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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-08
(45)【発行日】2024-10-17
(54)【発明の名称】情報処理装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0481 20220101AFI20241009BHJP
   H04N 21/45 20110101ALI20241009BHJP
   G06F 3/0487 20130101ALI20241009BHJP
【FI】
G06F3/0481
H04N21/45
G06F3/0487
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2024034887
(22)【出願日】2024-03-07
【審査請求日】2024-03-21
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518133201
【氏名又は名称】富士通クライアントコンピューティング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002918
【氏名又は名称】弁理士法人扶桑国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】二宮 諒
【審査官】醍醐 一貴
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-182357(JP,A)
【文献】特開平10-098654(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/858
G06F 3/048-3/04895
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボタンを有するリモートコントローラと、
前記ボタンについて、動画サイトとショートカットキーとの対応関係を示す対応情報を記憶する記憶部と、
ブラウザを実行し、前記リモートコントローラから前記ボタンが押下されたことを通知されると、前記対応情報に基づいて、前記ブラウザが表示している動画サイトに対応するショートカットキーを特定し、特定したショートカットキーが押下された時の処理を前記ブラウザ上で実行する処理部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
ボタンを有するリモートコントローラと、
前記ボタンについて、動画サイトとアドレスとの対応関係を示す対応情報を記憶する記憶部と、
ブラウザを実行し、前記リモートコントローラから前記ボタンが押下されたことを通知されると、キーワードを取得し、前記対応情報に基づいて、前記ブラウザが表示している動画サイトに対応するアドレスを特定し、特定したアドレスに前記キーワードを組み合わせて示されるサイトを前記ブラウザ上で表示する処理部と、
を有する情報処理装置。
【請求項3】
コンピュータに、
ブラウザを実行し、
ボタンを有するリモートコントローラから前記ボタンが押下されたことを通知されると、前記ボタンについて、動画サイトとショートカットキーとの対応関係を示す対応情報に基づいて、前記ブラウザが表示している動画サイトに対応するショートカットキーを特定し、
特定したショートカットキーが押下された時の処理を前記ブラウザ上で実行する、
処理を実行させるプログラム。
【請求項4】
コンピュータに、
ブラウザを実行し、
ボタンを有するリモートコントローラから前記ボタンが押下されたことを通知されると、キーワードを取得し、
前記ボタンについて、動画サイトとアドレスとの対応関係を示す対応情報に基づいて、前記ブラウザが表示している動画サイトに対応するアドレスを特定し、
特定したアドレスに前記キーワードを組み合わせて示されるサイトを前記ブラウザ上で表示する
処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザは、動画を視聴する際に、PC(Personal Computer)でブラウザを実行し、ブラウザ上で動画サイトにアクセスして動画を視聴することがある。また、ユーザは、動画サイトごとの専用アプリケーションを用いて、動画を視聴することがある。
【0003】
動画サイトに関する技術としては、例えば、ユーザの利便性を向上させる電子機器が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-199304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
動画サイトをブラウザ上で表示して視聴する場合、動画の早送り等をするための操作が動画サイトごとに異なることがある。表示する動画サイトが異なると、同様の処理を共通の操作でできないことはユーザにとって不便である。
【0006】
1つの側面では、本件は、動画視聴時の利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1つの案では、リモートコントローラと、記憶部と、処理部とを有する情報処理装置が提供される。リモートコントローラは、ボタンを有する。記憶部は、ボタンについて、動画サイトと処理との対応関係を示す対応情報を記憶する。処理部は、ブラウザを実行し、リモートコントローラからボタンが押下されたことを通知されると、対応情報に基づいて、ブラウザが表示している動画サイトに対応する処理を特定し、特定した処理をブラウザ上で実行する。
【発明の効果】
【0008】
1態様によれば、動画視聴時の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1の実施の形態に係る情報処理装置の一例を示す図である。
図2】第2の実施の形態に係る情報処理システムの一例を示す図である。
図3】PCのハードウェアの一構成例を示す図である。
図4】PCの機能例を示すブロック図である。
図5】変換情報の一例を示す図である。
図6】検索情報の一例を示す図である。
図7】リモートコントローラの一例を示す図である。
図8】VODサイトの選択方法の一例を示す図である。
図9】動画の早送り方法の一例を示す図である。
図10】音声検索処理の一例を示す図である。
図11】UIアプリケーション起動処理の例を示すシーケンス図である。
図12】VODサイト選択処理の例を示すシーケンス図である。
図13】VODサイト表示処理の例を示すシーケンス図である。
図14】ブラウザ指示処理の例を示すシーケンス図である。
図15】音声検索処理の例を示すシーケンス図(その1)である。
図16】音声検索処理の例を示すシーケンス図(その2)である。
図17】UIアプリケーション終了処理の例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本実施の形態について図面を参照して説明する。なお各実施の形態は、矛盾のない範囲で複数の実施の形態を組み合わせて実施することができる。
〔第1の実施の形態〕
まず、第1の実施の形態について説明する。第1の実施の形態は、ブラウザで表示する動画サイトに関する処理をリモートコントローラから受け付けるものである。
【0011】
