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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-07
(45)【発行日】2024-10-16
(54)【発明の名称】電極組立体及びこれを含む二次電池
(51)【国際特許分類】
   H01M 10/0587 20100101AFI20241008BHJP
   H01M 4/13 20100101ALI20241008BHJP
   H01M 10/052 20100101ALI20241008BHJP
   H01M 50/489 20210101ALI20241008BHJP
   H01M 50/538 20210101ALI20241008BHJP
   H01M 50/586 20210101ALN20241008BHJP
【FI】
H01M10/0587
H01M4/13
H01M10/052
H01M50/489
H01M50/538
H01M50/586
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2021500392
(86)(22)【出願日】2019-07-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-11-18
(86)【国際出願番号】 KR2019008948
(87)【国際公開番号】W WO2020017923
(87)【国際公開日】2020-01-23
【審査請求日】2021-01-12
【審判番号】
【審判請求日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】10-2018-0084529
(32)【優先日】2018-07-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0066144
(32)【優先日】2019-06-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リム、ハエ ジン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ミン
(72)【発明者】
【氏名】キム、サン ウク
【合議体】
【審判長】井上 信一
【審判官】山本 章裕
【審判官】須原 宏光
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-169247(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 10/
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極組立体であって、
正極集電体上に正極活物質が積層されて形成される領域である正極活物質部、及び前記正極活物質が積層されていない領域である正極無地部を含む正極シート;
前記正極無地部に備えられる正極タブ;
負極集電体上に負極活物質が積層されて形成される領域である負極活物質部、及び前記負極活物質が積層されていない領域である負極無地部を含む負極シート;
前記負極無地部に備えられる負極タブ;及び
前記正極シート及び前記負極シートの間を絶縁する分離膜を含み、
前記正極無地部は、前記正極シートにおいて互いに離隔された2部分として形成された第1正極無地部及び第2正極無地部を含み、
前記負極無地部は、前記負極シートの両側部の間に形成された第1負極無地部と、前記負極シートの両側部に形成された第2負極無地部及び第3負極無地部とを含み、
前記第1正極無地部または前記第2正極無地部と前記第1負極無地部とが互いに対応される位置に形成され、
前記正極タブは前記第1正極無地部に備えられる第1正極タブ、及び前記第2正極無地部に備えられる第2正極タブを含み、負極タブは第1負極無地部に備えられる第1負極タブを含み、
前記第1正極無地部と前記第1負極無地部とが互いに対応される位置に形成される場合、前記第1正極タブ及び前記第1負極タブは、前記正極シートと前記負極シートとが互いに対向する方向に対して互いに重畳されないように備えられ、
前記第2正極無地部と前記第1負極無地部とが互いに対応される位置に形成される場合、前記第2正極タブ及び前記第1負極タブは、前記正極シートと前記負極シートとが互いに対向する方向に対して互いに重畳されないように備えられる、電極組立体。
【請求項2】
前記負極タブは、前記第2負極無地部に備えられる第2負極タブ、及び前記第3負極無地部に備えられる第3負極タブを含む、請求項1に記載の電極組立体。
【請求項3】
前記電極組立体は、リチウムイオン二次電池用電極組立体であって、
前記正極シートと、前記分離膜及び前記負極シートは、交互に積層されて巻き取られ、
前記第1負極タブを覆うように前記第1負極無地部に第1負極絶縁テープがさらに付着され、
充放電時にリチウムイオンが蓄積されて析出されることを防止するように、前記第1負極絶縁テープと対面される前記正極シートの部分にリチウムイオン析出防止テープがさらに付着される、請求項2に記載の電極組立体。
【請求項4】
前記分離膜は、前記リチウムイオンが移動される気孔が形成された絶縁材質を含み、
前記第1負極絶縁テープ及び前記リチウムイオン析出防止テープは絶縁材質を含む、請求項3に記載の電極組立体。
【請求項5】
前記正極シート及び前記負極シートは、両側部において一側部が時計方向に巻き取られて巻取外郭部に位置され、他側部が巻取中心部に位置され、
前記第1正極無地部及び前記第2正極無地部は、前記正極シートで両側部の間に形成され、この際、前記第1負極無地部と互いに対応される位置に形成される前記第1正極無地部または前記第2正極無地部は、前記正極シートの一側部側に位置される、請求項3または請求項4に記載の電極組立体。
【請求項6】
前記正極シート及び前記負極シートの両面において、一面は巻取時に内側方向に向かって位置され、他面は巻取側の外側方向に位置される、請求項5に記載の電極組立体。
【請求項7】
前記正極シート及び前記負極シートは、両側部のうち他側部から巻取が始まって時計方向に沿って一側部方向に巻かれ、ただし、他側部が巻取中心部に位置され、一側部が巻取外郭部に位置され、
前記第1正極無地部及び前記第2正極無地部は、前記正極シートで両側部の間に形成され、この際、前記第1正極無地部は、前記正極シートの一側部側に位置される、請求項3に記載の電極組立体。
【請求項8】
前記正極シート及び前記負極シートの両面において、一面は巻取時に外側方向に向かって位置され、他面は巻取側の内側方向に位置される、請求項7に記載の電極組立体。
【請求項9】
前記リチウムイオン析出防止テープは、前記正極シートの他面に備えられ、ただし、前記正極シートの一側部と、前記正極シートの一側部の近くに位置する前記第1正極無地部との間に積層された前記正極活物質部の表面に位置される、請求項6または請求項8に記載の電極組立体。
【請求項10】
前記分離膜は、前記正極シートの一面と前記負極シートの他面との間に位置される第1分離膜;及び
前記負極シートの一面に位置される第2分離膜を含み、
前記第1負極無地部と前記リチウムイオン析出防止テープは、前記第2分離膜を挟んで対面される、請求項9に記載の電極組立体。
【請求項11】
前記第1正極タブは、巻取中心軸と平行な方向を基準に一側方向に突出され、
前記第1負極タブは、巻取中心軸と平行な方向を基準に他側方向に突出され、
前記第1正極タブ及び前記第1負極タブの端部は互いに重畳されないように、前記巻取中心軸と平行な方向を基準に互いに一定距離離隔されて位置された、請求項1から8のいずれか一項に記載の電極組立体。
【請求項12】
電極組立体であって、
正極集電体の第1面上に正極活物質が塗布された正極活物質部と、前記正極活物質が塗布されていない領域である第1正極無地部とを含む正極板;
前記第1正極無地部に付着された正極タブ;
前記正極集電体の前記第1面と対向する負極集電体の第1面上に負極活物質が塗布された負極活物質部と、前記負極活物質が塗布されていない領域である第1負極無地部とを含む負極板;及び
前記正極板と前記負極板との間のセパレータ;を含み、
前記第1正極無地部は、前記正極板の長手方向に沿う前記正極板の一端部と他端部との間に位置し、前記第1負極無地部は、前記第1正極無地部と重畳する位置に形成され、
前記第1負極無地部は、前記負極板の両側部にそれぞれ形成されて負極タブが付着される第2負極無地部及び第3負極無地部の間に形成され、
前記第1負極無地部に備えられる負極タブをさらに含み、
前記第1正極無地部に付着された前記正極タブ及び前記第1負極無地部に付着された前記負極タブは、前記正極板と前記負極板が互いに対向する方向に対して互いに重畳されないように備えられる、電極組立体。
【請求項13】
前記正極板は、前記正極活物質が塗布されていない領域である第2正極無地部をさらに含み、前記正極タブが第2正極無地部にさらに付着され、
前記負極板は、前記負極活物質が塗布されていない領域である第2負極無地部及び第3負極無地部をさらに含み、前記負極タブが前記第2負極無地部及び第3負極無地部にさらに付着される、請求項12に記載の電極組立体。
【請求項14】
前記電極組立体は、リチウムイオン二次電池用電極組立体であって、
前記正極板と、前記セパレータ及び前記負極板とは、交互に積層されて巻き取られ、
前記第1負極無地部に付着された前記負極タブを覆うように前記第1負極無地部に第1負極絶縁テープがさらに付着され、
充放電時にリチウムイオンが蓄積されて析出されることを防止するように前記第1負極絶縁テープと対面される前記正極板の部分にリチウムイオン析出防止テープがさらに付着される、請求項13に記載の電極組立体。
