(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-09
(45)【発行日】2024-10-18
(54)【発明の名称】要介護者支援システム、サーバ及び要介護者の支援方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/22 20240101AFI20241010BHJP
【FI】
G06Q50/22
(21)【出願番号】P 2020192190
(22)【出願日】2020-11-19
【審査請求日】2023-10-11
(73)【特許権者】
【識別番号】518121471
【氏名又は名称】株式会社Aikomi
(74)【代理人】
【識別番号】100141427
【氏名又は名称】飯村 重樹
(72)【発明者】
【氏名】ハード ニコラス ウイリアム
(72)【発明者】
【氏名】加藤 潤一
【審査官】吉田 誠
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-010179(JP,A)
【文献】特開2006-244125(JP,A)
【文献】特開2002-304471(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 50/22
G16H 10/00 - 80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
行動心理症状に関する要介護者の五感のうちの少なくとも1の感覚に対する刺激についての刺激情報を前記要介護者に提供して該要介護者の反応を検知する要介護者支援システムであって、
コンピュータによって実装されるサーバを備え、
該サーバは、
記憶領域に格納される前記要介護者の属性に関する要介護者属性情報と関連する属性が付与された前記刺激情報が格納される刺激情報ライブラリと、
前記要介護者を介護する介護支援者の属性に関する介護支援者属性情報を有する介護支援者情報が格納される介護支援者ライブラリと、
を有し、
前記要介護者属性情報と前記介護支援者属性情報と
を照合して前記介護支援者属性情報が前記要介護者属性情報と一致する程度が高い前記介護支援者情報を
前記刺激情報に適合する前記介護支援者情報として前記介護支援者ライブラリから検出する介護支援者検出部と
して機能する、
要介護者支援システム。
【請求項2】
前記サーバと接続される装置を備え、
該装置は、
反応検知部と、
該反応検知部への入力によって前記介護支援者検出部で検出した前記介護支援者情報に適合せしめられた前記刺激情報に対して前記要介護者が反応
を示さないと判断し、反応を示さないと判断した場合に前記刺激情報とは異なる他の刺激情報を
前記サーバに要求する処理部
と、を
有する、
請求項
1に記載の要介護者支援システム。
【請求項3】
前記処理部は、
前記要介護者に提供された他の前記刺激情報に対
する前記要介護者
の反応
を前記反応検知部が検知した場合あるいは前記反応検知部への入力によって前記要介護者が反応を示したと判断した場合に該要介護者が他の前記刺激情報に反応した旨の検知信号を生成し、
前記介護支援者検出部は、
前記処理部が生成した前記検知信号に基づいて検出した前記介護支援者情報に関する前記介護支援者属性情報と反応した他の前記刺激情報の前記属性とが一致するか否かを判断する、
請求項
2に記載の要介護者支援システム。
【請求項4】
前記介護支援者検出部は、
検出した前記介護支援者情報に関する前記介護支援者属性情報と反応した他の前記刺激情報の前記属性とが一致しない場合に、前記処理部で生成された前記検知信号に基づいて他の前記刺激情報の前記属性
が要介護者データとして付加された前記要介護者属性情報と前記介護支援者属性情報とに基づいて前記刺激情報ライブラリに格納される他の前記刺激情報に適合する前記介護支援者情報を前記介護支援者ライブラリから改めて検出する、
請求項
3に記載の要介護者支援システム。
【請求項5】
行動心理症状に関する要介護者の五感のうちの少なくとも1の感覚に対する刺激についての刺激情報を前記要介護者に提供する
、コンピュータによって実装されるサーバであって、
記憶領域に格納される前記要介護者の属性に関する要介護者属性情報と関連する属性が付与された前記刺激情報が格納される刺激情報ライブラリと、
前記要介護者を介護する介護支援者の属性に関する介護支援者属性情報を有する介護支援者情報が格納される介護支援者ライブラリと、
を備え、
前記要介護者属性情報と前記介護支援者属性情報と
を照合して前記介護支援者属性情報が前記要介護者属性情報と一致する程度が高い前記介護支援者情報を
前記刺激情報に適合する前記介護支援者情報として前記介護支援者ライブラリから検出する介護支援者検出部と
して機能する、
サーバ。
【請求項6】
行動心理症状に関する要介護者の五感のうちの少なくとも1の感覚に対する刺激についての刺激情報を前記要介護者に提供して該要介護者の反応を検知する要介護者の支援方法であって、
コンピュータによって実装されるサーバが、
記憶領域に格納される前記要介護者の属性に関する要介護者属性情報と関連する属性が付与され
