IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントの特許一覧

<>
  • 特許-情報処理装置および画像表示方法 図1
  • 特許-情報処理装置および画像表示方法 図2
  • 特許-情報処理装置および画像表示方法 図3
  • 特許-情報処理装置および画像表示方法 図4
  • 特許-情報処理装置および画像表示方法 図5
  • 特許-情報処理装置および画像表示方法 図6
  • 特許-情報処理装置および画像表示方法 図7
  • 特許-情報処理装置および画像表示方法 図8
  • 特許-情報処理装置および画像表示方法 図9
  • 特許-情報処理装置および画像表示方法 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-07
(45)【発行日】2024-10-16
(54)【発明の名称】情報処理装置および画像表示方法
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/533 20140101AFI20241008BHJP
   A63F 13/795 20140101ALI20241008BHJP
   A63F 13/87 20140101ALI20241008BHJP
   G06F 3/04817 20220101ALI20241008BHJP
【FI】
A63F13/533
A63F13/795
A63F13/87
G06F3/04817
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019106244
(22)【出願日】2019-06-06
(65)【公開番号】P2020198950
(43)【公開日】2020-12-17
【審査請求日】2022-06-03
【審判番号】
【審判請求日】2023-10-24
(73)【特許権者】
【識別番号】310021766
【氏名又は名称】株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(74)【代理人】
【識別番号】100109047
【弁理士】
【氏名又は名称】村田 雄祐
(74)【代理人】
【識別番号】100109081
【弁理士】
【氏名又は名称】三木 友由
(74)【代理人】
【識別番号】100134256
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 武司
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 渓
【合議体】
【審判長】渋谷 知子
【審判官】藤田 年彦
【審判官】眞壁 隆一
(56)【参考文献】
【文献】Chaython,“How to invite your friend for Co-Op”,[online],2014年9月9日,[2024年6月6日検索],インターネット <URL:https://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=311948492>
【文献】デッドライジング2 オフィシャルコンプリートガイド,初版,株式会社カプコン,2010年10月30日,第025頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00-13/98
G06F 3/04817
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置であって、
コンテンツ画像を表示するコンテンツ画像表示部と、
ユーザ操作に応じて、システム画像をコンテンツ画像に重畳して表示するシステム画像表示部と、を備え、
前記システム画像表示部は、
特定のユーザをゲームセッションに招待するためのセッションボタンを表示するボタン表示部と、
セッションボタンが選択されると、起動済みのゲームのゲームセッションに招待するための項目と、起動前のゲームのゲームセッションに招待するための項目を含む選択肢を表示する選択項目表示部とを有する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
特定のユーザに関する情報を表示するユーザ情報表示部をさらに備え、
前記ボタン表示部は、特定のユーザに関する情報と同じ画面に、セッションボタンを表示する、
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項3】
画像を表示する方法であって、
コンテンツ画像を表示するステップと、
