(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-07
(45)【発行日】2024-10-16
(54)【発明の名称】情報処理装置、決済システム、決済方法および決済プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/40 20120101AFI20241008BHJP
【FI】
G06Q20/40
(21)【出願番号】P 2022505817
(86)(22)【出願日】2021-01-22
(86)【国際出願番号】 JP2021002238
(87)【国際公開番号】W WO2021181911
(87)【国際公開日】2021-09-16
【審査請求日】2023-12-15
(31)【優先権主張番号】P 2020039904
(32)【優先日】2020-03-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】入澤 英毅
(72)【発明者】
【氏名】石田 ひとみ
【審査官】橘 均憲
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-159965(JP,A)
【文献】国際公開第2007/097144(WO,A1)
【文献】特開2008-011007(JP,A)
【文献】特開2009-182461(JP,A)
【文献】国際公開第2007/135735(WO,A1)
【文献】特開2006-221515(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一つ以上の商品の登録が開始する前に、カメラの露出を調整する露出調整手段と、
前記露出調整手段による前記露出の調整後に、前記一つ以上の商品の登録完了より前に前記カメラによって撮像された顧客の画像を取得する画像取得手段と、
前記一つ以上の商品の登録完了より前に撮像された
前記顧客の画像に基づく生体認証の結果を受け取る認証手段と、
当該結果において前記生体認証が成功の場合、前記商品の登録完了後に、当該顧客の決済情報を用いて前記一つ以上の商品に対する決済を依頼する決済手段
とを備える情報処理装置。
【請求項2】
前記画像取得手段は、前記画像を、前記一つ以上の商品の登録が開始されたタイミングで取得する請求項
1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記認証手段が受け取る前記生体認証の結果が認証失敗であった場合、前記画像取得手段は、当該結果を受け取った後から前記登録完了までの間に、前記画像を取得する
請求項
2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記画像取得手段は、取得した前記画像の輝度値が所定の範囲内であるか判定し、
前記認証手段は、前記判定の結果、前記所定の範囲内である場合に前記画像内における前記生体認証に用いる領域を特定する
請求項
1乃至請求項
3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記露出調整手段は、所定
時間間隔毎に前記調整を行う
請求項
1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記露出調整手段は、環境光の変化を検知した際に前記調整を行う
請求項
1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記露出調整手段は、露出調整の対象を検知した際に前記調整を行う
請求項
1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
請求項1乃至請求項
7のいずれかに記載の情報処理装置と、
前記顧客の画像を撮影して前記情報処理装置に送信する少なくとも一つ以上のカメラと、
前記情報処理装置からの依頼により前記生体認証を実行する生体認証サーバと、
前記生体認証が成功の場合に、前記顧客に関する決済情報を前記情報処理装置に提供し、前記情報処理装置から決済依頼を受けると決済を実行する決済サーバ
とを備える決済システム。
【請求項9】
コンピュータが、
一つ以上の商品の登録が開始する前に、カメラの露出を調整し、
前記露出の調整後に、前記一つ以上の商品の登録完了より前に前記カメラによって撮像された顧客の画像を取得し、
前記一つ以上の商品の登録完了より前に撮像された
前記顧客の画像に基づく生体認証の結果を受け取り、
当該結果において前記生体認証が成功の場合、前記商品の登録完了後に、当該顧客の決済情報を用いて前記一つ以上の商品に対する決済を依頼する
ことを備える決済方法。
【請求項10】
一つ以上の商品の登録が開始する前に、カメラの露出を調整し、
前記露出の調整後に、前記一つ以上の商品の登録完了より前に前記カメラによって撮像された顧客の画像を取得し、
