IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ フォーサイト ヘルメット システムズ プロプライアタリー リミティドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-09
(45)【発行日】2024-10-18
(54)【発明の名称】ヘルメット用の視覚通信システム
(51)【国際特許分類】
   A42B 3/30 20060101AFI20241010BHJP
   A42B 3/06 20060101ALI20241010BHJP
   G02B 27/02 20060101ALN20241010BHJP
【FI】
A42B3/30
A42B3/06
G02B27/02 Z
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2021562070
(86)(22)【出願日】2020-04-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-25
(86)【国際出願番号】 AU2020050386
(87)【国際公開番号】W WO2020210879
(87)【国際公開日】2020-10-22
【審査請求日】2023-04-12
(31)【優先権主張番号】2019901359
(32)【優先日】2019-04-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(73)【特許権者】
【識別番号】521454973
【氏名又は名称】フォーサイト ヘルメット システムズ プロプライアタリー リミティド
【住所又は居所原語表記】‘Gate C AMIP Building’, 2 Peter Brock Drive, Eastern Creek, New South Wales, 2766 Australia
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100196601
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 祐市
(72)【発明者】
【氏名】アルフレッド ボヤドギス
(72)【発明者】
【氏名】ジュリアン チョウ
(72)【発明者】
【氏名】セバスチャン アダムズ
(72)【発明者】
【氏名】ジョーセフ アザール
(72)【発明者】
【氏名】トーマス ラーチャー
【審査官】▲桑▼原 恭雄
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-067367(JP,A)
【文献】特開2000-284214(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0287441(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0329139(US,A1)
【文献】特開2002-264874(JP,A)
【文献】米国特許第09445639(US,B1)
【文献】特表2015-535972(JP,A)
【文献】特開平09-250021(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A42B 3/30
A42B 3/06
G02B 27/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘルメット用の視覚通信システムであって、
前記ヘルメットの顎部分の内側に埋め込まれるように構成されたハウジングと、
前記ハウジングに結合された発光装置のアレイであって、前記発光装置の前記アレイによって放出された光が前記ヘルメットのユーザーにとって可視状態となる発光装置のアレイと、
前記ハウジング内に配置され、1つ又は複数のソースから状況に関係するデータを受け取るように構成されたデータ通信インターフェイスと、
前記ハウジング内に配置され、前記状況に関係するデータを処理するように、且つ、乗車又は運転ガイダンスを前記ヘルメットの前記ユーザーに提供する光信号を生成するべく前記発光装置のアレイを制御するように、構成された処理モジュールと、
を有し、
前記ハウジングは、前記データ通信インターフェイスと前記処理モジュールを前記ヘルメットの前記顎部分内に封入するために、互いに取り外し可能で固定可能なフロントパネルとリアパネルを備え、
前記発光装置は、特定の光パターンを放出するように構成されており、パターンは、特定の運転又は乗車支援と関連付けられ、
前記発光装置のアレイは、前記ユーザーの視野の外側において配置されており、且つ、前記生成された光信号は、前記ヘルメットのアイポートを妨げないように前記ユーザーの周辺視野部分に向かって導かれている、システム。
【請求項2】
前記発光装置のアレイは、複数の発光ダイオード(LED)装置を有する請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記LED装置は、異なる色を有する光を放出するように構成されており、色は、乗車/運転ガイダンスの1つ又は複数のカテゴリと関連付けられている請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記システムは、運動センサ、方向センサ、位置決めセンサ、又は撮像センサの1つ又は組合せを有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項5】
