(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-09
(45)【発行日】2024-10-18
(54)【発明の名称】ブレーキ状態表示装置
(51)【国際特許分類】
B60K 35/21 20240101AFI20241010BHJP
【FI】
B60K35/21
(21)【出願番号】P 2023124246
(22)【出願日】2023-07-31
(62)【分割の表示】P 2019215749の分割
【原出願日】2019-11-28
【審査請求日】2023-07-31
(31)【優先権主張番号】P 2019096710
(32)【優先日】2019-05-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】504072060
【氏名又は名称】鈴木 學
(74)【代理人】
【識別番号】100095614
【氏名又は名称】越川 隆夫
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 學
【審査官】吉村 俊厚
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-149903(JP,A)
【文献】特開2015-205536(JP,A)
【文献】特開2018-131188(JP,A)
【文献】特開2017-007552(JP,A)
【文献】特開2004-196276(JP,A)
【文献】特開平07-117560(JP,A)
【文献】特開2011-184037(JP,A)
【文献】特開2016-104622(JP,A)
【文献】特開2005-112227(JP,A)
【文献】特開2014-15102(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 35/00 - 37/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブレーキペダルが踏み込み操作されたブレーキ状態で停止するとともに当該ブレーキペダルが踏み込み操作されない非ブレーキ状態で前進又は後退可能な車両に配設され、前記ブレーキ状態及び非ブレーキ状態を識別して表示可能なブレーキ状態表示装置であって、
車両のイグニッションスイッチと接続された第1発光手段が点灯又は点滅して前記非ブレーキ状態であることを表示する非ブレーキ状態表示部と、
車両のブレーキペダルと接続された第2発光手段が点灯又は点滅して前記ブレーキ状態であることを表示するブレーキ状態表示部と、
前記非ブレーキ状態表示部及びブレーキ状態表示部が取り付けられたケース部材と、
を備えるとともに、前記非ブレーキ状態表示部及びブレーキ状態表示部は、車両のアクセルペダル及び前記ブレーキペダルの配置と対応した位置で前記ケース部材に配設され
、且つ、前記ブレーキ状態表示部は、前記イグニッションスイッチをオンし、前記ブレーキペダルを踏み込み操作したことを条件として電気的にオンして前記第2発光手段が点灯又は点滅するとともに、前記非ブレーキ状態表示部は、前記イグニッションスイッチをオンし、前記ブレーキペダルを踏み込み操作しないことを条件として電気的にオンして前記第1発光手段が点灯又は点滅することを特徴とするブレーキ状態表示装置。
【請求項2】
前記第1発光手段
及び第2発光手段の発光色を互いに異ならせて識別可能とされたことを特徴とする請求項1記載のブレーキ状態表示装置。
【請求項3】
車両の車幅灯を点灯操作したことを条件として、前記非ブレーキ状態表示部及びブレーキ状態表示部の表示のための光の照射量を低減させることを特徴とする請求項1記載のブレーキ状態表示装置。
【請求項4】
車両の変速操作手段をリバースに操作したことを条件として電気的にオンして点灯又は点滅するリバース状態表示部を具備するとともに、前記非ブレーキ状態表示部及びブレーキ状態表示部に加えて前記リバース状態表示部を前記ケース部材に配設したことを特徴とする請求項1記載のブレーキ状態表示装置。
【請求項5】
前記変速操作手段をリバースに操作したことを条件として、車両室内及び車両の外部後方に向けて警報を出力する、又は車両のハザードを点滅することを特徴とする請求項
4記載のブレーキ状態表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブレーキペダルが踏み込み操作されたブレーキ状態で停止するとともに当該ブレーキペダルが踏み込み操作されない非ブレーキ状態で前進又は後退可能な車両に配設され、前記ブレーキ状態及び非ブレーキ状態を識別して表示可能なブレーキ状態表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
トルクコンバータ式のオートマチックトランスミッションを搭載した自動車等の車両は、運転者が走行時に任意に踏み込み操作可能なペダルとしてブレーキペダル及びアクセルペダルのみを具備しており、マニュアルトランスミッションを搭載してクラッチ操作が必要とされる車両と比べ、運転操作が比較的容易となっている。しかしながら、近時においては、高齢者ドライバーによるアクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違い事故が多発し社会問題化するに至っている。
