(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-08
(45)【発行日】2024-10-17
(54)【発明の名称】超過分反映装置、超過分反映方法および超過分反映プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/04 20120101AFI20241009BHJP
G06Q 20/10 20120101ALI20241009BHJP
G06Q 40/12 20230101ALI20241009BHJP
【FI】
G06Q30/04
G06Q20/10 300
G06Q40/12
(21)【出願番号】P 2023190533
(22)【出願日】2023-11-08
(62)【分割の表示】P 2020035983の分割
【原出願日】2020-03-03
【審査請求日】2023-12-04
(73)【特許権者】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中村 和樹
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【審査官】関 博文
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-30720(JP,A)
【文献】特開2016-189185(JP,A)
【文献】特開2010-250447(JP,A)
【文献】特開2014-186619(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2003/0050875(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備え
る超過分反映装置であって、
契約金額と請求予定生成区分と契約期間とを含む契約データ中の前記請求予定生成区分が、前記契約金額を一括で請求することを意味する一括区分である場合に生成された、前記契約金額と同額の請求予定金額と前記契約期間に対応する請求予定日とを有する請求予定レコードを1つ含む、または、前記契約データ中の前記請求予定生成区分が、前記契約金額を各月に分割して請求することを意味する分割区分である場合に生成された、前記契約金額を各月に分割した場合の請求予定金額と各月に対応する請求予定日とを有する請求予定レコードを分割した月の数だけ含む請求予定データと、
前記契約データに基づいて生成された、前記契約金額を月々の受注に分割した場合の受注金額と当該月々の受注に対応する売上予定日とを有する受注明細レコードを当該分割した数だけ含む受注明細データと、
にアクセス可能であり、
前記制御部は、
前
記受注明細データから、ある月の確定した受注金額である確定受注金額を含む確定受注データ中の当該ある月の売上が計上される売上予定日を有する受注明細レコードを特定する受注明細レコード特定手段と、
前記受注明細レコード特定手段で特定した受注明細レコードが有する受注金額と、前記確定した受注金額と、の差額を
、前記契約金額を超過した分の金額である超過金額として算出する超過分算出手段と、
前記契約データ中の前記請求予定生成区分が前記一括区分である場合、前記契約期間を更新した場合の次の契約期間に対応する請求予定日と前記超過分算出手段で算出した前記超過金額とを含む請求予定レコードを前記請求予定データに追加することにより前記請求予定データを更新し、前記契約データ中の前記請求予定生成区分が前記分割区分である場合、前記受注明細レコード特定手段で特定した受注明細レコードが有する売上予定日が属する月の次の月に対応する請求予定日を有する前記請求予定レコード中の前記請求予定金額に前記超過分算出手段で算出した前記超過金額を加算することにより前記請求予定データを更新する請求予定データ更新手段と、
を備えること、
を特徴とする超過分反映装置。
【請求項2】
制御部を備える情報処理装置で実行される超過分反映方法であって、
前記情報処理装置は、
契約金額と請求予定生成区分と契約期間とを含む契約データ中の前記請求予定生成区分が、前記契約金額を一括で請求することを意味する一括区分である場合に生成された、前記契約金額と同額の請求予定金額と前記契約期間に対応する請求予定日とを有する請求予定レコードを1つ含む、または、前記契約データ中の前記請求予定生成区分が、前記契約金額を各月に分割して請求することを意味する分割区分である場合に生成された、前記契約金額を各月に分割した場合の請求予定金額と各月に対応する請求予定日とを有する請求予定レコードを分割した月の数だけ含む請求予定データと、
前記契約データに基づいて生成された、前記契約金額を月々の受注に分割した場合の受注金額と当該月々の受注に対応する売上予定日とを有する受注明細レコードを当該分割した数だけ含む受注明細データと、
にアクセス可能であり、
前記制御部で実行される、
前記受注明細データから、ある月の確定した受注金額である確定受注金額を含む確定受注データ中の当該ある月の売上が計上される売上予定日を有する受注明細レコードを特定する受注明細レコード特定ステップと、
