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  • 特許-ルーレット装置 図1
  • 特許-ルーレット装置 図2
  • 特許-ルーレット装置 図3
  • 特許-ルーレット装置 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-07
(45)【発行日】2024-10-16
(54)【発明の名称】ルーレット装置
(51)【国際特許分類】
   A63F 5/02 20060101AFI20241008BHJP
【FI】
A63F5/02 A
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022155669
(22)【出願日】2022-09-29
(65)【公開番号】P2024049441
(43)【公開日】2024-04-10
【審査請求日】2022-09-29
(73)【特許権者】
【識別番号】522383779
【氏名又は名称】曹仲標
(74)【代理人】
【識別番号】100143720
【弁理士】
【氏名又は名称】米田 耕一郎
(74)【代理人】
【識別番号】110003007
【氏名又は名称】弁理士法人謝国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】曹 仲標
【審査官】酒井 保
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-200293(JP,A)
【文献】実公昭41-002335(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ルーレット装置(1)であって、
手で振ることができるハウジング(2)を備え、
前記ハウジング(2)の内側は、
前記ハウジング(2)の底部側に配置され、複数の丸穴(7)を有する底(4)と、
前記複数の丸穴(7)の数に対応する複数の折り線(8)によって形成される非湾曲面のスロープ部(5)と、
前記スロープ部(5)頂端側を覆うカバー部(6)と、が前記ハウジング(2)に固定的に設けられ、手で前記ハウジング(2)を振ることによって前記ハウジング(2)とともに前記底面(4)、前記スロープ部(5)および前記カバー部(6)が動くものであり、
前記スロープ部の複数の斜面ブロックのそれぞれまたは前記複数の丸穴(7)のそれぞれに対応する模様または番号が付けられている
ことを特徴とするルーレット装置(1)。
【請求項2】
請求項1に記載のルーレット装置(1)において、
前記複数の丸穴(7)は、前記底面(4)の縁に沿って配置されている
ことを特徴とするルーレット装置(1)
【請求項3】
請求項1に記載のルーレット装置(1)において、
前記カバー部(6)の内縁(9)が、前記スロープ部(5)の頂端側を覆うことで、前記底面(4)、前記スロープ部(5)及び前記カバー部(6)は、ボール(11)が内側に転がることができる収納スペース(10)を形成する
ことを特徴とするルーレット装置(1)
【請求項4】
請求項3に記載のルーレット装置(1)において、
前記カバー部(6)の内縁(9)が前記スロープ部(5)の頂端側を覆うことにより、前記ボール(11)前記収納スペース(10)を脱出しないように前記収納スペース(10)内に保持される
ことを特徴とするルーレット装置(1)
【請求項5】
請求項1に記載のルーレット装置(1)において、
当該ルーレット装置(1)は、さらに、前記丸穴(7)の直径よりもわずかに大きいボールを組み合わせてなる
ことを特徴とするルーレット装置(1)
【請求項6】
請求項1に記載のルーレット装置(1)において、
箱状の構造を形成するように前記ハウジング(2)と嵌合できる上蓋(3)を備える
ことを特徴とするルーレット装置(1)。
【請求項7】
請求項6に記載のルーレット装置(1)において、
前記ハウジング(2)及び前記上蓋(3)が正方形である
ことを特徴とするルーレット装置(1)
【請求項8】
請求項6に記載のルーレット装置(1)において、
前記上蓋(3)の辺長は、前記ハウジング(2)と嵌合しやすいように、前記ハウジング(2)の辺長よりも長い
ことを特徴とするルーレット装置(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム装置、特に携帯型ルーレット装置に関する。
【背景技術】
【0002】
「ルーレット」という言葉はフランス語に由来し、「小さなホイール」という意味を持ち、カジノで一般的なギャンブルゲームであり、ディーラーまたはクルーピアが回転するルーレットプレートにボールを投げ、ボールが止まる番号を当選番号とするゲームである。
