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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-07
(45)【発行日】2024-10-16
(54)【発明の名称】袋容器ホルダー
(51)【国際特許分類】
   B65D 33/02 20060101AFI20241008BHJP
   B65D 83/00 20060101ALI20241008BHJP
【FI】
B65D33/02
B65D83/00 K
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020136497
(22)【出願日】2020-08-12
(65)【公開番号】P2022032593
(43)【公開日】2022-02-25
【審査請求日】2023-08-10
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 2020年6月1日 https://www.shop.rohto.co.jp/、https://www.shop.rohto.co.jp/category/skincare/koujihada/?start=12&sz=12、https://www.shop.rohto.co.jp/category/skincare/koujihada/166626.html?cgid=koujihada#start=21&sz=12、https://www.shop.rohto.co.jp/contents/ecostand.html にて公開
(73)【特許権者】
【識別番号】000115991
【氏名又は名称】ロート製薬株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】濱田 崇史
【審査官】森本 哲也
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-015767(JP,A)
【文献】韓国登録実用新案第20-0455690(KR,Y1)
【文献】国際公開第2010/150425(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 33/02
B65D 83/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物が収容される袋本体とその上端部に設けられた口具とを有する袋容器を保持する袋容器ホルダーであって、
底板と、
前記底板の両端部から上方に突出し、上側の部分ほど互いに近づくように設けられた第一側板及び第二側板と、
前記第一側板の上端部に設けられた半筒状の第一半筒部と、
前記第二側板の上端部に設けられた半筒状の第二半筒部と、を備え、
前記第一側板と前記第二側板は、
前記底板の前記両端部から上方に突出した下部分と、
前記下部分の上端部に連続し、前記下部分に対して傾いた上部分と、を有し、
前記第一半筒部と前記第二半筒部とで前記袋本体を弾性的に挟み込み、かつ前記第一半筒部と前記第二半筒部の上面で前記口具を下方から支持するように、構成されており、
前記第一半筒部と前記第二半筒部のそれぞれは、
前記上部分の上端部から上方に延びており、
前記第一半筒部と前記第二半筒部のそれぞれは、
上端部から突出したフランジを有する、
ことを特徴とする袋容器ホルダー。
【請求項2】
前記第一側板と前記第二側板のそれぞれにおいて、前記上部分は上側の部分ほど幅狭である、
ことを特徴とする請求項1に記載の袋容器ホルダー。
【請求項3】
前記第一側板と前記第二側板のそれぞれは、透明又は半透明である、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の袋容器ホルダー。
【請求項4】
前記底板の下面は、両端部を除く残りの部分が前記両端部よりも上方に位置する、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の袋容器ホルダー。
【請求項5】
前記底板の下面は矩形状であり、前記下面の四つの角部には、下方に突出するリブが設けられている、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の袋容器ホルダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、袋容器ホルダーに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、シャンプーやリンス等の詰め替え用パックの肩の部分を挟持する一対のパック押さえ片と、ポンプの首部が螺合される一対の半螺筒と、を有するヘアシャンプー用具が記載されている。
【0003】
