(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-09
(45)【発行日】2024-10-18
(54)【発明の名称】電子商取引システム、提示方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20241010BHJP
【FI】
G06Q30/0207
(21)【出願番号】P 2023139198
(22)【出願日】2023-08-29
【審査請求日】2023-08-29
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】福田 英士
(72)【発明者】
【氏名】増沢 逸平
【審査官】佐藤 敬介
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-047401(JP,A)
【文献】特開2002-366818(JP,A)
【文献】特開2021-125108(JP,A)
【文献】特開2021-108071(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子商取引サービスにおける
カートに商品又はサービスが追加された加盟者と、前記電子商取引サービスにおけるお気に入りに商品又はサービスが追加された加盟者と、の少なくとも一方を、ユーザの利用候補の加盟者
として特定する利用候補特定部と、
前記利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを特定するミッション特定部と、
前記ユーザに対し、前記利用候補の加盟者に関連付けられた前記ミッションを提示するミッション提示部と、
を含む電子商取引システム。
【請求項2】
前記ミッション提示部は、前記ユーザに対し、前記利用候補の加盟者自体に関連付けられた広告と、前記利用候補の加盟者の商品又はサービスに関連付けられた広告と、の少なくとも一方を、前記ミッションとして提示する、
請求項1に記載の電子商取引システム。
【請求項3】
電子商取引サービスにおけるユーザの利用候補の加盟者を特定する利用候補特定部と、
前記利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを特定するミッション特定部と、
前記ユーザに対し、前記利用候補の加盟者自体に関連付けられたゲームと、前記利用候補の加盟者の商品又はサービスに関連付けられたゲームと、の少なくとも一方を、前記ミッションとして提示する
ミッション提示部と、
を含む電子商取引システム。
【請求項4】
前記電子商取引システムは、予め用意された複数の前記ゲームのうち、前記利用候補の加盟者により選択された前記ゲームに基づいて、前記利用候補の加盟者に前記ミッションを関連付けるミッション関連付け部を更に含み、
前記ミッション提示部は、前記ユーザに対し、前記利用候補の加盟者により選択された前記ゲームを、前記ミッションとして提示する、
請求項3に記載の電子商取引システム。
【請求項5】
電子商取引サービスにおける所定の画面
でユーザが指定した任意の加盟者を
、利用候補の加盟者として特定
する利用候補特定部と、
前記利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを特定するミッション特定部と、
前記所定の画面に、前記利用候補の加盟者に関連付けられた前記ミッションに関するリンクを表示させることによって、前記ユーザに対し、当該ミッションを提示する
ミッション提示部と、
を含む電子商取引システム。
【請求項6】
電子商取引サービスにおけるユーザが指定した任意のお気に入りの加盟者を
、利用候補の加盟者として特定する
利用候補特定部と、
前記利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを特定するミッション特定部と、
前記ユーザに対し、前記利用候補の加盟者に関連付けられた前記ミッションを提示するミッション提示部と、
を含む電子商取引システム。
【請求項7】
電子商取引サービスにおけるユーザの利用候補の加盟者を特定する利用候補特定部と、
前記利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを特定するミッション特定部と、
前記利用候補の加盟者の商品又はサービスの購入が完了したことを示す購入完了画面に、前記利用候補の加盟者に関連付けられた前記ミッションに関するリンクを表示させることによって、前記ユーザに対し、当該ミッションを提示する
ミッション提示部と、
を含む電子商取引システム。
【請求項8】
電子商取引サービスにおけるユーザの利用候補の加盟者を特定する利用候補特定部と、
前記利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを特定するミッション特定部と、
前記ユーザに対し、前記利用候補の加盟者に関連付けられた前記ミッションを提示するミッション提示部と、
前記利用候補の加盟者に関連付けられた前記ミッションを前記ユーザが選択した場合に、前記ユーザに対し、前記ユーザが当該ミッションを実施可能なミッション実施画面を提示する実施画面提示部
と、
を含む電子商取引システム。
【請求項9】
前記電子商取引システムは、前記利用候補の加盟者に関連付けられた前記ミッションの実施状況に関する実施状況データ
が前記ミッションの完了を示す場合、又は、前記実施状況データが示す前記実施状況が所定の状況まで進んだ場合に、前記ユーザに対し、前記利用候補の加盟者で利用可能な特典を付与する特典付与部を更に含む、
請求項2又は3に記載の電子商取引システム。
【請求項10】
前記特典付与部は、
前記実施状況データ
が示す前記ミッションの実施数が多いほど、又は、前記実施状況データが示す前記ミッションの実施度合いが高いほど、前記特典が良くなるように、前記ユーザに対し、前記特典を付与する、
請求項9に記載の電子商取引システム。
【請求項11】
電子商取引サービスにおけるユーザの利用候補の加盟者を特定する利用候補特定部と、
前記利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを特定するミッション特定部と、
前記ユーザに対し、前記利用候補の加盟者に関連付けられた前記ミッションを提示するミッション提示部と、
前記利用候補の加盟者に関連付けられた前記ミッションの実施状況に関する実施状況データが前記ミッションの完了を示す場合、又は、前記実施状況データが示す前記実施状況が所定の状況まで進んだことを示す場合に、前記ユーザに対し、前記利用候補の加盟者で利用可能な特典を付与する特典付与部と、
前記ユーザが前記特典を利用した場合に、前記ユーザに対し、前記ユーザが次のミッションで獲得可能な特典を提示する次特典提示部
と、
を含む電子商取引システム。
【請求項12】
前記電子商取引システムは、前記ユーザが前記利用候補の加盟者に関連付けられた前記ミッションを実施した場合に、当該ミッションの次のミッションの特典を、当該ミッションよりも高く設定する次特典設定部を更に含む、
請求項11に記載の電子商取引システム。
【請求項13】
電子商取引サービスにおけるユーザの利用候補の加盟者を特定する利用候補特定部と、
前記利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを特定するミッション特定部と、
前記ユーザに対し、前記利用候補の加盟者自体に関連付けられたゲームと、前記利用候補の加盟者の商品又はサービスに関連付けられたゲームと、の少なくとも一方を、前記ミッションとして提示
するミッション提示部と、
前記利用候補の加盟者に関連付けられた前記ミッションの実施状況に関する実施状況データが前記ミッションの完了を示す場合、又は、前記実施状況データが示す前記実施状況が所定の状況まで進んだことを示す場合に、前記ユーザに対し、前記利用候補の加盟者で利用可能な特典を付与する特典付与部と、
を含み、
前記ゲームは、前記ユーザが前記特典を利用した場合にレベルアップする、
電子商取引システム。
【請求項14】
前記電子商取引システムは、
前記ユーザに前記電子商取引サービスを提供し、前記利用候補特定部及び前記ミッション提示部を含む電子商取引サーバと、
前記ミッションを管理し、前記ミッション特定部を含むミッションサーバと、
を含み、
前記電子商取引サーバは、前記利用候補の加盟者が特定された場合に、前記ミッションサーバに対し、前記利用候補の加盟者に関連付けられた前記ミッションに関する問い合わせを送信する問い合わせ送信部を更に含み、
前記ミッションサーバは、前記電子商取引サーバから、前記問い合わせを受信する問い合わせ受信部を更に含み、
前記ミッション特定部は、前記電子商取引サーバから前記問い合わせが受信された場合に、前記利用候補の加盟者に関連付けられた前記ミッションを特定し、
前記ミッションサーバは、前記電子商取引サーバに対し、前記ミッション特定部による特定結果に関する特定結果データを送信する特定結果データ送信部を更に含み、
前記電子商取引サーバは、前記ミッションサーバから、前記特定結果データを受信する特定結果データ受信部を更に含み、