図1は、第1の実施の形態に係る情報処理装置の一例を示す図である。情報処理装置10は、ユーザが操作するコンピュータである。情報処理装置10は、例えば、AIO(All In One) PC、ノートPC、デスクトップPC等である。情報処理装置10は、リモートコントローラ1、記憶部11および処理部12を有する。
【0012】
リモートコントローラ1は、無線通信によって処理部12に指示を送信する機器である。リモートコントローラ1は、ボタン1a,1bを有する。リモートコントローラ1は、ボタン1a,1bが押下されると、押下されたボタンを処理部12に通知する。なお、リモートコントローラ1は、ボタン1a,1b以外のボタンを有していてもよい。
【0013】
記憶部11は、情報処理装置10が実行する処理に用いられるデータを記憶する。記憶部11は、例えば、情報処理装置10が有するメモリまたはストレージ装置である。記憶部11は、対応情報11aを記憶する。対応情報11aは、ボタン1a,1bについて、動画サイトと処理との対応関係を示す。対応情報11aは、ボタン1aについて、動画サイトとショートカットキーとの対応関係を示す。ショートカットキーは、押下されると動画サイトにおいて所定の処理が実行されるキーボードのキーである。例えば、対応情報11aでは、ボタン1aについて、動画サイトAと、ショートカットキー「>」とが対応付けられている。また、例えば、対応情報11aでは、ボタン1aについて、動画サイトBと、ショートカットキー「s」とが対応付けられている。
【0014】
また、対応情報11aは、ボタン1bについて、動画サイトとアドレスとの対応関係を示す。対応情報11aに登録されたアドレスは、対応する動画サイトにおいて動画を検索するアドレスの一部を含む。ここでは、対応情報11aに登録されたアドレスは、対応する動画サイトにおいて動画を検索するアドレスの検索キーワードの部分が「***」に置き換えられたものである。例えば、対応情報11aでは、ボタン1bについて、動画サイトAと、アドレス「https://www.a.com・・・query={***}」とが対応付けられている。また、例えば、対応情報11aでは、ボタン1bについて、動画サイトBと、アドレス「https://video.b.jp・・・query={***}」とが対応付けられている。
【0015】
処理部12は、情報処理装置10を制御し、所要の処理を実行可能である。処理部12は、例えば、情報処理装置10が有するプロセッサまたは演算回路である。処理部12は、ブラウザ2を実行する。例えば、処理部12は、動画サイト2aの選択を受け付けると、ブラウザ2から動画サイト2aのアドレスにアクセスし、動画サイト2aを表示する。
【0016】
ここで、処理部12は、リモートコントローラ1からボタン1a,1bが押下されたことを通知されると、対応情報11aに基づいて、ブラウザ2が表示している動画サイト2aに対応する処理を特定する。そして、処理部12は、特定した処理をブラウザ2上で実行する。
【0017】
処理部12は、ボタン1aが押下されたことを通知されると、対応情報11aに基づいて、ブラウザ2が表示している動画サイト2aに対応するショートカットキーを特定する。そして、処理部12は、特定したショートカットキーが押下された時の処理をブラウザ2上で実行する。一例として、動画サイト2aが動画サイトAであった場合、処理部12は、対応情報11aに基づいて、動画サイトAに対応するショートカットキー「>」を特定する。そして、処理部12は、ショートカットキー「>」が押下された時の処理(例えば、表示している動画の早送り)をブラウザ2上で実行する。
【0018】
また、処理部12は、ボタン1bが押下されたことを通知されると、キーワードを取得する。処理部12は、例えば、音声入力、テキスト入力等によって入力された文字列をキーワードとして取得する。処理部12は、対応情報11aに基づいて、ブラウザ2が表示している動画サイト2aに対応するアドレスを特定する。そして、処理部12は、特定したアドレスにキーワードを組み合わせて示されるサイトをブラウザ2上で表示する。一例として、動画サイト2aが動画サイトAであった場合、処理部12は、対応情報11aに基づいて、動画サイトAに対応するアドレス「https://www.a.com・・・query={***}」を特定する。処理部12は、アドレス「https://www.a.com・・・query={***}」の「***」の部分を取得したキーワードに置き換えたアドレスにブラウザ2からアクセスし、サイトを表示する。
【0019】
第1の実施の形態によれば、情報処理装置10のリモートコントローラ1は、ボタン1a,1bを有する。情報処理装置10の記憶部11は、ボタン1a,1bについて、動画サイトと処理との対応関係を示す対応情報11aを記憶する。情報処理装置10の処理部12は、ブラウザ2を実行する。処理部12は、リモートコントローラ1からボタン1a,1bが押下されたことを通知されると、対応情報11aに基づいて、ブラウザ2が表示している動画サイト2aに対応する処理を特定し、特定した処理をブラウザ2上で実行する。
【0020】
これにより、情報処理装置10は、ブラウザ2が表示する動画サイトが異なる場合でも、動画に対する同様の処理をユーザの同じ操作から受け付けることができる。よって、情報処理装置10は、動画視聴時の利便性を向上させることができる。
【0021】
また、記憶部11は、ボタン1aについて、動画サイトとショートカットキーとの対応関係を示す対応情報11aを記憶する。処理部12は、ボタン1aが押下されたことを通知されると、対応情報11aに基づいて、ブラウザ2が表示している動画サイト2aに対応するショートカットキーを特定し、特定したショートカットキーが押下された時の処理をブラウザ2上で実行する。これにより、情報処理装置10は、動画サイトごとに特定の処理をするためのショートカットキーが異なる場合でも、当該処理の実行をユーザの同じ操作から受け付けることができる。
【0022】
また、記憶部11は、ボタン1bについて、動画サイトとアドレスとの対応関係を示す対応情報11aを記憶する。処理部12は、ボタン1bが押下されたことを通知されると、キーワードを取得する。処理部12は、対応情報11aに基づいて、ブラウザ2が表示している動画サイト2aに対応するアドレスを特定し、特定したアドレスにキーワードを組み合わせて示されるサイトをブラウザ2上で表示する。これにより、情報処理装置10は、ブラウザ2が表示する動画サイトが異なる場合でも、動画の検索処理をユーザの同じ操作から受け付けることができる。
【0023】
〔第2の実施の形態〕
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、VOD(Video On Demand)サイトを表示するPCをユーザがリモートコントローラで操作するものである。
【0024】
図2は、第2の実施の形態に係る情報処理システムの一例を示す図である。第2の実施の形態の情報処理システムは、サーバ21およびPC100を有する。サーバ21およびPC100は、ネットワーク30に接続されている。ネットワーク30は、例えば、インターネット等の広域ネットワークである。
【0025】
サーバ21は、VODサイトを提供するサーバコンピュータである。なお、VODサイトは、第1の実施の形態に示した動画サイトの一例である。サーバ21は、コンピュータからアクセスを受け付けると、VODサイトのWebページを表示するためのデータをアクセスされたコンピュータに送信する。
【0026】
