(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-07
(45)【発行日】2024-10-16
(54)【発明の名称】ビデオキュレーションサービス方法
(51)【国際特許分類】
H04N 21/2743 20110101AFI20241008BHJP
H04N 21/2668 20110101ALI20241008BHJP
H04N 21/431 20110101ALI20241008BHJP
H04L 67/562 20220101ALI20241008BHJP
【FI】
H04N21/2743
H04N21/2668
H04N21/431
H04L67/562
(21)【出願番号】P 2023512689
(86)(22)【出願日】2020-08-20
(86)【国際出願番号】 KR2020011121
(87)【国際公開番号】W WO2022039301
(87)【国際公開日】2022-02-24
【審査請求日】2023-03-13
(73)【特許権者】
【識別番号】523059730
【氏名又は名称】フリーヨー コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】FREEYO CORP.
(74)【代理人】
【識別番号】100139594
【氏名又は名称】山口 健次郎
(72)【発明者】
【氏名】パク ソンヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ホン ウンヨン
【審査官】鈴木 順三
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-036830(JP,A)
【文献】特開2007-267173(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 - 21/858
H04L 67/00 - 67/75
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オープンストリーミングサービス(OSS)サーバ(102)が提供する所定のビデオコンテンツ(113)について、サブタイトルリスト(106)がサブタイトルデータ(118)を作成し、これをビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ(101)にアップロードするステップと、
前記ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ(101)が、視聴者(104)の要求(222)に応じて、視聴者の端末でビデオコンテンツ視聴用Webページまたはアプリページ(140)を駆動させるステップと、
を含み、
前記ビデオコンテンツ視聴用Webページまたはアプリページ(140)は、オープンストリーミングサービス(OSS)サーバ(102)から送信されたビデオコンテンツ(113)を再生させるビデオIFrame(VIF)ウィンドウ(142)と、ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ(101)から送信されたサブタイトルデータ(118)を外在的に再生させるサブタイトル(ESF)ウィンドウ(141)と、を備え、前記ビデオコンテンツ(113)の再生時間(VPT)と同期化してサブタイトル(118)をサブタイトル(ESF)ウィンドウ(141)で再生さ
せ、そして
前記ビデオコンテンツ視聴用Webページまたはアプリページ(140)は、オープンストリーミングサービス(OSS)サーバ(102)が提供するIFrameプレーヤーAPI(114)を用いて、前記ビデオIFrame(VIF)ウィンドウ(142)で再生されるビデオコンテンツ(113)の再生時間(VPT)を含むプレーヤーステータス情報(PSI)(115)を検出し、前記サブタイトルデータ(118)に含まれるサブタイトル再生ポイント情報(SPPI)を検出し、前記ビデオコンテンツ(113)の再生時間(VPT)とサブタイトル(118)の再生とを同期化する、ビデオキュレーションサービス(VCS)方法。
【請求項2】
前記ビデオコンテンツ視聴用Webページまたはアプリページ(140)は、ビデオコンテンツ再生時間(VPT)を含むプレーヤーステータス情報(PSI)(115)を周期的にビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ(101)に送信し、ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ(101)は、視聴者(104)のビデオコンテンツ(113)視聴状況情報(VSI)を演算するステップをさらに含む、請求項1に記載のビデオキュレーションサービス(VCS)方法。
【請求項3】
前記ビデオコンテンツ視聴用Webページまたはアプリページ(140)は、オープンストリーミングサービス(OSS)サーバ(102)から送信されたビデオコンテンツ(113)を再生させるビデオIFrame(VIF)ウィンドウ(142)と、ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ(101)から送信されたサブタイトルデータ(118)を外在的に再生させるサブタイトル(ESF)ウィンドウ(141)と、を備え、
前記ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ(101)が、前記サブタイトル(ESF)ウィンドウ(141)で再生される翻訳サブタイトル(118)がビデオキュレーションサービスユーザ(106)により追加されたことを知らせる内容を含むメッセージを生成するステップと、
前記メッセージを、当該ビデオコンテンツ(113)が掲示されたオープンストリーミングサービス(OSS)(102)ページのコメントに入力するステップと、
ビデオパブリッシャー(169)が、前記翻訳サブタイトル(118)の添付に対して反対意見を示した場合、当該翻訳サブタイトル(118)が、ビデオキュレーションサービス(VCS)のWebページ/アプリページ(140)から自動的に削除されるステップと、
をさらに含む、請求項1に記載のビデオキュレーションサービス(VCS)方法。
【請求項4】
前記ビデオIFrame(VIF)ウィンドウ(142)で再生されるビデオコンテンツ(113)及び前記サブタイトル(ESF)ウィンドウ(141)で再生されるサブタイトルデータ(118)を、外部ページにIFrameで掲示するステップを含む、請求項1に記載のビデオキュレーションサービス(VCS)方法。
【請求項5】
前記ビデオコンテンツ(113)及び前記サブタイトルデータ(118)を外部ページにIFrameで掲示する埋め込みコードは、
前記ビデオキュレーションサービス(VCS)のドメインに含まれるソースページを呼び出す情報と、
オープンストリーミングサービス(OSS)(102)ドメイン(471)に存在している、ビデオコンテンツ(113)のID情報(472)および当該ビデオコンテンツ(113)をIFrame内のIFrameで呼び出すことができる情報と、を共に含む、請求項
4に記載のビデオキュレーションサービス(VCS)方法。
【請求項6】
前記ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ(101)に存在するWebページ/アプリページ(140)の一部であるギャラリーをキュレーター(105)に割り当て、キュレーター(105)は、自分に割り当てられたページに、サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)(149)のうち、推奨リスト181を掲示するステップと、
前記ギャラリーに会員として参加する視聴者(104)を募集(182)するステップと、
前記視聴者(104)個々人の個別のビデオコンテンツ(113)に関する視聴状況情報(VSI)(183)を、ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ(101)から提供されるステップと、
前記キュレーター105が、視聴者(104)のビデオコンテンツ学習/視聴に関する情報(183)を提供(184)して、学習状態を管理や督励するステップと、を含む、請求項1に記載のビデオキュレーションサービス(VCS)方法。
【請求項7】
学習指向の組織サーバ(103)が、(a)自体メンバー個々人(109)に視聴IDコード値(187)を割り当て、(b)自体メンバー(109)がサブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)(159)を視聴する際、サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)(159)のIFrameプレーヤーAPI(163)に前記視聴IDコード値(187a)(X1)を入力するステップと、
前記ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ(101)は、IFrameプレーヤーAPI方式でサブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)(159)を提供し、前記学習指向の組織サーバ(103)は、所定の視聴IDコード値(187a)(X1)を有するメンバー(109)の要求に応じて、メンバー端末でビデオコンテンツ視聴用Webページまたはアプリページ(150)を駆動させ、サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)(159)を再生させるステップと、
前記サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)(159)の駆動Webページ(150)に含まれる同期JavaScript(SJS)(153)は、入力された視聴IDコード値(187a)(X1)と、ビデオコンテンツ再生時間(VPT)を含むプレーヤーステータス情報(PSI)とをマッチングさせたペアの値(paired value)(188)を、ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ(101)に送信するステップと、
ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ(101)は、前記ペアの値(188)から、前記視聴IDコード値(187a)(X1)が指示する視聴主体が、ビデオコンテンツ(SEV)(159)をいつ、どのポイントからどのポイントまで視聴したことを示す視聴状況情報(VSI)(189)を取得し、これを学習指向の組織サーバ(103)にサーバ対サーバ通信で送信するステップと、
をさらに含む、請求項1に記載のビデオキュレーションサービス(VCS)方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、YouTube(ユーチューブ)、Daily Motion(デイリーモーション)などのオープンストリーミングサービス(Open Streaming Service:OSS:開放型ストリーミングサービス)と連動して、オープンストリーミングサービス(OSS)が提供するビデオコンテンツにサブタイトルコンテンツ情報を追加して提供するビデオキュレーションサービス(Video Curation Service:VCS)に関する。より具体的に、本発明は、第三者サブタイトル(Third-Party Subtitles)を活性化する方法およびそれによりアップグレードされたビデオコンテンツを提供するビデオキュレーションサービス(VCS)に関する。
【背景技術】
【0002】
