(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-09
(45)【発行日】2024-10-18
(54)【発明の名称】制御弁
(51)【国際特許分類】
F16K 11/085 20060101AFI20241010BHJP
【FI】
F16K11/085 Z
(21)【出願番号】P 2023543151
(86)(22)【出願日】2021-09-26
(86)【国際出願番号】 CN2021120577
(87)【国際公開番号】W WO2022151761
(87)【国際公開日】2022-07-21
【審査請求日】2023-07-18
(31)【優先権主張番号】202110065261.1
(32)【優先日】2021-01-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】523037370
【氏名又は名称】杭州奥科美瑞科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002343
【氏名又は名称】弁理士法人 東和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フー、 メイヤン
【審査官】清水 康
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第111828687(CN,A)
【文献】特開2001-343077(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107830207(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第104806779(CN,A)
【文献】登録実用新案第3049769(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 11/085
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁ボディ部材と弁体部材とを含み、弁室を有し、前記弁体部材は、少なくとも大部分が前記弁室に位置し、前記弁体部材は、回動するように駆動可能になっており、前記弁ボディ部材は、前記弁室の周壁または少なくとも周壁の一部である側壁部を含み、前記弁ボディ部材には、連通口が設けられている制御弁において、
前記制御弁は、封止部材を含み、
前記封止部材は、前記側壁部と前記弁体部材との間に位置して弾性パッドと封止部品とを含み、
前記弾性パッドと封止部品とは、固定されて一体構造に形成され、
前記弾性パッドは、前記封止部品と前記弁ボディ部材の側壁部との間に位置し、
前記封止部品は、前記弁体部材と接触し、
前記弁体部材と接触する前記封止部品の表面が、側壁部と接触する前記弾性パッドの表面よりも滑らかであり、
前記制御弁は、回転抑制部を有し、
前記回転抑制部は、前記弁ボディ部材の内面と一体成形され、または、固定接続され、または、位置制限されて接続され、
前記回転抑制部は、前記封止部材が前記弁ボディ部材に対して時計回り又は反時計回りに回転しないように、前記封止部材に係合されることを特徴とする制御弁。
【請求項2】
前記封止部品は、前記弾性パッドに固定接続されてフランジング部と係合部とを含み、
前記係合部は、前記弁体部材に向かい、前記弁体部材と滑り可能に係合され、
前記弾性パッドは、前記連通口に連通する第1通孔を有し、
前記封止部品は、第1通孔を介して前記連通口に連通する第2通孔を有し、
前記フランジング部には、前記第2通孔が形成され、
前記フランジング部の少なくとも一部が、前記第1通孔内に入り込んで前記第1通孔の内壁に接着固定され、
前記フランジング部の高さが、前記第1通孔の長さよりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の制御弁。
【請求項3】
前記封止部品は、円周方向に閉じていない円筒状の部材であり、
前記封止部品は、前記封止部品の円周方向に閉じていない両側に位置する位置制限部を少なくとも2つ含み、
前記位置制限部は、外向き突出構造または外返り構造を呈して前記弾性パッドの円周方向に閉じていない両側に位置し、
前記位置制限部の高さが、弾性パッドの円周方向に閉じていない両側の厚さよりも小さく、
前記弁ボディ部材は、前記側壁部から突出して設けられて前記弁室に入り込むストッパ部を有し、