前記受注明細レコード特定ステップで特定した受注明細レコードが有する受注金額と、前記確定した受注金額と、の差額を、前記契約金額を超過した分の金額である超過金額として算出する超過分算出ステップと、
前記契約データ中の前記請求予定生成区分が前記一括区分である場合、前記契約期間を更新した場合の次の契約期間に対応する請求予定日と前記超過分算出ステップで算出した前記超過金額とを含む請求予定レコードを前記請求予定データに追加することにより前記請求予定データを更新し、前記契約データ中の前記請求予定生成区分が前記分割区分である場合、前記受注明細レコード特定ステップで特定した受注明細レコードが有する売上予定日が属する月の次の月に対応する請求予定日を有する前記請求予定レコード中の前記請求予定金額に前記超過分算出ステップで算出した前記超過金額を加算することにより前記請求予定データを更新する請求予定データ更新ステップと、
を含むこと、
を特徴とする超過分反映方法。
【請求項3】
契約金額と請求予定生成区分と契約期間とを含む契約データ中の前記請求予定生成区分が、前記契約金額を一括で請求することを意味する一括区分である場合に生成された、前記契約金額と同額の請求予定金額と前記契約期間に対応する請求予定日とを有する請求予定レコードを1つ含む、または、前記契約データ中の前記請求予定生成区分が、前記契約金額を各月に分割して請求することを意味する分割区分である場合に生成された、前記契約金額を各月に分割した場合の請求予定金額と各月に対応する請求予定日とを有する請求予定レコードを分割した月の数だけ含む請求予定データと、
前記契約データに基づいて生成された、前記契約金額を月々の受注に分割した場合の受注金額と当該月々の受注に対応する売上予定日とを有する受注明細レコードを当該分割した数だけ含む受注明細データと、
にアクセス可能な、制御部を備える情報処理装置の前記制御部に、
前記受注明細データから、ある月の確定した受注金額である確定受注金額を含む確定受注データ中の当該ある月の売上が計上される売上予定日を有する受注明細レコードを特定する受注明細レコード特定ステップと、
前記受注明細レコード特定ステップで特定した受注明細レコードが有する受注金額と、前記確定した受注金額と、の差額を、前記契約金額を超過した分の金額である超過金額として算出する超過分算出ステップと、
前記契約データ中の前記請求予定生成区分が前記一括区分である場合、前記契約期間を更新した場合の次の契約期間に対応する請求予定日と前記超過分算出ステップで算出した前記超過金額とを含む請求予定レコードを前記請求予定データに追加することにより前記請求予定データを更新し、前記契約データ中の前記請求予定生成区分が前記分割区分である場合、前記受注明細レコード特定ステップで特定した受注明細レコードが有する売上予定日が属する月の次の月に対応する請求予定日を有する前記請求予定レコード中の前記請求予定金額に前記超過分算出ステップで算出した前記超過金額を加算することにより前記請求予定データを更新する請求予定データ更新ステップと、
を実行させるための超過分反映プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、超過分反映装置、超過分反映方法および超過分反映プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ユーザの利用量予定値を超えるリソースをユーザに提供した場合には、超過分を上乗せした課金料金を算出することができると記載されている(特許文献1の0039段落参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような超過分を考慮して費用の請求等を行う分野においては、従来、以下のような課題があった。すなわち、近年においては、前金で一定期間分のポイントを購入後、クリック数や広告表示数によって前金を消化し、売上を計上していくという業態が増えてきている。
【0005】
しかしながら、予め契約した契約金額を超過した場合、超過した分の金額については別途請求書を発行する必要あり、非常に煩雑な運用となっていた。つまり、従来においては、予め契約した契約金額を含む請求予定データに、超過した分の金額を反映させることは困難であった。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、予め契約した契約金額を含む請求予定データに、超過金額を反映させることができる超過分反映装置、超過分反映方法および超過分反映プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る超過分反映装置は、制御部を備える超過分反映装置であって、契約金額と請求予定生成区分と契約期間とを含む契約データ中の前記請求予定生成区分が、前記契約金額を一括で請求することを意味する一括区分である場合に生成された、前記契約金額と同額の請求予定金額と前記契約期間に対応する請求予定日とを有する請求予定レコードを1つ含む、または、前記契約データ中の前記請求予定生成区分が、前記契約金額を各月に分割して請求することを意味する分割区分である場合に生成された、前記契約金額を各月に分割した場合の請求予定金額と各月に対応する請求予定日とを有する請求予定レコードを分割した月の数だけ含む