(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-07
(45)【発行日】2024-10-16
(54)【発明の名称】端末
(51)【国際特許分類】
H04W 48/16 20090101AFI20241008BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20241008BHJP
H04W 48/10 20090101ALI20241008BHJP
H04W 48/20 20090101ALI20241008BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20241008BHJP
【FI】
H04W48/16 130
H04W16/28 130
H04W48/10
H04W48/16 132
H04W48/16 135
H04W48/20
H04W84/12
(21)【出願番号】P 2023096646
(22)【出願日】2023-06-13
(62)【分割の表示】P 2020145206の分割
【原出願日】2020-08-31
【審査請求日】2023-06-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】関 文彦
【審査官】青木 健
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/220946(WO,A1)
【文献】特開2012-205085(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のアクセスポイントからBeaconを受信する端末であって、
前記Beaconに含まれるアクセスポイントにおける動作能力情報とアクセスポイントにおける周囲の環境情報とのいずれか一方又は双方の情報に基づいて、前記複数のアクセスポイントのうち、接続要求を送信するアクセスポイントを選択し、
前記複数のアクセスポイントには、同一のタイミングで通信する端末を自装置の最大空間ストリーム数だけ割り当てできる少なくとも1つのグループが動作能力情報として記憶されており、
前記少なくとも1つのグループの数に基づいて前記複数のアクセスポイントから1つのアクスポイントを選択し、選択したアクセスポイントに前記接続要求を送信する、
端末。
【請求項2】
前記動作能力情報又は前記環境情報に含まれる情報としての、
前記複数のアクセスポイントの各々が管理する最大空間ストリーム数
を示す情報と、
前記複数のアクセスポイントの各々が動作している帯域幅
を示す情報と、
前記複数のアクセスポイントの各々がMU-MIMOに対応しているか否か
を示す情報と、
前記複数のアクセスポイントの各々がレーダの利用する周波数を使用しているか否か
を示す情報と、
前記複数のアクセスポイントの各々がビームフォーミングに対応している
か否かを示す情報と、
前記前記複数のアクセスポイントの各々におけるノイズフロアレベル
を示す情報と、の少なくとも1つに基づいて、
接続要求を送信するアクセスポイントを選択する
請求項1に記載の端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は管理システム、端末、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1では、無線LAN端末がハンドオーバを行うタイミングで、ハンドオーバ先のアクセスポイントは、ハンドオーバ元のアクセスポイントと自身との端末の接続台数を比較する技術が開示されている。そして、ハンドオーバ先のアクセスポイントは、自身の接続台数の方が多い場合、自身への端末の接続を拒否する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、端末の接続台数の少ないアクセスポイントに端末を接続される。しかしながら、単に端末の接続台数に基づいて接続すべきアクセスポイントを選択したのでは、選択されたアクセスポイントが通信品質の高い最適なアクセスポイントではない可能性があるという問題点があった。
【0005】
本開示では、そのような問題点を解決することによって、端末を通信品質の高い最適なアクセスポイントに接続できる管理システム、端末、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の管理システムは、複数のアクセスポイントを管理する管理システムであって、アクセスポイントにおける動作能力情報とアクセスポイントにおける周囲の環境情報とのいずれか一方又は双方の情報に基づいて、前記複数のアクセスポイントのうち、接続要求を送信した端末と接続すべきアクセスポイントを選択する。
【0007】
本開示の端末は、複数のアクセスポイントからBeaconを受信する端末であって、前記Beaconに含まれるアクセスポイントにおける動作能力情報とアクセスポイントにおける周囲の環境情報とのいずれか一方又は双方の情報に基づいて、前記複数のアクセスポイントのうち、接続要求を送信するアクセスポイントを選択する。
【0008】
本開示の方法は、複数のアクセスポイントを管理する方法であって、アクセスポイントにおける動作能力情報とアクセスポイントにおける周囲の環境情報とのいずれか一方又は双方の情報に基づいて、前記複数のアクセスポイントの中から接続要求を送信した端末と接続すべきアクセスポイントを選択する。
【0009】
本開示のプログラムは、複数のアクセスポイントを管理するプログラムであって、アクセスポイントにおける動作能力情報とアクセスポイントにおける周囲の環境情報とのいずれか一方又は双方の情報に基づいて、前記複数のアクセスポイントの中から接続要求を送信した端末と接続すべきアクセスポイントを選択することを、コンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本開示により、端末を通信品質の高い最適なアクセスポイントに接続できる管理システム、端末、方法及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】第1の実施形態に係る通信システムの構成を示すブロック図である。
【
図2】第2の実施形態に係る通信システムの構成を示すブロック図である。
【
図3】第2の実施形態に係る管理サーバの具体的な構成を示すブロック図である。
【
図4】第2の実施形態に係る通信システムの動作の概要の一例を示すシーケンス図である。
【
図5】第2の実施形態に係るアクセスポイントにおける受信強度の一例を示す表である。
【
図6】第2の実施形態に係る管理サーバの具体的な動作を示すフローチャートである。
【
図7】第2の実施形態に係る接続端末情報の一例を示す表である。
【
図8】第2の実施形態に係るグループID割り当て情報の一例を示す表である。
【
図9】第2の実施形態に係るグループID割り当て更新情報の一例を示す表である。
【
図10】第2の実施形態に係るグループIDの総数情報の一例を示す表である。
【
図11】第2の実施形態に係る妨害波指標情報の一例を示す表である。
【
図12】第2の実施形態に係る所定時間当たりのBeacon数情報の一例を示す表である。
【
図13】第2の実施形態に係るランク付け結果情報の一例を示す表である。
【
図14】第3の実施形態に係る通信システムの構成を示すブロック図である。
【
図15】第3の実施形態に係る端末の具体的な構成を示すブロック図である。
【
図16】第3の実施形態に係る端末の動作を示すフローチャートである。
【
図17】第3の実施形態に係るケーパビリティ情報の一例を示す表である。
【
図18】第3の実施形態に係るランク付け結果情報の一例を示す表である。
【
図19】処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下では、本開示を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略する。