今、ビデオ視聴者はもはやマスメディアにのみ依存しない。YouTube、Daily Motionなどのオープンストリーミングサービス(Open Streaming Service:OSS)は、ますます主流になっている視聴方法である。本明細書で用いられる「オープンストリーミングサービス(OSS)」という用語は、(a)誰でもビデオコンテンツを掲示したり視聴したりすることができ、(b)検索アプリケーションプログラミングインタフェース(application programing interface:API)を提供し、(c)外部へのIFrame連動を提供し、(d)IFrame内で行われるオープンストリーミングサービス(OSS)によるビデオストリーミングについて、これを受け入れるページ(以下、「受け入れるページ」)の作成者が、再生(プレイ)されるビデオコンテンツに関連する情報を取得したり、ビデオコンテンツの再生(プレイ)方式を操作したりできるように「IFrameプレーヤーAPI」を提供する、ストリーミングサービスを意味する。
【0003】
前記「検索API」は、オープンストリーミングサービス(OSS)が、自分のビデオコンテンツに対する検索機能を外部サーバが使用することを可能にする。現在、YouTube、Daily Motionなどの主要なオープンストリーミングサービス(OSS)はすべて、検索APIを提供している。前記IFrameとは、一つのHTMLページ(以下「受け入れるページ」)の中に、他のHTML Webページまたはアプリページ(以下「受け入れられるページ」)がインラインフレーム(inline frame)として表示される方式を意味する。例えば、ブログページの中に、YouTubeビデオが再生されるインラインフレームがある場合である。IFrameが成立するために、「受け入れられるページ」(上記の例のYouTubeのページ)は、IFrameをサポートしている必要がある。IFrameがサポートされている場合、一般的に「埋め込みコード(embedding code)」と称される、(「受け入れるページ」が「受け入れられるページ」をインターネット上で識別し接続することができる)情報を提供する必要がある。現在、YouTube、Daily Motionなどの主要なオープンストリーミングサービス(OSS)はすべて、IFrame埋め込みコードを提供している。
【0004】
前記「IFrameプレーヤーAPI」とは、前記埋め込みコードを用いるのではなく、JavaScript(ジャバスクリプト)を用いて、「受け入れるページ」側がIFrameのサイズ、ビデオボリューム、再生(プレイ)のON/OFF、再生(プレイ)ポイント移動、レジューム再生(続き再生)などを自律的に制御できるように、オープンストリーミングサービス(OSS)によって提供される連動インターフェース(連動接面)を指す。HTML標準では、セキュリティ上の理由から、IFrame内の進行に関する情報(例えば、ビデオ再生時間(プレイタイム)に関する情報)を「受け入れるページ」側で、すなわちIFrameの外部で把握することができないようになっている。IFrameプレーヤーAPIは、このような限界を克服できるようにするものであり、IFrameを提供する側(「受け入れられるページ」)が、IFrame内の進行に関する情報をIFrameの外部、すなわち「受け入れるページ」側に提供し、さらにIFrame内の進行を制御できるように提供するAPIである。すなわち、「IFrameプレーヤーAPI」とは、「ブラウザとは別に存在するプレーヤーソフトウェア」と連動するAPIではなく、(ブラウザによって扱われる)「IFrameHTMLページ」(「受け入れられるページ」)内部の進行に関する情報の提供及び制御のために、「受け入れられるページ」側が提供するものであって、IFrameの外部に存在するJavaScriptによって活用できるようにする、インターフェース(接面)を指す。
【0005】
すなわち、オープンストリーミングサービス(OSS)が提供するビデオコンテンツをIFrameで再生する方法には、前記埋め込みコードを使用する方法、または、(受け入れるページを自作することで、そのページの中にJavaScriptをプログラミングできる場合)前記IFrameプレーヤーAPIを使用する方法、2つの方法がある。YouTube、Daily Motionなどの主要なオープンストリーミングサービス(OSS)はすべて、「IFrame埋め込みコード」はもちろん、「IFrameプレーヤーAPI」を提供する。
【0006】
図1は、ビデオパブリッシャー(ビデオ掲示者)と視聴者とからなる二者構造の通常のオープンストリーミングサービス(OSS)エコシステム(生態系)を説明するための図である。
図1に示すように、通常の二者構造のオープンストリーミングサービス(OSS)では、パブリッシャー169が、ビデオコンテンツ113をオープンストリーミングサービス(OSS)サーバ102にアップロード(掲示)し、オープンストリーミングサービス(OSS)サーバ102が、ビデオコンテンツ113が再生されるビデオウィンドウ342を含むWebページまたはアプリページ340を提供し、視聴者104の要求または選択112に応じてオープンストリーミングサービス(OSS)サーバ102においてビデオコンテンツ113が選択および送信されて、Webページまたはアプリページ340のビデオウィンドウ342で再生される。すなわち、通常のオープンストリーミングサービス(OSS)は、ビデオパブリッシャー169及び視聴者104の2種の参加者カテゴリエコシステムであると言える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の条件の下で、本発明の目的は、以下の課題を解決する方法を提供することである。
【0008】
(a)第三者によるサブタイトルの自由な作成・追加
本発明の第一の課題は、任意の第三者が、サブタイトル(subtitle)、例えば、翻訳字幕を自由に付け加えて提供できるようにすることによって、言語の障壁を越えてビデオコンテンツをグローバルに配信できるようにすることである。本発明では、サブタイトルを作成して追加する「任意の第三者」を「サブタイトルリスト」(Subtitlist)と呼ぶ。換言すれば、ビデオパブリッシャー及び視聴者からなる2種の参加者カテゴリ(two participant categories)構造を有する既存のオープンストリーミングサービス(OSS)エコシステムを、ビデオパブリッシャー、視聴者及びサブタイトルリストからなる3種の参加者カテゴリ(three participant categories)構造に拡張することである。
【0009】
参考までに、現在のオープンストリーミングサービス(OSS)では;(a)ビデオパブリッシャーが事前に「任意の第三者によるサブタイトルの作成・追加」を許可していない場合、基本的に第三者によるサブタイトルの作成・追加を禁止する、(b)ビデオパブリッシャーが事前に「任意の第三者によるサブタイトルの作成・追加」を許可している場合でも、サブタイトルを提出してから(ビデオパブリッシャーの同意を得て)反映するまでに通常10日程度要する、(c)サブタイトルがビデオに重ねられる、などの制限がある。
【0010】
すなわち、(a)ほとんどの場合、第三者がサブタイトルをまったく作成できないように設定されている、(b)例外的に許可されて、第三者がサブタイトルを作成できたとしても、サブタイトルの提出から反映までに時間がかかりすぎる、(c)サブタイトルがビデオに重畳されることでオリジナルビデオコンテンツに直接的に影響を与える、などの制限がある。上記(a)の場合、ビデオコンテンツの、言語や文化の障壁を超える、世界的な伝播が制限される。上記(b)の場合、サブタイトルの提出から反映までに長い時間がかかるため、ニュースや時事評論などの時宜性の強いコンテンツの世界的な伝播が妨げられる。前記(c)の場合、サブタイトルがビデオに重畳されるため、第一に、ビデオ再生(プレイ)の主体であるオープンストリーミングサービス(OSS)のビジネスに大きな影響を与える(例えば、サブタイトルは、ビデオ画面内の下部領域に表示される帯広告に対して「空間占有を巡る競争」をする)、第二に、第三者によるサブタイトルであるにも拘わらず、まるでビデオパブリッシャーが「サブタイトル内容に対して責任を負い、保証する」というような暗示や意味を与え、オープンストリーミングサービス(OSS)が「任意の第三者によるサブタイトルの自由な作成・追加」を歓迎できないように防ぐ、という問題がある。したがって、オープンストリーミングサービス(OSS)は「任意の第三者によるサブタイトルの自由な作成・追加」に熱心ではないようである。
【0011】
したがって、本発明が解決しようとする第一の課題は、オープンストリーミングサービス(OSS)やビデオパブリッシャーの権益を損なわない方式で第三者がサブタイトルを自由に作成して追加できるようにすることである。すなわち、本発明が解決しようとする第一の課題は、オープンストリーミングサービス(OSS)やビデオパブリッシャーの権益を損なわない方式で、第三者(サブタイトルリスト)が自由にサブタイトルの生成に参加し、その結果として作られた「サブタイトル付きビデオコンテンツ(Subtitle-Enriched Video:SEV)」を、他の視聴者が自由に楽しむことができる方法およびシステムを提供することである。換言すれば、本発明は、ビデオパブリッシャー及び視聴者からなる2種の参加者カテゴリ(Two Participant Categories)構造の既存のオープンストリーミングサービス(OSS)エコシステムを、ビデオパブリッシャー、視聴者及びサブタイトルリストからなる3種の参加者カテゴリ(Three Participant Categories)構造のエコシステムに変更する方法を提供する。
【0012】
(b)外部ページへの埋め込み
本発明が解決しようとする第二の課題は、前記第一の課題の解決から導出される追加的な課題である。したがって、本発明が前記第一の課題をどのように解決するかを簡略に説明する必要がある。
【0013】
本発明は、前記第一の課題を解決するために、(a)ビデオキュレーションサービス(Video Curation Service:VCS)が提供するビデオキュレーションサービスWebやアプリのビデオIFrame(Video Inline Frame:VIF)ウィンドウで、オープンストリーミングサービス(OSS)のビデオコンテンツを再生し、(b)ビデオキュレーションサービスWebやアプリのビデオIFrame(VIF)ウィンドウの外部に別途に存在するサブタイトル(Exterior Subtitle Frame:ESF)ウィンドウでサブタイトルを再生し、(c)ビデオIFrame(VIF)ウィンドウでオープンストリーミングサービス(OSS)により再生されるビデオフローと、サブタイトル(ESF)ウィンドウで再生されるサブタイトルのフローとを同期化することによって、サブタイトル付きビデオコンテンツ(Subtitle-Enriched Video:SEV)を提供する。
【0014】
インターネットは、無数のHTMLページが互いに結びついて増殖する巨大な世界である。本発明に係るサブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)を実現した場合でも、視聴者が、本発明に係る、サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)(ビデオIFrame(VIF)ウィンドウで再生されるビデオコンテンツとサブタイトル(ESF)ウィンドウで再生されるサブタイトルとからなるコンテンツ)を、掲示板、ブログ等の外部に存在する無数の外部ページ(foreign page)に自由にIFrame埋め込み(IFrame embedding)できなければ、サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)の視聴は、ビデオキュレーションサービス(VCS)が提供するビデオキュレーションサービスのWebやアプリに孤立していて、そのベネフィット(benefit)が大きく制限されるしかない。
【0015】
したがって、本発明が解決しようとする第二の課題は、任意の外部ページ(掲示板、ブログなど)に対する書き込み権限を有する視聴者が、前記サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)を、容易にIFrame埋め込みできるように埋め込みコードを提供することである。
【0016】
