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特許7568973情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-08
(45)【発行日】2024-10-17
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/34 20120101AFI20241009BHJP
【FI】
G06Q50/34
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2023214157
(22)【出願日】2023-12-19
(62)【分割の表示】P 2020043395の分割
【原出願日】2020-03-12
(65)【公開番号】P2024037969
(43)【公開日】2024-03-19
【審査請求日】2024-01-09
(73)【特許権者】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(72)【発明者】
【氏名】栗山 幸介
(72)【発明者】
【氏名】松本 雅矩
(72)【発明者】
【氏名】小牧 信貴
【審査官】日比野 可奈子
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-160612(JP,A)
【文献】特開2013-176533(JP,A)
【文献】特開2001-188847(JP,A)
【文献】特開2016-184382(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
競技に対して投票対象を指定する複数の第1プレイヤの選択を第2プレイヤから受け付け、
前記複数の第1プレイヤが指定する投票対象、および前記複数の第1プレイヤの指定する投票対象について、前記第1プレイヤ単独の予想である単独予想または競技に対して投票対象を指定する他の第1プレイヤと共通する共通予想であるかについての情報を、前記第2プレイヤに提示する、
情報処理装置。
【請求項2】
プロセッサが、競技に対して投票対象を指定する複数の第1プレイヤの選択を第2プレイヤから受け付け、
プロセッサが、前記複数の第1プレイヤが指定する投票対象、および前記複数の第1プレイヤの指定する投票対象について、前記第1プレイヤ単独の予想である単独予想または競技に対して投票対象を指定する他の第1プレイヤと共通する共通予想であるかについての情報を、前記第2プレイヤに提示する、
方法。
【請求項3】
プロセッサに、競技に対して投票対象を指定する複数の第1プレイヤの選択を第2プレイヤから受け付けさせ、
プロセッサに、前記複数の第1プレイヤが指定する投票対象、および前記複数の第1プレイヤの指定する投票対象について、前記第1プレイヤ単独の予想である単独予想または競技に対して投票対象を指定する他の第1プレイヤと共通する共通予想であるかについての情報を、前記第2プレイヤに提示させる、
プログラム。
【請求項4】
端末とサーバとを備え、
前記サーバは、競技に対して投票対象を指定する複数の第1プレイヤの選択を第2プレイヤから受け付け、
前記端末は、前記複数の第1プレイヤが指定する投票対象、および前記複数の第1プレイヤの指定する投票対象について、前記第1プレイヤ単独の予想である単独予想または競技に対して投票対象を指定する他の第1プレイヤと共通する共通予想であるかについての情報を、前記第2プレイヤに提示する、
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
競輪、競馬又は競艇等の投票が行われる各種の競技における投票を携帯端末により行うことができるシステムが知られている。特許文献1には、投票者が携帯端末を用いて投票券を購入することができるシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2013-114487号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の競技に採用されている投票の方法は複雑であり、投票の経験が少ない投票者(以下、「投票初心者」という。)にとっては、投票することに対する敷居が高い。例えば、競馬、競輪、競艇等の場合、投票初心者は、投票方式及び競技者を多くの投票パターンの中から選択しなければならないため、どのように投票すればよいかを把握しづらい。
