(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-09
(45)【発行日】2024-10-18
(54)【発明の名称】車輪付き運動器具
(51)【国際特許分類】
A63H 7/06 20060101AFI20241010BHJP
A63B 22/20 20060101ALI20241010BHJP
A61H 1/02 20060101ALI20241010BHJP
【FI】
A63H7/06
A63B22/20
A61H1/02 G
(21)【出願番号】P 2021126865
(22)【出願日】2021-08-02
【審査請求日】2024-04-12
(31)【優先権主張番号】P 2020134078
(32)【優先日】2020-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520297344
【氏名又は名称】株式会社ベンリコムオートズ
(74)【代理人】
【識別番号】110003650
【氏名又は名称】弁理士法人ブランシェ国際知的財産事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100132621
【氏名又は名称】高松 孝行
(74)【代理人】
【識別番号】100123364
【氏名又は名称】鈴木 徳子
(72)【発明者】
【氏名】ジミリ アイヴィン トンデライ
【審査官】安田 明央
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3228560(JP,U)
【文献】登録実用新案第3175158(JP,U)
【文献】登録実用新案第3002924(JP,U)
【文献】特開2016-209092(JP,A)
【文献】登録実用新案第3045690(JP,U)
【文献】ボディスカルプチャー BODY SCULPTURE 腹筋ローラー パワーローラー コア 引き起こしアシスト機能搭載 高密度マット付き 大型ローラー アブトレーニング,[online],2018年02月22日,<URL:https://www.amazon.co.jp/Body-Sculpture-ボディスカルプチャー-パワーローラーコア-TKS71HM019/dp/B079ZKGL3H/ref=c_cr_arp_d_product...?th=1>,検索日2024年6月13日
【文献】腹筋ストレッチホイール 腹筋ローラー アブローラー 折りたたみ式 アブホイールローラー 筋トレダイエット 静音 ストッパー マット付き アブホイール エクササイズウィル 腹筋器具 トレーニング器具 スリムトレーナー 男性・女性・初心者用(ブラック),[online],2020年04月10日,<URL:https://www.amazon.co.jp/腹筋ストレッチホイール-アブホイールローラー-エクササイズウィル-トレーニング器具-男性・女性・初心者用/dp/B086Z1SLW1>,検索日2024年6月13日
【文献】SINTEX(シンテックス)フィットネストレーニング 腹筋ローラー エクササイズウィル ストッパー付き STT211,[online],2017年09月22日,<URL:https://www.amazon.co.jp/SINTEX-シンテックス-エクササイズウィル-ストッパー付き-STT211/dp/B075V4Y9SM>,検索日2024年6月13日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 7/06
A63B 22/20
A61H 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
前記本体の前後に配置される複数の車輪と、
前記車輪を支持し、前記車輪と一体的に回動する車輪軸と、
前記本体の中央近傍に、前記本体の長手方向に略直交する方向に延在する把手と、
前記車輪または前記車輪軸の回動をロックする少なくとも一つのロック機構と、を備え、
前記ロック機構が、
前記車輪または前記車輪軸を押圧する押圧部と、
前記押圧部を弾性的に付勢するバネと、
連結部と、を備え、
前記連結部の一端が押圧部に固定され、前記把手に加重を掛けたときに前記連結部の他端を移動させ、当該移動に伴って前記連結部の一端が移動し、前記ロック機構のロックが解除されることを特徴とする、
車輪付き運動器具。
【請求項2】
前記車輪軸の押圧部に押圧される部分の表面の少なくとも一部に、複数の凸部が形成されていることを特徴とする、
請求項
1に記載の車輪付き運動器具。
【請求項3】
前記本体は、第1本体と第2本体とを有し、
前記連結部の他端は前記第2本体に固定され、
前記把手に前記加重を掛けたとき、前記第1本体と前記第2本体は、前記把手を中心に離れる方向に回転し、前記ロック機構のロックが解除することを特徴とする、
請求項1
または2に記載の車輪付き運動器具。
【請求項4】
前記車輪軸を保持する保持部が設けられ、
前記保持部と前記本体内に前記ロック機構が収納されていることを特徴とする、