(c)キュレーションサービス
オープンストリーミングサービス(OSS)にビデオコンテンツが蓄積され、オープンストリーミングサービス(OSS)を利用する視聴者が増加し、オープンストリーミングサービス(OSS)のビデオコンテンツを学習に利用するニーズ(needs)が高まり、また本発明に係る、サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)により、外国語で作られた高品質のビデオへのアクセス性が改善されればされるほど、本発明が提供するビデオキュレーションサービス(VCS)では、(a)「見どころビデオリスト」や「見るべきビデオリスト」をVCS自体に割り当てられたページに提示するだけでなく、(b)当該ページにメンバー登録した各メンバー(個別の視聴者)の個別のコンテンツに関する視聴状況情報(View Status Information:VSI)の提供を受けて、(c)メンバーの視聴/学習を管理や督励する、者(キュレーター)及びその活動(キュレーション)が求められる。
【0017】
本発明が解決しようとする第三の課題は、このようなキュレーター及びキュレーション活動を可能にすることにより、ビデオパブリッシャー、視聴者及びサブタイトルリストからなる3種の参加者カテゴリ構造のオープンストリーミングサービス(OSS)エコシステムを、ビデオパブリッシャー、視聴者、サブタイトルリスト及びキュレーターからなる4種の参加者カテゴリ構造のエコシステムにさらに進化させることである。
【0018】
(d)外部サーバとの連動
サイバー学校、サイバー教会、サイバーNGOなどの学習指向の組織の中には、本発明に係るビデオキュレーションサービス(VCS)によって提供されるWebページまたはアプリページを使用する代わりに、(a)自分が運営する自体のWeb/アプリにおいて、本発明に係るサブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)をIFrameで表示する一方、(b)個別のサブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)に関するメンバーの視聴状況情報(VSI)を、自体サーバに統合(consolidate)したいという要望がある。
【0019】
特に、学習指向の組織が、本発明の提供するサブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)に加えて、オープンストリーミングサービス(OSS)に公開されていない自体のビデオコンテンツ(inhouse-only video contents)をも使用する場合には、この統合の必要性はさらに切実になる。自体のビデオコンテンツを(オープンストリーミングサービス(OSS)に掲示せず)自体のWeb/アプリのみに掲示して使用する学習指向の組織が、本発明に係るサブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)を学習教材として追加して使用しようとする場合、次の2つのケース両方とも、深刻な問題を抱えている。
【0020】
第一に、学習指向の組織の学習指導者が、本発明の提供するビデオキュレーションサービス(VCS)のキュレーターとなってギャラリーを開設し、前記ギャラリーにメンバー登録させ、前記ギャラリーでのID(あるいはユーザ名)を把握した後、メンバーが前記ギャラリーでサブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)を視聴できるようにする場合である。この場合、メンバーが二つのドメイン間を移動しながらビデオコンテンツを視聴しなければならないという問題だけでなく、学習指導者が、自体のビデオコンテンツに関しては、自体サーバでメンバーの学習/視聴管理のための情報を閲覧しなければならず、サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)に関しては、本発明のビデオキュレーションサービス(VCS)サーバでメンバーの学習/視聴管理のための情報を閲覧しなければならないという問題が生じる。第二に、サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)を自体Web/アプリにIFrameで掲示し、メンバーがサブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)を自体Web/アプリを通じて視聴できるようにする場合である。この場合、サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)に関するメンバーの視聴状況情報(VSI)を取得できないという問題がある。
【0021】
したがって、本発明が解決しようとするまた他の課題は、学習指向の組織が、自体のWeb/アプリサーバに前記サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)をIFrameで掲示し、このようなサブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)についてのメンバーの視聴状況情報(VSI)情報を自体のサーバで照会できる方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0022】
上記目的を達成するために、本発明は、オープンストリーミングサービス(OSS)サーバ102が提供する所定のビデオコンテンツ113について、サブタイトルリスト106がサブタイトルデータ118を作成し、これをビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101にアップロードするステップと、前記ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101が、視聴者104の要求222に応じて、視聴者の端末でビデオコンテンツ視聴用Webページまたはアプリページ140を駆動させるステップと、を含み、
前記ビデオコンテンツ視聴用Webページまたはアプリページ140は、オープンストリーミングサービス(OSS)サーバ102から送信されたビデオコンテンツ113を再生させるビデオIFrame(VIF)ウィンドウ142と、ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101から送信されたサブタイトルデータ118を外在的に再生させるサブタイトル(ESF)ウィンドウ141と、を備え、前記ビデオコンテンツ113の再生時間(VPT)と同期化してサブタイトル118をサブタイトル(ESF)ウィンドウ141で再生させる、ビデオキュレーションサービス(VCS)方法を提供する。
【発明の効果】
【0023】
本発明に係るビデオキュレーションサービス(VCS)によれば、(a)任意の第三者が、オープンストリーミングサービス(OSS)で提供されるビデオコンテンツにサブタイトルを自由に提供でき、(b)これを外部サーバに埋め込むことができ、(c)個別の視聴者のビデオコンテンツ視聴/学習を管理や督励するキュレーション活動が可能であり、(d)このようなキュレーションを外部サーバでも行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】ビデオパブリッシャーと視聴者とからなる二者構造の通常のオープンストリーミングサービス(OSS)エコシステムを説明するための図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係るビデオキュレーションサービス方法において、ビデオパブリッシャー、視聴者、サブタイトルリスト及びキュレーターが互いに相互作用する過程を説明するための図である。
【
図3】本発明の他の実施形態に係るビデオキュレーションサービス方法において、ビデオキュレーションサービス(VCS)のWebページ/アプリ、外部学習指向の組織のWebページ/アプリ、オープンストリーミングサービス(OSS)サーバ、ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ、及び外部学習指向の組織サーバの相互連動過程を説明するための図である。
【
図4】通常のオープンストリーミングサービス(OSS)によって具現されるビデオコンテンツの一例を示す写真である。
【
図5】通常のオープンストリーミングサービス(OSS)により提供されるビデオコンテンツを、本発明に係るビデオキュレーションサービス(VCS)に埋め込んである状態を示す写真である。
【
図6】本発明の一実施形態に係るビデオキュレーションサービス(VCS)方法を実現するためのWebページのソースコードを示す写真である。
【
図7】本発明の一実施形態に係るビデオキュレーションサービス(VCS)方法を実現するためのWebページのソースコードを示す写真である。
【
図8】本発明の一実施形態に係るビデオキュレーションサービス(VCS)方法を実現するためのWebページのソースコードを示す写真である。
【
図9】本発明の一実施形態に係るビデオキュレーションサービス(VCS)が外部Webページに再びIFrame埋め込まれている状態を示す写真である。
【
図10】
図9に示された外部Webページにおいてサブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)を、カスケード分枝型IFrame方式でIFrame埋め込みのための埋め込みコードを示す図である。
【
図11】外部ページで通常のオープンストリーミングサービス(OSS)のIFrameプレーヤーAPIを使用する状態を示す写真である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、添付図面を参照して、本発明を詳細に説明する。
【0026】
本発明が解決しようとする4つの課題、(a)オープンストリーミングサービス(OSS)及びビデオパブリッシャーの権益を侵害しない方式で第三者によるサブタイトルの自由な作成・追加、(b)外部ページへの埋め込み、(c)キュレーションサービス、(d)外部サーバとの連動サポートは、順次的な関係にある。そこで、これらの課題を解決するための技術を順次説明する。本発明は、自由なビデオ掲示及び視聴、検索API、IFrameプレーヤーAPIなどの機能を提供するオープンストリーミングサービス(OSS、YouTube、デイリモートなど)のIFrameプレーヤーAPI機能を、JavaScriptで活用して新しい革新的なビデオキュレーションサービス(VCS)を具現する。
【0027】
本発明に係るビデオキュレーションサービス(VCS)は、視聴者の検索キーワードに応じて、オープンストリーミングサービス(OSS)のビデオコンテンツを検索し、検索結果(リスト)をテキスト又はサムネイル形式で提供し、視聴者がこのうちいずれか一つを選択する場合、当該ビデオをビデオIFrame(Video Inline Frame:VIF)ウィンドウで再生する機能に基づいて、
(a)任意の第三者がサブタイトルを追加して掲示できるようにすることによって、オープンストリーミングサービス(OSS)のビデオコンテンツを、「サブタイトルが外在的な方式で追加されたビデオ」、すなわち、サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)にアップグレードさせ、
(b)前記サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)を視聴者が外部ページに簡単にIFrame埋め込みできるように、「カスケード分枝型IFrame(Cascading Forked Iframe:CFIF)」埋め込み方式を提供し、
(c)学習指向の組織の活動をする人が前記サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)を利用して学習指向のメンバーのためのキュレーションサービスを提供できるように、個別のメンバーの個別のビデオコンテンツに関する視聴状況情報(VSI)を提供し、