【0005】
そこで、経験が豊富な他の投票者が投票する内容を投票初心者である投票者に提示し、投票者が、他の投票者と同じような内容で投票するということが考えられる。しかしながら、他の投票者が複数の投票対象を提示している場合、投票者は、どの投票対象がより好ましい投票対象であるのかわからないという問題がある。
【0006】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、競技に対する投票の際に、投票者による投票対象の選択を容易とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、投票対象に対して投票が可能な競技に対する投票を受け付ける情報処理装置であって、前記競技に対して投票対象を指定する一以上の第1プレイヤの選択を第2プレイヤから受け付ける受付部と、前記一以上の第1プレイヤが指定する投票対象のうち、前記競技に対して投票対象を指定する複数のプレイヤから選択された前記一以上の第1プレイヤを含む複数の選択プレイヤが指定する投票対象に基づいて抽出した投票対象を、前記第2プレイヤに提示する提示部と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、競技に対する投票の際に、投票者による投票対象の選択を容易とすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態に係る投票システムのシステム構成の一例を示す図である。
図2】情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。
図3】予想投票対象テーブルの一例を示す図である。
図4】端末のハードウェア構成例を示す図である。
図5】プロセッサの機能ブロック構成例を示す図である。
図6】投票するためのアプリケーションソフトウェアが起動された端末に表示され る画面である。
図7】投票者が相乗り投票をすることを選択した場合に端末に表示される画面の例 である。
図8】相乗り投票において投票対象が提示された画面の例を示す図である。
図9】相乗り投票において投票対象が提示された画面の別の例を示す図である。
図10】情報処理装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る投票システム1のシステム構成の一例を示す図である。図1に示す投票システム1は、情報処理装置10と、1以上の端末20とを備える。情報処理装置10及び端末20は、インターネット、イントラネット、無線LAN、又は移動通信網等の通信ネットワークNを介して互いに通信可能に接続されている。
【0011】
情報処理装置10は、投票対象に対して投票が可能な競技に対する投票を受け付ける装置である。具体的には、情報処理装置10は、端末20を使用する投票者が、競輪、競馬及び競艇等の競技において、競技に勝つと予想した競技者(選手又は動物を含む)に所定価値を賭けて投票するための支援をする装置である。
【0012】
投票者は、競技に勝つと予想した複数の競技者又は競技者に対応する出走枠と投票方式
(すなわち賭式)との組み合わせにより定められる投票対象を決定し、決定した投票対象と、投票対象に対する所定価値の賭け数又は賭け額とを端末20において設定することにより投票することができる。投票の対象となる競技が競輪である場合、投票対象は、例えば「1着が5番、2着が3番の2車単」又は「1番、2番及び5番の競技者を選択する3連複」である。なお、2車単とは、1着と2着の競技者を着順どおりに予想することであり、3連複とは、着順を問わずに1着から3着までに入る競技者を予想することである。
【0013】
所定価値は、金銭でもよく、所定のサービス又はゲームで利用可能なポイント等であってもよい。また、ポイントは、投票者が無償で受け取ることが可能なポイント(無償ポイント)であってもよく、金銭の支払と引き換えに受け取ることが可能なポイント(有償ポイント)であってもよい。
【0014】
情報処理装置10は、例えば1又は複数の物理的なサーバから構成されている。情報処理装置10は、ハイパーバイザー(hypervisor)上で動作する仮想的なサーバを用いて構成されていてもよく、クラウドサーバを用いて構成されていてもよい。
【0015】