て刺激情報ライブラリに格納される前記刺激情報に適合する、前記要介護者を介護する介護支援者に関する介護支援者情報
について、前記要介護者属性情報と前記介護支援者の属性に関する介護支援者属性情報と
を照合して前記介護支援者属性情報が前記要介護者属性情報と一致する程度が高い前記介護支援者情報を
介護支援者ライブラリから検出する、
要介護者の支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、要介護者支援システム、サーバ及び要介護者の支援方法、特に、行動心理症状に関する要介護者の五感のうちの少なくとも1の感覚に対する刺激についての刺激情報を要介護者に提供して要介護者の反応を検知する要介護者支援システム、サーバ及び要介護者の支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
高齢化社会の到来に伴って、介護支援者による介護や補助が必要な要介護者が増加している一方で、介護や補助の身体的及び精神的な負担が大きいこと等に起因して介護支援者の人員不足が恒常化しており、今後、高齢の要介護者の介護に関する取り組みを検討することは、我が国の喫緊の課題である。
【0003】
ところで、高齢の要介護者の増加に伴って、認知症の患者も増加している。認知症には、記憶機能や認知機能の低下といった中核症状と、この中核症状に伴って発生する行動心理症状とがある。
【0004】
行動心理症状には、徘徊や暴言あるいは暴行といった行動障害や、不安や不眠や幻覚あるいは妄想といった心理症状がみられ、このような障害や症状が表れる前あるいは表れた後に、運動療法や心理療法といった、薬物の投与によらない非薬物療法が第一次的に選択される。
【0005】
このような場合の対策として、本発明者らは、薬物療法によらないで、要介護者の五感のうちの少なくとも1の感覚を刺激する刺激情報を介護支援者が要介護者に提供することによって、要介護者の行動心理症状を適切に改善することを目的とした技術を提案している(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、介護支援者が要介護者を介護して行動心理症状を適切に改善することを試みるに際しては、要介護者の行動心理症状の状況に見合った経験や能力が介護支援者に求められるとともに、介護支援者と要介護者との間での良好なコミュニケーションの構築が求められる。
【0008】
このような介護支援者と要介護者との間の良好なコミュニケーションは、例えば友人関係が構築されるような場合と同様に、介護支援者と要介護者との間で互いに共感し合うことができる要素が多い場合に構築されるであろうことが想定される。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、行動心理症状を適切に改善することができる要介護者支援システム、サーバ及び要介護者の支援方法を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するための本発明に係る要介護者支援システムは、行動心理症状に関する要介護者の五感のうちの少なくとも1の感覚に対する刺激についての刺激情報を要介護者に提供して要介護者の反応を検知する要介護者支援システムであって、要介護者の属性に関する要介護者属性情報と関連する属性が付与された刺激情報が格納される刺激情報ライブラリと、要介護者を介護する介護支援者の属性に関する介護支援者属性情報を有する介護支援者情報が格納される介護支援者ライブラリと、要介護者属性情報と介護支援者属性情報とに基づいて刺激情報ライブラリに格納される刺激情報に適合する介護支援者情報を介護支援者ライブラリから検出する介護支援者検出部とを備えるものである。
【0011】
これによれば、要介護者属性情報と介護支援者属性情報とに基づいて、要介護者属性情報と関連づけられた刺激情報に適合する介護支援者情報を、介護支援者ライブラリから適切に検出することができる。
【0012】
検出した介護支援者情報に対応する介護支援者が要介護者の介護に従事すれば、介護支援者と要介護者との間で良好なコミュニケーションが構築されるであろうことが期待できることから、介護支援者による要介護者の介護が円滑に実行されることが想定される。
【0013】
したがって、薬物療法によらないで、要介護者の行動心理症状を適切に改善することができる。
【0014】
この要介護者支援システムの介護支援者検出部は、介護支援者属性情報が要介護者属性情報と一致する程度に基づいて介護支援者情報を検出するものである。
【0015】
さらに、要介護者支援システムは、介護支援者検出部で検出した介護支援者情報に適合せしめられた刺激情報に対して要介護者が反応しない場合に刺激情報とは異なる他の刺激情報を要求する処理部を備えるものである。
【0016】
この要介護者支援システムの処理部は、要介護者に提供された他の刺激情報に対して要介護者が反応した場合に要介護者が他の刺激情報に反応した旨の検知信号を生成し、介護支援者検出部は、処理部が生成した検知信号に基づいて検出した介護支援者情報に関する介護支援者属性情報と反応した他の刺激情報の属性とが一致するか否かを判断するものである。