請求予定データと、前記契約データに基づいて生成された、前記契約金額を月々の受注に分割した場合の受注金額と当該月々の受注に対応する売上予定日とを有する受注明細レコードを当該分割した数だけ含む受注明細データと、にアクセス可能であり、前記制御部は、前記受注明細データから、ある月の確定した受注金額である確定受注金額を含む確定受注データ中の当該ある月の売上が計上される売上予定日を有する受注明細レコードを特定する受注明細レコード特定手段と、前記受注明細レコード特定手段で特定した受注明細レコードが有する受注金額と、前記確定した受注金額と、の差額を、前記契約金額を超過した分の金額である超過金額として算出する超過分算出手段と、前記契約データ中の前記請求予定生成区分が前記一括区分である場合、前記契約期間を更新した場合の次の契約期間に対応する請求予定日と前記超過分算出手段で算出した前記超過金額とを含む請求予定レコードを前記請求予定データに追加することにより前記請求予定データを更新し、前記契約データ中の前記請求予定生成区分が前記分割区分である場合、前記受注明細レコード特定手段で特定した受注明細レコードが有する売上予定日が属する月の次の月に対応する請求予定日を有する前記請求予定レコード中の前記請求予定金額に前記超過分算出手段で算出した前記超過金額を加算することにより前記請求予定データを更新する請求予定データ更新手段と、
を備えること、を特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る超過分反映方法は、制御部を備える情報処理装置で実行される超過分反映方法であって、前記情報処理装置は、契約金額と請求予定生成区分と契約期間とを含む契約データ中の前記請求予定生成区分が、前記契約金額を一括で請求することを意味する一括区分である場合に生成された、前記契約金額と同額の請求予定金額と前記契約期間に対応する請求予定日とを有する請求予定レコードを1つ含む、または、前記契約データ中の前記請求予定生成区分が、前記契約金額を各月に分割して請求することを意味する分割区分である場合に生成された、前記契約金額を各月に分割した場合の請求予定金額と各月に対応する請求予定日とを有する請求予定レコードを分割した月の数だけ含む請求予定データと、前記契約データに基づいて生成された、前記契約金額を月々の受注に分割した場合の受注金額と当該月々の受注に対応する売上予定日とを有する受注明細レコードを当該分割した数だけ含む受注明細データと、にアクセス可能であり、前記制御部で実行される、前記受注明細データから、ある月の確定した受注金額である確定受注金額を含む確定受注データ中の当該ある月の売上が計上される売上予定日を有する受注明細レコードを特定する受注明細レコード特定ステップと、前記受注明細レコード特定ステップで特定した受注明細レコードが有する受注金額と、前記確定した受注金額と、の差額を、前記契約金額を超過した分の金額である超過金額として算出する超過分算出ステップと、前記契約データ中の前記請求予定生成区分が前記一括区分である場合、前記契約期間を更新した場合の次の契約期間に対応する請求予定日と前記超過分算出ステップで算出した前記超過金額とを含む請求予定レコードを前記請求予定データに追加することにより前記請求予定データを更新し、前記契約データ中の前記請求予定生成区分が前記分割区分である場合、前記受注明細レコード特定ステップで特定した受注明細レコードが有する売上予定日が属する月の次の月に対応する請求予定日を有する前記請求予定レコード中の前記請求予定金額に前記超過分算出ステップで算出した前記超過金額を加算することにより前記請求予定データを更新する請求予定データ更新ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る超過分反映プログラムは、契約金額と請求予定生成区分と契約期間とを含む契約データ中の前記請求予定生成区分が、前記契約金額を一括で請求することを意味する一括区分である場合に生成された、前記契約金額と同額の請求予定金額と前記契約期間に対応する請求予定日とを有する請求予定レコードを1つ含む、または、前記契約データ中の前記請求予定生成区分が、前記契約金額を各月に分割して請求することを意味する分割区分である場合に生成された、前記契約金額を各月に分割した場合の請求予定金額と各月に対応する請求予定日とを有する請求予定レコードを分割した月の数だけ含む請求予定データと、前記契約データに基づいて生成された、前記契約金額を月々の受注に分割した場合の受注金額と当該月々の受注に対応する売上予定日とを有する受注明細レコードを当該分割した数だけ含む受注明細データと、にアクセス可能な、制御部を備える情報処理装置の前記制御部に、前記受注明細データから、ある月の確定した受注金額である確定受注金額を含む確定受注データ中の当該ある月の売上が計上される売上予定日を有する受注明細レコードを特定する受注明細レコード特定ステップと、前記受注明細レコード特定ステップで特定した受注明細レコードが有する受注金額と、前記確定した受注金額と、の差額を、前記契約金額を超過した分の金額である超過金額として算出する超過分算出ステップと、前記契約データ中の前記請求予定生成区分が前記一括区分である場合