報に含まれる運送先を特定する(ステップS223)。格納管理部212は特定した運送先に基づいて、荷物20の格納装置22における格納位置を決定する(ステップS234)。例えば、運送業者のドライバは、運送先が同一エリアと設定される複数の荷物20の格納装置22の排出を指示する。この場合ドライバは、同一エリアに運送する複数の荷物を排出し、運送車の荷台にそれら荷物を積むことができる。ドライバは一つずつ同一エリアを運送先とする荷物を排出させる操作を窓口装置10に入力する必要が無くなるため、荷物20の排出時間の短縮につながる。このようなことを想定し、格納管理部121は予め運送エリアごとに設定された格納装置22における格納領域を記憶している。格納管理部212は運送先に対応する格納領域において空いている格納位置を決定する。そして格納管理部212はベルトコンベア23と格納装置22を制御して、決定した格納位置に荷物20を搬送する(ステップS235)。
【0106】
図23で示す処理は、格納管理部212が、運送管理情報に基づいて、排出時間の短縮に繋がる格納位置を算出し、倉庫の当該格納位置に当該管理情報に対応する引受対象となる荷物を格納する処理の一態様である。
【0107】
図24は本実施形態に係る倉庫制御装置の処理フローを示す第三の図である。
倉庫制御装置300の格納管理部212は、倉庫2に格納された荷物20の格納量に基づいて所定の通知先に格納量に基づく通知情報を通知してもよい。例えば格納管理部212は運送業者ごと運送先エリアに対して定められた格納領域における、荷物20の格納率を算出する。たとえば、ある格納領域の格納可能数と、現在の格納数をデータベースから読み取る(ステップS241)。そして格納可能数に対する格納数の割合を格納率として算出する(ステップS242)。格納管理部212は格納率が所定の閾値以上であるかを判定する(ステップS243)。格納管理部212は格納率が所定の閾値以上である場合には、その格納領域に対応する運送業者を通知先と特定する(ステップS244)。格納管理部212は特定した運送業者の運送業者サーバ30に、倉庫2の識別情報と格納率とを含む運送要求情報を送信する(ステップS245)。運送要求情報は運送業者に運送を行うよう要求する情報である。運送業者サーバ30は、運送要求情報を受信すると、所定の装置に運送要求情報を出力する。例えば、管理モニタなどに運送要求情報を出力する。管理モニタは、運送要求情報が示す倉庫2の識別情報と、格納率とを表示する。運送業者の担当者は、識別情報で特定される倉庫2に運送車のドライバを向かわせる手配を行う。
【0108】
図25は本実施形態に係る倉庫制御装置の処理フローを示す第四の図である。
倉庫制御装置300の格納管理部212は、倉庫2に格納された荷物20の格納時間に基づいて所定の通知先に格納量に基づく通知情報を通知してもよい。例えば格納管理部212は、データベースに荷物20ごと格納時刻を記録する。そして格納管理部212は、現在時刻と格納時刻の差である格納時間を格納装置22に格納している荷物20毎に算出する(ステップS251)。格納管理部212は格納時間が閾値を越えている荷物があるかを判定する(ステップS252)。格納管理部212は格納時間が閾値を越えている荷物が有る場合、その荷物20の運送管理情報をデータベースから取得する(ステップS253)。格納管理部212は運送管理情報に含まれる運送業者を特定する(ステップS254)。格納管理部212は、格納管理部212は特定した運送業者の運送業者サーバ30に、倉庫2の識別情報と、格納時間が閾値を越えた荷物20運送管理情報とを含む運送要求情報を送信する(ステップS255)。運送業者サーバ30は、運送要求情報を受信すると、所定の装置に運送要求情報を出力する。例えば、管理モニタなどに運送要求情報を出力する。管理モニタは、運送要求情報が示す倉庫2の識別情報と、運送管理情報とを表示する。運送業者の担当者は、識別情報で特定される倉庫2に運送車のドライバを向かわせる手配を行う。
【0109】
図26は本実施形態に係る倉庫制御装置の処理フローを示す第五の図である。
