(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-08
(45)【発行日】2024-10-17
(54)【発明の名称】薬包綴じ機
(51)【国際特許分類】
A61J 1/03 20230101AFI20241009BHJP
B65B 51/10 20060101ALI20241009BHJP
【FI】
A61J1/03 370
B65B51/10 A
(21)【出願番号】P 2023201662
(22)【出願日】2023-11-29
(62)【分割の表示】P 2020071990の分割
【原出願日】2020-04-13
【審査請求日】2023-11-29
(31)【優先権主張番号】P 2019103600
(32)【優先日】2019-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】592246705
【氏名又は名称】株式会社湯山製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100100170
【氏名又は名称】前田 厚司
(72)【発明者】
【氏名】小池 直樹
(72)【発明者】
【氏名】平岡 卓馬
【審査官】佐藤 智弥
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-17745(JP,A)
【文献】国際公開第2012/081261(WO,A1)
【文献】薬包とじ機「トジスト」,YouTube[online][video],KPPグループホールディングス株式会社,2018年04月05日,[2023年9月28日検索],<https://www.youtube.com/watch?v=dHxpcQ4RLyE>,0:54~1:58
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61J 1/03
B65B 51/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転可能な第1ギアと第2ギアを備え、前記第1ギアと前記第2ギアの噛合部に複数の薬包が重ねて挿入され、前記第1ギアと前記第2ギアにより前記複数の薬包が綴じられるように構成されている薬包綴じ機において、
前記複数の薬包を支持する薬包支持部と、
前記薬包支持部の薬包挿入方向の上流側と下流側から前記複数の薬包の非綴じ側に突出するアーム部と、
前記アーム部に設けられ、前記複数の薬包の非綴じ側の端縁をガイドするガイド部と、
を備えることを特徴とする薬包綴じ機。
【請求項2】
前記ガイド部は、薬包挿入方向と直交する方向に移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の薬包綴じ機。
【請求項3】
前記ガイド部は、
前記アーム部が下方に傾倒して前記薬包支持部から退避可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の薬包綴じ機。
【請求項4】
前記薬包支持部は、前記薬包綴じ機の本体から前方に突出して設けられ、前記本体に脚部が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の薬包綴じ機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は薬包綴じ機に関する。
【背景技術】
【0002】
病院や調剤薬局で患者に提供される薬剤は、薬剤包装装置により長尺の分包紙に1回服用分毎に区画されて包装されている。服用にあたっては、長尺の分包紙から1回服用分の分包が切り離される。複数の薬剤を服用する場合は、切り離した分包が複数になる。ブリスターパックやPTP、顆粒剤のようにスティック状にヒート包装された薬剤、漢方薬のように矩形状にヒート包装された薬剤は、分包紙には包装されないため、分包紙とは別に提供される。このように、複数の薬剤を服用する患者には、分包紙、ブリスターパック、PTP、ヒート包装等(以下、本明細書では、これらを総合して「薬包」といい、分包紙から切り離したものを「分包」という。)が混在して提供されていた。
【0003】
薬包が複数ある場合に、誤飲、飲み忘れを防止するため、1回服用分の複数の薬包を束ねてステープラーやテープで綴じることが行われている。しかし、このような方法は、綴じる手間がかかり、薬剤師や看護師の作業の負担が多くなっていた。また、ステープラーの針を薬と一緒に飲み込んだり、針で指が傷ついたり、薬包が破損するといった問題があった。
【0004】
特許文献1や特許文献2には、針を使用しないで紙類を綴じることができる綴じ具が記載されているが、このような綴じ具は、針の誤飲等の問題は解消されるが、長尺の分包紙を連続して綴じるのには適していない。