前記位置制限部は、前記ストッパ部の側面と接触することを特徴とする請求項2に記載の制御弁。
【請求項4】
前記封止部品は、接続部を含み、
前記接続部は、前記フランジング部と係合部との間に位置して前記フランジング部と係合部とをスムーズに接続し、
前記接続部と前記係合部との接続部位は、前記弁体部材に向かう方向において直径が徐々に増加することを特徴とする請求項3に記載の制御弁。
【請求項5】
前記弾性パッドは、軸方向に延在する第1凹溝を有し、
前記弁ボディ部材は、前記側壁部から突出するリブを有し、
前記リブは、前記第1凹溝内に入り込み、
前記リブの前記側壁部から突出する高さが、前記第1凹溝の深さよりも小さいことを特徴とする請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の制御弁。
【請求項6】
前記弾性パッドは、第1通孔を有し、
前記第1凹溝は、前記弾性パッドの縦方向において前記弾性パッドの一端から前記弾性パッドの他端まで延在し、
前記第1凹溝の数が複数であり、
前記第1凹溝は、前記第1通孔の両側に分布され、
前記リブは、前記第1凹溝と締まり嵌めされることを特徴とする請求項5に記載の制御弁。
【請求項7】
前記弁ボディ部材は、底壁とボス部とを含み、
前記底壁は、前記側壁部と一体成形され、
前記ボス部は、前記底壁から突出して前記弁室へ延びて阻止部と第1支持部とを含み、前記阻止部は、前記第1支持部から設定距離だけ突出し、
前記第1支持部は、前記リブと前記阻止部との間に位置し、
前記封止部材は、第1欠け部を有し、前記第1欠け部は、前記封止部材の端面に位置して前記封止部材の内部へ延在し、前記第1支持部は、前記第1欠け部に入り込んで前記封止部材に当接しており、
前記リブは、前記第1支持部に接続されて前記阻止部とリブとの間に位置制限空間が形成され、
前記封止部材は、一端が前記位置制限空間に位置して前記第1支持部に当接することを特徴とする請求項6に記載の制御弁。
【請求項8】
前記弁ボディ部材は、底壁と前記側壁部に固定接続される蓋とを含み、
前記弁ボディ部材は、前記底壁から突出する第1弁体支持部を含み、
前記蓋は、前記蓋の端面から突出する第2弁体支持部を含み、
前記弁体部材は、一部が前記第1弁体支持部に入り込み、他の部分が前記第2弁体支持部に入り込み、
前記弁体部材は、前記第1弁体支持部及び前記第2弁体支持部に回動可能に支持されることを特徴とする請求項6に記載の制御弁。
【請求項9】
前記弾性パッドは、ゴム材料で加工されてなり、
前記弁ボディ部材は、アルミニウム材によって加工され、または、プラスチック材料によって射出加工で形成され、
前記弁体部材は、プラスチック材料によって射出加工で形成され、
前記封止部品は、ポリテトラフルオロエチレンで加工されて形成され、
前記弾性パッドと前記封止部品とは、接着によって固定されることを特徴とする請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の制御弁。
【請求項10】
前記弾性パッドは、第1凹溝と第2凹溝とを有し、
前記第1凹溝は、軸方向に沿って延在し、
前記第2凹溝は、周方向に設けられるように呈し、
前記第2凹溝は、前記弾性パッドの少なくとも一側に位置し、
前記第1凹溝は、前記第2凹溝に連通することを特徴とする請求項9に記載の制御弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年01月18日にて中国特許庁に提出され、出願番号が202110065261.1であり、発明名称が「弁装置」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容が援用されることで本出願に結合される。
本発明は、流体制御という分野に関し、具体的には、制御弁に関する。
【背景技術】
【0002】