前記一つ以上の商品の登録完了より前に撮像された
前記顧客の画像に基づく生体認証の結果を受け取り、
当該結果において前記生体認証が成功の場合、前記商品の登録完了後に、当該顧客の決済情報を用いて前記一つ以上の商品に対する決済を依頼する
ことをコンピュータに実現させるための決済プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、顧客に決済を実行させるための情報処理装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
商品を購入後の決済処理において、顧客の生体データ、例えば顔データや虹彩データを用いて生体認証を実行し、生体認証成功の確認後に決済を実行する技術がある。生体認証においては、決済時等に顧客の生体画像を撮影して生体画像データを抽出し、抽出された生体画像データと、予め登録されている当該顧客の生体画像データが一致するかを判断する。一致する場合は予め登録されている当該顧客の決済情報を用いて決済処理を行う。なお、一致しない場合、決済処理は行われない。
【0003】
生体認証処理に時間がかかると、決済完了までの時間が延長され、顧客が待たされることがある。これは決済を実行中の顧客に心理的負担を与え、更にはレジに並ぶ他の顧客の待ち時間も延長させてしまう。
【0004】
特許文献1は、顔認証処理を円滑に行わせるために、顔認証処理に適した顔画像を撮影するために露出量を調整する技術を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1では、顔画像の撮影時に露出量を調整するが、当該調整により顔認証に適した画像が撮影できたとしても、その後の顔認証処理に要する時間、即ち顔認証開始から顔認証終了までの間、顧客は画像処理装置の前で待ち続けなければならない。
【0007】
本開示は上記問題点に鑑みてなされたものであり、顧客が生体画像を用いた決済処理を行う際に、決済処理に要する時間を短縮することができる情報処理装置等を提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記問題点を鑑みて、本開示の第1の観点である情報処理装置は、
一つ以上の商品の登録完了より前に撮像された顧客の画像に基づく生体認証の結果を受け取る認証手段と、
当該結果において前記生体認証が成功の場合、前記商品の登録完了後に、当該顧客の決済情報を用いて前記一つ以上の商品に対する決済を依頼する決済手段
とを備える。
【0009】
本開示の第2の観点である決済システムは、
上記に記載の情報処理装置と、
顧客の画像を撮影して前記情報処理装置に送信する少なくとも一つ以上のカメラと、
前記情報処理装置からの依頼により生体認証を実行する生体認証サーバと、
前記生体認証成功の場合に、前記顧客に関する決済情報を前記情報処理装置に提供し、前記情報処理装置から前記決済依頼を受けると決済を実行する決済サーバ
とを備える。
【0010】
本開示の第3の観点である決済方法は、
一つ以上の商品の登録完了より前に撮像された顧客の画像に基づく生体認証の結果を受け取り、
当該結果において前記生体認証が成功の場合、前記商品の登録完了後に、当該顧客の決済情報を用いて前記一つ以上の商品に対する決済を依頼する。
【0011】
本開示の第4の観点である決済プログラムは、
一つ以上の商品の登録完了より前に撮像された顧客の画像に基づく生体認証の結果を受け取り、
当該結果において前記生体認証が成功の場合、前記商品の登録完了後に、当該顧客の決済情報を用いて前記一つ以上の商品に対する決済を依頼することをコンピュータに実現させる。
【0012】
決済プログラムは、コンピュータが読み書き可能な非一時的な記録媒体に格納されていても良い。
【発明の効果】
【0013】
本開示によれば、顧客が生体画像を用いた決済処理を行う際に、決済処理に要する時間を短縮することができる情報処理装置等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本開示の第1実施形態に係る決済システムの構成例を示すブロック図である。
【
図2】本開示の第1実施形態に係る情報処理装置の構成例を示すブロック図である。
【
図3】第1実施形態に係る情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図10】本開示の第2実施形態に係る決済システムの構成例を示すブロック図である。
【
図11】本開示の第2実施形態に係る情報処理装置の構成例を示すブロック図である。
【
図12】第2実施形態に係る情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図13】本開示の第3実施形態に係る情報処理装置の構成例を示すブロック図である。
【