【0017】
しかも、要介護者支援システムの介護支援者検出部は、検出した介護支援者情報に関する介護支援者属性情報と反応した他の刺激情報の属性とが一致しない場合に、処理部で生成された検知信号に基づいて他の刺激情報の属性が要介護者データとして付加された要介護者属性情報と介護支援者属性情報とに基づいて刺激情報ライブラリに格納される他の刺激情報に適合する介護支援者情報を介護支援者ライブラリから改めて検出するものである。
【0018】
上記目的を達成するための本発明に係るサーバは、行動心理症状に関する要介護者の五感のうちの少なくとも1の感覚に対する刺激についての刺激情報を要介護者に提供するサーバであって、要介護者の属性に関する要介護者属性情報と関連する属性が付与された刺激情報が格納される刺激情報ライブラリと、要介護者を介護する介護支援者の属性に関する介護支援者属性情報を有する介護支援者情報が格納される介護支援者ライブラリと、要介護者属性情報と介護支援者属性情報とに基づいて刺激情報ライブラリに格納される刺激情報に適合する介護支援者情報を介護支援者ライブラリから検出する介護支援者検出部とを備えるものである。
【0019】
上記目的を達成するための本発明に係る要介護者の支援方法は、行動心理症状に関する要介護者の五感のうちの少なくとも1の感覚に対する刺激についての刺激情報を要介護者に提供して要介護者の反応を検知する要介護者の支援方法であって、要介護者の属性に関する要介護者属性情報と関連する属性が付与された刺激情報に適合する、要介護者を介護する介護支援者に関する介護支援者情報を、要介護者属性情報と介護支援者の属性に関する介護支援者属性情報とに基づいて検出するものである。
【発明の効果】
【0020】
この発明によれば、要介護者の行動心理症状を適切に改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の実施の形態に係る要介護者支援システムの構成の概略を説明するブロック図である。
【
図2】同じく、本実施の形態に係る要介護者支援システムのサーバの構成の概略を説明するブロック図である。
【
図3】同じく、本実施の形態に係る要介護者支援システムのサーバのストレージの構成の概略を説明するブロック図である。
【
図4】同じく、本実施の形態に係る要介護者支援システムのサーバのストレージに格納される第1記憶領域の構成の概略を説明するブロック図である。
【
図5】同じく、本実施の形態に係る要介護者支援システムで処理される要介護者データの構成の概略を説明するブロック図である。
【
図6】同じく、本実施の形態に係る要介護者支援システムのサーバのストレージに格納される第2記憶領域の構成の概略を説明するブロック図である。
【
図7】同じく、本実施の形態に係る要介護者支援システムの介護支援者検出プログラムの処理の概略を説明するブロック図である。
【
図8】同じく、本実施の形態に係る要介護者支援システムの施設装置の構成の概略を説明するブロック図である。
【
図9】同じく、本実施の形態に係る要介護者支援システムの運用の手順の概略を説明するフローチャートである。
【
図10】同じく、本実施の形態に係る要介護者支援システムの施設装置にコンテンツが表示された場合の概略を説明する図である。
【
図11】同じく、本実施の形態に係る要介護者支援システムの施設装置にコンテンツが表示された場合の概略を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
次に、本発明の実施の形態にについて、
図1~
図11に基づいて説明する。
【0023】
図1は、本実施の形態に係る要介護者支援システムの構成の概略を説明するブロック図である。図示のように、要介護者支援システム10は、運用事業者1に配備されるサーバ20、複数の介護施設2に配備される施設装置30を主要構成として備え、これらサーバ20と施設装置30とがインターネット100を介して互いに接続されている。
【0024】
この要介護者支援システム10は、本実施の形態では、介護支援者3が、行動心理症状を発症して介護施設2に入居した要介護者4に、施設装置30を介して刺激情報である任意のコンテンツを提供することによって介護する際に使用されるものである。
【0025】
このコンテンツは、要介護者4の五感(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚)のうち少なくとも1の感覚に対して刺激を与えるものであって、本実施の形態では、視覚に刺激を与える映像や画像、聴覚に刺激を与える音楽や音声、及び嗅覚に刺激を与える香料によって構成される。
【0026】
さらに、要介護者支援システム10は、要介護者4が関心を示すコンテンツに親和性のある介護支援者3を複数の介護支援者3の中から検出して、要介護者4の介護への関与を提案するものである。
【0027】
図2は、本実施の形態に係る要介護者支援システム10のサーバ20の構成の概略を説明するブロック図である。図示のように、サーバ20は、プロセッサ21、メモリ22、ストレージ23、送受信部24、及び入出力部25を主要構成として備え、これらが互いにバス26を介して電気的に接続される。
