IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ dely株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図1
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図2
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図3
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図4
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図5
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図6A
  • 特許-情報処理装置及びプログラム 図6B
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-07
(45)【発行日】2024-10-16
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241008BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2024015098
(22)【出願日】2024-02-02
【審査請求日】2024-04-08
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517001332
【氏名又は名称】dely株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100176072
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 功
(72)【発明者】
【氏名】坪田 朋
【審査官】塩屋 雅弘
(56)【参考文献】
【文献】特許第7390771(JP,B1)
【文献】特開2022-168523(JP,A)
【文献】特開2022-064058(JP,A)
【文献】特開2002-331058(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00- 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
ユーザの端末の現在位置を示す位置情報を取得する取得部、
前記取得部が取得した位置情報が示す位置が所定領域内であるか否かを判定する判定部、
前記端末の移動距離に応じて報酬を決定し、前記位置が前記所定領域内である場合、前記位置が前記所定領域外である場合よりも優遇するように決定した報酬を変更する決定部、
前記決定部が決定した報酬を前記ユーザに付与する付与部、
として機能させ
前記決定部は、前記取得部が取得した位置が所定領域内であると前記判定部が判定してから優遇期間だけ前記報酬を優遇する、
プログラム。
【請求項2】
前記決定部は、前記位置が前記所定領域内に基準時間以上滞在し続けている場合、前記位置が前記所定領域内に滞在し続けている時間が前記基準時間未満である場合よりも優遇するように決定した報酬を変更する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記判定部は、前記位置の移動速度が所定速度未満であるか否かを判定し、
前記決定部は、前記移動速度が前記所定速度未満である場合、前記移動速度が前記所定速度以上である場合よりも優遇するように、前記報酬を決定する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記所定領域は、所定店舗がある位置から所定距離内の領域である、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記コンピュータを、
複数の店舗から所定店舗を選択する選択部、
前記選択部が選択した所定の店舗、並びに前記所定店舗に予め対応付けられているイベント又は報酬を前記ユーザに提案する提案部、
としてさらに機能させる請求項4に記載のプログラム。
【請求項6】
前記提案部は、前記取得部が取得した位置から前記選択部が選択した所定店舗を含むように移動経路を検索し、検索した移動経路を前記ユーザに提案する、
請求項5に記載のプログラム。
【請求項7】
前記提案部は、前記取得部が取得した位置が前記所定領域内に入ってから経過した時間が待機時間内である場合、前記移動経路の検索の候補から前記所定領域に対応付けられている所定店舗を含む移動経路を除外する、
請求項6に記載のプログラム。
【請求項8】
前記優遇は、前記報酬を増加させることである、
請求項1~7のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項9】
コンピュータを、
ユーザの端末の現在位置を示す位置情報を取得する取得部、
複数の店舗から所定店舗を選択する選択部、
前記選択部が選択した所定の店舗、並びに前記所定店舗に予め対応付けられているイベント又は報酬を前記ユーザに提案する提案部、
前記取得部が取得した位置情報が示す位置が、前記所定店舗がある位置から所定距離内の領域である所定領域内であるか否かを判定する判定部、
前記端末の移動距離に応じて報酬を決定し、前記位置が前記所定領域内である場合、前記位置が前記所定領域外である場合よりも優遇するように決定した報酬を変更する決定部、