端末20は、投票する投票者が利用する端末であり、例えば、携帯電話(スマートフォンを含む)、タブレット端末又はパーソナルコンピュータ等の情報処理端末である。投票者は、端末20を操作することで投票対象に投票することができる。端末20は、投票対象の入力を投票者から受け付けると、端末20を使用する投票者を識別するための投票者識別情報(以下、「投票者ID」という。)に関連付けて、投票対象を示す情報を情報処理装置10に送信する。
【0016】
情報処理装置10は、端末20を使用する投票者が投票した投票対象を記憶する処理、投票者が所有する価値の大きさを記憶する処理、及び競技の結果に応じた報酬額(すなわち払戻額)を決定する処理等を実行する。
【0017】
投票システム1においては、第2プレイヤとしての投票初心者である投票者がどのような投票をすればよいかを把握しやすくするために、情報処理装置10が、第1プレイヤとしての競技の結果の予想をする予想者が指定した投票対象を端末20に表示させることにより、投票対象を投票者に提示する。予想者は、例えば、競技に投票をした経験が豊富な投票者、又は競技者に関する知識が豊富な投票者であり、予め情報処理装置10に登録されている。予想者は、複数の投票者のうちの一部の投票者であってもよく、投票をせずに予想だけをする人であってもよい。
【0018】
投票者は、端末20に表示された、一以上の予想者が指定した投票対象を見てから、表示された投票対象と同一の投票対象、又は少なくとも一部が同一の投票対象に投票することができる。本明細書においては、このように、予想者が予想した投票対象と同一の投票対象、又は少なくとも一部が同一の投票対象に投票することを「相乗り投票」という。
【0019】
予想者が、1つの競技に対して複数の投票対象を指定したり、複数の予想者が1つの競技に対して異なる投票対象を指定したりしていると、投票初心者である投票者は、どの投票対象がより好ましい投票対象であるのかわからないことがある。そこで、情報処理装置10は、予想者が指定する投票対象のうち、競技に対して投票対象を指定する複数の予想者から選択された一以上の予想者を含む複数の選択予想者が指定する投票対象に基づいて投票対象を抽出し、抽出した投票対象を投票者に提示する。情報処理装置10がこのように動作することで、競技に対する投票の際に、投票者による投票対象の選択を容易とすることができる。
以下、情報処理装置10及び端末20の構成及び動作を詳細に説明する。
【0020】
<ハードウェア構成>
図2は、情報処理装置10のハードウェア構成例を示す図である。情報処理装置10は、プロセッサ11、記憶部12、通信IF(Interface)13、入力デバイス14、及び出力デバイス15を有する。
【0021】
プロセッサ11は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はGPU(Graphical
Processing Unit)であり、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。
【0022】
記憶部12は、メモリ、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶媒体を有する。記憶部12は、プロセッサ11が実行するプログラムを記憶する。また、記憶部12は、投票者が選択した投票対象及び投票額(すなわち賭け額)等を、投票者IDに関連付けて記憶する。また、記憶部12は、競技の予想をする複数の予想者それぞれと、複数の予想者それぞれが指定する予想投票対象とが関連付けられた情報を含む予想投票対象テーブルを記憶する。
【0023】
図3は、予想投票対象テーブルの一例を示す図である。図3に示す予想投票対象テーブルにおいては、予想者名と、投票方式と、予想者が予想した投票対象(すなわち予想投票対象)と、が関連付けられている。「予想投票対象」は、例えば予想者が既に投票をした投票対象に対応する投票方式及び予想勝利者の組み合わせ、又は予想者が投票したいと考えていることを情報処理装置10に通知した投票対象に対応する投票方式及び予想勝利者の組み合わせである。
【0024】
通信IF13は、通信ネットワークNを介して端末20との間で有線通信又は無線通信を行うための通信コントローラを有する。通信IF13は、端末20から受信したデータをプロセッサ11に通知する。また、通信IF13は、プロセッサ11から入力されたデータを端末20に送信する。
【0025】
