(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-08
(45)【発行日】2024-10-17
(54)【発明の名称】タッチ表示装置及びタッチセンシング方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/041 20060101AFI20241009BHJP
G06F 3/044 20060101ALI20241009BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20241009BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20241009BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20241009BHJP
G09G 3/3233 20160101ALI20241009BHJP
H05B 33/22 20060101ALI20241009BHJP
H10K 50/115 20230101ALI20241009BHJP
H10K 59/10 20230101ALI20241009BHJP
H10K 59/40 20230101ALI20241009BHJP
H10K 50/81 20230101ALI20241009BHJP
H10K 50/82 20230101ALI20241009BHJP
H05B 33/14 20060101ALI20241009BHJP
H05B 33/02 20060101ALI20241009BHJP
【FI】
G06F3/041 522
G06F3/041 510
G06F3/044 124
G06F3/041 400
G09F9/00 366A
G09F9/30 338
G09F9/30 330
G09G3/20 691D
G09G3/3233
G09G3/20 621M
G09G3/20 680G
H05B33/22 Z
H10K50/115
H10K59/10
H10K59/40
H10K50/81
H10K50/82
H05B33/14 Z
H05B33/02
(21)【出願番号】P 2023189739
(22)【出願日】2023-11-07
【審査請求日】2023-11-07
(31)【優先権主張番号】10-2022-0147361
(32)【優先日】2022-11-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】リー,フィドゥク
(72)【発明者】
【氏名】キム, ジュホン
【審査官】槙 俊秋
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-104582(JP,A)
【文献】特開2018-206390(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2022/0336784(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0097108(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0278455(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0185193(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第102207797(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第106997894(CN,A)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0080967(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0101255(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01-3/044
G09F 9/00-9/30
G09G 3/00-3/38
H05B 33/00-33/28
H10K 50/00-59/95
H04K 50/81-50/115
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のピクセル領域に含まれ、第1の発光素子及び第1のスキャントランジスタを含む第1のサブピクセル;
前記第1のピクセル領域と列方向に隣接する第2のピクセル領域に含まれ、第2の発光素子及び第2のスキャントランジスタを含む第2のサブピクセル;
前記第1のピクセル領域と行方向に隣接する第1のタッチセンサ領域に配置された第1のタッチセンサ;
前記第2のピクセル領域と前記行方向に隣接する第2のタッチセンサ領域に配置された第2のタッチセンサ;
前記第1のタッチセンサ及び前記第2のタッチセンサと電気的に接続され、前記列方向に延びる第1のタッチライン;
前記第1のタッチラインに隣接して配置され、前記列方向に延びる第1のセンシングライン;
前記第1のセンシングラインと前記第1のタッチセンサとの間の電気的な接続を制御する第1のセンシングトランジスタ;
前記第1のセンシングラインと前記第2のタッチセンサとの間の電気的な接続を制御する第2のセンシングトランジスタ;及び
前記第1のタッチセンサ及び前記第2のタッチセンサを、前記第1のタッチラインと電気的に接続するための共通タッチブリッジを含
み、
前記共通タッチブリッジは、
前記第1のタッチラインと電気的に接続され、前記第1のタッチセンサと、前記第2のタッチセンサとの間に配置され、前記行方向に延びる第1の横共通タッチブリッジライン;及び
前記第1のタッチセンサと前記第2のタッチセンサとを、前記第1の横共通タッチブリッジラインと接続し、前記第1の横共通タッチブリッジラインと交差する第1の縦共通タッチブリッジラインを含む
、タッチ表示装置。
【請求項2】
前記第1のスキャントランジスタのゲートノードと、前記第1のセンシングトランジスタのゲートノードとに電気的に接続された第1のスキャンゲートライン;及び
前記第2のスキャントランジスタのゲートノードと、前記第2のセンシングトランジスタのゲートノードとに電気的に接続された第2のスキャンゲートラインをさらに含む、請求項1に記載のタッチ表示装置。
【請求項3】
前記第1のタッチラインと電気的に分離されたダミータッチブリッジラインをさらに含む、請求項1に記載のタッチ表示装置。
【請求項4】
前記第2のピクセル領域と列方向に隣接する第3のピクセル領域に含まれ、第3の発光素子及び第3のスキャントランジスタを含む第3のサブピクセル;
前記第3のピクセル領域と前記行方向に隣接する第3のタッチセンサ領域に配置された第3のタッチセンサ;及び
前記第1のセンシングラインと、前記第3のタッチセンサとの間の電気的な接続を制御する第3のセンシングトランジスタをさらに含み、
前記共通タッチブリッジは、前記第1のタッチセンサ、前記第2のタッチセンサ、及び前記第3のタッチセンサを、前記第1のタッチラインと電気的に接続する、請求項1に記載のタッチ表示装置。
【請求項5】
前記共通タッチブリッジは、
前記第1のタッチセンサと前記第2のタッチセンサとを、前記第1のタッチラインと電気的に接続し、前記第1のタッチセンサと、前記第2のタッチセンサとの間に配置され、前記行方向に延びる第1の横共通タッチブリッジラインを含む、請求項1に記載のタッチ表示装置。
【請求項6】
前記共通タッチブリッジは、
前記第1の横共通タッチブリッジラインと、前記第1のタッチセンサとの間の第1の抵抗パターン;及び
前記第1の横共通タッチブリッジラインと、前記第2のタッチセンサとの間の第2の抵抗パターンをさらに含み、
前記第1の抵抗パターンは、前記第1の横共通タッチブリッジラインが延びる部分であるか、又は前記第1の横共通タッチブリッジラインと電気的に接続された別個のパターンであり、
前記第2の抵抗パターンは、前記第1の横共通タッチブリッジラインが延びる部分であるか、又は前記第1の横共通タッチブリッジラインと電気的に接続された別個のパターンである、請求項5に記載のタッチ表示装置。
【請求項7】
前記第2のタッチセンサと列方向に隣接し、前記第1の横共通タッチブリッジラインと平行に配置され、前記第1の横共通タッチブリッジラインと電気的に分離されたダミータッチブリッジラインをさらに含む、請求項5に記載のタッチ表示装置。
【請求項8】
前記共通タッチブリッジは、
前記第1の縦共通タッチブリッジラインと、前記第1のタッチセンサとの間の第1の抵抗パターン;及び
前記第1の縦共通タッチブリッジラインと、前記第2のタッチセンサとの間の第2の抵抗パターンをさらに含み、
前記第1の抵抗パターンは、前記第1の縦共通タッチブリッジラインが延びる部分であるか、又は前記第1の縦共通タッチブリッジラインと電気的に接続された別個のパターンであり、
前記第2の抵抗パターンは、前記第1の縦共通タッチブリッジラインが延びる部分であるか、又は前記第1の縦共通タッチブリッジラインと電気的に接続された別個のパターンである、請求項
1に記載のタッチ表示装置。
【請求項9】
前記第2のタッチセンサと列方向に隣接し、前記第1の横共通タッチブリッジラインと平行に配置され、前記第1の横共通タッチブリッジラインと電気的に分離されたダミータッチブリッジラインをさらに含む、請求項
1に記載のタッチ表示装置。
【請求項10】
前記第1の縦共通タッチブリッジラインの一部分は、前記第1のタッチセンサと重畳され、前記第1の縦共通タッチブリッジラインの他の部分は、前記第2のタッチセンサと重畳される、請求項
1に記載のタッチ表示装置。
【請求項11】
前記第1のセンシングトランジスタ及び前記第2のセンシングトランジスタが、ターンオフ状態のとき、前記第1の縦共通タッチブリッジラインには、電圧レベルが可変である信号が供給される、請求項
1に記載のタッチ表示装置。
【請求項12】
前記第1のタッチセンサ領域及び前記第2のタッチセンサ領域は、光の透過が可能な透過領域に含まれる、請求項1に記載のタッチ表示装置。
【請求項13】
前記第1のサブピクセル及び前記第2のサブピクセルに接続された第1のディスプレイ駆動ラインをさらに含み、
前記第1のディスプレイ駆動ラインは、前記第1のサブピクセルと前記第1のタッチセンサとの間と、前記第2のサブピクセルと前記第2のタッチセンサとの間とを通過し、且つ前記列方向に配置される、請求項1に記載のタッチ表示装置。
【請求項14】
前記第1のピクセル領域に配置される第1のディスプレイ共通電極;及び
前記第2のピクセル領域に配置される第2のディスプレイ共通電極を含み、
前記第1のディスプレイ駆動ラインは、前記第1のディスプレイ共通電極及び前記第2のディスプレイ共通電極と電気的に接続され、
前記第1のタッチセンサ及び前記第2のタッチセンサは、前記第1のディスプレイ共通電極及び前記第2のディスプレイ共通電極と同じ材料を含む、請求項
13に記載のタッチ表示装置。
【請求項15】
前記第1の発光素子及び前記第2の発光素子に含まれるか、又は前記第1の発光素子及び前記第2の発光素子の上部又は下部に配置される有機膜をさらに含む、請求項1に記載のタッチ表示装置。
【請求項16】
タッチ表示装置のディスプレイ期間は、前記第1のサブピクセルに、映像表示のための第1のデータ電圧が供給される第1期間と、前記第2のサブピクセルに、映像表示のための第2のデータ電圧が供給される第2期間とを含み、
前記第1期間中、前記第1のセンシングトランジスタは、前記第1のスキャントランジスタと共にターンオンされ、
前記第2期間中、前記第2のセンシングトランジスタは、前記第2のスキャントランジスタと共にターンオンされ、
前記ディスプレイ期間とは異なるタッチ期間中、前記第1のセンシングトランジスタ及び前記第2のセンシングトランジスタは、ターンオフされる、請求項1に記載のタッチ表示装置。
【請求項17】
前記ディスプレイ期間中、前記第1期間の間、前記第1のタッチセンサと前記第1のセンシングラインとは、電気的に接続され、前記第1のタッチラインに検査信号が供給され、前記第1のセンシングラインに電流が流れ、
前記ディスプレイ期間中、前記第2期間の間、前記第2のタッチセンサと前記第1のセンシングラインとは、電気的に接続され、前記第1のタッチラインに検査信号が供給され、前記第1のセンシングラインに電流が流れる、請求項
16に記載のタッチ表示装置。
【請求項18】
前記ディスプレイ期間中、前記第1期間の間、前記第1のタッチセンサと前記第1のセンシングラインとは、電気的に接続され、前記第1のセンシングラインに検査信号が供給され、前記第1のタッチラインに電流が流れ、
前記ディスプレイ期間中、前記第2期間の間、前記第2のタッチセンサと前記第1のセンシングラインとは、電気的に接続され、前記第1のセンシングラインに前記検査信号が供給され、前記第1のタッチラインに電流が流れる、請求項
16に記載のタッチ表示装置。
【請求項19】
第1のピクセル領域に含まれ、第1の発光素子及び第1のスキャントランジスタを含む第1のサブピクセル;
前記第1のピクセル領域と列方向に隣接する第2のピクセル領域に含まれ、第2の発光素子及び第2のスキャントランジスタを含む第2のサブピクセル;
前記第1のピクセル領域と行方向に隣接する第1のタッチセンサ領域に配置された第1のタッチセンサ;
前記第2のピクセル領域と前記行方向に隣接する第2のタッチセンサ領域に配置された第2のタッチセンサ;
前記第1のタッチセンサ及び前記第2のタッチセンサと電気的に接続され、前記列方向に延びる第1のタッチライン;
前記第1のタッチラインに隣接して配置され、前記列方向に延びる第1のセンシングライン;
前記第1のセンシングラインと前記第1のタッチセンサとの間の電気的な接続を制御する第1のセンシングトランジスタ;
前記第1のセンシングラインと前記第2のタッチセンサとの間の電気的な接続を制御する第2のセンシングトランジスタ;及び
前記第1のタッチセンサ及び前記第2のタッチセンサを、前記第1のタッチラインと電気的に接続するための共通タッチブリッジを含み、
前記共通タッチブリッジは、
前記第1のタッチラインと電気的に接続され、前記第1のタッチセンサと、前記第2のタッチセンサとの間に配置され、前記行方向に延びる第1の横共通タッチブリッジライン;及び
前記第1のタッチセンサと前記第2のタッチセンサとを、前記第1の横共通タッチブリッジラインと接続し、前記第1の横共通タッチブリッジラインと交差する第1の縦共通タッチブリッジラインを含む、タッチ表示装置のタッチセンシング方法であって、
前記第1のタッチセンサ領域の温度をセンシングして、温度センシング値を取得するか、又は前
記第1のタッチセンサを介して電流をセンシングして、電流センシング値を温度センシング値として取得するステップ;
タッチ期間中、前記第1のタッチセンサを介して、第1のタッチセンシング値を取得するステップ;
前記温度センシング値に基づいて、前記第1のタッチセンシング値を変更することによって、第2のタッチセンシング値を生成するステップ;及び
前記第2のタッチセンシング値に基づいて、タッチの有無又はタッチ位置を決定するステップを含む、タッチセンシング方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[1]本開示の実施形態は、タッチ表示装置及びタッチセンシング方法に関する。
【背景技術】
【0002】
[2]最近、表示装置の中では、ボタン、キーボード、マウスなどの通常の入力方式から脱皮し、ユーザーが簡単に情報やコマンドを、直感的かつ便利に入力できるようにするタッチベースの入力方式を提供するタッチ表示装置もある。
【0003】
[3]自発光ディスプレイの場合、表示パネルにタッチセンサを内蔵すると、表示パネルに存在するディスプレイ関連の電極や配線などの周辺の電気的なパターンによる寄生キャパシタンスが増加し、タッチ感度が低下する問題が発生する可能性がある。また、原因不明の現象により、寄生キャパシタンスが変化することで、タッチ感度が低下する問題が発生しているのが実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
[4]ディスプレイ技術分野及びタッチ技術分野では、タッチ感度を向上させるための様々な技術が開発されたにもかかわらず、原因が見当たらないタッチ感度の低下現象が発生してきた。
【0005】
[5]したがって、本明細書の発明者らは、長年の実験と分析を通じて、指などのタッチポインタによるタッチが終了した後にも、実際に存在しないゴーストタッチ(Ghost touch)が認識される現象を見出した。
【0006】
[6]また、本明細書の発明者らは、長い実験と分析により、イメージが変更した場合に、実際に存在しないゴーストタッチが認識される現象を見出した。
【0007】
[7]そして、本明細書の発明者らは、表示パネル内の有機物の特性により、タッチセンサにおいて寄生キャパシタンスの変化が発生することを、長年の実験と分析を通じて見出し、これが、指タッチ又はイメージ変更時に発生するゴーストタッチの原因であることを見出した。
【0008】
[8]従って、本開示の実施形態は、ゴーストタッチを除去することができるタッチ表示装置及びタッチセンシング方法を提供することができる。
【0009】
[9]本開示の実施形態は、指タッチが発生した後に、ゴーストタッチが認識されないようにするタッチ表示装置及びタッチセンシング方法を提供することができる。
【0010】
[10]本開示の実施形態は、イメージ変更時に、ゴーストタッチが認識されないようにするタッチ表示装置及びタッチセンシング方法を提供することができる。
【0011】
[11]本開示の実施形態は、タッチセンサ構造と組み合わせた形態の温度センサ構造を有するタッチ表示装置及びタッチセンシング方法を提供することができる。
【0012】
[12]本開示の実施形態は、温度を反映する電流をセンシングして、タッチセンシング値を補償することができるタッチ表示装置及びタッチセンシング方法を提供することができる。
【0013】
[13]本開示の実施形態は、タッチセンサ構造に関連して、寄生キャパシタンス及びロードを低減することができるタッチ表示装置を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0014】
[14]本開示の実施形態によるタッチ表示装置は、第1のピクセル領域に含まれ、第1の発光素子及び第1のスキャントランジスタを含む第1のサブピクセル、第1のピクセル領域と列方向に隣接する第2のピクセル領域に含まれ、第2の発光素子及び第2のスキャントランジスタを含む第2のサブピクセル、第1のピクセル領域と行方向に隣接する第1のタッチセンサ領域に配置された第1のタッチセンサ、第2のピクセル領域と行方向に隣接する第2のタッチセンサ領域に配置された第2のタッチセンサ、第1のタッチセンサ及び第2のタッチセンサと電気的に接続され、列方向に延びる第1のタッチライン、第1のタッチラインに隣接して配置され、列方向に延びる第1のセンシングライン、第1のセンシングラインと第1のタッチセンサとの間の電気的な接続を制御する第1のセンシングトランジスタ、第1のセンシングラインと第2のタッチセンサとの間の電気的な接続を制御する第2のセンシングトランジスタ、及び第1のタッチセンサ及び第2のタッチセンサを第1のタッチラインと電気的に接続するための共通タッチブリッジを含むことができる。
【0015】
[15]本開示の実施形態によるタッチ表示装置は、第1のスキャントランジスタのゲートノードと、第1のセンシングトランジスタのゲートノードとに電気的に接続された第1のスキャンゲートライン、及び第2のスキャントランジスタのゲートノードと第2のセンシングトランジスタのゲートノードとに電気的に接続された第2のスキャンゲートラインをさらに含むことができる。
【0016】
[16]本開示の実施形態によるタッチ表示装置では、共通タッチブリッジは、第1のタッチセンサと第2のタッチセンサとを、第1のタッチラインと電気的に接続し、第1のタッチセンサと第2のタッチセンサとの間に配置され、行方向に延びる第1の横共通タッチブリッジラインを含むことができる。
【0017】
[17]本開示の実施形態によるタッチ表示装置では、共通タッチブリッジは、第1の横共通タッチブリッジラインと、第1のタッチセンサとの間の第1の抵抗パターン、及び第1の横共通タッチブリッジラインと、第2のタッチセンサとの間の第2の抵抗パターンをさらに含むことができる。
【0018】
[18]第1の抵抗パターンは、第1の横共通タッチブリッジラインが延びる部分であってもよく、第1の横共通タッチブリッジラインと電気的に接続された別個のパターンであってもよい。第2の抵抗パターンは、第1の横共通タッチブリッジラインが延びる部分であってもよく、第1の横共通タッチブリッジラインと電気的に接続された別個のパターンであってもよい。
【0019】
[19]本開示の実施形態によるタッチ表示装置は、第2のタッチセンサと列方向に隣接し、第1の横共通タッチブリッジラインと平行に配置され、第1の横共通タッチブリッジラインと電気的に分離されたダミータッチブリッジラインをさらに含むことができる。
【0020】
[20]本開示の実施形態によるタッチ表示装置では、共通タッチブリッジは、第1のタッチラインと電気的に接続され、第1のタッチセンサと第2のタッチセンサとの間に配置され、行方向に延びる第1の横共通タッチブリッジライン、及び第1のタッチセンサと第2のタッチセンサとを、第1の横共通タッチブリッジラインと接続し、第1の横共通タッチブリッジラインと交差する第1の縦共通タッチブリッジラインを含むことができる。
【0021】
[21]本開示の実施形態によるタッチ表示装置では、共通タッチブリッジは、第1の縦共通タッチブリッジラインと、第1のタッチセンサとの間の第1の抵抗パターン、及び第1の縦共通タッチブリッジラインと、第2のタッチセンサとの間の第2の抵抗パターンをさらに含むことができる。
【0022】
[22]第1の抵抗パターンは、第1の縦共通タッチブリッジラインが延びる部分であってもよく、第1の縦共通タッチブリッジラインと電気的に接続された別個のパターンであってもよい。第2の抵抗パターンは、第1の縦共通タッチブリッジラインが延びる部分であってもよく、第1の縦共通タッチブリッジラインと電気的に接続された別個のパターンであってもよい。
【0023】
[23]本開示の実施形態によるタッチ表示装置は、第2のタッチセンサと列方向に隣接し、第1の横共通タッチブリッジラインと平行に配置され、第1の横共通タッチブリッジラインと電気的に分離されたダミータッチブリッジラインをさらに含むことができる。
【0024】
[24]本開示の実施形態によるタッチ表示装置において、第1の縦共通タッチブリッジラインの一部は、第1のタッチセンサと重なり、第1の縦共通タッチブリッジラインの他の部分は、第2のタッチセンサと重なり得る。
【0025】
[25]第1のセンシングトランジスタ及び第2のセンシングトランジスタが、ターンオフ状態のとき、第1の縦共通タッチブリッジラインには、電圧レベルが可変される信号が供給され得る。
【0026】
[26]本開示の実施形態によるタッチ表示装置のタッチセンシング方法は、第1のタッチセンサ領域の温度をセンシングして、温度センシング値を取得するか、又は第1のタッチセンサ領域に配置された第1のタッチセンサを介して、電流をセンシングして、電流センシング値を温度センシング値として取得するステップ、タッチ期間中、第1のタッチセンサを介して、第1のタッチセンシング値を取得するステップ、温度センシング値に基づいて、第1のタッチセンシング値を変更することによって、第2のタッチセンシング値を生成するステップ、及び第2のタッチセンシング値に基づいて、タッチの有無又はタッチ位置を決定するステップを含むことができる。
【発明の効果】
【0027】
[27]本開示の実施形態によれば、ゴーストタッチを除去することができるタッチ表示装置及びタッチセンシング方法を提供することができる。
【0028】
[28]本開示の実施形態によれば、指タッチが発生した後に、ゴーストタッチが認識されないようにするタッチ表示装置及びタッチセンシング方法を提供することができる。
【0029】
[29]本開示の実施形態によれば、イメージの変更時に、ゴーストタッチが認識されないようにするタッチ表示装置及びタッチセンシング方法を提供することができる。
【0030】
[30]本開示の実施形態によれば、タッチセンサ構造と組み合わせた形態の温度センサ構造を有するタッチ表示装置及びタッチセンシング方法を提供することができる。
【0031】
[31]本開示の実施形態によれば、温度を反映する電流をセンシングすることで、タッチセンシング値を補償することができるタッチ表示装置及びタッチセンシング方法を提供することができる。
【0032】
[32]本開示の実施形態によれば、タッチセンサ構造に関連して、寄生キャパシタンス及びロードを低減することができる共有タッチブリッジ構造を有するタッチ表示装置を提供することができる。
【0033】
[33]本開示の実施形態によれば、画面内の特定領域(例えば、特定の横領域)が異常に見える現象を防止することができるダミータッチブリッジ構造を有するタッチ表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
[34]
【
図1】本開示の実施形態によるタッチ表示装置のシステム構成図である。
【
図2】本開示の実施形態によるタッチ表示装置の表示パネルの概略的な構造を示す。
【
図3】本開示の実施形態によるタッチ表示装置のタッチセンシングシステムを簡略に示す。
【
図4】本開示の実施形態によるタッチ表示装置のタッチ駆動回路を示す。
【
図5】本開示の実施形態によるタッチ表示装置において、タッチポインタによる温度ドリフト(Thermal drift)の発生時、タッチ感度の変化を説明するための図である。
【
図6a】本開示の実施形態によるタッチ表示装置において、指タッチによって引き起こされるタッチ感度の変化を説明するための図である。
【
図6b】本開示の実施形態によるタッチ表示装置において、イメージ変化によるタッチ感度の変化を説明するための図である。
【
図7】本開示の実施形態によるタッチ表示装置において、表示パネルの温度変化に応じたタッチ感度の変化を補償するためのタッチセンサの構成を示す。
【
図8】
図7の第1のタッチセンサ単位領域をより詳細に示す。
【
図9】本開示の実施形態によるタッチ表示装置の駆動タイミングを示す。
【
図10】本開示の実施形態によるタッチ表示装置において、温度センシングが進まれるディスプレイ期間中の第1のタッチセンサ単位領域を示す図である。
【
図11】本開示の実施形態によるタッチ表示装置において、タッチ期間中の第1のタッチセンサ単位領域を示す図である。
【
図12】本開示の実施形態によるタッチ表示装置において、温度センシングが進まれるディスプレイ期間中の2つのタッチセンサ単位領域を示す図である。
【
図13】本開示の実施形態によるタッチ表示装置において、複数のタッチセンサに対して温度センシングを同時に行うための構造を示す。
【
図14】本開示の実施形態によるタッチ表示装置において、温度変化に応じたタッチ感度変化の補償処理を示す。
【
図15】本開示の実施形態によるタッチ表示装置において、温度センシングが進まれるディスプレイ期間中の第1のタッチセンサ単位領域を示す図である。
【
図16】本開示の実施形態によるタッチ表示装置において、タッチ期間中の第1のタッチセンサ単位領域を示す図である。
【
図17】本開示の実施形態によるタッチ表示装置のタッチセンシング方法のフローチャートである。
【
図18a】本開示の実施形態によるタッチ表示装置の指タッチによる温度変化に応じたタッチ感度変化の補償処理を説明するためのタッチ感度グラフである。
【
図18b】本開示の実施形態によるタッチ表示装置のイメージ変化による温度変化に応じたタッチ感度変化の補償処理を説明するためのタッチ感度グラフである。
【
図19】本開示の実施形態によるタッチ表示装置において、第1の共有タッチブリッジ構造を示す。
【
図20】
図19の第1の共有タッチブリッジ構造が適用された2つのタッチセンサ単位領域の平面図である。
【
図21】
図19の第1の共有タッチブリッジ構造が適用された3つのタッチセンサ単位領域の平面図である。
【
図22】本開示の実施形態によるタッチ表示装置において、第2の共有タッチブリッジ構造を示す。
【
図23】
図22の第2の共有タッチブリッジ構造が適用された2つのタッチセンサ単位領域の平面図である。
【
図24】
図22の第2の共有タッチブリッジ構造が適用された3つのタッチセンサ単位領域の平面図である。
【
図25】第1の縦共通タッチブリッジラインとタッチセンサとの間の駆動同期化を示す。
【
図26】
図22~
図24の第2の共有タッチブリッジ構造が適用された第1のタッチ電極領域を簡略に示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