このヘアシャンプー用具では、ポンプの首部を一対の半螺筒に螺合させることによって、一対のパック押さえ片を接合することができ、この一対のパック押さえ片によって詰め替え用パックの肩の部分を挟持することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平11-245958号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に記載のヘアシャンプー用具では、ポンプの首部を一対の半螺筒に螺合させる操作又は螺合を解除する操作をしないと、ヘアシャンプー用具に対して詰め替え用パックを着脱させることができない。
【0006】
上記事情に鑑みて、本開示は、袋容器の着脱が容易に行える袋容器ホルダーを提案することを、目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための本開示に係る一態様の袋容器ホルダーは、内容物が収容される袋本体とその上端部に設けられた口具とを有する袋容器を保持する袋容器ホルダーである。一態様の袋容器ホルダーは、底板と、前記底板の両端部から上方に突出し、上側の部分ほど互いに近づくように設けられた第一側板及び第二側板と、前記第一側板の上端部に設けられた半筒状の第一半筒部と、前記第二側板の上端部に設けられた半筒状の第二半筒部と、を備える。前記第一側板と前記第二側板は、前記底板の前記両端部から上方に突出した下部分と、前記下部分の上端部に連続し、前記下部分に対して傾いた上部分と、を有する。一態様の袋容器ホルダーは、前記第一半筒部と前記第二半筒部とで前記袋本体を弾性的に挟み込み、かつ前記第一半筒部と前記第二半筒部の上面で前記口具を下方から支持するように、構成されている。
【発明の効果】
【0008】
本開示に係る一態様の袋容器ホルダーは、袋容器の着脱が容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本開示の実施形態1の袋容器ホルダーと、この袋容器ホルダーによって保持された袋容器の一例とを示す斜視図である。
図2図2は、同上の袋容器ホルダーを示す斜視図である。
図3図3は、同上の袋容器ホルダーを示す側面図である。
図4図4は、同上の袋容器ホルダーを示す正面図である。
図5図5は、同上の袋容器ホルダーを示す平面図である。
図6図6は、同上の袋容器ホルダーを示す底面図である。
図7図7は、同上の袋容器ホルダーの要部を示す一部破断した斜視図である。
図8図8は、本開示の実施形態2の袋容器ホルダーを示す斜視図である。
図9図9は、同上の袋容器ホルダーを示す側面図である。
図10図10は、同上の袋容器ホルダーを示す正面図である。
図11図11は、同上の袋容器ホルダーを示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(実施形態1)
1.概要
図1,2には、実施形態1の袋容器ホルダー1(以下、単に「ホルダー1」と記載する)が記載されている。ホルダー1は、内容物が収容される袋本体20とその上端部に設けられた口具21とを有する袋容器2を保持する。ホルダー1は、底板3と、底板3の両端部から上方に突出し、上側の部分ほど互いに近づくように設けられた第一側板4及び第二側板5と、第一側板4の上端部に設けられた半筒状の第一半筒部6と、第二側板5の上端部に設けられた半筒状の第二半筒部7と、を備える。第一側板4と第二側板5は、底板3の両端部から上方に突出した下部分40,50と、下部分40,50の上端部に連続し、下部分40,50に対して傾いた上部分41,51と、を有する。ホルダー1は、第一半筒部6と第二半筒部7とで袋本体20を弾性的に挟み込み、かつ第一半筒部6と第二半筒部7の上面で口具21を下方から支持するように、構成されている。
【0011】
上記構成を備える実施形態1のホルダー1では、袋本体20を弾性的に挟み込む一対の半筒部6,7の間に隙間に出来るように一対の側板4,5を開くだけで、ホルダー1に対して袋容器2を着脱することができる。そのため、実施形態1のホルダー1では、従来例のように螺合する操作や螺合を解除する操作が必要な場合に比べて、袋容器2の着脱が容易に行える。加えて、実施形態1のホルダー1では、一対の側板4,5が下部分40,50と下部分40,50に対して傾いた上部分41,51とを有し、かつ口具21を支持する部分が半筒状であるため、ホルダー1の剛性を高めやすい。そのため、実施形態1のホルダー1では、袋容器2から内容物を吐出させる際等にホルダー1に下向きの負荷がかかっても、側板4,5の変形を抑えやすくて、ホルダー1から袋容器2が外れることが抑えられる。
【0012】
2.詳細
続いて、実施形態1のホルダー1とこのホルダー1によって保持される袋容器2の一例について更に詳しく説明する。以下では、図1に記載する前後方向、左右方向、及び上下方向を用いて、各構成について説明する。
【0013】
2-1.袋容器
袋容器2は、内容物が収容される袋本体20とその上端部に設けられた口具21とを有する。内容物は、流動性、粘性のある液体や、ゲルであり、例えば、シャンプー、リンス、コンディショナー、ボディソープ、化粧料、薬剤、食品等である。
【0014】
袋本体20は、本実施形態では、正面シート200、背面シート201、底面シート202、及び左右一対の側面シート203を袋状に接合して形成されている。シート200,201,202,203のそれぞれは、例えば、合成樹脂製のフィルム材を用いて形成されている。