図14】各実施形態において適用可能な情報処理装置の構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、各実施形態について図面を参照して詳細に説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は本開示の実施形態における構成を概略的に表している。更に以下に記載される本開示の実施形態は一例であり、その本質を同一とする範囲において適宜変更可能である。
【0016】
<第1実施形態>
(決済システム)
以下、本開示の第1実施形態による決済システム100について図面を参照して説明する。
【0017】
図1は決済システム100の概略構成を示す図である。
図1で示すように決済システム100は、情報処理装置1、生体認証サーバ5、決済サーバ7を備える。情報処理装置1、生体認証サーバ5および決済サーバ7は、インターネットやイントラネット等の通信回線を介して、互いに通信可能に接続されている。なお、生体認証サーバ5および決済サーバ7の少なくとも片方が、情報処理装置1内に備えられてもよい。
【0018】
情報処理装置1は、顧客が購入したい商品の登録及び決済をおこなうための装置である。情報処理装置1には、表示部2、カメラ3、スキャナ4が接続されている。情報処理装置1は、表示部2、カメラ3、スキャナ4のいずれかを備えてもよい。表示部2はモニタ、ディスプレイなどの出力装置である。表示部2はタッチパネルなどの入出力装置であってもよい。カメラ3は顧客の画像を撮影、撮像するための撮影装置である。スキャナ4は、顧客が購入する商品の情報(例えば、バーコード)を読み取るためのリーダである。スキャナ4で読み取られた商品は決済対象となる商品リストに追加され、表示部2は当該商品リストを表示する。商品リストは、情報処理装置1によって生成される。
【0019】
生体認証サーバ5は、情報処理装置1において決済行う際に、顧客の生体画像を用いて、生体認証を行うサーバである。生体認証とは、例えば、顔認証、虹彩認証などを指す。以下の説明においては、主に顔認証の場合について説明する。生体認証サーバ5は、生体認証記憶部6を備えており、生体認証記憶部6には、予め取得された顧客の生体画像(顧客の顔画像)の特徴データが、顧客を特定する情報(顧客ID(Identifier)や顧客氏名など)に紐づけられて格納されている。生体認証サーバ5は、カメラ3で撮影された顧客の顔画像と共に情報処理装置1から生体認証の依頼を受け、当該顧客の顔画像から抽出される特徴データと、生体認証記憶部6に格納される特徴データとが一致するか判断する。なお、所定の一致率(例えば97%)以上であれば、両データは一致する、即ち認証成功と判断してよい。生体認証サーバ5は、判断結果を情報処理装置1に送信する。生体認証サーバ5は、判断結果が認証成功の場合、認証成功の旨と共に、当該顧客を特定する情報を情報処理装置1に送信する。認証成功の場合、情報処理装置1は、生体認証サーバ5から受信する当該顧客を特定する情報を決済サーバ7に送信し、当該顧客の決済情報を送信するよう依頼する。
【0020】
決済サーバ7は、決済処理を実行するサーバであり、決済記憶部8を備える。決済記憶部8には、顧客毎に、例えば、顧客ID、顧客氏名、顧客の顔のサムネイル画像、クレジットカード情報、銀行口座情報(以下、これらを決済情報と記載する)などが格納されている。なお、生体認証サーバ5と決済サーバ7とで使用する顧客IDは同一である必要はないが、両者は対応可能に紐づけられていることが好ましい。決済サーバ7は、顧客を特定する情報と共に当該顧客の決済情報の送信依頼を情報処理装置1から受けると、顧客を特定する情報を基に決済記憶部8から当該顧客の決済情報を検索し、検索された顧客の決済情報を情報処理装置1に送信する。決済サーバ7から顧客の決済情報を受信した情報処理装置1は、表示部2に当該顧客の決済情報および商品リスト内の商品の総金額を表示し、顧客に決済の承認を依頼する。承認は表示部2に表示する承認ボタンへのタッチや、情報処理装置1に備えられる物理ボタン(不図示)への押下を感知したことにより判断される。
【0021】
顧客からの承認を得ると、情報処理装置1は、顧客を特定する情報の送信と共に、決済サーバ7に顧客の決済情報に含まれる決済機関(クレジットカード会社や銀行など)に対し、当該商品の総金額分の決済を依頼する。依頼を受けた決済サーバ7は当該決済を実行する。決済サーバ7は、決済の実行結果を情報処理装置1に送信し、情報処理装置1は当該実行結果を表示部2に表示する。
【0022】
本実施形態に係る情報処理装置1は、顧客が最初の商品登録(本実施形態の場合、スキャナ4を用いた商品読み取りによる登録)を開始したことをトリガとして、カメラ3に顧客の画像(たとえば、顔画像)の撮影を開始させる。これは生体認証を素早く確実に実行するためには、認証に適した画像を撮像することが重要だからである。情報処理装置1は、商品登録開始から商品登録完了までの間に、カメラ3に一回以上の画像撮影を行わせて認証に適した画像を取得する。更に情報処理装置1は、当該取得した画像を生体認証サーバ5に送信して生体認証を依頼し、認証成功の結果を受け取る。