入力デバイス14は、例えば情報処理装置10の管理者から入力操作を受け付ける。入力デバイス14は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス又はマイクである。出力デバイス15は、例えば情報処理装置10の管理者に対して情報を出力する。出力デバイス15は、例えば、ディスプレイ又はスピーカ等である。
【0026】
図4は、端末20のハードウェア構成例を示す図である。端末20は、プロセッサ21、記憶部22、通信IF23、入力デバイス24、及び出力デバイス25を有する。
【0027】
プロセッサ21は、例えばCPUであり、記憶部22に記憶されたプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。
【0028】
記憶部22は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体を有する。記憶部22は、プロセッサ21が実行するプログラムを記憶する。
【0029】
通信IF23は、通信ネットワークNを介して情報処理装置10との間で有線通信又は無線通信を行うための通信コントローラを有する。通信IF23は、情報処理装置10から受信したデータをプロセッサ21に通知する。また、通信IF23は、プロセッサ21から入力されたデータを情報処理装置10に送信する。
【0030】
入力デバイス24は、例えば投票者から入力操作を受け付ける。入力デバイス24は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス又はマイクである。出力デバイス25は、例えば投票者に対して情報を出力する。出力デバイス25は、例えば、ディスプレイ又はスピーカである。
【0031】
<機能ブロック構成>
図5は、プロセッサ11の機能ブロック構成例を示す図である。プロセッサ11は、受付部111と、提示部112と、投票部113とを有する。プロセッサ11は、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより、受付部111、提示部112及び投票部113として機能する。
【0032】
受付部111は、競技に対して投票対象を指定する一以上の予想者の選択を投票者から受け付ける。具体的には、受付部111は、競技に投票する投票者が使用する端末20に複数の予想者名を送信して端末20に複数の予想者名を表示させることにより、競技の予想をする複数の予想者を提示し、投票者から予想者の選択を受け付ける。
【0033】
図6及び図7は、受付部111が端末20に表示させる画面の例を示す図である。図6は、投票するためのアプリケーションソフトウェアが起動された端末20に表示される画面である。図7は、投票者が相乗り投票をすることを選択した場合に端末20に表示される画面の例である。
【0034】
図6に示す画面においては、投票方式を選択するための領域251、予想投票対象を入力するための領域252、相乗り投票を選択するための操作画像253、取り消し操作をするための操作画像254、及び決定操作をするための操作画像255が示されている。投票者が自分自身で投票対象を決定したいという場合、投票者は、領域251において投票方式を選択し、領域252に競技者又は出走枠の番号を入力し、操作画像255の「決定」ボタンを選択することで、投票をすることができる。
【0035】
相乗り投票をしたい投票者は、領域251及び領域252を操作することなく、操作画像253の「相乗り投票」ボタンを選択してから操作画像255の「決定」ボタンを選択することで、相乗り投票をすることができる。受付部111は、相乗りボタンが選択された場合、図7(a)に示すように、投票者が相乗り投票をする対象となる複数の予想者を端末20に表示させる。
【0036】
図7(a)においては、複数の予想者名それぞれに対して、複数の予想投票対象及びオッズが関連付けて表示されている。投票者は、端末20に表示された図7(a)に示す画面において、相乗り投票をする予想者を一以上選択する。投票者が図7(a)に示す画面において一人以上の予想者を選択すると、図7(b)に示す画面に遷移する。図7(b)に示す例では、予想者Aが選択されていることが確認できる。図7(b)に示す画面において、「賭け額を入力する」ボタンにタッチすると、端末20は、投票者が複数の予想者から選択した予想者を示す選択情報を情報処理装置10に送信する。受付部111は、端末20から選択情報を受信することにより、一以上の予想者の選択を投票者から受け付ける。
