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特許7568368端末、基地局、通信システム及び通信方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-07
(45)【発行日】2024-10-16
(54)【発明の名称】端末、基地局、通信システム及び通信方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 74/08 20240101AFI20241008BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20241008BHJP
【FI】
H04W74/08
H04W72/0453
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021554524
(86)(22)【出願日】2019-11-07
(86)【国際出願番号】 JP2019043778
(87)【国際公開番号】W WO2021090464
(87)【国際公開日】2021-05-14
【審査請求日】2022-05-18
【審判番号】
【審判請求日】2024-01-30
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100124844
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 隆治
(72)【発明者】
【氏名】小原 知也
【合議体】
【審判長】廣川 浩
【審判官】本郷 彰
【審判官】圓道 浩史
(56)【参考文献】
【文献】ZTE,RRC parameters for Rel-16 NR 2-step RACH[online],3GPP TSG RAN WG1 #98bis,3GPP,2019年10月31日,R1-1911582,インターネット:<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98b/Docs/R1-1911582.zip>
【文献】WI Rapporteur (ZTE),RAN1 agreements for Rel-16 2-step RACH[online],3GPP TSG RAN WG1 #98bis,3GPP,2019年10月30日,R1-1911742,インターネット:<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98b/Docs/R1-1911742.zip>
【文献】LG Electronics,Discussion on Channel Structure for 2-step RACH[online],3GPP TSG RAN WG1 #98,3GPP,2019年8月17日,R1-1908691,インターネット:<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98/Docs/R1-1908691.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
3GPP TSG SA WG1-4
3GPP TSG CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
2段階ランダムアクセス手順を実行する際に、Bandwidth Part(BWP)に対して、前記2段階ランダムアクセス手順に関する第1の設定情報が設定されていないならば、予め規定した設定値又は4段階ランダムアクセス手順に関する第2の設定情報に基づいて、前記2段階ランダムアクセス手順におけるパラメータを設定する制御部と、
前記制御部が設定した前記パラメータを用いて、前記2段階ランダムアクセス手順におけるメッセージを送信する送信部と、
を備え、
前記パラメータは、ランダムアクセスチャネルのサブキャリア間隔に関するパラメータを含
前記制御部は、前記ランダムアクセスチャネルのサブキャリア間隔のパラメータを、前記BWPであって、2段階ランダムアクセス手順のパラメータ及び4段階ランダムアクセス手順のパラメータを設定可能な、BWP、に対して、前記2段階ランダムアクセス手順のパラメータとして明示的に設定しない場合、設定されている前記4段階ランダムアクセス手順のパラメータを、前記BWPに対して、前記2段階ランダムアクセス手順のパラメータとして適用する、
端末。
【請求項2】
前記パラメータを設定するための前記第1の設定情報の一部は、前記2段階ランダムアクセス手順を実行する際に、前記第2の設定情報が設定されていないならば、必ず設定される
請求項1に記載の端末。
【請求項3】
前記パラメータを設定するための前記第1の設定情報の一部は、前記第2の設定情報が設定されていない場合のみ、設定可能である
請求項1に記載の端末。
【請求項4】
2段階ランダムアクセス手順を実行する際に、Bandwidth Part(BWP)に対して、前記2段階ランダムアクセス手順に関する第1の設定情報が設定されていないならば、予め規定した設定値又は4段階ランダムアクセス手順に関する第2の設定情報に基づいて、前記2段階ランダムアクセス手順におけるパラメータを設定する制御部と、
前記制御部が設定した前記パラメータを用いて、前記2段階ランダムアクセス手順におけるメッセージを受信する受信部と、
を備え、
前記パラメータは、ランダムアクセスチャネルのサブキャリア間隔に関するパラメータを含
前記制御部は、前記ランダムアクセスチャネルのサブキャリア間隔のパラメータを、前記BWPであって、2段階ランダムアクセス手順のパラメータ及び4段階ランダムアクセス手順のパラメータを設定可能な、BWP、に対して、前記2段階ランダムアクセス手順のパラメータとして明示的に設定しない場合、端末が、設定されている前記4段階ランダムアクセス手順のパラメータを、前記BWPに対して、前記2段階ランダムアクセス手順のパラメータとして適用することを想定する、
基地局。
【請求項5】
2段階ランダムアクセス手順を実行する際に、Bandwidth Part(BWP)に対して、前記2段階ランダムアクセス手順に関する第1の設定情報が設定されていないならば、予め規定した設定値又は4段階ランダムアクセス手順に関する第2の設定情報に基づいて、前記2段階ランダムアクセス手順におけるパラメータを設定する制御部と、