前記決定部が決定した報酬を前記ユーザに付与する付与部、
として機能させ、
前記提案部は、前記取得部が取得した位置から前記選択部が選択した所定店舗を含むように移動経路を検索し、検索した移動経路を前記ユーザに提案し、
前記提案部は、前記取得部が取得した位置が前記所定領域内に入ってから経過した時間が待機時間内である場合、移動経路の検索の候補から前記所定領域に対応付けられている所定店舗を含む移動経路を除外する、
プログラム。
【請求項10】
ユーザの端末の現在位置を示す位置情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した位置情報が示す位置が所定領域内であるか否かを判定する判定部と、
前記端末の移動距離に応じて報酬を決定し、前記位置が前記所定領域内である場合、前記位置が前記所定領域外である場合よりも優遇するように決定した報酬を変更する決定部と、
前記決定部が決定した報酬を前記ユーザに付与する付与部と、
を備え、
前記決定部は、前記取得部が取得した位置が所定領域内であると前記判定部が判定してから優遇期間だけ前記報酬を優遇する、
情報処理装置。
【請求項11】
ユーザの端末の現在位置を示す位置情報を取得する取得部と、
複数の店舗から所定店舗を選択する選択部と、
前記選択部が選択した所定の店舗、並びに前記所定店舗に予め対応付けられているイベント又は報酬を前記ユーザに提案する提案部と、
前記取得部が取得した位置情報が示す位置が、前記所定店舗がある位置から所定距離内の領域である所定領域内であるか否かを判定する判定部と、
前記端末の移動距離に応じて報酬を決定し、前記位置が前記所定領域内である場合、前記位置が前記所定領域外である場合よりも優遇するように決定した報酬を変更する決定部と、
前記決定部が決定した報酬を前記ユーザに付与する付与部と、
を備え、
前記提案部は、前記取得部が取得した位置から前記選択部が選択した所定店舗を含むように移動経路を検索し、検索した移動経路を前記ユーザに提案し、
前記提案部は、前記取得部が取得した位置が前記所定領域内に入ってから経過した時間が待機時間内である場合、移動経路の検索の候補から前記所定領域に対応付けられている所定店舗を含む移動経路を除外する、
情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ユーザが所定の場所を訪れた場合に、ユーザに報酬を付与するプログラムや装置が知られている。また、昨今、運動不足などの健康に関する問題を解決する機運が高まっており、徒歩や自転車などによる移動の需要が増している。
【0003】
これに関し、特許文献1には、ユーザの端末装置から取得される位置情報及び端末装置が読み取った所定のコードによって識別される識別子が示す位置情報が所定の距離範囲内である場合に、ユーザに報酬を付与する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第7093451号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、ユーザが所定の場所の近傍に所在していれば良いため、ユーザの移動距離については、何ら考慮していなかった。特許文献1に記載の技術では、ユーザが所定の場所に到達しさえすれば良いため、健康のために積極的に移動する必要性が薄いという問題があった。
【0006】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザの移動を促進できる情報処理装置及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のプログラムは、コンピュータを、ユーザの端末の現在位置を示す位置情報を取得する取得部、前記取得部が取得した位置情報が示す位置が所定領域内であるか否かを判定する判定部、前記端末の移動距離に応じて報酬を決定し、前記位置が前記所定領域内である場合、前記位置が前記所定領域外である場合よりも優遇するように決定した報酬を変更する決定部、前記決定部が決定した報酬を前記ユーザに付与する付与部、として機能させる。
【0008】
また、前記決定部は、前記位置が前記所定領域内に基準時間以上滞在し続けている場合、前記位置が前記所定領域内に滞在し続けている時間が前記基準時間未満である場合よりも優遇するように決定した報酬を変更する。
【0009】
また、前記判定部は、前記位置の移動速度が所定速度未満であるか否かを判定し、前記決定部は、前記移動速度が前記所定速度未満である場合、前記移動速度が前記所定速度以上である場合よりも優遇するように、前記報酬を決定する。
【0010】
また、前記所定領域は、所定店舗がある位置から所定距離内の領域である。
【0011】
また、本発明のプログラムは、前記コンピュータを、複数の店舗から所定店舗を選択する選択部、前記選択部が選択した所定の店舗、並びに前記所定店舗に予め対応付けられているイベント又は報酬を前記ユーザに提案する提案部、としてさらに機能させる。
【0012】
また、前記提案部は、前記取得部が取得した位置から前記選択部が選択した所定店舗を含むように移動経路を検索し、検索した移動経路を前記ユーザに提案する。
【0013】
また、前記提案部は、前記取得部が取得した位置が前記所定領域内に入ってから経過した時間が待機時間内である場合、前記移動経路の検索の候補から前記所定領域に対応付けられている所定店舗を含む移動経路を除外する。
【0014】
また、前記決定部は、前記取得部が取得した位置が所定領域内であると前記判定部が判定してから優遇期間だけ前記報酬を増加させる。