【0023】
尚、顧客が購入予定の商品をすべて登録したことを示す入力を受付けたことをもって登録完了とする。顧客が購入予定の商品をすべて登録したことを示す入力とは、例えば小計ボタンや登録完了ボタンの押下など、決済処理に移行するための入力である。
【0024】
上記のように、情報処理装置1は、一つ以上の商品の登録完了より前に撮像された顧客の画像に基づく生体認証の結果を受け取るので、決済処理に移行する前、即ち商品登録の時間において、顧客の生体認証を完了させておくことができ、決済処理全体に要する時間を短縮させる。以下、情報処理装置1について詳細に説明する。
【0025】
(情報処理装置)
情報処理装置1は、
図2に示すように、露出調整部11、画像取得部12、認証部13、決済情報取得部14、決済部15、表示制御部16および登録部17を備える。
【0026】
露出調整部11は、顧客の画像を撮像する際にカメラ3の露出の値を調整する。露出の値は、絞り値(Aperture Value)とシャッタースピード値(Time Value)とから決定される。露出調整部11は、画像取得部12から露出調整の依頼を受けると、画像の輝度値が生体認証に適した所定の範囲内に収まるように、露出の値を調整する。なお、画像の輝度値は環境光(屋内照明や外から入射する太陽光)によって変化するため、画像の輝度値を適切な範囲内に収めるための露出量は頻繁に変化する。露出調整部11は、カメラ3の露出調整が完了すると、完了の旨を画像取得部12に通知する。
【0027】
画像取得部12は、一つ以上の商品の登録完了より前に、カメラ3において撮像された顧客の画像を取得する。画像取得部12は、複数の商品の登録のうち、最初の登録が開始されたタイミング、即ち、スキャナ4で最初の商品が読み取られたことをトリガとして、露出調整部11に露出調整を依頼し、露出調整完了の通知を受けると、顧客の画像を取得する。スキャナ4での商品登録は顧客自身がやってもよいし、店員が行ってもよい。カメラ3は、スキャナ4で商品が読み取られた際に、顧客が存在すべき位置に向けて配置されることが好ましい。画像取得部12は、取得した画像の全体の輝度値が所定閾値内であるか判定し、所定閾値内である場合に、取得した顧客の画像を認証部13へ送信する。
【0028】
認証部13は、画像取得部12から顧客の画像を取得すると、生体認証サーバ5に当該画像に含まれる顧客についての生体認証を依頼する。認証部13は、画像の輝度値が所定閾値内である場合に、当該画像内における生体認証に用いる領域(顔認証であれば顔領域)を特定してから、特定された領域とともに生体認証を依頼してもよい。認証部13、生体認証サーバ5から当該生体認証の結果を受け取る。認証部13は、生体認証の結果が認証成功の場合、認証成功の通知と当該顧客を特定する情報を受信する。認証部13は、認証成功の通知および顧客を特定する情報を決済情報取得部14に送信する。
【0029】
決済情報取得部14は、認証部13から認証成功の通知および顧客を特定する情報を受けると、決済サーバ7から当該顧客の決済情報を取得する。具体的に、決済情報取得部14は、顧客を特定する情報を決済サーバ7に送信し、当該顧客を特定する情報に紐づけられた決済情報の送信を依頼する。依頼を受けた決済情報取得部14は、決済サーバ7から当該顧客を特定する情報に紐づけられた決済情報を取得する。決済情報取得部14は、取得した決済情報を決済部15に送信する。
【0030】
決済部15は、商品の登録完了後、即ち、顧客が購入予定の商品をすべて登録したことを示す入力を受付けた(例えば小計ボタンや登録完了ボタンの押下など)後に、取得した決済情報を用いて顧客が購入する一つ以上の商品に対する決済を決済サーバ7に依頼する。具体的に、決済部15は、決済情報取得部14から決済情報を受信すると、当該決済情報と顧客が購入する商品の総金額とを決済サーバ7に送信し、決済を依頼する。決済部15は、決済サーバ7による決済完了の通知を受けると、その通知を含む情報を表示制御部16に出力する。
【0031】
表示制御部16は、表示部2に表示する情報を制御する。表示制御部16は、認証部13、決済部15、登録部17などから所定の情報の表示依頼を受けると、当該情報を提示する画面(例えば、
図4乃至
図9に示す画面)を表示部2に表示する。
【0032】
登録部17は、スキャナ4によって読み取られた商品に関連する情報(バーコード情報など)を、商品情報(商品のID、商品の名称、商品の価格など)に変換し、商品リストに追加する。登録部17は、商品情報を格納するマスタ(不図示)を備えている。登録部17が、表示制御部16に商品リストの提示を依頼すると、表示制御部16は当該商品リストを表示部2に表示する。
【0033】
(情報処理装置の動作)