【請求項15】
前記第1負極無地部と前記リチウムイオン析出防止テープは、前記セパレータを挟んで対面され、
前記リチウムイオン析出防止テープは、前記正極板の正極活物質部の表面に位置される、請求項14に記載の電極組立体。
【請求項16】
電極組立体及び前記電極組立体を収容する電池ケースを含み、
前記電極組立体は、請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の電極組立体である、二次電池。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2018年7月20日付韓国特許出願第10-2018-0084529号及び2019年6月4日付韓国特許出願第10-2019-0066144号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示された全ての内容は本明細書の一部として含まれる。
【0002】
本発明は、電極組立体及びこれを含む二次電池に関する。
【背景技術】
【0003】
二次電池は、一次電池とは異なり再充電が可能であり、また、小型及び大容量化の可能性によって近来に多く研究開発されている。モバイル機器に対する技術開発と需要が増加するに伴い、エネルギー源としての二次電池の需要が急激に増加している。
【0004】
二次電池は、電池ケースの形状によって、コイン型電池、円筒型電池、角型電池、及びパウチ型電池に分類される。二次電池で電池ケースの内部に装着される電極組立体は、電極及び分離膜の積層構造でなる充放電が可能な発電素子である。
【0005】
電極組立体は、活物質が塗布されたシート型の正極と負極との間に分離膜を介在し巻取ったゼリーロール(Jelly-roll)型、多数の正極と負極を分離膜が介在された状態で順次積層したスタック型、及びスタック型の単位セルを長い長さの分離フィルムで巻取ったスタック/フォールディング型に大体分類できる。このうち、ゼリーロール型電極組立体は、製造が容易であり、且つ、重量当たりのエネルギー密度が高いという長所を有しているので、広く用いられている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の一つの観点は、抵抗を減少させることができる電極組立体、及びこれを含む二次電池を提供するためのことである。
【0007】
また、本発明の他の観点は、容量損失(Loss)を最小化することができる電極組立体、及びこれを含む二次電池を提供するためのことである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1実施形態による電極組立体は、電極組立体であって、正極集電体上に正極活物質が積層されて形成される領域である正極活物質部及び前記正極活物質が積層されていない領域である正極無地部を含む正極シートと、前記正極無地部に備えられる正極タブと、負極集電体上に負極活物質が積層されて形成される領域である負極活物質部及び前記負極活物質が積層されていない領域である負極無地部を含む負極シートと、前記負極無地部に備えられる負極タブ、及び前記正極シート及び前記負極シートの間を絶縁する分離膜を含み、前記正極無地部は、前記正極シートで互いに離隔された2部分に形成された第1正極無地部及び第2正極無地部を含み、前記負極無地部は、前記負極シートの両側部の間に形成された第1負極無地部と、前記負極シートの両側部に形成された第2負極無地部及び第3負極無地部を含み、前記第1正極無地部と前記第1負極無地部が互いに対応される位置に形成されてよい。
【0009】
そして、本発明の実施形態による二次電池は、電極組立体及び前記電極組立体を収容する電池ケースを含み、前記電極組立体は、正極集電体と、前記正極集電体に積層された正極活物質、及び前記正極活物質が積層されていない領域である正極無地部を含む正極シートと、前記正極無地部に備えられる正極タブと、負極集電体と、前記負極集電体に積層された負極活物質及び前記負極活物質が積層されていない領域である負極無地部を含む負極シートと、前記負極シートに備えられる負極タブ、及び前記正極シート及び前記負極シートの間を絶縁する分離膜を含み、前記正極無地部は、前記正極シートで2部分に形成された第1正極無地部及び第2正極無地部を含み、前記負極無地部は、前記負極シートの両側部の間に形成された第1負極無地部と、前記負極シートの両側部に形成された第2負極無地部及び第3負極無地部を含み、前記第1正極無地部と前記第1負極無地部が互いに対応される位置に形成されてよい。
【0010】
また、本発明の第2実施形態による電極組立体は、電極組立体であって、正極集電体の第1面上に正極活物質が塗布された正極活物質部と前記正極活物質が塗布されていない領域である第1正極無地部とを含む正極板と、前記第1正極無地部に付着された正極タブと、前記正極集電体の前記第1面と対向する負極集電体の第1面上に負極活物質が塗布された負極活物質部と前記負極活物質が塗布されていない領域である第1負極無地部とを含む負極板、及び前記正極板と前記負極板との間のセパレータ;を含み、前記第1正極無地部は、前記正極板の長手方向に沿う前記正極板の一端部と他端部との間に位置し、前記第1負極無地部は、前記第1正極無地部と重畳する位置に形成され、前記第1負極無地部は、前記負極板の両側部にそれぞれ形成され、負極タブが付着される第2負極無地部及び第3負極無地部の間に形成され、前記第1負極無地部に備えられる負極タブをさらに含んでよい。
【0011】
さらに、本発明の第3実施形態による電極組立体は、電極組立体であって、正極集電体上に正極活物質が積層されて形成される領域である正極活物質部及び前記正極活物質が積層されていない領域である正極無地部を含む正極シートと、前記正極無地部に備えられる正極タブと、負極集電体上に負極活物質が積層されて形成される領域である負極活物質部及び前記負極活物質が積層されていない領域である負極無地部を含む負極シートと、前記負極無地部に備えられる負極タブ、及び前記正極シート及び前記負極シートの間を絶縁する分離膜を含み、前記正極無地部は、前記正極シートに形成された第1正極無地部を含み、前記負極無地部は、前記負極シートに形成された第1負極無地部を含み、この際、前記第1正極無地部と前記第1負極無地部とが互いに対応される位置に形成され、前記正極タブは、前記第1正極無地部に備えられる第1正極タブを含み、前記負極タブは、前記第1負極無地部に備えられる第1負極タブを含み、この際、前記第1正極タブ及び前記第1負極タブは、前記正極シートと前記負極シートとが互いに対向する方向に対して互いに重畳されないように備えられてよい。
【0012】
そして、本発明の第4実施形態による電極組立体は、電極組立体であって、正極集電体の第1面上に正極活物質が塗布された正極活物質部と前記正極活物質が塗布されていない領域である第1正極無地部とを含む正極板と、前記第1正極無地部に付着された正極タブと、前記正極集電体の前記第1面と対向する負極集電体の第1面上に負極活物質が塗布された負極活物質部と前記負極活物質が塗布されていない領域である第1負極無地部とを含む負極板、及び前記正極板と前記負極板との間のセパレータを含み、前記第1正極無地部は、前記正極板の長手方向に沿う前記正極板の一端部と他端部との間に位置し、前記第1負極無地部は、前記第1正極無地部と重畳する位置に形成され、前記第1負極無地部は、前記負極板の両側部にそれぞれ形成されて負極タブが付着される第2負極無地部及び第3負極無地部の間に形成され、前記第1負極無地部に備えられる負極タブをさらに含んでよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、電極タブの数を増加させて抵抗を減少させることができる。このとき、正極タブの数より負極タブの数が多いように負極タブの数を増加させて抵抗を最小化させることができる。
【0014】
また、本発明によれば、追加された負極タブが位置される負極無地部と、正極タブが位置された正極無地部とが対応される位置に形成させることで、容量損失を最小化することができる。このとき、正極無地部に備えられた正極タブの端部及び追加された負極タブの端部の間の間隔を互いに離隔させて正極シート及び負極シートが互いに対向する方向に正極タブ及び負極タブの間が重畳されることを回避することができる。これによって、正極シート及び負極シートの巻取時、不均一な巻取りがなされることを防止することができる。
【0015】
そして、追加された負極タブを覆う負極絶縁テープと対面される正極シートの部分に、リチウムイオン析出防止テープを位置させることにより、リチウムイオンが蓄積されて析出されることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の第1実施形態による電極組立体が適用される二次電池を示した分解斜視図である。
図2】本発明の第1実施形態による電極組立体において、正極タブの他の配置例を示した部分斜視図である。
図3】本発明の第1実施形態による電極組立体が巻き取られる前に広がった状態を示した正面図である。
図4】本発明の第1実施形態による電極組立体が巻き取られる前に積層された状態を示した平面図である。
図5】本発明の第1実施形態による電極組立体において、正極シート及び負極シートが巻き取られる前に広がった状態を示した平面図である。
図6】本発明の第1実施形態による電極組立体が巻き取られた状態で、発明の要部を示す部分正面図である。
図7】本発明の第2実施形態による電極組立体が巻き取られる前に広がった状態を示した正面図である。
図8】本発明の第3実施形態による電極組立体が巻き取られる前に広がった状態を示した正面図である。
図9】本発明の第3実施形態による電極組立体が巻き取られた状態で、発明の要部を示す部分正面図である。