【0028】
プロセッサ21は、サーバ20の動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御や、アプリケーションプログラムの実行に必要な処理等を行う演算装置である。
【0029】
このプロセッサ21は、本実施の形態では例えばCPU(Central Processing Unit)であり、後述するストレージ23に格納されてメモリ22に展開されたアプリケーションプログラム等を実行して各処理を行う。
【0030】
メモリ22は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性記憶装置で構成される主記憶装置、及びフラッシュメモリやHDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶装置を備える。
【0031】
このメモリ22は、プロセッサ21の作業領域として使用される一方、サーバ20の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、及び各種の設定情報等が格納される。
【0032】
ストレージ23は、アプリケーションプログラムや各種の処理に用いられるデータ等が格納されている。
【0033】
送受信部24は、サーバ20をインターネット100に接続する。この送受信部24は、Bluetooth(登録商標)やBLE(Bluetooth Low Energy)といった近距離通信インターフェースを具備するものであってもよい。
【0034】
本実施の形態では、この送受信部24及びインターネット100を介して、サーバ20が施設装置30と接続される。
【0035】
入出力部25には、必要に応じて、キーボードやマウスといった情報入力機器やディスプレイ等の出力機器が接続される。
【0036】
バス26は、接続したプロセッサ21、メモリ22、ストレージ23、送受信部24及び入出力部25の間において、例えばアドレス信号、データ信号及び各種の制御信号を伝達する。
【0037】
図3は、サーバ20のストレージ23の構成の概略を説明するブロック図である。図示のように、ストレージ23は、第1記憶領域23A、第1記憶領域23B、支援プログラム23C及び介護支援者検出部である介護支援者検出プログラム23Dを備える。
【0038】
図4は、第1記憶領域23Aの構成の概略を説明するブロック図である。第1記憶領域23Aは、ストレージ23の提供する記憶領域として実現されるものであって、図示のように、要介護者属性情報D1及びコンテンツライブラリL1を備える。
【0039】
要介護者属性情報D1は、要介護者4の属性に関するデータの集合であって、本実施の形態では、要介護者4の「年齢」、「性別」、「家族構成」、「出身地」、「趣味嗜好」あるいは「性格」等といった要介護者4の有する属性のデータ、及び要介護者データによって構成される。
【0040】
要介護者属性情報D1のうちの要介護者4の有する属性のデータは、例えば、要介護者4の家族に対するヒアリング等によって生成される。
【0041】
図5は、要介護者データの構成の概略を説明するブロック図である。図示のように、要介護者データD1aは、コンテンツ属性データd1、施設装置30の後述する反応検知部で検知した要介護者4の映像データd2、画像データd3及び音声データd4を備える。
【0042】
コンテンツ属性データd1は、メタデータとしてコンテンツに付与されたコンテンツの有する属性に関するデータであって、要介護者データD1aとして記憶されるコンテンツ属性データd1は、本実施の形態では、要介護者4が特異な反応をしたコンテンツのコンテンツ属性データd1である。
【0043】
映像データd2、画像データd3及び音声データd4は、本実施の形態では、施設装置30の反応検知部で検知した要介護者4の特異な反応をそれぞれ映像、画像及び音声によって記憶したデータである。
【0044】
この要介護者データD1aは、例えば、機械学習の学習用データとして用いることができる。
【0045】
図4で示すコンテンツライブラリL1には、複数のコンテンツA~nが格納される。これら各コンテンツA~nには、本実施の形態では、各コンテンツA~nの有する属性に応じたコンテンツ属性データd1がメタデータとして付与される。
【0046】
本実施の形態では、例えば、「野球」、「サッカー」、「寺」、「音楽」、「花」あるいは「旅行」等がコンテンツ属性データd1として各コンテンツA~nに付与される。
【0047】
これら各コンテンツA~nは、本実施の形態では、要介護者属性情報D1と関連するコンテンツ属性データd1が付与されたコンテンツA~nが、要介護者属性情報D1に基づいて、要介護者4の関心を喚起させるものとして選択されて格納される。
【0048】
例えば、要介護者属性情報D1の「趣味嗜好」が「野球」である場合は、野球をする人の画像や映像がコンテンツAとして選択されて格納され、要介護者属性情報D1の「趣味嗜好」が「サッカー」である場合は、サッカーをする人の画像や映像がコンテンツBとして選択されて格納される。
