(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-09
(45)【発行日】2024-10-18
(54)【発明の名称】ゴルフバッグのための変換可能なストラップアセンブリ
(51)【国際特許分類】
A45C 13/30 20060101AFI20241010BHJP
A45F 3/02 20060101ALI20241010BHJP
A45F 3/04 20060101ALI20241010BHJP
【FI】
A45C13/30 M
A45F3/02
A45F3/04
(21)【出願番号】P 2021570260
(86)(22)【出願日】2020-05-29
(86)【国際出願番号】 US2020035400
(87)【国際公開番号】W WO2020243624
(87)【国際公開日】2020-12-03
【審査請求日】2023-05-29
(32)【優先日】2019-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591086452
【氏名又は名称】カーステン マニュファクチュアリング コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジェームズ ディ. マーテル
【審査官】宮部 愛子
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-334213(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0266522(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0140784(US,A1)
【文献】特表2012-529919(JP,A)
【文献】米国特許第03739961(US,A)
【文献】特開平10-127343(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45C 13/30
A45F 3/02
A63B 55/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフバッグのためのストラップシステムであって、
第1ストラップと、
第2ストラップと、
バックパックと、
を備え、
前記第1ストラップは、
第1端部と第1取り付け端部とを有する第1部分であって、前記第1端部は前記ゴルフバッグに結合されている、前記第1部分と、
第2取り付け端部と第2端部とを有する第2部分であって、前記第2端部は前記ゴルフバッグに結合されている、前記第2部分と、
を備えており、
前記第2ストラップは、ともに前記ゴルフバッグに結合されている第1端部及び第2端部を含んでおり、
前記バックパックは、
第1取り付け開口部を含む頂部と
、第2取り付け開口部を含む底部と、
を備える中央本体と、
第1スリットを有する第1アームを備える第1側部と、
第2スリットを有する第2アームを備える第2側部と、
を備えており、
前記第1側部及び前記第2側部は、
前記中央本体から角度付けられており、
前記第1側部は、第1側部開口部を画定し、前記第1アームは、前記第1側部開口部の縁を形成しており、
前記第2側部は、第2側部開口部を画定し、前記第2アームは、前記第2側部開口部の縁を形成しており、
前記第1ストラップの前記第1取り付け端部は、前記第1取り付け開口部に結合されており、
前記第1ストラップの前記第2取り付け端部は、前記第2取り付け開口部に結合されており、
前記第2ストラップは、前記第1側部開口部及び前記第2側部開口部を通って延在する
直線状の経路に沿って、前記第1側部開口部及び前記第2側部開口部内に収まるように構成されており、
前記第2ストラップは、前記
直線状の経路に沿って自由に移動することができ、
前記ゴルフバッグは、シングルストラップ構成又はダブルストラップ構成で運ぶために構成されることができ、
前記第2ストラップは、前記シングルストラップ構成では前記バックパックから取り外されており、
前記第2ストラップは、前記ダブルストラップ構成では前記バックパックに係合されており、
前記第2ストラップが、前記
直線状の経路に沿って、前記第1側部開口部と前記第2側部開口部とを通過して延在するときに、前記第2ストラップは、前記バックパックに係合されている、
ストラップシステム。
【請求項2】
チャネルは、前記第1側部開口部から前記第2側部開口部まで、前記
直線状の経路に対して平行に延在しており、
前記チャネルは
、前記中央本体に切り抜かれており、
前記ダブルストラップ構成では、前記第2ストラップが前記バックパックに対してある位置に固定されないように、前記第2ストラップは、屈曲、重なり、又は捻りなしに、かつ、抵抗又は締め付けなしに、前記チャネルに沿ってスライドするように構成されている、請求項1に記載のストラップシステム。
【請求項3】
前記第1ストラップの前記第1取り付け端部は、前記第1取り付け開口部に
取り外せないように結合されており、
前記第1ストラップの前記第2取り付け端部は、前記第2取り付け開口部に
取り外せないように結合されている、請求項1又は2に記載のストラップシステム。
【請求項4】
前記第2側部開口部は、第2側部開口幅を有し、
前記第2ストラップは、ストラップ幅を有し、
前記第2側部開口幅は、前記ストラップ幅よりも大きい、請求項1から3のいずれか一項に記載のストラップシステム。
【請求項5】
前記第2側部開口部は、第2側部開口高さを有し、
前記第2ストラップは、ストラップ厚さを有し、
前記第2側部開口高さは、前記ストラップ厚さよりも大きい、請求項1から4のいずれか一項に記載のストラップシステム。
【請求項6】
前記バックパックは
、前記ゴルフバッグから離れる方を向いた前面部と、
前記ゴルフバッグの方を向いた背面部と、をさらに備え、
前記第1側部及び前記第2側部は、前記中央本体から前記背面部に向かって
背面側に傾斜している、請求項1から5のいずれか一項に記載のストラップシステム。
【請求項7】
前記第1側部及び前記第2側部は、前記中央本体から等しい角度で
背面側に傾斜しており、
前記第1側部は、第1側部角度で
背面側に傾斜しており、前記第1側部角度は、
前記頂部から前記底部に向かって見て、前記第1側部と前記中央本体との間で測定され、
前記第2側部は、第2側部角度で
背面側に傾斜しており、前記第2側部角度は、
前記頂部から前記底部に向かって見て、前記第2側部と前記中央本体との間で測定される、請求項6に記載のストラップシステム。
【請求項8】
前記第1側部角度及び前記第2側部角度は、10度~20度、20度~30度、30度~40度、40度~50度、50度~60度、60度~70度、70度~80度、及び80度~90度からなる群から選択される角度範囲内の値を有する、請求項7に記載のストラップシステム。
【請求項9】
