(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-08
(45)【発行日】2024-10-17
(54)【発明の名称】照明モジュール、照明装置及びランプ
(51)【国際特許分類】
F21S 43/19 20180101AFI20241009BHJP
F21S 43/15 20180101ALI20241009BHJP
F21S 43/14 20180101ALI20241009BHJP
F21S 45/00 20180101ALI20241009BHJP
F21S 43/33 20180101ALI20241009BHJP
F21W 103/20 20180101ALN20241009BHJP
F21W 103/15 20180101ALN20241009BHJP
F21W 103/35 20180101ALN20241009BHJP
F21W 105/00 20180101ALN20241009BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20241009BHJP
【FI】
F21S43/19
F21S43/15
F21S43/14
F21S45/00
F21S43/33
F21W103:20
F21W103:15
F21W103:35
F21W105:00
F21Y115:10 300
F21Y115:10 700
(21)【出願番号】P 2021578020
(86)(22)【出願日】2020-07-02
(86)【国際出願番号】 KR2020008673
(87)【国際公開番号】W WO2021002704
(87)【国際公開日】2021-01-07
【審査請求日】2023-06-27
(31)【優先権主張番号】10-2019-0080534
(32)【優先日】2019-07-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】イ チョン ホ
(72)【発明者】
【氏名】チェ ヒョン ヒ
(72)【発明者】
【氏名】イ キ チャン
【審査官】下原 浩嗣
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-008856(JP,A)
【文献】登録実用新案第3161024(JP,U)
【文献】国際公開第2018/049395(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0135896(US,A1)
【文献】特開2004-319445(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 43/19
F21S 43/15
F21S 43/14
F21S 45/00
F21S 43/33
F21W 103/20
F21W 103/15
F21W 103/35
F21W 105/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1基板と、
前記第1基板の上に配置される複数個の第1発光素子と、
前記第1基板の上に配置され、複数個のホールを含む樹脂層と、
前記樹脂層の上に配置される第2基板と、
前記第2基板に配置され、前記複数個のホール内にそれぞれ配置された複数個の第2発光素子と、を含み、
前記樹脂層は、前記第1及び第2発光素子から出射された光が放出される第1面を含み、
前記樹脂層の第1面は、複数の凸部と複数の凹部を含
み、
前記複数個の第1発光素子のそれぞれは、前記複数の凸部のそれぞれに対向し、
前記複数個の第2発光素子のそれぞれは、前記複数の凹部のそれぞれに対向する、照明装置。
【請求項2】
前記複数個のホールのそれぞれは、前記複数個の第1発光素子の間の領域に配置される、請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
第1基板と、
前記第1基板の上に配置される複数個の第1発光素子と、
前記第1基板の上に配置され、複数個のホールを含む樹脂層と、
前記樹脂層の上に配置される第2基板と、
前記第2基板に配置され、前記複数個のホール内にそれぞれ配置された複数個の第2発光素子と、を含み、
前記樹脂層は、前記第1及び第2発光素子から出射された光が放出される第1面を含み、
前記樹脂層の第1面は、複数の凸部と複数の凹部を含み、
前記複数個のホールのそれぞれは、前記複数個の第1発光素子の間の領域に配置される、照明装置。
【請求項4】
前記複数個のホールは、前記第2基板の下面から前記樹脂層の下面に貫通する、請求項1
から3のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項5】
前記ホールは、前記凹部と対応する凸状の曲面を有する陥没部または凹状の反射部を含む、請求項3または4に記載の照明装置。
【請求項6】
前記樹脂層と前記第1基板の上に第1反射部材を含み、
前記樹脂層の側面と前記第1基板及び第2基板の側面は、同一平面に配置される、請求項1から5のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項7】
前記樹脂層と前記第2基板の間に第2反射部材を含む、請求項6に記載の照明装置。
【請求項8】
前記樹脂層の第1面と対向する面に配置された第3反射部材を含む、請求項6または7に記載の照明装置。
【請求項9】
第1基板と、
前記第1基板の上に配置される複数個の第1発光素子と、
前記第1基板の上に配置される第1反射部材と、
前記第1反射部材上に配置される樹脂層と、
前記樹脂層の上に配置される第2基板と、
前記第2基板の下部に配置される複数個の第2発光素子と、を含み、
前記樹脂層は、前記第2発光素子がそれぞれ配置された複数のホールを含み、
前記樹脂層の第1面は、前記第1及び第2発光素子の出射面と対向し、複数の凸部と複数の凹部を含み、
前記凸部は、前記複数個の第1発光素子のそれぞれと対向し、
前記凹部は、前記複数のホールまたは複数個の第2発光素子のそれぞれと対向する、照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の実施例は、複数の発光素子を有する照明モジュールに関するものである。発明の実施例は、ライン(line)形態の面光源を提供する照明モジュールに関するものである。実施例は、照明モジュールを有する照明装置、ライトユニット、液晶表示装置、及び車両用ランプに関するものである。
【背景技術】
【0002】
照明の応用は、車両用照明(light)だけではなく、ディスプレイ及び看板用バックライトを含む。発光ダイオード(LED)は、蛍光灯、白熱灯等既存の光源に比べて低消費電力、半永久的な寿命、はやい応答速度、安全性、環境にやさしい等の長所がある。このようなLEDは、各種表示装置、室内灯または室外灯のような各種照明装置に適用されている。最近では、車両用光源として、LEDを採用するランプが提案されている。白熱灯と比較すると、LEDは消費電力が小さいという点で有利である。しかし、LEDから出射される光の出射角が小さいので、発光素子を車両用ランプとして使用する場合には、LEDを利用したランプの発光面積の増加に関する要求がある。LEDはサイズが小さいので、ランプのデザインの自由度を高めることができ、半永久的な寿命により経済性もある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
発明の実施例は、ライン形態の光源または面光源で照明する照明モジュールまたは照明装置を提供する。発明の実施例は、樹脂層の両側から樹脂層方向に突出した発光素子を有する照明モジュールまたは照明装置を提供する。発明の実施例は、樹脂層の下部に配置された第1基板から前記樹脂層方向に突出した第1発光素子と、前記樹脂層の上部に配置された第2基板から前記樹脂層方向に突出した第2発光素子が1行または2行で配列された照明モジュールまたは照明装置を提供する。発明の実施例は、複数の第1及び第2発光素子が配置された樹脂層の上面または/及び下面に反射部材が配置された照明モジュールまたは照明装置を提供する。発明の実施例は、ライン形態の側面光源または面光源を照射する照明モジュール及びこれを有する照明装置、ライトユニット、液晶表示装置または車両用ランプを提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