図10】本発明の第4実施形態による電極組立体において、正極板及び負極板が巻き取られる前に広がった状態を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の目的、特定の長所及び新規の特徴は、図と関連付けられる以下の詳細な説明と好ましい実施形態からさらに明白になる。本明細書で各図の構成要素に参照番号を付加することにおいて、同一の構成要素に限っては、たとえ他の図上に表示されるとしても、出来る限り同一の番号を有するようにしていることに留意しなければならない。また、本発明は、色々と異なる形態に具現されてよく、ここで説明する実施形態に限定されない。そして、本発明の説明において、本発明の要旨を不要に不明確にする関連された公知技術に対する詳細な説明は省略する。
【0018】
図1は、本発明の第1実施形態による電極組立体が適用される二次電池を示した分解斜視図であり、図2は、本発明の第1実施形態による電極組立体において、正極タブの他の配置例を示した部分斜視図であり、図3は、本発明の第1実施形態による電極組立体が巻き取られる前に広がった状態を示した正面図である。
【0019】
図1及び図3を参照すれば、本発明の第1実施形態による電極組立体100は、正極活物質部112及び正極無地部113を含む正極シート110と、正極無地部113に備えられる正極タブ150と、負極活物質部122及び負極無地部123を含む負極シート120と、負極無地部123に備えられる負極タブ160、及び正極シート110及び負極シート120の間に備えられた分離膜140を含む。
【0020】
図4は、本発明の第1実施形態による電極組立体が巻き取られる前に積層された状態を示した平面図であり、図5は、本発明の第1実施形態による電極組立体において、正極シート110及び負極シート120が巻き取られる前に広がった状態を示した平面図であり、図6は、本発明の第1実施形態による電極組立体が巻き取られた状態で発明の要部を示す部分正面図である。
【0021】
以下で、図1から図6を参照し、本発明の第1実施形態である電極組立体に対してより詳しく説明する。
【0022】
図1及び図3を参照すれば、電極組立体100は、充放電が可能な発電素子であって、電極130と分離膜140が結集されて交互に積層された構造を形成する。ここで、電極組立体100は、リチウムイオン二次電池用電極組立体100であって、巻き取られた形態を有してよい。
【0023】
電極130は、正極シート110と負極シート120を含んでよい。そして、分離膜140は、正極シート110と負極シート120を分離して電気的に絶縁させることができる。
【0024】
そして、正極シート110と負極シート120は、分離膜140のように交互に積層されて巻き取られ、ただし、ロール(Roll)形態に形成されてよい。ここで、電極組立体100は、例えば、円形または楕円形形状に巻き取られ、ゼリーロール(Jelly roll)型に形成されてよい。
【0025】
図3から図5を参照すれば、正極シート110は、正極集電体111上に正極活物質が積層された領域である正極活物質部112、及び正極活物質が積層されていない領域である正極無地部113を含んでよい。このとき、正極シート110は、例えば、シート(sheet)状でなってよい。
【0026】
正極集電体111は、例えば、アルミニウム(Al)材質のホイル(foil)でなってよい。
【0027】
正極活物質部112は、正極シート110の一面110cまたは他面110dのいずれか一つ以上の面に積層される正極活物質を含んで形成されてよい。このとき、正極活物質部112は、例えば、正極シート120の両面に形成されてよい。そして、正極活物質部112は、正極活物質の他にバインダー及び導電材をさらに含んで形成されてよい。
【0028】
正極活物質は、一例として、リチウムマンガン酸化物、リチウムコバルト酸化物、リチウムニッケル酸化物、リチウムリン酸鉄、又は、これらのうち1種以上が含まれた化合物及び混合物などでなってよい。
【0029】
また、正極活物質は、他の例として、HiNi系正極材でなってよい。ここで、HiNi系正極材は、LiNiMnCoO系、LiNiCoAl系又はLiMiMnCoAl系のいずれか一つ以上を含んでなされてよい。
【0030】
バインダーは、例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース(CMC)、澱粉、ヒドロキシプロピルセルロース、再生セルロース、ポリビニルピロリドン、テトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-プロピレン-ジエンターポリマー(EPDM)、スルホン化EPDM、スチレン-ブタジエンゴム又はフッ素ゴムのうちいずれか一つでなってよい。
【0031】
導電材は、例えば、グラファイト;アセチレンブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、サーマルブラックなどのカーボンブラック;炭素繊維や金属繊維などの導電性繊維;フッ化カーボン、アルミニウム、ニッケル粉末などの金属粉末;酸化亜鉛、チタン酸カリウムなどの導電性ウィスカー;酸化チタンなどの導電性金属酸化物;又はポリフェニレン誘導体などの導電性素材のうちいずれか一つでなってよい。
【0032】
正極無地部113は、互いに離隔された2部分に形成され、第1正極無地部113a及び第2正極無地部113bを含んでよい。ここで、正極無地部113は、正極シート110の両面のうち一つ以上の面に形成されてよい。
【0033】
第1正極無地部113a及び第2正極無地部113bは、正極シート110の長手方向に両側部の間に位置されてよい。
【0034】
ここで、第1正極無地部113aは、例えば、正極シート110の一側部110a近くに位置され、第2正極無地部113bは、正極シート110の他側部110b近くに位置されてよい。
【0035】
また、第1正極無地部113aは、正極シート110の巻取時、巻取外郭部側に位置され、第2正極無地部113bは、巻取中心部側に位置されてよい。しかし、本発明がここに必ず限定されるものではなく、例えば、第1正極無地部113aは、正極シート110の巻取時、巻取中心部側に位置され、第2正極無地部113bは、巻取外郭部側に位置されてもよい。
【0036】
正極タブ150は、正極シート110の正極無地部113に備えられる。ここで、正極タブ150は、一端が正極無地部113に付着及び固定され、他端が正極シート110から突出されてよい。
【0037】
また、正極タブ150は、第1正極無地部113aに備えられる第1正極タブ151、及び第2正極無地部113bに備えられる第2正極タブ152を含んでよい。ここで、第1正極タブ151及び第2正極タブ152は、一例として、図3では正極シート110の他面110dに位置されるものと示されているが、本発明がこれに必ず限定されるものではなく、第1正極タブ151及び第2正極タブ152は、それぞれ正極シート110の一面110cまたは他面110dに形成されてよい。このとき、他の例として、第1正極タブ151及び第2正極タブ152は、正極シート110の一面110cに位置されてもよい。
【0038】
一方、図1を参照すれば、第1正極タブ151及び第2正極タブ152は、一例として、巻き取られた電極組立体100で巻取中心軸Cを基準に両側に位置されてよい。
【0039】
図2を参照すれば、正極タブ150において第1正極タブ151'及び第2正極タブ152は、他の例として、巻き取られた電極組立体100'で巻取中心軸Cを基準に一側に位置されてよい。すなわち、巻取中心軸Cから電極組立体100'の外周面方向に第1正極タブ151'及び第2正極タブ152が順次配列されてよい。このとき、第1正極タブ151'及び第2正極タブ152は、巻取中心軸Cの直角方向に延長された線上に配列されてよい。
【0040】
図3から図5を参照すれば、負極シート120は、負極集電体121上に負極活物質が積層された領域である負極活物質部122、及び負極活物質が積層されていない領域である負極無地部123を含んでよい。このとき、負極シート120は、例えば、シート(sheet)形態でなってよい。
【0041】
負極集電体121は、例えば、銅(Cu)またはニッケル(Ni)材質からなるホイル(foil)でなってよい。
【0042】
負極活物質部122は、負極シート120の一面120cまたは他面120dのいずれか一つ以上の面に積層される負極活物質を含んで形成されてよい。このとき、負極活物質部122は、例えば、負極シート120の両面に形成されてよい。そして、負極活物質部122は、負極活物質の他にバインダー及び導電材をさらに含んで形成されてよい。
【0043】
負極活物質は、一例として、人造黒鉛を含む材質でなってよい。
【0044】
また、負極活物質は、他の例として、リチウム金属、リチウム合金、カーボン、石油コークス、活性化カーボン、グラファイト、シリコン化合物、スズ化合物、チタン化合物又はこれらの合金でなってよい。
【0045】
負極無地部123は、負極シート120の長手方向に両側部の間に形成された第1負極無地部123aと、負極シート120の両側部に形成された第2負極無地部123b及び第3負極無地部123cを含んでよい。ここで、負極無地部123は、負極シート120の両面のうち一つ以上の面に形成されてよい。
【0046】
一方、図3図5及び図6を参照すれば、第1正極無地部113aと第1負極無地部123aは、互いに対応される位置に形成されてよい。
【0047】
図3から図5を参照すれば、負極タブ160は、負極無地部123に備えられる。ここで、負極タブ160は、一端が負極無地部123に付着及び固定され、他端が負極シート120から突出されてよい。
