(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-08
(45)【発行日】2024-10-17
(54)【発明の名称】サーバ装置、プログラムおよび方法
(51)【国際特許分類】
G16H 40/20 20180101AFI20241009BHJP
G06Q 50/22 20240101ALI20241009BHJP
【FI】
G16H40/20
G06Q50/22
(21)【出願番号】P 2024094585
(22)【出願日】2024-06-11
【審査請求日】2024-06-13
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】524221916
【氏名又は名称】Japan Medical Innovation株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】230121016
【氏名又は名称】小笠原 匡隆
(74)【代理人】
【識別番号】100211225
【氏名又は名称】足立 俊彦
(74)【代理人】
【識別番号】100166235
【氏名又は名称】大井 一郎
(72)【発明者】
【氏名】赤松 あきさ
【審査官】鹿谷 真紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-018178(JP,A)
【文献】特開2017-220215(JP,A)
【文献】特開2023-011214(JP,A)
【文献】特開2018-067197(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の医療機関におけるオンライン診療の受診の申し込みを患者から受け付ける受診申込受付部と、
前記所定の医療機関から、前記所定の医療機関の外部の登録ドクターの割当申請を受け付ける割当申請受付部と、
前記登録ドクターからのマッチング申請を受け付けるマッチング申請受付部と、
前記マッチング申請受付部が前記マッチング申請を受け付けたことに応じて、前記登録ドクターと前記患者とをマッチングさせるマッチング部と、
を備えるサーバ装置。
【請求項2】
前記所定の医療機関から、前記患者を優先的に診療するための優先手配枠を示す優先手配枠情報を受け付ける優先手配枠受付部をさらに備え、
前記優先手配枠受付部が前記優先手配枠情報を受け付けたことに応じて、前記マッチング部は、前記患者を前記優先手配枠に割り当てて、前記所定の医療機関に所属するドクター、または前記登録ドクターと、前記患者とを優先的にマッチングさせる請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記受診申込受付部が前記オンライン診療の前記申し込みを受け付けてから前記オンライン診療が開始されるまでにかかる時間を計測する計測部と、
前記計測部によって計測された前記時間を示す値があらかじめ定められたしきい値以上である場合、前記登録ドクターに第1の価値を付与する第1の価値付与部と、
をさらに備える請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記患者から前記登録ドクターの評価を示す評価情報を受け付ける評価情報受付部と、
前記評価情報受付部が受け付けた前記評価情報に基づいて、前記登録ドクターに第2の価値を付与する第2の価値付与部と、
をさらに備える請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記マッチング部は、前記登録ドクターが診療可能な診療科目に応じて、前記患者と前記登録ドクターとをマッチングさせる請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項6】
所定の医療機関におけるオンライン診療の受診の申し込みを患者から受け付けることと、
前記所定の医療機関から、前記所定の医療機関の外部の登録ドクターの割当申請を受け付けることと、
前記登録ドクターからのマッチング申請を受け付けることと、
前記マッチング申請を受け付けたことに応じて、前記登録ドクターと前記患者とをマッチングさせることと、
をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項7】
所定の医療機関におけるオンライン診療の受診の申し込みを患者から受け付けることと、
前記所定の医療機関から、前記所定の医療機関の外部の登録ドクターの割当申請を受け付けることと、
前記登録ドクターからのマッチング申請を受け付けることと、
前記マッチング申請を受け付けたことに応じて、前記登録ドクターと前記患者とをマッチングさせることと、
を含む
コンピュータが行う方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、サーバ装置、プログラムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、医師が患者の診察をオンラインで行うことが可能なオンライン診療システムが提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来のシステムには改善の余地があった。本開示は、上述した背景からなされたものであり、オンライン診療を効果的に支援することが可能なサーバ装置、プログラムおよび方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示に係るサーバ装置は、所定の医療機関におけるオンライン診療の受診の申し込みを患者から受け付ける受診申込受付部と、所定の医療機関から、所定の医療機関の外部の登録ドクターの割当申請を受け付ける割当申請受付部と、登録ドクターからのマッチング申請を受け付けるマッチング申請受付部と、マッチング申請受付部がマッチング申請を受け付けたことに応じて、登録ドクターと患者とをマッチングさせるマッチング部と、を備える。
