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特許7568416電池モジュールシステム、電池モジュール及び電池モジュールの長さ調整方法
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  • 特許-電池モジュールシステム、電池モジュール及び電池モジュールの長さ調整方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-07
(45)【発行日】2024-10-16
(54)【発明の名称】電池モジュールシステム、電池モジュール及び電池モジュールの長さ調整方法
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/291 20210101AFI20241008BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20241008BHJP
   H01M 50/293 20210101ALI20241008BHJP
   H01M 50/284 20210101ALI20241008BHJP
   H01M 50/505 20210101ALI20241008BHJP
【FI】
H01M50/291
H01M10/48 P
H01M50/293
H01M50/284
H01M50/505
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020067524
(22)【出願日】2020-04-03
(65)【公開番号】P2021163720
(43)【公開日】2021-10-11
【審査請求日】2023-03-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(72)【発明者】
【氏名】荘田 隆博
(72)【発明者】
【氏名】大熊 ひとみ
【審査官】山下 裕久
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第207781669(CN,U)
【文献】特開2011-249309(JP,A)
【文献】特開2009-200051(JP,A)
【文献】国際公開第2016/104013(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/132801(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/20-298
H01M 50/50-598
H01M 10/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の単電池が積層された電池集合体に取り付けられるバスバモジュールと、
前記バスバモジュールを介して複数の前記単電池各々に接続され、複数の前記単電池を監視する電池監視部と、
前記積層方向の長さが異なる複数種類の筐体と、を備え、
前記筐体は、前記単電池の前記積層方向と直交する側面と同等の側面を有し、
前記電池監視部が、前記筐体に取り付けられており
前記複数種類の筐体のうち一の前記筐体が、前記単電池の積層方向に沿って前記電池集合体に隣接して配置され、前記複数種類の筐体のうち前記一の前記筐体以外の前記筐体は、前記電池集合体に隣接して配置されない、
電池モジュールシステム。
【請求項2】
請求項1に記載の電池モジュールシステムであって、
前記筐体内に前記筐体の前記積層方向に対する剛性を補強する補強部が設けられた、
電池モジュールシステム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の電池モジュールシステムであって、
前記電池監視部は、前記筐体内部に収容されている、
電池モジュールシステム。
【請求項4】
複数の単電池が積層された電池集合体と、
前記電池集合体に取り付けられるバスバモジュールと、
前記バスバモジュールを介して複数の前記単電池各々に接続され、複数の前記単電池を監視する電池監視部と、
前記電池監視部が取り付けられると共に前記積層方向の長さが異なる複数種類の筐体と、
互いに積層された前記電池集合体と前記複数種類の筐体のうち一の前記筐体との積層方向の長さを規制する規制部材と、
を備え、
前記複数種類の筐体のうち前記一の前記筐体以外の前記筐体は、前記電池集合体に隣接して配置されない、
電池モジュール。
【請求項5】
池モジュールの積層方向の長さを調整する電池モジュールの長さ調整方法であって、
前記電池モジュールは、
複数の単電池が積層された電池集合体と、
前記電池集合体に取り付けられるバスバモジュールと、
前記バスバモジュールを介して複数の前記単電池各々に接続され、複数の前記単電池を監視する電池監視部と、
前記電池監視部が取り付けられている筐体と、
互いに積層された前記電池集合体と前記筐体との積層方向の長さを規制する規制部材と、
を備え、
前記積層方向の長さが異なる複数種類の前記筐体を用意し、
前記複数種類の筐体のうち前記電池集合体の積層方向の長さに応じたものを選択して、
前記電池集合体に積層する、
電池モジュールの長さ調整方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池モジュールシステム、電池モジュール及び電池モジュールの長さ調整方法、に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば電気自動車やハイブリッド自動車には、駆動用電源として電池モジュールが搭載されている(特許文献1、2)。電池モジュールは、複数の単電池を積層した電池集合体から構成され、収容ケースに収容されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-15489号公報