発明の実施例に係る照明装置は、第1基板と、前記第1基板の上に配置される複数個の第1発光素子と、前記第1基板の上に配置され、複数個のホールを含む樹脂層と、前記樹脂層の上に配置される第2基板と、前記第2基板に配置され、前記複数個のホール内にそれぞれ配置された複数個の第2発光素子と、を含み、前記樹脂層は、前記第1及び第2発光素子から出射された光が放出される第1面を含み、前記樹脂層の第1面は、複数の凸部と複数の凹部を含むことができる。
【0005】
発明の実施例によれば、前記複数個の第1発光素子のそれぞれは、前記複数の凸部のそれぞれに対向し、前記複数個の第2発光素子のそれぞれは、前記複数の凹部のそれぞれに対向することができる。前記樹脂層の複数個のホールは、前記第2基板の下面から前記第1基板方向に貫通して形成される。前記複数個のホールのそれぞれは、前記複数個の第1発光素子の間の領域に配置される。前記ホールは、前記凹部と対応する凸状の曲面を有する陥没部または凹状の反射部を含むことができる。発明の実施例は、前記樹脂層と前記第1基板の上に第1反射部材を含み、前記樹脂層の側面と前記第1基板及び第2基板の側面は、同一平面に配置される。前記樹脂層と前記第2基板の間に第2反射部材を含むことができる。発明の実施例は、前記樹脂層の第1面と対向する面に配置された第3反射部材を含むことができる。
【0006】
発明の実施例に係る照明装置は、第1基板と、前記第1基板の上に配置される複数個の第1発光素子と、前記第1基板の上に配置される第1反射部材と、前記第1反射部材上に配置される樹脂層と、前記樹脂層の上に配置される第2基板と、前記第2基板の下部に配置される複数個の第2発光素子と、を含み、前記樹脂層は、前記第2発光素子がそれぞれ配置された複数のホールを含み、前記樹脂層の第1面は、前記第1及び第2発光素子の出射面と対向し、複数の凸部と複数の凹部を含み、前記凸部は、前記複数個の第1発光素子のそれぞれと対向し、前記凹部は、前記複数のホールまたは複数個の第2発光素子のそれぞれと対向する。
【発明の効果】
【0007】
発明の実施例によれば、光源の光度を改善することができ、複数の点光源によってライン形態の面光源として提供することができる。また、照明モジュールの光効率を改善することができ、一方向にライン幅を有する面光源によって集光効率を改善することができる。
【0008】
発明の実施例によれば、薄い厚さの照明モジュールが線光源形態で提供されるので、デザインの自由度が高まり、ライン形態の面光源の光均一度を改善することができる。発明の実施例に係る照明モジュール及びこれを有する照明装置の光学的信頼性を改善することができる。発明の実施例に係る照明モジュールを有するライトユニット、各種表示装置、面光源照明装置または車両用ランプに適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】発明の実施例に係る照明モジュールの平面図である。
【
図2】
図1の照明モジュールのA‐A側断面図である。
【
図3】
図1の照明モジュールのA‐A側断面図の別の例である。
【
図9】発明の実施例に係る照明モジュールの別の例である。
【
図10】発明の実施例に係る照明モジュールにおいて後方に反射部材が配置された例である。
【
図11】(A)~(C)は、発明の実施例に係る照明モジュールの製造過程を説明するための図面である。
【
図12】発明の実施例の照明モジュールに適用された発光素子の正面図の例である。
【
図13】
図12の発光素子が回路基板に配置されたモジュールの例である。
【
図14】発明の実施例に係る照明モジュールが適用されたランプの例である。
【
図15】発明の実施例に係る照明装置または照明モジュールを有するランプが適用された車両の平面図である。
【
図16】
図15の照明モジュールまたは照明装置を有するランプを示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付された図面を参照して本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者が本発明を容易に実施できる好ましい実施例を詳しく説明する。ただし、本明細書に記載された実施例と図面に図示された構成は、本発明の好ましい一実施例に過ぎず、本出願時点においてこれらを代替できる多様な均等物と変形例があり得ることを理解されたい。本発明の好ましい実施例に対する動作原理の詳しい説明において、係る公知構成または機能に対する具体的な説明が、本発明の実施例の理解を妨害すると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。後述される各用語は、本発明における機能を考慮して定義された用語として、各用語の意味は本明細書全般にわたった内容に基づいて解釈されるべきである。図面全体にわたり、類似する機能及び作用をする部分に対しては、同じ図面符号を付する。本発明による照明装置は、照明を必要とする多様なランプ装置、例えば車両用ランプ、家庭用照明装置、産業用照明装置に適用が可能である。例えば、車両用ランプに適用される場合、ヘッドランプ、車幅灯、サイドミラー灯、フォグランプ、尾灯(Tail lamp)、制動灯、昼間走行灯、車両室内照明、ドアスカッフ、リアコンビネーションランプ、バックアップランプ等に適用可能である。本発明の照明装置は、室内、室外の広告装置、表示装置、及び各種電動車分野にも適用可能であり、その他にも現在開発されて商用化されているか、今後の技術発展により具現可能な全ての照明にかかわる分野や広告にかかわる分野等に適用可能であるといえる。以下、実施例は、添付された図面及び実施例に対する説明から明白になるだろう。実施例の説明において、各層、領域、パターンまたは構造物が基板、各層、領域、パッドまたはパターンの「上」または「下」に形成されると記載される場合は、「上」と「下」は「直接」または「他の層を介在して」形成されるものも含む。また、各層の上または下に対する基準は、図面を基準として説明する。
【0011】
<照明モジュール>
図1は、発明の実施例に係る照明モジュールの平面図であり、
図2は、
図1の照明モジュールのA‐A側断面図である。
図1及び
図2を参照すると、発明の実施例に係る照明モジュール200は、内部に複数の発光素子101、102を含み、前記発光素子101、102から放出された点光を前記照明モジュール200のライン形態の出射面を通じて照射する装置であってもよい。前記複数の発光素子101、102は、第1方向Xに配列された複数の第1発光素子101と、第1方向Xに配列された複数の第2発光素子102を含むことができる。前記複数の第1発光素子101は、直列、並列または直‐並列連結されてもよい。前記複数の第2発光素子102は、直列、並列または直‐並列連結されてもよい。前記第1発光素子101と前記第2発光素子102は、電気的に分離されてもよい。前記第1発光素子101と前記第2発光素子102は、第2方向または第1面S1方向に光を放出することができる。前記第1発光素子101の第1出射面111と前記第2発光素子102の第2出射面112は、同一方向に露出してもよい。前記第1発光素子101の第1出射面111の中心と前記第2発光素子102の第2出射面112の中心は、異なる高さで配置される。前記第1及び第2発光素子101、102のうちいずれか1つは照明モジュールの下部に配置され、他の1つは照明モジュールの上部に配置される。前記第1及び第2発光素子101、102のうちいずれか1つは樹脂層220の下部に配置され、他の1つは樹脂層220の上部に配置される。前記照明モジュール200は、前記第1及び第2発光素子101、102と対向する第1面S1と、前記第1面S1の反対側第2面S2と、前記第1面S1と前記第2面S2の両端部から第2方向に延長される第3及び第4面S3、S4を含むことができる。前記第1面S1と前記第2面S2は、直線形態、斜線形態または曲線形態のうち少なくとも1つを含むことができる。前記第1面S1と前記第2面S2は、第1方向Xまたは一方向に長い長さを有することができる。前記第1面S1は、第1及び第2発光素子101、102の第1及び第2出射面111、112と対向するか、前記第3面S3と第4面S4の第1端部から第2方向に露出した面であってもよく、前記第2面S2は、複数の第1及び第2発光素子101、102の出射側反対面と対向するか、前記第3面S3と第4面S4の第2端部から第2方向に露出する面であってもよい。前記第3面及び第4面S3、S4は、前記第1面S1と第2面S2と異なる側面であってもよい。前記第1面S1、第2面S2、第3面S3及び第4面S4は、第3方向に平行した面で提供されてもよい。前記第2面S2は、前記第3面S3及び第4面S4に対して垂直した方向に配置される。前記第3方向Zは、前記第1及び第2方向X、Yと直交する方向であってもよい。前記第1面S1、第2面S2、第3面S3及び第4面S4は、前記第3方向Zに同じ厚さまたは同じ高さを有することができる。