前記第1スリットは、前記第2スリットよりも前記バックパックの前記頂部に対して近くに位置する、請求項1から8のいずれか一項に記載のストラップシステム。
【請求項10】
前記第2ストラップは、前記ストラップシステムを前記ダブルストラップ構成から前記シングルストラップ構成に変換するために、前記第1スリット及び前記第2スリットを通して取り外し可能であり、
前記第2ストラップは、前記ストラップシステムを前記シングルストラップ構成から前記ダブルストラップ構成に変換するために、前記第1スリット及び前記第2スリットを通して挿入可能である、請求項1から9のいずれか一項に記載のストラップシステム。
【請求項11】
前記ストラップシステムが前記シングルストラップ構成であるとき、前記第2ストラップは、前記ゴルフバッグから完全に取り外し可能である、請求項1から10のいずれか一項に記載のストラップシステム。
【請求項12】
ゴルフバッグのためのストラップシステムであって、
第1部分と第2部分とに不連続に分割された第1ストラップと、
第2ストラップと、
バックパックであって、前記バックパックは、中央本体と、頂部と、前記頂部の反対側の底部と、第1側部と、前記第1側部の反対側の第2側部と、
前記ゴルフバッグから離れる方を向いた前面部と、
前記ゴルフバッグの方を向いた背面部と、を備え、前記中央本体は、前記頂部、前記底部、前記第1側部、前記第2側部、前記前面部、及び前記背面部を接続する、前記バックパックと、
を備え、
前記頂部から前記底部に向かって見たときに、前記第1側部及び前記第2側部は、前記中央本
体と鋭角を形成するように
背面側に曲げられており、
第1取り付け開口部は、
前記前面部から前記背面部まで、前記バックパックの前記頂部を
貫通しており、
第2取り付け開口部は、
前記前面部から前記背面部まで、前記バックパックの前記底部を
貫通しており、
第1側部開口部は、
前記前面部から前記背面部まで、前記第1側部を
貫通しており、
第2側部開口部は、
前記前面部から前記背面部まで、前記第2側部を
貫通しており、
前記第1ストラップの前記第1部分は、前記第1取り付け開口部に取り外せないように固定されており、
前記第1ストラップの前記第2部分は、前記第2取り付け開口部に取り外せないように固定されており、
前記第1側部開口部及び前記第2側部開口部は、前記第2ストラップが、前記第1側部開口部から前記第2側部開口部まで延在する経路に沿って、拘束されずにスライドすることを可能にするように構成されて
おり、
前記ゴルフバッグは、シングルストラップ構成又はダブルストラップ構成で運ぶために構成されることができ、
前記第2ストラップは、前記シングルストラップ構成では前記バックパックから取り外されており、
前記第2ストラップは、前記ダブルストラップ構成では前記バックパックに係合されており、
前記第2ストラップが、前記直線状の経路に沿って、前記第1側部開口部と前記第2側部開口部とを通過して延在するときに、前記第2ストラップは、前記バックパックに係合されている、
ストラップシステム。
【請求項13】
前記バックパックの前記第1側部は、第1頂部角部と、第1底部角部と、第1アームと、を備え、
前記第1アームは、前記第1側部開口部の境界を形成し、かつ、前記第1側部開口部の外縁を画定し、
前記第1アームは、不連続であり、
前記第1アームは、第1スリットによって分離される頂部第1アーム部と底部第1アーム部とを備え、
前記頂部第1アーム部は、前記第1頂部角部に接続しており、かつ、前記第1頂部角部から下方に延在しており、
前記底部第1アーム部は、前記第1底部角部に接続しており、かつ、前記第1底部角部から上方に延在しており、
前記バックパックの前記第2側部は、第2頂部角部と、第2底部角部と、第2アームと、を備え、
前記第2アームは、前記第2側部開口部の境界を形成し、かつ、前記第2側部開口部の外縁を画定し、
前記第2アームは、不連続であり、
前記第2アームは、第2スリットによって分離される頂部第2アーム部と底部第2アーム部とを備える、請求項12に記載のストラップシステム。
【請求項14】
前記第1スリット及び前記第2スリットは、前記第2ストラップが、前記第1側部開口部と前記第2側部開口部との間の前記経路から取り外し可能であることを可能にするように構成される、請求項13に記載のストラップシステム。
【請求項15】
前記頂部第1アーム部は前記底部第1アーム部よりも短く、それにより前記第1スリットは、前記バックパックの前記底部よりも前記頂部に対して近くに位置しており、
前記頂部第2アーム部は、前記底部第2アーム部よりも長く、それにより前記第2スリットは、前記バックパックの前記頂部よりも前記底部に対して近くに位置しており、
前記第1スリット及び前記第2スリットの位置は、前記第2ストラップを前記経路内に保持することを補助する、請求項13又は14に記載のストラップシステム。
【請求項16】
前記第1スリットは、前記頂部第1アーム部の端部に接する平面から、前記底部第1アーム部の端部に接する平面まで垂直に測定される第1スリット幅を備え、
前記第2スリットは、前記頂部第2アーム部の端部に接する平面から、前記底部第2アーム部の端部に接する平面まで垂直に測定される第2スリット幅を備え、
前記第2スリット幅は、前記第1スリット幅に等しく、
前記第2ストラップは、厚さを備え、前記第1スリット幅及び前記第2スリット幅は、前記第2ストラップの前記厚さよりも大きい、請求項13から15のいずれか一項に記載のストラップシステム。
【請求項17】
前記第1スリット幅及び前記第2スリット幅は、0.5mm~0.7mm、0.7mm~0.9mm、0.9mm~1.1mm、1mm~1.5mm、1.5mm~2mm、2mm~3mm、3mm~4mm、及び4mm~5mmからなる群から選択される値を有する、請求項16に記載のストラップシステム。
【請求項18】
長手方向軸は、背面から見ると、前記第1側部から前記第2側部までの方向で定義されており、かつ、前記バックパックの前記頂部と前記底部との間の中心に位置しており、
第1スリット基準線は、背面から見ると、前記第1スリットを通って平行に延在しており、
第2スリット基準線は、背面から見ると、前記第2スリットを通って平行に延在しており、
前記第1スリットは、第1スリット角度で角度付けられており、
前記第1スリット角度は、前記長手方向軸から前記第1スリット基準線まで反時計回りに測定されており、
前記第2スリットは、第2スリット角度で角度付けられており、
前記第2スリット角度は、前記長手方向軸から前記第2スリット基準線まで反時計回りに測定されており、
前記第1スリット角度は、前記第2スリット角度と等しい、請求項13から
17のいずれか一項に記載のストラップシステム。
【請求項19】
前記第1スリット角度及び前記第2スリット角度はともに、0度~10度、10度~20度、20度~30度、30度~40度、40度~50度、50度~60度、60度~70度、及び70度~80度からなる群から選択される値を有する、請求項