前記ミッション提示部は、前記ミッションサーバから受信された前記特定結果データに基づいて、前記ユーザに対し、前記利用候補の加盟者に関連付けられた前記ミッションを提示する、
請求項2又は3に記載の電子商取引システム。
【請求項15】
前記電子商取引システムは、前記ユーザに前記電子商取引サービスを提供し、前記利用候補特定部、前記ミッション提示部、及び前記ミッション特定部を含む電子商取引サーバを含み、
前記電子商取引サーバは、前記ユーザのユーザ端末からの要求に基づいて、前記利用候補特定部、前記ミッション提示部、及び前記ミッション特定部の各々の処理を実行する、
請求項2又は3に記載の電子商取引システム。
【請求項16】
電子商取引サービスにおける
カートに商品又はサービスが追加された加盟者と、前記電子商取引サービスにおけるお気に入りに商品又はサービスが追加された加盟者と、の少なくとも一方を、ユーザの利用候補の加盟者
として特定する利用候補特定ステップと、
前記利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを特定するミッション特定ステップと、
前記ユーザに対し、前記利用候補の加盟者に関連付けられた前記ミッションを提示するミッション提示ステップと、
を含む提示方法。
【請求項17】
電子商取引サービスにおける
カートに商品又はサービスが追加された加盟者と、前記電子商取引サービスにおけるお気に入りに商品又はサービスが追加された加盟者と、の少なくとも一方を、ユーザの利用候補の加盟者
として特定する利用候補特定部、
前記利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを特定するミッション特定部、
前記ユーザに対し、前記利用候補の加盟者に関連付けられた前記ミッションを提示するミッション提示部、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子商取引システム、提示方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子商取引サービスを利用するユーザに対し、電子商取引サービスに関する種々の情報を提供するための技術が知られている。例えば、特許文献1には、ユーザに対し、電子商取引サービスにおける広告と、当該ユーザが当該広告を見ることによって獲得可能なクーポンと、を提示する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術では、ユーザに対し、当該ユーザが興味を持つ広告及びクーポンが提示されるとは限らない。この点は、電子商取引サービスにおける他の従来技術も同様である。このため、電子商取引サービスでは、ユーザに対し、当該ユーザが興味を持つ情報を提示することが求められている。
【0005】
本開示の目的の1つは、電子商取引サービスのユーザに対し、当該ユーザが興味を持つ情報を提示することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る電子商取引システムは、電子商取引サービスにおけるユーザの利用候補の加盟者を特定する利用候補特定部と、前記利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを特定するミッション特定部と、前記ユーザに対し、前記利用候補の加盟者に関連付けられた前記ミッションを提示するミッション提示部と、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本開示は、例えば、電子商取引サービスのユーザに対し、当該ユーザが興味を持つ情報を提示できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1実施形態の電子商取引システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図2】第1実施形態の電子商取引システムでユーザがミッションを実施する様子の一例を示す図である。
【
図3】第1実施形態の電子商取引システムで実現される機能の一例を示す図である。
【
図6】ミッションデータベースの一例を示す図である。
【
図8】第1実施形態の電子商取引システムで実行される処理の一例を示す図である。
【
図9】第1実施形態の電子商取引システムで実行される処理の一例を示す図である。
【
図10】第2実施形態の電子商取引システムでミッションの実施状況が提示される様子の一例を示す図である。
【
図11】第2実施形態の電子商取引システムで実現される機能の一例を示す図である。
【
図12】イベントデータベースの一例を示す図である。
【
図13】第2実施形態の電子商取引システムで実行される処理の一例を示す図である。
【
図14】第2実施形態の電子商取引システムで実行される処理の一例を示す図である。
【
図15】第1実施形態に関する変形例で実現される機能の一例を示す図である。
【
図16】変形例1-1でユーザがミッションを実施する様子の一例を示す図である。
【
図17】変形例1-3でミッションが提示される様子の一例を示す図である。
【
図18】第2実施形態に関する変形例で実現される機能の一例を示す図である。
【
図19】変形例2-1でミッションの実施状況が提示される様子の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[1.第1実施形態]
本開示に係る電子商取引システム、提示方法、及びプログラムの実施形態の一例である第1実施形態を説明する。
【0010】
[1-1.第1実施形態の電子商取引システムのハードウェア構成]
図1は、第1実施形態の電子商取引システムのハードウェア構成の一例を示す図である。例えば、電子商取引システム1は、電子商取引サーバ10、ミッションサーバ20、管理サーバ30、及びユーザ端末40を含む。電子商取引サーバ10、ミッションサーバ20、管理サーバ30、及びユーザ端末40各々は、インターネット又はLAN等のネットワークNに接続される。
【0011】
電子商取引サーバ10は、ユーザに電子商取引サービスを提供するサーバコンピュータである。電子商取引サービスは、電子的な手段を利用して商取引を可能にするサービスである。電子商取引では、商品だけではなく、サービスも取引の対象となる。商品は、有体物だけではなく、動画、楽曲、電子書籍、又はその他のコンテンツといった無体物も含まれる。第1実施形態では、オンラインショッピング(ネットショッピング)サービスが電子商取引サービスに相当する場合を例に挙げる。
【0012】
なお、電子商取引サービスは、任意の種類であってよい。電子商取引サービスは、オンラインショッピングサービスに限られない。例えば、個人間の取引が行われるオンラインフリーマーケットサービスが、電子商取引サービスに相当してもよい。電子的な手段によって予約を受け付けるサービスが、電子商取引サービスに相当してもよい。例えば、ホテル、ツアー、レンタカー、交通手段、レストラン、美容院、エステサロン、又はその他の施設の予約を受け付けるサービスが、電子商取引サービスに相当してもよい。例えば、チケットの予約を受け付けるサービスが、電子商取引サービスに相当してもよい。
【0013】
例えば、電子商取引サーバ10は、制御部11、記憶部12、及び通信部13を含む。制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含む。記憶部12は、RAM等の揮発性メモリと、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリと、の少なくとも一方を含む。通信部13は、有線通信用の通信インタフェースと、無線通信用の通信インタフェースと、の少なくとも一方を含む。
【0014】
ミッションサーバ20は、後述のミッションを管理するサーバコンピュータである。例えば、ミッションサーバ20は、制御部21、記憶部22、及び通信部23を含む。制御部21、記憶部22、及び通信部23のハードウェア構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であってよい。
【0015】
管理サーバ30は、ユーザの各種情報を管理するサーバコンピュータである。例えば、管理サーバ30は、制御部31、記憶部32、及び通信部33を含む。制御部31、記憶部32、及び通信部33のハードウェア構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であってよい。
【0016】
なお、第1実施形態では、電子商取引サービスを運営するサービス運営者が、電子商取引サーバ10、ミッションサーバ20、及び管理サーバ30を管理する場合を例に挙げる。電子商取引サーバ10、ミッションサーバ20、及び管理サーバ30の各々の管理主体は、任意の者であってよい。例えば、サービス運営者が、電子商取引サーバ10及び管理サーバ30を管理し、かつ、サービス運営者の協力会社が、ミッションサーバ20を管理してもよい。電子商取引サーバ10、ミッションサーバ20、及び管理サーバ30の各々の管理主体が互いに異なってもよい。