【0012】
前記複数の第1発光素子101は、少なくとも1行で配列され、別の例として2行で配置されてもよい。前記複数の第2発光素子102は、1行で配列されてもよい。前記複数の第1発光素子101と前記第2発光素子102は、第2方向または第1面S1から第2面S2方向に重ならなくてもよい。前記第1発光素子101と前記第2発光素子102は、同じ線上に配置されてもよく、異なる線上に配置されてもよい。前記第2発光素子102のそれぞれは、前記第1発光素子101の間の中間領域に配置されてもよく、前記中間領域で第1面S1または第2面S2に近い位置に配置されてもよい。前記第1及び第2発光素子101、102は、第1方向に沿って交互に配置されてもよい。前記第1発光素子101は、前記第2発光素子102より多い個数で配置されてもよい。
【0013】
前記第1方向Xに交互に配置された第1及び第2発光素子101、102は、前記第1面S1と対向することができ、第1面S1を通じて光を照射することになる。前記第1及び第2発光素子101、102から放出された一部光は、前記第2面S2、第3面S3及び第4面S4のうち少なくとも1つを通じて放出される。前記照明モジュール200は、第1方向Xの長さが前記第2方向Yの幅Y1より長くてもよい。前記第1方向Xの長さは、前記第1発光素子101の配置個数に応じて可変であり、例えば30mm以上を有することができる。前記第2方向の幅Y1は、13mm以上または16mm以上を有することができる。前記照明モジュール200の第2方向Yの幅Y1は、第1及び第2発光素子101、102の出射光が拡散する領域と第1及び第2発光素子101、102の後方を保護する領域を提供することができる。
【0014】
図1のように、前記第1発光素子101を基準として、前記第1発光素子101と第1面S1の間の距離D2と前記第1発光素子101と第2面S2の間の距離D3は異なってもよい。前記第1発光素子101と前記第2面S2の間の距離D3は、2mm以上を有することができ、例えば2mm~20mmの範囲を有することができる。前記第1発光素子101と前記第2面S2の間の距離D3が前記範囲より小さいと、湿気が浸透したり回路パターンを形成できる領域が小さくなり、前記範囲より大きいと、照明モジュール200のサイズが大きくなる。ここで、前記距離D2<D3の関係を満足することができる。前記照明モジュール200は、前記各第1発光素子101と対応する複数の凸部P1と前記複数の凸部P1の間に凹部C1を含むことができる。前記凸部P1は、前記第1発光素子101の中心と対応する領域であるほど前記第1発光素子101との距離が遠くなる。前記凸部P1は、前記第1発光素子101に対して前記第1面S1方向に突出し、前記凹部C1は、前記第1面S1に対して前記第2面S2方向に凹んで形成される。前記凸部P1は、凸状の曲面を含むことができる。前記凹部C1は、凹状の曲面を含むことができる。前記凸部P1は、第1曲率を有し、前記凹部C1は、前記第1曲率の半径より小さい半径を有する第2曲率を有することができる。前記凹部C1は、前記凸部P1の間で第2面S2方向に陥没し、前記第2発光素子102と対向する。前記第2発光素子102は、前記凹部C1とそれぞれ対向する。前記第2発光素子102と前記凹部C1の間の最小距離D5は、前記第1発光素子101と前記凸部P1の間の最大距離D2より小さくてもよい。前記第2発光素子102は、前記凹部C1の上における暗部を減らすことができ、前記凸部P1を通じて出射された光との均一度の差を減らすことができる。前記照明モジュール200は、第1基板210、前記第1基板210の上に第1発光素子101、前記第1基板210及び前記第1発光素子101の上に樹脂(resin)層220、前記樹脂層220の上に第2基板240、及び前記第2基板240から樹脂層220に突出した第2発光素子102を含む。前記照明モジュール200は、前記樹脂層220と前記第1基板210の間に第1反射部材230を含むことができる。前記樹脂層220は、透光性層であってもよい。前記樹脂層220は、他の材質としてグラス材質を含むことができる。
【0015】
前記樹脂層220は、外側面を含み、前記外側面は、前記第1面S1、前記第2面S2、第3面S3及び第4面S4を含む。前記樹脂層220は、前記第1基板210の上に配置された素子、例えば複数の第1及び第2発光素子101、102を取り囲むように配置される。前記複数の第1発光素子101は、例えば前記第3面S3に隣接した領域で第4面S4方向に3個以上が配列されてもよい。説明の便宜を図り、3個の第1発光素子101を例として説明することにし、後述されるように10個以上であってもよいが、これに限定されるものではない。前記凸部P1及び凹部C1は、第1基板210、樹脂層220、第1反射部材230及び第2基板240にそれぞれ形成される。前記樹脂層220は、凸部P1及び凹部C1を含むことができる。前記凸部P1と凹部C1は、第1面S1に沿って配置され、第1基板210と第2基板240の間に配置される。前記凸部P1は、前記第1発光素子101と第2方向Yにそれぞれ重なるかまたは前記第1発光素子101の第1出射面111と第2方向Yに重なることができる。前記凸部P1は、前記第1発光素子101の第1出射面111から放出された光を拡散させることができる。前記凹部C1は、前記第1発光素子101の間の領域と第2方向Yに重なることができ、入射する一部光を透過または反射させることができる。前記凹部C1は、前記第2発光素子102と第2方向Yにそれぞれ重なるかまたは前記第2発光素子102の第2出射面112と第2方向Yに重なることができる。前記凹部C1は、凸部P1の間の領域における暗部の発生を抑制することができる。前記樹脂層220は、前記第2発光素子102が配置されるホールR0を含むことができる。前記ホールR0は、前記第2発光素子102がそれぞれ配置されるように複数配置されてもよい。前記ホールR0は、前記第2基板240の下面で第1基板210方向に前記樹脂層220を貫通した形態で提供されてもよい。前記ホールR0の上面面積は、下面面積と同一であってもよく、上面面積が下面面積より大きくてもよい。前記ホールR0の上面面積は、前記第2発光素子102の下面面積より大きくてもよい。前記ホールR0の表面は、前記第2発光素子102の側面から最小1mm以上離隔することができ、このような離隔距離は、第2発光素子102の挿入による工程誤差を考慮した値である。前記ホールR0は、前記第2発光素子102から出射された光を拡散させることができる。前記ホールR0に充填される物質は、前記樹脂層220の屈折率と異なってもよい。前記ホールR0に充填される物質は、前記樹脂層220の材質の屈折率より低い屈折率を有することができる。前記ホールR0には気体が配置されてもよく、例えば空気や酸素、窒素、水素、アルゴン、炭酸ガスのうち少なくとも1つを含むことができる。前記ホールR0は、真空状態であってもよい。別の例として、前記ホールR0には、前記樹脂層220の屈折率より高い屈折率を有する物質が充填されてもよい。前記高屈折率を有する物質は、金属酸化物または金属窒化物を含むことができる。前記ホールR0の上面には、第2基板240の下面が露出し、下面には、第1基板210の上面または/及び第1反射部材230の上面が露出する。
図3のような構造において、前記ホールR0の上面には、第2反射部材245の下面が露出する。前記ホールR0のそれぞれは、前記凹部C1とそれぞれ対応する。前記凹部C1と前記第2面S2の間には、前記第2発光素子102が挿入されたホールR0がそれぞれ配置される。前記ホールR0の高さは、前記樹脂層220の厚さZbと同一またはより大きくてもよい。前記ホールR0は、前記第1発光素子101の間にそれぞれ配置される。
【0016】