18に記載のストラップシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本願は、2019年5月31日に出願された米国仮特許出願第62/855,747号、及び2020年3月30日に出願された米国仮特許出願第63/001,673号の優先権の利益を主張し、これらの両方の内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、概して、ゴルフ用具に関し、より詳細には、キャリーバッグのためのストラップアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
一般的には、ゴルフバッグは、キャリーバッグ及びカートバッグに分類される。キャリーバッグは、通常、ユーザが肩でバッグの重さを支えることを可能にするストラップシステムを備える。一部のキャリーバッグにおいては、ストラップシステムは、ユーザがその身体の片側でバッグを運ぶことができるシングルストラップシステムである。ストラップシステムが、ユーザがバックパックのようにバッグを背負うことができるダブルストラップシステムである、キャリーバッグもある。
【0004】
キャリーバッグは、通常、シングルストラップシステム又はダブルストラップシステムのいずれかで設計されている。シングルストラップシステムは、不均一な荷重のためにユーザの上半身及び肩が疲れるという欠点があり、ゴルフラウンドでのそれらのパフォーマンスを阻害するおそれがある。ダブルストラップシステムは、ゴルフバッグの重さを両肩に亘って均等に分散させるという選択肢をユーザに提供することにより、その欠点を克服し、全体的な疲労を軽減する。しかしながら、短距離のゴルファーは、シングルストラップシステムの利便性を好むこともある。さらに、2つのバッグを運んでいるキャディは、ダブルストラップバッグについた両方のストラップを使用することができず、代わりに、各肩に各バッグのシングルストラップを1つずつ配置することによって、2つのバッグを運ばなければならない。
【0005】
ダブルストラップシステムは、バックパックのように背負われる十字交差ストラップを有することが多い。一部のダブルストラップ設計において、バッグは、1本のストラップで持ち上げられ、ユーザの身体の右側で運ばれることができる。しかしながら、ダブルストラップ設計の方向付けのために、ユーザは自身の身体の左側ではシングルストラップを便利に使用することができない。このストラップは、ユーザの身体の左側でバッグが運ばれるときに、バッグの重さを正確に分配するように構成されていない。加えて、2本のストラップが十字交差部で互いに固定されているため、体の左右のどちら側でバッグを運ぶかにかかわらず、ダブルストラップシステムは、シングルストラップでの運搬にはうまく機能しない。十字交差部は、ユーザがシングルストラップを掴んでバッグを拾い上げているときに、ユーザの肘にぶつかる可能性がある。これらの問題を考慮すると、当該技術分野では、ダブルストラップシステムからシングルストラップシステムに、またその逆に変換可能なストラップシステムが必要とされている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】第1実施形態によるストラップアセンブリシステムの正面図を示す。
【0007】
【
図2】一実施形態によるバックパックの正面斜視図を示す。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【
図7】
図5のVII-VII線による、
図2のバックパックの側面断面図を示す。
【0013】
【
図8】
図6の側面図を示し、ストラップアセンブリシステムの第1及び第2ストラップも併せて示す。
【0014】
【
図9】
図7の側面断面図を示し、ストラップアセンブリシステムの第1及び第2ストラップも併せて示す。
【0015】
【0016】
【
図11】
図5のXI-XI線による、
図2のバックパックの上面断面図を示す。
【0017】
【
図12】
図10の上面図を示し、ストラップアセンブリシステムの第1及び第2ストラップも併せて示す。
【0018】
【
図13】
図11の上面断面図を示し、ストラップアセンブリシステムの第1及び第2ストラップも併せて示す。
【0019】
【
図14】シングルストラップ構成における
図1のストラップアセンブリシステムの正面図を示す。
【0020】
【
図15】ダブルストラップ構成における
図1のストラップアセンブリシステムの正面図を示す。
【0021】
【
図16】ダブルストラップ構成における
図1のストラップアセンブリシステムの斜視図を示す。
【0022】
【
図17】第1側部開口部に第2ストラップが部分的に挿入された、
図1のストラップアセンブリシステムの斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本明細書に記載の発明は、ゴルフバッグのための変換可能なストラップシステムである。ストラップシステムは、シングルストラップ構成とダブルストラップ構成との間で変換可能である。ストラップシステムは、第1ストラップ102と、第2ストラップ108と、バックパック100とを備えることができる。バックパック100は、ダブルストラップ構成において、第1ストラップ102と第2ストラップ108とを互いに関連して方向付けることができる。第1ストラップ102は、バックパック100に取り外せないように係合することができ、一方、第2ストラップ108は、バックパック100に取り外し可能に係合することができる。シングルストラップ構成では、第2ストラップ108をバックパック100から取り外すことができる。ダブルストラップ構成では、第2ストラップ108は、バックパック100に対して並進可能に係合することができる。
【0024】
図1、
図12、及び
図13に示すように、第1ストラップ102は不連続であることができる。第1ストラップ102は、第1部分104及び第2部分106を備えることができる。バックパック100は、第1ストラップ102の第1部分104と第2部分106との間に接続されることができる。第1部分104は、第1端部及び第1取り付け端部110を備えることができる。第1端部は、ゴルフバッグに結合されることができる。いくつかの実施形態において、第1端部は、ゴルフバッグの右側に向かってオフセットされて、ゴルフバッグの背面に結合される。第1取り付け端部110は、バックパック100に結合されることができる。いくつかの実施形態において、第1取り付け端部110は、バックパック100に取り外せないように結合され、取り付けられ、縫い付けられ、及び/又は、スナップフィット又は他の取り外し可能な結合機構を用いて取り外し可能に取り付けられる。第2部分106は、第2端部及び第2取り付け端部112を備えることができる。第2端部は、ゴルフバッグに結合されることができる。第2取り付け端部112は、バックパック100に結合されることができる。いくつかの実施形態において、第2取り付け端部112は、バックパック100に取り外せないように結合され、取り付けられ、縫い付けられ、及び/又はスナップフィット又は他の取り外し可能な結合機構を用いて取り外し可能に取り付けられる。いくつかの実施形態において、第2端部は、ゴルフバッグの左側に向かってオフセットされて、ゴルフバッグの背面に結合されることができる。いくつかの実施形態において、第1ストラップ102の第1及び第2端部は、ゴルフバッグから取り外し可能であるように構成されることができる。いくつかの実施形態において、第1ストラップ102は、パッド入り部分をさらに備える。