格納管理部212は、倉庫2に格納された荷物20の格納量に基づいて自動引受処理の中止を判定してもよい。例えば格納管理部212は、格納装置22の格納可能数と、現在の格納数をデータベースから読み取る(ステップS261)。そして格納可能数に対する格納数の割合を格納率として算出する(ステップS262)。格納管理部212は格納率が所定の閾値以上であるかを判定する(ステップS263)。格納管理部212は格納率が所定の閾値以上である場合には、窓口装置10に対して引受中止を示す情報を送信する(ステップS264)。窓口装置10の引受処理部102は引受中止を示す情報を受信すると、引受処理を中止する。
【0110】
図27は本実施形態に係る倉庫制御装置の処理フローを示す第六の図である。
格納管理部212は、運送業者サーバ30から受信した予約情報が示す引受対象の荷物の個数と、倉庫2に格納されている荷物の個数の合計に基づいて、自動引受処理の中止を判定してもよい。例えば運送業者サーバ30は、運送依頼者の端末40の通信接続に基づいて事前登録を受け付ける際に、倉庫2の指定を受け付ける。すると運送業者サーバ30は事前登録の完了に基づいて、指定された倉庫2に備わる倉庫制御装置300へ、予約情報を送信する。予約情報には運送管理情報が含まれてよい。
【0111】
格納管理部212は運送業者サーバ30から予約情報を取得する(ステップS271)。格納管理部212は、運送管理情報に基づいて、自装置で記憶する予約数に1を加える(ステップS272)。格納管理部212は予約情報が示す運送管理情報の荷物20の引受処理を行った場合、予約数から1を減じる。そして、格納管理部212は、予約数と、現在、格納装置22に格納している荷物20の数の合計を算出する(ステップS273)。格納管理部212は予約数と、現在、格納装置22に格納している荷物20の数の合計が、格納可能数となったかを判定する(ステップS274)。格納管理部212は予約数と、現在、格納装置22に格納している荷物20の数の合計が、格納装置22の格納可能数に一致した場合、窓口装置10に対して引受中止を示す情報を送信する(ステップS275)。窓口装置10の引受処理部102は引受中止を示す情報を受信すると、引受処理を中止する。
【0112】
格納管理部212は、倉庫に格納された荷物の格納量などに基づいて引受中止と判定している場合には、他の荷物引受先の情報を窓口装置10へ出力するようにしてもよい。窓口装置10は他の荷物引受先の情報を、タッチパネル120又はメインディスプレイ130へ出力する。これにより運送依頼者は、格納装置22の格納可能数の荷物20が格納されていることを確認し、他の荷物引受先の倉庫2へ移動する。なお格納管理部212は、引受中止などの場合には、荷物の引き受けが可能な他の荷物引受先の倉庫2の情報を、運送業者サーバ30に問い合わせる。運送業者サーバ30は、荷物引受先の情報を倉庫制御装置300へ送信する。荷物引受先の情報には、当該引受先となる倉庫2の地図情報や連絡先などが含まれていてよい。
【0113】
図28は本実施形態に係る倉庫制御装置の処理フローを示す第七の図である。
倉庫制御装置300の格納管理部212は、運送管理情報を取得し、当該運送管理情報に基づいて特定した排出対象となる1つまたは複数の荷物を特定し、当該荷物を格納位置から排出先となる窓口装置10まで順次排出する。
【0114】
窓口装置10において窓口制御装置200の排出処理部103は排出処理の開始を検出する。例えば、運送業者のドライバがタッチパネル120において表示されている排出処理の開始ボタンをタッチしたときに排出処理部103は排出処理の開始を検出する。ドライバは、端末40に運送管理情報の二次元コードを表示させる。ドライバが提示する運送管理情報には例えばドライバの所属する運送業者の識別情報がさらに含まれる。ドライバが提示する運送管理情報は、運送業者サーバ30がドライバの携帯する端末40に配信した情報であってよい。運送管理情報には、ドライバが荷物を運送する運送先エリアの情報が含まれてもよい。ドライバは、端末40の画面を二次元コードリーダ122に翳す。二次元コードリーダ122は、排出処理部103の制御に基づいて、ドライバが持参した端末40に表示されている二次元コードを読み取る処理を行う。なおこの処理に先立って、排出処理部103は、二次元コードを二次元コードリーダ122にかざすようにドライバに促すメッセージをタッチパネル120又はメインディスプレイ130に表示させる制御を行ってもよい。このメッセージは、例えば、「スマートフォンに二次元コードを表示させて、読み取り部にかざしてください」というようなものであり得る。
