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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-09
(45)【発行日】2024-10-18
(54)【発明の名称】無線通信システム
(51)【国際特許分類】
   H01Q 3/04 20060101AFI20241010BHJP
   H04B 7/0413 20170101ALI20241010BHJP
   H01Q 3/08 20060101ALI20241010BHJP
【FI】
H01Q3/04
H04B7/0413 200
H01Q3/08
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021080038
(22)【出願日】2021-05-10
(65)【公開番号】P2022173953
(43)【公開日】2022-11-22
【審査請求日】2023-08-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001106
【氏名又は名称】弁理士法人キュリーズ
(72)【発明者】
【氏名】根橋 孝幸
(72)【発明者】
【氏名】高橋 真
【審査官】白井 亮
(56)【参考文献】
【文献】特開平04-252604(JP,A)
【文献】特開2018-164177(JP,A)
【文献】国際公開第2021/004643(WO,A1)
【文献】特表2022-549035(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q 3/04
H04B 7/0413
H01Q 3/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
レールと、
基地局のアンテナを含むアンテナ部と、
前記レールに沿って設けられる給電線と、
前記給電線を介して高周波信号を前記アンテナ部に出力する無線通信部と、を備え、
前記給電線には、複数のアンテナ接続点が設けられ、
前記アンテナ部は、前記レールに沿って移動可能に構成され、前記複数のアンテナ接続点のいずれかに接続される
無線通信システム。
【請求項2】
前記レールを含み、格子状に設けられた複数のレールをさらに備え、
前記アンテナ部は、各レールに沿って移動可能に構成される
請求項1に記載の無線通信システム。
【請求項3】
前記給電線を含み、前記複数のレールに対応して格子状に設けられた複数の給電線をさらに備え、
前記複数の給電線のそれぞれには、複数のアンテナ接続点が設けられる
請求項2に記載の無線通信システム。
【請求項4】
複数のスイッチ部をさらに備え、
前記複数のスイッチ部のそれぞれは、2つの給電線が交わる位置に設けられ、
前記複数のスイッチ部は、前記無線通信部から前記アンテナ部への前記高周波信号の伝送経路が最短になるように切り替え可能に構成される
請求項1又は2に記載の無線通信システム。
【請求項5】
前記スイッチ部は、前記2つの給電線のうち一方の給電線に設けられたアンテナ接続点に前記アンテナ部が接続された場合、前記高周波信号の伝送経路を前記一方の給電線に切り替える
請求項4に記載の無線通信システム。
【請求項6】
前記アンテナ部を含む複数のアンテナ部をさらに備え、
前記スイッチ部は、前記2つの給電線のそれぞれのアンテナ接続点に異なるアンテナ部が接続された場合、前記高周波信号の伝送経路を前記2つの給電線に分岐させる
請求項5に記載の無線通信システム。
【請求項7】
前記給電線は、導波管により構成され、
前記スイッチ部は、
前記導波管の一端に設けられる壁部と、
前記導波管に対応するレール上における前記アンテナ部の通過に応じて前記壁部を開閉する開閉部と、を有する
請求項乃至6のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項8】
前記アンテナ部は、アンテナ側導波管を有し、
前記導波管において前記アンテナ接続点に対応する位置に開口部が設けられ、かつ、前記開口部には蓋部が設けられ、
前記アンテナ部が前記蓋部の上に位置するとき、前記蓋部が開いて前記アンテナ側導波管が前記導波管と連結される
請求項7に記載の無線通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、地域ニーズ又は個別ニーズに応じて様々な主体が利用可能な第5世代(5G)セルラ通信方式の無線通信システムが注目されつつある。このような無線通信システムを、例えば、ローカル5G(5th Generation)と称される場合がある(例えば非特許文献1参照)。
【0003】