前記運動センサは、加速度計又はジャイロスコープを有し、
前記方向センサは、電子コンパスを有し、
前記位置決めセンサは、GPSレシーバを有し、且つ/又は、
前記撮像センサは、1つ又は複数のビデオカメラを有する請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
1つ又は複数のセンサは、前記ヘルメットの本体内において構成されている請求項4又は5に記載のシステム。
【請求項7】
前記センサの1つ又は複数は、前記ヘルメットの前記本体の外部に位置しており、且つ、無線プロトコルを使用して前記データ通信インターフェイスを介して前記処理モジュールと通信している請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記1つ又は複数のセンサは、前記ユーザーによって乗車/運転されている車両のボディ内において構成されている請求項7に記載にシステム。
【請求項9】
前記処理モジュールは、リアルタイムで前記センサから受け取られたデータを分析するように、且つ、乗車/運転推奨を前記ユーザーに提供するように、更に構成されている請求項4乃至8のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項10】
オーディオキューを前記ユーザーに提供するように構成された1つ又は複数のスピーカを更に有し、前記オーディオキューは、前記光信号と同期化されている請求項4乃至9のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項11】
前記処理モジュールは、前記データ通信インターフェイスを介してトラフィック及び/又は天候に関係するデータを取得するように、且つ、前記ヘルメットの前記ユーザーに改善された運転又は乗車ガイダンスを提供するべく前記取得されたトラフィック及び/又は天候に関係するデータを処理するように、構成されている請求項4乃至10のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項12】
前記処理モジュールは、前記データ通信インターフェイスを介してライダ/ドライバの場所に関係するデータを取得するように、且つ、前記ユーザーに改善された運転又は乗車ガイダンスを提供するべく前記取得された場所に関係するデータを処理するように、構成されている請求項4乃至11のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項13】
前記取得された場所情報に基づいて、前記処理モジュールは、トラック乗車/運転モード、都市乗車/運転モード、及び山岳乗車/運転モードの間において切り替えている請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記システムは、前記ヘルメットの内側において配置された且つ1つ又は複数のユーザー健康パラメータを計測するように構成された複数のセンサを更に有する請求項4乃至13のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項15】
前記1つ又は複数のユーザー健康パラメータは、疲労、焦点、心拍数、脈、眼の運動、頭部の運動の1つ又は組合せを有する請求項14に記載ンシステム。
【請求項16】
ヘルメットであって、
衝撃抵抗性シェルと、
エネルギー吸収要素を含む衝突保護組立体と、
請求項1乃至15のいずれか1項に記載の視覚通信システムと、
を有するヘルメット。
【請求項17】
前記顎部分の内側に埋め込まれるように構成された前記ハウジングは、前記発光装置を支持し、前記データ通信インターフェイスと前記処理モジュールを囲み、及び防水加工されている請求項に記載のヘルメット。
【請求項18】
前記ユーザーの前記視野内の環境を撮像するように構成されたカメラを更に有する請求項16又は17に記載のヘルメット。
【請求項19】
前記カメラを保護する交換可能な透明シールドを更に有する請求項18に記載のヘルメット。
【請求項20】
前記ハウジング内に配置された衝突抵抗性電池を更に有する請求項16乃至19のいずれか1項に記載のヘルメット。
【請求項21】
請求項1乃至15のいずれか1項に記載の視覚通信システムを有するヘルメットを着用したライダ又はドライバに乗車又は運転ガイダンスを提供する方法であって、
前記データ通信インターフェイスを介して1つ又は複数のソースから状況に関係するデータを受け取るステップと、
前記処理モジュールを介して前記状況に関係するデータを処理するステップと、
光信号を生成し、これにより、前記ライダ又はドライバに提供するべく前記発光装置のアレイを制御するステップと、
を有する方法。
【請求項22】
請求項4、5、6、8、14のいずれか1項に記載の視覚通信システムを有するヘルメットを着用したライダ又はドライバに乗車又は運転ガイダンスを提供する方法であって、
前記データ通信インターフェイスを介して1つ又は複数のソースから状況に関係するデータを受け取るステップと、
前記処理モジュールを介して前記状況に関係するデータを処理するステップと、
光信号を生成し、これにより、前記ライダ又はドライバに提供するべく前記発光装置のアレイを制御するステップと、
を有し、
ロセッサを介してリアルタイムで前記センサから受け取られたデータを分析し、且つ、乗車/運転推奨を前記ユーザーに提供するステップを更に有する方法
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2019年4月18日付けで出願された豪国仮特許出願第2019901359号の優先権を主張するものであり、この特許文献の内容は、引用により、そのすべてが本明細書に包含される。