【0037】
提示部112は、受付部111が選択を受け付けた一以上の予想者が指定する投票対象のうち、競技に対して投票対象を指定する複数の予想者から選択された複数の予想者としての選択予想者が指定する投票対象に基づいて抽出した投票対象を、投票者に提示する。
【0038】
具体的にはまず、提示部112は、競技に対して投票対象を指定する複数の予想者から、選択予想者を選択する。提示部112は、記憶部12に記憶されている予想投票対象テーブルを参照して、競技に対して投票対象を指定する複数の予想者のうち、受付部111が選択を受け付けた一以上の予想者が指定した投票対象の一部と共通の投票対象を指定した予想者を、選択予想者として選択する。提示部112は、受付部111が選択を受け付けた一以上の予想者を選択予想者に含めるものとする。
【0039】
例えば、図7(b)に示すように、投票者が予想者Aを選択し、受付部111が、予想者Aの選択を投票者から受け付けたとする。この場合、提示部112は、記憶部12に記憶されている予想投票対象テーブルを参照して、予想者Aが指定した投票対象の一部と共通の投票対象を指定した予想者を、選択予想者として選択する。図3に示すように複数の予想者それぞれが指定する予想投票対象が予想投票対象テーブルに記憶されている場合、提示部112は、予想者Aを選択予想者として選択するとともに、予想者Aの予想投票対象のうち、投票方式が「2車複」で予想勝利者が「2-5」の予想投票対象と同一の予想を行っている予想者B、予想者Dを選択予想者として選択する。提示部112は、受付部111が選択を受け付けた予想者Aの予想投票対象のうち、選択予想者の間で共通の投票対象を投票者に優先的に提示する。これにより、提示部112は、選択した予想者と投票対象の選択に共通性がある他の予想者との投票対象に基づいて、投票者の投票対象を絞り込むことができ、投票者が参考とする投票者の選択の労力を軽減できる。
【0040】
図8は、相乗り投票において投票対象が提示された画面の例を示す図である。図8(a)に示す例では、選択予想者である予想者A、予想者B及び予想者Dの間で共通の投票対象である、投票方式が「2車複」で予想勝利者が「2-5」の予想投票対象が表示される。また、図8(a)では、表示されている予想投票対象に対するオッズと、賭け額の入力欄と、投票を行う決定ボタンと、他の予想を表示させる遷移ボタンとが表示されていることが確認できる。
【0041】
また、図8(a)では、予想投票対象の下に「同一予想者:多い」と表示されている。投票者は、「同一予想者:多い」との表示を確認することにより、図8(a)に表示されている予想投票対象が、多くの予想者に指定され、相対的に手堅い可能性が高い予想投票対象であることを確認できる。これにより、投票者は、図8(a)に示す予想投票対象に基づいて、相対的に手堅い可能性が高く、好ましい投票を把握することができる。なお、図8(a)に示す画面では、「同一予想者:多い」と表示したが、同一予想者の数を表示してもよい。
【0042】
また、図8(a)に示す例において、他の予想を表示させる遷移ボタンが選択されると、提示部112は、図8(b)に示す画面を表示させる。図8(b)に示す例では、受付部111が選択を受け付けた予想者Aの予想投票対象のうち、選択予想者である予想者B、予想者Dとの間で共通しない投票対象である、投票方式が「2車複」で予想勝利者が「2-3」の予想投票対象が表示される。また、図8(b)では、表示されている予想投票対象に対するオッズと、賭け額の入力欄と、投票を行う決定ボタンと、図8(a)に表示を戻す遷移ボタンとが表示されていることが確認できる。
【0043】
また、図8(b)では、予想投票対象の下に「同一予想者:少ない」と表示されている。投票者は、「同一予想者:少ない」との表示を確認することにより、図8(b)に表示されている予想投票対象が、多くの予想者に支持されていない投票対象であることを認識し、図8(b)に示す予想投票対象に投票を行うかを判断することができる。なお、図8
(b)に示す画面では、「同一予想者:少ない」と表示したが、同一予想者の数を表示してもよい。
【0044】
提示部112は、受付部111が複数の予想者を受け付けた場合、これら複数の予想者を選択予想者として選択してもよい。例えば、提示部112は、受付部111が複数の予想者を受け付けた場合、これら複数の予想者のみを選択予想者として選択してもよい。
【0045】