【0025】
第1ストラップ102の不連続性は、第1ストラップ102が、第2ストラップ108に対して擦れること、及び摩擦が生じることを防止する。第2ストラップ108は、バックパック100の縁部に取り付けられている第1ストラップ102の交差によって妨げられることなく、バックパック100を通って自由にスライドすることができる。しかしながら、いくつかの実施形態(不図示)において、第2ストラップ108がチャネル内で第1ストラップ102の下方に配置される限り、第2ストラップ108が第1ストラップ102と接触しないように、第1ストラップ102は連続的であることができる。
【0026】
第2ストラップ108は連続的であることができる。第2ストラップ108は、第1端部及び第2端部を備えることができる。第1及び第2端部は、ゴルフバッグに結合されることができる。第2ストラップ108の第1端部は、ゴルフバッグの左側に向かってオフセットされて、ゴルフバッグの背面に結合されることができる。第2ストラップ108の第2端部は、ゴルフバッグの右側に向かってオフセットされて、ゴルフバッグの背面に結合されることができる。いくつかの実施形態において、第2ストラップ108の第1及び第2端部は、ゴルフバッグから取り外し可能であるように構成されることができる。いくつかの実施形態において、第2ストラップ108は、パッド入り部分をさらに備える。
図8及び
図12に示すように、第1及び第2ストラップ102、108は、ストラップ幅180及びストラップ厚さ182を備える。
【0027】
バックパック100は、第1及び第2ストラップ102、108を構成することができる。
図2に示すように、バックパック100は、中央本体114と、第1側部120と、第2側部122と、前面部と、背面部とを備えることができる。中央本体114は、頂部116及び底部118を備えることができる。頂部116は、第1ストラップ102の第1取り付け端部110を受け入れるための第1取り付け開口部152を備えることができる。第1取り付け開口部152は、第1取り付け開口部152を通って延びる平面が、中央本体114を通って延びる平面と直交することができるように、中央本体114から切り取られていることができる。底部118は、第1ストラップ102の第2取り付け端部112を受け入れるための第2取り付け開口部154を備えることができる。第2取り付け開口部154は、第2取り付け開口部154を通って延びる平面が、中央本体114を通って延びる平面と直交することができるように、中央本体114から切り取られていることができる。いくつかの実施形態において、第1ストラップ102の第1及び/又は第2取り付け端部112は、第1及び/又は第2取り付け開口部154を通って輪状にされ、第1ストラップ102上に戻って、縫合によって固定されることができる。いくつかの実施形態において、バックパック100の中央本体114は、ロゴ又はエンブレム190を含むことができる。ロゴ又はエンブレム190は、中央本体114にエンボス加工され、印刷され、又は中央本体114を切り抜いて形成されることができる。図示される実施形態において、ロゴ190は、中央本体114を切り抜いて形成されている。バックパック100の第1及び第2側部120、122は、第2ストラップ108を取り外し可能に受け入れるように構成されることができる。
【0028】
図2、
図4、及び
図10~
図13に示すように、第1側部120及び第2側部122は、中央本体114からパックの背面部に向かって下方に傾斜することができる。いくつかの実施形態において、第1及び第2側部122は、中央本体114から互いに等しい角度で下方に傾斜することができる。
図10に示すように、第1側部120は、10~90度の間の第1側部角度160で中央本体114から下方に傾斜することができる。第2側部122は、10度と90度との間の第2側部角度160で、中央本体114から下方に傾斜することができる。第1側部角度160及び/又は第2側部角度162は、10~20度、20~30度、30~40度、40~50度、50~60度、60~70度、70~80度、80~90度であることができる。
【0029】
図3及び
図5を参照すると、第1側部120は、第1頂部角部124と、第1底部角部126と、第1アーム132とを備えることができる。第1アーム132は、頂部第1アーム部136と、底部第1アーム部138とを備えることができる。第1アーム132は、頂部第1アーム部136と底部第1アーム部138との間の空間が第1スリット144を画定するように、不連続であることができる。頂部第1アーム部136は、第1頂部角部124に接続しており、かつ、第1頂部角部124から延びることができる。底部第1アーム部138は、第1底部角部138に接続しており、かつ、第1底部角部138から延びることができる。
【0030】
第2側部122は、第2頂部角部128と、第2底部角部130と、第2アーム134とを備えることができる。第2アーム134は、頂部第2アーム部140と、底部第2アーム部142とを備えることができる。第2アーム134は、頂部第2アーム部140と底部第2アーム部142との間の空間が第2スリット146を画定するように、不連続であることができる。頂部第2アーム部140は、第2頂部角部128に接続しており、かつ、第2頂部角部128から延びることができる。底部第2アーム部142は、第2底部角部130に接続しており、かつ、第2底部角部130から延びることができる。第1スリット144及び第2スリット146は、第2ストラップがバックパック100に係合する、又はバックパック100から取り外されることを可能にする。言い換えると、第1アーム132内の第1スリット144と第2アーム134内の第2スリット146の各々は、ストラップシステムがシングルストラップ構成とダブルストラップ構成との間で変換することを可能にする。
【0031】