前記制御部が設定した前記パラメータを用いて、前記2段階ランダムアクセス手順におけるメッセージを基地局に送信する送信部と、
を備え、
前記パラメータは、ランダムアクセスチャネルのサブキャリア間隔に関するパラメータを含
前記制御部は、前記ランダムアクセスチャネルのサブキャリア間隔のパラメータを、前記BWPであって、2段階ランダムアクセス手順のパラメータ及び4段階ランダムアクセス手順のパラメータを設定可能な、BWP、に対して、前記2段階ランダムアクセス手順のパラメータとして明示的に設定しない場合、設定されている前記4段階ランダムアクセス手順のパラメータを、前記BWPに対して、前記2段階ランダムアクセス手順のパラメータとして適用する、
端末と、
2段階ランダムアクセス手順を実行する際に、前記BWPに対して、前記2段階ランダムアクセス手順に関する第1の設定情報が設定されていないならば、予め規定した設定値又は4段階ランダムアクセス手順に関する第2の設定情報に基づいて、前記2段階ランダムアクセス手順におけるパラメータを設定する制御部と、
前記制御部が設定した前記パラメータを用いて、前記2段階ランダムアクセス手順におけるメッセージを前記端末から受信する受信部と、
を備える基地局と、
を備える通信システム。
【請求項6】
2段階ランダムアクセス手順を実行する際に、Bandwidth Part(BWP)に対して、前記2段階ランダムアクセス手順に関する第1の設定情報が設定されていないならば、予め規定した設定値又は4段階ランダムアクセス手順に関する第2の設定情報に基づいて、前記2段階ランダムアクセス手順におけるパラメータを設定するステップと、
前記設定した前記パラメータを用いて、前記2段階ランダムアクセス手順におけるメッセージを送信するステップと、
を備え、
前記パラメータは、ランダムアクセスチャネルのサブキャリア間隔に関するパラメータを含
前記設定するステップは、前記ランダムアクセスチャネルのサブキャリア間隔のパラメータを、前記BWPであって、2段階ランダムアクセス手順のパラメータ及び4段階ランダムアクセス手順のパラメータを設定可能な、BWP、に対して、前記2段階ランダムアクセス手順のパラメータとして明示的に設定しない場合、設定されている前記4段階ランダムアクセス手順のパラメータを、前記BWPに対して、前記2段階ランダムアクセス手順のパラメータとして適用する、
端末の通信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムにおける端末及び通信方法に関連するものである。
【背景技術】
【0002】
3GPPのリリース16のNRについて、2 step RACHの検討が開始されている。2 step RACHによれば、RACH(random access channel)手順の処理に必要な時間を削減可能であり、かつ消費電力を低減することが可能になると考えられている。
【0003】
2 step RACH手順は2つのステップで行われる。具体的には、ユーザ装置は、基地局に対して、MessageAを送信する。基地局は、ユーザ装置に対して、MessageBを送信する。ここで、MessageAは、4 step RACH手順におけるMessage1+Message3に相当するメッセージである。また、MessageBは、4 step RACH手順におけるMessage2+Message4に相当するメッセージである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【文献】3GPP TS 38.211 V15.4.0(2018-12)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
2-step RACHのためのパラメータの中で、一部のパラメータについては、2-step RACH特有のパラメータとして設定されない場合に、4-step RACHに対して設定されたパラメータを再利用(reuse)することが想定されている。また、2-step RACHのためのパラメータの中で、一部のパラメータについては、2-step RACH特有のパラメータとして設定されることができず、4-step RACHに対して設定されたパラメータを再利用(reuse)することが想定されている。
【0006】
端末において、再利用するパラメータが存在しない場合であっても、端末に適切な動作を行わせることを可能とする方法が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、2段階ランダムアクセス手順を実行する際に、Bandwidth Part(BWP)に対して、前記2段階ランダムアクセス手順に関する第1の設定情報が設定されていないならば、予め規定した設定値又は4段階ランダムアクセス手順に関する第2の設定情報に基づいて、前記2段階ランダムアクセス手順におけるパラメータを設定する制御部と、前記制御部が設定した前記パラメータを用いて、前記2段階ランダムアクセス手順におけるメッセージを送信する送信部と、を備え、前記パラメータは、ランダムアクセスチャネルのサブキャリア間隔に関するパラメータを含前記制御部は、前記ランダムアクセスチャネルのサブキャリア間隔のパラメータを、前記BWPであって、2段階ランダムアクセス手順のパラメータ及び4段階ランダムアクセス手順のパラメータを設定可能な、BWP、に対して、前記2段階ランダムアクセス手順のパラメータとして明示的に設定しない場合、設定されている前記4段階ランダムアクセス手順のパラメータを、前記BWPに対して、前記2段階ランダムアクセス手順のパラメータとして適用する、端末が提供される。
【発明の効果】
【0008】
実施例によれば、端末において、再利用するパラメータが存在しない場合であっても、端末に適切な動作を行わせることを可能とする方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施の形態における通信システムの構成図である。
図2】4 step RACH(Contention based random access)手順の例を示す図である。