【0006】
本開示に係るプログラムは、所定の医療機関におけるオンライン診療の受診の申し込みを患者から受け付けることと、所定の医療機関から、所定の医療機関の外部の登録ドクターの割当申請を受け付けることと、登録ドクターからのマッチング申請を受け付けることと、マッチング申請を受け付けたことに応じて、登録ドクターと患者とをマッチングさせることと、をコンピュータに実行させる。
【0007】
本開示に係る方法は、所定の医療機関におけるオンライン診療の受診の申し込みを患者から受け付けることと、所定の医療機関から、所定の医療機関の外部の登録ドクターの割当申請を受け付けることと、登録ドクターからのマッチング申請を受け付けることと、マッチング申請を受け付けたことに応じて、登録ドクターと患者とをマッチングさせることと、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、オンライン診療を効果的に支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】オンライン診療の概要を説明するための図である。
【
図2】システムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】サーバ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】サーバ装置の機能の一例を示すブロック図である。
【
図5】オンライン診療の申し込みを行った患者の順番待ちのイメージを示す図である。
【
図6】優先手配枠情報が示す優先手配枠の数の一例を示す図である。
【
図7】優先手配枠受付部が優先手配枠情報を受け付けた場合に行われるマッチングの一例について説明する図である。
【
図8】システムが実行する処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図9】システムが実行する処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図10】システムが実行する処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図11】システムが実行する処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図12】サーバ装置の機能の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態を添付図面に用いて説明する。なお、以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は、省略する場合がある。また、以下の説明において「XX部」とは、単に機能「XX」を実現する物理的手段を意味するものではなく、その「XX部」が発揮する機能をソフトウェアによって実現することを意味してもよい。また、1つの「XX部」によって発揮される機能が2つ以上の物理的手段、または2つ以上のソフトウェアにより実現されてもよい。さらに、2つ以上の「XX部」の機能が1つの物理的手段、または1つのソフトウェアによって実現されてもよい。
【0011】
また、以下の説明において「YYに基づく」とは、「少なくともYYに基づく」ことを意味する。すなわち、「YYに基づく」とは、YYのみではなく別の要素に基づく場合も含む。また、「YYに基づく」とは、YYを直接に用いる場合に限定されず、YYに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含む。「YY」は、任意の要素(例えば、任意のデータ)である。
【0012】
本開示のサーバ装置は、オンライン診療を実現することが可能な装置である。オンライン診療とは、ドクターと患者とが物理的に対面せずに、オンラインでドクターが患者の診療を行うことである。すなわち、ドクターが使用する端末装置と患者が使用する端末装置とをネットワークを介して接続して、ドクターが患者の診療を行う。オンライン診療は、例えば、TV会議システムのように、画像、音声、文字情報の少なくともいずれかをドクターと患者とがリアルタイムでやり取りすることにより行われる。
【0013】
図1は、オンライン診療の概要を説明するための図である。オンライン診療が行われる前に、患者は、患者の情報をシステム管理者が管理するシステムに登録する。患者の情報は、例えば、患者の氏名、生年月日、住所、性別、メールアドレス、保険者番号、および個人番号の少なくともいずれかを含んでいてもよい。
【0014】
また、医療機関は、当該医療機関に所属するドクターの情報を登録する。ドクターの情報は、例えば、ドクターの氏名、生年月日、ドクターが所属する医療機関の名称、ドクターのメールアドレス、ドクターが診療可能な診療科目、ドクターとしての経験年数、ドクターの役職の少なくともいずれかを示す情報を含んでいてもよい。
【0015】
