(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-07
(45)【発行日】2024-10-16
(54)【発明の名称】同時IAB受信のためのビーム報告拡張
(51)【国際特許分類】
H04W 88/08 20090101AFI20241008BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20241008BHJP
H04W 92/20 20090101ALI20241008BHJP
H04B 7/08 20060101ALI20241008BHJP
【FI】
H04W88/08
H04W16/28
H04W92/20 110
H04B7/08 802
(21)【出願番号】P 2023524559
(86)(22)【出願日】2021-10-11
(86)【国際出願番号】 EP2021078000
(87)【国際公開番号】W WO2022084079
(87)【国際公開日】2022-04-28
【審査請求日】2023-06-21
(32)【優先日】2020-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513311642
【氏名又は名称】ノキア ソリューションズ アンド ネットワークス オサケユキチュア
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】ラドゥ,キース サリヤ ジャヤシンゲ
(72)【発明者】
【氏名】ワヌガ,ケヴィン
(72)【発明者】
【氏名】コーホネン,ユハ サカリ
(72)【発明者】
【氏名】キュダク,マーク
(72)【発明者】
【氏名】ケスキタロ,イルカ アンテロ
【審査官】久松 和之
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0349036(US,A1)
【文献】国際公開第2020/255274(WO,A1)
【文献】特表2022-516804(JP,A)
【文献】LG Electronics,Discussion on CSI framework for NR,3GPP TSG RAN WG1 #88 R1- 1702455,2017年02月07日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/08
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4、6
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のノードを用いて、少なくとも1つの第2のノードから前記第1のノードを用いて受信されたダウンリンクビームに対するビーム測定を実行するステップと、
前記第1のノードを用いて、前記第1のノードへのアップリンク送信のために少なくとも1つの第3のノードをスケジュールするステップと、
前記少なくとも1つの第3のノードを前記スケジュールするステップおよび前記ビーム測定を前記実行するステップに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のノードを用いて、前記少なくとも1つの第3のノードのビームと同時に受信されることができる前記ダウンリンクビームのうちの1つまたは複数を決定するステップと、
前記第1のノードを用いて、前記実行されたビーム測定の結果を送信するステップであって、前記結果は、前記少なくとも1つの第3のノードの前記ビームと同時に受信されることができる前記1つまたは複数の決定されたダウンリンクビームの指示を含むステップとを備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記第1のノードを用いて、前記少なくとも1つの第2のノードから構成を受信するステップであって、前記実行されたビーム
測定の前記結果を前記送信するステップは、前記受信された構成に少なくとも部分的に基づくステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のノードはモバイル終端と分散ユニットとに分割された統合アクセスバックホールノードを備え、前記第1のノードを用いて前記送信するステップは前記モバイル終端を用いて実行され、前記少なくとも1つの第3のノードを前記スケジュールするステップは前記分散ユニットを用いて実行されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
少なくとも1つのプロセッサと、
少なくとも1つの非一時的メモリおよびコンピュータプログラムコードとを備える装置であって、前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、
前記装置を用いて少なくとも1つの第2のノードから受信されたダウンリンクビームに対するビーム測定を実行するステップと、
前記装置へのアップリンク送信のために少なくとも1つの第3のノードをスケジュールするステップと、
前記少なくとも1つの第3のノードを前記スケジュールするステップおよび前記ビーム測定を前記実行するステップに少なくとも部分的に基づいて、前記少なくとも1つの第3のノードのビームと同時に受信されることができる前記ダウンリンクビームのうちの1つまたは複数を決定するステップと、
前記実行されたビーム測定の結果を送信するステップであって、前記結果は、前記少なくとも1つの第3のノードの前記ビームと同時に受信されることができる前記1つまたは複数の決定されたダウンリンクビームの指示を含むステップとを前記装置に実行させることを特徴とする装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記少なくとも1つの第2のノードから構成を受信するステップであって、前記実行されたビーム
測定の前記結果を前記送信するステップは、前記受信された構成に少なくとも部分的に基づくステップを前記装置にさらに実行させることを特徴とする請求項4に記載の
装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記少なくとも1つの第2のノードのうちの少なくとも1つからダウンリンクビームおよび前記少なくとも1つの第3のノードのうちの少なくとも1つからアップリンクビームを同時に受信するステップを前記装置にさらに実行させることを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つの第3のノードの前記ビームと同時に受信されることができる前記1つまたは複数のダウンリンクビームを決定するステップは、前記装置の受信パネル構成に少なくとも部分的に基づくことを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項8】
前記実行されたビーム測定の前記結果を送信するステップは、
前記装置の多重化モード、
前記ダウンリンクビームに対する1つまたは複数の制限、
前記ダウンリンクビームに対する制限がないという指示、
1つまたは複数の参照ビームの指示、
1つまたは複数の参照ビームペアの指示、
周波数内デュアルコネクティビティをサポートするように構成されたビームペア、または
前記ビーム測定を前記実行するステップに基づく指示のうち少なくとも1つを送信するステップをさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、
時間分割多重化モード、または
空間分割多重化モードのうちの1つで動作するステップを前記装置にさらに実行させることを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項10】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記少なくとも1つの第3のノードにアップリンクグラント構成を送信するステップであって、前記少なくとも1つの第3のノードの前記ビームと同時に受信されることができる前記1つまたは複数のダウンリンクビームを前記決定するステップは、前記アップリンクグラント構成を用いて示された前記装置の1つまたは複数のパネルに少なくとも部分的に基づくステップを前記装置にさらに実行させることを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項11】
前記ダウンリンクビームおよび前記少なくとも1つの第3のノードの前記ビームは、重複する周波数に関連付けられることを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項12】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、周波数内デュアルコネクティビティモードで動作するステップを前記装置にさらに実行させることを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項13】
前記実行されたビーム測定の前記結果を送信するステップは、前記少なくとも1つの第2のノードの少なくとも1つに前記結果を送信するステップを備えることを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つの第2のノードは少なくとも第1の親ノードおよび第2の親ノードを備え、前記少なくとも1つの第3のノードの前記ビームと同時に受信されることができる前記1つまたは複数のダウンリンクビームを前記決定するステップは、同時に受信されることができる前記第1の親ノードのうち少なくとも1つのダウンリンクビームおよび前記第2の親ノードのうち少なくとも1つのダウンリンクビームを決定するステップを備えることを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項15】
少なくとも1つのプロセッサと、
少なくとも1つの非一時的メモリおよびコンピュータプログラムコードとを備える装置であって、前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、
第1のノードに、第2のノードがダウンリンク送信のために使用するように構成される1つまたは複数のリソースの指示を送信するステップと、
前記第1のノードから、前記1つまたは複数のリソースのためのビーム報告を受信するステップであって、前記ビーム報告は、
前記ダウンリンク送信に対して前記第1のノードが実行した1つまたは複数のビーム測定の1つまたは複数の結果を含み、前記1つまたは複数の結果は、前記第1のノードが、少なくとも1つの第3のノードからの受信と同時に受信することができる前記1つまたは複数のリソースのうちの少なくとも1つのリソースの指示を備えるステップと、
前記少なくとも1つの指示されたリソースの1つまたは複数をアクティブ化するステップと、
前記1つまたは複数のアクティブ化されたリソースを用いて、前記第1のノードにダウンリンク送信を実行するステップとを前記装置に実行させることを特徴とする装置。
【請求項16】
前記第1のノードを用いて受信されることができる前記少なくとも1つのリソースの前記指示は、
前記第1のノードの多重化モード、
前記ダウンリンク送信に対する1つまたは複数の制限、
前記ダウンリンク送信に対する制限がないという指示、
1つまたは複数の参照ビームの指示、
1つまたは複数の参照ビームペアの指示、