(d)学習指向の組織が自体Webに前記サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)をIFrameで埋め込む場合、メンバーのビデオコンテンツ視聴と関連して、「視聴IDコード値に基づいた視聴状況情報(VSI)」を当該学習指向の組織のサーバにサーバ対サーバ通信で提供することによって、当該学習指向の組織が、自分のデータベースで「サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)を利用する学習に関して「メンバーの学習/視聴を管理することができるようにする。
【0028】
以下、図面を参照して、本発明のビデオキュレーションサービス(VCS)の構成及び作用を、(i)デュプレックス同期並進、(ii)カスケード分枝型IFrame、(iii)学習/視聴管理のための視聴状況情報(VSI)取得及び提供、及び(iv)IFrameプレーヤーAPIを使用してサブタイトル付きビデオコンテンツについての視聴状況情報(VSI)の提供、の項目に分けて説明する。
【0029】
(I)サブタイトルの作成・追加(デュプレックス同期並進)
本発明の第一の課題は、任意の第三者が、オープンストリーミングサービス(OSS)あるいはビデオパブリッシャーの権益を侵害しない方式で、サブタイトル(subtitle)、例えば、翻訳字幕を自由に付け加えて提供できることによって、言語の障壁を越えてビデオコンテンツをグローバルに配信できるようにする一方、ビデオパブリッシャー及び視聴者からなる2種の参加者カテゴリ構造のオープンストリーミングサービス(OSS)エコシステムを、ビデオパブリッシャー、視聴者及びサブタイトルリストからなる3種の参加者カテゴリ構造のエコシステムに拡張することである。このようにサブタイトルを自由に作成して追加する第三者を、本明細書では「サブタイトルリスト(Subtitlist)」と称する。
【0030】
図2は、本発明の一実施形態に係るビデオキュレーションサービス方法において、ビデオパブリッシャー、視聴者及びサブタイトルリストが互いに相互作用する過程を説明するための図である。
図2に示すように、本発明の一実施形態に係るビデオキュレーションサービス方法において、サブタイトルリスト106は、パソコン(PC)、ノートパソコン(ラップトップ)などのサブタイトルリスト端末107を用いて、本発明に係るビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101がWeb上のIFrameを通じて示すオープンストリーミングサービス(OSS)サーバ102で提供される所定のビデオコンテンツ113に対するサブタイトルデータ118を作成し、これをビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101にアップロードする。前記サブタイトルデータ118のアップロードは、ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101が提供する所定のサブタイトルアップロードユーザインターフェース(UI、図示せず)、例えば、Webページ(図示せず)を介して行われる。前記サブタイトルアップロードユーザインターフェースで生成されたサブタイトルデータ118は、サブタイトルの再生時点(時間情報)についてのサブタイトル再生ポイント情報(Subtitle Paly Point Info:SPPI)を含む。すなわち、ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101が提供するサブタイトル作成用Webを利用して、サブタイトルリストがサブタイトル118を作成する際、サブタイトルリスト106は、ビデオ再生時間(VPT)のどのポイントからどのポイントまでサブタイトル118のどの区間が再生されるかを示す情報、すなわち、サブタイトル再生ポイント情報(SPPI)を入力する。
【0031】
前記ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101は、視聴者104の選択、命令などの要求222に応じて、ビデオコンテンツ視聴用Webページまたはアプリページ140のソースファイル111を視聴者端末に送信し、視聴者端末でビデオコンテンツ視聴用Webページまたはアプリページ140を駆動させる。前記ビデオコンテンツ視聴用Webページまたはアプリページ140は、オープンストリーミングサービス(OSS)サーバ102から送信されたビデオコンテンツ113を再生するビデオIFrame(VIF)ウィンドウ142と、ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101から送信されるサブタイトルデータ118を外在的に再生するサブタイトルウィンドウ(Exterior Subtitle Frame:ESF)141と、を備える。
【0032】
また、前記ビデオコンテンツ視聴用Webページまたはアプリページ140は、オープンストリーミングサービス(OSS)サーバ102が提供するIFrameプレーヤーAPI(application program interface)114を用いて、前記ビデオIFrame(VIF)ウィンドウ142で再生されるビデオコンテンツ113の再生時間(VPT)などのプレーヤーステータス情報(Player Status Info:PSI)115を検出し、前記サブタイトルデータ118に含まれるサブタイトル再生ポイント情報(SPPI)を検出し、前記ビデオコンテンツ113の再生時間(VPT)と同期化して、サブタイトル118をサブタイトル(ESF)ウィンドウ141で再生させる。プレーヤーステータス情報(PSI)115は、プレーヤーのオン/オフを知らせる信号などで、YouTube、Daily Motionなどの主要なオープンストリーミングサービス(OSS)102の場合、IFrameプレーヤーAPI114を活用すると、プレーヤーステータス情報(PSI)115を把握することができる。
【0033】
前記ビデオIFrame(VIF)ウィンドウ142とサブタイトル(ESF)ウィンドウ141との間の同期化と関連して、前記ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101が提供するユーザWebページ/アプリページ140内において、ビデオIFrame(VIF)ウィンドウ142で作動しているオープンストリーミングサービス(OSS)のIFrameプレーヤーから、IFrameプレーヤーAPIを使用してビデオ再生時間(VPT)などのプレーヤーステータス情報(PSI)115を頻繁な間隔(例えば、0.1秒間隔)で把握し、前記サブタイトルデータ118に含まれているサブタイトル再生ポイント情報(SPPI)を検索し、前記ビデオ再生時間(VPT)に該当するサブタイトル再生ポイント情報(SPPI)値を有するサブタイトル118区間を見つけ、サブタイトル118の区間を前記サブタイトルウィンドウ(ESF、141)に表示する、同期JavaScript(Synchronization JavaScript:SJS)143を実現する。
【0034】
また、前記ビデオコンテンツ視聴用Webページまたはアプリページ140は、同期JavaScript(SJS)143を用いてビデオコンテンツ再生時間(VPT)などのプレーヤーステータス情報(PSI)115を周期的に(例えば、1秒の間隔で)ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101に送信することにより、ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101が視聴者104のビデオコンテンツ視聴状況情報(VSI、例えば、ユーザがいつどの区間からどの区間まで視聴したかに関する情報)を演算できるようにする。
【0035】
本発明に係るビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101の機能について以下により詳しく説明する。
【0036】
(1)サブタイトルリスト106は、サブタイトル再生ポイント情報(SPPI)を含むサブタイトルデータ118を入力することができるユーザインターフェース(UI、図示せず)、例えば、Webページを提供する。
【0037】
(2)ビデオコンテンツ視聴用Web又はアプリページ140のソースファイル600、例えば、HTMLページ(
図6~
図8参照)は、次の(2.1)及び(2.2)を含むので、ビデオIFrame(VIF)ウィンドウ142の外部に存在するサブタイトル(ESF)ウィンドウ141においてビデオコンテンツ113とサブタイトル118とが同期化されて再生される:
(2.1)サブタイトル118が再生される別途のサブタイトル(ESF)ウィンドウ141を生成するコード(
図6の602,HTMLソースコードの11~13行;
図8の802,HTMLソースコードの121~122行目);
(2.2)オープンストリーミングサービス(OSS)サーバ102が提供したIFrameプレーヤーAPI114と連動する、次の(2.2.1)~(2.2.6)のようなデータやロジックのコードを含む同期JavaScript143(
図6、
図7及び
図8のソースファイルの15~110行目);
(2.2.1)オープンストリーミングサービス(OSS)サーバ102のIFrameプレーヤーAPI初期化612(
図6の15~20行目)、
(2.2.2)オープンストリーミングサービス(OSS)サーバ102のビデオコンテンツ113を識別して接続できるIFrameソース情報601、
(2.2.2)サブタイトルのフローを制御するためのサブタイトル再生ポイント情報(SPPI)を含む、前記(1)により得られた、サブタイトルデータ(818、
図8の97~111行目);
(2.2.3)前記IFrameプレーヤーAPI114により、オープンストリーミングサービス(OSS)サーバ102が提供したIFrameページに組み込まれた機能(すなわち、IFrameプレーヤー)から、ビデオフローによるビデオ再生時間(VPT)を、ビデオフローとサブタイトルフローとを円滑に同期化できる頻度(例:0.1秒間隔)で検出するロジック701、
(2.2.4)前記サブタイトル再生ポイント情報(SPPI)を検索して、ビデオ再生時間(VPT)に合わせて流すべきサブタイトル区間を検出するロジック(702);
(2.2.5)前記ビデオ再生時間(VPT)に該当するサブタイトル区間を前記サブタイトル(ESF)ウィンドウ141で同期化して再生する(synchronized play)ロジック703、及び
(2.2.6)前記ビデオ再生時間VPT又は(これと別途に、前記JavaScript143がIFrameプレーヤーAPI114によりビデオ再生のオン/オフ状態を把握した)プレーヤーステータス情報(PSI)115を総称するビデオ-進行-チェック情報を、視聴者104がどこからどこまで視聴したかを(追って、ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101による演算で)把握するのに十分な頻度(例えば、1秒間隔)で前記ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101に送信するロジック(図示せず)。
【0038】
すなわち、オープンストリーミングサービス(OSS)サーバ102のビデオコンテンツ113がビデオIFrame(VIF)ウィンドウ142、例えば、
図5の542及び
図9の952)においてIFrameで再生され、その外部に別途に存在する、すなわち、外在的な空間であるサブタイトル(ESF)ウィンドウ141(例えば、
図5の541及び
図9の951)においてサブタイトル118が再生され、前記同期JavaScript(SJS)143によりビデオコンテンツフローとサブタイトル118フローとが同期化される。本明細書では、これをデュプレックス同期並進(Duplex Synchronized Parallel Play)と称する。サブタイトル(ESF)ウィンドウ141がビデオIFrame(VIF)ウィンドウ142の外部に存在するのでデュプレックス(2層)であり、ビデオIFrame(VIF)ウィンドウ142でのビデオコンテンツのフローと、サブタイトル(ESF)ウィンドウ141でのサブタイトルのフローとが同期化されて並んで進行するので同期並進である。
