IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アイセンス,インコーポレーテッドの特許一覧

<>
  • 特許-連続血糖測定用身体付着装置 図1
  • 特許-連続血糖測定用身体付着装置 図2
  • 特許-連続血糖測定用身体付着装置 図3
  • 特許-連続血糖測定用身体付着装置 図4
  • 特許-連続血糖測定用身体付着装置 図5
  • 特許-連続血糖測定用身体付着装置 図6
  • 特許-連続血糖測定用身体付着装置 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-09
(45)【発行日】2024-10-18
(54)【発明の名称】連続血糖測定用身体付着装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/145 20060101AFI20241010BHJP
【FI】
A61B5/145
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023040542
(22)【出願日】2023-03-15
(62)【分割の表示】P 2021563720の分割
【原出願日】2020-08-19
(65)【公開番号】P2023063486
(43)【公開日】2023-05-09
【審査請求日】2023-03-15
(31)【優先権主張番号】10-2019-0150315
(32)【優先日】2019-11-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】510115030
【氏名又は名称】アイセンス,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リー,ジンウォン
(72)【発明者】
【氏名】パク,ヒョソン
(72)【発明者】
【氏名】リー,ユンホ
【審査官】藤原 伸二
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-520379(JP,A)
【文献】特開2011-212117(JP,A)
【文献】特開2018-061662(JP,A)
【文献】特表2008-538948(JP,A)
【文献】特表2016-518881(JP,A)
【文献】特開2014-057691(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0274576(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/06-5/22
A61B 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
使用者の身体に一部が挿入されて前記使用者の血糖を測定するセンサー部材と、
前記ハウジング内部に配置されて前記センサー部材と電気的に連結されるPCB基板と、
前記ハウジング内部に配置されて前記PCB基板に電源を提供するバッテリーと、
入力される接続命令のパターンによって前記バッテリー及び前記PCB基板の電気的な接続を制御する接続制御部と、
を含み、
前記接続制御部は、入力される接続命令のパターンと一致する基準設定パターンを検索し、検索した基準設定パターンに該当する接続制御信号を生成する信号生成部を含む、
身体付着装置。
【請求項2】
請求項1に記載の身体付着装置であって、
前記接続制御部は、
接続命令が入力される制御命令入力部と、
前記接続制御信号によって前記バッテリーと前記PCB基板を電気的に接続または遮断するスイッチ部と、
を含む
身体付着装置。
【請求項3】
請求項2に記載の身体付着装置であって、
前記制御命令入力部は、タッチパネルであり、
前記信号生成部は、前記タッチパネルを通じて前記使用者の接続命令が入力される場合、接続制御信号を生成する、
身体付着装置。
【請求項4】
請求項2に記載の身体付着装置であって、
前記制御命令入力部は、受光部であり、
前記信号生成部は、前記受光部を通じて前記使用者の接続命令が入力される場合、接続制御信号を生成する、
身体付着装置。
【請求項5】
請求項3又は4に記載の身体付着装置であって、
前記信号生成部は、入力される前記接続命令のパターンと既保存された基準設定パターンを比べて比較結果による一致如何に基礎して接続制御信号を生成する、
身体付着装置。
【請求項6】
ハウジングと、
使用者の身体に一部が挿入されて前記使用者の血糖を測定するセンサー部材と、