第1側部120は、第2ストラップ108を受け入れるように構成された第1側部開口部148を画定することができる。第1頂部角部124と、第1底部角部126と、第1アーム132と、バックパック100の中央本体114とは、第1側部開口部148の境界を形成することができる。第1アーム132は、第1側部開口部148の外縁を画定することができる。第1スリット144は、第1側部開口部148内へ開口することができる。第2側部122は、第2ストラップ108を受け入れるように構成された第2側部開口部150を画定することができる。第2頂部角部128と、第2底部角部130と、第2アーム134と、中央本体114とは、第2側部開口部150の境界を形成することができる。第2アーム134は、第2側部開口部150の外縁を画定することができ、第2スリット146は、第2側部開口部150内へ開口することができる。
【0032】
図3及び
図7を参照すると、第1側部開口部148は、第1側部開口幅164及び第1側部開口高さ168を備える。
図3及び
図6を参照すると、第2側部開口部150は、第2側部開口幅166及び第2側部開口高さ170を備える。第1側部開口幅164と第2側部開口幅166は同じ幅であってもよい。第1側部開口高さ168と第2側部開口高さ170とは同じ高さであってもよい。
【0033】
第1側部開口幅164及び第2側部開口幅166は、20mm~30mmの範囲である。第1側部開口幅164及び第2側部開口幅166は、20mm~22mm、22mm~24mm、24mm~26mm、26mm~28mm、又は28mm~30mmであることができる。いくつかの実施形態において、第1側部開口幅164及び/又は第2側部開口幅166は、20mm、21mm、22mm、23mm、24mm、25mm、26mm、27mm、28mm、29mm、又は30mmであることができる。第1側部開口幅164及び第2側部開口幅166は、第2ストラップ幅180よりも大きい。第1側部開口高さ168及び第2側部開口高さ170は、2mm~8mmの範囲である。第1側部開口高さ168及び第2側部開口高さ170は、2mm~3mm、3mm~4mm、4mm~5mm、5mm~6mm、6mm~7mm、又は7mm~8mmであることができる。いくつかの実施形態において、第1側部開口高さ168及び/又は第2側部開口高さ170は、2mm、3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、又は8mmであることができる。
【0034】
図3及び
図6~
図8を参照すると、第1側部開口部148及び第2側部開口部150は、第2ストラップ108を受け入れるようにサイズ決めされる。第1及び第2側部開口幅164、166は、第2ストラップ幅180よりも大きい。第1及び第2側部開口高さ168、170は、第2側部ストラップ厚さ182よりも大きい。第1及び第2側部開口幅164、166及び第1及び第2側部開口高さ168、170によって、第2ストラップ108は、第1及び第2側部開口部148、150内に快適に収まり、かつ当該側部開口部148、150を通過して自由にスライドすることができる。言い換えると、第1及び第2側部開口幅164、166及び第1及び第2側部開口高さ168、170は、第2ストラップ108が第1側部開口部148から第2側部開口部150までの方向において、第1及び第2側部開口部148、150内を妨害されず、かつ拘束されずに移動することを可能にする値を有する。この第2ストラップ108の自由な動きは、ストラップシステムがダブルストラップ構成であるときに、ゴルフバッグがユーザの姿勢に対して自己調整することを可能にする。
【0035】
図6及び
図7に示すように、第1スリット144及び第2スリット146は、スリット幅172を備える。スリット幅172は、頂部アーム部136又は140の端部に接する平面から、それぞれ底部アーム部138又は142の端部に接する平面まで垂直に測定することができる。スリット幅172は、0.5mm~5mmの範囲である。スリット幅172は、0.5mm~0.7mm、0.7mm~0.9mm、0.9mm~1.1mm、1mm~1.5mm、1.5mm~2mm、2mm~3mm、3mm~4mm、又は4mm~5mmであることができる。いくつかの実施形態において、スリット幅172は、0.5mm、0.6mm、0.7mm、0.8mm、0.9mm、又は1.0mmであることができる。スリット幅172は、第2ストラップ厚さ182よりも大きい。第1スリット144及び第2スリット146のそれぞれは、第1側部開口部148及び第2側部開口部150からの第2ストラップ108の挿入及び取り外しを可能にする。
【0036】
図6~
図9に示すように、いくつかの実施形態において、第1スリット144は、バックパック100の底部118よりも頂部116に対して近くに位置することができ、第2スリット146は、バックパック100の頂部116よりも底部118に対して近くに位置することができる。頂部第1アーム部136は、底部第1アーム部138よりも短くすることができる。頂部第2アーム部140は、底部第2アーム部142よりも長くすることができる。複数のアーム部の長さによって画定される第1スリット144及び第2スリット146の位置は、ゴルフバッグがダブルストラップ構成のときに、第2ストラップ108がすり抜けることなく、第2ストラップ108を保持するバックパック100の能力に影響を及ぼす。
【0037】
図16に示すように、ダブルストラップ構成のときに、ゴルフバッグが第2ストラップ108を掴んで持ち上げられると、第2ストラップ108の生地は、第1側部開口部148及び第2側部開口部150内で収縮する可能性がある。第1側部開口部148内では、第2ストラップ108は、パック100の頂部116において、第1頂部角部124に向かって収縮することができる。底部118(及び第1底部角部126)よりも頂部116(及び第1頂部角部124)に近い第1スリット144の位置は、第2ストラップ108が束ねられるときに、第2ストラップ108の縁部がすり抜けることを防止することができる。第2側部開口部150内では、第2ストラップ108は、パック100の底部118において、第2底部角部130に向かって収縮することができる。頂部116(及び第2頂部角部128)よりも底部118(及び第2底部角部130)に近い第2スリット146の位置は、ストラップ108が束ねられるときに、第2ストラップ108の縁部がすり抜けることを防止することができる。従って、頂部第1アーム部136と、底部第1アーム部138と、頂部第2アーム部140と、底部第2アーム部142の長さは、第2ストラップ108が第1及び第2スリット144、146を通過して、すり抜けることを防止することができる。このセキュリティは、第2ストラップ108をバックパック内に緩く保持することに役立ち、その結果、第2ストラップ108は第1ストラップ102にスライド可能に接続される。
【0038】