図3】2 step RACH(Contention based random access)手順の例を示す図である。
図4】パラメータの例を示す図である。
図5】端末の機能構成の一例を示す図である。
図6】基地局の機能構成の一例を示す図である。
図7】端末及び基地局のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。
【0011】
以下の実施の形態における無線通信システムは基本的にNRに準拠することを想定しているが、それは一例であり、本実施の形態における無線通信システムはその一部又は全部において、NR以外の無線通信システム(例:LTE)に準拠していてもよい。
【0012】
(システム全体構成)
図1に本実施の形態に係る無線通信システムの構成図を示す。本実施の形態に係る無線通信システムは、図1に示すように、端末10、及び基地局20を含む。図1には、端末10、及び基地局20が1つずつ示されているが、これは例であり、それぞれ複数であってもよい。
【0013】
端末10は、スマートフォン、携帯電話機、タブレット、ウェアラブル端末、M2M(Machine-to-Machine)用通信モジュール等の無線通信機能を備えた通信装置であり、基地局20に無線接続し、無線通信システムにより提供される各種通信サービスを利用する。基地局20は、1つ以上のセルを提供し、端末10と無線通信する通信装置である。端末10と基地局20はいずれも、ビームフォーミングを行って信号の送受信を行うことが可能である。また、端末10をUEと称し、基地局20をgNBと称してもよい。
【0014】
本実施の形態において、複信(Duplex)方式は、TDD(Time Division Duplex)方式でもよいし、FDD(Frequency Division Duplex)方式でもよい。
【0015】
3GPPのリリース16NRについて、2 step RACHの検討が開始されている。2 step RACHによれば、RACH(random access channel)手順の処理に必要な時間を削減可能であり、かつ消費電力を低減することが可能になると考えられている。
【0016】
図2は、通常の、4 step RACH(Contention based random access)手順の例を示す図である。
【0017】
図2に示される4 step RACH手順において、まず、ステップS101において、端末10は、基地局20に対して、Message1(ランダムアクセスプリアンブル)を送信する。ステップS102において、基地局20は、端末10に対して、Message2(ランダムアクセスレスポンス(RAR))を送信する。ステップS103において、端末10は、基地局20に対して、Message3を送信する。ステップS104において、基地局20は、端末10に対して、Message4を送信する。
【0018】
図3は、2 step RACH(Contention based random access)手順の例を示す図である。
【0019】
図3に示される2 step RACH手順では、RACH手順は2つのステップで行われる。具体的には、ステップS201において、端末10は、基地局20に対して、MessageAを送信する。ステップS202において、基地局20は、端末10に対して、MessageBを送信する。ここで、MessageAは、図2に示される4 step RACH手順におけるMessage1+Message3に相当するメッセージである。また、MessageBは、図2に示される4 step RACH手順におけるMessage2+Message4に相当するメッセージである。
【0020】
MessageAは、ランダムアクセスプリアンブルと、Physical Uplink Shared Channel(PUSCH)で送信されるデータで構成されている。上位レイヤの観点からは、MessageAを1つのメッセージと見なすことができる可能性がある。しかしながら、物理レイヤの観点からは、MessageAにおいて、例えば、ランダムアクセスプリアンブルのリソースとPUSCHのリソースとは別個のリソースとなりうることが想定されている。言い換えると、端末10がMessageAを送信するとは、端末10がランダムアクセスプリアンブルを送信した後、基地局20からのMessage受信を行う前に、PUSCHでデータ(Message3相当)を送信するという、2つの信号の送信を行うことに対応することが想定されている。MessageAとして、ランダムアクセスプリアンブル送信タイミングとPUSCH送信タイミングの順番が逆転してもよい。
【0021】
現在、2 step RACH手順に対して、Contention-Based random accessに加えて、Contention free random accessが適用されることが想定されている。
【0022】
MessageA(MsgA)の詳細については、3GPPで現在議論が行われている。基本的に、preamble+PUSCHのことをMsgAと呼んでいる。preambleとPUSCHとは、少なくとも、物理レイヤの観点では一体のものではないことが想定され、例えば、離れた物理リソースを持つpreambleとPUSCHの送信を合わせてMsgAと呼ぶことが想定される。
【0023】
MsgA PUSCH occasionは、1つのMsgA PUSCHリソースである。また、MsgA RACH occasionは、1つのMsgAプリアンブルリソースである。MsgA PUSCH occasionとMsgA RACH occasionとは、それぞれ、別のリソースとして通知されることになる。
【0024】
MsgA PUSCH occasionとMsgA RACH occasionとの間に対応関係(MsgA RACHを送信した端末10がどのMsg PUSCHを送信したかについての対応関係)を定めることが検討されている。対応関係としては、1対1、多体1、1対多、多体多を含めて詳細な対応関係が検討されている。
【0025】
2-step RACHのためのパラメータの中で、一部のパラメータについては、2-step RACH特有のパラメータとして設定されない場合に、4-step RACHに対して設定されたパラメータを再利用(reuse)することが想定されている。
【0026】