【0002】
本技術は、ヘルメットと共に使用される視覚通信システムに関する。
【背景技術】
【0003】
ヘルメットは、モーターサイクルライダ、パイロット、及びレーシングカードライバ用の保護の最も重要な品目である。ヘルメットユーザーは、しばしば、通常のカードライバが自身のインフォテインメントシステムを通じて有しうるナビゲーション及びトラフィック支援に対する直接的なアクセスを有してはいない。
【0004】
本技術分野においては、ヘルメットシェル内において埋め込まれたスピーカを通じたオーディオメッセージを使用してユーザーに支援を提供するヘルメットが存在している。但し、オーディオ支援は、視覚信号よりも即時性が乏しく、且つ、ユーザーが迅速な決定を実施する必要がある状況においては適切ではない場合があることが認識されよう。
【0005】
この問題に対処するべく、軍用航空機ヘルメットは、十分な状況認知及びガイダンスを提供するべく、パイロットの眼に向かって情報を投射するヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)を利用している。但し、軍用ヘルメットは非常に高価であり、且つ、HMDは、モーターサイクル又はカーレーシング産業において広く使用されてはいない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本技術は、改善されたヘルメットに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の態様によれば、本発明は、ヘルメット用の視覚通信システムを提供しており、システムは、
発光装置によって放出された光がヘルメットのユーザーにとって可視状態となるような方式でヘルメットの内側において構成された発光装置のアレイと、
1つ又は複数のソースから状況に関係するデータを受け取るように構成されたデータ通信インターフェイスと、
状況に関係するデータを処理するように、且つ、ヘルメットのユーザーに乗車又は運転ガイダンスを提供する光信号を生成するべく発光装置のアレイを制御するように、構成された処理モジュールと、
を有する。
【0008】
一実施形態において、発光装置のアレイは、ユーザーの視野の外側において配置されており、且つ、生成された光信号は、ユーザーの周辺視野部分に向かって導かれている。発光装置のアレイは、複数の発光ダイオード(LED:Light-Emitting Diode)装置を有する。
【0009】
一実施形態において、LED装置は、異なる色を有する光を放出するように構成されており、この場合に、色は、乗車/運転ガイダンスの1つ又は複数のカテゴリと関連付けられている。
【0010】
実施形態において、発光装置は、特定の光パターンを放出するように構成されており、この場合に、それぞれのパターンは、特定の運転又は乗車支援と関連付けられている。
【0011】
実施形態において、システムは、運動センサ、方向センサ、位置決めセンサ、又は撮像装置の1つ又は組合せを有する。運動センサは、加速度計又はジャイロスコープを有していてもよく、方向センサは、電子コンパスを有していてもよく、位置決めセンサは、GPSレシーバを有していてもよく、且つ/又は、撮像センサは、1つ又は複数のビデオカメラを有していてもよい。1つ又は複数のセンサは、ヘルメットの本体内において構成することができる。センサの1つ又は複数は、ヘルメットの本体の外部に位置していてもよく、且つ、無線プロトコルを使用してデータ通信インターフェイスを介して処理モジュールと通信することができる。いくつかの実施形態において、1つ又は複数のセンサは、ユーザーによって乗車/運転されている車両の本体内において構成されている。
【0012】
実施形態において、処理モジュールは、リアルタイムでセンサから受け取られたデータを分析するように、且つ、乗車/運転推奨をユーザーに提供するように、更に構成されている。
【0013】
実施形態において、システムは、ユーザーにオーディオキューを提供するように構成された1つ又は複数のスピーカを有しており、この場合に、オーディオキューは、光信号と同期化されている。
【0014】
実施形態において、処理モジュールは、データ通信インターフェイスを介してトラフィック及び/又は天候に関係するデータを取得するように、且つ、ヘルメットのユーザーに対して改善された運転又は乗車ガイダンスを提供するべく取得されたトラフィック及び/又は天候に関係するデータを処理するように、構成されている。
【0015】
実施形態において、処理モジュールは、データ通信インターフェイスを介してライダ/ドライバの場所に関係するデータを取得するように、且つ、改善された運転又は乗車ガイダンスをユーザーに提供するべく取得された場所に関係するデータを処理するように、構成されている。
【0016】
実施形態において、処理モジュールは、取得された場所情報に基づいて、トラック乗車/運転モード、都市乗車/運転モード、及び山岳乗車/運転モードの間において切り替えている。
【0017】
実施形態において、システムは、ヘルメットの内側において配置された且つ1つ又は複数のユーザー健康パラメータを計測するように構成された複数のセンサを更に有する。1つ又は複数のユーザー健康パラメータは、疲労、焦点、心拍数、脈、眼の運動、頭部の運動の1つ又は組合せを有することができる。
【0018】
第2の態様によれば、本発明は、ヘルメットを提供しており、ヘルメットは、
衝撃抵抗性シェルと、