【0015】
また、本発明の情報処理装置は ユーザの端末の現在位置を示す位置情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した位置情報が示す位置が所定領域内であるか否かを判定する判定部と、前記端末の移動距離に応じて報酬を決定し、前記位置が前記所定領域内である場合、前記位置が前記所定領域外である場合よりも優遇するように決定した報酬を変更する決定部と、前記決定部が決定した報酬を前記ユーザに付与する付与部と、を備える。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、情報処理装置及びプログラムは、ユーザの移動を促進できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本実施形態に係る報酬付与システムの全体構成を示す図である。
図2図1に示すサーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3図1に示すサーバ装置の機能的構成の一例を示す図である。
図4図1に示すサーバ装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図5図1に示す端末を所持するユーザの移動経路の一例を示す図である。
図6A図1に示すサーバ装置が報酬に関する情報を表示する場合におけるコンテンツの一例を示す図である。
図6B図1に示すサーバ装置が移動経路に関する情報を表示する場合におけるコンテンツの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態(以下、「本実施形態」という。)について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素及びステップに対しては可能な限り同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0019】
<全体構成>
図1は、本実施形態に係る報酬付与システム1の全体構成を示す図である。図1に示すように、報酬付与システム1は、例えば、サーバ装置10と、複数のユーザの端末20とを含んで主要部が構成される。
【0020】
サーバ装置10は、例えば、デスクトップパソコンやノートパソコンなどの情報処理装置であり、ユーザの端末20から送信される位置情報に基づいて、ユーザに対して報酬付与の処理を行う。具体的には、サーバ装置10は、通信ネットワークNTを介して、ユーザの端末20から位置情報を取得する。また、サーバ装置10は、取得した位置情報に基づいて報酬を決定し、決定した報酬をユーザに付与する。また、サーバ装置10は、通信ネットワークNTを介して、ユーザの端末20から表示コンテンツの利用指示を受け付け、受け付けた利用指示に従って表示コンテンツをユーザの端末20に表示制御する。
【0021】
ユーザの端末20は、例えば、携帯電話やスマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等であり、ユーザが操作する装置である。ユーザの端末20は、通信ネットワークNTを介して、サーバ装置10が記憶している表示コンテンツを利用する利用指示をサーバ装置10に伝達する。また、ユーザの端末20は、通信ネットワークNTを介して、利用指示に従って表示コンテンツがサーバ装置10によって表示制御される。また、ユーザの端末20は、GPS衛星から電波を受信し、端末20の現在位置を示す位置情報を取得する機能を有する。この位置情報は、例えば緯度及び経度である。ユーザの端末20は、通信ネットワークNTを介して、取得した位置情報をサーバ装置10に伝達する。
【0022】
<ハードウェア構成>
図2は、図1に示すサーバ装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、サーバ装置10は、例えば、記憶装置11と、CPU(Central Processing Unit)12と、メモリ13と、通信装置14とを主に備えて構成される。
【0023】
記憶装置11は、ハードディスク等で構成される。この記憶装置11は、CPU12における処理の実行に必要な各種プログラムや各種の情報、及び処理結果の情報を記憶する。
【0024】
CPU12は、メモリ13又は記憶装置11等に格納された所定のプログラムを実行することにより、各種の機能的構成として機能する。この機能的構成の詳細については後述する。
【0025】
通信装置14は、外部の装置と通信するための通信インターフェース等で構成される。通信装置14は、例えば、通信ネットワークNTを介して、ユーザの端末20との間で各種の情報を送受信する。
【0026】
なお、サーバ装置10は、専用又は汎用のサーバ・コンピュータなどの情報処理装置を用いて実現することができる。また、サーバ装置10は、単一の情報処理装置より構成されるものであっても、通信ネットワークNT上に分散した複数の情報処理装置より構成されるものであってもよい。また、図2は、サーバ装置10が有する主要なハードウェア構成の一部を示しているに過ぎず、サーバ装置10は、サーバが一般的に備える他の構成を備えても良い。
【0027】
<機能的構成>