例えば、図7(a)に示す画面において、投票者が予想者Aと予想者Bとを選択し、受付部111が、予想者Aと予想者Bとの選択を投票者から受け付けたとする。提示部112は、受付部111が受け付けた予想者Aと、予想者Bとを選択予想者とする。提示部112は、記憶部12に記憶されている予想投票対象テーブルを参照して、予想者Aと予想者Bとが指定した投票対象のうち、投票方式が「2車複」で予想勝利者が「2-5」の予想投票対象を、共通の投票対象と特定する。提示部112は、特定した共通の投票対象を投票者に優先的に提示する。これにより、提示部112は、投票者が直接選択した複数の予想者の投票対象から投票対象を絞り込むことができ、投票者にとって信頼性の高い他の予想者の投票対象を利用した投票が可能となる。
【0046】
図9は、相乗り投票において投票対象が提示された画面の別の例を示す図である。図9
(a)に示す例では、受付部111が選択を受け付けた予想者Aと予想者Bとの間で共通の投票対象である、投票方式が「2車複」で予想勝利者が「2-5」の予想投票対象と、予想投票対象に対するオッズと、賭け額の入力欄と、投票を行う決定ボタンと、単独予想を表示させる遷移ボタンとが表示されていることが確認できる。
【0047】
また、図9(a)では、予想投票対象の上に「共通予想」という表示と、予想者Aと、予想者Bとを示す画像とが表示されている。投票者は、「共通予想」との表示を確認することにより、図9(a)に表示されている予想投票対象が、予想者Aと、予想者Bとで共通の予想投票対象であることを確認することができる。
【0048】
また、図9(a)に示す例において、単独予想を表示させる遷移ボタンが選択されると、提示部112は、図9(b)に示す画面を表示させる。図9(b)に示す例では、受付部111が選択を受け付けた予想者Aの予想投票対象のうち、予想者Bとの間で共通しない投票対象である、投票方式が「2車複」で予想勝利者が「2-3」の予想投票対象と、予想投票対象に対するオッズと、賭け額の入力欄と、投票を行う決定ボタンと、予想者Bの単独予想を表示させる遷移ボタンと、図9(a)に表示を戻す遷移ボタンとが表示されていることが確認できる。
【0049】
また、図9(b)では、予想投票対象の上に「単独予想」という表示と、予想者Aとを示す画像とが表示されている。投票者は、「単独予想」との表示を確認することにより、図9(b)に表示されている予想投票対象が、予想者Aの単独の投票対象であることを確認することができる。
【0050】
なお、提示部112は、受付部111が選択を受け付けた一以上の予想者と、選択予想者との間で共通の投票対象を投票者に提示したが、これに限らない。例えば、予想者の数が多くなると、受付部111が受け付けた予想者が指定する複数の投票対象それぞれが、他の予想者が指定する投票対象と共通する可能性が高くなる。そうすると、受付部111が受け付けた予想者が指定する複数の投票対象それぞれが、例えば図8(a)に示す画面において、同一予想者が多い投票対象として表示され、投票者が投票対象を絞りにくくなるという問題が発生する。
【0051】
これに対し、提示部112は、受付部111が受け付けた一以上の予想者が指定する投票対象のうち、複数の選択予想者のうちの所定数以上が共通して指定する投票対象を、投票者に提示してもよい。このようにすることで、提示部112は、一定数の選択予想者が共通して投票している投票対象を容易に絞り込み、図8(a)に、同一予想者が多い投票対象として表示させることができる。これにより、信頼性の高い投票対象の絞り込みが容易となる。なお、所定数は投票者が設定できてもよい。この場合、受付部111は、投票者から、予め所定数を受け付けるものとする。
【0052】
また、受付部111が受け付けた予想者の数が多い場合、全ての予想者が共通して指定する投票対象が存在しないことがある。そうすると、受付部111が受け付けた予想者が指定する複数の投票対象それぞれが、例えば図8(b)に示す画面において、同一予想者が少ない投票対象として表示され、投票者が投票対象を絞りにくくなるという問題が発生する。
【0053】
これに対し、提示部112は、受付部111が受け付けた一以上の予想者が指定する投票対象のうち、複数の選択予想者のうちの所定の割合以上が共通して指定する投票対象を、投票者に提示してもよい。このようにすることで、提示部112は、所定割合以上の選択予想者が共通して投票している投票対象を容易に絞り込み、図8(a)に、同一予想者が多い投票対象として表示させることができる。これにより、信頼性の高い投票対象の絞り込みが容易となる。なお、所定の割合は投票者が設定できてもよい。この場合、受付部111は、投票者から、予め所定の割合を受け付けるものとする。