【0013】
(第1の実施形態)
まず、
図1を用いて、第1の実施形態に係る通信システム100の構成について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る通信システム100の構成を示すブロック図である。通信システム100は、複数の無線LANアクセスポイント10(以下、アクセスポイント10)、無線LAN端末20(以下、端末20)、及び管理サーバ(管理システム)30を備える。
【0014】
アクセスポイント10は、無線LANを用いて端末20と通信を行う。アクセスポイント10は、端末20から接続要求を受信した後、端末20に接続応答を送信することで、端末20のネットワークへの通信を仲介する。また、アクセスポイント10は、例えばLTE(Long Term Evolution)やBluetooth(登録商標)等の無線LAN以外の通信規格によって管理サーバ30と通信する。ここで、アクセスポイント10は、アクセスポイント10における動作能力情報とアクセスポイント10における周囲の環境情報を管理サーバ30に定期的に送信する。
【0015】
端末20は、例えばスマートフォン、タブレット等の端末である。端末20は、複数のアクセスポイント10の中から選択した1つのアクセスポイントに接続要求を送信する。なお、端末20は、複数のアクセスポイント10の中で最も受信強度の高いアクセスポイント10に接続要求を送信してもよい。
【0016】
管理サーバ30は、複数のアクセスポイント10と通信し、複数のアクセスポイント10を管理する。そして、管理サーバ30は、アクセスポイント10と端末20との接続状況を把握する。
【0017】
続いて、第1の実施形態に係る通信システム100の動作について説明する。
管理サーバ30は、複数のアクセスポイント10を管理する。管理システム30は、アクセスポイント10における動作能力情報とアクセスポイント10における周囲の環境情報とのいずれか一方又は双方の情報に基づいて、複数のアクセスポイント10のうち、接続要求を送信した端末20と接続すべきアクセスポイント10を選択する。
【0018】
第1の実施形態に係る通信システム100では、管理サーバ30は、アクセスポイント10における動作能力情報又はアクセスポイント10における周囲の環境情報に基づいて、接続すべきアクセスポイント10を選択する。すなわち、管理サーバ30は、単に端末の接続台数に基づいて接続すべきアクセスポイント10を選択するだけではない。したがって、管理サーバ30は、端末20を通信品質の高い最適なアクセスポイントに接続できる。
【0019】
(第2の実施形態)
続いて、
図2を用いて、第2の実施形態に係る通信システム200の構成について説明する。
図2は、第2の実施形態に係る通信システム200の構成を示すブロック図である。通信システム200は、複数のアクセスポイント10(アクセスポイント1~4)、端末20及び管理サーバ30を備える。
【0020】
アクセスポイント10は、無線LANを用いて端末20と通信を行う。アクセスポイント10は、端末20から接続要求を受信した後、端末20に接続応答を送信することで、端末20のネットワークへの通信を仲介する。また、アクセスポイント10は、例えばLTE(Long Term Evolution)やBluetooth(登録商標)等の無線LAN以外の通信規格によって管理サーバ30と通信する。ここで、アクセスポイント10は、アクセスポイント10における動作能力情報とアクセスポイント10における周囲の環境情報を管理サーバ30に定期的に送信する。
【0021】
また、アクセスポイント10は、端末20とMU-MIMO(Multi User Multi-Input Multi-Output)通信を行うことができる。MU-MIMOは、複数の送受信アンテナを用いて、複数台の端末20との同時に通信ができる技術である。
【0022】
また、アクセスポイント10は、同一のタイミングで通信する端末20を自装置の最大空間ストリーム数だけ割り当てできる少なくとも1つのグループを記憶している。当該グループは、グループごとに異なるグループIDを有し、端末20にグループIDが割り当てられる。ここで、アクセスポイント10は、複数の端末20とMU-MIMO通信行う場合、同一のタイミングで通信する端末20にグループIDを割り当てる。一方、MU-MIMOを利用しない通信時では、グループIDを1台の端末20に割り当てる。
【0023】
動作能力情報とは、アクセスポイント10の動作能力に関する情報である。例えば、以下の情報である。例えば、動作能力情報は、アクセスポイント10におけるMU-MIMO通信を行う場合の空間ストリーム数が最大空間ストリーム数の情報である。また、動作能力情報は、アクセスポイント10における同一のタイミングで通信する端末20を割り当てたグループの数の情報である。また、動作能力情報は、アクセスポイント10が送信する所定時間当たりのBeacon数の情報である。
また、周囲の環境情報とは、アクセスポイント10の周囲の環境に関する情報である。例えば、周囲の環境情報は、アクセスポイント10が受信する妨害波に関する情報である。妨害波に関する情報とは、周辺に設置される他のアクセスポイント10のSSIDと当該アクセスポイント10から受信する電波の受信強度の情報である。
【0024】
端末20は、例えばスマートフォン、タブレット等の端末である。端末20は、複数のアクセスポイント10の中から選択した1つのアクセスポイントに接続要求を送信する。なお、端末20は、複数のアクセスポイント10の中で最も受信強度の高いアクセスポイント10に接続要求を送信してもよい。
【0025】
管理サーバ30は、複数のアクセスポイント10と通信し、複数のアクセスポイント10を管理する。そして、管理サーバ30は、アクセスポイント10と端末20との接続状況を把握する。
【0026】
ここで、
図3を用いて、第2の実施形態に係る管理サーバ30の具体的な構成について説明する。
図3は、第2の実施形態に係る管理サーバ30の具体的な構成を示すブロック図である。管理サーバ30は、受信部31、調査部321、ランク設定部322、接続部323、送信部33、記憶部34を備える。
【0027】
受信部31及び送信部33は、アクセスポイント10と通信を行う。受信部31は、アクセスポイント10から情報を受信する。送信部33は、アクセスポイント10に情報を送信する。
【0028】
調査部321は、アクセスポイント10から定期的に受信したアクセスポイント10における動作能力情報又はアクセスポイント10における周囲の環境情報を調査する。調査部321は、調査結果として、後述する、接続端末情報341、グループID割り当て情報342、妨害波指標情報345、Beacon数情報346を生成する。
【0029】
ランク設定部322は、調査部321の調査結果に基づいて生成したランク付け結果情報347に基づいて、所定のアクセスポイント10の間でランクを設定する。この際、ランク設定部322は、後述する、グループID割り当て更新情報343、グループIDの総数情報344を生成する。
接続部323は、送信部33を介して、ランクの最も高いアクセスポイント10に対して端末20との接続許可を送信する。
【0030】
記憶部34は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はフラッシュメモリ等の記憶装置を備える。記憶部34は、接続端末情報341、グループID割り当て情報342、グループID割り当て更新情報343、グループIDの総数情報344、妨害波指標情報345、Beacon数情報346及びランク付け結果情報347を記憶する。
【0031】
続いて、
図4を用いて、第2の実施形態に係る通信システム200の動作の概要の一例について説明する。
図4は、第2の実施形態に係る通信システム200の動作の概要の一例を示すシーケンス図である。