図3は、図1に示すサーバ装置10の機能的構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、サーバ装置10は、機能的構成として、例えば、取得部110と、判定部120と、決定部130と、選択部140と、提案部150と、付与部160と、表示制御部170と、記憶部190とを備える。記憶部190以外の機能手段は、記憶装置11等に格納されたプログラムをCPU12が実行することにより実現される。なお、上記機能手段の全部又は一部は、サーバ装置10ではなく、ユーザの端末20が備えていてもよい。
【0028】
記憶部190は、表示コンテンツ194や各種情報などを記憶する機能的構成である。具体的には、記憶部190は、表示コンテンツ194と、ユーザ情報191と、店舗情報192と、報酬情報193とを記憶する。
【0029】
ユーザ情報191は、表示コンテンツ194を使用するユーザに関する情報である。ユーザ情報191は、例えば、ユーザの氏名や住所、電話番号、メールアドレス、生年月日、ログインID、ログインのためのパスワードなどの情報を含む。ユーザ情報191は、例えば、表示コンテンツ194において使用可能なポイントやコイン、チケット、その他のアイテムの量及び有効期限に関する情報を含む。また、ユーザ情報191は、ユーザに予め対応付けられている地域や移動経路に関する情報を含む。また、ユーザ情報191は、ユーザの端末20の時刻、位置、移動距離及び移動速度に関する情報を含む。また、ユーザ情報191は、ユーザに予め対応付けられている店舗や、ユーザに予め対応付けられているイベント、ユーザが参加中又は参加可能なイベントなどに関する情報を含む。
【0030】
店舗情報192は、店舗に関する情報であり、例えば、店舗の名前を示す店舗名と、店舗の住所と、店舗の電話番号とを含む。また、店舗情報192は、店舗で実施されている又は実施予定であるイベントに関する情報を含む。イベントに関する情報は、例えば、イベントの名前と、商品の値引き率や値引き額、イベントのみで販売又は配布される限定商品やチケットなどのイベントの内容と、イベントが開催される期間とを含む。
【0031】
報酬情報193は、ユーザに報酬を付与する場合における付与条件や計算方法、算出方法などを示す情報である。報酬は、ユーザの端末20が移動した距離に応じてユーザに付与される。報酬は、表示コンテンツ194で利用可能なポイントやコイン、チケット、その他のアイテムなどである。報酬情報193は、単位移動距離あたりにユーザに付与される報酬の量である基礎付与量を含む。また、報酬情報193は、ユーザの端末20が所定領域内にいる場合に、報酬を増加させるための優遇係数を含む。また、報酬情報193は、ユーザの端末20が所定領域内に滞在し続けている滞在期間が基準時間以上である場合に、報酬を増加させるための滞在係数を含む。また、報酬情報193は、ユーザの端末20がユーザに承認された移動経路に沿って移動した場合に、報酬を増加させるためのルート達成加点を含む。報酬情報193は、例えば、ユーザに付与する報酬を基礎付与量×優遇係数×滞在係数+ルート達成加点という計算式によって算出する。なお、報酬の算出方法は、あくまで一例であり、その他の算出方法によって算出されても良い。
【0032】
表示コンテンツ194は、ユーザの端末20に表示制御されるコンテンツである。ここで、図6A及び図6Bを参照しつつ、表示コンテンツ194について説明する。図6Aは、図1に示すサーバ装置10が報酬に関する情報を表示する場合におけるコンテンツの一例を示す図である。図6Aに示すように、表示コンテンツ194は、ユーザが所定期間内に移動した移動距離を示す総移動距離に関する情報と、総移動距離のうち徒歩で移動した距離を示す徒歩移動距離に関する情報とを含む。また、表示コンテンツ194は、ユーザの端末20が所定領域内に入ることによって開始される優遇期間中であるか否かを示す情報と、優遇期間の残り時間を示す情報とを含む。また、表示コンテンツ194は、ユーザに対応付けられているエリアに関する情報と、ユーザに提案される移動経路(ルート)に関する情報とを含む。また、表示コンテンツ194は、報酬の付与状況を示したり受け取りを行ったりする為のコンテンツ1943を含む。
【0033】
コンテンツ1943は、ユーザが移動した距離に応じて付与された報酬の現在の量と受け取るための入力手段とを示す。ユーザは、予め定められている上限MAXまで付与された報酬を貯めておくことができる。また、表示コンテンツ194は、コンテンツ1943における「受け取る」ボタンが押下されることによって、貯めている報酬をユーザに受け取らせる。また、表示コンテンツ194は、エリアに関する情報の右側にある「変更する」ボタンが押下されると、ユーザに対応付けられているエリアを変更するためのコンテンツをユーザの端末20に表示制御する。また、表示コンテンツ194は、おすすめルートの右側にある「見る」ボタンが押下されることによって、図6Bに示すコンテンツをユーザの端末20に表示制御する。
【0034】
図6Bは、図1に示すサーバ装置10が移動経路に関する情報を表示する場合におけるコンテンツの一例を示す図である。図6Bに示すように、表示コンテンツ194は、領域1946A及び1946Bと、ラジオボタン1947A及び1947Bと、ボタン1948とを含む。
【0035】