エネルギー吸収要素を含む衝突保護組立体と、
第1の態様による視覚通信システムと、
を有する。
【0019】
一実施形態において、発光装置のアレイ及びデータ通信インターフェイスは、ヘルメットの顎部分の内側において構成されている。発光装置及びデータ通信インターフェイスをホスティングしている顎部分は、防水加工することができる。
【0020】
実施形態において、ヘルメットは、ユーザーの視野内の環境を撮像するように構成されたカメラを有する。カメラを保護するべく、交換可能な透明シールドを使用することができる。
【0021】
いくつかの実施形態において、ヘルメットは、衝突抵抗性電池を有する。
【0022】
第3の態様によれば、本発明は、第1の態様による視覚通信システムを有するヘルメットを着用したライダ又はドライバに乗車又は運転ガイダンスを提供する方法を有しており、方法は、
データ通信インターフェイスを介して1つ又は複数のソースから状況に関係するデータを受け取るステップと、
処理モジュールを介して状況に関係するデータを処理するステップと、
光信号を生成し、これにより、ライダ又はドライバに提供するべく発光装置のアレイを制御するステップと、
を有する。
【0023】
実施形態において、方法は、プロセッサを介してリアルタイムでセンサから受け取られたデータを分析し、且つ、乗車/運転推奨をユーザーに提供するステップを更に有する。
【0024】
本発明の有利な実施形態は、ヘッドアップディスプレイ又はアイマウントディスプレイに対するニーズを伴うことなしに、乗車/運転キューをユーザーに提供するヘルメット内ユーザーガイダンスシステムを提供している。
【0025】
乗車/運転キューは、発光装置の統合されたアレイを通じてユーザーに提供されている。放出された光は、ユーザーが前方の道路内において合焦しつつ乗車/運転キューを観察しうるように、ユーザーの周辺視野内において導かれている。これは、すべての乗車/運転状況において変化し続ける乗車/運転環境に対する迅速な反応を許容している。
【0026】
システムは、ヘルメット内先進ガイダンスプラットフォーム技術に対するアクセスを一般のモーターバイクライダ及びレーシングカードライバに提供している。発光装置のアレイ及び制御電子回路は、ヘルメットの顎ガード内において埋め込まれており、且つ、通常の外部ヘルメットのプロファイル/形状を変更してはいない。外側からはほとんど非可視状態にあることにより、システムは、安全上の課題を生成してはおらず、或いは、ヘルメットの空力学的非効率性を生成してはいない。システムは、ヘルメット及びヘルメット電池寿命に追加されるハードウェアの量を極小化するべく、ユーザーモバイル通信装置の処理パワー及びデータ通信能力を活用している。
【0027】
システムを実装している電子回路の大半は、ヘルメットの顎部分内において配置されている。顎部分の保護要件は、シェル部分よりも厳しくないことから、顎部分内における電子回路モジュールのエンジニアリングは、ヘルメットの相対的に容易な且つ廉価な安全認証プロセスを許容している。
【0028】
任意のその他の形態も本発明の範囲に含まれうるが、以下においては、本技術が相対的に明瞭に理解されるように、以下の添付図面を参照し、ほんの一例として、本技術の実施形態について説明することとする。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】実施形態によるシステムを埋め込んだモーターサイクルヘルメットの概略図を示す。
図2】実施形態によるシステムの一部分の分解図を示す。
図3】視覚通信システムの概略図を示す。
図4】使用中のヘルメット内視覚システムの図を示す。
図5】視覚通信システムにリンクされたソフトウェアアプリケーションによって提供されるユーザーインターフェイスのいくつかの図を示す。
図6】視覚通信システムにリンクされたソフトウェアアプリケーションによって提供されるユーザーインターフェイスのいくつかの図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本開示による原理の理解を促進することを目的として、以下、図面において示されている実施形態を参照することとし、且つ、これについて説明するべく特定の言語を使用することとする。但し、これにより、本開示の範囲の限定が意図されてはいないことを理解されたい。本明細書において示されている発明的特徴の任意の変更及び更なる変形並びに関連技術分野において熟達した且つ本開示を参照した当業者に通常想起されることになる本明細書において示されている本開示の原理の任意の更なる適用は、本開示の範囲に含まれるものと見なすことを要する。
【0031】
まず、図1を参照すれば、ヘルメット102のフロント部分内において埋め込まれた視覚通信システムを埋め込んだモーターサイクルヘルメット100の2つの側面図が示されている。
【0032】
ヘルメット100は、衝撃吸収シェル104と、様々なエアベント106と、フォワードマウントカメラ108と、を有する。衝撃吸収シェルは、好ましくは、複合繊維から製造されている。エアベント106は、高速の下り坂イベントの際に特に経験されるように、エアフローを冷却のためにヘルメット内に引き込むことを許容している。実施形態において、エアベント106は、必要とされている換気の量に応じて選択的に開放可能であってよい。また、ヘルメット100は、快適さを目的として、内部ライニングをも有する。
【0033】