【0032】
まず、端末20は、所定の範囲内に設置されるアクセスポイント10において最も電波強度の強いアクセスポイント10に接続要求を行う(ステップS201)。
【0033】
本実施例では、端末20は、アクセスポイント1~4のいずれかに対して接続要求を行う。端末20がアクセスポイント1~4を検索した際の、アクセスポイント1~4における端末20に対する受信強度は、
図5に示すようになる。
図5は、第2の実施形態に係るアクセスポイント1~4における受信強度の一例を示す表である。
図5に示すように、アクセスポイント1の受信強度は-54dBm、アクセスポイント2の受信強度は-53dBm、アクセスポイント3の受信強度は-52dBm、アクセスポイント4の受信強度は-51dBmである。本実施例は、受信強度が同程度のアクセスポイント10が複数台存在する環境を想定している。ここで、アクセスポイント1~4のなかでは、アクセスポイント4の受信強度が最も強いため、端末20は、アクセスポイント4に接続要求を行う。
【0034】
次に、アクセスポイント10は、端末20が新規にアクセスポイント10に接続を試みたことを示す情報(以下、新規接続情報)を管理サーバ30へ送信する(ステップS202)。本実施例では、アクセスポイント4は、新規接続情報を管理サーバ30へ送信する。
【0035】
次に、管理サーバ30は、新規接続情報を受信した後、アクセスポイント10の所定のアクセスポイント10から定期的に受信した情報に基づいて、当該アクセスポイント10の間でランク付けを実施する(ステップS203)。ここで、アクセスポイント10から定期的に受信した情報には、アクセスポイント10における動作能力情報又はアクセスポイント10における周囲の環境情報が含まれる。本実施例では、管理サーバ30は、アクセスポイント1~4のランク付けを実施する。
【0036】
ランク付けは、次の4つのランク付け項目で実施される。ランク付け項目A1、ランク付け項目A2及びランク付け項目A4では、管理サーバ30は、アクセスポイント10における動作能力情報に基づいてランク付けを実施する。また、ランク付け項目A2では、管理サーバ30は、アクセスポイント10における周囲の環境情報に基づいてランク付けを実施する。
【0037】
ランク付け項目A1:管理サーバ30は、アクセスポイント10におけるMU-MIMO通信を行う場合の空間ストリーム数が最大空間ストリーム数であるか否かに基づいて、当該アクセスポイント10に対してポイントを付与する。具体的には、管理サーバ30は、MU-MIMO通信を行う場合の空間ストリーム数が最大空間ストリーム数でないアクセスポイント10に対して、当該空間ストリーム数が最大空間ストリーム数であるアクセスポイント10よりも高いポイントを付与する。
【0038】
ランク付け項目A2:管理サーバ30は、アクセスポイント10における同一のタイミングで通信する端末20を割り当てたグループの数に基づいて、当該アクセスポイント10に対してポイントを付与する。具体的には、管理サーバ30は、同一のタイミングで通信する端末20を割り当てたグループの数が少ないアクセスポイント10程、高いポイントを付与する。
【0039】
ランク付け項目A3:管理サーバ30は、アクセスポイント10が受信する妨害波の影響度に基づいて、当該アクセスポイント10に対してポイントを付与する。具体的には、管理サーバ30は、妨害波の影響度が小さいアクセスポイント10程、高いポイントを付与する。
【0040】
ランク付け項目A4:管理サーバ30は、アクセスポイント10が送信する所定時間当たりのBeacon数に基づいて、当該アクセスポイント10に対してポイントを付与する。具体的には、管理サーバ30は、所定時間当たりのBeacon数が多いアクセスポイント10程、高いポイントを付与する。
【0041】
管理サーバ30は、ランク付けにより最もポイントの高いアクセスポイント10に対して、接続許可通知を送信する(ステップS204)。ここで、接続許可通知を受信したアクセスポイント10だけが、端末20からの接続要求に対して、許可応答を送信することによって、端末20と接続できる。
【0042】
受信強度の最も強いアクセスポイント10が接続許可通知を受信した場合、アクセスポイント10は、端末20に対して、接続応答を送信する(ステップS205)。ここで、受信強度の最も強いアクセスポイント10とは、ステップS201において端末20から接続要求を受けたアクセスポイント10である。端末20は、アクセスポイント10から接続応答を受信すると、アクセスポイント10との接続を完了する(ステップS206)。本実施例では、端末20は、ステップS205~ステップS206によって、アクセスポイント4と接続する。
【0043】
一方、受信強度の最も強いアクセスポイント10以外のアクセスポイント10が接続許可通知を受信した場合、接続許可通知を受信したアクセスポイント10は、端末20に対して接続要請を送信する(ステップS207)。受信強度の最も強いアクセスポイント10以外のアクセスポイント10とは、すなわちステップS201において端末20から接続要求を受けていないアクセスポイント10である。端末20は、アクセスポイント10から接続要請を受信すると、アクセスポイント10に対して接続要求を送信する(ステップS208)。アクセスポイント10は、端末20から接続要求を受信すると、接続応答を端末20に送信する(ステップS209)。端末20は、アクセスポイント10から接続応答を受信すると、アクセスポイント10との接続を完了する(ステップS210)。本実施例では、ステップS207~ステップS210によって、端末20は、アクセスポイント1~3と接続する。
【0044】
第2の実施形態に係る通信システム200では、受信強度が同程度のアクセスポイント10が複数設置されている環境において、端末20は、新規にアクセスポイント10に接続する際、受信強度だけで当該アクセスポイント10を選択しない。具体的には、管理サーバ30は、ランク付け項目A1~A4によって、複数設置されているアクセスポイント10のランク付けを実施し、ポイントの一番高いアクセスポイント10と端末20とを接続させる。そうすることによって、端末20は、より通信品質の高いアクセスポイント10との接続を確立することができる。
【0045】
続いて、
図6-
図13を用いて、第2の実施形態に係る管理サーバ30の具体的な動作について説明する。
図6は、第2の実施形態に係る管理サーバ30の具体的な動作を示すフローチャートである。
【0046】
ステップS202において、アクセスポイント10は、端末20の新規接続情報を管理サーバ30へ送信する。そして、管理サーバ30の受信部31は、端末20の新規接続情報をアクセスポイント10から受信する(ステップS301)。
【0047】
まず、ランク設定部322は、新規に接続される端末20がMU-MIMOに対応しているか否かを判定する(ステップS302)。
端末20がMU-MIMOに対応している場合(ステップS302 YES)、ランク設定部322は、ランク付け項目A1を実施する(ステップS303)。一方、端末20がMU-MIMOに対応していない場合(ステップS302 NO)、ランク設定部322は、ランク付け項目A2を実施する(ステップS304)。
【0048】
ランク設定部322は、ランク付け項目A1として、アクセスポイント10におけるMU-MIMO通信を行う場合の空間ストリーム数が最大空間ストリーム数であるか否かに基づいてアクセスポイント10のランク付けを実施する。
【0049】
調査部321は、所定のアクセスポイント10から定期的に受信した情報に基づいて、
図7に示すアクセスポイント10に接続されている端末20の情報(以下、接続端末情報341)を生成し、記憶部34に記憶している。
図7は、第2の実施形態に係る接続端末情報341の一例を示す表である。
【0050】