、前記契約期間を更新した場合の次の契約期間に対応する請求予定日と前記超過分算出ステップで算出した前記超過金額とを含む請求予定レコードを前記請求予定データに追加することにより前記請求予定データを更新し、前記契約データ中の前記請求予定生成区分が前記分割区分である場合、前記受注明細レコード特定ステップで特定した受注明細レコードが有する売上予定日が属する月の次の月に対応する請求予定日を有する前記請求予定レコード中の前記請求予定金額に前記超過分算出ステップで算出した前記超過金額を加算することにより前記請求予定データを更新する請求予定データ更新ステップと、を実行させるためのものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、予め契約した契約金額を含む請求予定データに、超過金額を反映させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、超過分反映装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、各データの相関の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、一括前請求の場合における案件登録の処理の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、一括前請求の場合における前受金請求処理の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、一括前請求の場合における当月売上分確定の処理の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、一括前請求の場合における当月売上分計上の処理の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、毎月前請求の場合における案件登録の処理の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、毎月前請求の場合における前受金請求処理の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、毎月前請求の場合における当月売上分確定の処理の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、毎月前請求の場合における当月売上分計上の処理の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明に係る超過分反映装置、超過分反映方法および超過分反映プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0013】
[1.構成]
本実施形態に係る超過分反映装置100の構成の一例について、
図1を参照して説明する。
図1は、超過分反映装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0014】
超過分反映装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、超過分反映装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0015】
超過分反映装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。超過分反映装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0016】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、超過分反映装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、超過分反映装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、後述する各種マスタ等のデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
【0017】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0018】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
【0019】
記憶部106は、例えば、契約データ106aと、受注明細データ106bと、請求予定データ106cと、請求データ106dと、受入データ106e(本発明の「確定受注データ」に相当)と、売上データ106fと、を備えている。なお、
図2に、各データの相関の一例を示している。
【0020】
契約データ106aは、
図3および
図7等に示すように、例えば、受注番号と、契約名と、請求先と、得意先と、伝票金額(本発明の「契約金額」に相当)と、契約明細番号と、商品名と、売上展開区分と、請求展開区分(本発明の「請求予定生成区分」に相当)と、契約単価と、契約数量と、単位と、契約金額と、契約期間開始および契約期間終了(本発明の「契約期間」に相当)と、等を含む。前記請求展開区分(本発明の「請求予定生成区分」に相当)は、「一括」の区分(本発明の「契約金額を一括で請求することを意味する一括区分」に相当)、または、「月々」の区分(本発明の「契約金額を各月に分割して請求することを意味する分割区分」に相当)である。