【0003】
ペダルの踏み間違いの原因として、車両の発進時や停止時にアクセルペダルとブレーキペダルとを踏み間違える場合や急ブレーキを踏むべきところ誤って急アクセルを踏んでしまう場合等が考えられ、そのような急アクセルを防止するため、従来、急アクセルを踏み込んだ場合、ブレーキを作動させる技術や、アクセルの踏み込み自体を無効若しくはアクセルをロックする技術が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2013-56653号公報
【文献】特開2011-37419号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来技術においては、例えば危険回避のために、ある程度の急アクセルが必要な場合であっても、運転者が意図せずブレーキが作動したり、アクセルの踏み込み自体を無効若しくはアクセルがロックされてしまう虞がある。また、急アクセルを検知するためには、複雑な制御や機構が必要とされ、踏み間違いのための装置を導入するのにコストが嵩んでしまうという問題がある。
【0006】
そこで、本出願人は、踏み間違いの原因である運転者のパニック状態を予め回避することを目的とし、車両が停止している状態(ブレーキ状態)と車両が前進又は後退する可能性がある状態(非ブレーキ状態)とを運転者に表示して車両の状態を可視化することを検討するに至った。このように、ブレーキ状態と非ブレーキ状態とを可視化することにより、高齢者であっても運転に余裕が生じ、その結果、車両の発進時や停止時にペダルを踏み間違えてしまうのを抑制することができるのである。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、非ブレーキ状態及びブレーキ状態を表示することにより車両の状態を可視化し、ペダルの踏み間違いの原因とされる運転者がパニック状態となるのを予め回避することができるブレーキ状態表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の発明は、ブレーキペダルが踏み込み操作されたブレーキ状態で停止するとともに当該ブレーキペダルが踏み込み操作されない非ブレーキ状態で前進又は後退可能な車両に配設され、前記ブレーキ状態及び非ブレーキ状態を識別して表示可能なブレーキ状態表示装置であって、車両のイグニッションスイッチと接続された第1発光手段が点灯又は点滅して前記非ブレーキ状態であることを表示する非ブレーキ状態表示部と、車両のブレーキペダルと接続された第2発光手段が点灯又は点滅して前記ブレーキ状態であることを表示するブレーキ状態表示部と、前記非ブレーキ状態表示部及びブレーキ状態表示部が取り付けられたケース部材とを備えるとともに、前記非ブレーキ状態表示部及びブレーキ状態表示部は、車両のアクセルペダル及び前記ブレーキペダルの配置と対応した位置で前記ケース部材に配設され、且つ、前記ブレーキ状態表示部は、前記イグニッションスイッチをオンし、前記ブレーキペダルを踏み込み操作したことを条件として電気的にオンして前記第2発光手段が点灯又は点滅するとともに、前記非ブレーキ状態表示部は、前記イグニッションスイッチをオンし、前記ブレーキペダルを踏み込み操作しないことを条件として電気的にオンして前記第1発光手段が点灯又は点滅することを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のブレーキ状態表示装置において、前記第1発光手段及び第2発光手段の発光色を互いに異ならせて識別可能とされたことを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1記載のブレーキ状態表示装置において、車両の車幅灯を点灯操作したことを条件として、前記非ブレーキ状態表示部及びブレーキ状態表示部の表示のための光の照射量を低減させることを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1記載のブレーキ状態表示装置において、車両の変速操作手段をリバースに操作したことを条件として電気的にオンして点灯又は点滅するリバース状態表示部を具備するとともに、前記非ブレーキ状態表示部及びブレーキ状態表示部に加えて前記リバース状態表示部を前記ケース部材に配設したことを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項4記載のブレーキ状態表示装置において、前記変速操作手段をリバースに操作したことを条件として、車両室内及び車両の外部後方に向けて警報を出力する、又は車両のハザードを点滅することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1の発明によれば、非ブレーキ状態であることを表示する非ブレーキ状態表示部と、ブレーキ状態であることを表示するブレーキ状態表示部と、非ブレーキ状態表示部及びブレーキ状態表示部が取り付けられたケース部材とを備えたので、非ブレーキ状態及びブレーキ状態を表示することにより車両の状態を可視化し、ペダルの踏み間違いの原因とされる運転者がパニック状態となるのを予め回避することができる。