PC100は、ユーザが操作するPCである。PC100は、例えば、モニタと、プロセッサ、メモリ、ストレージ装置等を含むPC本体とが一体化したAIO PCである。PC100は、ブラウザによるVODサイトの表示を制御するビデオポータルを実行する。PC100は、リモートコントローラ38からビデオポータルに対するユーザの指示を受け付ける。
【0027】
PC100は、利用するVODサイトを選択するための画面(ポータル画面)を表示し、リモートコントローラ38からVODサイトの選択操作を受け付ける。すると、PC100は、ブラウザを実行して選択されたVODサイトのサーバ(例えば、サーバ21)にアクセスし、VODサイトを表示する。PC100は、ブラウザで表示したVODサイトに対する処理の指示をリモートコントローラ38から受け付ける。例えば、PC100は、リモートコントローラ38の早送りボタンが押下されると、ブラウザが表示しているVODサイトにおける早送りのショートカットキーを特定し、特定したショートカットキー押下時の処理をブラウザ上で実行する。
【0028】
また、例えば、PC100は、リモートコントローラ38の音声検索ボタンが押下されると、ブラウザが表示しているVODサイトにおける検索URL(Uniform Resource Locator)を特定する。そして、PC100は、音声入力されたキーワードと特定したURLを組み合わせたURLにアクセスし、キーワードの検索結果を示すサイトをブラウザで表示する。
【0029】
図3は、PCのハードウェアの一構成例を示す図である。PC100は、プロセッサ101によって装置全体が制御されている。プロセッサ101には、バス111を介してメモリ102と複数の周辺機器が接続されている。プロセッサ101は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ101は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、またはDSP(Digital Signal Processor)である。プロセッサ101がプログラムを実行することで実現する機能の少なくとも一部を、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)等の電子回路で実現してもよい。
【0030】
メモリ102は、PC100の主記憶装置として使用される。メモリ102には、プロセッサ101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、メモリ102には、プロセッサ101による処理に利用する各種データが格納される。メモリ102としては、例えばRAM(Random Access Memory)等の揮発性の半導体記憶装置が使用される。
【0031】
バス111に接続されている周辺機器としては、ストレージ装置103、GPU(Graphics Processing Unit)104、入力インタフェース105、光学ドライブ装置106および機器接続インタフェース107がある。また、バス111に接続されている周辺機器としては、ネットワークインタフェース108、無線インタフェース109および音声インタフェース110がある。
【0032】
ストレージ装置103は、内蔵した記録媒体に対して、電気的または磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。ストレージ装置103は、コンピュータの補助記憶装置として使用される。ストレージ装置103には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。なお、ストレージ装置103としては、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)を使用することができる。
【0033】
GPU104には、モニタ31が接続されている。GPU104は、プロセッサ101からの命令に従って、画像をモニタ31の画面に表示させる。モニタ31としては、有機EL(Electro Luminescence)を用いた表示装置や液晶表示装置等がある。
【0034】
入力インタフェース105には、キーボード32とマウス33とが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード32やマウス33から送られてくる信号をプロセッサ101に送信する。なお、マウス33は、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、タッチパネル、タブレット、タッチパッド、トラックボール等がある。
【0035】
光学ドライブ装置106は、レーザ光等を利用して、光ディスク34に記録されたデータの読み取りを行う。光ディスク34は、光の反射によって読み取り可能なようにデータが記録された可搬型の記録媒体である。光ディスク34には、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD-RAM、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD-R(Recordable)/RW(ReWritable)等がある。
【0036】
機器接続インタフェース107は、PC100に周辺機器を接続するための通信インタフェースである。例えば機器接続インタフェース107には、メモリ装置35やメモリリーダライタ36を接続することができる。メモリ装置35は、機器接続インタフェース107との通信機能を搭載した記録媒体である。メモリリーダライタ36は、メモリカード37へのデータの書き込み、またはメモリカード37からのデータの読み出しを行う装置である。メモリカード37は、カード型の記録媒体である。
【0037】
ネットワークインタフェース108は、ネットワーク30に接続されている。ネットワークインタフェース108は、ネットワーク30を介して、他のコンピュータまたは通信機器との間でデータの送受信を行う。
【0038】
無線インタフェース109は、近距離の無線通信により、リモートコントローラ38と接続する。無線インタフェース109が用いる通信規格としては、例えば、Bluetooth(登録商標)等がある。リモートコントローラ38は、タッチパッドやボタンを有する。リモートコントローラ38は、タッチパッドまたはボタンが押下されると、押下されたタッチパッドの部分やボタンを示すキーコードを無線インタフェース109に送信する。無線インタフェース109は、リモートコントローラ38から取得したキーコードをプロセッサ101に送信する。
【0039】
音声インタフェース110には、マイク39aとスピーカ39bとが接続されている。音声インタフェース110は、マイク39aから入力された音声信号をディジタル信号に変換して、プロセッサ101に送信する。また、音声インタフェース110は、プロセッサ101から音声データを受信すると、音声データに従った音声信号を生成し、スピーカ39bから音声出力を行う。
【0040】
PC100は、以上のようなハードウェア構成によって、第2の実施の形態の処理機能を実現することができる。なお、第1の実施の形態に示した情報処理装置10も、図3に示したPC100と同様のハードウェアにより実現することができる。また、サーバ21もPC100と同様のハードウェアにより実現することができる。なお、サーバ21は、無線インタフェース109のような無線インタフェースおよび音声インタフェース110のような音声インタフェースを有していなくてもよい。また、プロセッサ101は、第1の実施の形態に示した処理部12の一例である。また、メモリ102またはストレージ装置103は、第1の実施の形態に示した記憶部11の一例である。