【0017】
ユーザ端末40は、ユーザのコンピュータである。例えば、ユーザ端末40は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ、又はウェアラブル端末である。例えば、ユーザ端末40は、制御部41、記憶部42、通信部43、操作部44、及び表示部45を含む。制御部41、記憶部42、及び通信部43のハードウェア構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であってよい。操作部44は、タッチパネル又はマウス等の入力デバイスである。表示部45は、液晶又は有機EL等のディスプレイである。
【0018】
なお、記憶部12,22,32,42に記憶されるプログラムは、ネットワークNを介して、電子商取引サーバ10、ミッションサーバ20、管理サーバ30、又はユーザ端末40に供給されてもよい。また、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を読み取る読取部(例えば、メモリカートスロット)と、外部機器とデータの入出力をするための入出力部(例えば、USBポート)と、の少なくとも一方が、電子商取引サーバ10、ミッションサーバ20、管理サーバ30、又はユーザ端末40に含まれてもよい。例えば、情報記憶媒体に記憶されたプログラムが、読取部及び入出力部の少なくとも一方を介して、電子商取引サーバ10、ミッションサーバ20、管理サーバ30、又はユーザ端末40に供給されてもよい。
【0019】
また、電子商取引システム1は、少なくとも1つのコンピュータを含めばよい。電子商取引システム1に含まれるコンピュータは、
図1の例に限られない。例えば、電子商取引システム1は、電子商取引サーバ10、ミッションサーバ20、及び管理サーバ30だけを含んでもよい。この場合、ユーザ端末40は、電子商取引システム1の外部に存在する。電子商取引システム1は、電子商取引サーバ10と、ミッションサーバ20と、だけを含んでもよい。この場合、管理サーバ30及びユーザ端末40は、電子商取引システム1の外部に存在する。電子商取引システム1は、
図1に示さない他のコンピュータだけを含んでもよい。
【0020】
[1-2.第1実施形態の電子商取引システムの概要]
第1実施形態では、電子商取引サービスに加盟する加盟者にミッションが関連付けられている。第1実施形態では、オンラインショッピングサービスが電子商取引サービスに相当するので、加盟者は、電子商取引サービスに出店する店舗である。加盟者は、電子商取引サービスに応じた者であればよい。加盟者は、店舗に限られない。例えば、加盟者は、ホテルの運営会社、ツアー会社、レンタカー会社、鉄道会社、バス会社、航空会社、予約代理店、レストランの運営会社、美容院の運営会社、エステサロンの運営会社、チケットの販売代理店、又はその他の会社であってもよい。加盟者は、個人であってもよい。
【0021】
ミッションは、電子商取引サービスにおける特典をユーザが獲得するための条件である。ユーザがミッションを実施すると、ユーザは、ミッションに関連付けられた特典を獲得できる。ミッションの実施とは、ミッションのクリア、達成、又は遂行ということもできる。このため、ミッションの実施について説明している箇所は、ミッションのクリア、達成、又は遂行と読み替えることができる。ミッションは、全ての加盟者に関連付けられていてもよいし、一部の加盟者にだけ関連付けられていてもよい。例えば、加盟者が、自身にミッションを関連付けるか否かを自由に決めることができるようにしてもよい。1つの加盟者に関連付けられるミッションは、1つであってもよいし、複数であってもよい。
【0022】
第1実施形態では、加盟者は、自身に関連付けられるミッションを、独自に定めることができる。即ち、加盟者は、自身に特有のミッションを、自身に関連付けることができる。一般的な電子商取引サービスでは、複数の加盟者に共通のミッションが、イベントの開催期間中に設定されることがある。これに対し、第1実施形態では、ある加盟者に関連付けられたミッションは、他の加盟者には関連付けられない。例えば、ある加盟者に関連付けられたミッションをユーザが実施すると、ユーザは、当該加盟者に特有の特典を獲得できる。ユーザは、当該加盟者に特有の特典を、他の加盟者が取り扱う商品又はサービスで利用することができない。なお、複数の加盟者が1つのグループに属する場合に、ミッションがグループに関連付けられてもよい。例えば、ホテルAとホテルBが同じホテルグループの系列である場合には、ホテルグループにミッションが関連付けられてもよい。例えば、複数のホテルが同じ自治体にある場合に、当該自治体にミッションが関連付けられてもよい。
【0023】
第1実施形態では、加盟者に関する広告の視聴がミッションに相当する場合を例に挙げる。加盟者に関する広告は、加盟者自身の宣伝のための広告、又は、加盟者が取り扱う商品若しくはサービスの宣伝のための広告である。ミッションは、他の種類であってもよい。ミッションは、広告の視聴に限られない。例えば、ミッションは、ゲームでユーザが所定の条件を満たすこと、加盟者のメールマガジンを受信すること、加盟者のアンケートに答えること、電子商取引サービスのウェブサイトではなく加盟者独自のウェブサイトにアクセスすること、又はその他の内容であってもよい。ミッションは、商品又はサービスを購入する行為と、口コミを投稿する行為と、各々とは異なる行為であってもよい。
【0024】
図2は、第1実施形態の電子商取引システム1でユーザがミッションを実施する様子の一例を示す図である。以降、ユーザが電子商取引サービスで商品を検索する場合の流れを例に挙げる。商品と記載した箇所は、サービスと読み替えることもできる。例えば、ユーザは、ユーザ端末40を操作して電子商取引サービスのウェブサイトにアクセスする。ユーザは、当該ウェブサイトで、商品の検索条件を入力する。電子商取引サーバ10は、検索条件を満たす商品を検索する。電子商取引サーバ10は、商品の検索結果を示す検索結果画面SC1を、ユーザ端末40に表示させる。
【0025】
例えば、ユーザは、検索結果画面SC1から、商品又はサービスを、カート又はお気に入り(ブックマーク)に追加できる。ユーザが、
図2の左上の検索結果画面SC1の中から、加盟者「ショップSP1」の商品Aをカートに追加すると、
図2の右上のように、電子商取引サーバ10は、加盟者「ショップSP1」の商品Aがカートに追加されたことを示すカート画面SC2を、ユーザ端末40に表示させる。
【0026】
図2の右上の例では、加盟者「ショップSP1」には、加盟者「ショップSP1」が定めたミッションが関連付けられている。カート画面SC2において、ユーザに対し、加盟者「ショップSP1」に関連付けられたミッションの内容を示すメッセージ「ショップSP1の広告を見る」と、当該ミッションの実施によってユーザが獲得可能な特典「ショップSP1限定のポイントを50ポイント獲得」と、が提示される。詳細は後述するが、ミッション及び特典は、カート画面SC2以外の他の画面で提示されてもよい。
【0027】
例えば、ユーザがボタンB20を選択すると、
図2の左下のように、ミッションサーバ20にリダイレクトされて、ユーザがミッションを実施するためのミッション実施画面SC3が、ユーザ端末40に表示される。ミッション実施画面SC3には、加盟者「ショップSP1」の広告が表示される。ユーザが加盟者「ショップSP1」の広告を最後まで見ると、ユーザは、特典を獲得できる。
図2の右下のように、ミッションサーバ20は、ユーザが獲得した特典を、ミッション実施画面SC3に表示させる。なお、ユーザが、加盟者「ショップSP1」の広告を最後まで見なくても所定の時間だけ見れば、特典を獲得できるようにしてもよい。
【0028】
なお、ユーザが、複数の加盟者の各々の商品をカートに追加した場合には、カートの中身を示す画面に、当該複数の加盟者の各々に関連付けられたミッションが表示されてもよい。即ち、複数のミッションが同じ画面で表示されてもよい。例えば、ユーザが加盟者「ショップSP1」の商品をお気に入りに追加した場合にも、ユーザが、加盟者「ショップSP1」に関連付けられたミッションを実施できるようにしてもよい。ユーザが、複数の加盟者の各々の商品をお気に入りに追加した場合には、お気に入りの中身を示す画面に、当該複数の加盟者の各々に関連付けられたミッションが表示されてもよい。即ち、複数のミッションが同じ画面で表示されてもよい。
【0029】
また、
図2の左上の検索結果画面SC1の例において、加盟者「ショップSP2,SP3」にミッションが関連付けられていれば、ユーザが加盟者「ショップSP2,SP3」の商品をカート又はお気に入りに追加すると、ユーザは、加盟者「ショップSP2,SP3」に関連付けられたミッションを実施できる。例えば、加盟者「ショップSP2」に関連付けられたミッションは、「ショップSP2のウェブサイトにアクセスする」といった内容であってもよい。加盟者「ショップSP3」に関連付けられたミッションは、「ショップSP3のアンケートに回答する」といった内容であってもよい。
【0030】