前記ハウジング内部に配置されて前記センサー部材と電気的に連結されるPCB基板と、
前記ハウジング内部に配置されて前記PCB基板に電源を提供するバッテリーと、
接続命令が入力される制御命令入力部と、
入力される前記接続命令に基礎して接続制御信号を生成する信号生成部と、
前記接続制御信号によって前記バッテリーと前記PCB基板を電気的に連結する第1スイッチ部と、
前記接続命令または前記接続制御信号を受信時、前記バッテリーと前記制御命令入力部を電気的に遮断する第2スイッチ部と、
を含む
身体付着装置。
【請求項7】
請求項6に記載の身体付着装置であって、
前記制御命令入力部は、タッチパネルであり、
前記信号生成部は、前記タッチパネルを通じて前記使用者の接続命令が入力される場合接続制御信号を生成する、
身体付着装置。
【請求項8】
請求項6に記載の身体付着装置であって、
前記制御命令入力部は、受光部であり、
前記信号生成部は、前記受光部を通じて前記使用者の接続命令が入力される場合接続制御信号を生成する、
身体付着装置。
【請求項9】
請求項7又は8に記載の身体付着装置であって、
前記信号生成部は、入力される前記接続命令のパターンと既保存された基準設定パターンを比べて比較結果による一致如何に基礎して接続制御信号を生成する、
身体付着装置。
【請求項10】
請求項7又は8に記載の身体付着装置であって、
前記信号生成部は、入力される前記接続命令のパターンと一致する基準設定パターンを検索し、検索した基準設定パターンに該当する接続制御信号を生成する、
身体付着装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連続血糖測定用身体付着装置に関するものであり、より具体的には、光またはタッチ方式で身体付着装置の動作電源を印加するための使用者命令を入力することで、身体付着装置が身体に付着される前だけではなく、身体付着装置を身体に付着した後にもバッテリー電源を容易に印加開始して身体付着装置を動作制御することができるし、光やタッチで身体付着装置の動作を制御することで、身体付着装置を身体の一部に付着して使用中に身体付着装置に形成された物理的操作ボタンを過ち触れて身体付着装置が誤動作することを防止することができるし、安定的に動作電源を提供することができる連続血糖測定用身体付着装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には連続血糖測定システムの先行例が開示されている。
糖尿病は現代人にたくさん発生される慢性疾患で国内の場合全体人口の5%に該当する200万人以上に至る。
【0003】
糖尿病は肥満、ストレス、誤った食習慣、先天的遺伝など多様な原因によって膵臓で作られるインシュリンが絶対的に不足であるか、または相対的に不足で血液で糖に対する均衡をすぐ取ってくれることができないことで、血液内に糖成分が絶対的に多くなるようになって発病する。
【0004】
糖尿病は管理のために倦まず弛まなく血糖を測定する必要があって、血糖測定と関連される装置は、その需要が倦まず弛まず増加する趨勢である。糖尿病患者が血糖調節を厳格にさせる場合、糖尿病の合併症発生が著しく減ることは各種研究を通じて確認されている。それによって糖尿病患者は血糖調節のために規則的に血糖を測定することが非常に重要である。
【0005】
糖尿病患者の血糖管理のために一般に採血式血糖器(finger prick method)が主に使用されるが、このような採血式血糖器は糖尿病患者の血糖管理にお手助けになるが、測定当時の結果だけ現われるために頻繁に変化する血糖数値を正確に把握することが難しい問題がある。また、採血式血糖器は一日にも随時に血糖を測定するために毎度採血をする必要があって、糖尿病患者に採血に対する負担が大きい問題がある。
【0006】
糖尿病患者は、一般に高血糖及び低血糖状態を行き交うが、応急状況は低血糖状態で発生する。低血糖状態は糖分が長い間持続しない場合に発生し、意識を失うか、または最悪の場合に命を失うこともある。したがって、低血糖状態を即刻で見つけることは糖尿病患者に非常に重要である。しかし、間歇的に血糖を測定する採血式血糖器は明らかな限界がある。
【0007】
このような採血式血糖器の限界を乗り越えるため、人体内に挿入して数分間隔で血糖を測定する連続血糖測定システム(CGMS、Continuous Glucose Monitoring System)が開発されたし、これを利用して糖尿病患者の管理と応急状況に容易に対処することができる。