【0115】
二次元コードリーダ122は、取得した二次元コードから宛先等を含む運送管理情報を取得する。取得された運送管理情報は、排出処理部103に送信される。なお、二次元コードリーダ122は、撮影機能のみを有しているものであってもよく、その場合、窓口制御装置200が、二次元コードの解読プログラムを実行して、撮影された画像から運送管理情報を取得することができる。また、排出処理部103は、二次元コードに含まれている運送業者番号を運送業者サーバ30に送信し、運送業者番号に対応する運送管理情報を要求することにより、当該運送管理情報を取得するものであってもよい。
【0116】
排出処理部103は運送管理情報を倉庫制御装置300へ送信する。倉庫制御装置300は運送管理情報を受信する(ステップS281)。倉庫制御装置300の格納管理部212は運送管理情報に含まれる運送業者の識別情報や、ドライバが荷物を運送する運送先エリアの情報を取得する(ステップS282)。格納管理部212は、運送業者の識別情報や、運送先エリアの情報に紐づいてデータベースに記録される格納装置22の格納領域を特定する(ステップS283)。格納管理部212は特定した格納領域に格納されている荷物20の格納位置をデータベースから読み取る(ステップS284)。格納管理部212は、格納装置22とベルトコンベア23とを制御して、読み取った格納位置に格納されている荷物を窓口装置10まで排出する制御を行う(ステップS285)。
【0117】
窓口装置10においては、窓口制御装置200の排出処理部103が搬送装置250を制御して荷物を搬出する。搬送装置250は、排出処理部103の制御に基づいて、搬送の向きを反転させ、荷物20を逆方向(y軸の負方向)に搬送させることにより、荷物20の位置を引受部110の近傍に搬送する。
【0118】
そして倉庫制御装置300の格納管理部212の搬出処理と、窓口制御装置200の排出処理部103による排出処理とにより、窓口装置10から荷物が排出される。ドライバは排出された荷物を運送車の荷台に積み込む。そしてドライバは運送先へ荷物を運送する。
【0119】
図29は本実施形態に係る倉庫制御装置の処理フローを示す第八の図である。
倉庫制御装置300の格納管理部212は、運送先の個人の要求に基づいて、排出対象となる荷物を特定し、当該荷物を格納位置から排出先となる窓口装置まで排出してもよい。例えば運送先エリアに位置する倉庫2が運送先と指定されてもよい。この場合、荷物は運送先の倉庫2まで運送されて格納装置22に格納されている。格納装置22への荷物の格納は引受処理と同様である。そして運送先となる受取人の操作に基づいて、窓口装置10の窓口制御装置200の排出処理部103は排出処理の開始を検出する。
【0120】
例えば、受取人がタッチパネル120において表示されている排出処理の開始ボタンをタッチしたときに排出処理部103は排出処理の開始を検出する。受取人は、端末40に運送管理情報の二次元コードを表示させる。この運送管理情報は例えば、運送業者サーバ30から受取人のメールアドレス宛に送信される。運送管理情報には荷物の引受処理において発行された受付番号などが含まれてよい。
【0121】
受取人は、端末40の画面を二次元コードリーダ122に翳す。二次元コードリーダ122は、排出処理部103の制御に基づいて、受取人が持参した端末40に表示されている二次元コードを読み取る処理を行う。なおこの処理に先立って、排出処理部103は、二次元コードを二次元コードリーダ122にかざすように受取人に促すメッセージをタッチパネル120又はメインディスプレイ130に表示させる制御を行ってもよい。このメッセージは、例えば、「スマートフォンに二次元コードを表示させて、読み取り部にかざしてください」というようなものであり得る。
