IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ヤフー株式会社の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-09
(45)【発行日】2024-10-18
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法、端末
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20230101AFI20241010BHJP
   G06Q 20/14 20120101ALI20241010BHJP
【FI】
G06Q30/06
G06Q20/14
【請求項の数】 34
(21)【出願番号】P 2020021013
(22)【出願日】2020-02-10
(65)【公開番号】P2021128389
(43)【公開日】2021-09-02
【審査請求日】2023-02-08
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001759
【氏名又は名称】弁理士法人よつ葉国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100093687
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 元成
(74)【代理人】
【識別番号】100168468
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 曜
(74)【代理人】
【識別番号】100166176
【弁理士】
【氏名又は名称】加美山 豊
(72)【発明者】
【氏名】志谷 啓太
【審査官】牧 裕子
(56)【参考文献】
【文献】特許第6524321(JP,B1)
【文献】特開2017-219916(JP,A)
【文献】特開2019-184655(JP,A)
【文献】国際公開第2013/161932(WO,A1)
【文献】特開2016-095797(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
末に実行させるためのプログラムであって、
コンテンツの構成を示す、第1コンテンツ構成情報と、第2コンテンツ構成情報とを前記端末の表示部に表示することと、
課金領域が設定されていない第1コンテンツと、前記課金領域が設定されていない第2コンテンツと、前記第1コンテンツと前記第2コンテンツとの間に含まれる、前記課金領域が設定された第3コンテンツとを少なくとも含む、前記コンテンツの第1部分に対応する前記第1コンテンツ構成情報と、前記コンテンツの第2部分に対応する前記第2コンテンツ構成情報とが表示された前記表示部に対する前記端末のユーザによる入力に基づいて、前記課金領域が設定された前記第3コンテンツに対する課金処理を前記端末の制御部によって実行することと、
前記課金処理に基づき、前記第3コンテンツとは異なる第4コンテンツを前記表示部に表示することとを前記端末に実行させ
前記第1コンテンツ構成情報には、少なくとも前記第3コンテンツを含む、前記第1部分に含まれる前記課金領域が設定されたコンテンツに関する情報が関連付けて表示される。
【請求項2】
端末に実行させるためのプログラムであって、
コンテンツの構成を示す、第1コンテンツ構成情報と、第2コンテンツ構成情報とを前記端末の表示部に表示することと、
課金領域が設定されていない第1コンテンツと、前記課金領域が設定されていない第2コンテンツと、前記第1コンテンツと前記第2コンテンツとの間に含まれる、前記課金領域が設定された第3コンテンツとを少なくとも含む、前記コンテンツの第1部分に対応する前記第1コンテンツ構成情報と、前記コンテンツの第2部分に対応する前記第2コンテンツ構成情報とが表示された前記表示部に対する前記端末のユーザによる入力に基づいて、前記課金領域が設定された前記第3コンテンツに対する課金処理を前記端末の制御部によって実行することと、
前記課金処理に基づき、前記第3コンテンツとは異なる第4コンテンツを前記表示部に表示することとを前記端末に実行させ、
前記第3コンテンツは、第1課金領域が設定され、
前記第3コンテンツは、第2課金領域が設定された第5コンテンツを含み、
前記第4コンテンツは、前記第1課金領域が設定された前記第3コンテンツに対する第1課金処理に基づき、前記表示部に表示され、
前記第1課金処理と、前記第2課金領域が設定された前記第5コンテンツに対する第2課金処理とに基づき、第6コンテンツを前記表示部に表示することとを前記端末に実行させる。
【請求項3】
端末に実行させるためのプログラムであって、
コンテンツの構成を示す、第1コンテンツ構成情報と、第2コンテンツ構成情報とを前記端末の表示部に表示することと、
課金領域が設定されていない第1コンテンツと、前記課金領域が設定されていない第2コンテンツと、前記第1コンテンツと前記第2コンテンツとの間に含まれる、前記課金領域が設定された第3コンテンツとを少なくとも含む、前記コンテンツの第1部分に対応する前記第1コンテンツ構成情報と、前記コンテンツの第2部分に対応する前記第2コンテンツ構成情報とが表示された前記表示部に対する前記端末のユーザによる入力に基づいて、前記課金領域が設定された前記第3コンテンツに対する課金処理を前記端末の制御部によって実行することと、
前記課金処理に基づき、前記第3コンテンツとは異なる第4コンテンツを前記表示部に表示することと、
前記第3コンテンツに関する情報を前記表示部に表示することと、
前記第3コンテンツに関する情報に対する前記端末のユーザによる入力に基づいて、前記第3コンテンツを前記表示部に表示することとを前記端末に実行させ、
前記第3コンテンツに関する情報は、前記第4コンテンツに関する内容を含む第1メッセージと、前記第1メッセージとは異なる第2メッセージとを含み、
前記第1メッセージは、前記第3コンテンツに対する前記課金処理が行われていない場合、前記第4コンテンツに関する内容が前記表示部に表示されず、前記第3コンテンツに対する前記課金処理が行われている場合、前記第4コンテンツに関する内容が前記表示部に表示される。
【請求項4】
端末に実行させるためのプログラムであって、
コンテンツの構成を示す、第1コンテンツ構成情報と、第2コンテンツ構成情報とを前記端末の表示部に表示することと、
課金領域が設定されていない第1コンテンツと、前記課金領域が設定されていない第2コンテンツと、前記第1コンテンツと前記第2コンテンツとの間に含まれる、前記課金領域が設定された第3コンテンツとを少なくとも含む、前記コンテンツの第1部分に対応する前記第1コンテンツ構成情報と、前記コンテンツの第2部分に対応する前記第2コンテンツ構成情報とが表示された前記表示部に対する前記端末のユーザによる入力に基づいて、前記課金領域が設定された前記第3コンテンツに対する課金処理を前記端末の制御部によって実行することと、
前記課金処理に基づき、前記第3コンテンツとは異なる第4コンテンツを前記表示部に表示することと、
前記表示部に表示された前記第4コンテンツを含む第1画像を前記端末によって撮像することと、
撮像された前記第1画像のうち、前記第4コンテンツが前記第4コンテンツとは異なるコンテンツに変更された第2画像を前記端末の記憶部に記憶する処理を前記制御部によって実行することとを前記端末に実行させ、
前記第4コンテンツとは異なるコンテンツは、前記第3コンテンツである。
【請求項5】
端末に実行させるためのプログラムであって、
コンテンツの構成を示す、第1コンテンツ構成情報と、第2コンテンツ構成情報とを前記端末の表示部に表示することと、
課金領域が設定されていない第1コンテンツと、前記課金領域が設定されていない第2コンテンツと、前記第1コンテンツと前記第2コンテンツとの間に含まれる、前記課金領域が設定された第3コンテンツとを少なくとも含む、前記コンテンツの第1部分に対応する前記第1コンテンツ構成情報と、前記コンテンツの第2部分に対応する前記第2コンテンツ構成情報とが表示された前記表示部に対する前記端末のユーザによる入力に基づいて、前記課金領域が設定された前記第3コンテンツに対する課金処理を前記端末の制御部によって実行することと、
前記課金処理に基づき、前記第3コンテンツとは異なる第4コンテンツを前記表示部に表示することと、
前記コンテンツの投稿者に対する、前記コンテンツのユーザ各々のユーザ評価を前記表示部に表示することとを前記端末に実行させ、
前記ユーザ各々の前記ユーザ評価が前記表示部に表示される順序は、前記ユーザ各々の前記コンテンツに対する課金に基づいて決定される。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第3コンテンツは、前記第4コンテンツに関連する情報を含む。
【請求項7】
請求項に記載のプログラムであって、
前記第3コンテンツは、前記第4コンテンツを閲覧するために、前記課金処理が必要であることを示す情報を含む。
【請求項8】
請求項に記載のプログラムであって、
前記第3コンテンツは、前記第4コンテンツの概要に関する情報を含む。
【請求項9】
請求項1から請求項のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第3コンテンツを前記表示部に表示することと、
前記第3コンテンツに対する前記端末のユーザによる入力に基づいて、前記第3コンテンツに対する前記課金処理を前記制御部によって実行することとを前記端末に実行させる。
【請求項10】
請求項1から請求項のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第3コンテンツと、前記第4コンテンツに関する評価の情報を含む評価情報と、を前記表示部に表示することを前記端末に実行させる。
【請求項11】
請求項1から請求項1のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記課金領域が設定された前記第3コンテンツの領域と、前記課金領域が設定されていない領域とで表示態様を異ならせることを前記端末に実行させる。
【請求項12】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記表示態様が異なる前記課金領域は、前記第4コンテンツの領域よりも面積が小さい。
【請求項13】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記第3コンテンツは、複数のメッセージを含む。
【請求項14】
請求項1から請求項1のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記課金領域の情報を含む、前記コンテンツをスクロールさせるためのスクロールバーを前記表示部に表示することと、
前記スクロールバーに含まれる前記第3コンテンツを示す前記課金領域に対する前記端末のユーザによる入力に基づいて、前記課金領域が設定された前記第3コンテンツを前記表示部に表示することを前記端末に実行させる。
【請求項15】
請求項1から請求項1のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記課金領域は、少なくとも2つ以上の課金領域を含む。
【請求項16】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記端末に対する入力に基づいて、前記コンテンツが前記表示部に表示される順に、前記課金領域に対して課金処理を行った場合の第1課金額は、前記端末に対する入力に基づいて、前記コンテンツが前記表示部に表示される順に、前記課金領域に対して課金処理を行なわなかった場合の第2課金額よりも課金額が小さい。
【請求項17】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記課金領域に対する課金処理に基づく第3課金額は、設定された時間内に課金処理を行った場合、前記設定された時間内に課金処理を行わなかった場合の第4課金額よりも課金額が小さい。
【請求項18】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記課金領域のうち、前記少なくとも2つ以上の課金領域は、前記少なくとも2つ以上の課金領域に対してそれぞれ別々に課金処理を行った場合の第5課金額よりも、前記少なくとも2つ以上の課金領域に対して一度に課金処理を行った場合の第6課金額の方が課金額が小さい。
【請求項19】
請求項1から請求項18のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記コンテンツを含む複数のコンテンツの各々に関する情報を前記表示部に表示することを前記端末に実行させ、
前記複数のコンテンツの各々に関する情報が前記表示部に表示される順序は、前記複数のコンテンツの各々にされた課金処理に基づいて決定される。
【請求項20】
請求項1から請求項19のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記コンテンツに対する前記課金領域は、前記コンテンツの投稿者によって設定される。
【請求項21】
請求項1、2、4、5のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第3コンテンツに関する情報を前記表示部に表示することと、
前記第3コンテンツに関する情報に対する前記端末のユーザによる入力に基づいて、前記第3コンテンツを前記表示部に表示することとを前記端末に実行させる。
【請求項22】
請求項21に記載のプログラムであって、
前記第3コンテンツに関する情報は、前記コンテンツのうち、前記第1コンテンツおよび前記第2コンテンツよりも後に含まれる。
【請求項23】
請求項1、2、3、5のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記表示部に表示された前記第4コンテンツを含む第1画像を前記端末によって撮像することと、
撮像された前記第1画像のうち、前記第4コンテンツが前記第4コンテンツとは異なるコンテンツに変更された第2画像を前記端末の記憶部に記憶する処理を前記制御部によって実行することとを前記端末に実行させる。
【請求項24】
請求項1、2、3、5のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記表示部に表示された前記第4コンテンツを含む第1画像を前記端末によって撮像する処理を前記制御部によって禁止することを前記端末に実行させる。
【請求項25】
末の情報処理方法であって、
コンテンツの構成を示す、第1コンテンツ構成情報と、第2コンテンツ構成情報とを前記端末の表示部に表示することと、
課金領域が設定されていない第1コンテンツと、前記課金領域が設定されていない第2コンテンツと、前記第1コンテンツと前記第2コンテンツとの間に含まれる、前記課金領域が設定された第3コンテンツとを少なくとも含む、前記コンテンツの第1部分に対応する前記第1コンテンツ構成情報と、前記コンテンツの第2部分に対応する前記第2コンテンツ構成情報とが表示された前記表示部に対する前記端末のユーザによる入力に基づいて、前記課金領域が設定された前記第3コンテンツに対する課金処理を前記端末の制御部によって実行することと、
前記課金処理に基づき、前記第3コンテンツとは異なる第4コンテンツを前記表示部に表示することとを含み
前記第1コンテンツ構成情報には、少なくとも前記第3コンテンツを含む、前記第1部分に含まれる前記課金領域が設定されたコンテンツに関する情報が関連付けて表示される。
【請求項26】
端末の情報処理方法であって、
コンテンツの構成を示す、第1コンテンツ構成情報と、第2コンテンツ構成情報とを前記端末の表示部に表示することと、
課金領域が設定されていない第1コンテンツと、前記課金領域が設定されていない第2コンテンツと、前記第1コンテンツと前記第2コンテンツとの間に含まれる、前記課金領域が設定された第3コンテンツとを少なくとも含む、前記コンテンツの第1部分に対応する前記第1コンテンツ構成情報と、前記コンテンツの第2部分に対応する前記第2コンテンツ構成情報とが表示された前記表示部に対する前記端末のユーザによる入力に基づいて、前記課金領域が設定された前記第3コンテンツに対する課金処理を前記端末の制御部によって実行することと、
前記課金処理に基づき、前記第3コンテンツとは異なる第4コンテンツを前記表示部に表示することとを含み、
前記第3コンテンツは、第1課金領域が設定され、
前記第3コンテンツは、第2課金領域が設定された第5コンテンツを含み、
前記第4コンテンツは、前記第1課金領域が設定された前記第3コンテンツに対する第1課金処理に基づき、前記表示部に表示され、
前記第1課金処理と、前記第2課金領域が設定された前記第5コンテンツに対する第2課金処理とに基づき、第6コンテンツを前記表示部に表示することとを含む。
【請求項27】
端末の情報処理方法であって、
コンテンツの構成を示す、第1コンテンツ構成情報と、第2コンテンツ構成情報とを前記端末の表示部に表示することと、
課金領域が設定されていない第1コンテンツと、前記課金領域が設定されていない第2コンテンツと、前記第1コンテンツと前記第2コンテンツとの間に含まれる、前記課金領域が設定された第3コンテンツとを少なくとも含む、前記コンテンツの第1部分に対応する前記第1コンテンツ構成情報と、前記コンテンツの第2部分に対応する前記第2コンテンツ構成情報とが表示された前記表示部に対する前記端末のユーザによる入力に基づいて、前記課金領域が設定された前記第3コンテンツに対する課金処理を前記端末の制御部によって実行することと、
前記課金処理に基づき、前記第3コンテンツとは異なる第4コンテンツを前記表示部に表示することと、
前記第3コンテンツに関する情報を前記表示部に表示することと、
前記第3コンテンツに関する情報に対する前記端末のユーザによる入力に基づいて、前記第3コンテンツを前記表示部に表示することとを含み、
前記第3コンテンツに関する情報は、前記第4コンテンツに関する内容を含む第1メッセージと、前記第1メッセージとは異なる第2メッセージとを含み、
前記第1メッセージは、前記第3コンテンツに対する前記課金処理が行われていない場合、前記第4コンテンツに関する内容が前記表示部に表示されず、前記第3コンテンツに対する前記課金処理が行われている場合、前記第4コンテンツに関する内容が前記表示部に表示される。
【請求項28】
端末の情報処理方法であって、
コンテンツの構成を示す、第1コンテンツ構成情報と、第2コンテンツ構成情報とを前記端末の表示部に表示することと、
課金領域が設定されていない第1コンテンツと、前記課金領域が設定されていない第2コンテンツと、前記第1コンテンツと前記第2コンテンツとの間に含まれる、前記課金領域が設定された第3コンテンツとを少なくとも含む、前記コンテンツの第1部分に対応する前記第1コンテンツ構成情報と、前記コンテンツの第2部分に対応する前記第2コンテンツ構成情報とが表示された前記表示部に対する前記端末のユーザによる入力に基づいて、前記課金領域が設定された前記第3コンテンツに対する課金処理を前記端末の制御部によって実行することと、
前記課金処理に基づき、前記第3コンテンツとは異なる第4コンテンツを前記表示部に表示することと、
前記表示部に表示された前記第4コンテンツを含む第1画像を前記端末によって撮像することと、
撮像された前記第1画像のうち、前記第4コンテンツが前記第4コンテンツとは異なるコンテンツに変更された第2画像を前記端末の記憶部に記憶する処理を前記制御部によって実行することとを含み、
前記第4コンテンツとは異なるコンテンツは、前記第3コンテンツである。
【請求項29】
端末の情報処理方法であって、
コンテンツの構成を示す、第1コンテンツ構成情報と、第2コンテンツ構成情報とを前記端末の表示部に表示することと、
課金領域が設定されていない第1コンテンツと、前記課金領域が設定されていない第2コンテンツと、前記第1コンテンツと前記第2コンテンツとの間に含まれる、前記課金領域が設定された第3コンテンツとを少なくとも含む、前記コンテンツの第1部分に対応する前記第1コンテンツ構成情報と、前記コンテンツの第2部分に対応する前記第2コンテンツ構成情報とが表示された前記表示部に対する前記端末のユーザによる入力に基づいて、前記課金領域が設定された前記第3コンテンツに対する課金処理を前記端末の制御部によって実行することと、
前記課金処理に基づき、前記第3コンテンツとは異なる第4コンテンツを前記表示部に表示することと、
前記コンテンツの投稿者に対する、前記コンテンツのユーザ各々のユーザ評価を前記表示部に表示することとを含み、
前記ユーザ各々の前記ユーザ評価が前記表示部に表示される順序は、前記ユーザ各々の前記コンテンツに対する課金に基づいて決定される。
【請求項30】
末であって、
コンテンツの構成を示す、第1コンテンツ構成情報と、第2コンテンツ構成情報とを表示する表示部と、
課金領域が設定されていない第1コンテンツと、前記課金領域が設定されていない第2コンテンツと、前記第1コンテンツと前記第2コンテンツとの間に含まれる、前記課金領域が設定された第3コンテンツとを少なくとも含む、前記コンテンツの第1部分に対応する前記第1コンテンツ構成情報と、前記コンテンツの第2部分に対応する前記第2コンテンツ構成情報とが表示された前記表示部に対する前記端末のユーザによる入力に基づいて、前記課金領域が設定された前記第3コンテンツに対する課金処理を実行する制御部とを備え、
前記表示部は、前記課金処理に基づき、前記第3コンテンツとは異なる第4コンテンツを表示し
前記第1コンテンツ構成情報には、少なくとも前記第3コンテンツを含む、前記第1部分に含まれる前記課金領域が設定されたコンテンツに関する情報が関連付けて表示される。
【請求項31】
端末であって、
コンテンツの構成を示す、第1コンテンツ構成情報と、第2コンテンツ構成情報とを表示する表示部と、
課金領域が設定されていない第1コンテンツと、前記課金領域が設定されていない第2コンテンツと、前記第1コンテンツと前記第2コンテンツとの間に含まれる、前記課金領域が設定された第3コンテンツとを少なくとも含む、前記コンテンツの第1部分に対応する前記第1コンテンツ構成情報と、前記コンテンツの第2部分に対応する前記第2コンテンツ構成情報とが表示された前記表示部に対する前記端末のユーザによる入力に基づいて、前記課金領域が設定された前記第3コンテンツに対する課金処理を実行する制御部とを備え、
前記表示部は、前記課金処理に基づき、前記第3コンテンツとは異なる第4コンテンツを表示し、
前記第3コンテンツは、第1課金領域が設定され、
前記第3コンテンツは、第2課金領域が設定された第5コンテンツを含み、
前記表示部は、
前記第1課金領域が設定された前記第3コンテンツに対する第1課金処理に基づき、前記第4コンテンツを表示し、
前記第1課金処理と、前記第2課金領域が設定された前記第5コンテンツに対する第2課金処理とに基づき、第6コンテンツを表示する。
【請求項32】
端末であって、
コンテンツの構成を示す、第1コンテンツ構成情報と、第2コンテンツ構成情報とを表示する表示部と、
課金領域が設定されていない第1コンテンツと、前記課金領域が設定されていない第2コンテンツと、前記第1コンテンツと前記第2コンテンツとの間に含まれる、前記課金領域が設定された第3コンテンツとを少なくとも含む、前記コンテンツの第1部分に対応する前記第1コンテンツ構成情報と、前記コンテンツの第2部分に対応する前記第2コンテンツ構成情報とが表示された前記表示部に対する前記端末のユーザによる入力に基づいて、前記課金領域が設定された前記第3コンテンツに対する課金処理を実行する制御部とを備え、