視覚通信システムは、ヘルメットユーザーにとって可視状態である可視スペクトル内の光を放出する発光装置110のアレイを有する。また、システムは、カメラ制御基板112と、データ通信インターフェイス114を含む主電子基板と、をも有する。また、システムは、ヘルメットユーザーに対してオーディオ支援を提供するべく使用されうる統合型のスピーカドライバ116にも接続されている。
【0034】
ユーザーが前方の道路に合焦しつつ、乗車/運転キューを観察しうるように、乗車/運転キューが、ユーザーの周辺視野内においてユーザーに提供されている。これは、すべての乗車/運転状況において変化し続ける乗車/運転環境に対する迅速な反応を許容している。視野は、フルフェースヘルメットのユーザーにとって利用可能である外側世界である。ユーザーが眼を道路に向かって方向付けしている場合には、システムは、その周辺視野内において有効であり、従って、ユーザーは、光キューに注目するべく自身の注視を運動させる必要がない。
【0035】
フルフェースヘルメットにおいては、観察領域は、「アイポート」と呼称されている。光アレイは、アイポートを邪魔しないように位置決めされている。
【0036】
データ通信インターフェイス114は、モバイル通信装置とペア化されるように構成されたBluetooth(登録商標)モジュールを含む。また、いくつかの実施形態においては、Wi-Fiモジュールも、通信インターフェイス114内において含まれている。データ通信インターフェイス114は、ヘルメット100の外部のセンサを含む1つ又は複数のセンサから状況に関係するデータを受け取るように構成されている。処理モジュールは、状況に関係するデータの分析並びに運転又は乗車ガイダンスをヘルメットのユーザーに提供する光信号の生成を許容しており、且つ、メモリは、乗車/運転及び/又はナビゲーションデータを保存するように構成されている。
【0037】
状況データは、車両、ライダ、及び周囲環境に関係付けられている。例えば、関係するデータは、車両の速度、傾斜角度、天候データ、GPSデータ、又はインターネットなどのネットワークから到来する情報でありうるであろう。
【0038】
また、ヘルメットは、ヘルメットシェル内において配置されたシステム電池を充電するべく、或いは、オンボードメモリからデータをダウンロードするべく、使用されうるUSB-Cコネクタをも有する。
【0039】
次に、図2を参照すれば、実施形態による視覚通信モジュール200の分解図が示されている。モジュール200は、主電子基板204及びカメラモジュール206を収容するハウジングを有する。ハウジングは、解放自在に1つに固定されうるフロントパネル202a及びリアパネル202bから製造されている。ハウジングの前部に取り付けられたガスケット208は、水がシステムに進入することを防止している。カメラは、カメラ206の光学経路を完成させるレンズプロテクタ210を支持している。
【0040】
また、モジュール200は、電池ハウジング214内において配置された電池及び統合型の電池制御システムをも有する。発光装置のアレイ、このケースにおいては、多色LEDアレイ218、は、ヘルメットの顎バーの内側上部エッジに沿って配置されており、これにより、光の投射を介して情報アラートをライダに供給している。アレイは、十分な色のスペクトルをサポートしており、且つ、発光装置によって放出された光がユーザーにとって可視状態となるような方式でヘルメットの内側の導波路220及び導波度カバー222とペア化されている。
【0041】
データ通信インターフェイスは、処理ユニット及びメモリ、Wi-Fiユニット、Blouetoothモジュール、LEDアレイ制御ユニット、及びジャイロスコープユニットをも有する主電子基板204上において構成されている。
【0042】
図3は、実施形態による視覚通信システムの概略ブロック図300を示している。システムコマンド302は、センサを介して収集された情報及び外部データストリームを処理し、データ分析を調整し、且つ、LEDアレイ、並びに、いくつかの例においては、ヘルメットスピーカ、を介してヘルメットユーザーに送信される情報を調整している。
【0043】
システムコマンド302は、リモートウェブサーバー上において完全にホスティングすることが可能であり、且つ、ユーザーのモバイル通信装置上において稼働するモバイルアプリケーション308を介してヘルメットと通信することができる。システムコマンド302は、データベース304、車両(例えば、モーターバイクのハンドルバー)に搭載状態において配置されうる任意選択のコントローラ306、及びモバイルアプリケーション308との間の相乗効果において且つ一定の通信状態において機能している。
【0044】
データベース304は、モバイルアプリケーション308によって利用されるすべてのデータを収容しており、且つ、すべての関連するユーザーによって生成されたデータ用のストレージ場所を提供している。
【0045】
モバイルアプリケーション308は、ヘルメットがシステムコマンド302によって提供される豊富なコンテンツサービスとやり取りしうる単一の窓口であってよい。モバイルアプリケーション308は、ヘルメットとの間のインターフェイス及び周辺装置用の制御ポイントの提供の責任を担っている。モバイルアプリケーション308は、車両306に搭載状態において配置されたコントローラに対して直接的に接続している。
【0046】
システムコマンド302は、天候データ310、ナビゲーション及び/又はトラフィックデータ312、及び/又はローカル情報及びアラートなどの更なるデータ314などの複数の外部データソースから関連するデータを取得することができる。データストリームは、ユーザーのモバイル通信装置のインターネット接続を介してモバイルアプリケーション308に送信されている。システムコマンド302は、モバイルアプリケーション308と直接的にやり取りしつつ、第3者データソース、データベースとのやり取り、及び演算集約的な手順を総合する責任を担っている。