【0054】
図8又は図9に示す画面において、投票者は、選択した予想者が指定する一以上の投票対象のうち、少なくともいずれかへの賭け額を入力する。投票者が賭け額を入力してから「決定」ボタンにタッチすると、端末20は、投票者ID、投票者が複数の予想者から選択した選択予想者を示す選択情報、選択予想者が指定する投票対象の少なくとも一部と同一の投票対象に対する投票の指示(すなわち、選択予想者に相乗り投票をする相乗り投票指示)、及び賭け額を情報処理装置10に送信する。
【0055】
投票部113は、投票者の端末20から、競技における投票対象に対する投票の指示及び賭け額を受信することにより、競技に対する投票者の投票の指示を受け付ける。投票部113は、投票の指示に応じて、競技に対する投票者の投票を実行する。
【0056】
投票部113は、投票者の端末20から、投票者が複数の予想者から選択した一以上の選択予想者を示す選択情報、相乗り投票指示、及び賭け額を受信することにより、投票者から競技に対する相乗り投票の指示を受け付ける。投票部113は、投票者の相乗り投票の指示に応じて、競技に対して予想者が指定する投票対象に基づいて、競技に対する投票者の投票を実行する。
【0057】
<情報処理装置10の処理の流れ>
図10は、情報処理装置10の処理の流れを示すフローチャートである。図10に示すフローチャートは、図6に示す画面において、「相乗り投票」が選択された時点から開始している。
【0058】
まず、受付部111は、競技に対して投票対象を指定する一以上の予想者の選択を投票者から受け付ける(S11)。
続いて、提示部112は、競技に対して投票対象を指定する複数の予想者から、受付部111が受け付けた予想者を含む選択予想者を選択する(S12)。
【0059】
続いて、提示部112は、選択予想者の間で共通の投票対象を特定する(S13)。
続いて、提示部112は、図8に示すように、共通の投票対象を示す画面及び共通しない投票対象を示す画面を端末20に表示させることにより、共通の投票対象及び共通しない投票対象を投票者に提示する(S14)。
【0060】
続いて、投票部113は、端末20から投票指示を受け付けたか否かを判定する(S15)。投票部113は、投票指示を受け付けたと判定すると、S16に処理を移し、投票指示を受け付けていないと判定すると、S15を再実行する。
続いて、投票部113は、受け付けた投票指示に基づいて相乗り投票を実行する(S16)。
【0061】
<投票システム1による効果>
以上説明したように、受付部111は、競技に対して投票対象を指定する一以上の予想者の選択を投票者から受け付ける。提示部112は、受付部111が受け付けた一以上の予想者が指定する投票対象のうち、競技に対して投票対象を指定する複数の予想者から選択された、受け付けた一以上の予想者を含む複数の選択予想者が指定する投票対象に基づいて抽出した投票対象を、投票者に提示する。受付部111及び提示部112がこのように動作することで、投票者は、投票対象そのものではなく、他の投票者を指定することにより、投票対象を絞り込むことができる。これにより、情報処理装置10は、競技に対する投票の際に、投票者による投票対象の選択を容易とすることができる。
【0062】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【0063】
上記実施形態に加えて、さらに以下を付記する。
(付記1)
投票対象に対して投票が可能な競技に対する投票を受け付ける情報処理装置であって、
前記競技に対して投票対象を指定する一以上の第1プレイヤの選択を第2プレイヤから受け付ける受付部と、
前記一以上の第1プレイヤが指定する投票対象のうち、前記競技に対して投票対象を指定する複数のプレイヤから選択された前記一以上の第1プレイヤを含む複数の選択プレイヤが指定する投票対象に基づいて抽出した投票対象を、前記第2プレイヤに提示する提示部と、
を有する情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、投票者(第2プレイヤ)は投票対象そのものではなく、他の投票者(第1プレイヤ)を指定することにより、投票対象を絞り込むことができる。これにより、競技に対する投票の際に、投票者による投票対象の選択を容易とすることができる。