【0039】
本発明に係るサブタイトルの作成・掲示のためのデュプレックス同期並進構造が、ビデオパブリッシャー169及びオープンストリーミングサービス(OSS)102提供者の権益を侵害しないという理由は、第一に、ビデオIFrame(VIF)ウィンドウ142の外部にサブタイトル(ESF)ウィンドウ141が存在するので、オープンストリーミングサービス(OSS)の出版権を侵害しなく、第二に、オープンストリーミングサービス(OSS)のビデオコンテンツ113が言語や文化の障壁を越えて伝播され、再生回数(視聴回数)が増加することにより、オープンストリーミングサービス(OSS)の広告収益が増大し、第三に、オープンストリーミングサービス(OSS)がビデオパブリッシャー169に分配する収益もまた増加することにより、ビデオパブリッシャー(著作権者)169の利益が増大するからである。すなわち、本発明は、オープンストリーミングサービス(OSS)及びビデオパブリッシャー169の権益を侵害しない方式で、任意の第三者106がサブタイトルを自由に作成して掲示することを可能にする。
【0040】
本発明はまた、前記サブタイトル118が翻訳である場合、ビデオパブリッシャー169の著作権をさらに保護するための技術的手段として、
(1)ビデオキュレーションサービス(VCS)101運営者が、例えば、ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101のプログラムにより、新たに追加されたサブタイトル118が翻訳であるか否かを判断するステップ(ある場合は、コメント、注釈がサブタイトル118であってもよい)と;
(2)ビデオキュレーションサービス(VCS)101運営者が「翻訳」と判断したサブタイトル118を、ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101において「翻訳」としてマーク(marking)した場合、ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101は、(a)本発明に係るビデオキュレーションサービス(VCS)を簡略に説明する内容、(b)サブタイトル(ESF)ウィンドウ141で再生される翻訳サブタイトル118が、ビデオキュレーションサービスユーザ106により追加されたことを知らせる内容、(c)サブタイトル(ESF)ウィンドウ141での翻訳追加に対して「反対(disapproval)」したい場合は、電子メールアカウントや特定ページURLなど、反対意見を送る方法を知らせる内容、などを含むメッセージを自動的に生成した後、(d)これを、当該ビデオコンテンツ11が掲示されたオープンストリーミングサービス(OSS)102ページにおけるコメントに自動的に入力できるようにするステップと;
(3)ビデオパブリッシャー169が前記「(2)」の方法によって反対意見を示した場合、ビデオキュレーションサービス(VCS)運営者が、その理由と共に、ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101に確認・入力する場合、当該翻訳サブタイトル118が、ビデオキュレーションサービス(VCS)のWebページ/アプリページ140から自動的に削除されるステップと;
(4)ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101が、上記削除事実とその理由を、翻訳サブタイトルリスト106に電子メール又はそれに相当する経路で通知するステップと;
(5)ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101が、上記削除事実を、ビデオパブリッシャー169に電子メール又はそれに相当する経路で通知するステップと;
を含む方法及びシステムを提供する。
【0041】
本発明の提供するそのような事後的に行われる著作権保護補強方式を事後的補強(Ex Post Reinforcement:EPR)と称される。この場合、事後とは、一旦サブタイトルが掲示された後を意味する。
【0042】
本発明の以前に、IFrameプレーヤーAPI114を利用した革新的な第三者付加価値サービス(サードパーティの付加価値サービス)が存在しなかった理由は、革新的な第三者付加価値サービスになるためには、(a)オープンストリーミングサービス(OSS)102が直接具現することが困難なサービスであり(第三者サービスの必要性)、(b)視聴者104に対する明確なベネフィットを有するサービスでなければならず(視聴者ベネフィット)、(c)出版権を有するオープンストリーミングサービス(OSS)102及び著作権を有するビデオパブリッシャー169の権益を侵害しない方式のサービス(適法性)でなければならないからである。
【0043】
オープンストリーミングサービス(OSS)102が、ビジネスに関するさまざまな戦略や条件に関する判断(例えば、画面内で広告とサブタイトルとの間の空間競争に関する戦略的判断)のことから直接提供し難いサービスでなければ、オープンストリーミングサービス(OSS)102が直接サービスすればよいので、IFrameプレーヤーAPI114を利用する必要もなければ、第三者付加価値サービスも必要としない。また、視聴者に明確なベネフィットを与えることができなければ、革新的なサービスでもないだけでなく、サービス自体が成立できない。さらに、オープンストリーミングサービス(OSS)102の出版権やビデオパブリッシャーの著作権を侵害するならば、正常なサービスにはならない。これらの3つの要件を全て満たすことができいため、IFrameプレーヤーAPI114およびJavaScript143を使用した、第三者による革新的な付加価値サービスは存在していない。
【0044】
一方、本発明のサービス方法は、上記の要件をすべて満たしている。例えば、第三者によるサブタイトルの自由な作成・掲示という課題が、いかにして上記の要件を満たすかを説明すれば、次の通りである。
【0045】
第一に、第三者サービスの必要性
グローバルな巨大組織であるオープンストリーミングサービス(OSS)102の立場では、自体のWeb/アプリ(
図1の340)で任意の第三者による翻訳を自由に許可する場合、サービス運営要員の品質及び適合性管理への取り組みは行き過ぎる。このような付加価値サービスは、外部の第三付加価値サービス提供者が行う方が適している。また、オープンストリーミングサービス(OSS)102の立場では、翻訳サブタイトルを既存のビデオウィンドウ342に上書きして表示するならば、その空間おいて間欠的に重なって再生される帯広告と衝突することを甘受しなければならない。だからといって、翻訳サブタイトルウィンドウをビデオウィンドウ342の外部に引き出すと、既存のデザイン哲学と衝突するという問題がある。したがって、外在的なサブタイトル(ESF)ウィンドウ141は、第三付加価値サービス提供者によって提供された方がよい。
【0046】
また、オープンストリーミングサービス(OSS)102の立場では、任意の第三者により自由に作られた翻訳サブタイトルを既存のビデオウィンドウ342に上書きするならば、オープンストリーミングサービス(OSS)102やビデオパブリッシャー169が翻訳サブタイトル内容の正確性及びをレビューし承認したという印象や暗示を視聴者104に与えるということになる。
【0047】
また、オープンストリーミングサービス(OSS)102の立場では、任意の第三者(サブタイトルリスト)が自由に翻訳サブタイトルを追加できる場合、サブタイトルリストとビデオパブリッシャー169との間にどのような方式で収益を分配するかという、定義するのに非常に困難な問題と直面するようになる。したがって、サブタイトル(ESF)ウィンドウ141で再生されるサブタイトル及びそれを作成するサブタイトルリスト106に対する管理は、第三付加価値サービス提供者(VCS)101が行った方がよい。
【0048】
第二に、視聴者ベネフィット
本発明によれば、第一に、視聴者の中に、外国語のビデオに翻訳のサブタイトルを付けるか、或いは難しい内容のビデオにコメント/注釈サブタイトルを付ける、サブタイトルリストという新しいタイプの視聴者が存在できるようになり、第二に、後で詳述するように、視聴者の中に、オープンストリーミングサービス(OSS)102に存在する膨大なビデオコンテンツ113を使用して学習指向の組織を構築する、キュレーターと呼ばれる新しいタイプの視聴者が存在できるようになり、第三に、視聴者が言語と文化の障壁を越えて迅速に高品質のビデオコンテンツを楽しめるようになり、第四に、独自に確保したビデオ(inhouse-only video contents)でメンバーを教育させてきた学習指向の組織がオープンストリーミングサービス(OSS)102に存在する膨大なビデオコンテンツ113を教材として使用できるようになり、第五に、オープンストリーミングサービス(OSS)102視聴者が単純にエンターテインメントのために個別的に視聴してきた行動を越えて、学習/視聴に関するキュレーションサービスに参加できるようになった。
【0049】
第三に、適法性
本発明は、第一に、ビデオIFrame(VIF)ウィンドウ142の外部にサブタイトル(ESF)ウィンドウ141を配置するので、オープンストリーミングサービス(OSS)102の出版権を侵害せず、第二に、ビデオ再生回数(視聴回数)を高めるので、オープンストリーミングサービス(OSS)102及びパブリッシャー(掲示者)169の収益を増大させ、第三に、前述した事後的補強(EPR)によりパブリッシャー169の著作権をさらに保護するので、オープンストリーミングサービス(OSS)102又はビデオパブリッシャー169の権益を侵害しない。
【0050】
このように本発明は、第三者サービスの必要性、ユーザベネフィット、適法性など、IFrameプレーヤーAPI114を活用してオープンストリーミングサービス(OSS)102と連動する革新的な第三者付加価値サービスが満たさなければならない全ての要件を充足している。本発明は、IFrameプレーヤーAPI114を活用した、第三者付加価値サービスの発展のための扉を開くことによって、オープンストリーミングサービス(OSS)102サービスエコシステム自体を進化させた。
また、本発明によれば、サブタイトルリスト106によりオープンストリーミングサービス(OSS)102のビデオコンテンツ113がサブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)149に拡張され、言語と文化の障壁を越えて世界的な伝播力を有するようになった。視聴者は、世界の全ての国のパブリッシャーがアップロードする、非常に速い速度で積み上げられていくビデオコンテンツを理解し、吟味する機会を持つようになった。
【0051】
(II)外部ページへの埋め込み(カスケード分岐型IFrame)
本発明の他の実施形態によれば、掲示板、ブログなどの外部ページに書き込み権利を有する視聴者が、前記サブタイトル付きビデオ(SEV)149を外部ページにIFrameで容易に掲示することができる。すなわち、本発明は、前記サブタイトル付きビデオ(SEV)149を外部ページに埋め込むためのIFrame埋め込みコード(embedding code)を提供する。
【0052】
上記では、IFrameは、受け入れられるページ、本発明の場合、サブタイトル付きビデオ(SEV)149の提供する埋め込みコードを、外部ページ(受け入れるページ、通常の掲示板やブログ)にコピー及び貼り付ける方法と、受け入れられるページ側のサーバの提供するIFrameプレーヤーAPIと連動してIFrameのウィンドウ-大きさ、ボリューム、オン/オフなどの様々な機能を制御するJavaScriptを、受け入れるページのHTML内にプログラミングする方法と、の2つの方法があることを説明した。
【0053】
本発明に係るサブタイトル付きビデオ(SEV)149の外部ページへの埋め込みについて、