【0005】
近年、複数の分包紙を長手方向に綴じることができる薬包綴じ機が実用化されている(トジスト;登録商標、https://www.youtube.com/watch?v=dHxpcQ4RLyE)。
【0006】
この薬包綴じ機は、分包紙の綴じ部の両側が丸く湾曲して圧着力が弱く見栄えが悪かった。重ねた分包紙を上下の歯から外れないように手で支えながら送る必要があった。また、分包紙を挿入する方向が決まっており、設置場所の制約があるうえ、使い勝手が良くない。さらに、上下の歯が空回りする時間が長く、歯が短時間で摩耗し、寿命が短い等の問題があった。ポリセロ以外のアルミ箔で包装された漢方薬等は圧着しにくいため、回転速度や上下の歯の押圧力を調整できることが要請されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特許第6168146号明細書
【文献】特許第6258686号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は前記従来の問題点に鑑みてなされたもので、重ねた分包紙を安定して送ることができる薬包綴じ機を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するための手段として、本発明は、
回転可能な第1ギアと第2ギアを備え、前記第1ギアと前記第2ギアの噛合部に複数の薬包が重ねて挿入され、前記第1ギアと前記第2ギアにより前記複数の薬包が綴じられるように構成されている薬包綴じ機において、
前記第1ギアと前記第2ギアの少なくともいずれか一方の側面に押さえ部が設けられ、前記押さえ部で前記複数の薬包の綴じ部の側方部を前記第1ギアと前記第2ギアが噛み合う方向に押さえるように構成されている。
押さえ部は、第1ギアと第2ギアのピッチ円より小径の外径を有することが好ましい。
【0010】
本発明では、第1ギアと第2ギアの少なくともいずれか一方の側面に設けた押さえ部により綴じ部の側方が湾曲する方向と逆方向に押さえられるので、薬包の圧着力が上がり、また綴じ部の側方が湾曲することがなく、見栄えがよく、きれいに綴じることができる。
【0011】
前記第1ギアと前記第2ギアのそれぞれの歯の両端が面取りされている。
このため、薬包が第1ギアと第2ギアの両端の角部で破損することが防止される。
【0012】
前記第1ギアと前記第2ギアのそれぞれの歯底の両側の傾斜歯面の角度が30°~50°、前記第1ギアと前記第2ギアのそれぞれの歯のピッチが0.8mm~1.2mmである。
傾斜歯面の角度と歯のピッチをこの範囲に設定することで、薬包を適切な圧着力で綴じることができる。
【0013】
前記複数の薬包を支持する薬包支持部と、
前記薬包支持部の薬包挿入方向の上流側と下流側から前記複数の薬包の非綴じ側に突出するアーム部と、
前記アーム部に設けられ、前記複数の薬包の非綴じ側の端縁をガイドするガイド部を備える。
これにより、薬包の側端をガイド部で案内することができるので、複数の薬包を安定して送ることができる。
前記ガイド部は、薬包挿入方向と直交する方向に移動可能であることが好ましい。薬包の幅に合わせてガイド部を調整することで、幅が異なる薬包の側端を可動ガイド部で案内することができるので、複数の薬包を安定して送ることができる。
【0014】
前記ガイド部は、前記アーム部を下方に傾倒して前記薬包支持部から退避可能であることが好ましい。
分包紙にブリスターパック、スティック、漢方薬等を重ねるときに、アーム部を傾倒して薬包支持部から退避させることで、ブリスターパック等を重ねる作業が容易になる。
【0015】
前記薬包支持部は、前記薬包綴じ機の本体から前方に突出して設けられ、前記本体に脚部が設けられている。
これにより、薬包支持部を薬包綴じ機を載置するテーブルより前に出して使用することができ、長い薬包を下方に垂らすことができるので、薬包の搬送が容易になる。
【0016】
前記第1ギアの回転方向を切り換える回転方向切換スイッチが設けられている。
設置場所や使い勝手に合わせて第1ギアの回転方向を切換えることで、第1ギアと第2ギアの噛合部のいずれ側からでも挿入することができ、使い勝手が向上する。
【0017】
前記第1ギアと前記第2ギアの噛合部の一側に前記複数の薬包の接近を検出する第1センサと、他側に前記複数の薬包の接近を検出する第2センサとを設け、
前記第1センサが前記複数の薬包の接近を検出すると、当該複数の薬包を挿入可能な方向に前記第1ギアを回転駆動させ、
前記第2センサが前記複数の薬包の接近を検出すると、当該複数の薬包を挿入可能な方向に前記第1ギアを回転駆動させるように構成されている。