図4は、2-step RACHのパラメータとして再利用することが想定される4-step RACHのパラメータの例を示す図である。
【0027】
ここで、3GPPの標準化会合では、4-step Contention Based Random Access (CBRA)リソースが設定されていないBandwidth Part(BWP)に対して、2-step RACHを設定することが可能であることが想定されている。
【0028】
(課題について)
上述の通り、2-step RACHのためのパラメータの中で、一部のパラメータについては、2-step RACH特有のパラメータとして設定されない場合に、4-step RACHに対して設定されたパラメータを再利用(reuse)することが想定されている。これに対して、4-step CBRAリソースが設定されていないBWPに対して、2-step RACHを設定した場合、当該Uplink(UL) BWPには、4-step RACHが設定されないため、再利用(reuse)するための対応する4-step RACHのパラメータが同一UL BWPには存在しないことになる。このように、端末10において、4-step RACHのパラメータを、2-step RACHのためのパラメータとして再利用(reuse)することが想定されている場合において、対応する4-step RACHのパラメータが存在しない場合であっても、端末10に適切な動作を行わせることを可能とする方法が必要とされている。
【0029】
(提案1)
4-stepのRACH configuration(例えば、4-step CBRA resources)が設定されていないBWPに対して、2-step RACH configurationを設定する場合において、2-step RACHのパラメータであって、2-step RACHのパラメータとして明示的に設定されない場合には、4-step RACHに対して設定されたパラメータを再利用(reuse)することが想定されている、2-step RACHのパラメータ、を使用する場合、端末10は、該当するパラメータが2-step RACHのパラメータとして明示的に設定されない場合には、予め規定/通知された他のUL BWPにおいて設定されている4-step RACHのパラメータを、当該2-step RACHのパラメータとして再利用してもよい。
【0030】
予め規定/通知された他のUL BWPとは、initial active UL BWPであってもよく、initial UL BWPであってもよく、default UL BWPであってもよく、first active UL BWPであってもよく、RRC_IDLE/INACTIVE stateの時に使用されるUL BWPであってもよく、その他のUL BWPであってもよい。
【0031】
(提案2)
4-stepのRACH configuration(例えば、4-step CBRA resources)が設定されていないBWPに対して、2-step RACH configurationを設定する場合において、2-step RACHのパラメータであって、2-step RACHのパラメータとして明示的に設定されない場合には、4-step RACHに対して設定されたパラメータを再利用(reuse)することが想定されている、2-step RACHのパラメータ、を使用する場合、端末10は、該当するパラメータが2-step RACHのパラメータとして明示的に設定されない場合には、予め規定/通知された他のUL BWPにおいて設定されている2-step RACHのパラメータを、当該2-step RACHのパラメータとして再利用してもよい。
【0032】
更に、上述の予め規定/通知された他のUL BWPにおいて、対応する2-step RACHのパラメータが設定されていない場合、又は2-step RACHが設定されていない場合には、端末10は、予め規定/通知された他のUL BWPにおいて設定されている4-step RACHのパラメータを、当該2-step RACHのパラメータとして再利用してもよい。
【0033】
予め規定/通知された他のUL BWPとは、initial active UL BWPであってもよく、initial UL BWPであってもよく、default UL BWPであってもよく、first active UL BWPであってもよく、RRC_IDLE/INACTIVE stateの時に使用されるUL BWPであってもよく、その他のUL BWPであってもよい。
【0034】
(提案3)
4-stepのRACH configuration(例えば、4-step CBRA resources)が設定されていないBWPに対して、2-step RACH configurationを設定する場合において、2-step RACHのパラメータであって、2-step RACHのパラメータとして明示的に設定されない場合には、4-step RACHに対して設定されたパラメータを再利用(reuse)することが想定されている、2-step RACHのパラメータ、を使用する場合、当該2-step RACHのパラメータを、RRCシグナリング等により、端末10に対して設定(configure)しなければならないことが規定されてもよい。
【0035】
例えば、Radio Resource Control(RRC)パラメータ(ASN.1)の記載上ではoptionalであっても、上記の条件を満たす場合には、当該2-step RACHのパラメータを必ず設定しなければならないことが仕様に規定されてもよい。
【0036】
(提案4)
4-stepのRACH configuration(例えば、4-step CBRA resources)が設定されていないBWPに対して、2-step RACH configurationを設定する場合において、2-step RACHのパラメータとして明示的に設定することができず、4-step RACHに対して設定されたパラメータを再利用(reuse)することが想定されているパラメータ(例えば、preambleReceivedTargetPowerやMsgA PRACH SCS(msg1-subcarrierSpacing for 2-step RACH))である場合には、端末10は、予め規定/通知された他のUL BWPにおいて設定されている4-step RACHのパラメータを、当該2-step RACHのパラメータとして再利用してもよい。