前記表示部は、
前記課金処理に基づき、前記第3コンテンツとは異なる第4コンテンツを表示し、
前記第3コンテンツに関する情報を表示し、
前記第3コンテンツに関する情報に対する前記端末のユーザによる入力に基づいて、前記第3コンテンツを表示し、
前記第3コンテンツに関する情報は、前記第4コンテンツに関する内容を含む第1メッセージと、前記第1メッセージとは異なる第2メッセージとを含み、
前記第1メッセージは、前記第3コンテンツに対する前記課金処理が行われていない場合、前記第4コンテンツに関する内容が前記表示部に表示されず、前記第3コンテンツに対する前記課金処理が行われている場合、前記第4コンテンツに関する内容が前記表示部に表示される。
【請求項33】
端末であって、
コンテンツの構成を示す、第1コンテンツ構成情報と、第2コンテンツ構成情報とを表示する表示部と、
課金領域が設定されていない第1コンテンツと、前記課金領域が設定されていない第2コンテンツと、前記第1コンテンツと前記第2コンテンツとの間に含まれる、前記課金領域が設定された第3コンテンツとを少なくとも含む、前記コンテンツの第1部分に対応する前記第1コンテンツ構成情報と、前記コンテンツの第2部分に対応する前記第2コンテンツ構成情報とが表示された前記表示部に対する前記端末のユーザによる入力に基づいて、前記課金領域が設定された前記第3コンテンツに対する課金処理を実行する制御部とを備え、
前記表示部は、前記課金処理に基づき、前記第3コンテンツとは異なる第4コンテンツを表示し、
前記表示部に表示された前記第4コンテンツを含む第1画像を撮像する撮像部を備え、
前記制御部は、撮像された前記第1画像のうち、前記第4コンテンツが前記第4コンテンツとは異なるコンテンツに変更された第2画像を前記端末の記憶部に記憶する処理を実行し、
前記第4コンテンツとは異なるコンテンツは、前記第3コンテンツである。
【請求項34】
端末であって、
コンテンツの構成を示す、第1コンテンツ構成情報と、第2コンテンツ構成情報とを表示する表示部と、
課金領域が設定されていない第1コンテンツと、前記課金領域が設定されていない第2コンテンツと、前記第1コンテンツと前記第2コンテンツとの間に含まれる、前記課金領域が設定された第3コンテンツとを少なくとも含む、前記コンテンツの第1部分に対応する前記第1コンテンツ構成情報と、前記コンテンツの第2部分に対応する前記第2コンテンツ構成情報とが表示された前記表示部に対する前記端末のユーザによる入力に基づいて、前記課金領域が設定された前記第3コンテンツに対する課金処理を実行する制御部とを備え、
前記表示部は、
前記課金処理に基づき、前記第3コンテンツとは異なる第4コンテンツを表示し、
前記コンテンツの投稿者に対する、前記コンテンツのユーザ各々のユーザ評価を表示し、
前記ユーザ各々の前記ユーザ評価が前記表示部に表示される順序は、前記ユーザ各々の前記コンテンツに対する課金に基づいて決定される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、情報処理方法、端末に関する。
【背景技術】
【0002】
未決済時には一部のみが閲覧可能であり、決済後に全部が閲覧可能となる電子書籍に関する技術が提案されている(例えば、特開2003-271830号公報)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2003-271830号公報
【発明の概要】
【0004】
本発明の第1の態様によると、サーバと通信する端末に実行させるためのプログラムは、課金領域が設定されていない第1コンテンツと、課金領域が設定されていない第2コンテンツと、第1コンテンツと第2コンテンツとの間に含まれる、課金領域が設定された第3コンテンツと、を含むコンテンツを端末の通信部によってサーバから受信することと、コンテンツのうち、課金領域が設定された第3コンテンツを端末の表示部に表示することと、課金領域が設定された第3コンテンツに対する課金処理を端末の制御部によって実行することと、課金処理に基づき、第3コンテンツとは異なる第4コンテンツを表示部に表示することとを端末に実行させる。
本発明の第2の態様によると、サーバと通信する端末の情報処理方法は、第1コンテンツと、第2コンテンツと、第1コンテンツと第2コンテンツとの間に含まれる第3コンテンツと、を含むコンテンツを端末の通信部によってサーバから受信することと、コンテンツのうち、課金領域が設定された第3コンテンツを端末の表示部に表示することと、課金領域が設定された第3コンテンツに対する課金処理を端末の制御部によって実行することと、課金処理に基づき、第3コンテンツとは異なる第4コンテンツを表示部に表示することとを含む。
本発明の第3の態様によると、サーバと通信する端末は、第1コンテンツと、第2コンテンツと、第1コンテンツと第2コンテンツとの間に含まれる第3コンテンツと、を含むコンテンツを前サーバから受信する通信部と、コンテンツのうち、課金領域が設定された第3コンテンツを表示する表示部と、課金領域が設定された第3コンテンツに対する課金処理を行う制御部とを含み、表示部は、課金処理に基づき、第3コンテンツとは異なる第4コンテンツを表示する。
本発明の第4の態様によると、サーバと通信する端末は、プログラムをメモリから読み出し、プログラムに基づく処理を実行するプロセッサーを含み、プロセッサーは、第1コンテンツと、第2コンテンツと、第1コンテンツと第2コンテンツとの間に含まれる第3コンテンツと、を含むコンテンツを端末の通信部によってサーバから受信することと、コンテンツのうち、課金領域が設定された第3コンテンツを端末の表示部に表示することと、課金領域が設定された第3コンテンツに対する課金処理を実行することと、課金処理に基づき、第3コンテンツとは異なる第4コンテンツを表示部に表示することとを実行する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】本開示の一実施形態に係る通信システム1の構成を示す図。
図2】第1実施例に係る端末20の表示処理部213によって表示部24に表示されるコンテンツの一例を模式的に例示する図。
図3】第1実施例に係る端末20の処理動作の一例を示すフローチャート。
図4】第1実施例に係る各装置の処理動作の一例を示すフローチャート。
図5】第1実施例の第1変形例に係る端末20の表示処理部213によって表示部24に表示されるコンテンツの一例を模式的に例示する図。
図6】第1実施例の第2変形例に係る端末20の表示処理部213によって表示部24に表示されるコンテンツの一例を模式的に例示する図。
図7】第1実施例の第3変形例に係る端末20の表示処理部213によって表示部24に表示されるコンテンツの一例を模式的に例示する図。
図8】第1実施例の第4変形例に係る端末20の表示処理部213によって表示部24に表示されるコンテンツの一例を模式的に例示する図。
図9】第2実施例に係る端末20の表示処理部213によって表示部24に表示されるコンテンツの一例を模式的に例示する図。
図10】第2実施例に係る端末20の処理動作の一例を示すフローチャート。
図11】第2実施例に係る各装置の処理動作の一例を示すフローチャート。
図12】第2実施例に係る各装置の処理動作の一例を示すフローチャート。
図13】第3実施例に係る端末20の表示処理部213によって表示部24に表示されるコンテンツの一例を模式的に例示する図。
図14】第3実施例に係る端末20の処理動作の一例を示すフローチャート。
図15】第3実施例に係る各装置の処理動作の一例を示すフローチャート。
図16】第3実施例の変形例に係る端末20の表示処理部213によって表示部24に表示されるコンテンツの一例を模式的に例示する図。
図17】第3実施例の変形例に係る端末20の処理動作の一例を示すフローチャート。
図18】第3実施例の変形例に係る各装置の処理動作の一例を示すフローチャート。
図19】第4実施例に係る端末20の表示処理部213によって表示部24に表示されるコンテンツの一例を模式的に例示する図。
図20】第4実施例に係る端末20の処理動作の一例を示すフローチャート。
図21】第4実施例の変形例に係る端末20の処理動作の一例を示すフローチャート。
図22】第5実施例に係る端末20の表示処理部213によって表示部24に表示されるコンテンツの一例を模式的に示す図。
図23】第5実施例に係る端末20の処理動作の一例を示すフローチャート。
図24】第5実施例の変形例に係る端末20の表示処理部213によって表示部24に表示されるコンテンツの一例を模式的に示す図。
図25】端末20の表示処理部213によって表示部24に表示される画面の例を模式的に示す図。
図26】第7実施例に係る端末20の処理を説明する図。
図27】第7実施例に係る端末20の処理を説明する図。
図28】第7実施例に係る端末20の処理動作の一例を示すフローチャート。
図29】第7実施例の第1変形例に係る端末20の処理を説明する図。
図30】第7実施例の第2変形例に係る端末20の処理動作の一例を示すフローチャート。
図31】第8実施例に係る端末20の表示処理部213によって表示部24に表示されるコンテンツの一例を模式的に示す図。
図32】課金処理が行われた後に表示部24に表示される第5コンテンツC95の一例を模式的に例示する図。
図33】課金処理が行われた後に表示部24に表示される第4コンテンツC94の一例を模式的に例示する図。
図34】端末20の表示処理部213によって表示部24に表示される評価画面の一例を模式的に示す図。
図35】第9実施例に係る各装置の処理動作の一例を示すフローチャート。
図36】端末20の表示処理部213によって表示部24に表示されるコンテンツ表示画面の一例を模式的に示す図。
【発明を実施するための形態】
【0006】
<法的事項の遵守>
【0007】
本明細書に記載の開示は、通信の秘密など、本開示の実施に必要な実施国の法的事項遵守を前提とすることに留意されたい。
【0008】
本開示に係るプログラム、情報処理方法、端末、サーバ等を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
【0009】
<システム構成>
図1は、本開示の一実施形態に係る通信システム1の構成を示す。図1に開示されるように、通信システム1では、ネットワーク30を介してサーバ10と、端末20(端末20A,端末20B,端末20C)とが接続される。サーバ10は、ネットワーク30を介してユーザが所有する端末20に、端末20間でのメッセージの送受信を実現するサービスを提供する。なお、ネットワーク30に接続される端末20の数は限定されない。
【0010】
ネットワーク30は、1以上の端末20と、1以上のサーバ10とを接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、端末20がサーバ10に接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
【0011】
ネットワーク30のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよいし、そうでなくてもよい。ネットワーク30は、限定でなく例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDN(integrated service digital networks)、無線LAN、LTE(long term evolution)、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
【0012】
端末20(端末20A,端末20B,端末20C)は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA・(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、端末20は情報処理端末と表現されてもよい。
【0013】
端末20A、端末20Bおよび端末20Cの構成は基本的には同一であるため、以下の説明においては、端末20について説明する。また、必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末20Xと表現し、ユーザXまたは端末20Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現する。なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0014】
サーバ10は、端末20に対して、所定のサービスを提供する機能を備える。サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ10は、限定でなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、サーバ10は情報処理装置と表現されてもよい。サーバ10と端末20とを区別する必要がない場合は、サーバ10と端末20とは、それぞれ情報処理装置と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0015】
<ハードウェア(HW)構成>
図1を用いて、通信システム1に含まれる各装置のHW構成について説明する。
【0016】
(1)端末のHW構成
端末20は、制御部21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶部28、通信I/F22(インタフェース)、入出力部23、表示部24、マイク25、スピーカ26、カメラ27を備える。端末20のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、端末20のHW構成として、すべての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、端末20は、マイク25、カメラ27等、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0017】
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、サーバ10との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御部21からの指示に従って、サーバ10に送信する。また、通信I/F22は、サーバ10から送信された各種データを受信し、制御部21に伝達する。また、通信I/F22を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F22が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0018】
入出力部23は、端末20に対する各種操作を入力する装置、および、端末20で処理された処理結果を出力する装置を含む。入出力部23は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0019】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報を制御部21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0020】
出力部は、制御部21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定でなく例として、 タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音声出力)、レンズ(限定でなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0021】
表示部24は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示部24は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよいし、そうでなくてもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示部24は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0022】
入出力部23がタッチパネルの場合、入出力部23と表示部24とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていてもよい。
【0023】
制御部21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定でなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0024】
制御部21は、限定でなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)を含む。
【0025】
記憶部28は、端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部28は、限定でなく例として、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体を含む。また、記憶部28は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0026】
端末20は、プログラムPを記憶部28に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部21が、制御部21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部28に記憶されるプログラムPは、端末20に、制御部21が実行する各機能を実現させる。また、このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0027】
マイク25は、音声データの入力に利用される。スピーカ26は、音声データの出力に利用される。カメラ27は、動画像データの取得に利用される。
(2)サーバのHW構成
【0028】
サーバ10は、制御部11(CPU)、記憶部15、通信I/F14(インタフェース)、入出力部12、ディスプレイ13を備える。サーバ10のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、サーバ10のHWは、サーバ10のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、サーバ10のHWは、ディスプレイ13を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0029】
制御部11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定でなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0030】
制御部11は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、制御部11は、これらに限定されない。
【0031】
記憶部15は、サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部15は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶部15は、これらに限定されない。また、記憶部15は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0032】
通信I/F14は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワーク30を介して、端末20との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御部11からの指示に従って、端末20に送信する。また、通信I/F14は、端末20から送信された各種データを受信し、制御部11に伝達する。また、通信I/F14を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F14が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0033】
入出力部12は、サーバ10に対する各種操作を入力する装置により実現される。入出力部12は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報を制御部11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入出力部12は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入出力部12、限定でなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよいし、そうでなくてもよい。ただし、本開示において、入出力部12は、これらに限定されない。
【0034】
ディスプレイ13は、代表的にはモニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、ディスプレイ13は、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)などであってもよいし、そうでなくてもよい。なお、これらのディスプレイ13は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。ただし、本開示において、ディスプレイ13は、これらに限定されない。
【0035】
サーバ10は、プログラムPを記憶部15に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部11が、制御部11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部15に記憶されるプログラムPは、サーバ10に、制御部11が実行する各機能を実現させる。このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0036】
本開示の各実施例においては、端末20および/またはサーバ10のCPUがプログラムPを実行することにより、実現するものとして説明する。
【0037】
なお、端末20の制御部21、および/または、サーバ10の制御部11は、制御回路を有するCPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよいし、そうでなくてもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施例に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよいし、そうでなくてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0038】
また、本開示の各実施例のプログラムP(限定ではなく、例として、ソフトウェアプログラム、コンピュータプログラム、またはプログラムモジュール)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、されなくてもよい。 記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムPを記憶可能である。また、プログラムPは、本開示の各実施例の機能の一部を実現するためのものであってもよいし、そうでなくてもよい。さらに、本開示の各実施例の機能を記憶媒体にすでに記録されているプログラムPとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0039】