領域1946A及び1946Bは、移動経路に関する情報を表示制御する領域である。領域1946Aは、移動経路の名称と、移動開始位置の情報と、移動終了位置の情報と、ボタン1944A及び1945Aとを含む。領域1946Aは、さらに、中継地点の情報を含んでも良い。ボタン1944Aは、地図を表示制御するためのボタンであり、押下されると領域1946Aに対応付けられている移動経路の周辺の地図と移動経路とが端末20に表示制御される。ボタン1944Bは、イベントを表示制御するためのボタンであり、押下されると領域1946Aに対応付けられているイベントや広告などに関する情報が端末20に表示制御される。領域1946Aに対応付けられているイベントや広告は、例えば、領域1946Aの移動開始位置、中継地点、及び移動終了位置にある店舗に関するイベントや広告などである。領域1946Bは、移動経路の名称と、移動開始位置の情報と、移動終了位置の情報と、ボタン1944B及び1945Bとを含む。なお、領域1946Bについては、移動経路の内容が異なることを除いて、領域1946Aと同じであるため、その説明を省略する。
【0036】
ラジオボタン1947A及び1947Bは、移動経路を選択するためのラジオボタンである。また、ボタン1948は、選択された移動経路をユーザに対応付けるためのボタンである。表示コンテンツ194は、ラジオボタン1947A及び1947Bのいずれかが選択された状態でボタン1948が押下されると、選択された移動経路をユーザに対応付ける。また、表示コンテンツ194は、ボタン1948が押下されると、図6Aに示すコンテンツをユーザの端末20に表示制御する。
【0037】
図3に戻って、取得部110は、通信ネットワークNTを介して、ユーザの端末20から伝達されるユーザの端末20の現在位置を示す位置情報を取得する。
【0038】
判定部120は、取得部110が取得した位置情報が示す位置が所定領域内であるか否かを判定する。ここで、所定領域は、例えば所定店舗がある位置から所定距離内の領域である。また、判定部120は、取得部110が取得した位置情報が示す位置の移動速度が所定速度未満であるか否かを判定する。
【0039】
決定部130は、ユーザの端末20の移動距離に応じて報酬を決定する。また、決定部130は、取得部110が取得した位置情報が示す位置が所定領域内であると判定部120が判定した場合、当該判定が否定判定である場合よりも優遇するように決定した報酬を変更する。さらに、決定部130は、取得部110が取得した位置情報が示す位置が所定領域内に基準時間以上滞在し続けていると判定部120が判定した場合、当該判定が否定判定である場合よりも優遇するように決定した報酬を変更する。また、決定部130は、ユーザの端末20の移動速度が所定速度未満であると判定部120が判定した場合、移動速度が所定速度以上である場合よりも優遇するように、報酬を決定する。また、決定部130は、取得部110が取得した位置が所定領域内であると判定部120が判定してから優遇期間だけ報酬を増加させる。
【0040】
選択部140は、複数の店舗から所定店舗を選択する。具体的には、選択部140は、記憶部190に記憶されている店舗情報192を参照し、店舗情報192が示す複数の店舗から所定店舗を選択する。
【0041】
提案部150は、選択部140が選択した所定の店舗、並びに所定店舗に予め対応付けられているイベント又は報酬をユーザに提案する。また、提案部150は、取得部110が取得した位置情報が示す位置から選択部140が選択した所定店舗を含むように移動経路を検索し、検索した移動経路をユーザに提案する。また、提案部150は、移動経路の提案において、取得部110が取得した位置が所定領域内に入ってから経過した時間が待機時間内である場合、移動経路の検索の候補から所定領域に対応付けられている所定店舗を含む移動経路を除外する。
【0042】
付与部160は、決定部130が決定した報酬をユーザに付与する。なお、付与部160は、決定部130が報酬を変更した場合、変更された報酬をユーザに付与する。
【0043】
表示制御部170は、ユーザの端末20の要請に応じて、記憶部190に記憶されている表示コンテンツ194をユーザの端末20に表示制御する。
【0044】
以上、サーバ装置10の機能的構成について説明した。次に、ユーザの端末20の移動と店舗及び所定領域の関係について説明する。図5は、図1に示す端末20を所持するユーザの移動経路の一例を示す図である。図5に示すように、地図MAPは、ユーザ2と、ユーザの端末20と、車3と、エリアAREAと、領域A1~A3と、店舗S1~S3とが設けられている。また、エリアAREAは、エリア内に領域A1及びA3を含む。領域A2は、エリアAREAのエリア外に設けられている。また、領域A1~A3は、それぞれ店舗S1~S3から所定距離d内の領域である。また、所定店舗は、店舗S1であるものとする。また、所定領域は、領域A1であるものとする。所定距離は、例えば、10m~500m程度の距離である。
【0045】
図5に示すように、ユーザ2は、移動開始地点からエリアAREA内の領域A1における店舗S1まで徒歩で移動する。ここで、ユーザ2は、店舗S1に立ち寄って買い物をする。続いて、ユーザ2は、店舗S1から領域A1外における領域A3の近傍に徒歩で移動する。続いて、ユーザ2は、エリアAREA外に出て領域A2における店舗S2まで徒歩で移動する。ここで、ユーザ2は、店舗S3に立ち寄って買い物をする。続いて、ユーザ2は、車3で移動終了地点まで移動する。
【0046】
<一連の動作の流れ>
続いて、サーバ装置10における一連の処理の流れについて詳しく説明する。図4は、図1に示すサーバ装置10の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0047】
(ステップSP10)
サーバ装置10は、取得部110によって、通信ネットワークNTを介して、ユーザの端末20から、ユーザの端末20の現在位置を示す位置情報を取得する。そして、処理は、ステップSP12の処理に移行する。
