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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-07
(45)【発行日】2024-10-16
(54)【発明の名称】無線通信システムおよび無線通信方法
(51)【国際特許分類】
   H04M 3/42 20060101AFI20241008BHJP
   H04W 4/16 20090101ALI20241008BHJP
   H04W 16/14 20090101ALI20241008BHJP
【FI】
H04M3/42 101
H04W4/16
H04W16/14
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2021038761
(22)【出願日】2021-03-10
(65)【公開番号】P2022138717
(43)【公開日】2022-09-26
【審査請求日】2023-03-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000001122
【氏名又は名称】株式会社日立国際電気
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 久太
【審査官】松原 徳久
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-048065(JP,A)
【文献】特開昭58-146147(JP,A)
【文献】特開平11-195185(JP,A)
【文献】特開2019-159516(JP,A)
【文献】国際公開第2016/190417(WO,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2004-0046866(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04H20/00-20/46
20/51-20/86
20/91-40/27
40/90-60/98
H04M3/00
3/16-3/20
3/38-3/58
7/00-7/16
11/00-11/10
H04W4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
変調方式の異なる複数の無線規格を有する複数の基地局と前記複数の基地局に接続された操作卓とを含む無線通信システムであって、
前記複数の基地局は、第1基地局と第2基地局とを含み、
前記複数の基地局のそれぞれが同一の周波数を使用したモーターサイレンを付帯する子局を受信対象とし、前記操作卓が呼出操作の後に、前記第基地局の呼出信号を送出し、前記第基地局の受信対象となる前記子局への通報を実施し、
通報の音声送話の際に前記操作卓および前記第基地局にユーザの送話した音声を録音し、前記ユーザが終話操作した後、前記第基地局の受信対象となる前記子局への通報を終話して鳴動待ち状態とし、
前記操作卓は自発的に前記第2基地局への呼出を開始し、前記第2基地局の受信対象の子局へ通報する音声送話は前記第基地局で録音した録音音声を再生して鳴動待ち状態とする、無線通信システム。
【請求項2】
請求項1において、
前記第2基地局の音声の再生が終了し、前記操作卓は自発的に前記第2基地局に対して終話信号を送出した後、前記操作卓に接続されている他の基地局それぞれに対して、呼出、音声の再生、終話信号の送出、を自発的に繰返し行う無線通信システム。
【請求項3】
変調方式の異なる複数の無線規格を有する複数の基地局と前記複数の基地局に接続された操作卓とを含む無線通信システムに利用される通信方法であって、
前記複数の基地局は、第1基地局と第2基地局とを含み、
前記複数の基地局のそれぞれが同一の周波数を使用したモーターサイレンを付帯する子局を受信対象とし、前記操作卓が呼出操作の後に、前記第基地局の呼出信号を送出し、前記第基地局の受信対象となる前記子局への通報を実施し、
通報の音声送話の際に前記操作卓および前記第基地局にユーザの送話した音声を録音し、前記ユーザが終話操作した後、前記第基地局の受信対象となる前記子局への通報を終話して鳴動待ち状態とし、
前記操作卓は自発的に前記第2基地局への呼出を開始し、前記第2基地局の受信対象の子局へ通報する音声送話は前記第基地局で録音した録音音声を再生して鳴動待ち状態とする、無線通信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信システムおよび無線通信方法に関し、特に、複数の基地局を通報に使用するデジタル同報無線通信システムおよび無線通信方法に適用可能である。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムの1つに、デジタル同報通信システムがある。デジタル同報通信システムは市町村単位で整備されるシステムで、市役所等に設置される親局設備と住民らの世帯側に設置される子局設備を持ち、親局設備から子局設備に対し音声による通報で防災情報や住民へのお知らせを行うシステムである。図1は、このシステムの構成例である。無線通信システム10は、自治体職員(ユーザともいう)Aが操作する操作卓20と基地局1とを含み、市役所等に設置される親局設備(操作卓20、基地局1)と、住民らBの世帯側に設置される子局設備30と、を有する。本システムの親局設備(操作卓20、基地局1)は、子局設備30に対し、音声やデータを送信することで、防災情報を通報する。このようなシステムには、「市町村デジタル同報通信システム ARIB-STD-T86」と「市町村デジタル同報通信システム TYPE2 ARIB-STD-T115」の無線規格が存在する。