図5を参照すると、第1スリット144及び/又は第2スリット146の各々は、第1アーム132及び/又は第2アーム134に対して角度付けられることができる。いくつかの実施形態において、第1スリット144及び/又は第2スリット146は、パック100の第1頂部角部124からパック100の第2底部角部130まで引かれた基準線174に対して、ほぼ平行に角度付けられることができる。いくつかの実施形態において、第1スリット144及び/又は第2スリット146は、第2ストラップ108の挿入及び取り外しに適した任意の角度を備えることができる。いくつかの実施態様において、長手方向軸178は、背面から見ると、第1側部120から第2側部122までの方向で定義されており、かつ、バックパックの頂部116と底部118との中心に位置している。第1スリット基準線145は、背面から見ると、第1スリットを通過して平行に延びている。第2スリット基準線147は、背面から見ると、第2スリットを通過して平行に延びている。第1スリット144は、長手方向軸178から第1スリット基準線145まで反時計回りに測定される第1スリット角度θ1で角度付けられている。第2スリット146は、長手方向軸178から第2スリット基準線147まで反時計回りに測定される第2スリット角度θ2で角度付けられている。第1スリット角度θ1は、第2スリット角度θ2と等しくなることができる。いくつかの実施形態において、第1スリット角度θ1及び/又は第2スリット角度θ2は、0~80度の間の値を有する。いくつかの実施形態において、第1スリット角度θ1及び/又は第2スリット角度θ2は、0~10度、10~20度、20~30度、30~40度、40~50度、50~60度、60~70度、又は70~80度である。第1スリット144及び第2スリット146の角度付けは、ダブルストラップ構成において、第2ストラップがバックパックから意図せず脱落すること(第1スリット144及び/又は第2スリット146から抜け出ること)を防止するのに役立ち、その一方で、ストラップシステムをシングルストラップ構成に変換するために第2ストラップを素早く取り外すことも可能にする。第1及び第2スリット144、146の設計は、ストラップシステムの迅速かつ汎用的な変換及び構成を可能にする。
【0039】
第1側部開口部148及び第2側部開口部150は、ゴルフバッグの第2ストラップ108を取り外し可能に受け入れるように構成されることができる。
図7及び
図11に示すように、線形経路158は、第1側部120の開口部及び第2側部開口部150を通って延在することができる。言い換えると、線形経路は、第1側部開口部148と第2側部開口部150との直接的に間の空間を含む。バックパック100のどの部分も線形経路と交差しない。経路は、第1側部開口幅164及び第2側部開口幅166と同じ幅を有する通路幅を備える。
【0040】
図4、
図5、
図7及び
図9を参照すると、いくつかの実施形態において、チャネル156は中央本体114に切り抜かれていることができる。チャネル156は、線形経路158に対して平行に延びることができる。いくつかの実施形態において、線形経路158は、チャネル156を通過して延びている。チャネル156は、第1側部開口部148から第2側部開口部150まで延在することができる。チャネル156は、第1側部開口部148及び第2側部開口部150と同じ幅であることができる。チャネル156は、チャネル156の平面が中央本体114の平面に対して平行となるように、中央本体114の面内に切り抜かれている、又は凹ませられていることができる。チャネル156は、ある一定の深さ176を有することができる。チャネル156の深さ176は、中央本体114の厚さよりも小さくすることができる。いくつかの実施形態において、チャネル深さ176は、0mm~3mmの範囲であることができる。いくつかの実施形態において、チャネル深さ176は、0mm~0.5mm、0.5mm~1mm、1mm~1.5mm、1.5mm~2mm、2mm~2.5mm、又は2.5mm~3mmであることができる。バックパック100の第1側部120の開口部と、第2側部開口部150と、チャネル156とは、第2ストラップ108が線形経路158に沿って自由に移動することができるように構成されている。
【0041】
シングルストラップ構成では、第1ストラップ102は、第2ストラップ108から影響を受けないでいることができる。言い換えると、第2ストラップ108は、バックパック100から取り外されることができる。バックパック100は、第1ストラップ102の第1部分104と第2部分106との間に保持及び固定されることができる。
【0042】
ダブルストラップ構成では、第2ストラップ108をバックパック100に係合することができる。第2ストラップ108は、中央本体114に切り抜かれるとともに、バックパック100の第1側部開口部148及び第2側部開口部150によって境界付けられた、チャネル156及び/又は線形経路158に沿って延びることができる。第2ストラップ108が、第1側部開口部148と第2側部開口部150との間の線形経路158に沿って、バックパック100に対してある位置に固定されないように、第2ストラップ108は、屈曲、重なり、又は捻りなしで、かつ、抵抗又は締め付けなしに、チャネル156に沿ってスライドするように構成されている。第2ストラップ108のスライド運動によって、ユーザがいずれかのストラップの長さを調整することなく、第1及び第2ストラップ102、108の両方の間でゴルフバッグの重さを自動的に分配(自己調整)することができる。ダブルストラップ構成では、バックパック100によって、第2ストラップ108がチャネル156の方向以外のあらゆる方向において移動することが、ある程度制限される。第1ストラップ102に隣接して第2ストラップ108を保持することによって、バックパック100は、(1)両肩で背負われることができ、かつ、(2)ゴルフバッグの重さを均等に分散する構成でストラップを方向付けた状態を維持する。
【0043】
ダブルストラップ構成では、第1ストラップ102及び第2ストラップ108は、バックパック100によって互いに垂直に位置付けられることができる。バックパック100によって接続された第1ストラップ102と第2ストラップ108との十字交差配置によって、ユーザはゴルフバッグを自分の背中に容易に配置できるだけでなく、ユーザはストラップ102、108をもつれさせたり、又は望ましくない位置に移動させたりすることなく、歩いたり動いたりすることができる。
【0044】
上述のように、ストラップアセンブリは、
図14に示されるようなシングルストラップ構成、又は
図15に示されるようなダブルストラップ構成で使用されることができる。ストラップアセンブリをシングルストラップ構成からダブルストラップ構成に変換するために、第2ストラップ108は、バックパック100と係合される。