【0048】
また、負極タブ160は、第1負極無地部123aに備えられる第1負極タブ161と、第2負極無地部123bに備えられる第2負極タブ162、及び第3負極無地部123cに備えられる第3負極タブ163を含んでよい。ここで、第1負極タブ161及び第2負極タブ162は、一例として、図3では負極シート120の一面120cに位置され、負極シート120の他面120dに位置されるものと示しているが、本発明がこれに必ず限定されるものではなく、第1負極タブ161、第2負極タブ162及び第3負極タブ163は、それぞれ負極シート120の一面120cまたは他面120dに形成されてよい。このとき、他の例として、第1負極タブ161及び第2負極タブ162は、負極シート120の他面120dに位置され、第3負極タブ163は、負極シート120の一面120cに位置されてもよい。
【0049】
図1図3及び図6を参照すれば、分離膜140は、絶縁材質からなり、正極シート110及び負極シート120と交互に積層される。ここで、分離膜140は、正極シート110及び負極シート120との間と、正極シート110及び負極シート120の外側面に位置されてよい。
【0050】
また、分離膜140は、例えば、均一な微細気孔を有する材質で形成されてよい。ここで、分離膜140は、具体的に例えば、微多孔性を有するポリエチレン、ポリプロピレンまたはこれらの組み合わせによって製造される多層フィルムや、ポリビニリデンフルオライド、ポリエチレンオキシド、ポリアクリロニトリルまたはポリビニリデンフルオライドヘキサフルオロプロピレン共重合体のような固体高分子電解質用またはゲル型高分子電解質用高分子フィルムであってよい。
【0051】
そして、分離膜140は、正極シート110の一面110cと負極シート120の他面120dとの間に位置される第1分離膜141、及び負極シート120の一面120cに位置される第2分離膜142を含んでよい。
【0052】
一方、図1図4及び図5を参照すれば、第1正極タブ151及び第1負極タブ161は、正極シート110と負極シート120が互いに対向する方向に対して互いに重畳されないように備えられてよい。ここで、正極シート110と負極シート120が互いに対向する方向は、例えば、巻取中心軸Cの側面方向Sであってよい。
【0053】
また、第1正極タブ151は、電極組立体100が巻き取られる中心軸である巻取中心軸Cと平行な方向を基準に一側方向C1に突出され、第1負極タブ161は、巻取中心軸Cと平行な方向を基準に他側方向C2に突出されてよい。ここで、図1に示されたことを参考にするとき、例えば、第1正極タブ151は、電極組立体100の上側方向に突出されてキャップ組立体12と接続され、第1負極タブ161は、電極組立体100の下側方向に突出されて電池ケース11の内部底面と接続されてよい。
【0054】
そして、第1正極タブ151及び第1負極タブ161の端部は、互いに重畳されないように巻取中心軸Cと平行な方向を基準に互いに一定距離離隔されて位置されてよい。
【0055】
一方、図1図3及び図6を参照すれば、正極シート110及び負極シート120の両面において、一面110c、120cは巻取時に内側方向S1に向かって位置され、他面110d、120dは巻取側の外側方向S2に位置されてよい。このとき、第1正極タブ151は、正極シート110の他面110dに位置され、第1負極タブ161は、負極シート120の一面120cに位置されてよい。
【0056】
そして、正極シート110及び負極シート120は、一例として、両側部において一側部110a、120aが巻き取られて巻取外郭部に位置され、他側部110b、120bが巻取中心部に位置されてよい。このとき、正極シート110及び負極シート120は、他側部110b、120bを中心に巻き取られてよい。ここで、巻取中心部は、正極シート110及び負極シート120が巻き取られた後の中心部領域であり、巻取外郭部は、正極シート110及び負極シート120が巻き取られた後の外郭領域であってよい。このとき、図3に示された事項を参考にするとき、正極シート110及び負極シート120の巻取方向Rは、例えば、時計方向であってよい。すなわち、正極シート110及び負極シート120は、他側部110b、120bを中心に一側部110a、120aが時計方向に沿って巻き取られてよい。
【0057】
しかし、本発明がここに必ず限定されるものではなく、他の例として、正極シート110及び負極シート120は、両側部において一側部110a、120aが巻き取られて巻取中心部に位置され、他側部110b、120bが巻取外郭部に位置されてもよい。このとき、正極シート110及び負極シート120は、一側部110a、120aを中心に巻き取られてよい。すなわち、一例と反対に巻くものである。このとき、正極シート110及び負極シート120の巻取方向R'は、例えば、反時計方向であってよい。
【0058】
そして、第1正極無地部113a及び第2正極無地部113bは、正極シート110で両側部の間に形成され、この際、第1正極無地部113aは、正極シート110の一側部110a側に位置されてよい。
【0059】
一方、図3及び図4を参照すれば、本発明の第1実施形態による電極組立体100は、正極タブ150を覆うように正極無地部113に正極絶縁テープ170がさらに付着され、負極タブ160を覆うように負極無地部123に負極絶縁テープ180がさらに付着されてよい。ここで、絶縁材質の正極絶縁テープ170及び負極絶縁テープ180が、正極タブ150及び負極タブ160を覆うように備えられ、正極タブ150及び負極タブ160の隅角によって分離膜140が破裂されることを防止することができ、分離膜140の損傷時に損傷された部位を介して正極タブ150が負極シート120と直接接触されるか、負極タブ160が正極シート110と直接接触されて短絡が発生されることを防止することができる。
【0060】
正極絶縁テープ170は、第1正極タブ151を覆うように第1正極無地部113aに付着される第1正極絶縁テープ171、及び第2正極タブ152を覆うように第2正極無地部113bに付着される第2正極絶縁テープ12を含んでよい。
【0061】
負極絶縁テープ180は、第1負極タブ161を覆うように第1負極無地部123aに付着される第1負極絶縁テープ181と、第2負極タブ162を覆うように第2負極無地部123bに付着される第2負極絶縁テープ182、及び第3負極タブ163を覆うように第3負極無地部123cに付着される第3負極絶縁テープ183を含んでよい。また、負極絶縁テープ180は、第2負極無地部123bで第2負極タブ162が位置された面の反対面に付着された第4負極絶縁テープ184をさらに含んでよい。すなわち、第2負極無地部123bは、負極シート120の両面に形成され、この際、第2負極タブ162は第2負極無地部123bの一面に位置され、第4負極絶縁テープ184は第2負極無地部123bで他面に位置されてよい。
【0062】
そして、正極絶縁テープ170及び負極絶縁テープ180は、電気的絶縁材質を含んで形成されてよい。このとき、正極絶縁テープ170及び負極絶縁テープ180は、リチウムイオンが移動可能な気孔が形成されなくてもよい。これによって、正極絶縁テープ170及び負極絶縁テープ180は、物理的な破損に強い形態の材質からなるので、正極タブ150及び負極タブ160の角によって損傷されず、正極タブ150及び負極タブ160と対面される分離膜140部分の破損も防止することができる。
【0063】
一方、正極絶縁テープ170及び負極絶縁テープ180は、例えば、基材(図示せず)及び基材の一面に形成された接着層(図示せず)を含んでよい。
【0064】
一方、図3及び図6を参照すれば、本発明の第1実施形態による電極組立体100は、第1負極絶縁テープ181と分離膜140を挟んで対面される正極シート110の部分にリチウムイオン析出防止テープ190がさらに付着されてよい。ここで、リチウムイオン析出防止テープ190は、例えば、正極シート110の他面110dに備えられ、ただし、正極シート110の一側部110aと、正極シートの一側部110a近くに位置する第1正極無地部113aとの間に積層された正極活物質部112の表面に位置されてよい。このとき、リチウムイオン析出防止テープ190と第1負極無地部123aは、第2分離膜142を挟んで対面されてよい。そして、リチウムイオン析出防止テープ190は、電気的絶縁材質を含んで形成されてよい。
【0065】
これによって、充放電時に第1負極絶縁テープ181が付着された第1負極無地部123aと対面される正極シート110部分で、リチウムイオン析出防止テープ190が位置され、リチウムイオンが交換されないことからリチウムイオンが蓄積されて析出されることを防止することができる。
【0066】
すなわち、第1負極絶縁テープ181と対面される正極シート110の正極活物質部112の表面にリチウムイオン析出防止テープ190を付着することにより、正極シート110と負極シート120との間にリチウムイオンが交換され、充放電時に第1負極絶縁テープ181によってリチウムイオンが交換されない部分でリチウムイオンが蓄積されて析出されることを防止することができる。
【0067】
より具体的に説明すれば、分離膜140は、薄膜形状で正極シート110と負極シート120との間に位置され、正極シート110と負極シート120の直接的な接触を防止し、リチウムイオンが分離膜140の微細気孔を介して移動されて充放電が行われた。ここで、第1負極絶縁テープ181は、微細気孔が形成されていない絶縁材質からなるので、リチウムイオンが移動されない。このとき、第1負極絶縁テープ181と対面される正極シート110の正極活物質部112の表面に、第1負極絶縁テープ181に塞がれて移動されないリチウムイオンが蓄積されて析出され得る。よって、本発明の第1実施形態による電極組立体100は、第1負極絶縁テープ181と対面される正極シート110の正極活物質部112の表面に絶縁材質のリチウムイオン析出防止テープ190を付着することにより、第1負極絶縁テープ181と対面される正極活物質部112の表面にリチウムイオンが蓄積されないようにすることができる。