あるシステムは、流路を制御するように多通路の制御弁を用いる必要があり、例えば、自動車は、現在、一般的には、複数の制御弁を用いて制御する可能性があり、多通路の制御弁において、封止及び弁体との滑り嵌めを実現するために、別体構造の封止部品と弾性パッドで実現する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、制御弁を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、制御弁であって、弁ボディ部材と弁体部材とを含み、前記制御弁は、弁室を有し、前記弁体部材は、少なくとも大部分が前記弁室に位置し、前記弁体部材は、回動するように駆動可能になっており、前記弁ボディ部材は、前記弁室の周壁または少なくとも周壁の一部である側壁部を含み、前記弁ボディ部材には連通口が設けられている制御弁において、前記制御弁は、封止部材を含み、前記封止部材は、前記側壁部と前記弁体部材との間に位置して弾性パッドと封止部品とを含み、前記弾性パッドと封止部品とは固定されて一体構造に形成され、前記弾性パッドは、前記封止部品と前記弁ボディ部材の側壁部との間に位置し、前記封止部品は、前記弁体部材と接触し、前記弁体部材と接触する前記封止部品の表面が、側壁部と接触する前記弾性パッドの表面よりも滑らかであり、前記制御弁は、回転抑制部を有し、前記回転抑制部は、前記弁ボディ部材の内面と一体成形され、または、固定接続され、または、位置制限されて接続され、前記回転抑制部は、前記封止部材に係合され、前記弁ボディ部材に対する前記封止部材の時計回りの回転または反時計回りの回転を制限可能である。
【0005】
このように、制御弁の封止部材は、一体構造を呈する弾性パッド及び封止部品を含み、前記弁体部材が接触する前記封止部品の表面は、側壁部と接触する前記弾性パッドの表面よりも滑らかであり、前記制御弁は、回転抑制部を有し、前記回転抑制部は、前記弁ボディ部材の内面と一体成形され、または固定接続され、または位置制限されて接続され、前記回転抑制部は、前記封止部材に係合され、前記弁ボディ部材に対する前記封止部材の時計回りの回転または反時計回りの回転を制限でき、側壁部に対する弾性パッドの回動を防止し、側壁部に対する封止部材の移動を防止することができ、構造が比較的に簡単であり、装着も比較的に便利である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図2】本発明の第1実施形態の封止部材の立体構造図である。
【
図3】本発明の第1実施形態の弁ボディ部材の立体構造図である。
【
図4】
図3の弁ボディ部材の局所断面構造図である。
【
図5】
図4におけるI箇所の局所拡大構造図である。
【
図7】本発明の第2実施形態の封止部材の立体構造図である。
【
図8】本発明の第2実施形態の弁ボディ部材の立体構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、具体的な実施形態を説明し、
図1~
図5に示すように、制御弁200は、弁ボディ部材10と弁体部材20とドライブボックス30と封止部材40とを含む。
制御弁は、弁室102を有し、弁体部材20は、ドライブボックス内の駆動部品の動かしによって回動することができ、例えば、駆動部品は、モータ、または、モータ及び減速ギヤセットであってもよく、弁ボディ部材10は、側壁部12と蓋50とを含み、側壁部12と蓋50とは、固定接続される。
側壁部12は、弁室の周壁または少なくとも周壁の一部であり、弁ボディ部材10は、連通孔101を有し、連通孔101の数が複数であってもよく、例えば、本実施例において、連通孔101は、5つあり、5つよりも大きく、または少ないであってもよい。
封止部材40は、側壁部12と弁体部材20との間に位置し、封止部材40は、弾性パッド41と封止部品42とを含む。
弾性パッド41と封止部品42とは、固定接続されて封止部品42と弁ボディ部材10の側壁部12との間に位置している。
封止部品42は、弁体部材20と接触し、前記弁体部材と接触する前記封止部品の表面が、側壁部と接触する前記弾性パッドの表面よりも滑らかである。
前記制御弁は、回転抑制部を有し、前記回転抑制部は、前記弁ボディ部材の内面と一体成形され、または、固定接続され、または位置制限されて接続され、前記回転抑制部は、前記封止部材に係合され、前記弁ボディ部材に対する前記封止部材の時計回りの回転または反時計回りの回転を制限できる。
封止部品42と弁体部材20との間の付勢力は、摺動摩擦力を含み、弾性パッド41と側壁部12との間の付勢力は静摩擦力である。
回転抑制部は、側壁部12に対する封止部材40の回動を制限できる。
弾性パッド41と封止部品42とは、接着により固定されることができる。
封止部品42の材料は、ポリテトラフルオロエチレンであってもよく、封止部品42は、封止の作用だけでなく、一定の潤滑性能を有することもでき、弁体部材と封止部材との摩擦力を低減することにより、制御弁の駆動力を相対的に低減することができる。
【0008】
図2に示すように、弾性パッド41は、第1通孔411と第1凹溝412と第2凹溝413とを有している。