図4、
図5、
図9及び
図10を参照して説明する。
【0054】
図4は、通常のオープンストリーミングサービス(OSS)102であるYouTubeにより具現されるビデオコンテンツ113の一例を示す写真であって、アドレスウィンドウのドメイン471にオープンストリーミングサービス(OSS)102の提供者(YouTube)が表示されている。
【0055】
図5は、通常のオープンストリーミングサービス(OSS)102によって提供されるビデオコンテンツ113を、IFrameプレーヤーAPI114を利用して本発明に係るビデオキュレーションサービスページ140、501(www.esunbon.org)に埋め込んである状態を示す写真であって、ビデオコンテンツが再生されるビデオIFrame(VIF)ウィンドウ142、542の外部に位置したサブタイトル(ESF)ウィンドウ141、541及び同期JavaScript(SJS)143に検出されたビデオ再生時間(VPT)を示す情報ウィンドウ503が生成されている。ビデオIFrame(VIF)ウィンドウ542、142では、オープンストリーミングサービス(OSS)102のビデオコンテンツ113が再生されている。ビデオIFrame(VIF)ウィンドウ142,542の外部に存在するサブタイトル(ESF)ウィンドウ141,541では、サブタイトルデータ118,818が、同期JavaScript(SJS)143(
図6、
図7、
図8の15~110行目)によって、ビデオ再生時間(VPT)に同期されて再生される。同期JavaScript(SJS)143がIFrameプレーヤーAPI114を活用して非常に頻繁な頻度で把握したビデオ再生時間(VPT)は、この実施形態では、再生時間情報ウィンドウ503に続けて更新されて表示される。
【0056】
図9は、本発明の一実施形態に係るビデオキュレーションサービス(VCS)101のWebページ/アプリページ140、501が外部ページ、例えば、外部学習指向の組織のWebページやアプリページ901(https://stone.feople.tk)においてカスケード分枝型IFrame(CFIF)方式で再びIFrame埋め込まれている状態を示す写真であり、
図10は、
図9に示す外部学習指向の組織のWebページやアプリページ901においてカスケード分枝型IFrame(CFIF)方式でIFrame埋め込むための埋め込みソースコードの一例を示す図である。
図10のソースコードでは、9行目(「<iframe」で始まり「</iframe>」で終わる文字列、1001,1002)が埋め込みコードであり、埋め込みコードのうちのhttps://www.esubon.org/test/movie.php文字列が、
図9での埋め込まれるページ959を指すものであり、ソースページ501(https://www.esubon.org/test/movie.php)と呼ばれる。ソースページ501の内には、二重カスケード(ドメインが互いに異なるIFrameソース中の他のIFrameソース)として、一般的なアドレスウィンドウのURL表示方法ではなくJavaScript表示方法でオープンストリーミングサービス(OSS)102ドメイン471に存在するビデオID情報601、472(play_youtube=rElAie8_bVU)が含まれており、これと分枝して、通常の埋め込み-すなわち、埋め込みコードに示されているソースページ(https://www.esubon.org/test/movie.php)の中に存在するデータ-として、サブタイトル(ESF)ウィンドウ141、541の作成に関する情報602、802及び同期JavaScript(SJS)143(
図6、
図7、
図8のページソースの15~111行目)もまた含まれている。
【0057】
すなわち、本発明は、視聴者104が、サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)149、542+541、959を外部ページ901に簡単にIFrame埋め込みできるように、(a)同期JavaScript(SJS)143の一部を構成する、オープンストリーミングサービス(OSS)102ドメイン471に存在するビデオID情報472、601及びこれをIFrameで呼び出すための情報(
図6の15~31行目)と;(b)サブタイトル(ESF)ウィンドウ141、541フレーム生成に関する情報602、802と;(c)同期JavaScript(SJS)143の残りを構成している、ビデオアイフレーム(VIF)ウィンドウ142でのビデオフローと、サブタイトル(ESF)ウィンドウ141でのサブタイトル118、818フローと、を同期化するロジック(
図6、
図7、
図8の34~95行目)及びサブタイトルデータ118、818と;含む、カスケード分枝型IFrame(Cascading Forked IFrame:CFIF)埋め込みコードを提供する。
【0058】
すなわち、本発明によれば、埋め込みコード1001、1002に表示されているソースページ1002(https://www.esubon.org/test/movie.php)の内容中には、そのソースページ1002(https://www.esubon.org/test/movie.php)が属するドメイン501から外れた、オープンストリーミングサービス(OSS)102のドメイン471に存在している、ビデオコンテンツ113のID情報472と、当該ビデオを「IDフレーム中のIDフレーム」で呼び出すことができる情報と、が共に含まれている。すなわち、前記ビデオコンテンツ113及び前記サブタイトルデータ118を外部ページにIFrameで掲示する埋め込みコードは、前記ビデオキュレーションサービス(VCS)のドメインに含まれるソースページを呼び出す情報と、オープンストリーミングサービス(OSS)102のドメイン471に存在している、ビデオコンテンツ113のID情報472および当該ビデオコンテンツ113をIFrame内のIFrameで呼び出すことができる情報と、を共に含む。埋め込みコード(
図10の第9行目)1001、1002に含まれるIFrameソース1002が示すページの内容中に「ドメインが異なる他のIFrame」に関する情報601が含まれているという点で「カスケード」(cascading、二重埋め込み:埋め込みコード表面に露出しているドメインと、それに含まれる下位の埋め込みソースのドメインとが一致しない埋め込み)であり、これから分かれて、IFrameソース1002自体にロジックやデータが存在するという点で「分枝」である。この理由から、本発明の提供する埋め込みコード1002によるIFrame埋め込みは、「カスケード分枝型IFrame(cascading forked iframe:CFIF)」と称される。一方、通常の埋め込みは、埋め込みコードの表面に露出しているドメインに、埋め込まれるデータが存在する埋め込みである。
【0059】
(III)学習/視聴管理のための視聴状況情報の取得及び提供
本発明のさらに他の実施形態によれば、本発明は、(a)前記ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101に存在するWebページ/アプリページ140の一部(図示せず、以下「ギャラリー」)をキュレーター105に割り当て、キュレーター105は自分に割り当てられたページ(ギャラリー)に、サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)149のうち、見どころビデオや見るべきビデオに対する推奨リスト181を掲示し、(b)前記ギャラリーに会員として参加する視聴者(メンバー)104を募集182し、(c)前記各メンバーの個別のビデオコンテンツ113に関する視聴状況情報(VSI)183をビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101から提供され、(d)キュレーター105がメンバー104のビデオコンテンツ学習/視聴に関する情報183を提供184し、学習状態を管理や督励することを可能にする。すなわち、ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101がキュレーター105にメンバー104の視聴状況情報(VSI)183を提供する。
【0060】
本明細書において、キュレーター105は、「オープンストリーミングサービス(OSS)102が提供するビデオコンテンツ113を活用してメンバー104の学習/視聴を管理や督励することにより、組織やヒューマンネットワークを発展させようとする人」であって、例えば、サイバー学校、サイバー教会、サイバーNGOなどの学習指向の組織と関連した活動をする者である。メンバー104は、キュレーター105が提供する学習/視聴管理指導サービスを受けたい者である。キュレーター105が意味のある学習/視聴の管理や督励活動184を実行するためには、各メンバー104がいつ、どのポイントからどのポイントまで、所定のビデオコンテンツ113を視聴したかに関する情報、すなわち視聴状況情報(VSI)183をキュレーター105に提供しなければならない。したがって、視聴状況情報(VSI)183とは、「個別の視聴者104が個別のビデオ113をいつ、どのポイントからどのポイントまで視聴した」という情報を含む。
【0061】
視聴状況情報(VSI)183をキュレーター105に提供することにより、キュレーター105は、前記メンバー104の各人に対して、有意義な学習/視聴の管理や督励活動184を展開することができる。従来は、ブログや掲示板などに「見どころビデオ」や「必ず見るべきビデオ」をIFrameで掲示し、ビデオコンテンツを推奨し、これによる学習/視聴を助ける人々が多い。しかし、この場合、個別のメンバー104の個別のビデオコンテンツ113に関する視聴状況情報(VSI)183を得ることができない。視聴状況情報(VSI)183を確保できなければ、個別の視聴者(メンバー)104の学習/視聴のための有意義な管理や督励することができない。
【0062】
本発明は、ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101が視聴者(メンバー)104の視聴状況情報(VSI)183を確保し、キュレーター105に送信するために、本発明は、
(1)前記(I)の(2.2.6)で掲示された作業が実行されるステップ、すなわち、「前記同期JavaScript(SJS)143が、ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101が視聴状況情報(VSI)183を演算するのに十分な頻度で(例えば、1秒間隔で)、前記ビデオ再生時間(VPT)などのプレーヤーステータス情報(PSI)115を周期的に(例えば、1秒間隔で)ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101に送信するステップと、
(2)前記ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101が、プレーヤーステータス情報(PSI)115を用いて、当該視聴者104がいつ、どのポイントからどのポイントまで視聴したかに関する情報、すなわち、視聴状況情報(VSI)183を生成するステップと、
(3)前記ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101が、視聴状況情報(VSI)183をキュレーター105に提供するステップと、
を含む。
【0063】
したがって、本発明は、学習に参加するメンバー104を募集182して、ビデオコンテンツ113に関するメンバー104の学習/視聴の管理や督励活動184をするキュレーター105を設定することにより、前記ビデオパブリッシャー169、視聴者104及びサブタイトルリスト106からなる3種の参加者カテゴリ構造のオープンストリーミングサービス(OSS)エコシステムを、ビデオパブリッシャー169、視聴者104、サブタイトルリスト106及びキュレーター105からなる、