【0068】
一方、リチウムイオン析出防止テープ190は、例えば、PI(polyimide;ポリイミド)を含んで形成されてよい。
【0069】
また、リチウムイオン析出防止テープ190は、例えば基材(図示せず)及び基材の一面に形成された接着層(図示せず)を含んでよい。
【0070】
図3を参照すれば、前記のように構成された本発明の第1実施形態による電極組立体100は、負極タブ160の数が正極タブ150の数より多いように第1負極タブ161を追加して抵抗を減少させることができる。
【0071】
このとき、第1負極タブ161を付着させるために第1負極無地部123aを追加形成させ、第1負極無地部123aを第1正極タブ151が位置された第1正極無地部113aと対応されるように形成させ、電池容量の追加の損失を防止するか顕著に減少させることができる。すなわち、第1負極無地部123aの追加形成時に、これに対応されるように正極シート110に追加的な正極無地部を形成させると、正極活物質部122が減少されて電池容量が減少されるので、第1負極無地部123aを第1正極タブ151が位置された第1正極無地部113aと一致させて追加の正極無地部を形成させないようにことにより、電池容量の減少を顕著に減少または防止することができる。
【0072】
以下、本発明の第2実施形態による電極組立体を説明する。
【0073】
図7は、本発明の第2実施形態による電極組立体が巻き取られる前に広がった状態を示した正面図である。
【0074】
図7を参照すれば、本発明の第2実施形態による電極組立体200は、正極活物質部212及び正極無地部213を含む正極シート210と、正極無地部213に備えられる正極タブ250と、負極活物質部222及び負極無地部223を含む負極シート220と、負極無地部223に備えられる負極タブ260、及び正極シート210及び負極シート220の間に備えられた分離膜140を含む。
【0075】
本発明の第2実施形態による電極組立体200は、第1実施形態による電極組立体100で正極無地部213及び負極無地部223の位置に差があるものであって、本実施形態は、前述した実施形態と重複される内容は簡単に記述し、相違点を中心に記述する。
【0076】
より詳しくは、正極シート210は、正極集電体211上に正極活物質が積層された領域である正極活物質部212、及び正極活物質が積層されていない領域である正極無地部213を含んでよい。
【0077】
正極無地部213は、互いに離隔された2部分に形成され、第1正極無地部213a及び第2正極無地部213bを含んでよい。ここで、正極無地部213は、正極シート210の両面のうち一つ以上の面に形成されてよい。
【0078】
第1正極無地部213a及び第2正極無地部213bは、正極シート210の長手方向に両側部の間に位置されてよい。
【0079】
ここで、第1正極無地部213aは、例えば、正極シート210の他側部210b近くに位置され、第2正極無地部213bは、正極シート210の一側部210a近くに位置されてよい。
【0080】
また、第1正極無地部213aは、正極シート210の巻取時、巻取外郭部側に位置され、第2正極無地部213bは、巻取中心部側に位置されてよい。しかし、本発明がここに必ず限定されるものではなく、例えば、第1正極無地部213aは、正極シート210の巻取時、巻取中心部側に位置され、第2正極無地部213bは、巻取外郭部側に位置されてもよい。
【0081】
正極タブ250は、正極シート210の正極無地部213に備えられる。ここで、正極タブ250は、一端が正極無地部213に付着及び固定され、他端が正極シート210から突出されてよい。
【0082】
また、正極タブ250は、第1正極無地部213aに備えられる第1正極タブ251、及び第2正極無地部213bに備えられる第2正極タブ252を含んでよい。
【0083】
負極シート220は、負極集電体221上に負極活物質が積層された領域である負極活物質部222、及び負極活物質が積層されていない領域である負極無地部223を含んでよい。
【0084】
負極無地部223は、負極シート220の長手方向に両側部の間に形成された第1負極無地部223aと、負極シート220の両側部に形成された第2負極無地部223b及び第3負極無地部223cを含んでよい。ここで、負極無地部223は、負極シート220の両面のうち一つ以上の面に形成されてよい。
【0085】
一方、第2正極無地部213bと第1負極無地部223aは、互いに対応される位置に形成されてよい。
【0086】
負極タブ260は、負極無地部223に備えられる。ここで、負極タブ260は、一端が負極無地部223に付着及び固定され、他端が負極シート220から突出されてよい。
【0087】
また、負極タブ260は、第1負極無地部223aに備えられる第1負極タブ261と、第2負極無地部223bに備えられる第2負極タブ262、及び第3負極無地部223cに備えられる第3負極タブ263を含んでよい。
【0088】
本発明の第2実施形態による電極組立体200は、正極タブ250を覆うように正極無地部213に正極絶縁テープ270がさらに付着され、負極タブ260を覆うように負極無地部223に負極絶縁テープ280がさらに付着されてよい。
【0089】
正極絶縁テープ270は、第1正極タブ251を覆うように第1正極無地部213aに付着される第1正極絶縁テープ271、及び第2正極タブ252を覆うように第2正極無地部213bに付着される第2正極絶縁テープ272を含んでよい。
【0090】
負極絶縁テープ280は、第1負極タブ261を覆うように第1負極無地部223aに付着される第1負極絶縁テープ281と、第2負極タブ262を覆うように第2負極無地部223bに付着される第2負極絶縁テープ282、及び第3負極タブ263を覆うように第3負極無地部223cに付着される第3負極絶縁テープ283を含んでよい。また、負極絶縁テープ280は、第2負極無地部123bで第2負極タブ162が位置された面の反対面に付着された第4負極絶縁テープ284をさらに含んでよい。すなわち、第2負極無地部223bは、負極シート220の両面に形成され、この際、第2負極タブ262は第2負極無地部223bの一面に位置され、第4負極絶縁テープ284は第2負極無地部223bで他面に位置されてよい。
【0091】
以下で、図8及び図9を参考にして本発明の第3実施形態による電極組立体を説明する。
【0092】
図8は、本発明の第3実施形態による電極組立体が巻き取られる前に広がった状態を示した正面図であり、図9は、本発明の第3実施形態による電極組立体が巻き取られた状態で発明の要部を示す部分正面図である。
【0093】
図8及び図9を参照すれば、本発明の第3実施形態による電極組立体300は、正極活物質部312及び正極無地部313を含む正極シート310と、正極無地部313に備えられる正極タブ350と、負極活物質部322及び負極無地部323を含む負極シート320と、負極無地部323に備えられる負極タブ360、及び正極シート310及び負極シート320の間に備えられた分離膜140を含む。
【0094】
本発明の第3実施形態による電極組立体300は、第1実施形態による電極組立体及び第2実施形態による電極組立体と比べるとき、巻取形態に差があるものであって、本実施形態は、前述した実施形態等と重複される内容は省略するか簡単に記述し、相違点を中心に記述する。
【0095】
より詳しくは、正極シート310は、正極集電体311上に正極活物質が積層された領域である正極活物質部312、及び正極活物質が積層されていない領域である正極無地部313を含んでよい。
【0096】
正極無地部313は、互いに離隔された2部分に形成され、第1正極無地部313a及び第2正極無地部313を含んでよい。ここで、正極無地部313は、正極シート310の両面のうち一つ以上の面に形成されてよい。
【0097】
第1正極無地部313a及び第2正極無地部313bは、正極シート310の長手方向に両側部の間に位置されてよい。
【0098】
ここで、第1正極無地部313aは、例えば、正極シート310の一側部310a近くに位置され、第2正極無地部313bは、正極シート310の他側部310b近くに位置されてよい。
【0099】
また、第1正極無地部313aは、正極シート310の巻取時、巻取中心部側に位置され、第2正極無地部313bは、巻取外郭部側に位置されてよい。しかし、本発明がここに必ず限定されるものではなく、例えば、第1正極無地部313aは、正極シート310の巻取時、巻取外郭部側に位置され、第2正極無地部313bは、巻取中心部側に位置されてもよい。
【0100】
正極タブ350は、正極シート310の正極無地部313に備えられる。ここで、正極タブ350は、一端が正極無地部313に付着及び固定され、他端が正極シート310から突出されてよい。
【0101】
また、正極タブ350は、第1正極無地部313aに備えられる第1正極タブ351、及び第2正極無地部313bに備えられる第2正極タブ352を含んでよい。ここで、第1正極タブ351及び第2正極タブ352は、例えば、正極シート310の他面310dに位置されてよい。
【0102】
ここで、第1正極タブ351及び第2正極タブ352は、一例として、図9では、正極シート310の他面310dに位置されるものと示されているが、本発明がこれに必ず限定されるものではなく、第1正極タブ351及び第2正極タブ352は、それぞれ正極シート310の一面310cまたは他面310dに形成されてよい。このとき、他の例として、第1正極タブ351及び第2正極タブ352は、正極シート310の一面310cに位置されてもよい。