【0049】
さらに例えば、要介護者属性情報D1の「出身地」が「京都」である場合は、清水寺(京都)の画像や映像がコンテンツCとして選択されて格納され、要介護者属性情報D1の「好きなもの」が「花」である場合は、バラの画像とその匂いのする香料がコンテンツDとして選択されて格納される。
【0050】
図6は、第2記憶領域23Bの構成の概略を説明するブロック図である。第2記憶領域23Bは、ストレージ23の提供する記憶領域として実現されるものであって、図示のように、介護支援者ライブラリL2を備える。
【0051】
介護支援者ライブラリL2には、複数の介護支援者情報D2が格納される。この介護支援者情報D2は、本実施の形態では、介護支援者3のプロフィール画像D2a及び介護支援者3の属性に関する介護支援者属性情報D2bによって構成される。
【0052】
介護支援者属性情報D2bは、本実施の形態では例えば、介護支援者3について要介護者4との関係を示す「介護職員/ボランティア/家族」、「経歴・キャリア」、「趣味嗜好」あるいは「出身地」等のデータによって構成される。
【0053】
図3で示す支援プログラム23Cは、本実施の形態では、施設装置30からの要求信号に基づいて、第1記憶領域23Aに格納されたコンテンツライブラリL1から任意のコンテンツA~nを抽出するプログラムである。
【0054】
この支援プログラム23Cは、本実施の形態では、抽出したコンテンツA~nが施設装置30を介して要介護者4に提供された際に要介護者4が特異な反応を示し、この反応が施設装置30の反応検知部に検知されて検知信号が入力されると、検知信号に基づいて要介護者4が反応を示したコンテンツA~nのコンテンツ属性データd1を検出し、検出したコンテンツ属性データd1を、映像データd2、画像データd3及び音声データd4からなる要介護者データD1aとして要介護者属性情報D1に格納する。
【0055】
介護支援者検出プログラム23Dは、
図7で示すように、要介護者属性情報D1と介護支援者属性情報D2bとに基づいて、要介護者属性情報D1と関連するコンテンツ属性データd1が付与されてコンテンツライブラリL1に格納されるコンテンツA~nに適合する介護支援者情報D2を介護支援者ライブラリL2から検出するプログラムである。
【0056】
この介護支援者検出プログラム23Dは、本実施の形態では、要介護者属性情報D1と介護支援者属性情報D2bとを照合して、介護支援者属性情報D2bが要介護者属性情報D1と一致する程度に基づいて、介護支援者情報D2を介護支援者ライブラリL2から検出する。
【0057】
本実施の形態では、要介護者属性情報D1における要介護者4の「家族構成」、「出身地」あるいは「趣味嗜好」等が介護支援者属性情報D2bにおける介護支援者3の「家族構成」、「出身地」あるいは「趣味嗜好」等と一致するか否かを判断し、一致する程度が高い介護支援者情報D2を介護支援者ライブラリL2から検出する。
【0058】
さらに、介護支援者検出プログラム23Dは、本実施の形態では、施設装置30の後述する処理プログラムから送信される検知信号に基づいて、介護支援者ライブラリL2から検出した介護支援者情報D2に関する介護支援者属性情報D2bと任意のコンテンツA~nに付与されたコンテンツ属性データd1とが一致するか否かを判断する。
【0059】
図8は、本実施の形態に係る要介護者支援システム10の施設装置30の構成の概略を説明するブロック図である。図示のように、施設装置30は、施設端末40、コンテンツ提供部50及び反応検知部60を備える。
【0060】
この施設装置30は、本実施の形態では、いわゆるデスクトップ型あるいはノート型のコンピュータ、あるいはいわゆるタブレット型の携帯用情報端末等といった情報処理機器によって実装される。
【0061】
施設端末40は、プロセッサ41、メモリ42、ストレージ43、送受信部44、及び入出力部45を主要構成として備え、これらが互いにバス46を介して電気的に接続される。
【0062】
プロセッサ41は、施設端末40の動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御や、アプリケーションプログラムの実行に必要な処理等を行う演算装置である。
【0063】
このプロセッサ41は、本実施の形態では例えばCPU(Central Processing Unit)であり、後述するストレージ43に格納されてメモリ42に展開されたアプリケーションプログラム等を実行して各処理を行う。
【0064】
メモリ42は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性記憶装置で構成される主記憶装置、及びフラッシュメモリやHDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶装置を備える。
【0065】
このメモリ42は、プロセッサ41の作業領域として使用される一方、施設端末40の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、及び各種の設定情報等が格納される。