情報処理装置1の動作について、
図3に示すフローチャートを参照して説明する。商品登録の準備として、表示制御部16は表示部2に
図4に示す登録準備画面を表示してもよい。
【0034】
ステップS101において、情報処理装置1の登録部17が商品に関する情報の登録(バーコードなどの読み取り)を検知すると、登録部17は登録が開始されたことを画像取得部12に通知する。なお、登録部17は、当該通知の後も、顧客からスキャナ4を介して商品登録を受けると、商品に関する情報の登録と読み取られた商品情報の商品リスト(商品リスト画面。
図5参照)への追加処理を続けて実行する。
【0035】
ステップS102において、読み取りが開始された通知を受けた画像取得部12は、露出調整部11にカメラ3の露出調整を依頼する。露出調整部11はカメラ3の露出調整を実行し、露出調整が完了すると当該完了の旨を画像取得部12に通知する。
【0036】
ステップS103において、画像取得部12は、露出調整部11からカメラ3の露出調整完了の通知を受けると、露出調整後にカメラ3が撮影した顧客の画像を取得する。画像取得部12は、取得した画像の輝度値が所定の範囲内か判断する。更に画像取得部12は、認証対象部が適切な位置にあるか(例えば、顔認証だと顔が画像の中央付近にあるか)、画像のピントはあっているかなどを判断してもよい。画像取得部12は、判断結果を基に、取得した画像で生体認証を依頼するかを決定する。画像取得部12は、取得した画像で生体認証を依頼すると決定した場合(ステップS104においてYES)、当該画像を認証部13に送信し、処理をステップS105へ進める。画像取得部12は、取得した画像では生体認証を依頼しないと決定した場合(ステップS104においてNO)、処理をステップS102へ戻す。
【0037】
ステップS105において、画像取得部12から画像を受け取った認証部13は、顔認証処理を実行する。具体的に、認証部13は、当該画像に含まれる顧客についての生体認証を生体認証サーバ5に依頼する。生体認証サーバ5による認証実行後、認証部13は生体認証サーバ5から認証結果を受け取る。認証部13は、生体認証の結果が認証成功の場合(ステップS106においてYES)、認証成功の通知および当該顧客を特定する情報を受信する。その後、認証部13は、認証成功の通知および顧客を特定する情報を決済情報取得部14に送信する。認証部13は、生体認証の結果が認証失敗の場合(ステップS106においてNO)、処理をステップS102へ戻す。即ち、当該認証失敗の場合、画像取得部12は、当該結果を受け取った直後から商品登録完了までの間に、再度画像を取得する。
【0038】
ステップS107において、決済情報取得部14は、決済情報取得処理を行う。具体的に、決済情報取得部14は、認証部13から認証成功の通知および顧客を特定する情報を受けると、決済サーバ7に当該顧客を特定する情報に紐づけられる顧客の決済情報を送信するように依頼し、当該依頼の結果、決済サーバ7から当該決済情報を取得する。
【0039】
ステップS108において、決済情報取得部14は、当該決済情報を表示制御部16に引き渡す。登録部17は商品の支払合計額を表示制御部16に引き渡す。当該決済情報の引き渡しまでにステップS101で開始した商品情報の登録が完了していると、表示制御部16は当該決済情報および当該支払合計額を基に決済画面(
図6参照)を生成し、表示部2に表示する。
図6において、カード番号が、ステップS107で取得された決済情報である。
【0040】
もし、顧客の購入商品数が少なくて(例えば、商品1つ)、商品情報の登録完了までに決済情報の取得が完了していない場合、表示制御部16は、支払合計額および顔認証処理中であることの通知を含む顔認証中画面(
図7参照)を表示部2に提示し、決済情報の取得完了まで、顧客に待機してもらってもよい。
【0041】
もし、顔認証の不成功が続き、商品情報の登録完了までに決済情報の取得が完了していない場合、認証部13は顔認証失敗の通知を表示制御部16に通知し、表示制御部16は、顔認証が不成功であることを含む顔認証失敗画面(
図8参照)を表示部2に表示してもよい。顔認証失敗画面において、顧客が「再認証する」をタップ等したことを表示制御部16が検知すると、表示制御部16は処理をステップS102へ戻してもよい。顔認証失敗画面において、顧客が「中止する」をタップ等したことを表示制御部16が検知すると、表示制御部16は本フローの処理を終了してもよい。
【0042】
ステップS109において、決済画面(
図6参照)において顧客から「決済確定」が表示部2へのタップ等にて入力されると、処理はステップS110の決済処理へ進められる。決済画面(
図6参照)において顧客から「中止」が表示部2へのタップ等にて入力されると、本フローの処理は終了される。
【0043】