【0021】
受注明細データ106bは、
図3および
図7等に示すように、例えば、受注番号と、契約明細番号と、受注行番号と、確定状態と、受注単価と、受注数量と、受注金額と、売上予定日と、売上完了区分と、等を有する受注明細レコードを含む。
【0022】
請求予定データ106cは、
図3および
図7等に示すように、例えば、受注番号と、契約明細番号と、請求予定番号と、請求予定単価と、請求予定数量と、請求予定金額と、請求予定日と、請求完了区分と、等を有する請求予定レコードを含む。
【0023】
請求データ106dは、
図4および
図8に示すように、例えば、請求番号と、請求先と、請求日と、請求金額と、請求行番号と、請求内容と、請求単価と、請求数量と、請求金額と、等を含む。
【0024】
受入データ106e(本発明の「確定受注データ」に相当)は、
図5および
図9に示すように、例えば、受注番号と、契約明細番号と、受注行番号と、受注数量と、受注金額(本発明の「ある月の確定した受注金額である確定受注金額」に相当)と、等を含む。
【0025】
売上データ106fは、
図6および
図10に示すように、例えば、売上番号と、得意先と、売上日と、売上単価と、売上数量と、売上金額と、売上行番号と、商品名と、等を含む。
【0026】
制御部102は、超過分反映装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0027】
制御部102は、機能概念的に、例えば、(1)契約金額と請求予定生成区分と契約期間とを含む契約データ中の前記請求予定生成区分が、前記契約金額を一括で請求することを意味する一括区分である場合、前記契約金額と同額の請求予定金額と前記契約期間に対応する請求予定日とを有する請求予定レコードを1つ含む請求予定データを生成し、前記契約データ中の前記請求予定生成区分が、前記契約金額を各月に分割して請求することを意味する分割区分である場合、前記契約金額を各月に分割した場合の請求予定金額と各月に対応する請求予定日とを有する請求予定レコードを分割した月の数だけ含む請求予定データを生成する請求予定データ生成手段としての請求予定データ生成部102aと、(2)前記契約データに基づいて、前記契約金額を月々の受注に分割した場合の受注金額と当該月々の受注に対応する売上予定日とを有する受注明細レコードを当該分割した数だけ含む受注明細データを生成する受注明細データ生成手段としての受注明細データ生成部102bと、(3)前記受注明細データ生成手段で生成した受注明細データから、ある月の確定した受注金額である確定受注金額を含む確定受注データ中の当該ある月の売上が計上される売上予定日を有する受注明細レコードを特定する受注明細レコード特定手段としての受注明細レコード特定部102cと、(4)前記受注明細レコード特定手段で特定した受注明細レコードが有する受注金額と、前記確定した受注金額と、の差額を前記超過金額として算出する超過分算出手段としての超過分算出部102dと、(5)前記契約データ中の前記請求予定生成区分が前記一括区分である場合、前記契約期間を更新した場合の次の契約期間に対応する請求予定日と前記超過分算出手段で算出した前記超過金額とを含む請求予定レコードを前記請求予定データに追加することにより前記請求予定データを更新し、前記契約データ中の前記請求予定生成区分が前記分割区分である場合、前記受注明細レコード特定手段で特定した受注明細レコードが有する売上予定日が属する月の次の月に対応する請求予定日を有する前記請求予定レコード中の前記請求予定金額に前記超過分算出手段で算出した前記超過金額を加算することにより前記請求予定データを更新する請求予定データ更新手段としての請求予定データ更新部102eと、を備えている。
【0028】
請求予定データ生成部102aは、契約金額と請求予定生成区分と契約期間とを含む契約データ106a中の前記請求予定生成区分が前記一括区分である場合、前記契約金額と同額の請求予定金額と前記契約期間に対応する請求予定日とを有する請求予定レコードを1つ含む請求予定データ106cを生成する。
【0029】
これに対して、請求予定データ生成部102aは、契約データ106a中の前記請求予定生成区分が前記分割区分である場合、前記契約金額を各月に分割した場合の請求予定金額と各月に対応する請求予定日とを有する請求予定レコードを分割した月の数だけ含む請求予定データ106cを生成する。
【0030】
受注明細データ生成部102bは、契約データ106aに基づいて、前記契約金額を月々の受注に分割した場合の受注金額と当該月々の受注に対応する売上予定日とを有する受注明細レコードを当該分割した数だけ含む受注明細データ106bを生成する。
【0031】
受注明細レコード特定部102cは、受注明細データ生成部102bで生成した受注明細データ106bから、ある月の確定した受注金額である確定受注金額を含む受入データ106e中の当該ある月の売上が計上される売上予定日を有する受注明細レコードを特定する。