[35]以下、本開示の一部の実施形態を、例示的な図面を参照して詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付け加えるにおいて、同一の構成要素については、たとえ他の図面上に表示されていても、可能な限り同一の符号を付することがある。なお、本開示を説明するに当たって、関連する公知の構成又は機能の具体的な説明が、本開示の要旨を曖昧にすることがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本明細書上で言及した「含む」、「有する」、「からなる」などが使用される場合、「~のみ」が使用されない限り、他の部分が追加されてもよい。構成要素を単数として表現した場合に、特に明示的な記載事項のない限り、複数を含む場合を含むことができる。
【0036】
[36]また、本開示の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。これらの用語は、その構成要素を、他の構成要素と区別するためのものであるだけで、その用語によって当該構成要素の本質、順番、順序又は数などが限定されない。
【0037】
[37]構成要素の位置関係についての説明において、2つ以上の構成要素が、「連結」、「結合」又は「接続」されると記載されている場合、2つ以上の構成要素が、直接「連結」、「結合」又は「接続」され得るが、2つ以上の構成要素と他の構成要素とが、さらに「介在」され、「連結」、「結合」又は「接続」されることも可能であることを理解されたい。ここで、他の構成要素は、互いに「連結」、「結合」又は「接続」される2つ以上の構成要素のうち1つ以上に含まれてもよい。
【0038】
[38]構成要素や、動作方法や作製方法などに関する時間的流れの関係の説明において、例えば、「~後に」、「~に続いて」、「~次に」、「~前に」などで、時間的先後関係又は流れ的前後関係が説明される場合、「直ちに」又は「直接」が使用されていない限り、連続的でない場合も含み得る。
【0039】
[39]一方、構成要素に関する数値又はその対応情報(例えば、レベルなど)が言及されている場合、別途の明示的な記載がなくても、数値又はその対応情報は、各種要因(例えば、工程上の要因、内部又は外部の衝撃、ノイズなど)によって発生できる誤差の範囲を含むと解釈され得る。
【0040】
[40]以下、添付の図面を参照して、本開示の様々な実施形態を詳細に説明する。
【0041】
[41]
図1は、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100のシステム構成図である。
【0042】
[42]
図1を参照すると、タッチ表示装置100は、映像表示のための構成要素として、表示パネル110及びディスプレイ駆動回路を含むことができる。
【0043】
[43]ディスプレイ駆動回路は、表示パネル110を駆動するための回路であって、データ駆動回路120、ゲート駆動回路130、及びディスプレイコントローラ140などを含むことができる。
【0044】
[44]表示パネル110は、映像が表示される表示領域DAと、映像が表示されない非表示領域NDAとを含むことができる。非表示領域NDAは、表示領域DAの外郭領域であってもよく、ベゼル(Bezel)領域とも言える。非表示領域NDAの全部又は一部は、タッチ表示装置100の前面から見える領域であってもよく、曲げられてタッチ表示装置100の前面から見えない領域であってもよい。
【0045】
[45]表示パネル110は、複数のサブピクセルSPを含むことができる。また、表示パネル110は、複数のサブピクセルSPを駆動するために、様々な種類の信号配線をさらに含むことができる。
【0046】
[46]本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、液晶表示装置などであってもよく、表示パネル110が自体的に発光する自発光表示装置であってもよい。本開示の実施形態によるタッチ表示装置100が、自発光表示装置である場合、複数のサブピクセルSPのそれぞれは、発光素子を含むことができる。
【0047】
[47]例えば、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、発光素子が有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diode)で具現された有機発光表示装置であり得る。別の例として、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、発光素子が無機物ベースの発光ダイオードで具現された無機発光表示装置であり得る。さらに別の例として、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、発光素子が自ら光を発する半導体結晶である量子ドット(Quantum Dot)で具現された量子ドット表示装置であり得る。
【0048】
[48]タッチ表示装置100のタイプによって、複数のサブピクセルSPのそれぞれの構造が変わり得る。例えば、タッチ表示装置100が、サブピクセルSPの光を自ら出す自発光表示装置の場合、各サブピクセルSPは、自ら光を出す発光素子、1つ以上のトランジスタ、及び1つ以上のキャパシタを含むことができる。
【0049】
[49]例えば、いくつかの種類の信号配線は、データ信号(データ電圧又は映像信号ともいう)を伝達する複数のデータラインDL、及び、ゲート信号(スキャン信号ともいう)を伝達する複数のゲートラインGLなどを含むことができる。
【0050】
[50]複数のデータラインDLと複数のゲートラインGLとは、互いに交差することができる。複数のデータラインDLのそれぞれは、第1方向に延びながら配置されることができる。複数のゲートラインGLの各々は、第2方向に延びながら配置されることができる。
【0051】
[51]ここで、第1方向は、列(Column)方向であり、第2方向は、行(Row)方向であり得る。又は、第1方向は、行方向であってもよく、第2方向は、列方向であってもよい。
【0052】
[52]データ駆動回路120は、複数のデータラインDLを駆動するための回路であり、複数のデータラインDLに、データ信号を出力することができる。ゲート駆動回路130は、複数のゲートラインGLを駆動するための回路であり、複数のゲートラインGLに、ゲート信号を出力することができる。ディスプレイコントローラ140は、データ駆動回路120及びゲート駆動回路130を制御するための装置であって、複数のデータラインDLに対する駆動タイミングと、複数のゲートラインGLに対する駆動タイミングとを制御することができる。
【0053】
[53]ディスプレイコントローラ140は、データ駆動回路120を制御するために、データ駆動制御信号をデータ駆動回路120に供給し、ゲート駆動回路130を制御するために、ゲート駆動制御信号をゲート駆動回路130に供給することができる。
【0054】
[54]データ駆動回路120は、ディスプレイコントローラ140の駆動タイミング制御に従って、複数のデータラインDLにデータ信号を供給することができる。データ駆動回路120は、ディスプレイコントローラ140からデジタル形式の映像データを受信し、受信した映像データをアナログ形式のデータ信号に変換して、複数のデータラインDLに出力することができる。
【0055】
[55]ゲート駆動回路130は、ディスプレイコントローラ140のタイミング制御に従って、複数のゲートラインGLにゲート信号を供給することができる。ゲート駆動回路130は、各種ゲート駆動制御信号(例えば、スタート信号、リセット信号など)とともに、ターンオンレベル電圧に対応する第1のゲート電圧及びターンオフレベル電圧に対応する第2のゲート電圧を供給されることによって、ゲート信号を生成し、生成されたゲート信号を、複数のゲートラインGLに供給することができる。
【0056】
[56]例えば、データ駆動回路120は、テープオートメチドボンディング(TAB:Tape Automated Bonding)方式で表示パネル110と連結されるか、チップオンガラス(COG:Chip On Glass)又はチップオンパネル(COP:Chip On Panel)方式で、表示パネル110のボンディングパッドに連結されるか、チップオンフィルム(COF:Chip On Film)方式で具現されて、表示パネル110と連結され得る。
【0057】
[57]ゲート駆動回路130は、テープオートメチドボンディング(TAB)方式で表示パネル110と連結されるか、チップオンガラス(COG)又はチップオンパネル(COP)方式で、表示パネル110のボンディングパッド(Bonding Pad)に連結されるか、チップオンフィルム(COF)方式に従って、表示パネル110と連結され得る。あるいは、ゲート駆動回路130は、ゲートインパネル(GIP:Gate In Panel)タイプで、表示パネル110の非表示領域NDAに形成されてもよい。ゲート駆動回路130は、基板上に配置されてもよく、基板に連結されてもよい。すなわち、ゲート駆動回路130は、GIPタイプの場合、基板の非表示領域NDAに配置することができる。ゲート駆動回路130は、チップオンガラス(COG)タイプ、チップオンフィルム(COF)タイプなどであれば、基板に連結することができる。
【0058】
[58]一方、データ駆動回路120及びゲート駆動回路130のうち少なくとも1つの駆動回路は、表示パネル110の表示領域DAに配置されてもよい。例えば、データ駆動回路120及びゲート駆動回路130のうち少なくとも1つの駆動回路は、サブピクセルSPと重ならないように配置されてもよく、サブピクセルSPと一部又は全部が重なるように配置されてもよい。
【0059】
[59]データ駆動回路120は、表示パネル110の一側(例えば、上側又は下側)に接続されてもよい。駆動方式、パネル設計方式等に応じて、データ駆動回路120は、表示パネル110の両側(例えば、上側と下側)の両方に接続されても、表示パネル110の4側面のうち2つ以上の側面に接続されてもよい。
【0060】
[60]ゲート駆動回路130は、表示パネル110の一側(例えば、左側又は右側)に接続されてもよい。駆動方式、パネル設計方式等に応じて、ゲート駆動回路130は、表示パネル110の両側(例えば、左側と右側)に接続されても、表示パネル110の4側面のうち2つ以上の側面に接続されてもよい。
【0061】
[61]ディスプレイコントローラ140は、データ駆動回路120とは別個の部品として具現されてもよく、又はデータ駆動回路120と統合して、集積回路として具現されてもよい。
【0062】
[62]ディスプレイコントローラ240は、通常のディスプレイ技術で使用されるタイミングコントローラ(Timing Controller)であってもよく、タイミングコントローラを含めて、他の制御機能をさらに実行できる制御装置であってもよく、又はタイミングコントローラとは異なる制御装置であってもよく、又は制御装置内の回路であってもよい。ディスプレイコントローラ140は、IC(Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又はプロセッサ(Processor)などの様々な回路や電子部品として実現することができる。
【0063】
[63]ディスプレイコントローラ140は、プリント回路基板、フレキシブルプリント回路などに実装され、プリント回路基板、フレキシブルプリント回路などを介して、データ駆動回路120及びゲート駆動回路130と電気的に接続することができる。
【0064】
[64]ディスプレイコントローラ140は、所定の1つ以上のインタフェースに従って、データ駆動回路120と信号を送受信することができる。ここで、例えば、インタフェースは、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)インタフェース、EPI(Embedded Clock Point-Point Interface)、SPI(Serial Peripheral Interface)などを含むことができる。
【0065】
[65]本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、映像表示機能だけでなく、タッチセンシング機能をさらに提供するために、タッチパネルと、タッチパネルをセンシングして、指やペンなどのタッチオブジェクトによって、タッチが発生したかを検出したり、タッチ位置を検出するタッチセンシング回路150を含むことができる。
【0066】
[66]タッチセンシング回路150は、タッチパネルを駆動しセンシングして、タッチセンシングデータを生成し出力するタッチ駆動回路160と、タッチセンシングデータを用いて、タッチ発生を感知したり、タッチ位置を検出できるタッチコントローラ170などを含むことができる。
【0067】
[67]タッチパネルは、タッチセンサ(Touch Sensor)として、複数のタッチ電極を含むことができる。タッチパネルは、複数のタッチ電極と、タッチ駆動回路160とを電気的に接続するための複数のタッチラインをさらに含むことができる。タッチパネル又はタッチ電極は、タッチセンサともいう。
【0068】
[68]タッチパネルは、表示パネル110の外部に存在してもよく、表示パネル110の内部に存在してもよい。タッチパネルが、表示パネル110の外部に存在する場合、タッチパネルは、外装型と呼ばれる。タッチパネルが外装型の場合、タッチパネルと表示パネル110とは、別々に作製されて、組み立て過程で結合することができる。外装型のタッチパネルは、基板及び基板上の複数のタッチ電極などを含むことができる。タッチパネルが表示パネル110の内部に存在する場合、タッチパネルは、内蔵型と呼ばれる。タッチパネルが内蔵型の場合、表示パネル110の作製過程中に、タッチパネルを表示パネル110内に形成することができる。
【0069】
[69]タッチ駆動回路160は、複数のタッチ電極のうち少なくとも1つに、タッチ駆動信号を供給し、複数のタッチ電極のうち少なくとも1つをセンシングして、タッチセンシングデータを生成することができる。
【0070】
[70]タッチセンシング回路150は、セルフキャパシタンス(Self‐Capacitance)センシング方式、又は、ミューチュアルキャパシタンス(Mutual‐Capacitance)センシング方式で、タッチセンシングを行うことができる。
【0071】
[71]タッチセンシング回路150が、セルフキャパシタンスセンシング方式でタッチセンシングを行う場合、タッチセンシング回路150は、各タッチ電極とタッチオブジェクト(例えば、指、ペンなど)との間のキャパシタンスに基づいて、タッチセンシングを行うことができる。
【0072】
[72]セルフキャパシタンスセンシング方式によれば、複数のタッチ電極のそれぞれは、駆動タッチ電極の役割も、センシングタッチ電極の役割も果たすことができる。タッチ駆動回路160は、複数のタッチ電極の全部又は一部を駆動し、複数のタッチ電極の全部又は一部をセンシングすることができる。
【0073】
[73]タッチセンシング回路150が、ミューチュアルキャパシタンスセンシング方式でタッチセンシングを行う場合、タッチセンシング回路150は、タッチ電極間のキャパシタンスに基づいて、タッチセンシングを行うことができる。
【0074】
[74]ミューチュアルキャパシタンスセンシング方式によれば、複数のタッチ電極は、駆動タッチ電極とセンシングタッチ電極とに分けられる。タッチ駆動回路160は、駆動タッチ電極を駆動し、センシングタッチ電極をセンシングすることができる。
【0075】
[75]前述のように、タッチセンシング回路150は、セルフキャパシタンスセンシング方式及び/又はミューチュアルキャパシタンスセンシング方式で、タッチセンシングを実行することができる。しかしながら、以下では、説明の便宜のために、タッチセンシング回路150が、セルフキャパシタンスセンシング方式でタッチセンシングを実行すると仮定する。
【0076】
[76]タッチセンシング回路150に含まれるタッチ駆動回路160と、タッチコントローラ170とは、別々の装置として実現されてもよく、1つの装置として実現されてもよい。
【0077】
[77]また、タッチ駆動回路160とデータ駆動回路120とは、別々の装置として実現されてもよく、1つの装置として実現されてもよい。
【0078】
[78]タッチ表示装置100は、ディスプレイ駆動回路及び/又はタッチセンシング回路150に、各種電源を供給する電源供給回路などをさらに含むことができる。
【0079】
[79]本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、スマートフォン、タブレットなどのモバイル端末であっても、多様なサイズのモニタやテレビ(TV)などであってもよく、これに限定されず、情報や映像を表出することができる多様なタイプ、多様なサイズのディスプレイであり得る。
【0080】
[80]
図2は、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100の表示パネル110の概略的な構造を示す。
【0081】
[81]
図2を参照すると、表示パネル110は、基板SUB上に形成された複数のサブピクセルSPを含むことができる。複数のサブピクセルSPのそれぞれは、発光素子ED、発光素子EDを駆動するための駆動トランジスタDRT、駆動トランジスタDRTの第1のノードN1に、データ電圧Vdataを伝達するためのスキャントランジスタSCTと、1フレームの間、一定の電圧を維持するためのストレージキャパシタCstなどを含むことができる。
【0082】
[82]駆動トランジスタDRTは、データ電圧Vdataが印加され得る第1のノードN1、発光素子EDと電気的に接続される第2のノードN2及び第1の駆動電源ラインDVLから第1の駆動電源信号EVDDが印加される第3のノードN3を含むことができる。駆動トランジスタDRTにおいて、第1のノードN1は、ゲートノードであり、第2のノードN2は、ソースノード又はドレインノードであり、第3のノードN3は、ドレインノード又はソースノードであり得る。
【0083】
[83]発光素子EDは、第1の電極E1、発光層EL及び第2の電極E2を含むことができる。
【0084】
[84]例えば、第1の電極E1は、各サブピクセルSPごとに配置され、各サブピクセルSPの駆動トランジスタDRTの第2のノードN2と電気的に接続され得る。第2の電極E2は、複数のサブピクセルSPに共通に配置され、第2の駆動電源信号EVSSが印加され得る。第1の電極E1は、ピクセル電極と呼ばれ、第2の電極E2は、共通電極と呼ばれる。
【0085】
[85]また、例えば、第1の電極E1は、アノード電極であり、第2の電極E2は、カソード電極であり得る。逆に、第1の電極E1は、カソード電極であり、第2の電極E2は、アノード電極であり得る。
【0086】
[86]表示パネル110は、第2の電極E2に第2の駆動電源信号EVSSを供給するための第2の駆動電源ラインVSLをさらに含むことができる。
【0087】
[87]以下では、説明の便宜のために、第1の電極E1は、ピクセル電極であり、アノード電極であると仮定し、第2の電極E2は、共通電極であり、カソード電極であると仮定する。
【0088】
[88]例えば、発光素子EDは、有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diode)、無機発光ダイオード、又は量子ドット発光素子などであってもよい。この場合、発光素子EDが有機発光ダイオードの場合、発光素子EDにおける発光層ELは、有機発光層として、有機物が含まれた有機膜OMLを含むことができる。
【0089】
[89]スキャントランジスタSCTは、駆動トランジスタDRTの第1のノードN1と該当データラインDLとの間に接続され、駆動トランジスタDRTの第1のノードN1の電圧状態を制御することができる。
【0090】
[90]スキャントランジスタSCTは、ゲートラインGLの一種である複数のスキャンゲートラインSCLのうち、当該スキャンゲートラインSCLから供給されるスキャンゲート信号SCANに応じて、駆動トランジスタDRTのゲートノードである第1のノードN1と、複数のデータラインDLのうち当該データラインDLとの間の接続を制御することができる。
【0091】
[91]スキャントランジスタSCTのドレインノード又はソースノードは、当該データラインDLに電気的に接続することができる。スキャントランジスタSCTのソースノード又はドレインノードは、駆動トランジスタDRTの第1のノードN1に電気的に接続されてもよい。スキャントランジスタSCTのゲートノードは、ゲートラインGLの一種であるスキャンゲートラインSCLと電気的に接続されて、スキャンゲート信号SCANを印加され得る。
【0092】
[92]スキャントランジスタSCTは、ターンオンレベル電圧のスキャンゲート信号SCANによってターンオンされ、当該データラインDLから供給されたデータ電圧Vdataを、駆動トランジスタDRTの第1のノードN1に伝達することができる。
【0093】
[93]スキャントランジスタSCTは、ターンオンレベル電圧のスキャンゲート信号SCANによってターンオンされ、ターンオフレベル電圧のスキャンゲート信号SCANによってターンオフされる。ここで、スキャントランジスタSCTがn型の場合、ターンオンレベル電圧は、ハイレベル電圧であり、ターンオフレベル電圧は、ローレベル電圧であってもよい。スキャントランジスタSCTがp型の場合、ターンオンレベル電圧は、ローレベル電圧であり、ターンオフレベル電圧は、ハイレベル電圧であってもよい。
【0094】
[94]ストレージキャパシタCstは、駆動トランジスタDRTの第1のノードN1と第2のノードN2との間に電気的に接続され得る。
【0095】
[95]ストレージキャパシタCstは、駆動トランジスタDRTの第1のノードN1と第2のノードN2との間に存在し得る内部キャパシタ(Internal Capacitor)である寄生キャパシタ(例えば、Cgs、Cgd)ではなく、駆動トランジスタDRTの外部に意図的に設計した外部キャパシタ(External Capacitor)であり得る。
【0096】
[96]駆動トランジスタDRT及びスキャントランジスタSCTのそれぞれは、n型トランジスタでもp型トランジスタでもよい。
【0097】
[97]
図2に示されているように、各サブピクセルSPは、2つのトランジスタDRT、SCTと、1つのキャパシタCstとを含む2T(Transistor)1C(Capacitor)構造を有することができ、場合によっては、1つ以上のトランジスタをさらに含んでもよく、1つ以上のキャパシタをさらに含んでもよい。
【0098】
[98]各サブピクセルSP内の回路素子(特に、発光素子ED)は、外部の水分や酸素などに脆弱であるため、表示パネル110は、封止層ENCAPをさらに含むことができる。封止層ENCAPは、外部の水分や酸素が回路素子(特に、発光素子ED)に浸透するのを防止することができる。
【0099】
[99]封止層ENCAPは、第2の電極E2上に配置することができる。封止層ENCAPは、単層構造を有しても、いくつかのサブ封止層を含む多層構造を有してもよい。例えば、封止層ENCAPは、無機封止層、有機封止層、及び無機封止層が積層された多層構造を有することができる。
【0100】
[100]前述のように、表示パネル110は、発光素子EDの内部に配置されるか、発光素子EDの上部又は下部に配置され、有機物を含む有機膜OMLを含むことができる。即ち、発光素子EDを形成するために、発光層ELは、有機物を含む有機膜OMLを含むことができる。また、封止層ENCAPは、有機物を含む有機膜OMLである有機封止層を含むことができる。また、封止層ENCAPの下でも、平坦化機能などのために、有機物を含む有機膜OMLを配置することができる。また、封止層ENCAP上にも、有機物を含む有機膜OMLを配置することができる。このように、表示パネル110には、様々な目的で様々な位置に有機物を含む有機膜OMLを配置することができる。
【0101】
[101]本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、表示パネル110の基板SUBとは反対方向に、光が放出される上部発光(Top emission)構造を有することができる。この場合、ピクセル電極である第1の電極E1は、反射電極(反射メタル)又は透明電極(透明メタル)であり、共通電極である第2の電極E2は、透明電極(透明メタル)であり得る。
【0102】
[102]
図3は、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100のタッチセンシングシステムを示す。
【0103】
[103]
図3を参照すると、タッチ表示装置100の表示パネル110は、タッチパネルを内蔵することができる。表示パネル110に内蔵されたタッチパネルは、内蔵型タッチパネル、インセルタイプのタッチパネル、又はオンセルタイプなどのタッチパネルとも呼ばれる。
【0104】
[104]
図3を参照すると、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100の表示パネル110が、タッチパネルを内蔵する場合、表示パネル110は、表示領域DA内に配置されたタッチセンサを含むことができる。
【0105】
[105]タッチセンサは、表示領域DA内で、互いに分離して配置された複数のタッチ電極TEを含むことができる。
【0106】
[106]タッチセンサは、複数のタッチ電極TEのそれぞれを、タッチ駆動回路160に電気的に接続するための複数のタッチラインTLをさらに含み得る。ここで、タッチラインTLを、タッチルーティング配線ともいう。
【0107】
[107]
図3の例示によれば、複数のタッチ電極TEのそれぞれは、互いに離れて配置され得る。この場合、複数のタッチ電極TEのそれぞれは、互いに垂直方向に重ならない場合がある。
【0108】
[108]これと異なり、複数のタッチ電極TEは、第1方向のタッチ電極TEと、第1方向とは異なる第2方向のタッチ電極TEとを含むことができる。この場合、第1方向のタッチ電極TEと、第2方向のタッチ電極TEとが交差することができる。
【0109】
[109]
図3の例示によれば、複数のタッチ電極TEのそれぞれには、1つ以上のタッチラインTLが接続され得る。各タッチラインTLは、当該タッチ電極TEを、タッチ駆動回路160に電気的に接続することができる。
【0110】
[110]各タッチラインTLは、1つ以上のタッチ電極TEと重畳され得る。
【0111】
[111]
図3を参照して、例えば、第1列に配置されたタッチ電極TEのうち、第1行に配置された第1のタッチ電極TEは、第1のタッチラインTLと電気的に接続されてもよい。第1のタッチラインTLは、第1列に配置されたタッチ電極TEのうち、第1のタッチ電極TE以外の他の一部のタッチ電極TEと電気的に接続されることなく、重畳され得る。
【0112】
[112]
図3を参照すると、例えば、タッチ表示装置100が、セルフキャパシタンスに基づいてタッチをセンシングする場合、タッチ駆動回路160は、複数のタッチ電極TEのうち少なくとも1つのタッチ電極TEに、タッチ駆動信号を供給し、タッチ駆動信号が供給されたタッチ電極TEをセンシングすることができる。
【0113】
[113]複数のタッチ電極TEのそれぞれは、開口部のない電極であってもよく、複数の開口部が形成されたメッシュ型の電極であってもよい。
【0114】
[114]また、複数のタッチ電極TEのそれぞれは、不透明電極であっても、透明電極であってもよい。あるいは、複数のタッチ電極TEのそれぞれは、不透明電極と透明電極を含むこともできる。
【0115】
[115]複数のタッチ電極TEのそれぞれは、2つ以上のサブピクセルSPが形成された領域と重なることができる。これと異なり、複数のタッチ電極TEのそれぞれは、サブピクセルSPと重ならない領域に配置されてもよい。
【0116】
[116]タッチ駆動信号が供給されたタッチ電極TEに対するセンシング値は、タッチ駆動信号が供給されたタッチ電極TEにおけるキャパシタンス又はその変化に対応する値であり得る。タッチ駆動信号が供給されたタッチ電極TEにおけるキャパシタンスは、タッチ駆動信号が供給されたタッチ電極TEと、指などのタッチオブジェクトとの間のキャパシタンスであってもよい。
【0117】
[117]前述のように、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100において、複数のタッチ電極TEを含むタッチセンサが、表示パネル110に内蔵される場合、表示パネル110の作製工程中に、ディスプレイ駆動に関連する電極及び配線などのパターンが形成されるとき、タッチ電極TE及びタッチラインTLも一緒に形成することができる。
【0118】
[118]
図4は、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100のタッチ駆動回路160を簡単に示す。