複数のユーザに関する情報を含む第1画像をコンテンツ画像に重畳して表示するステップと、
第1画像に含まれる1人のユーザに関する情報と、当該ユーザをゲームセッションに招待するためのセッションボタンを含む第2画像をコンテンツ画像に重畳して表示するステップと、
セッションボタンが選択されると、起動済みのゲームのゲームセッションに招待するための項目と、起動前のゲームのゲームセッションに招待するための項目を含む選択肢をコンテンツ画像に重畳して表示するステップと、
を含む画像表示方法。
【請求項4】
コンピュータに、
コンテンツ画像を表示する機能と、
複数のユーザに関する情報を含む第1画像をコンテンツ画像に重畳して表示する機能と、
第1画像に含まれる1人のユーザに関する情報と、当該ユーザをゲームセッションに招待するためのセッションボタンを含む第2画像をコンテンツ画像に重畳して表示する機能と、
セッションボタンが選択されると、起動済みのゲームのゲームセッションに招待するための項目と、起動前のゲームのゲームセッションに招待するための項目を含む選択肢をコンテンツ画像に重畳して表示する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、システムソフトウェアが生成するシステム画像をコンテンツ画像に重畳して表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、ユーザが入力装置を操作して表示画面をゲーム画面からホーム画面に遷移させ、さらに入力装置を操作して表示画面をホーム画面から機能画面に遷移させて、機能画面でチャットアイコンを選択することで、チャットルームの入室画面が表示されるゲーム装置を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-042238号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、遠隔地にいるフレンドと一緒にゲームをプレイしたり、またチャットをするなど、インターネットを介してフレンドとコミュニケーションをとる機会が増えている。そのためフレンドとコミュニケーションをとるための手順を簡素化することが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本開示のある態様の情報処理装置は、コンテンツ画像を表示するコンテンツ画像表示部と、ユーザ操作に応じてシステム画像をコンテンツ画像に重畳して表示するシステム画像表示部とを備える。システム画像表示部は、特定のユーザを招待する機能を実行するための機能ボタンを表示するボタン表示部を有する。ボタン表示部は、特定のユーザをゲームセッションに招待するためのセッションボタンを表示する。
【0006】
本開示の別の態様の画像表示方法は、コンテンツ画像に別の画像を重畳表示する方法であって、コンテンツ画像を表示するステップと、複数のユーザに関する情報を含む第1ウィンドウをコンテンツ画像に重畳して表示するステップと、第1ウィンドウに含まれる1人のユーザに関する情報と、当該ユーザをゲームセッションに招待するためのセッションボタンを含む第2ウィンドウをコンテンツ画像に重畳して表示するステップを含む。
【0007】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
【発明の効果】
【0008】
本開示によると、システムソフトウェアが生成するシステム画像をコンテンツ画像に重畳する技術を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施例にかかる情報処理システムを示す図である。
図2】入力装置上面の外観構成を示す図である。
図3】情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。
図4】情報処理装置の機能ブロックを示す図である。
図5】ゲーム画面の例を示す図である。
図6】システム画像をゲーム画像に重畳して表示した例を示す図である。
図7】フレンドウィンドウの例を示す図である。
図8】フレンドの詳細ウィンドウの例を示す図である。
図9】項目欄の例を示す図である。