【0032】
超過分算出部102dは、受注明細レコード特定部102cで特定した受注明細レコードが有する受注金額と、前記確定した受注金額と、の差額を前記超過金額として算出する。
【0033】
請求予定データ更新部102eは、契約データ106a中の前記請求予定生成区分が前記一括区分である場合、前記契約期間を更新した場合の次の契約期間に対応する請求予定日と超過分算出部102dで算出した前記超過金額とを含む請求予定レコードを、請求予定データ106cに追加することにより、請求予定データ生成部102aで生成した請求予定データ106cを更新する。
【0034】
これに対して、請求予定データ更新部102eは、契約データ106a中の前記請求予定生成区分が前記分割区分である場合、受注明細レコード特定部102cで特定した受注明細レコードが有する売上予定日が属する月の次の月に対応する請求予定日を有する前記請求予定レコード中の前記請求予定金額に、超過分算出部102dで算出した前記超過金額を加算することにより、請求予定データ生成部102aで生成した請求予定データ106cを更新する。
【0035】
[2.処理の具体例]
本項目では、本実施形態における処理の具体例を説明する。一括前請求の場合の処理を以下の[2-1]で説明し、毎月前請求の場合の処理を以下の[2-2]で説明する。
【0036】
[2-1.一括前請求の場合]
本項目では、一括前請求の場合(すなわち、保守契約明細データ106a中の請求展開区分が「一括」の場合)の処理を、
図3~
図6を用いて詳細に説明する。
【0037】
(1)案件登録
まず、保守契約情報入力より、案件情報が登録される。当該登録の実施日は、2018/12/15であるとする。具体的には、
図3の保守契約情報データ106aおよび保守契約明細データ106aが登録される。
【0038】
登録された保守契約明細データ106a中の請求展開区分は、
図3に示すように、「一括」である。この場合、請求予定データ生成部102aは、登録された保守契約情報データ106a中の伝票金額180,000円と同額の請求予定金額180,000円と、登録された保守契約明細データ106a中の契約期間「2019/1/1~2019/6/30」に対応する請求予定日「2018/12/20」と、等を有する請求予定レコードを含む
図3の保守請求予定データ106cを生成する。
【0039】
また、登録された保守契約明細データ106a中の売上展開区分は、
図3に示すように、「月々」である。この場合、受注明細データ生成部102bは、登録された保守契約情報データ106a中の伝票金額180,000円を月々の受注に分割する。登録された保守契約明細データ106a中の契約期間は6カ月間であるため、6分割することとなる。このため、受注明細データ生成部102bは、登録された保守契約情報データ106a中の伝票金額180,000円を6分割した場合の受注金額30,000円と、月々の受注に対応する売上予定日と、等を有する受注明細レコードを6つ含む
図3の受注明細データ106bを生成する。
【0040】
(2)前受金請求処理
次に、前受金請求処理より、当月分の請求が計上される。当該前受金請求処理の実施日は、2018/12/20であるとする。当該前受金請求処理が実施されると、
図4に示すように、生成した保守請求予定データ106c中の請求完了の区分が「未完了」から「完了」へと更新され、また、
図4の請求ヘッダデータ106dおよび請求明細データ106dが生成される。
【0041】
(3)当月売上分確定
次に、従量課金データ(
図5の受入データ106e)の受入により、当月確定分の受注明細が更新される。当該受入の実施日は、2019/2/5であるとする。
【0042】
図5の受入データ106eの受入の実施日は2019/2/5であるため、
図5の受入データ106e中の受注金額33,750円は、2019年1月分の確定した受注金額であるといえる。ここで、2019年1月分の売上が計上される売上予定日は2019/1/31であるため、受注明細レコード特定部102cは、(1)で生成した
図3の保守受注明細データ106bから、売上予定日2019/1/31を有する受注行番号1の受注明細レコード(受注金額30,000円)を特定する。なお、受注明細レコード特定部102cは、受注番号、契約明細番号および受注行番号の3つをキーとして受注明細レコードを特定してもよく、具体的には、受入データ106e中の受注番号、契約明細番号および受注行番号の組合せと同じ組合せを有する受注明細レコードを保守受注明細データ106bから特定してもよい。
【0043】
続いて、超過分算出部102dは、受注明細レコード特定部102cで特定した受注明細レコードが有する受注金額30,000円と、受入データ106e中の受注金額33,750円と、の差額を算出する。すなわち、超過分算出部102dは、当該差額として3,750円を算出する。
【0044】