【0015】
さらに、非ブレーキ状態表示部及びブレーキ状態表示部は、車両のアクセルペダル及びブレーキペダルの配置と対応した位置でケース部材に配設されたので、運転者が感覚的に非ブレーキ状態及びブレーキ状態を把握することができる。
またさらに、ブレーキ状態表示部は、イグニッションスイッチをオンし、ブレーキペダルを踏み込み操作したことを条件として電気的にオンして第2発光手段が点灯又は点滅するとともに、非ブレーキ状態表示部は、イグニッションスイッチをオンし、ブレーキペダルを踏み込み操作しないことを条件として電気的にオンして第1発光手段が点灯又は点滅するので、アクセルペダルに対する踏み込み操作の検知が不要とされ、安全性を確保しつつ非ブレーキ状態及びブレーキ状態を表示させることができる。
【0016】
請求項2の発明によれば、非ブレーキ状態表示部及びブレーキ状態表示部は、それぞれ点灯又は点滅する発光手段の光により非ブレーキ状態及びブレーキ状態を表示するともに、当該発光手段の発光色を互いに異ならせて識別可能とされたので、運転者に対して非ブレーキ状態及びブレーキ状態を良好且つ明瞭に視認させることができる。
【0018】
請求項3の発明によれば、車両の車幅灯を点灯操作したことを条件として、非ブレーキ状態表示部及びブレーキ状態表示部の表示のための光の照射量を低減させるので、夜間等の暗い環境における非ブレーキ状態及びブレーキ状態の表示を良好に行わせることができる。
【0019】
請求項4の発明によれば、車両の変速操作手段をリバースに操作したことを条件として電気的にオンして点灯又は点滅するリバース状態表示部を具備するとともに、非ブレーキ状態表示部及びブレーキ状態表示部に加えてリバース状態表示部をケース部材に配設したので、リバース状態を表示することにより車両が後退する状態であることを可視化することができ、ペダルの踏み間違いの原因とされる運転者がパニック状態となるのをより効果的に回避することができる。
【0020】
請求項5の発明によれば、変速操作手段をリバースに操作したことを条件として、車両室内及び車両の外部後方に向けて警報を出力する、又は車両のハザードを点滅するので、運転者に対して車両が後退する状態であることをより確実に把握させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係るブレーキ状態表示装置を示す模式図
【
図3】同ブレーキ状態表示装置の内部構成を示す分解斜視図
【
図5】本発明の第2、3の実施形態に係るブレーキ状態表示装置を示す模式図
【
図6】本発明の第2の実施形態に係る同ブレーキ状態表示装置を示す電気回路図
【
図7】本発明の第3の実施形態に係る同ブレーキ状態表示装置を示す電気回路図
【
図8】本発明の他の実施形態に係るブレーキ状態表示装置を示す模式図
【
図9】本発明の更に他の実施形態に係るブレーキ状態表示装置を示す電気回路図
【
図10】本発明の第4の実施形態に係るブレーキ状態表示装置を示す斜視図
【
図13】本発明の他の実施形態に係るブレーキ状態表示装置を示すブロック図
【
図14】同他の実施形態に係るブレーキ状態表示装置を示す模式図
【
図15】同他の実施形態に係るブレーキ状態表示装置を示す模式図
【
図16】同他の実施形態に係るブレーキ状態表示装置を示す模式図
【
図17】同他の実施形態に係るブレーキ状態表示装置を示す模式図
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
第1の実施形態に係るブレーキ状態表示装置は、車両のブレーキ状態及び非ブレーキ状態を識別して表示可能なもので、
図1に示すように、非ブレーキ状態表示部2と、ブレーキ状態表示部3と、リバース状態表示部4と、ケース部材Cと、所定の電気回路が形成された基板9とを有して構成されている。
【0023】
本実施形態に適用される車両は、トルクコンバータ式のオートマチックトランスミッションを搭載した自動車から成り、運転者が走行時に任意に踏み込み操作可能なペダルとしてブレーキペダル及びアクセルペダルのみを具備したものである。そして、エンジンが駆動した状態において、ブレーキペダルPが踏み込み操作されたブレーキ状態で停止するとともに当該ブレーキペダルPが踏み込み操作されない非ブレーキ状態で前進又は後退可能とされている。
【0024】
ケース部材Cは、非ブレーキ状態表示部2、ブレーキ状態表示部3及びリバース状態表示部4が取り付けられたもので、
図1に示すように、車両における運転席前のハンドル周りに位置するダッシュボードF上に固定されている。かかるケース部材Cは、
図2、3に示すように、基板9及び固定板10が取り付けられた本体部8と、本体部8の上方側、側方及び背面側を覆うカバー部7と、本体部8の正面側を覆う表示板11とを有して構成されている。