【0003】
あらゆるパーティーな中で、ゲスト同士のコミュニケーションを促進したり、雰囲気を盛り上げたりするために、誰もが参加できる簡単なゲームをプレイするのが一般的である。そのうちルーレットは、ゲスト間のコミュニケーションを促進するための人気ゲームの一種であり、ボールを投げてルーレットを回転するだけでプレイできる。
【0004】
ただし、一般的なルーレット装置は固定されており、ルーレットを回転させるための駆動モーターが必要となるため、持ち運びはできない。さらに、いくつかのポータブルルーレットが開発されましたが、駆動モーターが必要なため、サイズが比較的大きく、加えてバッテリーが取り付けられて重量も重くなる。そのため、持ち運び可能であっても相変わらず不便であり、サイズを考えると収納することも問題になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
故に、本発明者らは、業界の実施および利用を促進するために、関連製品の製造、開発および設計における長年の経験に基づいて、既知の技術の欠陥を解決するためのルーレット装置を提案することを目的とする。
【0006】
したがって、本発明の主な目的は、既知の技術の欠陥を解決するルーレット装置を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述の目的を達成するために、本発明は、ハウジングと上蓋を含むルーレット装置を提供する。ハウジングの内側は、底面と、スロープ部と、カバー部とを有する。
【0008】
底面は、底面の縁に沿って配置された複数の丸穴を備える。
【0009】
スロープ部は、底面の縁を取り囲むように配置され、複数の丸穴の数に対応する複数の折り線を有し、その複数の折り線によってスロープ部の斜面が非湾曲面に形成する。
【0010】
カバー部は、スロープ部の上に配置され、カバー部の内縁がスロープ部の頂端側を覆うことで、底面、スロープ部及びカバー部は、ボールが内側に転がることができる収納スペースを形成する。
【0011】
上蓋は、前記ハウジングと嵌合することで、持ち運びやすい箱状の構造を形成することができる。
【0012】
好ましくは、ハウジングおよび上蓋は正方形である。
【0013】
好ましくは、ハウジングと嵌合しやすいように、上蓋の辺長はハウジングの辺長よりも長い。
【0014】
好ましくは、ルーレット装置の製造および組み立てを容易にするように、複数の丸穴の数は偶数であり、複数の丸穴に対応する複数の折り線の数も偶数である。
【0015】
好ましくは、複数の丸穴の直径をボールの直径よりわずかに小さくすることで、ゲームが終わった後にユーザーがボールを簡単に取り出すことができる。
【発明の効果】
【0016】
ルーレットゲームをプレイするときは、ユーザーはルーレット装置の収納スペースにボールを投げ、手でハウジングを時計または反時計回りに振って、ボールがスロープ部の斜面に沿って回転した直後、ルーレット装置をテーブルに置くことで、重力と摩擦によってボールが減速し、底面に移動するのを待つだけである。ボールは最終的に停止し、それぞれ模様または番号が付けられた斜面ブロックに対応する丸穴の一つに着地し、ゲームの参加者は賭けた模様または番号に従って勝者を決定する。
【0017】
ユーザーがハウジングを持ったまま振ってボールを転がる間、スロップ部の頂端側を覆うカバー部の内縁によって、ボールを収納スペース内に保持することができるので、急激な揺れでボールが収納スペースからこぼれることを防げるため、ゲーム体験をより良くすることができる。
【0018】
ゲームが終わった後、上蓋をカバー部の上に置き、ハウジングと嵌合して箱状の構造にすることで、持ち運びや保管が簡単にできる。
【0019】
本発明の技術的特徴を、添付の図面と併せて特定の実施形態とともに以下に詳細に説明するので、当業者は、本発明の目的、技術的特徴、および利点を容易に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本発明の詳細な構造、原理および効果は、以下のように本発明の様々な実施形態を示す添付図面を参照して、以下により詳細に説明される。当然ながら、以下に記載される図面は、本発明のいくつかの実施形態を表すに過ぎず、本発明の分野に属する当業者の場合、これらの図面に従って他の実施形態も得ることができる。
【0021】
図1図1は、本発明のルーレット装置の斜視図である。
図2図2は、本発明のルーレット装置の断面図である。