ローカル5Gでは、セルラ通信事業者による全国向けの5Gシステムとは別に、地域企業が自ら工場等の建物内でスポット的にネットワークを構築することが可能である。このような屋内空間においてローカル5Gによる無線通信を可能にすることが想定されている。例えば、工場内に基地局のアンテナを設置し、通信対象物としての産業用ロボットと基地局との無線通信を行うようなユースケースが想定される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【文献】ローカル5G導入に関するガイドライン、令和元年12月、総務省、インターネット<URL:https://www.soumu.go.jp/main_content/000659870.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ローカル5Gで用いる電波は周波数が高いため、直進性が高く、かつ遮蔽物を通過しにくいという性質がある。そのため、屋内空間に基地局のアンテナを設置する場合、アンテナからの電波が通信対象物に到達するように、通信対象物からの見通し範囲内にアンテナが設置されることが一般的である。
【0006】
しかしながら、屋内空間において設置される遮蔽物の位置が変更されたり、通信対象物の設置位置が変更されたりすると、アンテナと通信対象物との間に遮蔽物が介在してしまい、アンテナからの電波が通信対象物に到達しなくなる。その結果、基地局と通信対象物との間の無線通信ができなくなるという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、高周波帯で無線通信を行う場合において遮蔽物又は通信対象物の位置が変更されても無線通信が可能な無線通信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様に係る無線通信システムは、レールと、基地局のアンテナを含むアンテナ部と、前記レールに沿って設けられる給電線と、前記給電線を介して高周波信号を前記アンテナ部に出力する無線通信部と、を備える。前記給電線には、複数のアンテナ接続点が設けられる。前記アンテナ部は、前記レールに沿って移動可能に構成され、前記複数のアンテナ接続点のいずれかに接続される。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、高周波帯で無線通信を行う場合において遮蔽物又は通信対象物の位置が変更されても無線通信が可能な無線通信システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】一実施形態に係る無線通信システム1の概略構成を示す図である。
図2】一実施形態に係る無線通信システム1の詳細構成例を示す図である。
図3】一実施形態に係る無線通信システム1の第1変更例を示す図である。
図4】第1変更例におけるスイッチ部の第1構成例を示す図である。
図5】第1変更例におけるスイッチ部の第2構成例を示す図である。
図6】一実施形態に係る無線通信システム1の第2変更例を示す図である。
図7】第2変更例におけるスイッチ部の第3構成例を示す図である。
図8】第2変更例におけるスイッチ部の第4構成例を示す図である。
図9】一実施形態に係る無線通信システム1の第3変更例にけるスイッチ部の構成例を示す図である。
図10】第3変更例におけるアンテナ接続点の構成例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図面を参照して実施形態について説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
【0012】
まず、一実施形態に係る無線通信システムの概略構成について説明する。図1は、一実施形態に係る無線通信システム1の概略構成を示す図である。
【0013】
図1に示すように、無線通信システム1は、建物Z内でスポット的に構築されるローカル5Gシステムである。建物Zは、天井M、壁N、及び床Pで構成される室内空間Sを有する。一実施形態において、建物Zが工場である一例について説明する。但し、建物Zは、学校、ビル又は集合住宅等であってもよい。
【0014】
無線通信システム1は、通信対象物100と、基地局200とを有する。通信対象物100は、基地局200が無線通信の対象とする装置であって、室内空間Sに設置される固定的な装置である。但し、通信対象物100の設置位置は変更されることがある。建物Zが工場である場合、例えば、通信対象物100は産業用ロボットであってもよい。ローカル5Gシステムにおいて、通信対象物100は、UE(User Equipment)と呼ばれることがある。
【0015】
図1において、室内空間Sには、通信対象物100の周辺に遮蔽物Hが設置される。遮蔽物Hは、例えば金属製のパーティションである。但し、遮蔽物Hの設置位置は変更されることがある。
【0016】
基地局200は、通信対象物100との無線通信を行う装置である。ローカル5Gシステムにおいて、基地局200はgNB(next generation Node B)と呼ばれることがある。但し、基地局200は、5Gシステムにおける中継ノードであるIAB(Integrated access and backhaul)ノードであってもよい。