【0015】
正面シート200の表面(前面)や、背面シート201の表面(後面)には、内容物の種類や効能等を表示する識別表示や、柄が印刷される。内容物の種類は、主に、シート200,201の上端部の角部の表面に印刷されると識別しやすく好ましい。
【0016】
本実施形態では、正面シート200の上端部と背面シート201の上端部の間に口具21の下部210が挟まれており、これら上端部同士が接合されることで、袋本体20の上端部に口具21が設けられている。
【0017】
口具21は、袋本体20の内側に位置する下部210と、袋本体20の外側に位置する上部211と、を有する。下部210は、本実施形態では、略円筒状である。詳しくは、下部210は、前側に凸の曲線部と、後側に凸の曲線部とが、左右の端部同士でつながった形状である。下部210は、左右方向の中央部において前後幅が最大であり、左右端部に近いほど前後幅が小さい。
【0018】
上部211は、筒状である。上部211は、外周面に螺旋状の溝(図示せず)が形成された被取付部212と、被取付部212の下方に位置し、外周面に複数のフランジ213が形成された被支持部214と、を有する。被支持部214では、複数のフランジ213は上下方向に間隔をおいて位置する。複数のフランジ213のうち、最も下方に位置するフランジ213aが、ホルダー1の一対の半筒部6,7によって下方から支持される。
【0019】
上部211の被取付部212には、口具21を塞ぐキャップ(図示せず)や、ポンプディスペンサー8が、着脱可能に取り付けられる。
【0020】
ポンプディスペンサー8は、ノズル80を有するノズルヘッド81と、被取付部212に対して着脱可能な固定用キャップ82と、袋本体20内に挿入されるポンプ部(図示せず)と、ポンプ部から下方に延びる吸い上げ筒(図示せず)と、を有する。ポンプディスペンサー8は、ノズルヘッド81を押し下げることで、袋本体20内の内容物を吸い上げてノズル80から吐出させることができる。ポンプディスペンサー8は、公知のポンプ式の吐出機構を備えている。ポンプディスペンサー8は、空気置換を行う機構を備えておらず、袋本体20内の内容物を吸い上げることで、袋本体20は潰れていく。
【0021】
2-2.ホルダー
図2~7には、本実施形態のホルダー1が示されている。ホルダー1は、その全体が合成樹脂で形成されている。ホルダー1は、本実施形態では、透明又は半透明であり、袋容器2が透けて見える。ホルダー1の材質は、例えば、ポリプロピレンである。ホルダー1は、射出成形によって形成される。ホルダー1をポリプロピレンで成形した場合、落下等に対する強度、下向きにかかる力に対する曲げ強度、及び透明性を確保しやすい。なお、ホルダー1の材質は、ポリプロピレンに限らず、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等の他の合成樹脂であってもよい。また、ホルダー1は、紙製でもよく、また、合成樹脂と紙を含む材質であってもよい。ホルダー1の材質は、必要とされる機能等に応じて適宜選択される。
【0022】
ホルダー1は、底板3、第一側板4、第二側板5、第一半筒部6、及び第二半筒部7を備える。
【0023】
底板3の下面30は、図3に示すように、前後方向の両端部300,301を除いた残りの部分302が、両端部300,301よりも上方に位置している。
【0024】
底板3の下面30は、図6に示すように、下方から見て矩形状である。底板3の下面30の四つの角部には、下方に突出するリブ9が設けられている。リブ9は、半球状である。底板3は、四つのリブ9がホルダー1の設置面に接し、下面30全体が設置面から離れて位置する。
【0025】
本実施形態では、底板3は、図3に示すように、前後方向の中央部に位置する平板状の高底部31と、前後方向の両端部に位置する平板状の一対の低底部32と、高底部31と一対の低底部32とをつなぐ平板状の一対の連結部33と、を有する。高底部31、一対の低底部32、及び一対の連結部33は、厚みが互いに同じである。
【0026】
高底部31と一対の低底部32とは、略平行であり、一対の連結部33は、高底部31及び一対の低底部32に対して傾いている。高底部31の前後の端部に一対の連結部33が連続しており、一対の連結部33は、前後方向外側の部分ほど下方に位置するように傾斜している。高底部31と一対の連結部33とは、角を形成しないように滑らかに連続している。一対の連結部33の前後方向外側の端部に、一対の低底部32が連続している。一対の連結部33と一対の低底部32とは、角を形成しないように滑らかに連続している。
【0027】
前側の低底部32の前端部から、第一側板4が上方に向けて突出している。前側の低底部32と第一側板4とは、角を形成しないように滑らかに連続している。後側の低底部32の後端部から、第二側板5が上方に突出している。後側の低底部32と第二側板5とは、角を形成しないように滑らかに連続している。
【0028】