【0037】
予め規定/通知された他のUL BWPとは、initial active UL BWPであってもよく、initial UL BWPであってもよく、default UL BWPであってもよく、first active UL BWPであってもよく、RRC_IDLE/INACTIVE stateの時に使用されるUL BWPであってもよく、その他のUL BWPであってもよい。
【0038】
(提案5)
4-stepのRACH configuration(例えば、4-step CBRA resources)が設定されていないBWPに対して、2-step RACH configurationを設定する場合において、2-step RACHのパラメータとして明示的に設定することができず、4-step RACHに対して設定されたパラメータを再利用(reuse)することが想定されているパラメータ(例えば、preambleReceivedTargetPowerやMsgA PRACH SCS(msg1-subcarrierSpacing for 2-step RACH))である場合には、当該2-step RACHのパラメータを、RRCシグナリング等により、端末10に対して設定(configure)可能としてもよく、更に設定しなければならないことが規定されてもよい。
【0039】
例えば、上述の条件を満たす場合には、当該2-step RACHのパラメータを設定(configure)可能、或いは設定しなければならないことが仕様において規定され、かつ上述の条件を満たさない場合には、当該2-step RACHのパラメータを設定(configure)することができないことが仕様において規定されてもよい。当該2-step RACHのパラメータは、2-step RACHパラメータとして設定されてもよく、或いは、4-step RACHパラメータとして設定されてもよい。例えば、4-step RACHのRACH configurationを用いて該当のパラメータのみが設定されてもよい。
【0040】
(提案6)
4-stepのRACH configuration(例えば、4-step CBRA resources)が設定されていないBWPに対して、2-step RACH configurationを設定する場合において、2-step RACHのパラメータとして明示的に設定することができず、4-step RACHに対して設定されたパラメータを再利用(reuse)することが想定されているパラメータ(例えば、preambleReceivedTargetPowerやMsgA PRACH SCS(msg1-subcarrierSpacing for 2-step RACH))である場合に、パラメータの値として用いる値を規定/通知してもよい。
【0041】
例えば、4-stepのRACH configuration(例えば、4-step CBRA resources)が設定されていないBWPに対して、2-step RACH configurationを設定する場合において、2-step RACHのパラメータとして明示的に設定することができず、4-step RACHに対して設定されたパラメータを再利用(reuse)することが想定されているパラメータ、として、MsgA PRACH SCSを使用する場合、参照する値がない場合には、例えば、MsgA PRACH SCSを30 kHzとすることが規定されてもよい。
【0042】
例えば、4-stepのRACH configuration(例えば、4-step CBRA resources)が設定されていないBWPに対して、2-step RACH configurationを設定する場合において、2-step RACHのパラメータとして明示的に設定することができず、4-step RACHに対して設定されたパラメータを再利用(reuse)することが想定されているパラメータ、として、MsgA PRACH SCSを使用する場合、参照する値が無い場合に用いる値として、事前にパラメータ値が通知されてもよい(参照する値が無い場合には、例えば、MsgA PRACH SCSを30 kHzとすることが事前に通知されてもよい)。
【0043】
4-stepのRACH configuration(例えば、4-step CBRA resources)が設定されていないBWPに対して、2-step RACH configurationを設定する場合において、2-step RACHのパラメータであって、2-step RACHのパラメータとして明示的に設定されない場合には、4-step RACHに対して設定されたパラメータを再利用(reuse)することが想定されている、2-step RACHのパラメータ、を使用する場合、該当するパラメータが2-step RACHのパラメータとして明示的に設定されない場合に、この条件を満たす場合に用いられるパラメータの値が規定/通知されてもよい。
【0044】
例えば、4-stepのRACH configuration(例えば、4-step CBRA resources)が設定されていないBWPに対して、2-step RACH configurationを設定する場合において、2-step RACHのパラメータであって、2-step RACHのパラメータとして明示的に設定されない場合には、4-step RACHに対して設定されたパラメータを再利用(reuse)することが想定されている、2-step RACHのパラメータとして、MsgA PRACH SCSを使用する場合、参照する値がない場合には、例えば、MsgA PRACH SCSを30 kHzとすることが規定されてもよい。
【0045】
例えば、4-stepのRACH configuration(例えば、4-step CBRA resources)が設定されていないBWPに対して、2-step RACH configurationを設定する場合において、2-step RACHのパラメータであって、2-step RACHのパラメータとして明示的に設定されない場合には、4-step RACHに対して設定されたパラメータを再利用(reuse)することが想定されている、2-step RACHのパラメータとして、MsgA PRACH SCSを使用する場合、参照する値が無い場合に用いる値として、事前にパラメータ値が通知されてもよい(参照する値が無い場合には、例えば、MsgA PRACH SCSを30 kHzとすることが事前に通知されてもよい)。