【0008】
連続血糖測定システムは使用者の身体部位に付着して体液を抽出して血糖を測定する身体付着装置と、伝送された血糖数値を出力する通信端末機などを含んで構成される。身体付着装置のセンサー部材は人体に挿入された状態で一定期間、例えば、おおよそ15日程度の間に使用者の血糖を測定して周期的に血糖情報を生成する。通信端末機には血糖管理アプリケーションが設置されているが、通信端末機は身体付着ユニットから血糖情報を周期的に受信して受信した血糖情報を使用者が確認することができるように出力する。
【0009】
身体付着装置のハウジング内部には通常的に身体に一部挿入されて血糖を感知するセンサー部材と、センサー部材と電気的に連結されてセンサー部材から受信した血糖情報から血糖値を計算しながら計算した血糖値を通信端末機に送信するPCB基板及びPCB基板で動作電源を提供するバッテリーを具備している。PCB基板にはセンサー部材から受信した血糖情報から血糖値を計算するか、または血糖値を一定期間保存するか、または通信端末機と通信連結して血糖値を周期的に通信端末機に送信する多様な種類の電子部品が実装されているが、このようなPCB基板とバッテリーはセンサートランスミッタで製作されてセンサートランスミッタとセンサー部材はお互いに締結されて身体付着装置を構成するようになる。
【0010】
身体付着装置は一定使用期間、例えば1ヶ月程度使用後新しい身体付着装置で入れ替えされるが、身体付着装置のバッテリーは限定された電源を有しながら、したがって身体に身体付着装置が配置された以後からバッテリーを通じて動作電源を提供するように動作しなければならない。
【0011】
センサートランスミッタとセンサー部材が分離型に製作される場合、センサートランスミッタとセンサー部材はそれぞれ接続端子を具備し、接続端子を通じてセンサートランスミッタとセンサー部材がお互いに電気的に締結時バッテリーの動作電源をPCB基板とセンサー部材に提供して動作開始する。
【0012】
センサートランスミッタとセンサー部材が一体型で製作される場合、身体付着装置が身体に配置された後または配置される直前使用者が直接身体付着装置の動作を開示させなければならないが、従来身体付着装置のハウジング外部には別途操作ボタンが形成されているし、操作ボタンを通じてバッテリーの動作電源をPCB基板またはセンサー部材に提供するため身体に身体付着装置を付着した状態でボタン操作することが不便であった。
【0013】
さらに身体付着装置に物理的な操作ボタンを形成して、また操作ボタンを通じてバッテリーとPCB基板を電気的に接続させるための構成が加えられなければならないために身体付着装置を小型化して製作することが困るという問題点を有する。
【0014】
また、物理的な操作ボタンを通じてバッテリーとPCB基板を電気的に接続させるために操作ボタンの誤動作などによって実際身体付着ユニットが肌に接続される前からバッテリー電源が放電するか、または身体付着ユニットが肌に接続された後操作ボタンの誤動作によって安定的に動作電源を提供することができないという問題点を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【文献】特表2020-534877号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明は、上で言及した従来連続血糖測定用身体付着装置が有する問題点を解決するためのものであり、本発明が成そうとする目的は、光入力やタッチ入力などの接続命令に従って容易に動作開始して動作電源を提供する連続血糖測定用身体付着装置を提供することである。
【0017】
本発明が成そうとする他の目的は、身体付着装置に物理的操作ボタンの代わりに光入力やタッチ入力を通じてバッテリーとPCB基板を電気的に接続制御して小型化製作することができる連続血糖測定用身体付着ユニットを提供することである。
【0018】
本発明が成そうとするまた他の目的は、光入力やタッチ入力を通じてバッテリーとPCB基板の電気的接続を制御して安定的に動作電源を提供することができる連続血糖測定用身体付着装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明の目的を達成するために本発明による連続血糖測定用身体付着装置は、ハウジングと、使用者の身体に一部挿入されて使用者の血糖を連続して測定するセンサー部材と、ハウジング内部に配置されてセンサー部材と電気的に連結されているPCB基板と、ハウジング内部に配置されてPCB基板またはセンサー部材に必要な動作電源を提供するバッテリーと、バッテリーとPCB基板を電気的に接続制御する接続制御部を含むことを特徴とする。