【0041】
PC100は、例えばコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより、第2の実施の形態の処理機能を実現する。PC100に実行させる処理内容を記述したプログラムは、様々な記録媒体に記録しておくことができる。例えば、PC100に実行させるプログラムをストレージ装置103に格納しておくことができる。プロセッサ101は、ストレージ装置103内のプログラムの少なくとも一部をメモリ102にロードし、プログラムを実行する。またPC100に実行させるプログラムを、光ディスク34、メモリ装置35、メモリカード37等の可搬型記録媒体に記録しておくこともできる。可搬型記録媒体に格納されたプログラムは、例えばプロセッサ101からの制御により、ストレージ装置103にインストールされた後、実行可能となる。またプロセッサ101が、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み出して実行することもできる。次に、PC100の機能について詳細に説明する。
【0042】
図4は、PCの機能例を示すブロック図である。PC100は、PC100が実行するOS120の機能として、ビデオポータル130、ブラウザ140および音声入力ソフトウェア150を有する。ビデオポータル130は、ブラウザ140によるVODサイトの表示を制御する。ビデオポータル130は、記憶部131、サービス制御部132およびUI(User Interface)制御部133を有する。
【0043】
記憶部131は、変換情報131aおよび検索情報131bを記憶する。変換情報131aは、リモートコントローラ38のボタンごとに、VODサイトと処理内容またはショートカットキーとの対応関係が登録された情報である。検索情報131bは、VODサイトと、VODサイトにおいて動画を検索するための検索URLとの対応関係を示す情報である。なお、変換情報131aおよび検索情報131bは、第1の実施の形態に示した対応情報11aの一例である。また、検索URLは、第1の実施の形態に示したアドレスの一例である。
【0044】
サービス制御部132は、変換情報131aに基づいて、UI制御部133およびブラウザ140に、押下されたリモートコントローラ38のボタンに対応する処理を指示する。サービス制御部132は、ポータル画面を表示するUIアプリケーションが起動していない場合、リモートコントローラ38のいずれかのボタンが押下されたことを通知されると、UI制御部133にUIアプリケーションを起動させる。
【0045】
サービス制御部132は、UIアプリケーションのウインドウが最前面にある場合、リモートコントローラ38のボタンが押下されたことを通知されると、変換情報131aを参照し、ポータル画面について、押下されたボタンに対応する処理を特定する。そして、サービス制御部132は、特定した処理をUI制御部133に指示する。例えば、サービス制御部132は、ポータル画面において選択中のVODサイトの変更をUI制御部133に指示する。
【0046】
サービス制御部132は、ブラウザ140が表示したVODサイトのウインドウが最前面にある場合、リモートコントローラ38のボタンが押下されたことを通知されると、ブラウザ140が最前面で表示しているVODサイトを特定する。例えば、サービス制御部132は、最前面のウインドウで表示されているサイトのURLから、各VODサイトに対応する文字列を検索し、対応する文字列が検出されたVODサイトをブラウザ140が最前面で表示しているVODサイトと特定する。
【0047】
そして、サービス制御部132は、変換情報131aを参照し、最前面のウインドウで表示されているVODサイトについて、押下されたボタンに対応するショートカットキーを特定する。サービス制御部132は、特定したショートカットキーが入力されたことをブラウザ140に通知することで、特定したショートカットキー押下時の処理をブラウザ140に指示する。例えば、サービス制御部132は、VODサイトにおいて上スクロールする、下スクロールする、動画を所定時間前に戻す、動画を所定時間後に進める、早送りする等の処理をブラウザ140に指示する。
【0048】
また、サービス制御部132は、リモートコントローラ38の音声検索ボタンが押下されたことを通知されると、音声検索処理をUI制御部133に指示する。また、サービス制御部132は、リモートコントローラ38の終了ボタンが押下されたことを通知されると、VODサイトの表示の終了をブラウザ140に指示し、UIアプリケーションの終了をUI制御部133に指示する。
【0049】
UI制御部133は、UIアプリケーションを制御する。UI制御部133は、サービス制御部132の指示に応じて、UIアプリケーションを起動し、ポータル画面のウインドウを表示する。また、UI制御部133は、サービス制御部132の指示に応じて、ポータル画面において選択中のVODサイトを変更する。UI制御部133は、クリック入力を受け付けると、ポータル画面において選択中のVODサイトのトップページを表示するようブラウザ140に指示する。
【0050】
また、UI制御部133は、サービス制御部132から音声検索処理の指示を受け付けると、音声入力を受け付けるよう音声入力ソフトウェア150に指示する。UI制御部133は、音声入力ソフトウェア150が音声入力を解析して生成した文字列を取得する。UI制御部133は、音声入力ソフトウェア150から文字列を取得すると、検索情報131bに基づいて、ブラウザ140が最前面で表示しているVODサイトに対応する検索URLを特定する。UI制御部133は、特定した検索URLに音声入力ソフトウェア150から取得した文字列を組み合わせた検索URLを生成する。UI制御部133は、生成した検索URLを通知し、通知した検索URLのサイトのウインドウを表示するようブラウザ140に指示する。また、UI制御部133は、サービス制御部132の指示に応じて、UIアプリケーションを終了し、ポータル画面のウインドウを削除する。
【0051】
ブラウザ140は、Webサーバにアクセスし、アクセス先のサイトを表示する。ブラウザ140は、UI制御部133からの指示に応じて、VODサイトのトップページを表示したウインドウを表示する。また、ブラウザ140は、VODサイトを表示中に、サービス制御部132からの指示に応じて、サービス制御部132が特定したショートカットキー押下時の処理を実行する。また、ブラウザ140は、UI制御部133から通知された検索URLのサイトのウインドウを表示する。また、ブラウザ140は、VODサイトの表示の終了の指示に応じて、ビデオポータル130からの指示に応じて開いたウインドウを削除する。
【0052】
音声入力ソフトウェア150は、音声入力を受け付けるソフトウェアである。音声入力ソフトウェア150は、UI制御部133から音声入力の指示を受け付けると、マイク39aから音声の入力を受け付ける。そして、音声入力ソフトウェア150は、入力された音声を解析し、音声が示す文字列を出力する。音声入力ソフトウェア150は、出力した文字列をUI制御部133に通知する。