または
周波数内デュアルコネクティビティをサポートするように構成されたビームペアのうち少なくとも1つを
さらに備えることを特徴とする請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記第2のノードがダウンリンク送信のために使用するように構成される前記1つまたは複数のリソースの前記指示は、前記第2のノードがダウンリンク送信のために使用するように構成された1つまたは複数のビームを備えることを特徴とする請求項15に記載の装置。
【請求項18】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記受信されたビーム報告を少なくとも1つの第4のノードに転送するステップを前記装置にさらに実行させることを特徴とする請求項15に記載の装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、
少なくとも1つの第4のノードから、少なくとも1つの第4のノードがダウンリンク送信のために使用するように構成される1つまたは複数のリソースの指示を受信するステップと、
前記第1のノードに、前記少なくとも1つの第4のノードから受信された前記指示を送信するステップとを前記装置にさらに実行させることを特徴とする請求項15に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
例示的および非限定的な実施形態は、概して通信に関し、より詳細には、NR/5Gネットワークにおけるバックホールリンクの使用を容易にすることに関する。
【背景技術】
【0002】
集中ユニットおよび分散ユニットを備えるNR/5GにおけるgNBについて、gNB/gNBの部分の間のバックホールを使用して、ユーザ機器とネットワークとの間で情報を中継することが知られている。
【0003】
前述の態様および他の特徴は、添付の図面に関連して以下の説明で説明される。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】
図1は、例示的な実施形態を実施することができる可能および非限定的なある例示的なシステムのブロック図である。
【
図2】
図2は、ネットワーク内の様々なデバイスの例を示す概略図である。
【
図3】
図3は、本明細書に記載の特徴を示す図である。
【
図4】
図4は、本明細書に記載の特徴を示す図である。
【
図5】
図5は、本明細書に記載の特徴を示す図である。
【
図6】
図6は、本明細書に記載の特徴を示す図である。
【
図7】
図7は、本明細書に記載の特徴を示す図である。
【
図8】
図8は、本明細書に記載のステップを示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、本明細書に記載のステップを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本明細書および/または図面に見出され得る以下の略語は、以下のように定義される。
3GPP:第3世代パートナーシッププロジェクト
5G:第5世代
5GC:5Gコアネットワーク
AMF:アクセスモビリティ管理機能
BH:バックホール
CLI:クロスリンク干渉
CRI:CSI-RS(チャンネル状態情報参照信号)リソースインジケータ
CSI:チャンネル状態情報
CSI-RS:チャンネル状態情報参照信号
CU:集中ユニット
DC:デュアルコネクティビティ
DU:分散ユニット
eNB(またはeNodeB):発展型NodeB(例えば、LTE基地局)
EN-DC:E-UTRA-NRデュアルコネクティビティ
en-gNBまたはEn-gNB:UEに対してNRユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供し、EN-DCにおいてセカンダリノードとして働くノード
E-UTRA:発展型ユニバーサル地上無線アクセス、すなわちLTE無線アクセス技術
FDM:周波数分割多重化
feMIMO:さらに拡張された多入力多出力
FFS:将来の研究のための
gNB(またはgNodeB):5G/NRのための基地局、すなわちUEに対してNRユーザプレーンおよび制御プレーンを提供し、NGインターフェースを介して5GCに接続されるノード
I/F:インターフェース
IAB:統合アクセスバックホールまたは統合アクセスバックホールすること
L1:レイヤ1
LTE:ロングタームエボリューション
MAC:媒体アクセス制御
MIMO:多入力多出力
MME:モビリティ管理エンティティ
MT:モバイル終端
multi-TRP:多送信受信ポイント
ngまたはNG:新世代
ng-eNBまたはNG-eNB:新世代eNB
NR:新無線
N/WまたはNW:ネットワーク
NZP:非ゼロ電力
PBCH:物理ブロードキャストチャンネル
PDCP:パケットデータ収束プロトコル
PHY:物理レイヤ
RAN:無線アクセスネットワーク
RF:無線周波数
RLC:無線リンク制御
RS:参照信号
RSRP:参照信号受信電力
RRH:リモート無線ヘッド
RRC:無線リソース制御
RU:無線ユニット
Rx:受信機
SDAP:サービスデータ適応プロトコル
SDM:空間分割多重化
SGW:サービングゲートウェイ
SMF:セッション管理機能
SS:セカンダリ同期信号
SSBRI:SS/PBCH(セカンダリ同期信号/物理ブロードキャストチャンネル)リソースブロックインジケータ
TCI:送信構成インジケータ
TDM:時間分割多重化
TRP:送信受信ポイント、例えば中継ノード
Tx:送信機
UE:ユーザ機器(例えば、典型的にはワイヤレスモバイルデバイス)
UPF:ユーザプレーン機能
WI:作業項目
【0006】
図1を参照すると、この図は、実施例が実施され得る可能なおよび非限定的なある例示的なブロック図を示す。ユーザ機器(UE)110、無線アクセスネットワーク(RAN)ノード170、およびネットワーク要素190が示されている。
図1の例では、ユーザ機器(UE)110は、ワイヤレスネットワーク100と無線通信している。UEは、ワイヤレスネットワーク100にアクセスすることができるワイヤレスデバイスである。UE110は、1つまたは複数のバス127を介して相互接続された、1つまたは複数のプロセッサ120と、1つまたは複数のメモリ125と、1つまたは複数のトランシーバ130とを含む。1つまたは複数のトランシーバ130の各々は、受信機(Rx)132と、送信機(Tx)133とを含む。1つまたは複数のバス127は、アドレスバス、データバス、または制御バスとすることができ、マザーボードまたは集積回路上の一連のライン、光ファイバまたは他の光通信機器などの任意の相互接続機構を含むことができる。1つまたは複数のトランシーバ130は、1つまたは複数のアンテナ128に接続される。1つまたは複数のメモリ125は、コンピュータプログラムコード123を含む。UE110は、いくつかの方法で実装され得る部分140-1および/または部分140-2の一方または両方を備えるモジュール140を含む。モジュール140は、1つまたは複数のプロセッサ120の一部として実装されるなど、モジュール140-1としてハードウェアで実装され得る。モジュール140-1は、集積回路として、またはプログラマブルゲートアレイなどの他のハードウェアを介して実装されてもよい。他の例では、モジュール140は、コンピュータプログラムコード123として実装され、1つまたは複数のプロセッサ120によって実行されるモジュール140-2として実装され得る。例えば、1つまたは複数のメモリ125およびコンピュータプログラムコード123は、1つまたは複数のプロセッサ120を用いて、ユーザ機器110に、本明細書で説明する動作のうちの1つまたは複数を実行させるように構成され得る。UE110は、ワイヤレスリンク111を介してRANノード170と通信する。
【0007】
この例におけるRANノード170は、UE110などのワイヤレスデバイスによるワイヤレスネットワーク100へのアクセスを提供する基地局である。RANノード170は、例えば、新無線(NR)とも呼ばれる5G用の基地局であり得る。5Gでは、RANノード170は、gNBまたはng-eNBのいずれかとして定義されるNG-RANノードであり得る。gNBは、UEに対してNRユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供し、NGインターフェースを介して5GC(例えば、ネットワーク要素190など)に接続されるノードである。ng-eNBは、UEに対してE-UTRAユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供し、NGインターフェースを介して5GCに接続されるノードである。NG-RANノードは、複数のgNBを含むことができ、これはまた、集中ユニット(CU)(gNB-CU)196およびDU195として示されている分散ユニット(DU)(gNB-DU)を含むことができる。なお、DUは、無線ユニット(RU)を含み、またはそれに結合され、制御し得る。gNB-CUは、gNBのRRC,SDAPおよびPDCPプロトコル、または1つまたは複数のgNB-DUの動作を制御するen-gNBのRRCおよびPDCPプロトコルをホストする論理ノードである。gNB-CUは、gNB-DUと接続されるF1インターフェースを終端する。参照符号198は、gNB-CU196とgNB-DU195との間などのRANノード170の遠隔要素とRANノード170の集中要素との間のリンクも示すが、F1インターフェースは参照符号198として示される。gNB-DUは、gNBまたはen-gNBのRLC、MACおよびPHYレイヤをホストする論理ノードであり、その動作はgNB-CUによって部分的に制御される。1つのgNB-CUは、1つまたは複数のセルをサポートする。1つのセルは、ただ1つのgNB-DUによってサポートされる。gNB-DUは、gNB-CUに接続されたF1インターフェース198を終端する。なお、DU195は、例えばRUの一部としてトランシーバ160を含むと見なされるが、このいくつかの例は、例えばDU195の制御下にあり、DU195に接続される個別のRUの一部としてトランシーバ160を有し得る。RANノード170はまた、ロングタームエボリューション(LTE)のための発展型NodeB(eNB)基地局、または任意の他の適切な基地局もしくはノードであり得る。
【0008】
RANノード170は、1つまたは複数のバス157を介して相互接続された、1つまたは複数のプロセッサ152と、1つまたは複数のメモリ155と、1つまたは複数のネットワークインターフェース(N/W I/F)161と、1つまたは複数のトランシーバ160とを含む。1つまたは複数のトランシーバ160の各々は、受信機(Rx)162と、送信機(Tx)163とを含む。1つまたは複数のトランシーバ160は、1つまたは複数のアンテナ158に接続される。1つまたは複数のメモリ155は、コンピュータプログラムコード153を含む。CU196は、プロセッサ152と、メモリ155と、ネットワークインターフェース161とを含み得る。なお、DU195はまた、自身の1つまたは複数のメモリおよびプロセッサ、および/または他のハードウェアを含み得るが、これらは示されていない。
【0009】