図7おいて、接続端末台数の項目は、アクセスポイント10に接続されている端末20の台数を示す。MU-MIMO対応の項目は、接続端末台数のうち、MU-MIMO対応の端末20の台数を示す。MU-MIMO非対応の項目は、接続端末台数のうち、MU-MIMO非対応の端末20の台数を示す。1×1端末の項目は、MU-MIMO対応の端末20の台数又はMU-MIMO非対応の端末20の台数のうち、1本の送受信アンテナを待っている端末20の台数を示す。2×2端末の項目は、MU-MIMO対応の端末20の台数又はMU-MIMO非対応の端末20の台数のうち、2本の送受信アンテナを待っている端末20の台数を示す。
【0051】
アクセスポイント10は、強電界と中電界と弱電界との受信強度毎にグループIDにMU-MIMO対応の端末20を割り当てている。例えば、1×1(強電界)の項目は、MU-MIMO対応の端末20の台数のうち、受信強度が強電界に属する端末20の台数を示す。
【0052】
また、調査部321は、所定のアクセスポイント10から定期的に受信した情報に基づいて、アクセスポイント10に接続されている端末20におけるグループIDの割り当て情報の情報(以下、グループID割り当て情報342)を生成する。そして、調査部321は、記憶部34に記憶している。
図8は、第2の実施形態に係るグループID割り当て情報342の一例を示す表である。
【0053】
以下、アクセスポイント10は、4本の送受信アンテナを持っており、想定されるすべてのMU-MIMOの組み合わせに対応しているものとする。アクセスポイント10は、
図8に示すように、1つのグループIDに1本の送受信アンテナを持つ端末20を最大4台割り当てることができる。また、2本の送受信アンテナを持つ端末20を1台、1本の送受信アンテナを持つ端末20を2台割り当てることができる。アクセスポイント10は、グループID#1、グループID#2、グループID#3を有する。グループID#1は受信強度が強電界のグループ、グループID#2は受信強度が中電界のグループ、グループID#3は受信強度が弱電界のグループをそれぞれ表している。ここで、STA1-1は、アクセスポイント1に接続された1台目の端末を表している。同様に、STA4-11は、アクセスポイント4に接続された11台目の端末を表している。STA4-11が2台存在するのは、2本の送受信アンテナを持っていることを表している。
【0054】
ここで、ランク設定部322は、
図8に示すグループID割り当て情報342に基づいて、アクセスポイント10のランク付けを行う。本実施例では、ランク設定部322は、アクセスポイント1~4のランク付けを行う。
【0055】
まず、各アクセスポイント10のグループIDに端末20が新規に割り当てられた場合を想定する。ランク設定部322は、
図8に示すグループID割り当て情報342に基づいて、アクセスポイント10におけるグループID割り当て情報342を更新した情報(以下、グループID割り当て更新情報343)を生成する。
図9は、第2の実施形態に係るグループID割り当て更新情報343の一例を示す表である。
【0056】
以下、新規にアクセスポイント10に接続された端末20は、グループID#1に割り当てられるとする。
図8に示すように、アクセスポイント2又はアクセスポイント4では、最大空間ストリーム数に達していない。すなわち、1つのグループIDに割り当て可能な端末20の台数の最大(本実施例では4台)を満たしていない。例えば、アクセスポイント2では、グループID#1-2に割り当てできる端末20の台数の最大を満たしていない。同様に、アクセスポイント4では、グループID#1-1に割り当てできる端末20の台数の最大を満たしていない。そのため、端末20が新規にアクセスポイント10に接続される場合、
図9に示すように、当該端末20は、割り当てできる端末20の台数の最大を満たしていないグループIDに割り当てられる。具体的には、アクセスポイント2では、端末20は、STA2-11として、グループID#1-2に割り当てられる。アクセスポイント4では、STA4-13として、グループID#1-1に割り当てられる。
【0057】
一方、アクセスポイント1又は3では、
図8に示すように、グループID#1は、アクセスポイント10の最大空間ストリーム数に達している。すなわち、1つのグループIDに割り当て可能な端末20の台数の最大を満たしている。例えば、アクセスポイント1では、グループID#1-1に割り当てできる端末20の台数の最大を満たしている。同様に、アクセスポイント3では、グループID#1-1に割り当てできる端末20の台数の最大を満たしている。そのため、端末20が新規にアクセスポイント10に接続される場合、グループIDが新規に生成され、当該端末20は新規で作成されたグループIDに割り当てられる。例えば、アクセスポイント1では、端末20は、STA1-9として、新規で作成されたグループID#1-2に割り当てられる。具体的には、アクセスポイント3では、端末20は、STA3-4として、新規で作成されたグループID#1-2に割り当てられる。
【0058】
新規でグループIDが生成された場合、アクセスポイント10におけるグループ数が増加するため、通信品質の低下の可能性が考えられる。例えば、アクセスポイント10は、グループIDごとに、グループIDに属する端末20とMU-MIMO伝送により通信する。そのため、グループIDが増加すると、通信待機状態の端末20が増え、アクセスポイント10における全体的な端末20との通信スピードが低下する。よって、グループIDを新規に生成するのではなく、既存のグループIDに端末20を割り当てることができるアクセスポイント10、すなわち最大空間ストリーム数を効率的に利用できるアクセスポイント10に端末20が接続されることが望ましい。
【0059】
そのため、ランク設定部322は、端末20にグループIDが割り当てられる際に新規のグループIDを生成しないアクセスポイント10に対して1ポイントを付与する。一方で、ランク設定部322は、端末20にグループIDが割り当てられる際に新規のグループIDを生成するアクセスポイント10に対して0ポイントを付与する。
【0060】
したがって、本実施例のランク付け項目A1では、アクセスポイント2又は4は、新規のグループIDを生成しない。そのため、ランク設定部322は、アクセスポイント2又は4に対して1ポイントを付与する。一方で、アクセスポイント1又は3は、新規のグループIDを生成する。そのため、ランク設定部322は、アクセスポイント1又は3に対して0ポイントを付与する。
【0061】
次に、ランク設定部322は、ランク付け項目A2を実施する(ステップS304)。ランク設定部322は、ランク付け項目A2として、アクセスポイント10における同一のタイミングで通信する端末20を割り当てたグループの数に基づいてアクセスポイント10のランク付けを実施する。
【0062】
まず、ランク設定部322は、
図9に示すグループID割り当て更新情報343に基づいて、各アクセスポイント10におけるグループIDの総数を示す情報(グループIDの総数情報344)を生成する。
図10は、第2の実施形態に係るグループIDの総数情報344の一例を示す表である。本実施例では、
図9に示すように、例えば、アクセスポイント1は、グループID#1-1~グループID#5までの7個のグループIDを有している。そのため、
図10に示すように、アクセスポイント1のグループ数は、「7」となる。
【0063】
ランク設定部322は、
図10に示すグループIDの総数情報344に基づいて、アクセスポイント10にポイントを付与する。ここで、グループIDの総数が少ないアクセスポイント10程、通信品質が向上される可能性がある。例えば、グループIDが多い程、通信待機状態の端末20が増え、アクセスポイント10における全体的な端末20との通信スピードが低下する。
【0064】