【0020】
ここで接続制御部は、接続命令が入力される制御命令入力部と、入力される接続命令に基礎して接続制御信号を生成する信号生成部と、接続制御信号によってバッテリーとPCB基板を電気的に接続連結するスイッチ部をさらに含むことを特徴とする。
【0021】
本発明の一実施例で制御命令入力部はタッチパネルであり、信号生成部はタッチパネルを通じて使用者の接続命令が入力される場合接続制御信号を生成することを特徴とする。
【0022】
本発明の一実施例で信号生成部は、タッチパネルを通じて入力される接続命令のパターンと基準設定パターンを比べて、接続命令のパターンが基準設定パターンと等しい場合接続制御信号を生成することを特徴とする。
【0023】
本発明の一実施例で接続制御部は接続制御信号を受信し、接続制御信号に基礎してタッチパネルと信号生成部に印加されるバッテリー電源を遮断する第2スイッチをさらに含むことを特徴とする。
【0024】
本発明の他の実施例で制御命令入力部は受光部であり、信号生成部は受光部を通じて使用者の接続命令が入力される場合接続制御信号を生成することを特徴とする。
【0025】
本発明の他の実施例で信号生成部は、受光部を通じて入力される接続命令のパターンと基準設定パターンを比べて、接続命令のパターンが基準設定パターンと等しい場合接続制御信号を生成することを特徴とする。
【0026】
本発明の他の実施例で信号生成部は、受光部を通じて入力される接続命令の光周波数及びパターンを基準設定パターンの光周波数及びパターンと比べて接続制御信号を生成することを特徴とする。
【0027】
本発明の他の実施例で接続制御部は、接続制御信号を受信して接続制御信号を受信する場合受光部と信号生成部に印加されるバッテリー電源を遮断する第2スイッチをさらに含むことを特徴とする。
【0028】
本発明による信号生成部は、入力された接続命令のパターンと一致する基準設定パターンを検索し、検索した基準設定パターンに該当する接続制御信号を生成することを特徴とする。
【0029】
望ましくは、本発明による信号生成部で生成される接続制御信号は、スイッチ部を通じてバッテリーとPCB基板を電気的に接続連結する接続信号であるか、またはバッテリーとPCB基板を電気的に接続遮断する遮断信号であることを特徴とする。
【0030】
本発明による連続血糖測定用身体付着装置は、制御命令入力部に接続命令が入力されることを遮断する遮断フィルムをさらに含み、遮断フィルムは制御命令入力部に除去可能に配置されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0031】
本発明による連続血糖測定用身体付着装置は、次のような効果を有する。
第一、本発明による連続血糖測定用身体付着装置は、光またはタッチなどの方式で身体付着装置の動作電源を印加するための使用者命令を入力することで、身体付着装置が身体に付着する前だけではなく、身体付着装置を身体に付着した以後にも容易にバッテリー電源を印加開始して身体付着装置を動作制御することができる。
【0032】
第二、本発明による連続血糖測定用身体付着装置は、物理的操作ボタンや物理的操作ボタンを通じてバッテリーとPCB基板を接続するための物理的装置を使わないで光やタッチ方式で入力された接続命令に従ってバッテリー電源をPCB基板で印加するように製造することで、身体付着装置を小型化して製作することができる。
【0033】
第三、本発明による連続血糖測定用身体付着装置は、光やタッチで身体付着装置の動作を制御することで、使用者が身体付着装置を使用中に身体付着装置に形成された物理的操作ボタンを過ち触れて身体付着装置が誤動作することを防止することができるし、安定的に動作電源を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1図1はアプリケーターを利用して身体付着装置を身体に挿入する全体システムを説明するための図面である。
図2図2は本発明による連続血糖測定用身体付着装置の分解斜視図を示している。
図3図3は本発明による連続血糖測定用身体付着装置を説明するための機能ブロック図である。
図4図4は本発明による接続制御部の一例を説明するための機能ブロック図である。
図5図5は本発明による接続制御部でバッテリー電源を印加制御する方法の一実施例を説明するための流れ図である。