図10】招待ウィンドウの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、実施例にかかる情報処理システム1を示す。情報処理システム1は、ユーザAが利用する情報処理装置10と、別のユーザが利用する情報処理装置12a~12c(以下、特に区別しない場合は「情報処理装置12」と呼ぶ)と、管理サーバ5とを備える。情報処理装置10と情報処理装置12は、同じ構造および機能を備えた端末装置であってよい。アクセスポイント(以下、「AP」とよぶ)8は、無線アクセスポイントおよびルータの機能を有し、情報処理装置10は無線または有線経由でAP8に接続して、ネットワーク3上の管理サーバ5と通信可能に接続する。情報処理装置10と情報処理装置12とは管理サーバ5を介して接続され、ユーザ同士が一緒にゲームをプレイしたり、チャットをすることができる。
【0011】
補助記憶装置2はHDD(ハードディスクドライブ)やSSD(ソリッドステートドライブ)などの大容量記憶装置であり、内蔵型記憶装置であってよく、またUSB(Universal Serial Bus)などによって情報処理装置10と接続する外部記憶装置であってもよい。出力装置4は画像を出力するディスプレイおよび音声を出力するスピーカを有するテレビであってよく、またヘッドマウントディスプレイであってもよい。出力装置4は、情報処理装置10に有線ケーブルで接続されてよく、無線接続されてもよい。撮像装置であるカメラ7は出力装置4の近傍に設けられ、出力装置4周辺の空間を撮像する。カメラ7はステレオカメラであってよい。
【0012】
情報処理装置10は、ユーザが操作する入力装置6と無線または有線で接続し、入力装置6はユーザの操作情報を情報処理装置10に出力する。情報処理装置10は、入力装置6から操作情報を受け付けるとシステムソフトウェアやアプリケーションの処理に反映し、出力装置4から処理結果を出力する。実施例で情報処理装置10はゲームプログラムやその他のアプリケーションを実行するゲーム装置であり、入力装置6はゲーム装置にユーザの操作情報を提供するゲームコントローラであってよい。
【0013】
管理サーバ5は、情報処理システム1のユーザに対してネットワークサービスを提供する。管理サーバ5は、各ユーザを識別するネットワークアカウントを管理しており、各ユーザは、ネットワークアカウントを用いて、管理サーバ5が提供するネットワークサービスにサインインする。管理サーバ5は、サインインしたユーザ同士が一緒にプレイしたり、またボイスチャットやビデオチャットでコミュニケーションをとることのできる環境を提供する。
【0014】
入力装置6のボタン構成について説明する。
図2は、入力装置上面の外観構成を示す。ユーザは左手で左側把持部78bを把持し、右手で右側把持部78aを把持して、入力装置6を操作する。入力装置6の筐体上面には、方向キー71、アナログスティック77a、77bと、4種の操作ボタン76が設けられている。4種のボタン72~75には、それぞれを区別するために、異なる色で異なる図形が記されており、○ボタン72には赤色の丸、×ボタン73には青色のバツ、□ボタン74には紫色の四角形、△ボタン75には緑色の三角形が記されている。
【0015】
2つのアナログスティック77a、77bの間に機能ボタン80が設けられる。機能ボタン80は、入力装置6の電源をオンし、同時に入力装置6と情報処理装置10とを接続する通信機能をアクティブにするために使用される。入力装置6が情報処理装置10と接続した後、機能ボタン80は、システムソフトウェアが生成するシステム画像を、ゲーム画像などのコンテンツ画像に重畳表示させるためにも使用される。
【0016】
方向キー71と操作ボタン76の間の平坦な領域にはタッチパッド79が設けられ、タッチパッド79は、ユーザが押すことで下方に沈み込み、またユーザが手を離すと元の位置に復帰する押下式ボタンとしても機能する。SHAREボタン81は、タッチパッド79と方向キー71の間に設けられる。SHAREボタン81は、情報処理装置10におけるシステムソフトウェアに対するユーザからの指示を入力するために利用される。OPTIONSボタン82は、タッチパッド79と操作ボタン76の間に設けられる。OPTIONSボタン82は、情報処理装置10において実行されるアプリケーション(ゲーム)に対するユーザからの指示を入力するために利用される。
【0017】
図3は、情報処理装置10のハードウェア構成を示す。情報処理装置10は、メイン電源ボタン20、電源ON用LED21、スタンバイ用LED22、システムコントローラ24、クロック26、デバイスコントローラ30、メディアドライブ32、USBモジュール34、フラッシュメモリ36、無線通信モジュール38、有線通信モジュール40、サブシステム50およびメインシステム60を有して構成される。
【0018】