【文献】特開2019-91570号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した単電池は、積層方向の長さにばらつきがある。このため、製品毎に電池モジュールの積層方向の長さが変動してしまい、収容ケース内にうまく収容することができない、という問題があった。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電池モジュールの長さのばらつきを抑制できる電池モジュールシステム、電池モジュール及び電池モジュールの長さ調整方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明に係る電池モジュールシステム、電池モジュール及び電池モジュールの長さ調整方法は、下記[1]~[5]を特徴としている。
[1]
複数の単電池が積層された電池集合体に取り付けられるバスバモジュールと、
前記バスバモジュールを介して複数の前記単電池各々に接続され、複数の前記単電池を監視する電池監視部と、
前記積層方向の長さが異なる複数種類の筐体と、を備え、
前記筐体は、前記単電池の前記積層方向と直交する側面と同等の側面を有し、
前記電池監視部が、前記筐体に取り付けられており
前記複数種類の筐体のうち一の前記筐体が、前記単電池の積層方向に沿って前記電池集合体に隣接して配置され、前記複数種類の筐体のうち前記一の前記筐体以外の前記筐体は、前記電池集合体に隣接して配置されない、
電池モジュールシステムであること。
[2]
[1]に記載の電池モジュールシステムであって、
前記筐体内に前記筐体の前記積層方向に対する剛性を補強する補強部が設けられた、
電池モジュールシステムであること。
[3]
[1]又は[2]に記載の電池モジュールシステムであって、
前記電池監視部は、前記筐体内部に収容されている、
電池モジュールシステムであること。
[4]
複数の単電池が積層された電池集合体と、
前記電池集合体に取り付けられるバスバモジュールと、
前記バスバモジュールを介して複数の前記単電池各々に接続され、複数の前記単電池を監視する電池監視部と、
前記電池監視部が取り付けられると共に前記積層方向の長さが異なる複数種類の筐体と、
互いに積層された前記電池集合体と前記複数種類の筐体のうち一の前記筐体との積層方向の長さを規制する規制部材と、
を備え、
前記複数種類の筐体のうち前記一の前記筐体以外の前記筐体は、前記電池集合体に隣接して配置されない、
電池モジュールであること。
[5]
池モジュールの積層方向の長さを調整する電池モジュールの長さ調整方法であって、
前記電池モジュールは、
複数の単電池が積層された電池集合体と、
前記電池集合体に取り付けられるバスバモジュールと、
前記バスバモジュールを介して複数の前記単電池各々に接続され、複数の前記単電池を監視する電池監視部と、
前記電池監視部が取り付けられている筐体と、
互いに積層された前記電池集合体と前記筐体との積層方向の長さを規制する規制部材と、
を備え、
前記積層方向の長さが異なる複数種類の前記筐体を用意し、
前記複数種類の筐体のうち前記電池集合体の積層方向の長さに応じたものを選択して、
前記電池集合体に積層する、
電池モジュールの長さ調整方法であること。
【0007】
上記[1]及び[4]の構成の電池モジュールシステム及び電池モジュールによれば、電池監視部が、単電池の積層方向と直交する側面と同等の側面を有する筐体に取り付けられている。これにより、筐体を複数の単電池と一緒に規制部材により規制することができる。よって、積層方向の長さが異なる複数種類の筐体を用意し、これら複数種類の筐体のうち電池集合体の積層方向の長さに応じたものを選択して、電池集合体に取り付けることができ、電池モジュールの長さのばらつきを抑制することができる。
【0008】
上記[2]の構成の電池モジュールシステムによれば、筐体内に補強部が設けられている。これにより、筐体及び電池集合体を規制部材で規制しても、筐体がつぶれるのを抑制できる。
【0009】
上記[3]の構成の電池モジュールシステムによれば、電池監視部は、筐体内に収容されている。これにより、電池監視部を筐体外に取り付ける場合に比べて省スペース化を図ることができる。
【0010】
上記[5]の構成の電池モジュールの長さ調整方法によれば、積層方向の長さが異なる複数種類の筐体を用意し、これら複数種類の筐体のうち電池集合体の積層方向の長さに応じたものを選択して、電池集合体に取り付けることができ、電池モジュールの長さのばらつきを抑制することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、電池モジュールの長さのばらつきを抑制することができる電池モジュールシステム、電池モジュール及び電池モジュールの長さ調整方法を提供することができる。
【0012】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、第1実施形態における本発明の電池モジュールの斜視図である。
図2図2は、図1から拘束部材を取り外した状態の電池モジュールの斜視図である。
図3図3は、図1に示す電池モジュールの上面図である。
図4図4は、図1に示す電池モジュールの側面図である。
図5図5は、図3のA-A線断面図である。
図6図6は、図5のB-B線断面図である。
図7図7は、第2実施形態における図3のA-A線断面図である。