また、上述した医療機関に所属しないドクター、すなわち、当該医療機関から見て外部のドクター(以下、「登録ドクター」という。)も管理者が管理するシステムに登録ドクターの情報を登録する。登録ドクターの情報は、上述したドクターの情報と同様に、例えば、登録ドクターの氏名、生年月日、登録ドクターが所属する医療機関の名称、登録ドクターのメールアドレス、登録ドクターが診療可能な診療科目、ドクターとしての経験年数、登録ドクターの役職の少なくともいずれかを示す情報を含んでいてもよい。
【0016】
患者、ドクター、および登録ドクターの情報がシステムに登録された状態において、患者は、例えば、システムに医療機関での受診を申請する。これにより、患者は、医療機関でオンライン診療を受けることができる。
【0017】
医療機関での受診を希望する患者が増加すると、オンライン診療が実際に行われるまでの患者の待ち時間が長時間に及ぶことがある。この場合、医療機関は、システム管理者に対し、登録ドクターの割り当てを申請する。言い換えれば、医療機関におけるオンライン診療に参加してもらうために、医療機関は、登録ドクターを派遣してもらうことをシステム管理者に対して要請する。これにより、登録ドクターは、医療機関におけるオンライン診療に参加して患者の診療を行うことができる。
【0018】
図2は、本開示のシステムの構成の一例を示すブロック図である。システム1は、例えば、サーバ装置2と、医療機関端末3と、患者端末4と、ドクター端末5と、登録ドクター端末6とを含む。サーバ装置2、医療機関端末3、患者端末4、ドクター端末5、および登録ドクター端末6は、互いに、ネットワークNを介して有線接続、または無線接続される。ネットワークNは、例えば、インターネットである。
【0019】
サーバ装置2は、システム管理者が管理する装置である。医療機関端末3は、医療機関が管理する端末装置である。端末装置は、例えば、PC(Personal Computer)、スマートフォン、タブレット端末である。患者端末4は、患者が利用する端末装置である。ドクター端末5は、ドクターが利用する端末装置である。登録ドクター端末6は、登録ドクターが利用する端末装置である。
【0020】
なお、
図2には、サーバ装置2、医療機関端末3、患者端末4、ドクター端末5、および登録ドクター端末6をそれぞれ、1つ示しているが、サーバ装置2、医療機関端末3、患者端末4、ドクター端末5、および登録ドクター端末6は、それぞれ複数の装置を含んでいてもよい。すなわち、サーバ装置2が複数の装置から構成されていてもよい。また、複数の医療機関が当該システム1を利用することによって、システム1が複数の医療機関端末3を含むこととなってもよい。また、複数の患者が当該システム1を利用することによって、システム1が複数の患者端末4を含むこととなってもよい。また、複数のドクターが当該システム1を利用することによって、システム1が複数のドクター端末5を含むこととなってもよい。また、複数の登録ドクターが当該システム1を利用することによって、システム1が複数の登録ドクター端末6を含むこととなってもよい。
【0021】
図3は、サーバ装置2のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。サーバ装置2は、例えば、ハードウェアプロセッサ201、バス202、メモリ203、通信装置204、および入出力インタフェース205を含む。
【0022】
ハードウェアプロセッサ201は、例えば、システムプログラムを用いてサーバ装置2全体を制御するプロセッサである。ハードウェアプロセッサ201は、例えば、メモリ203に格納されたシステムプログラムなどを読み出す。ハードウェアプロセッサ201は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、電子回路などである。
【0023】
バス202は、サーバ装置2内の各ハードウェアを互いに接続する通信路である。サーバ装置2内の各ハードウェアは、バス202を介してデータをやり取りする。
【0024】
メモリ203は、システムプログラム、各種プログラム、各種データなどを記憶する記憶装置である。メモリ203は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。メモリ203は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、SSD(Solid State Drive)などを含む。
【0025】
通信装置204は、サーバ装置2とシステム1に含まれる他の装置との間でネットワークNを介して通信するための装置である。通信装置204は、例えば、通信制御回路、およびアンテナを含む。
【0026】
入出力インタフェース205は、外部装置とサーバ装置2とを接続するためのインタフェースである。外部装置は、例えば、入出力装置である。入出力装置は、例えば、モニタ、キーボード、マウスなどを含む。
【0027】
医療機関端末3、患者端末4、ドクター端末5、および登録ドクター端末6のハードウェア構成は、サーバ装置2のハードウェア構成と同じであってもよい。すなわち、医療機関端末3、患者端末4、ドクター端末5、および登録ドクター端末6は、それぞれ、ハードウェアプロセッサ201、バス202、メモリ203、通信装置204、および入出力インタフェース205を備えていてもよい。
【0028】