【0047】
ローカル天候予報データソース310は、ユーザーに対する場所固有の天候情報の供給を目的としてプラットフォームによって統合されている。
【0048】
トラフィック及びアラートデータソース312は、場所固有のトラフィック、ハザード、及び利便性情報をユーザーに供給することを目的としてプラットフォームによって統合されている。
【0049】
更なるサービス/データソース314は、天候及び/又はトラフィック及びアラート情報以外のエリアに関係するユーザーに関連する情報の供給を目的としてプラットフォームによって統合されている。
【0050】
主電子基板は、LEDアレイコントローラ314、ヘルメットスピーカのコントローラ316、マイクロフォン318、及び1つ又は複数の加速度計320に接続している。ヘルメットは、モバイルアプリケーション308に直接的に接続しており、且つ、ユーザーによって着用され、これにより、ユーザーがモバイルアプリケーションを介して供給される関連する情報との関連においてオンボード周辺装置を活用することを可能にしている。
【0051】
モーターバイクライダは、ハンドルバーコントローラ306を使用して周辺装置及びヘルメットを制御する選択肢を有する。ハンドルバーコントローラ306は、モバイルアプリケーション308を介して、或いは、ヘルメットのBluetooth(登録商標)モジュールを介して直接的に、ヘルメットとインターフェイスすることができる。ハンドルバーコントローラ306は、ヘルメットの動作の中核をなす制御機能の選択を提供している。
【0052】
外側を向いたカメラ322は、ヘルメットに接続されたモバイルアプリケーション308内における直接的な記録及び再生を許容している。
【0053】
LEDアレイは、ユーザーのモバイル通信装置及びソフトウェアアプリケーション308を通じてシステムコマンド302によって動作しているコントローラ314を通じて制御されている。乗車/運転ガイダンスは、LEDアレイを通じてヘルメットユーザーに提供されており、且つ、これは、データソース(天候、トラフィック、及びその他のもの)、オンボードシステムセンサ(カメラ、加速度計、ジャイロスコープ、など)、及び車両オンボードセンサ(6軸慣性システム、制動力、Gフォース、速度センサ、エンジンの温度、オイルのレベル、ガスのレベル、ブレーキの健全性、サスペンションの設定)を介して収集された情報のすべてに基づいている。
【0054】
図4は、動作中の図1及び図2の視覚通信システムを示している。人工知能を使用することにより、システムは、乗車/運転支援をユーザーに提供することが相応しい状況を識別している。ライティングパターンが、それぞれのアラートタイプを分離し、これにより、それぞれのキューごとの容易に認識可能な意味を提供している。また、オンボードスピーカは、モバイルアプリケーションがオーディオキューをライダに提示することを可能にすることができる。オーディオキューは、光パターンと同期化されている。以下の表は、いくつかの状況においてヘルメットによってユーザーに提供される乗車/運転キューのタイプの概要を示している。
【0055】
高重要性アラート:ブリンクする赤色光(図4(a))
【0056】
中間重要性アラート:ブリンクする黄色光
【0057】
ナビゲーション-回転:オレンジ色リンキング(アレイの右又は左側(図4(b))
【0058】
前方の警察:交互に変化する青色及び赤色(図4(c))
【0059】
天候アラート:青色(図4(d))
【0060】
【表1】
【0061】
システムコマンドは、ヘルメットユーザー、車両タイプ、ドライバ/ライダの能力に関する構造化された情報を保存しており、且つ、ユーザーの場所を追跡している。ヘルメットを通じてユーザーに適合された乗車/ガイディング支援を提供するべく、機械学習アルゴリズムがシステムコマンドによって使用されている。
【0062】
異なるナビゲーションタイプキューを異なるモーターバイクタイプについて提供することができる。例えば、乗車支援のタイミングは、スーパーバイクライダと配達ライダの場合には、異なることになろう。
【0063】
ヘルメットによって収集されたセンサデータは、ユーザーが車両に乗車する/これを運転する頻度、制動パターン、バランスの中心、平均速度、振る舞いパターンを判定することになる。機械学習を通じて、システムは、乗車/運転の癖を学習することができると共に、相応してガイダンスを調節することができる。例えば、高速ライダの場合には、システムは、速度カメラアラートを自動的にターンオンすることができる。場所データの保存は、ユーザーが辿ることになるルートを予期し且つ移動時間を算出することにより、システムが適合された乗車/運転支援をユーザーに提供することを許容している。
【0064】
図5は、視覚通信システムにリンクされたソフトウェアアプリケーションによって提供されるユーザーインターフェイスのいくつかの画面を示している。アプリケーションは、複雑な機能及び設定にアクセスするためのヘルメットに対する外部制御システムとして機能している。また、ヘルメットをユーザー個人の電話機に接続することにより、ソーシャルメディアに対する迅速な共有と、更には、オーディオストリーミング及びナビゲーションと、が許容されている。
【0065】