図8図8は、図7のC-C線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(第1実施形態)
本発明に関する具体的な第1実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
【0015】
本実施形態にかかる電池モジュール1は、複数の単電池21が積層された電池集合体2と、電池集合体2に取り付けられる電池モジュールシステム3と、拘束部材4(規制部材)と、を備えている。
【0016】
電池集合体2は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車などに搭載され、複数の単電池21を直列に接続して構成される。複数の単電池21は、それぞれ直方体状に形成される電池本体21aの上面に、正極21b及び負極21cが突出して設けられている。この正極21bと負極21cは、電池本体21aの上面において互いに離れて配置され、それぞれ上面からほぼ垂直に円柱状に突出して設けられている。
【0017】
電池集合体2は、隣り合う単電池21の正極21bと負極21cとが交互になるように単電池21を所定方向(積層方向)に積層するように配列する。この電池集合体2は、例えば、直列に接続された単電池21の両端部に相当する単電池21のうち、一方の単電池21の正極21bが総正極、他方の単電池21の負極21cが総負極となる。
【0018】
次に、本実施形態の電池モジュールシステム3について説明する。電池モジュールシステム3は、図2などに示すように、電池集合体2に取り付けられるバスバモジュール5と、複数の単電池21を監視する電池監視部としてのBMS(Battery Management System)6と、BMS6が取り付けられる筐体7と、を備えている。
【0019】
上記バスバモジュール5は、複数のバスバ51と、接続部材52と、を備えている。複数のバスバ51は各々、金属板から構成され、隣り合う単電池21の正極21b及び負極21cを接続する。これにより、複数の単電池21が直列接続される。接続部材52は、複数のバスバ51及び上述した総正極、総負極と、BMS6と、の間を接続する。接続部材52は、例えば、FPC(Flexilble Printed Circuits)から構成される。接続部材52は、複数のバスバ51、総正極、総負極にそれぞれ接続された複数の帯状の導電部材52aと、これら複数の導電部材52aを高さ方向両側から互いの間に挟んで保持する一対の絶縁シート(図示せず)と、を有している。この接続部材52のバスバ51から離れた側の端部には、BMS6と接続するコネクタ52c(図3図4参照)が設けられている。
【0020】
BMS6は、検出回路やCPUなどが搭載された基板から構成され、バスバモジュール5を介して単電池21の両端にそれぞれ接続されている。BMS6は、例えば、複数の単電池21の両端電圧を検出するなど電池集合体2の監視を行っている。
【0021】
筐体7は、電池本体21aと同様に立方体状に設けられ、図2に示すように、単電池21の積層方向と直交する側面S1と同じ大きさ、同じ形状の側面S2を有している。今、1つの単電池21の正極21b及び負極21cの並び方向を幅方向、積層方向及び幅方向の双方に直交する方向を高さ方向とする。本実施形態では、図3に示すように、単電池21の側面S1の幅方向の長さ(以下、「幅」)と、筐体7の側面S2の幅と、が同じに設けられている。また、図4に示すように、単電池21の側面S1において高さ方向の長さ(以下、「高さ」)と筐体7の側面の高さと、が同じに設けられている。本実施形態では、筐体7は、直列に接続された単電池21の両端部に相当する単電池21の一方に積層されている。本実施形態では、BMS6は、筐体7の上面に搭載されている。
【0022】
また、筐体7は、図5に示すように、中空状に形成され、内部に筐体7の積層方向を補強する補強部8が設けられている。補強部8は、例えば、筐体7の積層方向に対向する内側面上にそれぞれ重ねられる一対の基台81と、一対の基台81間を連結する積層方向に延在する複数の柱部82と、を備えている。本実施形態において、柱部82は、図6に示すように、2列×3行の計6つが設けられている。本実施形態では、筐体7は、補強部8を挿入できるようにするため、積層方向に2分割できるようになっている。また、補強部8も、柱部82の中央部分において積層方向に2分割できるようになっている。なお、本実施形態では、筐体7と補強部8とは別体に設けられているものを一例として説明するが、これに限ったものではない。例えば、筐体7に積層方向に突出するリブ状の補強部8などを設けて、筐体7と補強部8とを一体に設けてもよい。
【0023】
次に、拘束部材4について説明する。拘束部材4は、図1に示すように、電池集合体2と筐体7とを積層し、電池集合体2と筐体7との積層方向の長さを規制(拘束)する。本実施形態では、拘束部材4は、積層方向に並べられ、互いの間に電池集合体2及び筐体7を挟んで拘束する一対の拘束板41と、ねじなどから構成され、一対の拘束板41を互いに近づける方向に圧力をかけた状態で連結する連結部42と、備えている。
【0024】
上記電池モジュール1は、図示しない収容ケースに複数収容された状態で、電気自動車やハイブリッド自動車に搭載されている。背景技術でも説明したように、単電池21は、積層方向の長さにばらつきがある。このため、これら単電池21を複数積層した電池集合体2の積層方向の長さは、大きくばらついてしまい、収容ケース内にうまく収容することができない。
【0025】