図17を参照すると、第2ストラップ108をバックパック100に係合することは、第2ストラップ108の縁部をバックパック100の第1側部120の第1スリット144に挿入することを含む。次いで、第2ストラップ108は、第1スリット144を完全に通過して第1側部開口部148内にセットされることができ、これは、第2ストラップ108の生地を、ある程度一時的に束ねることを必要とする。次いで、第2ストラップ108は、第1側部開口部148内に広げられることができ、第1アーム132は、第1側部開口部148内で第2ストラップ108を保持することができる。次に、第2ストラップ108の別の部分が、バックパック100の第2側部122の第2スリット146に挿入されることができる。次いで、第2ストラップ108は、第1側部開口部148への第2ストラップ108の挿入と同様の方法で、第2スリット146を完全に通過して供給され、第2側部開口部150内に固定されることができる。第2アーム134は、第2側部開口部150内に第2ストラップ108を保持する。第2ストラップ108の第1及び第2側部開口部148、150への挿入が完了すると、第2ストラップ108は、線形経路158に沿って位置することができ、線形経路158に沿った運動に対する抵抗を受けない。
【0045】
ストラップアセンブリをダブルストラップ構成からシングルストラップ構成に変換するために、第2ストラップ108は、上記の挿入プロセスを逆にすることにより、取り外されることができる。第1側部開口部148及び/又は第2側部開口部150から第2ストラップを取り外すために、第2ストラップ108は、第1スリット144及び/又は第2スリット146を通して横方向に引き抜くことができる。
【0046】
変換可能なストラップシステムのいくつかの実施形態において、第2ストラップ108はゴルフバッグから完全に取り外し可能であるように構成されることができ、これにより、ユーザはゴルフバッグをより固定的にシングルストラップ構成に設定することを可能にする。これらの実施形態において、バッグを単純化し、バッグを軽くし、美観を向上するために、第2ストラップ108を取り外すことができる。
【0047】
変換可能なストラップシステムは、ユーザがゴルフバッグをどのように持ち運ぶかについて、より豊かな多様性をユーザに提供することができる。変換可能なストラップシステムは、ユーザがストラップシステムをユーザのニーズに適応できるようにすることによって、ゴルフバッグを運ぶことからの疲労を低減することができる。さらに、変換可能なストラップシステムは、各肩に各バッグのシングルストラップを配置することによって、ゴルフバッグを運ぶことを望むキャディのための解決策を提供する。加えて、変換可能なストラップシステムは単純であり、シングルストラップとダブルストラップ構成との間の変換プロセスのための道具を必要としない。第2ストラップ108をバックパック100と係合させる、又はそこから取り外す方法は、詳細な指示がなくても理解可能である。これらの全ての特徴は、変換可能なストラップシステムを、変換可能なストラップシステムに対する当該技術分野の必要性に対する効果的な解決策とする。
以下、本特許出願の出願時の特許請求の範囲に記載の事項を列挙しておく。
(項目1)
ゴルフバッグのためのストラップシステムであって、
第1ストラップと、
第2ストラップと、
バックパックと、
を備え、
前記第1ストラップは、
第1端部と第1取り付け端部とを有する第1部分であって、前記第1端部は前記ゴルフバッグに結合されている、前記第1部分と、
第2取り付け端部と第2端部とを有する第2部分であって、前記第2端部は前記ゴルフバッグに結合されている、前記第2部分と、
を備えており、
前記第2ストラップは、ともに前記ゴルフバッグに結合されている第1端部及び第2端部を含んでおり、
前記バックパックは、
第1取り付け開口部を含む頂部と、
第2取り付け開口部を含む底部と、
第1スリットを有する第1アームを備える第1側部と、
第2スリットを有する第2アームを備える第2側部と、
を備えており、
前記第1側部及び前記第2側部は、前記バックパックの残部から角度付けられており、
前記第1側部は、第1側部開口部を画定し、前記第1アームは、前記第1側部開口部の縁を形成しており、
前記第2側部は、第2側部開口部を画定し、前記第2アームは、前記第2側部開口部の縁を形成しており、
前記第1ストラップの前記第1取り付け端部は、前記第1取り付け開口部に結合されており、
前記第1ストラップの前記第2取り付け端部は、前記第2取り付け開口部に結合されており、
前記第2ストラップは、前記第1側部開口部及び前記第2側部開口部を通って延在する線形経路に沿って、前記第1側部開口部及び前記第2側部開口部内に収まるように構成されており、
前記第2ストラップは、前記線形経路に沿って自由に移動することができ、
前記ゴルフバッグは、シングルストラップ構成又はダブルストラップ構成で運ぶために構成されることができ、
前記第2ストラップは、前記シングルストラップ構成では前記バックパックから取り外されており、
前記第2ストラップは、前記ダブルストラップ構成では前記バックパックに係合されており、
前記第2ストラップが、前記線形経路に沿って、前記第1側部開口部と前記第2側部開口部とを通過して延在するときに、前記第2ストラップは、前記バックパックに係合されている、
ストラップシステム。
(項目2)
前記バックパックは、中央本体と、前面部と、前記前面部の反対側の背面部と、をさらに備え、
チャネルは、前記第1側部開口部から前記第2側部開口部まで、前記線形経路に対して平行に延在しており、
前記チャネルは、前記バックパックの前記背面部に沿って前記中央本体に切り抜かれており、
前記ダブルストラップ構成では、前記第2ストラップが前記バックパックに対してある位置に固定されないように、前記第2ストラップは、屈曲、重なり、又は捻りなしに、かつ、抵抗又は締め付けなしに、前記チャネルに沿ってスライドするように構成されている、項目1に記載のストラップシステム。
(項目3)
前記第1ストラップの前記第1取り付け端部は、前記第1取り付け開口部に移動不能に結合されており、
前記第1ストラップの前記第2取り付け端部は、前記第2取り付け開口部に移動不能に結合されている、項目1に記載のストラップシステム。
(項目4)
前記第2側部開口部は、第2側部開口幅を有し、
前記第2ストラップは、ストラップ幅を有し、
前記第2側部開口幅は、前記ストラップ幅よりも大きい、項目1に記載のストラップシステム。
(項目5)
前記第2側部開口部は、第2側部開口高さを有し、
前記第2ストラップは、ストラップ厚さを有し、
前記第2側部開口高さは、前記ストラップ厚さよりも大きい、項目1に記載のストラップシステム。
(項目6)
前記バックパックは、中央本体と、前面部と、背面部と、をさらに備え、
前記第1側部及び前記第2側部は、前記中央本体から前記背面部に向かって下方に傾斜している、項目1に記載のストラップシステム。
(項目7)
前記第1側部及び前記第2側部は、前記中央本体から等しい角度で下方に傾斜しており、
前記第1側部は、第1側部角度で下方に傾斜しており、前記第1側部角度は、上面から見て、前記第1側部と前記中央本体との間で測定され、
前記第2側部は、第2側部角度で下方に傾斜しており、前記第2側部角度は、上面から見て、前記第2側部と前記中央本体との間で測定される、項目6に記載のストラップシステム。