前記第1及び第2基板210、240は、プリント回路基板(PCB:Printed Circuit Board)を含み、例えば樹脂系のプリント回路基板(PCB)、メタルコア(Metal Core)PCB、フレキシブル(Flexible)PCB、セラミックPCBまたはFR‐4基板を含むことができる。前記第1基板210は、フレキシブルまたはリジッド材質の基板であってもよい。前記第1基板210は、上部に回路パターンが配置される。前記第2基板240は、下部に回路パターンが配置される。前記第1及び第2基板210、240の回路パターンは、前記第1及び第2発光素子101、102と対応する領域に複数のパッドを備えることができる。前記第1基板210の領域のうち前記第1発光素子101を基準として後方領域は、光が出射する領域の反対側領域として、前記第1発光素子101を連結するための回路パターンが配置される。前記後方領域は、前記第1発光素子101の個数または前記第1発光素子101の連結方式に応じて、幅は可変である。前記後方領域の幅は、前記第1発光素子101と前記第2面S2の間の距離D3として、2mm以上に提供されてもよい。これにより、前記第1発光素子101の後方から湿気の浸透を抑制し、複数の第1発光素子101を連結するための回路パターンを形成することができる。
【0017】
前記第2基板240の領域のうち前記第2発光素子102を基準として後方領域は、光が出射する領域の反対側領域として、前記第2発光素子102を連結するための回路パターンが配置される。前記複数の第1発光素子101は、下部にボンディング部が配置され、前記第1基板210のパッドと電気的に連結される。前記複数の第1発光素子101は、前記第1基板210の回路パターンによって直列連結される。別の例として、前記複数の第1発光素子101は、前記第1基板210の回路パターンによって並列連結されるか、2つ以上が直列連結されたグループが並列連結されてもよい。
【0018】
前記複数の第2発光素子102は、上部にボンディング部が配置され、前記第2基板240のパッドと電気的に連結される。前記複数の第2発光素子102は、前記第2基板240の回路パターンによって直列連結される。別の例として、前記複数の第2発光素子102は、前記第2基板240の回路パターンによって並列連結されるか、2つ以上が直列連結されたグループが並列連結されてもよい。前記第1発光素子101の第1出射面111は、前記第1基板210に隣接した面、例えば前記第1基板210の上面に隣接した側面に配置される。前記第1出射面111は、前記第1発光素子101の底部と上面の間の側面に配置され、前記第2方向Yに光を放出することになる。前記第1発光素子101の第1出射面111は、前記第1反射部材230に隣接して前記第1基板210の上面及び前記第1反射部材230の上面に対して垂直した面であってもよい。前記第2発光素子102の第2出射面112は、前記第2基板240に隣接した面、例えば前記第2基板240の下面に隣接した側面に配置される。前記第2出射面112は、前記第2発光素子102の下面と上面の間の側面に配置され、前記第2方向Yに光を放出することになる。前記第2発光素子102の第2出射面112は、前記第2基板240の上面に対して垂直した面であってもよい。前記第1及び第2発光素子101、102は、発光チップを有する素子またはLEDチップがパッケージングされたパッケージを含むことができる。前記発光チップは、青色、赤色、緑色、紫外線(UV)のうち少なくとも1つを発光することができる。前記第1及び第2発光素子101、102は、白色、青色、赤色、緑色のうち少なくとも1つを発光することができる。前記第1及び第2発光素子101、102は、同じカラーまたは異なるカラーの光を発光することができる。前記第1及び第2発光素子101、102は、同じピーク波長または異なるピーク波長を発光することができる。前記第1発光素子101は、側方向に光を放出し、前記第1及び第2基板210、240に配置される。前記第1及び第2発光素子101、102は、サイドビュー(side view)タイプであってもよい。別の例として、前記第1及び第2発光素子101、102は、LEDチップであってもよく、前記LEDチップの一面が開放され、他面は反射部材が配置される。前記第1及び第2発光素子101、102の厚さは、第1及び第2発光素子101、102の第1方向Xの長さより小さくてもよい。前記第1及び第2発光素子101、102の厚さは、3mm以下、例えば2mm以下を有することができる。前記第1及び第2発光素子101、102の厚さは、1mm~2mmの範囲を有することができ、例えば1.2mm~1.8mmの範囲を有することができる。
【0019】
前記第1及び第2発光素子101、102の第1方向Xの長さは、前記第1及び第2発光素子101、102の厚さより大きくてもよく、例えば前記第1及び第2発光素子101、102の厚さの1.5倍以上を有することができる。このような第1及び第2発光素子101、102は、薄い厚さと第1方向Xに長い長さを有するので、前記各発光素子101、102の中心を基準として、左右方向である第1方向Xへの光出射角を広く提供することができる。ここで、前記各発光素子101、102の第1方向Xへの光出射角は、上下方向である第3方向Zへの光出射角より大きくてもよい。前記第1及び第2発光素子101、102の第1方向の光出射角は、110度~160度の範囲を有することができる。ここで、
図2のように、前記第1基板210の厚さZaは、前記第1発光素子101の厚さより小さくてもよい。前記第1発光素子101の厚さは、前記第1基板210の厚さZaの2倍以上であってもよく、例えば2倍~4倍の範囲を有することができる。前記第1基板210の厚さZaが薄く提供されるので、照明モジュール200は、フレキシブルプレートで提供されてもよい。
【0020】
前記樹脂層220は、前記第1基板210の上に配置される。前記第1反射部材230は、前記樹脂層220と前記第1基板210の間に配置される。前記樹脂層220は、前記第1発光素子101を覆うことができる。前記樹脂層220は、前記第1発光素子101の上面と側面に接触することができる。前記樹脂層220は、前記第1反射部材230の上面に接触することができる。前記樹脂層220の一部は、前記第1反射部材230を通じて前記第1基板210に接触することができる。前記樹脂層220は、前記第1発光素子101の出射面に接触することができる。前記樹脂層220の第1面S1、第2面S2、第3面S3及び第4面S4は、前記第1及び第2基板210、240の間の側面である。前記第1面S1、第2面S2、第3面S3及び第4面S4は、前記第1発光素子101の周りの面であるか、前記第1発光素子101の側面と対応する面であってもよい。前記樹脂層220の上面面積は、前記第1基板210の上面面積、前記第1反射部材230の上面面積または前記第2基板240の上面面積と同一であってもよい。第1方向Xに前記樹脂層220の長さX1は、前記第1基板210の長さ、前記第1反射部材230の長さまたは前記第2基板240の長さと同一であってもよい。第2方向Yに前記樹脂層220の第2方向の最大長さY1は、前記第1基板210の最大長さ、前記第1反射部材230の最大長さまたは前記第2基板240の最大長さと同一であってもよい。第2方向Yに前記樹脂層220の最小長さは、前記第1基板210の最小長さ、前記第1反射部材230の最小長さまたは前記第2基板240の最小長さと同一であってもよい。第2方向Yへの最大長さは、照明モジュールの凸部P1の頂点と第2面S2の間の長さであり、最小長さは、前記照明モジュールの凹部C1の低点と第2面S2の間の長さであってもよい。前記樹脂層220は、第1反射部材230と前記第2基板240の間に配置される。前記第1反射部材230と第2基板240は、同一面積を有し、前記樹脂層220の下面と上面で対向するように配置される。これにより、前記樹脂層220は、第1発光素子101から放出された光、前記第2発光素子102から放出された光を拡散させて側方向にガイドすることができる。前記樹脂層220は、前記第1発光素子101の厚さより厚い厚さZbで形成される。これにより、前記樹脂層220は、前記第1発光素子101の上部を保護し、湿気の浸透を防止することができる。前記第1発光素子101は、下部に第1基板210が配置され、上部に樹脂層220が配置されるので、前記第1発光素子101を保護することができる。従って、前記樹脂層220の上面と前記第1発光素子101の間の間隔は、0.6mm以下、例えば0.5mm~0.6mmの範囲で配置されてもよい。前記樹脂層220の上部は、前記間隔と同じ厚さに配置され、前記第1発光素子101の上部を保護することができる。前記樹脂層220の厚さZbは、前記第1反射部材230の上面から第2基板240の下面までの距離であり、前記第1反射部材230及び第2基板240の間の距離(例えば、Zb)は、前記第1面S1と前記第2面S2の間の距離より小さくてもよい。例えば、前記第1面S1と前記第2面S2の間の距離は、最大距離または最小距離を含むことができる。前記最大距離は、前記凸部P1と第2面S2の間の直線距離であってもよい。このような前記第1反射部材230及び第2基板240の間の距離を照明モジュール200の第2方向Yの幅Y1または最小幅より小さく配置することで、ライン形態の面光源を提供し、光度改善及びホットスポットを防止することができる。また、第3方向Zにフレキシブルな照明モジュールを提供することができる。前記樹脂層220の厚さZbは、前記第1発光素子101の厚さの2倍以下を有することができ、例えば1倍超過ないし2倍以下を有することができる。前記樹脂層220の厚さZbは、例えば1.5mm~1.9mmの範囲または1.6mm~1.8mmの範囲を有することができる。前記樹脂層220の厚さZbは、前記照明モジュール200の厚さZ1の0.8倍以下を有することができ、例えば前記照明モジュール200の厚さZ1の0.4倍~0.8倍の範囲を有することができる。前記樹脂層220が前記照明モジュール200の厚さZ1と1.2mm以下の差で配置されるので、照明モジュール200における光効率の低下を防止でき、フレキシブル特性を強化することができる。