記憶媒体は、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定でなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カード、またはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。また、記憶媒体をメモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0040】
サーバ10および/または端末20は、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、各実施例に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
【0041】
また、本開示のプログラムPDDは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ10および/または端末20に提供されてもよいし、されなくてもよい。サーバ10および/または端末20は、限定でなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、各実施例に示す複数の機能部の機能を実現する。
【0042】
また、本開示の各実施例は、プログラムPが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0043】
サーバ10および/または端末20における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。
【0044】
端末20における処理の少なくとも一部を、サーバ10により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、端末20の制御部21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、サーバ10で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
サーバ10における処理の少なくとも一部を、端末20により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、サーバ10の制御部11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、端末20で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
【0045】
明示的な言及のない限り、本開示の実施例における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0046】
なお、本開示のプログラムは、限定でなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0047】
<第1実施例>
第1実施例は、一部に課金領域が設定されたコンテンツを表示する実施例である。第1実施例に記載の内容は、他の各実施例のいずれにも適用可能である。
【0048】
本明細書において、コンテンツを投稿するコンテンツ投稿者(またはその端末20)側の視点や、コンテンツ配信サービスの事業者(またはそのサーバ10)側の視点では、「課金」とは、限定ではなく例として、コンテンツを閲覧させるために必要な料金を、コンテンツを閲覧するコンテンツ閲覧者に課する(引き受けさせる)意味を含み、「課金処理」とは、これを実現するための処理(限定ではなく例として、料金の支払いを求める処理や、料金の決済を行う処理)を含むものとする。
【0049】
それに対し、コンテンツ閲覧者(またはその端末20)側の視点では、「課金」とは、限定ではなく例として、コンテンツを閲覧するために必要な料金を支払う意味や、自分(コンテンツ閲覧者)に対する課金(課金処理)をコンテンツ配信サービスの事業者(サーバ10)に行わせる意味を含み、「課金処理」とは、これを実現するための処理(限定ではなく例として、料金を決済するように求める処理)を含むものとする。
なお、コンテンツ閲覧者(またはその端末20)側の視点では、「課金」、「課金処理」を、それぞれ「支払い」、「支払い処理」等のように表現してもよいし、しなくてもよい。
【0050】
(1)端末20の機能構成
図1に示すように、端末20は、制御部21により実現される機能として、コンテンツ作成部211と、コンテンツ受信部212と、表示処理部213と、課金処理部214とを有する。
【0051】
コンテンツ作成部211は、コンテンツ投稿者からの操作に基づいて、課金領域が設定されたコンテンツを作成し、通信I/F22を介してサーバ10に送信する処理を行う。限定でなく例として、コンテンツ作成部211は、入出力部23を介してコンテンツ投稿者からコンテンツの入力を受け付けるとともに、コンテンツ投稿者からコンテンツにおける任意の一部に対する課金領域の設定を受け付ける。そして、コンテンツ作成部211は、コンテンツと、そのいずれの部分が課金領域であるかを示す情報(設定された課金領域を示す情報)(以下、「課金領域設定情報」と称する。)とをサーバ10に送信する。サーバ10でなくコンテンツ投稿者の入力に基づき端末20で課金領域を設定することで、サーバ10の処理負荷を軽減できる。
【0052】
コンテンツ受信部212は、課金領域が設定されたコンテンツを、通信I/F22を介してサーバ10から受信するための処理を行う。限定でなく例として、コンテンツ受信部212は、入出力部23を介してコンテンツ閲覧者から所望のコンテンツの指定を受け付け、指定されたコンテンツの送信をサーバ10に要求する。そして、コンテンツ受信部212は、そのコンテンツを受信する。
【0053】
表示処理部213は、各種の画面を表示部24に表示するための処理を行う。限定でなく例として、表示処理部213は、ユーザがコンテンツを作成するための画面、ユーザが所望のコンテンツを選択するための画面、受信したコンテンツなどを表示部24に表示する。
【0054】
課金処理部214は、入出力部23を介したコンテンツ閲覧者からの入力に応じて、限定ではなく例として、課金領域が設定されたコンテンツに対する課金処理(またはコンテンツに設定された課金領域に対する課金処理)をサーバ10と協働して実行するための処理を行う。限定でなく例として、課金処理部214は、コンテンツ閲覧者から課金を行う領域(課金の対象とする領域)である課金領域の指定を受け付け、指定された課金領域を示す情報(以下、「対象課金領域情報」と称する。)をサーバ10に送信する。
【0055】
なお、図1では、端末20を用いてコンテンツの作成及び閲覧の両方を行えるが、端末20はコンテンツの作成のみを行えてもよいし、閲覧のみを行えてもよいし、そうでなくてもよい。
【0056】
(2)サーバ10の機能構成
図1に示すように、サーバ10は、制御部11により実現される機能として、コンテンツ受信部111と、コンテンツ送信部112と、課金処理部113と、コンテンツ評価部114とを有する。
【0057】
コンテンツ受信部111は、端末20のコンテンツ作成部211によって作成されたコンテンツと、課金領域設定情報とを通信I/F14を介して受信し、コンテンツ情報として記憶部15に記憶する。コンテンツ情報は、限定でなく例としてコンテンツの投稿者(作者)、コンテンツのタイトル、コンテンツに対する評価、コンテンツにおける各課金領域に対して課金処理を行った閲覧者を特定する情報、その他の情報が関連付けられる。
【0058】
コンテンツ送信部112は、端末20からの要求に応じて、記憶部15に記憶されたコンテンツを通信I/F14を介して端末20に送信する。
【0059】
課金処理部113は、コンテンツ閲覧者からの操作に応じて、コンテンツに設定された課金領域に対する課金処理を実行するための処理を行う。限定でなく例として、課金処理部113は、対象課金領域情報等の情報を端末20から受信する。そして、課金処理部113は、受信した対象課金領域情報が示す課金領域が設定されたコンテンツ(限定ではなく、第3コンテンツの一例)に対する課金処理を実行する。
【0060】
課金処理では、限定ではなく例として、各種の決済の手法(限定ではなく例として、あらかじめ登録された端末20のユーザのクレジットカードによる決済、端末20でチャージされた電子マネーによる電子決済等)に基づいて、その課金領域に設定された課金額(その課金領域に関連付けられた課金額)を決済するとともに、課金済であることを示す情報を、その端末20、またはその端末20のユーザと関連付けて記憶部15に記憶する。
【0061】
コンテンツ評価部114は、各コンテンツに対する評価を行う。限定でなく例として、コンテンツ評価部114は、閲覧者からの評価に応じてコンテンツを評価してもよいし、課金処理額に応じてコンテンツを評価してもよいし、コンテンツの内容や分量などに応じてコンテンツ評価部114が自動的に評価してもよいし、本サービスの提供者による評価に基づいて評価してもよいし、そうでなくてもよい。
【0062】
なお、コンテンツは、限定でなく例として、小説、漫画、ブログ、静止画、動画等であってよいが、以下では小説を例に取って説明する。
【0063】
(3)課金領域を含むコンテンツの表示
図2は、第1実施例に係る端末20の表示処理部213によって表示部24に表示されるコンテンツの一例を模式的に例示する図である。図2(a)は課金処理前の状態を例示しており、図2(b)は課金処理後の状態を例示している。
【0064】
課金処理が行われる前は、限定でなく例として図2(a)に示すようにコンテンツ(小説A)が表示部24に表示される。表示されるコンテンツは、第1~第3コンテンツC1~C3を含む。
【0065】
第1コンテンツC1は、限定でなく例として「Aさんはお店に出かけました。」といったテキストを含み、表示部24における上部に配置される。第1コンテンツC1は課金領域が設定されていない。
【0066】
第2コンテンツC2は課金領域が設定されている。限定でなく例として、第2コンテンツC2はテキストを含まないマスクであり、表示部24における第1コンテンツC1の下方に配置される。
【0067】
第3コンテンツC3は、限定でなく例として「その後、Aさんは帰宅しました。」といったテキストを含み、表示部24における第2コンテンツC2の下方に配置される。第3コンテンツC3には課金領域が設定されていない。
【0068】
なお、コンテンツ全体における少なくとも一部の領域に課金領域が設定されていればよく、コンテンツのどこに課金領域が設定されてもよいし、課金領域の数にも制限はない。限定でなく例として、図2(a)のように、課金領域が設定されていない第1コンテンツC1及び第3コンテンツC3の間に、課金領域が設定された第2コンテンツC2が含まれる。課金領域が設定された第2コンテンツC2があることで、閲覧者は無課金では小説Aの一部を閲覧できない。
【0069】
課金処理が行われた後は、限定でなく例として図2(b)に示すようにコンテンツが表示部24に表示される。表示されるコンテンツは、第1コンテンツC1、第4コンテンツC4及び第3コンテンツC3を含む。
【0070】
第1コンテンツC1は課金処理前と変わらず「Aさんはお店に出かけました。」といったテキストを含む。表示部24における課金処理後の第1コンテンツC1の表示位置(図2(b))は、課金処理前の第1コンテンツC1の表示位置(図2(a))と同じであってもよいし、同じでなくてもよい。
【0071】
第4コンテンツC4は第2コンテンツC2とは異なるコンテンツである。第4コンテンツC4は、限定でなく例として「お店で財布を購入しました。」といったテキストを含む小説Aの一部である。課金処理が行われたことによって、課金処理前には表示されていなかった第4コンテンツC4が表示される。課金処理により、課金処理前に表示されていた第2コンテンツC2は非表示となってもよいし、ならなくてもよい。第2コンテンツC2が非表示となる場合、課金処理前に第2コンテンツC2が表示されていた位置に第4コンテンツC4が表示されてもよいし、されなくてもよい。
【0072】
第3コンテンツC3は課金処理前と変わらず「その後、Aさんは帰宅しました。」といったテキストを含む。表示部24における課金処理後の第3コンテンツC3の表示位置(図2(b))は、課金処理前の第3コンテンツC3の表示位置(図2(a))と同じであってもよいし、同じでなくてもよい。
【0073】
(4)処理
図3は、第1実施例に係る端末20の処理動作の一例を示すフローチャートである。ここでは、コンテンツ閲覧者の端末20で実行される処理の一例を、限定ではなく例として図2に示した例を参照しながら説明する。
【0074】
なお、本明細書で示す処理は、本開示の手法を実現するための処理の一例に過ぎず、これらに限定されるものではない。各々の処理について、別のステップを追加してもよいし、一部のステップを省略(削除)してもよい。これは、本明細書で示す各々の処理について同様である。
【0075】
端末20のコンテンツ受信部212は、通信I/F22を介して、サーバ10からコンテンツを受信する(ステップS1)。サーバ10から受信するコンテンツは少なくとも第1コンテンツC1~第3コンテンツC3を含む。
なお、第1コンテンツC1~第3コンテンツC3に加えて、さらに第4コンテンツC4を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。
受信したコンテンツは記憶部28に記憶される。
【0076】
課金処理がなされる前は、表示処理部213は、記憶部28から第1コンテンツC1~第3コンテンツC3を読み出し、限定ではなく例として図2(a)に示すように、第1コンテンツC1~第3コンテンツC3を表示部24に表示する(ステップS2)。上述したように、第1コンテンツC1及び第3コンテンツC3には課金領域が設定されておらず、第2コンテンツC2には課金領域が設定されている。
【0077】
入出力部23を介して、第2コンテンツC2に設定された課金領域に対する課金処理を行うための入力が閲覧者からあった場合(ステップS3:Yes)、その入力に基づいて課金処理部214は、第2コンテンツC2に設定された課金領域に対する課金処理を実行する(ステップS4)。限定でなく例として入出力部23はタッチパネルであり、課金処理を行うための入力とは、閲覧者による第2コンテンツC2が表示された位置のタップ(タップ操作とも称する。)である。
【0078】
タップ(タップ操作)とは、限定ではなく例として、ユーザが、タッチパネルが一体的に構成された表示部24(タッチスクリーン)を指やペン先などで軽く叩くように触れる動作、触れてから離す動作である。
【0079】
課金処理が行われると、表示処理部213は、図2(b)に示すように、第1コンテンツC1、第4コンテンツC4及び第3コンテンツC3を表示部24に表示する(ステップS5)。限定でなく例として、ステップS1において第4コンテンツC4も受信されている場合、表示処理部213は記憶部28から第4コンテンツC4を読み出し、ステップS2で表示されていた第2コンテンツC2に代えて、第4コンテンツC4を表示する。また、限定でなく例として、ステップS1において第4コンテンツC4が受信されていない場合、コンテンツ受信部212を介して第4コンテンツC4をサーバ10から受信し、表示処理部213は、ステップS2で表示されていた第2コンテンツC2に代えて、受信した第4コンテンツC4を表示する。
【0080】
なお、課金処理を行うための入力がなされない場合(ステップS3:No)、課金処理(ステップS4)は行われず、したがって第4コンテンツC4は表示されない。また、一旦閲覧可能となった第4コンテンツC4はその後も時間制限なく閲覧可能であってもよい。あるいは、所定期間が経過すると、限定でなく例として、図2(a)と同様に第2コンテンツC2が再度表示され、第4コンテンツC4が閲覧不能となってもよいし、そうでなくてもよい。
【0081】
図4は、第1実施例に係る各装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。ここでは、左側から順に、コンテンツ投稿者の端末20の制御部21が実行する処理、コンテンツ閲覧者の端末20の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例をそれぞれ示している。
なお、図3に示したコンテンツ閲覧者の端末20で実行される処理と実質的に同一のステップについては同一の符号を付している。
【0082】
最初に、コンテンツ投稿者の端末20のコンテンツ作成部211は、コンテンツ作成処理を実行する(ステップA1)。具体的には、限定ではなく例として、入出力部23に対する操作入力に基づいて、少なくとも一部のコンテンツに課金領域が設定されたコンテンツを作成する。
【0083】
その後、コンテンツ投稿者の端末20の制御部21は、コンテンツ投稿処理を実行する(ステップA2)。具体的には、限定ではなく例として、作成したコンテンツに関する情報(課金領域設定情報等を含む。)を含むコンテンツ投稿情報を、通信I/F22を介してサーバ10に送信する。
【0084】
サーバ10のコンテンツ受信部111が通信I/F14を介して端末20からコンテンツ投稿要求情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、コンテンツ情報を生成して記憶部15に記憶させる(ステップT1)。具体的には、限定ではなく例として、受信したコンテンツ投稿情報に基づき、コンテンツ投稿者(作者)、コンテンツのタイトル、コンテンツの内容、コンテンツに設定された課金領域等の情報をコンテンツ情報として生成し、コンテンツ投稿者、またはその端末20を識別するための識別情報と関連付けて記憶部15に記憶させる。
【0085】
次いで、サーバ10の制御部11は、作成したコンテンツ情報に基づき、そのコンテンツ情報に対応するコンテンツを公開するコンテンツ公開処理を実行する(ステップT2)。コンテンツ公開処理で公開されたコンテンツは、端末20において、ウェブブラウザや専用のアプリケーション等を利用して、ユーザが閲覧可能な状態となる。専用のアプリケーションは、限定ではなく例として、サーバ10(サーバ10を運用する事業者)によって提供されるコンテンツ配信サービスのアプリケーション(コンテンツ配信アプリケーション)とすることができる。
【0086】
その後、サーバ10の制御部11は、コンテンツの公開が完了したことを示すコンテンツ公開完了通知を、通信I/F14を介してコンテンツ投稿者の端末20に対して行う(ステップT3)。これを受けて、コンテンツ投稿者の端末20の表示処理部213は、コンテンツ公開完了通知を表示部24に表示させる(ステップA3)。そして、コンテンツ投稿者の端末20の制御部21は、処理を終了する。
【0087】
コンテンツ閲覧者の端末20の制御部21は、入出力部23に対するコンテンツ閲覧操作に基づいて、通信I/F22を介してサーバ10にコンテンツ閲覧要求を行う(ステップS0)。
【0088】
サーバ10の制御部11は、端末20からコンテンツ閲覧要求があった場合(ステップT4:YES)、指定されたコンテンツを、通信I/F14を介してコンテンツ閲覧者の端末20に送信する(ステップT5)。この場合、端末20に送信するコンテンツには、限定ではなく例として図2の例において、第1コンテンツC1~第3コンテンツC3に加えて、第4コンテンツC4も含めてもよいし、含めなくてもよい。
【0089】
コンテンツ受信部212が通信I/F22を介してサーバ10からコンテンツを受信すると(ステップS1)、コンテンツ閲覧者の端末20の制御部21は、受信したコンテンツを記憶部28に記憶させる。そして、コンテンツ閲覧者の端末20の表示処理部213は、コンテンツ表示処理を実行する(ステップS2)。具体的には、限定ではなく例として図2の例において、第1コンテンツC1~第3コンテンツC3を表示部24に表示させる。
ただし、サーバ10から受信したコンテンツに第4コンテンツC4が含まれる場合であっても、第4コンテンツC4は表示させない。
【0090】
その後、コンテンツ閲覧者の端末20の制御部21は、入出力部23を介して課金要求がなされたか否かを判定する(ステップS3)。そして、課金要求がなされたと判定したならば(ステップS3:YES)、コンテンツ閲覧者の端末20の課金処理部214が、課金処理を実行する(ステップS4)。具体的には、限定ではなく例として図2の例において、課金領域が設定された第2コンテンツC2に対する課金の決済を要求する課金決済要求を、通信I/F22を介してサーバ10に対して行う。
【0091】
コンテンツ閲覧者の端末20から課金決済要求があった場合(ステップT6:YES)、サーバ10の課金処理部113が、課金処理(決済処理)を実行する(ステップT7)。具体的には、限定ではなく例として、あらかじめ登録された、そのコンテンツ閲覧者のクレジットカードによる決済や、そのコンテンツ閲覧者の端末20でチャージされた電子マネーによる電子決済等を行って、課金決済の対象とされた課金領域に設定された課金額(その課金領域に関連付けられた課金額)を決済する。また、課金済であることを示す情報を、その端末20、またはその端末20のユーザと関連付けて記憶部15に記憶する。
【0092】
なお、サーバ10の課金処理部113が実行する課金処理は、課金の決済を行う処理という意味で、決済処理や課金決済処理と表現してもよい。
【0093】
その後、サーバ10の制御部11は、課金コンテンツ表示許可処理を実行する(ステップT8)。具体的には、限定ではなく例として図2の例において、ステップT5において第4コンテンツC4を送信しなかった場合は、第4コンテンツC4と、第4コンテンツC4の表示を許可するための表示許可通知とを端末20に送信する。また、ステップT5において第4コンテンツC4を送信した場合は、第4コンテンツC4の表示を許可するための表示許可通知を端末20に送信する。そして、サーバ10の制御部11は、処理を終了する。
【0094】
コンテンツ閲覧者の端末20の表示処理部213は、サーバ10から受信した情報に基づいて、課金コンテンツ表示処理を実行する(ステップS5)。具体的には、限定ではなく例として図2の例において、表示許可通知とともに第4コンテンツC4をサーバ10から受信した場合は、ステップS2で表示させた第2コンテンツC2に代えて、受信した第4コンテンツC4を表示部24に表示させる。また、第4コンテンツC4を受信して記憶部28に記憶済みで、表示許可通知をサーバ10から受信した場合は、記憶部28から第4コンテンツC4を読み出し、ステップS2で表示させた第2コンテンツC2に代えて、第4コンテンツC4を表示部24に表示させる。そして、コンテンツ閲覧者の端末20の制御部21は、処理を終了する。
【0095】
(5)端末のユーザによる入力(端末に対する入力)
本実施例では、コンテンツに対する端末20のユーザによる入力(端末20に対する入力)をタップ等の操作入力としたが、これに限定されない。
操作入力に代えて、または操作入力に加えて、コンテンツに対する端末20のユーザによる入力を、マイク25への音(音声を含む。)入力としてもよいし、そのようにしなくてもよい。
これは、以下説明する各実施例においても同様である。
【0096】
(6)効果