(項目8)
前記第1側部角度及び前記第2側部角度は、10度~20度、20度~30度、30度~40度、40度~50度、50度~60度、60度~70度、70度~80度、及び80度~90度からなる群から選択される角度範囲内の値を有する、項目7に記載のストラップシステム。
(項目9)
前記第1スリットは、前記第2スリットよりも前記バックパックの前記頂部に対して近くに位置する、項目1に記載のストラップシステム。
(項目10)
前記第2ストラップは、前記ストラップシステムを前記ダブルストラップ構成から前記シングルストラップ構成に変換するために、前記第1スリット及び前記第2スリットを通して取り外し可能であり、
前記第2ストラップは、前記ストラップシステムを前記シングルストラップ構成から前記ダブルストラップ構成に変換するために、前記第1スリット及び前記第2スリットを通して挿入可能である、項目1に記載のストラップシステム。
(項目11)
前記ストラップシステムが前記シングルストラップ構成であるとき、前記第2ストラップは、前記ゴルフバッグから完全に取り外し可能である、項目1に記載のストラップシステム。
(項目12)
ゴルフバッグのためのストラップシステムであって、
第1部分と第2部分とに不連続に分割された第1ストラップと、
第2ストラップと、
バックパックであって、前記バックパックは、中央本体と、頂部と、前記頂部の反対側の底部と、第1側部と、前記第1側部の反対側の第2側部と、前面部と、前記前面部の反対側の背面部と、を備え、前記中央本体は、前記頂部、前記底部、前記第1側部、前記第2側部、前記前面部、及び前記背面部を接続する、前記バックパックと、
を備え、
上面から見たときに、前記第1側部及び前記第2側部は、前記中央本体の背面と鋭角を形成するように下方に曲げられており、
第1取り付け開口部は、前記バックパックの前記頂部を通過して、前記前面部から前記背面部まで延在しており、
第2取り付け開口部は、前記バックパックの前記底部を通過して、前記前面部から前記背面部まで延在しており、
第1側部開口部は、前記第1側部を通過して、前記前面部から前記背面部まで延在しており、
第2側部開口部は、前記第2側部を通過して、前記前面部から前記背面部まで延在しており、
前記第1ストラップの前記第1部分は、前記第1取り付け開口部に取り外せないように固定されており、
前記第1ストラップの前記第2部分は、前記第2取り付け開口部に取り外せないように固定されており、
前記第1側部開口部及び前記第2側部開口部は、前記第2ストラップが、前記第1側部開口部から前記第2側部開口部まで延在する経路に沿って、拘束されずにスライドすることを可能にするように構成されている、
ストラップシステム。
(項目13)
前記バックパックの前記第1側部は、第1頂部角部と、第1底部角部と、第1アームと、を備え、
前記第1アームは、前記第1側部開口部の境界を形成し、かつ、前記第1側部開口部の外縁を画定し、
前記第1アームは、不連続であり、
前記第1アームは、第1スリットによって分離される頂部第1アーム部と底部第1アーム部とを備え、
前記頂部第1アーム部は、前記第1頂部角部に接続しており、かつ、前記第1頂部角部から下方に延在しており、
前記底部第1アーム部は、前記第1底部角部に接続しており、かつ、前記第1底部角部から上方に延在しており、
前記バックパックの前記第2側部は、第2頂部角部と、第2底部角部と、第2アームと、を備え、
前記第2アームは、前記第2側部開口部の境界を形成し、かつ、前記第2側部開口部の外縁を画定し、
前記第2アームは、不連続であり、
前記第2アームは、第2スリットによって分離される頂部第2アーム部と底部第2アーム部とを備える、項目12に記載のストラップシステム。
(項目14)
前記第1スリット及び前記第2スリットは、前記第2ストラップが、前記第1側部開口部と前記第2側部開口部との間の前記経路から取り外し可能であることを可能にするように構成される、項目13に記載のストラップシステム。
(項目15)
前記頂部第1アーム部は前記底部第1アーム部よりも短く、それにより前記第1スリットは、前記バックパックの前記底部よりも前記頂部に対して近くに位置しており、
前記頂部第2アーム部は、前記底部第2アーム部よりも長く、それにより前記第2スリットは、前記バックパックの前記頂部よりも前記底部に対して近くに位置しており、
前記第1スリット及び前記第2スリットの位置は、前記第2ストラップを前記経路内に保持することを補助する、項目13に記載のストラップシステム。
(項目16)
前記第1スリットは、前記頂部第1アーム部の端部に接する平面から、前記底部第1アーム部の端部に接する平面まで垂直に測定される第1スリット幅を備え、
前記第2スリットは、前記頂部第2アーム部の端部に接する平面から、前記底部第2アーム部の端部に接する平面まで垂直に測定される第2スリット幅を備え、
前記第2スリット幅は、前記第1スリット幅に等しく、
前記第2ストラップは、厚さを備え、前記第1スリット幅及び前記第2スリット幅は、前記第2ストラップの前記厚さよりも大きい、項目13に記載のストラップシステム。
(項目17)
前記第1スリット幅及び前記第2スリット幅は、0.5mm~0.7mm、0.7mm~0.9mm、0.9mm~1.1mm、1mm~1.5mm、1.5mm~2mm、2mm~3mm、3mm~4mm、及び4mm~5mmからなる群から選択される値を有する、項目16に記載のストラップシステム。
(項目18)
基準線は、前記バックパックの前記第1頂部角部から前記第2底部角部まで斜めに定義され、
前記第1スリット及び前記第2スリットはともに、前記基準線に対して、ほぼ平行に角度付けられている、項目13に記載のストラップシステム。
(項目19)
長手方向軸は、背面から見ると、前記第1側部から前記第2側部までの方向で定義されており、かつ、前記バックパックの前記頂部と前記底部との間の中心に位置しており、
第1スリット基準線は、背面から見ると、前記第1スリットを通って平行に延在しており、
第2スリット基準線は、背面から見ると、前記第2スリットを通って平行に延在しており、
前記第1スリットは、第1スリット角度で角度付けられており、
前記第1スリット角度は、前記長手方向軸から前記第1スリット基準線まで反時計回りに測定されており、
前記第2スリットは、第2スリット角度で角度付けられており、
前記第2スリット角度は、前記長手方向軸から前記第2スリット基準線まで反時計回りに測定されており、
前記第1スリット角度は、前記第2スリット角度と等しい、項目13に記載のストラップシステム。
(項目20)
前記第1スリット角度及び前記第2スリット角度はともに、0度~10度、10度~20度、20度~30度、30度~40度、40度~50度、50度~60度、60度~70度、及び70度~80度からなる群から選択される値を有する、項目19に記載のストラップシステム。