【0046】
(装置構成)
次に、これまでに説明した処理動作を実行する端末10及び基地局20の機能構成例を説明する。端末10及び基地局20は、本実施の形態で説明した全ての機能を備えている。ただし、端末10及び基地局20は、本実施の形態で説明した全ての機能のうちの一部のみの機能を備えてもよい。なお、端末10及び基地局20を総称して通信装置と称してもよい。
【0047】
<端末>
図5は、端末10の機能構成の一例を示す図である。図5に示されるように、端末10は、送信部110と、受信部120と、制御部130を有する。図5に示される機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。なお、送信部110を送信機と称し、受信部120を受信機と称してもよい。
【0048】
送信部110は、送信データから送信を作成し、当該送信信号を無線で送信する。また、送信部110は、1つ又は複数のビームを形成することができる。受信部120は、各種の信号を無線受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの信号を取得する。また、受信部120は受信する信号の測定を行って、受信電力等を取得する測定部を含む。
【0049】
制御部130は、端末10の制御を行う。なお、送信に関わる制御部130の機能が送信部110に含まれ、受信に関わる制御部130の機能が受信部120に含まれてもよい。
【0050】
例えば、4 step RACH手順において、送信部110は、ランダムアクセスプリアンブルを送信する。受信部120は、基地局20からランダムアクセスレスポンスを受信する。制御部130は、ランダムアクセスレスポンスから、Message3を送信するための無線リソースの情報を取得する。送信部110は、制御部130により設定される無線リソースを介して、Message3を基地局20に送信する。受信部120は、基地局20からMessage4を受信する。
【0051】
また、例えば、2 step RACH手順において、送信部110は、MessageAの送信を行う。つまり、送信部110は、2 step RACH手順におけるランダムアクセスプリアンブルを基地局20に送信し、4 step RACH手順におけるMessage2に相当するメッセージを受信する前に、2 step RACH手順におけるPUSCHでのデータの送信を行う。受信部120は、MessageBの受信を行う。
【0052】
例えば、4-stepのRACH configuration(例えば、4-step CBRA resources)が設定されていないBWPに対して、2-step RACHを設定する場合において、2-step RACHのパラメータであって、2-step RACHのパラメータとして明示的に設定されない場合には、4-step RACHに対して設定されたパラメータを再利用(reuse)することが想定されている、2-step RACHのパラメータ、を使用する場合、該当するパラメータが2-step RACHのパラメータとして明示的に設定されない場合には、端末10の制御部130は、予め規定/通知された他のUL BWPにおいて設定されている4-step RACHのパラメータを、当該2-step RACHのパラメータとして再利用してもよい。
【0053】
<基地局20>
図6は、基地局20の機能構成の一例を示す図である。図6に示されるように、基地局20は、送信部210と、受信部220と、制御部230を有する。図6に示される機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。なお、送信部210を送信機と称し、受信部220を受信機と称してもよい。
【0054】
送信部210は、端末10側に送信する信号を生成し、当該信号を無線で送信する機能を含む。受信部220は、端末10から送信された各種の信号を受信し、受信した信号から、例えばより上位のレイヤの情報を取得する機能を含む。また、受信部220は受信する信号の測定を行って、受信電力等を取得する測定部を含む。
【0055】
制御部230は、基地局20の制御を行う。なお、送信に関わる制御部230の機能が送信部210に含まれ、受信に関わる制御部230の機能が受信部220に含まれてもよい。
【0056】
例えば、4 step RACH手順において、受信部220は、端末10から送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信する。送信部210は、端末10にランダムアクセスレスポンスを送信する。制御部230は、ランダムアクセスレスポンスに、端末10がMessage3を送信するための無線リソースを示す情報を含める。受信部220は、制御部230により設定された無線リソースを介して、Message3を端末10から受信する。送信部210は、端末10にMessage4を送信する。
【0057】
また、例えば、2 step RACH手順において、受信部220は、端末10から送信されるMessageAの受信を行う。つまり、受信部220は、2 step RACH手順におけるランダムアクセスプリアンブルを端末10から受信し、4 step RACH手順におけるMessage2に相当するメッセージを送信する前に、2 step RACH手順におけるPUSCHでのデータの受信を行う。送信部210は、MessageBの送信を行う。
【0058】
<ハードウェア構成>
上記実施の形態の説明に用いたブロック図(図5図6)は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に複数要素が結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
【0059】