メインシステム60は、メインCPU(Central Processing Unit)、主記憶装置であるメモリおよびメモリコントローラ、GPU(Graphics Processing Unit)などを備える。GPUはゲームプログラムの演算処理に主として利用される。これらの機能はシステムオンチップとして構成されて、1つのチップ上に形成されてよい。メインCPUは補助記憶装置2に記録されたゲームプログラムを実行する機能をもつ。
【0019】
サブシステム50は、サブCPU、主記憶装置であるメモリおよびメモリコントローラなどを備え、GPUを備えず、ゲームプログラムを実行する機能をもたない。サブCPUの回路ゲート数は、メインCPUの回路ゲート数よりも少なく、サブCPUの動作消費電力は、メインCPUの動作消費電力よりも少ない。サブCPUは、メインCPUがスタンバイ状態にある間においても動作し、消費電力を低く抑えるべく、その処理機能を制限されている。
【0020】
メイン電源ボタン20は、ユーザからの操作入力が行われる入力部であって、情報処理装置10の筐体の前面に設けられ、情報処理装置10のメインシステム60への電源供給をオンまたはオフするために操作される。電源ON用LED21は、メイン電源ボタン20がオンされたときに点灯し、スタンバイ用LED22は、メイン電源ボタン20がオフされたときに点灯する。
【0021】
システムコントローラ24は、ユーザによるメイン電源ボタン20の押下を検出する。メイン電源がオフ状態にあるときにメイン電源ボタン20が押下されると、システムコントローラ24は、その押下操作を「オン指示」として取得し、一方で、メイン電源がオン状態にあるときにメイン電源ボタン20が押下されると、システムコントローラ24は、その押下操作を「オフ指示」として取得する。
【0022】
クロック26はリアルタイムクロックであって、現在の日時情報を生成し、システムコントローラ24やサブシステム50およびメインシステム60に供給する。デバイスコントローラ30は、サウスブリッジのようにデバイス間の情報の受け渡しを実行するLSI(Large-Scale Integrated Circuit)として構成される。図示のように、デバイスコントローラ30には、システムコントローラ24、メディアドライブ32、USBモジュール34、フラッシュメモリ36、無線通信モジュール38、有線通信モジュール40、サブシステム50およびメインシステム60などのデバイスが接続される。デバイスコントローラ30は、それぞれのデバイスの電気特性の違いやデータ転送速度の差を吸収し、データ転送のタイミングを制御する。
【0023】
メディアドライブ32は、ゲームなどのソフトウェア、およびライセンス情報を記録したROM媒体44を装着して駆動し、ROM媒体44からプログラムやデータなどを読み出すドライブ装置である。ROM媒体44は、光ディスクや光磁気ディスク、ブルーレイディスクなどの読出専用の記録メディアである。
【0024】
USBモジュール34は、外部機器とUSBケーブルで接続するモジュールである。USBモジュール34は補助記憶装置2およびカメラ7とUSBケーブルで接続してもよい。フラッシュメモリ36は、内部ストレージを構成する補助記憶装置である。無線通信モジュール38は、Bluetooth(登録商標)プロトコルやIEEE802.11プロトコルなどの通信プロトコルで、たとえば入力装置6と無線通信する。なお無線通信モジュール38は、デジタル携帯電話方式に対応してもよい。有線通信モジュール40は、外部機器と有線通信し、たとえばAP8を介して外部のネットワーク3に接続する。
【0025】
図4は、情報処理装置の機能ブロックを示す。情報処理装置10は、処理部100および通信部102を備える。処理部100は、操作受付部110、コンテンツ画像表示部112、取得部114、セッション管理部116、コンテンツ実行部118およびシステム画像表示部130を備える。システム画像表示部130はシステムソフトウェアにより実現され、メニュー表示部140、フレンド情報表示部142、ボタン表示部144および選択項目表示部146を有して、システム画像を生成する。システム画像表示部130はユーザ操作に応じて、システム画像をコンテンツ画像に重畳して表示する。
【0026】
図4において、さまざまな処理を行う機能ブロックとして記載される各要素は、ハードウェア的には、回路ブロック、メモリ、その他のLSIで構成することができ、ソフトウェア的には、システムソフトウェアや、メモリにロードされたゲームプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。
【0027】