【0003】
特開2020-48065号公報には、異なる通信方式が混在した無線通信システムにおいて、1台の操作卓を用いて1度の操作で両システムの放送を行うものであり、操作卓と、第1の基地局と、第1の基地局と通信方式が異なる第2の基地局とを含む。操作卓は、第1の基地局へ音声を通報すると同時に音声を録音し、操作卓は、第1の基地局への通報が完了した後録音した音声を第2の基地局へ通報する処理に関する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2020-48065号公報
【非特許文献】
【0005】
【文献】「市町村デジタル同報通信システム ARIB-STD-T86」社団法人電波産業会
【文献】「市町村デジタル同報通信システム TYPE2 ARIB-STD-T115」社団法人電波産業会
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、第1の基地局で録音した音声を第2の基地局でも利用することについては考慮されていなかった。
【0007】
本開示の課題は、異なる通信方式が混在した無線通信システムにおいて、第1の基地局で録音した音声を第2の基地局でも利用することが可能な技術を提供することにある。
【0008】
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
【0010】
変調方式の異なる複数の無線規格を有する複数の基地局と前記複数の基地局に接続された操作卓とを含む無線通信システムであって、
前記複数の基地局は、第1基地局と第2基地局とを含み、
前記複数の基地局のそれぞれが同一の周波数を使用したモーターサイレンを付帯する子局を受信対象とし、前記操作卓が呼出操作の後に、前記第1基地局の呼出信号を送出し、前記第1基地局の受信対象となる前記子局への通報を実施し、
通報の音声送話の際に前記操作卓および前記第1基地局にユーザの送話した音声を録音し、前記ユーザが終話操作した後、前記第1基地局の受信対象となる前記子局への通報を終話して鳴動待ち状態とし、
前記操作卓は自発的に第2基地局への呼出を開始し、前記第2基地局の受信対象の子局へ通報する音声送話は前記第1基地局で録音した録音音声を再生して鳴動待ち状態とする。
【発明の効果】
【0011】
上記無線通信システムによれば、前記第2基地局からの音声送話を前記第1基地局で録音しておいた録音音声の再生音声とすることで、エンドユーザは、一度の操作卓の操作で複数の基地局への音声送話を行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】デジタル同報通信システムの構成例を説明する図である。
図2】実施形態に係る2つの無線規格が混在する無線通信システムを示す図である。
図3】1つの基地局でカバーする通信範囲を示す図である。
図4】2つの基地局でカバーする通信範囲を示す図である。
図5】比較例1に係る通信シーケンスを示す図である。
図6】比較例2に係る通信シーケンスを示す図である。
図7】実施形態に係る通信シーケンスを示す図である。
図8】実施形態に係る通信シーケンスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、実施形態、および、実施例について、図面を用いて説明する。ただし、以下の説明において、同一構成要素には同一符号を付し繰り返しの説明を省略することがある。なお、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
【0014】
図2は、実施形態に係る2つの無線規格が混在する無線通信システムを示す図である。
【0015】
変調方式の異なる2つの無線規格(STD-T86、STD-T115)は、同じ周波数帯を使用するが、無線区間上の互換性はない。自治体は基本的にはどちらかの規格を採用し、防災無線設備を整備するが、自治体の整備状況によっては、図2に示すように、両規格(STD-T86、STD-T115)が混在した整備をすることも考えられる。
【0016】
図3は、1つの基地局でカバーしていた通信範囲を示す図であり、図4は2つの基地局でカバーする通信範囲を示す図である。図3に示す通信範囲(サービスエリア)に、図4に示すように、基地局1、2を複数台設置することにより、両規格(STD-T86、STD-T115)が混在した基地局1、2を整備することが可能である。図4の場合、基地局1、2はサービスエリア構築のために隣接した設置となる。この際、1つの操作卓20で複数の基地局1、2を呼出制御しようとすると、同時に、基地局1、2に呼出信号の送出を行う。しかし、周波数が同一または近傍の場合だと、周波数が互いに干渉するため、子局設備(30、31)との通信を行うことが出来ない。
【0017】