【0025】
表示板11は、「D」なる文字が表示された円形状の非ブレーキ状態表示部2と、「B」なる文字が表示された円形状のブレーキ状態表示部3と、「R」なる文字が表示された円形状のリバース状態表示部4とを有し、これら非ブレーキ状態表示部2及びブレーキ状態表示部3は、車両のアクセルペダル(不図示)及びブレーキペダルPの配置と対応した位置でケース部材C(具体的にはケース部材Cを構成する表示板11)に配設されている。
【0026】
すなわち、車両のアクセルペダル及びブレーキペダルPは、運転者から見て右側及び左側にそれぞれ位置し、それらペダルの位置と対応して非ブレーキ状態表示部2がケース部材Cの右側、及びブレーキ状態表示部3がケース部材Cの左側に配設されているのである。また、リバース状態表示部4は、非ブレーキ状態表示部2及びブレーキ状態表示部3の間であって上部にずれた位置に形成されている。なお、リバース状態表示部4は、何れの位置に形成してもよく、例えば非ブレーキ状態表示部2及びブレーキ状態表示部3の間であって上部にずれた位置やケースCとは異なる位置に形成されていてもよい。
【0027】
さらに、非ブレーキ状態表示部2、ブレーキ状態表示部3及びリバース状態表示部4は、それぞれ光を透過可能な部材(透明部材又は半透明部材)から成り、LED(a~c)の光を透過して点灯表示可能とされている。なお、本実施形態に係る非ブレーキ状態表示部2、ブレーキ状態表示部3及びリバース状態表示部4は、「D」「B」「R」なる文字が表示されているが、これに代えて、他の表示(例えば「ドライブ」「ブレーキ」「リバース」なる文字或いは記号等)としてもよい。
【0028】
なお、非ブレーキ状態表示部2、ブレーキ状態表示部3及びリバース状態表示部4の形状は、本実施形態の如く円形に限定されるものではなく、例えば矩形等の他の形状であってもよい。また、
図8に示すように、非ブレーキ状態表示部2のみが運転者が視認し易い星形等の形状とするとともに、ブレーキ状態表示部3及びリバース状態表示部4を円形とするようにしてもよい。
【0029】
固定板10は、発光手段としての3つのLED(発光ダイオード)(a~c)が取り付けられた板状部材から成り、これらLED(a~c)が表示板11の非ブレーキ状態表示部2、ブレーキ状態表示部3及びリバース状態表示部4に対応する位置(背面側で対向する位置)に形成されている。また、LED(a~c)は、基板9に形成された電気回路にそれぞれ接続されており、運転者による車両に対する所定の操作に応じて所定の発光色(例えば、LED(a)が青色、LED(b)が赤色、及びLED(c)が黄色等)にて点灯可能とされている。
【0030】
なお、本実施形態においては、発光手段としてのLED(a~c)が点灯及び消灯するものとされているが、点滅及び消灯するもの等としてもよく、発光色についても互いに識別可能な任意の色としてもよい。さらに、車両の速度(車速)が所定値以下(例えば時速10km/hの低速時)の場合、非ブレーキ状態表示部2を点滅させるとともに、車速が当該所定値より高くなると、非ブレーキ状態表示部2を点灯(例えば、赤及び白以外の発光色)させるようにするのが好ましい。
【0031】
本実施形態に係る基板9に形成された電気回路は、
図4に示すように、車両に配設されたイグニッションスイッチIと電気的に接続可能な配線W1と、ブレーキペダルPと電気的に接続可能な配線W2と、ライトスイッチSと電気的に接続された配線W3と、変速操作装置Gと電気的に接続された配線W4と、グランドに接続(アース)可能な配線W5とを有した配線Wが取り付けられている。
【0032】
配線W1~W4には、同図に示すように、LED(a~c)の他、ダイオード(D1~D8)、抵抗器(R1~R10)及びトランジスタ(Q1~Q3)が所望位置にそれぞれ接続されている。そして、イグニッションスイッチIをオン位置まで操作してエンジンを駆動すると、ブレーキペダルPを踏み込み操作していない状態においては、LEDaが点灯し且つLED(b、c)が消灯状態とされて非ブレーキ状態表示部2のみが表示されるとともに、ブレーキペダルPを踏み込み操作すると、LEDbが点灯し且つLED(a、c)が消灯状態とされてブレーキ状態表示部3のみが表示される。
【0033】
すなわち、イグニッションスイッチIをオン位置まで操作してエンジンを駆動すると、ブレーキペダルPの踏み込み操作の有無に応じてトランジスタQ1が作動し、ブレーキペダルPが踏み込み操作されない状態ではLED(a)に電流が流れて点灯させ、且つ、LED(b)に電流が流れず消灯させることができるとともに、ブレーキペダルPを踏み込み操作すると、LED(a)に電流が流れず消灯させ、且つ、LED(b)に電流が流れて点灯させるよう電流の制御が可能とされている。
【0034】
また、イグニッションスイッチIがオン位置の状態において、変速操作装置GをR(リバース)の位置まで変速操作すると、ブレーキペダルPを踏み込み操作していない状態においては、LED(a、c)に電流が流れて点灯し且つLEDbに電流が流れず消灯状態とされて非ブレーキ状態表示部2及びリバース状態表示部4が表示(ブレーキ状態表示部2は非表示)されるとともに、ブレーキペダルPを踏み込み操作すると、LED(b、c)に電流が流れて点灯し且つLEDaに電流が流れず消灯状態とされて非ブレーキ状態表示部3及びリバース状態表示部4が表示(非ブレーキ状態表示部3は非表示)される。