【0103】
負極シート320は、負極集電体321上に負極活物質が積層された領域である負極活物質部322、及び負極活物質が積層されていない領域である負極無地部323を含んでよい。
【0104】
負極無地部323は、負極シート320の長手方向に両側部の間に形成された第1負極無地部323aと、負極シート320の両側部に形成された第2負極無地部323b及び第3負極無地部323cを含んでよい。ここで、負極無地部323は、負極シート320の両面のうち一つ以上の面に形成されてよい。
【0105】
一方、第1正極無地部313aと第1負極無地部323aは、互いに対応される位置に形成されてよい。
【0106】
負極タブ360は、負極無地部323に備えられる。ここで、負極タブ360は、一端が負極無地部323に付着及び固定され、他端が負極シート320から突出されてよい。
【0107】
また、負極タブ360は、第1負極無地部323aに備えられる第1負極タブ361と、第2負極無地部323bに備えられる第2負極タブ362、及び第3負極無地部323cに備えられる第3負極タブ363を含んでよい。ここで、第1負極タブ361及び第2負極タブ362は、一例として、図8では、負極シート320の一面320cに位置され、第3負極タブ363は負極シート320の他面320dに位置されるものと示されているが、本発明がこれに必ず限定されるものではなく、第1負極タブ361、第2負極タブ362及び第3負極タブ363は、それぞれ負極シート320の一面320cまたは他面320dに形成されてよい。このとき、他の例として、第1負極タブ361及び第2負極タブ362は、負極シート320の他面320dに位置され、第3負極タブ363は、負極シート320の一面320cに位置されてもよい。
【0108】
一方、正極シート310及び負極シート320の両面で、一面310c、320cは巻取時に外側方向に向かって位置され、他面310d、320dは巻取側の内側方向に位置されてよい。このとき、第1正極タブ351は正極シート310の他面310dに位置され、第1負極タブ361は、負極シート320の一面320cに位置されてよい。
【0109】
そして、正極シート310及び負極シート320は、一例として、両側部で他側部310b、320bが巻き取られて巻取中心部に位置され、一側部310a、320aが巻き取られて巻取外郭部に位置されてよい。このとき、正極シート310及び負極シート320は、他側部310b、320bから巻取りが始まって一側部310a、320a方向に巻かれ、ただし、時計方向に巻き取られてよい。このとき、正極シート10及び負極シート20の巻取方向Rは、例えば、時計方向であってよい。
【0110】
しかし、本発明がここに必ず限定されるものではなく、他の例として、正極シート310及び負極シート320は、両側部において他側部310b、320bが巻き取られて巻取中心部に位置され、一側部310a、320aが巻取外郭部に位置されてもよい。このとき、正極シート310及び負極シート320は、他側部310b、320bを中心に巻き取られてよい。すなわち、一例と反対に巻くものである。このとき、正極シート310及び負極シート320の巻取方向R'は、例えば、反時計方向であってよい。
【0111】
本発明の第3実施形態による電極組立体300は、正極タブ350を覆うように正極無地部313に正極絶縁テープ370がさらに付着され、負極タブ360を覆うように負極無地部323に負極絶縁テープ380がさらに付着されてよい。
【0112】
正極絶縁テープ370は、第1正極タブ351を覆うように第1正極無地部313aに付着される第1正極絶縁テープ371、及び第2正極タブ352を覆うように第2正極無地部313bに付着される第2正極絶縁テープ372を含んでよい。
【0113】
負極絶縁テープ380は、第1負極タブ361を覆うように第1負極無地部323aに付着される第1負極絶縁テープ381と、第2負極タブ362を覆うように第2負極無地部323bに付着される第2負極絶縁テープ382、及び第3負極タブ363を覆うように第3負極無地部323cに付着される第3負極絶縁テープ383を含んでよい。また、負極絶縁テープ380は、第2負極無地部323bで第2負極タブ362が位置された面の反対面に付着された第4負極絶縁テープ384をさらに含んでよい。すなわち、第2負極無地部323bは、負極シート320の両面に形成され、この際、第2負極タブ362は第2負極無地部323bの一面に位置され、第4負極絶縁テープ384は第2負極無地部323bで他面に位置されてよい。
【0114】
一方、本発明の第3実施形態による電極組立体300は、第1負極絶縁テープ381と分離膜140を挟んで対面される正極シート310の部分にリチウムイオン析出防止テープ390がさらに付着されてよい。
【0115】
以下で、図1から図6を参考にして本発明の実施形態による電極組立体を含む二次電池を説明する。
【0116】
図1及び図2を参照すれば、本発明の実施形態による二次電池10は、電極組立体100、及び電極組立体100を収容する電池ケース11を含む。ここで、電極組立体100は、正極活物質部112及び正極無地部113を含む正極シート110と、正極無地部113に備えられる正極タブ150と、負極活物質部122及び負極無地部123を含む負極シート120と、負極無地部123に備えられる負極タブ160、及び正極シート110及び負極シート120の間に備えられた分離膜140を含む。
【0117】
本発明の実施形態による二次電池10は、第1実施形態による電極組立体から第3実施形態による電極組立体を含む二次電池10に対するものであって、本実施形態は、前述した実施形態と重複される内容は簡単に記述し、相違点を中心に記述する。
【0118】
より詳しくは、図1を参照すれば、本発明の実施形態による二次電池10において、電池ケース11は、電解液及び電極組立体100を内部に収容する収容部11aが形成されてよい。このとき、電池ケース11は、収容部11aが一側に開口された形態に開放されてよく、電池ケース11の開口された一側を覆うようにキャップ組立体12がさらに備えられてよい。ここで、電池ケース11は、例えば、楕円形または円筒形状でなってよい。
【0119】
また、電極組立体100は、充放電が可能な発電素子であって、電極130と分離膜140が結集されて交互に積層された構造を形成する。ここで、電極組立体100は、リチウムイオン二次電池用電極組立体100であって、巻き取られた形態を有してよい。
【0120】
電極130は、正極シート110と負極シート120を含んでよい。そして、分離膜140は、正極シート110と負極シート120を分離して電気的に絶縁させることができる。
【0121】
図1から図4を参照すれば、正極シート110は、正極集電体111上に正極活物質が積層されて形成される領域である正極活物質部112、及び正極活物質が積層されていない領域である正極無地部113を含んでよい。ここで、正極無地部113は、正極シート110で互いに離隔された2部分に形成され、第1正極無地部113a及び第2正極無地部113bを含んでよい。
【0122】
正極タブ150は、正極シート110の正極無地部113に備えられる。ここで、正極タブ150は、一端が正極無地部113に付着及び固定され、他端が正極シート110から突出されてよい。このとき、正極タブ150は、キャップ組立体12または電池ケース11の底面方向に突出されてよい。
【0123】
また、正極タブ150は、第1正極無地部113aに備えられる第1正極タブ151、及び第2正極無地部113bに備えられる第2正極タブ152を含んでよい。
【0124】
負極シート120は、負極集電体121上に負極活物質が積層されて形成される領域である負極活物質部122、及び負極活物質が積層されていない領域である負極無地部123を含んでよい。ここで、負極無地部123は、負極シート120の両側部の間に形成された第1負極無地部123aと、負極シート120の両側部に形成された第2負極無地部123b及び第3負極無地部123cを含んでよい。このとき、第1負極無地部123aは、負極シート120の一側部120aに形成され、第2負極無地部123bは、負極シート120の他側部120bに形成されてよい。
【0125】
負極タブ160は、負極無地部123に備えられる。ここで、負極タブ160は、一端が負極無地部123に付着及び固定され、他端が負極シート120から突出されてよい。このとき、負極タブ160は、キャップ組立体12または電池ケース11の底面方向に突出されてよい。
【0126】
また、負極タブ160は、第1負極無地部123aに備えられる第1負極タブ161と、第2負極無地部123bに備えられる第2負極タブ162、及び第3負極無地部123cに備えられる第3負極タブ163を含んでよい。
【0127】
このとき、第1正極無地部113aと第1負極無地部123aが互いに対応される位置に形成されてよい。
【0128】
そして、図5を参照すれば、第1正極タブ151及び第1負極タブ161は、正極シート110と負極シート120が互いに対向する方向に対して互いに重畳されないように備えられてよい。
【0129】
一方、図3及び図6を参照すれば、本発明の実施形態による二次電池10において電極組立体100は、第1負極タブ161を覆うように第1負極無地部123aに第1負極絶縁テープ181がさらに付着されてよい。
【0130】
そして、本発明の実施形態による二次電池10において電極組立体100は、第1負極無地部123aと対面される正極シート110の部分にリチウムイオン析出防止テープ190がさらに付着されてよい。