【0119】
[119]
図4を参照すると、タッチ駆動回路160は、S(Sは、1以上の自然数)個の電荷アンプCAMP、Q(Qは、1以上の自然数)個のアナログデジタルコンバータADCなどを含むことができる。
【0120】
[120]タッチ駆動回路160は、複数のタッチラインTLのうちS本のタッチラインTLを選択して、S個の電荷アンプCAMPと電気的に接続する第1の選択回路をさらに含むことができる。また、タッチ駆動回路160は、S個の電荷アンプCAMPのうちQ個を選択して、Q個のアナログデジタルコンバータADCに接続する第2の選択回路をさらに含むことができる。
【0121】
[121]
図4を参照すると、電荷アンプCAMPは、第1の入力端IN1、第2の入力端IN2、及び出力端OUTを含むことができる。
【0122】
[122]電荷アンプCAMPは、第2の入力端IN2と出力端OUTとの間に接続されたフィードバックキャパシタCfbをさらに含むことができる。
【0123】
[123]電荷アンプCAMPは、第2の入力端IN2と出力端OUTとの間に接続されたリセットスイッチSRSTをさらに含むことができる。タッチ駆動回路160が、タッチセンシングのための動作を実行している間、リセットスイッチSRSTは、オフ状態であり得る。
【0124】
[124]電荷アンプCAMPの第1の入力端IN1には、駆動信号VCMが入力され得る。電荷アンプCAMPの第2の入力端IN2は、表示パネル110に配置された複数のタッチパッドTPのうち選択された1つのタッチパッドTPと電気的に接続され得る。ここで、第2の入力端IN2と電気的に接続されたタッチパッドTPには、1つのタッチラインTLが電気的に接続されてもよい。
【0125】
[125]電荷アンプCAMPの第1の入力端IN1に入力された駆動信号VCMは、電荷アンプCAMPの第2の入力端IN2を介して、タッチパッドTPに接続されたタッチラインTLに供給され得る。タッチラインTLに供給される駆動信号VCMは、タッチラインTLに接続されたタッチ電極TEに供給され得る。
【0126】
[126]
図4を参照すると、タッチ駆動回路160は、電荷アンプCAMPの第2の入力端IN2に接続された電荷除去回路CRをさらに含むことができる。電荷除去回路CRは、入力された電荷除去制御信号VCRに応じて、電荷アンプCAMPの第2の入力端IN2における電荷量を制御することができる。
【0127】
[127]電荷アンプCAMPの第2の入力端IN2に電荷が流入すると、フィードバックキャパシタCfbに充電され得る。フィードバックキャパシタCfbに充電された電荷量と対応する出力電圧VOUTを、電荷アンプCAMPの出力端OUTに出力することができる。
【0128】
[128]フィードバックキャパシタCfbに充電される電荷量は、電荷アンプCAMPの第2の入力端IN2と電気的に接続されるタッチ電極TEにおける電気的な状態(例えば、キャパシタンスなど)によって変わり得る。
【0129】
[129]アナログデジタルコンバータADCは、電荷アンプCAMPの出力端OUTから出力された出力電圧VOUTを、デジタル値に変換して、出力することができる。
【0130】
[130]
図4を参照すると、タッチ駆動回路160は、電荷アンプCAMPの出力端OUTと、アナログデジタルコンバータADCとの間に接続された積分器INTGをさらに含むことができる。積分器INTGは、電荷アンプCAMPの出力端OUTから出力された出力電圧VOUTを積分し、出力電圧VOUTが積分された積分値を出力することができ、アナログデジタルコンバータADCは、積分値をデジタル値に変換できる。これにより、アナログデジタルコンバータADCから出力された値は、より正確な情報処理が可能な値を有することができる。
【0131】
[131]例えば、タッチセンシングのためのタッチ期間中、アナログデジタルコンバータADCから出力される値を、タッチセンシング値と呼ぶ。タッチコントローラ170は、アナログデジタルコンバータADCから出力されるタッチセンシング値を用いて、タッチの有無及び/又はタッチ座標を決定することができる。
【0132】
[132]
図5は、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100において、タッチポインタによる温度ドリフト(Thermal drift)発生時、タッチ感度の変化を説明する図である。
【0133】
[133]
図5に示された3つのグラフ500、510、520は、ユーザが指やペンなどのタッチポインタで、一定時間タッチした場合、タッチ発生前からタッチ発生後まで、タッチ駆動回路160から出力されるタッチセンシング値を示すグラフである。
【0134】
[134]基準グラフ500は、ユーザが表示パネル110を指やペンなどのタッチポインタでタッチしたとき、タッチポインタの温度が、表示パネル110に伝達されなかった一般的な駆動状態について、経時的なタッチセンシング値を示す。
【0135】
[135]基準グラフ500を参照すると、タッチ発生前に、タッチセンシング値は、閾値(Threshold)を有することができる。ここで、閾値は、タッチ発生前に、表示パネル110の内部で当該タッチ電極TEに形成された寄生キャパシタンスCpによって、自然に誘発されるタッチセンシング値であり得る。
【0136】
[136]基準グラフ500を参照すると、タッチが発生すると、当該タッチ電極TEと指との間の指キャパシタンスCfingerが形成され、それに応じて、タッチセンシング値が増加することができる。このように増加したタッチセンシング値は、寄生キャパシタンスCpと、指キャパシタンスCfingerとによって定めることができる。ここで、指キャパシタンスCfingerは、セルフキャパシタンス(self-capacitance)であり得る。
【0137】
[137]基準グラフ500を参照すると、タッチ発生の後、タッチセンシング値は、増加してから、タッチが維持されている期間中、一定に維持することができる。
【0138】
[138]基準グラフ500を参照すると、ユーザがタッチを離すと、即ち、タッチが終了すると、指キャパシタンスCfingerが消えて、タッチセンシング値が減少し、タッチ発生前の状態のレベルとなり得る。
【0139】
[139]
図5を参照すると、第1のグラフ510及び第2のグラフ520は、ユーザが、表示パネル110を指やペン等のタッチポインタでタッチするとき、タッチポインタの温度が、表示パネル110の温度より高い場合、タッチポインタの温度が、表示パネル110に伝達された状態について、経時的なタッチセンシング値を示す。
【0140】
[140]
図5を参照すると、第1のグラフ510を参照すると、タッチが発生する前に、タッチセンシング値は、閾値(Threshold)を有することができる。ここで、閾値は、タッチ発生の前にも、表示パネル110の内部で当該タッチ電極TEに形成された寄生キャパシタンスCpによって、自然に誘発されるタッチセンシング値であり得る。
【0141】
[141]第1のグラフ510を参照すると、タッチが発生すると、当該タッチ電極TEと指との間の指キャパシタンスCfingerが形成され、それに応じて、タッチセンシング値が増加することができる。このように増加したタッチセンシング値は、寄生キャパシタンスCpと指キャパシタンスCfingerによって定めることができる。
【0142】
[142]第1のグラフ510を参照すると、タッチ発生の後、タッチが維持されている期間中、タッチセンシング値が一定に維持されず、タッチセンシング値がさらに増加する現象が発生する場合がある。
【0143】
[143]タッチセンシング値のさらなる増加の原因を分析した結果、次のような分析結果が得られた。表示パネル110をタッチしたタッチポインタの温度が、表示パネル110の表面温度(又は当該タッチ電極TEの温度)より高い場合、タッチポインタの温度が、表示パネル110に伝達されて、表示 パネル110における温度変化(温度上昇)が発生する可能性がある。これにより、タッチ電極TEにおける寄生キャパシタンスの増加が起こり、タッチセンシング値のさらなる増加につながる可能性がある。
【0144】
[144]タッチポインタの温度が、表示パネル110に伝達されるにつれて、表示パネル110に含まれる有機膜OMLを構成する有機物の誘電率が、表示パネル110の温度変化(温度上昇)によって変化することがある。これにより、当該タッチ電極TEにおける寄生キャパシタンスが増加することができる。当該タッチ電極TEにおける寄生キャパシタンスの増加(ΔCp)は、タッチセンシング値をさらに増加させることができる。ここで、タッチ発生時間の間、寄生キャパシタンス増加(ΔCp)は、温度上昇時に、当該有機物によって誘発される現象であって、当該有機物の材料的な固有特性に該当することができる。
【0145】
[145]第1のグラフ510のように、タッチポインタの温度が、表示パネル110の表面温度より高い場合、タッチ発生時間中、タッチポインタの高い温度による影響で、寄生キャパシタンス増加(ΔCp)が発生する現象を、ポジティブサーマルドリフト(Positive thermal drift)現象と言える。
【0146】
[146]第1のグラフ510を参照すると、ユーザがタッチを離すと、即ち、タッチが終了すると、タッチセンシング値が、タッチ発生前のレベルにすぐに低下することができず、タッチ終了後でも若干の時間の間、閾値以上のレベルを有することになる。これにより、タッチ終了の後でも、タッチがまだ存在しているかのように認識することができる。このように、実際には存在しないが、存在すると認識されるタッチを、ゴーストタッチ(Ghost touch)といい、ゴーストタッチが認識されると、タッチ感度の著しい低下を招くことがある。
【0147】
[147]
図5を参照すると、第2のグラフ520を参照すると、タッチが発生する前に、タッチセンシング値は、閾値(Threshold)を有することができる。ここで、閾値は、タッチ発生前にも、表示パネル110の内部で当該タッチ電極TEに形成された寄生キャパシタンスCpによって、自然に誘発されるタッチセンシング値であり得る。
【0148】
[148]第2のグラフ520を参照すると、タッチが発生すると、対応するタッチ電極TEと指との間の指キャパシタンスCfingerが形成され、それに応じて、タッチセンシング値が増加することができる。このように増加したタッチセンシング値は、寄生キャパシタンスCpと、指キャパシタンスCfingerとによって定めることができる。
【0149】
[149]第2のグラフ520を参照すると、タッチ発生の後、タッチが維持されている期間中、タッチセンシング値が一定に維持されず、タッチセンシング値が、むしろ減少する現象が発生することがある。
【0150】
[150]タッチセンシング値の減少の原因を分析した結果、次のような分析結果が得られた。表示パネル110をタッチしたタッチポインタの温度が、表示パネル110の表面温度(又は当該タッチ電極TEの温度)より高い場合、タッチポインタの温度が、表示パネル110に伝達されて、表示パネル110における温度変化が発生する可能性がある。これにより、タッチ電極TEにおける寄生キャパシタンスの減少が起こり、タッチセンシング値の減少につながる可能性がある。
【0151】
[151]タッチポインタの温度が、表示パネル110に伝達されるにつれて、表示パネル110に含まれる有機膜OMLを構成する有機物の誘電率が、温度変化(温度上昇)に応じて変化することがある。これにより、当該有機物の固有特性上、当該タッチ電極TEにおける寄生キャパシタンスが減少され得る。当該タッチ電極TEにおける寄生キャパシタンス減少(ΔCp)は、タッチセンシング値を減少させることができる。ここで、タッチ発生時間中、寄生キャパシタンス減少(ΔCp)は、温度上昇時に、当該有機物によって誘発される現象であって、当該有機物の材料的な固有特性に該当することができる。
【0152】
[152]第2のグラフ520のように、タッチポインタの温度が、表示パネル110の表面温度より高い場合、タッチ発生時間中、タッチポインタの高い温度による影響で、寄生キャパシタンス減少(ΔCp)が発生する現象を、ネガティブサーマルドリフト(Negative thermal drift)現象と言える。
【0153】
[153]このように、ユーザがタッチを維持している間に、タッチセンシング値が減少すると、信号対雑音比(SNR、signal to noise ratio)が減少し、タッチ感度が低下する可能性がある。
【0154】
[154]
図6aは、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100において、指タッチによって引き起こされるタッチ感度の変化(タッチセンシング値の変化)を説明する図である。
【0155】
[155]
図6aを参照すると、指タッチが発生すると、指の温度が表示パネル110に伝達され、ポジティブサーマルドリフト現象が発生する可能性がある。
【0156】
[156]
図6aを参照すると、表示パネル110の温度変化は、指タッチによって発生することができる。指タッチによる表示パネル110の温度変化によるタッチセンシング値の変化量は、指タッチによるタッチセンシング値の変化量(A)と、指の温度によるタッチセンシング値の変化量(B)とを含むことができる。
【0157】
[157]指タッチによるタッチセンシング値の変化量(A)は、タッチセンシングに必要な正常な部分であり、指キャパシタンスCfingerによって発生する部分であり得る。
【0158】
[158]指の温度によるタッチセンシング値の変化量(B)は、タッチ感度の低下を引き起こすことができる不要な部分であり、指タッチ期間中のポジティブサーマルドリフト現象による寄生キャパシタンス増加(ΔCp)によって発生する部分であり得る。
【0159】
[159]指タッチがなくなった後、タッチセンシング値は、減少するが、タッチ発生前のレベルにすぐに低下することができず、一定時間、タッチ閾値以上の値を有することができる。ここで、タッチ閾値は、タッチが発生したと見なすための最小のタッチセンシング値を意味することができる。
【0160】
[160]指タッチがなくなっても、タッチ駆動回路160から、一定時間(ゴーストタッチ発生期間)の間、タッチ閾値以上のタッチセンシング値が得られると、タッチコントローラ170は、タッチが発生したと誤認することがある。このようなゴーストタッチ認識は、タッチ感度を大幅に低下させる要因となり得る。
【0161】
[161]
図6bは、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100において、イメージ変化によるタッチ感度の変化(タッチセンシング値の変化)を説明する図である。
【0162】
[162]
図6bを参照すると、指タッチだけでなく、イメージ変化によっても、タッチ感度が低下することがある。
【0163】
[163]
図6bを参照すると、指タッチにより、表示パネル110の表面温度が上昇する現象が、イメージ変化時にも、同様に発生することが分かる。即ち、イメージが変化すると、ポジティブサーマルドリフト現象が同様に発生する可能性がある。すなわち、タッチは発生していないが、イメージ変化によって、タッチセンシング値の変化が発生する可能性がある。
【0164】
[164]
図6bを参照すると、イメージ変化によるタッチセンシング値の変化量は、イメージ変化に対応する表示パネル110の温度変化に応じたタッチセンシング値の変化量(C)と見なすことができる。
【0165】
[165]例えば、低階調の映像(例えば、ブラック映像)から高階調の映像(例えば、ホワイト映像)に変わると、タッチが実際に発生していなくても、タッチ閾値以上のタッチセンシング値が、タッチ駆動回路160から得られることができる。高階調の映像(例えば、ホワイト映像)から低階調の映像(例えば、ブラック映像)に再び変わると、タッチセンシング値は、直にタッチ閾値未満に低下せず、わずかな時間が経過してから、タッチ閾値未満に低下し得る。
【0166】
[166]
図6bを参照すると、実際にタッチが発生していなくても、イメージ変化に応じて、タッチ駆動回路160からタッチ閾値以上のタッチセンシング値が得られると、タッチコントローラ170は、タッチセンシング値がタッチ閾値以上の期間(ゴーストタッチ発生期間)中に、タッチが発生したと認識することがある。このようなゴーストタッチ認識は、タッチ感度を大幅に低下させる要因となり得る。
【0167】
[167]そこで、本開示の実施形態は、表示パネル110の温度変化によるタッチ感度の低下を防止することができる温度センシング構造及び温度センシング方法と、温度変化によるタッチ感度変化の補償処理方法を提示する。
【0168】
[168]以下、本開示の実施形態による温度センシング構造及び温度センシング方法と、温度変化によるタッチ感度変化の補償処理方法について説明する。ここで、表示パネル110の温度変化は、指やペンなどのタッチポインタの温度によって引き起こされてもよく、イメージ変化と関連してもよい。
【0169】
[169]
図7は、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100において、表示パネル110の温度変化によるタッチ感度の変化を補償するためのタッチセンサ構成を示す。
【0170】
[170]
図7を参照すると、表示パネル110におけるタッチパネル領域TSPは、複数のタッチ電極TE及び複数のタッチラインTLを含むことができる。複数のタッチラインTLは、複数のタッチ電極TEにそれぞれ接続されてもよい。
【0171】
[171]複数のタッチ電極TEは、第1のタッチ電極TE1を含み、複数のタッチラインTLは、第1のタッチ電極TE1に接続された第1のタッチラインTL1を含むことができる。
【0172】
[172]
図7を参照すると、複数のタッチ電極TEのそれぞれは、単一の板状電極ではなく、タッチブリッジラインTBによって接続された複数のタッチセンサTSから構成されてもよい。このような複数のタッチ電極TEの各構成を、第1のタッチ電極TE1を例にして説明する。
【0173】
[173]
図7を参照すると、第1のタッチ電極TE1が形成された第1のタッチ電極領域TEU1は、n行m列に配列されたタッチセンサTSを含むことができる。すなわち、第1のタッチ電極TE1が形成された第1のタッチ電極領域TEU1は、(n×m)個のタッチセンサTSを含むことができる。
【0174】
[174]第1のタッチ電極領域TEU1は、(n×m)個のタッチセンサTSを電気的に全て接続するタッチブリッジラインTBを含むことができる。
【0175】
[175]第1のタッチ電極領域TEU1に含まれるタッチブリッジラインTBは、同じ行に配列されたタッチセンサTSを接続する行方向のタッチブリッジラインTBと同じ列に配列されたタッチセンサTSを接続する列方向のタッチブリッジラインTBを含むことができる。
【0176】
[176]
図7を参照すると、第1のタッチ電極領域TEU1に含まれる(n×m)個のタッチセンサTSは、第1のタッチセンサTS1を含むことができる。
【0177】
[177]第1のタッチ電極領域TEU1に含まれるタッチブリッジラインTBは、第1のタッチセンサTS1を、行方向に隣接する他のタッチセンサTSと接続する第1のタッチブリッジラインTB1を含むことができる。
【0178】
[178]
図7を参照すると、第1のタッチ電極領域TEU1は、(n×m)個のタッチセンサ単位領域TSUを含むことができる。(n×m)個のタッチセンサ単位領域TSUは、(n×m)個のタッチセンサTSにそれぞれ対応する領域である。
【0179】
[179](n×m)個のタッチセンサ単位領域TSUのそれぞれの構造を説明するために、第1のタッチセンサTS1が位置する第1のタッチセンサ単位領域TSU1を例に挙げる。
【0180】
[180]
図7を参照すると、第1のタッチセンサ単位領域TSU1は、少なくとも1つの第1のサブピクセルSPが配置される第1のピクセル領域PA1と、第1のタッチセンサTS1が配置される第1のタッチセンサ領域TSA1とを含むことができる。
【0181】
[181]第1のタッチセンサ領域TSA1は、第1のピクセル領域PA1の一側に位置することができる。
【0182】
[182]第1のピクセル領域PA1に配置される第1のサブピクセルSPは、発光素子ED及びスキャントランジスタSCT等を含むことができる。第1のサブピクセルSPは、
図2のように構成することができる。
【0183】
[183]
図7を参照すると、第1のディスプレイ駆動ラインDDLは、第1のタッチセンサ単位領域TSU1を横切って配置されてもよい。第1のディスプレイ駆動ラインDDLは、第1のサブピクセルSP1に接続されてもよい。
【0184】
[184]
図7を参照すると、第1のタッチラインTL1は、第1のタッチセンサ単位領域TSU1を横切って配置されてもよい。第1のタッチラインTL1は、第1のタッチセンサTS1と電気的に接続されてもよい。第1のタッチラインTL1は、タッチ駆動回路160と接続されてもよい。
【0185】
[185]
図7を参照すると、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、第1のタッチセンサTS1に隣接して配置された第1のセンシングラインSL1、及び第1のセンシングラインSL1と、第1のタッチセンサTS1との間の電気的接続を制御する第1のセンシングトランジスタST1をさらに含んでもよい。
【0186】
[186]
図7を参照すると、第1のセンシングラインSL1は、第1のタッチセンサ単位領域TSU1を横切って配置され、第1のセンシングトランジスタST1は、第1のタッチセンサ単位領域TSU1内に配置され得る。
【0187】
[187]
図7を参照すると、第1のスキャンゲートラインSCL1は、第1のサブピクセルSP内のスキャントランジスタSCTのゲートノードと電気的に接続され得る。第1のスキャンゲートラインSCL1は、第1のサブピクセルSP内のスキャントランジスタSCTのゲートノードに、第1のスキャンゲート信号SCAN[1]を供給することができる。
【0188】
[188]
図7を参照すると、第1のスキャンゲートラインSCL1は、第1のタッチセンサ単位領域TSU1内の第1のセンシングトランジスタST1のゲートノードと電気的に接続され得る。
【0189】
[189]これにより、第1のスキャンゲートラインSCL1は、第1のセンシングトランジスタST1と、第1のサブピクセルSP内のスキャントランジスタSCTのオンオフを同時に制御する第1のスキャンゲート信号SCAN[1]を、スキャントランジスタSCTと、第1のセンシングトランジスタST1とに同時に供給することができる。
【0190】
[190]従って、第1のセンシングトランジスタST1と、第1のサブピクセルSP内のスキャントランジスタSCTとは、同時にターンオンされても、同時にターンオフされてもよい。
【0191】
[191]第1のサブピクセルSP内のスキャントランジスタSCTが、ターンオンされている間、第1のセンシングトランジスタST1がターンオンされ、第1のタッチセンサTS1と、第1のセンシングラインSL1とが電気的に接続され得る。
【0192】
[192]別の言い方にすれば、第1のタッチセンサTS1と、第1のセンシングラインSL1とが接続されている場合、第1のサブピクセルSP内のスキャントランジスタSCTは、ターンオン状態であってもよい。
【0193】
[193]第1のサブピクセルSP内のスキャントランジスタSCTが、ターンオフされている間、第1のセンシングトランジスタST1がターンオフされ、第1のタッチセンサTS1と、第1のセンシングラインSL1とが電気的に分離され得る。
【0194】
[194]別の言い方をすれば、第1のタッチセンサTS1と、第1のセンシングラインSL1とが接続されていない場合、第1のサブピクセルSP内のスキャントランジスタSCTは、ターンオフ状態であってもよい。
【0195】
[195]
図7を参照すると、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、第1のタッチセンサTS1と、第1のタッチラインTL1との間の電気的接続のための第1のタッチブリッジラインTB1をさらに含むことができる。
【0196】
[196]
図7を参照すると、第1のタッチラインTL1と、第1のタッチセンサTS1との間に、第1の抵抗パターンR1を接続することができる。
【0197】
[197]第1の抵抗パターンR1は、第1のタッチブリッジラインTB1と、第1のタッチセンサTS1との間に接続された抵抗であってもよい。あるいは、第1の抵抗パターンR1は、第1のタッチブリッジラインTB1の延長部と、第1のタッチセンサTS1との間に接続された抵抗であってもよい。あるいは、第1の抵抗パターンR1は、第1のタッチブリッジラインTB1に存在する抵抗であってもよいし、第1のタッチブリッジラインTB1又はその延長部が有する抵抗成分であってもよい。
【0198】
[198]
図7を参照すると、表示パネル110は、第1のサブピクセルSPの発光素子EDの第2の電極E2に対応する1つ以上のディスプレイ共通電極をさらに含むことができる。
【0199】
[199]表示パネル110に1つのディスプレイ共通電極が含まれる場合、1つのディスプレイ共通電極は、表示パネル110の全領域に配置することができ、分割されていない1つのメタルであってもよい。
【0200】
[200]これと異なり、表示パネル110に複数のディスプレイ共通電極が含まれる場合、複数のディスプレイ共通電極のそれぞれは、各タッチセンサ単位領域TSU内のピクセル領域にのみ配置されてもよい。例えば、第1のタッチセンサ単位領域TSU1内の第1のピクセル領域PA1に、1つのディスプレイ共通電極を配置することができる。
【0201】
[201]
図7を参照すると、第1のディスプレイ駆動ラインDDLは、ディスプレイ駆動のための様々な信号ラインであり得る。
【0202】
[202]例えば、第1のディスプレイ駆動ラインDDLは、第1のサブピクセルSPに、データ電圧Vdataを供給するためのデータラインDL、第1のサブピクセルSPに、第1の駆動電源信号EVDDを供給するための第1の駆動電源ラインDVL、第1のサブピクセルSPに、第2の駆動電源信号EVSSを供給するための第2の駆動電源ラインVSL、又は第1のサブピクセルSPに、基準電圧を供給するための基準電圧ラインなどのうち1つ以上を含むことができる。
【0203】
[203]例えば、第1のディスプレイ駆動ラインDDLが、第2の駆動電源ラインVSLである場合、発光素子EDの第1の電極E1と第2の電極E2のうち第2の電極E2と接続できる第2の駆動電源ラインVSLであってもよい。
【0204】
[204]この場合、第2の駆動電源ラインVSLである第1のディスプレイ駆動ラインDDLは、第1のピクセル領域PA1内の第1のサブピクセルSPの発光素子EDの第1の電極E1及び第2の電極E2のうちディスプレイ共通電極に対応する第2の電極E2と電気的に接続することができる。
【0205】
[205]第1のタッチセンサ領域TSA1に配置された第1のタッチセンサTS1は、ディスプレイ共通電極と同じ物質を含むことができる。例えば、パネル製造工程において、ディスプレイ共通電極材料(例えば、カソード電極材料)に対するパターニング処理により、ディスプレイ共通電極(第2の電極E2)とタッチセンサTSとが分離された形態で形成することができる。
【0206】
[206]一方、
図7を参照すると、第1のタッチセンサ単位領域TSU1内において、第1のピクセル領域PA1は、光が透過しない非透過領域であり、第1のタッチセンサ領域TSA1は、光の透過が可能な透過領域であり得る。したがって、第1のタッチセンサTS1は、透明電極材料で構成することができる。また、第1のピクセル領域PA1に配置されるディスプレイ共通電極は、第1のタッチセンサTS1と同じ透明電極材料で構成することができる。
【0207】
[207]
図8は、
図7の第1のタッチセンサ単位領域TSU1をより詳細に示す。
【0208】
[208]
図8の第1のタッチセンサ単位領域TSU1の構造は、
図7の第1のタッチセンサ単位領域TSU1の構造をより詳細に例示的に示したものである。したがって、以下では、
図8の第1のタッチセンサ単位領域TSU1の構造を説明するにあたり、
図7の第1のタッチセンサ単位領域TSU1の構造と異なる点を中心に説明する。
【0209】
[209]
図8を参照すると、第1の駆動電源ラインDVL、第2の駆動電源ラインVSL、及び基準電圧ラインRVLを含む3つの第1のディスプレイ駆動ラインDDLを、列方向に配置することができる。
【0210】
[210]
図8を参照すると、例えば、第1のピクセル領域PA1には、4つのサブピクセルR、W、B、Gが配置されてもよい。例えば、4つのサブピクセルR、W、B、Gは、赤色光を発光する赤色サブピクセル(R)、白色光を発光する白色サブピクセル(W)、青色光を発光する青色サブピクセル(B)、及び緑色光を発光する緑色サブピクセル(G)を含むことができる。