【0035】
さらに、イグニッションスイッチIがオン位置の状態において、ライトスイッチSを操作して車両の車幅灯を点灯させると、LED(a~c)の光の照射量が低減するようになっている。すなわち、ライトスイッチSを操作して車両の車幅灯を点灯させると、トランジスタ(Q2、Q3)が作動し、LED(a~c)に流れる電流を小さくして光の照射量が低減されるのである。これにより、車両の車幅灯を点灯操作したことを条件として、非ブレーキ状態表示部2及びブレーキ状態表示部3(及び本実施形態においては、これら表示部に加えてリバース状態表示部4)の表示のための光の照射量を低減させることにより、夜間等の周囲が暗い環境のとき、非ブレーキ状態表示部2、ブレーキ状態表示部3及びリバース状態表示部4の表示が眩しく感じてしまうのを抑制することができる。
【0036】
一方、本実施形態に係るケース部材Cの下部には、
図1~3に示すように、脚部5及び固定部6が取り付けられており、固定部6の裏面に形成された粘着テープ等によりブレーキ状態表示装置1がダッシュボードF上に固定可能とされている。これにより、運転席に着座した運転者に対して非ブレーキ状態表示部2、ブレーキ状態表示部3及びリバース状態表示部4を確実且つ良好に視認させることができ、車両が非ブレーキ状態、ブレーキ状態及び後退状態であるのかリアルタイムにて把握させることができる。
【0037】
第1の実施形態に係るブレーキ状態表示装置1によれば、非ブレーキ状態であることを表示する非ブレーキ状態表示部2と、ブレーキ状態であることを表示するブレーキ状態表示部3と、非ブレーキ状態表示部2及びブレーキ状態表示部3が取り付けられたケース部材Cとを備えたので、非ブレーキ状態及びブレーキ状態を表示することにより車両の状態を可視化し、ペダルの踏み間違いの原因とされる運転者がパニック状態となるのを予め回避することができる。
【0038】
また、非ブレーキ状態表示部2及びブレーキ状態表示部3は、車両のアクセルペダル及びブレーキペダルPの配置と対応した位置でケース部材Cに配設されたので、運転者が感覚的に非ブレーキ状態及びブレーキ状態を把握することができる。さらに、非ブレーキ状態表示部2及びブレーキ状態表示部3は、それぞれ点灯(又は点滅)する発光手段(LED(a~c))の光により非ブレーキ状態及びブレーキ状態を表示するともに、当該発光手段(LED(a~c))の発光色を互いに異ならせて識別可能とされたので、運転者に対して非ブレーキ状態及びブレーキ状態を良好且つ明瞭に視認させることができる。
【0039】
またさらに、ブレーキ状態表示部2は、ブレーキペダルPを踏み込み操作したことを条件として電気的にオンして点灯(又は点滅)するとともに、非ブレーキ状態表示部3は、ブレーキペダルPを踏み込み操作しないことを条件として電気的にオンして点灯(又は点滅)するので、アクセルペダルに対する踏み込み操作の検知が不要とされ、安全性を確保しつつ非ブレーキ状態及びブレーキ状態を表示させることができる。
【0040】
加えて、車両の車幅灯を点灯操作したことを条件として、非ブレーキ状態表示部2及びブレーキ状態表示部3の表示のための光の照射量を低減させるので、夜間等の暗い環境における非ブレーキ状態及びブレーキ状態の表示を良好に行わせることができる。さらに、車両の変速操作手段Gをリバースに操作したことを条件として電気的にオンして点灯(又は点滅)するリバース状態表示部4を具備するとともに、非ブレーキ状態表示部2及びブレーキ状態表示部3に加えてリバース状態表示部4をケース部材Cに配設したので、リバース状態を表示することにより車両が後退する状態であることを可視化することができ、ペダルの踏み間違いの原因とされる運転者がパニック状態となるのをより効果的に回避することができる。
【0041】
さらに、運転者の足の位置を脳に容易にインプット可能とするため、
図9に示すように、配線W1に車両の車速を入力可能なマイコンEを接続するとともに、車両が例えば時速10km/時以下の低速走行の場合、マイコンEによる制御で非ブレーキ状態表示部2を点滅させるとともに、車速が当該所定値より高くなると、当該マイコンEによる制御で非ブレーキ状態表示部2を点灯(例えば、赤及び白以外の発光色)させるようにしてもよい。なお、車速は、例えば車両のナビゲーションシステム等が入力可能なパラメータを流用することができる。
【0042】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
本実施形態に係るブレーキ状態表示装置1’は、第1の実施形態と同様、車両のブレーキ状態及び非ブレーキ状態を識別して表示可能なもので、