図3図3は、本発明のルーレット装置にボールを投げた場合を示す概略図である。
図4図4は、本発明のルーレット装置の収納状態を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の技術内容は、以下の実施形態の詳細な説明および関連する図面によって明らかになるであろう。図面の目的は、例示および補助的な意図のみであり、必ずしも本発明の実施における実際の比率および正確な構成であるとは限らない。したがって、添付図面の比率および相対的構成は、実際の実施における本発明の範囲を制限するものとして解釈されるべきではない。
【0023】
図1ないし図3を参照し、図1は、本発明のルーレット装置の斜視図であり、図2は、本発明のルーレット装置の断面図であり、そして図3は、本発明のルーレット装置にボールを投げた場合を示す概略図である。
【0024】
ルーレット装置1は、ハウジング2と上蓋3を含み、そのうちハウジング2の内側は、底面4と、スロープ部5と、カバー部6とを有する。
【0025】
底面4は、ハウジング2の底部側に配置され、底面4の縁に沿って配置された複数の丸穴7を備える。
【0026】
スロープ部5は、底面4の縁を取り囲むように配置され、複数の丸穴7の数に対応する複数の折り線8を有し、その複数の折り線8によってスロープ部5の斜面が非湾曲面に形成する。複数の折り線8がスロープ部5を複数の斜面ブロックに分割し、その複数の斜面ブロックがそれぞれ複数の丸穴7に対応して、複数の斜面ブロックにそれぞれ模様(未図示)または番号が付けられる。
【0027】
カバー部6は、スロープ部5の上に配置され、且つカバー部6の内縁9がスロープ部5の頂端側を覆うことで、底面4、スロープ部5及びカバー部6は、ボール11が内側に転がることができる収納スペース10を形成し、ボール11が収納スペース10の内部に転がる時に、カバー部6の内縁9がスロープ部5の頂端側を覆うことによって、ボール11が収納スペース10からこぼれ出すことを防げられるので、思うがままに揺らしても構わず、危険なく安全に使用することができる。
【0028】
上蓋3は、カバー部6の上に覆い、ハウジング2と嵌合することで、持ち運びやすい箱状の構造を形成することができる。
【0029】
ルーレットゲームをプレイするときは、ユーザーはルーレット装置1の収納スペース10にボール11を投げ、手でハウジング2を時計または反時計回りに振って、ボール11がスロープ部5の斜面に沿って回転した直後、ルーレット装置1をテーブルに置くことで、重力と摩擦によってボール11が減速し、底面4に移動するのを待つだけである。ボール11は最終的に停止し、それぞれ模様または番号が付けられた斜面ブロックに対応する丸穴7の一つに着地し、ゲームの参加者は賭けた模様または番号に従って勝者を決定する。
【0030】
ユーザーがハウジング2を持ったまま振ってボール11を転がる間、スロップ部5の頂端側を覆うカバー部6の内縁9によって、ボール11を収納スペース10内に保持することができるので、ハウジング2の急激な揺れでボール11が収納スペース10からこぼれることを防げるため、ゲーム体験をより良くすることができる。
【0031】
ゲームが終わった後、上蓋3をカバー部6の上に置き、ハウジング2と嵌合して箱状の構造にすることで、持ち運びや保管が簡単にできる。
【0032】
好ましくは、ハウジング2および上蓋3は正方形である。
【0033】
好ましくは、ハウジング2と嵌合しやすいように、上蓋3の辺長はハウジング2の辺長よりも長い。
【0034】
好ましくは、ルーレット装置1の製造および組み立てを容易にするように、複数の丸穴7の数は偶数であり、複数の丸穴7に対応する複数の折り線8の数も偶数である。
【0035】
好ましくは、複数の丸穴7の直径をボール11の直径よりわずかに小さくすることで、ゲームが終わった後にユーザーがボール11を簡単に取り出すことができる。
【0036】
上記の説明を要約すると、本発明のルーレット装置は、携帯型ルーレットの重量、および持ち運びや保管の不便に関する問題を解決することができる。
【0037】
上記の説明は、限定的なものではなく、単なる例示的なものであり、本発明の趣旨および範囲から逸脱しない同等の修正または変更は、添付の特許請求の範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0038】
1 ルーレット装置
2 ハウジング
3 上蓋
4 底面
5 スロープ部
6 カバー部
7 丸穴
8 折り線
9 内縁
10 収容スペース
11 ボール
図1
図2
図3
図4