第1センサ又は第2センサが薬包の接近を検出してから、第1ギアを回転駆動するので、第1ギアと第2ギアの空回りが防止され、第1ギアと第2ギアの歯の摩耗が減少し、寿命が向上する。
【0018】
前記第1ギアの回転速度を調整する回転速度調整スイッチが設けられている。
分包紙にブリスターパック、スティック、漢方薬等を重ねるときに、回転速度調整スイッチにより第1ギアの回転速度を低減又は増加することで、ブリスターパック等の重ね合わせの作業を確実に行える。
【0019】
前記第2ギアは、該第2ギアの歯が前記第1ギアの歯に対して接離する方向に移動可能に設けられ、前記第2ギアを前記第1ギアに対して押圧するギア押圧ばね部材が設けられている。
重ね合わせた薬包の枚数に応じて、第2ギアの歯が第1ギアの歯に対して離間するので適切な圧着力を確保することができる。
【0020】
前記ギア押圧ばね部材の押圧力を調整する押圧力調整部材が設けられている。
押圧力調整部材より、分包紙に重ね合わせるブリスターパック、スティック、漢方薬等の材料に応じて、第1ギアに対する第2ギアの押圧力を調整することで、アルミ箔でも容易に圧着することができる。
【0021】
前記第1ギアと前記第2ギアの間に、前記第2ギアの歯が前記第1ギアの歯に対して離間する方向に付勢するギア離間ばねが設けられている。
押圧ばね部材を取り外したときに、ギア離間ばねにより第2ギアが第1ギアに対して離間するので、第1ギアと第2ギアの歯のメンテナンスや交換が容易になる。
【0022】
前記複数の薬包の綴じ側の端縁をガイドするガイド壁部を備え、
前記ガイド壁部は、前記第1ギアと前記第2ギアの噛合部に接近し又は離間する方向に移動可能であることが好ましい。
これにより、薬包のシール部の幅に応じて、第1ギアと第2ギアの噛合部に対してガイド壁部の位置を調整することで、薬包のシール部の幅内で薬包を綴じることができる。
【0023】
前記第1ギアを前記第2ギアに対して離間させる機構を備えることが好ましい。
これにより、薬包の綴じ作業中に異常等が生じた場合、第1ギアと第2ギアを停止し、第1ギアを第2ギアに対して離間することで、分包紙を簡単に引き抜くことができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、薬包の側端をガイド部で案内することができるので、複数の薬包を安定して送ることができる。薬包の幅に合わせてガイド部を調整することで、幅が異なる薬包の側端を可動ガイド部で案内することができるので、複数の薬包を安定して送ることができる。また、分包紙にブリスターパック、スティック、漢方薬等を重ねるときに、ガイド部を薬包支持部から退避させることで、ブリスターパック等を重ねる作業が容易になる。さらに、薬包支持部を薬包綴じ機を載置するテーブルより前に出して使用することができ、長い薬包を下方に垂らすことができるので、薬包の搬送が容易になる等の効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の実施形態による薬包綴じ機の斜視図。
【
図2】PTP包装薬を収容する薬袋と分包紙とを閉じる状態の一例を示す断面図(a)、他の例を示す断面図。
【
図3】薬包綴じ機の本体カバーとギアカバーを取り外した状態を示す斜視図(a)、及びそのA-A線断面図(b)。
【
図4】薬包綴じ機の本体カバーと前カバーを取り外した本体の斜め前方から見た斜視図(a)及び斜め後方から見た斜視図(b)。
【
図7】薬包綴じ機のアーム部を突出させた状態(a)及びアーム部を傾倒した状態を示す側面図。
【
図8】第1ギアと第2ギアの噛合状態を示す斜視図。
【
図12】第1ギアと第2ギアにより分包紙を綴じる状況を示す拡大断面図。
【
図14】ギアフレームの前フレームの斜め前方(a)及び斜め後方(b)から見た斜視図。
【
図15】ギアフレームの後フレームの斜め前方(a)及び斜め後方(b)から見た斜視図。
【
図16】ギアフレームの後フレームを外した状態を示す斜視図。
【
図20】固定ガイド溝の奥行調整機構を有する第1変形例を示す分包紙挿入方向から見た噛合部の拡大図(a)、及びガイド壁部材の平面図(b)。
【
図21】固定ガイド溝の奥行調整機構を有する第2変形例を示す分包紙挿入方向から見た噛合部の拡大図。
【
図22】固定ガイド溝の奥行調整機構を有する第3変形例を示す分包紙挿入方向から見た噛合部の拡大図。
【
図23】固定ガイド溝の奥行調整機構を有する第4変形例を示す分包紙挿入方向から見た薬包綴じ機の部分側面図。
【
図24】薬包と分包紙のシール部の相違を示す平面図。
【
図25】第1ギアと第2ギアの開放機構を有する変形例を示すギアフレームの断面図。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施形態を添付図面に従って説明する。