図5(a)のナビゲーションインターフェイスは、その現時点の場所を示すマップ、その目的地の住所入力、及びリストお気に入り場所に対するショートカットをライダ/ドライバに提供している。ライダは、テキスト入力を介してその場所リストに新しい場所を追加することができる。マップは、マップ座標及びトラフィックアラートを生成するべく、Mapbox、Waze、又はGoogleなどの外部オンライン及びオフラインソースによって生成することができる。
【0066】
図5(b)は、ソーシャルメディアプロファイルにリンクされうるヘルメット電池寿命などの重要な制御及び情報、カメラモード、マイレージカウンタ、及び乗車活動ログなどの制御コア機能に対するショートカットに対する迅速なアクセスを提供するダッシュボードインターフェイスを示している。
【0067】
図5(c)は、ユーザーがそのヘルメットカメラからプレビューフッテージを観察することを許容するライブビューインターフェイス又はカメラ制御ページを示している。ライブビューインターフェイスは、カメラの状態を制御することが可能であり、カメラモード及び時間カウンタを表示することが可能であり、ヘルメット媒体へのアクセスを許容することが可能であり、且つ、シーンモードとダッシュカムモードの間において切り替えることができる。また、カメラ機能は、場所データ並びに速度及びテレメトリなどの活動データを保存すると同時にGPS追跡を起動することができる。
【0068】
図6(a)は、ソフトウェアアプリケーション活動データインターフェイスを示している。このインターフェイスは、カメラが開始から終了まで記録している最中に(1回の乗車において)実施された活動及び選択されたルートのログを示している。最新の乗車は、最上部において表示されており、且つ、ユーザーは、更に古い乗車についてスクロールダウンすることができる。それぞれの乗車がビデオファイルに関係付けられていることから、関連するビデオファイルを削除することにより、乗車を削除することができる。
【0069】
図6(b)は、ソフトウェアアプリケーション分析インターフェイスを示している。「乗車」の1つを選択することにより、このインターフェイスは、選択されたルートのブレークダウン、移動した概略距離、及び活動のタイムラインを提供している。第三者対応マップは、詳細な検討のためにズームイン及びアウトすることが可能であり、タイムラインインフォグラフィックは、高いレベルのテレメトリ運動が存在している場所を示している。例えば、相当量の傾斜又は突然の制動が検出された場合には、これが、タイムライン上において記録及び強調表示されることになる。また、乗車情報は、ソーシャルメディアと共有することもできる。
【0070】
本明細書の全体を通じて、「有する(comprise)」という用語、或いは、「有する(comprises)」又は「有する(comprising)」などの変形は、記述されている要素、完全体、又はステップ、或いは、要素、完全体、又はステップのグループの包含を意味しており、且つ、任意のその他の要素、完全体、又はステップ、或いは、要素、完全体、又はステップのグループの排除を意味するものではないことを理解されたい。「~から構成される(consisting of)」という用語は、これのみから構成されていることを意味している。
【0071】
本明細書に包含されている文書、行為、材料、装置、物品、又はこれらに類似したものの任意の記述は、本技術の背景の提供を目的としたものであるに過ぎない。これは、本明細書のそれぞれの請求項の優先日付以前に存在していたことから、これらの事物の任意のもの又はすべてが、従来技術のベースの一部分を形成している、或いは、本技術と関連する分野における常識であった、ことの是認として解釈してはならない。
【0072】
文脈が、そうではないことを必要としていない限り、或いは、反対のことを具体的に記述していない限り、単数形の完全体、ステップ、又は要素として本明細書において記述されている技術の完全体、ステップ、又は要素は、記述されている完全体、ステップ、又は要素の単数形及び複数性の両方を明瞭に包含している。
【0073】
本明細書の文脈において、「1つの(a)」及び「1つの(an)」という用語は、物品の文法目的語の1つ又は複数(即ち、少なくとも1つ)を意味するべく使用されている。例として、「1つの要素」に対する参照は、1つの要素又は複数の要素を意味している。
【0074】
当業者は、本明細書において記述されている技術は、具体的に記述されているもの以外の変形及び変更が可能であることを理解するであろう。本技術は、すべてのこのような変形及び変更を含んでいることを理解されたい。また、疑惑の回避を目的として、本技術は、個々に又は集合的に本明細書において参照されている又は示されているステップ、特徴、及び複合物のすべてと、前記ステップ、特徴、及び複合物の任意のもの及び任意の2つ以上のもののすべての組合せと、を含んでいる。
【0075】
当業者は、広範に記述されている技術の精神又は範囲を逸脱することなしに、多数の変形及び/又は変更が、特定の実施形態において示されている技術に対して実施されうることを理解するであろう。従って、本実施形態は、すべての側面において、限定ではなく例示として見なすことを要する。本発明の態様の一部を以下記載する。
[態様1]
ヘルメット用の視覚通信システムであって、
発光装置のアレイであって、前記発光装置によって放出された光が前記ヘルメットのユーザーにとって可視状態となるような方式により、前記ヘルメットの内側において構成された発光装置のアレイと、
1つ又は複数のソースから状況に関係するデータを受け取るように構成されたデータ通信インターフェイスと、