(付記2)
前記提示部は、前記競技に対して投票対象を指定する複数のプレイヤのうち、前記一以上の第1プレイヤが指定した前記投票対象の少なくとも一部と共通の投票対象を指定したプレイヤを前記選択プレイヤとして選択する、
付記1に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、選択した第1プレイヤと投票対象の選択に共通性がある他のプレイヤとの投票対象に基づいて、第2プレイヤの投票対象を絞り込むことができる。これにより、第2プレイヤが参考とする投票者の選択の労力を軽減できる。
(付記3)
前記提示部は、前記一以上の第1プレイヤが指定する投票対象のうち、前記複数の選択プレイヤのうちの所定数以上が共通して指定する投票対象を、前記第2プレイヤに提示する、
付記1又は2に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、一定数の選択プレイヤが共通して投票している投票対象を容易に絞り込むことができる。これにより、信頼性の高い投票対象の絞り込みが容易となる。
(付記4)
前記提示部は、前記一以上の前記第1プレイヤが指定した投票対象のうち、前記複数の選択プレイヤのうちの所定の割合以上の選択プレイヤが共通して指定する投票対象を、前記第2プレイヤに提示する、
付記1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、所定割合以上の選択プレイヤが共通して投票している投票対象を容易に絞り込むことができる。これにより、信頼性の高い投票対象の絞り込みが容易となる。
(付記5)
前記受付部は、複数の前記第1プレイヤの選択を受け付け、
前記複数の選択プレイヤは、前記複数の前記第1プレイヤである、
付記1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、第2プレイヤが直接選択した複数の第1プレイヤの投票対象から投票対象を絞り込むことができる。これにより、第2プレイヤにとって信頼性の高い他のプレイヤの投票対象を利用した投票が可能となる。
(付記6)
投票対象に対して投票が可能な競技に対する投票を受け付けるコンピュータが実行する、
前記競技に対して投票対象を指定する一以上の第1プレイヤの選択を第2プレイヤから受け付けるステップと、
前記一以上の第1プレイヤが指定する投票対象のうち、前記競技に対して投票対象を指定する複数のプレイヤから選択された前記一以上の第1プレイヤを含む複数の選択プレイヤが指定する投票対象に基づいて抽出した投票対象を、前記第2プレイヤに提示するステップと、
を有する情報処理方法。
このような情報処理方法を実行することにより、投票者(第2プレイヤ)は投票対象そのものではなく、他の投票者(第1プレイヤ)を指定することにより、投票対象を絞り込むことができる。これにより、競技に対する投票の際に、投票者による投票対象の選択を容易とすることができる。
(付記7)
投票対象に対して投票が可能な競技に対する投票を受け付けるコンピュータを、
前記競技に対して投票対象を指定する一以上の第1プレイヤの選択を第2プレイヤから0受け付ける受付部、及び、
前記一以上の第1プレイヤが指定する投票対象のうち、前記競技に対して投票対象を指定する複数のプレイヤから選択された前記一以上の第1プレイヤを含む複数の選択プレイヤが指定する投票対象に基づいて抽出した投票対象を、前記第2プレイヤに提示する提示部、
として機能させるためのプログラム。
このようなプログラムをプロセッサが実行することにより、投票者(第2プレイヤ)は投票対象そのものではなく、他の投票者(第1プレイヤ)を指定することにより、投票対象を絞り込むことができる。これにより、競技に対する投票の際に、投票者による投票対象の選択を容易とすることができる。
【符号の説明】
【0064】
1 投票システム
10 情報処理装置
11 プロセッサ
12 記憶部
13 通信IF
14 入力デバイス
15 出力デバイス
20 端末
21 プロセッサ
22 記憶部
23 通信IF
24 入力デバイス
25 出力デバイス
111 受付部
112 提示部
113 投票部
図1
図2
図3
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図10