ここで、(1)で登録された保守契約明細データ106a中の請求展開区分は「一括」である。この場合、請求予定データ更新部102eは、(1)で登録された保守契約明細データ106a中の契約期間「2019/1/1~2019/6/30」を更新した場合の次の契約期間「2019/7/1~2019/12/31」に対応する請求予定日「2019/6/20」と、超過分算出部102dで算出した前記差額3,750円と、等を有する請求予定レコードを追加することにより、
図5に示すように、保守請求予定データ106cを更新する。
図5の保守請求予定データ106cにおいてハッチングで示す明細が、追加された請求予定レコードである。
【0045】
(4)当月売上分計上
最後に、保守売上一括処理により、当月確定分の受注明細が更新される。当該保守売上一括処理の実施日は、2019/2/5であるとする。当該保守売上一括処理が実施されると、
図6に示すように、受注行番号1の受注明細レコードの売上完了の区分が「未完了」から「完了」へと更新され、また、
図6の売上ヘッダデータ106fおよび売上明細データ106fが生成される。
【0046】
[2-2.毎月前請求の場合]
本項目では、毎月前請求の場合(すなわち、保守契約明細データ106a中の請求展開区分が「月々」の場合)の処理を、
図7~
図10を用いて詳細に説明する。
【0047】
(1)案件登録
まず、保守契約情報入力より、案件情報が登録される。当該登録の実施日は、2018/12/15であるとする。具体的には、
図7の保守契約情報データ106aおよび保守契約明細データ106aが登録される。
【0048】
登録された保守契約明細データ106a中の請求展開区分は、
図3に示すように、「月々」である。この場合、請求予定データ生成部102aは、登録された保守契約情報データ106a中の伝票金額180,000円を月々の請求に分割する。登録された保守契約明細データ106a中の契約期間は6カ月間であるため、6分割することとなる。このため、請求予定データ生成部102aは、登録された保守契約情報データ106a中の伝票金額180,000円を6分割した場合の請求予定金額30,000円と、月々の請求を行う請求予定日と、等を有する請求予定レコードを6つ含む
図7の保守請求予定データ106cを生成する。
【0049】
また、登録された保守契約明細データ106a中の売上展開区分は、
図7に示すように、「月々」である。この場合、受注明細データ生成部102bは、登録された保守契約情報データ106a中の伝票金額180,000円を月々の受注に分割する。登録された保守契約明細データ106a中の契約期間は6カ月間であるため、6分割することとなる。このため、受注明細データ生成部102bは、録された保守契約情報データ106a中の伝票金額180,000円を6分割した場合の受注金額30,000円と、月々の受注に対応する売上予定日と、等を有する受注明細レコードを6つ含む
図7の受注明細データ106bを生成する。
【0050】
(2)前受金請求処理
次に、前受金請求処理より、当月分の請求が計上される。当該前受金請求処理の実施日は、2018/12/20であるとする。当該前受金請求処理が実施されると、
図8に示すように、生成した保守請求予定データ106c中の請求予定番号1の請求予定レコードの請求完了の区分が「未完了」から「完了」へと更新され、また、
図8の請求ヘッダデータ106dおよび請求明細データ106dが生成される。
【0051】
(3)当月売上分確定
次に、従量課金データ(
図9の受入データ106e)の受入により、当月確定分の受注明細が更新される。当該受入の実施日は、2019/2/5であるとする。
【0052】
図9の受入データ106eの受入の実施日は2019/2/5であるため、
図9の受入データ106e中の受注金額33,750円は、2019年1月分の確定した受注金額であるといえる。ここで、2019年1月分の売上が計上される売上予定日は2019/1/31であるため、受注明細レコード特定部102cは、(1)で生成した
図7の保守受注明細データ106bから、売上予定日2019/1/31を有する受注行番号1の受注明細レコード(受注金額30,000円)を特定する。なお、受注明細レコード特定部102cは、受注番号、契約明細番号および受注行番号の3つをキーとして受注明細レコードを特定してもよく、具体的には、受入データ106e中の受注番号、契約明細番号および受注行番号の組合せと同じ組合せを有する受注明細レコードを保守受注明細データ106bから特定してもよい。
【0053】
続いて、超過分算出部102dは、受注明細レコード特定部102cで特定した受注明細レコードが有する受注金額30,000円と、受入データ106e中の受注金額33,750円と、の差額を算出する。すなわち、超過分算出部102dは、当該差額として3,750円を算出する。
【0054】
ここで、(1)で登録された保守契約明細データ106a中の請求展開区分は「月々」である。この場合、請求予定データ更新部102eは、受注明細レコード特定部102cで特定した受注行番号1の受注明細レコードが有する売上予定日「2019/1/31」が属する月(=2019年1月)の次の月(=2019年2月)に対応する請求予定日(2019/1/20)を有する請求予定レコードを特定する。(1)で生成した