前記状況に関係するデータを処理するように、且つ、乗車又は運転ガイダンスを前記ヘルメットの前記ユーザーに提供する光信号を生成するべく前記発光装置のアレイを制御するように、構成された処理モジュールと、
を有するシステム。
[態様2]
前記発光装置のアレイは、前記ユーザーの視野の外側において配置されており、且つ、前記生成された光信号は、前記ユーザーの周辺視野部分に向かって導かれている態様1に記載のシステム。
[態様3]
前記発光装置のアレイは、複数の発光ダイオード(LED)装置を有する態様1又は2に記載のシステム。
[態様4]
前記LED装置は、異なる色を有する光を放出するように構成されており、色は、乗車/運転ガイダンスの1つ又は複数のカテゴリと関連付けられている態様3に記載のシステム。
[態様5]
前記発光装置は、特定の光パターンを放出するように構成されており、パターンは、特定の運転又は乗車支援と関連付けられている態様4に記載のシステム。
[態様6]
前記システムは、運動センサ、方向センサ、位置決めセンサ、又は撮像装置の1つ又は組合せを有する態様1乃至5のいずれか1項に記載のシステム。
[態様7]
前記運動センサは、加速度計又はジャイロスコープを有し、
前記方向センサは、電子コンパスを有し、
前記位置決めセンサは、GPSレシーバを有し、且つ/又は、
前記撮像センサは、1つ又は複数のビデオカメラを有する態様6に記載のシステム。
[態様8]
1つ又は複数のセンサは、前記ヘルメットの本体内において構成されている態様6又は7に記載のシステム。
[態様9]
前記センサの1つ又は複数は、前記ヘルメットの前記本体の外部に位置しており、且つ、無線プロトコルを使用して前記データ通信インターフェイスを介して前記処理モジュールと通信している態様6乃至8のいずれか1項に記載のシステム。
[態様10]
前記1つ又は複数のセンサは、前記ユーザーによって乗車/運転されている車両のボディ内において構成されている態様9に記載にシステム。
[態様11]
前記処理モジュールは、リアルタイムで前記センサから受け取られたデータを分析するように、且つ、乗車/運転推奨を前記ユーザーに提供するように、更に構成されている態様6乃至10のいずれか1項に記載のシステム。
[態様12]
オーディオキューを前記ユーザーに提供するように構成された1つ又は複数のスピーカを更に有し、前記オーディオキューは、前記光信号と同期化されている態様6乃至11のいずれか1項に記載のシステム。
[態様13]
前記処理モジュールは、前記データ通信インターフェイスを介してトラフィック及び/又は天候に関係するデータを取得するように、且つ、前記ヘルメットの前記ユーザーに改善された運転又は乗車ガイダンスを提供するべく前記取得されたトラフィック及び/又は天候に関係するデータを処理するように、構成されている態様6乃至12のいずれか1項に記載のシステム。
[態様14]
前記処理モジュールは、前記データ通信インターフェイスを介してライダ/ドライバの場所に関係するデータを取得するように、且つ、前記ユーザーに改善された運転又は乗車ガイダンスを提供するべく前記取得された場所に関係するデータを処理するように、構成されている態様6乃至13のいずれか1項に記載のシステム。
[態様15]
前記取得された場所情報に基づいて、前記処理モジュールは、トラック乗車/運転モード、都市乗車/運転モード、及び山岳乗車/運転モードの間において切り替えている態様14に記載のシステム。
[態様16]
前記システムは、前記ヘルメットの内側において配置された且つ1つ又は複数のユーザー健康パラメータを計測するように構成された複数のセンサを更に有する態様6乃至15のいずれか1項に記載のシステム。
[態様17]
前記1つ又は複数のユーザー健康パラメータは、疲労、焦点、心拍数、脈、眼の運動、頭部の運動の1つ又は組合せを有する態様16に記載ンシステム。
[態様18]
ヘルメットであって、
衝撃抵抗性シェルと、
エネルギー吸収要素を含む衝突保護組立体と、
態様1乃至17のいずれか1項に記載の視覚通信システムと、
を有するヘルメット。
[態様19]
前記発光装置のアレイ及び前記データ通信インターフェイスは、前記ヘルメットの顎部分の内側において構成されている態様18に記載のヘルメット。
[態様20]
前記発光装置及び前記データ通信インターフェイスをホスティングしている前記顎部分は、防水加工されている態様19に記載のヘルメット。
[態様21]
前記ユーザーの前記視野内の前記環境を撮像するように構成されたカメラを更に有する態様18乃至20のいずれか1項に記載のヘルメット。
[態様22]
前記カメラを保護する交換可能な透明シールドを更に有する態様21に記載のヘルメット。
[態様23]
衝突抵抗性電池を更に有する態様18乃至22のいずれか1項に記載のヘルメット。
[態様24]
態様1乃至17のいずれか1項に記載の視覚通信システムを有するヘルメットを着用したライダ又はドライバに乗車又は運転ガイダンスを提供する方法であって、
前記データ通信インターフェイスを介して1つ又は複数のソースから状況に関係するデータを受け取るステップと、
前記処理モジュールを介して前記状況に関係するデータを処理するステップと、
光信号を生成し、これにより、前記ライダ又はドライバに提供するべく前記発光装置のアレイを制御するステップと、
を有する方法。
[態様25]
前記プロセッサを介してリアルタイムで前記センサから受け取られたデータを分析し、且つ、乗車/運転推奨を前記ユーザーに提供するステップを更に有する態様24に記載の方法。
図1(a)】
図1(b)】
図2
図3
図4(a)】
図4(b)】
図4(c)】
図4(d)】
図5(a)】
図5(b)】
図5(c)】
図6(a)】
図6(b)】