RANノード170は、いくつかの方法で実装され得る部分150-1および/または部分150-2の一方または両方を備えるモジュール150を含む。モジュール150は、1つまたは複数のプロセッサ152の一部として実装されるなど、モジュール150-1としてハードウェアで実装され得る。モジュール150-1は、集積回路として、またはプログラマブルゲートアレイなどの他のハードウェアを介して実装されてもよい。他の例では、モジュール150は、コンピュータプログラムコード153として実装され、1つまたは複数のプロセッサ152によって実行されるモジュール150-2として実装され得る。例えば、1つまたは複数のメモリ155およびコンピュータプログラムコード153は、1つまたは複数のプロセッサ152を用いて、RANノード170に、本明細書で説明する動作のうちの1つまたは複数を実行させるように構成される。モジュール150の機能は、DU195とCU196との間で分散されるなど、分散されてよく、またはDU195においてのみ実装されてよいことに留意されたい。
【0010】
1つまたは複数のネットワークインターフェース161は、リンク176およびリンク131などを介してネットワークを介して通信する。2つ以上のgNB170は、例えばリンク176を使用して通信することができる。リンク176は、有線または無線または両方であってもよく、例えば、5GのためのXnインターフェース、LTEのためのX2インターフェース、または他の規格のための他の好適なインターフェースを実装し得る。
【0011】
1つまたは複数のバス157は、アドレスバス、データバス、または制御バスとすることができ、マザーボードまたは集積回路上の一連のライン、光ファイバまたは他の光通信機器、ワイヤレスチャネルなどの任意の相互接続機構を含むことができる。例えば、1つまたは複数のトランシーバ160は、LTE用のリモート無線ヘッド(RRH)195または5G用のgNB実装用の分散ユニット(DU)195として実装されてもよく、RANノード170の他の要素は、場合によってはRRH/DUとは物理的に異なるロケーションにあり、1つまたは複数のバス157は、部分的に、RANノード170の他の要素(例えば、集中ユニット(CU)、gNB-CU)をRRH/DU195に接続するための、例えば光ファイバケーブルまたは他の適切なネットワーク接続として実装され得る。参照符号198はまた、適切なネットワークリンクを示す。
【0012】
本明細書の説明は、「セル」が機能を実行することを示すが、セルを形成する機器がその機能を実行することは明らかであろうことに留意されたい。セルは基地局の一部を構成する。すなわち、基地局ごとに複数のセルがあり得る。例えば、単一のキャリア周波数および関連する帯域幅に対して3つのセルがあってもよく、各セルは、単一の基地局のカバレージエリアがほぼ楕円形または円形をカバーするように360度エリアの3分の1をカバーする。さらに、各セルは単一のキャリアに対応することができ、基地局は複数のキャリアを使用することができる。したがって、キャリア当たり3つの120度セルと2つのキャリアがある場合、基地局は合計6つのセルを有する。
【0013】
ワイヤレスネットワーク100は、コアネットワーク機能を含んでもよく、1つまたは複数のリンク181を介して、電話ネットワークおよび/またはデータ通信ネットワーク(たとえば、インターネット)などのさらなるネットワークとの接続性を提供する、1つまたは複数のネットワーク要素190を含み得る。5Gのためのそのようなコアネットワーク機能は、アクセスモビリティ管理機能(AMF)および/またはユーザプレーン機能(UPF)および/またはセッション管理機能(SMF)を含み得る。LTEのためのそのようなコアネットワーク機能は、モビリティ管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイ(SGW)機能を含み得る。これらは、ネットワーク要素190によってサポートされ得る例示的な機能にすぎず、5G機能とLTE機能の両方がサポートされ得ることに留意されたい。RANノード170は、リンク131を介してネットワーク要素190に結合される。リンク131は、例えば、5GのためのNGインターフェース、またはLTEのためのS1インターフェース、または他の規格のための他の適切なインターフェースとして実装され得る。ネットワーク要素190は、1つまたは複数のバス185を介して相互接続された1つまたは複数のプロセッサ175と、1つまたは複数のメモリ171と、1つまたは複数のネットワークインターフェース(N/W I/F)180とを含む。1つまたは複数のメモリ171は、コンピュータプログラムコード173を含む。1つまたは複数のメモリ171およびコンピュータプログラムコード173は、1つまたは複数のプロセッサ175を用いて、ネットワーク要素190に1つまたは複数の動作を実行させるように構成される。
【0014】
ワイヤレスネットワーク100は、ハードウェアおよびソフトウェアネットワークリソースとネットワーク機能とを組み合わせて単一のソフトウェアベースの管理エンティティである仮想ネットワークにするプロセスであるネットワーク仮想化を実装することができる。ネットワーク仮想化は、しばしばリソース仮想化と組み合わされるプラットフォーム仮想化を含む。ネットワーク仮想化は、多くのネットワークまたはネットワークの一部を組み合わせて仮想ユニットにする外部、または単一のシステム上のソフトウェアコンテナにネットワークのような機能を提供する内部のいずれかとして分類される。なお、ネットワーク仮想化から生じる仮想化エンティティは、依然として、プロセッサ152またはプロセッサ175およびメモリ155およびメモリ171等のハードウェアを使用して、あるレベルで実装され、また、そのような仮想化エンティティは、技術的効果を生成する。
【0015】
コンピュータ可読メモリ125、155、171は、ローカル技術環境に好適な任意のタイプであってもよく、半導体ベースのメモリデバイス、フラッシュメモリ、磁気メモリデバイスおよびシステム、光学メモリデバイスおよびシステム、固定メモリおよびリムーバブルメモリ等の任意の好適なデータ記憶技術を使用して実装されてもよい。コンピュータ可読メモリ125、155、171は、記憶機能を実行するための手段であり得る。プロセッサ120、152、175は、ローカル技術環境に適した任意のタイプのものであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つまたは複数を含んでもよい。プロセッサ120、152、175は、UE110、RANノード170、および本明細書で説明する他の機能を制御するなど、機能を実行するための手段であり得る。
【0016】
一般的に、ユーザ機器110の様々な実施形態は、スマートフォン等の携帯電話、タブレット、無線通信能力を有する携帯情報端末(PDA)、無線通信能力を有するポータブルコンピュータ、無線通信能力を有するデジタルカメラ等の画像捕捉デバイス、無線通信能力を有するゲームデバイス、無線通信能力を有する音楽記憶および再生機器、ワイヤレスインターネットアクセスおよびブラウジングを可能にするインターネット機器、ワイヤレス通信能力を有するタブレット、およびそのような機能の組合せを組み込むポータブルユニットまたは端末を含むことができるが、それらに限定されない。
【0017】
図2を参照すると、ネットワーク100内の様々なデバイスの例を示す概略図が示されている。この例におけるネットワーク100は、マルチホップセルフバックホールをサポートし、それによって、5Gは、例えば次世代コア(NGコアまたはNGC)または発展型パケットコア(EPC)へのファイバ接続などを用いて、統合アクセスバックホール(IAB)ノード(12)とドナー(20)との間でパケットを輸送するために使用され得る。この例では、IABノード-1(14)、IABノード-2(16)およびIABノード-3(18)の3つのIABノード12が示されている。しかしながら、より多いまたはより少ないノード12が提供されてもよく、それらのトポロジーは変化してもよい。
図2はまた、ドナー20および様々なユーザ機器(UE)110を示す。各々のIABノードは、論理的に、アップストリームノードと通信するモバイル終端(MT)(例えば、IAB MT)と、ダウンストリームIABノードまたは加入者UE110と通信する分散ユニット(DU)(例えば、IAB DU)などのRAN構成要素とからなる。言い換えれば、IABノードのMT部分は、親ノードと通信するために使用されてもよく、IABノードのDU部分は、子ノードまたはUEと通信するために使用され得る。
【0018】
本明細書で説明する特徴は、概して、子リンクおよび親リンクを用いて/使用して同時に受信するための統合アクセスバックホール(IAB)ノードのスケジュールに関する。NR/5Gでは、gNBは、集中ユニット(CU)および分散ユニット(DU)がそれぞれgNBの機能のサブセットを実行する分割アーキテクチャを備え得る。IABノードのモバイル終端(MT)は、
図2に20で示すIABドナーなどの親ノードと通信することができる。IABドナーは、gNBの集中ユニットを含んでもよく、分散ユニットを含んでもよい。IABノードの分散ユニット(DU)は、子ノードまたはユーザ機器と通信することができる。例えば、
図2の例では、IABノード-1(14)のDUは、IABノード-3(18)と通信するように構成され得る。したがって、
図2の例では、IABドナー20は、バックホールを介してパケットをIABノード-1(14)に送信することができ、IABノード-1は、バックホールを介してパケットをIABノード-3(18)に転送することができ、IABノード-3は、パケットをUE110に送信することができる。このプロセスは、中継の形態と見なすことができる。しかしながら、IABノードがMTとDUの両方との同時受信を実行するように構成されるとき、いくつかのパケットは、MT受信とDU受信との間の周波数重複に起因して受信されないことがあり、すなわち、同じキャリア周波数がMTとDUの両方によって使用され得る。本開示の例示的な実施形態は、MTおよびDUの同時受信を容易にし得る、IAB MTによるアップリンク報告に関連し得る。本開示の例示的な実施形態は、IAB MTが単一の親とのバックホールリンク、または複数の親とのバックホールリンクを有するシナリオに関連し得る。
【0019】
ペアでないスペクトルFR2またはそれを使用した周波数内デュアルコネクティビティ(DC)シナリオでは、統合アクセスバックホールモバイル終端(IAB MT)は、それぞれが異なる親、すなわちIABノードまたはIABドナーからの複数のビームで受信を実行するようにスケジュールされ得る。IAB MT受信(RX)ビームフォーミングはハイブリッドビームフォーミングを用いて実装され得るので、パネル当たり1つのビーム(IAB MTパネル)のみがいつでも受信のために使用され得ることであり得る。しかし、単一のパネルが空間的に分離された親から2つのビームを受信する場合、2つのビームのうちの1つのビームのみの送信が上手く受信され得ることが理解され得る。IAB-MTが2種類のビーム(それぞれ異なる親からのビーム)を異なるパネルで受信する機能を明確に理解していないと、一方の親からの送信に失敗する可能性がある。
【0020】
本開示の例示的な実施形態において、周波数内DCシナリオは、IAB MTにおいて同時に受信され得るビームペアがネットワーク/親に向かって報告され得るように、拡張ビーム報告に依拠し得る。
【0021】