通信部102は、入力装置6のボタン等をユーザが操作した操作情報を受信し、また管理サーバ5から、ユーザAのフレンドの現在の状況を示す情報や、チャットに関するデータ等を受信する。通信部102は図3に示す無線通信モジュール38および有線通信モジュール40の機能を併せ持つ構成として表現している。
【0028】
操作受付部110は、通信部102を介して、入力装置6の操作情報を受け付ける。実施例でコンテンツ実行部118は、ゲームプログラムを実行して、ゲームの画像データおよび音声データを生成する。コンテンツ実行部118として示す機能は、システムソフトウェア、ゲームプログラム、GPUなどのハードウェアなどにより実現される。なおゲームはアプリケーションの一例であり、コンテンツ実行部118は、ゲーム以外のアプリケーションを実行してもよい。
【0029】
ユーザAによるゲームプレイ中、操作受付部110は、入力装置6の操作情報をコンテンツ実行部118に供給し、コンテンツ実行部118は、操作情報をもとに、仮想空間内でプレイヤキャラクタを動かす演算処理を行う。コンテンツ実行部118は、レンダリング処理などを実行するGPU(Graphics Processing Unit)を含み、仮想空間における演算処理結果を受けて、仮想空間内の視点位置(仮想カメラ)からのゲーム画像データおよびゲーム音声データを生成する。コンテンツ画像表示部112が出力装置4からゲーム画像を表示し、音声提供部(図示せず)が出力装置4からゲーム音声を出力する。
【0030】
図5は、ユーザAによりプレイされているゲーム画面の例を示す。ユーザAは出力装置4から出力されるゲーム画像およびゲーム音声を視聴しながら、入力装置6を操作してゲームをプレイする。
【0031】
実施例の情報処理装置10は、ゲームプレイ中のユーザAが、フレンドを自分のゲームセッションに簡単な手順で招待できる仕組みを提供する。ゲームプレイ中、ユーザAが入力装置6の機能ボタン80を短押しすると、操作受付部110が機能ボタン80の短押し操作を受け付ける。
【0032】
操作受付部110は、ゲーム実行中に受け付けた機能ボタン80の短押し操作情報を、システム画像表示部130に供給する。システム画像表示部130においてメニュー表示部140は、複数のメニュー項目を含むシステム画像をゲーム画像に重畳して表示する。システム画像がゲーム画像上に重畳表示されると、操作受付部110は、これから受け付ける操作情報を、システムソフトウェアに供給するようになる。
【0033】
図6は、メニューアイコンを含むシステム画像をゲーム画像に重畳して表示した例を示す。メニュー表示部140は、表示画面の下段に機能アイコン選択領域200を設定して、複数のメニューアイコンを並べて配置する。ユーザAはメニューアイコンを選択することで、そのアイコンに関連付けられたシステム機能を実行できる。ここでユーザAは、フレンドアイコン202を選択する。
【0034】
操作受付部110が、フレンドアイコン202を選択した操作情報を受け付けると、フレンド情報表示部142は、ユーザAのフレンドに関する情報を含むシステム画像をゲーム画像に重畳して表示する。
【0035】
図7は、フレンドウィンドウ210の例を示す。フレンド情報表示部142は、オンラインにあるユーザB、C、D、Eのユーザ名と、プレイ中のゲームタイトルを含むフレンドウィンドウ210をゲーム画像に重畳して表示する。フレンドに関する情報は、取得部114により管理サーバ5から取得される。取得部114は、フレンドに関する情報を定期的に管理サーバ5から取得してもよく、また管理サーバ5においてフレンドのステータスに変化があったときに管理サーバ5から取得してもよい。情報処理装置10において、ユーザAのフレンドに関する情報は、最新の状態を維持されることが好ましい。ユーザAは、フレンドウィンドウ210を見ることで、オンラインにあるフレンドを確認でき、プレイしているゲームタイトルも確認できる。
【0036】
フレンドウィンドウ210には選択枠212が含まれ、ユーザAは、選択枠212を動かして1人のフレンドを選択する。ユーザAが選択枠212をユーザBに合わせ、入力装置6の決定ボタンを操作すると、操作受付部110が操作情報を受け付け、フレンド情報表示部142が、ユーザBの詳細情報を含む詳細ウィンドウを、フレンドウィンドウ210の右側に表示する。
【0037】
図8は、フレンドの詳細ウィンドウ214の例を示す。フレンド情報表示部142は、選択されたユーザBの詳細情報を含む詳細ウィンドウ214をゲーム画像に重畳して表示する。この例では、取得部114が管理サーバ5経由で、ユーザBのプレイ動画を取得し、詳細ウィンドウ214内で再生している。詳細ウィンドウ214には、たとえばプレイ時間が表示されてよく、またユーザBが参加しているチャットグループの情報が表示されてもよい。