請求項1~
3の何れか1項に記載の車輪付き運動器具。
【請求項5】
前記押圧部は、前記車輪または前記車輪軸の両側から押圧する一対の前記押圧部であり、
少なくとも一方の前記押圧部が前記車輪または前記車輪軸から離間することにより、前記車輪または前記車輪軸のロックが解除されることを特徴とする、
請求項1~
4の何れか1項に記載の車輪付き運動器具。
【請求項6】
前記押圧部は、前記車輪または前記車輪軸の両側から押圧する一対の前記押圧部であり、
前記押圧部は、第1押圧部と、
前記バネが弾性的に付勢された第2押圧部と、を有し、
前記把手に荷重が掛けられたとき、前記第2押圧部が前記車輪または前記車輪軸から離間して、前記ロック機構のロックが解除されることを特徴とする、
請求項1に記載の車輪付き運動器具。
【請求項7】
前記車輪軸は、前記本体に対して、当該本体の長手方向に移動することができ、
前記第2押圧部が前記車輪または前記車輪軸から離間した際に、前記車輪軸が前記本体に対して、前記第1押圧部とは反対側に移動することを特徴とする、
請求項
6に記載の車輪付き運動器具。
【請求項8】
前記連結部は、第1連結部と第2連結部を有し、
前記第1連結部の一端は前記押圧部に固定され、他端は前記第2連結部に回動自在に連結され、
前記第2連結部の前記第1連結部と連結される側と反対側の端部は、前記把手と連結され、
前記把手に加重を掛けたとき、前記把手が前記第2連結部を下方向に移動させ、
前記第2連結部の当該移動に伴って、前記第1連結部が移動し、前記ロック機構のロックが解除されることを特徴とする、
請求項1に記載の車輪付き運動器具。
【請求項9】
前記加重の方向は、前記前輪よりの斜め方向であることを特徴とする、
請求項1~
8の何れか1項に記載された車輪付き運動器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車輪付き運動器具、特に子供用玩具でもある車輪付き子供用運動器具および車輪付き障碍者用運動器具に関する。
【背景技術】
【0002】
車輪付き子供用玩具が知られている(非特許文献1および2)。
【0003】
非特許文献1および2には、車輪付きの子供用玩具が複数掲載されており、子供が乗れる車のおもちゃ、子供が押すことができる車のおもちゃ、子供が紐で引っ張りながら遊べる車のおもちゃ等が開示されている。
【0004】
また、動画サイト(https://fb.watch/6MQ4ENZSYb/)では、椅子に座った状態の障碍者が、車輪の付いた箱状の運動器具を利用したリハビリを行っている様子を視聴することができる。具体的には、椅子に座った障害者の前に、車輪の付いた運動器具が載置された机を配置する。そして、障碍者がその運動器具に手をかけて、運動器具を前後に移動させる動作を繰り返すことでリハビリを行っている様子を視聴することができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【文献】アマゾンホームページ、カテゴリ(おもちゃ、手押し車・プルトイ) 2020年7月1日検索
【文献】楽天通販ホームページ、ジャンル(乗り物のおもちゃ、車) 2020年7月1日検索
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
非特許文献1および2に開示されたおもちゃは、子供が乗る、押す、引っ張る、等の動作が可能であるが、子供の成長に大切な筋力をトレーニングする玩具は開示されていない。
【0007】
また、上述したリハビリ用(機能訓練用)の運動器具は、制動手段がなく、想定外の距離を移動してしまうことがあり、効果的に機能訓練を行うことができないという問題点があった。また、この運動器具で訓練できるのは腕の機能(筋力を含む)のみであり、同時に腹筋、背中や肩の機能を訓練することができないという問題点があった。
【0008】
本発明は上述した事情に鑑み、腕、腹筋、背中や肩の機能(筋力を含む)を訓練できる車輪付き運動器具、特に、子供が遊びながら筋力をトレーニングできる車輪付き子供用運動器具や、障碍者の腕、腹筋、背中や肩の機能(筋力を含む)を訓練できる車輪付き障碍者用運動器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の発明者は、上述した問題点に関して鋭意研究を続けた結果、以下のような画期的な車輪付き運動器具を見出した。
【0010】
本発明に係る車輪付き運動器具は、本体と、前記本体の前後に配置される複数の車輪と、前記車輪を支持し、前記車輪と一体的に回動する車輪軸と、前記本体の中央近傍に、前記本体の長手方向に略直交する方向に延在する把手と、前記車輪または前記車輪軸の回動をロックする少なくとも一つのロック機構と、を備え、前記把手に対して下方向に加重を掛けることにより前記ロック機構のロックが解除するものである。
【0011】
ここで、「略直交」とは、把手と本体の長手方向との成す角が、直交(90度)だけでなく、80度~100度、好ましくは85度~95度の範囲を含む概念である。なお、ロック機構は、複数あってもよいのは言うまでもない。