以上のように、第1実施形態の電子商取引システム1は、ユーザがカート又はお気に入りに追加した商品又はサービスを取り扱う加盟者にミッションが関連付けられている場合に、ユーザに対し、当該ミッションを提示する。当該加盟者は、カート又はお気に入りに商品又はサービスが追加されている以上、ユーザが非常に興味を持っている可能性がある。電子商取引システム1は、ユーザに対し、このような加盟者に関連付けられたミッションを提示することによって、ユーザが興味を持つ情報を提示できるようになっている。以降、第1実施形態の詳細を説明する。
【0031】
[1-3.第1実施形態の電子商取引システムで実現される機能]
図3は、第1実施形態の電子商取引システム1で実現される機能の一例を示す図である。
【0032】
[1-3-1.電子商取引サーバで実現される機能]
例えば、電子商取引サーバ10は、データ記憶部100、利用候補特定部101、問い合わせ送信部102、特定結果データ受信部103、ミッション提示部104、及びサービス提供部105を含む。データ記憶部100は、記憶部12により実現される。利用候補特定部101、問い合わせ送信部102、特定結果データ受信部103、ミッション提示部104、及びサービス提供部105の各々は、制御部11により実現される。
【0033】
[データ記憶部]
データ記憶部100は、ユーザに電子商取引サービスを提供するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部100は、加盟者データベースDB1及びユーザデータベースDB2を記憶する。
【0034】
図4は、加盟者データベースDB1の一例を示す図である。加盟者データベースDB1は、電子商取引の加盟者に関する種々のデータが格納されたデータベースである。例えば、加盟者データベースDB1には、加盟者識別情報、加盟者の名前、及び商品データが格納される。加盟者データベースDB1には、任意の情報が格納されてよい。加盟者データベースDB1に格納される情報は、
図4の例に限られない。例えば、加盟者データベースDB1には、加盟者に関連付けられたミッションに関する情報が格納されてもよい。第1実施形態では、加盟者データベースDB1に格納されたデータに基づいて、検索結果画面SC1等の画面が表示される。
【0035】
加盟者識別情報は、加盟者を識別可能な情報である。例えば、加盟者識別情報は、加盟者に割り当てられたID、加盟者のログインアカウント、メールアドレス、電話番号、又はその他の情報である。商品データは、加盟者が取り扱う商品に関するデータである。例えば、商品データは、加盟者が取り扱う商品を識別可能な商品識別情報、商品のタイトル、商品の画像、商品の説明文、商品の単価、商品の在庫、又はその他の情報である。例えば、商品識別情報は、個々の商品を識別可能なID又はその他の情報である。加盟者識別情報及び商品データは、公知の電子商取引サービスで採用されているものと同様であってもよい。
【0036】
なお、加盟者が商品ではなくサービスを取り扱う場合には、商品データに代えて、サービスデータが加盟者データベースDB1に格納される。サービスデータは、加盟者が取り扱うサービスに関するデータである。例えば、サービスデータは、加盟者が取り扱うサービスを識別可能なサービス識別情報、サービスのタイトル、サービスの画像、サービスの説明文、サービスの単価、サービスの在庫、又はその他の情報である。サービスデータは、公知の電子商取引サービスで採用されているものと同様であってもよい。
【0037】
図5は、ユーザデータベースDB2の一例を示す図である。ユーザデータベースDB2は、ユーザに関する種々のデータが格納されたデータベースである。例えば、ユーザデータベースDB2は、ユーザ識別情報、ユーザの名前、お気に入りデータ、及びカートデータが格納される。ユーザデータベースDB2には、任意の情報が格納されてよい。ユーザデータベースDB2に格納される情報は、
図5の例に限られない。例えば、ユーザデータベースDB2には、ログイン用のパスワード、ユーザが利用する決済手段に関するデータ、ユーザの購入履歴に関するデータ、又はユーザの閲覧履歴に関するデータが格納されてもよい。
【0038】
お気に入りデータは、ユーザのお気に入りの中身を示すデータである。例えば、お気に入りデータは、お気に入りに追加された商品を取り扱う加盟者の加盟者識別情報と、当該商品の商品識別情報と、を含む。お気に入りデータは、公知の電子商取引で採用されている形式のデータであってもよい。ユーザが、ある加盟者の商品をお気に入りに追加するための操作を行うと、電子商取引サーバ10は、当該加盟者の加盟者識別情報と、当該商品の商品識別情報と、が追加されるように、当該ユーザのユーザ識別情報に関連付けられたお気に入りデータを更新する。
【0039】
カートデータは、ユーザのカートの中身を示すデータである。例えば、カートデータは、カートに追加された商品を取り扱う店舗の加盟者識別情報、当該商品の商品識別情報、当該商品の数量、及びその他の情報を含む。カートデータは、公知の電子商取引で採用されている形式のデータであってもよい。ユーザが、ある加盟者の商品をカートに追加するための操作を行うと、電子商取引サーバ10は、当該加盟者の加盟者識別情報と、当該商品の商品識別情報と、が追加されるように、当該ユーザのユーザ識別情報に関連付けられたカートデータを更新する。
【0040】
なお、データ記憶部100に記憶されるデータは、上記の例に限られない。データ記憶部100は、任意のデータを記憶可能である。例えば、データ記憶部100は、後述のミッションデータベースDB3と、後述の管理データベースDB4と、の少なくとも一方と同様のデータベースを記憶してもよい。データ記憶部100は、
図2の各画面をユーザ端末40に表示させるために必要なデータ(例えば、HTMLデータ)を記憶してもよい。
【0041】
[利用候補特定部]
利用候補特定部101は、電子商取引サービスにおけるユーザの利用候補の加盟者を特定する。利用候補の加盟者は、複数の加盟者のうち、ユーザが利用する候補として選択された加盟者である。例えば、利用候補の加盟者は、複数の加盟者のうち、ユーザが指定した加盟者である。ユーザは、利用候補の加盟者を直接的に指定してもよい。ユーザは、利用候補の加盟者が取り扱う商品又はサービスを指定することによって、利用候補の加盟者を間接的に指定してもよい。利用候補の加盟者は、1つだけであってもよいし、複数であってもよい。任意の数の加盟者が、利用候補の加盟者として選択されてよい。
【0042】
第1実施形態では、ユーザが商品又はサービスをカートに追加した加盟者と、ユーザが商品又はサービスをお気に入りに追加した加盟者と、の各々が利用候補の加盟者に相当する場合を例に挙げる。このため、これらの加盟者について説明している箇所は、利用候補の加盟者と読み替えることができる。ユーザが商品又はサービスをカートに追加した加盟者だけが、利用候補の加盟者に相当してもよい。ユーザが商品又はサービスをお気に入りに追加した加盟者だけが、利用候補の加盟者に相当してもよい。
【0043】
なお、利用候補の加盟者は、複数の加盟者の中から選択された加盟者であればよい。利用候補の加盟者は、第1実施形態の例に限られない。例えば、ユーザが、商品又はサービスではなく、加盟者自体をお気に入りに追加できる場合には、ユーザがお気に入りに追加した加盟者が利用候補の加盟者に相当する。ユーザが商品又はサービスの画面を閲覧した加盟者が、利用候補の加盟者に相当してもよい。ユーザが商品又はサービスを購入した加盟者は、今後もユーザによって利用される可能性があるので、利用候補の加盟者に相当してもよい。
【0044】
また、ユーザが利用候補の加盟者を指定するのではなく、電子商取引サーバ10が、自動的に、利用候補の加盟者を選択してもよい。例えば、電子商取引サーバ10は、電子商取引サービスにおけるユーザの閲覧履歴又は購入履歴に関するデータに基づいて、ユーザが興味を持ちそうな加盟者を、自動的に利用候補の加盟者として選択してもよい。電子商取引サーバ10は、電子商取引サービスにおけるユーザの嗜好に関するデータに基づいて、協調フィルタリングの手法を利用して、当該ユーザの利用候補の加盟者として、当該ユーザと嗜好が似た他のユーザの利用候補の加盟者を選択してもよい。
【0045】
例えば、利用候補特定部101は、ユーザデータベースDB2に格納されたカートデータに基づいて、カートに追加された商品を取り扱う加盟者を、利用候補の加盟者として特定する。利用候補特定部101は、カートデータが生成される前に、ユーザ端末40から受信したデータに基づいて、ユーザがカートに追加する商品を取り扱う加盟者を、利用候補の加盟者として特定してもよい。
【0046】
例えば、利用候補特定部101は、ユーザデータベースDB2に格納されたお気に入りデータに基づいて、お気に入りに追加された商品を取り扱う加盟者を、利用候補の加盟者として特定する。利用候補特定部101は、お気に入りデータが生成される前に、ユーザ端末40から受信したデータに基づいて、ユーザがお気に入りに追加する商品を取り扱う加盟者を、利用候補の加盟者として特定してもよい。
【0047】