【0066】
ストレージ43は、アプリケーションプログラムや各種の処理に用いられるデータ等が格納されている。本実施の形態では、要介護者4が発声する音量や要介護者4の挙動等の図示しない特徴量データが格納されるとともに、各種の処理を行う処理プログラム43aが格納される。
【0067】
送受信部44は、サーバ20をインターネット100に接続する。この送受信部44は、Bluetooth(登録商標)やBLE(Bluetooth Low Energy)といった近距離通信インターフェースを具備するものであってもよい。
【0068】
本実施の形態では、この送受信部44及びインターネット100を介して、施設端末40がサーバ20と接続される。
【0069】
入出力部45には、キーボードやマウスといった情報入力機器が接続されるほか、本実施の形態では、コンテンツ提供部50及び反応検知部60が接続される。
【0070】
バス46は、接続したプロセッサ41、メモリ42、ストレージ43、送受信部44及び入出力部45の間において、例えばアドレス信号、データ信号及び各種の制御信号を伝達する。
【0071】
コンテンツ提供部50は、ディスプレイ51、スピーカ52及び芳香器53を備える。ディスプレイ51は、コンテンツA~nのうち、映像や画像からなるコンテンツを表示する。
【0072】
スピーカ52は、コンテンツA~nのうち、音楽や音声からなるコンテンツあるいは音楽や音声が含まれるコンテンツのその音楽や音声を発生させる。
【0073】
芳香器53は、本実施の形態では香料が格納されており、コンテンツA~nのうち、匂いからなるコンテンツあるいは匂いを発するコンテンツのその匂いを発生させる。
【0074】
反応検知部60は、本実施の形態では、カメラ61、マイク62及びディスプレイ51に表示されるコマンド入力アイコン63a~63cを備える。
【0075】
カメラ61は、要介護者4を映像あるいは画像として撮像し、マイク62は、要介護者4の発する声やその他の音声を収音する。
【0076】
コマンド入力アイコン63a~63cは、ディスプレイ51に表示されて情報の入力を受け付ける画面インターフェースとして実装され、本実施の形態では、コマンド入力アイコン63aが「関心あり」、コマンド入力アイコン63bが「関心なし」、及びコマンド入力アイコン63cが「どちらともいえない」をそれぞれ示すものである。
【0077】
次に、ストレージ43に格納される処理プログラム43aの構成及び処理の概略について説明する。
【0078】
処理プログラム43aは、本実施の形態では、第1記憶領域23Aに格納されたコンテンツライブラリL1から任意のコンテンツA~nの抽出を要求する要求信号を生成してその要求信号をサーバ20に送信し、抽出されたコンテンツA~nをディスプレイ51に表示するプログラムである。
【0079】
この処理プログラム43aは、本実施の形態では、ストレージ43に格納された要介護者4が発声する音量や要介護者4の挙動等の特徴量データに基づいて、カメラ61及びマイク62が検知した要介護者4の反応が特異な反応、例えば声を出したりディスプレイ51を注視したりといった反応であるか否かを判断し、特異な反応であると判断すると検知信号を生成してその検知信号をサーバ20に送信する。
【0080】
さらに、処理プログラム43aは、コマンド入力アイコン63aが入力されると、本実施の形態では、要介護者4の反応が特異な反応であると判断して検知信号を生成してその検知信号をサーバ20に送信する。
【0081】
一方、コマンド入力アイコン63bが入力されると、本実施の形態では、要介護者4の反応が特異な反応ではないと判断して、特異な反応を示さなかったコンテンツA~nとは異なる他のコンテンツA~nをコンテンツライブラリL1から抽出することを要求する要求信号を生成して、その要求信号をサーバ20に送信する。
【0082】
コマンド入力アイコン63cが入力された場合は、何らの信号も生成されない。
【0083】
次に、本実施の形態の要介護者支援システム10の運用の手順について説明する。
【0084】
図9は、要介護者支援システム10の運用の手順の概略を説明するフローチャートである。例えば、スポーツが好きな要介護者4と良好なコミュニケーションを構築できるであろうことが期待できる介護支援者3を要望する場合においては、図示のように、ステップS1において、要介護者4が好みそうなコンテンツA~nに適合する介護支援者情報D2を介護支援者ライブラリL2から検出する。
【0085】
具体的には、要介護者属性情報D1と介護支援者属性情報D2bとを照合して、要介護者属性情報D1と一致する程度が高い介護支援者属性情報D2bについて、要介護者属性情報D1と関連するコンテンツ属性データd1が付与されてコンテンツライブラリL1に格納されるコンテンツA~nに適合する介護支援者情報D2であるとしてこれを検出する。
【0086】
例えば、要介護者属性情報D1における要介護者4の「趣味嗜好」が「スポーツ」であって、介護支援者情報D2における介護支援者3の「趣味嗜好」が、要介護者4の「趣味嗜好」である「スポーツ」に含まれる「野球」であり、その他の要介護者属性情報D1及び介護支援者属性情報D2bにおいても共通する事項があるのであれば、この介護支援者情報D2を検出する。