そのため、ランク設定部322は、グループIDの総数が少ないアクセスポイント10程、ポイントを高く付与する。具体的には、ランク設定部322は、グループIDの総数が5個以下のアクセスポイント10に対して2ポイントを付与する。また、ランク設定部322は、グループIDの総数が6個以上10個以下のアクセスポイント10に対して1ポイントを付与する。また、ランク設定部322は、グループIDの総数が11以上のアクセスポイント10に対して0ポイントを付与する。
【0065】
したがって、本実施例のランク付け項目A2では、ランク設定部322は、アクセスポイント1に1ポイント、アクセスポイント2に1ポイント、アクセスポイント3に2ポイント、アクセスポイント4に1ポイントを付与する。
【0066】
次に、ランク設定部322は、ランク付け項目A3を実施する(ステップS305)。
ランク設定部322は、ランク付け項目A3として、アクセスポイント10が受信する妨害波の影響度に基づいて、アクセスポイント10のランク付けを実施する。妨害波は、例えば対象のアクセスポイント10が周辺に設置される他のアクセスポイント10から受信するものである。なお、アクセスポイント10は、周辺に設置される他のアクセスポイント10のSSIDと受信強度の情報とに基づいて妨害波の数を検出している。
【0067】
調査部321は、所定のアクセスポイント10から定期的に受信した情報に基づいて、当該アクセスポイント10における妨害波の影響度を定量化した妨害波指標の情報(以下、妨害波指標情報345)を生成する。そして、調査部321は、妨害波指標情報345を記憶部34に記憶している。
図11は、第2の実施形態に係る妨害波指標情報345の一例を示す表である。
【0068】
まず、妨害波の影響度を定量化して妨害波指標を算出する方法について説明する。アクセスポイント10における妨害波の影響度は、アクセスポイント10における受信強度により大きく変わる。そのため、調査部321は、アクセスポイント10における妨害波の影響度にアクセスポイント10における受信強度による影響を反映させて、妨害波指標を算出する。
【0069】
図11に示すように、妨害波数の項目は、アクセスポイント10における妨害波の総数を示す。-80dBm以下の項目、-79dBm以上-70dBm未満の項目、-69dBm以上-60dBm未満の項目、及び-59dBmの項目は、妨害波の総数のうち、当該項目の受信強度の範囲に含まれる妨害波の数を示す。妨害波指標の項目は、各受信強度範囲で算出された妨害波指標の合計値を示す。-59dBm以上の妨害波は、影響度「大」とされ、妨害波数に×2.0した値が妨害波指標となる。また、-69dBm以上-60dBm以下の妨害波は、影響度「中」とされ、妨害波数に×1.0した値が妨害波指標となる。また、-79dBm以上-70dBm以下の妨害波は影響度「小」として、妨害波数に×0.5した値が妨害波指標となる。また、-80dBm以下の妨害波は影響度「極小」とされ、妨害波数に×0.0した値が妨害波指標となる。本実施例では、アクセスポイント1の妨害波指標は2.0、アクセスポイント2の妨害波指標は3.5、アクセスポイント3の妨害波指標は3.0、アクセスポイント4の妨害波指標は4.0となる。
【0070】
アクセスポイント10における妨害波の影響度が小さい程、通信品質は向上する。そのため、ランク設定部322は、妨害波指標が低いアクセスポイント10程、高いポイントを付与する。ランク設定部322は、妨害波指標が1.0以下のアクセスポイントに2ポイント、1.0以上4.0未満のアクセスポイントに1ポイント、4.0以上のアクセスポイントに0ポイントを付与する。
【0071】
したがって、本実施例のランク付け項目A3では、ランク設定部322は、アクセスポイント1に1ポイント、アクセスポイント2に1ポイント、アクセスポイント3に1ポイント、アクセスポイント4に0ポイントを付与する。
【0072】
次に、ランク設定部322は、ランク付け項目A4を実施する(ステップS306)。
ランク設定部322は、ランク付け項目A2として、アクセスポイント10が送信する所定時間当たりのBeacon数に基づいて、アクセスポイント10を評価する。
【0073】
調査部321は、所定のアクセスポイント10から定期的に受信した情報に基づいて、アクセスポイント10における所定時間当たりのBeacon数の情報(以下、所定時間当たりのBeacon数情報346)を生成する。調査部321は、所定時間当たりのBeacon数情報346を記憶部34に記憶している。
図12は、第2の実施形態に係る所定時間当たりのBeacon数情報346の一例を示す表である。
図12に示すように、例えば、アクセスポイント1の所定時間当たりのBeacon数は、5900回である。
【0074】
図12に示すように、アクセスポイント10は、通常100msec間隔でBeaconを送信する。しかし、アクセスポイント10は、Energy Detect、Carrier Sense、Dynamic Frequency Selection及びその他様々な要因でBeaconの送信を停止してしまう場合がある。アクセスポイント10がBeaconの送信を停止すれば、アクセスポイント10は通信できなくなるため、通信品質の低下が懸念される。ここで、所定時間当たりのBeacon数が多いアクセスポイント10程、通信品質の安定性が高くなる。
【0075】
そのため、ランク設定部322は、所定時間当たりのBeacon数が5500回以上のアクセスポイント10に2ポイント、5000回以上5500回未満のアクセスポイント10に1ポイント。5000回未満のアクセスポイント10に0ポイントを付与する。
【0076】
本実施例のランク付け項目A4では、ランク設定部322は、アクセスポイント1に2ポイント、アクセスポイント2に1ポイント、アクセスポイント3に2ポイント、アクセスポイント4に0ポイントを付与する。
【0077】
次に、ランク設定部322は、各アクセスポイント10において、ランク付け項目A1~A4の結果を集計する(ステップS307)。そして、ランク設定部322は、アクセスポイント10におけるランク付けの結果(以下、ランク付け結果情報347)を生成する。
図13は、第2の実施形態に係るランク付け結果情報347の一例を示す表である。
【0078】
そして、接続部323は、
図13に示すランク付け結果情報347に基づいて、端末20の接続先とするアクセスポイント10を決定し、決定されたアクセスポイント10に接続許可通知を送信する(ステップS308)。具体的には、接続部323は、ランク付け結果情報347において、ランク付け項目A1~A4のポイントの合計が最も高いアクセスポイント10に端末20が接続されるのが最も良いと判断し、当該アクセスポイント10を端末20の接続先に決定する。そして、接続先に決定されたアクセスポイント10に接続許可通知を送信する。
【0079】
次に、アクセスポイント10は、接続許可通知を管理サーバ30から受信する。接続許可通知を受信した後、アクセスポイント10は、自身が受信強度の最も高いアクセスポイントであるか否か判定する(ステップS309)。
【0080】
アクセスポイント10が受信強度の最も高いアクセスポイントである場合(ステップS309 YES)、アクセスポイント10は、端末20に接続応答を送信し(ステップS312)、端末20との接続を完了する(ステップS313)。
【0081】
アクセスポイント10が受信強度の最も高いアクセスポイント10でない場合(ステップS309 NO)、接続許可通知を受信したアクセスポイント10は、端末20に対して接続要請を送信し(ステップS310)、端末20からの接続要求を端末20に要請する(ステップS311)。アクセスポイント10は、接続要求を端末20から受信すると、端末20に接続応答を送信し(ステップS312)、端末20との接続を完了する(ステップS313)。
以上の動作によって、接続されるべきアクセスポイント10の最適化が完了する(ステップS314)。
【0082】
本実施例では、
図13に示すように、アクセスポイント3のポイントの合計が一番高い。そのため、接続部323は、新規に接続される端末20は、アクセスポイント3に接続許可通知を送信する。アクセスポイント3は、