【0048】
(ステップSP12)
サーバ装置10は、選択部140によって、記憶部190に記憶されている店舗情報192を参照する。サーバ装置10は、選択部140によって、店舗情報192が示す複数の店舗から所定店舗を選択する。なお、サーバ装置10は、所定店舗を選択するにあたって、ユーザ情報191を参照しユーザに予め対応付けられている店舗を所定店舗として選択しても良い。また、サーバ装置10は、所定店舗を選択するにあたって、取得部110が取得した位置情報が示す位置から最も距離又は道のりが近い店舗を所定店舗として選択しても良い。そして、処理は、ステップSP14の処理に移行する。
【0049】
(ステップSP14)
サーバ装置10は、提案部150によって、取得部110が取得した位置情報が示す位置から選択部140が選択した所定店舗を含むように移動経路を検索する。なお、サーバ装置10は、移動経路を検索するにあたって、提案部150によって、一の移動経路を検索しても良いし、複数の移動経路を検索しても良い。そして、処理は、ステップSP16の処理に進む。
【0050】
(ステップSP16)
サーバ装置10は、提案部150によって、選択部140が選択した所定店舗と、提案部150が検索した移動経路とをユーザの端末20に提案する。なお、サーバ装置10は、所定店舗及び移動経路の提案にあたって、選択した所定店舗及び検索した移動経路が複数ある場合、複数の所定店舗及び移動経路をユーザの端末20に提案する。サーバ装置10は、ユーザの端末20から、提案した所定店舗及び移動経路に対する選択又は提案に対する否認を受け付ける。なお、サーバ装置10は、ユーザによって所定店舗及び移動経路が否認された場合、図4に示す一連の処理を終了しても良いし、ステップSP10の処理に戻っても良い。そして、処理は、ステップSP18の処理に移行する。
【0051】
(ステップSP18)
サーバ装置10は、判定部120によって、ユーザの端末20の現在位置が所定領域内であるか否かを判定する。具体的には、サーバ装置10は、判定部120によって、取得部110が取得した位置情報が示す位置が、所定店舗から所定距離内の領域である所定領域内であるか否かを判定する。図5を例にした場合、サーバ装置10は、ユーザの端末20が領域A1内にいるか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定である場合、処理は、ステップSP20の処理に移行する。これに対して、当該判定が否定判定である場合、処理は、ステップSP24の処理に移行する。
【0052】
(ステップSP20)
サーバ装置10は、決定部130によって、優遇期間を開始又は継続する。具体的には、サーバ装置10は、決定部130によって、優遇期間が開始されていない場合に優遇期間を開始し、優遇期間が既に開始されている場合に優遇期間を継続する。なお、優遇期間は、ユーザの端末20の現在位置が所定領域内である場合において、ユーザに付与する報酬を優遇する期間であり、期間の長さは、記憶部190に記憶されている。優遇期間は、例えば、1時間や2時間、3時間、6時間などである。そして、処理は、ステップSP22の処理に移行する。
【0053】
(ステップSP22)
サーバ装置10は、決定部130によって、ユーザの端末20の現在位置が所定領域外である場合と比べて優遇するようにユーザに付与する報酬を変更する。サーバ装置10は、報酬の変更にあたって、例えば、報酬の量を増加させたり、報酬をよりレアリティが高い報酬に変更することによって、報酬の価値を増加させたりする。そして、処理は、ステップSP24の処理に移行する。
【0054】
(ステップSP24)
サーバ装置10は、決定部130によって、滞在期間のカウントを開始するか又は当該カウントを継続する。具体的には、サーバ装置10は、決定部130によって、滞在期間のカウントが開始されていない場合に滞在期間の長さのカウントを開始し、滞在期間の長さのカウントが既に開始されている場合に当該カウントを継続する。なお、滞在期間は、ユーザの端末20の現在位置が所定領域内に滞在し続けている期間である。図5を例にした場合、滞在期間は、ユーザの端末20が領域A1内に滞在し続けている期間である。そして、処理は、ステップSP28の処理に移行する。
【0055】
(ステップSP26)
サーバ装置10は、決定部130によって、滞在期間の長さのカウントを停止し、当該カウントをリセットする。具体的には、サーバ装置10は、決定部130によって、滞在期間のカウントが開始されている場合に滞在期間の長さのカウントを停止し、当該カウントの値を例えば0に初期化する。これに対して、サーバ装置10は、決定部130によって、滞在期間のカウントが開始されていない場合に滞在期間の長さのカウントを停止及びリセットしたまま維持する。そして、処理は、ステップSP28の処理に移行する。
【0056】
(ステップSP28)
サーバ装置10は、判定部120によって、決定部130による滞在期間のカウントが基準時間以上であるか否かを判定する。基準時間は、例えば20分や30分、60分、90分などである。そして、当該判定が肯定判定である場合、処理は、ステップSP30の処理に移行する。これに対して、当該判定が否定判定である場合、処理は、ステップSP32の処理に移行する。
【0057】
(ステップSP30)