ステップS110において、決済部15は決済処理を行う。具体的に、決済情報取得部14から決済情報受け取った決済部15は、当該決済情報と顧客が購入する商品の総金額とを決済サーバ7に送信し、決済を依頼する。決済部15は、決済サーバ7による決済完了の通知を受けると、その通知を含む情報を表示部2に表示するよう表示制御部16に依頼する。当該依頼を受けた表示制御部16は当該決済完了の通知を含む決済完了画面(
図9参照)を表示部2に表示する。
【0044】
以上によって、情報処理装置1の動作を完了する。
【0045】
尚、上記の動作においては、生体認証として顔認証が適用されたが、画像分析を基に認証する他の生体認証、例えば虹彩認証を適用してもよい。
【0046】
(第1実施形態の効果)
本開示の第1実施形態によると、顧客が生体画像を用いた決済処理を行う際に、決済処理に要する時間を短縮することができる。その理由は、画像取得部12が商品の登録完了より前に撮像された顧客の画像を取得し、認証部13が取得された前記画像を用いて生体認証を依頼して当該生体認証の結果を受け、決済情報取得部14が当該生体認証の結果が認証成功の場合に当該顧客の決済情報を取得し、決済部15が商品の登録完了後に当該決済情報を用いて当該商品に対する決済を依頼するからである。上記により、決済前の生体認証処理を素早く確実に実行し、ひいては決済処理全体に要する時間を短くすることができる。
【0047】
<第2実施形態>
(決済システム)
本開示の第1実施形態において、露出調整部11は、商品情報の登録をトリガとして露出処理を開始した。しかし、画像の輝度値は環境光(屋内照明や外から入射する太陽光)によって変化するため、画像を適切な輝度値に収めるための露出量は頻繁に変化する。例えば、屋内照明で使用するライト量は朝昼夕とでは異なることがあり、太陽光は時間の経過や天候の変化とともに変化する。予めカメラ3周辺の輝度変化に合わせて露出量を調整しておくことで、顧客が商品の登録を開始した際に、当該顧客の画像を生体認証にとって適切な輝度値にするための露出調整の時間を短縮できる。ひいては生体認証処理、さらには決済処理全体に要する時間を短縮することができる。以下、第2実施形態に係る決済システム200について説明する。
【0048】
図10は第2実施形態に係る決済システム200の概略構成を示す図である。
図10で示すように決済システム200は、情報処理装置20、生体認証サーバ5、決済サーバ7を備える。情報処理装置20は、顧客が購入したい商品の登録及び決済をおこなうための装置である。情報処理装置20には、表示部2、カメラ3、スキャナ4が接続されている。情報処理装置20は、表示部2、カメラ3、スキャナ4のいずれかを備えてもよい。
【0049】
情報処理装置20は、
図11に示すように、露出調整部11a、画像取得部12a、認証部13、決済情報取得部14、決済部15、表示制御部16および登録部17を備える。
【0050】
露出調整部11aは、顧客による商品登録の開始前に予めカメラ3周辺の輝度変化に合わせて露出量を調整する。露出調整部11aは、画像の輝度値が生体認証に適した所定の値の範囲内に収まるように、露出量を調整する。
【0051】
露出調整部11aは、所定間隔毎に露出調整を行ってもよい。例えば、露出調整部11aは、10秒毎にカメラ3の撮影する場所の露出調整を行ってもよい。
【0052】
露出調整部11aは、環境光の変化を検知した際に露出調整を行ってもよい。例えば、露出調整部11aは、屋内照明の光量が変ったときや、太陽光の入射量が変ったことを検知した時に、露出調整を行ってもよい。
【0053】
尚、上記のいずれにおいても、カメラ3の撮影する場所に露出調整の対象(被写体)が存在する方が露出量の調整が容易であるため、被写体となりえる人物がカメラ3の撮影する場所を通りかかったときに撮影および露出調整を実行してもよい。
【0054】
なお、露出調整部11aは、上記の露出調整のタイミング以外は、第1実施形態に係る露出調整部11とほぼ同じ機能を備える。
【0055】
画像取得部12aは、商品の登録完了より前に、カメラ3において撮像された顧客の画像を取得する。この時撮影された顧客の画像は露出調整済みのものである。画像取得部12は、複数の商品の登録のうち、最初の登録が開始されたタイミング、即ち、スキャナ4で最初の商品が読み取られたことをトリガとして、カメラ3から顧客の画像を取得する。画像取得部12は、取得した顧客の画像を認証部13へ送信する。
【0056】
上記以外は第1実施形態と同様である(
図1および
図2参照)。
【0057】
(情報処理装置の動作)
情報処理装置20の動作について、
図12に示すフローチャートを参照して説明する。商品登録の準備として、表示制御部16は表示部2に
図4に示す登録準備画面を表示してもよい。
【0058】