以上述べた第1実施例では、限定でなく例として、小説などのコンテンツにおける一部分に対して、課金領域を設定できる。そのため、閲覧者による購読意欲を向上させることができる。
【0097】
より具体的には、第1実施例では、端末20は、課金領域が設定されていない第1コンテンツC1(限定ではなく、第1コンテンツの一例)と、課金領域が設定されていない第3コンテンツC3(限定ではなく、第2コンテンツの一例)と、第1コンテンツC1と第3コンテンツC3との間に含まれる、課金領域が設定された第2コンテンツC2と、を含むコンテンツを通信I/F22(限定ではなく、端末の通信部の一例)によってサーバ10から受信する。そして、端末20の表示処理部213は、受信したコンテンツのうち、課金領域が設定された第2コンテンツC2を表示部24(限定ではなく、端末の表示部の一例)に表示する。また、端末20は、課金領域が設定された第2コンテンツC2に対する課金処理を課金処理部214によって実行し、課金処理に基づき、第2コンテンツC2とは異なる第4コンテンツC4を表示部24に表示する。
このような構成により得られる効果の一例として、課金処理を実行するだけで、課金領域が設定された第3コンテンツとは異なる第4コンテンツを簡単に表示することができる。また、課金領域は、コンテンツ全体ではなく、複数のコンテンツの一部に設定されているため、課金処理後にコンテンツの一部のみの表示変更を行えばよく、端末20の処理負荷を軽減できる。
【0098】
また、第1実施例では、端末20が、課金領域が設定された第2コンテンツC2に対するタップ操作(限定ではなく、第3コンテンツに対する端末のユーザによる入力の一例)に基づいて、第2コンテンツC2に対する課金処理(限定ではなく、第3コンテンツに対する課金処理の一例)を制御部21によって実行する。これにより、第3コンテンツに対する端末のユーザによる入力という簡単な手法によって、第3コンテンツに対する課金処理を実現することができる。
【0099】
また、第1実施例では、コンテンツに対する課金領域は、コンテンツ投稿者によって設定される。これにより、コンテンツに対する課金領域を、コンテンツの投稿者が端末を用いて簡単に設定することができる。また、コンテンツに対する課金領域をサーバ側で設定せずに済むため、サーバの処理負荷を軽減することができる。
【0100】
<第1変形例(1)>
第1変形例(1)は、限定でなく例として、第1実施例において、課金処理によって表示される第2コンテンツC2(限定ではなく、第3コンテンツの一例)が、第4コンテンツC4(限定ではなく、第4コンテンツの一例)に関連する情報を含む態様である。
【0101】
図5は、第1変形例(1)に係る端末20の表示処理部213によって表示部24に表示されるコンテンツの一例を模式的に例示する図である。図5(a)は課金処理前の状態を例示しており、図5(b)は課金処理後の状態を例示している。以下、第1実施例で述べた図2との違いを中心に説明する。
【0102】
課金処理が行われる前は、限定でなく例として図5(a)に示すようにコンテンツ(小説A)が表示部24に表示される。表示されるコンテンツは、第1~第3コンテンツC11~C13を含む。第1コンテンツC11及び第3コンテンツC13は、図2(a)における第1コンテンツC1及び第3コンテンツC3とそれぞれ同様である。
【0103】
第2コンテンツC12には課金領域が設定されている。第2コンテンツC12は、課金処理によって表示される第4コンテンツC14に関連する情報として、限定でなく例として「お店の出来事が含まれます。100文字、画像10枚」といったテキストを含む。このように、第4コンテンツC14に関する情報として、第4コンテンツC14に含まれる文字数及び画像数を含んでいてもよいし、含まなくてもよい。文字数及び画像数は、サーバ10によってカウントされてもよいし、コンテンツ投稿者が付与した情報であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0104】
課金処理が行われた後は、限定でなく例として図5(b)に示すようにコンテンツ(小説A)が表示部24に表示される。表示されるコンテンツは、第1コンテンツC11、第4コンテンツC14及び第3コンテンツC13を含む。第1コンテンツC11及び第3コンテンツC13は、図2(b)における第1コンテンツC1及び第3コンテンツC3とそれぞれ同様である。
【0105】
第4コンテンツC14は第2コンテンツC12とは異なるコンテンツである。第4コンテンツC14は、限定でなく例として「お店で財布を購入しました。」といった合計100文字程度のテキストと、10枚の画像とを含む。すなわち、課金処理が行われたことによって、第2コンテンツC12に含まれる情報に応じた第4コンテンツC14が表示される。
【0106】
第1変形例(1)では、限定でなく例として、第2コンテンツC12(限定ではなく、第3コンテンツの一例)は、課金処理後に表示される第4コンテンツC14に関連する情報(限定ではなく、第4コンテンツに関連する情報の一例)を含む。そのため、課金を行うか否か(端末に課金処理を実行させるか否か)を、コンテンツ閲覧者が容易かつ短時間で判断可能となる。
【0107】
<第1変形例(2)>
第1変形例(2)は、限定でなく例として、第1変形例(1)において、課金処理によって表示される第4コンテンツに関する情報が、第4コンテンツを閲覧するために課金処理が必要であることを示す情報を含む態様である。
【0108】
図6は、第1変形例(2)に係る端末20の表示処理部213によって表示部24に表示されるコンテンツの一例を模式的に例示する図である。図6(a)は課金処理前の状態を例示しており、図6(b)は課金処理後の状態を例示している。以下、第1変形例で述べた図5との違いを中心に説明する。
【0109】
課金処理が行われる前は、限定でなく例として図6(a)に示すようにコンテンツ(小説A)が表示部24に表示される。表示されるコンテンツは、第1~第3コンテンツC21~C23を含む。第1コンテンツC21及び第3コンテンツC23は、図5(a)における第1コンテンツC11及び第3コンテンツC13とそれぞれ同様である。
【0110】
第2コンテンツC22には課金領域が設定されており、課金処理が必要であることを示す情報として、限定でなく例として「100円で閲覧可能」といった課金額を示すテキストを含む。本テキストにより、第2コンテンツC22に対して課金処理が必要であり、課金処理を行うことで別のコンテンツが表示されることを閲覧者は認識できる。
【0111】
課金処理が行われた後は、限定でなく例として図6(b)に示すようにコンテンツ(小説A)が表示部24に表示される。表示されるコンテンツは、第1コンテンツC21、第4コンテンツC24及び第3コンテンツC23を含む。第1コンテンツC21、第4コンテンツC24及び第3コンテンツC23は、図5(b)における第1コンテンツC11、第4コンテンツC14及び第3コンテンツC13とそれぞれ同様である。
【0112】
第1変形例(2)では、限定でなく例として、第4コンテンツC24を閲覧するために課金処理が必要であることを示す情報(限定ではなく、第4コンテンツを閲覧するために、課金処理が必要であることを示す情報の一例)が第2コンテンツC22(限定ではなく、第3コンテンツの一例)に含まれる。そのため、コンテンツ閲覧者が誤って課金処理を行ってしまうリスクを低減できる。また、その結果、誤った課金処理や、誤った課金処理に伴う課金をキャンセルするためのキャンセル処理等の処理を行わずに済むため、端末20の処理負荷を軽減することができるとともに、サーバ10の処理負荷も併せて軽減することができる。
【0113】
<第1変形例(3)>
第1変形例(3)は、限定でなく例として、第1変形例において、課金処理によって表示される第4コンテンツに関する情報が、第4コンテンツの概要に関する情報を含む態様である。
【0114】
図7は、第1変形例(3)に係る端末20の表示処理部213によって表示部24に表示されるコンテンツの一例を模式的に例示する図である。図7(a)は課金処理前の状態を例示しており、図7(b)は課金処理後の状態を例示している。以下、第1変形例で述べた図5との違いを中心に説明する。
【0115】
課金処理が行われる前は、限定でなく例として図7(a)に示すようにコンテンツ(小説A)が表示部24に表示される。表示されるコンテンツは、第1~第3コンテンツC31~C33を含む。第1コンテンツC31及び第3コンテンツC33は、図5(a)における第1コンテンツC11及び第3コンテンツC13とそれぞれ同様である。
【0116】
第2コンテンツC32には課金領域が設定されており、課金処理後に表示されるコンテンツの概要に関する情報として、限定でなく例として「暴力的なシーンが含まれます。」といったテキストを含む。本テキストにより、第2コンテンツC32に設定された課金領域に課金することで、暴力的なシーンが表示されることを閲覧者は認識できる。
【0117】
課金処理が行われた後は、限定でなく例として図7(b)に示すようにコンテンツ(小説A)が表示部24に表示される。表示されるコンテンツは、第1コンテンツC31、第4コンテンツC34及び第3コンテンツC33を含む。第1コンテンツC31及び第3コンテンツC33は、図5(b)における第1コンテンツC11及び第3コンテンツC13とそれぞれ同様である。
【0118】
第4コンテンツC34は第2コンテンツC32とは異なるコンテンツである。第4コンテンツC34は、限定でなく例として「Aさんはお店で殴られ、手足に大怪我をしてしまいました。」という暴力的なシーンを含むテキストを含む。
【0119】
このように、第2コンテンツC32は、その第2コンテンツC2に設定された課金領域に対する課金処理が行われたことによって新たに表示される第4コンテンツC34の概要に関する情報を含んでいる。図7に示した例では、閲覧者は、課金処理を行うと暴力的なシーンが表示されることを認識した上で、課金処理を行うか否かを判断できる。
【0120】
第1変形例(3)では、限定でなく例として、課金処理後に表示される第4コンテンツC34の概要に関する情報(限定ではなく、第4コンテンツの概要に関する情報の一例)が第2コンテンツC32(限定ではなく、第3コンテンツの一例)に含まれる。このため、課金処理を行うか否か(端末に課金処理を実行させるか否か)をコンテンツ閲覧者が容易かつ短時間で判断できる。また、どのような話やシーンが第4コンテンツに含まれるかをコンテンツ閲覧者が判断可能となり、コンテンツ閲覧者に興味を抱かせることができ、また、課金する意欲を向上させることができる。
【0121】
<第1変形例(4)>
第1変形例(4)は、限定でなく例として、第1実施例において、課金処理によって表示される第4コンテンツに関する評価の情報を表示させる態様である。
【0122】
図8は、第1実施例(4)に係る端末20の表示処理部213によって表示部24に表示されるコンテンツの一例を模式的に例示する図である。図8(a)は課金処理前の状態を例示しており、図8(b)は課金処理後の状態を例示している。以下、第1実施例で述べた図2との違いを中心に説明する。
【0123】
課金処理が行われる前は、限定でなく例として図8(a)に示すようにコンテンツ(小説A)が表示部24に表示される。表示されるコンテンツは、第1~第3コンテンツC41~C43を含む。第1コンテンツC41及び第3コンテンツC43は、図2(a)における第1コンテンツC1及び第3コンテンツC3とそれぞれ同様である。
【0124】
第2コンテンツC42には課金領域が設定されている。さらに、第2コンテンツC42に設定された課金領域に対する課金処理によって表示される第4コンテンツC44に関する評価の情報を含む評価情報が表示部24に表示される。評価情報は、限定でなく例として「10人が課金済」といった課金した人数を示すテキストと、星の数で表された評価値とを含む。また、評価情報は、コンテンツに対するレビュー文章を含んでもよいし、含まなくてもよい。なお、評価情報は、第2コンテンツC42とは別に表示されるものでもよいし、第2コンテンツC42に含まれていてもよいし、そうでなくてもよい。
【0125】
課金処理が行われた後は、限定でなく例として図8(b)に示すようにコンテンツ(小説A)が表示部24に表示される。表示されるコンテンツは、第1コンテンツC41、第4コンテンツC44及び第3コンテンツC43を含む。第1コンテンツC41、第4コンテンツC44及び第3コンテンツC43は、図2(b)における第1コンテンツC1、第4コンテンツC4及び第3コンテンツC3とそれぞれ同様である。そして、課金処理が行われた後は、評価情報は非表示となってもよいし、ならなくてもよい。
【0126】
第1変形例(4)では、限定でなく例として、第2コンテンツC42(限定ではなく、第3コンテンツの一例)と、第2コンテンツC42に対する課金処理によって表示される第4コンテンツC44の評価の情報(限定ではなく、第4コンテンツに関する評価の情報を含む評価情報の一例)を表示する。そのため、閲覧者は、課金処理を行うことによって表示される第4コンテンツC44の評価を確認した上で、課金処理を行うか否かを判断できる。したがって、閲覧者は課金処理を行うか否かを閲覧者が容易かつ短時間で判断できる。
【0127】
<第2実施例>
第2実施例は、限定でなく例として、課金領域が設定されたコンテンツが、さらに課金領域が設定されたコンテンツを含み、2段階の課金が設定された態様である。
【0128】
(1)表示画面
図9は、第2実施例に係る端末20の表示処理部213によって表示部24に表示されるコンテンツの一例を模式的に例示する図である。図9(a)は課金処理前の状態を例示しており、図9(b)は第1課金処理後の状態を例示しており、図9(c)は第2課金処理後の状態を例示している。
【0129】
課金処理が行われる前は、限定でなく例として図9(a)に示すようにコンテンツ(小説A)が表示部24に表示される。表示されるコンテンツは、第1~第3コンテンツC51~第3コンテンツC53を含む。
【0130】
第1コンテンツC51及び第3コンテンツC53は、図2(a)における第1コンテンツC1及び第3コンテンツC3と同様であり、いずれも課金領域が設定されていない。
【0131】
第2コンテンツC52には、第1課金領域が設定され、かつ、第2課金領域が設定された第4コンテンツC54を含む。限定でなく例として、第1課金領域は第2コンテンツC52全体に設定される。また、限定でなく例として、第4コンテンツC54は第2コンテンツC52の一部分である。そして、限定でなく例として、第2コンテンツC52は「100円で閲覧可能」といったテキストを含み、その下方に位置する第4コンテンツC54は「追加200円で閲覧可能」といったテキストを含む。
【0132】
第2コンテンツC52に設定された課金領域に対する課金処理(以下、「第1課金処理」と称する。)が行われた後は、限定でなく例として図9(b)に示すようにコンテンツが表示部24に表示される。表示されるコンテンツは、第1コンテンツC51、第5コンテンツC55、第4コンテンツC54及び第3コンテンツC53を含む。
【0133】
第1コンテンツC51は第1課金処理前と変わらず「Aさんはお店に出かけました。」といったテキストを含む。限定でなく例として、表示部24における第1課金処理後の第1コンテンツC51の表示位置(図9(b))は、第1課金処理前の第1コンテンツC51の表示位置(図9(a))と同じである。
【0134】
第5コンテンツC55は第2コンテンツC52とは異なるコンテンツである。第5コンテンツC55は、限定でなく例として「お店で財布を購入しました。」といったテキストを含む。第1課金処理が行われたことによって、第1課金処理前には表示されていなかった第5コンテンツC55が表示される。第1課金処理により、第1課金処理前に表示されていた第2コンテンツC52における「100円で閲覧可能」といったテキストは非表示となる。
【0135】
第4コンテンツC54は、限定でなく例として、第1課金処理前の図9(a)と同じ位置に表示されたままとなる。限定でなく例として、表示部24における課金処理後の第4コンテンツC54の表示位置(図9(b))は、第1課金処理前の第4コンテンツC54の表示位置(図9(a))と同じである。
【0136】
第3コンテンツC53は第1課金処理前と変わらず「その後、Aさんは帰宅しました。」といったテキストを含む。限定でなく例として、表示部24における課金処理後の第3コンテンツC53の表示位置(図9(b))は、第1課金処理前の第3コンテンツC53の表示位置(図9(a))と同じである。
【0137】
第4コンテンツC54に設定された課金領域に対する課金処理(以下「第2課金処理」と称する。)が行われた後は、限定でなく例として図9(c)に示すようにコンテンツ(小説A)が表示部24に表示される。表示されるコンテンツは、第1コンテンツC51、第5コンテンツC55、第6コンテンツC56及び第3コンテンツC53を含む。
【0138】
第1コンテンツC51は第1及び第2課金処理前と変わらず「Aさんはお店に出かけました。」といったテキストを含む。限定でなく例として、表示部24における第2課金処理後の第1コンテンツC51の表示位置(図9(c))は、第2課金処理前の第1コンテンツC51の表示位置(図9(b))と同じである。
【0139】
第5コンテンツC55は第2課金処理前と変わらず「お店で財布を購入しました。」といったテキストを含む。限定でなく例として、表示部24における第2課金処理後の第5コンテンツC55の表示位置(図9(c))は、第2課金処理前の第5コンテンツC55の表示位置(図9(b))と同じである。
【0140】
第6コンテンツC56は第4コンテンツC54とは異なるコンテンツである。第6コンテンツC56は、限定でなく例として「そして、財布にお金を入れました。」といったテキストを含む。第2課金処理が行われたことによって、第2課金処理前には表示されていなかった第6コンテンツC56が表示される。第2課金処理により、第2課金処理前に表示されていた第4コンテンツC54には非表示となる。第6コンテンツC56は、小説Aの一部でもよいし、挿絵や漫画であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0141】
第3コンテンツC53は第1及び第2課金処理前と変わらず「その後、Aさんは帰宅しました。」といったテキストを含む。限定でなく例として、表示部24における第2課金処理後の第3コンテンツC43の表示位置(図9(c))は、第2課金処理前の第3コンテンツC53の表示位置(図9(b))と同じである。
【0142】
なお、課金処理の順は、第1課金処理及び第2課金処理の順に限られてもよいし、そうでなくてもよい。
【0143】
(2)処理
図10は、第2実施例に係る端末20で実行される処理動作の一例を示すフローチャートである。ここでは、コンテンツ閲覧者の端末20で実行される処理の一例を、限定ではなく例として図9に示した例を参照しながら説明する。
【0144】
端末20のコンテンツ受信部212は、通信I/F22を介して、サーバ10からコンテンツを受信する(ステップS11)。受信するコンテンツは、第1コンテンツC51~第4コンテンツC54を含む。また、受信するコンテンツは、さらに第5コンテンツC55を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。また、受信するコンテンツは、さらに第6コンテンツC56を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。受信したコンテンツは記憶部28に記憶される。
【0145】
課金処理がなされる前は、表示処理部213は記憶部28から第1コンテンツC51~第4コンテンツC54を読み出し、図9(a)に示すように、第1コンテンツC51~第4コンテンツC54を表示部24に表示する(ステップS12)。上述したように、第1コンテンツC51及び第3コンテンツ53は課金領域が設定されておらず、第2コンテンツC52には課金領域が設定されている。また、第2コンテンツC52に含まれる第4コンテンツC54にも課金領域が設定されている。
【0146】
入出力部23を介して、第2コンテンツC52に設定された課金領域に対する第1課金処理を行うための入力が閲覧者からあった場合(ステップS13:Yes)、その入力に基づいて課金処理部214は第2コンテンツC52に対する第1課金処理を実行する(ステップS14)。限定でなく例として入出力部23はタッチパネルであり、第1課金処理を行うための入力とは、閲覧者による第2コンテンツC52が表示された位置のタップである。
【0147】
第1課金処理が行われると、表示処理部213は、図9(b)に示すように、第1コンテンツC51、第5コンテンツC55、第4コンテンツC54及び第3コンテンツC53を表示部24に表示する(ステップS15)。限定でなく例として、ステップS11において第5コンテンツC55も受信されている場合、表示処理部213は記憶部28から第5コンテンツC55を読み出し、ステップS12で表示されていた第2コンテンツC52に代えて、第5コンテンツC55を表示する。また、限定でなく例として、ステップS11において第5コンテンツC55が受信されていない場合、コンテンツ受信部212を介して第5コンテンツC55をサーバ10から受信し、表示処理部213は、ステップS12で表示されていた第2コンテンツC52に代えて、受信した第5コンテンツC55を表示する。
【0148】
なお、第1課金処理を行うための入力がなされない場合(ステップS13:No)、第1課金処理(ステップS14)は行われず、したがって第5コンテンツC55は表示されない。
【0149】
その後、入出力部23を介して、第4コンテンツC54に対する第2課金処理を行うための入力が閲覧者からあった場合(ステップS16:Yes)、その入力に基づいて課金処理部214は第4コンテンツC54に設定された課金領域に対する第2課金処理を実行する(ステップS17)。限定でなく例として入出力部23はタッチパネルであり、第2課金処理を行うための入力とは、閲覧者による第4コンテンツC54が表示された位置のタップである。
【0150】
なお、第1課金処理が行われてから所定時間内(限定でなく例として、30分以内)に第2課金処理が行われる場合、課金額がディスカウントされてもよいし、されなくてもよい。
【0151】
第2課金処理が行われると、表示処理部213は、図9(c)に示すように、第1コンテンツC51、第5コンテンツC55、第6コンテンツC56及び第3コンテンツC53を表示部24に表示する(ステップS18)。限定でなく例として、ステップS11において第6コンテンツC56も受信されている場合、表示処理部213は記憶部28から第6コンテンツC56を読み出し、ステップS15で表示されていた第4コンテンツC54に代えて、第6コンテンツC56を表示する。また、限定でなく例として、ステップS11において第6コンテンツC56が受信されていない場合、コンテンツ受信部212を介して第6コンテンツC56をサーバ10から受信し、表示処理部213は、ステップS15で表示されていた第4コンテンツC54に代えて、受信した第6コンテンツC56を表示する。
【0152】
なお、第2課金処理を行うための入力がなされない場合(ステップS16:No)、第2課金処理(ステップS17)は行われず、したがって第6コンテンツC56は表示されない。
【0153】
図11図12は、第2実施例に係る各装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。ここでは、左側から順に、コンテンツ投稿者の端末20が実行する処理、コンテンツ閲覧者の端末20が実行する処理、サーバ10が実行する処理の一例をそれぞれ示している。