【0021】
前記樹脂層220は、シリコーン、シリコーンモールディングコンパウンド(SMC)、エポキシまたはエポキシモールディングコンパウンド(EMC)のような樹脂材質を含むことができる。前記樹脂層220は、UV(ultra violet)硬化性樹脂または熱硬化性樹脂材料を含むことができ、例えばPC、OPS、PMMA、PVC等を選択的に含むことができる。前記樹脂層220内にはビーズ(bead)(図示されない)を含むことができ、前記ビーズは、入射する光を拡散及び反射させて、光量を増加させることができる。前記樹脂層220は、蛍光体を含むことができる。前記蛍光体は、黄色蛍光体、緑色蛍光体、青色蛍光体、赤色蛍光体のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0022】
前記樹脂層220において前記凸部P1が形成された領域は、レンズ部として提供されてもよい。前記樹脂層220のレンズ部は、凸状の曲面を有するレンズとして、トップビュー時において、半球形状を含むことができる。前記レンズ部は、前記第1発光素子101の中心と対応する領域であるほど前記第1発光素子101との距離がより離隔する。前記レンズ部の第3方向Zの厚さは、前記樹脂層220の厚さZbであってもよい。このようなレンズ部は、上面及び下面が平坦であり、第1面S1方向に曲面で形成されるので、第1面S1方向に入射した光を拡散させることができる。前記レンズ部は、上部及び下部に平坦な第1反射部材230と第2基板240の間に配置され、第1面S1に光を屈折させて出射することができる。前記レンズ部は、光軸を基準として、前記光軸を外れた領域に入射する光を入射角より大きい出射角に光を屈折させることができる。前記樹脂層220で前記凸部P1の間に配置された凹部C1は、第2面S2方向に凹んだリセス(Recess)として提供され、前記リセスは、前記凹状の曲面または変曲点を有する曲面S11を含むことができる。前記樹脂層220のリセスは、前記樹脂層220の表面で凹状の曲面S11で形成され、入射した光を屈折させることができる。このような凹部C1のリセスは、前記凸部P1の間の領域で第2発光素子102から放出された光を屈折させて、暗部の発生を抑制することができる。ここで、前記樹脂層220に凸部P1及び前記凹部C1が配置された場合、前記第1基板210と前記第1反射部材230及び第2基板240は、前記凸部P1と凹部C1に対応する形状で形成される。前記樹脂層220の凸部P1またはレンズ部は、前記第1発光素子101の個数と同一であってもよい。
【0023】
前記第1反射部材230は、前記第1及び第2発光素子101、102から放出された光を反射させることができる。前記第1反射部材230は、前記第1基板210の上面に形成される。前記第1反射部材230は、前記第1基板210の上部層に形成されてもよく、別途の層に形成されてもよい。前記第1反射部材230は、前記第1基板210の上面に接着剤で接着される。前記第1反射部材230の上面は、前記樹脂層220が接着される。前記第1反射部材230は、前記第1発光素子101の下面と対応する領域に複数の開口部232を備え、前記開口部232を通じて前記第1発光素子101が前記第1基板210に連結される。前記樹脂層220の一部は、前記開口部232を通じて前記第1基板210に接触することができる。前記開口部232は、前記第1発光素子101が前記第1基板210にボンディングされる領域であってもよい。前記第1反射部材230は、単層または多層構造で形成されてもよい。前記第1反射部材230は、光を反射する物質、例えば金属または非金属物質を含むことができる。前記第1反射部材230が金属である場合、ステンレス、アルミニウム(Al)、銀(Ag)のような金属層を含むことができ、非金属物質である場合、白色樹脂材質やプラスチック材質を含むことができる。前記第1反射部材230は、白色樹脂材質やポリエステル(PET)材質を含むことができる。前記第1反射部材230は、低反射フィルム、高反射フィルム、乱反射フィルムまたは正反射フィルムのうち少なくとも1つを含むことができる。前記第1反射部材230は、例えば入射した光を第1面S1に反射させるための正反射フィルムとして提供されてもよい。
【0024】
前記第1反射部材230の厚さZcは、前記第1基板210の厚さZaより小さくてもよい。前記第1反射部材230の厚さZcは、前記第1基板210の厚さZaの0.5倍以上で配置され、入射する光の透過損失を減らすことができる。前記第1反射部材230の厚さZcは、0.2mm~0.4mmの範囲を有することができ、前記範囲より小さい場合、光透過損失が発生し、前記範囲より厚い場合、照明モジュール200の厚さZ1が増加する。
【0025】
前記第2基板240は、前記樹脂層220の上に配置される。前記第2基板240は、前記樹脂層220の上面に接着される。前記第2基板240は、前記樹脂層220の上面全領域に配置され、光の損失を減らすことができる。前記第2基板240の厚さZdは、前記第1基板210の厚さZaと同一または異なってもよい。前記第2基板240は、光の反射のために前記第1反射部材230と同じ材質を含んでもよく、下面に他の部材がさらに付着されてもよい。
図3のように、前記第2基板240と前記樹脂層220の間に第2反射部材245が配置される。前記第2反射部材245は、前記樹脂層220の上面に接着される。前記第2反射部材245は、前記樹脂層220のホールR0に露出してもよく、前記ホールR0内に延長されてもよい。前記第2反射部材245は、前記樹脂層220よりも前記第2発光素子102に隣接するように配置される。前記第2反射部材245は、光を反射と光の透過損失を減らすために、前記第1反射部材230の材質より光反射率が高い材質または厚い厚さを有することができる。前記第2反射部材245は、前記第1反射部材230と同一またはより厚い厚さを有することができる。例えば、前記第1、2反射部材230、245は、同じ材質及び同じ厚さで提供されてもよい。前記第2反射部材245は、単層または多層構造で形成されてもよい。前記第2反射部材245は、光を反射する物質、例えば金属または非金属物質を含むことができる。前記第2反射部材245が金属である場合、ステンレス、アルミニウム(Al)、銀(Ag)のような金属層を含むことができ、非金属物質である場合、白色樹脂材質やプラスチック材質を含むことができる。前記第2反射部材245は、白色樹脂材質やポリエステル(PET)材質を含むことができる。前記第2反射部材245は、低反射フィルム、高反射フィルム、乱反射フィルムまたは正反射フィルムのうち少なくとも1つを含むことができる。前記第2反射部材245は、例えば入射した光が第1面S1方向に進むように正反射フィルムとして提供されてもよい。
【0026】
図1のように、前記ホールR0は、凹状の反射部C2と凸状の出射部C21、C22を含むことができる。前記反射部C2は、前記凹部C1と対向することができる。前記反射部C2は、前記凹部C1から第2発光素子102方向に陥没する。前記出射部C21、C22は、前記反射部C2の両側に突出した曲面を有し、前記第1面S1方向に突出する。これにより、前記反射部C2は、前記第2発光素子102の中心と対応し、入射した光を反射させることができ、前記出射部C21、C22は、前記第2発光素子102から入射した光及び前記反射部C2によって反射された光を屈折させることができる。第1及び第2出射部C21、C22は、前記第2発光素子102の外側から後方向または第2面S2方向に延長され、相互連結される。第1及び第2出射部C21、C22の後方領域は、前方領域より小さい面積で提供されて、光の損失を減らすことができる。