図4は、サーバ装置2の機能の一例を示すブロック図である。サーバ装置2は、以下の各部を備えることにより、オンライン診療を可能にする。サーバ装置2は、例えば、登録申請受付部211、記憶部212、受診申込受付部213、マッチング申請受付部214、マッチング部215、接続部216、割当申請受付部217、および優先手配枠受付部218を備える。登録申請受付部211、記憶部212、受診申込受付部213、マッチング申請受付部214、マッチング部215、接続部216、割当申請受付部217、および優先手配枠受付部218は、例えば、ハードウェアプロセッサ201が、メモリ203に記憶されたシステムプログラム、各種プログラム、および各種データを用いて演算処理をすることにより実現される。
【0029】
登録申請受付部211は、1または複数の患者からの登録申請を受け付ける。すなわち、登録申請受付部211は、患者が利用する患者端末4から、患者のシステム1の利用に関する登録申請を受け付ける。患者端末4からの登録申請は、例えば、患者の情報を含む。
【0030】
また、登録申請受付部211は、1または複数の所定の医療機関、または1または複数のドクターからの登録申請を受け付ける。登録申請受付部211は、例えば、所定の医療機関が管理する医療機関端末3、またはドクターが利用するドクター端末5からドクターのシステム1の利用に関する登録申請を受け付ける。医療機関端末3またはドクター端末5からの登録申請は、例えば、ドクターの情報を含む。
【0031】
また、登録申請受付部211は、所定の医療機関の外部の1または複数の登録ドクターからの登録申請を受け付ける。登録申請受付部211は、登録ドクターの当該システム1の利用に関する登録申請を受け付ける。登録ドクター端末6からの登録申請は、例えば、登録ドクターの情報を含む。登録ドクターとは、所定の医療機関に所属するドクターとは異なるドクターである。すなわち、登録ドクターは、所定の医療機関とは異なる医療機関に所属するドクターである。
【0032】
記憶部212は、登録申請受付部211が患者端末4、医療機関端末3、ドクター端末5、および登録ドクター端末6の少なくともいずれかから登録申請を受け付けると、登録申請に含まれる患者の情報、ドクターの情報、および登録ドクターの情報を記憶する。記憶部212は、患者に割り当てられた識別情報に関連付けて患者の情報を記憶してもよい。記憶部212は、ドクターに割り当てられた識別情報に関連付けてドクターの情報を記憶してもよい。記憶部212は、登録ドクターに割り当てられた識別情報に関連付けて登録ドクターの情報を記憶してもよい。
【0033】
受診申込受付部213は、所定の医療機関におけるオンライン診療の申し込みを患者から受け付ける。すなわち、受診申込受付部213は、患者端末4からオンライン診療の申し込みに関する情報を受け付ける。オンライン診療の申し込みに関する情報は、例えば、患者の希望受診日時、患者症状を示す情報、患者が受診を希望する診療科目の情報を含む。患者は、例えば、患者端末4を操作することにより、サーバ装置2が提供する所定の医療機関のオンライン診療に関するウェブサイトにアクセスして所定の医療機関のオンライン診療の申し込みを行う。
【0034】
図5は、オンライン診療の申し込みを行った患者の順番待ちのイメージを示す図である。患者はオンライン診療の申し込みをした順に、オンライン診療の順番を待つことになる。
図5に示す「患者」との文字列に続く括弧内の英字は、患者がどの医療機関でのオンライン診療を希望しているかを示している。すなわち、「患者(A)」は、医療機関Aでのオンライン診療の受診を希望する患者である。「患者(B)」は、医療機関Bでのオンライン診療の受診を希望する患者である。「患者(C)」は、医療機関Cでのオンライン診療の受診を希望する患者である。ここで、
図4の説明に戻る。
【0035】
マッチング申請受付部214は、所定の医療機関に所属するドクターが利用するドクター端末5から、マッチング申請を受け付ける。また、マッチング申請受付部214は、登録ドクターが利用する登録ドクター端末6から、マッチング申請を受け付ける。登録ドクターのマッチング申請については後に詳しく説明する。
【0036】
マッチング申請は、ドクターがオンライン診療を開始する場合に行う申請である。オンライン診療を開始する場合は、ある患者のオンライン診療が終了し、他の患者のオンライン診療を開始する場合も含む。
【0037】
マッチング部215は、オンライン診療の申し込みを行った患者と所定の医療機関に所属するドクターとのマッチングを行う。マッチングとは、患者をドクターに割り当てることをいう。マッチング部215は、患者が希望する診療科目を診療可能なドクターに患者を割り当てる。
【0038】
例えば、
図5に示す例において、マッチング申請受付部214が、所定の医療機関Aに所属するドクターが利用するドクター端末5からマッチング申請を受け付けた場合、マッチング部215は、1番目に待機している患者(A)と所定の医療機関Aに所属するドクターとをマッチングさせる。また、マッチング申請受付部214が、所定の医療機関Bに所属するドクターが利用するドクター端末5からマッチング申請を受け付けた場合、マッチング部215は、3番目に待機している患者(B)と所定の医療機関Bに所属するドクターとをマッチングさせる。また、マッチング申請受付部214が、所定の医療機関Cに所属するドクターが利用するドクター端末5からマッチング申請を受け付けた場合、マッチング部215は、4番目に待機している患者(C)と所定の医療機関Cに所属するドクターとをマッチングさせる。ここで、