なお、図10に示したコンテンツ閲覧者の端末20で実行される処理と実質的に同一のステップについては同一の符号を付している。
【0154】
コンテンツ投稿者の端末20のコンテンツ作成部211は、コンテンツ作成処理を実行する(ステップA1a)。具体的には、限定ではなく例として、入出力部23に対する操作入力に基づいて、少なくとも一部のコンテンツに、第2コンテンツC52(第1課金領域が設定され、かつ、第2課金領域が設定された第4コンテンツC54を含む。)を含むコンテンツを作成する。そして、コンテンツ投稿者の端末20の制御部21は、A2に処理を移す。
【0155】
コンテンツ閲覧者の端末20からコンテンツ閲覧要求があった場合(ステップT4:YES)、サーバ10のコンテンツ送信部112は、通信I/F14を介してコンテンツ閲覧者の端末20に、少なくとも第1コンテンツC51~第4コンテンツC54を送信する(ステップT15)。
なお、送信するコンテンツは、さらに第5コンテンツC55を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。また、送信するコンテンツは、さらに第6コンテンツC56を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。
【0156】
コンテンツ受信部212が通信I/F22を介してサーバ10からコンテンツを受信すると(ステップS11)、コンテンツ閲覧者の端末20の表示処理部213が、コンテンツ表示処理を実行する(ステップS12)。具体的には、少なくとも第1コンテンツC51~第4コンテンツC54を表示部24に表示させる。
【0157】
ユーザによって課金要求がなされた場合(ステップS3:YES)、コンテンツ閲覧者の端末20の制御部21は、コンテンツ閲覧者によって指定された課金領域を判定する(ステップS13)。指定された課金領域が第1課金領域である場合(ステップS13:第1課金領域)、コンテンツ閲覧者の端末20の課金処理部214は、第1課金処理を実行する(ステップS14)。具体的には、限定ではなく例として図9の例において、通信I/F22を介して、第1課金領域が設定された第2コンテンツC52の課金決済を要求する第1課金決済要求をサーバ10に対して行う。
【0158】
ステップT15の後、サーバ10の制御部11は、端末20から課金決済要求があったか否かを判定する(ステップT16)。そして、課金決済要求があった場合(ステップT16:YES)、課金決済要求の種類を判定する(ステップT17)。
【0159】
課金決済要求の種類が第1課金決済要求であったならば(ステップ17:第1課金決済要求)、サーバ10の課金処理部113が、第1課金処理を実行する(ステップTT18a)。具体的には、限定ではなく例として、あらかじめ登録された、そのコンテンツ閲覧者のクレジットカードによる決済や、そのコンテンツ閲覧者の端末20でチャージされた電子マネーによる電子決済等を行って、課金要求の対象とされた第1課金領域に設定された課金額(その課金領域に関連付けられた課金額)を決済する。また、課金済であることを示す情報を、その端末20、またはその端末20のユーザと関連付けて記憶部15に記憶する。
【0160】
その後、サーバ10の制御部11は、第1課金コンテンツ表示許可処理を実行する(ステップT19a)。具体的には、限定ではなく例として図9の例において、ステップT15において第5コンテンツC55を送信しなかった場合は、第5コンテンツC55と、第5コンテンツC55の表示を許可するための表示許可通知とを端末20に送信する。また、ステップT15において第5コンテンツC55を送信した場合は、第5コンテンツC55の表示を許可するための表示許可通知を端末20に送信する。そして、サーバ10の制御部11は、ステップT16に処理を戻す。
【0161】
コンテンツ閲覧者の端末20の表示処理部213は、サーバ10から受信した情報に基づいて、第1課金コンテンツ表示処理を実行する(ステップS15)。具体的には、限定ではなく例として図9の例において、表示許可通知とともに第5コンテンツC55をサーバ10から受信した場合は、ステップS12で表示させた第2コンテンツC52に代えて、受信した第5コンテンツC55を表示部24に表示させる。また、第5コンテンツC55を受信・記憶済みで、表示許可通知をサーバ10から受信した場合は、記憶部28から第5コンテンツC55を読み出し、ステップS12で表示させた第2コンテンツC52に代えて、第5コンテンツC55を表示部24に表示させる。そして、コンテンツ閲覧者の端末20の制御部21は、ステップS3に処理を戻す。
【0162】
また、コンテンツ閲覧者によって指定された課金領域が第2課金領域である場合(ステップS13:第2課金領域)、コンテンツ閲覧者の端末20の課金処理部214は、第1課金領域に対する課金済みであるか否かを判定する(ステップS16)。第1課金領域に対して未課金の状態であると判定したならば(ステップS16:NO)、課金処理部214は、S13に処理を戻す。
【0163】
一方、第1課金領域に対して課金済みであると判定したならば(ステップS16:YES)、課金処理部214は、第2課金処理を実行する(ステップS17)。具体的には、限定ではなく例として図9の例において、通信I/F22を介して、第2課金領域が設定された第4コンテンツC54の課金決済を要求する第2課金決済要求をサーバ10に対して行う。
【0164】
課金決済要求の種類が第2課金決済要求であったならば(ステップT17:第2課金決済要求)、サーバ10の課金処理部113が、第2課金処理を実行する(ステップT18b)。具体的には、限定ではなく例として、あらかじめ登録された、そのコンテンツ閲覧者のクレジットカードによる決済や、そのコンテンツ閲覧者の端末20でチャージされた電子マネーによる電子決済等を行って、課金要求の対象とされた第2課金領域に設定された課金額(その課金領域に関連付けられた課金額)を決済する。また、課金済であることを示す情報を、その端末20、またはその端末20のユーザと関連付けて記憶部15に記憶する。
【0165】
その後、サーバ10の制御部11は、第2課金コンテンツ表示許可処理を実行する(ステップT19b)。具体的には、限定ではなく例として図9の例において、ステップT15において第6コンテンツC56を送信しなかった場合は、第6コンテンツC56と、第6コンテンツC56の表示を許可するための表示許可通知とを端末20に送信する。また、ステップT15において第6コンテンツC56を送信した場合は、第6コンテンツC56の表示を許可するための表示許可通知を端末20に送信する。そして、サーバ10の制御部11は、処理を終了する。
【0166】
コンテンツ閲覧者の端末20の表示処理部213は、サーバ10から受信した情報に基づいて、第2課金コンテンツ表示処理を実行する(ステップS18)。具体的には、限定ではなく例として図9の例において、表示許可通知とともに第6コンテンツC56をサーバ10から受信した場合は、ステップS12で表示させた第4コンテンツC54に代えて、受信した第6コンテンツC56を表示部24に表示させる。また、第6コンテンツC56を受信・記憶済みで、表示許可通知をサーバ10から受信した場合は、記憶部28から第6コンテンツC56を読み出し、ステップS12で表示させた第4コンテンツC54に代えて、第6コンテンツC56を表示部24に表示させる。そして、コンテンツ閲覧者の端末20の制御部21は、処理を終了する。
【0167】
(3)効果
以上述べた第2実施例では、限定でなく例として、コンテンツにおける一部分に対して、複数段階で課金領域を設定できる。すなわち、第2コンテンツC52(限定ではなく、第3コンテンツの一例)は、第1課金領域が設定され、かつ、別の第2課金領域が設定された第4コンテンツC54(限定ではなく、第5コンテンツの一例)を含む。そして、第1課金領域が設定された第2コンテンツC52に対する課金処理(限定ではなく、第1課金処理の一例)に基づいて第5コンテンツC55を表示部24に表示し、引き続いて第2課金領域が設定された第4コンテンツC54に対する課金処理(限定ではなく、第2課金処理の一例)に基づいて第6コンテンツC56を表示部24に表示する。
このように、コンテンツに対する課金処理を複数段階で行って、対応する新たなコンテンツを表示させるようにすることで、閲覧者がコンテンツを閲覧する意欲を一層向上させることができる。また、課金領域はコンテンツ全体ではなくコンテンツの一部であるので、課金処理後にコンテンツの一部のみの表示を変更すればよく、端末20の処理負荷を軽減できる。
【0168】
<第2変形例>
第2実施例では、端末20が、最初のコンテンツの表示の際に、第2課金領域が設定されたコンテンツ(限定ではなく例として図9の第4コンテンツC54)を表示部24に表示することとしたが、これに限定されない。
【0169】
限定ではなく例として、端末20が、最初のコンテンツの表示の際には、第1課金領域が設定されたコンテンツ(限定ではなく例として図9の第2コンテンツC52)は表示部24に表示させるが、第2課金領域が設定されたコンテンツは表示部24に表示させないようにする。そして、第1課金領域に対する第1課金処理が実行され、サーバ10によって決済が行われた後、端末20が、第2課金領域が設定されたコンテンツを表示部24に表示させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0170】
<第3実施例>
第3実施例は、限定でなく例として、閲覧者に応じたコンテンツを表示する態様である。
【0171】
(1)表示画面
図13は、第3実施例に係る端末20の表示処理部213によって表示部24に表示されるコンテンツの一例を模式的に例示する図である。図13(a)は、限定でなく例として、閲覧者の年齢が所定年齢以上である場合に表示されるコンテンツであり、実質的に図2(a)に示すものと同じである。図13(b)は、限定でなく例として、閲覧者の年齢が所定年齢未満である場合に表示されるコンテンツである。
【0172】
図13(b)では、図13(a)における第2コンテンツC2が表示されず、課金領域が設定されていない第1コンテンツC1及び第3コンテンツC3のみが表示される。このように、図13(b)では、図2(a)と異なり、課金領域が設定された第2コンテンツC2自体が非表示となる。したがって、閲覧者は第2コンテンツC2に設定された課金領域に対する課金処理を行うことはできず、図2(b)における第4コンテンツC4が表示されることもない。
【0173】
(2)処理
図14は、第3実施例に係る端末20の処理動作の一例を示すフローチャートである。ここでは、コンテンツ閲覧者の端末20で実行される処理の一例を、限定ではなく例として図13に示した例を参照しながら説明する。
【0174】
端末20のコンテンツ受信部212は、通信I/F22を介して、サーバ10からコンテンツを受信する(ステップS21)。受信するコンテンツは、第1コンテンツC1及び第3コンテンツC3を含む。また、受信するコンテンツは、さらに第2コンテンツC2を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。加えて、受信するコンテンツは、さらに第4コンテンツC4を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。受信したコンテンツは記憶部28に記憶される。
【0175】
次いで、表示処理部213は閲覧者が所定年齢以上であるか否かを確認する(ステップS22)。限定でなく例として、閲覧者の年齢は記憶部28に記憶されている。
【0176】
閲覧者が所定年齢以上である場合(ステップS22:Yes)、表示処理部213は第1コンテンツC1~第3コンテンツC3を表示部24に表示する(ステップS23)。限定でなく例として、ステップS21において第2コンテンツC2も受信されている場合、表示処理部213は記憶部28から第2コンテンツC2を読み出し、第1コンテンツC1~第3コンテンツC3を表示する。また、限定でなく例として、ステップS21において第2コンテンツC2が受信されていない場合、コンテンツ受信部212を介して第2コンテンツC2をサーバ10から受信し、表示処理部213は第1コンテンツC1~第3コンテンツC3を表示する。以降のステップS24~S26は、図3のステップS3~S5とそれぞれ同様である。
【0177】
一方、閲覧者が所定年齢未満である場合(ステップS22:No)、表示処理部213は記憶部28から第1コンテンツC1及び第3コンテンツC3を読み出し、第1コンテンツC1及び第3コンテンツC3を表示する(ステップS27)。この際、表示処理部213は第2コンテンツC2を表示しない。
【0178】
図15は、第3実施例に係る各装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。左側にコンテンツ閲覧者の端末20の制御部21が実行する処理、右側にサーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。この処理は、コンテンツ閲覧者が所定年齢以上であるか否かをサーバ10側で判定する処理の一例である。
なお、図14に示したコンテンツ閲覧者の端末20で実行される処理と実質的に同一のステップについては同一の符号を付している。
【0179】
図4のステップT5の後、端末20から課金決済要求があったと判定した場合(ステップT6:YES)、サーバ10の制御部11は、コンテンツ閲覧者が所定年齢以上であるか否かを判定する(ステップT26)。
【0180】
コンテンツ閲覧者が所定年齢以上である場合(ステップT26:YES)、サーバ10の制御部11は、ステップT7に処理を移す。
一方、コンテンツ閲覧者が所定年齢未満である場合(ステップT26:NO)、サーバ10の制御部11は、課金決済が不可である旨の通知(以下、「課金決済不可通知」と称する。)を通信I/F14を介してコンテンツ閲覧者の端末20に対して行う(ステップT29)。そして、サーバ10の制御部11は、処理を終了する。
【0181】
ステップS4の後、コンテンツ閲覧者の端末20の制御部21は、通信I/F22を介してサーバ10から課金決済不可通知があったか否かを判定し(ステップS20)、課金決済不可通知がなかったと判定したならば(ステップS20:NO)、ステップS26に処理を移す。
【0182】
一方、課金決済不可通知があったと判定したならば(ステップS20:YES)、コンテンツ閲覧者の端末20の制御部21は、課金決済不可通知を表示部24に表示させる(ステップS29)。そして、コンテンツ閲覧者の端末20の制御部21は、処理を終了する。
【0183】
(3)効果
第3実施例によれば、限定でなく例として、所定年齢未満の閲覧者に暴力的なシーンを閲覧させるべきでない場合に、閲覧者の操作ミス等によって閲覧させるべきでないコンテンツが表示されてしまうのを防止できる。そして、閲覧者が所定年齢未満の場合、課金処理が行われないようにすることができるため、端末20の処理負荷を軽減できるという効果が得られる。
【0184】
<第3変形例>
本変形例は、限定でなく例として、課金処理を行った後に閲覧者に応じたコンテンツを表示する態様である。
【0185】
図16は、第3変形例に係る端末20の表示処理部213によって表示部24に表示されるコンテンツの一例を模式的に例示する図である。図16(a)は、限定でなく例として、閲覧者に関係なく表示されるコンテンツであり、実質的に図2(a)に示すものと同じである。すなわち、コンテンツは、課金領域が設定されていない第1コンテンツC61及び第3コンテンツC63と、課金領域が設定された第2コンテンツC62とを含む。
【0186】
第2コンテンツC62の課金領域に対する課金処理を行った後に表示されるコンテンツは、閲覧者の年齢に応じて異なる。
【0187】
図16(b)は、限定でなく例として、閲覧者の年齢が所定年齢以上である場合に課金処理後に表示されるコンテンツであり、図16(a)における第2コンテンツC62に代えて、第4コンテンツC64が表示される。限定でなく例として、第4コンテンツC64は「Aさんはお店で殴られ、手足に大怪我をしてしまいました。」といった暴力的なシーンを含むテキストを含む。
【0188】
図16(c)は、限定でなく例として、閲覧者の年齢が所定年齢未満である場合に課金処理後に表示されるコンテンツであり、図16(a)における第2コンテンツC62に代えて、第5コンテンツC65が表示される。限定でなく例として、第5コンテンツC65「Aさんはお店で足をくじいてしまいました。」といった暴力的なシーンを含まないテキストを含む。
【0189】
図17は、第3変形例に係る端末20の処理動作の一例を示すフローチャートである。ここでは、コンテンツ閲覧者の端末20で実行される処理の一例を、限定ではなく例として図16に示した例を参照しながら説明する。
【0190】
端末20のコンテンツ受信部212は、通信I/F22を介して、サーバ10からコンテンツを受信する(ステップS31)。受信するコンテンツは、第1コンテンツC61~第3コンテンツC63を含む。また、受信するコンテンツは、さらに第4コンテンツC64を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。加えて、受信するコンテンツは、さらに第5コンテンツC65を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。受信したコンテンツは記憶部28に記憶される。
【0191】
入出力部23を介して、第2コンテンツC62に設定された課金領域に対する課金処理を行うための入力が閲覧者からあった場合(ステップS33:Yes)、その入力に基づいて課金処理部214は第2コンテンツC62に設定された課金領域に対する課金処理を実行する(ステップS34)。限定でなく例として入出力部23はタッチパネルであり、課金処理を行うための入力とは、閲覧者による第2コンテンツC62が表示された位置のタップである。
【0192】
また、表示処理部213は閲覧者が所定年齢以上であるか否かを確認する(ステップS35)。限定でなく例として、閲覧者の年齢は記憶部28に記憶されている。
【0193】
閲覧者が所定年齢以上である場合(ステップS35:Yes)、図16(b)に示すように、表示処理部213は第1コンテンツC61、第4コンテンツC64及び第3コンテンツC63を表示部24に表示する(ステップS36)。限定でなく例として、ステップS31において第4コンテンツC64も受信されている場合、表示処理部213は記憶部28から第4コンテンツC64を読み出し、第1コンテンツC61、第4コンテンツC64及び第3コンテンツC63を表示する。また、限定でなく例として、ステップS31において第4コンテンツC64が受信されていない場合、コンテンツ受信部212を介して第4コンテンツC64をサーバ10から受信し、表示処理部213は第1コンテンツC61、第4コンテンツC64及び第3コンテンツC63を表示する。
【0194】
一方、閲覧者が所定年齢未満である場合(ステップS35:No)、図16(c)に示すように、表示処理部213は第1コンテンツC61、第5コンテンツC65及び第3コンテンツC63を表示部24に表示する(ステップS37)。限定でなく例として、ステップS31において第5コンテンツC65も受信されている場合、表示処理部213は記憶部28から第5コンテンツC65を読み出し、第1コンテンツC61、第5コンテンツC65及び第3コンテンツC63を表示する。また、限定でなく例として、ステップS31において第5コンテンツC65が受信されていない場合、コンテンツ受信部212を介して第5コンテンツC65をサーバ10から受信し、表示処理部213は第1コンテンツC61、第5コンテンツC65及び第3コンテンツC63を表示する。この際、表示処理部213は第4コンテンツC64を表示しない。
【0195】
図18は、本変形例に係る各装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。左側にコンテンツ閲覧者の端末20の制御部21が実行する処理、右側にサーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。この処理は、コンテンツ閲覧者が所定年齢以上であるか否かをサーバ10側で判定する処理の一例である。
なお、図17に示したコンテンツ閲覧者の端末20で実行される処理と実質的に同一のステップについては同一の符号を付している。
【0196】
ステップT7の後、サーバ10の制御部11は、コンテンツ閲覧者が所定年齢以上であるか否かを判定する(ステップT26)。コンテンツ閲覧者が所定年齢以上である場合(ステップT26:YES)、サーバ10の制御部11は、第1種課金コンテンツ表示許可処理を実行する(ステップT38)。具体的には、限定ではなく例として図16の例において、第1種課金コンテンツとして第4コンテンツC64の表示を許可するための処理を実行する。そして、サーバ10の制御部11は、処理を終了する。
【0197】
一方、コンテンツ閲覧者が所定年齢未満である場合(ステップT26:NO)、サーバ10の制御部11は、第2種課金コンテンツ表示許可処理を実行する(ステップT39)。具体的には、限定ではなく例として図16の例において、第2種課金コンテンツとして第5コンテンツC65の表示を許可するための処理を実行する。そして、サーバ10の制御部11は、処理を終了する。
【0198】
ステップS4の後、コンテンツ閲覧者の端末20の制御部21は、通信I/F22を介してサーバ10から受信した情報に基づいて、表示する課金コンテンツの種類を判定する(ステップS30)。
【0199】
表示する課金コンテンツの種類が第1種課金コンテンツである場合(ステップS30:第1種)、コンテンツ閲覧者の端末20の制御部21は、第1種課金コンテンツ表示処理を実行する(ステップS36)。具体的には、限定ではなく例として図16の例において、第2コンテンツC62に代えて、第1種課金コンテンツとして第4コンテンツC64を表示部24に表示させる。そして、コンテンツ閲覧者の端末20の制御部21は、処理を終了する。
【0200】
一方、表示する課金コンテンツの種類が第2種課金コンテンツである場合(ステップS30:第2種)、コンテンツ閲覧者の端末20の制御部21は、第2種課金コンテンツ表示処理を実行する(ステップS37)。具体的には、限定ではなく例として図16の例において、第2コンテンツC62に代えて、第2種課金コンテンツとして第5コンテンツC65を表示部24に表示させる。そして、コンテンツ閲覧者の端末20の制御部21は、処理を終了する。
【0201】
限定でなく例として、所定年齢未満の閲覧者に暴力的なシーンを閲覧させるべきでない場合に、閲覧者の操作ミス等によって閲覧させるべきでないコンテンツが表示されてしまうのを防止できる。
【0202】
本変形例によれば、限定でなく例として、閲覧者が所定年齢以上か所定年齢未満かに応じたコンテンツを課金処理後に表示する。そのため、閲覧者にあった適切なコンテンツを表示させることができる。
【0203】
<第4実施例>
第4実施例は、限定でなく例として、コンテンツが複数の課金領域を含む態様である。コンテンツには、1つのみの課金領域が設定されてもよいが、図19に例示するように、複数の課金領域が設定されてもよい。後者の場合、課金額は全課金領域に共通していてもよいし、課金領域ごとに異なっていてもよい。また、課金額は固定額でもよいし、以下に述べるように所定の条件を満たした場合にディスカウントされてもよい。
【0204】
図19は、第4実施例に係る端末20の表示処理部213によって表示部24に表示されるコンテンツの一例を模式的に例示する図である。
【0205】