第一側板4は、下部分40と、下部分40の上端部に連続し、下部分40に対して傾いた上部分41とを有する。下部分40と上部分41のそれぞれは平板状である。下部分40と上部分41の厚みは互いに同じである。本実施形態では、下部分40の厚みは、底板3の各部分31,32,33の厚みと同じである。下部分40の上端部に上部分41の下端部が連続しており、下部分40と上部分41とは、角を形成しないように滑らかに連続している。
【0029】
下部分40は、鉛直方向に対して僅かに傾いており、上側の部分ほど後方に位置している。下部分40は、上下方向にわたって厚みが一定であり、上下方向にわたって幅(左右方向の長さ)が一定である。
【0030】
上部分41は、鉛直方向に対して下部分40よりも大きく傾いており、上側の部分ほど後方に位置している。上部分41と下部分40とがなす角度は、例えば、110~170度であり、より好ましくは、130~170度である。上部分41は、上下方向にわたって厚みが一定であり、上側の部分ほど幅狭である(つまり左右方向の長さが短い)。上部分41の上端の幅は、第一半筒部6の幅(左右方向の長さ)と同じである。
【0031】
上部分41の上端部から、第一半筒部6が上方に延びている。図2図4に示すように、上部分41は、その上端部に下方に凸の曲線部410を有する。曲線部410に、第一半筒部6の下端部が連続している。上部分41と第一半筒部6とは、角を形成して連続している。
【0032】
第二側板5は、第一側板4に対して対称に設けられる。第二側板5は、下部分50と、下部分50の上端部に連続し、下部分50に対して傾いた上部分51とを有する。下部分50と上部分51のそれぞれは平板状である。下部分50と上部分51の厚みは互いに同じである。本実施形態では、下部分50の厚みは、底板3の各部分31,32,33の厚みと同じである。下部分50の上端部に上部分51の下端部が連続しており、下部分50と上部分51とは、角を形成しないように滑らかに連続している。
【0033】
下部分50は、鉛直方向に対して僅かに傾いており、上側の部分ほど前方に位置している。下部分50は、上下方向にわたって厚みが一定であり、上下方向にわたって幅(左右方向の長さ)が一定である。
【0034】
上部分51は、鉛直方向に対して下部分50よりも大きく傾いており、上側の部分ほど前方に位置している。上部分51と下部分50とがなす角度は、例えば、110~170度であり、より好ましくは、130~170度である。上部分51は、上下方向にわたって厚みが一定であり、上側の部分ほど幅狭である(つまり左右方向の長さが短い)。上部分51の上端の幅は、第二半筒部7の幅(左右方向の長さ)と同じである。
【0035】
上部分51の上端部から、第二半筒部7が上方に延びている。上部分51は、その上端部に下方に凸の曲線部510を有する。曲線部510に、第二半筒部7の下端部が連続している。上部分51と第二半筒部7とは、角を形成して連続している。
【0036】
第一半筒部6は、その上端部にフランジ60を有する。詳しくは、第一半筒部6は、半筒状の本体61と、本体61の上端部から前方に突出したフランジ60と、を有する。本体61は、第一側板4の曲線部410から上方に突出している。本体61は、上下方向にわたって断面形状が一定である。本体61の断面形状は、袋容器2の口具21の下部210の前半部の曲線部の断面形状に対応している。つまり、本体61の断面形状は、図7に示すように、前側に凸の曲線状である。本体61は、左右方向の中央部において前後方向の長さが最大となり、左右両端に近い部分ほど前後方向の長さが短くなる。
【0037】
フランジ60は、図2及び図5に示すように、本体61の上端部の周方向の全長から前方に向けて突出している。フランジ60は、半環状であり、外周面の形状は、およそ半円状である。フランジ60の上面と本体61の上面とは面一である。フランジ60の下面とその下方の本体61の外周面とは、角を形成せず滑らかに連続している。
【0038】
第二半筒部7は、第一半筒部6に対して対称に設けられている。第二半筒部7は、その上端部にフランジ70を有する。詳しくは、第二半筒部7は、半筒状の本体71と、本体71の上端部から後方に突出したフランジ70と、を有する。本体71は、第二側板5の曲線部510から上方に突出している。本体71は、上下方向にわたって断面形状が一定である。本体71の断面形状は、袋容器2の口具21の下部210の後半部の曲線部の断面形状に対応している。つまり、本体71の断面形状は、図7に示すように、後側に凸の曲線状である。本体71は、左右方向の中央部において前後方向の長さが最大となり、左右両端に近い部分ほど前後方向の長さが短くなる。
【0039】
フランジ70は、図2及び図5に示すように、本体71の上端部の周方向の全長から後方に向けて突出している。フランジ70は、半環状であり、外周面の形状は、およそ半円状である。フランジ70の上面と本体71の上面とは面一である。フランジ70の下面とその下方の本体71の外周面とは、角を形成せず滑らかに連続している。
【0040】
ホルダー1は、底板3に対して第一側板4と第二側板5とが上側の部分ほど互いに近づくように構成されており、これにより、第一半筒部6の本体61の周方向の両端と、第二半筒部7の本体71の周方向の両端とが、弾性的に突き合わさる。ホルダー1は、第一側板4と第二側板5とをつかんで互いに離れる方向に引っ張ることで、第一半筒部6と第二半筒部7との間に隙間を形成することができ、第一側板4及び第一半筒部6と第二側板5及び第二半筒部7との間に、袋容器2を装着することができる。ホルダー1は、第一側板4と第二側板5とに加える力を解除すると、第一半筒部6と第二半筒部7とが弾性的に突き合わさる状態に復帰する。
【0041】
ここで、ホルダー1は、ホルダー1に装着した袋容器2の口具21の上部211やポンプディスペンサー8を持ち上げたときに、袋容器2から第一半筒部6と第二半筒部7とが外れ落ちないように、半筒部6,7による弾性的な挟持力が設計されている。
【0042】
ホルダー1は、図1に示すように、第一半筒部6と第二半筒部7との間に、袋容器2の口具21の下部210と袋本体20のうち下部210を覆う部分とが挟み込まれ、かつ、半筒部6,7のフランジ60,70の上に、袋容器2の口具21の上部211の最下部のフランジ213aが載るように、袋容器2が装着される。
【0043】
これにより、袋容器2は、ホルダー1の第一半筒部6と第二半筒部7によって前後方向、左右方向及び下方への移動が規制された状態で、ホルダー1によって保持される。
【0044】
2-3.ホルダーの使用方法
続いて、上述したホルダー1を袋容器2に装着する方法について説明する。
【0045】
使用者は、まず、ホルダー1の第一側板4と第二側板5とが互いに離れる方向に力を加えて、第一半筒部6と第二半筒部7との間に隙間を形成する。
【0046】
次いで、使用者は、第一側板4及び第一半筒部6と、第二側板5及び第二半筒部7との間に、袋容器2を差し込んで、第一半筒部6と第二半筒部7の間に、袋容器2の口具21の下部210を配置し、口具21の上部211の最下部のフランジ213aを半筒部6,7のフランジ60,70の上に載せる。
【0047】
以上にようにすることで、ホルダー1には袋容器2を装着することができる。
【0048】
ホルダー1に装着した袋容器2は、ポンプディスペンサー8のノズルヘッド81を押し操作することで、袋容器2内の内容物をノズル80から吐出させることができる。このとき、ノズルヘッド81に加えられる下向きの力は、ホルダー1の半筒部6,7及び側板4,5によって支持されて、ホルダー1の変形が抑えられる。
【0049】
ホルダー1から袋容器2を取り外すに際には、使用者は、第一側板4と第二側板5とが互いに離れる方向に力を加えて、第一半筒部6と第二半筒部7との間に隙間を形成し、第一側板4及び第一半筒部6と、第二側板5及び第二半筒部7との間から、袋容器2を取り外す。
【0050】
ホルダー1に加える力が解除されると、ホルダー1は、半筒部6,7同士が弾性的に突き合わさる元の状態へと復帰する。
【0051】
2-4.作用効果
以上説明した本実施形態のホルダー1では、半筒部6,7同士が弾性的に突き合わさる状態にあるホルダー1の側板4,5を互いに離れる方向に開き、その間に袋容器2を挿入するだけで、ホルダー1に袋容器2を装着することができる。また、本実施形態のホルダー1では、ホルダー1の側板4,5を互いに離れる方向に開き、その間から袋容器2を取り出すことで、ホルダー1から袋容器2を取り外すことができる。
【0052】
このように本実施形態のホルダー1では、従来例のようにホルダーにキャップを螺合する操作や螺合を解除する操作が不要であるため、袋容器2をホルダー1に対して容易に着脱させることができる。また、本実施形態のホルダー1では、開いた状態の半筒部6,7は弾性力によって互いに突き合わさる閉じた状態へと自動的に復帰するため、従来例のように精密に位置合わせする操作(詳しくは一対の半螺筒の外周面の螺旋部が連続するように位置合わせする操作)が不要であり、袋容器2をホルダー1に対して容易に装着させることができる。
【0053】
また、本実施形態のホルダー1では、半筒部6,7と口具21の下部210の形状が対応しているため、袋容器2の設置位置が直感的にわかりやすい。
【0054】
また、本実施形態のホルダー1では、半筒部6,7が弾性的に突き合わさる構造であり、袋容器2の口具21の下部210の外周面と半筒部6,7の内周面が前後方向に凸の一対の曲線部が組み合わさった形状であるため、これらの面がホルダー1に対して袋容器2を出し入れするときのガイドとして機能する。そのため、ホルダー1に袋容器2を装着する際には、例えば、半筒部6,7の右側又は左側に口具21の下部210が位置するように袋容器2を配置し、袋容器2の口具21の下部210を半筒部6,7に対して押し込むことで、下部210の外周面に押されて半筒部6,7が開き、下部210が半筒部6,7の間に位置すると半筒部6,7が閉じ、これにより、ホルダー1に袋容器2を装着することができる。また、ホルダー1から袋容器2を取り外すときは、例えば、袋容器2をホルダー1に対して左右方向にずらすことで、口具21の下部210が半筒部6,7を押して半筒部6,7が開き、半筒部6,7から口具21の下部210が抜けると、半筒部6,7が閉じ、これにより、ホルダー1から袋容器2を取り出すことができる。なお、ホルダー1に対する袋容器2の出し入れの方法は、上記方法に限定されない。
【0055】
また、本実施形態のホルダー1では、半筒部6,7が弾性的に突き合わさることで袋容器2を保持する構造であるため、従来例のように精密な形状(詳しくは一対の半螺筒の外周面の螺旋部が連続する形状)に製造する必要性が低くて、製造がしやすい。
【0056】
また、本実施形態のホルダー1では、側板4,5のそれぞれが、下部分40,50とこの下部分40,50に対して傾いた上部分41,51とを有するため、下部分40,50と上部分41,51とが1枚の平板状である場合に比べて、剛性が向上している。加えて、本実施形態のホルダー1では、口具21を支持する部分(半筒部6,7)が半筒状であるため、この部分が平板状である場合に比べて、剛性が向上している。そのため、本実施形態のホルダー1では、袋容器2から内容物を吐出させる際等にホルダー1に下向きの負荷がかかっても、側板4,5の変形を抑えやすくて、ホルダー1から袋容器2が外れることが抑えられる。
【0057】
また、本実施形態のホルダー1は、袋容器2の外形と形状が類似しており、かつ、他の装着部品が無いため、袋容器2に対してホルダー1をどのように装着すれば良いか使用者が直感的にわかりやすい。
【0058】
また、本実施形態のホルダー1では、側板4,5のうち、下部分40,50間の間隔が上部分41,51間の間隔よりも広くなっているため、袋容器2のうち内容物が溜まる下側の部分が収まるスペースを広くできて、袋容器2の内容物の容量を大きくしやすい。
【0059】
また、本実施形態のホルダー1では、側板4,5の上部分41,51が上側の部分ほど幅狭であるため、袋容器2の袋本体20の上端部の左右の角部を露出させやすくて、この部分に印刷された内容物の種類等を使用者に見せやすい。
【0060】
また、本実施形態のホルダー1は、全体が透明又は半透明であるため、保持する袋容器2が透けてみえやすい。そのため、ホルダー1は、袋容器2のデザインや識別表示や内容物残量が見えやすくて、汎用性が高い。
【0061】
また、本実施形態のホルダー1では、底板3の下面30の中央部(部分302)が両端部300,301よりも上方に位置し、かつ下面30の4隅からリブ9が突出しているため、底板3の下面30をホルダー1の設置面から離して位置させることができる。そのため、本実施形態のホルダー1では、底板3の下面30に水垢等の汚れが付着しにくい。更に本実施形態のホルダー1では、リブ9が球面状であり、設置面との接触面が少ないため、設置面に安定して設置(静置)しやすい。
【0062】
3.変形例
続いて、上述した実施形態1のホルダー1の変形例について説明する。なお、以下に示す変形例は適宜組み合わせ可能である。
【0063】
ホルダー1は、口具21にポンプディスペンサー8が装着されない袋容器2を支持するものであってもよい。つまり、ホルダー1は、袋容器2から内容物を吐出させるときには、口具21の開口が斜め下方を向き、側板4,5が上下方向に並ぶ倒伏姿勢で用い、それ以外のときには、底板3が設置面上に載る起立姿勢で用いてもよい。ホルダー1が倒伏姿勢にあるとき、側板4,5が弾性変形可能であるため、側板4,5を互いに近づく方向に押さえることで袋容器2を押さえることができ、口具21の開口から内容物を勢いよく吐出させることもできる。
【0064】
ホルダー1は、第一側板4の上部分41の前面と、第二側板5の上部分51の後面と、第一半筒部6の本体61の外面と、フランジ60と、第二半筒部7の本体71の外面と、フランジ70のうちの少なくとも一つに、付属品を着脱可能に装着できる取付部を設けてもよい。
【0065】
付属品としては、袋容器2の内容物を軽量するスプーンや、内容物を塗布するブラシや、内容物を分注するピペットや、内容物を分注保存する容器(例えばコンタクトレンズケア剤のレンズケース)等である。
【0066】
取付部としては、上方又は前後方向外側に開口した取付溝を有するフック等である。取付部を設ける上記箇所は、側板4,5の下部分40,50に比べて前後方向内側に位置する部分であるため、取付部及び付属品がホルダー1から前後方向外側に大きく突出することが抑えられる。また、取付部及び付属品としては、取付箇所よりも左右方向外側に突出しない、又は突出量の小さいものであることが好ましい。
【0067】
また、ホルダー1の半筒部6,7は、フランジ60,70を有さず、本体61,71のみで構成されてもよい。
【0068】
また、第一側板4と第二側板5のそれぞれにおいて、上部分41,51は、上側の部分ほど幅狭であることに限定されず、上下方向にわたって幅(左右方向の長さ)が一定であってもよく、また、上側の部分ほど幅広であってもよい。
【0069】
また、ホルダー1の側板4,5のそれぞれは、透明又は半透明ではなく、不透明であってもよい。
【0070】
また、ホルダー1の底板3の下面30は、両端部300,301を除く残りの部分302が両端部300,301よりも上方に位置しなくてもよく、底板3は平板状に設けられてもよい。
【0071】
また、ホルダー1の底板3の下面30は、矩形状に限らず、その他の形状であってもい。底板3の下面30には、リブ9を設けなくてもよい。
【0072】
また、ホルダー1に保持される袋容器2は、図1に示す形状に限定されず、その他の形状であってもよい。
【0073】
また、ホルダー1の材質は、一対の半筒部6,7が弾性的に突き合わさることが可能な材質であればよく、合成樹脂に限らず、金属等のその他の材質であってもよい。
【0074】
(実施形態2)
続いて、図8~11に示す実施形態2のホルダー1について説明する。以下では、実施形態2のホルダー1について、実施形態1のホルダー1と共通する構成については図中に同じ符号を付けて詳しい説明を省略し、実施形態1のホルダー1と異なる構成については詳しく説明する。
【0075】
実施形態2のホルダー1では、第一側板4と第二側板5は、上部分41,51の上端部から互いに近づく方向に突出する板状の天板部42,52を有する。天板部42,52の先端部から、第一半筒部6と第二半筒部7とが下方に延びている。
【0076】
実施形態2のホルダー1では、上部分41,51の下部分40,50に対する角度が、実施形態1のホルダー1に比べて小さい。上部分41,51と下部分40,50とがなす角度は、例えば、110~170度であり、より好ましくは、130~170度である。
【0077】
天板部42,52は、平板状である。天板部42,52の厚みは、上部分41,51の厚みと同じである。天板部42,52の左右方向の長さは、前後方向にわたって一定であり、上部分41,51の上端部の左右方向の長さと同じである。
【0078】
天板部42,52の先端面は、半筒部6,7の上端部の外周面と一体である。天板部42,52の上面は、半筒部6,7の上面と面一である。半筒部6,7は、本体61,71のみで構成され、フランジ60,70を有していない。
【0079】
以上説明した実施形態2のホルダー1では、半筒部6,7同士が弾性的に突き合わさる状態にあるホルダー1の側板4,5を互いに離れる方向に開き、その間に袋容器2を挿入するだけで、ホルダー1に袋容器2を装着することができる。また、実施形態2のホルダー1では、ホルダー1の側板4,5を互いに離れる方向に開き、その間から袋容器2を取り出すことで、ホルダー1から袋容器2を取り外すことができる。
【0080】
このように実施形態2のホルダー1においても、従来例のようにホルダーにキャップを螺合する操作や螺合を解除する操作が不要であるため、袋容器2をホルダー1に対して容易に着脱させることができる。
【0081】
また、実施形態2のホルダー1では、下部分40,50に対する上部分41,51の角度が比較的小さいため、側板4,5の間の袋容器2の収容スペースの拡大が図れる。
【0082】
また、実施形態2のホルダー1では、天板部42,52を有することで、袋容器2の口具21の最下部のフランジ213aが載置される面積を広げることができて、袋容器2を安定的に支持しやすい。
【0083】
また、実施形態2のホルダー1は、上述した実施形態1のホルダー1の変形例を適宜採用可能である。
【0084】
(まとめ)
以上説明した実施形態及びその変形例のように、第一態様のホルダー1は、下記の構成を備える。
【0085】
すなわち、第一態様のホルダー1は、内容物が収容される袋本体20とその上端部に設けられた口具21とを有する袋容器2を保持する。ホルダー1は、底板3と、底板3の両端部から上方に突出し、上側の部分ほど互いに近づくように設けられた第一側板4及び第二側板5と、第一側板4の上端部に設けられた半筒状の第一半筒部6と、第二側板5の上端部に設けられた半筒状の第二半筒部7と、を備える。第一側板4と第二側板5は、底板3の両端部から上方に突出した下部分40,50と、下部分40,50の上端部に連続し、下部分40,50に対して傾いた上部分41,51と、を有する。ホルダー1は、第一半筒部6と第二半筒部7とで袋本体20を弾性的に挟み込み、かつ第一半筒部6と第二半筒部7の上面で口具21を下方から支持するように、構成されている。
【0086】
上記構成を備える第一態様のホルダー1では、袋本体20を弾性的に挟み込む一対の半筒部6,7の間に隙間に出来るように一対の側板4,5を開くだけで、ホルダー1に対して袋容器2を着脱することができる。そのため、第一態様のホルダー1では、従来例のように螺合する操作や螺合を解除する操作が必要な場合に比べて、袋容器2の着脱が容易に行える。加えて、第一態様のホルダー1では、一対の側板4,5が下部分40,50と下部分40,50に対して傾いた上部分41,51とを有し、かつ口具21を支持する部分が半筒状であるため、ホルダー1の剛性を高めやすい。そのため、第一態様のホルダー1では、袋容器2から内容物を吐出させる際等にホルダー1に下向きの負荷がかかっても、側板4,5の変形を抑えやすくて、ホルダー1から袋容器2が外れることが抑えられる。
【0087】
また、上述した実施形態及びその変形例のように、第二態様のホルダー1は、第一態様の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
【0088】
すなわち、第二態様のホルダー1では、第一半筒部6と第二半筒部7のそれぞれは、上部分41,51の上端部から上方に延びている。
【0089】