【0027】
図1、
図3、
図4は、本発明に係る薬包綴じ機1を示す。薬包綴じ機1は、本体2と、薬包支持部3と、第1ギア4aと、第2ギア4bと、駆動モータ5と、フットスイッチ6とを備えている。
【0028】
薬包綴じ機1の本体2は、ベース板7と、上板、左右側板及び後板からなりベース板7を覆う本体カバー8と、該本体カバー8の前側を覆う前カバー9とを備えている。
【0029】
ベース板7には、4つの脚部10と、薬包支持部3の下方に位置する1つの脚部11が設けられている。ベース板7には、第1ギア4aと第2ギア4b及び駆動モータ5が設けられ、これについては後に詳述する。
【0030】
本体カバー8の上板には携帯用のハンドル12が設けられている。また、本体カバー8の上板の前部には、後述するギアフレーム30に設けられた押圧力調整ねじ38が露出している。
【0031】
前カバー9には、左右側方に突出する分包紙挿入ガイド部13が設けられている。左右の分包紙挿入ガイド部13の間には、後述する第2ギア4bを臨む開口部14が形成され、該開口部14は着脱可能なギアカバー15で閉じられている。前カバー9の上面には、操作パネル16が設けられている。操作パネル16には、
図5に示すように、第1回転方向切換スイッチ17a、第2回転方向切換スイッチ17bと、回転速度調整スイッチ18が設けられている。
【0032】
第1回転方向切換スイッチ17a、第2回転方向切換スイッチ17bは、第1ギア4aの回転方向を切り換えて、分包紙の搬送方向を切り換えるためのものである。右から左に分包紙を搬送する場合、右側の第1回転方向切換スイッチ17aを押すと右側のランプ17cが点灯する。左から右に分包紙を搬送する場合、左側の第2回転方向切換スイッチ17bを押すと左側のランプ17dが点灯するようになっている。
【0033】
回転速度調整スイッチ18は、後述する駆動モータ5の回転数を制御して、第1ギア4aの回転速度を複数段階(実施例では3段階)に切り換えるためのものである。回転速度の段階に応じて点灯するランプ18a、18b、18cの数が変化する。
【0034】
薬包支持部3は、上面に複数の分包紙M1,M2を支持できるようになっている。薬包支持部3と分包紙挿入ガイド部13との間には、複数の分包紙M1,M2の第1ギア4aと第2ギア4bにより綴じられる綴じ側の端縁をガイドする固定ガイド溝19が形成されている。固定ガイド溝19は、
図6に示すように、分包紙挿入ガイド部13の下面19aと、薬包支持部3の上面19bと、分包紙挿入ガイド部13と薬包支持部3との間にある垂直面19cとからなっている。
【0035】
薬包支持部3には、左右両側部から前方に突出するように、アーム部20が設けられている。アーム部20は、
図7に示すように、後述する左右のサイドフレーム41に設けられたアーム基部42の先端に回動軸21により下向きに傾倒するように回動可能に取り付けられている。アーム部20には、
図1に示すように、スライド溝22が設けられている。スライド溝22には、複数の分包紙の非綴じ側の端縁をガイドし、分包紙挿入方向と直交する方向に移動可能な可動ガイド部23が設けられている。可動ガイド部23のスライド位置は、
図6に示す固定ねじ24により、調整可能になっている。分包紙の幅が常に同じであれば、可動ガイド23は分包紙挿入方向と直交する方向に移動不能であってもよい。
【0036】
第1ギア4aと第2ギア4bは、
図8に示すように、それぞれ、互いに噛合するギア本体25と、該ギア本体25の両側の押さえ板26と、ギア軸27とで構成されている。
【0037】
ギア本体25は、
図9に示すように、円形で、外周部に歯が形成されている。ギア本体25の歯形状は、
図10に示すように、半径r1の円筒面からなる歯先25aと、半径r2の円筒面からなる歯底25bと、該歯底25bと歯先25aの間の傾斜角度θの傾斜歯面25cとで形成され、歯の両側端には、
図11に示すように、面取り25dが施されている。実施例のギア本体25は、厚さ2.3mm、ピッチ円pcの直径30.9mm、歯数95であり、歯のピッチpは1mmで、歯先25aの半径r1は0.25mm、歯底25bの半径r2は0.23mm、面取り25dは40°で0.34mmである。
【0038】
歯底25bの両側の2つの傾斜歯面25cの角度θと歯のピッチpは、包装紙の圧着に大きく影響する。傾斜歯面25cの角度θは、30°~50°であり、好ましくは40°である。傾斜歯面25cの角度θが30°以下では、分包紙に対する圧着力が強すぎ、分包紙が破損する。傾斜歯面25cの角度θが50°以上では、分包紙に対する圧着力が弱くなり、分包紙間の十分な圧着が得られない。
【0039】