課金処理が行われる前は、限定でなく例として図19(a)に示すようにコンテンツ(小説A)が表示部24に表示される。表示されるコンテンツは、第1コンテンツC71~C74を含む。
【0206】
限定でなく例として、第1コンテンツC71は、「Aさんはお店に出かけました。」といったテキストを含む。第1コンテンツC71は課金領域が設定されていない。
【0207】
限定でなく例として、第2コンテンツC72が第1コンテンツC71の下方に配置される。第2コンテンツC72は課金領域(以下、「課金領域1」と称する。)が設定され、課金額は予め定められている(限定でなく例として、100円とする)。
【0208】
限定でなく例として、第3コンテンツC73が第2コンテンツC72の下方に配置される。第3コンテンツC73は課金領域(以下、「課金領域2」と称する。)が設定され、課金額は予め定められている(限定でなく例として、100円とする)。
【0209】
限定でなく例として、第4コンテンツC74は第3コンテンツC73の下方に配置され、「その後、Aさんは帰宅しました。」といったテキストを含む。第4コンテンツC74には課金領域が設定されていない。
【0210】
図19(a)は2つの課金領域1及び課金領域2を含む。そして、閲覧者は、課金領域1→課金領域2の順(すなわち、小説Aの流れに沿った順)に課金処理を行うこともできるし、課金領域2→課金領域1の順(すなわち、小説Aの流れに沿っていない順)に課金処理を行うこともできる。まずは、閲覧者が課金領域1→課金領域2の順に課金処理を行う場合について説明する。
【0211】
図19(a)に示す状態において、第2コンテンツC72に設定された課金領域1に対する課金処理が行われると、限定でなく例として図19(b1)に示すようにコンテンツが表示される。表示されるコンテンツは、第1コンテンツC71、第5コンテンツC75、第3コンテンツC73及び第4コンテンツC74を含む。すなわち、図19(a)における第2コンテンツC72が表示されていた位置に、第5コンテンツC75が新たに表示される。限定でなく例として、第5コンテンツC75は「お店で財布を購入しました。」といったテキストを含む。
【0212】
ここで、第5コンテンツC75を表示させるために、第2コンテンツC72に設定された課金領域1に対して必要となる課金額は、予め定められた額(100円)である。
【0213】
図19(b1)に示す状態において、第3コンテンツC73に設定された課金領域2に対する課金処理が行われると、限定でなく例として図19(c)に示すようにコンテンツが表示される。表示されるコンテンツは、第1コンテンツC71、第5コンテンツC75、第6コンテンツC76及び第4コンテンツC74を含む。すなわち、図19(b1)における第3コンテンツC73が表示されていた位置に、第6コンテンツC76が新たに表示される。限定でなく例として、第6コンテンツC76は「そして、財布にお金を入れました。」といったテキストを含む。
【0214】
ここで、閲覧者(閲覧者の端末20)は、まず課金領域1に対して課金処理を行い、次いで課金領域2に対して課金処理を行っている。つまり、コンテンツにおける上方に配置された課金領域1から下方に配置された課金領域2の順に課金処理を行っている。言い換えると、図19(d)で表示されるコンテンツ(小説A)の流れに沿った表示順に、課金処理を行っている。この場合、第6コンテンツC76を表示させるために、第3コンテンツC73に設定された課金領域2に対して必要となる課金額は、予め定められた額より小さい額(限定でなく例として、80円)にディスカウントされる。
【0215】
次に、閲覧者が課金領域2→課金領域1の順に課金処理を行う場合について説明する。
【0216】
図19(a)に示す状態において、第3コンテンツC73に設定された課金領域2に対する課金処理が行われると、限定でなく例として図19(b2)に示すようにコンテンツが表示される。表示されるコンテンツは、第1コンテンツC71、第2コンテンツC72、第6コンテンツC76及び第4コンテンツC74を含む。すなわち、図19(a)における第3コンテンツC73が表示されていた位置に、第6コンテンツC76が新たに表示される。
【0217】
ここで、第6コンテンツC76を表示させるために、第3コンテンツC73に設定された課金領域1に対して必要となる課金額は、予め定められた額(100円)である。
【0218】
図19(b2)に示す状態において、第2コンテンツC72に設定された課金領域1に対する課金処理が行われると、限定でなく例として図19(c)に示すようにコンテンツが表示される。表示されるコンテンツは、第1コンテンツC71、第5コンテンツC75、第6コンテンツC76及び第4コンテンツC74を含む。すなわち、図19(b2)における第2コンテンツC72が表示されていた位置に、第5コンテンツC75が新たに表示される。
【0219】
ここで、閲覧者は、まず課金領域2に対して課金処理を行い、次いで課金領域1に対して課金処理を行っている。つまり、コンテンツにおける下方に配置された課金領域2から上方に配置された課金領域1の順に課金処理を行っている。言い換えると、図19(d)で表示されるコンテンツ(小説A)の流れに沿わずに、課金処理を行っている。この場合、第5コンテンツC75を表示させるために、第2コンテンツC72に設定された課金領域1に対して必要となる課金額は、予め定められた額(100円)であり、ディスカウントされない。
【0220】
このように、課金領域1→課金領域2の表示順(すなわち、コンテンツ(小説A)が表示部24に表示される順、コンテンツの流れに沿った順)に課金処理を行う場合、そうでない場合に比べて、合計課金額が小さくなるようにすることができる。
【0221】
図20は、第4実施例に係る端末20の処理動作の一例を示すフローチャートである。
ここでは、コンテンツ閲覧者の端末20で実行される処理の一例を、限定ではなく例として図19に示した例を参照しながら説明する。
【0222】
端末20のコンテンツ受信部212は、通信I/F22を介して、サーバ10からコンテンツを受信する(ステップS41)。受信するコンテンツは、第1コンテンツC71~第4コンテンツC74を含む。また、受信するコンテンツは、さらに第5コンテンツC75を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。加えて、受信するコンテンツは、さらに第6コンテンツC76を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。受信したコンテンツは記憶部28に記憶される。
【0223】
課金処理がなされる前は、表示処理部213は記憶部28から第1コンテンツC71~第4コンテンツC74を読み出し、図19(a)に示すように、第1コンテンツC71~第4コンテンツC74を表示部24に表示する(ステップS42)。上述したように、第1コンテンツC71及び第4コンテンツC74は課金領域が設定されておらず、第2コンテンツC72及び第3コンテンツC73には課金領域1,2がそれぞれ設定されている。
【0224】
入出力部23を介して、第2コンテンツC72に設定された課金領域1に対する課金処理を行うための入力が閲覧者からあった場合(ステップS43:Yes)、その入力に基づいて課金処理部214は第2コンテンツC72に設定された課金領域1に対する課金処理を実行する(ステップS44)。限定でなく例として入出力部23はタッチパネルであり、課金処理を行うための入力とは、閲覧者による第2コンテンツC72が表示された位置のタップである。ここでの課金額は予め定められた額である。
【0225】
第3コンテンツC73に設定された課金領域2に対して既に課金処理がされている場合(ステップS45:Yes)、表示処理部213は、図19(c)に示すように、第1コンテンツC71、第5コンテンツC75、第6コンテンツC76及び第4コンテンツC74を表示部24に表示する(ステップS410)。限定でなく例として、ステップS41において第5コンテンツC75も受信されている場合、表示処理部213は記憶部28から第5コンテンツC75を読み出し、表示されていた第2コンテンツC72に代えて、第5コンテンツC75を表示する。また、限定でなく例として、ステップS41において第5コンテンツC75が受信されていない場合、コンテンツ受信部212を介して第5コンテンツC75をサーバ10から受信し、表示処理部213は、ステップS42で表示されていた第2コンテンツC72に代えて、受信した第5コンテンツC75を表示する。
【0226】
一方、第3コンテンツC73に設定された課金領域2に対して課金処理がされていない場合(ステップS45:No)、表示処理部213は、図19(b1)に示すように、第1コンテンツC71、第5コンテンツC75、第3コンテンツC73及び第4コンテンツC74を表示部24に表示する(ステップS46)。限定でなく例として、ステップS41において第5コンテンツC75も受信されている場合、表示処理部213は記憶部28から第5コンテンツC75を読み出し、ステップS42で表示されていた第2コンテンツC72に代えて、第5コンテンツC75を表示する。また、限定でなく例として、ステップS41において第5コンテンツC75が受信されていない場合、コンテンツ受信部212を介して第5コンテンツC75をサーバ10から受信し、表示処理部213は、ステップS42で表示されていた第2コンテンツC72に代えて、受信した第5コンテンツC75を表示する。その後、端末20は第3コンテンツC73に設定された課金領域2に対する課金処理を行ための閲覧者からの入力を待つ。
【0227】
入出力部23を介して、第3コンテンツC73に設定された課金領域2に対する課金処理を行うための入力が閲覧者からあった場合(ステップS47:Yes)、その入力に基づいて課金処理部214は以下のように課金処理を実行する。限定でなく例として入出力部23はタッチパネルであり、課金処理を行うための入力とは、閲覧者による第3コンテンツC73が表示された位置のタップである。
【0228】
課金領域2に対する課金処理に先立って、第2コンテンツC72に設定された課金領域1に対する課金処理が既になされている場合(ステップS48:Yes)、課金処理部214は、課金額をディスカウントして、第3コンテンツC73に設定された課金領域2に対する課金処理を実行する(ステップS49)。そして、表示処理部213は、図19(c)に示すように、第1コンテンツC71、第5コンテンツC75、第6コンテンツC76及び第4コンテンツC74を表示部24に表示する(ステップS410)。限定でなく例として、ステップS41において第5コンテンツC75も受信されている場合、表示処理部213は記憶部28から第5コンテンツC75を読み出し、表示されていた第2コンテンツC72に代えて、第5コンテンツC75を表示する。また、限定でなく例として、ステップS41において第5コンテンツC75が受信されていない場合、コンテンツ受信部212を介して第5コンテンツC75をサーバ10から受信し、表示処理部213は、ステップS42で表示されていた第2コンテンツC72に代えて、受信した第5コンテンツC75を表示する。
【0229】
一方、課金領域2に対する課金処理に先立って、第2コンテンツC72に設定された課金領域1に対する課金処理がなされていない場合(ステップS48:No)課金処理部214は、課金額をディスカウントすることなく、第3コンテンツC73に設定された課金領域2に対する課金処理を実行する(ステップS411)。そして、表示処理部213は、図14(b2)に示すように、第1コンテンツC71、第2コンテンツC72、第6コンテンツC76及び第4コンテンツC74を表示部24に表示する(ステップS412)。限定でなく例として、ステップS41において第6コンテンツC76も受信されている場合、表示処理部213は記憶部28から第6コンテンツC76を読み出し、表示されていた第3コンテンツC73に代えて、第6コンテンツC76を表示する。また、限定でなく例として、ステップS41において第6コンテンツC76が受信されていない場合、コンテンツ受信部212を介して第6コンテンツC76をサーバ10から受信し、表示処理部213は、表示されていた第3コンテンツC73に代えて、受信した第6コンテンツC76を表示する。その後、端末20は第2コンテンツC72に設定された課金領域1に対する課金処理を行ための閲覧者からの入力を待つ。
【0230】
以上述べた第4実施例では、限定でなく例として、コンテンツが、課金領域として少なくとも2以上の課金領域を含むため、課金領域のそれぞれを小さく小分けにすることができる。したがって、1回の課金処理によって表示部24に表示される内容の変化も小さくなり、端末20の処理負荷を軽減できる。
【0231】
また、第4実施例では、限定でなく例として、コンテンツが表示される順に課金処理を行った場合の課金額は、コンテンツが表示される順に課金処理を行わなかった場合より課金額が小さい。したがって、コンテンツの流れに沿って課金処理を行うことが促される。そのため、閲覧者は、コンテンツの流れに沿ってコンテンツを閲覧することとなり、コンテンツを短時間で理解できるようになるから、端末20の電力消費を抑えられる。
【0232】
<第4変形例(1)>
本変形例は、限定でなく例として、設定された時間内に課金処理を行う場合に課金額がディスカウントされるものである。表示部24に表示されるコンテンツは図19に示すものと同様である。以下、第4実施例との違いを中心に説明する。
【0233】
図21は、第4変形例(1)に係る端末20の処理動作の一例を示すフローチャートである。ここでは、コンテンツ閲覧者の端末20で実行される処理の一例を、限定ではなく例として図19に示した例を参照しながら説明する。
【0234】
端末20のコンテンツ受信部212は、通信I/F22を介して、サーバ10からコンテンツを受信する(ステップS51)。課金処理がなされる前は、表示処理部213は、図19(a)に示すように、第1コンテンツC71~第4コンテンツC74を表示部24に表示する(ステップS52)。上述したように、第1コンテンツC71及び第4コンテンツC74は課金領域が設定されておらず、第2コンテンツC2及び第3コンテンツC3には課金領域1,2がそれぞれ設定されている。
【0235】
入出力部23を介して、1回目の課金処理を行うための入力が閲覧者からあった場合(ステップS53:Yes)、その入力に基づいて課金処理部214は課金処理を実行する(ステップS54)。ここで、1回目の課金処理は、第2コンテンツC72に設定された課金領域1に対する課金処理でもよいし、第3コンテンツC73に設定された課金領域2に対する課金処理でもよい。ここでの課金額は予め定められた額である。
【0236】
1回目の課金処理が課金領域1に対するものである場合、表示処理部213は、図19(b1)に示すように、第1コンテンツC71、第5コンテンツC75、第3コンテンツC73及び第4コンテンツC74を表示部24に表示する。一方、1回目の課金処理が課金領域2に対するものである場合、表示処理部213は、図19(b2)に示すように、第1コンテンツC71、第2コンテンツC72、第6コンテンツC76及び第4コンテンツC74を表示部24に表示する(ステップS55)。
【0237】
入出力部23を介して、2回目の課金処理を行うための入力が閲覧者からあった場合(ステップS56:Yes)、その入力に基づいて課金処理部214は以下のように課金処理を実行する。なお、1回目の課金処理が第2コンテンツC72に設定された課金領域1に対する課金処理である場合、2回目の課金処理は第3コンテンツC73に設定された課金領域2に対する課金処理である。また、1回目の課金処理が第3コンテンツC73に設定された課金領域2に対する課金処理である場合、2回目の課金処理は第2コンテンツC72に設定された課金領域1に対する課金処理である。
【0238】
1回目の課金処理から設定された時間内(限定でなく例として、60分以内)に2回目の課金処理を行う場合(ステップS57:Yes)、課金処理部214は、課金額をディスカウントして、2回目の課金処理を実行する(ステップS58)。
【0239】
一方、1回目の課金処理から設定された時間を経過した後に2回目の課金処理を行う場合(ステップS57:No)、課金処理部214は、課金額をディスカウントすることなく、2回目の課金処理を実行する(ステップS59)。
【0240】
そして、表示処理部213は、図19(c)に示すように、第1コンテンツC71、第5コンテンツC75、第6コンテンツC76及び第4コンテンツC74を表示部24に表示する(ステップS510)。
【0241】
本変形例では、限定でなく例として、設定された時間内に課金処理を行った場合、設定された時間内に課金処理を行わなかった場合より課金額が小さい。そのため、閲覧者は短時間で課金処理を行うことが促される。よって、閲覧者は短時間でコンテンツを閲覧することとなり、端末20の電力消費を抑えられる。
【0242】
<第4変形例(2)>
第4実施例において、コンテンツの流れに沿って課金処理を行う場合であっても、そうでない場合と合計課金額が変わらないようにしてもよい。
【0243】
また、コンテンツの流れに沿わずに課金処理を行う場合にも、コンテンツの流れに沿って課金処理を行う場合と同様に、合計課金額が小さくなるようにしてもよい。つまり、コンテンツの流れに沿って課金処理を行う場合と、コンテンツの流れに沿わずに課金処理を行う場合とのいずれの場合にも、課金額がディスカウントされるようにすることもできる。
【0244】
この場合、限定ではなく例として、コンテンツの流れに沿って課金処理を行う場合の方が、コンテンツの流れに沿わずに課金処理を行う場合よりも合計課金額が小さくなるようにすることができる。つまり、コンテンツの流れに沿って課金処理を行う場合の方が、コンテンツの流れに沿わずに課金処理を行う場合よりもディスカウント率が高くなるようにすることができる。
【0245】
<第4変形例(3)>
図19の例では、課金領域1と課金領域2とが連続した位置に構成されている場合を例示したが、これに限定されない。課金領域1と課金領域2とが、他のコンテンツを介在して、離れた位置に構成されるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0246】
<第4変形例(4)>
課金額のディスカウントに関する情報を、端末20の表示部24に表示させるなどしてユーザに通知するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
限定ではなく図19の例において、課金領域1→課金領域2の順(コンテンツの流れに沿った順)に課金を行うと、課金額がディスカウントされることをユーザに通知することができる。
また、これとは逆に、限定ではなく図19の例において、課金領域2→課金領域1の順(コンテンツの流れに沿わない順)に課金を行うと、課金額がディスカウントされないことをユーザに通知するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0247】
<第5実施例>
第5実施例は、限定でなく例として、スクロールバーを用いてコンテンツの全体を表示する態様である。
【0248】
図22は、第5実施例に係る端末20の表示処理部213によって表示部24に表示されるコンテンツの一例を模式的に示す図である。
【0249】
図22(a)に示すように、コンテンツ(小説)が長い場合、コンテンツの全体を表示部24に表示することができず、一部のみが表示される。限定でなく例として、図22(a)では、コンテンツのうち、課金領域が設定されていない第1コンテンツC81と、課金領域1が設定された第2コンテンツC82と、課金領域が設定されていない第3コンテンツC83と、課金領域2が設定された第4コンテンツC84とを含む部分が表示されている。ただし、表示部24には表示されないが、コンテンツはこれら第1~第4コンテンツC81~C84以外の部分も含んでいる。なお、この段階では、課金領域1,2のいずれにも、課金処理が行われていないものとする。
【0250】
このように、コンテンツの一部のみしか表示できない場合、表示処理部213は、限定でなく例として、コンテンツをスクロールさせるためのスクロールバー40を表示部24の右端に表示させる。そして、閲覧者がスクロールバー40を下方に移動させることで、スクロールバー40の移動と連動して、コンテンツにおける表示部24に表示される部分が移動する。
【0251】
そして、図22(b)に示すように、スクロールバー40を最下部まで移動させると、コンテンツにおける最後を含む部分である第5コンテンツC85が表示部24に表示される。なお、図22(a)に現れていた第1コンテンツC81~第4コンテンツC84はスクロールされて非表示となっている。
【0252】
ここで、表示処理部213は、コンテンツにおける最後の部分である第5コンテンツC85に加え、第5コンテンツC85より後(下方)に、課金領域1,2対してそれぞれ課金処理を行うための画像であって、端末20のユーザが操作可能な画像(操作用画像)を表示部24に表示する。ここでは、操作用画像の一例として、アイコン41,42を表示部24に表示する場合を例示する。
【0253】
アイコン41は、課金領域1が設定された第2コンテンツC82に関する情報の一例であり、アイコン42は、課金領域2が設定された第4コンテンツC84に関する情報の一例である。
また、初期状態では、課金領域1,2のいずれにも課金処理が行われていない。そのため、限定ではなく例として、未課金の状態であることを示す情報を、各アイコン41,42に対応付けて表示してもよいし、しなくてもよい。ここでは、未課金の状態であることを示す情報の一例として、カギ(鍵)マーク43,44が各アイコン41,42に対応付けて表示する場合を例示する。
【0254】
ここで、閲覧者が課金領域1に対して課金を行うための入力(限定でなく例として、アイコン41のタップ)を行ったとすると、課金処理部214が課金処理を行うとともに、表示処理部213はコンテンツにおける課金領域1を含んでいた部分を表示部24に表示する(図22(c))。課金処理が行われたため、図22(a)における第2コンテンツC82に代えて、別の第6コンテンツC86が表示される。限定でなく例として、第6コンテンツC86は「お店で財布を購入しました」といったテキストを含む。
【0255】
この第6コンテンツC86が表示される位置は、課金処理前は別の第2コンテンツC82が表示されていた位置である。このことが分かるよう、第6コンテンツC86の表示態様を変えてもよいし、変えなくてもよい。表示態様を変えるとは、限定でなく例として、課金領域が当初から設定されていない第1コンテンツC81や第3コンテンツC83と異なり、第6コンテンツC86を枠付きで表示することである。
【0256】
その後、再度スクロールバー40を最下部まで移動させると、図22(d)に示すように、未課金であることを示す情報の一例であるカギマーク44は、課金領域2に対して課金を行うためのアイコン42に対応付けて表示されるが、課金領域1に対しては表示されない。この状態で、アイコン41に対する閲覧者の入力(限定でなく例として、アイコン41のタップ)があると、コンテンツにおける課金領域1を含んでいた部分が表示部24に表示されてもよいし(図22(c))、されなくてもよい。
【0257】
図23は、第5実施例に係る端末20の処理動作の一例を示すフローチャートである。
ここでは、コンテンツ閲覧者の端末20で実行される処理の一例を、限定ではなく例として図22に示した例を参照しながら説明する。
初めに図22(a)に示すように、コンテンツの一部が表示されているものとする。
【0258】