【0017】
基地局200は、アンテナ部210と、無線ユニット(RU)220と、分散ユニット(DU)230と、集約ユニット(CU)240とを有する。図1において、アンテナ部210及び無線ユニット(RU)220が建物Zの内部に設けられ、DU230及びCU240が建物Zの外部に設けられる一例を図示しているが、DU230及びCU240の少なくとも1つが建物Zの内部に設けられていてもよい。
【0018】
アンテナ部210は、電波の送受信を行う。アンテナ部210の構成の詳細については後述する。なお、図1において、アンテナ部210の数が1つである一例を図示しているが、アンテナ部210は2つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
【0019】
RU220は、アンテナ部210を介して通信対象物100との無線通信を行う無線通信部222と、データをDU230と入出力するインタフェース部221とを有する。
【0020】
DU230は、RU230を制御する制御部232と、RU230とCU240との間でデータを中継するインタフェース部231とを有する。DU230は、CU240の配下に複数設けられてもよい。DU230は、通信対象物100に対する無線リソース割当を制御する。
【0021】
CU240は、DU230を制御する制御部242と、データをDU240と入出力するインタフェース部241とを有する。CU240は、制御メッセージをUE100と送受信することにより、通信対象物100の無線接続を管理したり、通信対象物100に対する設定を制御したりする。
【0022】
このように構成された基地局200は、高周波数帯(例えば、4.5乃至4.6GHz)での無線通信を通信対象物100と行う。
【0023】
高周波数帯の電波は直進性が高く、かつ遮蔽物Hを通過しにくいという性質がある。そのため、室内空間Sに設置される基地局200のアンテナ部210は、電波が通信対象物100に到達するように、通信対象物100からの見通し範囲内にアンテナ部210が設置される。
【0024】
しかしながら、室内空間Sにおいて設置される遮蔽物Hの位置が変更されたり、通信対象物100の設置位置が変更されたりすると、アンテナ部210と通信対象物100との間に遮蔽物Hが介在してしまい、アンテナ部210からの電波が通信対象物100に到達しなくなる。その結果、基地局200と通信対象物100との間の無線通信ができなくなる。
【0025】
そこで、一実施形態に係る無線通信システム1においては、アンテナ部210を移動可能な構成とすることにより、遮蔽物H又は通信対象物100の位置が変更されても無線通信を可能とする。例えば、アンテナ部210は、天井Mに設けられ、水平な平明上で移動可能に構成される。或いは、アンテナ部210は、壁Nに設けられ、垂直な平面内で移動可能に構成されてもよい。
【0026】
例えば、遮蔽物H又は通信対象物100の位置が変更された際に、作業者によって、アンテナ部210が通信対象物100の見通し範囲内に位置するように移動させられる。或いは、アンテナ部210がモータ等の駆動機構(アクチュエータ)と無線通信手段を有し、作業者が遠隔操作によってアンテナ部210を移動させてもよい。
【0027】
次に、一実施形態に係る無線通信システム1の詳細構成例について説明する。ここでは、アンテナ部210が天井Mに設けられるものとする。図2は、一実施形態に係る無線通信システム1の詳細構成例を示す図である。
【0028】
図2に示すように、無線通信システム1は、上述のアンテナ部210と無線通信部222とに加えて、レールCと、給電線Dと、複数のアンテナ接続点A(アンテナ接続点A-11乃至A-13)とを有する。
【0029】
レールCは、アンテナ部210の移動経路を構成する。一実施形態において、レールCは、天井Mに配設される。レールCは、例えば、直線状の金属又は樹脂で形成される。レールCは、曲線状に形成されていてもよい。
【0030】
給電線Dは、その一端が無線通信部222と接続され、アンテナ部210と無線通信部222との間の信号伝送経路を構成する。給電線Dは、レールCに沿って天井Mに配設される。給電線Dは、ケーブル(例えば、同軸ケーブル)又は導波管(例えば、方形導波管)である。
【0031】
複数のアンテナ接続点A(アンテナ接続点A-11乃至A-13)は、所定間隔をおいて給電線Dに設けられる。図2において、給電線Dに設けられるアンテナ接続点Aの数が3つである一例を図示しているが、給電線Dに設けられるアンテナ接続点Aの数は2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。給電線Dが同軸ケーブルである場合、アンテナ接続点Aは、例えば、コネクタである。給電線Dが導波管である場合、アンテナ接続点Aは、例えば、蓋を有する開口部である。
【0032】