【0038】
詳細ウィンドウ214において、ボタン表示部144は、特定のユーザを招待する機能を実行するための機能ボタンを表示する。特定のユーザは、フレンドウィンドウ210で選択されたユーザBである。図8に示す例でボタン表示部144は、ユーザBをテキストチャットに招待するためのテキストチャットボタン220、ユーザBをボイスチャットに招待するためのボイスチャットボタン222、ユーザBをゲームセッションに招待するためのセッションボタン224を詳細ウィンドウ214内に並べて表示する。
【0039】
詳細ウィンドウ214は、1人のフレンドの詳細情報を表示する領域であり、詳細ウィンドウ214内にテキストチャットボタン220、ボイスチャットボタン222、セッションボタン224を配置することで、ユーザAは特定のフレンドを、チャットやゲームセッションに簡単に招待できる。
【0040】
以下、ゲームセッションにユーザBを招待するときの手順をまとめる。
(手順1)ユーザAは、ゲームプレイ中に機能ボタン80を短押し操作し、表示画面の下段に機能アイコンを表示させる。
(手順2)ユーザAは、フレンドアイコン202を選択操作して、フレンドウィンドウ210をゲーム画像上に重畳表示させる。
(手順3)ユーザAは、フレンドウィンドウ210内でユーザBを選択し、詳細ウィンドウ214をゲーム画像上に重畳表示させる。
(手順4)ユーザAは、詳細ウィンドウ214内でセッションボタン224を押下する。
【0041】
このようにユーザAは、簡易な手順でユーザBをゲームセッションに招待できる。なおユーザBをゲームセッションではなく、テキストチャットまたはボイスチャットに招待する場合には、手順4で、テキストチャットボタン220またはボイスチャットボタン222を押下すればよい。
【0042】
図8に示すように、ボタン表示部144が、特定のユーザに関する情報を表示する画面と同じ画面にテキストチャットボタン220、ボイスチャットボタン222、セッションボタン224を表示することで、ユーザAは相手を確実に認識した上で、チャットやゲームセッションなどの機能に招待できる。
【0043】
図9は、セッションボタン224が押下操作されて表示される項目欄216の例を示す。セッションボタン224が押下操作されると、選択項目表示部146は、起動済みのゲームのゲームセッションに招待するための項目と、起動前のゲームのゲームセッションに招待するための項目を含む選択肢を含む項目欄216を表示する。ユーザAがユーザBを現在プレイ中のゲームのセッションに招待する場合には「ゲームセッションに招待する」を選択する。またユーザAが、別のゲームのセッションにユーザBを招待する場合には、「ゲームを起動してからゲームセッションに招待する」を選択する。このように実施例の情報処理装置10では、個々のゲームがゲームセッションへの招待を管理するのではなく、システムソフトウェアがゲームセッションへの招待を管理するため、ユーザAは、どのゲームにフレンドを招待する場合であっても、共通したユーザインタフェースからフレンドを招待できる。
【0044】
図10は、ユーザBの招待ウィンドウ218の例を示す。図9に示す項目欄216において「ゲームセッションに招待する」が選択されると、システム画像表示部130は、招待ウィンドウ218を表示する。ユーザAが「招待する」を選択操作すると、セッション管理部116は、管理サーバ5経由で、ユーザBに招待メッセージを送信する。既にゲームセッションが存在する場合、セッション管理部116は、既存のゲームセッションにユーザBを招待し、ゲームセッションが存在していなければ、新たなゲームセッションを作成したうえで、ユーザBを招待する。
【0045】
以上、本開示を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。実施例では、コンテンツとしてゲームを示したが、コンテンツはゲーム以外の動画を含むものであってよい。
【符号の説明】
【0046】
1・・・情報処理システム、10・・・情報処理装置、100・・・処理部、102・・・通信部、110・・・操作受付部、112・・・コンテンツ画像表示部、114・・・取得部、116・・・セッション管理部、118・・・コンテンツ実行部、130・・・システム画像表示部、140・・・メニュー表示部、142・・・フレンド情報表示部、144・・・ボタン表示部、146・・・選択項目表示部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10