RAN1は、空間分割多重化/周波数分割多重化(SDM/FDM)動作(ケース#Aおよびケース#B)に合意し、ケース#6およびケース#7のタイミングモード、ダウンリンク/アップリンク(DL/UL)電力制御のための拡張、クロスリンク干渉(CLI)および/または必要に応じて、同時動作(送信および/または受信)をサポートするためのバックホール(BH)リンクの干渉測定に関して潜在的に、将来より詳細にこれらの多重化モードを考慮することが期待される。ケース#Aおよびケース#Bは、[Session notes for 8.10(Enhancements to Integrated Access and Backhaul), 3GPP TSG RAN WG1 Meeting #102-e]の合意において言及される:
「合意
WIDに基づき、以下の多重化ケースは、Rel-17における潜在的なサポートの範囲にある。
多重化ケースA:同時MT-Tx/DU-Tx
多重化ケースB:同時MT-Rx/DU-Rx
多重化ケースC:同時MT-Rx/DU-Tx
多重化ケースD:同時MT-Tx/DU-Rx
ケースAおよびケースBについてのさらなる研究は、少なくとも以下のシナリオである。
ペアでないスペクトル(FR1およびFR2帯域)で動作するシングルまたはマルチパネルIABノード
少なくとも以下のシナリオについてのケースCおよびケースDについてのさらなる研究:
ペアでないスペクトル(FR1およびFR2帯域)で動作するマルチパネルIABノード
FFS:要求される仕様レベルは、異なるケースをサポートするために影響する。Rel-17における任意の追加の仕様サポートは、リンクごとおよびネットワークごとに、干渉および信頼性の観点からの実行可能性を条件とするべきである。」
【0022】
この合意では、統合アクセスバックホール(IAB)ノードにおける同時受信は、以下の場合のための仕様を必要とし得ることに留意されたい。ケース#B(すなわち、同時モバイル終端受信および分散ユニット受信)をサポートするIABモバイル終端(MT)およびIAB分散ユニット(DU)であって、IAB MTが単一の親のみに接続する、IABモバイル終端(MT)およびIAB分散ユニット(DU)、ケース#BをサポートするIAB MTおよびIAB DUであって、IAB MTが複数の親に接続する(周波数内DCシナリオにおいてサポートされる場合)、IAB MTおよびIAB DU、時間分割多重化(TDM)をサポートするIAB MTおよびIAB DU、IAB MTは、(それが周波数内DCシナリオによってサポートされる場合)複数の親に接続する。最後の場合は、複数の親(多送信受信ポイント(Multi-TRP)ビーム報告)に接続するUEにも関連し得る。
【0023】
Rel-15では、ビーム報告がサポートされ、TS38.214[NR;データに対する物理レイヤ手順、3GPP]は、以下を取り込む。
「UEが、上位レイヤパラメータreportQuantityが「cri-RSRP」または「ssb-Index-RSRP」に設定されたCSI-ReportConfigで構成される場合、
-UEが「無効」に設定された上位レイヤパラメータgroupBasedBeamReportingで設定される場合、UEは、64を超えるCSI-RSおよび/またはSSBリソースに対する測定値を更新する必要がなく、UEは、各報告設定に対して異なるCRIまたはSSBRIを単一の報告nrofReportedRS(上位レイヤ構成)で報告する。
-UEが「有効」に設定された上位レイヤパラメータgroupBasedBeamReportingで設定される場合、UEは、64を超えるCSI-RSおよび/またはSSBリソースの測定値を更新する必要はなく、UEは、単一の報告インスタンスにおいて、各報告設定に対して2つの異なるCRIまたはSSBRIを報告しなければならず、CSI-RSおよび/またはSSBリソースは、単一の空間領域受信フィルタまたは複数の同時空間領域受信フィルタのいずれかを用いて、UEによって同時に受信され得る」
【0024】
TS38.331[無線リソース制御(RRC);プロトコル仕様、3GPP]は、
図4に示すCSI-ReportConfig情報要素を提示する。
【0025】
ビーム報告の強化に関するRAN1 feMIMOの議論は、R1-2007294のFL要約「複数Rxパネルを用いた同時マルチTRP送信に関するeメールの議論に関する要約」、Moderator(CATT)において以下を捉えている:
「L1-RSRPについて、TRP間ビームペアリングを容易にするための測定/報告拡張を考える
オプション-1:グループベースの報告
例えば、TRP間ペアリングを容易にするためのビーム制限。
オプション-2:非グループベースの報告
マルチビーム拡張に関する少なくとも以下の問題を評価および研究するが、これに限定されない
問題1:ビーム間干渉の考慮
問題2:グループベースの報告の場合、グループ当たりのグループおよび/またはビームの数の増加
問題3:UE Rxパネル関連ビーム測定/報告
注:「UEパネル」は、単に議論の目的で使用される
・提案1-1のオプション1/2の提案例。これらの例は、網羅的でも排他的でもないことに留意されたい。
オプション-1:
例1:UEが報告されたグループ内で同じまたは異なるSSIを有するビームを報告するように要求される場合、CMRリソースに構成された上位レイヤ構成インデックス(説明の目的でのみSSIとラベル付けされる)を導入する
例2:1つのCSIリソース設定は、グループベースの報告のための制限/要求を伴って、複数のCSI-RSリソースセット(その各々は、TRPに透明に対応する)を用いて構成され得る。例えば、一例として、グループ内で報告されるセット内のCSI-RSの最大数、例えば、1、2または4である。他の例として、グループ内で複数のCSI-RSリソースが報告される場合、各セットは、報告される少なくとも1つのCSI-RSリソースを伴うべきである。
オプション-2
例1:2つの非グループベースの報告設定は、UEがL1-RSRP測定結果を報告するように構成され、報告設定1はTRP1からのリソースを含み、別の報告設定2は第2のTRP2からのリソースを含む。2つの報告設定は、UEが2つの報告において報告されたビームを同時に受信することができることを知るように構成される
例2:2つの非グループベースの報告設定は、UEがL1-RSRP測定結果を報告するように構成され、報告設定1はTRP1からのリソースを含み、他の報告設定2は第2のTRP2からのリソースを含む。明示的なIDは、報告された各リソースに関連付けられる。異なるIDに関連付けられた報告されたリソースについて、それらはUEによって同時に受信され得る。同じIDに関連付けられた報告されたリソースについては、UEによって同時に受信することはできない。」
【0026】
UEは、同時に受信することができるビームペアを報告するオプションを有することができる。グループベースのビーム報告において、ビームペアは、単一の送信受信ポイント(TRP)または複数のTRPから選択され得るが、異なるTRPからのビームのペアを考慮するために、Rel-17 feMIMO(さらなる拡張多入力多出力)の議論が進行している。MTがRel-16/17UE MIMO能力をサポートすると仮定すると、これらのビーム報告特徴は、ある程度まで、同時送信の結果1つまたは複数の送信が正常に受信されないというIABノードの問題を処理するのに役立ち得る。しかしながら、このIAB問題は、周波数内DCとともに多重化ケース#B(すなわち、同時MT-Rx/DU-Rx)をサポートすることが、MTビームおよびDUビームの同時受信の整合をさらに必要とし得るので、UEグループベースのビーム報告または非グループベースのビーム報告によって暗示され得るものとは異なる解決策を必要とし得る。MTビーム利用可能性は、所与の瞬間にIAB DUによってどの子ノードまたはUEがスケジュールされるかに応じて変化し得る。この問題に対する解決策はまた、周波数内DCシナリオを超え、MTビームとDUビームとの同時受信が将来サポートされ得るので、概してケース#B動作に適用可能であり得る。
【0027】
本開示の例示的な実施形態は、単一の親シナリオとマルチ親シナリオの両方に適用可能であり得る。
【0028】
ここで
図3を参照すると、空間分割多重化(SDM)ケース#B(すなわち、同時MT-Rx/DU-Rx)および周波数内デュアルコネクティビティ(DC)におけるIAB動作の例示的なシナリオが示されている。
図3の例では、IABノードは、各々が異なる方向に向けられた4つのパネル(パネル#1、パネル#2、パネル#3、パネル#4)からなる。しかし、IABノードは、同様のまたは異なる構成で配置されたより多くのまたはより少ないパネルを備え得ることを理解されたい。
図3の例では、IABノードは、その近傍内の子ノード/UE(例えば、子ノード#1、子ノード#2)にサービス提供するために、1つの固定パネル(1つの方向のみをカバーする)またはいくつかのパネル(より多くの方向をカバーする)のいずれかを使用することができ、また、同じパネルのセットを使用して親(例えば、親#1、親#2)への/との接続を維持することができる。
【0029】
図3において、グループベースのビーム報告が本開示の例示的な実施形態に従って拡張されると仮定すると、周波数内DCサポートは、(x1,y1)、(x2,y1)、(x3,y1)、(x3,y2)、(x3,y3)のビームペアのうちの1つまたは複数を使用し得る。これらのビームペアは、親#1ビームおよび親#2ビームが異なるパネルで受信されることを可能にするので、実行可能であり得る。
図3の例では、親#1は、パネル#1に向かってビームx1およびビームx2を送信し、パネル#4に向かってビームx3を送信する。
図3の例では、親#2は、パネル#2に向かってビームy1を送信し、ビームy2およびビームy3は、パネル#1に向かって送信する。したがって、親#1のビームx1および親#2のビームy1は、異なるパネルと同時に受信されてもよく、親#1のビームx2および親#2のビームy1は、異なるパネルと同時に受信されてもよく、親#1のビームx3および親#2のビームy1は、異なるパネルと同時に受信されてもよく、親#1のビームx3および親#2のビームy2は、異なるパネルと同時に受信されてもよく、そして、親#1のビームx3および親#2のビームy3は、異なるパネルと同時に受信されてもよい。対照的に、親#1のビームx1および親#2のビームy2は、両方ともIABノードの同じパネル、パネル#1に向けられるので、同時に受信され得ない。より多くのまたはより少ない親が存在してもよく、親はより多くのまたはより少ないビームをIABノードに向けて送信してもよく、各パネルに向けられたビームの異なる組み合わせが可能であり得ることに留意されたい。
図3は、例を説明することを意図しており、本開示の範囲を限定するものではない。
【0030】
図3のIABノードは、MTおよびDUを備えると理解され得ることに留意されたい。ケース#Bの動作(すなわち、同時MT-Rx/DU-Rx)がIABノードのIAB MTおよびIAB DUで仮定される場合、子ノードにサービスを提供するために使用されるパネルは、周波数内DCサポートのために同時に使用され得ないので、周波数内DCサポートは、上記で報告されたすべてのビームペアを使用することができないことがある。また、周波数内DCサポートのために使用可能なビームペアの組合せは、IAB DUがULにおいてスケジュールしている子ノードが変化するにつれて変化し得る。例えば、子ノード#2がIABノードによってサービスされる場合、パネル#2は、親#1によって送信/受信されるビームy1のために使用されなくてもよい。しかしながら、ビームy1は、子ノード#1がIAB DUによってスケジュールされ、子ノード#2がスケジュールされないとき、子ノード#1が