【発明の効果】
【0012】
本発明の車輪付き運動器具によれば、子供や障碍者等が把手に加重を掛けることにより、ロック機構のロックが解除されて、車輪が回動し前進するため、子供の手が伸びると共に背筋が伸び、腕、腹、足などの筋力が鍛えられ、遊びながら筋力のトレーニングができる。
【0013】
一方、子供や障碍者等が把手から手を離すと、ロック機構によるロックがかかり、車輪付き運動器具が移動しなくなる。その結果、子供や障碍者等が車輪付き運動器具を押したり引いたりしても、車輪付き運動器具が急に前進または後進することがなくなるので、子供や障碍者等の怪我を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は本発明に係る車輪付き子供用玩具の一例を示す側面図である。
【
図4】
図4は本発明に係る車輪付き子供用玩具のロック機構の第1実施形態の一例を示す模式図であり、(a)は静止時、(b)は使用時である。
【
図5】
図5は本発明に係る車輪付き子供用玩具のロック機構の第1実施形態の変形例を示す模式図であり、(a)は静止時、(b)は使用時である。
【
図6】
図6は本発明に係る車輪付き子供用玩具のロック機構の第2実施形態の一例を示す模式図であり、(a)は静止時、(b)は使用時である。
【
図7】
図7は本発明に係る車輪付き子供用玩具の使用状態を示す模式図である。
【
図8】
図8は本発明に係る車輪付き子供用玩具のロック機構の模式図であり、(a)は第1実施形態、(b)は変形例1である。
【
図10】
図10は本発明に係る車輪付き子供用玩具のロック機構の第3実施形態の一例を示す模式図であり、(a)は静止時、(b)は使用時である。
【
図11】
図11は本発明に係る車輪付き子供用玩具のロック機構の第4実施形態の一例を示す模式図であり、(a)は静止時、(b)は使用時である。
【
図12】
図12は本発明に係る車輪付き子供用玩具の付属品の一例を示す模式図であり、(a)は開閉可能としたカバー、(b)は後部の配置例である。
【
図14】
図14は後輪を取り外した状態における本発明に係る車輪付き子供用玩具の概略側面図である。
【
図15】
図15は後輪を取り外した状態における本発明に係る車輪付き子供用玩具の概略上面図である。
【
図16】
図16は各車輪軸の概略側面図および概略断面図である。
【
図17】
図17は車輪軸の概略側面図、概略断面図および車輪軸に被覆管を取り付ける際の概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る車輪付き運動器具の具体的な実施の形態について詳述する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
(第1実施形態)
【0016】
図1は、本発明に係る車輪付き運動器具の一例である車輪付き子供用玩具を示す側面図である。
図2は、
図1の平面図である。
図3は、
図1の背面図である。
図4は、本発明に係る車輪付き子供用玩具のロック機構の第1実施形態の一例を示す模式図であり、(a)は静止時、(b)は使用時である。
【0017】
まず、
図1~
図4に基づいて、車輪付き子供用玩具の第1実施形態の一例を説明する。
【0018】
本実施形態の車輪付き子供用玩具1は、幼児または子供が加重を掛けることにより、前進、後退ができ、動かすことにより筋力を鍛えることが可能なものである。特に、幼児向けではあるが、幼児を含む子供として説明する。
【0019】
図1に示すように、車輪付き子供用玩具1は、本体10と、複数の車輪20と、車輪20と一体化され車輪20の回転に同期して回転する車輪軸30と、車輪20又は車輪軸30の動きをロックするロック機構(ブレーキ)40と、保持部50と、把手60とを備える。
【0020】
本体10は、
図1に示すように、例えば略三角形形状を成し、
図2に示すように、本体10の長手方向の両側にはそれぞれ車輪軸30を保持する保持部50が設けられている。保持部50には図示しない貫通孔が形成され、車輪軸30は当該貫通孔内で回動自在に位置決めされている。なお、本体10と保持部50は別体でも一体でもよい。一体の場合、保持部50は本体10の一部でもある。
【0021】
そして、車輪軸30の両端側には、車輪20がそれぞれ取り付けられ、本実施形態の車輪付き子供用玩具1では4つの車輪20が取り付けられている。車輪20は、以下では前輪21(
図1左側)と後輪22(
図1右側)とに分けて述べ、前輪21を支える車輪軸30を第1車輪軸31とし、後輪22を支える車輪軸30を第2車輪軸32として述べる。また、第1車輪軸31側の保持部50を第1保持部51とし、第2車輪軸32の保持部50を第2保持部52として説明する。
【0022】
図2および
図3に示すように、本体10の中央近傍には、本体10の長手方向と直交する方向に延在する把手60が配置されている。把手60は、例えば円筒形の棒状を成し、子供が手で握りやすい形状をしている。
【0023】