図4の説明に戻る。
【0039】
接続部216は、マッチング部215によってマッチングされたドクターが利用するドクター端末5と当該ドクターに割り当てられた患者が利用する患者端末4とをオンライン接続する。これにより、ドクターは、患者のオンライン診療を行うことができる。
【0040】
割当申請受付部217は、所定の医療機関から、所定の医療機関の外部の登録ドクターの割当申請を受け付ける。言い換えれば、割当申請受付部217は、所定の医療機関に属する医療機関端末3または所定の医療機関に所属するドクターが利用するドクター端末5から割当申請を受け付ける。割当申請とは、所定の医療機関におけるオンライン診療に登録ドクターを派遣してもらうために、所定の医療機関がサーバ装置2に対して行う申請である。所定の医療機関は、例えば、オンライン診療の申し込みを行った患者の数が多く、患者の待ち時間が長くなった場合に、登録ドクターの割当申請を行う。言い換えれば、所定の医療機関は、当該所定の医療機関が行っているオンライン診療に登録ドクターが参加することを要請する。
【0041】
マッチング申請受付部214は、所定の医療機関の外部の登録ドクターからのマッチング申請を受け付ける。すなわち、マッチング申請受付部214は、登録ドクターが利用する登録ドクター端末6から、マッチング申請を受け付ける。マッチング申請は、登録ドクターがオンライン診療を開始する場合に行う申請である。
【0042】
マッチング部215は、マッチング申請受付部214がマッチング申請を受け付けたことに応じて、登録ドクターと患者とをマッチングさせる。例えば、患者が
図5に示す順番でオンライン診療の順番待ちをしており、かつ、所定の医療機関Aがすでに割当申請を行っている状態において、マッチング申請受付部214が登録ドクターからマッチング申請を受け付けると、マッチング部215は、1番目に待機している患者(A)とマッチング申請を行った登録ドクターとをマッチングさせる。言い換えれば、マッチング部215は、マッチング申請を行った登録ドクターに、1番目に待機している患者(A)を割り当てる。また、マッチング申請受付部214が、他の登録ドクターからマッチング申請を受け付けると、マッチング部215は、2番目に待機している患者(A)と他の登録ドクターとをマッチングさせる。
【0043】
マッチング部215は、マッチング申請受付部214がマッチング申請を受け付けた順番に従って患者とドクター、または登録ドクターとをマッチングさせる。例えば、患者が
図5に示す順番でオンライン診療の順番待ちをしており、かつ、所定の医療機関A~Cがすでに割当申請を行っている状態において、マッチング申請受付部214が、所定の医療機関Aに所属するドクターからマッチング申請を受け付けた場合、マッチング部215は、1番目に待機している患者(A)と所定の医療機関Aに所属するドクターとをマッチングさせる。
【0044】
次に、マッチング申請受付部214が、登録ドクターからマッチング申請を受け付けた場合、マッチング部215は、2番目に待機している患者(A)と登録ドクターとをマッチングさせる。この場合、登録ドクターは、あたかも所定の医療機関Aに所属しているドクターとして患者(A)のオンライン診療を行ってもよい。また、マッチングを契機として所定の医療機関Aと登録ドクターとの間で雇用契約が結ばれるようにしてもよい。雇用契約は、電子契約システムを用いて行われるようにしてもよい。
【0045】
次に、マッチング申請部が所定の医療機関Cに所属するドクターからマッチング申請を受け付けた場合、マッチング部215は、4番目に待機している患者(C)と所定の医療機関Cに所属するドクターとをマッチングさせる。すなわち、所定の医療機関に所属するドクターは、当該医療機関のオンライン診療の受診を希望する患者のみを診療する。
【0046】
次に、マッチング申請受付部214が、登録ドクターからマッチング申請を受け付けた場合、マッチング部215は、3番目に待機している患者(B)と登録ドクターとをマッチングさせる。この場合、登録ドクターは、あたかも所定の医療機関Bに所属しているドクターとして患者(B)のオンライン診療を行ってもよい。ここで、
図4の説明に戻る。
【0047】
優先手配枠受付部218は、所定の医療機関から、患者を優先的に診療するための優先手配枠を示す優先手配枠情報を受け付ける。優先手配枠は、オンライン診療の順番待ちをしている患者を優先的に、オンライン診療を受けさせるために設定される枠である。
【0048】
優先手配枠情報は、医療機関端末3、またはドクター端末5から、登録ドクターの割当申請とともに送られる。すなわち、優先手配枠受付部218は、所定の医療機関に属する医療機関端末3、または所定の医療機関に所属するドクターが利用するドクター端末5から、割当申請とともに優先手配枠情報を受け付ける。優先手配枠情報は、例えば、優先手配枠の数を示す情報である。
【0049】
図6は、優先手配枠受付部218が受け付けた優先手配枠情報が示す優先手配枠の数の一例を示す図である。
図6は、優先手配枠受付部218が、優先手配枠の数が0であることを示す優先手配枠情報を医療機関Aから受け付けたこと、あるいは、優先手配枠受付部218が、優先手配枠情報を医療機関Aから受け付けていないことを示している。また、
図6は、優先手配枠受付部218が、優先手配枠の数が3であることを示す優先手配枠情報を医療機関Bから受け付けたことを示している。また、