図3の例ではIABノードのパネル#3に向かって送信し、そのパネル#3に向かってビームを送信するために親が示されないので、周波数内DCサポートのために利用可能であり得る。
【0031】
単一の親シナリオでは、ビーム使用に制約があり得ることにも留意されたい。例えば、親ノード#1が
図3から除去され、IABノードが親ノード#2のみによってサービスされる場合、ケース#Bの動作が、子ノード#2からのビームy1およびIABノードDU受信を介してIABノードMTによる同時受信を可能にしないという制約があり得る。
【0032】
本開示の例示的実施形態は、ビーム報告のためのより効率的なフレームワークを提供してもよく、これは、概して、周波数内DCおよび/またはケース#B動作の間の同時受信が、IABノードにビームの受信を失敗させ得るという前述の懸念を解決し得る。
【0033】
例示的な実施形態では、多重化ケース#B(すなわち、同時MT-Rx/DU-Rx)がIABノードにおいて有効にされることを可能にするように、ネットワークがより正確なフィードバック情報を取得し、伝送のために親ノードにおいてビームを選択するように、ビーム報告がIAB展開のために強化されてもよい。
【0034】
例示的な実施形態において、IAB MTが周波数内デュアルコネクティビティ(または単一の親シナリオ)によってサポートされ、IAB DUが同じリソースにおいてUL送信をスケジュールする(すなわち、IAB DUが同じリソースにおいてユーザ機器または子ノードから送信を受信することを期待する)とき、IABノードから親/ネットワークへのビーム報告は、多重化モード、多重化モードをサポートするときに適用される制限、および/またはネットワーク/親が、IAB DUがユーザ機器または子ノードからの送信を受信するようにスケジュールされている間にIAB MTにおいて同時に受信され得るビームペア(単一の親シナリオにおけるビーム)の変化を理解/決定することを可能にし得る任意の他の詳細を表す追加情報を搬送してもよい。
【0035】
例示的な実施形態において、IABノードからのビーム報告に含まれる追加の情報は、IAB DUが子ノードのUL送信をスケジュールする可能性を提供することを可能にしながら、IAB MTに向かうDL送信のために使用されるビームを決定/制限するためにネットワークによって使用され得る。
【0036】
例示的な実施形態において、IAB MTおよびDUは、異なる時間領域割り当てを使用する時間分割多重化(TDM)モードでIABノードが動作する場合、ビーム報告は、多重化モード、ビーム/パネル制限の欠如の指示、ビーム測定に基づくビームペアを用いた指示、許容可能なビームペアおよび/または参照ビームペアの指示を考慮する/含む。IAB MTは、ビーム報告に含まれる追加情報として、多重化モード(TDM)、ビーム/パネルの使用の制限がないという指示、および/またはIAB MTで/IAB MTを用いて行われたビーム測定に基づいてビームペア(例えば、グループベースのビーム報告、またはビームシングル親シナリオを使用する)とともに任意の他の指示を報告することができる。一変形形態において、報告されたビームペア(または複数のビーム)は、後の更新のために参照ビームペア(または複数のビーム)として使用され得る。IAB MTは、ビーム報告に含まれる追加の情報として、親が任意の多重化モードで周波数内DC接続をサポートするときに適用され得る複数のビームペアを有するように、複数のビームペア(十分な組み合わせ)を報告するように構成され得る。報告されたビームペア(または複数のビーム)はまた、IAB MTがサポートする参照ビームペアと見なされ得る。参照ビームペア(または複数のビーム)は、IAB MTによって/IAB MTを用いて行われるさらなる測定および報告に応じて、時間とともに固定または更新され得る。
【0037】
例示的な実施形態において、IAB MTおよびDUは同時受信で動作することができるケース#BでIABノードが動作するとき(すなわち同時MT-Rx/DU-Rx)、ビーム報告は、多重化モード、ビーム/パネル制限の指示、ビーム測定に基づくビームペアの欠如の指示および/またはビームペアの変化を考慮する/含む。一変形形態において、IAB MTは、ビームペアを用いて/用いずに(例えばグループベースのビーム報告を使用して)(単一の親シナリオにおけるビーム)、IAB MTにおいて/IAB MTを用いて行われたビーム測定に基づいて、ビーム報告に含まれる追加の情報として、多重化モード(SDM)、ビーム/パネルの使用のいくつかの制限があるという指示および/または任意の他の指示を報告してもよい。IAB MTが、ビーム/パネルの使用の特定の制限があるという指示、または任意の他の指示を報告するとき、IAB MTは、1つまたは複数の子ノードにサービス提供するためのIAB DUパネルの使用に基づいて、ビームペア(複数のビーム)に対する変更/制限を決定することができる。他の報告変形形態では、正確なビーム測定の有無にかかわらず、IAB MTは、ビーム報告に含まれる追加の情報として、以前に報告されたビームペア/ビームと比較して、またはTDMモードを使用するときの参照ビームペア/参照ビームと比較して、ビームペア(複数のビーム)の変化を報告することができる。
【0038】
例示的な実施形態では、IABノードがケース#B(すなわち、同時MT-Rx/DU-Rx)で動作し、以前とは異なる子ノードにサービス提供しているとき、ビームペア(複数のビーム)の変化は、(以前の方法を適用する)異なる子ノードに起因して生じた変化を反映するように再び報告されてもよい。
【0039】
例示的な実施形態では、周波数内DCシナリオの場合、(ネットワークが、IAB MTにおいて同時に受信され得るビームペアに対する変更を決定することを可能にし得る追加の情報を含む)上記のビーム報告拡張は、グループベースのビーム測定および報告フレームワークを使用し得ることであって、同時に受信することができるビームのペアは、上述の追加情報の1つまたは複数の変形を使用して、IAB MTによって報告することができる。
【0040】
例示的な実施形態では、単一の親シナリオにおいて、(ネットワークがIAB MTにおいて同時に受信され得るビームペアに対する変更を決定することを可能にし得る追加の情報を含む)上記のビーム報告拡張は、レガシービーム測定および報告フレームワークを使用し得ることであって、同時に受信することができるビームのペアは、上述の追加情報の1つまたは複数の変形を使用して、IAB MTによって報告することができる。
【0041】
ここで
図5を参照すると、ケース#B(すなわち、同時MT-Rx/DU-Rx)および周波数内DC動作の例示的なシナリオが示されている。この例では、IABノードは、パネル#1、パネル#2、パネル#3およびパネル#4の4つのパネルを有するものとして示されている。親#1は、IABノードのパネル#1およびパネル#4に送信するように構成され得る。親#2は、IABノードのパネル#1およびパネル#2に送信するように構成され得る。子ノード#1は、パネル#3に送信するように構成され得る。子ノード#2は、パネル#2に送信するように構成され得る。子ノード#3は、パネル#4に送信するように構成され得る。言い換えれば、IABノードは、パネル#1を有する親#1および親#2、パネル#2を有する親#2および子ノード#2、パネル#3を有する子ノード#1およびパネル#2を有する親#1および子ノード#3から送信を受信するように構成され得る。
【0042】
図5の例を使用して、以下は、IAB MTによって親ノード/ネットワークに報告され得るビームペアの説明である。IABノードがTDMモードで動作している場合、ビーム測定および報告は、(x1,y1)、(x2,y1)、(x3,y1)、(x3,y2)、(x3,y3)の参照ビームペアのうちの1つまたは複数を示し得る。親/ネットワークに報告され得るビームペアは、IABノードがアップリンク送信を受信するようにスケジュールされる子ノードに少なくとも部分的に基づいて決定され得る。
【0043】
異なる子ノードを用いたSDM動作のIABスケジュール決定に基づいて、いくつかの参照ペアは適切でないことがある。
図5の例では、子ノードがIAB-DUによってスケジュールされていないとき、参照ペアは、(x1,y1)、(x2,y1)、(x3,y1)、(x3,y2)および(x3,y3)を含み得る。
図5に示されるシナリオに基づく一例では、子ノード#1がIAB-DUによってスケジュールされるとき、参照ペアは、(x1,y1)、(x2,y1)、(x3,y1)、(x3,y2)、(x3,y3)を含み得る。この例では、子ノード#1のスケジュールは、参照ペアの変更をもたらさない可能性がある。IAB-MTは、子ノードスケジュールが参照ペアの変更をもたらさないとき、親ノードを更新してもしなくてもよい。しかしながら、IAB-DUによる他のスケジュールは、参照ペアへの更新をもたらし得る。
【0044】
図5に示されるシナリオに基づく一例では、子ノード#2がIAB-DUによってスケジュールされるとき、参照ペアは、(x3,y2)および(x3,y3)を含むように更新され得る。言い換えれば、ビームペア(x1,y1)、(x2,y1)および(x3,y1)は、子ノード#2がIAB-DUによってスケジュールされるときに適切でないことがある。
【0045】
図5に示されるシナリオに基づく一例では、子ノード#3がIAB-DUによってスケジュールされるとき、参照ペアは、(x1,y1)および(x2,y1)を含むように更新され得る。言い換えれば、ビームペア(x3,y1)、(x3,y2)および(x3,y3)は、子ノード#3がIAB-DUによってスケジュールされるときに適切でないことがある。
【0046】
図5に示すシナリオに基づく一例では、子ノード#2および#3の両方がIAB-DUによってスケジュールされるとき、参照ペアは、ビームペアを含まないように更新され得る。言い換えれば、ビームペア(x1,y1)、(x2,y1)、(x3,y1)、(x3,y2)および(x3,y3)は、子ノード#2および#3がIAB-DUによってスケジュールされるときに適切でないことがある。
【0047】
上記の例では、
図5に示すシナリオにおいて、IABノードが親#1と親#2の両方に接続されている場合を考慮する。しかしながら、IABノードは親ノードのうちの1つのみに接続されることが可能である。例えば、IABノードは、親#2にのみ接続されてもよい。
図5は、親#2ビームy1および子ノード#2ビームの両方がパネル#2に向けられることを示すので、子#2にサービスするために、親#2ビームy2およびy3を使用するビームペアのみを含むように参照ペアを更新することができる。これらのビームを同時に受信することができないので、IABノードは、子ノード#2からのIABノードにおける受信を可能にするために、パネル#2、y1に向けられたビームがケース#B(すなわち同時MT-Rx/DU-Rx)において使用され得ないことを示す追加情報をビーム報告に含めることができる。親ノードおよび子ノードからのスケジュールされた受信の他の組み合わせも可能であり得る。
【0048】