サーバ装置10は、決定部130によって、滞在期間が基準時間未満である場合と比べて優遇するようにユーザに付与する報酬を変更する。サーバ装置10は、報酬の変更にあたって、例えば、報酬の量を増加させたり、報酬をよりレアリティが高い報酬に変更することによって、報酬の価値を増加させたりする。そして、処理は、ステップSP32の処理に移行する。
【0058】
(ステップSP32)
サーバ装置10は、判定部120によって、ユーザの端末20の移動速度が所定速度未満であるか否かを判定する。具体的には、サーバ装置10は、判定部120によって、取得部110が取得した位置情報が示す位置の移動速度が所定速度未満であるか否かを判定する。所定速度は、例えば、10km/h~30km/h程度の人が徒歩によって移動する場合の移動速度を上回る速度である。図5を例にした場合、サーバ装置10は、ユーザ2が移動開始位置から店舗S1に移動する間、及び店舗S1から店舗S2に移動する間において、ユーザ2が所定速度未満の移動速度で移動していると判定する。これに対して、サーバ装置10は、ユーザ2が店舗S2から移動終了地点まで移動する間において、ユーザ2が車3によって所定速度以上の移動速度で移動しているため、ユーザの端末20の移動速度が所定速度以上であると判定する。そして、当該判定が肯定判定である場合、処理は、ステップSP34の処理に移行する。これに対して、当該判定が否定判定である場合、処理は、ステップSP36の処理に移行する。
【0059】
(ステップSP34)
サーバ装置10は、決定部130によって、ユーザの端末20の移動速度が所定速度以上である場合と比べて優遇するようにユーザに付与する報酬を変更する。サーバ装置10は、報酬の変更にあたって、例えば、報酬の量を増加させたり、報酬をよりレアリティが高い報酬に変更することによって、報酬の価値を増加させたりする。そして、処理は、ステップSP36の処理に移行する。
【0060】
(ステップSP36)
サーバ装置10は、判定部120によって、優遇期間が経過したか否かを判定する。具体的には、サーバ装置10は、判定部120によって、優遇期間が開始されていないか又は優遇期間が開始された後に当該期間が経過したかを判定する。そして、当該判定が肯定判定である場合、処理は、ステップSP40の処理に移行する。これに対して、当該判定が否定判定である場合、処理は、ステップSP38の処理に移行する。
【0061】
(ステップSP38)
サーバ装置10は、決定部130によって、優遇処理を終了する。具体的には、サーバ装置10は、決定部130によって、ユーザの端末20が所定領域内にある場合にユーザの端末20が所定領域外にある場合と比べてユーザに付与する報酬を優遇するように変更する処理を終了する。そして、処理は、ステップSP40の処理に移行する。
【0062】
(ステップSP40)
サーバ装置10は、判定部120によって、ユーザが移動経路をクリアしたか否かを判定する。具体的には、サーバ装置10は、判定部120によって、ユーザの端末20の位置が、選択部140によって選択されユーザによって承認された移動経路に沿って移動したか否かを判定する。図5を例にした場合、例えば、移動開始地点から店舗S1を経由して店舗S2に至る移動経路がユーザに提案されユーザに承認されていた場合、サーバ装置10は、ユーザ2が移動開始地点から店舗S1を経由して店舗S2まで到達したか否かを判定する。移動開始地点から移動終了地点まで移動した場合、そして、当該判定が肯定判定である場合、処理は、ステップSP42の処理に移行する。これに対して、当該判定が否定判定である場合、処理は、ステップSP44の処理に移行する。
【0063】
(ステップSP42)
サーバ装置10は、決定部130によって、ユーザが移動経路をクリアしていない場合と比べて優遇するようにユーザに付与する報酬を変更する。サーバ装置10は、報酬の変更にあたって、例えば、報酬の量を増加させたり、報酬をよりレアリティが高い報酬に変更することによって、報酬の価値を増加させたりする。そして、処理は、ステップSP44の処理に移行する。
【0064】
(ステップSP44)
サーバ装置10は、付与部160によって、決定部130が決定した報酬をユーザに付与する。なお、サーバ装置10は、決定部130が報酬を変更していた場合、変更した報酬をユーザに付与する。そして、図4に示す一連の処理は、終了する。
【0065】
<効果>
以上、本実施形態では、プログラムは、サーバ装置10(コンピュータ)を、ユーザの端末20の現在位置を示す位置情報を取得する取得部110、取得部110が取得した位置情報が示す位置が所定領域内であるか否かを判定する判定部120として機能させる。また、プログラムは、サーバ装置10を、端末20の移動距離に応じて報酬を決定し、位置が所定領域内である場合、位置が所定領域外である場合よりも優遇するように決定した報酬を変更する決定部130として機能させる。また、プログラムは、サーバ装置10を、決定部130が決定した報酬をユーザに付与する付与部160として機能させる。したがって、プログラムは、ユーザの端末20が所定領域内であるか否かに加えて移動距離に応じてユーザに報酬を付与するため、ユーザの移動を促進できる。
【0066】
また、本実施形態では、決定部130は、位置が所定領域内に基準時間以上滞在し続けている場合、位置が所定領域内に滞在し続けている時間が基準時間未満である場合よりも優遇するように決定した報酬を変更する。したがって、プログラムは、ユーザの移動を促進しつつ、ユーザが所定領域内に滞在し続ける動機付けを与えることができる。
【0067】