図6は、優先手配枠受付部218が、優先手配枠の数が2であることを示す優先手配枠情報を医療機関Cから受け付けたことを示している。
【0050】
図7は、優先手配枠受付部218が優先手配枠情報を受け付けた場合に行われるマッチングの一例について説明する図である。具体的には、
図7は、優先手配枠受付部218が
図6に示す優先手配枠情報を受け付けた場合に行われるマッチングついて説明するための図である。患者が
図7の左側に示す順番でオンライン診療の順番待ちをしている状態において、優先手配枠受付部218が
図6に示す優先手配枠情報を受け付けたことに応じて、マッチング部215は、患者を優先手配枠に割り当てて、所定の医療機関に所属するドクター、または登録ドクターと、患者とを優先的にマッチングさせる。
【0051】
図6に示す例では、所定の医療機関Bの優先手配枠の数が3、所定の医療機関Cの優先手配枠の数が2となっている。そのため、マッチング部215は、まず、順番待ちの先頭に、優先手配枠を5つ確保し、この5つの枠に医療機関Bを受診する患者を3人、医療機関Cを受診する患者を2人割り当てる。このとき、優先手配枠に割り当てられる患者間の順番は維持される。また、マッチング部215は、優先手配枠に割り当てられた患者と、ドクター、または登録ドクターとをマッチングさせる。これにより、優先手配枠を申請した所定の医療機関は、優先手配枠の分だけ、患者を優先的にオンライン診療することができる。
【0052】
優先手配枠への患者の割り当ては、例えば、所定時間ごとに実行されてもよい。例えば、サーバ装置2は、1分ごとに、申請された優先手配枠を参照して、優先手配枠に患者を割り当ててもよい。
【0053】
図8は、システム1が実行する処理の一例を示すシーケンス図である。特に、
図8は、患者、ドクターおよび登録ドクターがシステム1に対し登録申請を行う処理の流れの一例を示している。
【0054】
まず、患者端末4は、患者の患者端末4に対する操作に応じて、患者がシステム1を利用するための登録申請を行う(ステップS101)。このとき、患者端末4は、サーバ装置2に対し、患者の情報を送信する。患者端末4から登録申請が行われると、サーバ装置2は、患者の登録申請を受け付ける(ステップS102)。サーバ装置2が患者からの登録申請を受け付けると、患者の情報は、メモリ203に記憶される(ステップS103)。
【0055】
また、医療機関端末3、またはドクター端末5は、ドクターなどによる医療機関端末3、またはドクター端末5に対する操作に基づいて、医療機関およびドクターがシステム1を利用するための登録申請を行う(ステップS104)。このとき、医療機関端末3、またはドクター端末5は、サーバ装置2に対し、医療機関に関する情報、およびドクターの情報を送信する。医療機関端末3、またはドクター端末5から登録申請が行われると、サーバ装置2は、医療機関、およびドクターの登録申請を受け付ける(ステップS105)。サーバ装置2が医療機関およびドクターの登録申請を受け付けると、医療機関およびドクターの情報は、メモリ203に記憶される(ステップS106)。
【0056】
また、登録ドクター端末6は、登録ドクターなどによる登録ドクター端末6に対する操作に基づいて、登録ドクターがシステム1を利用するための登録申請を行う(ステップS107)。このとき、登録ドクター端末6は、サーバ装置2に対し、登録ドクターの情報を送信する。登録ドクター端末6から登録申請が行われると、サーバ装置2は、登録ドクターの登録申請を受け付ける(ステップS108)。サーバ装置2が登録ドクターの登録申請を受け付けると、登録ドクターの情報は、メモリ203に記憶される(ステップS109)。
【0057】
図9は、システム1が実行する処理の一例を示すシーケンス図である。特に、
図9は、患者と所定の医療機関に所属するドクターとのマッチングを行う処理の流れの一例を示している。
【0058】
患者端末4は、患者による患者端末4に対する操作に基づいて、オンライン診療の受診申込を送信する(ステップS201)。受診申込は、患者がどの医療機関でのオンライン診療を希望するかを示す情報を含む。患者端末4から受診申込が送信されると、サーバ装置2は、受診申込を受け付ける(ステップS202)。
【0059】
また、所定の医療機関に属するドクター端末5は、ドクターなどによるドクター端末5に対する操作に基づいて、サーバ装置2に対しマッチング申請を送信する(ステップS203)。ドクター端末5からマッチング申請が送信されると、サーバ装置2は、マッチング申請を受け付ける(ステップS204)。
【0060】
サーバ装置2がマッチング申請を受け付けると、サーバ装置2は、患者とドクターとのマッチングを行う(ステップS205)。患者とドクターとのマッチングが行われると、サーバ装置2は、患者端末4とドクター端末5とを接続する(ステップS206)。これにより、所定の医療機関に所属するドクターは、当該医療機関でのオンライン診療を希望する患者のオンライン診療を行うことができる。
【0061】
図10は、システム1が実行する処理の一例を示すシーケンス図である。特に、
図10は、患者と所定の医療機関の外部の登録ドクターとのマッチングを行う処理の流れの一例を示している。
図10に示す処理は、
図9に示す処理に続いて実行されてもよい。
【0062】