図5に示すシナリオに基づく上記の例では、すべての詳細が報告されるべきであるように、測定および報告が常に実行されるとは限らない場合がある。例示的な実施形態では、ビーム測定は、子ノードがIAB-DUによってスケジュールされるときに実行されてもよく、または実行されなくてもよい。例示的な実施形態では、報告は、子ノードがIAB-DUによってスケジュールされるときに実行されてもよく、または実行されなくてもよい。本開示では、フィードバックオーバーヘッドを最適化する方法は、そのようなメカニズムが周知であるため(例えば、ビットマップ)、詳細には論じられない。
【0049】
IABノードが静止している場合であって、TDMに適したビームペアは、モビリティの場合と比較してあまり変化しない可能性がある。したがって、例示的な実施形態では、ビーム測定および報告は、TDM動作(すなわち、低頻度の更新)を仮定してのみ考慮されてもよく、パネル使用/子ノードスケジュールに応じて、頻繁な更新が、報告されたビーム対への変更を報告してもよい。したがって、IABノードは、頻繁なビーム測定および報告に対する労力を浪費しないことがあるので、我々は、IABノードにおける周波数内DCおよびケース#Bのための効率的な同時動作(すなわち、同時MT-Rx/DU-Rx)を予想する。
【0050】
ここで
図6を参照すると、本開示の例示的な実施形態による、単一の親ノードを用いたSDM動作のための拡張ビーム報告に関する例示的なシグナリング図が示されている。なお、この図では、IABノードは、親ノードと通信するIAB-MTと、子ノードと通信するIAB-DUとして示されている。この例では、1つの親ノードのみがIABノードにリンクされる(IAB-MTプ+IAB-DU)。複数の親ノードがIABノードにリンクされる例(IAB-MT+IAB-DU)が、
図7を参照して以下で説明される。
【0051】
ここで
図6を参照すると、610において、親ノード#1は、ビーム報告/管理を可能にし得るチャネル状態情報(CSI)報告構成を用いてIAB-MTを構成し得る。CSI報告構成内で、ビームのための関連する基準信号(RS)も示され得る。615において、親#1は、関連するチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソース(対応するビームを有する)をIAB-MTに送信することができる。これらのCSI-RSは、非ゼロ電力(NZP)CSI-RSを備え得る。
図6の例では、対応するビームは、親#1のビーム#1~#8を備え得る。
【0052】
620において、IAB-MTは、ビーム測定を実行することができる。例えば、IAB-MTは、IAB MTおよびDUにおける同時受信が必要とされないと仮定して、CSI-RS測定のために2つのパネルを使用し得る。
図6の例では、IABノードは、IAB多重化モードがTDMであると決定し得る。IABノードは、ビーム測定に基づいて、ビーム#1、#2および#3をパネル#1で受信できること、ビーム#4、#5、および#6は、パネル#2で受信することができること、ビーム#7および#8は、いかなるパネルによっても受信され得ないことを決定することができる。625において、IAB-MTは、(例えば、CSI報告を介して)ネットワーク(すなわち、親#1)に向かうビーム報告/測定を、上記のような追加の情報とともに報告することができる。例えば、追加情報は、IABノードのTDMモードの指示および/または親#1からの送信のための許容可能なビーム#1~#6の指示などを含み得る。
【0053】
630において、親#1は、制御および/またはデータチャネルのために使用されるように、受信されたCRIに関連する送信構成インジケータ(TCI)状態の形態であり得る、報告されたビームをアクティブ化/使用し得る。
図6の例では、親#1は、ビーム#1~#6のうちの1つまたは複数をアクティブ化することができる。
図6には示されていないが、親#1は、CSI-RSで報告されたビーム(すなわち、ビーム#1~#6)のうちの1つまたは複数を使用して、IABノードへのデータ送信を実行し得る。
【0054】
635において、IAB-DUは、IAB-MTを用いたケース#B(すなわち、同時MT-Rx/DU-Rx)SDM Rx多重化モードで1つまたは複数の子ノードをスケジュールすることを決定することができ、子ノードにサービスするために使用されるパネル(ビーム)を事前に決定することができる。
図6の例では、IAB-DUは、パネル#2を使用して子ノードからの受信を可能にすることを決定することができる。したがって、子ノードがスケジュールされている間、親#1からパネル#2とビーム#4~#6を同時に受信することができない場合がある。640において、IAB-MTは、追加情報とともにネットワーク(すなわち、親#1)に向けてビーム報告(例えば、CSI報告または任意の他の報告方法を介する)を報告することができる。例えば、追加情報は、上記で説明したように、SDM動作のために適用される制限を含み得る。例えば、追加情報は、ビーム#4、#5および#6がIAB-MTによって受信され得ないという指示を含み得る。追加情報はまた、多重化モードがSDMであるという指示を含み得る。他の例において、IAB-DUは、パネル#2が子ノードからの受信のために使用されるという指示を含み得る。
【0055】
645において、親#1は、制御およびデータのために、使用されるべきTCI状態の形態で、最新の更新によって示される報告されたビームのみをアクティブ化/使用し得る。親#1は、制限されないビームのうちの1つまたは複数、すなわちビーム#1~#3をアクティブ化することができる。IAB-MTは、TCI状態のための追加のアクティブ化コマンドを入手/受信してもしなくてもよい。
【0056】
650において、IAB-DUは、IABノードがケース#Bモード(すなわち、同時MT-Rx/DU-Rx)で動作できるようにUL送信をスケジュールすることができる。IAB-DUは、ケース#B動作を有するULグラントを子ノードに送信することができる。
【0057】
655において、親#1は、IAB-MTへのダウンリンク送信を実行することができ、子ノードは、同時に(すなわち、同じスロットまたは時間期間中に)IAB-DUへのアップリンク送信を実行することができる。各伝送は、伝送が重複しない、すなわち、IABノードの異なるパネルとともに受信されるため、IABノードによって受信されてもよい。
【0058】
ここで
図7を参照すると、本開示の例示的な実施形態による、周波数内DCを用いたSDM動作のための拡張ビーム報告に関する例示的なシグナリング図が示されている。なお、この図では、IABノードは、親ノードと通信するIAB-MTと、子ノードと通信するIAB-DUとして示されている。この例では、2つの親ノードが、IABノード(IAB-MT+IAB-DU)、親#1および親#2にリンクされる。
【0059】
710において、親#1は、ビーム管理のためのCSI-RS構成をIAB-MTに送信することができる。構成は、グループベースのビーム報告を可能にし得る。CSI報告構成内で、ビームのための関連する参照信号(RS)も示され得る。715において、親#1は、関連するチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソース(対応するビームを有する)をIAB-MTに送信することができる。これらのCSI-RSは、非ゼロ電力(NZP)CSI-RSを備え得る。
図7の例では、対応するビームは、親#1のビーム#1~#4を備え得る。720において、親#2は、関連付けられたCSI-RSをIAB-MTに送信することができる。これらのCSI-RSは、非ゼロ電力(NZP)CSI-RSを備え得る。
図7の例では、対応するビームは、親#2のビーム#5~#8を備え得る。
【0060】
725において、IAB-MTは、ビーム測定を実行することができる。
図7の例において、IABノードは、IAB多重化モードがTDMであると決定し得る。IABノードは、ビーム測定に基づいて、ビームペア(#1、#5)、(#3、#7)および(#2、#7)が適切である(すなわち、これらのビームペアは、親#1と親#2の両方の同時受信を可能にする)と決定することができる。730において、IAB-MTは、(例えば、CSI報告を介して)ネットワーク(すなわち、親#1)に向かうビーム報告/測定を、上述のような追加の情報とともに報告することができる。例えば、追加情報は、IABノードのTDMモードの指示および/または親#1および#2からの送信のための許容可能なビームペア((#1、#5)、(#3、#7)、(#2、#7))の指示などを含み得る。親#1は、735において、追加情報を含むこのビーム報告を親#2に転送することができる。
【0061】
740において、親#1および親#2の両方が、制御および/またはデータチャンネルのために使用されるように、受信されたCRIに関連する送信構成インジケータ(TCI)状態の形態であり得る、報告されたビームをアクティブ化/使用し得る。
図7の例では、親#1は、ビーム#1、#2および/または#3のうちの1つまたは複数をアクティブ化することができ、親#2は、ビーム#5および/または#7のうちの1つまたは複数をアクティブ化することができる。
図7には示されていないが、親#1および/または#2は、CSI-RSで報告されたビーム(すなわち、ビーム#1~#3、#5および/または#7)のうちの1つまたは複数を使用して、IABノードへのデータ送信を実行し得る。
【0062】
745において、IAB-DUは、IAB-MTを用いたケース#B(すなわち、同時MT-Rx/DU-Rx)SDM Rx多重化モードで1つまたは複数の子ノードをスケジュールすることを決定することができ、子ノードにサービスするために使用されるパネル/ビームを事前に決定することができる。
図7の例において、IAB-DUは、子ノードからの受信を可能にするために、ペア(#3、#7)の受信に影響を与えるパネルを使用することを決定することができる。したがって、子ノードがスケジュールされている間、ビームペア(#1、#5)および(#2、#7)を有する親ノードからの送信しか受信できない可能性がある。750において、IAB-MTは、追加情報とともにネットワーク(すなわち、親#1)に向けて(例えば、CSI報告または任意の他の報告方法を介して)ビーム報告を報告することができる。例えば、追加情報は、上記で説明したように、SDM動作に適用される制限を含み得る。例えば、追加情報は、多重化モードがSDMであるという指示を含み得る。例えば、追加情報は、ビームペア(#3、#7)をもつ送信がIAB-MTによって受信され得ないという指示を含み得る。他の例では、IAB-MTは、子ノードからの受信のために使用されるパネルの指示を含み得る。親#1は、追加情報を含むこのビーム報告を親#2に転送することができる。代替的に、IABノードにおける制限されたパネルに関して親#1において利用可能な追加の情報があり、ビーム#7が親#2のみを使用する送信のために依然として使用され得る場合、親#1は、このビーム報告を親#2に転送しないことがあるが、親#1は、ビーム#1を使用することを制限し得る。
【0063】
755において、親#1および親#2の両方が、制御およびデータのために、使用されるべきTCI状態の形態で、最新の更新によって示される報告されたビームのみをアクティブ化/使用し得る。
図7の例において、親#1は、ビーム#1および/または#2のうちの1つまたは複数をアクティブ化することができ、親#2は、ビーム#5および/または#7のうちの1つまたは複数をアクティブ化することができる。IAB-MTは、TCI状態のための追加のアクティブ化コマンドを入手/受信してもしなくてもよい。