また、例えば、本発明の一実施の形態における端末10と基地局20はいずれも、本実施の形態に係る処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図7は、本実施の形態に係る端末10と基地局20のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の端末10と基地局20はそれぞれ、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0060】
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。端末10と基地局20のハードウェア構成は、図に示した1001~1006で示される各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0061】
端末10と基地局20における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
【0062】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。
【0063】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール又はデータを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、図5に示される端末10の送信部110、受信部120、制御部130は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよい。また、例えば、図6に示される基地局20の送信部210と、受信部220と、制御部230は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
【0064】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本発明の一実施の形態に係る処理を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0065】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及び/又はストレージ1003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
【0066】
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。例えば、端末10の送信部110及び受信部120は、通信装置1004で実現されてもよい。また、基地局20の送信部210及び受信部220は、通信装置1004で実現されてもよい。
【0067】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0068】
また、プロセッサ1001及びメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
【0069】
また、端末10と基地局20はそれぞれ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
【0070】
(実施の形態のまとめ)
本明細書には、少なくとも以下の端末及び通信方法が開示されている。
【0071】
Bandwidth Part(BWP)に対して、2-stepのRandom Access Channel(RACH)configurationを設定する場合において、他のアップリンクBWPにおいて設定されているRACH configurationのパラメータを、2-step RACH configurationのパラメータとして再利用すること、前記2-step RACH configurationのパラメータを新たに設定すること、及びデフォルトのパラメータを前記2-step RACH configurationのパラメータとして設定すること、のうちの少なくとも一つを行う制御部と、前記2-step RACH configurationのパラメータを使用して、2-step RACHのMessageAを送信する送信部と、を備える端末。
【0072】
上記の構成によれば、端末において、4-step RACHのパラメータを、2-step RACHのためのパラメータとして再利用(reuse)することが想定されている場合において、対応する4-step RACHのパラメータが存在しない場合であっても、端末に適切な動作を行わせることを可能とする方法が提供される。
【0073】
前記制御部は、前記他のアップリンクBWPにおいて設定されている4-stepのRACH configurationパラメータを、前記2-step RACH configurationのパラメータとして再利用してもよい。
【0074】
上記の構成によれば、シグナリングのオーバーヘッドを削減することが可能となる。
【0075】
前記制御部は、前記他のアップリンクBWPにおいて設定されている2-stepのRACH configurationパラメータを、前記BWPに対して設定する前記2-step RACH configurationのパラメータとして再利用してもよい。
【0076】
上記の構成によれば、シグナリングのオーバーヘッドを削減することが可能となる。
【0077】
前記制御部は、前記BWPに対して設定する前記2-step RACH configurationのパラメータが、2-step RACH configurationのパラメータとして明示的に設定できないパラメータである場合に、前記他のアップリンクBWPにおいて設定されている4-stepのRACH configurationパラメータを、前記2-step RACH configurationのパラメータとして再利用してもよい。
【0078】
上記の構成によれば、端末において、例えば、preambleReceivedTargetPowerのように、2-step RACH configurationのパラメータとして明示的に設定することができないパラメータを使用する場合において、他のアップリンクBWPにおいて設定されている4-step RACHのパラメータを再利用することで、端末に適切な動作を行わせることが可能となる。
【0079】