歯のピッチpは0.8mm~1.2mmであり、好ましくは1.0mmである。歯のピッチpが0.8mm未満では、傾斜歯面25cの面積が減少し、圧着力が低下する。歯のピッチpが1.2mmを超える場合には、単位長さ当たりの圧着面積が少なくなり、分包紙間の十分な圧着が得られない。
【0040】
押さえ板26は、第1ギア4aと第2ギア4bのそれぞれの両側に同軸に配設されている。押さえ板26は、
図12に示すように、第1ギア4aと第2ギア4bのピッチ円より小径で、歯底円よりも大径の外径を有し、第1ギア4aと第2ギア4bのギア本体25が噛み合ったとき、第1ギア4aの押さえ板26と第2ギア4bの押さえ板26の外周が互いに接触しないようになっている。押さえ板26は、円板状であるが、円環状でもよい。また、押さえ板26は、第1ギア4と第2ギア4bの片側に設けることができる。さらに、押さえ板26は、第1ギア4と第2ギア4bと一体に成形してもよい。
【0041】
ギア軸27は、
図8に示すように、一端にハブ28を有し、該ハブ28にギア本体25と押さえ板26が取付ねじ29で取り付けられているようになっている。
【0042】
第1ギア4aと第2ギア4bは、
図3に示すように、第2ギア4bが第1ギア4aの上に位置するように本体カバー8の内部に設けられている。第1ギア4aのギア本体25の噛合部は、薬包支持部3に形成された開口部3aから固定ガイド溝19に露出し、第2ギア4bのギア本体25の噛合部は前カバー9の開口部14からに、固定ガイド溝19に露出している。
【0043】
図13に示すように、第1ギア4aと第2ギア4bは、本体カバー8の内部で、ギアフレーム30に支持されている。ギアフレーム30は、ベース板7の前部に立設された前フレーム31と、該前フレーム31の背面に重ねて取り付けられるとともにベース板7に立設された後フレーム32とからなっている。ギアフレーム30の前フレーム31の前面には、第1ギア4aと第2ギア4bで挟まれた分包紙が奥に行き過ぎるのを防止する当て板30aが取り付けられている。
【0044】
前フレーム31には、
図14に示すように、前後方向に貫通する軸孔31aと、上面から下方に向かって凹設された矩形の凹部31bと、前面に凹部31bと連通するように形成された前開口部31c及び切欠き31dと、後面に凹部31bと連通するように形成された後開口部31e及び切欠き31fとが設けられている。
【0045】
前フレーム31の凹部31bには、
図16に示すように、スライドブロック33がスライド可能に収容されている。スライドブロック33には、前後方向に貫通する軸孔33aが形成されている。また、
図14(b)に示すように、凹部31bの底面には穴31gが形成され、
図17に示すスライドブロック33の底面には穴33bが形成され、これらの穴31g、33bの間にギア離間ばね34が収容されている。スライドブロック33の上面には、
図16、
図17に示すように、2つの位置決めピン33cが設けられている。
【0046】
スライドブロック33の位置決めピン33cの周りには、2つのギア押圧ばね35が配設されている。ギア押圧ばね35が2つあることで、押圧力の負荷が分散されてギア押圧ばね35及びスライドブロック33の耐久性が向上するうえ、スライドブロック33が安定する。ギア押圧ばね35の上には複数のばね押さえ板36が設けられている。前フレーム31の上端には上フレーム37が取り付けられ、凹部31bの上方開口を閉じるようになっている。上フレーム37にはねじ穴37aが形成され、該ねじ穴37aに押圧力調整ねじ38が螺合されている。押圧力調整ねじ38の下端はばね押さえ板36に当接している。押圧力調整ねじ38を図示しない六角ハンドルで回してばね押さえ板36を上下させることで、ギア押圧ばね35の押圧力を調整できるようになっている。ギア押圧ばね35の押圧力は、本実施形態では約1400Nであり、薬包を6枚程度まで綴じることができる。
【0047】
後フレーム32には、
図15に示すように、前面の大径穴32a’と後面の小径穴32a”とを貫通させて形成された第1軸孔32aと、前面の略長円の穴32b’と後面の小径穴32b”とを貫通させて形成された第2軸孔32bとが設けられている。
【0048】
第1ギア4aのギア軸27は、前フレーム31の軸孔31aと、後フレーム32の第1軸孔32aに挿通され、前フレーム31に対しては2つの軸受39a、39bにより支持され、後フレーム32に対しては1つの軸受39cにより回転可能に支持されている。第1ギア4aのギア軸27のハブ28と反対側の端部には、駆動ギア40が取り付けられている。
【0049】