本実施形態では、BMS7が、単電池21の積層方向と直交する側面S1と同等の側面S2を有する筐体7に取り付けられている。これにより、筐体7を単電池21と一緒に拘束部材4により拘束することができる。そして、積層方向の長さが異なる複数種類の筐体7を用意し、これら複数種類の筐体7のうち電池集合体2の積層方向の長さに応じたものを選択して、電池集合体2と一緒に拘束することができ、電池モジュール1の長さのばらつきを抑制することができる。例えば、電池集合体2の積層方向の長さが長い場合、複数種類の筐体7のうち積層方向の長さが短いものを選択して、電池集合体2と一緒に拘束して、収容ケースに収容する。一方、電池集合体2の積層方向の長さが短い場合、複数種類の筐体7のうち積層方向の長さが長いものを選択して、電池集合体2と一緒に拘束して、収容ケースに収容する。これにより、電池モジュール1の長さのばらつきを抑制して、収容ケースにうまく収容することができる。
【0026】
また、上述した実施形態によれば、筐体7内に補強部8が設けられている。これにより、筐体7及び電池集合体2を拘束部材4で拘束しても、筐体7がつぶれるのを抑制できる。
【0027】
また、上述した筐体7は中空状であったがこれに限ったものではない。BMS7を上面に取り付ける場合は、筐体7を中空状にせずに内部に空間がなくてもよい。
【0028】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、BMS6は、筐体7の上面に搭載されていたが、これに限ったものではない。BMS6は、図7及び図8に示すように筐体7内に収容するようにしてもよい。第2実施形態の筐体7が第1実施形態と異なる点は、筐体7の上面に接続部材52を挿入するための開口(図示せず)が設けられている点である。補強部8については、上述した第1実施形態とほぼ同等のため詳細な説明を省略する。
【0029】
BMS6は、基板が積層方向と直交するように筐体7内に収容され、図8に示すように、柱部82を避けた形状に設けられている。筐体7及び補強部8を分割した状態で、分割した一方にBMS6を取り付ける。次に、接続部材52のコネクタ52cをBMS6の基板に接続し、筐体7及び補強部8を組み立てれば、筐体7内にBMS6を収容することができる。
【0030】
上述した実施形態によれば、BMS6は、筐体7内に収容されている。これにより、BMS6を筐体7外に取り付ける場合に比べて省スペース化を図ることができる。
【0031】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0032】
上述した実施形態によれば、筐体7と単電池21の高さと幅とを同じに設けていたが、これに限ったものではない。筐体7の側面S2は、複数の単電池21と一緒に拘束できる程度に、単電池21の側面S1と同等に設ければよい。
【0033】
また、上述した実施形態によれば、接続部材52をFPCで構成していたが、これに限ったものではない。電線から接続部材52を構成するようにしてもよい。
【0034】
ここで、上述した本発明に係る電池モジュールシステム、電池モジュール及び電池モジュールの長さ調整方法の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[5]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
複数の単電池(21)が積層された電池集合体(2)に取り付けられるバスバモジュール(5)と、
前記バスバモジュール(5)を介して複数の前記単電池(21)各々に接続され、複数の前記単電池(21)を監視する電池監視部(6)と、
前記単電池(21)の積層方向に沿って前記電池集合体(2)に隣接して配置される筐体(7)と、を備え、
前記筐体(7)は、前記積層方向と直交する側面(S1)と同等の側面(S2)を有し、
前記電池監視部(6)が、前記筐体(7)に取り付けられている、
電池モジュールシステム(3)。
[2]
[1]に記載の電池モジュールシステム(3)であって、
前記筐体(7)内に前記筐体(7)の前記積層方向に対する剛性を補強する補強部(8)が設けられた、
電池モジュールシステム(3)。
[3]
[1]又は[2]に記載の電池モジュールシステム(3)であって、
前記電池監視部(6)は、前記筐体(7)内部に収容されている、
電池モジュールシステム(3)。
[4]
複数の単電池(21)が積層された電池集合体(2)と、
前記電池集合体(2)に取り付けられるバスバモジュール(5)と、
前記バスバモジュール(5)を介して複数の前記単電池(21)各々に接続され、複数の前記単電池(21)を監視する電池監視部(6)と、
前記電池監視部(6)が取り付けられている筐体(7)と、
互いに積層された前記電池集合体(2)と前記筐体(7)との積層方向の長さを規制する規制部材(4)と、
を備えた電池モジュール(1)。
[5]
[4]に記載の電池モジュール(1)の積層方向の長さを調整する電池モジュール(1)の長さ調整方法であって、
前記積層方向の長さが異なる複数種類の前記筐体(7)を用意し、
前記複数種類の筐体(7)のうち前記電池集合体(2)の積層方向の長さに応じたものを選択して、前記電池集合体(2)に積層する、
電池モジュール(1)の長さ調整方法。
【符号の説明】
【0035】
1 電池モジュール
2 電池集合体
3 電池モジュールシステム
5 バスバモジュール
4 拘束部材(規制部材)
6 BMS(電池監視部)
7 筐体
8 補強部
21 単電池
S1 側面
S2 側面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8