【0064】
760において、IAB-DUは、IABノードがケース#Bモード(すなわち、同時MT-Rx/DU-Rx)で動作できるようにUL送信をスケジュールすることができる。IAB-DUは、ケース#B動作を有するULグラントを子ノードに送信することができる。
【0065】
765において、親#1および親#2は、IAB-MTへのダウンリンク送信を実行することができ、子ノードは、同時に(すなわち、同じスロットまたは時間期間中に)IAB-DUへのアップリンク送信を実行することができる。各伝送は、伝送が重複しない、すなわち、IABノードの異なるパネルとともに受信されるため、IABノードによって受信されてもよい。
【0066】
本開示の例示的な実施形態の技術的効果は、親ノードが、子ノードから受信されるようにスケジュールされたビームのIABノード受信に干渉し得るビームを用いてIABノードに送信しないことを確実にすることであり得る。
【0067】
図8は、例示的な方法800の潜在的なステップを示す。例示的な方法800は、810において、第1のノードを用いて、少なくとも1つの第2のノードから第1のノードとともに受信されたダウンリンクビームのためのビーム測定を実行するステップと、820において、第1のノードへのアップリンク送信のために、第1のノードを用いて少なくとも1つの第3のノードをスケジュールするステップと、830において、第1のノードを用いて、少なくとも1つの第3のノードのスケジュールおよびビーム測定の実行に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの第3のノードのビームと同時に受信され得るダウンリンクビームのうちの1つまたは複数を決定するステップと、840において、第1のノードを用いて、実行されたビーム測定の結果を送信するステップであって、結果は、少なくとも1つの第3のノードのビームと同時に受信され得る1つまたは複数の決定されたダウンリンクビームの指示を備えるステップとを含み得る。
【0068】
図9は、例示的な方法900の潜在的なステップを示す。例示的な方法900は、910において、第1のノードに、第2のノードがダウンリンク送信のために使用するように構成される1つまたは複数のリソースの指示を送信するステップと、920において、第1のノードから、1つまたは複数のリソースについてのビーム報告を受信するステップであって、ビーム報告が、第1のノードとともに受信され得る1つまたは複数のリソースのうちの少なくとも1つのリソースの指示を備えるステップと、930において、少なくとも1つの指示されたリソースのうちの1つまたは複数をアクティブ化するステップと、940において、1つまたは複数のアクティブ化されたリソースを用いて、第1のノードへのダウンリンク送信を実行するステップとを含み得る。
【0069】
一態様によれば、例示的な方法が提供され、方法は、第1のノードを用いて、少なくとも1つの第2のノードから第1のノードで受信されたダウンリンクビームのビーム測定を実行するステップと、第1のノードを用いて、第1のノードへのアップリンク送信のために少なくとも1つの第3のノードをスケジュールするステップと、第1のノードを用いて、少なくとも1つの第3のノードのビームと同時に受信され得るダウンリンクビームのうちの1つまたは複数を、少なくとも1つの第3のノードのスケジュールするステップおよびビーム測定の実行に少なくとも部分的に基づいて決定するステップと、第1のノードを用いて、実行されたビーム測定の結果を送信するステップであって、結果は、少なくとも1つの第3のノードのビームと同時に受信することができる1つまたは複数の決定されたダウンリンクビームの指示を含むことができるステップとを備える。
【0070】
例示的な方法は、第1のノードを用いて、少なくとも1つの第2のノードから構成を受信するステップであって、実行されたビーム管理の結果を送信するステップは、受信された構成に少なくとも部分的に基づき得るステップをさらに備える。
【0071】
第1のノードは、モバイル終端と分散ユニットとに分割された統合アクセスバックホールノードを備えてもよく、第1のノードを用いて送信するステップは、モバイル終端を用いて実行することができ、少なくとも1つの第3のノードのスケジュールするステップは、分散ユニットを用いて実行され得る。
【0072】
例示的な方法は、第1のノードを用いて、少なくとも1つの第2のノードのうちの少なくとも1つからのダウンリンクビームと、少なくとも1つの第3のノードのうちの少なくとも1つからのアップリンクビームとを同時に受信するステップをさらに備え得る。
【0073】
少なくとも1つの第3のノードのビームと同時に受信され得るダウンリンクビームのうちの1つまたは複数を決定するステップは、第1のノードの受信パネル構成に少なくとも部分的に基づき得る。
【0074】
実行されたビーム測定の結果を送信するステップは、第1のノードの多重化モード、ダウンリンクビームに対する1つまたは複数の制限、ダウンリンクビームに対する制限がないという指示、1つまたは複数の参照ビームの指示、1つまたは複数の参照ビームペアの指示、周波数内デュアルコネクティビティをサポートするように構成されたビームペア、またはビーム測定の実行に基づく指示のうちの少なくとも1つを送信するステップをさらに備え得る。
【0075】
第1のノードは、時間分割多重化モードまたは空間分割多重化モードのいずれかで動作しても良い。
【0076】
例示的な方法は、少なくとも1つの第3のノードにアップリンクグラント構成を送信するステップをさらに備え、少なくとも1つの第3のノードのビームと同時に受信され得るダウンリンクビームのうちの1つまたは複数を決定するステップは、アップリンクグラント構成によって示される第1のノードの1つまたは複数のパネルに少なくとも部分的に基づき得る。
【0077】
ダウンリンクビームおよび少なくとも1つの第3のノードのビームは、重複する周波数に関連付けられ得る。
【0078】
第1のノードは、周波数内デュアルコネクティビティモードで動作するように構成され得る。
【0079】
実行されたビーム測定の結果を送信するステップは、少なくとも1つの第2のノードのうちの少なくとも1つに結果を送信するステップを含み得る。
【0080】
少なくとも1つの第2のノードは、少なくとも第1の親ノードおよび第2の親ノードを備えてもよく、少なくとも1つの第3のノードのビームと同時に受信することができる1つまたは複数のダウンリンクビームを決定するステップは、第1の親ノードの少なくとも1つのダウンリンクビームと、同時に受信することができる第2の親ノードの少なくとも1つのダウンリンクビームとを決定するステップを備えることができる。
【0081】
例示的な一実施形態によれば、装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備え、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、少なくとも1つの第2のノードから装置で受信されたダウンリンクビームに対してビーム測定を実行するステップと、装置へのアップリンク送信のために少なくとも1つの第3のノードをスケジュールするステップと、少なくとも1つの第3のノードをスケジュールするステップおよびビーム測定を実行するステップに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの第3のノードのビームと同時に受信され得るダウンリンクビームのうちの1つまたは複数を決定するステップと、実行されたビーム測定の結果を送信するステップであって、結果は、少なくとも1つの第3のノードのビームと同時に受信することができる1つまたは複数の決定されたダウンリンクビームの指示を含むことができるステップを装置に実行させるように構成される。
【0082】
例示的な装置は、少なくとも1つの第2のノードから構成を受信するようにさらに構成され、実行されたビーム管理の結果を送信することは、受信された構成に少なくとも部分的に基づく。
【0083】
例示的な装置は、同時に、少なくとも1つの第2のノードのうちの少なくとも1つからダウンリンクビームを受信し、少なくとも1つの第3のノードのうちの少なくとも1つからアップリンクビームを受信するようにさらに構成され得る。
【0084】
少なくとも1つの第3のノードのビームと同時に受信され得るダウンリンクビームのうちの1つまたは複数を決定するステップは、装置の受信パネル構成に少なくとも部分的に基づき得る。
【0085】
実行されたビーム測定の結果を送信するステップは、装置の多重化モード、ダウンリンクビームに対する1つまたは複数の制限、ダウンリンクビームに対する制限がないという指示、1つまたは複数の参照ビームの指示、1つまたは複数の参照ビームペアの指示、周波数内デュアルコネクティビティをサポートするように構成されたビームペア、またはビーム測定の実行に基づく指示のうちの少なくとも1つを送信するステップをさらに備える。
【0086】
例示的な装置は、時間分割多重化モードまたは空間分割多重化モードのいずれかで動作するようにさらに構成され得る。
【0087】
例示的な装置は、少なくとも1つの第3のノードにアップリンクグラント構成を送信するステップをさらに実行するように構成され、少なくとも1つの第3のノードのビームと同時に受信され得るダウンリンクビームのうちの1つまたは複数の決定は、アップリンクグラント構成によって示される装置の1つまたは複数のパネルに少なくとも部分的に基づき得る。
【0088】
ダウンリンクビームおよび少なくとも1つの第3のノードのビームは、重複する周波数に関連付けられ得る。
【0089】
例示的な装置は、周波数内デュアルコネクティビティモードで動作するようにさらに構成され得る。
【0090】
実行されたビーム測定の結果を送信するステップは、少なくとも1つの第2のノードのうちの少なくとも1つに結果を送信するステップを含み得る。
【0091】
少なくとも1つの第2のノードは、少なくとも第1の親ノードおよび第2の親ノードを備え、少なくとも1つの第3のノードのビームと同時に受信することができる1つまたは複数のダウンリンクビームを決定するステップは、第1の親ノードの少なくとも1つのダウンリンクビームと、同時に受信することができる第2の親ノードの少なくとも1つのダウンリンクビームとを決定するステップを含むことができる。
【0092】
例示的な一実施形態によれば、装置は、第1のノードを用いて、少なくとも1つの第2のノードから第1のノードで受信されたダウンリンクビームのビーム測定を実行するステップと、第1のノードを用いて、第1のノードへのアップリンク送信のために少なくとも1つの第3のノードをスケジュールするステップと、第1のノードを用いて、少なくとも1つの第3のノードのビームと同時に受信され得るダウンリンクビームのうちの1つまたは複数を、少なくとも1つの第3のノードをスケジュールするステップおよびビーム測定を実行するステップに少なくとも部分的に基づいて決定するステップと、第1のノードを用いて、実行されたビーム測定の結果を送信するステップであって、結果は、少なくとも1つの第3のノードのビームと同時に受信することができる1つまたは複数の決定されたダウンリンクビームの指示を含むステップと実行するように構成された回路を備える。