第2ギア4bのギア軸27は、前フレーム31のスライドブロック33の軸孔33aに挿通されるとともに、後フレーム32の第2軸孔32bに挿通され、前フレーム31のスライドブロック33に対しては2つの軸受39a、39bにより支持され、後フレーム32に対しては1つの軸受39cにより支持されている。これにより、第2ギア4bは第1ギアに対して接離可能になっている。第2ギア4bのギア軸27のハブ28と反対側の端部には、ハブ28側とのバランスをとるためのカウンターウェイト48が取り付けられている。
【0050】
前述したように、第1ギア4aと、第2ギア4bのギア軸27は、合計3個の軸受39a、39b、39cにより支持されているので、第1ギア4aと第2ギア4bが噛み合って複数の分包紙を綴じるときの反力に対して十分に抵抗することができ、安定した押圧力を確保することができる。
【0051】
図4に戻ると、ギアフレーム30の前フレーム31両側には、サイドフレーム41がベース板7に取り付けられている。サイドフレーム41にはアーム基部42が取り付けられ、該アーム基部42の先端に前述したアーム部20が傾倒可能に取り付けられている。右側のサイドフレーム41には、
図6及び
図18に示すように、薬包支持部3に右側から挿入された分包紙の接近を検知する第1分包紙検出センサ43aが設けられ、同様に、左側のサイドフレーム41には、薬包支持部3に左側から挿入された分包紙の接近を検知する第2分包紙検出センサ43bが設けられている。第1分包紙検出センサ43aと第2分包紙検出センサ43bは、分包紙の先端を検出するものでもよいし、分包紙に付されたマークを検出するものでもよい。
【0052】
駆動モータ5は、
図4に示すように、ベース板7に取り付けられたモータフレーム44に取り付けられている。駆動モータ5の駆動軸には、
図3に示すように、モータギア45が設けられ、該モータギア45は第1ギア4aの駆動ギア40に噛み合っている。
【0053】
フットスイッチ6は、
図1に示すように、床に設置され、コード46を介して本体カバー8内に設けられた制御装置50に接続されている。
【0054】
図1に示す符号47は、分包紙M1,M2とともに綴じる漢方薬などの多数の薬包M3を所定の向きに積み重ねておく薬包ストッカである。薬包M3は、スティック状にヒート包装されたものでもよい。PTP包装された薬剤は、1錠ずつカットしても小さすぎて分包紙M1,M2とともに綴じることができないので、
図1に示すように、予め1錠ずつカットしたものを薬袋M4に収容しておくことにより、この薬袋M4を分包紙M1,M2とともに綴じることができる。薬袋M4は、開口部の片方の縁を伸ばして綴じ代mを設けて、この綴じ代mを分包紙M1とともに綴じることが好ましい。この場合、
図2(a)に示すように、開口を外側(同時に綴じる分包紙と反対側)に向ければ薬剤を取り出し易くなり、
図2(b)に示すように、開口を内側(同時に綴じる分包紙側)に向ければ薬剤を落ち難くすることができる。
【0055】
図19に示すように、制御装置50には、第1回転方向切換スイッチ17a、第2回転方向切換スイッチ17b、回転速度調整スイッチ18、第1分包紙検出センサ43a、第2分包紙検出センサ43b、フットスイッチ6からの信号が入力され、駆動モータ5のオンオフ、回転方向及び回転速度を制御するように構成されている。
【0056】
次に、前記構成からなる薬包綴じ機1の動作について説明する。
【0057】
まず、ハンドル12を持って薬包綴じ機1をテーブルの所望の位置に設置する。綴じようとする分包紙が長い場合には、
図7に示すように、薬包支持部3をテーブルの縁から前に出して設置すると、分包紙を垂らした状態で送ることができるので、作業が容易である。この場合、薬包支持部3の1つの脚部11がテーブルから外れるが、薬包綴じ機1の重心は後方にあり、かつ、噛合部より後方にある4つの脚部10で安定しているので、傾いたり、倒れることはない。
【0058】
分包紙を右から左に挿入したい場合は、操作パネル16の右側の第1回転方向切換スイッチ17aを押し、分包紙を左から右に挿入したい場合は、操作パネル16の左側の第2回転方向切換スイッチ17bを押す。また、回転速度調整スイッチ18を押して、所望の回転速度に設定する。重ね合わせる分包紙の枚数が少ない場合は、回転速度を早くし、枚数が多い場合や、分包紙にブリスターパック、スティック、漢方薬等を所定の服用時期の分包に重ねて綴じる場合のように作業が複雑な場合は、回転速度を遅くするとよい。
【0059】
図1に示すように、閉じようとする複数の分包紙M1,M2を重ね合わせる。このとき、綴じ代が同じ方向で、服用時期が同じ分包が重なるようにする。重ね合わせた複数の分包紙の綴じ側を、薬包支持部3と分包紙挿入ガイド部13の間にある固定ガイド溝19に向け、分包紙の先端部分を薬包支持部3に設置し、分包紙の綴じ側の端縁を固定ガイド溝19に挿入する。
【0060】
この状態で、フットスイッチ6を踏み込み、分包紙M1,M2を所望の方向に送り込む。