本体10、保持部50は、段ボールや合成樹脂等から、車輪20および車輪軸30は、合成樹脂、鋼鉄等から、把手60は、木や合成樹脂等から、それぞれ成形されている。なお、これらの材質は、子供からかけられる荷重に耐えることができるものであれば、その材質は特に限定されない。
【0024】
次に、ロック機構40を詳述する。本実施形態の車輪付き子供用玩具1において、ロック機構40は車輪軸30の回転をロックする機構である。ロック機構40は、
図4に示すように、押圧部41と、バネ(第1バネ)42と、連結部43とを備える。
【0025】
第1実施形態のロック機構40は、第1車輪軸31をロックしており、第1車輪軸31の両側から押圧する押圧部41によりロックが実現されている。具体的には、押圧部41は、第1押圧部41aと第2押圧部41bとで構成されている。これらは一対の関係にあり、どちらか一方を第1車輪軸31から離間させることにより、ロックが解除される。一方、押圧部41a、41bの少なくとも何れか一方によって第1車輪軸31が押圧されると、第1車輪軸31の回転が規制される。その結果、車輪付き子供用玩具1の移動速度が低下し、最終的には車輪付き子供用玩具1が停止することになる。
【0026】
ここで、押圧部41は、例えば摩擦力の高いゴム等から成形され、第1車輪軸31が自由に回転することを防止している。なお、押圧部41は、第1車輪軸31が自由に回転することを防止することができるものであれば、特に限定されない。
【0027】
第1実施形態において、第1押圧部41aは、静止体であり、第2押圧部41bは、第1車輪軸31に対して接触または離間することができる移動体である。第2押圧部41bに対しては、常に第1バネ42が弾性的に付勢されている。そして、第2押圧部41bに先端が固定されている連結部43を、第2押圧部41bが第1車輪軸31から離間する方向に引っ張ることにより、第1車輪軸31のロックが解除されるようになっている。連結部43の素材は特に限定されず、例えば、糸、紐、ワイヤー、棒等から選択することができる。
【0028】
第1実施形態では、本体10が把手60の下方位置において、把手60を中心に回動可能に分離できる構成となっている。以下、前輪21側の本体10を第1本体11とし、後輪22側の本体10を第2本体12として説明する。
【0029】
図4に示すように、連結部43の一端は第2押圧部41bに固定され、他端は第2本体12の底面側近傍に固定されている。本実施形態では、
図2に示すように、ロック機構40の押圧部41、第1バネ42および連結部43の一端は、第1保持部51内に収納され、連結部43の他端は第2本体12内に収納されている。
【0030】
このように構成された車輪付き子供用玩具1について、子供が、把手60を手で握って本体10の下方向(
図4(b)A方向参照)に加重を掛けると、第1本体11および第2本体12は、把手60を中心として離れる方向に回転する(
図4(b)B方向参照)。そしてこの回転に伴って、連結部43が後輪22方向に引っ張られ、第2押圧部41bが第1車輪軸31から離間し、第1車輪軸31のロックが解除される。その結果、前輪21が回転可能となり、車輪付き子供用玩具1が、前方または後方に移動することができるようになる。ただし、第1押圧部41aは、常に第1車輪軸31と接触状態にあるため、第1車輪軸31の回転を抑制することが可能である。
【0031】
車輪付き子供用玩具1では、第1本体11と第2本体12とを弾性的に付勢する第2バネ44が本体10の底面近傍側に設けられている。したがって、静置時は第1本体11と第2本体12のそれぞれの側面が接触または近接している(
図4(a)参照)が、把手60に加重が掛かる移動時には、第1本体11と第2本体12のそれぞれの側面が離間する(
図4(b)参照)。そして、把手60に掛かっていた加重が取り除かれると、第2バネ44の復元力により、第1本体11と第2本体12のそれぞれの側面が接触または近接する(
図4(a)参照)。
【0032】
なお、
図4では、ロック機構40は、第1本体11側に設けられていたが、
図5に示すように第2本体12側にロック機構40を設けるように、車輪付き子供用玩具1を構成してもよい。このように車輪付き子供用玩具1を構成しても、上述した効果と同様の効果が得られる。また、第1車輪軸31の押圧部41a、41bに当接する部分の表面を、摩擦力の高いゴム等で被覆してもよい。第1車輪軸31の表面をゴムで被覆することによって、第1車輪軸31と押圧部41a、41bとの間の摩擦力が向上し、第1車輪軸31が自由に回転することをより抑制することができる。
(第2実施形態)
【0033】
図6は、本発明に係る車輪付き子供用玩具のロック機構の第2実施形態の一例を示す模式図であり、(a)は静止時、(b)は使用時である。
図6に基づいて、第2実施形態を説明する。
【0034】
第2実施形態において、基本構成は第1実施形態と同様であるが、連結部43の他端における第2本体12の固定位置は把手60の近傍にあり、第2本体12に回動部48が2つ設けられ、第1実施形態では連結部43がほぼ直線状の配置であったが、第2実施形態では三角状の配置となっている。ここで、回動部48とは、連結部43の動きを妨げないものであれば特に限定されず、例えば回動可能に取り付けられた回転ローラ等が挙げられる。また、第2バネ42は本体10の下方よりに位置している。