【0087】
検出した介護支援者情報D2に対応する介護支援者3が野球を好きなのであれば、スポーツが好きな要介護者4と良好なコミュニケーションを構築できるであろうことが期待できる。
【0088】
続いて、検出した介護支援者情報D2に対応する、野球が好きな介護支援者3が施設端末40を操作して、処理プログラム43aを介して、サーバ20の支援プログラム23Cに、コンテンツライブラリL1から任意のコンテンツA~nを抽出するように要求する要求信号を生成して送信する。
【0089】
なお、本実施の形態では、コンテンツライブラリL1に格納される任意のコンテンツA~nは、要介護者属性情報D1と関連するコンテンツ属性データd1が付与されたコンテンツであるから、いずれのコンテンツも要介護者4が好みそうなコンテンツであることが想定される。
【0090】
要求信号に基づいて、支援プログラム23CはコンテンツライブラリL1から任意のコンテンツA~nを抽出する。コンテンツライブラリL1から任意のコンテンツA~nのいずれか(例えばB~J)を抽出すると、コンテンツB~Jは、任意の時間間隔をおいて順送りあるいは順不同でディスプレイ51に表示される。
【0091】
このように、抽出したコンテンツB~Jをディスプレイ51に表示させることによって、ステップS2において、コンテンツB~Jを要介護者4に提供する。
【0092】
ディスプレイ51に表示されるコンテンツCが、
図10で示す野球の映像及び音声であって、
図9で示すステップS3においてコンテンツCを見た要介護者4が特異な反応を示した場合、例えば声を出したり、ディスプレイ51を注視したりといった反応をした場合は、要介護者4はコンテンツCに付与されたコンテンツ属性データd1である「野球」に関心があると考えられる。
【0093】
カメラ61及びマイク62が、要介護者4のこれらの反応を検知すると、処理プログラム43aは、ステップS4において検知信号を生成して、この検知信号をサーバ20に送信する。
【0094】
これらカメラ61及びマイク62で検知した要介護者4の特異な反応は、本実施の形態では、反応を示したコンテンツCに付与されたコンテンツ属性データd1とともに映像データd2、画像データd3及び音声データd4からなる要介護者データD1aとして要介護者属性情報D1に付加されて、第1記憶領域23Aに記憶される。
【0095】
一方、本実施の形態では、コンテンツCを見た要介護者4が上記のような特異な反応を示した場合において、介護支援者3がコマンド入力アイコン63a(「関心あり」)を入力することもできる。
【0096】
介護支援者3が、コマンド入力アイコン63aを入力すると、処理プログラム43aは、ステップS4において検知信号を生成して、この検知信号をサーバ20に送信する。
【0097】
ところで、ステップS3において、コンテンツB~Jに対して要介護者4が特異な反応を示さない場合は、ステップS5において、介護支援者3が施設端末40を操作して、処理プログラム43aを介して、サーバ20の支援プログラム23Cに、コンテンツライブラリL1からコンテンツB~Jとは異なる他の任意のコンテンツA~nを抽出するように要求する要求信号を生成して送信する。
【0098】
要求信号に基づいて、支援プログラム23CはコンテンツライブラリL1からコンテンツB~Jとは異なる任意の他のコンテンツA~nを抽出する。
【0099】
コンテンツライブラリL1から任意のコンテンツA~nのいずれか(例えばK~Q)を抽出すると、コンテンツK~Qは、任意の時間間隔をおいて順送りあるいは順不同でディスプレイ51に表示される。
【0100】
ディスプレイ51に表示されるコンテンツKが、
図11で示すサッカーの映像及び音声であって、
図9で示すステップS6においてコンテンツKを見た要介護者4が特異な反応を示した場合は、要介護者4はコンテンツKに付与されたコンテンツ属性データd1である「サッカー」に関心があると考えられる。
【0101】
これらの反応をカメラ61、マイク62あるいはコマンド入力アイコン63aが検知して、ステップS7において処理プログラム43aが検知信号を生成して検知信号をサーバ20に送信する。
【0102】
これにより、要介護者4が示した特異な反応は、反応を示したコンテンツKに付与されたコンテンツ属性データd1とともに映像データd2、画像データd3及び音声データd4からなる要介護者データD1aとして要介護者属性情報D1に付加されて、第1記憶領域23Aに記憶される。
【0103】
このとき、介護支援者検出プログラム23Dが、ステップS8において、ステップS1で検出した介護支援者情報D2の介護支援者属性情報D2b(「野球」)と、要介護者4が特異な反応を示したコンテンツKのコンテンツ属性データd1(「サッカー」)とが一致すると判断(「野球」と「サッカー」とはスポーツであるという点で共通するとの判断)すれば、ステップS1で検出した介護支援者情報D2に対応する介護支援者3は、要介護者4の介護に引き続き従事する。
【0104】