【0027】
前記ホールR0の領域は、前記第1発光素子101の中心軸Y0を基準として指向角の1/2地点を通る直線Y2と接するか外側に配置される。これにより、ホールR0の領域は、前記第1発光素子101から放出された光分布に影響を与えない領域に配置される。前記指向角は、120度~140度の範囲を有することができる。
【0028】
前記第1基板210、前記第1反射部材230、前記樹脂層220及び前記第2基板240の積層構造は、前記凸部P1と前記凹部C1を含むことができる。前記凸部P1は、上面と下面が平坦な形状であり第1方向Xに曲面または半球形状を含むことができる。前記凹部C1は、第2面S2方向に前記凹状の曲面を含むことができる。前記樹脂層220における前記凸状の曲面及び前記凹状の曲面は、ヘイズ(Haze)面に処理され、光を拡散させることができる。前記ヘイズ面は、前記樹脂層220の内部面より粗い面に処理され、出射する光を拡散させることができる。発明の実施例に係る照明モジュール200は、第3方向Zの厚さZ1をライン形態で提供して、フレキシブルなライン形態の面光源を提供することができる。前記照明モジュール200の厚さZ1は、3mm以下を有することができる。即ち、前記照明モジュール200は、3mm以下のライン形態の面光源として提供されてもよい。別の例として、前記照明モジュール200は、6mm以下に配置されてもよく、この場合、照明モジュール200の厚さは増加するが、樹脂層220の厚さをより厚く提供してライン幅を増加させ、配光領域を増加させることができる。前記照明モジュール200で各構成要素の厚さを見ると、第1基板210の厚さはZaであり、樹脂層220の厚さはZbであり、第1反射部材230の厚さはZcであり、第2基板240の厚さはZdである場合、Zb>Za=Zd≧Zcの関係を有することができる。前記第1基板210の下面から前記第2基板240の上面の間の間隔は、照明モジュール200の厚さZ1である。前記厚さZbは、Z1の0.4~0.8の比率であり、前記厚さZaは、Z1の0.14~0.18の比率であり、前記厚さZcは、Z1の0.08~0.12の比率を有することができる。前記Zbは、Zaの3.5~4の比率を有することができる。前記Zbは、Zcの5.8~6.4の比率を有することができる。このような樹脂層220の厚さZbを第1基板210の厚さZaより厚く配置して、第1発光素子101を保護し、光を拡散させてガイドすることができ、フレキシブル特性を強化することができる。第1方向への前記凸部P1の最大幅W1は、前記隣接した凹部C1の間の距離として、前記第1発光素子101のピーチG1と同一またはより小さくてもよい。前記凸部P1の最大幅W1が前記第1発光素子101の間のピーチG1より大きい場合、前記凸部P1の領域に2つ以上の第1発光素子101を配置でき、光度を増加させることができる。前記凸部P1の最大幅W1が前記第1発光素子101の間のピーチG1より小さい場合、凸部P1の大きさが小さいので、光の均一な分布を提供することができるが、光度は減少する。
【0029】
前記凸部P1の最大幅W1は、15mm以上、例えば15mm~20mmの範囲を有することができる。前記凸部P1の最大幅W1は、前記凹部C1の深さD4よりは大きくてもよい。前記凸部P1の最大幅Wと前記凹部C1の深さD4の比率は、1:0.4~1:0.7の範囲を有することができる。前記凹部C1の深さが前記範囲より小さい場合、隣接した凸部P1の間で暗部領域が増加する。前記凹部C1の深さが前記範囲より大きい場合、前記第1発光素子101に隣接した領域まで進行して第1発光素子101の間の光干渉が増加する。前記凹部C1の深さD4は、前記凸部P1の頂点を連結した直線から前記凹部C1の低点の間の直線距離であってもよい。前記凸部P1の曲面と前記凹部C1の曲面は、異なる曲率を有することができる。前記凸部P1の曲率半径は、8mm以上、例えば8mm~14mmの範囲または9mm~11mmの範囲を有することができる。前記凸部P1の曲率半径が前記範囲より小さい場合、光度の改善が微小となり、前記範囲より大きい場合、暗部が発生する。前記凹部C1の曲率半径は、前記凸部P1の曲率半径より1/8倍小さくてもよい。前記凹部C1の曲率半径と前記凸部P1の曲率半径の比率は、1:8~1:28の範囲を有することができる。前記凹部C1の曲率半径が前記範囲より小さい場合、前記凹部C1を通じて放出される光量が減って暗部が増加し、前記範囲より大きい場合、前記凸部P1のサイズが小さくなって前記第1発光素子101の間の光干渉が発生する。従って、前記凹部C1の深さD4及び曲率半径は、前記第1発光素子101の位置及び前記第1発光素子101の指向角を考慮して、前記凸部P1及び前記凹部C1による光均一度の改善と前記凹部C1における暗部を抑制するための範囲を有することができる。前記凹部C1の曲率半径は、0.5~1mmの範囲を有することができる。前記凹部C1が所定曲率にて曲面形状で提供されることで、入射する光を屈折させて透過させることができ、前記凹部C1領域における暗部発生を減らすことができる。前記凸部P1の頂点と前記第1発光素子101の間の領域は、光を拡散させて均一な光分布で放出するための領域として、光拡散領域または導光領域と定義することができる。前記凸部P1の頂点と前記第1発光素子101の間の間隔D2は10mm以上として、例えば10mm~20mmの範囲を有することができる。前記凸部P1の頂点と前記第1発光素子101の間の間隔D2は、前記範囲である時光拡散により均一な分布で提供され、前記凸部P1と前記第1発光素子101の間の間隔D2が前記範囲より小さい場合、ホットスポットが発生し、前記範囲より大きい場合、光度が低下し、モジュールのサイズが増加する。前記凸部P1と前記第1発光素子101の間の間隔は、前記凸部P1の曲率半径よりは大きくてもよく、例えば前記凸部P1の曲率半径の1.3倍以上または1.3倍~2.0倍の範囲を有することができる。前記凹部C1と前記第1発光素子101を連結する直線の間の間隔D1は、前記凹部C1の深さD4よりは小さくてもよい。前記間隔D1は3mm以上、例えば3mm~12mmの範囲を有することができ、前記間隔D1より小さい場合、前記凹部C1の深さD4が深くなるか、第1発光素子101と凸部P1の間の距離D2が狭くなって、前記凹部C1で暗部が発生または前記凸部P1でホットスポットが発生する。照明モジュール200は、第1発光素子101から放出された光を樹脂層220の凸部P1によって屈折及び拡散させて、第1及び第2基板210、240によってライン光源としてガイドして照射することができる。第2発光素子102から放出された光を樹脂層220の凹部C1及び凸部P1、ホールR0の出射部C21、C22によって屈折及び拡散させて、第1及び第2基板210、240によってライン光源として光をガイドして照射することができる。これにより、照明モジュールの第1面から出射された光の光度は、第2発光素子102がない構造に比べて110%以上、即ち115%以上で提供される。
【0030】
図4のように、前記ホールR0は、前記複数の第1発光素子101を連結する仮想の直線を基準として第2面S2方向により近く配置される。前記第1発光素子101の間のピーチG1は、前記第2発光素子102の間のピーチG2と同一であってもよい。前記第2発光素子102と前記凹部C1の間の間隔D5は、前記凹部C1と第1発光素子101の間の間隔D1より大きくてもよい。このような構造で凹部C1を通じて放出される光度に応じて前記第2発光素子102の位置は可変である。
【0031】
図5及び
図2または
図3のように、前記ホールR0は、樹脂層220に配置され、前記凹部C1と対向する第1面部C31、及び前記第1面部C31の両端部から第2面S2方向に延長される第2及び第3面部C32、C33を含むことができる。前記第2及び第3面部C32、C33は、前記第1面部C31を基準として三角形形状で配置される。前記第1面部C31は、水平な面で配置され、入射した光を屈折させることができる。前記ホールR0は、多角形形状、例えば三角形形状で配置され、第1面S1または凹部C1に近い領域が両頂点の間の領域であってもよい。前記ホールR0に配置された第2発光素子102は、前記第1発光素子101よりも凹部C1または第1面S1に近く配置されてもよい。このような構造で凹部C1を通じて放出される光度に応じて前記第2発光素子102及びホールR0の位置は可変である。
【0032】
図6及び
図2または