図18に示すように、第1分包紙検出センサ43aが分包紙M1,M2の接近を検出すると、制御装置50は駆動モータ5を起動する。これにより、駆動モータ5の回転力がモータギア45と第1ギア4aの駆動ギア40を介して第1ギア4aのギア軸27に伝達され、第1ギア4aが所定の方向に回転する。このように、フットスイッチ6を踏んでも、第1分包紙検出センサ43aが分包紙M1,M2の接近を検出するまで駆動モータ5は回転しないので、第1ギア4aと第2ギア4bの空回りが防止され、歯の摩耗が低減して長寿命となる。
【0061】
第1ギア4aが回転すると、該第1ギア4aと噛み合う第2ギア4bが回転し、第1ギア4aと第2ギア4bの噛合部で、複数の分包紙M1,M2が連続して綴じられ、下流側に送り出される。第1ギア4aと第2ギア4bの噛合部では、歯先25aと歯底25bが噛合し、第1ギア4aの傾斜歯面25cと第2ギア4bの傾斜歯面25cの間で複数の分包紙M1,M2が押圧される。
【0062】
このとき、第1ギア4aと第2ギア4bには面取り25dが設けられているので、分包紙M1,M2が第1ギア4aと第2ギア4bの両端の角部で破損することが防止される。重ねられた複数の分包紙M1,M2は、第1ギア4aと第2ギア4bにより押圧されて
形成される連続した凹部と凸部が圧着することにより、綴じられる。第1ギア4aと第2ギア4bの噛合部では、
図12に破線で示すように、分包紙M1,M2が幅方向にU字形になろうとするが、ギア本体25の両側に押さえ板26があるので、第2ギア4bの押さえ板26の外周縁で分包紙M1,M2の綴じ部の側方部が第1ギア4aと第2ギア4bが噛み合う方向に押さえられ、分包紙M1,M2の湾曲が防止される。本実施形態では、第1ギア4aと第2ギア4bの両方に押さえ板26が設けているが、第1ギア4aと第2ギア4bのいずれか一方に設けてもよい。第1ギア4aと第2ギア4bの両方に押さえ板26を設けることで、第1ギア4aにより凸部になっている分包紙M1,M2の面と、第2ギア4bにより凸部になっている分包紙M1,M2の面とを押さえて、綴じ部の側方部を両面から有効に押さえることができる。
【0063】
第1ギア4aと第2ギア4bにより綴じられた分包紙M1,M2は、固定ガイド溝19と可動ガイド部23に綴じ側と反綴じ側がガイドされ、第1ギア4aと第2ギア4bの回転によって自動的に送り出される。
【0064】
綴じ力が弱い場合は、押圧力調整ねじ38を図示しない六角ハンドルで時計回り方向に回して、ギア押圧ばね35を縮めることで、押圧力を高めることができる。逆に、綴じ力が強い場合は、押圧力調整ねじ38を反時計回り方向に回して、ギア押圧ばね35を伸ばすことで、押圧力を高めることができる。
【0065】
綴じ作業中、何等かの異常が有った場合は、フットスイッチ6から足を離すことで、第1ギア4aの回転を停止することができる。
【0066】
ブリスターパック、スティック、漢方薬等、分包紙M1,M2に分包されない薬剤の薬包M3が有る場合は、
図1に示すように、これらの薬包M3を薬包ストッカ47に積み重ねておき、薬包綴じ機1の近くに配置しておく。PTP包装の薬剤を収容した薬袋M4についても同様である。また、可動ガイド部23が作業の邪魔になる場合は、アーム部20を下方に傾倒して、薬包支持部3から退避させておく。
【0067】
そして、第1ギア4aと第2ギア4bにより複数の分包紙M1,M2を綴じて送り出している途中で、所定の服用時期の分包が第1ギア4aと第2ギア4bの噛合部に入る前に、薬包ストッカ47から薬包M3又は薬袋M4を取り出して、所定の服用時期の分包に重ねて第1ギア4aと第2ギア4bの噛合部に送り込むことで、薬包M3又は薬袋M4を分包紙M1,M2の分包とともに綴じることができる。この時、可動ガイド部23が倒れていれば、薬包M3又は薬袋M4を分包紙M1,M2に重ねる作業が容易になる。
【0068】
綴じられた分包紙M1,M2、薬包M3又は薬袋M4は、服用時期ごとに切り離して患者に提供することができる。切り離した分包、薬包M3又は薬袋M4は、一回服用分毎に綴じられているので、誤飲やのみ忘れを防止すことができる。また、綴じられた部分は、手で容易に引き離すことができるので、分包毎に分離して服用することができる。
【0069】
第1ギア4aと第2ギア4bのメンテナンスを行うには、
図3に示すように、前カバー9のギアカバー15を外すと、第2ギア4bが露出するので、第2ギア4bと第1ギア4aの噛合部の状態を確認することができる。また、押圧力調整ねじ38を反時計回りに数回回してギア押圧ばね35の押圧力を無くすと、ギア離間ばね34によってスライドブロック33が押し上げられ、第2ギア4bが第1ギア4aから離間する。これにより、歯面の状態を詳しく確認することができる。第2ギア4bを交換する場合は、取付ねじ29を外して第2ギア4bと押さえ板26をギア軸27のハブ28から取り外して、新しいものと交換することができる。