図2に示す、4種の参加者カテゴリ構造のオープンストリーミングサービス(OSS)エコシステムになお一層進化させた。
【0064】
(IV)
外部サーバとの連動:IFrameプレーヤーAPIを使用してサブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)についての視聴状況情報(VSI)の取得
図3は、本発明のさらに他の実施形態に係るビデオキュレーションサービス方法において、オープンストリーミングサービス(OSS)サーバ102、ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101、外部学習指向の組織サーバ、ビデオキュレーションサービスのWebページ/アプリページ140、及び外部学習指向の組織のWebページ/アプリページ150、の相互連動過程を説明するための図である。
図3に示すように、本発明のさらに他の実施形態によれば、学習指向の組織が、自体サーバ103が提供するWebページ/アプリページ150に、サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)159をIFrame方式で埋め込んで掲示し、サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)159についての自体メンバー109の視聴状況情報(VSI)189を自体サーバ103で照会できるようにする。
【0065】
このために、本発明は、(a)ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101が学習指向の組織サーバから、学習指向の組織の自体メンバーの正体を把握できる情報(以下、自体メンバーID情報)の代わりに、誰かは隠れているが、互いに異なる者であるということを知らせるユニーク性(uniqueness)のみを示す値(以下、視聴IDコード値187(例えば、ペルソンXn)を受け、(b)当該視聴IDコード値187の視聴状況情報(VSI)を取得して、当該視聴IDコード値187の視聴状況情報(VSI)189を学習指向の組織サーバ103へ引き渡す。前記視聴IDコード値187(Xn)は、特定の自体メンバーの真のIDが隠された状態で視聴主体の個別性のみを、例えば「ペルソンXn」の形態としてのみ教示するデータである。
【0066】
本実施形態に係る外部サーバとの連動方法では、サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)159をIFrameプレーヤーAPI方式で学習指向の組織の自体Webページ/アプリページ150に掲示できるように、サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)159に対するIFrameプレーヤーAPI163を提供し、学習指向の組織のサーバ103は、自体メンバー109に視聴IDコード値187(例えば、ファーソンXn)をユニークに発行し、学習指向の組織103のWebページ/アプリページ150には、自体メンバー109が前記サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)159を視聴する際、前記視聴視聴IDコード値187a(例えば、ペルソンX1)を同期JavaScript(SJS)153に引き渡すJavaScript165が含まれている。視聴視聴IDコード値187aが引き渡された同期JavaScript(SJS)153は、前記視聴IDコード値187a(例えば、ペルソンX1)と、ビデオ再生時間(VPT)などのプレーヤーステータス情報(PSI)とを、頻繁な間隔で(例えば、1秒)ペアの値(paired value)188として前記ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101に送信する。前記ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101は、これを蓄積演算して、視聴IDコード値187a(例えば、ペルソンX1)に該当する視聴状況情報(VSI)189を取得し、この視聴状況情報(VSI)189を、学習指向の組織のサーバ103に送信する。
【0067】
より具体的には、次の通りである。
(1)学習指向の組織サーバ103は、(a)視聴IDコード値187(例えば、ペルソンXn)を自体-各メンバー109に割り当て、(b)自体メンバー109がサブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)159を視聴するとき、サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)159のIFrameプレーヤーAPI163に視聴IDコード値187a(X1)を入力させる。前記視聴IDコード値187a(X1)の入力は、Webページ/アプリページ150に、当該動作を行うJavaScript165を埋め込んで具現することができる。前記学習指向の組織103が自作したWebページ/アプリページ150内に原住民として前記JavaScript165が存在するという意味で、これをアボリジナルJavaScript(Aboriginal JavaScript:AJS)165と称する。
【0068】
(2)この際、ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101は、IFrameプレーヤーAPI方式でサブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)159を提供し、学習指向の組織サーバ103は、所定の視聴IDコード値187a(X1)を有するメンバー109の選択、命令などの要求に応じて、ビデオコンテンツ視聴用Webページまたはアプリページ150のソースファイル123をメンバー端末に送信して、メンバー端末でビデオコンテンツ視聴用Webページまたはアプリページ150を駆動させ、サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)159を再生させる。
【0069】
(3)前記サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)159を再生するWebページ150に含まれる同期JavaScript(SJS)153は、前記アボリジナルJavaScript(AJS)165から前記視聴IDコード値187a(X1)の入力を受け、IFrameプレーヤーAPI163によって前記サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)159を再生させる。すなわち、所定の視聴IDコード値187a(X1)を有する自体メンバー109がサブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)159を選択して再生すると、前記学習指向の組織Webページ/アプリページ150に含まれるアボリジナルJavaScript(AJS)165は、前記メンバー109の視聴IDコード値187a(X1)を前記同期JavaScript(SJS)153に伝達し、前記同期JavaScript(SJS)153は、IFrameプレーヤーAPI163により前記サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)159を再生させる。
【0070】
(4)前記サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)159の駆動Webページ150に含まれる同期JavaScript(SJS)153は、入力された視聴IDコード値187a(X1)と、ビデオコンテンツ再生時間(VPT)などのプレーヤーステータス情報(PSI、前記「(I)」の「(2.2.6)」で明示した)とをマッチングさせたペアの値(paired value)188を、ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101に送信する。
【0071】
(5)ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバ101は、前記ペアの値188から、前記視聴IDコード値187a(X1)が指示するユニークな視聴主体が、あるサブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)159をいつ、どのポイントからどのポイントまで視聴したことを示す視聴IDコード値187a(X1)に対応する視聴状況情報(VSI)189情報を取得し、これを学習指向の組織サーバ103にサーバ対サーバ通信で送信する。
【0072】
前記視聴IDコード値187a(X1)に対応する視聴状況情報(VSI)189の送信を受けた学習指向の組織サーバ103は、視聴IDコード値187a(X1)が示す自体メンバー109を識別して、自体メンバー109に関する視聴状況情報(VSI)189情報を構築する。
【0073】
(V)IFrameプレーヤーAPI活用による第3付加価値サービス
本発明がIFrameプレーヤーAPI114、163を使用する方式は、オープンストリーミングサービス(OSS)102が提供するIFrameプレーヤーAPI114の既存の使用方式とは全く異なる。本発明は、第三者付加価値サービス(Value-Added Service)を提供するためにオープンストリーミングサービス(OSS)102のIFrameプレーヤーAPI114を使用し、本発明のIFrameプレーヤーAPI163を提供する。
【0074】
既存のIFrameプレーヤーAPI114が使われてきた方式では、オープンストリーミングサービス(OSS)102が自体のWeb/アプリ(
図1の340)で提供する機能の一部を、受け入れるページ側が、そのユーザをして便利に利用できるようにIFrameプレーヤーAPIを使用してきた。例えば、Twitterなどの、非常に詳細かつ豊富な、オープンストリーミングサービス(OSS)102が提供するIFrameプレーヤーAPI114を使用するサービスにおいても、既存のオープンストリーミングサービス(OSS)102が提供している機能の一部のみを提供している。Twitter(受け入れるページ)にYouTube(受け入れられるページ)を埋め込む場合を例として説明する。
【0075】
(1)IFrameプレーヤーAPIと連動するJavaScriptが使用する埋め込みソースURL処理
図11は、外部ページにおいて通常のオープンストリーミングサービス(OSS)のIFrameプレーヤーAPIを使用する状態を示す写真である。
図11に示すように、ユーザは、簡単に、YouTubeのユーザページ1101のアドレスウィンドウに表示されているURL1171をキャプチャーしてTwitterに入力1102すればよい。余計に「より正確にしてみる」という意欲でYouTubeページ1101から埋め込みコード1172を見つけて入力するか、あるいは、埋め込みコード1172に含まれている埋め込みソース1173を見つけて入力すると、むしろ埋め込みに失敗する。
【0076】
前記YouTubeユーザページURL1171を入力されたTwitterサーバ(図示せず)は、それから、IFrameプレーヤーAPIとの連動に使用するビデオソース情報1173の一部、「G-XVmvfqaOU」)を抽出する。このように、「オープンストリーミングサービス(OSS)ユーザページのURL1171からIFrameプレーヤーAPIに使用するビデオソース情報1173の一部(「G-XVmvfqaOU」)を抽出すること」は、IFrameプレーヤーAPIに含まれる機能ではないが、Twitterのように、IFrameプレーヤーAPIを使用してオープンストリーミングサービス(OSS)をIFrameで埋め込むサービスでは、ユーザの便宜のために、ほぼ必須的に実現すべき機能である。
【0077】
(2)サムネイル
Twitterは、ユーザのページURL1171から抽出したオープンストリーミングサービス(OSS)ビデオソース情報1173の一部(「G-XVmvfqaOU」)を取得し、サムネイル1103としてYouTubeページを示す。ユーザがサムネイル1103をクリックすると、ビデオウィンドウ1104が活性化され、再生が行われる。