【0053】
なお、図4に示した各要素間を接続する線は通信経路の一部を示すものであり、図示した通信経路以外の通信経路も設定可能である。次に、記憶部131に記憶された情報について説明する。
【0054】
図5は、変換情報の一例を示す図である。変換情報131aは、リモートコントローラ38のボタンごとに、VODサイトと処理内容との対応関係が登録された情報である。なお、図5において「」で囲まれた文字列は、ショートカットキーを示す。変換情報131aには、ポータル画面およびVODサイトごとに、キーコードに対応する処理内容が登録されている。
【0055】
例えば、変換情報131aには、キーコード0x7Cに対応付けてポータル画面においてフォーカスを左に移動する処理が登録されている。また、例えば、変換情報131aには、キーコード0x7Cに対応付けてVODサイトAにおいて「←」キーが押下されたときの処理が登録されている。また、例えば、変換情報131aには、キーコード0x7Cに対応付けてVODサイトBにおいて「←」キーが押下されたときの処理が登録されている。
【0056】
図6は、検索情報の一例を示す図である。検索情報131bは、VODサイトと、VODサイトにおいて動画を検索するための検索URLとの対応関係を示す情報である。検索情報131bには、VODサイトに対応付けて、VODサイトにおいて動画を検索するURLの検索キーワードの部分が「***」に置き換えられたURLが登録されている。例えば、検索情報131bには、VODサイトAに対応付けて、URL「https://www.a.com/results?search_query={***}」が登録されている。次に、リモートコントローラ38について説明する。
【0057】
図7は、リモートコントローラの一例を示す図である。リモートコントローラ38は、タッチパッド38aおよびボタン38b,38c,38d,38e,38f,38g,38h,38i,38j,38kを有する。リモートコントローラ38は、タッチパッド38aのいずれかの部分またはボタン38b~38kのいずれかが押下された場合、押下されたタッチパッド38aの部分またはボタンに対応するキーコードをプロセッサ101に送信する。
【0058】
タッチパッド38aは、上下左右および中央が押下可能なタッチパッドである。タッチパッド38aの上下左右は、ポータル画面においてVODサイトをユーザが選択するために押下される。また、タッチパッド38aの中央は、クリック入力をするために押下される。また、タッチパッド38aの上下左右は、VODサイトにおいて上スクロール、下スクロール、動画を所定時間前に戻す、動画を所定時間後に進める処理をユーザが指示するために押下される。
【0059】
ボタン38b~38kは、ユーザがビデオポータル130を実行しているPC100に対して、所定の処理の実行を指示するためのボタンである。ボタン38bは、ブラウザバックを指示するためのボタンである。また、ボタン38cは、VODサイトを表示するウインドウを削除し、ポータル画面に戻ることを指示するためのボタンである。また、ボタン38dは、全画面化を指示するためのボタンである。また、ボタン38eは、再生速度を下げることを指示するためのボタンである。また、ボタン38fは、再生速度を上げることを指示するためのボタンである。
【0060】
また、ボタン38gは、音声を消すことを指示するためのボタンである。また、ボタン38hは、音声を増減させることを指示するためのボタンである。また、ボタン38iは、音声検索を指示するためのボタンである。また、ボタン38jは、ビデオポータル130の終了を指示するためのボタンである。また、ボタン38kは、所定のVODサイト(例えば、VODサイトA)の表示を指示するためのボタンである。次に、ポータル画面において利用するVODサイトの選択方法について説明する。
【0061】
図8は、VODサイトの選択方法の一例を示す図である。UI制御部133は、UIアプリケーションが起動されると、ウインドウ41を表示する。ウインドウ41は、利用するVODサイトを選択するためのポータル画面を表示したウインドウである。ウインドウ41は、VODサイトを示すタイルを含む。ウインドウ41が含むタイルは、それぞれ対応するVODサイトのマーク等を含む。また、ウインドウ41は、選択可能なVODサイトを追加するためのタイル(例えば、「+」マークのタイル)を含んでいてもよい。
【0062】
また、ウインドウ41は、いずれかのタイルを囲むフォーカスを含む。ウインドウ41が含むフォーカスは、タッチパッド38aの上下左右が押下されることで、囲むタイルが変更される。
【0063】
UI制御部133は、タッチパッド38aの中央の押下によるクリック入力の通知を受け付けると、現在フォーカスが囲んでいるタイルに対応するVODサイトをブラウザ140に表示するよう指示する。ここでは、UI制御部133は、VODサイトAを表示するようブラウザ140に指示したものとする。すると、ブラウザ140は、VODサイトAのトップページを示すURLにアクセスし、VODサイトAのトップページを表示したウインドウ42を表示する。このようにして、ビデオポータル130は、ブラウザ140にユーザが選択したVODサイトを表示させることができる。次に、動画の早送り方法について説明する。
【0064】
図9は、動画の早送り方法の一例を示す図である。ビデオポータル130は、リモートコントローラ38のボタンが押下されると、押下されたボタンに対応する処理の、表示中のVODサイトにおけるショートカットキーを特定し、特定したショートカットキー押下時の処理をブラウザ140に指示する。図9の例では、ブラウザ140がVODサイトAの動画再生画面であるウインドウ43を表示しているときに、早送りボタンであるボタン38fが押下されたものとする。すると、リモートコントローラ38は、ボタン38fを示すキーコード0x82をプロセッサ101に送信する。なお、ボタン38fは、第1の実施の形態に示したボタン1aの一例である。
【0065】
ビデオポータル130のサービス制御部132は、変換情報131aに基づいて、キーコード0x82について、VODサイトAに対応するショートカットキー「>」を特定する。サービス制御部132は、ショートカットキー「>」が入力されたことをブラウザ140に通知することで、ショートカットキー「>」に対応する処理を指示する。
【0066】
ブラウザ140は、ビデオポータル130からショートカットキー「>」が入力されたことを通知されると、VODサイトAにおいてショートカットキー「>」が入力された場合の処理を実行する。ここでは、ブラウザ140は、ウインドウ43で再生している動画の再生速度を上げる(例えば、1.5倍にする)早送り処理をする。
【0067】
このように、サービス制御部132は、変換情報131aに基づいて、リモートコントローラ38の押下されたボタンに対応する処理の、ブラウザ140が表示中のVODサイトにおけるショートカットキーを特定する。そして、サービス制御部132は、特定したショートカットキーが入力されたことをブラウザ140に通知することで、当該ショートカットキーに対応する処理を指示する。これにより、PC100は、VODサイトごとに特定の処理をするためのショートカットキーが異なる場合でも、当該処理の実行を同じボタンの押下操作から受け付けることができる。次に、音声検索処理について説明する。
【0068】