【0035】
第2実施形態も第1実施形態と同様の作用であり、ロック機構40の連結部43の固定位置および長さ、第2バネ42の配置位置は、適時変更が可能である。
【0036】
図7に示すように、子供Sが、矢印A方向に把手60に加重を掛けるとロック機構40のロックが解除され、車輪付き子供用玩具1が矢印C方向に前進する。矢印A方向は、垂直方向よりも前輪方向に傾いた方向がよい。これにより、その前進に伴って、楽しめると共に、子供の体がやや前のめりになるために、それを支える必要があることから、子供の腕、腹回り、足等の筋力が鍛えられることになる。
<変形例>
【0037】
図8は、本発明に係る車輪付き子供用玩具のロック機構の模式図であり、(a)は第1実施形態、(b)は変形例1である。
図9は、
図8に続く模式図で、変形例2である。
図8および
図9に基づいて、実施形態の変形例を説明する。
【0038】
ロック機構40は、第1車輪軸31に対して、
図8(a)では一つであるが、
図8(b)では、2つのロック機構40が設けられている。ロック機構40を単数または複数とすることが選択可能である。また、
図9に示すように、第2押圧部41bの幅(車輪軸に沿った方向)を第1押圧部41aの幅よりも大きくすることが可能であり、それぞれの押圧部41a、41bの幅は、同じでも異なっていてもよい。
(第3実施形態)
【0039】
図10は、本発明に係る車輪付き子供用玩具のロック機構の第3実施形態の一例を示す模式図であり、(a)は静止時、(b)は使用時である。
図10に基づいて、第3実施形態を説明する。
【0040】
第1実施形態および第2実施形態では、本体10が第1本体11と第2本体12とに分離し、ロック機構40の配置が本体10の長手方向に沿っていたが、第3実施形態において、本体10は一つであり、ロック機構40は、本体10に対して略垂直方向に配置されている。また、第1押圧部41aは、本体10と一体化されている。また、第3実施形態では、連結部43は無くてもよい。
【0041】
図10に示すように、把手60にA方向に加重を掛けると、本体10が第2車輪軸32を中心として回転して、本体10の前輪21側が下方向(
図10(b)D方向参照)に移動し、第1押圧部41aが第1車輪軸31から離間してロックが解除される。すなわち、第1実施形態および第2実施形態では、第2押圧部41bが第1車輪軸31から離間する構造であったが、第3実施形態では、第2押圧部41bが静止体であり、第1押圧部41aが、第1車輪軸31に対して接触または離間することができる、移動体である。
(第4実施形態)
【0042】
図11は、本発明に係る車輪付き子供用玩具のロック機構の第4実施形態の一例を示す模式図であり、(a)は静止時、(b)は使用時である。
図11に基づいて、第4実施形態を説明する。
【0043】
第4実施形態も第3実施形態と同様、本体10は一つである。第4実施形態において、ロック機構40は、第2車輪軸32をロックするため、第2車輪軸32側に配置されている。第4実施形態では、連結部43が二つある。第1押圧部41aに固定される連結部43を第1連結部43a、把手60に固定される連結部43を第2連結部43bとして説明する。また、把手60は、加重方向Aに対して移動可能となっている。
【0044】
第1連結部43aの一端は第2押圧部41bに固定され、他端は第2連結部43bと回転自在に連結されている。第2連結部43bは、棒状であり、第1連結部43aと連結する側には第3バネ45が配置されている。また、第2連結部43bの把手60と連結される側にも第4バネ46が配置されている。
【0045】
子供が把手60に加重を掛けると、把手60が加重方向Aに押され(
図11(b)参照)、第4バネ46を押圧し、第2連結部43bの他端側の第3バネ45を押圧すると共に第2連結部43bを下方向に移動させる。すると、この連結部43bの移動に伴って、第1連結部43aが前輪21側に引っ張られる(
図11(b)E方向参照)。そして、第1連結部43aが前輪21側に移動し、第2押圧部41bが第2車輪軸32から離間することになる。その結果、第2車輪軸32のロックが解除され、車輪付き子供用玩具1を前進または後進させることが可能となる。
<付属品>
【0046】
図12および
図13に基づいて、車輪付き子供用玩具1の付属品について説明する。後輪22上部には、フェンダーに見立てたカバー100が取り付けられている。カバー100は、
図12(a)の破線で示すように、カバー100は開閉自在であってもよい。また、カバー100の幅(本体の長手方向に直交する方向)を車輪20の幅よりも大きく設けているが、小さくてもよい。なお、車輪20の幅よりも小さいと車輪20が視認可能となる。本体10、車輪20、保持部50、把手60、カバー100、等の各部品は、種々の色が選択可能であり、選択した色により様々な色彩効果を生じさせることが可能である。