【0078】
(3)レジューム再生(続き再生)
Twitterサーバは、ユーザが視聴を続けている間に、ビデオ再生時間(VPT)又はプレーヤーステータス情報(PSI)を周期的に蓄積して、ユーザがどの区間からどの区間まで視聴したのか、視聴状況情報(VSI)情報を作り出す。ユーザがTwitterを閉じ、あるいはビデオが埋め込まれているページを閉じてから、再度当該ビデオを再生すると、Twitterは、前記視聴状況情報(VSI)に基づいて、IFrameプレーヤーAPIが提供する「特定のポイントを指定してビデオ再生を開始できる機能」を使用して、「レジューム再生(続き再生)」を実行してくれる。
【0079】
サムネイル、レジューム再生によって代表される上記の特徴は、Twitterなどの非常に詳細かつ豊富な「IFrameプレーヤーAPI」機能を具現したサービスの限界である。すなわち、IFrameプレーヤーAPIが使用されてきた既存の方式は、「オープンストリーミングサービス(OSS)が提供している機能の部分集合」を自分のサービスに具現することに過ぎないものである。
【0080】
Twitterでは、(a)最初はサムネイルを提示し、ユーザがそれをクリックすることでビデオウィンドウとして表示する機能(サムネイル機能)、(b)ユーザが視聴しているビデオを停止した後、再度そのビデオを視聴したいときに続きから再生する機能(レジューム再生機能)、などを具現するための目的でIFrameプレーヤーAPIを使用している。ところが、サムネイル機能やレジューム再生機能は、結局、オープンストリーミングサービス(OSS)が自体のWebページ/アプリページで提供する機能の一部に過ぎない。すなわち、IFrameプレーヤーAPIは、Twitterのように非常に詳細かつ豊富に活用されている場合でも、オープンストリーミングサービス(OSS)が自体のWebページ/アプリページで提供する機能の一部(サブセット:subset)を、「受け入れるページ」(Twitterページ)に具現するためにのみ使用されてきたのである。
【0081】
一方、本発明は、外在的なサブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)140を外部ページにIFrameで埋め込むためのCFIF埋め込みコード提供し、学習指向の組織を形成したいキュレーター105と、そのような組織に参加したい視聴者とを繋げるキュレーション、学習指向の組織が、自体のWebページ/アプリページ150にサブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV、159)をIFrameで埋め込むことができるようにする「サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)IFrameプレーヤーAPI」を提供し、そのような方式で埋め込まれたサブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV、159)についての自体メンバーの視聴状況情報を提供することを特徴とする外部サーバとの連動、などの既存には存在しない、革新的な第三者付加価値サービスのために、創造的な方法でIFrameプレーヤーAPIを使用する。本発明は、IFrameプレーヤーAPIを活用して、オープンストリーミングサービス(OSS)やビデオパブリッシャーの権益を侵害しない適法な方式で、革新的な第三者付加価値サービスを実現したものである。
【0082】
上述したように、本発明において、オープンストリーミングサービス(OSS)は、(a)誰でもビデオコンテンツを掲示したり視聴したりできる、(b)検索APIを提供する、(c)外部へのIFrame連動を提供する、(d)IFrame内で行われるオープンストリーミングサービス(OSS)によるビデオストリーミングに対して、これを受け入れているページ(受け入れるページ)作成者が、ビデオ再生関連情報を取得したりビデオ再生方式を操作したりできるように「IFrameプレーヤーAPI」を提供する、というストリーミングサービスを意味する。YouTubeやデイリーリモートなどの主要なサービスはすべて、上述のオープンストリーミングサービス(OSS)の属性を有する。このようなオープンストリーミングサービス(OSS)と連動して、本発明は、以下の効果を達成する。
【0083】
(i)統合の観点:第一に、本発明は、複数のオープンストリーミングサービス(OSS)のビデオコンテンツを、本発明が提供するビデオキュレーションサービス(VCS)ドメインで検索し、視聴することができる。
【0084】
(ii)サブタイトルリスト
第二に、本発明は、誰もが言語や文化の障壁を越えてグローバルレベルでのオープンストリーミングサービス(OSS)の高品質なビデオコンテンツにアクセスできるようにしたいという外国語習熟者が、サブタイトルを自由に作成・掲示できる参加者の範疇、すなわちサブタイトルリストになるようにする一方、その貢献により生み出された「サブタイトル付きビデオ」(SEV)を視聴者が楽しめるようにし、これにより、ビデオパブリッシャーおよび視聴者からなる2種の参加者カテゴリ構造の既存のオープンストリーミングサービス(OSS)エコシステムを、ビデオパブリッシャー、視聴者およびサブタイトルリストからなる3種の参加者カテゴリ構造のオープンストリーミングサービス(OSS)エコシステムに進化させることができる。
【0085】
一方、高画質カメラを搭載したスマートフォンが広く普及し、誰でもどこでもいつても(anybody、any place、any time)ビデオを作成できる一方、SNSなどの個人視点による(individual-perspective-based)コミュニケーションが広く普及しており、オープンストリーミングサービス(OSS)ビデオコンテンツの蓄積と流通が爆発的に増加している。そのため、一方では、言語や文化の壁を越えて良質なオープンストリーミングサービス(OSS)ビデオの普及(伝播)を望む外国語習熟者が多くなり、他方では、外国語で作られた良質のオープンストリーミングサービス(OSS)ビデオを自国語で視聴して楽しみたい視聴者の強いニーズがある。それにもかかわらず、既存のオープンストリーミングサービス(OSS)は、第三者によるサブタイトルの自由な作成・掲示を促進するポリシーを講じていない。
【0086】
本発明では、オープンストリーミングサービス(OSS)及びビデオパブリッシャーの権益を侵害しない方式で、すなわち、オープンストリーミングサービス(OSS)のビデオが再生されるIFrame(ビデオIFrame(VIF)ウィンドウ142の外部にサブタイトル(ESF)ウィンドウ141を配置し、ビデオIFrame(VIF)ウィンドウ142でのビデオフローとサブタイトル(ESF)ウィンドウ141でのサブタイトルフローとを同期化する、デュプレックス同期並進(synchronized duplex parallel play)方式で、任意の第三者がサブタイトルを自由に作成・掲示することができる。
【0087】
(iii)外部ページのための埋め込みコード
第三に、本発明では、視聴者が、掲示板、ブログなどに、本発明に係るサブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)149をIFrameで埋め込むことにおいて、(a)前記ビデオIFrame(VIF)ウィンドウ142に関しては、オープンストリーミングサービス(OSS)ドメインページで、すなわち「IFrame内のIFrame」で、カスケード二重埋め込み情報を含んでおり、(b)前記サブタイトル(ESF)ウィンドウ141及び同期JavaScript(SJS)143に関しては、ビデオキュレーションサービス(VCS)ドメイン内のページ内に存在する通常の埋め込み(埋め込みコードで示されたドメイン内のページに埋め込み関連情報が存在する埋め込み)情報を含む、カスケード分岐型IFrame埋め込みソースを指す埋め込みコードを提供することにより、視聴者がIFrame埋め込みを簡単に実行することができる。これにより、本発明に係るサブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)149は、本発明に係るビデオキュレーションサービス(VCS)のWebページ/アプリページ140への掲示に限定されるものではなく、無数に多くのブログや掲示板ページに容易に埋め込まれることができる。したがって、視聴者もまた、ビデオキュレーションサービス(VCS)が提供するWebページ/アプリページ140に必ずしもアクセスすることなく、本発明に係るサブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)149を楽しむことができる。
【0088】
(iv)キュレーション
第四に、本発明では、様々で豊富な良質のオープンストリーミングサービス(OSS)ビデオコンテンツを活用して、メンバーの学習/視聴の管理や督励活動を展開したい人々(キュレーター)のために、またビデオを使った学習活動に参加したい視聴者のために、(a)キュレーター自分が推奨するビデオをリスト形式で提示できるページ(ギャラリー)を各キュレーターに提供し、(b)ギャラリーにメンバー登録したメンバーの視聴状況情報(VSI)183をキュレーター106に提供することにより、(c)キュレーターが、メンバーに関する有意義な学習/視聴の管理を行うことができるようにし、(d)ビデオで学びたい視聴者が、有意義な学習ネットワークに参加することができるようにする。
【0089】
したがって、前記「サブタイトルリスト」の存在により、ビデオパブリッシャー、視聴者及びサブタイトルリストからなる3種の参加者カテゴリ構造に進化したオープンストリーミングサービス(OSS)エコシステムを、ビデオパブリッシャー、視聴者、サブタイトルリスト及びキュレーターからなる4種の参加者カテゴリ構造のオープンストリーミングサービス(OSS)エコシステムにさらに進化させることができる。
【0090】
(v)外部スクール
第五に、本発明では、(a)サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)149をIFrame方式で収容する学習指向の組織のWebページ/アプリページ150に含まれる前記アボリジナルJavaScript(AJS)165と連動する「サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)IFrameプレーヤーAPI」を提供する、(b)前記アボリジナルJavaScript(AJS)165は、メンバーがサブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)159を再生し始めると、学習指向の組織サーバ103がメンバー別に割り当てた視聴IDコード値187a(X1)を、前記サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)IFrameプレーヤーAPIにより、サブタイトル付きビデオコンテンツ(SEV)に埋め込まれている同期JavaScript(SJS)153に入力する、(c)同期JavaScript(SJS)153は、前記視聴IDコード値187a(X1)を前記ビデオ-進行-チェック情報とペア(pair)にまとめて、本発明に係るビデオキュレーションサービス(VCS)サーバに送信する、(d)ビデオキュレーションサービス(VCS)サーバは、前記視聴IDコード値187a(X1)及び前記ビデオ-進行-チェック情報がまとめられたペアの値を蓄積演算し、視聴IDコード値187a(X1)に基づく視聴状況情報(VSI)を確保して、それを学習指向の組織のサーバ103に送信する、ことを特徴とする外部サーバとの連動手段を提供する。したがって、学習指向の組織が、オープンストリーミングサービス(OSS)に掲示されている無数の良質のビデオコンテンツを、自体ビデオ教材として使用しながらも、メンバーの学習/視聴を管理や督励することができる。