図6図6は本発明による接続制御部でバッテリー電源を印加制御する方法の他の実施例を説明するための流れ図である。
図7図7は本発明による接続制御部でバッテリー電源を印加制御する方法のまた他の実施例を説明するための流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明で使用される技術的用語は、単に特定の実施例を説明するために使用されたものであり、本発明を限定しようとする意図ではないことを留意しなければならない。また、本発明で使用される技術的用語は、本発明で特別に他の意味で定義されない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者によって一般的に理解される意味で解釈されなければならないし、過度に包括的な意味で解釈されるか、または過度に縮まった意味で解釈されてはいけない。また、本発明で使用される技術的な用語が本発明の思想を正確に表現することができない誤った技術的用語である時には、当業者が正しく理解することができる技術的用語で取り替えられて理解されなければならないであろう。
【0036】
また、本発明で使用される単数の表現は文脈上明白に異なるように志さない限り複数の表現を含む。本発明で、"構成される"または"含む"などの用語は発明に記載した多くの構成要素ら、または多くの段階を必ずすべて含むものとして解釈されてはいけなく、そのうち一部構成要素らまたは一部段階らは含まれないこともあって、または追加的な構成要素または段階らをさらに含むことができるものとして解釈されなければならない。
【0037】
また、添付された図面は本発明の思想を易しく理解できるようにするためのものであるだけで、添付された図面によって本発明の思想が制限されるものとして解釈されてはいけないことを留意しなければならない。
【0038】
以下、添付した図面を参照で本発明による連続血糖測定用身体付着装置に対して説明する。
【0039】
図1は、アプリケーターを利用して身体付着装置を身体に挿入する全体システムを説明するための図面である。
【0040】
図1に示されているように、身体付着装置100はアプリケーター10によって身体に装着されるが、アプリケーター10は内部に身体付着装置100が結合固定されるように形成され、使用者の操作によって身体付着装置100を外部吐出するように作動する。
【0041】
この時、身体付着装置100はアプリケーター10内部に挿入された状態で組み立て製作され、使用者による発射ボタン11の操作によってアプリケーター10の内部に配置されていた身体付着装置100を外部吐出方向に移動させて身体に付着するように構成される。
【0042】
アプリケーター10には身体付着装置100がアプリケーター10内部に挿入された状態で外部露出が遮られるように別途の保護キャップ30が分離可能に結合されることができるし、使用者は保護キャップ30を分離した以後のみにアプリケーター10を作動させて身体付着ユニット装置100を身体に付着させるように構成されることができる。
【0043】
より具体的に説明すると、アプリケーター10は身体付着装置100が内部に挿入された状態では身体付着装置100を結合固定して身体付着装置100が外部吐出移動した状態では身体付着装置100に対する結合固定状態を解除するように形成されることができる。したがって、身体付着装置100がアプリケーター10の内部に挿入組み立てされた状態では身体付着装置100は固定された状態で維持され、アプリケーター10を作動させて身体付着装置100を外部吐出して肌に付着するようにした場合にはアプリケーター10と身体付着装置100の結合固定状態が解除されるので、この状態でアプリケーター10を分離すれば、身体付着装置100と分離し、肌には身体付着装置100だけ付着した状態で残っているようになる。
【0044】
身体付着装置100が肌に付着時、身体付着装置100には一端部が身体に挿入されるセンサー部材と、外部端末機と無線通信することができるように無線通信チップなどが内部に配置されている。
【0045】
連続血糖測定用身体付着装置は、体液を抽出して周期的に血糖を測定して無線通信チップを通じて測定した血糖値をスマートフォンのような外部端末機(図示せず)に送る。
【0046】
図2は、本発明による連続血糖測定用身体付着装置の分解斜視図を示している。
【0047】