所定の医療機関は、例えば、患者の待ち時間が長くなってくると、登録ドクターの割当申請を行う。すなわち、医療機関端末3、またはドクター端末5は、サーバ装置2に対し、割当申請を送信する(ステップS207)。医療機関端末3、またはドクター端末5が割当申請を送信すると、サーバ装置2は、割当申請を受け付ける(ステップS208)。
【0063】
また、登録ドクターは、オンライン診療を希望するタイミングで、マッチング申請を行う。すなわち、登録ドクター端末6は、登録ドクターによる登録ドクター端末6に対する操作に基づいて、サーバ装置2にマッチング申請を送信する(ステップS209)。登録ドクター端末6がマッチング申請を送信すると、サーバ装置2は、マッチング申請を受け付ける(ステップS210)。サーバ装置2は、マッチング申請を受け付けると、所定の医療機関でのオンライン診療を希望する患者とマッチング申請を行った登録ドクターとをマッチングさせる(ステップS211)。その後、サーバ装置2は、マッチングした患者の患者端末4と登録ドクターの登録ドクター端末6とをオンライン接続する(ステップS212)。これにより、登録ドクターは、所定の医療機関でのオンライン診療を希望する患者のオンライン診療を行うことができる。
【0064】
図11は、システム1が実行する処理の一例を示すシーケンス図である。特に、
図11は、所定の医療機関が優先手配枠の申請を行うときの処理の流れの一例を示している。
図11に示す処理は、
図9に示す処理に続いて実行されてもよい。
【0065】
所定の医療機関は、例えば、患者の待ち時間が長くなってくると、登録ドクターの割当申請とともに、優先手配枠の申請を行う(ステップS217)。つまり、医療機関端末3、またはドクター端末5は、サーバ装置2に対し、割当申請、および優先手配枠情報を送信する。これにより、サーバ装置2は、割当申請、および優先手配枠情報を受け付ける(ステップS218)
【0066】
また、登録ドクターがオンライン診療への参加を希望する場合、登録ドクターは、マッチング申請を行う(ステップS219)。つまり、登録ドクター端末6は、登録ドクターによる登録ドクター端末6に対する操作に基づいて、サーバ装置2に対しマッチング申請を送信する。これにより、サーバ装置2は、登録ドクター端末6からマッチング申請を受け付ける(ステップS220)。
【0067】
マッチング部215は、患者を優先手配枠に割り当てて、所定の医療機関に所属するドクター、または登録ドクターと、患者とを優先的にマッチングさせる(ステップS221)。マッチング部215がドクターまたは登録ドクターと患者とをマッチングさせると、接続部216は、患者端末4と、ドクター端末5、または登録ドクター端末6とをオンライン接続する(ステップS222)。これにより、所定の医療機関に所属するドクター、または登録ドクターは、所定の医療機関を受診する患者のオンライン診療を行うことができる。
【0068】
図12は、サーバ装置2の機能の一例を示すブロック図である。
図12に示すサーバ装置2は、
図4に示すサーバ装置2の各部に加えて、計測部219、第1の価値付与部220、評価情報受付部221、および第2の価値付与部222を備えている。計測部219、第1の価値付与部220、評価情報受付部221、および第2の価値付与部222は、例えば、例えば、ハードウェアプロセッサ201が、メモリ203に記憶されたシステムプログラム、各種プログラム、および各種データを用いて演算処理をすることにより実現される。
【0069】
計測部219は、受診申込受付部213が患者からオンライン診療の申し込みを受け付けてから当該患者のオンライン診療が開始されるまでにかかる時間を計測する。つまり、計測部219は、患者の待ち時間を計測する。
【0070】
第1の価値付与部220は、計測部219によって計測された時間を示す値があらかじめ定められたしきい値以上である場合、登録ドクターに第1の価値を付与する。しきい値は、例えば、10分である。第1の価値は、例えば、金銭的利益である。また、しきい値は、複数の値を含んでいてもよい。例えば、第1のしきい値が10分、第2のしきい値が20分、第3のしきい値が30分であってもよい。この場合、計測部219によって計測された時間が10分未満である場合、第1の価値付与部220は、登録ドクターに金銭的価値を与えない。また、計測部219によって計測された時間が10分以上、20分未満である場合、第1の価値付与部220は、登録ドクターに50円を付与する。また、計測部219によって計測された時間が20分以上、30分未満である場合、第1の価値付与部220は、登録ドクターに100円を付与する。また、計測部219によって計測された時間が30分以上である場合、第1の価値付与部220は、登録ドクターに150円を付与する。サーバ装置2がこのような機能を有することにより、サーバ装置2は、オンライン診療に参加することを登録ドクターに促すことができる。
【0071】
評価情報受付部221は、複数の患者のうちの少なくとも一人の患者から少なくとも一人の登録ドクターの評価を示す評価情報を受け付ける。評価情報受付部221は、例えば、患者がオンライン診療を受診するごとに評価情報を受け付ける。評価情報は、例えば、登録ドクターに対するコメントである。評価情報は、例えば、登録ドクターが5段階評価で評価された値である。サーバ装置2は、例えば、オンライン診療が終了した後、患者にアンケートのリンクを送付して、患者からの評価情報を受け付けてもよい。患者が登録ドクターの評価をしない場合は、評価情報受付部221は、評価情報を受け付けない。
【0072】