図3のように、ホールR0は、樹脂層220に配置され、前記凹部C1と近い頂点部を基準として傾斜した第1及び第2面部C41、C42と、後方の第3面部C43を含むことができる。前記ホールR0は、
図5の三角形構造の逆の形状を有することができる。この時の第1及び第2面部C41、C42の連結地点である頂点部は、凹部C1に近いほど徐々に狭くなる形状を有しているので、ホットスポットを除去することができる。このような構造で凹部C1を通じて放出される光度に応じて前記第2発光素子102及びホールR0の位置は可変である。
【0033】
図7及び
図2または
図3のように、ホールR0は、内部に第2発光素子102が配置され、前記凹部C1と対応する陥没部C5と、前記陥没部C5の外側に出射部C51、C52を含むことができる。前記出射部C51、C52は、陥没部C5の両側に光をガイドできる突出構造を有しているので、入射した光を凸部P1方向に屈折させることができる。前記出射部C51、C52から第2面S2方向に延長される後方の面部C53は、フラット面または曲面を有することができる。前記第1及び第2発光素子101、102は、同じ直線上に配置された場合、前記出射部C51、C52は、前記第1発光素子101から出射された光の指向角の1/2地点を通る直線Y2の外側に配置される。これにより、前記出射部C51、C52は、第1発光素子101の位置よりも第1面S1に近く配置され、第1発光素子101から放出された光に影響を与えることがない。前記直線Y2は、凸部P1と前記凹部C1の境界部分または前記凸部P1の一番外側地点を通ることができる。
図7の構造では、前記ホールR0で前記第2発光素子102の出射側に配置された陥没部C5はフラットな構造であり、
図8の構造では、前記陥没部C3Aが凹部C1方向に膨らんだ曲面であってもよい。前記凸状の曲面は、光を屈折させて凸部P1を通じて放出することができる。この時、前記凸状の曲面と対応する凹部C1の曲面S11の曲率をより広く提供することができ、製造工程がより容易となる。従って、上記のように、ホールR0で第2発光素子102の出射側面は、第2発光素子102によるホットスポットを抑制し、照明モジュールの全体的な光度を改善することができる。また、異なる基板の上に発光素子101、102を分散配置することで、光度は改善し、発光素子101、102による放熱問題は減らすことができる。
【0034】
図9のように、照明モジュール201は、水平な直線X0を基準として、曲線形状で提供されてもよい。これは、車両ランプに適用される場合、車両後方(または前方)と側傍を延長した曲線型ランプ形状で結合することができる。前記照明モジュール201は、前記直線X0から第1面S1の両端を連結した仮想の直線X2の間の角度は10度~60度の範囲の角度K2を有することができ、前記照明モジュール201の一端に配置された第1面S1から接線方向に延長された仮想の直線X3は5度~30度の範囲の角度K1を有することができる。前記照明モジュール201内の隣接した発光素子101を連結した仮想の線は、直線、斜線または曲線を含むことができる。前記複数のホールR0を連結した仮想の線は、直線、斜線または曲線を含むことができる。ここで、前記発光素子101を連結した線の一部は、前記照明モジュール201の第1面S1の一端から他端を連結した仮想の直線よりも第1面方向に隣接するように配置される。
図9では、
図1のような凸部及び凹部を含むことができ、詳しい構成は、
図1及び
図2の説明を参照することにする。
【0035】
一方、第1反射部材230は、前記第1基板210のエッジから離隔し、前記樹脂層220の一部は、前記第1基板210のエッジ側上面に接触することができる。前記樹脂層220が前記第1基板210のエッジに接触した場合、水分の浸透を抑制することができる。別の例として、
図2及び
図10のような照明モジュールで、前記樹脂層220の側面のうち第1面S1を除いた面S2、S3、S4に第3反射部材247がさらに配置される。前記第3反射部材247は、光の漏洩を防止し、第1面S1から抽出される光量を増加させることができる。前記第3反射部材247は、上記に開示された第1または第2反射部材230、240の材質であってもよい。前記第3反射部材247は、前記樹脂層220の側面に接触または離隔することができる。
【0036】
図11の(A)~(C)は、実施例に係る照明モジュールの製造過程を示した図面である。
図11の(A)のように、固定ピン291は、樹脂層220を通じて貫通して第1反射部材230または第1基板210に接触することができる。この時、前記固定ピン291は、前記樹脂層220が形成される前に配置され、前記樹脂層220がディスフェンシングされて硬化した後、(B)のように分離される。別の例として、前記樹脂層220をディスフェンシングした後、前記固定ピン291を位置させ、前記樹脂層220が硬化すると、(B)のように固定ピンを分離することができる。
図11の(C)のように、前記固定ピンが除去された領域にホールR0が生成すると、前記樹脂層220の上には、第2発光素子102が搭載された第2基板240が配置される。前記第2発光素子102は、前記ホールR0内に挿入される。前記第2基板240は、前記樹脂層220及び前記ホールR0の上部に配置される。前記ホールR0の位置は、前記第1発光素子101の間の領域に少なくとも1つが配置される。
【0037】
図12は、発明の実施例に係る照明モジュールにおいて発光素子が回路基板に配置されたモジュールの例であり、
図13は、
図12の他側から見たモジュールの図面である。
【0038】
図12及び
図13を参照すると、発光素子101、102は、キャビティ20を有する本体10、前記キャビティ20内に複数のリードフレーム30、40、及び前記複数のリードフレーム30、40のうち少なくとも1つの上に配置された1つまたは複数の発光チップ71を含む。このような発光素子101、102は、上記実施例に開示された発光素子の一例であり、側面発光型パッケージとして具現されてもよい。前記発光素子101、102は、第2方向Xの長さ(または長辺の長さ)が第2方向Yの幅より3倍以上、例えば4倍以上を有することができる。前記第1方向の長さは、2.5mm以上、例えば2.7mm~6mmの範囲または2.5mm~3.2mmの範囲を有することができる。前記発光素子101、102は、第1方向Xの長さを長く提供することで、第1方向Xに前記発光素子101、102の個数を減らすことができる。前記発光素子101、102は、厚さを相対的に薄く提供することができ、前記発光素子101、102を有する照明装置の厚さを減らすことができる。前記発光素子101、102の厚さは、2mm以下、例えば1.5mm以下または0.6mm~1mmの範囲を有することができる。前記本体10は、キャビティ20を備え、第1方向Xの長さが前記本体10の厚さに比べて3倍以上を有することができ、第1方向Xの光の指向角を広めることができる。前記本体10には、少なくとも1つまたは複数のリードフレーム30、40が配置される。前記キャビティ20の底部には、少なくとも1つまたは複数のリードフレーム30、40が配置される。前記前記本体10には、例えば第1リードフレーム30、及び第2リードフレーム40が結合される。前記本体10は、絶縁材質からなることができる。前記本体10は、反射材質からなることができる。前記本体10は、発光チップから放出された波長に対して、反射率が透過率より高い物質、例えば70%以上の反射率を有する材質からなることができる。前記本体10は、反射率が70%以上である場合、非透光性の材質または反射材質と定義することができる。前記本体10は、樹脂系の絶縁物質、例えばポリフタルアミド(PPA:Polyphthalamide)のような樹脂材質からなることができる。前記本体10は、シリコーン系またはエポキシ系またはプラスチック材質を含む熱硬化性樹脂または高耐熱性、高耐光性材質からなることができる。前記本体10は、白色系の樹脂を含む。前記本体10内には、酸無水物、酸化防止剤、離型剤、光反射材、無機充填材、硬化触媒、光安定剤、潤滑剤、二酸化チタンから選択的に添加されてもよい。前記本体10は、反射物質、例えば金属酸化物が添加された樹脂材質を含むことができ、前記金属酸化物は、TiO
2、SiO
2、Al
2O
3のうち少なくとも1つを含むことができる。このような本体10は、入射する光を効果的に反射することができる。別の例として、前記本体10は、透光性の樹脂物質または入射光の波長を変換する蛍光体を有する樹脂物質からなることができる。前記本体10の第1側面部15は、前記キャビティ20が配置される面であってもよく、光が出射する面であってもよい。前記本体10の第2側面部は、前記第1側面部15の反対側面または第2面であってもよい。