図2を参照して説明すると、連続血糖測定用身体付着装置100は、底面が肌に付着できるように接着テープ(図示せず)が付着されたハウジングと、一端部がハウジングの底面から外部突き出されるようにハウジング内部に配置されてハウジングが肌に付着される時一端部が身体に挿入されるセンサー部材120と、ハウジング内部に配置されるPCB基板130、身体付着ユニットに動作電源を提供するバッテリー140及びバッテリー140の電源をPCB基板130に印加するように制御する接続制御部を含んで構成される。
【0048】
センサー部材120は一端部が身体に挿入されるように形成されて他端部はPCB基板130に接触するように形成されるが、他端部にはPCB基板130の電気接点に接触するようにセンサーボディー部122が形成され、一端部にはセンサーボディー部122の一側から折曲される形態で延長形成されてハウジングから外部突き出されて身体に挿入されるセンサープロブ部121が形成される。センサーボディー部122は相対的に広い面積を有する形態で形成され、センサープロブ部121は相対的に狭くて長い形態で形成されるが、本発明が適用される分野によって多様な模様を有するセンサーボディー部122とセンサープロブ部121に設計されることができる。
【0049】
ハウジングは内部収容空間が形成されるように上部ハウジング111と下部ハウジング112で分離形成されることができるし、ハウジング内部にはセンサープロブ部121の一部区間を支持しながらガイドすることができるセンサーガイド部(図示せず)が形成され、またハウジング内部にはPCB基板130を一定位置に固定支持するための基板支持部(図示せず)が形成されることができる。
【0050】
PCB基板130にはセンサー部材120と電気的に連結されるように電気接点131が形成され、センサー部材120を通じて測定された血糖測定結果を外部端末機に送ることができるように無線通信チップ135などが実装される。本発明の一実施例ではこのように無線通信チップ135が身体付着ユニット100の内部に具備されることによって別途のトランスミッタ連結作業なしも外部端末機と容易に通信することができる。
【0051】
また、ハウジング内部にはPCB基板130に電源を供給できるようにバッテリー140が装着されるが、この時、バッテリー140はPCB基板130の一面に実装される形態で配置されるか、またはPCB基板130とは独立的な領域に配置される。PCB基板130とバッテリー140はハウジングの底面に映った面積がお互いに重なる領域なしに独立的に配置されることで、身体付着ユニット100の厚さを減少させることができるし、より小型化することができる。
【0052】
この時、ハウジングには外部使用者操作によってバッテリー140の電源をPCB基板130に提供するか、または遮断する接続制御部を別に具備することができる。
【0053】
本発明の一実施例による接続制御部は、信号生成部と信号生成部で生成した接続制御信号によってバッテリー140電源をPCB基板130に提供するか、または遮断するスイチング素子を具備することができるが、使用者の操作によって信号生成部で接続制御信号を生成する場合に生成した接続制御信号によってスイチング素子がPCB基板130とバッテリー140をお互いに電気的に連結することで、身体付着装置を動作させるのに必要な電源がバッテリー140からPCB基板130に供給されることと共にセンサー部材120及び無線通信チップ135などが作動開始されるように構成されることができる。
【0054】
図3は、本発明による連続血糖測定用身体付着装置を説明するための機能ブロック図である。
【0055】
図3を参照でより具体的に説明すると、センサー部材120とPCB基板130はお互いに電気的に連結されているが、センサー部材120の一部は身体に挿入配置されて周期的に体液を抽出して抽出した体液から使用者の血糖情報を生成し、PCB基板130はセンサー部材120から受信した血糖情報に基礎して血糖値を計算して計算した血糖値を周期的にまたはリアルタイムで外部端末機に送信する。
【0056】
このようなセンサー部材120とPCB基板130の動作は、身体付着装置が身体に配置された後バッテリー140電源の提供を受けて身体付着装置を動作開始した状態でなされるが、身体付着装置がアプリケーター内部に配置されて未使用状態である場合限定されたバッテリー140電源センサー部材120またはPCB基板130によって消費することを防止するためにバッテリー140電源センサー部材120またはPCB基板130に提供されることを遮断して身体付着装置が身体に付着された後からバッテリー140電源センサー部材120またはPCB基板130に提供しなければならない。