図5に示すように、非ブレーキ状態表示部2と、ブレーキ状態表示部3と、ケース部材Cと、所定の電気回路が形成された基板(第1の実施形態の基板9参照)とを有して構成されている。なお、第1の実施形態と同様の構成部品には同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。
【0043】
特に、本実施形態に係るブレーキ状態表示装置1’は、第1の実施形態におけるリバース状態表示部4を具備しておらず、非ブレーキ状態表示部2及びブレーキ状態表示部3が車両のアクセルペダル及びブレーキペダルPの配置と対応した位置(左右の位置)でケース部材Cに配設されている。なお、本実施形態における非ブレーキ状態表示部2及びブレーキ状態表示部3は、発光色が互いに異なるものの、文字や記号等が表示されていないが、文字や記号等を表示してもよい。
【0044】
本実施形態に係る基板9に形成された電気回路は、
図6に示すように、車両に配設されたイグニッションスイッチIと電気的に接続可能な配線W1と、ブレーキペダルPと電気的に接続可能な配線W2と、ライトスイッチSと電気的に接続された配線W3と、グランドに接続(アース)可能な配線W5とを有した配線Wが取り付けられている。
【0045】
配線W1~W3には、同図に示すように、LED(a、b)の他、ダイオード(D1~D6)、抵抗器(R1~R9)及びトランジスタ(Q1~Q3)が所望位置にそれぞれ接続されている。そして、イグニッションスイッチIをオン位置まで操作してエンジンを駆動すると、ブレーキペダルPを踏み込み操作していない状態においては、LEDaが点灯し且つLED(b)が消灯状態とされて非ブレーキ状態表示部2のみが表示されるとともに、ブレーキペダルPを踏み込み操作すると、LEDbが点灯し且つLED(a)が消灯状態とされてブレーキ状態表示部3のみが表示される。
【0046】
すなわち、イグニッションスイッチIをオン位置まで操作してエンジンを駆動すると、ブレーキペダルPの踏み込み操作の有無に応じてトランジスタQ1が作動し、ブレーキペダルPが踏み込み操作されない状態ではLED(a)に電流が流れて点灯させ、且つ、LED(b)に電流が流れず消灯させることができるとともに、ブレーキペダルPを踏み込み操作すると、LED(b)に電流が流れず点灯させ、且つ、LED(a)に電流が流れて点灯させるよう電流の制御が可能とされている。
【0047】
さらに、イグニッションスイッチIがオン位置の状態において、ライトスイッチSを操作して車両の車幅灯を点灯させると、LED(a、b)の光の照射量が低減するようになっている。すなわち、ライトスイッチSを操作して車両の車幅灯を点灯させると、トランジスタ(Q2、Q3)が作動し、LED(a、b)に流れる電流を小さくして光の照射量が低減されるのである。これにより、車両の車幅灯を点灯操作したことを条件として、非ブレーキ状態表示部2及びブレーキ状態表示部3の表示のための光の照射量を低減させることにより、夜間等の周囲が暗い環境のとき、非ブレーキ状態表示部2及びブレーキ状態表示部3の表示が眩しく感じてしまうのを抑制することができる。
【0048】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
本実施形態に係るブレーキ状態表示装置1’は、第1、2の実施形態と同様、車両のブレーキ状態及び非ブレーキ状態を識別して表示可能なもので、
図5に示すように、非ブレーキ状態表示部2と、ブレーキ状態表示部3と、ケース部材Cと、所定の電気回路が形成された基板(第1の実施形態の基板9参照)とを有して構成されている。すなわち、本実施形態に係るブレーキ表示装置1’の外観は、第2の実施形態と同様とされている。
【0049】
本実施形態に係る基板9に形成された電気回路は、
図7に示すように、車両に配設されたイグニッションスイッチIと電気的に接続可能な配線W1と、ブレーキペダルPと電気的に接続可能な配線W2と、ライトスイッチSと電気的に接続された配線W3と、グランドに接続(アース)可能な配線W5とを有した配線Wが取り付けられている。
【0050】
配線W1~W3には、同図に示すように、LED(a、b)の他、ダイオード(D1~D3)、抵抗器(R1、R2)及びリレー(K1、K2)が所望位置にそれぞれ接続されている。そして、イグニッションスイッチIをオン位置まで操作してエンジンを駆動すると、ブレーキペダルPを踏み込み操作していない状態においては、LED(a)が点灯し且つLED(b)が消灯状態とされて非ブレーキ状態表示部2のみが表示されるとともに、ブレーキペダルPを踏み込み操作すると、LED(b)が点灯し且つLED(a)が消灯状態とされてブレーキ状態表示部3のみが表示される。
【0051】
すなわち、イグニッションスイッチIをオン位置まで操作してエンジンを駆動すると、ブレーキペダルPの踏み込み操作の有無に応じてリレーK2が作動し、ブレーキペダルPが踏み込み操作されない状態ではLED(a)に電流が流れて点灯させ、且つ、LED(b)に電流が流れず消灯させることができるとともに、ブレーキペダルPを踏み込み操作すると、LED(b)に電流が流れず点灯させ、且つ、LED(a)に電流が流れて点灯させるよう電流の制御が可能とされている。
【0052】