アンテナ部210は、レールCに沿って移動可能に構成される。アンテナ部210は、アンテナ側接続点211と、アンテナ212と、移動機構213と、筐体214とを有する。
【0033】
アンテナ側接続点211は、いずれかのアンテナ接続点Aと接続され、高周波信号をアンテナ接続点Aと入出力する。給電線Dが同軸ケーブルである場合、アンテナ側接続点211は、例えば、コネクタである。給電線Dが導波管である場合、アンテナ側接続点211は、アンテナ側導波管である。
【0034】
アンテナ212は、アンテナ側接続点211から入力された高周波信号(送信信号)を電波に変換して空中に放射するとともに、入力された電波を高周波信号(受信信号)に変換してアンテナ側接続点211に出力する。アンテナ212は、線状アンテナ(例えば、ダイポールアンテナ、モノポールアンテナ)、平面状アンテナ(例えば、パッチアンテナ)、又は板状アンテナ(例えば、逆F型アンテナ)である。アンテナ212は、指向性を有する指向性アンテナであってもよい。
【0035】
移動機構213は、レールCを移動可能に保持する保持部であってもよいし、レールC上を移動する車輪であってもよい。
【0036】
筐体214は、アンテナ側接続点211及び移動機構213を収容する。アンテナ212は筐体214から露出していてもよい。
【0037】
このように構成された無線通信システム1において、アンテナ部210は、レールCに沿って移動可能である。アンテナ部210がアンテナ接続点Aに対応する位置に到達すると、アンテナ側接続点211がアンテナ接続点Aと接続される。これにより、無線通信部222が出力する高周波信号は、給電線Dを介してアンテナ212に入力される。同様に、アンテナ212に入力された電波によって変換された高周波信号は、給電線Dを介して無線通信部222に入力される。
【0038】
上述のように、一実施形態に係る無線通信システム1は、レールCと、基地局200のアンテナ212を含むアンテナ部210と、レールCに沿って設けられる給電線Dと、給電線Dを介して高周波信号をアンテナ部210に出力する無線通信部222と、を備える。給電線Dには、複数のアンテナ接続点Aが設けられる。アンテナ部210は、レールCに沿って移動可能に構成され、複数のアンテナ接続点Aのいずれかに接続される。これにより、高周波帯において無線通信を行う場合において遮蔽物又は通信対象物の位置が変更されても無線通信を可能にすることができる。
【0039】
(第1変更例)
次に、無線通信システム1の第1変更例について説明する。図3は、無線通信システム1の第1変更例を示す図である。
【0040】
図3に示すように、本変更例に係る無線通信システム1は、複数のレールCと、複数の給電線Dとを有する。
【0041】
複数のレールCは格子状に設けられる。図3において、複数のレールCが天井Mに配設されるものとする。そのため、第1方向及び第2方向は水平面内の方向である。但し、レールCが壁Nに配設される場合、第1方向及び第2方向は垂直面内の方向であってもよい。
【0042】
複数のレールCは、第1方向に沿って配設されるレールC-11と、第1方向に沿って配設されるレールC-12と、第1方向に沿って配設されるレールC-13と、第2方向に沿って配設されるレールC-21と、第2方向に沿って配設されるレールC-22と、第2方向に沿って配設されるレールC-23と、第2方向に沿って配設されるレールC-24とを含む。図3において、第2方向が第1方向と直交する一例を示しているが、必ずしも直交していなくてもよい。第2方向は第1方向と交差する方向であればよい。
【0043】
複数の給電線Dは、複数のレールCに対応して格子状に設けられる。複数の給電線Dは、レールC-11に沿って配設される給電線D-11と、レールC-12に沿って配設される給電線D-12と、レールC-13に沿って配設される給電線D-13と、レールC-21に沿って配設される給電線D-21と、レールC-22に沿って配設される給電線D-22と、レールC-23に沿って配設される給電線D-23と、レールC-24に沿って配設される給電線D-24と、を含む。
【0044】
各給電線Dには、複数のアンテナ接続点Aが設けられる。具体的には、給電線D-11には、アンテナ接続点A-11乃至A-13が設けられる。給電線D-12には、アンテナ接続点A-31乃至A-33が設けられる。給電線D-13には、アンテナ接続点A-51乃至A-53が設けられる。給電線D-21には、アンテナ接続点A-21及びA-41が設けられる。給電線D-22には、アンテナ接続点A-22及びA-42が設けられる。給電線D-23には、アンテナ接続点A-23及びA-43が設けられる。給電線D-24には、アンテナ接続点A-24及びA-44が設けられる。
【0045】
アンテナ部210は、各レールCに沿って移動可能に構成される。例えば、2つのレールCが交わる位置にレール連結機構が設けられ、アンテナ部210はレール連結機構を介して一方のレールCから他方のレールCに移動する。
【0046】