【0131】
これによって、充放電時に第1負極絶縁テープ181が付着された第1負極無地部123aと対面される正極シート110の部分で、リチウムイオンが交換されないことからリチウムイオンが蓄積されて析出されることを防止することができる。
【0132】
すなわち、第1負極絶縁テープ181と対面される正極シート110の正極活物質部112の表面にリチウムイオン析出防止テープ190を付着することにより、正極シート110と負極シート120との間にリチウムイオンが交換され、充放電時に第1負極絶縁テープ181によってリチウムイオンが交換されない部分でリチウムイオンが蓄積されて析出されることを防止することができる。
【0133】
図10は、本発明の第4実施形態による電極組立体において、正極板及び負極板が巻き取られる前に広がった状態を示した斜視図である。
【0134】
以下で、図10を参考にして本発明の第4実施形態による電極組立体を説明する。
【0135】
図10を参照すれば、本発明の第4実施形態による電極組立体1100は、正極活物質部1112及び正極無地部1113を含む正極板1110と、正極無地部1113に備えられる正極タブ1150と、負極活物質部1122及び負極無地部1123を含む負極板1120と、負極無地部1123に備えられる負極タブ1160、及び正極板1110及び負極板1120の間に備えられたセパレータ(Separator)1140を含む。
【0136】
電極組立体1100は、充放電が可能な発電素子であって、電極1130とセパレータ140が結集されて交互に積層された構造を形成する。ここで、電極組立体1100は、リチウムイオン二次電池用電極組立体1100であって、巻き取られた形態を有してよい。
【0137】
電極1130は、正極板1110と負極板1120を含んでよい。そして、セパレータ1140は、正極板1110と負極板1120を分離して電気的に絶縁させることができる。
【0138】
そして、正極板1110と負極板1120は、セパレータ1140とともに交互に積層されて巻き取られ、ただし、ロール(Roll)形状に形成されてよい。ここで、電極組立体1100は、例えば、円形または楕円形形状に巻き取られ、ゼリーロール(Jelly roll)型に形成されてよい。
【0139】
正極板1110は、正極集電体1111と、正極集電体1111上に正極活物質が積層されて形成される領域である正極活物質部1112、及び正極活物質が積層されていない領域である正極無地部1113を含んでよい。
【0140】
正極集電体1111は、例えば、アルミニウム(Al)材質のホイル(foil)でなってよい。
【0141】
正極活物質部1112は、正極集電体1111の第1面M12上に積層される正極活物質を含んで形成されてよい。そして、正極活物質部1112は、正極集電体1111の第2面に積層される正極活物質をさらに含んで形成されてよい。そして、正極活物質部1112は、正極活物質の他にバインダー及び導電材をさらに含んで形成されてよい。
【0142】
正極無地部1113は、一例として、互いに離隔された2部分に形成され、第1正極無地部1113a及び第2正極無地部1113bを含んでよい。ここで、第1正極無地部1113aは、正極板1110の両端部の間に位置されてよい。
【0143】
一方、正極無地部1113は、他の例として、互いに離隔された3部分に形成され、第1正極無地部1113a、第2正極無地部1113b及び第3正極無地部1113cを含んでよい。このとき、第1正極無地部1113aは、正極板1110の両端部の間に位置されてよい。
【0144】
正極タブ1150は、正極板1110の正極無地部1113に備えられてよい。また、正極タブ1150は、第1正極無地部1113aに備えられる第1正極タブ1151を含んでよい。ここで、第1正極タブ1151は、一端が第1正極無地部1113aに付着及び固定され、他端が正極板1110から突出されてよい。さらに、正極タブ1150は、第2正極無地部1113bに備えられる第2正極タブ(図示せず)をさらに含んでよい。
【0145】
負極板1210は、負極集電体1121と、負極集電体1121上に負極活物質が積層されて形成される領域である負極活物質部1122、及び負極活物質が積層されていない領域である負極無地部1123を含んでよい。
【0146】
負極集電体1121は、例えば、銅(Cu)またはニッケル(Ni)材質からなるホイル(foil)でなってよい。
【0147】
負極活物質部1122は、負極集電体1121の第1面M21上に積層される負極活物質を含んで形成されてよい。ここで、負極集電体1121の第1面M21は、正極集電体1111の第1面M12と対向する面であってよい。すなわち、図10では、説明の便宜上、負極集電体1122の第1面M21が正極集電体1111の第1面M12と同一の方向に向かうように示しているが、実質的に負極集電体1121の第1面M21は、正極集電体1111の第1面M12を向かい合う面を意味する。そして、負極活物質部1122は、負極集電体1121の第2面に積層される負極活物質をさらに含んで形成されてよい。また、負極活物質部1122は、負極活物質の他にバインダー及び導電材をさらに含んで形成されてよい。
【0148】
負極無地部1123は、負極板1120の両端部の間に形成された第1負極無地部1123aと、負極板1120の両端部に形成された第2負極無地部1123b及び第3負極無地部1123cを含んでよい。
【0149】
そして、第1正極無地部1113aと第1負極無地部1123aは、互いに対応される位置に形成されてよい。
【0150】
負極タブ1160は、負極無地部1123に備えられる、ここで、負極タブ1160は、一端が負極無地部1123に付着及び固定され、他端が負極板1120から突出されてよい。また、負極タブ1160は、第1負極無地部1123aに備えられる第1負極タブ1161と、第2負極無地部1123bに備えられる第2負極タブ1152、及び第3負極無地部1123cに備えられる第3負極タブ1153を含んでよい。
【0151】
セパレータ1140は、絶縁材質からなり、正極板1110及び負極板1120と交互に積層される。ここで、セパレータ1140は、正極板1110及び負極板1120の間と、正極板1110または負極板1120の外側面に位置されてよい。
【0152】
一方、第1正極タブ1151及び第1負極タブ1161は、正極板1110と負極板1120が互いに対向する方向に対して互いに重畳されないように備えられてよい。ここで、正極板1110と負極板1120が互いに対向する方向は、例えば、巻取中心軸の側面方向であってよい。そして、第1正極タブ1151及び第1負極タブ1161の端部は互いに重畳されないように、巻取中心軸と平行な方向を基準に互いに一定距離離隔されて位置されてよい。
【0153】
一方、本発明の第4実施形態による電極組立体1100は、正極タブ1150を覆うように正極無地部1113に正極絶縁テープがさらに付着され、負極タブ1160を覆うように負極無地部1123に負極絶縁テープがさらに付着されてよい。ここで、正極絶縁テープ及び負極絶縁テープは、前記で記述した本発明の第1実施形態による電極組立体100の正極絶縁テープ170及び負極絶縁テープ180のような形態で付着されてよい(図2参照)。
【0154】
正極絶縁テープは、第1正極タブ1151を覆うように第1正極無地部1113aに付着される第1正極絶縁テープを含んでよい。
【0155】
負極絶縁テープは、第1負極タブ161を覆うように第1負極無地部1213aに付着される第1負極絶縁テープと、第2負極タブ1162を覆うように第2負極無地部1123bに付着される第2負極絶縁テープ、及び第3負極タブ1163を覆うように第3負極無地部1123cに付着される第3負極絶縁テープを含んでよい。
【0156】
そして、正極絶縁テープ及び負極絶縁テープは、電気的絶縁材質を含んで形成されてよい。
【0157】
一方、本発明の第4実施形態による電極組立体1100は、第1負極絶縁テープとセパレータ1140を挟んで対面される正極板1110の部分に絶縁材質を含むリチウムイオン析出防止テープがさらに付着されてよい。ここで、リチウムイオン析出防止テープは、前記で記述した本発明の第1実施形態による電極組立体100のリチウムイオン析出防止テープ190のような形態で付着されてよい(図2参照)。このとき、ここで、リチウムイオン析出防止テープは、例えば、正極板1110の正極活物質部1112の表面に位置されてよい。これによって、充放電時に第1負極絶縁テープが付着された第1負極無地部1123aと対面される正極板1110の部分で、リチウムイオン析出防止テープ1190が位置され、リチウムイオンが交換されないことからリチウムイオンが蓄積されて析出されることを防止することができる。
【0158】
<製造例>
1-1 電極組立体の製造
互いに離隔された正極シートの2部分に正極無地部を形成して正極タブをそれぞれ備え、互いに離隔された負極シートの3部分に負極無地部を形成して負極タブをそれぞれ備え、2つの正極タブ及び3つの負極タブが備えられた電極組立体を製造した。
【0159】
このとき、正極シートの2部分に備えられた正極無地部で第1正極無地部と、負極シートの両側部の間に形成された第1負極無地部とを互いに対応される位置に形成させた。
【0160】
1-2 二次電池の製造
製造された電極組立体を電池ケースに電解液とともに収容させて二次電池を製造した。
【0161】
<比較例>
互いに離隔された正極シートの2部分に正極無地部を形成して正極タブをそれぞれ備え、互いに離隔された負極シートの2部分に負極無地部を形成して負極タブをそれぞれ備え、2つの正極タブ及び2つの負極タブが備えられた電極組立体を製造した点以外は、前記製造例と同様の方法で二次電池を製造した。ここで、比較例は、負極無地部が負極シートの2部分に形成され、製造例の負極シートの両側部の間に形成された第1負極無地部は形成されなかった。