【0093】
本出願で使用される場合、「回路」という用語は、以下のうちの1つまたは複数またはすべてを指す。
(a)ハードウェアのみの回路実装(アナログおよび/またはデジタル回路のみにおける実装等)、
(b)ハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせであって、適用可能である場合、
(i)アナログおよび/またはデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせ
(ii)携帯電話またはサーバなどの装置に前述の様々な機能を実行させるために協働するソフトウェア(デジタル信号プロセッサを含む)、ソフトウェア、およびメモリを有するハードウェアプロセッサの任意の部分
(c)ハードウェア回路および/またはプロセッサであって、動作のためにソフトウェア(例えば、ファームウェア)を必要とするマイクロプロセッサまたはマイクロプロセッサの一部などであるが、ソフトウェアは、動作のために必要とされないときに存在しないことがある。回路のこの定義は、任意の請求項を含む本出願におけるこの用語の全ての使用に適用される。さらなる例として、本出願で使用する場合、回路という用語はまた、単にハードウェア回路もしくはプロセッサ(または複数のプロセッサ)、またはハードウェア回路もしくはプロセッサの一部、ならびにその(またはそれらの)付随するソフトウェアおよび/またはファームウェアの実装形態を包含する。回路という用語はまた、たとえば、特定の請求項の要素に適用可能である場合、モバイルデバイス用のベースバンド集積回路またはプロセッサ集積回路、またはサーバ、セルラーネットワークデバイス、または他のコンピューティングもしくはネットワークデバイス内の同様の集積回路を包含する。
【0094】
例示的な一実施形態によれば、装置は、少なくとも1つの第2のノードから装置で受信されたダウンリンクビームに対してビーム測定を実行するステップと、装置へのアップリンク送信のために少なくとも1つの第3のノードをスケジュールするステップと、少なくとも1つの第3のノードのビームと同時に受信され得るダウンリンクビームのうちの1つまたは複数を、少なくとも1つの第3のノードをスケジュールするステップおよびビーム測定を実行するステップに少なくとも部分的に基づいて決定するステップと、実行されたビーム測定の結果を送信するステップであって、結果は、少なくとも1つの第3のノードのビームと同時に受信することができる1つまたは複数の決定されたダウンリンクビームの指示を含むステップとを実行するための手段を備え得る。
【0095】
例示的な一実施形態によれば、プログラム命令を記憶したコンピュータ可読媒体であって、少なくとも1つのプロセッサを用いて実行されると、少なくとも1つのプロセッサに、少なくとも1つの第2のノードから受信したダウンリンクビームに対してビーム測定を実行するステップと、アップリンク送信のために少なくとも1つの第3のノードをスケジュールするステップと、少なくとも1つの第3のノードをスケジュールするステップおよびビーム測定を実行するステップに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの第3のノードのビームと同時に受信され得るダウンリンクビームのうちの1つまたは複数を決定するステップと、実行されたビーム測定の結果を送信するステップであって、結果は、少なくとも1つの第3のノードのビームと同時に受信することができる1つまたは複数の決定されたダウンリンクビームの指示を備えるステップとを実行させる。
【0096】
一態様によれば、例示的な方法が提供され、方法は、第1のノードに、第2のノードがダウンリンク送信のために使用するように構成された1つまたは複数のリソースの指示を送信するステップと、第1のノードから、1つまたは複数のリソースについてのビーム報告を受信するステップであって、ビーム報告は、第1のノードによって受信され得る1つまたは複数のリソースのうちの少なくとも1つのリソースの指示を備え得るステップと、少なくとも1つの指示されたリソースのうちの1つまたは複数をアクティブ化するステップと、1つまたは複数のアクティブ化されたリソースを用いて、第1のノードへのダウンリンク送信を実行するステップとを備える。
【0097】
例示的な方法は、第1のノードから、第1のノードで受信することができる1つまたは複数のリソースのうちの少なくとも1つのリソースの指示に対する更新を受信するステップと、少なくとも1つの更新されたリソースのうちの1つまたは複数をアクティブ化するステップと、1つまたは複数のアクティブ化された更新されたリソースを用いて、第1のノードへのダウンリンク送信を実行するステップとをさらに備え得る。
【0098】
第1のノードで受信することができる少なくとも1つのリソースの指示は、第1のノードの多重化モード、ダウンリンク送信に対する1つまたは複数の制限、ダウンリンク送信に対する制限がないという指示、1つまたは複数の参照ビームの指示、1つまたは複数の参照ビームペアの指示、周波数内デュアルコネクティビティをサポートするように構成されたビームペア、またはビーム測定の実行に基づく指示のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0099】
第2のノードがダウンリンク送信のために使用するように構成された1つまたは複数のリソースの指示は、第2のノードがダウンリンク送信のために使用するように構成された1つまたは複数のビームを備え得る。
【0100】
例示的な方法は、受信されたビーム報告を少なくとも1つの第4のノードに転送するステップをさらに備える。
【0101】
例示的な方法は、少なくとも1つの第4のノードから、少なくとも1つの第4のノードがダウンリンク送信のために使用するように構成された1つまたは複数のリソースの指示を受信するステップと、第1のノードに、少なくとも1つの第4のノードから受信した指示を送信するステップとをさらに備え得る。
【0102】
例示的な一実施形態によれば、装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備え、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、第2のノードがダウンリンク送信のために使用するように構成された1つまたは複数のリソースの指示を第1のノードに送信するステップと、第1のノードから、1つまたは複数のリソースについてのビーム報告を受信するステップであって、ビーム報告は、第1のノードで受信され得る1つまたは複数のリソースのうちの少なくとも1つのリソースの指示を備え得るステップと、少なくとも1つの指示されたリソースのうちの1つまたは複数をアクティブ化するステップと、1つまたは複数のアクティブ化されたリソースを用いて、第1のノードへのダウンリンク送信を実行するステップとを装置に実行させるように構成される。
【0103】
例示的な装置は、第1のノードから、第1のノードで受信することができる1つまたは複数のリソースのうちの少なくとも1つのリソースの指示に対する更新を受信するステップと、少なくとも1つの更新されたリソースのうちの1つまたは複数をアクティブ化するステップと、そして、1つまたは複数のアクティブ化された更新されたリソースを用いて、第1のノードへのダウンリンク送信を実行する。
【0104】
第1のノードで受信することができる少なくとも1つのリソースの指示は、第1のノードの多重化モード、ダウンリンク送信に対する1つまたは複数の制限、ダウンリンク送信に対する制限がないという指示、1つまたは複数の参照ビームの指示、1つまたは複数の参照ビームペアの指示、周波数内デュアルコネクティビティをサポートするように構成されたビームペア、またはビーム測定の実行に基づく指示のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0105】
第2のノードがダウンリンク送信のために使用するように構成された1つまたは複数のリソースの指示は、第2のノードがダウンリンク送信のために使用するように構成された1つまたは複数のビームを備え得る。
【0106】
例示的な装置は、受信されたビーム報告を少なくとも1つの第4のノードに転送するようにさらに構成され得る。
【0107】
例示的な装置は、少なくとも1つの第4のノードから、少なくとも1つの第4のノードがダウンリンク送信のために使用するように構成された1つまたは複数のリソースの指示を受信し、第1のノードに、少なくとも1つの第4のノードから受信した指示を送信するようにさらに構成され得る。
【0108】
例示的な一実施形態によれば、装置は、第1のノードに、第2のノードがダウンリンク送信のために使用するように構成された1つまたは複数のリソースの指示を送信するステップと、第1のノードから、1つまたは複数のリソースについてのビーム報告を受信するステップであって、ビーム報告は、第1のノードによって受信され得る1つまたは複数のリソースのうちの少なくとも1つのリソースの指示を備え得るステップと、少なくとも1つの指示されたリソースのうちの1つまたは複数をアクティブ化するステップと、1つまたは複数のアクティブ化されたリソースを用いて、第1のノードへのダウンリンク送信を実行するステップとを実行するように構成された回路を備える。
【0109】
例示的な一実施形態によれば、装置は、第1のノードに、第2のノードがダウンリンク送信のために使用するように構成された1つまたは複数のリソースの指示を送信するステップと、第1のノードから、1つまたは複数のリソースについてのビーム報告を受信するステップであって、ビーム報告は、第1のノードによって受信され得る1つまたは複数のリソースのうちの少なくとも1つのリソースの指示を備え得るステップと、少なくとも1つの指示されたリソースのうちの1つまたは複数をアクティブ化するステップと、1つまたは複数のアクティブ化されたリソースを用いて、第1のノードへのダウンリンク送信を実行するステップとを実行するための手段を備え得る。
【0110】
例示的な一実施形態によれば、プログラム命令が記憶された非一時的コンピュータ可読媒体であって、プログラム命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、第2のノードがダウンリンク送信のために使用するように構成された1つまたは複数のリソースの指示を第1のノードに送信するステップと、第1のノードから、1つまたは複数のリソースについてのビーム報告を受信するステップであって、ビーム報告は、第1のノードで受信され得る1つまたは複数のリソースのうちの少なくとも1つのリソースの指示を備え得るステップと、少なくとも1つの指示されたリソースのうちの1つまたは複数をアクティブ化するステップと、1つまたは複数のアクティブ化されたリソースを用いて、第1のノードへのダウンリンク送信を実行するステップとを少なくとも1つのプロセッサに実行させる。
【0111】
前述の説明は単なる例示であることを理解されたい。様々な代替形態および修正形態が当業者によって考案され得る。例えば、種々の従属請求項に列挙される特徴は、任意の好適な組み合わせで相互に組み合わせることができる。加えて、上述の異なる実施形態からの特徴は、新しい実施形態に選択的に組み合わせることができる。したがって、説明は、添付の特許請求の範囲内に入るすべてのそのような代替形態、修正形態、および変形形態を包含することが意図されている。