一方、ステップS8において、介護支援者検出プログラム23Dが、ステップS1で検出した介護支援者情報D2の介護支援者属性情報D2b(「野球」)と、要介護者4が特異な反応を示したコンテンツKのコンテンツ属性データd1(「サッカー」)とが一致しないと判断すれば、介護支援者検出プログラム23Dは、要介護者属性情報D1と介護支援者属性情報D2bとを改めて照合する。
【0105】
要介護者属性情報D1と介護支援者属性情報D2bとの照合に基づいて、続くステップS9において、コンテンツKのコンテンツ属性データd1をみて、コンテンツK~Qに適合する介護支援者情報D2を介護支援者ライブラリL2から改めて検出する。
【0106】
その後、改めて検出した介護支援者情報D2に対応する介護支援者3が、スポーツのうちサッカーが特に好きな要介護者4と良好なコミュニケーションを構築できる介護支援者であるとして、爾後、要介護者4の介護に従事することになる。
【0107】
ところで、ステップS6において、コンテンツKを見た要介護者4が特異な反応を示さない場合は、要介護者4はコンテンツKに付与されたコンテンツ属性データd1である「サッカー」に関心がないと考えられることから、再度、介護支援者3は施設端末40を操作して、コンテンツライブラリL1からコンテンツK~Qとは異なる他の任意のコンテンツA~nを抽出するように要求する要求信号を生成して送信する。
【0108】
このように、本実施の形態によれば、要介護者属性情報D1と介護支援者属性情報D2bとに基づいて、要介護者4が好みそうなコンテンツA~nに適合する介護支援者情報D2を介護支援者ライブラリL2から適切に検出することができる。
【0109】
検出した介護支援者情報D2に対応する介護支援者3が要介護者4の介護に従事すれば、介護支援者3と要介護者4との間で良好なコミュニケーションが構築されるであろうことが期待できることから、介護支援者3による要介護者4の介護が円滑に実行されることが想定される。
【0110】
したがって、薬物療法によらないで、要介護者4の行動心理症状を適切に改善することができる。
【0111】
しかも、本実施の形態では、介護支援者情報D2の介護支援者属性情報D2bと要介護者4が特異な反応を示したコンテンツA~nに付与されたコンテンツ属性データd1とが一致しない場合には、コンテンツA~nに適合する介護支援者情報D2が介護支援者ライブラリL2から改めて検出される。
【0112】
したがって、要介護者4とより良好なコミュニケーションを構築することができる介護支援者3を、要介護者4の介護に適切に従事させることができる。
【0113】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることはなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0114】
上記実施の形態では、反応検知部60がカメラ61、マイク62及びコマンド入力アイコン63a~63cを具備する場合を説明したが、カメラ61及びマイク62、あるいはコマンド入力アイコン63a~63cのいずれか一のみを具備するように構成してもよい。
【0115】
さらに、反応検知部60に加速度センサや心拍数検知センサ等を具備して、要介護者4の運動量を検知するように構成してもよい。
【0116】
上記実施の形態では、コンテンツA~nが、要介護者4の五感のうち視覚、聴覚あるいは嗅覚を刺激するコンテンツで構成されることを説明したが、触覚や味覚を刺激するコンテンツを有するものであってもよい。
【0117】
さらに、コンテンツA~nは、要介護者4の精神的な緊張を緩和させる第1コンテンツ、要介護者4の関心を喚起させる第2コンテンツ及び要介護者4を沈静させる第3コンテンツのように分類されるものであってもよい。
【0118】
上記実施の形態では、施設装置30を介してサーバ20にアクセスすることによって要介護者4にコンテンツを提供する場合を説明したが、施設装置30にコンテンツやコンテンツを提供する支援プログラム等をダウンロードしたうえで、要介護者4にコンテンツを提供するように構成してもよい。
【0119】
上記実施の形態では、介護施設2で要介護者4にコンテンツを提供する場合を説明したが、要介護者4が居住する居宅でコンテンツを提供してもよい。
【0120】
(参考例)
上記実施の形態では、行動心理症状に関する要介護者4が対象であることを説明したが、例えば、自閉症の要介護者に対しても、上記実施の形態の要介護者システム10と同様の構成を有する要介護者支援システムを用いて、自閉症を適切に改善できることが期待される。
【符号の説明】
【0121】
1 運用事業者
2 介護施設
3 介護支援者
4 要介護者
10 要介護者支援システム
20 サーバ
23A 第1記憶領域
23B 第2記憶領域
23D 介護支援者検出プログラム(介護支援者検出部)
30 施設装置
43a 処理プログラム(処理部)
A~n コンテンツ
D1 要介護者属性情報
D2 介護支援者情報
D2b 介護支援者属性情報
d1 コンテンツ属性データ
L1 コンテンツライブラリ(刺激情報ライブラリ)
L2 介護支援者ライブラリ