図5は、比較例1に係る通信シーケンスを示す図である。比較例1では、1つの操作卓20で複数の基地局1、2を呼出制御(呼出操作)し、子局設備(30,31)へ音声を送話している。図5のシーケンスにおいて、操作卓20は、同時に、基地局1、2に呼出信号の送出を行う(S60参照)。
【0018】
この場合、周波数が異なる場合は、子局設備(30、31)との通信を行うことが出来る。しかし、周波数が同一または近傍の場合だと、周波数が互いに干渉するため、子局設備(30、31)との通信を行うことが出来ない。
【0019】
図6は、比較例2に係る通信シーケンスを示す図である。比較例2では、複数の操作卓(20、20a)を設け、操作卓と基地局とを1:1(操作卓20と基地局1、操作卓20aと基地局2)で対応させることで、時間をずらして音声を送話している。
【0020】
この場合、エンドユーザ(以下、ユーザという)(A)が所望する一つの通報に対し、複数回操作卓で呼出操作(70、70a)する必要があるため、操作が煩雑となる。
【0021】
図7は、実施形態に係る通信シーケンスを示す図である。図7を用いて、第1の基地局で録音した音声を第2の基地局でも利用することが可能な無線通信システムの通信シーケンスを説明する。図7の通信シーケンスは、1つの操作卓20に対して複数の基地局(1~n)が設けられた場合の通信シーケンスを示している。なお、図7では、図面の簡素化の為、基地局1、2のみが示される。また、基地局1と基地局1の受信対象(子局設備)30が使用する無線規格と、基地局2と基地局2の受信対象(子局設備)31が使用する無線規格は、異なる無線規格であるが、同一または近傍の周波数帯を使用する。また、同様に、基地局1と基地局1の受信対象(子局設備)30が使用する無線規格と、他の基地局(3~n)と基地局(3~n)の受信対象(子局設備)が使用する無線規格とは、異なる無線規格であるが、同一または近傍の周波数帯を使用する。なお、受信対象(子局設備)30、31は、同一の周波数を使用して鳴動するモーターサイレンを付帯する屋外子局設備を含む構成とされてもよい。
【0022】
以下、図7を用いて通信シーケンスを説明する。
ユーザAは、操作卓20に対し、呼出操作をする(ステップS1)。
操作卓20は、基地局1に対して呼出電文を送出する(ステップS2)。
基地局1は、基地局1の配下の受信対象(子局設備)30に対し、呼出電文を送出する(ステップS3)。
基地局1は操作卓20に対し、通報可電文を送出する(ステップS4)。
操作卓20は、基地局1への音声経路を開設し、ユーザAは音声送話を行う(ステップS5)。
音声は基地局1を経由し、受信対象30へ音声送話として伝達される(ステップS6)。
操作卓20及び基地局1は、送話された音声を送話と同時に録音する(ステップS7)。
ユーザAは、音声送話が終わったのち、終話操作を操作卓20に対して行う(ステップS8)。
操作卓20は基地局1へ終話電文を送出する(ステップS9)。
基地局1は、基地局1の配下の受信対象(子局設備)30に対し、終話電文を送出する(ステップS10)。その後、子局設備30は待ち受け状態(鳴動待ち状態)となる。
【0023】
操作卓20は、ステップS9の後待受け状態となっているが、ユーザAの操作なしに、次の基地局2に対して、自発的に呼出電文を送出する(ステップS11)。
基地局2は、基地局2の配下の受信対象(子局設備)31に対し、呼出電文を送出する(ステップS12)。
基地局2は、操作卓20に対し、通報可電文を送出する(ステップS13)。
操作卓20は、基地局1と基地局2との間のデータ経路を開設する。データ経路は、操作卓20と基地局1との間の無線経路または有線経路と、操作卓20と基地局2との間の無線経路または有線経路、あるいは、基地局1と基地局2との間の有線経路などを利用することができる。操作卓20は基地局1の音声送話時に基地局1に録音された録音音声を基地局2へ転送させる制御を実施する。その後、基地局2は転送された録音音声を再生する(ステップS14)。
再生された音声は、基地局2から基地局2の配下の受信対象(子局設備)31へ音声送話として伝達される(ステップS15)。
操作卓20は音声送話が終わったのち、基地局2へ終話電文を送出する(ステップS16)。
基地局2は基地局2の配下の受信対象(子局設備)31に対し、終話電文を送出する(ステップS17)。その後、子局設備31は待ち受け状態(鳴動待ち状態)となる。
以降、呼出対象となるすべての受信対象の通報を終えるまで、ステップS11~ステップS17を繰り返す(ステップS18)。
【0024】
以上のようにして、操作卓20からの基地局(1-n)の制御において、基地局(1~n)を呼び出すためのタイミングを基地局(1-n)毎に制御する。
【0025】
ユーザAによる呼出操作の後に、第1の基地局(1)の呼出信号を送出し、第1の基地局(1)の受信対象となる子局設備30への通報を実施する。この通報の音声送話の際に、操作卓20および第1の基地局(1)に、ユーザAの送話した音声を録音する。
【0026】
ユーザAが終話操作した後、第1の基地局(1)の受信対象となる子局30への通報を終話する。操作卓20は、自発的に第2の基地局(2)への呼出を開始する。このとき、ユーザAにとっては、第2の基地局(2)の受信対象の子局設備31へも同一の内容を通報するので、子局設備31に対する音声送話は、第1の基地局(1)の音声送話の時に、第1の基地局(1)に録音しておいた録音音声を第2の基地局(2)で再生することで実施する。
【0027】
このように、再生音声とすることで、ユーザAは1度の操作卓20の操作をするだけで、複数の基地局(1~n)への音声送話を行うことが出来る。音声の再生が終了した後、操作卓20は自発的に終話信号を送出する。これを、操作卓20に接続されている基地局の数分繰返し行う。
【0028】
したがって、異なる通信方式(STD-T86、STD-T115)が混在した無線通信システム10であっても、1台の操作卓20を用いて、1度の操作で、第1の基地局(1)と第2の基地局(2)とに音声を放送することが可能である。
【0029】
これにより、第2の基地局(2)の受信対象の子局設備31に対する音声送話を、第1の基地局(1)に録音しておいた録音音声を第2の基地局(2)で再生した再生音声とすることで、操作者は、一度の操作卓20の操作で複数の基地局(1,2)への音声送話を行うことが出来る。
【0030】
図8は、実施形態に係る通信シーケンスを示す図である。図8を用いて、同時刻にサイレンの鳴動を行うことが出来る無線通信システムの通信シーケンスをステップごとに説明する。
【0031】
操作者Aは、操作卓20で呼出操作を実施する(ステップS21)。
呼出操作に基づいて、操作卓20は基地局1に対して呼出電文を送出する(ステップS22)。
基地局1は、その配下の子局30に対して呼出電文を送出する。その結果、子局30は、通報可能状態となる(ステップS23)。
基地局1は、操作卓20に対して通報可電文を送出する(ステップS24)。
操作者Aは、操作卓20に対して、鳴動予定時間の情報とサイレン鳴動指示とを入力する(ステップS25)。
操作卓20は、基地局1へ鳴動予定時間の情報とサイレン鳴動指示とを送出する(ステップS26)。
基地局1は、鳴動予定時間を情報として付与して自身の配下の受信対象にサイレン鳴動指示を送出する(ステップS27)。
操作者Aは、終話操作を操作卓20に対して行う(ステップS28)。
操作卓20は、基地局1へ終話電文を送出する(ステップS29)。
基地局1は、基地局1の配下の子局30に対して終話電文を送出する。これにより、子局30は鳴動待ちの状態となる。操作卓20と基地局1とは、その後、呼出対象となるすべての受信対象(基地局1の全呼出対象の子局)の通報を終えるまで、S22、S23、S24、S26,S27、S29、S30を繰り返し実施する(ステップS30)。
【0032】
次に、操作卓20は、待受け状態となった後、自動的に次の基地局2に対して呼出電文を送出する(ステップS31)。
基地局2は、基地局2の配下の子局31に対して呼出電文を送出する。その結果、子局31は、通報可能状態となる(ステップS32)。
基地局2は、操作卓20に対して通報可電文を送出する(ステップS33)。
操作卓20は、基地局2に、鳴動予定時間の情報とサイレン鳴動指示とを送出する(ステップS34)。
基地局2は、鳴動予定時間を情報として付与して自身の配下の子局31にサイレン鳴動指示を送出する(ステップS35)。
操作卓20は、基地局2へ終話電文を送出する(ステップS36)。
基地局2は、基地局2の配下の子局31に対して終話電文を送出する(ステップS37)。これにより、子局31は鳴動待ちの状態となる。操作卓20と基地局2とは、呼出対象となるすべての受信対象(基地局2の全呼出対象の子局)の通報を終えるまで、S31-S37を繰り返し実施する。
その後、鳴動予定時刻となった際に、各受信対象(子局30、31)はモーターサイレンを起動する(ステップS38)。
【0033】
これにより、異なる規格の基地局が混在する無線通信システムの場合でも、同時刻にサイレンの鳴動を行うことが出来る。
【0034】
なお、図7のステップS1~S18と、図8のステップS21~S38とを組み合わせてもよい。ステップS21~S38を実施し、その後、ステップS1~S18を実施してもよい。また、逆に、ステップS1~S18を実施し、その後、ステップS21~S38を実施してもよい。
【0035】
以上、本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態および実施例に限定されるものではなく、種々変更可能であることはいうまでもない。
【0036】
以下に、本開示の好ましい他の態様について付記する。
【0037】
(付記)
呼出操作に基づいて操作卓は第1基地局に対して呼出電文を送出して第1基地局の配下の子局に対して呼出電文を送出し、
基地局は操作卓に対して通報可電文を送出し、
操作卓は第1基地局へサイレン鳴動指示を送出し、
鳴動予定時間を情報として付与して、第1基地局は自身の配下の受信対象の子局にサイレン鳴動指示を送出し、
終話操作を操作卓に対して行い、
操作卓は第1基地局へ終話電文を送出し、
第1基地局は第1基地局の配下の子局に対して終話電文を送出し、操作卓は待受け状態となった後、自動的に次の基地局(第2基地局)に対して呼出電文を送出して第2基地局の呼出対象となるすべての受信対象の子局の通報を終えるまで繰り返し、その後鳴動予定時刻となった際に各受信対象はモーターサイレンを起動する無線通信システム。
【符号の説明】
【0038】
1、2:基地局
10:無線通信システム
20:操作卓
30、31:子局施設
A:自治体職員(ユーザ)
B:住民
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8