図7の保守請求予定データ106cを参照すると、請求予定番号2の請求予定レコードが請求予定日「2019/1/20」を有するため、請求予定データ更新部102eは、請求予定番号2の請求予定レコードを特定する。そして、請求予定データ更新部102eは、当該特定した請求予定番号2の請求予定レコード中の請求予定金額30,000円に超過分算出部102dで算出した差額3,750円を加算して、請求予定番号2の請求予定レコード中の請求予定金額を33,750円に更新することにより、
図9に示すように、保守請求予定データ106cを更新する。
図9の保守請求予定データ106cにおいてハッチングで示す数値が、更新された数値である。
【0055】
(4)当月売上分計上
最後に、保守売上一括処理により、当月確定分の受注明細が更新される。当該保守売上一括処理の実施日は、2019/2/5であるとする。当該保守売上一括処理が実施されると、
図10に示すように、受注行番号1の受注明細レコードの売上完了の区分が「未完了」から「完了」へと更新され、また、
図10の売上ヘッダデータ106fおよび売上明細データ106fが生成される。
【0056】
[3.本実施形態のまとめ]
ここで、従来、従量課金契約においては売上金額確定後に請求行為を行っていたため、前請求を行う想定がなかった。このため、システム上で従量課金契約において前受金が発生する場合、これまでは前受分は別途システム外にて請求処理を行い、確定後にシステムにて売上、請求および入金消込処理を行っていた。超過分が発生した場合は超過分を別明細に分け、改めて請求書を発行していた。結果、同一契約内での処理にもかかわらず、システム内外で処理が分かれ、煩雑な運用であるという問題があった。
【0057】
このような問題がある中、発明者らは、ネット広告業界のクリック報酬型およびインプレッション課金型の売上計上方法と請求方法に着目した。元来、従量課金の契約については売上および請求の運用がほとんどであったが、近年、前金でポイントを購入後、クリック数や広告表示数によって前金を消化し、売上を計上していく業務形態が発生してきている。
【0058】
そこで、本実施形態においては、例えば、長期にわたる従量課金制の定期契約において、料金を前受し取り崩して売上を計上することができるようにし、前受分から超過した分については次回請求予定分と併せて請求できるようにした。
【0059】
つまり、本実施形態においては、例えば、以下の2点の機能を実現した。
(1)従量課金契約の場合でもある程度まとまった金額を前受けし、売上時に消込を行う。
(2)毎月の従量課金金額確定時に前受金残高を確認し、不足が発生した場合は不足金額分の請求予定を生成する。
【0060】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0061】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0062】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0063】
また、超過分反映装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0064】
例えば、超過分反映装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて超過分反映装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0065】
また、このコンピュータプログラムは、超過分反映装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0066】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0067】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0068】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0069】
また、超過分反映装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、超過分反映装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0070】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0071】
本発明は、例えば、IT(Information Technology)業界およびメディア業界等において有用である。
【符号の説明】
【0072】
100 超過分反映装置
102 制御部
102a 請求予定データ生成部
102b 受注明細データ生成部
102c 受注明細レコード特定部
102d 超過分算出部
102e 請求予定データ更新部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 契約データ
106b 受注明細データ
106c 請求予定データ
106d 請求データ
106e 受入データ
106f 売上データ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク