(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-08
(45)【発行日】2024-10-17
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、その制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 67/00 20220101AFI20241009BHJP
H04L 51/07 20220101ALI20241009BHJP
【FI】
H04L67/00
H04L51/07
(21)【出願番号】P 2023101514
(22)【出願日】2023-06-21
(62)【分割の表示】P 2019122233の分割
【原出願日】2019-06-28
【審査請求日】2023-07-21
(73)【特許権者】
【識別番号】390002761
【氏名又は名称】キヤノンマーケティングジャパン株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】592135203
【氏名又は名称】キヤノンITソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100189751
【氏名又は名称】木村 友輔
(74)【代理人】
【識別番号】100227857
【氏名又は名称】中山 圭
(72)【発明者】
【氏名】石橋 吉友
【審査官】吉田 歩
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-097861(JP,A)
【文献】国際公開第2019/102749(WO,A1)
【文献】特開2018-085057(JP,A)
【文献】特開2004-056712(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/00
H04L 51/07
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャット外の情報に基づいて生成された画像を
前記チャットに送信
する送信手段と、
前記送信手段による前記画像送信後、
前記情報の送信元を示すテキスト
を含む情報を前記チャットに送信するように制御する制御手段と
を有することを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記チャットを受信する受信端末において、
前記画像または
前記テキストを受信した場合に受信したことを示す第1の通知を表示し、前記チャットに対して新たに送信された前記画像または当該画像に関するテキストを前記第1の通知の表示中に受信した場合に、前記第1の通知を非表示とし、新たに受信したことを示す第2の通知を表示すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記制御手段は、
前記送信手段による前記画像送信後、
前記テキストを送信するか否かを、前記画像をチャットに送信するか否かに応じて異ならせること
を特徴とする請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記制御手段は、
前記画像をチャットではなくメールで送信する場合には、前記画像と
前記テキストとを1つのメールで送信するように制御すること
を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記制御手段は、
前記画像をメールで送信する場合には、
前記テキストを前記メールの件名に含めて送信するように制御すること
を特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記チャット外の情報
とは、
前記送信元から
送信された帳票データであること
を特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記画像は、
前記
送信元から送信された帳票データに基づいて生成された画像であること
を特徴とする請求項
1乃至6
のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記制御手段は、
前記チャット外の情報の受信日時が、受信予定日より前か後かに応じて、
前である場合には前記画像を前記チャットに送信する制御を行わず、
後である場合には前記画像を前記チャットに送信するように制御すること
を特徴とする請求項1乃至
7のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
チャット外の情報に基づいて生成された画像を
前記チャットに送信
する送信ステップと、
前記送信ステップによる前記画像送信後、
前記情報の送信元を示すテキスト
を含む情報を前記チャットに送信するように制御する制御ステップと
を有することを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【請求項10】
少なくとも1つのコンピュータを、請求項1乃至
8のいずれか1項に記載された情報処理システムの各手段として機能させるためのプログラム。
【請求項11】
チャット外の情報に基づいて生成された画像を
前記チャットに送信
する送信手段と、
前記送信手段による前記画像送信後、
前記情報の送信元を示すテキスト
を含む情報を前記チャットに送信するように制御する制御手段と
を有することを特徴とする情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、その制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
発注書・注文書や受注票等の帳票データを、企業間で送受信することが行われている(例えば特許文献1)。当該データは、例えば、月ごと、週ごと、日ごとの、企業間で取りきめた時刻に送信、受信される。
【0003】
また、特許文献2には、帳票データを印刷して配送するか、電子データとして出力・配信するかを選択可能な技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-84405号公報
【文献】特開2017-84398号公報
【文献】特開2002-158823号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
出力・配信方法にはいくつかの手法が考えられる。例えば、引用文献3によれば、受信したデータ(ファクシミリ)に関する情報を、当該情報を閲覧するユーザの端末に対して、メールで送信することが可能である。例えば、ファクシミリの受信番号や発信元情報を通知する。
【0006】
また、例えば1通のメールに当該データを添付して転送することで、データの内容をユーザに通知することが考えられる。
【0007】
一方、一般に利用されているチャットアプリ等では、メッセージと画像は別々に送信・受信・表示される。
【0008】
なお、メールやチャットアプリが受信した情報が、スマートフォンのホーム画面やPCのデスクトップ画面において、受信した順に通知・表示されることは一般に行なわれている。
【0009】
通知の表示場所や範囲、領域が限られている場合、画像そのものが当該領域に入りきらないため、画像そのものを通知として表示できないことがある。また、一度表示された通知は、次の通知がされるタイミングで消えてしまう。すなわち、メッセージを送信、受信する順番やタイミングによって、ユーザが通知を確認できる時間が異なる。
【0010】
例えば、ユーザに伝達したいメッセージを最初に送信し、すぐさま別の情報を送信してしまうと、それを受信した端末側では当該伝達したいメッセージの通知がすぐに消えてしまい、当該別の情報に関する通知が表示されてしまう。
【0011】
本発明は、チャットに適切にデータを送信し、通知させることのできる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の情報処理システムは、チャット外の情報に基づいて生成された画像を前記チャットに送信する送信手段と、前記送信手段による前記画像送信後、前記情報の送信元を示すテキストを含む情報を前記チャットに送信するように制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、チャットに適切にデータを送信し、通知させることのできる仕組みを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の実施形態における、情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【
図2】本発明の実施形態における、各種装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】本発明の実施形態における、各種装置の機能構成の一例を示す図である。
【
図4】本発明の実施形態における、処理の流れを示すフローチャートである。
【
図5】本発明の第1の実施形態における、転送処理の流れを示すフローチャートである。
【
図6】本発明の第1の実施形態における、画面構成の一例を示す図である。
【
図7】本発明の第2の実施形態における、転送処理の流れを示すフローチャートである。ある。
【
図8】本発明の第2の実施形態における、画面構成の一例を示す図である。
【
図9】本発明の実施形態における、通知処理の流れを示すフローチャートである。
【
図10】本発明の実施形態における、データ構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態の一例について説明する。
【0016】
まず
図1を参照して、本発明の実施形態における、情報処理システムの構成の一例について説明する。
【0017】
本発明の情報処理システムでは、A社の管理するサーバ100A、B社の管理するサーバ100B、ユーザ端末200がネットワーク101を介して接続されている。ネットワーク101は、例えばWAN(ワイドエリアネットワーク)である。
【0018】
WANはあくまでネットワークの一例である。サーバ100Bとユーザ端末200が通信できれば、LAN(ローカルエリアネットワーク)を用いてもよい。
【0019】
本実施形態において、ユーザ端末200は、携帯端末である。例えば、スマートフォンである。
【0020】
サーバ100Aは、サーバ100Bに対して帳票データを送信する。サーバ100Aは当該帳票データを受信して記憶する。また、記憶した帳票データをユーザ端末200に転送する機能を備える。以上が
図1の説明である。
【0021】
次に
図2を参照して、本発明の実施形態における、各種装置のハードウェア構成の一例について説明する。
【0022】
図2は、
図1に示したサーバ100(サーバ100A、サーバ100B)、ユーザ端末200に適用可能なハードウェア構成を示すブロック図である。
【0023】
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0024】
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0025】
203はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードして、当該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0026】
また、205は入力コントローラで、キーボード(KB)等の入力デバイス209や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。
【0027】
入力デバイスはこれに限ったものでなく、マルチタッチスクリーンなどの、複数の指でタッチされた位置を検出することが可能なタッチパネルであってもよい。
【0028】
ユーザがタッチパネルに表示されたアイコンやカーソルやボタンに合わせて押下(指等でタッチ)することにより、各種の指示を行うことができる。
【0029】
206はビデオコントローラで、表示器であるディスプレイ210への表示を制御する。なお、ディスプレイ210はCRTディスプレイや、液晶ディスプレイ等の表示器であることとする。
【0030】
また、情報処理装置本体と一体になったノート型パソコンのディスプレイや、プロジェクタであっても良いこととする。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。
【0031】
また、タッチ操作を受け付けることが可能なディスプレイ210は、入力デバイス209としての機能を保持する。
【0032】
207はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0033】
208は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(例えば、
図1に示したネットワーク101)を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0034】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0035】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。
【0036】
さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。以上が
図2の説明である。
【0037】
次に
図3を参照して、本発明の実施形態における、各種装置の機能構成の一例について説明する。
【0038】
サーバ100Aの帳票データ送信部301は、帳票データ(例:XMLファイル)をサーバ100Bに送信する送信部である。
【0039】
サーバ100Bの帳票データ受信部311は、帳票データを受信する受信し、記憶する制御部である。データ生成部312は、帳票データから、帳票をイメージ化したデータ(画像データ)や、帳票にかかる付加情報(帳票の送信元や、帳票データの名称を示すテキストデータ)を生成する生成部である。
【0040】
データ取得部313は、画像データやテキストデータ等、送信対象の複数のデータを取得する取得部である。
【0041】
送信先特定部314は、送信対象のデータを、どのアプリのどの送信先に送信するか特定する特定部である。
【0042】
データ種別特定部315は、送信対象のデータそれぞれについて、データ種別を特定する。例えば、画像データか、テキストデータかを特定する。
【0043】
送信順決定部316は、送信先がどのアプリの送信先かに従って、複数のデータをどの順番で送信するか決定する機能部である。また、データ種別に応じて送信順を決定する機能を有する。
【0044】
データ送信部は、送信対象のデータを、ユーザ端末200に送信する送信部である。ユーザ端末200のデータ受信部321は、当該データを受信する機能部である。
【0045】
通知部322は、受信したデータを、受信した順に表示して通知する通知部である。通知の表示時間は、5秒とするが、5秒以内に次の通知を受け付けた場合、表示中の通知を非表示にし、すぐさま次の通知を表示する。以上が
図3の説明である。
【0046】
次に
図4を参照して、本発明の実施形態における処理の流れを説明する。
【0047】
ステップS401で、サーバ100Bは、サーバ100Aから送信された帳票データを受信する。帳票データの一例を
図10の1000に示す。
【0048】
本実施形態において、帳票データはXML形式の情報であるものとする。当該帳票データの送信元は、<Company_Code>のタグに記載された送信元会社の識別情報から特定可能である。
【0049】
当該識別情報(Company_Code)と、送信元の会社名の対応関係は、外部メモリ211に記憶されている、
図10の1030に示す対応表に基づいて特定可能である。
【0050】
ステップS402で、サーバ100Bは、受信した帳票データを帳票データベース(外部メモリ211)に、受信日時と対応付けて記憶する。
【0051】
ステップS403で、サーバ100Bは、受信した日時が、当該帳票データの受信予定日時より後か判定する。
【0052】
受信予定日時は、帳票データの送信元となる企業及び帳票データごとに、外部メモリ211に記憶されている。一例を
図10の1010に示す。1010は、どの送信元1011から、どの種別1012の帳票が、どの日時1013に送信され、受信する予定かを示す。
【0053】
受信が予定より遅れた場合、当該日時までは帳票データを確認するために待機していた利用者が、別の用件や外出等で不在であることが考えられる。よって、当該利用者に、帳票データにかかる情報を通知することが望ましい。
【0054】
よって、サーバ100Bは、受信した日時が受信予定日時以前である(予定通り受信した)と判定された場合には、処理を終了する。受信した日時が受信予定日時より後である(受信が遅れた)と判定された場合には、処理をステップS404に移行する。
【0055】
ステップS404で、サーバ100Bは、受信した帳票データを、帳票データの表示専用アプリ以外のアプリでも読取可能とするために(当該専用アプリがインストールされていない端末でもユーザが帳票を閲覧可能とするために)帳票データを画像データに変換する。つまり、帳票の画像データを生成する。
【0056】
具体的には、サーバ100Bにインストールされた帳票解析アプリが、
図10の1000に示す帳票データを解析し、画像化する。なお、当該帳票の画像は、1002に示すように、<伝票>タグで区切られた情報を1枚の画像(1ページ分)として画像を生成する。
【0057】
ステップS405で、サーバ100Bは、当該画像データをユーザ端末に転送する転送処理を行なう。転送処理の詳細は、各実施形態の説明で後述する。以上が
図4の説明である。
【0058】
<第1の実施形態>
次に
図5を参照して、本発明の第1の実施形態における、転送処理の流れを説明する。
図5の処理は、サーバ100BのCPU201が実行する。
【0059】
ステップS501で、サーバ100Bは、帳票データの送信元を特定する。例えば、帳票データ1000の1001からCompany_Code特定し、対応表1030を参照して、当該Company_Codeに対応する送信元を特定する。
【0060】
ステップS502で、サーバ100Bは、
図10の転送先リスト1020を参照し、当該帳票データにかかる情報を送信(転送)する送信先のアプリと、当該アプリにおける送信先を特定する。
【0061】
具体的には、ステップS501で特定された送信元に対応する担当者(利用者)を、送信元1021と利用者1022の組み合わせから特定する。
【0062】
そして、当該利用者1022に対応するアプリ1023を特定し、そのアプリにおける利用者1022の識別情報(送信先1024)を特定する。
【0063】
例えば、アプリ1023がメールアプリの場合、送信先1024はメールアドレスである。また、アプリ1023がチャットアプリの場合、送信先1024はチャットアプリにおける利用者1022のユーザIDである。(チャットアプリではユーザID宛にメッセージ(テキストや画像)を送信することができるのもとする。)
ステップS503で、サーバ100Bは、送信先のアプリを判定する。例えば、チャットアプリかメールアプリかを判定する。チャットアプリであると判定した場合、処理をステップS504に移行する。メールアプリであると判定した場合は、処理をステップS508に移行する。
【0064】
ステップS504で、サーバ100Bは、データの送信を、画像、テキストの順に送信することを決定する(送信の順番を決定する)。当該テキストは、ステップS505で生成する。
【0065】
サーバ100Bは、ステップS505~S507の処理を、ステップS404で生成した画像の数だけ繰り返す。
【0066】
ステップS505で、サーバ100Bは、帳票データ1000の送信元を示すテキストデータを生成し、RAM203に記憶する。
【0067】
ステップS506で、サーバ100Bは、ステップS502で特定したチャットアプリのID(送信先)宛に、ステップS404で生成した帳票の画像データを送信する。
【0068】
その後、ステップS507で、サーバ100Bは、ステップS502で特定したチャットアプリのID(送信先)宛に、ステップS505で生成したテキストを送信する。
【0069】
ステップS508で、サーバ100Bは、帳票の画像データをメールに添付して送信することを決定する。すなわち、メールのテキストと画像を同時に、1まとまりのデータとして送信することを決定する。
【0070】
ステップS509で、サーバ100Bは、新規にメールを生成し、ステップS502で特定された送信先メールアドレスを設定する。また、メールの件名にステップS501で特定した送信元を示すテキストを挿入する。
【0071】
ステップS510で、サーバ100Bは、当該メールに、ステップS404で生成した、当該送信元からの帳票の画像データをすべて添付して記憶する。そして、ステップS511で、当該メールを送信する。以上が
図5の説明である。
【0072】
次に
図9を参照して、本発明の実施形態における、通知処理の流れを説明する。
図9の各処理は、ユーザ端末200のCPU201が、ユーザ端末にインストールされた各アプリやOSの機能を用いて実行する。
【0073】
ステップS901で、メールアプリは、メールを受信する。ステップS902で、当該メールの件名と、メール本文の最初の行を抽出して、テキストデータとしてRAM203に記憶する。
【0074】
ステップS903で、メールアプリは、当該テキストデータをOSに通知する。例えば、当該テキストデータをホーム画面において通知するよう、OSに依頼する。
【0075】
また、ステップS904で、チャットアプリは、チャットのメッセージを受信する。メッセージには、例えばテキストであったり、画像であったり、複数の種類がある。
【0076】
ステップS905で、チャットアプリは、メッセージの種類を判定する。ここでは、受信したメッセージが画像かテキストか判定する。テキストである場合は処理をステップS906に移行する。画像の場合は、処理をステップS908に移行する。
【0077】
ステップS908で、チャットアプリは、画像データを受信した旨を示すテキストを生成する。例えば、「画像を受信しました」というテキストを生成し、RAM203に記憶する。その後、処理をステップS907に移行する。
【0078】
ステップS907で、チャットアプリは、当該テキストデータをOSに通知する。例えば、当該テキストデータをホーム画面において通知するよう、OSに依頼する。
【0079】
ステップS906で、チャットアプリは、受信したテキストの最初の2行(ここでは1行20byteであるものとする)を取得し、RAM203に記憶する。その後、処理をステップS907に移行する。
【0080】
ステップS909で、ユーザ端末200のOSは、ステップS903またはS907の通知を受け付ける。そして、ステップS910で、通知されたテキストを、通知を受け付けた順に表示する。
【0081】
通知の表示時間は、5秒とするが、5秒以内に次の通知を受け付けた場合、表示中の通知を非表示にし、すぐさま次の通知を表示する。
【0082】
図6に通知の様子を示す。
図6の610、620は、ユーザ端末200のホーム画面である。チャットアプリにおいて、チャット画面600の画像601、テキスト602に示すように、画像の後にテキストが送信・受信された場合、まず610の通知611のように、画像を受信した旨の通知がされる。その後、テキストを受信したタイミングで620の621のように、テキストの通知がされる。
【0083】
また、メールアプリにおいてメールが受信された場合も、621のようなテキストが通知される。
【0084】
以上説明したように、本発明によれば、チャットアプリであってもメールアプリであっても、確実に、画像を受信したことを示す通知以上の時間、当該画像にかかる送信元(画像にかかる情報)を表示し、ユーザに通知することができる。
【0085】
すなわち、アプリに応じて、適切にデータを送信し、通知させることのできる仕組みを提供することができる。
【0086】
<第2の実施形態>
次に
図7~8を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と共通する箇所については説明を割愛する。
【0087】
まず、
図7を参照して、本発明の第2の実施形態における、転送処理の流れを説明する。
図7の処理は、サーバ100BのCPU201が実行する。
図7の処理は、例えば
図4のステップS405として、第1の実施形態の
図5の処理の代わりに実行する。
【0088】
ステップS701で、サーバ100Bは、帳票データの送信元を特定する。当該処理は、
図5のステップS501と同じである。
【0089】
ステップS702で、サーバ100Bは、
図10の転送先リスト1020を参照し、当該帳票データにかかる情報を送信(転送)する送信先のアプリと、当該アプリにおける送信先を特定する。当該処理は、
図5のステップS502と同じである。
【0090】
ステップS703で、サーバ100Bは、送信先のアプリを判定する。当該判定は、
図5のステップS503と同じである。チャットアプリであると判定した場合、処理をステップS704に移行する。メールアプリであると判定した場合は、処理をステップS508に移行する。
【0091】
ステップS704で、サーバ100Bは、同じ送信先となる帳票の画像が複数あるか判定する。1枚だけの場合は処理をステップS505に移行する。複数ある場合は、処理をステップS705に移行する。
【0092】
ステップS705で、サーバ100Bは、複数の画像データをまとめて記憶した場所を通知した後に、帳票データの送信元にかかる情報を通知することを決定する。
【0093】
ステップS706で、サーバ100Bは、帳票データ1000の送信元を示すテキストデータを生成し、RAM203に記憶する。送信元が複数存在する場合は、複数の送信元を含むテキストデータを生成する。
【0094】
ステップS707で、サーバ100Bは、ステップS705で特定された複数の画像をまとめたアルバムを作成する。例えば、サーバ100Bの外部メモリ211に当該複数の画像を格納したフォルダを生成する。このフォルダをアルバムのフォルダとする。
【0095】
ステップS708で、サーバ100Bは、ステップS707で生成したアルバム(フォルダ)のURLを取得し、ステップS502で特定したチャットアプリのID(送信先)宛に送信する。
【0096】
その後、ステップS709で、サーバ100Bは、ステップS502で特定したチャットアプリのID(送信先)宛に、ステップS706で生成したテキストを送信する。以上が
図7の説明である。
【0097】
以降、
図9の処理において、ユーザ端末200のチャットアプリは、URL、送信元を示すテキストの順でメッセージを受信する。URLもテキストであるため、ユーザ端末200のOSは、当該テキストを受信した順に表示する。つまり、まずURLが通知した後、送信元のテキストを通知する。
【0098】
図8に通知の様子を示す。
図8の810、820は、ユーザ端末200のホーム画面である。チャットアプリにおいて、チャット画面800のURL801、テキスト802に示すように、URLの後に送信元を示すテキストが送信・受信された場合、まず810の通知811のように、URLを受信した旨の通知がされる。その後、テキストを受信したタイミングで820の821のように、テキストの通知がされる。
【0099】
また、メールアプリにおいてメールが受信された場合も、821のようなテキストが通知される。
【0100】
以上説明したように、本発明の第2の実施形態によれば、複数の画像を送信する場合において、チャットアプリであってもメールアプリであっても、確実に、複数の画像が格納されたことやその場所を示す通知以上の時間、当該画像にかかる送信元(画像にかかる情報)を表示し、ユーザに通知することができる。
【0101】
すなわち、アプリに応じて、適切にデータを送信し、通知させることのできる仕組みを提供することができる。
【0102】
尚、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0103】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接、或いは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
【0104】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0105】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD-ROM、CD-R、CD-RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD-ROM,DVD-R)などもある。
【0106】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0107】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0108】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD-ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0109】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0110】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0111】
尚、前述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0112】
100A サーバ
100B サーバ
101 ネットワーク
200 ユーザ端末