【0211】
[211]例えば、第1のピクセル領域PA1では、4つのサブピクセルR、W、B、Gを、2行2列に配置することができる。
【0212】
[212]
図8を参照すると、基準電圧ラインRVL及び第1の駆動電源ラインDVLは、第1のピクセル領域PA1を列方向に横切って配置することができる。
【0213】
[213]
図8を参照すると、第2の駆動電源ラインVSLは、第1のピクセル領域PA1と、第1のタッチセンサ領域TSA1との間に位置し、列方向に配置され得る。第2の駆動電源ラインVSLに接続された補助配線を、行方向に配置することができる。
【0214】
[214]
図8を参照すると、第1のタッチセンサ単位領域TSU1内において、第1のピクセル領域PA1は、光が透過しない非透過領域であってもよく、第1のタッチセンサ領域TSA1は、光の透過が可能な透過領域TAに含まれてもよい。ここで、透過領域TAとは、外光が透過して、裏面が前面から視認できる領域を意味することができる。
【0215】
[215]第1のタッチセンサTS1は、透明電極材料で構成することができる。また、第1のピクセル領域PA1に配置される1つのディスプレイ共通電極は、第1のタッチセンサTS1と同じ透明電極材料で構成することができる。例えば、非透過領域は、第1のピクセル領域PA1におけるサブピクセルR、W、B、Gに関連するトランジスタが配置される領域であり得る。透過領域TAは、非透過領域の外郭領域として、非透過領域よりも透過率が高い領域を意味することができる。透過領域TAは、第1のピクセル領域PA1におけるサブピクセルR、W、B、Gに関連するトランジスタが配置されない領域であってもよい。透過領域TAは、第1のタッチセンサTS1が配置される第1のタッチセンサ領域TSA1を含むことができる。非透過領域は、ディスプレイ共通電極が配置される領域を含んでもよく、透過領域TAは、ディスプレイ共通電極が配置されない領域を含んでもよい。本明細書に記載の透過領域TAは、透明領域とも呼ばれることがある。
【0216】
[216]前述のように、表示パネル110の表面温度よりも高いタッチポインタ(例えば、指、ペン)のタッチにより、表示パネル110の温度変化が発生したり、イメージ変化が発生したりすることにより、タッチ電極TEにおける望ましくない寄生キャパシタンス変化(ΔCp)が発生し、タッチ感度が低下する可能性がある。
【0217】
[217]本開示の実施形態では、イメージ変化は、表示パネル110の温度変化と同等の影響を及ぼすので、説明の便宜のために、表示パネル110の表面温度より高いタッチポインタ(例えば、指、ペン)のタッチによる表示パネル110の温度変化と記載しても、表示パネル110の温度変化は、イメージ変化を含む概念と見なされるべきである。ここで、イメージ変化とは、イメージの階調変化を意味することができる。なお、タッチポインタは、指やペンなどを含んでもよいが、以下では、説明の便宜のために、指を例にして説明する。
【0218】
[218]本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、指タッチによる表示パネル110の温度変化に応じたタッチ感度の低下を補償するために、温度センシング構造を含むことができる。
【0219】
[219]本開示の実施形態によるタッチ表示装置100に含まれる温度センシング構造は、複数のタッチセンサ単位領域TSUのそれぞれに含まれてもよい。
【0220】
[220]
図7及び
図8を参照すると、第1のタッチセンサ単位領域TSU1に関連する温度センシング構造は、第1のセンシングトランジスタST1、第1の抵抗パターンR1、第1のセンシングラインSL1、第1のタッチセンサTS1、及び第1のタッチラインTL1を含むことができる。
【0221】
[221]以下では、本開示の実施形態による温度センシング構造を利用した温度センシング方法と、温度センシングに基づくタッチ感度変化の補償方法について説明する。
【0222】
[222]
図9は、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100の駆動タイミングを示す。
【0223】
[223]
図9を参照すると、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、1フレーム時間を、1つのディスプレイ期間DPと、1つのタッチ期間TPとに時間分割し、ディスプレイ期間DP中の映像表示(イメージ更新)のためのディスプレイ駆動を行い、タッチ期間TPの間、タッチをセンシングするためのタッチ駆動を行うことができる。
【0224】
[224]これとは異なり、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、1フレーム時間を、複数のディスプレイ期間DPと、複数のタッチ期間TPとに時間分割し、各ディスプレイ期間DP中の映像表示(イメージ更新)のためのディスプレイ駆動を行い、各タッチ期間TPの間に、タッチをセンシングするためのタッチ駆動を行うことができる。このとき、ディスプレイ期間DPと、タッチ期間TPとを交互にすることができる。
【0225】
[225]
図7及び
図8に示すように、第1のタッチセンサ単位領域TSU1内において、第1のスキャンゲートラインSCL1は、第1のサブピクセルSPのスキャントランジスタSCTのゲートノードと、第1のセンシングトランジスタST1のゲートノードとに同時に接続することができる。
【0226】
[226]従って、第1のタッチセンサ単位領域TSU1内において、第1のスキャンゲートラインSCL1は、第1のスキャンゲート信号SCAN[1]を、第1のサブピクセルSPのスキャントランジスタSCTのゲートノードと、第1のセンシングトランジスタST1のゲートノードとに同時に供給することができる。
【0227】
[227]これにより、第1のタッチセンサ単位領域TSU1内において、第1のセンシングトランジスタST1と、第1のサブピクセルSP内のスキャントランジスタSCTとは、同時にターンオンされても、同時にターンオフされてもよい。
【0228】
[228]前述のように、
図9に示すように、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、ディスプレイ期間DPの間に、温度センシング動作を同時に実行することができる。
【0229】
[229]第1のタッチセンサ単位領域TSU1内の第1のサブピクセルSPに、映像表示のためのデータ電圧が供給されるディスプレイ期間DPの間、第1のタッチセンサ単位領域TSU1内の第1のセンシングトランジスタST1は、ターンオンできる。
【0230】
[230]別の言い方をすれば、第1のタッチセンサ単位領域TSU1内の第1のセンシングトランジスタST1が、ターンオンされた期間中、すなわち、温度センシング動作が実行される期間中、第1のタッチセンサ単位領域TSU1内の第1のサブピクセルSPに、映像表示のためのデータ電圧Vdataを供給することができる。
【0231】
[231]ディスプレイ期間DPとは異なるタッチ期間TPの間、第1のタッチセンサ単位領域TSU1内の第1のセンシングトランジスタST1は、ターンオフされてもよい。このとき、第1のタッチセンサ単位領域TSU1内の第1のサブピクセルSPのスキャントランジスタSCTは、ターンオフ状態であってもよい。
【0232】
[232]本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、複数のタッチ電極領域TEUのそれぞれに含まれる複数のタッチセンサ単位領域TSUのそれぞれに対して、温度センシング処理を進めることができる。
【0233】
[233]以下では、第1のタッチ電極領域TEU1内の第1のタッチセンサ単位領域TSU1に対する温度センシング処理を例にして説明する。
【0234】
[234]第1のタッチセンサ単位領域TSU1に配置された第1のセンシングトランジスタST1は、温度変化に応じて、移動度が変化する特性を有することができる。この特性を利用して、第1のタッチセンサ単位領域TSU1における温度変化を把握することができる。
【0235】
[235]本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、第1のタッチセンサ単位領域TSU1に配置された第1のセンシングトランジスタST1を流れる電流を測定し、測定された電流に基づいて、温度をセンシングすることができる。ここで、第1のセンシングトランジスタST1を流れる電流は、第1のセンシングトランジスタST1の移動度に応じて変わり得る。第1のセンシングトランジスタST1の移動度が大きくなると、第1のセンシングトランジスタST1を流れる電流量が多くなることがある。
【0236】
[236]本開示の実施形態によるタッチ表示装置100の温度センシングは、2つの駆動方式に従って行うことができる。2つの駆動方式によって、温度センシングのための電流センシングが行われる配線が変わり、第1のセンシングラインSL1及び第1のタッチラインTL1のそれぞれに対する駆動方式が異なってもよい。
【0237】
[237]2つの駆動方式は、第1のセンシングラインSL1が、電流センシング経路となる第1の駆動方式と、第1のタッチラインTL1が、電流センシング経路となる第2の駆動方式とを含むことができる。以下では、第1の駆動方式についてまず詳細に説明し、続いて第2の駆動方式について詳細に説明する。
【0238】
[238]
図10は、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100において、温度センシングが進行するディスプレイ期間DP中の第1のタッチセンサ単位領域TSU1を示す図である。
【0239】
[239]
図10を参照すると、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、第1のセンシングラインSL1に流れる電流をセンシングするために、第1のセンシングラインSL1に接続された電流センシング回路TSCをさらに含むことができる。
【0240】
[240]
図10を参照すると、ディスプレイ期間DPの間、第1のスキャンゲート信号SCAN[1]は、一定時間(例えば、1水平時間又は2水平時間など)の間に、ターンオンレベル電圧を有することができる。ここで、
図10に示すように、第1のセンシングトランジスタST1が、n型トランジスタの場合、第1のスキャンゲート信号SCAN[1]のターンオンレベル電圧は、ハイレベル電圧であってもよい。第1のセンシングトランジスタST1が、p型トランジスタである場合、第1のスキャンゲート信号SCAN[1]のターンオンレベル電圧は、ローレベル電圧であってもよい。
【0241】
[241]
図10を参照すると、ディスプレイ期間DPの間、第1のスキャンゲート信号SCAN[1]がターンオンレベル電圧を有するとき、第1のセンシングトランジスタST1は、ターンオンされてもよい。このとき、第1のピクセル領域PA1内のサブピクセルR、W、B、G内のスキャントランジスタSCTもターンオンされてもよい。
【0242】
[242]
図10を参照すると、ディスプレイ期間DPの間、温度センシングのために、第1のセンシングトランジスタST1が、ターンオンされることにつれて、第1のタッチセンサTS1と、第1のセンシングラインSL1とは、第1のセンシングトランジスタST1を介して、電気的に接続することができる。
【0243】
[243]ディスプレイ期間DPの全期間中、温度センシングが進行されてもよい。あるいは、ディスプレイ期間DPのいくつかの期間中、温度センシングが進行されてもよい。
【0244】
[244]
図10を参照すると、ディスプレイ期間DPの間、温度センシングのための検査信号SIGを、第1のタッチラインTL1に供給することができる。例えば、ディスプレイ期間DP中に、第1のタッチラインTL1に、温度センシングのために供給される検査信号SIGは、一定の第1の電圧レベルを有する電圧であっても、電圧レベルが可変である電圧であってもよい。
【0245】
[245]
図10を参照すると、ディスプレイ期間DPの間に、第1のタッチラインTL1に、温度センシングのために検査信号SIGが供給されると、第1のセンシングラインSL1には、信号が印加されないか、又は一定の第2の電圧レベルを有する電圧が印加されてもよい。ここで、第2の電圧レベルは、第1の電圧レベルと異なってもよい。例えば、第2の電圧レベルは、第1の電圧レベルより低い電圧レベルであってもよい。あるいは、第2の電圧レベルは、第1の電圧レベルより高い電圧レベルであってもよい。
【0246】
[246]ディスプレイ期間DPの間、第1のセンシングトランジスタST1がターンオンされ、第1のタッチセンサTS1と、第1のセンシングラインSL1とが電気的に接続され、第1のタッチセンサTS1に接続された第1のタッチラインTL1に、検査信号SIGが印加されると、第1のセンシングラインSL1に電流が流れることがある。ここで、電流が流れる経路は、第1のタッチラインTL1、第1のタッチブリッジラインTB1、第1のタッチセンサTS1、第1のセンシングトランジスタST1、及び第2のセンシングラインSL1からなり得る。
【0247】
[247]
図10を参照すると、ディスプレイ期間DPの間、第1のセンシングラインSL1に接続された電流センシング回路TSCは、第1のセンシングラインSL1に流れる電流をセンシングすることができる。例えば、電流センシング回路TSCは、アナログデジタルコンバータ(analog-to-digital converter)を含むことができる。アナログデジタルコンバータは、第1のセンシングラインSL1に流れる電流と対応する電圧を、デジタル値に変換して、電流センシング値に出力することができる。
【0248】
[248]言い換えれば、ディスプレイ期間DPの間、第1のセンシングトランジスタST1をターンオンすることができる。第1のセンシングトランジスタST1がターンオンされた期間中、タッチ駆動回路160は、第1のタッチラインTL1に、検査信号SIGを供給することができ、電流センシング回路TSCは、第1のセンシングラインSL1に流れる電流をセンシングすることができる。
【0249】
[249]ディスプレイ期間DPの間、第1のタッチセンサ単位領域TSU1内の第1のセンシングトランジスタST1のゲートノードに供給される第1のスキャンゲート信号SCAN[1]は、第1のタッチセンサ単位領域TSU1内の第1のピクセル領域PA1に配置された各サブピクセルR、W、B、Gに含まれるスキャントランジスタSCTのゲートノードに同時に供給することができる。
【0250】
[250]これにより、ディスプレイ期間DP中、第1のタッチセンサ単位領域TSU1内の第1のセンシングトランジスタST1を介して電流センシングが進行すると、第1のタッチセンサ単位領域TSU1内の第1のピクセル領域PA1に配置されたサブピクセルR、W、B、Gに対するディスプレイ駆動を進めることができる。ここで、ディスプレイ駆動は、映像表示のためのデータ電圧Vdataを、サブピクセルR、W、B、Gに供給することを含むことができる。
【0251】
[251]
図10を参照すると、ディスプレイ期間DP中、第1のタッチセンサ領域TSA1の温度が高くなるほど、単位時間当たり第1のセンシングラインSL1に流れる電流量は、増加することができる。
【0252】
[252]ディスプレイ期間DPの間、第1のタッチセンサ領域TSA1の温度が高くなるほど、第1のセンシングトランジスタST1の移動度が増加することができ、これにより、単位時間当たり第1のセンシングラインSL1に流れる電流量が増加する可能性がある。
【0253】
[253]ディスプレイ期間DPの間、第1のタッチセンサ領域TSA1の温度が低くなるほど、単位時間当たり第1のセンシングラインSL1に流れる電流量は、減少することができる。
【0254】
[254]ディスプレイ期間DPの間、第1のタッチセンサ領域TSA1の温度が低くなるほど、第1のセンシングトランジスタST1の移動度が減少でき、これにより、単位時間当たり第1のセンシングラインSL1に流れる電流量が減少することができる。
【0255】
[255]温度センシングの精度を高めるために、第1のセンシングトランジスタST1は、温度変化に対して移動度の変化が大きい特性を有するトランジスタであってもよい。すなわち、第1のセンシングトランジスタST1は、温度変化に敏感な特性変化を有するトランジスタであってもよい。
【0256】
[256]例えば、第1のセンシングトランジスタST1は、アクティブ層(active layer)が、酸化物半導体材料から構成された酸化物トランジスタであってもよい。
【0257】
[257]第1のタッチセンサ領域TSA1における温度変化は、第1のタッチセンサ領域TSA1又は第1のタッチセンサ領域TSA1の周辺での指によるタッチによって発生してもよく、又は第1のピクセル領域PA1に関連して表示されるイメージが変化した場合に発生してもよい。
【0258】
[258]ディスプレイ期間DPの間、第1のタッチセンサ領域TSA1又は第1のタッチセンサ領域TSA1の周辺で指によるタッチが発生した場合、又は第1のピクセル領域PA1に関連して表示されるイメージの階調が高くなると、第1のセンシングラインSL1に流れる電流量が増加する可能性がある。
【0259】
[259]指タッチによる電流の増加についてさらに詳細に説明する。
【0260】
[260]第1のタッチセンサ単位領域TSU1内の第1のタッチセンサ領域TSA1又はその周辺での指によるタッチが発生した場合、表示パネル110が、指の温度の影響を受け、第1のタッチセンサ単位領域TSU1の温度が上昇する可能性がある。これにより、第1のタッチセンサ単位領域TSU1内の第1のセンシングトランジスタST1の移動度が増加し、第1のセンシングトランジスタST1を通る単位時間当たり電流量を増加させることができる。
【0261】
[261]イメージ変化による電流の増加についてさらに詳細に説明する。
【0262】
[262]第1のタッチセンサ単位領域TSU1内の第1のピクセル領域PA1に関連して表示されるイメージが変化すると、第1のタッチセンサ単位領域TSU1における温度が変化する可能性がある。
【0263】
[263]例えば、第1のタッチセンサ単位領域TSU1内の第1のピクセル領域PA1に関連して表示されるイメージが、低階調のイメージ(例えば、ブラックイメージ)から高階調のイメージ(例えば、ホワイトイメージ)に変化する場合、第1のタッチセンサ単位領域TSU1における温度が上昇する可能性がある。これにより、第1のタッチセンサ単位領域TSU1内の第1のセンシングトランジスタST1の移動度が増加し、単位時間当たり第1のセンシングトランジスタST1を流れる電流量が増加することがある。
【0264】
[264]ディスプレイ期間DPの間、単位時間当たり第1のセンシングラインSL1に流れる電流の量が変化するにつれて、ディスプレイ期間DP以降のタッチ期間TPの間に得られるタッチセンシング値を変更することができる。
【0265】
[265]
図11は、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100において、タッチ期間TP中の第1のタッチセンサ単位領域TSU1を示す図である。
【0266】
[266]
図11を参照すると、タッチをセンシングするためのタッチ期間TPの間、第1のスキャンゲート信号SCAN[1]は、ターンオフレベル電圧を有することができる。ここで、
図11に示すように、第1のセンシングトランジスタST1が、n型トランジスタの場合、第1のスキャンゲート信号SCAN[1]のターンオフレベル電圧は、ロー(Low)レベル電圧であってもよい。第1のセンシングトランジスタST1が、p型トランジスタである場合、第1のスキャンゲート信号SCAN[1]のターンオフレベル電圧は、ハイ(high)レベル電圧であってもよい。
【0267】
[267]
図11を参照すると、タッチをセンシングするためのタッチ期間TPの間、第1のスキャンゲート信号SCAN[1]が、ターンオフレベル電圧を有するにつれて、第1のセンシングトランジスタST1が、ターンオフされてもよく、第1のピクセル領域PA1内のサブピクセルR、W、B、Bに含まれるスキャントランジスタSCTもターンオフされてもよい。
【0268】
[268]
図11を参照すると、タッチ期間TPの間、第1のセンシングトランジスタST1がターンオフされると、第1のタッチセンサTS1と、第1のセンシングラインSL1とは、電気的に分離することができる。
【0269】
[269]タッチ期間TPの間、第1のタッチラインTL1に、電圧レベルが可変なタッチ駆動信号TDSを供給することができる。
【0270】
[270]タッチ期間TPの間、タッチ駆動回路160は、第1のタッチラインTL1を介して、第1のタッチセンサTS1に、タッチ駆動信号TDSを供給することができる。
【0271】
[271]タッチ期間TPの間、第1のセンシングトランジスタST1のターンオフにより、第1のタッチセンサTS1と、第1のセンシングラインSL1とが、電気的に分離されているため、第1のタッチセンサTS1に供給されたタッチ駆動信号TDSは、第1のセンシングラインSL1に伝達されない。
【0272】
[272]タッチ期間TPの間、タッチ駆動回路160は、第1のタッチラインTL1に、タッチ駆動信号TDSを出力した後、第1のタッチラインTL1を介して、第1のタッチセンサTS1におけるキャパシタンス(セルフキャパシタンス)をセンシングすることができる。
【0273】
[273]タッチ期間TPの間、第1のセンシングトランジスタST1は、ターンオフ状態であるので、第1のセンシングラインSL1は、第1のタッチセンサTS1と電気的に分離されており、電気的にフローティング状態であってもよい。したがって、タッチ期間TPの間、第1のセンシングラインSL1に電流が流れないことがある。これにより、第1のセンシングラインSL1が、タッチセンシングに影響を及ぼさない。
【0274】
[274]
図12は、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100において、温度センシングが進行するディスプレイ期間DP中の2つのタッチセンサ単位領域TSU1、TSU2を示す図である。
【0275】
[275]
図12を参照すると、タッチ表示装置100は、第1のタッチセンサ単位領域TSU1及び第2のタッチセンサ単位領域TSU2を含むことができる。
【0276】
[276]第1のタッチセンサ単位領域TSU1は、第1のピクセル領域PA1及び第1のタッチセンサ領域TSA1を含むことができる。第1のピクセル領域PA1には、第1のサブピクセルR、W、B、Gが配置されてもよく、第1のタッチセンサ領域TSA1には、第1のタッチセンサTS1が配置されてもよい。第1のタッチセンサ領域TSA1は、第1のピクセル領域PA1の一側に位置することができる。
【0277】
[277]第2のタッチセンサ単位領域TSU2は、第2のピクセル領域PA2及び第2のタッチセンサ領域TSA2を含むことができる。第2のピクセル領域PA2には、第2のサブピクセルR、W、B、Gが配置されてもよく、第2のタッチセンサ領域TSA2には、第2のタッチセンサTS2が配置されてもよい。第2のタッチセンサ領域TSA2は、第2のピクセル領域PA2の一側に位置することができる。
【0278】
[278]第2のタッチセンサ単位領域TSU2は、第1のタッチセンサ単位領域TSU1と列方向に隣接してもよい。第2のピクセル領域PA2は、第1のピクセル領域PA1と列方向に隣接してもよい。第2のタッチセンサ領域TSA2は、第1のタッチセンサ領域TSA1と列方向に隣接してもよい。
【0279】
[279]ディスプレイ駆動(ピクセル駆動)のために、第1の駆動電源ラインDVL、第2の駆動電源ラインVSL、及び基準電圧ラインRVLを列方向に配置することができる。第1の駆動電源ラインDVL、第2の駆動電源ラインVSL、及び基準電圧ラインRVLは、第1のタッチセンサ単位領域TSU1及び第2のタッチセンサ単位領域TSU2を横切って配置されてもよい。
【0280】
[280]ディスプレイ駆動及び温度センシングのために、第1のスキャンゲートラインSCL1が、第1のタッチセンサ単位領域TSU1に配置されても、第2のスキャンゲートラインSCL2が、第2のタッチセンサ単位領域TSU2に配置されてもよい。
【0281】
[281]第1のスキャンゲートラインSCL1は、第1のタッチセンサ単位領域TSU1内の第1のピクセル領域PA1に含まれる第1のサブピクセルR、W、B、G内のスキャントランジスタSCTに、第1のスキャンゲート信号SCAN[1]を供給することができる。
【0282】
[282]第2のスキャンゲートラインSCL2は、第2のタッチセンサ単位領域TSU2内の第2のピクセル領域PA2に含まれる第2のサブピクセルR、W、B、G内のスキャントランジスタSCTに、第2のスキャンゲート信号SCAN[2]を供給することができる。
【0283】
[283]第1のタッチラインTL1及び第1のセンシングラインSL1を列方向に配置することができる。
【0284】
[284]第1のタッチセンサ単位領域TSU1には、第1のタッチラインTL1と第1のタッチセンサTS1とを接続する第1のタッチブリッジラインTB1が配置されてもよい。
【0285】
[285]第1のタッチセンサ単位領域TSU1には、第1のタッチセンサTS1と、第1のタッチブリッジラインTB1との間に接続された第1の抵抗パターンR1が配置されてもよい。
【0286】
[286]第2のタッチセンサ単位領域TSU2には、第1のタッチラインTL1と、第2のタッチセンサTS2とを接続する第2のタッチブリッジラインTB2が配置されてもよい。
【0287】
[287]第2のタッチセンサ単位領域TSU2には、第2のタッチセンサTS2と、第2のタッチブリッジラインTB2との間に接続された第2の抵抗パターンR2が配置されてもよい。
【0288】
[288]第1のタッチセンサ単位領域TSU1には、第1のセンシングラインSL1と、第1のタッチセンサTS1との間の電気的な接続を制御する第1のセンシングトランジスタST1が配置されてもよい。
【0289】
[289]第2のタッチセンサ単位領域TSU2には、第1のセンシングラインSL1と、第2のタッチセンサTS2との間の電気的な接続を制御する第2のセンシングトランジスタST2が配置されてもよい。
【0290】
[290]ディスプレイ駆動期間DPの間、第1のタッチラインTL1に、検査信号SIGを供給することができる。
【0291】
[291]
図12を参照すると、ディスプレイ駆動期間DPに含まれる第1時間t1の間、第1のスキャンゲート信号SCAN[1]は、ターンオンレベル電圧(High)を有してもよく、第2のスキャンゲート信号SCAN[2] は、ターンオフレベル電圧(Low)を有してもよい。
【0292】
[292]従って、第1時間t1の間、第1のセンシングトランジスタST1は、ターンオンされても、第2のセンシングトランジスタST2は、ターンオフされてもよい。
【0293】
[293]これにより、第1時間t1の間、第1のタッチセンサ単位領域TSU1の温度センシングのための電流は、第1の電流の流れ経路に沿って流れ得る。第1の電流の流れ経路は、第1のタッチラインTL1、第1のタッチブリッジラインTB1、第1のタッチセンサTS1、第1のセンシングトランジスタST1、及び第1のセンシングラインSL1を含むことができる。
【0294】
[294]第1時間t1の間、電流センシング回路TSCは、第1の電流の流れ経路に沿って流れる電流をセンシングし、電流センシング結果に応じて、第1のタッチセンサ単位領域TSU1の電流センシング値を生成し、タッチコントローラ170に供給することができる。
【0295】
[295]第1時間t1の間、タッチコントローラ170は、第1のタッチセンサ単位領域TSU1の電流センシング値に基づいて、タッチセンシング値を補償することができる。
【0296】
[296]
図12を参照すると、ディスプレイ駆動期間DPは、第1時間t1及び第2時間t2を含むことができる。
【0297】
[297]
図12を参照すると、第1時間t1以降に進行される第2時間t2の間、第1のスキャンゲート信号SCAN[1]は、ターンオフレベル電圧(Low)を有しても、第2のスキャンゲート信号SCAN[2]は、ターンオンレベル電圧(High)を有してもよい。
【0298】
[298]従って、第2時間t2の間、第1のセンシングトランジスタST1は、ターンオフされてもよく、第2のセンシングトランジスタST2は、ターンオンされてもよい。
【0299】
[299]これにより、第2時間t2の間、第2のタッチセンサ単位領域TSU2の温度センシングのための電流は、第2の電流の流れ経路に沿って流れ得る。第2の電流の流れ経路は、第1のタッチラインTL1、第2のタッチブリッジラインTB2、第2のタッチセンサTS2、第2のセンシングトランジスタST2、及び第1のセンシングラインSL1を含むことができる。
【0300】