閲覧者からスクロールバー40を移動させる操作の入力があった場合(ステップS61:Yes)、表示処理部213は、スクロールバー40の移動と連動して、表示部24に表示されるコンテンツをスクロールする(ステップS62)。
【0259】
そして、表示部24に表示されるコンテンツがその最下部まで達した場合(ステップS63:Yes)、図22(b)に示すように、表示処理部213は課金処理を行うためのアイコン41,42を表示させる(ステップS64)。
【0260】
ここで、閲覧者からアイコン41に対する入力があったとする(ステップS65:Yes)。第2コンテンツC82に設定された課金領域1に対して既に課金処理がなされている場合(ステップS66:Yes)、表示処理部213は、図22(c)に示すように、コンテンツ全体における第2コンテンツC82が含まれていた位置(すなわち、第6コンテンツC86を含む位置)を表示部24に表示する(ステップS68)。第2コンテンツC82に設定された課金領域1に対して課金処理がなされていない場合(ステップS66:No)、課金処理部214が課金領域1に対する課金処理を行い(ステップS67)、表示処理部213は、図22(c)に示すように、コンテンツ全体における第2コンテンツC82が含まれていた位置(すなわち、第6コンテンツC86を含む位置)を表示部24に表示する(ステップS68)。
【0261】
また、閲覧者からアイコン42に対する入力があったとする(ステップS69:Yes)。第4コンテンツC84に設定された課金領域2に対して既に課金処理がなされている場合(ステップS610:Yes)、表示処理部213は、コンテンツ全体における第4コンテンツC84が含まれていた位置を表示部24に表示する(ステップS612)。第4コンテンツC84に設定された課金領域2に対して課金処理がなされていない場合(ステップS610:No)、課金処理部214が課金領域2に対する課金処理を行い(ステップS611)、表示処理部213は、コンテンツ全体における第4コンテンツC84が含まれていた位置を表示部24に表示する(ステップS612)。
【0262】
以上述べた第5実施例では、限定でなく例として、コンテンツをスクロールさせるためのスクロールバー40を表示部24に表示させるため、閲覧者は簡易な操作でコンテンツをスクロールさせることができる。よって、閲覧者は短時間でコンテンツの全体を閲覧できることとなり、端末20の電力消費を抑えられる。
【0263】
<第5変形例(1)>
本変形例は、限定でなく例として、スクロールバー40が課金領域の情報を含む態様である。
【0264】
図24は、第5変形例(1)に係る端末20の表示処理部213によって表示部24に表示されるコンテンツの一例を模式的に示す図であり、図22(b)と対応している。本変形例では、限定でなく例として、図24に示すように課金領域1の情報45及び課金領域2の情報46をスクロールバー40中に表示する。この情報45,46は、当初からスクロールバー40に含まれていてもよいし、コンテンツの最後を含む部分が表示部24に表示された時点で表示されてもよいし、そうでなくてもよい。
【0265】
図24において、情報45は図22(a)における課金領域1が設定された第2コンテンツC82を示し、情報46は課金領域2が設定された第4コンテンツC84を示す。スクロールバー40における情報45,46の表示位置は、コンテンツ全体における課金領域1,2の各位置に対応する。
【0266】
そして、情報45に対する閲覧者の入力(限定でなく例として、情報45のタップ)に基づいて、表示処理部213はコンテンツ全体における第2コンテンツC82が含まれていた位置を表示部24に表示する。このとき、課金領域1に対して課金処理がなされていなければ第2コンテンツC82が表示され、課金領域1に対して課金処理済であれば第6コンテンツC86が表示される。
【0267】
また、情報46に対する閲覧者の入力(限定でなく例として、情報46のタップ)に基づいて、表示処理部213は、コンテンツ全体における第4コンテンツC84が含まれていた位置を表示部24に表示する。このとき、課金領域2に対して課金処理がなされていなければ第4コンテンツC84が表示され、課金領域2に対して課金処理済であれば第4コンテンツC84に代わる別のコンテンツが表示される。
【0268】
本変形例では、限定でなく例として、課金領域1,2の情報45,46を含むスクロールバー40を表示する。そして、スクロールバー40に含まれる課金領域1の情報45に対する閲覧者の入力により、その課金領域1が設定された第2コンテンツC82(あるいは、課金処理済であれば第6コンテンツC86)が表示される。そのため、閲覧者は簡易な操作でコンテンツ全体における所望の部分を表示させることができる。よって、閲覧者は短時間でコンテンツを閲覧できることとなり、端末20の電力消費を抑えられる。
【0269】
<第5変形例(2)>
第5実施例では、端末20のユーザによりアイコン41が操作されると、制御部21が、課金処理を実行した後、コンテンツ全体における第6コンテンツC86(課金後)が含まれる位置を表示部24に表示させることとしたが、これに限定されない。
【0270】
限定ではなく例として、端末20のユーザによりアイコン41が操作されると、制御部21は、コンテンツ全体における第2コンテンツC82(課金領域1)が含まれる位置を表示部24に表示させる。そして、その後、端末20のユーザにより第2コンテンツC82(課金領域1)が操作された場合に、制御部21が課金処理を実行して、第6コンテンツC86(課金後)を表示させるようにしてもよい。
これは、アイコン42が操作された場合についても同様である。
【0271】
<第5変形例(3)>
第5実施例では、スクロールバーを表示させることとしたが、スクロールバーの表示は必ずしも必須ではない。
限定ではなく例として、スクロールバーは表示させず、表示画面上の任意の位置を端末20のユーザがタッチした後、上下方向にスワイプ操作を行うことで、コンテンツ全体における任意の位置の情報が表示されるようにしてもよい。
つまり、各種のコンテンツやアイコン41,42等の表示と、スクロールバーの表示とを必ずしも一緒に行わなければならないわけではなく、スクロールバーの表示は省略してもよい。
【0272】
<第6実施例>
第6実施例は、限定でなく例として、メニューアイコンを表示する態様である。
【0273】
図25は、端末20の表示処理部213によって表示部24に表示される画面の例を模式的に示す図である。図25(a)に示すように、表示処理部213は、第1コンテンツC91~第3コンテンツC93を含むコンテンツ(小説A)に加え、限定でなく例として、メニューアイコン47を表示部24の所定位置(この例では右上)に表示する。メニューアイコン47に対する閲覧者の入力(限定でなく例として、メニューアイコン47のタップ)に基づいて、表示処理部213は、図25(b)に示すようなメニュー画面を表示部24に表示する。
【0274】
限定でなく例として、メニュー画面は、章や巻といったコンテンツの構成を示す情報と、コンテンツにおける課金領域の位置を示す情報と、各課金領域に課金処理が行われたか否かを示す情報と、全ての課金領域に課金するための全課金アイコン48とを含む。この例では、メニュー画面の表示内容により、コンテンツにおける第1章に2つの課金領域1,2があり、第3章に1つの課金領域1があることが分かる。
なお、各課金領域が課金済であるか否かを示す情報が表示されてもよいし、されなくてもよい。
【0275】
また、このメニュー画面から課金処理を行えるようにしてもよいし、行えないようにしてもよい。
限定ではなく例として、メニュー画面において、未課金の状態の課金領域の項目に対する入力(限定ではなく例としてタップ)を受付可能とする。図25(b)のメニュー画面の例では、第1章の課金領域1は未課金の状態であるため、この課金領域1の項目に対する入力を受付可能とする。そして、この課金領域1の項目に対する閲覧者の入力に基づいて、課金処理部214が課金処理を行うとともに、表示処理部213がコンテンツにおける課金領域1を含んでいた部分を表示部24に表示するようにすることができる。
【0276】
また、限定でなく例として、図25(b)に示すように、メニュー画面の所定位置(限定ではなく例として下部)に、未課金の状態の全ての課金領域への課金処理(以下、「全課金処理」と称する。)を端末20に実行させるための全課金アイコン48を表示させる。そして、全課金アイコン48に対する閲覧者の入力に基づいて、課金処理部214が未課金の状態の全ての課金領域に対する課金処理を行うようにすることもできる。
【0277】
なお、この場合、課金領域のそれぞれに対して個別に課金処理を行う場合と比べて、全課金処理を行う場合の方が、合計課金額が小さくなるようにしてもよいし、しなくてもよい。具体的には、限定ではなく例として、全課金処理を行う場合の合計課金額が、課金領域のそれぞれに対して個別に課金処理を行う場合の合計課金額から所定割合(限定ではなく例として20%)をディスカウントした金額となるようにすることができる。
【0278】
以上述べた第6実施例によれば、限定でなく例として、全ての課金領域に課金するための全課金アイコン48をメニュー画面に表示する。そして、2以上の課金領域に対してそれぞれ別々に課金処理を行った場合より、2以上の課金領域に対して一度に課金処理を行った場合の方が課金額が小さい。そのため、コンテンツが2以上の課金領域を含む場合に、そのすべてに対して一度に課金処理を行うことができ、かつ、一度に課金処理を行う際に課金額をディスカウントされる。そのため、閲覧者は2以上の課金領域に対して一度に課金処理を行うことが促される。したがって、短時間で全ての課金領域に対して課金処理を行うことができ、端末20の電力消費を抑えられる。
【0279】
<第7実施例>
第7実施例は、限定でなく例として、課金処理後に表示されるコンテンツの撮像を禁止する態様である。
【0280】
図26及び図27は、第7実施例に係る端末20の処理を説明する図である。図26(a)は図5(a)と対応しており、課金処理前において、課金領域が設定されていない第1コンテンツC11及び第3コンテンツC13と、課金領域が設定された第2コンテンツC12が表示部24に表示された状態を示している。
【0281】
図26(a)の状態、すなわち、課金処理前において、入出力部23を介して、表示部24に表示されている画面を撮像(「キャプチャ」あるいは「スクリーンショット」とも呼ばれる。)するための入力が閲覧者によってなされると、制御部21は、表示部24に表示されている画面を撮像する。撮像によって得られる画像は、図26(b)に示すように、第1コンテンツC11~第3コンテンツC13を含む。
【0282】
この場合、制御部21は、撮像によって得られた画像、すなわち、第1コンテンツC11~第3コンテンツC13を含む画像を記憶部28に記憶する。
【0283】
図27(a)は図5(b)と対応しており、課金処理後において、第1コンテンツC11、第4コンテンツC14及び第3コンテンツC13が表示部24に表示された状態を示している。
【0284】
図27(a)の状態、すなわち、第2コンテンツC12に設定された課金領域に対する課金処理後において、入出力部23を介して、表示部24に表示されている画面を撮像するための入力が閲覧者によってなされると、制御部21は、表示部24に表示されている画面を撮像する。撮像によって得られる画像は、図27(b)に示すように、第1コンテンツC11、第4コンテンツC14及び第3コンテンツC13を含む。すなわち、撮像によって得られる画像には、第2コンテンツC12に設定された課金領域に対する課金処理を行うことによって表示される第4コンテンツC14が含まれる。
【0285】
この場合、制御部21は、課金処理によって表示される第4コンテンツC14を、これとは異なる第5コンテンツC15に変更した画像(図27(c))、すなわち、第4コンテンツC14を含まない画像を記憶部28に記憶する。限定でなく例として、第5コンテンツC15はテキストを含まないマスクである。
【0286】
図28は、第7実施例に係る端末20の処理動作の一例を示すフローチャートである。ここでは、コンテンツ閲覧者の端末20で実行される処理の一例を、限定ではなく例として図27に示した例を参照しながら説明する。
【0287】
入出力部23を介して、表示部24に表示されている画面を撮像するための入力がなされると(ステップS71:Yes)、制御部21は、表示部24に表示されている画面を撮像する(ステップS72)。
【0288】
課金処理を行ったことによって表示される第4コンテンツC14が撮像によって得られた画像に含まれない場合、言い換えると、第2コンテンツC12に設定された課金領域に対する課金処理が行われていない場合(ステップS73:No)、制御部21は撮像された画像を記憶部28に記憶する(ステップS75)。
【0289】
課金処理を行ったことによって表示される第4コンテンツC14が撮像によって得られた画像に含まれる場合、言い換えると、第2コンテンツC12に設定された課金領域に対する課金処理が既に行われている場合(ステップS73:Yes)、制御部21は、第4コンテンツC14を別の第5コンテンツC15に変更し(ステップS74)、変更された画像を記憶部28に記憶する(ステップS75)。
【0290】
以上述べた第7実施例では、限定でなく例として、課金処理後に表示された第4コンテンツC14を含む画像(限定ではなく、第1画像の一例)を端末20によって撮像する場合、撮像された画像のうち、第4コンテンツC14が別のコンテンツに変更された画像(限定ではなく、第4コンテンツが第4コンテンツとは異なるコンテンツに変更された第2画像の一例)を記憶する。そのため、本来であれば課金処理を行わなければ閲覧できない第4コンテンツC14を含む画像が、課金処理を行っていない第三者に送信されて広まるのを抑えることができる。これにより、画像の送信が減って通信量を抑制できる。
【0291】
<第7変形例(1)>
第7変形例(1)は、限定でなく例として、変更後の第5コンテンツC15が、課金処理前に表示されていた第2コンテンツC12である態様である。
【0292】
図29は、第7変形例(1)に係る端末20の処理を説明する図である。図29(a)及び図29(b)は、それぞれ図5(a)及び図5(b)と対応している。すなわち、図29(a)に示す課金処理前において、課金領域が設定されていない第1コンテンツC11及び第3コンテンツC13と、課金領域が設定された第2コンテンツC12が表示部24に表示された状態を示している。また、図29(b)に示す課金処理後において、第1コンテンツC11、第4コンテンツC14及び第3コンテンツC13が表示部24に表示された状態を示している。
【0293】
図29(b)の状態において、入出力部23を介して、表示部24に表示されている画面を撮像するための入力がなされると、制御部21は表示部24に表示されている画面を撮像する。撮像によって得られる画像は図29(c)に示すように、第1コンテンツC11、第4コンテンツC14及び第3コンテンツC13を含む。すなわち、撮像によって得られる画像には、第2コンテンツC12に設定された課金領域に対する課金処理を行うことによって表示される第4コンテンツC14が含まれる。
【0294】
この場合、制御部21は、課金処理によって表示される第4コンテンツC14を、これとは異なる第2コンテンツC12に変更した画像(図29(d))、すなわち、第4コンテンツC14を含まない画像を記憶部28に記憶する。すなわち、課金処理によって表示される第4コンテンツC14が、課金処理前に表示されていた第2コンテンツC12に変更されて記憶される。
【0295】
第7変形例(1)では、限定でなく例として、課金処理後に表示された第4コンテンツC14を含む画像(限定ではなく、第1画像の一例)を端末20によって撮像する場合、撮像された画像のうち、第4コンテンツC14が、課金処理前に表示されていた第2コンテンツC12に変更された画像(限定ではなく、第4コンテンツが第3コンテンツに変更された第2画像の一例)を記憶する。そのため、本来であれば課金処理を行わなければ閲覧できない第4コンテンツC14を含む画像が、課金処理を行っていない第三者に送信されて広まるのを防止することができる。これにより、画像の送信が減って通信量を抑制できる。さらに、本変形例によれば、図29(a)に示す課金処理前の状態で撮像を行っても、図29(b)に示す課金処理後の状態で撮像を行っても、同じ画像が記憶部28に記憶される。そのため、閲覧者は、課金処理前と課金処理後の両方の画面に対して撮像を行うこと減り、端末20の処理負荷を抑えられる。
【0296】
<第7変形例(2)>
第7変形例(2)は、限定でなく例として、課金処理後に表示される第4コンテンツC14が表示されている場合には、撮像処理を禁止するものである。以下、第1変形例との違いを中心に説明する。
【0297】
図30は、第7実施例(2)に係る端末20の処理動作の一例を示すフローチャートである。
ここでは、コンテンツ閲覧者の端末20で実行される処理の一例を、限定ではなく例として図29に示した例を参照しながら説明する。
【0298】
入出力部23を介して、表示部24に表示されている画面を撮像するための入力がなされると(ステップS81:Yes)、制御部21は課金処理後に表示される第4コンテンツC14が表示されているか否か、言い換えると、第2コンテンツC12に設定された課金領域に対する課金処理が行われているか否かを判断する(ステップS82)。
【0299】
第4コンテンツC14が表示されていない場合、言い換えると、図29(a)に示す画面が表示されている場合(ステップS82:No)、制御部21は撮像を行う(ステップS83)。そして、制御部21は撮像によって得られた画像を記憶部28に記憶する(ステップS84)。
【0300】
一方、第4コンテンツC14が表示されている場合、言い換えると、図29(b)に示す画面が表示されている場合(ステップS82:Yes)、制御部21は撮像する処理を禁止する(ステップS85)。
【0301】
第7変形例(2)によれば、限定でなく例として、課金処理後に表示される第4コンテンツC14が表示されている場合には、撮像処理が禁止される。そのため、記憶部28に記憶される画像を減らすことができ、記憶部28の容量が小さくても済む。
【0302】
<第7変形例(3)>
端末20の表示部24に表示されている画面を撮像する機能(キャプチャ、スクリーンショット)の機能が、端末20のOS(オペレーティングシステム)の機能である場合、端末20のOSの種類によっては、撮像が行われると、撮像画像が自動的に保存されてしまい、その後に撮像画像を加工して上書き(更新)したり、撮像自体を禁止することが困難となる場合があり得る。
【0303】
そこで、限定ではなく例として、コンテンツ配信アプリケーションからOSに対する機能制限を行うなどして、アプリケーション側(サーバ10側)で撮像を禁止する処理を実行するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0304】
この他にも、デジタル著作権管理:DRM(Digital Rights Management)の機能を端末20のOSに実装しておく。また、アプリケーション側(サーバ10側)で、課金によって表示可能となるコンテンツ(限定ではなく例として図27の第4コンテンツC14)を含む所定範囲の領域をDRM保護領域として設定しておく。そして、端末20において課金処理が実行された後に撮像が行われた場合に、端末20側(OS側)で、DRM保護領域がマスクされた画像(限定ではなく例として図27の第5コンテンツC15)が記憶部28に記憶されるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0305】
<第8実施例>
第8実施例は、限定でなく例として、登場人物による対話形式でコンテンツを表示する態様である。
【0306】
対話方式のコンテンツの表示は、限定ではなく例として、インスタントメッセージングサービス(IMS:Instant Messaging Service)を含むメッセージングサービス(MS:Messaging Service)に関するアプリケーション(インスタントメッセージングアプリケーション、メッセージングアプリケーション)の一機能として、またはこれらのアプリケーションに関連するアプリケーションとして、前述したコンテンツ配信アプリケーションを構成することによって実現することができる。
【0307】
なお、メッセージングサービスに代えて、又はこれに加えて、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS:Social Networking Service)を適用してもよいし、適用しなくてもよい。
また、メッセージングサービスは、ソーシャルネットワーキングサービスの1つの形態(一形態)と考えることもできる。
このため、メッセージングサービスとソーシャルネットワーキングサービスとは区別してもよいし、区別しなくてもよい。
【0308】
また、本実施例では、対話形式の1つの吹き出しで表される単位を「メッセージ」と称し、複数のメッセージを含む一群の単位のことを「コンテンツ」と称して説明する。
【0309】
なお、上記のメッセージとコンテンツとの両方を含む概念を本開示における「コンテンツ」としてもよいし、上記のメッセージとコンテンツとのうちのいずれか一方を本開示における「コンテンツ」としてもよい。
【0310】
図31は、第8実施例に係る端末20の表示処理部213によって表示部24に表示されるコンテンツの一例を模式的に示す図である。限定でなく例として、図31では、表示部24の右端に表示されたアイコンIAで示される登場人物Aと、表示部24の左端に表示されたアイコンIBで示される登場人物Bとの対話形式で、コンテンツである小説Bが表示される。
【0311】
また、コンテンツを進めるための閲覧者による入力に応じて、表示処理部213はコンテンツを進める。限定でなく例として、入出力部23はタッチパネルであり、コンテンツを進めるための閲覧者による入力は、タッチパネルにおける任意の位置のタップ(タップ操作)であり、タップに応じて表示処理部213はメッセージ単位でコンテンツを進める。あるいは、限定でなく例として、入出力部23はタッチパネルであり、コンテンツを進めるための閲覧者による入力はタッチパネルにおける任意の位置のスクロールであり、スクロール量に応じて表示処理部213はコンテンツを進める。
【0312】
図31(a)は、コンテンツの先頭部分が表示されている状態を示している。図31(b)は、図31(a)が表示されている状態からコンテンツが進められた状態を示している。図31(c)は、図31(b)が表示されている状態からコンテンツが進められた状態を示している。
【0313】
限定でなく例として、コンテンツは第1コンテンツC91~第4コンテンツC94を含む。第1コンテンツC91、第3コンテンツC93及び第4コンテンツC94は課金領域を含まず、第1コンテンツC91と第3コンテンツC93との間に含まれる第2コンテンツC92は、課金領域が設定されている。まずは、第2コンテンツC92に設定された課金領域に対する課金処理が行われていない状態を説明する。
【0314】
図29(a)に示すように、限定でなく例として、第1コンテンツC91は複数のメッセージM11~M13を含む。メッセージM11は登場人物Aによる発話であり、「今日は何をしようか?」といったテキストである。メッセージM11が登場人物Aによる発話であることが分かるよう、メッセージM11の吹き出しはアイコンIAに関連付けて表示されている。メッセージM12,M13は登場人物Bによる発話であり、それぞれ「X店に行こう!」、「安売り中のはずだ」といったテキストである。メッセージM12,M13が登場人物Bによる発話であることが分かるよう、メッセージM12,M13の吹き出しはアイコンIBに関連付けて表示されている。第1コンテンツC91に課金領域は設定されていないため、閲覧者は課金なしでメッセージM11~M13を閲覧できる。