このように、格子状の複数のレールCを設けることにより、1つのレールCのみを設ける場合に比べて、アンテナ部210の移動可能範囲を広げることができる。
【0047】
また、給電線Dは、複数のレールCに対応して格子状に設けられ、かつ、各給電線Dには、複数のアンテナ接続点Aが設けられるため、アンテナ部210が格子状の複数のレールCを跨いで移動する場合であっても、アンテナ部210への信号伝送経路を確保できる。
【0048】
2つの給電線Dが交わる位置においてスイッチ部Bが設けられる。例えば、スイッチ部B-11は、給電線D-11と給電線D-21が交わる位置に設けられる。スイッチ部B-12は、給電線D-11と給電線D-22が交わる位置に設けられる。図3に示す他のスイッチ部B(B-13乃至B-34)も、同様に設けられる。
【0049】
図3において、無線通信部222がスイッチ部B-11と接続される一例を示している。
【0050】
2つの給電線Dが交わる位置にあるスイッチ部Bは、当該2つの給電線Dのうち一方の給電線Dに設けられたアンテナ接続点Aにアンテナ部210が接続された場合、無線通信部222からの高周波信号の伝送経路を当該一方の給電線Dに切り替える。
【0051】
例えば、アンテナ部210が、給電線D-12のアンテナ接続点A-31に接続された場合を想定する。この場合、スイッチ部B-21は、無線通信部222からの高周波信号の伝送経路を給電線D-12に切り替える。また、スイッチ部B-11は、無線通信部222からの高周波信号の伝送経路を給電線D-21に切り替える。このように、スイッチ部B-11及びスイッチ部B-21は、無線通信部222からアンテナ部210への高周波信号の伝送経路が最短になるように切り替えられる。
【0052】
このようなスイッチ部Bの切り替え動作は、作業者によって行われる。例えば、作業者は、アンテナ部210をアンテナ接続点A-31からアンテナ接続点A-41に移動した後、伝送経路を給電線D-12から給電線D-21に切り替えるように、スイッチ部B-21を操作する。或いは、スイッチ部Bがアクチュエータ及び無線通信手段を有し、作業者が遠隔操作によってスイッチ部Bを操作してもよい。
【0053】
次に、スイッチ部Bの第1構成例について、図4(A)と図4(B)を用いて、図3のスイッチ部B-21を例に挙げて説明する。スイッチ部Bの第1構成例は、2つの給電線Dが交わる位置において、当該2つの給電線Dのうちの一方を2つの部分に分割するスイッチ部Bの構成例である。
【0054】
図4(A)は、スイッチ部B-21の周辺を拡大して示す図である。
【0055】
図4(A)に示すように、スイッチ部B-21は、給電線D-21と給電線D-12が交わる位置に設けられる。
【0056】
スイッチ部B-21は、給電線D-21を2つの部分に分割する。スイッチ部B-21は、当該2つの部分の一方を構成する給電線部分D-21aと、当該2つの部分の他方を構成する給電線部分D-21bと、のそれぞれと接続される。さらに、スイッチ部B-21は、給電線D-12の一部を構成する給電線部分D-12aと接続される。
【0057】
スイッチ部B-21は、給電線部分D-21aを、給電線部分D-21bと給電線部分D12aとのいずれかに接続するように構成される。これにより、スイッチ部B-21は、給電線部分D-21aから入力される高周波信号の伝送経路を、給電線部分D-21bと給電線部分D-12aとの間に切り替えることができる。
【0058】
図4(B)は、スイッチ部B-21の構成を示す図である。
【0059】
図4(B)に示すように、スイッチ部B-21は、スイッチb21を有する。スイッチb21は、端子T21-1乃至T21-3を有する。端子T21-1は、給電線部分D-21aと接続される。端子T21-2は、給電線部分D-21bと接続される。端子T21-3は、給電線部分D-12aと接続される。
【0060】
スイッチb21が端子T21-1を端子T21-2に接続すると、給電線部分D-21aが給電線部分D-21bと接続される。スイッチb21が端子T21-1を端子T21-3に接続すると、給電線部分D-21aが給電線部分D-12aと接続される。
【0061】
次に、スイッチ部Bの第2構成例について、図5(A)と図5(B)を用いて、図3のスイッチ部B-22を例に挙げて説明する。スイッチ部Bの第2構成例は、2つの給電線Dが交わる位置において、当該2つの給電線Dのそれぞれを2つの部分に分割するスイッチ部Bの構成例である。
【0062】
図5(A)は、スイッチ部B-22の周辺を拡大して示す図である。
【0063】
図5(A)に示すように、スイッチ部B-22は、給電線D-12と給電線D-22が交わる位置に設けられる。
【0064】
スイッチ部B-22は、給電線D-12を2つの部分に分割する。スイッチ部B-22は、当該2つの部分の一方を構成する給電線部分D-12aと、当該2つの部分の他方を構成する給電線部分D-12bとのそれぞれと接続される。
【0065】