[300]第2時間t2の間、電流センシング回路TSCは、第2の電流の流れ経路に沿って流れる電流をセンシングし、電流センシング結果に応じて、第2のタッチセンサ単位領域TSU2の電流センシング値を生成して、タッチコントローラ170に供給することができる。
【0301】
[301]第2時間t2の間、タッチコントローラ170は、第2のタッチセンサ単位領域TSU2の電流センシング値に基づいて、タッチセンシング値を補償することができる。
【0302】
[302]
図13は、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100において、複数のタッチセンサに対して温度センシングを同時に行うための構造を示す。
【0303】
[303]
図13を参照すると、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、複数のタッチセンサ単位領域TSUにおける温度センシングのための電流センシングを同時に行うことができる。
【0304】
[304]このために、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、2つのセンシングラインSL1、SL2、SL3、SL4を、1つのセンシングライン群にして、センシングすることにより、2つ以上のタッチセンサ単位領域TSUの温度を同時にセンシングすることができる。このようなセンシング方式を、グループセンシングという。
【0305】
[305]本開示の実施形態によるタッチ表示装置100のグループセンシング構造は、2つ以上のグループ化トランジスタGT1、GT2、GT3、GT4、グループ化ゲートラインGGL、及びグループセンシングラインGSLを含むことができる。
【0306】
[306]2つ以上のグループ化トランジスタGT1、GT2、GT3、GT4は、2つ以上のセンシングラインSL1、SL2、SL3、SL4にそれぞれ対応することができる。
【0307】
[307]グループ化ゲートラインGGLは、2つ以上のグループ化トランジスタGT1、GT2、GT3、GT4のゲートノードと同時に接続することができる。
【0308】
[308]グループ化ゲートラインGGLから供給されるグループ化スキャン信号GSCANにより、2つ以上のグループ化トランジスタGT1、GT2、GT3、GT4は、同時にターンオンされても、同時にターンオフされてもよい。
【0309】
[309]2つ以上のグループ化トランジスタGT1、GT2、GT3、GT4が同時にターンオンされると、2つ以上のセンシングラインSL1、SL2、SL3、SL4を、1つのグループ化ゲートラインGGLと同時に電気的に接続することができる。
【0310】
[310]2つ以上のセンシングラインSL1、SL2、SL3、SL4に流れる電流を合わせて、1つのグループ化ゲートラインGGLに流すことができる。これにより、電流センシング回路TSCは、1つのグループ化ゲートラインGGLに流れる加算電流をセンシングすることができる。
【0311】
[311]このような電流センシング値は、2つ以上のセンシングラインSL1、SL2、SL3、SL4に対応する2つ以上のタッチセンサ単位領域TSUの温度に対応し得る。
【0312】
[312]前述のグループセンシングは、タッチポインタ(例えば、指、ペン)と、表示パネル110との接触面積が小さい場合には、非常に効果的で迅速なセンシング方式であり得る。
【0313】
[313]2つ以上のグループ化トランジスタGT1、GT2、GT3、GT4が同時にターンオフされると、2つ以上のセンシングラインSL1、SL2、SL3、SL4を、1つのグループ化ゲートラインGGLと同時に電気的に分離することができる。
【0314】
[314]2つ以上のセンシングラインSL1、SL2、SL3、SL4は、2つ以上のグループ化トランジスタGT1、GT2、GT3、GT4を介して、1つのグループセンシングラインGSLと電気的に接続することができる。
【0315】
[315]
図14は、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100において、温度変化に応じたタッチ感度変化の補償処理を示す。
【0316】
[316]
図14は、時間経過に伴う第1のセンシングトランジスタST1の移動度の変化を示すグラフ(以下、移動度グラフという)と、温度によるタッチセンシング値及び補償されたタッチセンシング値を示すグラフ(以下、タッチセンシング値グラフという)を示す。
【0317】
[317]
図14を参照すると、移動度グラフは、3つの温度(T1、T2、T3)別に経時的な第1のセンシングトランジスタST1の移動度の変化を示す。ここで、第1温度T1、第2温度T2、及び第3温度T3のうち、第3温度T3が最も高温であり、第1温度T1が最も低温であってもよい。すなわち、第3温度(T3)>第2温度(T2)>第1温度(T1)。
【0318】
[318]
図14を参照すると、同じ時間で、温度が高くなるほど、移動度が大きくなる可能性がある。すなわち、第3温度T3のとき、第1のセンシングトランジスタST1の移動度は、最大の第3の移動度値を有してもよく、第1温度T1のとき、第1のセンシングトランジスタST1の移動度は、最小の第1の移動度値を有してもよく、第2温度T2のとき、第1のセンシングトランジスタST1の移動度は、第1の移動度値と第3の移動度値との間の第2の移動度値を有してもよい。
【0319】
[319]これにより、ディスプレイ期間DP中の温度センシングのための電流センシングの結果、電流センシング回路TSCは、第3温度T3のとき、最大の第3の電流センシング値を得ることができ、第1温度T1のとき、最小の第1の電流センシング値を得ることができ、第2温度T2のときに、第1の電流センシング値と第3の電流センシング値との間の第2の電流センシング値を得ることができる。
【0320】
[320]本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、電流センシング値別に対応する補償値を含むルックアップテーブル(Lookup table)を記憶するメモリを含むことができる。
【0321】
[321]例えば、ディスプレイ期間DPの間に温度センシング(電流センシング)が進行する結果、タッチコントローラ170は、電流センシング回路TSCから第1の電流センシング値を受信し、その後、タッチ期間TPの間、タッチ駆動回路160から第1のタッチセンシング値TSENを受信した場合、タッチコントローラ170は、第1の電流センシング値を用いて、第1のタッチセンシング値TSENを変更して、第2のタッチセンシング値COMP_TSENを生成することができる。
【0322】
[322]第2のタッチセンシング値COMP_TSENは、第1のタッチセンシング値TSENから、第1の電流センシング値に対応する第1の補償値COMP1を差し引いた値であってもよい。ここで、第1の補償値COMP1は、ルックアップテーブルから抽出された補償値であり、第1の電流センシング値に対応する補償値であってもよい。
【0323】
[323]タッチコントローラ170は、電流センシング回路TSCから受信された第1の電流センシング値と対応する第1の補償値COMP1を、ルックアップテーブルから抽出することができる。第2のタッチセンシング値COMP_TSENは、第1のタッチセンシング値TSENから、温度影響性が除去されたタッチセンシング値であってもよい。
【0324】
[324]別の例として、ディスプレイ期間DPの間に温度センシング(電流センシング)が進行する結果、タッチコントローラ170は、電流センシング回路TSCから第2の電流センシング値を受信し、その後、タッチ期間TPの間、タッチ駆動回路160から、第1のタッチセンシング値TSENを受信した場合、タッチコントローラ170は、第2の電流センシング値を用いて、第1のタッチセンシング値TSENを変更して、第2のタッチセンシング値COMP_TSENを生成することができる。
【0325】
[325]第2のタッチセンシング値COMP_TSENは、第1のタッチセンシング値TSENから、第2の電流センシング値に対応する第2の補償値COMP2を差し引いた値であってもよい。ここで、第2の補償値COMP2は、ルックアップテーブルから抽出された補償値であり、第2の電流センシング値に対応する補償値であってもよい。
【0326】
[326]タッチコントローラ170は、電流センシング回路TSCから受信した第2の電流センシング値と対応する第2の補償値COMP2を、ルックアップテーブルから抽出することができる。第2のタッチセンシング値COMP_TSENは、第1のタッチセンシング値TSENから、温度影響性が除去されたタッチセンシング値であってもよい。
【0327】
[327]さらに別の例として、ディスプレイ期間DPの間に温度センシング(電流センシング)が進行される結果、タッチコントローラ170は、電流センシング回路TSCから、第3の電流センシング値を受信し、その後、 タッチ期間TPの間に、タッチ駆動回路160から第1のタッチセンシング値TSENを受信した場合、タッチコントローラ170は、第3の電流センシング値を用いて、第1のタッチセンシング値TSENを変更して、第2のタッチセンシング値COMP_TSENを生成することができる。
【0328】
[328]第2のタッチセンシング値COMP_TSENは、第1のタッチセンシング値TSENから、第3の電流センシング値と対応する第3の補償値COMP3を差し引いた値であってもよい。ここで、第3の補償値COMP3は、ルックアップテーブルから抽出された補償値であり、第3の電流センシング値に対応する補償値であってもよい。
【0329】
[329]タッチコントローラ170は、電流センシング回路TSCから受信した第3の電流センシング値と対応する第3の補償値COMP3を、ルックアップテーブルから抽出することができる。第2のタッチセンシング値COMP_TSENは、第1のタッチセンシング値TSENから、温度影響性が除去されたタッチセンシング値であってもよい。
【0330】
[330]以上では、2つの駆動方式のうち、第1のセンシングラインSL1が、電流センシング経路となる第1の駆動方式について説明したが、以下では、第1のタッチラインTL1が、電流センシング経路となる第2の駆動方式について説明する。以下では、第1の駆動方式と同じ特徴についての説明は、省略する。
【0331】
[331]
図15は、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100において、温度センシングが進行するディスプレイ期間DP中の第1のタッチセンサ単位領域TSU1を示す図である。
【0332】
[332]
図15を参照すると、ディスプレイ期間DP中の一定期間の間、第1のスキャンゲートラインSCL1を介して供給される第1のスキャンゲート信号SCAN[1]は、ターンオンレベル電圧(例えば、ハイレベル電圧(High))を有してもよい。これにより、第1のピクセル領域PA1内の第1のサブピクセルSP1のスキャントランジスタSCTが、ターンオンされ、同時に第1のセンシングトランジスタST1もターンオンされてもよい。
【0333】
[333]
図15を参照すると、ディスプレイ期間DPの間、第1のセンシングトランジスタST1が、ターンオンされるにつれて、第1のタッチセンサTS1と、第1のセンシングラインSL1とは、第1のセンシングトランジスタST1を介して電気的に接続され得る。
【0334】
[334]
図15を参照すると、ディスプレイ期間DPの間、すなわち、第1のセンシングラインSL1に検査信号SIGを供給することができる。
【0335】
[335]
図15を参照すると、第1のセンシングトランジスタST1が、ターンオンされた期間中、第1のセンシングラインSL1に、検査信号SIGを供給することができる。
【0336】
[336]例えば、ディスプレイ期間DP中、第1のセンシングラインSL1に、温度センシングのために供給される検査信号SIGは、一定の第1の電圧レベルを有する電圧(DC電圧)であっても、電圧レベルが可変である電圧(AC電圧)であってもよい。
【0337】
[337]
図15を参照すると、ディスプレイ期間DPの間、第1のセンシングラインSL1に、温度センシングのために検査信号SIGが供給されると、第1のタッチラインTL1には、一定の第2の電圧レベルを有する電圧(DC電圧)が印加されてもよい。ここで、第2の電圧レベルは、第1の電圧レベルと異なってもよい。 例えば、第2の電圧レベルは、第1の電圧レベルより低い電圧レベルであってもよい。あるいは、第2の電圧レベルは、第1の電圧レベルより高い電圧レベルであってもよい。
【0338】
[338]
図15を参照すると、ディスプレイ期間DPの間、第1のタッチラインTL1に電流が流れることがある。タッチ駆動回路160は、第1のタッチラインTL1に流れる電流をセンシングすることができ、そのために、第1のタッチラインTL1に接続された電流センシング回路TSCを含んでもよい。第2の駆動方式の場合、第1のセンシングラインSL1に接続された電流センシング回路TSCは、電流センシング機能の代わりに、第1のセンシングラインSL1に、検査信号SIGを供給する機能を有してもよい。
【0339】
[339]
図15を参照すると、ディスプレイ期間DPの間、第1のタッチセンサ領域TSA1の温度が高くなるほど、第1のタッチラインTL1に流れる電流量は、増加することができ、第1のタッチセンサ領域TSA1の温度が低くなるほど、第1のタッチラインTL1に流れる電流量は、減少することができる。
【0340】
[340]ディスプレイ期間DPの間、第1のタッチセンサ領域TSA1又は第1のタッチセンサ領域TSA1の周辺でタッチが発生した場合、又は第1のピクセル領域PA1に関連して表示されるイメージが変化する場合、第1のタッチラインTL1に流れる電流の量は、増加することができる。
【0341】
[341]ディスプレイ期間DPの間に、第1のタッチラインTL1に流れる電流の量が変化するにつれて、ディスプレイ期間DP以降のタッチ期間TPの間に得られるタッチセンシング値を変更することができる(
図14及びその説明を参照)。
【0342】
[342]
図16は、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100において、タッチ期間TP中の第1のタッチセンサ単位領域TSU1を示す図である。
【0343】
[343]
図16を参照すると、タッチ期間TPの間、第1のセンシングトランジスタST1が、ターンオフされるにつれて、第1のタッチセンサTS1と、第1のセンシングラインSL1とは、電気的に分離することができる。
【0344】
[344]タッチ期間TPの間、第1のタッチラインTL1に、電圧レベルが可変であるタッチ駆動信号TDSが供給されてもよく、第1のセンシングラインSL1は、電気的にフローティング状態であってもよい。
【0345】
[345]タッチ期間TPの間、タッチ駆動回路160は、第1のタッチラインTL1に、電圧レベルが可変であるタッチ駆動信号TDSを出力することができる。これにより、タッチ駆動信号TDSは、第1のタッチラインTL1に接続された第1のタッチセンサTS1に供給することができる。
【0346】
[346]タッチ期間TPの間、第1のセンシングトランジスタST1のターンオフにより、第1のタッチセンサTS1と、第1のセンシングラインSL1とが、電気的に分離されているため、第1のタッチセンサTS1に供給されたタッチ駆動信号TDSは、第1のセンシングラインSL1に伝達されない。したがって、タッチ期間TPの間、第1のセンシングラインSL1は、電気的にフローティング状態であってもよい。
【0347】
[347]タッチ期間TPの間、タッチ駆動回路160は、第1のタッチラインTL1に、タッチ駆動信号TDSを出力した後、第1のタッチラインTL1を介して、第1のタッチセンサTS1におけるキャパシタンス(セルフキャパシタンス)をセンシングすることができる。
【0348】
[348]タッチ期間TPの間、第1のセンシングトランジスタST1は、ターンオフ状態であるので、第1のセンシングラインSL1は、第1のタッチセンサTS1と電気的に分離されており、電気的にフローティング状態であってもよい。したがって、タッチ期間TPの間、第1のセンシングラインSL1は、タッチセンシングに影響を与えない。
【0349】
[349]
図17は、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100のタッチセンシング方法のフローチャートである。
【0350】
[350]
図17を参照すると、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100のタッチセンシング方法は、温度センシングステップS10、タッチセンシングステップS20、温度補償ステップS30、及びタッチの有無又はタッチ位置決めステップS40などを含むことができる。
【0351】
[351]温度センシングステップS10において、タッチ表示装置100の電流センシング回路TSC又はタッチ駆動回路160は、第1のタッチセンサTS1の領域に対する温度をセンシングして、温度センシング値を取得するか、又は第1のタッチセンサTS1を介して電流をセンシングすることにより、電流センシング値を温度センシング値として取得することができる。ここで、電流は、温度によって変化し得る。
【0352】
[352]ここで、温度変化に応じて、第1のセンシングトランジスタST1の移動度が変化し、これにより、第1のセンシングトランジスタST1に接続された第1のタッチセンサTS1を流れる電流の量が変わり得る。
【0353】
[353]タッチセンシングステップS20において、タッチ表示装置100のタッチ駆動回路160は、タッチ期間TPの間、第1のタッチセンサTS1を介して、第1のタッチセンシング値を取得することができる。
【0354】
[354]温度補償ステップS30において、タッチ表示装置100のタッチコントローラ170は、電流センシング値に該当する温度センシング値に基づいて、第1のタッチセンシング値を変更することにより、第2のタッチセンシング値を生成することができる(
図14を参照)。
【0355】
[355]タッチの有無又はタッチ位置決めステップS40において、タッチ表示装置100のタッチコントローラ170は、第2のタッチセンシング値に基づいて、タッチの有無又はタッチ位置を決定することができる。
【0356】
[356]ここで、第2のタッチセンシング値は、第1のタッチセンシング値から温度影響が除去された値であってもよい。したがって、第2のタッチセンシング値によるタッチの有無及び/又はタッチ位置の決定は、正確なタッチセンシングの結果となり得る。
【0357】
[357]第1のタッチセンサTS1の領域に対する温度は、第1のタッチセンサTS1の温度又は第1のタッチセンサTS1の周囲温度であってもよい。
【0358】
[358]第1のタッチセンサTS1を流れる温度が高くなるほど、第1のタッチセンサTS1を通って、単位時間当たりに流れる電流量が増加することがある。
【0359】
[359]温度センシング値を取得する温度センシングステップS10は、ディスプレイ期間DPの間に進行することができる。したがって、温度センシング値を取得する温度センシングステップS10が進行されている間に、第1のタッチセンサTS1に隣接するサブピクセルSPに、映像表示用のデータ電圧を供給することができる。
【0360】
[360]電流センシング値に該当する温度センシング値が高いほど、補償値COMPが大きくなるようになり、第1のタッチセンシング値TSENと、第2のタッチセンシング値COMP_TSENとの差が大きくなることがある(
図14を参照)。
【0361】
[361]ステップS10において、第1温度T1に対応する第1の電流センシング値又は第1温度センシング値が得られると、ルックアップテーブルを参照して、第1の電流センシング値又は第1温度センシング値に対応する第1の補償値COMP1を決定することができる。これにより、第2のタッチセンシング値COMP_TSENは、第1のタッチセンシング値TSENから、第1の補償値COMP1を引いた値になり得る(COMP_TSEN=TSEN-COMP1)。 ここで、第1の補償値COMP1は、第1の電流センシング値又は第1温度センシング値に第1の重みを乗じた値であってもよい。
【0362】
[362]ステップS10において、第1温度T1よりも高い第2温度T2に対応する第2の電流センシング値又は第2温度センシング値が得られると、ルックアップテーブルを参照して、第2の電流センシング値又は第2温度センシング値と対応する第2の補償値COMP2を決定することができる。これにより、第2のタッチセンシング値COMP_TSENは、第1のタッチセンシング値TSENから、第2の補償値COMP2を引いた値になり得る(COMP_TSEN=TSEN-COMP2)。ここで、第2の補償値COMP2は、第2の電流センシング値又は第2温度センシング値に第2の重みを乗じた値であってもよい。ここで、第2の重みは、第1の重みよりも大きい値であり得る。
【0363】
[363]ステップS10において、第2温度T2より高い第3温度T3に対応する第3の電流センシング値又は第3温度センシング値が得られると、ルックアップテーブルを参照して、第3の電流センシング値又は第3温度センシング値に対応する第3の補償値COMP3を決定することができる。これにより、第2のタッチセンシング値COMP_TSENは、第1のタッチセンシング値TSENから、第3の補償値COMP3を引いた値になり得る(COMP_TSEN=TSEN-COMP3)。ここで、第3の補償値COMP3は、第3の電流センシング値又は第3温度センシング値に第3の重みを乗じた値であってもよい。ここで、第3の重みは、第2の重みよりも大きい値であり得る。
【0364】
[364]
図18aは、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100の指タッチによる温度変化に応じたタッチ感度の変化(タッチセンシング値の変化)の補償処理を説明するためのタッチ感度グラフである。
【0365】
[365]
図18aを参照すると、指タッチが発生すると、指の温度が表示パネル110に伝達され、ポジティブサーマルドリフト現象が発生する可能性がある。表示パネル110の温度変化は、指タッチによって発生することができる。
【0366】
[366]
図18aを参照して、本開示の実施形態によるタッチ感度変化の補償処理が行われる前のタッチセンシング値(タッチ感度)を見てみると、以下の通りである。
【0367】
[367]指タッチによる表示パネル110の温度変化に応じたタッチセンシング値の変化量は、指タッチによるタッチセンシング値の変化量(A)と、指の温度によるタッチセンシング値の変化量(B)とを含むことができる。
【0368】
[368]指タッチによるタッチセンシング値の変化量(A)は、タッチセンシングに必要な正常な部分として、指キャパシタンスCfingerによって発生する部分であってもよい。
【0369】
[369]指の温度によるタッチセンシング値の変化量(B)は、タッチ感度の低下を引き起こすことができる不要な部分であり、指タッチ期間中のポジティブサーマルドリフト現象による寄生キャパシタンス増加(ΔCp)によって発生する部分であってもよい。
【0370】
[370]指タッチがなくなった後、タッチセンシング値は、減少するが、タッチ発生前のレベルにすぐに低下することはなく、一定時間、タッチ閾値以上の値を有してもよい。ここで、タッチ閾値は、タッチが発生したと見なすための最小タッチセンシング値を意味することができる。
【0371】
[371]指タッチがなくなっても、タッチ駆動回路160から一定時間(ゴーストタッチ発生期間)の間、タッチ閾値以上のタッチセンシング値が得られると、タッチコントローラ170は、タッチが発生したと誤認することがある。このようなゴーストタッチの認識は、タッチ感度を大幅に低下させる要因となり得る。
【0372】
[372]本開示の実施形態によるタッチ感度変化の補償処理が行われた後、タッチセンシング値(タッチ感度)を見てみると、以下の通りである。
【0373】
[373]タッチセンシング結果に応じて、タッチ駆動回路160で生成されたタッチセンシング値TSENは、指タッチによるタッチセンシング値の変化量(A)と、指の温度によるタッチセンシング値の変化量(B)とが加算された値であり、電流センシングにより算出された補償値COMPは、指の温度によるタッチセンシング値の変化量(B)に対応することができる。
【0374】
[374]補償されたタッチセンシング値COMP_TSENは、タッチセンシング値TSENから、補償値COMPを差し引いて算出された値であってもよい。したがって、補償されたタッチセンシング値COMP_TSENは、指タッチによるタッチセンシング値の変化量(A)のみを含み、指の温度によるタッチセンシング値の変化量(B)を含まない。
【0375】
[375]従って、
図18aに示すように、補償後は、指の温度によるタッチセンシング値の変化量(B)が除去された補償のタッチセンシング値COMP_TSENを用いて、タッチの有無及び/又はタッチ位置が決定されるため、ゴーストタッチを取り除くことができる。
【0376】
[376]
図18bは、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100のイメージ変化による温度変化に応じたタッチ感度の変化(タッチセンシング値の変化)の補償処理を説明するためのタッチ感度グラフである。
【0377】
[377]
図18bを参照すると、指タッチだけでなく、イメージ変化によってもタッチ感度が低下することがある。
【0378】
[378]
図18bを参照して、本開示の実施形態によるタッチ感度変化の補償処理が行われる前のタッチセンシング値(タッチ感度)を見てみると、以下の通りである。
【0379】
[379]
図18bを参照すると、指タッチにより、表示パネル110の表面温度が上昇する現象が、イメージ変化時にも同様に発生することが分かる。すなわち、イメージが変化すると、ポジティブサーマルドリフト現象が同様に発生する可能性がある。すなわち、タッチが発生していないが、イメージ変化によってタッチセンシング値の変化が発生する可能性がある。
【0380】
[380]
図18bを参照すると、イメージ変化によるタッチセンシング値の変化量は、イメージ変化に対応する表示パネル110の温度変化に応じたタッチセンシング値の変化量(C)とみなすことができる。
【0381】
[381]例えば、低階調の映像(例えば、ブラック映像)から、高階調の映像(例えば、ホワイト映像)に変わると、タッチが実際に発生していなくても、タッチ閾値以上のタッチセンシング値を、タッチ駆動回路160から得ることができる。高階調の映像(例えば、ホワイト映像)から、低階調の映像(例えば、ブラック映像)に再び変わると、タッチセンシング値は、タッチ閾値未満にすぐに低下せず、わずかな時間が経過してから、タッチ閾値未満に低下することがある。
【0382】
[382]
図18bを参照すると、実際にタッチが発生していなくても、イメージ変化に応じて、タッチ駆動回路160からタッチ閾値以上のタッチセンシング値が得られると、タッチコントローラ170は、タッチセンシング値が、タッチ閾値以上である期間(ゴーストタッチ発生期間)中に、タッチが発生したと認識することがある。このようなゴーストタッチ認識は、タッチ感度を大幅に低下させる要因となり得る。
【0383】
[383]本開示の実施形態によるタッチ感度変化の補償処理が行われた後、タッチセンシング値(タッチ感度)を見てみると、以下の通りである。
【0384】
[384]タッチセンシング結果に応じて、タッチ駆動回路160で生成されたタッチセンシング値TSENは、イメージ変化に対応する温度変化に応じたタッチセンシング値の変化量(C)に対応する値であってもよい。電流センシングを通じて算出された補償値COMPは、イメージ変化と対応する温度変化に応じたタッチセンシング値の変化量(C)に対応することができる。
【0385】
[385]補償されたタッチセンシング値COMP_TSENは、タッチセンシング値TSENから、補償値COMPを差し引いて算出された値であってもよい。したがって、補償されたタッチセンシング値COMP_TSENは、イメージ変化と対応する温度変化に応じたタッチセンシング値の変化量(C)と対応する値を含まない。
【0386】
[386]従って、
図18bに示すように、補償後は、イメージ変化と対応する温度変化によるタッチセンシング値の変化量(C)が除去された補償のタッチセンシング値COMP_TSENを用いて、タッチの有無及び/又はタッチ位置が決定されるので、ゴーストタッチを除去することができる。
【0387】
[387]前述のように、
図7に示すように、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100において、複数のタッチセンサTSは、電気的に接続して、1つのタッチ電極TEを形成することができる。