【0039】
前記第1リードフレーム30は、前記キャビティ20の底部に配置された第1リード部31、前記本体10の第3側面部11の第1外側領域に配置された第1ボンディング部32、前記本体10の第3側面部13の上に配置された第1放熱部33を含む。前記第1ボンディング部32は、前記本体10内で前記第1リード部31から折り曲げられて前記第3側面部11に突出し、前記第1放熱部33は、前記第1ボンディング部32から折り曲げられる。前記第3側面部13の第1外側領域は、前記本体10の第3側面部13に隣接した領域であってもよい。前記第2リードフレーム40は、前記キャビティ20の底部に配置された第2リード部41、前記本体10の第3側面部11の第2外側領域に配置された第2ボンディング部42、前記本体10の第4側面部14に配置された第2放熱部43を含む。前記第2ボンディング部42は、前記本体10内で前記第2リード部41から折り曲げられて、前記第2放熱部43は、前記第2ボンディング部42から折り曲げられる。前記第3側面部11の第2外側領域は、前記本体10の第4側面部14に隣接した領域であってもよい。前記第1及び第2リード部31、41の間の間隙部17は、前記本体10の材質からなることができ、前記キャビティ20の底部と同一水平面であるか突出してもよいが、これに限定されるものではない。別の例として、前記本体10内には、2つ以上のリードフレームが配置され、例えば3個のリードフレームが配置され、いずれか1つは放熱フレームまたは正極性のフレームであってもよく、他の2つは相互異なる負極性であってもよい。
【0040】
ここで、前記発光チップ71は、例えば第1リードフレーム30の第1リード部31の上に配置され、第1及び第2リード部31、41にワイヤ72、73で連結されるか、第1リード部31に接着剤で連結され、第2リード部41にワイヤで連結される。このような発光チップ71は、横型チップ、縦型チップ、ビア構造を有するチップであってもよい。前記発光チップ71は、フリップチップ方式で搭載されてもよい。前記発光チップ71は、紫外線ないし可視光線の波長範囲内で選択的に発光することができる。前記発光チップ71は、例えば紫外線または青色ピーク波長を発光することができる。前記発光チップ71は、II‐VI族化合物及びIII‐V族化合物のうち少なくとも1つを含むことができる。前記発光チップ71は、例えばGaN、AlGaN、InGaN、AlInGaN、GaP、AlN、GaAs、AlGaAs、InP及びこれらの混合物からなった群から選択される化合物からなることができる。前記発光チップ71は、複数個が直列連結されるか、複数個が並列連結されてもよい。実施例に係る発光素子101、102のキャビティ20内に配置された発光チップ71は、1つまたは複数配置されてもよい。前記発光チップ71は、例えば赤色LEDチップ、青色LEDチップ、緑色LEDチップ、黄緑(yellow green)LEDチップから選択することができる。
【0041】
前記キャビティ20の内側面を見ると、前記キャビティ20の周りに配置された内側面は、リードフレーム30、40の上面の水平な直線に対して傾斜することができる。前記キャビティ20の内側面は、本体10の第1側面部15から垂直に段差をなした段付領域を備えることができる。前記段付領域は、本体10の第1側面部15と内側面の間に段差をなすように配置される。前記段付領域は、前記キャビティ20を通じて放出された光の指向特性を制御することができる。前記本体11のキャビティ20には、モールディング部材81が配置され、前記モールディング部材81は、シリコーンまたはエポキシのような透光性樹脂を含み、単層または多層で形成されてもよい。前記モールディング部材81または前記発光チップ71の上には、放出される光の波長を変化するための蛍光体を含むことができ、前記蛍光体は、発光チップ71から放出される光の一部を励起させて異なる波長の光として放出することになる。前記蛍光体は、量子ドット、YAG、TAG、Silicate、Nitride、Oxy-nitride系物質から選択して形成することができる。前記蛍光体は、赤色蛍光体、黄色蛍光体、緑色蛍光体のうち少なくとも1つを含むことができるが、これに限定されるものではない。前記モールディング部材81の表面は、フラット状、凹状、凸状等を有することができるが、これに限定されるものではない。別の例として、前記キャビティ20の上に蛍光体を有する透光性フィルムが配置されるが、これに限定されるものではない。前記本体10の上部にはレンズがさらに形成され、前記レンズは、凹または/及び凸レンズの構造を含むことができ、発光素子101、102から放出される光の配光(light distribution)を調節することができる。前記本体10またはいずれか1つのリードフレーム上には受光素子、保護素子等の半導体素子が搭載され、前記保護素子は、サイリスタ、ツェナーダイオードまたはTVS(Transient voltage suppression)で具現することができ、前記ツェナーダイオードは、前記発光チップをESD(electro static discharge)から保護することになる。
【0042】
図13を参照すると、第1基板210の上に少なくとも1つまたは複数個の発光素子101、102が配置され、前記発光素子101、102の下部周りに保護層または/及び第2反射部材230が配置される。前記発光素子101、102は、実施例に開示された発光素子の一例として、中心軸Y0方向に光を放出し、上記に開示された照明装置に適用可能である。前記発光素子101、102の第1及び第2リード部33、43は、前記第1基板210の電極パターン213、215に伝導性接着部材217、219であるソルダまたは伝導性テープでボンディングされる。
【0043】
発明の実施例に係る照明モジュールは、
図14のようにランプに適用可能である。前記ランプは、車両用ランプの例として、ヘッドランプ、車幅灯、サイドミラー灯、フォグランプ、尾灯(Tail lamp)、制動灯、昼間走行灯、車両室内照明、ドアスカッフ(door scarf)、リアコンビネーションランプまたはバックアップランプに適用可能である。
図14を参照すると、ランプは、インナーレンズ(Inner lens)502を有するハウジング503内部に、上記に開示された照明モジュール200が結合される。前記照明モジュール200の厚さは、前記ハウジング503の内部幅に挿入できる程度である。前記インナーレンズ502の出射部515の幅Z3は、前記照明モジュール200の厚さと同一または2倍以下であってもよく、光度の低下を防止することができる。前記インナーレンズ502は、前記照明モジュール200の第1面から所定距離、例えば10mm以上離隔することができる。前記インナーレンズ502の出射側には、アウターレンズ501が配置される。このような照明モジュール200を有するランプは一例であり、他のランプにフレキシブル性を有する構造、例えば側面視曲面または曲線型構造として適用することができる。
【0044】
図15は、実施例に係る照明モジュールが適用された車両ランプが適用された車両の平面図であり、
図16は、実施例に開示された照明モジュールまたは照明装置を有する車両ランプを示した図面である。
図15及び
図16を参照すると、車両900において、尾灯800は、第1ランプユニット812、第2ランプユニット814、第3ランプユニット816、及びハウジング810を含むことができる。ここで、第1ランプユニット812は、方向指示灯の役割をするための光源であってもよく、第2ランプユニット814は、車幅灯の役割をするための光源であってもよく、第3ランプユニット816は、制動灯の役割をするための光源であってもよいが、これに限定されるものではない。前記第1~第3ランプユニット812、814、816のうち少なくとも1つまたは全ては、実施例に開示された照明装置またはモジュールを含むことができる。前記ハウジング810は、第1~第3ランプユニット812、814、816を収納し、透光性材質からなることができる。この時、ハウジング810は、車両本体のデザインに応じて屈曲を有することができ、第1~第3ランプユニット812、814、816は、ハウジング810の形状に応じて曲面を有する面光源を具現することができる。このような車両ランプは、前記ランプユニットが車両の尾灯、制動灯や、ターンシグナルランプに適用される場合、車両のターンシグナルランプに適用することができる。