第2の価値付与部222は、評価情報受付部221が受け付けた評価情報に基づいて、少なくとも一人の登録ドクターに第2の価値を付与する。第2の価値は、例えば、金銭的価値である。第2の価値付与部222は、例えば、5段階評価で評価された評価情報の示す値が4以上である場合、登録ドクターに所定のプラスの金銭的価値を付与してもよい。すなわち、第2の価値付与部222は、登録ドクターに所定の金額の金銭を付与してもよい。また、第2の価値付与部222は、例えば、5段階評価で評価された評価情報の示す値が2以下である場合、登録ドクターに所定のマイナスの金銭的価値を付与してもよい。すなわち、第2の価値付与部222は、登録ドクターに付与する金銭から所定の金額を減額したうえで金銭を付与してもよい。これにより、サーバ装置2は、患者からの評価が高くなるようにオンライン診療のサービスを提供するよう登録ドクターに促すことができる。なお、評価情報受付部221が評価情報を受け付けない場合、すなわち、患者が登録ドクターの評価をしない場合は、第2の価値付与部は、登録ドクターに第2の価値を付与しない。
【0073】
以上説明したように、サーバ装置2は、所定の医療機関におけるオンライン診療の受診の申し込みを患者から受け付ける受診申込受付部213と、所定の医療機関から、所定の医療機関の外部の登録ドクターの割当申請を受け付ける割当申請受付部217と、登録ドクターからのマッチング申請を受け付けるマッチング申請受付部214と、マッチング申請受付部214がマッチング申請を受け付けたことに応じて、登録ドクターと患者とをマッチングさせるマッチング部215と、を備える。したがって、サーバ装置2は、オンライン診療を効果的に支援することができる。特に、サーバ装置2は、登録ドクターを所定の医療機関のオンライン診療に割り当てることができる。これにより、所定の医療機関では、オンライン診療における患者の待ち時間を短縮することができる。
【0074】
また、サーバ装置2は、所定の医療機関から、患者を優先的に診療するための優先手配枠を示す優先手配枠情報を受け付ける優先手配枠受付部218をさらに備え、優先手配枠受付部218が優先手配枠情報を受け付けたことに応じて、マッチング部215は、患者を優先手配枠に割り当てて、所定の医療機関に所属するドクター、または登録ドクターと、患者とを優先的にマッチングさせる。そのため、サーバ装置2は、優先手配枠の申請を行った所定の医療機関を受診する患者の待ち時間を短縮することができる。また、サーバ装置2は、所定の医療機関が多くの患者のオンライン診療を行うことを効果的に支援することができる。
【0075】
また、サーバ装置2は、受診申込受付部213がオンライン診療の申し込みを受け付けてからオンライン診療が開始されるまでにかかる時間を計測する計測部219と、計測部219によって計測された時間を示す値があらかじめ定められたしきい値以上である場合、登録ドクターに第1の価値を付与する第1の価値付与部220と、をさらに備える。したがって、サーバ装置2は、登録ドクターがオンライン診療に参加することを効果的に促すことができる。
【0076】
また、サーバ装置2は、患者から登録ドクターの評価を示す評価情報を受け付ける評価情報受付部221と、評価情報受付部221が受け付けた評価情報に基づいて、登録ドクターに第2の価値を付与する第2の価値付与部222と、をさらに備える。したがって、サーバ装置2は、登録ドクターが診療した患者の満足度等に応じて登録ドクターに所定の価値を付与することができる。その結果、サーバ装置2は、オンライン診療のサービスを適切に提供することを登録ドクターに促すことができる。
【0077】
また、マッチング部215は、登録ドクターが診療可能な診療科目に応じて、患者と登録ドクターとをマッチングさせる。そのため、サーバ装置2は、患者を適切な登録ドクターに割り当てることができる。
【0078】
本開示について詳述したが、本開示は上述した個々の実施形態に限定されるものではない。これらの実施形態は、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、または、請求の範囲に記載された内容とその均等物から導き出される本開示の要旨を逸脱しない範囲で、種々の追加、置き換え、変更、部分的削除等が可能である。また、これらの実施形態は、組み合わせて実施することもできる。
【符号の説明】
【0079】
1 システム
2 サーバ装置
201 ハードウェアプロセッサ
202 バス
203 メモリ
204 通信装置
205 入出力インタフェース
211 登録申請受付部
212 記憶部
213 受診申込受付部
214 マッチング申請受付部
215 マッチング部
216 接続部
217 割当申請受付部
218 優先手配枠受付部
219 計測部
220 第1の価値付与部
221 評価情報受付部
222 第2の価値付与部
3 医療機関端末
4 患者端末
5 ドクター端末
6 登録ドクター端末
【要約】
【課題】オンライン診療を効果的に支援すること。
【解決手段】サーバ装置が、所定の医療機関におけるオンライン診療の受診の申し込みを患者から受け付ける受診申込受付部と、所定の医療機関から、所定の医療機関の外部の登録ドクターの割当申請を受け付ける割当申請受付部と、登録ドクターからのマッチング申請を受け付けるマッチング申請受付部と、マッチング申請受付部がマッチング申請を受け付けたことに応じて、登録ドクターと患者とをマッチングさせるマッチング部と、を備える。
【選択図】
図4