【0047】
次に、
図12(b)に示すように、第2保持部52の上部に立方体の箱101を設け、箱101の後部に円筒状の突起102を取り付け、箱101の上部に平板状の敷板103を取り付けることも可能である。箱101はトランク、突起102排気管、敷板103はスポイラに見立ててもよい。車輪付き子供用玩具1は車型であるが、乗用車、バス、トラックなどを想定して、各種の付属部品を取り付けることができる。また、列車や飛行機、等に類する形状を選択することも可能である。
【0048】
さらに、
図13に示すように、把手60は子供の手で握る場所であるため、把手60にセンサ110を設けてもよい。センサ110により、心拍数(脈拍)や血圧などを測定して、本体10の中央近傍に表示部111を設けて表示させてもよい。さらに、スマートフォンなどの携帯端末112と連携して、携帯端末112に測定結果を表示させ、移動距離や消費カロリー等を計算させ、経時的なグラフを表示させてもよい。アイデアにより、種々様々な装飾品や付帯部品を取り付けることが可能であり、遊びながら健康管理をすることが可能となる。
【0049】
上述したように、本発明の車輪付き子供用玩具1は、本体10と、本体10の前後に配置される複数の車輪20と、車輪20を支持し、車輪20と一体的に回動する車輪軸30と、本体10の中央近傍に、本体10の長手方向に直交する方向に延在する把手60と、車輪20または車輪軸30の回動をロックする少なくとも一つのロック機構40と、を備え、把手60に対して下方向に加重を掛けることにより、ロック機構40のロックを解除することができるようになっている。
【0050】
このように車輪付き子供用玩具1を構成することにより、子供が把手60に加重を掛けることにより、ロック機構40のロックが解除されて、車輪20が回動し前進または後進するため、子供の手が伸びると共に背筋が伸び、腕、腹、足などの筋力が鍛えられ、遊びながら筋力のトレーニングすることができる。
(第5実施形態)
【0051】
上述した実施形態では、車輪の位置は本体に回転可能に固定されており、本体に対して、車輪軸を移動させることができなかったが、本発明はこれに限定されない。例えば、
図14および
図15に示すように、第2車輪軸32が本体10の長手方向Xに対して移動できるようにしてもよい。
図14は後輪を外した状態における車輪付き子供用玩具の概略側面図であり、
図15は後輪を外した状態における車輪付き子供用玩具の概略上面図である。
【0052】
これらの図に示すように、本実施形態における本体10の側面には、本体10の後方の両側の側面には、本体10の長手方向Xに横長の開口部15がそれぞれ形成されており、それらの開口部15を貫通するように第2車輪軸32が挿入されている。
【0053】
第2車輪軸32の本体内部側に位置する部分の両端部にはフランジ35がそれぞれ取り付けられており、第2車輪軸32が本体10の長手方向Xに沿って平行に移動(スライド)できるようになっている。ここで、開口部15およびフランジ35の形状は、第2車輪軸32が本体10の長手方向Xに沿ってスライドできるものであれば、特に限定されない。なお、その他の構成は、第4実施形態の車輪付き子供用玩具と同様である。
【0054】
このように車輪付き子供用玩具1を構成することにより、第2押圧部が第2車輪軸32から離間すると、第2車輪軸32は本体10の長手方向X(前方)に移動することができる。その結果、第2車輪軸32と第1押圧部(図示しない)とは離間することができるので、それらの間で生じていた抵抗がなくなり、第2車輪軸32は自由に回転可能となる。すなわち、本実施形態の車輪付き子供用玩具では、ロックが解除されると、第1実施形態とは異なり、容易に前後移動させることができる。
【0055】
なお、本実施形態では、第2車輪軸32が本体10の長手方向Xに沿って平行に移動(スライド)できるように車輪付き子供用玩具を構成したが、本発明はこれに限定されない。第2車輪軸32が本体10の長手方向Xに沿って移動できるのであれば、その移動方向は平行(水平)である必要はなく、上下方向(鉛直方向)にも移動するようにしてもよい。すなわち、第2車輪軸32が本体10の長手方向Xに向かって斜め上または斜め下に平行移動できるようにしてもよい。
(第6実施形態)
【0056】
上述した実施形態では、円筒状の車輪軸を用いて車輪付き子供用玩具を構成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、
図16(a)および
図16(b)に示すように、表面に、車輪軸30Aの軸方向に沿って形成された複数の凸部301Aが形成された車輪軸30Aを用いて車輪付き子供用玩具を構成してもよい。
図16(a)は車輪軸30Aの概略側面図であり、
図16(b)は