図10は、音声検索処理の一例を示す図である。ビデオポータル130は、リモートコントローラ38の音声検索ボタンが押下されると、表示中のVODサイトにおける検索URLを特定し、特定したURLに音声入力されたキーワードを組み合わせたURLにアクセスするようブラウザ140に指示する。図10の例では、ブラウザ140がVODサイトAを表示したウインドウ44を表示しているときに、音声検索ボタンであるボタン38iが押下されたものとする。なお、ボタン38iは、第1の実施の形態に示したボタン1bの一例である。
【0069】
ビデオポータル130のサービス制御部132は、変換情報131aに基づいて、ボタン38iに対応するキーコードについて、VODサイトAに対応する処理がVODサイトAにおける音声検索処理であることを特定する。すると、ビデオポータル130のUI制御部133は、ウインドウ45を表示する。ウインドウ45は、音声入力を受け付けることを示すために表示されるウインドウである。ウインドウ45は、マイクのマークと、入力欄とを含む。UI制御部133は、ウインドウ45を表示すると、音声入力ソフトウェア150に、音声入力を受け付けさせる。音声入力ソフトウェア150は、マイク39aから音声の入力を受け付け、受け付けた音声を解析して音声が示す文字列を出力する。UI制御部133は、音声入力ソフトウェア150が出力した文字列を取得し、取得した文字列をウインドウ45の入力欄に表示する。ここでは、音声入力ソフトウェア150は、文字列「音声アシスト」を出力したものとする。
【0070】
UI制御部133は、検索情報131bに基づいて、VODサイトAに対応する検索URL「https://www.a.com/results?search_query={***}」を特定する。UI制御部133は、特定したURLの「***」を、音声入力ソフトウェア150が出力した文字列に置き換えた検索URL「https://www.a.com/results?search_query={音声アシスト}」を生成する。UI制御部133は、生成した検索URLのサイトにアクセスするようブラウザ140に指示する。ブラウザ140は、UI制御部133が生成した検索URLにアクセスしてウインドウ46を表示する。ウインドウ46は、VODサイトAにおいて、音声入力されたキーワードの動画を検索したサイトを表示したウインドウである。ウインドウ46は、「音声アシスト」を検索キーワードとしてVODサイトAから検索された動画のリンクを含む。
【0071】
このように、UI制御部133は、リモートコントローラ38の検索ボタンが押下されると、検索情報131bに基づいて、ブラウザ140が表示中のVODサイトの検索URLを特定する。UI制御部133は、特定した検索URLに音声入力されたキーワードを組み合わせた検索URLを生成し、ブラウザ140に生成した検索URLのサイトにアクセスするよう指示することでブラウザ140が表示中のVODサイトにおける音声検索処理をする。これにより、PC100は、ブラウザ140が表示しているVODサイトが異なる場合でも、音声検索処理の実行指示をユーザの同じ操作から受け付けることができる。次に、第2の実施の形態の処理の流れについてシーケンス図を用いて説明する。まず、UIアプリケーションを起動するときの処理について説明する。
【0072】
図11は、UIアプリケーション起動処理の例を示すシーケンス図である。まず、PC100の電源が入れられると、OS120は、起動する(ステップS11)。OS120は、起動するとサービスセットアップ処理を実行する(ステップS12)。これにより、ビデオポータル130等のサービスが起動する(ステップS13)。ビデオポータル130が起動すると、ビデオポータル130のサービス制御部132は、入力待機状態となる(ステップS14)。
【0073】
ここで、リモートコントローラ38は、タッチパッド38aまたはボタン38b~38kのいずれかのボタン押下を受け付ける(ステップS15)。リモートコントローラ38は、押下されたタッチパッド38aの部分またはボタンに対応するキーコードをプロセッサ101に送信する。OS120は、リモートコントローラ38からキーコードを取得すると取得したキーコードをサービス制御部132に通知するキー入力処理をする(ステップS16)。サービス制御部132は、OS120からキーコードを通知されると、UIアプリケーションが起動しているか否かを判定するUI存在判定処理を実行する(ステップS17)。ここでは、サービス制御部132は、UIアプリケーションが起動していない(UIなし)と判定したものとする。
【0074】
サービス制御部132は、UI存在判定処理において、UIなしと判定すると、UI制御部133にUIアプリケーションの起動を指示する(ステップS18)。UI制御部133は、サービス制御部132の指示に応じてUIアプリケーションを起動する(ステップS19)。そして、UI制御部133は、ポータル画面を表示する(ステップS20)。例えば、UI制御部133は、ポータル画面を表示したウインドウであるウインドウ41を最前面に表示する。UI制御部133は、入力待機状態に移行する(ステップS21)。
【0075】
このようにして、PC100は、リモートコントローラ38のいずれかのボタンが押下されると、ビデオポータル130のUIアプリケーションを起動し、ポータル画面を表示する。次に、VODサイト選択処理について説明する。
【0076】
図12は、VODサイト選択処理の例を示すシーケンス図である。リモートコントローラ38は、タッチパッド38aの上下左右のいずれかの押下を受け付ける(ステップS31)。ここでは、リモートコントローラ38は、タッチパッド38aの右側(右ボタン)の押下を受け付けたものとする。リモートコントローラ38は、押下されたタッチパッド38aの部分に対応するキーコードをプロセッサ101に送信する。OS120は、リモートコントローラ38からキーコードを取得すると、取得したキーコードをサービス制御部132に通知するキー入力処理をする(ステップS32)。入力待機状態のサービス制御部132は、OS120からキーコードを通知されると、UI存在判定処理を実行する(ステップS33)。ここでは、サービス制御部132は、UIアプリケーションが起動している(UIあり)と判定したものとする。
【0077】
サービス制御部132は、UI存在判定処理において、UIありと判定すると、キーコードに対応する処理を実行する対象を判定する操作対象判定処理をする(ステップS34)。操作対象判定処理では、サービス制御部132は、ポータル画面のウインドウが最前面に表示されている場合、ポータル画面を操作対象と判定し、ブラウザ140のウインドウが最前面に表示されている場合、ブラウザ140を操作対象と判定する。ここでは、サービス制御部132は、ポータル画面を操作対象と判定したものとする。サービス制御部132は、変換情報131aを参照し、ポータル画面において、OS120から通知されたキーコードに対応する処理を特定する(ステップS35)。ここでは、サービス制御部132は、ウインドウ41のフォーカスを右に移動する処理を特定したものとする。サービス制御部132は、特定した処理をUI制御部133に指示する(ステップS36)。
【0078】
UI制御部133は、サービス制御部132から指示された処理を実行する(ステップS37)。ここでは、UI制御部133は、ウインドウ41のフォーカスを現在囲んでいるタイルの右側のタイルを囲むよう移動させる。そして、UI制御部133は、入力待機状態に移行する(ステップS38)。