【0057】
接続制御部150は入力された使用者の接続命令に従ってバッテリー140電源をPCB基板130またはセンサー部材120に提供するか、または遮断するスイチング素子を具備するが、接続制御部150は入力される使用者制御命令に従ってスイチング素子の動作を制御するための接続制御信号を生成してスイチング素子は接続制御信号によってバッテリー140とPCB基板130を電気的に接続するか、または遮断してバッテリー140電源をPCB基板130に提供するか、または遮断する。
【0058】
図4は、本発明による接続制御部の一例を説明するための機能ブロック図である。
【0059】
図4を参照でより具体的に説明すると、制御命令入力部151は身体付着装置のハウジング外部に配置されて外部から使用者の接続命令を受信する。ここで制御命令入力部151は受光部またはタッチパネルなどが使用されることができるが、使用者は発光部を利用して受光部に接続命令を入力するか、またはタッチパネルをタッチして接続命令を入力することができる。
【0060】
信号生成部153は接続命令に基礎して第1スイッチ部156の動作を制御するための接続制御信号を生成し、第1スイッチ部156は接続制御信号によってスイッチオン(on)になるか、またはスイッチオフ(off)になって、バッテリー電源をPCB基板またはセンサー部材と共に身体付着装置で電源を要する部品に提供するか、または遮断する。
【0061】
望ましくは、信号生成部153は接続命令パターンと一致する基準設定パターンをデータベース部155から検索し、接続命令パターンと一致する基準設定パターンがデータベース部155で検索される場合接続制御信号を生成して第1スイッチ部156にオン制御することができる。
【0062】
より望ましくは、信号生成部153は接続命令パターンと一致する基準設定パターンをデータベース部155から検索し、接続命令パターンと一致する基準設定パターンがデータベース部155で検索される場合基準設定パターンに該当する接続制御信号を生成することができる。例えば、接続命令パターンが第1スイッチ部をオン制御するための基準設定パターンに該当する場合接続信号を生成し、接続命令パターンが第1スイッチ部をオフ制御するための基準設定パターンに該当する場合接続遮断信号を生成することができる。
【0063】
信号生成部153で接続制御信号が生成される場合第2スイッチ部157は信号生成部153から接続制御信号を受信するが、望ましくは、第2スイッチ部157は接続制御信号を受信する場合バッテリーから制御命令入力部151に供給される電源を遮断する。
【0064】
制御命令入力部151に接続命令が最初入力されて信号生成部153で接続命令に従って接続制御信号を生成して第1スイッチ部156にオン制御した後信号生成部153は接続制御信号を生成して第1スイッチ部156をオン状態で維持させる。身体付着装置は動作スタート以後一定な使用期間の間持続的に動作することが一般的であるため、追加的に接続命令を入力する必要がないし、誤った接続命令の入力で身体付着装置が誤動作する可能性が存在する。したがって、第2スイッチ部157は接続制御信号を受信する場合バッテリーから制御命令入力部151に供給される電源を遮断してバッテリー電源が無駄使いされることを防止するか、または誤った接続命令で身体付着装置が誤動作することを防止することができる。
【0065】
一方、連結確認部158は使用者の接続命令に従って信号生成部153で接続制御信号が生成されたかを判断するか、または第1スイッチ部156がオン制御されてバッテリー電源がPCB基板またはセンサー部材に提供されているかを判断し、判断結果に基礎して接続確認信号を生成する。動作状態出力部159は接続確認信号に基礎してバッテリー電源がPCB基板またはセンサー部材に印加されているかの如何を使用者に出力する。ここで、動作状態出力部159でLED素子またはスピーカーなどが使用されることができるし、LED素子を通じてバッテリー電源の印加状態を出力するか、またはスピーカーを通じてバッテリー電源の印加状態を出力することができる。
【0066】
図5は、本発明による接続制御部でバッテリー電源を印加制御する方法の一実施例を説明するための流れ図である。
【0067】
図5を参照してより具体的に説明すると、外部で身体付着装置を動作開始するようにするための使用者接続命令が入力されるかを判断する(S110)。
【0068】