さらに、イグニッションスイッチIがオン位置の状態において、ライトスイッチSを操作して車両の車幅灯を点灯させると、LED(a、b)の光の照射量が低減するようになっている。すなわち、ライトスイッチSを操作して車両の車幅灯を点灯させると、リレーK1が作動し、LED(a、b)に流れる電流を小さくして光の照射量が低減されるのである。これにより、車両の車幅灯を点灯操作したことを条件として、非ブレーキ状態表示部2及びブレーキ状態表示部3の表示のための光の照射量を低減させることにより、夜間等の周囲が暗い環境のとき、非ブレーキ状態表示部2及びブレーキ状態表示部3の表示が眩しく感じてしまうのを抑制することができる。
【0053】
第2、3の実施形態に係るブレーキ状態表示装置1’によれば、非ブレーキ状態であることを表示する非ブレーキ状態表示部2と、ブレーキ状態であることを表示するブレーキ状態表示部3と、非ブレーキ状態表示部2及びブレーキ状態表示部3が取り付けられたケース部材Cとを備えたので、非ブレーキ状態及びブレーキ状態を表示することにより車両の状態を可視化し、ペダルの踏み間違いの原因とされる運転者がパニック状態となるのを予め回避することができる。
【0054】
また、非ブレーキ状態表示部2及びブレーキ状態表示部3は、車両のアクセルペダル及びブレーキペダルPの配置と対応した位置でケース部材Cに配設されたので、運転者が感覚的に非ブレーキ状態及びブレーキ状態を把握することができる。さらに、非ブレーキ状態表示部2及びブレーキ状態表示部3は、それぞれ点灯(又は点滅)する発光手段(LED(a、b)の光により非ブレーキ状態及びブレーキ状態を表示するともに、当該発光手段(LED(a~c))の発光色を互いに異ならせて識別可能とされたので、運転者に対して非ブレーキ状態及びブレーキ状態を良好且つ明瞭に視認させることができる。
【0055】
またさらに、ブレーキ状態表示部2は、ブレーキペダルPを踏み込み操作したことを条件として電気的にオンして点灯(又は点滅)するとともに、非ブレーキ状態表示部3は、ブレーキペダルPを踏み込み操作しないことを条件として電気的にオンして点灯(又は点滅)するので、アクセルペダルに対する踏み込み操作の検知が不要とされ、安全性を確保しつつ非ブレーキ状態及びブレーキ状態を表示させることができる。加えて、車両の車幅灯を点灯操作したことを条件として、非ブレーキ状態表示部2及びブレーキ状態表示部3の表示のための光の照射量を低減させるので、夜間等の暗い環境における非ブレーキ状態及びブレーキ状態の表示を良好に行わせることができる。
【0056】
このように、本実施形態によれば、車両のブレーキ状態と非ブレーキ状態とを運転者に把握させて、ブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違い(誤操作)の原因となるパニック状態を回避することができるので、停車中のブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違い(誤操作)による急発進や、走行中のブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違い(誤操作)による急加速を抑制して安全性を一層向上させることができる。
【0057】
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
本実施形態に係るブレーキ状態表示装置1”は、第1~3の実施形態と同様、車両のブレーキ状態及び非ブレーキ状態を識別して表示可能なもので、
図10に示すように、非ブレーキ状態表示部2と、ブレーキ状態表示部3と、リバース状態表示部4と、ケース部材Cと、所定の電気回路が形成された基板(第1の実施形態の基板9参照)とを有して構成されている。なお、第2、3の実施形態と同様、リバース状態表示部4を具備しないものとしてもよい。
【0058】
ここで、本実施形態に係るブレーキ状態表示装置1”は、
図11、12に示すように、底部に球状のボール部12aが一体形成された底板12と、内周面にメネジ部13bが形成された円筒状のスクリューカバー13と、外周面にオネジ部14bが形成された台座14とを有して構成されている。また、スクリューカバー13には、底板12のボール部12aを挿通し得る開口13aが形成されるとともに、台座14には、当該ボール部12aを嵌入し得る嵌入穴14aが形成されている。さらに、嵌入穴14aには、複数のスリット14cが形成されている。
【0059】
そして、底板12の上面側にケース部材Cを取り付けるとともに、ボール部12aをスクリューカバー13の開口13aから挿通し、台座14の嵌入穴14aに嵌入させた状態において、スクリューカバー13のメネジ部14bに対して台座14のオネジ部14bを螺合させることにより、
図12に示すように、ケース部材C、底板12、スクリューカバー13及び台座4が組み付けられるようになっている。
【0060】