【0079】
このようにして、PC100は、ポータル画面において選択中のVODサイトの変更をリモートコントローラ38から受け付ける。次に、VODサイトを表示する処理について説明する。
【0080】
図13は、VODサイト表示処理の例を示すシーケンス図である。リモートコントローラ38は、タッチパッド38a中央の押下を受け付ける。すると、リモートコントローラ38は、クリックを受け付けたことをプロセッサ101に通知する(ステップS41)。OS120は、クリック入力をUI制御部133に通知する(ステップS42)。入力待機状態のUI制御部133は、OS120からクリック入力の通知を受け付けると、VODサイトの選択を受け付ける(ステップS43)。UI制御部133は、ウインドウ41において、フォーカスが現在囲んでいるタイルに対応するVODサイトの選択を受け付ける。
【0081】
UI制御部133は、選択されたVODサイトのトップページのURLを特定する(ステップS44)。そして、UI制御部133は、特定したURLをブラウザ140に通知し、VODサイトのウインドウを表示するようブラウザ140に指示する(ステップS45)。ブラウザ140は、UI制御部133から通知されたURLにアクセスし、VODサイトのウインドウを最前面に表示する(ステップS46)。UI制御部133は、入力待機状態に移行する(ステップS47)。
【0082】
このようにして、PC100は、リモートコントローラ38からクリック入力を受け付けると、ポータル画面において選択中のVODサイトのウインドウをブラウザ140によって表示する。次に、VODサイトを表示しているブラウザ140への処理の指示について説明する。
【0083】
図14は、ブラウザ指示処理の例を示すシーケンス図である。リモートコントローラ38は、タッチパッド38aまたはボタン38b~38kのいずれかのボタン押下を受け付ける(ステップS51)。ここでは、リモートコントローラ38は、早送りボタンであるボタン38fの押下を受け付けたものとする。リモートコントローラ38は、押下されたタッチパッド38aの部分またはボタンに対応するキーコードをプロセッサ101に送信する。
【0084】
OS120は、リモートコントローラ38からキーコードを取得すると取得したキーコードをサービス制御部132に通知するキー入力処理をする(ステップS52)。入力待機状態のサービス制御部132は、OS120からキーコードを通知されると、UI存在判定処理を実行する(ステップS53)。ここでは、サービス制御部132は、UIありと判定したものとする。
【0085】
サービス制御部132は、UI存在判定処理において、UIありと判定すると、操作対象判定処理をする(ステップS54)。ここでは、サービス制御部132は、ブラウザ140を操作対象と判定したものとする。サービス制御部132は、ブラウザ140を操作対象と判定すると、ブラウザ140が最前面で表示しているVODサイトを判定するVOD判定処理をする(ステップS55)。例えば、サービス制御部132は、最前面のウインドウで表示されているサイトのURLから、各VODサイトに対応する文字列を検索し、対応する文字列が検出されたVODサイトをブラウザ140が最前面で表示しているVODサイトと判定する。ここでは、サービス制御部132は、VODサイトAをブラウザ140が最前面で表示していると判定したものとする。
【0086】
サービス制御部132は、変換情報131aを参照し、表示されているVODサイトAにおいて、OS120から通知されたキーコードに対応する処理を特定する(ステップS56)。ここでは、サービス制御部132は、ショートカットキー「>」が押下されたときの処理を特定したものとする。サービス制御部132は、特定した処理をブラウザ140に指示する(ステップS57)。ここでは、サービス制御部132は、ショートカットキー「>」が入力されたことをブラウザ140に通知する。
【0087】
ブラウザ140は、サービス制御部132に指示された処理を実行する(ステップS58)。ここでは、ブラウザ140は、ショートカットキー「>」が押下された時の処理である、最前面のウインドウで再生している動画の再生速度を上げる(早送りする)処理を実行する。
【0088】
このようにして、PC100は、ブラウザ140に対する処理の指示をリモートコントローラ38から受け付ける。サービス制御部132は、変換情報131aに基づいて、リモートコントローラ38の押下されたボタンに対応する処理の、ブラウザ140が最前面で表示中のVODサイトにおけるショートカットキーを特定する。そして、サービス制御部132は、特定したショートカットキーが入力されたことをブラウザ140に通知することで、リモートコントローラ38の押下されたボタンに対応する処理をブラウザ140に実行させる。これにより、PC100は、VODサイトごとに特定の処理をするためのショートカットキーが異なる場合でも、当該処理の実行を同じボタンの押下操作から受け付けることができる。次に、音声検索処理について説明する。
【0089】
図15は、音声検索処理の例を示すシーケンス図(その1)である。リモートコントローラ38は、音声検索ボタンであるボタン38iの押下を受け付ける(ステップS61)。リモートコントローラ38は、ボタン38iに対応するキーコードをプロセッサ101に送信する。
【0090】
OS120は、リモートコントローラ38からキーコードを取得すると取得したキーコードをサービス制御部132に通知するキー入力処理をする(ステップS62)。入力待機状態のサービス制御部132は、OS120からキーコードを通知されると、UI存在判定処理を実行する(ステップS63)。ここでは、サービス制御部132は、UIありと判定したものとする。
【0091】
サービス制御部132は、UI存在判定処理において、UIありと判定すると、操作対象判定処理をする(ステップS64)。ここでは、サービス制御部132は、ブラウザ140を操作対象と判定したものとする。サービス制御部132は、ブラウザ140を操作対象と判定すると、VOD判定処理をする(ステップS65)。ここでは、サービス制御部132は、VODサイトAをブラウザ140が最前面で表示していると判定したものとする。
【0092】
サービス制御部132は、変換情報131aを参照し、表示されているVODサイトAにおいて、OS120から通知されたキーコードに対応する処理を特定する(ステップS66)。ここでは、サービス制御部132は、音声入力を受け付け、入力されたキーワードでVODサイトAにおいて動画を検索する処理を特定する。サービス制御部132は、特定した処理をUI制御部133に指示する(ステップS67)。UI制御部133は、サービス制御部132の指示に応じて音声入力ウインドウを表示する(ステップS68)。例えば、UI制御部133は、ウインドウ45を表示する。
【0093】
図16は、音声検索処理の例を示すシーケンス図(その2)である。UI制御部133は、音声入力ソフトウェア150に音声入力を依頼する音声入力コマンドを発行する(ステップS69)。OS120の音声入力ソフトウェア150は、マイク39aから音声の入力を受け付ける(ステップS70)。音声入力ソフトウェア150は、入力された音声を解析し、音声が示す文字列を出力する(ステップS71)。UI制御部133は、音声入力ソフトウェア150が出力した文字列を取得する(ステップS72)。UI制御部133は、取得した文字列をウインドウ45の入力欄に表示する。UI制御部133は、所定時間待機する(ステップS73)。UI制御部133は、所定時間、音声入力ソフトウェア150から新しく文字列を取得しなかった場合、入力を確定させる(ステップS74)。