第1通孔411は、連通孔101に連通して設けられ、第1凹溝412及び第2凹溝413は、開口が側壁部12に向かい、第1凹溝412は、弾性パッド41の縦方向において弾性パッド41の一端から弾性パッド41の他端まで延在してもよく、第1凹溝412の数が複数である。
本実施例において、第1凹溝412は、第1通孔411の両側位置に分布され、それに、隣り合う両第1通孔411の間に位置する第1凹溝412は、隣り合う両第1通孔411の間の部分の中間部位に位置してもよい。
第1凹溝412は、軸方向に設けられてもよく、第2凹溝413は、周方向に設けられてもよく、他の形式であってもよく、第2凹溝413により、弾性パッド41が力によって圧縮される場合に弾性パッド41のために膨張空間を残すことができる。
本実施例における第2凹溝413は、弾性パッド41の縦方向の少なくとも一側に位置し、第1凹溝412は、第2凹溝413に連通する。
【0009】
図3に示すように、弁ボディ部材10は、側壁部12から突出するリブ123を有し、本実施例において、リブ123は、側壁部12から突出する。
【0010】
リブ123の数が第1凹溝412に対応し、リブ123は、第1凹溝412内に入り込み、リブ123は、第1凹溝412と締まりばめされる。
リブ123及び第1凹溝412を設けることにより、封止部材40の位置決め装着を実現することで、第1通孔411の位置を連通孔101の位置に対応させて流体を通流可能にすることができるだけでなく、リブ123と第1凹溝412との係合方式により、封止部材40に対する位置制限の作用を奏し、封止部材40が弁体部材の回動時に変位することを防止することができ、本実施例において、回転抑制部は、リブ123と第1凹溝412とを含む。
本実施例において、リブ123の側壁部12から突出する高さが第1凹溝412の深さよりも小さく、リブ123と第1凹溝412の底部との間に一定の隙間を有させることができる。
このように、弾性パッド41を側壁部12に当接させることができ、それに、リブ123と第1凹溝412の底部との間に残された隙間により、弾性パッドが弾性ひずみを発生する場合に弾性パッドのために膨張空間を残すことができる。
【0011】
図3~
図5に示すように、弁ボディ部材10は、さらに底壁11とボス部124とを含む。
底壁11は、側壁部12と一体成形され、ボス部124は、底壁11から突出し、ボス部124は、阻止部125と第1支持部126とを含む。
阻止部125は、第1支持部126から設定距離だけ突出し、第1支持部126は、少なくとも一部がリブ123と阻止部125との間に位置し、阻止部125とリブ123との間に位置制限空間127が形成されている。
封止部材40が弁ボディ部材10内に装入された後、封止部材40の一端が位置制限空間127に収容配置される。
封止部材40は、第1欠け部46を有し、第1欠け部46は、封止部材の端面に位置して封止部材40の内部へ延在し、第1支持部126は、第1欠け部46に入り込んで封止部材40に当接する。
ボス部124を設けることにより、封止部材40の端部に対して位置制限の作用を奏し、封止部材40の端部が弁ボディ部材10から分離することを防止することができる。
回転抑制部は、さらに、第1支持部126が第1欠け部46に入り込んで封止部材40に当接することを含んでもよい。
【0012】
図2及び
図6に示すように、封止部品42は、位置制限部422と係合部423とフランジング部424と、接続部425とを含む。
係合部423は、弁体部材20と滑り可能に係合され、2つの位置制限部422は、それぞれ、封止部品42の円周方向の両側に位置し、位置制限部422は、外向き突出構造、または外返り構造を呈し、弾性パッド41の両側をさらに位置制限して弾性パッド41の押圧後の変形範囲を限定することができる。
本実施例において、リブ123と第1凹溝412とが係合する位置制限方式が設けられているから、位置制限部422は、弾性パッド41の両側に位置し、それに、位置制限部の高さが弾性パッドの両側の厚さよりも小さく、弾性パッド41の膨張空間を残すことができる。
図3のように、弁ボディ部材10は、ストッパ部128を有している。
ストッパ部128は、側壁部12から突出して設けられて弁室102に入り込み、位置制限部422は、ストッパ部128の側面と接触し、封止部材の弾性範囲内において、位置制限部422は、ストッパ部128の側面と接触し、弁ボディ部材に対する封止部材の回動を制限できる。