【0122】
二次元コードリーダ122は、取得した二次元コードから宛先等を含む運送管理情報を取得する。取得された運送管理情報は、排出処理部103に送信される。なお、二次元コードリーダ122は、撮影機能のみを有しているものであってもよく、その場合、窓口制御装置200が、二次元コードの解読プログラムを実行して、撮影された画像から運送管理情報を取得することができる。また、排出処理部103は、二次元コードに含まれている受付番号を運送業者サーバ30に送信し、受付番号に対応する運送管理情報を要求することにより、当該運送管理情報を取得するものであってもよい。
【0123】
排出処理部103は運送管理情報を倉庫制御装置300へ送信する。倉庫制御装置300は運送管理情報を受信する(ステップS291)。倉庫制御装置300の格納管理部212は運送管理情報に含まれる受付番号を取得する(ステップS292)。格納管理部212は、受付番号に紐づいてデータベースに記録される格納装置22の格納位置を特定する(ステップS293)。格納管理部212は、格納装置22とベルトコンベア23とを制御して、読み取った格納位置に格納されている荷物を窓口装置10まで排出する制御を行う(ステップS294)。
【0124】
窓口装置10においては、窓口制御装置200の排出処理部103が搬送装置250を制御して荷物を搬出する。搬送装置250は、排出処理部103の制御に基づいて、搬送の向きを反転させ、荷物20を逆方向(y軸の負方向)に搬送させることにより、荷物20の位置を引受部110の近傍に搬送する。
【0125】
そして倉庫制御装置300の格納管理部212の搬出処理と、窓口制御装置200の排出処理部103による排出処理とにより、窓口装置10から荷物が排出される。受付番号は排出された荷物を受け取る。
【0126】
以上の処理によれば、荷物管理システム1は、複数の荷物を格納する倉庫を備える。そして荷物管理システム1に備わる窓口装置10は、引受対象となる荷物を自動的に引き受けて倉庫2へ格納する自動引受機能と、排出対象となる荷物を倉庫2から自動的に排出する自動排出機能とを備えることができる。
【0127】
図30は本実施形態に係る窓口装置の最小構成を示す図である。
図31は本実施形態に係る最小構成の窓口装置による処理フローを示す図である。
窓口装置10は、少なくとも、自動引受機能の処理を行う引受処理部102と、自動排出機能の処理を行う排出処理部103とを備える。
引受処理部102は、荷物に関する管理情報を送信先となる倉庫制御装置300へ送信する(ステップS301)。
排出処理部103は、管理情報を取得して当該管理情報に紐づく荷物を倉庫2から排出する(ステップS302)。
【0128】
上述の各装置は、内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【0129】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0130】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0131】
(付記1)
複数の荷物を格納する倉庫と、
引受対象となる前記荷物を自動的に引き受けて前記倉庫へ格納する自動引受機能と、排出対象となる前記荷物を前記倉庫から自動的に排出する自動排出機能とを備える窓口装置と、
を備えた荷物管理システム。
【0132】
(付記2)
前記窓口装置は、前記自動引受機能の処理を行う引受処理部と、前記自動排出機能の処理を行う排出処理部と、を備え、
前記引受処理部は、前記荷物に関する管理情報を送信先装置へ送信し、
前記排出処理部は、前記管理情報を取得して当該管理情報に紐づく荷物を前記倉庫から排出する
付記1に記載の荷物管理システム。
【0133】
(付記3)
前記引受処理部は、前記引受対象となる前記荷物の情報に基づいて運送業者ごとの異なるサービス内容を示す情報を出力し、そのサービス内容を示す情報の出力の結果、運送依頼者から入力を受け付けた指定運送業者と、当該荷物の運送に関する情報を含む前記管理情報を生成し、当該管理情報に基づいて前記自動引受機能の処理を行う