【0388】
[388]これにより、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、1つのタッチ電極TEが配置された1つのタッチ電極領域TEUにおいて、複数のタッチセンサTSを電気的に接続する複数のタッチブリッジラインTBを含むことができる。
【0389】
[389]本開示の実施形態によるタッチ表示装置100において、複数のタッチブリッジラインTBは、複数のスキャンゲートラインSCLと平行に配置されてもよい。
【0390】
[390]本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、複数のタッチブリッジラインTBの各々が、1つのタッチセンサ行毎に配置される個別のタッチブリッジ構造(individual touch bridge structure)を有することができる。
【0391】
[391]本開示の実施形態によるタッチ表示装置100の個別のタッチブリッジ構造によれば、1つのスキャンゲートラインSCL毎に、1つのタッチブリッジラインTBを配置することができる。すなわち、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100の個別のタッチブリッジ構造によれば、タッチブリッジラインTBの数と、スキャンゲートラインSCLの数とは、同じであってもよい。
【0392】
[392]本開示の実施形態によるタッチ表示装置100が、個別のタッチブリッジ構造を有する場合、1つのタッチセンサ行毎に、タッチブリッジラインTBが配置されるので、表示パネル110には、多くのタッチブリッジラインTBが配置され得る。これにより、多くのタッチブリッジラインTBによって、寄生キャパシタンスが増加し、ロード(Load)が増加する可能性がある。
【0393】
[393]したがって、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、寄生キャパシタンスの低減及びロードの低減のための共有タッチブリッジ構造(shared touch bridge structure)を有することができる。以下では、本開示の実施形態による共有タッチブリッジ構造について説明する。
【0394】
[394]本開示の実施形態によるタッチ表示装置100において、複数のタッチセンサTSは、電気的に接続して、1つのタッチ電極TEを形成することができる。したがって、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、1つのタッチ電極TEが配置された1つのタッチ電極領域TEUにおいて、複数のタッチセンサTSを電気的に接続するタッチブリッジ構成を含むことができる。
【0395】
[395]本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、2つ以上のタッチセンサ行毎に、1つのタッチブリッジ構成が配置される共有タッチブリッジ構造を有することができる。
【0396】
[396]本開示の実施形態によるタッチ表示装置100の共有タッチブリッジ構造は、横方向の共通タッチブリッジラインを含む第1の共有タッチブリッジ構造と、横方向の共通タッチブリッジラインと、縦方向の共通タッチブリッジラインとを含む第2の共有タッチブリッジ構造とを含むことができる。
【0397】
[397]
図19は、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100において、第1の共有タッチブリッジ構造を示す。
【0398】
[398]
図19を参照すると、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100の第1の共有タッチブリッジ構造は、第1のタッチセンサTS1及び第2のタッチセンサTS2を、第1のタッチラインTL1と電気的に接続するための共通タッチブリッジCTBを含むことができる。
【0399】
[399]
図19を参照すると、本開示の実施形態における第1の共有タッチブリッジ構造によれば、共通タッチブリッジCTBは、第1のタッチセンサ領域TSA1に配置された第1のタッチセンサTS1と、第2のタッチセンサ領域TSA2に配置された第2のタッチセンサTS2との間に配置された第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1を含むことができる。
【0400】
[400]
図19を参照すると、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1は、第1のタッチライン接続点CNT_TL1で第1のタッチラインTL1と電気的に接続され得る。
【0401】
[401]
図19を参照すると、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1が延びる部分又は第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と接続された部分は、第1のタッチセンサ接続点CNT_TS1において、第1のタッチセンサTS1と電気的に接続することができる。
【0402】
[402]
図19を参照すると、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1が延びる部分又は第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と接続された部分は、第2のタッチセンサ接続点CNT_TS2において、第2のタッチセンサTS2と電気的に接続することができる。
【0403】
[403]
図19を参照すると、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と平行に配置され、第2のタッチセンサTS2に隣接して配置される第1のダミータッチブリッジラインDTBaを含むことができる。
【0404】
[404]第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1は、第1のタッチラインTL1と電気的に接続されるが、第1のダミータッチブリッジラインDTBaは、第1のタッチラインTL1と電気的に分離されてもよい。
【0405】
[405]以下では、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100の第1の共有タッチブリッジ構造について、
図20及び
図21を参照してさらに詳細に説明する。
【0406】
[406]
図20は、
図19の第1の共有タッチブリッジ構造が適用された2つのタッチセンサ単位領域TSU1、TSU2の平面図である。
【0407】
[407]
図20を参照すると、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、第1のタッチセンサ単位領域TSU1及び第2のタッチセンサ単位領域TSU2を含むことができる。
【0408】
[408]
図20を参照すると、第1のタッチセンサ単位領域TSU1は、第1のピクセル領域PA1と、第1のピクセル領域PA1と行方向に隣接する第1のタッチセンサ領域TSA1とを含むことができる。
【0409】
[409]
図20を参照すると、第2のタッチセンサ単位領域TSU2は、第1のピクセル領域PA1と列方向に隣接する第2のピクセル領域PA2と、第2のピクセル領域PA2と行方向に隣接する第2のタッチセンサ領域TSA2とを含むことができる。
【0410】
[410]
図20を参照すると、第1のピクセル領域PA1は、少なくとも1つの第1のサブピクセルR、W、B、Gを含むことができ、各第1のサブピクセルR、W、B、Gは、第1の発光素子ED及び第1のスキャントランジスタSCTを含むことができる。
【0411】
[411]
図20を参照すると、第2のピクセル領域PA2は、少なくとも1つの第2のサブピクセルR、W、B、Gを含むことができ、各第2のサブピクセルR、W、B、Gは、第2の発光素子ED及び第2のスキャントランジスタSCTを含むことができる。
【0412】
[412]
図20を参照すると、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、第1のタッチセンサ領域TSA1に配置された第1のタッチセンサTS1及び第2のタッチセンサ領域TSA2に配置された第2のタッチセンサTS2を含むことができる。
【0413】
[413]
図20を参照すると、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、第1のタッチセンサTS1及び第2のタッチセンサTS2と電気的に接続され、列方向に延びる第1のタッチラインTL1及び第1のタッチラインTL1に隣接して配置され、列方向に延びる第1のセンシングラインSL1を含むことができる。
【0414】
[414]
図20を参照すると、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、第1のセンシングラインSL1と、第1のタッチセンサTS1との間の電気的接続を制御する第1のセンシングトランジスタST1を含むことができる。
【0415】
[415]
図20を参照すると、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、第1のセンシングラインSL1と、第2のタッチセンサTS2との間の電気的接続を制御する第2のセンシングトランジスタST2を含むことができる。
【0416】
[416]
図20を参照すると、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、第1の共有タッチブリッジ構造として、第1のタッチセンサTS1及び第2のタッチセンサTS2を、第1のタッチラインTL1と電気的に接続するための共通タッチブリッジCTBを含むことができる。
【0417】
[417]
図20を参照すると、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、第1のスキャントランジスタSCTのゲートノードと、第1のセンシングトランジスタST1のゲートノードに電気的に接続された第1のスキャンゲートラインSCL1を含むことができる。
【0418】
[418]第1のスキャントランジスタSCT及び第1のセンシングトランジスタST1は、第1のスキャンゲートラインSCL1から供給される第1のスキャンゲート信号SCAN[1]によって、共にターンオンされても、共にターンオフされてもよい。
【0419】
[419]
図20を参照すると、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、第2のスキャントランジスタSCTのゲートノードと、第2のセンシングトランジスタST2のゲートノードとに電気的に接続された第2のスキャンゲートラインSCL2を含むことができる。
【0420】
[420]第2のスキャントランジスタSCT及び第2のセンシングトランジスタST2は、第2のスキャンゲートラインSCL2から供給される第2のスキャンゲート信号SCAN[2]によって、共にターンオンされても、共にターンオフされてもよい。
【0421】
[421]
図20を参照すると、共通タッチブリッジCTBは、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1を含むことができる。
【0422】
[422]第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1は、第1のタッチセンサTS1と、第2のタッチセンサTS2との間に配置され、行方向に延びることができる。第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1は、第1のタッチセンサTS1と第2のタッチセンサTS2とを、第1のタッチラインTL1と電気的に接続してもよい。
【0423】
[423]
図20を参照すると、共通タッチブリッジCTBは、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と、第1のタッチセンサTS1との間の第1の抵抗パターンR1をさらに含むことができ、共通タッチブリッジCTBは、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と、第2のタッチセンサTS2との間の第2の抵抗パターンR2をさらに含むことができる。
【0424】
[424]
図20を参照すると、第1の抵抗パターンR1は、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1が延びる部分であってもよく、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と電気的に接続された別個のパターンであってもよい。
【0425】
[425]
図20を参照すると、第2の抵抗パターンR2は、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1が延びる部分であってもよく、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と電気的に接続された別個のパターンであってもよい。
【0426】
[426]
図20を参照すると、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1は、第1のタッチライン接続点CNT_TL1で、第1のタッチラインTL1と電気的に接続され得る。第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1又は第1の抵抗パターンR1は、第1のタッチセンサ接続点CNT_TS1で、第1のタッチセンサTS1と電気的に接続され得る。第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1又は第2の抵抗パターンR2は、第2のタッチセンサ接続点CNT_TS2で、第2のタッチセンサTS2と電気的に接続され得る。
【0427】
[427]ここで、第1のタッチライン接続点CNT_TL1、第1のタッチセンサ接続点CNT_TS1、及び第2のタッチセンサ接続点CNT_TS2は、コンタクトホール(Contact hole)であってもよい。
【0428】
[428]
図20を参照すると、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と電気的に分離された第1のダミータッチブリッジラインDTBaをさらに含むことができる。
【0429】
[429]第1のダミータッチブリッジラインDTBaは、第2のタッチセンサTS2と列方向に隣接し、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と平行に配置され得る。
【0430】
[430]第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1は、第1のスキャンゲートラインSCL1の隣に配置されるが、第2のスキャンゲートラインSCL2の隣には、配置されない。したがって、第1のスキャンゲートラインSCL1のロードと、第2のスキャンゲートラインSCL2のロードとの間に差が生じる可能性がある。
【0431】
[431]これにより、第1のスキャンゲートラインSCL1と、第2のスキャンゲートラインSCL2とは、異なる電気的特性を有することができる。したがって、第1のスキャンゲートラインSCL1における第1のスキャンゲート信号SCAN[1]と、第2のスキャンゲートラインSCL2における第2のスキャンゲート信号SCAN[2]とは、異なる信号的特性を有することにより、第1のピクセル領域PA1に配置された第1のサブピクセルと、第2のピクセル領域PA2に配置された第2のサブピクセルとの間の駆動偏差が発生し、画像異常現象が発生することがある。例えば、画面内の特定の横領域が、異常に見える現象が発生する可能性がある。
【0432】
[432]このような画像異常現象を低減するために、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100では、第2のスキャンゲートラインSCL2の隣に、第1のダミータッチブリッジラインDTBaを配置することができる。ここで、第1のダミータッチブリッジラインDTBaは、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と平行に配置され、第2のスキャンゲートラインSCL2に隣接して平行に配置されてもよい。
【0433】
[433]これにより、第1のスキャンゲートラインSCL1と、第2のスキャンゲートラインSCL2とは、互いに類似の特性を有することができる。したがって、第1のスキャンゲートラインSCL1における第1のスキャンゲート信号SCAN[1]と、第2のスキャンゲートラインSCL2における第2のスキャンゲート信号SCAN[2]とは、互いに類似した信号的特性を有することにより、第1のピクセル領域PA1に配置された第1のサブピクセルと、第2のピクセル領域PA2に配置された第2のサブピクセルとの間の駆動偏差が低減又は防止され、画像異常現象が低減又は防止されることができる。
【0434】
[434]本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、第1のタッチセンサ単位領域TSU1及び第2のタッチセンサ単位領域TSU2を超えて配置された第1のディスプレイ駆動ラインDDLを含むことができる。
【0435】
[435]第1のディスプレイ駆動ラインDDLは、第1のピクセル領域PA1に配置された第1のサブピクセルR、W、B、G及び第2のピクセル領域PA2に配置された第2のサブピクセルR、W、B、Gと接続されてもよい。
【0436】
[436]
図20に示すように、第1のディスプレイ駆動ラインDDLは、第1の駆動電源ラインDVL、第2の駆動電源ラインVSL、及び基準電圧ラインRVLを含むことができる。
【0437】
[437]第1の駆動電源ラインDVLは、第1のピクセル領域PA1に配置された第1のサブピクセルR、W、B、G及び第2のピクセル領域PA2に配置された第2のサブピクセルR、W、 B、Gに、第1の駆動電源信号EVDDを供給することができる。
【0438】
[438]第2の駆動電源ラインVSLは、第1のピクセル領域PA1に配置された第1のサブピクセルR、W、B、G及び第2のピクセル領域PA2に配置された第2のサブピクセルR、W、 B、Gに、第2の駆動電源信号EVSSを供給することができる。
【0439】
[439]基準電圧ラインRVLは、第1のピクセル領域PA1に配置された第1のサブピクセルR、W、B、G及び第2のピクセル領域PA2に配置された第2のサブピクセルR 、W、B、Gに、基準電圧Vrefを供給することができる。
【0440】
[440]
図20を参照すると、第1のディスプレイ駆動ラインDDLに含まれる第2の駆動電源ラインVSLは、第1のピクセル領域PA1に配置された第1のサブピクセルR、W、B、Gと、第1のタッチセンサTS1との間と、第2のピクセル領域PA2に配置された第2のサブピクセルR、W、B、Gと、第2のタッチセンサTS2との間とを通って列方向に配置されてもよい。
【0441】
[441]
図20を参照すると、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、第1のピクセル領域PA1に配置される第1のディスプレイ共通電極DCE1と、第2のピクセル領域PA2に配置される第2のディスプレイ共通電極DCE2とを含むことができる。
【0442】
[442]
図20を参照すると、第1のディスプレイ駆動ラインDDLに含まれる第2の駆動電源ラインVSLは、第1のディスプレイ共通電極DCE1及び第2のディスプレイ共通電極DCE2と電気的に接続されてもよい。
【0443】
[443]
図20を参照すると、第1のタッチセンサTS1及び第2のタッチセンサTS2は、第1のディスプレイ共通電極DCE1及び第2のディスプレイ共通電極DCE2と同じ材料を含むことができる。例えば、パネル製造工程において、ディスプレイ共通電極材料(例えば、カソード電極材料)に対するパターニング処理により、第1及び第2のディスプレイ共通電極DCE1、DCE2と、第1及び第2のタッチセンサTS1、TS2とが分離された形態で形成することができる。
【0444】
[444]前述のように、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、様々な位置に配置された有機膜OMLを含むことができる。有機膜OMLは、第1のピクセル領域PA1に配置される第1の発光素子ED及び第2のピクセル領域PA2に配置される第2の発光素子EDに含まれるか、又は第1の発光素子ED及び第2の発光素子EDの上部又は下部に配置することができる。
【0445】
[445]
図20を参照すると、第1のピクセル領域PA1及び第2のピクセル領域PA2は、発光領域であってもよく、光が透過できない非透過領域であってもよい。第1のタッチセンサ領域TSA1及び第2のタッチセンサ領域TSA2は、光の透過が可能な透過領域TAに含まれてもよい。例えば、非透過領域は、第1及び第2のピクセル領域PA1、PA2におけるサブピクセルR、W、B、Gに関連するトランジスタが配置される領域であってもよい。透過領域TAは、非透過領域の外郭領域として、非透過領域よりも透過率が高い領域を意味することができる。透過領域TAは、第1及び第2のピクセル領域PA1、PA2におけるサブピクセルR、W、B、Gに関連するトランジスタが配置されない領域であってもよい。透過領域TAは、第1のタッチセンサTS1が配置される第1のタッチセンサ領域TSA1と、第2のタッチセンサTS2が配置される第2のタッチセンサ領域TSA2とを含むことができる。非透過領域は、ディスプレイ共通電極DCE1、DCE2が配置される領域を含むことができ、透過領域TAは、ディスプレイ共通電極DCE1、DCE2が配置されない領域を含むことができる。
【0446】
[446]第1の共有タッチブリッジ構造が適用される場合、ディスプレイ期間DPの間の温度センシング動作は、前述の温度センシング動作が、そのまま適用され得る。したがって、以下では、ディスプレイ期間DPの間の温度センシング動作時に、第1及び第2のセンシングトランジスタST1、ST2のオンオフ動作と、共通タッチブリッジCTBの役割についてのみ簡単に説明する。
【0447】
[447]
図20を参照すると、ディスプレイ期間DPは、第1のピクセル領域PA1に配置された第1のサブピクセルR、W、B、Gに、映像表示のための第1のデータ電圧が供給される第1期間t1と、第2のピクセル領域PA2に配置された第2のサブピクセルR、W、B、Gに、映像表示のための第2のデータ電圧が供給される第2期間t2とを含むことができる。
【0448】
[448]第1期間t1の間、第1のスキャンゲートラインSCL1を介して供給される第1のスキャンゲート信号SCAN[1]は、ターンオンレベル電圧(例えば、ハイレベル電圧又はローレベル電圧)を有してもよく、第2のスキャンゲートラインSCL2を介して供給される第2のスキャンゲート信号SCAN[2]は、ターンオフレベル電圧(例えば、ローレベル電圧又はハイレベル電圧)を有してもよい。
【0449】
[449]これにより、第1期間t1の間、第1のスキャンゲート信号SCAN[1]により、第1のセンシングトランジスタST1は、第1のスキャントランジスタSCTと共にターンオンすることができる。第2のセンシングトランジスタST2及び第2のスキャントランジスタSCTは、ターンオフ状態であってもよい。
【0450】
[450]従って、第1期間t1の間、第1のタッチセンサTS1は、第1のセンシングラインSL1と接続されてもよい。このとき、第2のタッチセンサTS2は、第1のセンシングラインSL1と接続されなくてもよい。
【0451】
[451]第1期間t1の間、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1は、第1のタッチセンサTS1及び第2のタッチセンサTS2に電気的に接続されてもよい。また、第1期間t1の間、第1のタッチセンサTS1及び第2のタッチセンサTS2は、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1を介して、第1のタッチラインTL1と接続されてもよい。
【0452】
[452]第2期間t2の間、第1のスキャンゲートラインSCL1を介して供給される第1のスキャンゲート信号SCAN[1]は、ターンオフレベル電圧(例えば、ローレベル電圧又はハイレベル電圧)を有してもよく、第2のスキャンゲートラインSCL2を介して供給される第2のスキャンゲート信号SCAN[2]は、ターンオンレベル電圧(例えば、ハイレベル電圧又はローレベル電圧)を有してもよい。
【0453】
[453]これにより、第2期間t2の間、第2のスキャンゲート信号SCAN[2]により、第2のセンシングトランジスタST2は、第2のスキャントランジスタSCTと共にターンオンすることができる。このとき、第1のセンシングトランジスタST1及び第1のスキャントランジスタSCTは、ターンオフ状態であってもよい。
【0454】
[454]従って、第2期間t2の間、第2のタッチセンサTS2は、第1のセンシングラインSL1と接続されてもよい。このとき、第1のタッチセンサTS1は、第1のセンシングラインSL1と接続されなくてもよい。
【0455】
[455]第2期間t2の間、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1は、第1のタッチセンサTS1及び第2のタッチセンサTS2に電気的に接続されてもよい。また、第1期間t2の間、第1のタッチセンサTS1及び第2のタッチセンサTS2は、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1を介して、第1のタッチラインTL1と接続されてもよい。
【0456】
[456]ディスプレイ期間DP中、第1期間t1の間、第1のタッチセンサTS1と、第1のセンシングラインSL1とは、電気的に接続され、第1のタッチラインTL1に駆動信号VCMとして検査信号SIGが供給され、第1のセンシングラインSL1に電流が流れ得る。
【0457】
[457]ディスプレイ期間DP中、第2期間t2の間、第2のタッチセンサTS2と、第1のセンシングラインSL1とは、電気的に接続され、第1のタッチラインTL1に、駆動信号VCMとして検査信号SIGが供給され、第1のセンシングラインSL1に電流が流れ得る。
【0458】
[458]ディスプレイ期間DP中、第1期間t1の間、第1のタッチセンサ領域TSA1の温度が上昇するにつれて、単位時間当たり第1のセンシングラインSL1に流れる電流量は、増加することができ、第1のタッチセンサ領域TSA1の温度が低下するにつれて、単位時間当たり第1のセンシングラインSL1に流れる電流量は、減少し得る。
【0459】
[459]ディスプレイ期間DP中、第2期間t2の間、第2のタッチセンサ領域TSA2の温度が上昇するにつれて、単位時間当たり第1のセンシングラインSL1に流れる電流量は、増加することができ、第2のタッチセンサ領域TSA2の温度が低下するにつれて、単位時間当たり第1のセンシングラインSL1に流れる電流量は、減少することができる。
【0460】
[460]ディスプレイ期間DP中、第1期間t1の間、第1のタッチセンサ領域TSA1又は第1のタッチセンサ領域TSA1の周辺でタッチが発生した場合、又は第1のピクセル領域PA1に関連して表示されるイメージが変わると、単位時間当たり第1のセンシングラインSL1に流れる電流量は、増加する可能性がある。
【0461】
[461]ディスプレイ期間DP中、第2期間t2の間、第2のタッチセンサ領域TSA2又は第2のタッチセンサ領域TSA2の周辺でタッチが発生した場合、又は第2のピクセル領域PA2に関連して表示されるイメージが変わると、単位時間当たり第1のセンシングラインSL1に流れる電流量は、増加する可能性がある。
【0462】
[462]ディスプレイ期間DP中に単位時間当たり第1のセンシングラインSL1に流れる電流量が変化するにつれて、ディスプレイ期間DP以降のタッチ期間TPの間に得られるタッチセンシング値を変更することができる。
【0463】
[463]
図20を参照すると、ディスプレイ期間DPとは異なるタッチ期間TPの間、第1のスキャンゲートラインSCL1を介して供給される第1のスキャンゲート信号SCAN[1]及び第2のスキャンゲートラインSCL2を介して供給される第2のスキャンゲート信号SCAN[2]は、ターンオフレベル電圧(例えば、ローレベル電圧又はハイレベル電圧)を有することができる。
【0464】