さらに、スイッチ部B-22は、給電線D-22を2つの部分に分割する。スイッチ部B-22は、当該2つの部分の一方を構成する給電線部分D-22aと、当該2つの部分の他方を構成する給電線部分D-22bとのそれぞれと接続される。
【0066】
スイッチ部B-22は、給電線部分D-12a又は給電線部分D-22aを、給電線部分D-12bと給電線部分D-22bとのいずれかに接続するように構成される。これにより、スイッチ部B-22は、給電線部分D-12a又は給電線部分D-22aから入力される高周波信号の伝送経路を、給電線部分D-12bと給電線部分D-22bとの間に切り替えることができる。
【0067】
図5(B)は、スイッチ部B-22の構成を示す図である。
【0068】
図5(B)に示すように、スイッチ部B-22は、スイッチb22を有する。スイッチb22は、端子T22-1乃至T22-4を有する。端子T22-1は、給電線部分D-12aと接続される。端子T22-2は、給電線部分D-12bと接続される。端子T22-3は、給電線部分D-22aと接続される。端子T22-4は、給電線部分D-22bと接続される。
【0069】
スイッチb22が、端子T22-1を端子T22-2に接続し、かつ、端子T22-3を端子T22-4に接続すると、給電線部分D-12aが給電線部分D-12bと接続され、かつ、給電線部分D-22aが給電線部分D-22bと接続される。
【0070】
スイッチb22が、端子T22-1を端子T22-4に接続し、かつ、端子T22-3を端子T22-2に接続すると、給電線部分D-12aが給電線部分D-22bと接続され、かつ、給電線部分D-22aが給電線部分D-12bと接続される。
【0071】
上述のように、第1変更例に係る無線通信システム1は、格子状に設けられた複数のレールCを備える。アンテナ部210は、各レールCに沿って移動可能に構成される。これにより、1つのレールCのみを設ける場合に比べて、アンテナ部210の移動可能範囲を広げることができる。
【0072】
第1変更例において、無線通信システム1は、複数のレールCに対応して格子状に設けられた複数の給電線Dを備える。各給電線Dには、複数のアンテナ接続点Aが設けられる。これにより、アンテナ部210が格子状の複数のレールCを跨いで移動する場合であっても、アンテナ部210への信号伝送経路を確保できる。
【0073】
第1変更例において、無線通信システム1は、複数のスイッチ部Bを備える。各スイッチ部Bは、2つの給電線Dが交わる位置に設けられる。複数のスイッチ部Bは、無線通信部222からアンテナ部210への高周波信号の伝送経路が最短になるように切り替え可能に構成される。これにより、高周波信号の伝送損失を抑制できる。
【0074】
第1変更例において、スイッチ部Bは、2つの給電線Dのうち一方の給電線Dに設けられたアンテナ接続点Aにアンテナ部210が接続された場合、高周波信号の伝送経路を当該一方の給電線Dに切り替える。これにより、両方の給電線Dに高周波信号を分配する場合に比べて、分配による分配損失を抑制できる。
【0075】
(第2変更例)
次に、無線通信システム1の第2変更例について、上述の第1変更例との相違点を説明する。図6は、無線通信システム1の第2変更例を示す図である。本変更例では、基地局200は、アンテナ部210を2つ有し得る。基地局200は、アンテナ部210を3つ以上有してもよい。
【0076】
図6は、第2変更例を示す図である。
【0077】
図6に示すように、基地局200は、アンテナ部210-1とアンテナ部210-2とを有する。図6において、アンテナ部210-1が、給電線D-12のアンテナ接続点A-31に接続され、アンテナ部210-2が、給電線D-21のアンテナ接続点A-41に接続される一例を示している。
【0078】
第2変更例において、2つの給電線Dが交わる位置にあるスイッチ部Bは、当該2つの給電線Dのそれぞれのアンテナ接続点Aに異なるアンテナ部210が接続された場合、高周波信号の信号経路を当該2つの給電線Dに分岐させる。
【0079】
次に、図6のスイッチ部B-21を例に挙げて、スイッチ部Bの第3構成例について、第1変更例におけるスイッチ部Bの第1構成例との相違点を説明する。
【0080】
第1構成例と比べて、第3構成例のスイッチ部Bは、信号経路を分岐するための構成が追加される。
【0081】
図7(A)は、図4(A)と同様に、スイッチ部B-21の周辺を拡大して示す図である。
【0082】
スイッチ部B-21は、給電線部分D-21aを、給電線部分D-21bと給電線部分D12aとの両方に接続可能に構成される。これにより、スイッチ部B-21は、給電線部分D-21aから入力される高周波信号の伝送経路を、給電線部分D-21bと給電線部分D-12aとの両方に分岐することができる。
【0083】
図7(B)は、スイッチ部B-21の構成を示す図である。
【0084】