上記構成を備える第二態様のホルダー1では、袋本体20を弾性的に挟み込む半筒部6,7が側板4,5から上方に突出して見えやすく、半筒部6,7を袋本体20に対して挟み込む操作や、挟み込みを解除する操作がしやすい。
【0090】
また、上述した実施形態及びその変形例のように、第三態様のホルダー1は、第二態様の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
【0091】
すなわち、第三態様のホルダー1では、第一半筒部6と第二半筒部7のそれぞれは、上端部から突出したフランジ60,70を有する。
【0092】
上記構成を備える第三態様のホルダー1では、フランジ60,70によって半筒部6,7の剛性の向上を図れるうえ、フランジ60,70によって半筒部6,7の上面を拡張でき、袋容器2の口具21を安定的に支持しやすい。
【0093】
また、上述した実施形態及びその変形例のように、第四態様のホルダー1は、第一態様の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
【0094】
すなわち、第四態様のホルダー1では、第一側板4と第二側板5は、上部分41,51の上端部から互いに近づく方向に突出する板状の天板部42,52を有する。天板部42,52の先端部から、第一半筒部6と第二半筒部7とが下方に延びている。
【0095】
上記構成を備える第四態様のホルダー1では、側板4,5の下部分40,50に対する上部分41,51の傾斜角度を抑えることができて、上部分41,51間のスペースを大きくすることができ、側板4,5間の袋容器2の収容スペースの拡大化が図れる。
【0096】
また、上述した実施形態及びその変形例のように、第五態様のホルダー1は、第一から第四のいずれか一つの態様の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
【0097】
すなわち、第五態様のホルダー1では、第一側板4と第二側板5のそれぞれにおいて、上部分41,51は上側の部分ほど幅狭である。
【0098】
上記構成を備える第五態様のホルダー1では、袋容器2のうち、上部分41,51によって覆われない露出部分を増やすことができ、この部分を内容物の種類等を表示する部分として利用しやすい。
【0099】
また、上述した実施形態及びその変形例のように、第六態様のホルダー1は、第一から第五のいずれか一つの態様の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
【0100】
すなわち、第六態様のホルダー1では、第一側板4と第二側板5のそれぞれは、透明又は半透明である。
【0101】
上記構成を備える第六態様のホルダー1では、側板4,5を通じて袋容器2が見えやすく、袋容器2の表面に表示される内容物の種類やデザインや、袋容器2の内容物残量が使用者からわかりやすい。
【0102】
また、上述した実施形態及びその変形例のように、第七態様のホルダー1は、第一から第六のいずれか一つの態様の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
【0103】
すなわち、第七態様のホルダー1では、底板3の下面30は、両端部300,301を除く残りの部分302が両端部300,301よりも上方に位置する。
【0104】
上記構成を備える第七態様のホルダー1では、底板3の下面30のうち、両端部300,301を除く残りの部分302を、ホルダー1の設置面から離すことができて、底板3への汚れ等の付着を抑制することができる。
【0105】
また、上述した実施形態及びその変形例のように、第八態様のホルダー1は、第一から第七のいずれか一つの態様の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
【0106】
すなわち、第八態様のホルダー1では、底板3の下面30は矩形状であり、下面30の四つの角部には、下方に突出するリブ9が設けられている。
【0107】
上記構成を備える第九態様のホルダー1では、底板3の下面30から突出したリブ9をホルダー1の設置面に当てて、底板3の全体をこの設置面から離すことができ、これにより、底板3への汚れ等の付着を抑制することができる。
【0108】
以上、本開示を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本開示は上記の実施形態に限定されるものではなく、本開示の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更が可能である。
【符号の説明】
【0109】
1 袋容器ホルダー
2 袋容器
20 袋本体
21 口具
3 底板
30 下面
300,301 両端部
302 残りの部分
4 第一側板
40 下部分
41 上部分
42 天板部
5 第二側板
50 下部分
51 上部分
52 天板部
6 第一半筒部
60 フランジ
7 第二半筒部
70 フランジ
9 リブ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11