ステップS201において、情報処理装置20の露出調整部11aは予めカメラ3の露出調整を行う。露出調整部11aは、顧客による商品登録の開始前に予めカメラ3周辺の輝度変化に合わせて露出量を調整する。露出調整部11aは、所定間隔毎に露出調整を行ってもよい。露出調整部11aは、環境光の変化を検知した際に露出調整を行ってもよい。カメラ3の撮影する場所に被写体が存在する方が露出量の調整が容易であるため、被写体がカメラ3の撮影する場所を通りかかったときに撮影および露出調整を実行してもよい。
【0059】
ステップS202において、スキャナ4を介し商品の情報の登録(コードの読み取り)開始を検知すると(ステップS202において、YES)、登録部17は商品情報の登録処理を開始する(ステップS203)。更に、画像取得部12aは、商品の登録完了より前に、カメラ3において撮像された顧客の画像を取得する(ステップS204)。この時取得された顧客の画像は、露出調整部11aにおいて露出調整されたものである。画像取得部12aは、取得した顧客の画像を認証部13へ送信する。
【0060】
以下、ステップS205~S212の動作は、第1実施形態におけるステップS104~S111の動作と同様である。
【0061】
(第2実施形態の効果)
本開示の第2実施形態によると、第1実施形態の効果に加え、顧客が生体画像を用いた決済処理を行う際に、決済処理に要する時間を更に短縮することができる。その理由は、露出調整部11aが予め露出調整を行い、画像取得部12aが商品の登録完了より前に撮像された露出調整済みの顧客の画像を取得し、認証部13が取得された画像を用いて生体認証を依頼して当該生体認証の結果を受け、決済情報取得部14が当該生体認証の結果が認証成功の場合に当該顧客の決済情報を取得し、決済部15が商品の登録完了後に当該決済情報を用いて当該商品に対する決済を依頼するからである。上記のように露出調整を予め行っておくことで画像取得に要する時間を短縮し、決済前の生体認証処理をさらに素早く確実に実行し、ひいては決済処理全体に要する時間を短くすることができる。
【0062】
<第3実施形態>
本開示の第3実施形態に係る情報処理装置30について
図13を参照して説明する。情報処理装置30は、第1および2実施形態における情報処理装置1、20の最小構成例である。
【0063】
情報処理装置30は、認証部31および決済部32を備える。認証部31は、一つ以上の商品の登録完了より前に撮像された顧客の画像に基づく生体認証の結果を受け取る。決済部32は、当該結果において生体認証が成功の場合、商品の登録完了後に、当該顧客の決済情報を用いて上記一つ以上の商品に対する決済を依頼する。
【0064】
本開示の第3実施形態によると、顧客が生体画像を用いた決済処理を行う際に、決済処理に要する時間を短縮することができる。その理由は、認証部31が商品の登録完了より前に撮像された顧客の画像に基づく生体認証の結果を受け取ると、決済部32が当該結果において生体認証が成功の場合、商品の登録完了後に、当該顧客の決済情報を用いて上記一つ以上の商品に対する決済を依頼するからである。
【0065】
(コンピュータ装置)
上述した本開示の各実施形態において、
図1、2、10、11および13等に示す情報処理装置、生体認証サーバ、決済サーバ(以下、本開示の情報処理装置等と記載)における各構成要素の一部又は全部は、例えば
図14に示すようなコンピュータ(情報処理)装置500とプログラムとの任意の組み合わせを用いて実現することも可能である。コンピュータ装置500は、一例として、以下のような構成を含む。
【0066】
・CPU501
・ROM502
・RAM503
・プログラム504および他のデータを格納する記憶装置505
・記録媒体506の読み書きを行うドライブ装置507
・通信ネットワーク509と接続する通信インターフェース508
・データの入出力を行う入出力インターフェース510
・各構成要素を接続するバス511
本開示の情報処理装置等の各実施形態における各構成要素は、これらの機能を実現するプログラム504をCPU501が取得して実行することで実現される。本開示の情報処理装置等の各構成要素の機能を実現するプログラム504は、例えば、予め記憶装置505やRAM503に格納されており、必要に応じてCPU501が読み出す。なお、プログラム504は、通信ネットワーク509を介してCPU501に供給されてもよいし、予め記録媒体506に格納されており、ドライブ装置507が当該プログラムを読み出してCPU501に供給してもよい。
【0067】
各装置の実現方法には、様々な変形例がある。例えば、本開示の情報処理装置等は、構成要素毎にそれぞれ別個のコンピュータ装置とプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。また、本開示の情報処理装置等が備える複数の構成要素が、一つのコンピュータ装置500とプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。
【0068】