このように組み付けられたブレーキ状態表示装置1”は、スリット14cによる台座4の弾性変形によって、適切な状態に位置決めされるとともに、前後方向α及び左右方向βに揺動自在とされる。したがって、両面テープ15を台座14の底面に形成し、車両の所望位置にブレーキ状態表示装置1”を貼着し、前後方向α及び左右方向βに揺動させることにより、ケース部材Cに形成された非ブレーキ状態表示部2、ブレーキ状態表示部3及びリバース状態表示部4を運転者に向けた状態で固定させることができる。
【0061】
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば変速操作手段Gをリバースに操作したことを条件として、車両室内及び車両の外部後方に向けて警報を出力(例えば、ブザー、効果音、音声合成等による出力)する、又は車両のハザードを点滅するようにしてもよい。この場合、運転者に対して車両が後退する状態であることをより確実に把握させることができる。なお、非ブレーキ状態表示部2及びブレーキ状態表示部3(第1の実施形態においてはリバース状態表示部4も同様)は、LED(a~c)の発光にて表示するものとされているが、他の発光手段(ランプ等)の発光により表示されるものとしてもよい。
【0062】
さらに、上記実施形態においては、車両に対して後付けに適したブレーキ状態表示装置とされているが、後付けでなく車両に当初から設置されたブレーキ状態表示装置としてもよい。この場合、
図13に示すように、レギュレータ20を介してイグニッションスイッチと電気的に接続されたマイコン16を車両に設置するとともに、当該マイコン16に対し、ブレーキのオン・オフ信号、スモールランプのオン・オフ信号、リバースのオン・オフ信号を送信可能とするものが考えられる。また、マイコン16は、ナビゲーション装置から車速パルスを受信して車両の速度(車速)を検出可能なものとするのが好ましい。
【0063】
さらに、マイコン16は、LEDドライバ17を介してブレーキ状態表示部3と、LEDドライバ19を介して非ブレーキ状態表示部2と、LEDドライバ18を介してリバース状態表示部4とそれぞれ電気的に接続されている。そして、車両が非ブレーキ状態のとき、非ブレーキ状態表示部2を点灯表示、車両がブレーキ状態のとき、ブレーキ状態表示部3を点灯表示、またはリバース状態のとき、リバース状態表示部4を点灯表示可能とされている。
【0064】
なお、この場合、マイコン16が車両の速度信号を受信しているので、車両の速度が所定値以下(例えば8km/h以下)である場合、非ブレーキ状態表示部2の表示形態を点滅とし、車両の速度が所定値(8km/h)より高くなると、非ブレーキ状態表示部2の表示形態を点灯とするよう構成するのが好ましい。このように、車両の速度が所定値以下である場合、非ブレーキ状態表示部2の表示形態を点滅とし、車両の速度が所定値より高くなると、非ブレーキ状態表示部2の表示形態を点灯とするので、低速時における非ブレーキ状態表示部2の表示を目立たせることができ、車両の発進時や低速走行時のペダルの踏み間違いをより確実に抑制することができる。
【0065】
さらに、
図14に示すように、非ブレーキ状態表示部2及びブレーキ状態表示部3(同図においては、リバース状態表示部4も含む)を車両のメータパネル21に取り付けたものとしてもよい。またさらに、
図15に示すように、車両のステアリング22に表示部23を取り付けたものとしてもよく、この場合、表示部23は、非ブレーキ状態表示部2及びブレーキ状態表示部3の少なくとも何れか一方とするのが好ましい。
【0066】
加えて、非ブレーキ状態表示部2及びブレーキ状態表示部3(リバース状態表示部4を有するもの或いは有さないもの含む)は、
図16、17に示すように、ダッシュボード24や運転席近傍に設置された表示画面(
図16においてはヘッドアップディスプレイ25、
図17においては、液晶画面等の表示画面26aを具備した画像表示装置26)に形成されたものとしてもよい。このように、非ブレーキ状態表示部2及びブレーキ状態表示部3の少なくとも何れか一方は、車両のメータパネル、車両のステアリングまたは車両に設置された所定の表示画面に形成されたので、車両に応じて任意の位置にブレーキ状態表示装置を設置することができる。
【産業上の利用可能性】
【0067】
他の機能が付加されたブレーキ状態表示装置にも適用することができる。
【符号の説明】
【0068】
1 ブレーキ状態表示装置
2 非ブレーキ状態表示部
3 ブレーキ状態表示部
4 リバース状態表示部
5 脚部
6 固定部
7 カバー部(ケース部材)
8 本体部(ケース部材)
9 基板
10 固定板
11 表示板
12 底板
13 スクリューカバー
14 台座
15 両面テープ
16 マイコン
17、18、19 LEDドライバ
20 レギュレータ
21 メータパネル
22 ステアリング
23 表示部
24 ダッシュボード
25 ヘッドアップディスプレイ
26 画像表示装置
C ケース部材
W 配線
F ダッシュボード
P ブレーキペダル
G 変速操作装置
S ライトスイッチ
I イグニッションスイッチ
Q1~Q3 トランジスタ
D1~D8 ダイオード
R1~R10 抵抗器
K1、K2 リレー
a~c LED(発光手段)