さらに、回転抑制部は、位置制限部422がストッパ部128の側面と接触することを含んでもよい。
【0013】
フランジング部424には、第2通孔421が形成されており、フランジング部424の少なくとも一部が第1通孔411内に入り込んで第1通孔411の内壁に接着固定され、これにより、第1通孔411を第2通孔421に連通させる。
フランジング部424の高さが第1通孔411の長さよりも小さく、このように、弾性パッド41が圧縮される場合、封止部品42が第2側壁部122と接触することを防止でき、弾性パッド41は、より多くの圧縮空間を有させることができる。
【0014】
本実施例において、フランジング部424を設けることにより、弾性パッド41と封止部品42との間の接触面積が増加され、弾性パッド41及び封止部品42という両者の間の接着力を向上させることができ、また、フランジング部424が第1通孔411内に入り込むことにより、封止部品42及び弾性パッド41に対して位置制限の作用を奏し、封止部品42及び弾性パッド41が弁体部材の回動時に位置ずれることを防止することができる。
【0015】
接続部425は、フランジング部424と係合部423との間に位置し、接続部425は、フランジング部424と係合部423とをスムーズに接続する。
本実施例において、接続部425と係合部423との接続部位は、弁体部材に向かう方向において直径が徐々に増加し、弁体部材が回動する過程において、接続部425は、緩衝及び案内の機能を奏することができる。
【0016】
図1、
図3、
図4、
図8、及び
図9によれば、弁ボディ部材10は、底壁から突出する第1弁体支持部1101と、蓋50の端面から突出する第2弁体支持部1102とが形成されている。
弁体部材20の一部が、第1弁体支持部1101に入り込み、弁体部材20の他の部分が、第2弁体支持部1102に入り込み、弁体部材20は、第1弁体支持部1101及び第2弁体支持部1102に回動可能に支持される。
第1弁体支持部1101及び第2弁体支持部1102は、ともに、欠け部とリブ板部とを含むことができ、第2弁体支持部1102で説明すると、第2弁体支持部1102は、欠け部112とリブ板部113とを含み、欠け部112を設けることにより、係合部111内に入ったクーラントにおける不純物を適時に排出させることができ、弁体部材が引っ掛かることを防止することができる。
リブ板部113により、第2弁体支持部1102の強度を向上させ、第2弁体支持部1102の強度に対する欠け部112の影響を減少することができる。
それに、第2弁体支持部1102の高さが、ボス部124の高さ以上であり、このように、弁体部材の摩擦力を減少でき、同時に、ボス部124は、封止部材40が受圧して変形される時に弁ボディ部材10から離脱しないことを防止できる。
【0017】
さらに、蓋50は、第2支持部51を含み、封止部材40の一端面には、いずれも第1欠け部46が設けられ、封止部材40の一端面には、いずれも第2欠け部47が設けられている。
第1支持部126は、第1欠け部46に入り込んで封止部材40に当接し、第2支持部51は、第2欠け部47に入り込んで封止部材40に当接し、さらに、封止部材40を位置制限する。
【0018】
図7は、本発明の第2実施形態による封止部材の立体構造図であり、第1実施形態と比較すると、主な区別は、封止部材40に第1凹溝412が設けられていないことにある。
図8は、本発明の第2実施形態の弁ボディ部材の立体構造図であり、第1実施形態との主な区別は、リブ123が設けられていないことにあり、
図7及び
図8によれば、封止部材40は、弁ボディ部材の内室に置かれ、封止部材40の位置制限部422は、ストッパ部128の側面と接触し、封止部材の弾性範囲内において、位置制限部422がストッパ部128の側面と接触することは、弁ボディ部材に対する封止部材の回動を制限でき、第1実施形態に対して、構造を簡単化し、組立の難しさの低減に寄与する。
他の同じ箇所について、さらに贅言しない。
【0019】
また、第1欠け部46及び第2欠け部47を設けなくてもよく、第1支持部126及び第2支持部51を対応して設けなく、さらに、構造を簡単化し、組立の難しさを低減する。
【0020】
説明しようとするのは、本明細書は、上記の実施形態を参照して本発明を既に詳しく説明したが、本発明に対して補正、結合、または等同交替を行うことができ、本発明の精神及び範囲を離脱しないあらゆる改善はいずれも、本発明の請求項の範囲内に含まれる。