なお、ユーザが商品又はサービスをカートに追加した加盟者と、ユーザが商品又はサービスをお気に入りに追加した加盟者と、ではない他の加盟者が、利用候補の加盟者に相当する場合にも、利用候補の加盟者の特定に必要なデータが、ユーザデータベースDB2に格納されていてもよい。利用候補特定部101は、ユーザデータベースDB2に格納された当該データに基づいて、利用候補の加盟者を特定してもよい。例えば、ユーザが利用候補の加盟者を指定した場合に、当該ユーザの当該データが更新される。電子商取引サーバ10が自動的にあるユーザの利用候補の加盟者を選択した場合に、当該ユーザの当該データが更新される。
【0048】
例えば、ユーザが商品又はサービスをカートに追加した加盟者と、ユーザが商品又はサービスをお気に入りに追加した加盟者と、ではない他の加盟者が、利用候補の加盟者に相当する場合にも、利用候補特定部101は、ユーザ端末40から受信したデータに基づいて、利用候補の加盟者を特定してもよい。
【0049】
なお、利用候補特定部101は、任意のタイミングで利用候補の加盟者を特定してよい。利用候補特定部101が利用候補の加盟者を特定するタイミングは、第1実施形態の例に限られない。例えば、利用候補特定部101は、ユーザが検索条件を入力して商品又はサービスを検索した場合に、利用候補の加盟者を特定してもよい。利用候補特定部101は、毎日の所定の時刻が訪れた場合に、それまでのユーザの行動に基づいて、利用候補の加盟者を特定してもよい。利用候補特定部101は、他のタイミングで、利用候補の加盟者を特定してもよい。
【0050】
[問い合わせ送信部]
問い合わせ送信部102は、利用候補の加盟者が特定された場合に、ミッションサーバ20に対し、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションに関する問い合わせを送信する。問い合わせは、予め定められた形式(例えば、ミッションサーバ20のAPIで定められた形式)のデータである。問い合わせは、利用候補の加盟者の加盟者識別情報を含む。問い合わせは、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションの有無に関する問い合わせということもできる。問い合わせは、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションの内容の問い合わせであってもよい。
【0051】
例えば、問い合わせ送信部102は、後述のミッション提示部104の処理が必要になった場合(
図2の例であれば、カート画面SC2の表示が必要になった場合)に、ミッションサーバ20に対し、利用候補特定部101により特定された利用候補の加盟者の加盟者識別情報に基づいて、問い合わせを送信する。加盟者識別情報は、問い合わせに含まれるのではなく、問い合わせとは別データとして送信されてもよい。利用候補特定部101により複数の利用候補の加盟者が特定された場合には、問い合わせ送信部102は、複数の利用候補の加盟者の各々の加盟者識別情報に基づいて、問い合わせを送信してもよい。
【0052】
なお、加盟者自体ではなく、加盟者が取り扱う商品又はサービスにミッションが関連付けられている場合には、問い合わせには、問い合わせの対象となる商品(例えば、カート又はお気に入りに追加された商品)の商品識別情報、又は、問い合わせの対象となるサービス(例えば、カート又はお気に入りに追加されたサービス)のサービス識別情報が含まれる。商品識別情報及びサービス識別情報の各々は、問い合わせとは別データとして送信されてもよい。問い合わせ送信部102は、利用候補の加盟者が取り扱う商品又はサービスにミッションが関連付けられているか否かの問い合わせを送信してもよい。
【0053】
[特定結果データ受信部]
特定結果データ受信部103は、ミッションサーバ20から、後述のミッション特定部202による特定結果に関する特定結果データを受信する。特定結果データは、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションの有無を示す。利用候補の加盟者に関連付けられたミッションがある場合には、特定結果データは、当該ミッションの内容と、ユーザが当該ミッションを実施すると獲得可能な特典と、の少なくとも一方を示してもよい。
【0054】
第1実施形態では、カート画面SC2でミッションが提示されるので、カート画面SC2におけるミッションの内容と、カート画面SC2における特典の内容と、が特定結果データに示される。なお、加盟者自体ではなく、加盟者が取り扱う商品又はサービスにミッションが関連付けられている場合には、特定結果データは、当該ミッションの内容と、ユーザが当該ミッションを実施すると獲得可能な特典と、の少なくとも一方を示してもよい。特定結果データには、ミッションに関するその他の情報が含まれてもよい。
【0055】
[ミッション提示部]
ミッション提示部104は、ユーザに対し、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを提示する。ミッションの提示とは、ミッションの表示又は通知ということもできる。例えば、ミッションの提示は、ユーザ端末40に対し、ミッションの内容に関するデータを送信することである。
図2の例であれば、カート画面SC2でミッションの内容及び特典が表示されるので、ミッション提示部104は、ユーザ端末40に対し、カート画面SC2の表示データを送信することによって、ユーザに対し、ミッションを提示する。表示データは、ユーザ端末40に何らかの画面を表示させるために必要なデータである。例えば、表示データは、HTMLデータである。表示データは、画像、ボタンやポップアップ等任意の形式であってよい。
【0056】
なお、ミッション提示部104は、任意の媒体を利用して、ユーザに対し、ミッションを提示可能である。当該媒体は、カート画面SC2に限られない。例えば、当該媒体は、お気に入りに追加された商品を示す画面、商品の詳細を示す画面、加盟者の詳細を示す画面、ユーザの閲覧履歴を示す画面、又は電子商取引サービスにおけるその他の画面であってよい。当該媒体は、電子商取引サービスにおける画面に限られない。例えば、当該媒体は、電子メール、プッシュ通知、ショートメール、メッセージアプリ、SNS、チャット、又はその他の媒体であってもよい。電子商取引サービス特有のアプリケーション(例えば、いわゆるスマホアプリ)が利用される場合には、当該媒体は、当該アプリケーション内の通知であってもよい。
【0057】
第1実施形態では、広告がミッションに相当するので、ミッション提示部104は、ユーザに対し、利用候補の加盟者自体に関連付けられた広告と、利用候補の加盟者の商品又はサービスに関連付けられた広告と、の少なくとも一方を、ミッションとして提示する。広告を提示するとは、ユーザ端末40に広告を表示させることである。広告は、動画であってもよいし、静止画であってもよい。広告は、画像を含まずに音声のみであってもよい。
図2の例であれば、ミッション提示部104は、カート画面SC2において、広告を見るといったミッションの内容を提示する。
【0058】
第1実施形態では、ミッション特定部202がミッションサーバ20によって実現されるので、ミッション提示部104は、ミッションサーバ20から受信された特定結果データに基づいて、ユーザに対し、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを提示する。
図2の例であれば、ミッション提示部104は、ミッションサーバ20から受信された特定結果データに基づいて、カート画面SC2にミッションの内容が示されるように、カート画面SC2の表示データを生成する。ミッション提示部104は、ユーザ端末40に対し、当該生成された表示データを送信することによって、ユーザに対し、ミッションを提示する。
【0059】
[サービス提供部]
サービス提供部105は、ユーザに電子商取引サービスを提供するための種々の処理を実行する。例えば、サービス提供部105は、ユーザ端末40に対し、電子商取引サービスにおける種々の画面の表示データを送信する。サービス提供部105は、ユーザ端末40から、当該画面に対する操作に関する操作データを受信する。サービス提供部105は、当該操作データに基づいて、ユーザデータベースDB2を更新する。サービス提供部105は、ミッション提示部104の処理に必要な他の処理を実行してもよい。
【0060】
[1-3-2.ミッションサーバで実現される機能]
例えば、ミッションサーバ20は、データ記憶部200、問い合わせ受信部201、ミッション特定部202、特定結果データ送信部203、及びミッション実施部204を含む。データ記憶部200は、記憶部22を主として実現される。問い合わせ受信部201、ミッション特定部202、特定結果データ送信部203、及びミッション実施部204の各々は、制御部21を主として実現される。
【0061】
[データ記憶部]
データ記憶部200は、ミッションに関するデータを記憶する。例えば、データ記憶部200は、ミッションデータベースDB3を記憶する。
【0062】