[464]これにより、タッチ期間TPの間、第1のセンシングトランジスタST1及び第2のセンシングトランジスタST2は、ターンオフ状態であってもよい。第1及び第2のスキャントランジスタSCTもターンオフ状態であってもよい。
【0465】
[465]したがって、タッチ期間TPの間、第1のタッチセンサTS1及び第2のタッチセンサTS2は、第1のセンシングラインSL1と接続されない。
【0466】
[466]タッチ期間TPの間、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1は、第1のタッチセンサTS1及び第2のタッチセンサTS2に電気的に接続されてもよい。
【0467】
[467]また、タッチ期間TPの間、第1のタッチセンサTS1及び第2のタッチセンサTS2は、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1を介して、第1のタッチラインTL1と接続されてもよい。
【0468】
[468]これにより、第1のタッチセンサTS1及び第2のタッチセンサTS2は、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1及び第1のタッチラインTL1を介して、タッチ駆動回路160から出力されたタッチ駆動信号TDSを供給されてもよい。
【0469】
[469]
図21は、
図19の第1の共有タッチブリッジ構造が適用された3つのタッチセンサ単位領域TSU1、TSU2、TSU3の平面図である。
【0470】
[470]
図21を参照すると、第1~第3のタッチセンサ単位領域TSU1~TSU3は、第1の共有タッチブリッジ構造を含むことができる。
図21の第1~第3のタッチセンサ単位領域TSU1~TSU3のうち、第1及び第2のタッチセンサ単位領域TSU1、TSU2は、
図20の第1及び第2のタッチセンサ単位領域TSU1、TSU2と同様である。したがって、以下では、
図20と比較して追加された第3のタッチセンサ単位領域TSU3を中心に説明する。
【0471】
[471]
図21を参照すると、第3のタッチセンサ単位領域TSU3は、第2のピクセル領域PA2と列方向に隣接する第3のピクセル領域PA3、及び、第3のピクセル領域PA3と行方向に隣接する第3のタッチセンサ領域TSA3を含むことができる。
【0472】
[472]第3のピクセル領域PA3は、少なくとも1つの第3のサブピクセルR、W、B、Gを含み、少なくとも1つの第3のサブピクセルR、W、B、Gは、第3の発光素子ED及び第3のスキャントランジスタSCTを含むことができる。
【0473】
[473]
図21を参照すると、第3のタッチセンサ単位領域TSU3は、第3のタッチセンサ領域TSA3に配置された第3のタッチセンサTS3をさらに含むことができる。第3のタッチセンサ単位領域TSU3は、第1のセンシングラインSL1と、第3のタッチセンサTS3との間の電気的接続を制御する第3のセンシングトランジスタST3をさらに含むことができる。
【0474】
[474]
図21を参照すると、共通タッチブリッジCTBは、第1のタッチセンサTS1、第2のタッチセンサTS2、及び第3のタッチセンサTS3を、第1のタッチラインTL1と電気的に接続してもよい。
【0475】
[475]
図21を参照すると、共通タッチブリッジCTBは、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1を含むことができる。
【0476】
[476]
図21を参照すると、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1は、第1のタッチライン接続点CNT_TL1を介して、第1のタッチラインTL1と電気的に接続されてもよい。ここで、第1のタッチライン接続点CNT_TL1は、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と、第1のタッチラインTL1とが、電気的に接続されるコンタクトホール(contact hole)を含むことができる。
【0477】
[477]
図21を参照すると、共通タッチブリッジCTBは、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と、第1のタッチセンサTS1との間の第1の抵抗パターンR1を含むことができる。
【0478】
[478]
図21を参照すると、第1の抵抗パターンR1は、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1が延びる部分であってもよいし、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と連結された別個のパターンであってもよい。
【0479】
[479]第1の抵抗パターンR1は、第1のタッチセンサ接続点CNT_TS1で、第1のタッチセンサTS1と電気的に接続されてもよい。ここで、第1のタッチセンサ接続点CNT_TS1は、第1の抵抗パターンR1と、第1のタッチセンサTS1とが、電気的に接続されるコンタクトホール(contact hole)を含んでもよい。
【0480】
[480]
図21を参照すると、共通タッチブリッジCTBは、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と、第2のタッチセンサTS2との間の第2の抵抗パターンR2を含むことができる。
【0481】
[481]
図21を参照すると、第2の抵抗パターンR2は、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1が延びる部分であってもよいし、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と連結された別個のパターンであってもよい。
【0482】
[482]第2の抵抗パターンR2は、第2のタッチセンサ接続点CNT_TS2_Uで、第2のタッチセンサTS2と電気的に接続されてもよい。ここで、第2のタッチセンサ接続点CNT_TS2_Uは、第2の抵抗パターンR2と、第2のタッチセンサTS2とが、電気的に接続されるコンタクトホール(contact hole)を含んでもよい。
【0483】
[483]
図21を参照すると、共通タッチブリッジCTBは、第2のタッチセンサTS2と、第3のタッチセンサTS3との間の第3の抵抗パターンR3を含むことができる。
【0484】
[484]
図21を参照すると、第3の抵抗パターンR3の一端は、他の第2のタッチセンサ接続点CNT_TS2_Dで、第2のタッチセンサTS2と電気的に接続されてもよく、第3の抵抗パターンR3の他端は、第3のタッチセンサ接続点CNT_TS3で、第3のタッチセンサTS3と電気的に接続されてもよい。
【0485】
[485]他の第2のタッチセンサ接続点CNT_TS2_Dは、第3の抵抗パターンR3の一端と、第2のタッチセンサTS2とが、電気的に接続されるコンタクトホール(contact hole)を含んでもよい。第3のタッチセンサ接続点CNT_TS3は、第3の抵抗パターンR3の他端と、第3のタッチセンサTS3とが、電気的に接続されるコンタクトホール(contact hole)を含んでもよい。
【0486】
[486]
図21を参照すると、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、第1のタッチセンサ単位領域TSU1に含まれる第1のピクセル領域PA1に対応する第1のスキャンゲートラインSCL1、第2のタッチセンサ単位領域TSU2に含まれる第2のピクセル領域PA2に対応する第2のスキャンゲートラインSCL2、及び第3のタッチセンサ単位領域TSU3に含まれる第3のピクセル領域PA3に対応する第3のスキャンゲートラインSCL3を含むことができる。
【0487】
[487]第1のタッチセンサ単位領域TSU1において、第1のスキャンゲートラインSCL1は、第1のピクセル領域PA1内の少なくとも1つの第1のサブピクセルR、W、G、Bに含まれる第1のスキャントランジスタSCTのゲートノードと電気的に接続することができ、第1のセンシングトランジスタST1のゲートノードとも電気的に接続することができる。
【0488】
[488]第1のタッチセンサ単位領域TSU1において、第1のスキャンゲートラインSCL1は、第1のスキャントランジスタSCTのゲートノード及び第1のセンシングトランジスタST1のゲートノードに、第1のスキャンゲート信号SCAN[1]を一緒に供給することができる。
【0489】
[489]第2のタッチセンサ単位領域TSU2において、第2のスキャンゲートラインSCL2は、第2のピクセル領域PA2内の少なくとも1つの第2のサブピクセルR、W、G、Bに含まれる第2のスキャントランジスタSCTのゲートノードと電気的に接続することができ、第2のセンシングトランジスタST2のゲートノードとも電気的に接続することができる。
【0490】
[490]第2のタッチセンサ単位領域TSU2において、第2のスキャンゲートラインSCL2は、第2のスキャントランジスタSCTのゲートノード及び第2のセンシングトランジスタST2のゲートノードに、第2のスキャンゲート信号SCAN[2]を一緒に供給することができる。
【0491】
[491]第3のタッチセンサ単位領域TSU3において、第3のスキャンゲートラインSCL3は、第3のピクセル領域PA3内の少なくとも1つの第3のサブピクセルR、W、G、Bに含まれる第3のスキャントランジスタSCTのゲートノードと電気的に接続することができ、第3のセンシングトランジスタST3のゲートノードとも電気的に接続することができる。
【0492】
[492]第3のタッチセンサ単位領域TSU3において、第3のスキャンゲートラインSCL3は、第3のスキャントランジスタSCTのゲートノード及び第3のセンシングトランジスタST3のゲートノードに、第3のスキャンゲート信号SCAN[3]を一緒に供給することができる。
【0493】
[493]
図21を参照すると、第1~第3のタッチセンサ単位領域TSU1~TSU3に対する横方向のスキャンゲート配線の構成は、第1~第3のタッチセンサ単位領域TSU1~TSU3毎に対応する第1~第3のスキャンゲートラインSCL1~SCL3を含むことができる。
【0494】
[494]しかしながら、第1~第3のタッチセンサ単位領域TSU1~TSU3に対する横方向のタッチブリッジの構成は、第1のタッチセンサ単位領域TSU1に対応する第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1のみを含むことができる。
【0495】
[495]
図21を参照すると、第1~第3のスキャンゲートラインSCL1~SCL3のうち第1のスキャンゲートラインSCL1の場合、第1のスキャンゲートラインSCL1に隣接して平行なタッチブリッジ構成(すなわち、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1)が存在してもよい。
【0496】
[496]しかしながら、第1~第3のスキャンゲートラインSCL1~SCL3のうち第2及び第3のスキャンゲートラインSCL2、SCL3の場合、第2及び第3のスキャンゲートラインSCL2、SCL3に隣接して平行なタッチブリッジ構成が存在しない。
【0497】
[497]
図21を参照すると、第1~第3のスキャンゲートラインSCL1~SCL3間の電気的環境は、変わり得る。したがって、第1のスキャンゲートラインSCL1に対応する第1のピクセル領域PA1における画像状態と、第2及び第3のスキャンゲートラインSCL2、SCL3に対応する第2及び第3のピクセル領域PA2、PA3における画像状態とは、異なることがある。
【0498】
[498]このような画像状態の不均衡のための画像異常現象を防止するために、第2のスキャンゲートラインSCL2に隣接して平行なダミータッチブリッジ構成と、第3のスキャンゲートラインSCL3に隣接して平行なダミータッチブリッジ構成が追加されてもよい。
【0499】
[499]本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、第2のスキャンゲートラインSCL2に隣接して平行な第1のダミータッチブリッジラインDTBaと、第3のスキャンゲートラインSCL3に隣接して平行な第2のダミータッチブリッジラインDTBbを含むことができる。
【0500】
[500]第1のダミータッチブリッジラインDTBaは、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と平行に配置され、第2のスキャンゲートラインSCL2に隣接して平行に配置され得る。
【0501】
[501]第2のダミータッチブリッジラインDTBbは、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と平行に配置され、第3のスキャンゲートラインSCL3に隣接して平行に配置され得る。
【0502】
[502]第1のダミータッチブリッジラインDTBa及び第2のダミータッチブリッジラインDTBbは、第1のタッチラインTL1と電気的に分離され、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と電気的に分離され得る。
【0503】
[503]第1のダミータッチブリッジラインDTBa及び第2のダミータッチブリッジラインDTBbは、電気的にフローティング(floating)状態であってもよい。
【0504】
[504]
図21を参照すると、第1のタッチセンサ単位領域TSU1は、第1のピクセル領域PA1に配置される第1のディスプレイ共通電極DCE1を含むことができる。第2のタッチセンサ単位領域TSU2は、第2のピクセル領域PA2に配置される第2のディスプレイ共通電極DCE2を含むことができる。第3のタッチセンサ単位領域TSU3は、第3のピクセル領域PA3に配置される第3のディスプレイ共通電極DCE3を含むことができる。
【0505】
[505]
図21を参照すると、第1のディスプレイ駆動ラインDDLは、第1のディスプレイ共通電極DCE1、第2のディスプレイ共通電極DCE2、及び第3のディスプレイ共通電極DCE3と電気的に接続されてもよい。
【0506】
[506]
図21を参照すると、第1のタッチセンサTS1、第2のタッチセンサTS2、及び第3のタッチセンサTS3は、第1のディスプレイ共通電極DCE1、第2のディスプレイ共通電極DCE2、及び第3のディスプレイ共通電極DCE3と同じ材料を含むことができる。
【0507】
[507]
図22は、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100において、第2の共有タッチブリッジ構造を示す。
【0508】
[508]
図22を参照すると、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100の第2の共有タッチブリッジ構造は、第1のタッチセンサTS1及び第2のタッチセンサTS2を、第1のタッチラインTL1と電気的に接続するための共通タッチブリッジCTBを含むことができる。
【0509】
[509]
図22を参照すると、本開示の実施形態における第2の共有タッチブリッジ構造によれば、共通タッチブリッジCTBは、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1及び第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と交差する第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1を含むことができる。
【0510】
[510]第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1は、第1のタッチセンサ領域TSA1に配置された第1のタッチセンサTS1と、第2のタッチセンサ領域TSA2に配置された第2のタッチセンサTS2との間に配置されてもよい。
【0511】
[511]第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1は、第1のタッチライン接続点CNT_TL1で、第1のタッチラインTL1と電気的に接続されてもよい。
【0512】
[512]第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1は、共通タッチブリッジ交差点CNT_CTBで、第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1と電気的に接続されてもよい。
【0513】
[513]第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1は、第1のタッチセンサ領域TSA1及び第2のタッチセンサ領域TSA2を通過して配置されてもよい。これにより、第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1の一部は、第1のタッチセンサ領域TSA1と重畳することができ、第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1の他の一部は、第2のタッチセンサ領域TSA2と重畳することができる。
【0514】
[514]第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1は、第1のタッチセンサ領域TSA1及び第2のタッチセンサ領域TSA2を通過せず、第1のタッチセンサ領域TSA1及び第2のタッチセンサ領域TSA2の隣を通過するように配置することができる。したがって、第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1は、第1のタッチセンサ領域TSA1及び第2のタッチセンサ領域TSA2と重ならなくてもよい。
【0515】
[515]
図22を参照すると、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と平行に配置され、第2のタッチセンサTS2に隣接して配置される第1のダミータッチブリッジラインDTBaを含むことができる。
【0516】
[516]第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1は、第1のタッチラインTL1と電気的に接続されているが、第1のダミータッチブリッジラインDTBaは、第1のタッチラインTL1と電気的に分離されてもよい。
【0517】
[517]以下では、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100の第2の共有タッチブリッジ構造について、
図23及び
図24を参照してより詳細に説明する。
【0518】
[518]
図23は、
図22の第2の共有タッチブリッジ構造が適用された2つのタッチセンサ単位領域TSU1、TSU2の平面図である。ただし、
図23の平面構造は、
図20の平面構造と類似した部分が多い。したがって、
図20の平面構造と同じ特徴や内容についての説明は省略し、
図20の平面構造と異なる特徴や内容を中心に説明する。
【0519】
[519]
図23を参照すると、第2の共有タッチブリッジ構造の場合、共通タッチブリッジCTBは、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1及び第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1を含むことができる。
【0520】
[520]第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1は、第1のタッチラインTL1と電気的に接続され、第1のタッチセンサTS1と、第2のタッチセンサTS2との間に配置され、行方向に延びることができる。
【0521】
[521]第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1は、第1のタッチセンサTS1と、第2のタッチセンサTS2とを、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と連結し、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と交差できる。
【0522】
[522]
図23を参照すると、第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1の一部分は、第1のタッチセンサTS1と重なり、第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1の他の部分は、第2のタッチセンサTS2と重畳することができる。
【0523】
[523]
図23を参照すると、第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1は、第1のタッチセンサ接続点CNT_TS1で、第1のタッチセンサTS1と電気的に接続されてもよい。第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1は、第2のタッチセンサ接続点CNT_TS2で、第2のタッチセンサTS2と電気的に接続されてもよい。
【0524】
[524]
図23を参照すると、共通タッチブリッジCTBは、第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1と、第1のタッチセンサTS1との間の第1の抵抗パターンR1、及び、第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1と、第2のタッチセンサTS2との間の第2の抵抗パターンR2をさらに含むことができる。
【0525】
[525]
図23を参照すると、第1の抵抗パターンR1は、第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1が延びる部分であってもよいし、第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1と電気的に連結された別個のパターンであってもよい。第2の抵抗パターンR2は、第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1が延びる部分であってもよいし、第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1と電気的に連結された別個のパターンであってもよい。
【0526】
[526]
図23を参照すると、第1のダミータッチブリッジラインDTBaは、第2のタッチセンサTS2に隣接して配置されてもよい。
【0527】
[527]第1のダミータッチブリッジラインDTBaは、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と平行に配置されてもよく、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と電気的に分離されてもよい。
【0528】
[528]
図23を参照すると、第1及び第2のスキャンゲートラインSCL1、SCL2のうち第1のスキャンゲートラインSCL1の場合、第1のスキャンゲートラインSCL1に隣接して平行なタッチブリッジ構成(即ち、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1)が存在してもよい。
【0529】
[529]しかしながら、第1及び第2のスキャンゲートラインSCL1、SCL2のうち第2のスキャンゲートラインSCL2の場合、第2のスキャンゲートラインSCL2に隣接して平行なタッチブリッジ構成は、存在しない。
【0530】
[530]
図23を参照すると、第1及び第2のスキャンゲートラインSCL1、SCL2間の電気的環境は、変わり得る。したがって、第1のスキャンゲートラインSCL1と対応する第1のピクセル領域PA1における画像状態と、第2のスキャンゲートラインSCL2と対応する第2のピクセル領域PA2における画像状態とが異なることがある。
【0531】
[531]このような画像状態の不均衡を防ぐために、第2のスキャンゲートラインSCL2に隣接して平行なダミータッチブリッジ構成を追加することができる。
【0532】
[532]本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、第2のスキャンゲートラインSCL2に隣接して平行な第1のダミータッチブリッジラインDTBaを含むことができる。
【0533】
[533]第1のダミータッチブリッジラインDTBaは、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と平行に配置され、第2のスキャンゲートラインSCL2に隣接して平行に配置されてもよい。
【0534】
[534]第1のダミータッチブリッジラインDTBaは、第1のタッチラインTL1と電気的に分離され、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と電気的に分離されてもよい。第1のダミータッチブリッジラインDTBaは、電気的にフローティング(floating)状態であってもよい。
【0535】
[535]第2の共有タッチブリッジ構造が適用される場合、ディスプレイ期間DPの間の温度センシング動作は、前述の温度センシング動作がそのまま適用され得る。したがって、以下では、ディスプレイ期間DPの間の温度センシング動作時に、第1及び第2のセンシングトランジスタST1、ST2のオンオフ動作と、共通タッチブリッジCTBの役割についてのみ簡単に説明する。
【0536】
[536]ディスプレイ期間DP中、第1期間t1の間、第1のタッチセンサTS1と、第1のセンシングラインSL1とは、電気的に接続され、第1のセンシングラインSL1に、検査信号SIGが供給され、第1のタッチラインTL1に電流が流れ得る。
【0537】
[537]ディスプレイ期間DP中、第2期間t2の間、第2のタッチセンサTS2と、第1のセンシングラインSL1とは、電気的に接続され、第1のセンシングラインSL1に、検査信号SIGが供給され、第1のタッチラインTL1に電流が流れ得る。
【0538】
[538]検査信号SIGは、一定の第1の電圧値を有するDC電圧信号であってもよい。
【0539】
[539]第1のセンシングラインSL1に、検査信号SIGが供給されると、DC電圧信号に対応する駆動信号VCMが、第1のタッチラインTL1に供給され得る。
【0540】
[540]ここで、第1のタッチラインTL1に供給される駆動信号VCMのDC電圧信号は、第1の電圧値より低い第2の電圧値を有してもよい。あるいは、第1のタッチラインTL1に供給される駆動信号VCMのDC電圧信号は、第1の電圧値よりも高い第2の電圧値を有してもよい。
【0541】
[541]検査信号SIGは、電圧レベルが変動するAC電圧信号であってもよい。例えば、検査信号SIGの電圧レベルは、スキャンゲート信号SCAN[1]、SCAN[2]の上昇タイミングと同期して変化することができる。
【0542】
[542]ディスプレイ期間DP中、第1期間t1の間、第1のタッチセンサ領域TSA1の温度が上昇するにつれて、単位時間当たり第1のタッチラインTL1に流れる電流量は、増加することができ、第1のタッチセンサ領域TSA1の温度が低下するにつれて、単位時間当たり第1のタッチラインTL1に流れる電流量は、減少することができる。
【0543】
[543]ディスプレイ期間DP中、第2期間t2の間、第2のタッチセンサ領域TSA2の温度が上昇するにつれて、単位時間当たり第1のタッチラインTL1に流れる電流量は、増加することができ、第2のタッチセンサ領域TSA2の温度が低下するにつれて、単位時間当たり第1のタッチラインTL1に流れる電流量は、減少することができる。
【0544】
[544]ディスプレイ期間DP中、第1期間t1の間、第1のタッチセンサ領域TSA1又は第1のタッチセンサ領域TSA1の周辺でタッチが発生した場合、又は第1のピクセル領域PA1に関連して表示されるイメージが変わる場合、単位時間当たり第1のタッチラインTL1に流れる電流量は、増加することがある。
【0545】
[545]ディスプレイ期間DP中、第2期間t2の間、第2のタッチセンサ領域TSA2又は第2のタッチセンサ領域TSA2の周辺でタッチが発生した場合、又は第2のピクセル領域PA2に関連して表示されるイメージが変わる場合、単位時間当たり第1のタッチラインTL1に流れる電流量は、増加することがある。
【0546】
[546]ディスプレイ期間DPの間、単位時間当たり第1のタッチラインTL1に流れる電流量が変化するにつれて、ディスプレイ期間DP以降のタッチ期間TP中に得られるタッチセンシング値を変更することができる。
【0547】
[547]
図24は、