【0162】
<実験例>
二次電池に電気を印加して抵抗改善の効果を測定した。
【0163】
AC(alternating current;交流)抵抗測定の結果、比較例で測定された抵抗値より製造例で測定された抵抗値が約20%減少されたことが観察された。
【0164】
結局、製造例での抵抗が顕著に改善されたことが分かる。
【0165】
以上、本発明を具体的な実施形態を介して詳しく説明したが、これは本発明を具体的に説明するためのものであり、本発明に係る電極組立体及びこれを含む二次電池はこれに限定されない。本発明の技術的思想内で当該分野の通常の知識を有する者によって多様な実施が可能であると言える。
【0166】
また、発明の具体的な保護範囲は、特許請求の範囲によって明確になるはずである。
以下の項目もまた開示される。
[項目1]
電極組立体であって、
正極集電体上に正極活物質が積層されて形成される領域である正極活物質部、及び前記正極活物質が積層されていない領域である正極無地部を含む正極シート;
前記正極無地部に備えられる正極タブ;
負極集電体上に負極活物質が積層されて形成される領域である負極活物質部、及び前記負極活物質が積層されていない領域である負極無地部を含む負極シート;
前記負極無地部に備えられる負極タブ;及び
前記正極シート及び前記負極シートの間を絶縁する分離膜を含み、
前記正極無地部は、前記正極シートで互いに離隔された2部分に形成された第1正極無地部及び第2正極無地部を含み、
前記負極無地部は、前記負極シートの両側部の間に形成された第1負極無地部と、前記負極シートの両側部に形成された第2負極無地部及び第3負極無地部とを含み、
前記第1正極無地部または前記第2正極無地部と前記第1負極無地部とが互いに対応される位置に形成される、電極組立体。
[項目2]
前記正極タブは、前記第1正極無地部に備えられる第1正極タブ、及び前記第2正極無地部に備えられる第2正極タブを含み、
前記負極タブは、前記第1負極無地部に備えられる第1負極タブと、前記第2負極無地部に備えられる第2負極タブ、及び前記第3負極無地部に備えられる第3負極タブを含む、項目1の電極組立体。
[項目3]
前記電極組立体は、リチウムイオン二次電池用電極組立体であって、
前記正極シートと、前記分離膜及び前記負極シートは、交互に積層されて巻き取られ、
前記第1負極タブを覆うように前記第1負極無地部に第1負極絶縁テープがさらに付着され、
充放電時にリチウムイオンが蓄積されて析出されることを防止するように、前記第1負極絶縁テープと対面される前記正極シートの部分にリチウムイオン析出防止テープがさらに付着される、項目2の電極組立体。
[項目4]
前記分離膜は、前記リチウムイオンが移動される気孔が形成された絶縁材質を含み、
前記第1負極絶縁テープ及び前記リチウムイオン析出防止テープは絶縁材質を含む、項目3の電極組立体。
[項目5]
前記正極シート及び前記負極シートは、両側部において一側部が時計方向に巻き取られて巻取外郭部に位置され、他側部が巻取中心部に位置され、
前記第1正極無地部及び前記第2正極無地部は、前記正極シートで両側部の間に形成され、この際、前記第1負極無地部と互いに対応される位置に形成される前記第1正極無地部または前記第2正極無地部は、前記正極シートの一側部側に位置される、項目3または項目4の電極組立体。
[項目6]
前記正極シート及び前記負極シートの両面において、一面は巻取時に内側方向に向かって位置され、他面は巻取側の外側方向に位置される、項目5の電極組立体。
[項目7]
前記正極シート及び前記負極シートは、両側部のうち他側部から巻取が始まって時計方向に沿って一側部方向に巻かれ、ただし、他側部が巻取中心部に位置され、一側部が巻取外郭部に位置され、
前記第1正極無地部及び前記第2正極無地部は、前記正極シートで両側部の間に形成され、この際、前記第1正極無地部は、前記正極シートの一側部側に位置される、項目3の電極組立体。
[項目8]
前記正極シート及び前記負極シートの両面において、一面は巻取時に外側方向に向かって位置され、他面は巻取側の内側方向に位置される、項目7の電極組立体。
[項目9]
前記リチウムイオン析出防止テープは、前記正極シートの他面に備えられ、ただし、前記正極シートの一側部と、前記正極シートの一側部の近くに位置する前記第1正極無地部との間に積層された前記正極活物質部の表面に位置される、項目6または項目8の電極組立体。
[項目10]
前記分離膜は、前記正極シートの一面と前記負極シートの他面との間に位置される第1分離膜;及び
前記負極シートの一面に位置される第2分離膜を含み、
前記第1負極無地部と前記リチウムイオン析出防止テープは、前記第2分離膜を挟んで対面される、項目9の電極組立体。
[項目11]
前記第1正極タブ及び前記第1負極タブは、前記正極シートと前記負極シートとが互いに対向する方向に対して互いに重畳されないように備えられる、項目2から項目8のいずれかの電極組立体。
[項目12]
前記第1正極タブは、巻取中心軸と平行な方向を基準に一側方向に突出され、
前記第1負極タブは、巻取中心軸と平行な方向を基準に他側方向に突出され、
前記第1正極タブ及び前記第1負極タブの端部は互いに重畳されないように、前記巻取中心軸と平行な方向を基準に互いに一定距離離隔されて位置された、項目11の電極組立体。
[項目13]
電極組立体であって、
正極集電体上に正極活物質が積層されて形成される領域である正極活物質部、及び前記正極活物質が積層されていない領域である正極無地部を含む正極シート;
前記正極無地部に備えられる正極タブ;
負極集電体上に負極活物質が積層されて形成される領域である負極活物質部、及び前記負極活物質が積層されていない領域である負極無地部を含む負極シート;
前記負極無地部に備えられる負極タブ;及び
前記正極シート及び前記負極シートの間を絶縁する分離膜を含み、
前記正極無地部は、前記正極シートに形成された第1正極無地部を含み、前記負極無地部は、前記負極シートに形成された第1負極無地部を含み、この際、前記第1正極無地部と前記第1負極無地部が互いに対応される位置に形成され、
前記正極タブは、前記第1正極無地部に備えられる第1正極タブを含み、前記負極タブは、前記第1負極無地部に備えられる第1負極タブを含み、この際、前記第1正極タブ及び前記第1負極タブは、前記正極シートと前記負極シートが互いに対向する方向に対して互いに重畳されないように備えられる、電極組立体。
[項目14]
前記第1正極タブは、巻取中心軸と平行な方向を基準に一側方向に突出され、
前記第1負極タブは、巻取中心軸と平行な方向を基準に他側方向に突出され、
前記第1正極タブ及び前記第1負極タブの端部は、互いに重畳されないように前記巻取中心軸と平行な方向を基準に互いに一定距離離隔されて位置された、項目13の電極組立体。
[項目15]
電極組立体であって、
正極集電体の第1面上に正極活物質が塗布された正極活物質部と、前記正極活物質が塗布されていない領域である第1正極無地部とを含む正極板;
前記第1正極無地部に付着された正極タブ;
前記正極集電体の前記第1面と対向する負極集電体の第1面上に負極活物質が塗布された負極活物質部と、前記負極活物質が塗布されていない領域である第1負極無地部とを含む負極板;及び
前記正極板と前記負極板との間のセパレータ;を含み、
前記第1正極無地部は、前記正極板の長手方向に沿う前記正極板の一端部と他端部との間に位置し、前記第1負極無地部は、前記第1正極無地部と重畳する位置に形成され、
前記第1負極無地部は、前記負極板の両側部にそれぞれ形成されて負極タブが付着される第2負極無地部及び第3負極無地部の間に形成され、
前記第1負極無地部に備えられる負極タブをさらに含む、電極組立体。
[項目16]
前記正極板は、前記正極活物質が塗布されていない領域である第2正極無地部をさらに含み、前記正極タブが第2正極無地部にさらに付着され、
前記負極板は、前記負極活物質が塗布されていない領域である第2負極無地部及び第3負極無地部をさらに含み、前記負極タブが前記第2負極無地部及び第3負極無地部にさらに付着される、項目15の電極組立体。
[項目17]
前記電極組立体は、リチウムイオン二次電池用電極組立体であって、
前記正極板と、前記セパレータ及び前記負極板とは、交互に積層されて巻き取られ、
前記第1負極無地部に付着された前記負極タブを覆うように前記第1負極無地部に第1負極絶縁テープがさらに付着され、
充放電時にリチウムイオンが蓄積されて析出されることを防止するように前記第1負極絶縁テープと対面される前記正極板の部分にリチウムイオン析出防止テープがさらに付着される、項目16の電極組立体。
[項目18]
前記第1負極無地部と前記リチウムイオン析出防止テープは、前記セパレータを挟んで対面され、
前記リチウムイオン析出防止テープは、前記正極板の正極活物質部の表面に位置される、項目17の電極組立体。
[項目19]
前記第1正極無地部に付着された前記正極タブ及び前記第1負極無地部に付着された前記負極タブは、前記正極板と前記負極板が互いに対向する方向に対して互いに重畳されないように備えられる、項目15から項目18のいずれの電極組立体。
[項目20]
電極組立体及び前記電極組立体を収容する電池ケースを含み、
前記電極組立体は、項目1から項目19のいずれかの電極組立体である、二次電池。
図1
図2
図3
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図9
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