図6は、ミッションデータベースDB3の一例を示す図である。ミッションデータベースDB3は、ミッションに関する種々のデータが格納されたデータベースである。例えば、ミッションデータベースDB3には、加盟者識別情報、ミッション識別情報、ミッション詳細データ、及び実施状況データが格納される。ミッションデータベースDB3には、任意の情報が格納されてよい。ミッションデータベースDB3に格納される情報は、
図6の例に限られない。例えば、加盟者が取り扱う商品又はサービスにミッションが関連付けられている場合には、商品識別情報又はサービス識別情報ごとに、ミッション識別情報、ミッション詳細データ、及び実施状況データがミッションデータベースDB3に格納されてもよい。
【0063】
ミッション識別情報は、ミッションを識別可能な情報である。例えば、ミッション識別情報は、ミッションに割り当てられたIDである。ミッション詳細データは、ミッションの詳細に関するデータである。例えば、ミッション詳細データは、ミッションの名前、ミッションの内容、ミッションの有効期限、ユーザに付与される特典、及び特典が付与されるための条件を示す。ある加盟者が自身のミッションを作成すると、ミッションサーバ20は、当該ミッションのミッション識別情報及びミッション詳細データを作成する。ミッションサーバ20は、当該加盟者の加盟者識別情報に関連付けて、当該作成されたミッション識別情報及びミッション詳細データをミッションデータベースDB3に格納する。
【0064】
実施状況データは、ミッションの実施状況に関するデータである。例えば、実施状況データは、ミッションを実施したユーザのユーザ識別情報を示す。ユーザ識別情報は、ユーザを識別可能な情報である。例えば、ユーザ識別情報はユーザに割り当てられたID、ユーザのログインアカウント、メールアドレス、又は電話番号である。実施状況データは、ユーザがどの程度ミッションを実施したかを示す実施具合を示してもよい。
図2の例であれば、実施状況データは、ユーザが見た広告の視聴時間を示してもよい。第1実施形態では、ユーザがミッションを実施すると、ミッションサーバ20は、当該ユーザのユーザ識別情報を示す実施状況データを作成する。ミッションサーバ20は、当該ミッションのミッション識別情報に関連付けて、当該作成された実施状況データをミッションデータベースDB3に格納する。
【0065】
なお、データ記憶部200に記憶されるデータは、上記の例に限られない。データ記憶部200は、任意のデータを記憶可能である。例えば、データ記憶部200は、加盟者データベースDB1、ユーザデータベースDB2、及び後述の管理データベースDB4の少なくとも1つと同様のデータベースを記憶してもよい。第1実施形態のように、広告の視聴がミッションに相当する場合には、データ記憶部200は、個々の加盟者の広告に関するデータ(例えば、動画又は静止画のデータ)を記憶してもよい。後述する変形例のように、ゲームがミッションに相当する場合には、データ記憶部200は、個々の加盟者のゲームのデータを記憶してもよい。
【0066】
[問い合わせ受信部]
問い合わせ受信部201は、電子商取引サーバ10から、問い合わせ送信部102により送信された問い合わせを受信する。
【0067】
[ミッション特定部]
ミッション特定部202は、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを特定する。第1実施形態では、ミッション特定部202は、電子商取引サーバ10から問い合わせが受信された場合に、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを特定する。例えば、ミッション特定部202は、ミッションデータベースDB3と、問い合わせに含まれる加盟者識別情報と、に基づいて、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを特定する。ミッション特定部202は、ミッションデータベースDB3において、加盟者識別情報に何らかのミッションが関連付けられていれば、当該ミッションを特定する。ミッション特定部202は、ミッションデータベースDB3において、加盟者識別情報に何のミッションも関連付けられていなければ、ミッションが無いことを特定する。
【0068】
なお、加盟者自体ではなく、加盟者が取り扱う商品又はサービスにミッションが関連付けられている場合には、ミッション特定部202は、ミッションデータベースDB3と、問い合わせに含まれる商品識別情報又はサービス識別情報と、に基づいて、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを特定する。ミッション特定部202は、ミッションデータベースDB3において、商品識別情報又はサービス識別情報に何らかのミッションが関連付けられていれば、当該ミッションを特定する。ミッション特定部202は、ミッションデータベースDB3において、商品識別情報又はサービス識別情報に何のミッションも関連付けられていなければ、ミッションが無いことを特定する。
【0069】
[特定結果データ送信部]
特定結果データ送信部203は、電子商取引サーバ10に対し、ミッション特定部202による特定結果に関する特定結果データを送信する。例えば、特定結果データ送信部203は、ミッション特定部202により何らかのミッションが特定された場合には、ミッションが存在することを示す特定結果データを送信する。この場合、特定結果データ送信部203は、電子商取引サーバ10に対し、当該ミッションの内容と、当該ミッションの特典と、の少なくとも一方を示す特定結果データを送信してもよい。特定結果データ送信部203は、ミッション特定部202によりミッションがないことが特定された場合には、ミッションが無いことを示す特定結果データを送信する。
【0070】
[ミッション実施部]
ミッション実施部204は、ユーザにミッションを実施させる。例えば、ミッション実施部204は、ユーザ端末40に対し、ミッションの実施に必要なデータを送信する。
図2の例であれば、ミッション実施部204は、ユーザ端末40に対し、ミッション実施画面SC3の表示データを送信する。当該表示データは、広告のデータを含む。ユーザがミッションを実施すると、ユーザ端末40は、ミッションサーバ20に対し、ユーザがミッションを実施したことを示すデータを送信する。
【0071】
例えば、ミッション実施部204は、当該データに基づいて、ユーザがミッションを実施したことを特定する。ミッション実施部204は、ミッションデータベースDB3に、ユーザがミッションを実施したことを示す実施状況データを格納してもよいし、電子商取引サーバ10又は管理サーバ30に対し、ユーザがミッションを実施したことを示す実施状況データを送信してもよい。実施状況データは、ミッションを実施したか否かを示す2値的なデータであってもよいし、ミッションの実施具合を示すデータ(2値ではなく、30%、50%といった中間値を示すデータ)であってもよい。ミッション実施部204は、ユーザの実施状況を示すように、実施状況データをミッションデータベースDB3に格納すればよい。
【0072】
[1-3-3.管理サーバで実現される機能]
例えば、管理サーバ30は、データ記憶部300及び特典付与部301を含む。データ記憶部300は、記憶部32を主として実現される。特典付与部301は、制御部31を主として実現される。
【0073】
[データ記憶部]
データ記憶部300は、電子商取引サービスにおけるユーザを管理するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部300は、管理データベースDB4を記憶する。
【0074】
図7は、管理データベースDB4の一例を示す図である。電子商取引データベースは、電子商取引におけるユーザに関するデータが格納されたデータベースである。例えば、管理データベースDB4には、ユーザ識別情報、共通ポイントデータ、及び加盟者ポイントデータが格納される。管理データベースDB4には、任意のデータが格納されてよい。管理データベースDB4に格納される情報は、
図7の例に限られない。例えば、管理データベースDB4には、ユーザに付与された特典の履歴に関するデータと、ユーザの個人情報と、の少なくとも一方が格納されてもよい。
【0075】
共通ポイントデータは、全ての加盟者で共通のポイントである共通ポイントに関するデータである。例えば、共通ポイントデータは、ユーザが保有する共通ポイントの残高、ユーザによる共通ポイントの獲得実績、及びユーザによる共通ポイントの利用実績を示す。加盟者ポイントデータは、個々の加盟者に特有のポイントである加盟者ポイントに関するデータである。例えば、共通ポイントデータは、加盟者識別情報、ユーザが保有する加盟者ポイントの残高、ユーザによる加盟者ポイントの獲得実績、及びユーザによる加盟者ポイントの利用実績を示す。
【0076】
第1実施形態では、加盟者ポイントがミッションの特典に相当するので、管理データベースDB4は、ユーザに付与された特典を管理するためのデータベースということもできる。加盟者ポイント以外の他の特典がユーザに付与される場合には、管理データベースDB4には、当該他の特典に関するデータが格納されてよい。特典に有効期限又は利用条件が設定されている場合には、管理データベースDB4には、特典の有効期限又は利用条件のデータが格納されてもよい。