図7(B)に示すように、スイッチ部B-21は、スイッチb21-1乃至b21-3を有する。スイッチb21-1は、端子T21-1乃至T21-4を有する。スイッチb21-2は、端子T21-5乃至T21-7を有する。スイッチb21-3は、端子T21-8乃至T21-10を有する。
【0085】
端子T21-1は、給電線部分D-21aと接続される。端子T21-6は、給電線部分D-21bと接続される。端子T21-9は、給電線部分D-12aと接続される。端子T21-4は、抵抗分配によって、端子T21-7と端子T21-10との両方と接続される。
【0086】
スイッチb21-1が端子T21-1を端子T21-4に接続し、かつ、スイッチb21-2が端子T21-6を端子T21-7に接続し、かつ、スイッチb21-3が端子T21-9を端子T21-8に接続する場合、給電線部分D-21aから入力される高周波信号の伝送経路を、給電線部分D-21bと給電線部分D-12aとの両方に分岐する。
【0087】
次に、図6のスイッチ部B-22を例に挙げて、スイッチ部Bの第4構成例について、第1変更例におけるスイッチ部Bの第2構成例との相違点を説明する。
【0088】
第2構成例と比べて、第4構成例のスイッチ部Bは、信号経路を分岐するための構成が追加される。
【0089】
図8(A)は、図5(A)と同様に、スイッチ部B-22の周辺を拡大して示す図である。
【0090】
スイッチ部B-22は、給電線部分D-21a又は給電線部分D-21aを、給電線部分D-21bと給電線部分D12aとの両方に接続可能に構成される。
【0091】
図8(B)は、スイッチ部B-22の構成を示す図である。
【0092】
図8(B)に示すように、スイッチ部B-22は、スイッチb22-1乃至b22-3を有する。スイッチb22-1は、端子T22-1乃至T21-5を有する。スイッチb22-2は、端子T22-6乃至T22-7を有する。スイッチb22-3は、端子T22-9乃至T22-11を有する。
【0093】
端子T22-1は、給電線部分D-12aと接続される。端子T22-2は、給電線部分D-22aと接続される。端子T22-7は、給電線部分D-12aと接続される。端子T22-10は、給電線部分D-22bと接続される。端子T22-5は、抵抗分配によって、端子T22-8と端子T22-11との両方と接続される。
【0094】
スイッチb22-1が端子T22-1を端子T22-5に接続し、かつ、スイッチb22-2が端子T21-7を端子T21-8に接続し、かつ、スイッチb22-3が端子T22-10を端子T22-11に接続する場合、給電線部分D-12aから入力される高周波信号の伝送経路を、給電線部分D-12bと給電線部分D-22bとの両方に分岐する。
【0095】
スイッチb22-1が端子T22-2を端子T22-5に接続し、かつ、スイッチb22-2が端子T21-7を端子T21-8に接続し、かつ、スイッチb22-3が端子T22-10を端子T22-11に接続する場合、給電線部分D-22aから入力される高周波信号の伝送経路を、給電線部分D-12bと給電線部分D-22bとの両方に分岐する。
【0096】
上述のように、第2変更例に係る無線通信システム1において、基地局200は、複数のアンテナ部210を有する。スイッチ部Bは、2つの給電線Dのそれぞれのアンテナ接続点Aに異なるアンテナ部210が接続された場合、高周波信号の伝送経路を当該2つの給電線Dに分岐させる。これにより、基地局200が複数のアンテナ部210を有していても、複数のアンテナ部210のすべてを同時に用いて無線通信を行うことができる。1つのみのアンテナ部210を用いて無線通信を行う場合に比べて、無線通信の範囲を広げることができる。
【0097】
(第3変更例)
次に、無線通信システム1の第3変更例について説明する。本変更例では、給電線Dとして導波管Eを用いる。例えば、基地局200がミリ波(例えば、30乃至300GHzの周波数帯の電波)での無線通信を通信対象物100と行う場合、給電線Dとして導波管Eを用いる。
【0098】
次に、第3変更例におけるスイッチ部Bの構成例について、図3のスイッチ部B-21を例に挙げて説明する。
【0099】
図9(A)乃至図9(D)は、第3変更例におけるスイッチ部Bの構成例を示す図である。
【0100】
図9(A)に示すように、スイッチ部B-21は、給電線D-21と給電線D-12とが交わる位置に設けられる。給電線D-21が導波管E-21により構成され、給電線D-12は、導波管E-12により構成される。
【0101】
スイッチ部B-21は、導波管E-21の導波管部分E-21aの一端に設けられる壁部G1と、導波管E-21の導波管部分E-21bの一端に設けられる壁部G2と、導波管E-12の導波管部分E-12aの一端に設けられる壁部G3と、を有する。また、スイッチ部B-21は、各壁部Gに対応する開閉部30を有する。開閉部30の構成について後述する。
【0102】
図9(B)に示すように、スイッチ部B-21は、導波管E-21に対応するレールC-21上におけるアンテナ部210の通過に応じて、壁部G1及びG2を開閉する。具体的には、アンテナ部210が第2方向に沿ってスイッチ部B-21を通過すると、壁部G1及びG2が開く。これにより、アンテナ部210への信号伝送経路が確保される。