付記2に記載の荷物管理システム。
【0134】
(付記4)
倉庫制御装置を備え、当該倉庫制御装置の格納管理部が、
前記管理情報に基づいて、運送業者の運送効率の向上に繋がる格納位置を算出し、前記倉庫の当該格納位置に当該管理情報に対応する前記引受対象となる荷物を格納する
付記2または付記3に記載の荷物管理システム。
【0135】
(付記5)
倉庫制御装置を備え、当該倉庫制御装置の格納管理部が、
前記管理情報に基づいて、排出時間の短縮に繋がる格納位置を算出し、前記倉庫の当該格納位置に当該管理情報に対応する前記引受対象となる荷物を格納する
付記2または付記3に記載の荷物管理システム。
【0136】
(付記6)
前記格納管理部は、前記倉庫に格納された前記荷物の格納量に基づいて所定の通知先に前記格納量に基づく通知情報を通知する
付記4または付記5に記載の荷物管理システム。
【0137】
(付記7)
前記格納管理部は、前記倉庫に格納された前記荷物の格納時間に基づいて所定の通知先に前記格納量に基づく通知情報を通知する
付記6に記載の荷物管理システム。
【0138】
(付記8)
前記格納管理部は、前記倉庫に格納された前記荷物の格納量に基づいて前記自動引受機能の処理の中止を判定する
付記5から付記7の何れか一つに記載の荷物管理システム。
【0139】
(付記9)
前記格納管理部は、他装置から取得した予約情報が示す前記引受対象の荷物の個数と、前記倉庫に格納する荷物の個数の合計に基づいて、前記自動引受機能の処理の中止を判定する
付記8に記載の荷物管理システム。
【0140】
(付記10)
前記格納管理部は、前記倉庫に格納された前記荷物の格納量に基づいて他の荷物引受先の情報を出力する
付記5から付記9の何れか一つに記載の荷物管理システム。
【0141】
(付記11)
前記格納管理部は、前記排出対象となる前記荷物を特定し、当該荷物を格納位置から排出先となる前記窓口装置まで排出する
付記4から付記10の何れか一つに記載の荷物管理システム。
【0142】
(付記12)
前記格納管理部は、運送管理情報を取得し、当該運送管理情報に基づいて特定した前記排出対象となる1つまたは複数の前記荷物を特定し、当該荷物を格納位置から排出先となる前記窓口装置まで順次排出する
付記4から付記11の何れか一つに記載の荷物管理システム。
【0143】
(付記13)
複数の荷物を格納する倉庫を備えた荷物管理システムにおいて、
引受対象となる前記荷物を自動的に引き受けて前記倉庫へ格納し、
排出対象となる前記荷物を前記倉庫から自動的に排出する
荷物管理方法。
【0144】
(付記14)
複数の荷物を格納する倉庫を備えた荷物管理システムの窓口装置のコンピュータに、
引受対象となる前記荷物を自動的に引き受けて前記倉庫へ格納する自動引受機能と、
排出対象となる前記荷物を前記倉庫から自動的に排出する自動排出機能と、
を実行させるプログラム。
【符号の説明】
【0145】
1・・・荷物管理システム
2・・・倉庫
10・・・窓口装置
20・・・荷物
30・・・運送業者サーバ
40・・・端末
101・・・窓口制御部
102・・・引受処理部
103・・・排出処理部
110・・・引受部
111・・・載置部
112・・・ガイド
120・・・タッチパネル
122・・・二次元コードリーダ
124・・・カードリーダ
126・・・預かり票排出部
130・・・メインディスプレイ
140・・・インターフォン
150・・・シャッター
160・・・ラベル貼付装置
170・・・ 排出部
180・・・支持部
190・・・人感センサ
200・・・窓口制御装置
211・・・倉庫制御部
212・・・格納管理部
210・・・ 重量測定装置
220・・・寸法測定装置
221・・・第1投光器
222・・・第1受光器
223・・・第2投光器
224・・・第2受光器
225・・・寸法算出部
226・・・発光素子
230・・・撮像装置
240・・・文字認識装置
250・・・搬送装置
260・・・通信装置
300・・・倉庫制御装置