【0315】
図31(a)及び図31(b)に示すように、限定でなく例として、第1コンテンツC91に引き続く第2コンテンツC92は、複数のメッセージM21~M23を含む。この例では、第2コンテンツC92(メッセージM21~M23)が、課金領域が設定されたメッセージ(メッセージM22)を含む課金コンテンツである。そして、課金コンテンツであることを示すため、メッセージM13とメッセージM21との間が破線で仕切られ、破線の下に、「以下、課金コンテンツです」の文字が表示されている。
【0316】
なお、この例とは異なり、限定ではなく例として、課金コンテンツの仕切りを、メッセージM21とメッセージM22との間に設けて、上記と同様の表示を行うようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0317】
また、「以下、課金コンテンツです」の文字に限らず、限定ではなく例として、「以下、課金領域を含むコンテンツです」、「以下、課金領域が含まれます」、「以下、課金領域です」等の文字を表示させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0318】
メッセージM21は登場人物Aによる発話であり、「何を買うの?」といったテキストである。メッセージM22には課金領域が設定されており、登場人物Bによる発話であることは分かるが、発話内容は課金なしでは閲覧できない。メッセージM23は登場人物Aによる発話であり、「いいね。」といったテキストである。
【0319】
図31(b)及び図31(c)に示すように、限定でなく例として、第2コンテンツC92に引き続く第3コンテンツC93は、複数のメッセージM31等を含む(図31(b)にはメッセージM31のみを示している)。
【0320】
図31(c)に示すように、限定でなく例として、第3コンテンツC93に引き続く第4コンテンツC94は、複数のメッセージM41,M42を含む。
【0321】
メッセージM41は、第2コンテンツC92に関する情報を含むメッセージであり、この例では、登場人物Aによる発話であるメッセージM411と、これとは異なるメッセージM412とを含む。第2コンテンツC92のメッセージM22に設定された課金領域に課金処理が行われていない場合、メッセージM411は「X店で買った****はどう?」といったテキストを含む。すなわち、メッセージM411の一部は「****」としてマスクされる。また、限定でなく例として、メッセージM412は「課金領域へ」とのテキストを含み、課金領域であるメッセージM22に言及している。つまり、メッセージM22に対する課金処理が実行されると、「****」としてマスクされた部分の内容が明らかになることが示唆されている。
【0322】
第2コンテンツC92に関する情報であるメッセージM41に対する入力(限定でなく例として、入出力部23はタッチパネルであり、閲覧者によるメッセージM412のタップ)に基づいて、図31(b)に示すように表示処理部213は第2コンテンツC92を表示部24に表示する。ここで、表示処理部213はメッセージM22に対する課金処理を行うことを促す表示(限定でなく例として、ポップアップ)を行ってもよい。
【0323】
続いて、課金領域が設定された第2コンテンツC92に対する課金処理を説明する。
図32は、課金処理が行われた後に表示部24に表示される第5コンテンツC95の一例を模式的に例示する図である。図31(b)において、第2コンテンツC92におけるメッセージM22に対して課金処理を行うための入力(限定でなく例として、入出力部23はタッチパネルであり、閲覧者によるメッセージM412のタップ)が閲覧者によって行われると、課金処理部214は課金処理を行うとともに、限定でなく例として、図32に示すように表示処理部213は第5コンテンツC95を表示部24に表示する。
【0324】
図32では、図31(b)で表示されていた第2コンテンツC92に代えて、第5コンテンツC95が表示される。第5コンテンツC95は、第2コンテンツC92と同様のメッセージM21,M23と、新たなメッセージM24とを含む。メッセージM24は登場人物Bによる発話であり、「携帯電話だよ」といったテキストを含む。このように、課金処理を行うことで、登場人物Aによる「何を買うの?」とのメッセージM21に対する回答となる、登場人物Bによる「携帯電話だよ」とのメッセージM24を閲覧者が閲覧できるようになる。
【0325】
ここで、限定でなく例として、図32で表示されるメッセージM24の吹き出しの大きさは、図31(b)で表示されるメッセージM22の吹き出しの大きさと同じ面積とすることができる。このようにすることで、閲覧者は、課金処理を行う前に、課金処理を行うことで表示されるメッセージの分量を予測できる。
【0326】
図33は、課金処理が行われた後に表示部24に表示される第4コンテンツC94の一例を模式的に例示する図である。課金処理が行われる前である図31(c)では、メッセージM411として「X店で買った****はどう?」というマスクを含んでいる。これに対し、課金処理が行われた後である図33では、メッセージM411として「X店で買った携帯電話はどう?」として、新たに「携帯電話」という第5コンテンツC95におけるメッセージM24に関連するメッセージがメッセージM411中に現れており、メッセージM411は第5コンテンツC95に関連している。
【0327】
以上述べた第8実施例では、限定でなく例として、対話形式でコンテンツを表示する。そして、課金領域が設定された第2コンテンツC92に関する情報であるメッセージM41(限定ではなく、第3コンテンツに関する情報の一例)を表示部24に表示し、メッセージM41に対する閲覧者の入力(限定ではなく、第3コンテンツに関する情報に対する端末のユーザによる入力の一例)に基づいて、第2コンテンツC92を表示部24に表示する。このようにすることで、短時間で課金領域に戻ることができ、端末20の電力消費を抑えられる。
【0328】
また、限定でなく例として、メッセージM41は、第2コンテンツC92及び第3コンテンツC93よりも後に含まれる(限定ではなく、第3コンテンツに関する情報は、コンテンツのうち、第1コンテンツおよび第2コンテンツよりも後に含まれることの一例)。そのため、第2コンテンツC92とメッセージM41とが離れている場合でも短時間で課金領域に戻ることができ、端末20の電力消費を抑えられる。
【0329】
また、限定でなく例として、メッセージM411(限定ではなく、第3コンテンツに関する情報の一例)は、第5コンテンツC95に関連する「携帯電話」とのメッセージ(限定ではなく、第4コンテンツに関連するメッセージの一例。第4コンテンツに関する内容を含む第1メッセージの一例)と、「課金領域へ」とのメッセージ(限定ではなく、第4コンテンツに関連するメッセージの一例。第1メッセージとは異なる第2メッセージの一例)とを含む。そして、第2コンテンツC92に対する課金処理が行われていない場合は「携帯電話」とのメッセージは表示されずにマスクされるが(限定ではなく、第3コンテンツに対する課金処理が行われていない場合、第4コンテンツに関する内容が表示部に表示されないことの一例)、課金処理が行われている場合は「携帯電話」とのメッセージが表示される(限定ではなく、第3コンテンツに対する課金処理が行われている場合、第4コンテンツに関する内容が表示部に表示されることの一例)こととなる。そのため、課金処理を行った後はコンテンツを閲覧者が短時間で理解でき、端末20の電力消費を抑えられる。
【0330】
また、限定でなく例として、課金領域が設定された第2コンテンツC92(限定ではなく、第3コンテンツの一例)は、複数のメッセージM21~M23を含む(限定ではなく、第3コンテンツは、複数のメッセージを含むことの一例)。そのため、サーバ10及び端末20は複数のメッセージM21~M23をまとめて第2コンテンツC92として管理でき、サーバ10及び端末20の処理負荷を軽減できる。
【0331】
<第8変形例(1)>
第8実施例において、課金領域が設定されたメッセージと、課金領域が設定されていないメッセージとで表示態様を異ならせてもよい。
限定ではなく図31の例において、表示処理部213は、第2コンテンツC92において、課金領域が設定されたメッセージM22と、課金領域が設定されていないメッセージM21,M23とで表示態様を異ならせて表示部24に表示させるようにすることができる。具体的には、限定ではなく例として、図31(b)に示すように、メッセージM22の吹き出し内の色を、メッセージM21,M23の吹き出し内の色とは異なる色で表示させる。
【0332】
なお、表示態様を異ならせることは、メッセージの吹き出し内の色を異なる色で表示させることに限定されない。限定ではなく例として、メッセージM22の吹き出しの輪郭線の色や線種を、メッセージM21,M23の吹き出しの輪郭線の色や線種と異ならせてもよい。また、メッセージM22の吹き出し内のテキストの色を、メッセージM21,M23の吹き出し内のテキストの色と異ならせてもよい。
【0333】
また、課金領域が設定されたメッセージ(課金前)を含む複数のメッセージを有して構成されるコンテンツの領域と、課金領域が設定されていないメッセージを含む複数のメッセージを有して構成されるコンテンツの領域とで表示態様を異ならせてもよい。
限定ではなく図31の例において、表示処理部213は、第2コンテンツC92と、第1コンテンツC91や第3コンテンツC93とで表示態様を異ならせて表示部24に表示させるようにすることができる。
【0334】
本変形例によれば、限定でなく例として、課金領域が設定されたメッセージM22(限定ではなく、課金領域が設定された第3コンテンツの領域の一例)と、課金領域が設定されていない領域(限定ではなく、課金領域が設定されていない領域の一例)とで表示態様を異ならせる。
また、限定ではなく例として、課金領域が設定されたメッセージM22を含む第2コンテンツC92(限定ではなく、課金領域が設定された第3コンテンツの領域の一例)と、課金領域が設定されていないコンテンツ:第1コンテンツC91や第3コンテンツC93(限定ではなく、課金領域が設定されていない領域の一例)とで表示態様を異ならせる。
これにより、閲覧者はどこが課金領域であるかを迅速に把握でき、すぐに課金処理を行うことができるため、端末20の電力消費を抑えられる。
【0335】
<第8変形例(2)>
第8実施例において、課金領域が設定されたメッセージ(課金前)の面積を、課金処理後に表示されるメッセージの面積よりも小さくしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
具体的には、限定ではなく図31(b)におけるメッセージM22の吹き出しの大きさ/縦幅を、図32におけるメッセージM24の吹き出しの大きさ/縦幅よりも小さくしてもよい。
【0336】
また、これとは逆に、課金領域が設定されたメッセージ(課金前)の面積を、課金処理後に表示されるメッセージの面積よりも大きくしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0337】
また、課金領域が設定されたメッセージ(課金前)を含む複数のメッセージを有して構成されるコンテンツの領域の面積を、課金処理後に表示されるメッセージを含む複数のメッセージを有して構成されるコンテンツの領域の面積よりも小さくしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
具体的には、限定ではなく図31(b)におけるコンテンツC92の領域の面積を、図32におけるコンテンツC95の領域の面積よりも小さくしてもよい。
【0338】
また、これとは逆に、課金領域が設定されたメッセージ(課金前)を含む複数のメッセージを有して構成されるコンテンツの領域の面積を、課金処理後に表示されるメッセージを含む複数のメッセージを有して構成されるコンテンツの領域の面積よりも大きくしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0339】
なお、これらは、第8変形例(1)で説明した、課金領域が設定されたメッセージと、課金領域が設定されていないメッセージとで表示態様を異ならせる場合にも同様に適用できる。
【0340】
本変形例によれば、限定でなく例として、表示態様が異なるメッセージやコンテンツの領域は、課金処理後に表示されるメッセージやコンテンツより面積が小さい(限定ではなく、表示態様が異なる課金領域は、第4コンテンツの領域よりも面積が小さいことの一例)。これにより、課金処理前に表示されるメッセージやコンテンツの面積を小さくすることができ、端末20による表示制御に係る処理負荷を軽減できる。
【0341】
<第8変形例(3)>
図31の例では、課金領域が1つのメッセージM22に設定されている場合を例示したが、複数の課金領域が複数のメッセージに設定されてもよいし、されなくてもよい。
複数の課金領域が複数のメッセージに設定される場合、課金領域が設定されていないメッセージが表示部24に表示されている場合には、タッチパネルである入出力部23に対するタップに基づいてメッセージ単位でコンテンツを進め、課金領域が設定された複数のメッセージが表示部24に表示されている場合には、タッチパネルである入出力部23に対するスクロールに基づいてスクロールに対応した量だけコンテンツを進めてもよいし、そうでなくてもよい。
【0342】
また、スクロールでコンテンツを移動させる際、スクロールによってコンテンツにおける課金領域の端(上端あるいは下端)を超えて表示部24に表示されることとなる場合、バウンス表示(コンテンツにおける課金領域の端を超えた部分を短時間だけ表示させた後、課金領域の端が表示部24に表示される)を行ってもよいし、行わなくてもよい。
【0343】
さらに、課金領域が設定された複数のメッセージがある場合、2以上のメッセージに対して一度に課金処理を行えるようにしてもよいし、しなくてもよい。2以上のメッセージに対して一度に課金処理を行える場合、課金処理を行うメッセージの数に応じてディスカウントされてもよいし、されなくてもよい。
【0344】
なお、課金領域が設定されたメッセージがあまりにも短いなど、コンテンツが悪意ある課金領域を含む可能性がある場合、サーバ10はそのようなコンテンツを削除対象としてもよいし、しなくてもよい。
【0345】
<第9実施例>
第9実施例は、限定でなく例として、コンテンツの投稿者に対する評価を表示する態様である。
【0346】
(1)表示画面
図34は、端末20の表示処理部213によって表示部24に表示される評価画面の一例を模式的に示す図であり、コンテンツの投稿者に対する評価(レビュー情報)を含んでいる。限定でなく例として、この評価画面は課金領域からリンクが貼られており、課金領域に対する入力に基づいて表示される。
【0347】
評価画面は、コンテンツの投稿者名、評価者名、評価者の課金情報(限定でなく例として、課金数や課金額)、及び、評価者による評価コメントの一部又は全部を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。コンテンツの投稿者名及び評価者名は、ニックネームでもよいし、IDでもよいし、本名でもよいし、そうでなくてもよい。
【0348】
(2)処理
図35は、本実施例における各装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。左側にコンテンツ閲覧者の端末20の制御部21が実行する処理、右側にサーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
【0349】
図4のステップT8の後、サーバ10のコンテンツ評価部114が、レビュー情報集計処理(課金情報)を実行する(ステップT91)。具体的には、限定ではなく例として、図4のステップT5でコンテンツ閲覧者の端末20に送信したコンテンツ、またはその投稿者名を対象として、コンテンツ閲覧者のユーザ名(評価者名)と関連付けて課金情報を記憶部15に記憶・更新させる。より具体的には、課金情報として課金数を集計する場合は、課金数に「1」を加算して更新する。また、課金情報として課金額を集計する場合は、図4のステップT7の課金処理で決済した金額を、最新の課金額に加算して更新する。
【0350】
図4のステップS5の後、コンテンツ閲覧者の端末20の制御部21は、入出力部23を介して評価コメントを作成する要求がなされたか否かを判定し(ステップS91)、なされたと判定したならば(ステップS91:YES)、入力された評価コメントを通信I/F22を介してサーバ10に送信する(ステップS92)。
【0351】
ステップT91の後、サーバ10の制御部11は、評価コメントを受信したか否かを判定し(ステップT92)、受信したと判定したならば(ステップT92:YES)、レビュー情報集計処理(評価コメント)を実行する(ステップT93)。具体的には、限定ではなく例として、図4のステップT5でコンテンツ閲覧者の端末20に送信したコンテンツ、またはその投稿者名を対象として、コンテンツ閲覧者のユーザ名(評価者名)と関連付けて、受信した評価コメントを記憶部15に記憶・更新させる。
【0352】
ステップS92の後、コンテンツ閲覧者の端末20の制御部21は、入出力部23を介してレビュー情報を閲覧する要求がなされたか否かを判定し(ステップS93)、なされたと判定したならば(ステップS93:YES)、通信I/F22を介してレビュー情報閲覧要求をサーバ10に対して行う(ステップS94)。
【0353】
ステップT93の後、サーバ10の制御部11は、端末20からレビュー情報閲覧要求があったか否かを判定し(ステップT94)、あったと判定したならば(ステップT94:YES)、レビュー情報の閲覧を要求されたコンテンツ、またはその投稿者名と関連付けて記憶部15に記憶されたレビュー情報を選択する(ステップT95)。
【0354】
その後、サーバ10の制御部11は、選択したレビュー情報に含まれる複数の評価者の表示順を決定する(ステップT96)。
ここで、課金情報は、評価の信頼度の目安となる。限定ではなく例として、課金数または課金額が多い評価者であるほど、その投稿者のコンテンツにおける多くの部分を閲覧しているので、評価コメントの信頼度が高いと推定される。逆に、課金数等が少ない評価者は課金を要する部分をあまり閲覧していないので、信頼度が低い可能性がある。
そこで、評価者の表示順を、限定ではなく例として、課金情報に基づいて決定する。具体的には、限定ではなく例として、課金数が高い順、または課金額が高い順を、評価者の表示順として決定する。
【0355】
その後、サーバ10の制御部11は、ステップT95で選択したレビュー情報を、ステップT96で決定した評価者の表示順とともに、通信I/F14を介してコンテンツ閲覧者の端末20に送信する(ステップT97)。そして、サーバ10の制御部11は、処理を終了する。
【0356】
通信I/F22を介してサーバ10からレビュー情報等を受信すると、コンテンツ閲覧者の端末20の制御部21は、受信した評価者の表示順に従って、受信したレビュー情報を表示部24に表示させる(ステップS98)。そして、コンテンツ閲覧者の端末20の制御部21は、処理を終了する。
【0357】
なお、上記の処理とは異なり、対応するコンテンツのコンテンツ投稿者に対する評価者の課金数や課金額の順ではなく、本システムにおける評価者の課金数や課金額の総計、限定ではなく例として、全コンテンツに対する評価者の課金数や課金額の総計や、同種のコンテンツに対する評価者の課金数や課金額の総計等の順で評価者を表示するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0358】
また、上記の処理では、サーバ10側で評価者の表示順を決定したが、これを端末20側で決定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0359】
(3)効果
以上述べた第9実施例では、限定でなく例として、コンテンツの投稿者に対する閲覧者各々の評価を表示させる。そして、評価の表示順序を閲覧者各々のコンテンツに対する課金に基づいて決定する。そのため、信頼度が高い評価が上位に表示されることとなり、他の閲覧者は効率よく短時間でコンテンツの投稿者に対する評価を把握でき、端末20の電力消費を抑えられる。
【0360】
また、限定でなく例として、評価の表示順序を、端末20ではなくサーバ10によって決定することで、端末20の処理負荷を軽減できる。
【0361】
<第10実施例>
第10実施例は、限定でなく例として、複数のコンテンツに関する情報を表示するものである。
【0362】
図36は、端末20の表示処理部213によって表示部24に表示されるコンテンツ表示画面の一例を模式的に示す図である。図示のように、複数のコンテンツ(限定でなく例として、「小説A」、「小説B」及び「小説C」)の各々に関する情報が含まれる。コンテンツに関する情報は、コンテンツのタイトル、コンテンツに対して課金された額、コンテンツの概要、コンテンツの分量、及び、課金領域の数の一部又は全部を含んでもよいし、含まなくてもよい。
【0363】
また、複数のコンテンツの各々に関する情報が表示される順序は、そのコンテンツにされた課金処理(例として、課金額)に基づいて決定されてもよいし、評価に基づいて決定されてもよいし、コンテンツの分量に基づいて決定されてもよいし、課金領域の数に基づいて決定されてもよいし、他の情報に基づいて決定されてもよいし、新着順でもよいし、その他の順でもよい。
【0364】
また、複数のコンテンツの各々に関する情報が表示部24に表示される順序は、サーバ10側で決定するようにすることができる。
【0365】
以上述べた第10実施例では、限定でなく例として、複数のコンテンツの各々に関する情報を表示する。そして、コンテンツの各々に関する情報の表示順序をコンテンツの各々にされた課金処理に基づいて決定される。そのため、閲覧者は短時間で評価が高いコンテンツを把握できるため、端末20の電力消費を抑えられる。
【0366】
また、複数のコンテンツの各々に関する情報が表示部24に表示される順序を、端末20ではなくサーバ10によって決定することで、端末20の処理負荷を軽減できる。
【0367】
本開示の実施例を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。限定でなく例として、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、各実施例に示す構成を適宜組み合わせることとしてもよい。
【符号の説明】
【0368】
1 通信システム
10 サーバ
11 制御部
111 コンテンツ受信部
112 コンテンツ送信部
113 課金処理部
114 コンテンツ評価部
12 入出力部
13 ディスプレイ
14 通信I/F
15 記憶部
20,20A~20C 端末
21 制御部
211 コンテンツ作成部
212 コンテンツ受信部
213 表示処理部
214 課金処理部
22 通信I/F
23 入出力部
24 表示部
25 マイク
26 スピーカ
27 カメラ
28 記憶部
30 ネットワーク
40 スクロールバー
41,42,48 アイコン
43,44 カギマーク
45,46 情報
47 メニューアイコン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36