Bandwidth Part(BWP)に対して、2-stepのRandom Access Channel(RACH)configurationを設定する場合において、他のアップリンクBWPにおいて設定されているRACH configurationのパラメータを、2-step RACH configurationのパラメータとして再利用すること、前記2-step RACH configurationのパラメータを新たに設定すること、及びデフォルトのパラメータを前記2-step RACH configurationのパラメータとして設定すること、のうちの少なくとも一つを行うステップと、前記2-step RACH configurationのパラメータを使用して、2-step RACHのMessageAを送信するステップと、を備える端末による通信方法。
【0080】
上記の構成によれば、端末において、4-step RACHのパラメータを、2-step RACHのためのパラメータとして再利用(reuse)することが想定されている場合において、対応する4-step RACHのパラメータが存在しない場合であっても、端末に適切な動作を行わせることを可能とする方法が提供される。
【0081】
(実施形態の補足)
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。実施の形態で述べた処理手順については、矛盾の無い限り処理の順序を入れ替えてもよい。処理説明の便宜上、端末10と基地局20は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明の実施の形態に従って端末10が有するプロセッサにより動作するソフトウェア及び本発明の実施の形態に従って基地局20が有するプロセッサにより動作するソフトウェアはそれぞれ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD-ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。
【0082】
情報の通知は、本明細書で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、ブロードキャスト情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
【0083】
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
【0084】
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0085】
本明細書において基地局20によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局20を有する1つまたは複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、端末10との通信のために行われる様々な動作は、基地局20および/または基地局20以外の他のネットワークノード(例えば、MMEまたはS-GWなどが考えられるが、これらに限られない)によって行われ得ることは明らかである。上記において基地局20以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MMEおよびS-GW)であってもよい。
【0086】
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。
【0087】
端末10は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
【0088】
基地局20は、当業者によって、NB(NodeB)、eNB(enhanced NodeB)、ベースステーション(Base Station)、gNB、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
【0089】
帯域幅部分(BWP:Bandwidth Part)(部分帯域幅などと呼ばれてもよい)は、あるキャリアにおいて、あるニューメロロジー用の連続する共通RB(common resource blocks)のサブセットのことを表してもよい。ここで、共通RBは、当該キャリアの共通参照ポイントを基準としたRBのインデックスによって特定されてもよい。PRBは、あるBWPで定義され、当該BWP内で番号付けされてもよい。
【0090】
BWPには、UL用のBWP(UL BWP)と、DL用のBWP(DL BWP)とが含まれてもよい。UEに対して、1キャリア内に1つ又は複数のBWPが設定されてもよい。
【0091】
設定されたBWPの少なくとも1つがアクティブであってもよく、UEは、アクティブなBWPの外で所定の信号/チャネルを送受信することを想定しなくてもよい。なお、本開示における「セル」、「キャリア」などは、「BWP」で読み替えられてもよい。
【0092】
本明細書で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。
【0093】
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0094】
「含む(include)」、「含んでいる(including)」、およびそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0095】
本開示の全体において、例えば、英語でのa,an,及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数のものを含み得る。
【0096】
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【0097】
10 ユーザ装置
110 送信部
120 受信部
130 制御部
20 基地局
210 送信部
220 受信部
230 制御部
1001 プロセッサ
1002 メモリ
1003 ストレージ
1004 通信装置
1005 入力装置
1006 出力装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7