使用者の接続命令が入力される場合、該当接続命令が最初に入力された接続命令であるかを判断する(S120)。該当接続命令が最初に入力された接続命令である場合接続制御信号を生成して(S130)、生成した接続制御信号によって第1スイッチ部をオン制御してバッテリー電源をPCB基板またはセンサー部材に供給制御する(S140)。
【0069】
一方、入力された使用者の接続命令が最初接続命令ではない場合、追加で入力される接続命令を無視して接続制御信号を生成しない。
【0070】
図6は、本発明による接続制御部でバッテリー電源を印加制御する方法の他の実施例を説明するための流れ図である。
【0071】
図6を参照して説明すると、外部で身体付着装置を動作開始するようにするための使用者接続命令が入力されるかを判断する(S150)。
【0072】
使用者の接続命令が入力される場合、接続制御信号を生成する(S160)。接続制御信号に基礎して第1スイッチ部をオン制御してバッテリー電源をPCB基板またはセンサー部材で供給制御し(S170)、接続制御信号に基礎して第2スイッチ部をオフ制御してバッテリー電源が制御命令入力部に印加されることを遮断する(S180)。
【0073】
図7は、本発明による接続制御部でバッテリー電源を印加制御する方法のまた他の実施例を説明するための流れ図である。
【0074】
図7を参照して説明すると、外部で身体付着装置を動作開始するようにするための使用者接続命令が入力されるかを判断する(S210)。
【0075】
使用者の接続命令が入力される場合、接続命令パターンとデータベース部に記憶された基準設定パターンを比べて接続命令パターンに一致する基準設定パターンが存在するかを検索する(S230)。
【0076】
接続命令パターンに一致する基準設定パターンが存在する場合、接続制御信号を生成し(S250)、接続制御信号によって第1スイッチ部の動作を制御してバッテリーからPCB基板またはセンサー部材に供給される電源を制御する(S270)。
【0077】
一例で、接続命令パターンに一致する基準設定パターンが存在する場合、接続制御信号を生成して生成した接続制御信号によって第1スイッチ部をオン動作制御することができる。
【0078】
他の例で接続命令パターンに一致する基準設定パターンが存在する場合接続命令パターンに相応する接続制御信号を生成して第1スイッチ部を動作制御することができる。身体付着装置は動作中に必要によって一時的に動作を中断させる必要があるが、接続命令パターンによって第1スイッチ部をオン動作制御する接続信号を生成するか、または第1スイッチ部をオフ動作制御する接続遮断信号を生成することができる。
【0079】
ここで、接続命令が光で入力される場合、接続命令パターンは光の波長や光の持続時間、周期などで表現されることができるが、このような接続命令パターンと基準設定パターンを比べて接続命令に該当されない光が入力される場合、このような接続命令をフィルタリングして第1スイッチ部が誤動作することを防止することができるか、または接続信号または接続遮断信号など多様な種類の接続制御信号を生成することができる。
【0080】
一方、接続命令がタッチで入力される場合、接続命令パターンはタッチ時間、タッチパターンなどで表現されることができるが、このような接続命令パターンと基準設定パターンを比べて接続命令に該当されないタッチが入力される場合、このような接続命令をフィルタリングして第1スイッチ誤動作することを防止することができるか、または接続信号または遮断信号など多様な種類の接続制御信号を生成することができる。
【0081】
一方、前述した本発明の実施例らは、コンピューターで実行されることができるプログラムで作成可能であり、コンピューターで読める記録媒体を利用して前記プログラムを動作させる汎用デジタルコンピューターで具現されることができる。
【0082】
前記コンピューターで読める記録媒体は、マグネチック記憶媒体(例えば、ロム、フロッピーディスク、ハードディスクなど)、光学的判読媒体(例えば、CD-ROM、ディーブイディーなど)及びキャリアウエーブ(例えば、インターネットを通じた伝送)のような記憶媒体を含む。
【0083】
本発明は、図面に示された実施例を参照で説明されたが、これは例示的なものに過ぎなくて、本技術分野の通常の知識を有した者ならこれから多様な変形及び均等な他の実施例が可能であるという点を理解するであろう。よって、本発明の真正な技術的保護範囲は、添付された登録請求範囲の技術的思想によって決まらなければならないであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7