図5に示すように、アクセスポイント1~4の中で受信強度が最も高くない。そのため、ステップS310において、アクセスポイント3は、端末20に対して接続要請を送信し、ステップS311において、接続要求を端末20から受信する。ステップS312において、アクセスポイント3は、接続要求を端末20から受信すると、端末20に接続応答を送信する。ステップS313において、アクセスポイント3は、端末20とアクセスポイント3との接続を完了する。
【0083】
第2の実施形態に係る通信システム200では、管理サーバ30は、アクセスポイント10における動作能力情報又はアクセスポイント10における周囲の環境情報を調査する。そして、管理サーバ30は、調査結果に基づいて、複数のアクセスポイント10の間でランクを設定し、ランクの最も高いアクセスポイント10に対して端末20を接続させる。したがって、通信システム200では、管理サーバ30は、アクセスポイント10における動作能力情報又はアクセスポイント10における周囲の環境情報に基づいて、接続すべきアクセスポイント10を選択する。すなわち、管理サーバ30は、単に端末の接続台数に基づいて接続すべきアクセスポイント10を選択するだけではない。したがって、管理サーバ30は、端末20を通信品質の高い最適なアクセスポイントに接続できる。
【0084】
(第3の実施形態)
続いて、
図14を用いて、第3の実施形態に係る通信システム300の構成について説明する。
図14は、第3の実施形態に係る通信システム300の構成を示すブロック図である。通信システム300は、アクセスポイント10(アクセスポイント1~4)及び端末40を備える。つまり、通信システム300は、通信システム200の構成と比較して、管理サーバ30を備えていない。
【0085】
通信システム200では、管理サーバ30が所定のアクセスポイント10から定期的に受信した情報に基づいて各アクセスポイント10のランク付けを実施する。一方、通信システム300では、管理サーバ30を備えない構成を想定している。そのため、通信システム300では、新規に接続される端末20が、所定のアクセスポイント10から受信するBeaconの中に含まれるアクセスポイント10の情報に基づいて、ランク付けを実施する。
【0086】
続いて、第3の実施形態に係る端末40の具体的な構成を説明する。
図15は、第3の実施形態に係る端末の具体的な構成を示すブロック図である。端末40は、受信部41、調査部421、ランク設定部422、接続部423、送信部43、記憶部44を備える。
【0087】
受信部41及び送信部43は、アクセスポイント10と通信を行う。受信部41は、アクセスポイント10から情報を受信する。送信部33は、アクセスポイント10に情報を送信する。
【0088】
調査部421は、所定のアクセスポイント10から受信するBeaconの中に含まれるアクセスポイント10における動作能力情報又はアクセスポイント10における周囲の環境情報の情報を調査する。調査部421は、調査結果として、ケーパビリティ情報441を生成する。
【0089】
ランク設定部422は、調査部321の調査結果に基づいて生成したランク付け結果情報442に基づいて、所定のアクセスポイント10の間でランクを設定する。
接続部423は、送信部43を介して、ランクの最も高いアクセスポイント10に対して端末40との接続許可を送信する。
【0090】
記憶部44は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はフラッシュメモリ等の記憶装置を備える。記憶部44は、ケーパビリティ情報441及びランク付け結果情報442を記憶する。
【0091】
続いて、
図16-
図18を用いて、第3の実施形態に係る通信システム300の動作について説明する。
図16は、第3の実施形態に係る端末40の動作を示すフローチャートである。
【0092】
新規にアクセスポイントに接続される端末40の調査部421は、周囲に存在するアクセスポイントを検索し、受信強度が同程度の複数のアクセスポイントの情報を調査し、調査結果として
図17に示すケーパビリティ情報441を生成する(ステップS401)。
図17は、第3の実施形態に係るケーパビリティ情報441の一例を示す表である。そして、ランク設定部422は、ケーパビリティ情報441に基づいて、接続されるアクセスポイント10のランク付けを実施する。
【0093】
第3に実施形態に係る通信システム300では、全てのアクセスポイント10が5GHz帯で稼働しており、最大80MHzの帯域に対応している場合を想定する。
【0094】
ランク設定部422は、ランク付け項目B1を実施する(ステップS402)。ランク設定部422は、ランク付け項目B1として、各アクセスポイント10が対応している最大リンクレートに基づいて所定のアクセスポイント10のランク付けを実施する。アクセスポイント10の最大リンクレートが大きいほど、最大空間ストリーム数が多いため、通信の品質は高いと考えられる。ランク設定部422は、アクセスポイント10の最大リンクレートが1733.3Mbpsより大きい場合、当該アクセスポイント10に2ポイントを付与する。ランク設定部422は、アクセスポイント10の最大リンクレートが866.7Mbpsよりも大きく、1733.3Mbps以下の場合、当該アクセスポイント10に1ポイントを付与する。ランク設定部422は、アクセスポイント10の最大リンクレートが866.7Mbps以下の場合、当該アクセスポイント10に0ポイントを付与する。本実施例では、アクセスポイント1は0ポイント、アクセスポイント2及びアクセスポイント3は1ポイント、アクセスポイント4は2ポイントとなる。
【0095】
次に、ランク設定部422は、ランク付け項目B2を実施する(ステップS403)。ランク設定部422は、ランク付け項目B2として、アクセスポイント10が現在動作している帯域幅に基づいて所定のアクセスポイント10ランク付けを実施する。全てのアクセスポイント10は80MHzの帯域幅に対応しているが、何らかの影響で40MHz又は20MHzの帯域幅で動作している可能性がある。アクセスポイント10の帯域幅が40MHz又は20MHzとなっている場合、端末40は、当該アクセスポイント10と最大リンクレートで通信することはできないため、通信品質は低くなると考えられる。したがって、ランク設定部422は、80MHzの帯域幅で動作しているアクセスポイント10には、ポイントを付与しない(0ポイントを付与する)。40MHZ又は20MHZの帯域幅で動作しているアクセスポイント10には、-1ポイントを付与する。したがって、ランク設定部422は、本実施例では、アクセスポイント1、アクセスポイント2及びアクセスポイント3に対して、0ポイントを付与する。また、ランク設定部422は、アクセスポイント4に対して-1ポイントを付与する。
【0096】
次に、ランク設定部422は、ランク付け項目B3を実施する(ステップS404)。ランク設定部422は、ランク付け項目B3として、アクセスポイント10がMU-MIMOに対応しているか否かに基づいて所定のアクセスポイント10ランク付けを実施する。(ステップS404)。アクセスポイント10がMU-MIMOに対応している場合、同じグループIDに割り当てられる端末40の数が多くなるため、通信品質は高くなると考えられる。ランク設定部422は、MU-MIMOに対応しているアクセスポイント10に対して1ポイントを付与する。また、ランク設定部422は、MU-MIMOに対応していないアクセスポイント10に対して0ポイントを付与する。本実施例では、アクセスポイント1及びアクセスポイント3は0ポイントとなる。また、アクセスポイント2及びアクセスポイント4は1ポイントとなる。
【0097】