図22の第2の共有タッチブリッジ構造が適用された3つのタッチセンサ単位領域TSU1、TSU2、TSU3の平面図である。
図24を参照すると、第1~第3のタッチセンサ単位領域TSU1~TSU3は、第2の共有タッチブリッジ構造を含むことができる。
図24の第1~第3のタッチセンサ単位領域TSU1~TSU3のうち、第1及び第2のタッチセンサ単位領域TSU1、TSU2は、
図23の第1及び第2のタッチセンサ単位領域TSU1、TSU2と同一である。したがって、以下では、
図23と比較して追加された第3のタッチセンサ単位領域TSU3を中心に説明する。
【0548】
[548]
図24を参照すると、第3のタッチセンサ単位領域TSU3は、第2のピクセル領域PA2と列方向に隣接する第3のピクセル領域PA3と、第3のピクセル領域PA3と行方向に隣接する第3のタッチセンサ領域TSA3とを含むことができる。
【0549】
[549]第3のピクセル領域PA3は、少なくとも1つの第3のサブピクセルR、W、B、Gを含み、少なくとも1つの第3のサブピクセルR、W、B、Gは、第3の発光素子ED及び第3のスキャントランジスタSCTを含むことができる。
【0550】
[550]
図24を参照すると、第3のタッチセンサ単位領域TSU3は、第3のタッチセンサ領域TSA3に配置された第3のタッチセンサTS3をさらに含むことができる。第3のタッチセンサ単位領域TSU3は、第1のセンシングラインSL1と、第3のタッチセンサTS3との間の電気的接続を制御する第3のセンシングトランジスタST3をさらに含むことができる。
【0551】
[551]
図24を参照すると、共通タッチブリッジCTBは、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と、第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1とを含むことができる。
【0552】
[552]
図24を参照すると、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1は、第1のタッチライン接続点CNT_TL1を介して、第1のタッチラインTL1と電気的に接続されてもよい。ここで、第1のタッチライン接続点CNT_TL1は、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と、第1のタッチラインTL1とが、電気的に接続されるコンタクトホール(contact hole)を含むことができる。
【0553】
[553]
図24を参照すると、共通タッチブリッジCTBは、第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1と、第1のタッチセンサTS1との間の第1の抵抗パターンR1を含むことができる。
【0554】
[554]第1の抵抗パターンR1は、第1のタッチセンサ接続点CNT_TS1で、第1のタッチセンサTS1と電気的に接続されてもよい。ここで、第1のタッチセンサ接続点CNT_TS1は、第1の抵抗パターンR1と、第1のタッチセンサTS1とが、電気的に接続されるコンタクトホール(contact hole)を含むことができる。
【0555】
[555]
図24を参照すると、共通タッチブリッジCTBは、第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1と、第2のタッチセンサTS2との間の第2の抵抗パターンR2を含むことができる。
【0556】
[556]第2の抵抗パターンR2は、第2のタッチセンサ接続点CNT_TS2で、第2のタッチセンサTS2と電気的に接続されてもよい。ここで、第2のタッチセンサ接続点CNT_TS2_Uは、第2の抵抗パターンR2と、第2のタッチセンサTS2とが、電気的に接続されるコンタクトホール(contact hole)を含むことができる。
【0557】
[557]
図24を参照すると、共通タッチブリッジCTBは、第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1と、第3のタッチセンサTS3との間の第3の抵抗パターンR3を含むことができる。
【0558】
[558]第3の抵抗パターンR3は、第3のタッチセンサ接続点CNT_TS3で、第3のタッチセンサTS3と電気的に接続されてもよい。ここで、第3のタッチセンサ接続点CNT_TS3は、第3の抵抗パターンR3と、第3のタッチセンサTS3とが、電気的に接続されるコンタクトホール(contact hole)を含むことができる。
【0559】
[559]
図24を参照すると、第1の抵抗パターンR1、第2の抵抗パターンR2、及び第3の抵抗パターンR3の各々は、第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1が延びる部分であってもよく、又は第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1に連結された別個のパターンであってもよい。
【0560】
[560]
図24を参照すると、本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、第1のタッチセンサ単位領域TSU1に含まれる第1のピクセル領域PA1に対応する第1のスキャンゲートラインSCL1、第2のタッチセンサ単位領域TSU2に含まれる第2のピクセル領域PA2に対応する第2のスキャンゲートラインSCL2、及び第3のタッチセンサ単位領域TSU3に含まれる第3のピクセル領域PA3に対応する第3のスキャンゲートラインSCL3を含むことができる。
【0561】
[561]第1のタッチセンサ単位領域TSU1において、第1のスキャンゲートラインSCL1は、第1のピクセル領域PA1内の少なくとも1つの第1のサブピクセルR、W、G、Bに含まれる第1のスキャントランジスタ SCTのゲートノードと電気的に接続することができ、第1のセンシングトランジスタST1のゲートノードとも電気的に接続することができる。
【0562】
[562]第1のタッチセンサ単位領域TSU1において、第1のスキャンゲートラインSCL1は、第1のスキャントランジスタSCTのゲートノード及び第1のセンシングトランジスタST1のゲートノードに、第1のスキャンゲート信号SCAN[1]を一緒に供給することができる。
【0563】
[563]第2のタッチセンサ単位領域TSU2において、第2のスキャンゲートラインSCL2は、第2のピクセル領域PA2内の少なくとも1つの第2のサブピクセルR、W、G、Bに含まれる第2のスキャントランジスタSCTのゲートノードと電気的に接続することができ、第2のセンシングトランジスタST2のゲートノードとも電気的に接続することができる。
【0564】
[564]第2のタッチセンサ単位領域TSU2において、第2のスキャンゲートラインSCL2は、第2のスキャントランジスタSCTのゲートノード及び第2のセンシングトランジスタST2のゲートノードに、第2のスキャンゲート信号SCAN[2]を一緒に供給することができる。
【0565】
[565]第3のタッチセンサ単位領域TSU3において、第3のスキャンゲートラインSCL3は、第3のピクセル領域PA3内の少なくとも1つの第3のサブピクセルR、W、G、Bに含まれる第3のスキャントランジスタSCTのゲートノードと電気的に接続することができ、第3のセンシングトランジスタST3のゲートノードとも電気的に接続することができる。
【0566】
[566]第3のタッチセンサ単位領域TSU3において、第3のスキャンゲートラインSCL3は、第3のスキャントランジスタSCTのゲートノード及び第3のセンシングトランジスタST3のゲートノードに、第3のスキャンゲート信号SCAN[3]を一緒に供給することができる。
【0567】
[567]
図21を参照すると、第1~第3のタッチセンサ単位領域TSU1~TSU3に対する横方向のスキャンゲート配線の構成は、第1~第3のタッチセンサ単位領域TSU1~TSU3毎に対応する第1~第3のスキャンゲートラインSCL1~SCL3を含むことができる。
【0568】
[568]しかしながら、第1~第3のタッチセンサ単位領域TSU1~TSU3に対する横方向のタッチブリッジ構成は、第1のタッチセンサ単位領域TSU1に対応する第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1のみを含むことができる。
【0569】
[569]
図24を参照すると、第1~第3のスキャンゲートラインSCL1~SCL3のうち第1のスキャンゲートラインSCL1の場合、第1のスキャンゲートラインSCL1に隣接して平行なタッチブリッジ構成(すなわち、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1)が存在してもよい。
【0570】
[570]しかしながら、第1~第3のスキャンゲートラインSCL1~SCL3のうち第2及び第3のスキャンゲートラインSCL2、SCL3の場合、第2及び第3のスキャンゲートラインSCL2、SCL3に隣接して平行なタッチブリッジ構成は、存在しない。
【0571】
[571]
図24を参照すると、第1~第3のスキャンゲートラインSCL1~SCL3間の電気的環境は、変わり得る。したがって、第1のスキャンゲートラインSCL1に対応する第1のピクセル領域PA1における画像状態と、第2及び第3のスキャンゲートラインSCL2、SCL3に対応する第2及び第3のピクセル領域PA2、PA3における画像状態とは、異なることがある。
【0572】
[572]このような画像状態の不均衡を防止するために、第2のスキャンゲートラインSCL2に隣接して平行なダミータッチブリッジ構成と、第3のスキャンゲートラインSCL3に隣接して平行なダミータッチブリッジ構成とを追加することができる。
【0573】
[573]本開示の実施形態によるタッチ表示装置100は、第2のスキャンゲートラインSCL2に隣接して平行な第1のダミータッチブリッジラインDTBaと、第3のスキャンゲートラインSCL3に隣接して平行な第2のダミータッチブリッジラインDTBbとを含むことができる。
【0574】
[574]第1のダミータッチブリッジラインDTBaは、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と平行に配置され、第2のスキャンゲートラインSCL2に隣接して平行に配置されてもよい。
【0575】
[575]第2のダミータッチブリッジラインDTBbは、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と平行に配置され、第3のスキャンゲートラインSCL3に隣接して平行に配置されてもよい。
【0576】
[576]第1のダミータッチブリッジラインDTBa及び第2のダミータッチブリッジラインDTBbは、第1のタッチラインTL1と電気的に分離され、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と電気的に分離されてもよい。
【0577】
[577]第1のダミータッチブリッジラインDTBa及び第2のダミータッチブリッジラインDTBbは、電気的にフローティング(floating)状態であってもよい。
【0578】
[578]
図24を参照すると、第1のタッチセンサ単位領域TSU1は、第1のピクセル領域PA1に配置される第1のディスプレイ共通電極DCE1を含むことができる。第2のタッチセンサ単位領域TSU2は、第2のピクセル領域PA2に配置される第2のディスプレイ共通電極DCE2を含むことができる。第3のタッチセンサ単位領域TSU3は、第3のピクセル領域PA3に配置される第3のディスプレイ共通電極DCE3を含むことができる。
【0579】
[579]
図24を参照すると、第1のディスプレイ駆動ラインDDLは、第1のディスプレイ共通電極DCE1、第2のディスプレイ共通電極DCE2、及び第3のディスプレイ共通電極DCE3と電気的に接続されてもよい。
【0580】
[580]
図24を参照すると、第1のタッチセンサTS1、第2のタッチセンサTS2、及び第3のタッチセンサTS3は、第1のディスプレイ共通電極DCE1、第2のディスプレイ共通電極DCE2、及び第3のディスプレイ共通電極DCE3と同じ材料を含むことができる。
【0581】
[581]
図25は、第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1と、タッチセンサとの間の駆動同期化を示す。
【0582】
[582]
図25を参照すると、タッチセンシングのためのタッチ期間TPの間、第1のセンシングトランジスタST1及び第2のセンシングトランジスタST2は、ターンオフ状態であってもよい。
【0583】
[583]タッチ期間TPの間、タッチ駆動回路160は、第1のタッチラインTL1に、電圧レベルが可変であるタッチ駆動信号TDSを出力することができる。
【0584】
[584]第1のタッチラインTL1に印加されるタッチ駆動信号TDSは、第1のタッチラインTL1と電気的に接続された共通タッチブリッジCTBを介して、第1のタッチセンサTS1及び第2のタッチセンサTS2に供給することができる。
【0585】
[585]従って、第1のセンシングトランジスタST1及び第2のセンシングトランジスタST2が、ターンオフ状態のとき、タッチ期間TPのとき、共通タッチブリッジCTBに含まれる第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1には、電圧レベルが可変である信号を印加することができる。
【0586】
[586]第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1に印加される信号の振幅(ΔV2)は、タッチセンサTS1、TS2に印加されるタッチ駆動信号TDSの振幅(ΔV1)と同一であってもよく、又は所定の範囲内で類似であってもよい。
【0587】
[587]これにより、第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1が、
図23及び
図24に示すように、タッチセンサTS1、TS2と重畳しても、電位差が生じないことがある。したがって、第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1と、タッチセンサTS1、TS2との間に寄生キャパシタが形成されることを防止又は低減することができる。
【0588】
[588]
図26は、
図22~
図24の第2の共有タッチブリッジ構造が適用された第1のタッチ電極領域TEU1を簡略に示す平面図である。
【0589】
[589]ただし、
図26では、タッチ期間TPの間、タッチセンシングのために駆動される構成のみが示されている。
図26を参照すると、タッチ期間TP中に、タッチセンシングのために駆動される構成は、第1のタッチラインTL1、共通タッチブリッジCTB、及び第1のタッチ電極領域TEU1に含まれるタッチセンサを含むことができる。
【0590】
[590]
図26の例示において、第1のタッチ電極領域TEU1は、第1のタッチ電極TE1が配置される領域であり、タッチセンサ行の数は、4つであり、タッチセンサ列の数は、4つである場合を例に挙げる。
【0591】
[591]
図26を参照すると、例えば、第1のタッチ電極領域TEU1は、16個のタッチセンサ単位領域TSU1-1、TSU1-2、TSU1-3、TSU1-4、TSU2-1、TSU2-2、TSU2-3、TSU2-4、TSU3-1、TSU3-2、TSU3-3、TSU3-4、TSU4-1、TSU4-2、TSU4-3、TSU4-4を含むことができる。ここで、16個のタッチセンサ単位領域TSU1-1、TSU1-2、TSU1-3、TSU1-4、TSU2-1、TSU2-2、TSU2-3、TSU2-4、TSU3-1、TSU3-2、TSU3-3、TSU3-4、TSU4-1、TSU4-2、TSU4-3、TSU4-4は、4行4列に配置することができる。ただし、
図26では、16個のタッチセンサ単位領域TSU1-1、TSU1-2、TSU1-3、TSU1-4、TSU2-1、TSU2-2、TSU2-3、TSU2-4、TSU3-1、TSU3-2、TSU3-3、TSU3-4、TSU4-1、TSU4-2、TSU4-3、TSU4-4に含まれる16個のピクセル領域は、説明の便宜上、省略される。また、
図26では、16個のタッチセンサ単位領域TSU1-1、TSU1-2、TSU1-3、TSU1-4、TSU2-1、TSU2-2、TSU2-3、TSU2-4、TSU3-1、TSU3-2、TSU3-3、TSU3-4、TSU4-1、TSU4-2、TSU4-3、TSU4-4に含まれる16個のピクセル領域は、説明の便宜上、省略される。
【0592】
[592]
図26を参照すると、16個のタッチセンサ単位領域TSU1-1、TSU1-2、TSU1-3、TSU1-4、TSU2-1、TSU2-2、TSU2-3、TSU2-4、TSU3-1、TSU3-2、TSU3-3、TSU3-4、TSU4-1、TSU4-2、TSU4-3、TSU4-4には、16個のタッチセンサTS1-1、TS1-2、TS1-3、TS1-4,TS2-1、TS2-2、TS2-3、TS2-4、TS3-1、TS3-2、TS3-3、TS3-4、TS4-1、TS4-2、TS4-3、TS4-4をそれぞれ配置することができる。
【0593】
[593]
図26を参照すると、16個のタッチセンサTS1-1、TS1-2、TS1-3、TS1-4,TS2-1、TS2-2、TS2-3、TS2-4、TS3-1、TS3-2、TS3-3、TS3-4、TS4-1、TS4-2、TS4-3、TS4-4は、共通タッチブリッジCTBによって電気的に接続されることにより、1つの第1のタッチ電極TE1を構成することができる。
【0594】
[594]
図26を参照すると、第1のタッチ電極領域TEU1に含まれる共通タッチブリッジCTBは、n本の横共通タッチブリッジラインCTB_H1、CTB_H2と、m本の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1、CTB_V2、CTB_V3、CTB_V4とを含むことができる。
【0595】
[595]横共通タッチブリッジラインCTB_H1、CTB_H2の数nは、1以上であり得る。
【0596】
[596]
図26の例示の場合、nは、2である。したがって、第1のタッチ電極領域TEU1は、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1と、第2の横共通タッチブリッジラインCTB_H2とを含むことができる。
【0597】
[597]縦共通タッチブリッジラインCTB_V1、CTB_V2、CTB_V3、CTB_V4の数mは、第1のタッチ電極領域TEU1に含まれるタッチセンサ列の数であってもよい。
【0598】
[598]
図26の例示の場合、タッチセンサ行の数は、4つであり、タッチセンサ列の数は、4つであり得る。したがって、第1のタッチ電極領域TEU1は、第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1、第2の縦共通タッチブリッジラインCTB_V2、第3の縦共通タッチブリッジラインCTB_V3、及び第4の縦共通タッチブリッジラインCTB_V4を含むことができる。
【0599】
[599]
図26を参照すると、複数のタッチラインTL1、TL2、TL3、TL4は、第1のタッチ電極単位領域TEU1を通過することができる。
【0600】
[600]複数のタッチラインTL1、TL2、TL3、TL4のうち、第1のタッチラインTL1を、第1のタッチ電極TE1と電気的に接続することができ、第2~第4のタッチラインTL2、TL3、TL4は、第1のタッチ電極TE1と電気的に接続されず、バイパスされるタッチラインであってもよい。すなわち、第1のタッチラインTL1が、第1のタッチ電極TE1を構成する16個のタッチセンサTS1-1、TS1-2、TS1-3、TS1-4,TS2-1、TS2-2、TS2-3、TS2-4、TS3-1、TS3-2、TS3-3、TS3-4、TS4-1、TS4-2、TS4-3、TS4-4と電気的に接続することができる。
【0601】
[601]
図26を参照すると、第1のタッチ電極単位領域TEU1において、第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1は、第1のタッチセンサ列に対応して配置されてもよく、第2の縦共通タッチブリッジラインCTB_V2は、第2のタッチセンサ列に対応して配置されてもよく、第3の縦共通タッチブリッジラインCTB_V3は、第3のタッチセンサ列に対応して配置されてもよく、第4の縦共通タッチブリッジラインCTB_V4は、第4のタッチセンサ列に対応して配置されてもよい。
【0602】
[602]
図26を参照すると、第1のタッチ電極単位領域TEU1において、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1は、第1のタッチセンサ行に対応して配置されてもよく、第2の横共通タッチブリッジラインCTB_H2は、第4のタッチセンサ行に対応して配置されてもよい。
【0603】
[603]
図26を参照すると、第1のタッチ電極単位領域TEU1において、第1のダミータッチブリッジラインDTBaが、第2のタッチセンサ行に対応して配置されてもよく、第2のダミータッチブリッジラインDTBbが、第3のタッチセンサ行と対応して配置されてもよい。
【0604】
[604]
図26を参照すると、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1は、第1のタッチライン接続点CNT_TL1で、第1のタッチラインTL1と電気的に接続されてもよく、第2の横共通タッチブリッジラインCTB_H2は、他の第1のタッチライン接続点CNT_TL1で、第1のタッチラインTL1と電気的に接続されてもよい。
【0605】
[605]
図26を参照すると、第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1は、異なる4つの共通タッチブリッジ交差点CNT_CTBを有することができる。
【0606】
[606]第1の横共通タッチブリッジラインCTB_H1の4つの共通タッチブリッジ交差点CNT_CTBは、第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1、第2の縦共通タッチブリッジラインCTB_V2、第3の縦共通タッチブリッジラインCTB_V3及び第4の縦共通タッチブリッジラインCTB_V4と電気的に接続することができる。
【0607】
[607]
図26を参照すると、第2の横共通タッチブリッジラインCTB_H2は、異なる4つの共通タッチブリッジ交差点CNT_CTBを有することができる。
【0608】
[608]第2の横共通タッチブリッジラインCTB_H2の4つの共通タッチブリッジ交差点CNT_CTBは、第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1、第2の縦共通タッチブリッジラインCTB_V2、第3の縦共通タッチブリッジラインCTB_V3及び第4の縦共通タッチブリッジラインCTB_V4と電気的に接続することができる。
【0609】
[609]
図26を参照すると、第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1、第2の縦共通タッチブリッジラインCTB_V2、第3の縦共通タッチブリッジラインCTB_V3及び第4の縦共通タッチブリッジラインCTB_V4は、第1のダミータッチブリッジラインDTBa及び第2のダミータッチブリッジラインDTBbと交差することができる。
【0610】
[610]しかしながら、第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1、第2の縦共通タッチブリッジラインCTB_V2、第3の縦共通タッチブリッジラインCTB_V3及び第4の縦共通タッチブリッジラインCTB_V4は、第1のダミータッチブリッジラインDTBa及び第2のダミータッチブリッジラインDTBbと電気的に分離することができる。
【0611】
[611]
図26を参照すると、第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1は、4つの接続パターンCP_TSを介して、右から1番目のタッチセンサ列に配列された4個のタッチセンサTS1-1、TS2-1、TS3-1、TS4-1と電気的に接続することができる。ここで、4個の接続パターンCP_TSは、第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1が延びる部分であってもよく、第1の縦共通タッチブリッジラインCTB_V1と連結された他のパターンであってもよく、所定の抵抗値を有する抵抗パターンとも言える。
【0612】
[612]第2の縦共通タッチブリッジラインCTB_V2は、4個の接続パターンCP_TSを介して、右から2番目のタッチセンサ列に配置された4個のタッチセンサTS1-2、TS2-2、TS3-2、TS4-2と電気的に接続することができる。ここで、4個の接続パターンCP_TSは、第2の縦共通タッチブリッジラインCTB_V2が延びる部分であってもよく、第2の縦共通タッチブリッジラインCTB_V2と連結された他のパターンであってもよく、所定の抵抗値を有する抵抗パターンとも言える。
【0613】
[613]第3の縦共通タッチブリッジラインCTB_V3は、4個の接続パターンCP_TSを介して、右から3番目のタッチセンサ列に配置された4個のタッチセンサTS1-3、TS2-3、TS3-3、TS4-3と電気的に接続することができる。ここで、4個の接続パターンCP_TSは、第3の縦共通タッチブリッジラインCTB_V3が延びる部分であってもよく、第3の縦共通タッチブリッジラインCTB_V3と連結された他のパターンであってもよく、所定の抵抗値を有する抵抗パターンとも言える。
【0614】
[614]第4の縦共通タッチブリッジラインCTB_V4は、4個の接続パターンCP_TSを介して、右から4番目のタッチセンサ列に配置された4個のタッチセンサTS1-4、TS2-4、TS3-4、TS4-4と電気的に接続することができる。ここで、4個の接続パターンCP_TSは、第4の縦共通タッチブリッジラインCTB_V4が延びる部分であってもよく、第4の縦共通タッチブリッジラインCTB_V4と連結された他のパターンであってもよく、所定の抵抗値を有する抵抗パターンとも呼ばれる。
【0615】
[615]以上で説明した本開示の実施形態によれば、ゴーストタッチを除去することができるタッチ表示装置100及びタッチセンシング方法を提供することができる。
【0616】
[616]本開示の実施形態によれば、指タッチが発生した後に、ゴーストタッチが認識されないようにするタッチ表示装置100及びタッチセンシング方法を提供することができる。
【0617】
[617]本開示の実施形態によれば、イメージ変更時に、ゴーストタッチが認識されないようにするタッチ表示装置100及びタッチセンシング方法を提供することができる。
【0618】
[618]本開示の実施形態によれば、タッチセンサ構造と組み合わせた形態の温度センサ構造を有するタッチ表示装置100及びタッチセンシング方法を提供することができる。
【0619】
[619]本開示の実施形態によれば、温度を反映する電流をセンシングして、タッチセンシング値を補償することができるタッチ表示装置及びタッチセンシング方法を提供することができる。
【0620】
[620]本開示の実施形態によれば、タッチセンサ構造に関連して、寄生キャパシタンス及びロードを低減することができる共有タッチブリッジ構造を有するタッチ表示装置を提供することができる。
【0621】
[621]本開示の実施形態は、画面内の特定領域(例えば、特定の横領域)が異常に見える現象を防止することができるダミータッチブリッジ構造を有するタッチ表示装置を提供することができる。
【0622】
[622]以上の説明は、本開示の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本開示が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本開示の本質的な特性から逸脱しない範囲で、様々な修正及び変形が可能であるだろう。また、本開示に示されている実施形態は、本開示の技術思想を限定するものではなく、説明するためのものであるため、これらの実施形態によって、本開示の技術思想の範囲が限定されるものではない。本開示の保護範囲は、以下の特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本開示の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。