図16(a)に示すA-A’面における概略断面図である。なお、凸部301Aの形状およびその配置は特に限定されない。また、凸部301Aが形成される車輪軸30Aの領域は、少なくとも押圧部に接触する領域だけでもよく、車輪軸30Aの表面の全面に形成される必要はないことは言うまでもない。さらに、凸部301Bの形成位置についても特に限定されないが、規則的な位置に形成された方が均一に押圧部と接触することになるので好ましい。このような凸部301Aは、切削加工等によって形成することができる。
【0057】
このような車輪軸30Aを用いることにより、押圧部と接触した際の摩擦力を向上させることができるので、ロックした際の車輪軸30Aの回転をより抑制することができる。
【0058】
また、
図16(c)および
図16(d)に示すように、表面に、摩擦力の高いゴム等からなる凸部301Bが複数形成された車輪軸30Bを用いて車輪付き子供用玩具を構成してもよい。
図16(c)は車輪軸30Bの概略側面図であり、
図16(d)は
図16(a)に示すB-B’面における概略断面図である。このような車輪軸30Bを用いることにより、押圧部と接触した際の摩擦力を向上させることができるので、ロックした際の車輪軸30Bの回転をより抑制することができる。凸部301Bが形成される車輪軸30Bの領域は、少なくとも押圧部に接触する領域だけでもよく、車輪軸30Bの表面の全面に形成される必要はないことは言うまでもない。また、凸部301Bの形状は特に限定されない。さらに、凸部301Bの形成位置についても特に限定されないが、規則的な位置に形成された方が均一に押圧部と接触することになるので好ましい。このような凸部301Bは、接着剤や融着等によって車輪軸30Bの表面に取り付ける(形成する)ことができる。
【0059】
このような車輪軸30Bを用いることにより、押圧部と接触した際の摩擦力が向上するので、ロックした際の車輪軸30Bの回転をより抑制することができる。
【0060】
さらに、
図17に示すように、円筒状の車輪軸30に、摩擦力の高いゴム等からなる凸部301Cが複数形成された円筒状の被覆管37を被せて固定してもよい。
図17(a)は車輪軸上に被覆管を被せた際の概略側面図であり、
図17(b)は
図17(a)に示すC-C’断面における概略断面図であり、
図17(c)は車輪軸上に被覆管を被せる際の概略側面図である。なお、本実施形態では、被覆管37の端部に複数形成された孔371と車輪軸30に複数形成されたネジ穴302とをそれぞれ一致させ、それらをネジ38で固定することによって、被覆管37を車輪軸30に固定させている。
【0061】
ここで、被覆管37は車輪軸30に被せて固定することができるものであれば、その材質や形状は特に限定されない。また、凸部301Cが形成される被覆管37の領域は、少なくとも押圧部に接触する領域だけでもよく、被覆管37の表面の全面に形成される必要はないことは言うまでもない。さらに、凸部301Cの形状は特に限定されない。また、凸部301Cの形成位置についても特に限定されないが、規則的な位置に形成された方が均一に押圧部と接触することになるので好ましい。このような凸部301Cは、接着剤や融着によって被覆管37の表面に取り付ける(形成する)ことができる。すなわち、車輪軸30の表面上に間接的に凸部を形成することができる。
【0062】
このような被覆管37が取り付けられた車輪軸30を用いることにより、押圧部と接触した際の摩擦力が向上するので、ロックした際の車輪軸30の回転をより抑制することができる。
(他の実施形態)
【0063】
本発明の車輪付き運動器具1の一態様として、例えば、ロック機構40は、車輪20または車輪軸30を押圧する押圧部41と、押圧部41を弾性的に付勢するバネ42と、連結部43と、を備え、連結部43の一端は、押圧部41に固定されている。このように車輪付き運動器具1を構成することにより、連結部43の動きに押圧部41が連動し、押圧部41の動きに伴って、車輪20または車輪軸30の押圧が解除され、ロック機構40のロックが簡単な構造で解除できる。
【0064】
本発明の車輪付き運動器具1の一態様として、例えば、本体10は、第1本体11と第2本体12とを有し、連結部43の他端は第2本体12に固定され、把手60に加重を掛けたとき、第1本体11と第2本体12は、把手60を中心に離れる方向に回転し、ロック機構40のロックが解除する。このように車輪付き運動器具1を構成することにより、把手60に掛けられる加重と連動してロックが容易に解除でき、第1本体11と第2本体12の両方に加重が分散し、車輪付き運動器具1の移動が安定する。
【0065】
また、本発明の車輪付き運動器具1の一態様として、例えば、車輪軸30を保持する保持部50が設けられ、保持部50と本体10内にロック機構40が収納されている。このように車輪付き運動器具1を構成することにより、ロック機構40が車輪付き運動器具1内にコンパクトに収まり、ロック機構40の露出がないため、安全性が向上する。
【0066】
さらに、本発明の車輪付き運動器具1の一態様として例えば、押圧部41は、車輪20または車輪軸30の両側から押圧する一対の押圧部41であり、少なくとも一方の押圧部41が車輪20または車輪軸30から離間することにより、車輪20または車輪軸30のロックが解除される。このように車輪付き運動器具1を構成することにより、一方の押圧部41が常に車輪20または車輪軸30に接しているため、車輪付き運動器具1の動きが、抑制され、急速な前進や後退を防止して、使用上の安全性を向上させることができる。