次に、ランク設定部422は、ランク付け項目B4を実施する(ステップS405)。ランク設定部422は、ランク付け項目B4として、アクセスポイント10がDynamic Frequency Selection必須の(すなわち、レーダが利用する)周波数を使用しているか否かに基づいて所定のアクセスポイント10ランク付けを実施する。アクセスポイント10がDynamic Frequency Selection必須の周波数を使用している場合、周辺のレーダパルスを受信して、60秒間通信ができなくなる可能性があるため、通信品質は低くなる可能性がある。したがって、ランク設定部422は、Dynamic Frequency Selection必須の周波数を使用しているアクセスポイント10に対して-1ポイントを付与する。また、ランク設定部422は、Dynamic Frequency Selection必須の周波数を使用していないアクセスポイント10に対して0ポイントを付与する。本実施例では、アクセスポイント1、アクセスポイント2及びアクセスポイント4は-1ポイントとなる。また、アクセスポイント3は0ポイントとなる。
【0098】
次に、ランク設定部422は、ランク付け項目B5を実施する(ステップS406)。ランク設定部422は、ランク付け項目B5として、Tx BeamFormingに対応しているかどうか否かに基づいて所定のアクセスポイント10のランク付けを実施する。アクセスポイント10がTx BeamFormingに対応している場合、電波の干渉が小さくなり、また通信可能距離も伸びるため、通信品質は高くなると考えられる。したがって、Tx BeamFormingに対応しているアクセスポイント10に対して1ポイントを付与する。また、Tx BeamFormingに対応していないアクセスポイント10に対して0ポイントを付与する。本実施例では、アクセスポイント1、アクセスポイント3及びアクセスポイント4は1ポイントとなる。また、アクセスポイント2は0ポイントとなる。
【0099】
最後に、ランク設定部422は、ランク付け項目B6を実施する(ステップS407)。ランク設定部422は、ランク付け項目B6として、アクセスポイント10におけるノイズフロアレベルに基づいて所定のアクセスポイント10のランク付けを実施する。アクセスポイント10のノイズフロアレベルが高いほど、SN(Signal to Noise)比が悪くなり、通信品質は低くなる可能性がある。ノイズフロアレベルは、-100dBm以下の場合、通信品質にほとんど影響を与えない。そのため、ランク設定部422は、ノイズフロアレベルが-100dBm以下のアクセスポイント10に対して0ポイントを付与する。ノイズフロアレベルは、-81dBm以上-99dBm以下の場合、通信品質を低くする可能性が高い。そのため、ランク設定部422は、-81dBm以上-99dBm以下のアクセスポイント10に対して-1ポイントを付与する。ノイズフロアレベルは、-80dBm以上の場合、通信品質を低くする可能性がかなり高い。そのため、ランク設定部422は、-80dBm以上のアクセスポイント10に対して-2ポイントを付与する。本実施例では、アクセスポイント1、アクセスポイント3及びアクセスポイント4は0ポイントとなる。また、アクセスポイント2は-1ポイントとなる。
【0100】
次に、ランク設定部422は、ランク付け項目B1~B6の結果を集計する(ステップS408)。そして、ランク設定部422は、
図18に示すようなランク付け結果の情報(以下、ランク付け結果情報442)を作成する。
図18は、第3の実施形態に係るランク付け結果情報442の一例を示す表である。本実施例では、
図18に示すように、アクセスポイント10のランク付け項目B1~B6の合計において、アクセスポイント3のポイントの合計が一番高い。そのため、接続部423は、アクセスポイント3に接続するのが最も良いと判断する。
【0101】
次に、接続部423は、送信部43を介して、アクセスポイント10に接続要求を送信する(ステップS409)。次に、接続部423は、アクセスポイント10から接続応答を受信する(ステップS410)。そして、接続部423は、アクセスポイント10との接続を完了する(ステップS411)。本実施例では、アクセスポイント3に接続要求を送信し、アクセスポイント3との接続を完了する。以上の動作によって、端末40は、接続するべきアクセスポイント10の最適化を完了する(ステップS412)。
【0102】
第3の実施形態に係る通信システム300では、端末40は、アクセスポイント10に新規に接続される際、アクセスポイント10のケーパビリティ情報に基づいて、アクセスポイント10を評価する。具体的には、端末40は、ランク付け項目B1~B6によって、複数台存在する受信強度が同程度のアクセスポイント10のランク付けを実施する。そして、端末40は、より通信品質の高いアクセスポイント10との接続を確立することができる。
【0103】
したがって、第3の実施形態に係る通信システム300では、第2の実施形態に係る通信システム200と比較して、管理サーバ30を構成として必要とせずに、通信システム200における効果を奏することができる。すなわち、端末40は、新規にアクセスポイント10に接続する際、受信強度だけでアクセスポイント10を選択しない。そして、端末40は、アクセスポイント10における動作能力情報又はアクセスポイント10における周囲の環境情報を考慮して、アクセスポイント10に接続する。よって、端末40を通信品質の高い最適なアクセスポイント10に接続できる。
【0104】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【0105】
第2の実施形態に係る通信システム100では、端末20は、受信強度が同程度のアクセスポイント10を選択して、当該アクセスポイント10に接続要求を送信する。変形例では、受信強度が同程度のアクセスポイント10を選択しなくてもよい。この場合、管理サーバ30は、ステップS309において、自装置が接続許可通知を送信するアクセスポイント10が接続要求を端末20から受信していたか否かを判定する。接続要求を端末20から受信していない場合、管理サーバ30は、ステップS310の処理に進む。一方、接続要求を端末20から受信していた場合、管理サーバ30は、ステップS312の処理に進む。
【0106】
第2の実施形態に係るランク設定部322は、
図9に示すグループID割り当て更新情報343に基づいて、グループIDの総数情報344を生成する。変形例では、ランク設定部422は、
図8に示すグループID割り当て情報342に基づいて、グループIDの総数情報344を生成してもよい。
【0107】
第2の実施形態に係る管理サーバ30は、ランク付け項目A1~A4又はランク付け項目A2~A4を用いて、アクセスポイント10をランク付けしている。変形例では、管理サーバ30は、ランク付け項目A1~A4の少なくとも1つを用いて、アクセスポイント10をランク付けしてもよい。
【0108】
また、第3の実施形態に係る端末40は、ランク付け項目B1~B6を用いて、アクセスポイント10をランク付けしている。変形例では、端末40は、ランク付け項目B1~B4の少なくとも1つを用いて、アクセスポイント10をランク付けしてもよい。
【0109】
<ハードウェア構成>
続いて、アクセスポイント10、端末20、管理サーバ30、端末40に係る処理装置のハードウェア構成例を説明する。
図19は、処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図19において処理装置は、プロセッサ101と、メモリ102とを有している。プロセッサ101は、例えば、マイクロプロセッサ、MPU(Micro Processing Unit)、又はCPU(Central Processing Unit)であってもよい。プロセッサ101は、複数のプロセッサを含んでもよい。メモリ102は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。メモリ102は、プロセッサ101から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ101は、図示されていないI/Oインタフェースを介してメモリ102にアクセスしてもよい。