【0077】
なお、データ記憶部300に記憶されるデータは、上記の例に限られない。データ記憶部300は、任意のデータを記憶可能である。例えば、データ記憶部300は、加盟者データベースDB1、ユーザデータベースDB2、及び管理データベースDB4の少なくとも1つと同様のデータベースを記憶してもよい。
【0078】
[特典付与部]
特典付与部301は、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを実施したユーザに対し、当該ミッションに関連付けられた特典を付与する。特典の付与とは、ユーザが特典を利用可能な状態にすることである。特典は、ミッションの実施に対する報酬ということもできる。第1実施形態では、加盟者ポイントが特典に相当するので、特典付与部301は、管理データベースDB4に格納されたユーザの加盟者ポイントを増加させることによって、ユーザに特典を付与する。加盟者ポイント以外の他の特典がユーザに付与される場合には、特典付与部301は、当該他の特典がユーザに付与されたことを示すデータを管理データベースDB4に格納することによって、ユーザに特典を付与すればよい。
【0079】
なお、特典自体は、公知の電子商取引サービスで採用されている特典であってよい。例えば、特典付与部301は、ユーザに対し、特典として、共通ポイント、商品若しくはサービスのクーポン、ポイントの付与率アップ、商品若しくはサービスの無料券、景品、送料無料券、サービスの予約枠の確保、サービスの優先的な予約、抽選権又はその他の特典を付与してもよい。特典付与部301は、ユーザに対し、電子商取引サービス以外の他のサービスで利用可能な特典を付与してもよい。例えば、特典付与部301は、ミッションサーバ20から、ユーザに特典を付与するための要求を受信する。特典付与部301は、電子商取引サーバ10又はミッションサーバ20に対し、ユーザに特典を付与したことを示す付与データを送信してもよい。電子商取引サーバ10又はミッションサーバ20は、当該付与データに基づいて、ユーザに特典が付与されたことを特定してもよい。
【0080】
[1-3-4.ユーザ端末で実現される機能]
例えば、ユーザ端末40は、データ記憶部400、操作受付部401、及び表示制御部402を含む。データ記憶部400は、記憶部42を主として実現される。操作受付部401及び表示制御部402は、制御部41を主として実現される。
【0081】
[データ記憶部]
データ記憶部400は、ユーザが電子商取引サービスを利用するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部400は、電子商取引サービスにおける画面を表示させるためのブラウザ又は専用プログラム(例えば、いわゆるスマホアプリ)を記憶する。
【0082】
[操作受付部]
操作受付部401は、ユーザの各種操作を受け付ける。例えば、ユーザが電子商取引サービスにおける画面で何らかの操作を行った場合には、操作受付部401は、電子商取引サーバ10、ミッションサーバ20、又は管理サーバ30に対し、当該操作を示すデータを送信する。
【0083】
[表示制御部]
表示制御部402は、各種画面を表示部45に表示させる。例えば、表示制御部402は、検索結果画面SC1、カート画面SC2、及びミッション実施画面SC3の各々を表示部45に表示させる。
【0084】
[1-4.第1実施形態の電子商取引システムで実行される処理]
図8及び
図9は、第1実施形態の電子商取引システム1で実行される処理の一例を示す図である。制御部11,21,31,41が、それぞれ記憶部12,22,32,42に記憶されたプログラムを実行することによって、
図8及び
図9の処理が実行される。
図8及び
図9では、ユーザがカートに商品を追加する場合の処理が一例として示される。ユーザがお気に入りに商品を追加する場合の処理も、
図8及び
図9と同様にして実行されてよい。
【0085】
図8のように、ユーザ端末40は、電子商取引サーバ10との間で、ユーザが電子商取引サービスにログインするためのログイン処理を実行する(S100)。ログインが成功すると、電子商取引サーバ10は、ユーザ端末40との間で、検索結果画面SC1を表示させるための処理を実行する(S101)。ユーザが検索結果画面SC1からカートに追加する商品を選択すると、ユーザ端末40は、電子商取引サーバ10に対し、カートに商品を追加するための要求を送信する(S102)。
【0086】
電子商取引サーバ10は、ユーザ端末40から、カートに商品を追加するための要求を受信する(S103)。当該要求には、カートに追加される商品の商品識別情報が含まれているものとする。電子商取引サーバ10は、加盟者データベースDB1に基づいて、カートに追加される商品を取り扱う加盟者の加盟者識別情報を取得する(S104)。電子商取引サーバ10は、ミッションサーバ20に対し、加盟者識別情報に基づいて、ミッションに関する問い合わせを送信する(S105)。
【0087】
ミッションサーバ20は、電子商取引サーバ10から、ミッションに関する問い合わせを受信する(S106)。ミッションサーバ20は、ミッションデータベースDB3に基づいて、カートに追加される商品を取り扱う加盟者に関連付けられたミッションを特定する(S107)。S107では、ミッションサーバ20は、問い合わせに含まれる加盟者識別情報に何らかのミッションのデータが関連付けられているか否かを判定する。ミッションサーバ20は、電子商取引サーバ10に対し、ミッションの特定結果を示す特定結果データを送信する(S108)。
【0088】
電子商取引サーバ10は、ミッションサーバ20から、特定結果データを受信する(S109)。電子商取引サーバ10は、ユーザ端末40との間で、特定結果データに基づいて、カート画面SC2を表示させるための処理を実行する(S110)。ユーザ端末40は、電子商取引サーバ10に対し、ユーザがボタンB20を選択すると、ミッションの実施を要求する(S111)。電子商取引サーバ10は、ユーザ端末40から、ミッションの実施の要求を受信する(S112)。
【0089】
電子商取引サーバ10は、ユーザ端末40との間で、ユーザ端末40をミッションサーバ20にリダイレクトさせるための処理を実行する(S113)。ミッションサーバ20は、電子商取引サーバ10又はユーザ端末40から受信した情報に基づいて、どのユーザがログイン中であるかを特定できるものとする。ミッションサーバ20は、ユーザ端末40との間で、ユーザにミッションを実施させるための処理を実行する(S114)。S114では、ミッションサーバ20は、ユーザ端末40に対し、広告を含むミッション実施画面SC3の表示データを送信する。
【0090】
ユーザ端末40は、ミッション実施画面SC3で広告を再生し、ユーザが広告を見終わると、ミッションサーバ20に対し、ミッションの実施完了を示す実施完了データを送信する(S115)。ミッションサーバ20は、ユーザ端末40から、実施完了データを受信する(S116)。ミッションサーバ20は、管理サーバ30に対し、特典の付与を要求する(S117)。当該要求には、ミッションを実施したユーザのユーザ識別情報と、当該ミッションのミッション識別情報と、が含まれているものとする。
【0091】
管理サーバ30は、ミッションサーバ20から、特典の付与の要求を受信する(S118)。管理サーバ30は、ユーザに特典を付与するための処理を実行する(S119)。S119では、管理サーバ30は、ユーザが保有する加盟者ポイントが、特典として定められたポイント数だけ増えるように、管理データベースDB4を更新する。電子商取引サーバ10は、ユーザ端末40との間で、ユーザが特典を利用してカートの商品を購入するための処理を実行し(S120)、本処理は終了する。
【0092】
S120では、S119で付与された特典が適用可能である。特典は、自動的に適用されてもよいし、ユーザの操作に基づいて適用されてもよい。特典の適用の際には、電子商取引サーバ10は、管理サーバ30と通信し、ユーザが獲得した特典を示す加盟者ポイントデータを取得するものとする。特典が適用された場合には、加盟者ポイントが適用分だけ減るように、加盟者ポイントデータが更新されるものとする。なお、特典は、加盟者の商品又はサービスが購入されたか否かに応じて、事後的に付与されてもよい。
【0093】
[1-5.第1実施形態のまとめ]
第1実施形態の電子商取引システム1は、電子商取引サービスにおけるユーザの利用候補の加盟者を特定する。電子商取引システム1は、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを特定する。電子商取引システム1は、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを提示する。利用候補の加盟者は、ユーザが何らかの興味を持った商品又はサービスを取り扱う加盟者である可能性が高いので、電子商取引システム1は、このような利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを提示することによって、ユーザに対し、当該ユーザが興味を持つ情報を提示できる。例えば、電子商取引システム1は、電子商取引サービスにおけるユーザに対し、加盟者による独自の販促活動を実現できる。