また、本実施形態では、判定部120は、位置の移動速度が所定速度未満であるか否かを判定し、決定部130は、移動速度が所定速度未満である場合、移動速度が所定速度以上である場合よりも優遇するように、報酬を決定する。したがって、プログラムは、ユーザに所定速度未満で移動させる動機付けを与えることができる。
【0068】
また、本実施形態では、所定領域は、所定店舗がある位置から所定距離内の領域である。したがって、プログラムは、所定店舗がある領域にユーザを移動させる動機付けを与えることができる。
【0069】
また、本実施形態では、プログラムは、サーバ装置10を、複数の店舗から所定店舗を選択する選択部140として機能させる。また、プログラムは、選択部140が選択した所定の店舗、並びに所定店舗に予め対応付けられているイベント又は報酬をユーザに提案する提案部150として機能させる。したがって、プログラムは、所定店舗がある領域にユーザを移動させる動機付けをさらに与えることができる。
【0070】
また、本実施形態では、提案部150は、取得部110が取得した位置から選択部140が選択した所定店舗を含むように移動経路を検索し、検索した移動経路をユーザに提案する。したがって、プログラムは、所定店舗がある領域にユーザを移動させつつ、ユーザに対して移動を促進できる。
【0071】
また、本実施形態では、提案部150は、取得部110が取得した位置が所定領域内に入ってから経過した時間が待機時間内である場合、移動経路の検索の候補から所定領域に対応付けられている所定店舗を含む移動経路を除外する。したがって、プログラムは、移動経路に沿って移動したユーザに対して、待機時間が経過するまで同様の移動経路を提案することを防止できる。
【0072】
また、本実施形態では、決定部130は、取得部110が取得した位置が所定領域内であると判定部120が判定してから優遇期間だけ報酬を増加させる。したがって、プログラムは、所定領域にユーザを移動させる動機付けを与えることができる。
【0073】
<変形例>
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。すなわち、上記の実施形態に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。また、上記実施形態及び後述する変形例が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【0074】
例えば、本実施形態では、サーバ装置10は、決定部130によって、所定領域内にある所定店舗において購入を行った場合に、購入を行ってない場合と比べて増加するように報酬を変更しても良い。具体的には、サーバ装置10は、取得部110によって、ユーザの端末20から所定距離内にある所定店舗における購入に関する情報を受け取る。購入に関する情報は、例えば、ユーザによってアップロードされるレシートの画像であったり、購入した商品及び店舗に関する情報に関するテキスト入力であったりする。サーバ装置10は、判定部120によって、取得した情報が所定店舗における購入に関するものであるか否かを判定する。サーバ装置10は、決定部130によって、当該判定が肯定である場合、当該判定が否定判定である場合よりも増加するように報酬を変更する。この構成によれば、サーバ装置10は、ユーザに対して、ユーザを所定店舗に移動させる動機付けをさらに与えることができる。
【0075】
また、本実施形態では、サーバ装置10は、ユーザに付与する報酬の量が店舗毎に異なっていても良い。具体的には、報酬情報193は、基礎付与量が店舗毎に異なるように、予め定められている。なお、報酬の基礎付与量は、店舗毎に全て異なっている必要はなく、一部同じであっても良い。また、報酬の基礎付与量は、ユーザ情報191に応じて、ユーザ毎に異なっていても良い。
【0076】
この構成によれば、サーバ装置10は、店舗に応じた量や価値の報酬をユーザに付与することができる。
【0077】
また、本実施形態では、サーバ装置10は、決定部130によって、所定店舗から初手距離内である所定領域内にユーザの端末20が位置している場合にユーザに付与する報酬を優遇するように変更するが、これに限られるものではない。サーバ装置10は、ユーザに予め対応付けられているエリア内にユーザの端末20が位置している場合に、端末20がエリア外に位置している場合よりも優遇するように報酬を変更しても良い。図5を例にあげると、サーバ装置10は、決定部130によって、ユーザの端末20がエリアAREA内に位置している場合に、優遇期間を開始してもよい。なお、ユーザに対応付けられているエリアは、図6Aに示すように、表示コンテンツ194においてマイエリアとしてユーザに表示制御される。
【0078】
この構成によれば、サーバ装置10は、ユーザに予め対応付けられているエリア内にユーザを移動させる動機付けを与えることができる。
【符号の説明】
【0079】
10…サーバ装置(情報処理装置)、110…取得部、120…判定部、130…決定部、160…付与部

【要約】
【課題】ユーザの移動を促進できるプログラムを提供する。
【解決手段】プログラムは、コンピュータを、ユーザの端末の現在位置を示す位置情報を取得する取得部、取得部が取得した位置情報が示す位置が所定領域内であるか否かを判定する判定部、端末の移動距離に応じて報酬を決定し、位置が所定領域内である場合、位置が所定領域外である場合よりも優遇するように決定した報酬を変更する決定部、決定部が決定した報酬を前記ユーザに付与する付与部として機能させる。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B