【0110】
上述の実施形態における各構成は、ハードウェア又はソフトウェア、もしくはその両方によって構成され、1つのハードウェア又はソフトウェアから構成してもよいし、複数のハードウェア又はソフトウェアから構成してもよい。各装置の機能(処理)を、CPUやメモリ等を有するコンピュータにより実現してもよい。例えば、記憶装置に実施形態における方法を行うためのプログラムを格納し、各機能を、記憶装置に格納されたプログラムをCPUで実行することにより実現してもよい。
【0111】
これらのプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random Access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0112】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
複数のアクセスポイントを管理する管理システムであって、
アクセスポイントにおける動作能力情報とアクセスポイントにおける周囲の環境情報とのいずれか一方又は双方の情報に基づいて、前記複数のアクセスポイントのうち、接続要求を送信した端末と接続すべきアクセスポイントを選択する
管理システム。
(付記2)
前記選択されたアクセスポイントが前記端末から前記接続要求を受信した場合、前記選択されたアクセスポイントに接続応答を前記端末に対して送信させ、前記端末と前記選択されたアクセスポイントとが接続する制御を行い、
前記選択されたアクセスポイントが前記端末から前記接続要求を受信していない場合、前記端末に前記接続要求を前記選択されたアクセスポイントに対して再送信させた後、前記選択されたアクセスポイントに前記接続応答を前記端末に対して送信させ、前記端末と前記選択されたアクセスポイントとが接続する制御を行う
付記1に記載の管理システム。
(付記3)
前記動作能力情報として、前記複数のアクセスポイントの各々がMU-MIMO(Multi User Multi-Input Multi-Output)通信を行う場合の空間ストリーム数が最大空間ストリーム数であるか否かに基づいて、前記複数のアクセスポイントのうち、前記端末と接続すべきアクセスポイントを選択する
付記1又は2に記載の管理システム。
(付記4)
前記複数のアクセスポイントは、同一のタイミングで通信する端末を自装置の最大空間ストリーム数だけ割り当てできる少なくとも1つのグループを記憶しており、
前記端末が前記MU-MIMOに対応し、かつ前記端末が前記複数のアクセスポイントのいずれかに新規に接続する場合、前記端末が接続されることにより前記少なくとも1つのグループが最大空間ストリーム数を超過するか否かに基づいて、前記複数のアクセスポイントのうち、前記端末と接続すべきアクセスポイントを選択する
付記3に記載の管理システム。
(付記5)
前記複数のアクセスポイントは、同一のタイミングで通信する端末を自装置の最大空間ストリーム数だけ割り当てできる少なくとも1つのグループを記憶しており、
当該管理システムは、前記動作能力情報として、前記少なくとも1つのグループの数に基づいて、前記複数のアクセスポイントのうち、前記端末と接続すべきアクセスポイントを選択する
付記1乃至4のいずれか1項に記載の管理システム。
(付記6)
前記周囲の環境情報として、前記複数のアクセスポイントの各々が受信する妨害波の影響度に基づいて、前記複数のアクセスポイントのうち、前記端末と接続すべきアクセスポイントを選択する
付記1乃至5のいずれか1項に記載の管理システム。
(付記7)
前記影響度は、前記妨害波の数と、前記妨害波の受信強度とに基づいて算出される
付記6に記載の管理システム。
(付記8)
前記動作能力情報として、前記複数のアクセスポイントの各々が送信する所定時間当たりのBeacon数に基づいて、前記複数のアクセスポイントのうち、前記端末と接続すべきアクセスポイントを選択する
付記1乃至7のいずれか1項に記載の管理システム。
(付記9)
複数のアクセスポイントからBeaconを受信する端末であって、
前記Beaconに含まれるアクセスポイントにおける動作能力情報とアクセスポイントにおける周囲の環境情報とのいずれか一方又は双方の情報に基づいて、前記複数のアクセスポイントのうち、接続要求を送信するアクセスポイントを選択する
端末。
(付記10)
前記複数のアクセスポイントの各々が管理する最大空間ストリーム数と、
前記複数のアクセスポイントの各々が動作している帯域幅と、
前記複数のアクセスポイントの各々がMU-MIMOに対応しているか否かと、
前記複数のアクセスポイントの各々がレーダの利用する周波数を使用しているか否かと、
前記複数のアクセスポイントの各々がビームフォーミングに対応しているかどうか否かと、
前記前記複数のアクセスポイントの各々におけるノイズフロアレベルと、の少なくとも1つに基づいて、
接続要求を送信するアクセスポイントを選択する
付記9に記載の端末。
(付記11)
複数のアクセスポイントを管理する方法であって、
アクセスポイントにおける動作能力情報とアクセスポイントにおける周囲の環境情報とのいずれか一方又は双方の情報に基づいて、管理する複数のアクセスポイントの中から接続要求を送信した端末と接続すべきアクセスポイントを選択する
方法。
(付記12)
前記選択されたアクセスポイントが前記端末から前記接続要求を受信した場合、前記選択されたアクセスポイントに接続応答を前記端末に対して送信させ、前記端末と前記選択されたアクセスポイントとが接続する制御を行い、
前記選択されたアクセスポイントが前記端末から前記接続要求を受信していない場合、前記端末に前記接続要求を前記選択されたアクセスポイントに対して再送信させた後、前記選択されたアクセスポイントに前記接続応答を前記端末に対して送信させ、前記端末と前記選択されたアクセスポイントとが接続する制御を行う
付記11に記載の方法。
(付記13)
複数のアクセスポイントを管理するプログラムであって、
アクセスポイントにおける動作能力情報とアクセスポイントにおける周囲の環境情報とのいずれか一方又は双方の情報に基づいて、管理する複数のアクセスポイントの中から接続要求を送信した端末と接続すべきアクセスポイントを選択することを、
コンピュータに実行させるプログラム。
(付記14)
前記選択されたアクセスポイントが前記端末から前記接続要求を受信した場合、前記選択されたアクセスポイントに接続応答を前記端末に対して送信させ、前記端末と前記選択されたアクセスポイントとが接続する制御を行い、
前記選択されたアクセスポイントが前記端末から前記接続要求を受信していない場合、前記端末に前記接続要求を前記選択されたアクセスポイントに対して再送信させた後、前記選択されたアクセスポイントに前記接続応答を前記端末に対して送信させ、前記端末と前記選択されたアクセスポイントとが接続する制御を行うことを、
付記13にコンピュータに実行させるプログラム。
【符号の説明】
【0113】
1-4,10 アクセスポイント
20 端末
30 管理サーバ(管理システム)
31 受信部
33 送信部
34 記憶部
40 端末
41 受信部
43 送信部
44 記憶部
100 通信システム
101 プロセッサ
102 メモリ
200 通信システム
300 通信システム
321 調査部
322 ランク設定部
323 接続部
341 接続端末情報
342 グループID割り当て情報
343 グループID割り当て更新情報
344 グループIDの総数情報
345 妨害波指標情報
346 Beacon数情報
347 ランク付け結果情報
421 調査部
422 ランク設定部
423 接続部
441 ケーパビリティ情報
442 ランク付け結果情報