【0103】
次に、開閉部30の構成について、図9(A)の壁部G1を例に挙げて説明する。
【0104】
図9(C)と図9(D)は、開閉部30の構成を説明するための図である。
【0105】
図9(C)に示すように、開閉部30は、軸31と、突起32と、突起33とを有する。壁部Gと、突起32と、突起33とは、互いに所定の角度をなすように軸31に設けられる。軸31の回転により、壁部G1が開閉される。
【0106】
アンテナ部210には、金属板215と金属板216が設けられる。
【0107】
開閉部30は、導波管部分E-21aに対応するレールC-21(不図示)上におけるアンテナ部210の通過に応じて壁部G1を開閉する。
【0108】
具体的には、壁部G1が閉位置(図9(C)に示す壁部G1の位置)にある場合において、アンテナ部210が、レールC-21に沿って、第2方向に沿って移動すると、突起32がアンテナ部210の金属板216と接触する。突起32が金属板216と接触しながら、アンテナ部210が継続的に移動すると、軸31が回転し始める。そしてアンテナ部210が継続的に移動し、開閉部30を通過すると、軸31の回転により、壁部G1が開位置(図9(D)に示す壁部G1の位置)まで移動する。
【0109】
逆に、壁部G1が開位置にある場合において、アンテナ部210が、レールC-21に沿って、第2方向と反対する方向に沿って移動すると、突起33がアンテナ部210の金属板216と接触する。突起33が金属板216と接触しながら、アンテナ部210が継続的に移動すると、軸31が回転し始める。軸31の回転により、壁部G1が閉位置まで移動する。
【0110】
次に、第3変更例におけるアンテナ接続点Aの構成例について説明する。
【0111】
図10(A)と図10(B)は、第3変更例におけるアンテナ接続点Aの構成例を説明するための図である。
【0112】
図10(A)に示すように、導波管Eにおいてアンテナ接続点Aに対応する位置に開口部43が設けられる。開口部43には蓋部42が設けられる。蓋部42には軸41が設けられる。軸31の回転により、蓋部42が開閉する。蓋部42は、導波管Eと同様な材質(金属)で構成される。
【0113】
アンテナ部210に設けられる金属板216と金属板215は、アンテナ側導波管217を構成する。
【0114】
図10(B)に示すように、アンテナ部210が蓋部42の上に位置するとき、蓋部42が開いて、アンテナ側導波管217が導波管Eと連結される。具体的には、アンテナ部210が蓋部42の上から、蓋部42に向いて移動すると、金属板216が蓋部42と接触する。金属板216が蓋部42と接触しながら、アンテナ部210が継続的に移動すると、軸41が回転し始める。軸41の回転により、蓋部42が導波管Eの下側と接触する。これにより、アンテナ側導波管217が導波管Eと連結される。
【0115】
上述のように、第3変更例に係る無線通信システムにおいて、給電線Dは、導波管Eにより構成される。スイッチ部Bは、導波管Eの一端に設けられる壁部Gと、導波管Eに対応するレールC上におけるアンテナ部210の通過に応じて壁部Gを開閉する開閉部30と、を有する。これにより、スイッチ部Bは、作業者による操作が不要で、自動的に信号伝送経路を切り替えることができる。
【0116】
第3変更例において、アンテナ部210は、アンテナ側導波管217を有する。導波管Eにおいてアンテナ接続点Aに対応する位置に開口部43が設けられる。開口部43には蓋部42が設けられる。アンテナ部210が蓋部42の上に位置するとき、蓋部42が開いてアンテナ側導波管217が導波管Eと連結される。これにより、給電線Dが導波管Eにより構成される場合であっても、アンテナ部210は給電線Dと接続できる。
【0117】
以上、図面を参照して実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【符号の説明】
【0118】
1 :無線通信システム
30 :開閉部
31 :軸
32 :突起
33 :突起
41 :軸
42 :蓋部
43 :開口部
100 :通信対象物
200 :基地局
210 :アンテナ部
211 :アンテナ側接続点
212 :アンテナ
213 :移動機構
214 :筐体
215 :金属板
216 :金属板
217 :アンテナ側導波管
221 :インタフェース部
222 :無線通信部
231 :インタフェース部
232 :制御部
241 :インタフェース部
242 :制御部
A :アンテナ接続点
B :スイッチ部
C :レール
D :給電線
E :導波管
G :壁部
H :遮蔽物
M :天井
N :壁
P :床
S :室内空間
T :端子
Z :建物
b :スイッチ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10