【0094】
UI制御部133は、入力文字列が確定すると、検索情報131bに基づいて、ブラウザ140が最前面で表示しているVODサイトに対応する検索URLを特定する。UI制御部133は、検索URLに入力文字列を追加する(ステップS75)。例えば、UI制御部133は、検索情報131bから特定したURLの「***」を、音声入力ソフトウェア150が出力した文字列に置き換える。
【0095】
UI制御部133は、検索URLを通知し、通知した検索URLのサイトのウインドウを表示するようブラウザ140に指示する(ステップS76)。ブラウザ140は、UI制御部133から通知された検索URLにアクセスし、検索URLで示されるサイトのウインドウを表示する(ステップS77)。例えば、UI制御部133は、VODサイトAにおいて、音声入力されたキーワードの動画を検索したサイトを表示したウインドウ46を表示する。
【0096】
このようにして、PC100は、音声検索処理の指示をリモートコントローラ38から受け付ける。UI制御部133は、検索情報131bに基づいて、ブラウザ140が最前面で表示中のVODサイトに対応する検索URLを特定する。そして、UI制御部133は、ブラウザ140に、特定した検索URLと、音声入力ソフトウェア150が出力した文字列とを組み合わせた検索URLにアクセスさせる。これにより、UI制御部133は、ブラウザ140に、音声入力されたキーワードの動画を、表示中のVODサイトから検索するサイトを表示させることができる。よって、PC100は、ブラウザ140が表示しているVODサイトによらずに、リモートコントローラ38のボタン38iの押下操作から音声検索処理の実行指示を受け付けることができる。次に、UIアプリケーションを終了するときの処理について説明する。
【0097】
図17は、UIアプリケーション終了処理の例を示すシーケンス図である。リモートコントローラ38は、終了ボタンであるボタン38jの押下を受け付ける(ステップS81)。リモートコントローラ38は、ボタン38jに対応するキーコードをプロセッサ101に送信する。
【0098】
OS120は、リモートコントローラ38からキーコードを取得すると取得したキーコードをサービス制御部132に通知するキー入力処理をする(ステップS82)。入力待機状態のサービス制御部132は、OS120からキーコードを通知されると、UI存在判定処理を実行する(ステップS83)。ここでは、サービス制御部132は、UIありと判定したものとする。
【0099】
サービス制御部132は、変換情報131aを参照し、終了ボタンのキーコードに対応する処理を特定する(ステップS84)。ここでは、サービス制御部132は、ブラウザ140によるVODサイトの表示の終了およびUIアプリケーションの終了をする処理を特定する。サービス制御部132は、ブラウザ140にVODサイトの表示の終了を指示する(ステップS85)。ブラウザ140は、VODサイトを表示したウインドウを削除する(ステップS86)。ここで、ブラウザ140は、ブラウザ140が表示しているウインドウのうち、ビデオポータル130からの指示に応じて表示したウインドウを削除する。
【0100】
サービス制御部132は、UI制御部133にUIアプリケーションの終了を指示する(ステップS87)。UI制御部133は、ポータル画面を削除し、UIアプリケーションを終了する(ステップS88)。例えば、UI制御部133は、ウインドウ41を削除する。そして、サービス制御部132は、入力待機状態に移行する(ステップS89)。
【0101】
このようにして、PC100は、リモートコントローラ38の終了ボタンであるボタン38jが押下されると、UIアプリケーションおよびブラウザ140によるVODサイトの表示を終了する。なお、ブラウザ140は、ビデオポータル130からの指示に応じて表示したウインドウのみを削除することで、ユーザが手動でブラウザ140を操作して開いたウインドウ等を残しておくことができる。
【0102】
第2の実施の形態によれば、PC100は、ブラウザ140を実行する。PC100は、リモートコントローラ38からタッチパッド38aまたはボタン38b~38kが押下されたことを通知されると、VODサイトと処理との対応関係を示す変換情報131aに基づいて、押下されたボタンについて、ブラウザ140が表示しているVODサイトに対応する処理を特定する。PC100は、特定した処理をブラウザ140上で実行する。
【0103】
これにより、PC100は、ブラウザ140が表示するVODサイトが異なる場合でも、動画に対する同様の処理をユーザの同じリモートコントローラ38に対する操作から受け付けることができる。よって、PC100は、動画視聴時の利便性を向上させることができる。
【0104】
また、PC100は、ボタン38fが押下されたことを通知されると、ボタン38fについて、VODサイトとショートカットキーとの対応関係を示す変換情報131aに基づいて、ブラウザ140が表示しているVODサイトに対応するショートカットキーを特定する。PC100は、特定したショートカットキーが押下された時の処理をブラウザ140上で実行する。これにより、PC100は、VODサイトごとに特定の処理をするためのショートカットキーが異なる場合でも、当該処理の実行をユーザによる同じボタンの押下操作から受け付けることができる。
【0105】
また、PC100は、ボタン38iが押下されたことを通知されると、キーワードを取得する。PC100は、VODサイトと検索URLとの対応関係を示す検索情報131bに基づいて、ブラウザ140が表示しているVODサイトに対応する検索URLを特定し、特定した検索URLにキーワードを組み合わせて示されるサイトをブラウザ140上で表示する。これにより、PC100は、ブラウザ140が表示するVODサイトが異なる場合でも、動画の検索処理をユーザによる同じボタンの押下操作から受け付けることができる。
【0106】
以上、実施の形態を例示したが、実施の形態で示した各部の構成は同様の機能を有する他のものに置換することができる。また、他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。さらに、前述した実施の形態のうちの任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
【符号の説明】
【0107】
1 リモートコントローラ
1a,1b ボタン
2 ブラウザ
2a 動画サイト
10 情報処理装置
11 記憶部
11a 対応情報
12 処理部
【要約】
【課題】動画視聴時の利便性を向上させることができる。
【解決手段】情報処理装置10は、リモートコントローラ1が有するボタン1a,1bについて、動画サイトと処理との対応関係を示す対応情報11aを記憶する。情報処理装置10は、ブラウザ2を実行する。情報処理装置10は、リモートコントローラ1からボタン1a,1bが押下されたことを通知されると、対応情報11aに基づいて、ブラウザ2が表示している動画サイト2aに対応する処理を特定する。情報処理装置10は、特定した処理をブラウザ2上で実行する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17