【0067】
また、本発明の車輪付き運動器具1の一態様として例えば、ロック機構は、車輪20または車輪軸30を押圧する押圧部41と、押圧部41を弾性的に付勢するバネ42と、を備え、押圧部41は、車輪20または車輪軸30の両側から押圧する一対の押圧部41であり、押圧部41は、第1押圧部41aと、バネ42が弾性的に付勢された第2押圧部41bと、を有し、把手60に荷重が掛けられたとき、第1押圧部41aが車輪20または車輪軸30から離間して、ロック機構40のロックが解除される。
【0068】
このように車輪付き運動器具1を構成することにより、子供が把手60に加重を掛けることにより、把手60に掛けられる加重と連動してロック機構40のロックが容易に解除でき、車輪20が回動し前進するため、子供の手が伸びると共に背筋が伸び、腕、腹、足などの筋力が鍛えられ、遊びながら筋力のトレーニングができる。
【0069】
本発明の車輪付き運動器具1の一態様として、例えば、ロック機構40は、車輪20または車輪軸30を押圧する押圧部41と、押圧部41を弾性的に付勢するバネ42と、連結部43と、を備え、連結部43は、第1連結部43aと第2連結部43bを有し、第1連結部43aの一端は押圧部41に固定され、他端は第2連結部43bに回動自在に連結され、第2連結部43bの第1連結部43aと連結される側と反対側の端部は、把手60と連結され、把手60に加重を掛けたとき、把手60が第2連結部43bを下方向に移動させ、第2連結部43bの当該移動に伴って、第1連結部43aが移動し、ロック機構40のロックが解除される。
【0070】
このように車輪付き運動器具1を構成することにより、子供が把手60に加重を掛けると、第2連結部43bと第1連結部43aの連動により、ロック機構40のロック解除が確実に行われる。ロック解除により、車輪付き運動器具1が前進し、子供の手が伸びると共に背筋が伸び、腕、腹、足などの筋力が鍛えられ、遊びながら筋力のトレーニングができる。
【0071】
本発明の車輪付き運動器具1の一態様として、例えば、加重の方向Aは、前輪21よりの斜め方向である。このように車輪付き運動器具1を構成することにより、体がやや前のめりとなり、子供の手がより伸びると共に背筋が伸び、腕、腹、足、旨、肩等の筋力が鍛えられ、遊びながら筋力のトレーニングができる。
【0072】
さらに、上述した実施形態では、車輪付き運動器具の一例として車輪付き子供用玩具を挙げたが、本発明はこれに限定されない。車輪付き運動器具としては、例えば、腕、腹筋、背中や肩の機能(筋力を含む)を訓練(回復)するための車輪付きリハビリ用運動器具等が挙げられる。本発明をリハビリ用に用いても、上述した実施形態と同様の効果が得られる。使い方としては、上述した動画サイトから視聴できる映像と同様に、椅子に座った状態の人の前に、車輪付きリハビリ用運動器具が載置された机を配置する。そして、その状態で車輪付きリハビリ用運動器具を前後に移動させることによって、腕、腹筋、背中や肩の機能(筋力を含む)を訓練(回復)することができる。
【0073】
なお、本実施形態のロック機構40を、車輪軸30をロックする構成として説明したが、車輪20をロックする構成であってもよい。
【0074】
車輪20の車輪間隔、大きさは、特に限定しない。また、前輪21と後輪22のそれぞれの車輪間隔が、同じでも異なっていてもよく、前輪21と後輪22の大きさが同じでも異なっていてもよい。さらには、車輪の数は4つに限定されず、ロック機構を後輪に設けた三輪車のように3つでもよいし、4より多くてもよい。
第1車輪軸、第2車輪軸のように、「第1」、「第2」などの用語を用いたが、構成を分かり易く説明するために用語であり、形状、位置などを限定しない。
【0075】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本発明の車輪付き運動器具は、楽しみながら子供の筋力を付けることを望む分野や、心身機能の回復、維持または強化を望む分野に最適である。
【符号の説明】
【0077】
1 車輪付き子供用玩具(運動器具)
10 本体
11 第1本体
12 第2本体
15 開口部
20 車輪
21 前輪
22 後輪
30、30A、30B 車輪軸
31 第1車輪軸
32 第2車輪軸
35 フランジ
37 被覆管
38 ネジ
40 ロック機構
41 押圧部
41a 第1押圧部
41b 第2押圧部
42 バネ(第1バネ)
43 連結部
43a 第1連結部
43b 第2連結部
44 第2バネ
45 第3バネ
46 第4バネ
48 回動部
50 保持部
51 第1保持部
52 第2保持部
60 把手
100 カバー
101 箱
102 突起
103 敷板
110 センサ
111 表示部
112 携帯端末
301A、301B、301C 凸部
302 ネジ穴
371 孔