【0070】
なお、前記実施形態では、フットスイッチ6を踏み込んだ後、第1分包紙検出センサ43a又は第2分包紙検出センサ43bが分包紙M1,M2の接近を検出すると、第1ギア4aが回転するようにしているが、フットスイッチ6を踏まなくても、第1分包紙検出センサ43a又は第2分包紙検出センサ43bが分包紙M1,M2の接近を検出すると、第1ギア4aが回転するようにしてもよい。
【0071】
図20(a)は、固定ガイド溝19の奥行調整機構を示す。奥行調整機構は、固定ガイド溝19の垂直面19cを分包紙挿入ガイド部13と分包紙支持部3とは別のガイド壁部材51で構成し、該ガイド壁部材51を第1ギア4aと第2ギア4bの噛合部に接近し又は離間する方向に移動可能に設けたものである。ガイド壁部材51は、分包紙支持部3の分包紙挿入側から分包紙送出側まで延びている。
図20(b)に示すように、分包紙挿入ガイド部13と薬包支持部3の側面から突出するブラケット13aに調整ねじ53を挿通し、該調整ねじ53にワッシャー13bを固定して、調整ねじ53を回転自在、かつ、軸方向に移動不能に取り付けるとともに、当該調整ねじ53をガイド壁部材51の両端に形成された雌ねじ52に螺合することにより、当該調整ねじ53を回すことで第1ギア4aと第2ギア4bの噛合部と垂直面19cとの間の距離を調整可能になっている。
【0072】
ガイド壁部51は、
図21に示すように、固定ガイド溝19の上面19a、下面19b、及び垂直面19cを構成する溝状としてもよい。また、
図22に示すように、固定ガイド溝19の上面19aと垂直面19cを構成するL字状としてもよいし、逆に下面19bと垂直面19cを構成するL字状としてもよい。L字状のガイド部材51の場合、上面19a側に設けた支軸51aを中心に回動可能にすることが好ましい。あるいは、
図23に示すように、前カバー9を分包挿入ガイド13及び分包紙支持部3と一体に前後方向に移動させるか、前カバー9の上部に設けた水平な回動軸9aを中心に回動させることにより、固定ガイド溝19の奥行を調整するようにしてもよい。
【0073】
図24に示すように、漢方薬等の予め製薬工場でアルミ包装された薬包M3は、分包紙M1,M2に比べてシール部sが小さい。そこで、シール部sが小さい薬包M3を分包紙M1,M2と重ねて綴じる場合、固定ガイド溝19のガイド壁部材51を噛合部に接近する方向に移動させて、噛合部と垂直面19cとの間の距離を小さくすることで、薬包M3のシール部sの幅内で綴じることができる。
【0074】
図25は、上下ギア開放機構を示す。上下ギア開放機構は、第1ギア4aを第2ギア4bに対して離間する方向に移動可能としたものである。すなわち、第1ギア4aの軸受39aと39bを支持するスライドブロック54を設け、前フレーム31の第1軸孔31aを上下方向に長い長孔とし、該第1軸孔31aに第1ギア4aのスライドブロック54を嵌合することにより、第1ギア4aが第2ギア4bに対して接近し又は離間する方向に移動可能に設けられている。スライドブロック54は、前フレーム31に形成された雌ねじ55に螺合する調整ねじ56を締めてスライドブロック54に対して押し付けることで、第1ギア4aと第2ギア4bの噛合を維持することができる。また、調整ねじ56を緩めると、第2ギア4bは下がらず、第1ギア4aが下がるので、第1ギア4aと第2ギア4bの噛合を開放することができる。調整ねじ56には、外部から操作できるようにハンドル57が設けられている。
【0075】
薬包綴じ機1で分包紙等の綴じ作業中、分包紙が傾いたり、ずれる等の何等かの理由により閉じる動作を中断する必要が生じた場合、第1ギア4aと第2ギア4bの回転を停止した後、ハンドル57により調整ねじ56を回してスライドブロック54を下方に移動させる。これにより、第1ギア4aが第2ギア4bに対して離間して第1ギア4aと第2ギア4bの間が開放されるので、分包紙を簡単に引き抜くことができる。
【符号の説明】
【0076】
1 薬包綴じ機
2 本体
3 薬包支持部
4a 第1ギア
4b 第2ギア
10 脚部
11 脚部
17a 第1回転方向切換スイッチ
17b 第2回転方向切換スイッチ
19 固定ガイド溝
20 アーム部
23 可動ガイド部
25a 歯先
25b 歯底
25c 傾斜歯面
25d 面取り
26 押さえ板(押さえ部)
34 ギア離間ばね
35 ギア押さえばね
38 押圧力調整ねじ
43a 第1分包紙検出センサ(第1センサ)
43b 第2分包紙検出センサ(第2センサ)
51 ガイド壁部材
53 調整ねじ
54 スライドブロック
56 調整ねじ
M1 分包紙
M2 分包紙
M3 薬包
M4 薬袋