また、本開示の情報処理装置等の各構成要素の一部又は全部は、その他の汎用または専用の回路、プロセッサ等やこれらの組み合わせによって実現される。これらは、単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。
【0069】
本開示の情報処理装置等の各構成要素の一部又は全部は、上述した回路等とプログラムとの組み合わせによって実現されてもよい。
【0070】
本開示の情報処理装置等の各構成要素の一部又は全部が複数のコンピュータ装置や回路等により実現される場合には、複数のコンピュータ装置や回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。例えば、コンピュータ装置や回路等は、クライアントアンドサーバシステム、クラウドコンピューティングシステム等、各々が通信ネットワークを介して接続される形態として実現されてもよい。
【0071】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
[付記1]
一つ以上の商品の登録完了より前に撮像された顧客の画像に基づく生体認証の結果を受け取る認証手段と、
当該結果において前記生体認証が成功の場合、前記商品の登録完了後に、当該顧客の決済情報を用いて前記一つ以上の商品に対する決済を依頼する決済手段
とを備える情報処理装置。
[付記2]
前記一つ以上の商品の登録完了より前に撮像された前記顧客の画像を取得する画像取得手段を含む
付記1に記載の情報処理装置。
[付記3]
前記画像取得手段は、前記画像を、前記一つ以上の商品の登録が開始されたタイミングで取得する
付記2に記載の情報処理装置。
[付記4]
前記認証手段が受け取る前記生体認証の結果が認証失敗であった場合、前記画像取得手段は、当該結果を受け取った後から前記登録完了までの間に、前記画像を取得する
付記2または付記3に記載の情報処理装置。
[付記5]
前記画像取得手段は、取得した前記画像の輝度値が所定の範囲内であるか判定し、
前記認証手段は、前記判定の結果、前記所定の範囲内である場合に前記画像内における前記生体認証に用いる領域を特定する
付記2乃至付記4のいずれかに記載の情報処理装置。
[付記6]
前記画像を撮像する際にカメラの露出を調整する露出調整手段をさらに備え、
前記画像取得手段は、前記露出調整手段による前記露出の調整後に、前記画像を取得する
付記2乃至付記5のいずれかに記載の情報処理装置。
[付記7]
前記露出調整手段は、所定間隔毎に前記調整を行う
付記6に記載の情報処理装置。
[付記8]
付記1乃至付記7のいずれかに記載の情報処理装置と、
顧客の画像を撮影して前記情報処理装置に送信する少なくとも一つ以上のカメラと、
前記情報処理装置からの依頼により生体認証を実行する生体認証サーバと、
前記生体認証が成功の場合に、前記顧客に関する決済情報を前記情報処理装置に提供し、前記情報処理装置から決済依頼を受けると決済を実行する決済サーバ
とを備える決済システム。
[付記9]
一つ以上の商品の登録完了より前に撮像された顧客の画像に基づく生体認証の結果を受け取り、
当該結果において前記生体認証が成功の場合、前記商品の登録完了後に、当該顧客の決済情報を用いて前記一つ以上の商品に対する決済を依頼する
ことを備える決済方法。
[付記10]
一つ以上の商品の登録完了より前に撮像された顧客の画像に基づく生体認証の結果を受け取り、
当該結果において前記生体認証が成功の場合、前記商品の登録完了後に、当該顧客の決済情報を用いて前記一つ以上の商品に対する決済を依頼する
ことをコンピュータに実現させるための決済プログラム。
[付記11]
前記露出調整手段は、環境光の変化を検知した際に前記調整を行う
付記6に記載の情報処理装置。
[付記12]
前記露出調整手段は、露出調整の対象を検知した際に前記調整を行う
付記6に記載の情報処理装置。
【0072】
以上、本実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0073】
この出願は、2020年3月9日に出願された日本出願特願2020-039904を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【符号の説明】
【0074】
1 情報処理装置
2 表示部
3 カメラ
4 スキャナ
5 生体認証サーバ
6 生体認証記憶部
7 決済サーバ
8 決済記憶部
11 露出調整部
11a 露出調整部
12 画像取得部
12a 画像取得部
13 認証部
14 決済情報取得部
15 決済部
16 表示制御部
17 登録部
20 情報処理装置
30 情報処理装置
31 認証部
32 決済部
100 決済システム
200 決済システム
500 コンピュータ装置
504 プログラム
505 記憶装置
506 記録媒体
507 ドライブ装置
508 通信インターフェース
509 通信ネットワーク
510 入出力インターフェース
511 バス