【0094】
また、電子商取引システム1は、ユーザに対し、利用候補の加盟者自体に関連付けられた広告と、利用候補の加盟者の商品又はサービスに関連付けられた広告と、の少なくとも一方を、ミッションとして提示する。これにより、電子商取引システム1は、ユーザに対し、当該ユーザが興味を持つ広告を提示できる。
【0095】
また、電子商取引サーバ10は、利用候補特定部101及びミッション提示部104を含む。ミッションサーバ20は、ミッション特定部202を含む。電子商取引サーバ10は、利用候補の加盟者が特定された場合に、ミッションサーバに対し、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションに関する問い合わせを送信する。ミッションサーバ20は、電子商取引サーバから問い合わせが受信された場合に、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを特定する。ミッションサーバ20は、電子商取引サーバ10に対し、特定結果データを送信する。電子商取引サーバ10は、ミッションサーバ20から、特定結果データを受信する。電子商取引サーバ10は、ミッションサーバ20から受信された特定結果データに基づいて、ユーザに対し、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを提示する。これにより、電子商取引システム1は、電子商取引サーバ10及びミッションサーバ20で役割分担をしつつ、ユーザに対し、当該ユーザが興味を持つ情報を提示できる。
【0096】
[2.第2実施形態]
次に、本開示に係る別実施形態の一例である第2実施形態を説明する。第2実施形態では、第1実施形態と同様の点については、説明を省略する。
【0097】
[2-1.第2実施形態の電子商取引システムの概要]
第2実施形態では、電子商取引サービスでイベントが開催される。イベントは、電子商取引サービスにおける販促活動を目的としたキャンペーンである。電子商取引サービスにおける全ての加盟者がイベントに参加してもよいし、一部の加盟者だけがイベントに参加してもよい。イベントは、開催期間が特に定められておらず、半永久的に開催されていてもよいが、第2実施形態では、イベントの開催期間が予め定められているものとする。イベントは、任意の内容であってよい。例えば、イベントは、電子商取引サービスにおける複数の加盟者の各々でユーザが買い回りを行うイベントであってもよい。他にも例えば、イベントは、ユーザに付与されるポイントが一律でアップするイベントであってもよい。
【0098】
例えば、電子商取引サービスのサービス運営者は、イベントを企画する。イベントへの参加を希望する加盟者は、事前に、イベントに参加するための手続を済ませる。全ての加盟者がデフォルトでイベントに参加してもよい。加盟者は、イベントの開催期間中にユーザが実施可能なミッションを、自身に関連付けることができる。第2実施形態では、加盟者に関連付けられるミッションが第1実施形態と同様である場合を例に挙げるが、第2実施形態のミッションは、第1実施形態とは異なってもよい。例えば、第2実施形態では、ユーザは、特に利用候補の加盟者ではない加盟者に関連付けられたミッションを実施可能であってもよい。
【0099】
図10は、第2実施形態の電子商取引システム1でミッションの実施状況が提示される様子の一例を示す図である。例えば、ユーザが、ユーザ端末40を操作して電子商取引サービスのウェブサイトにアクセスすると、
図10の左上のように、電子商取引サーバ10は、イベントのエントリーを受け付けるエントリー受付画面SC4を、ユーザ端末40に表示させる。
図10の例では、イベントの開催期間中であるものとする。ユーザがボタンB40を選択してイベントにエントリーすると、ユーザは、任意の加盟者に関連付けられたミッションを実施できる。第2実施形態では、利用候補の加盟者とは関係なく、ユーザは、任意の加盟者のミッションを実施できるようにしてもよい。
【0100】
例えば、
図10の右上のように、ユーザは、ミッションが関連付けられた加盟者のトップページに相当する加盟者画面SC5から、当該ミッションを実施できる。加盟者画面SC5では、ユーザによるミッションの実施状況が示される。
図10の例では、ユーザが、まだミッションを実施していない状態なので、「あなたはまだミッションを実施していません。」といったように、ユーザがまだミッションを実施していないことを示すメッセージが、実施状況として表示される。ユーザがボタンB50を選択すると、
図10の左下のように、電子商取引サーバ10は、
図2の左下と同様のミッション実施画面SC3を、ユーザ端末40に表示させる。なお、加盟者画面SC5に表示される実施状況は、カート画面SC2やお気に入りページの画面、もしくはポップアップ画面として表示されてもよい。
【0101】
なお、加盟者画面SC5には、加盟者に関する他の情報と、加盟者のおすすめ商品又はサービスと、の少なくとも一方が表示されてもよい。また、ミッション実施画面SC3が表示された後の流れは、第1実施形態と同様であってよい。ユーザがミッションを実施したうえで、加盟者画面SC5が再びユーザ端末40に表示される場合、「あなたはミッションを実施しましたので、特典が付与されました。」いったように、ユーザがミッションを実施したことを示すメッセージが、実施状況として表示される。
【0102】
また、第2実施形態では、イベントの開催期間以外の他の期間は、加盟者画面SC5にミッションの実施状況等の情報が表示されないものとする。ミッションの実施状況等の情報が表示される期間は、第2実施形態の例に限られない。他の期間の例は、後述の変形例で説明する。また、イベントに参加している加盟者だったとしても、加盟者がミッションを登録していなければ、ミッションの実施状況等の情報が表示されない。
【0103】
以上のように、第2実施形態のミッションは、イベントの開催期間中に加盟者が独自に行う販促活動の一環である。第2実施形態の電子商取引システム1は、イベントの開催期間中に、ユーザに対し、加盟者に関連付けられたミッションの実施状況を提示する。これにより、電子商取引システム1は、加盟者の販促活動を、ユーザに十分に周知できる。以降、第1実施形態の詳細を説明する。
【0104】
[2-2.第2実施形態の電子商取引システムで実現される機能]
図11は、第2実施形態の電子商取引システム1で実現される機能の一例を示す図である。第2実施形態の電子商取引システム1は、第1実施形態で説明した機能の全部又は一部を含んでもよいし、第1実施形態で説明した機能の全部又は一部を含まなくてもよい。
【0105】
[2-2-1.電子商取引サーバで実現される機能]
第2実施形態の電子商取引サーバ10は、データ記憶部100、サービス提供部105、実施状況データ取得部106、及び実施状況提示部107を含む。実施状況データ取得部106及び実施状況提示部107は、制御部11により実現される。
【0106】
[データ記憶部]
データ記憶部100は、第1実施形態と同様のデータを記憶してもよい。第2実施形態のデータ記憶部100は、イベントデータベースDB5を記憶する。
【0107】
図12は、イベントデータベースDB5の一例を示す図である。イベントデータベースDB5は、イベントに関する各種データが格納されたデータベースである。例えば、イベントデータベースDB5には、イベント識別情報、イベントの名前、イベントの開催期間、及びイベントに参加する加盟者の加盟者識別情報が格納される。イベントデータベースDB5には、任意の情報が格納されてよい。イベントデータベースDB5に格納される情報は、
図12の例に限られない。例えば、イベントデータベースDB5には、ユーザによるエントリー状況に関するデータと、イベントの告知期間と、が格納されてもよい。また、
図15に示される一部のデータが格納されてもよい。例えば電子商取引サービスにおける全ての加盟者がデフォルトでイベントに参加する場合に、加盟者識別情報が格納されなくてもよい。
【0108】
イベント識別情報は、イベントを識別可能な情報である。例えば、イベント識別情報は、イベントのIDである。イベントの名前がイベント識別情報に相当してもよい。電子商取引サービスのサービス提供者は、イベントを企画すると、イベント識別情報、イベントの開催期間、及び加盟者識別情報をイベントデータベースDB5に登録する。イベントの開催期間は、イベントの開始日と、イベントの終了日と、の間の期間である。サービス提供者は、任意の長さの開催期間を、イベントデータベースDB5に登録できる。加盟者識別情報は、加盟者の操作によってイベントデータベースDB5に追加されてもよい。
【0109】
[サービス提供部]
サービス提供部105は、第1実施形態と同様である。
【0110】
[実施状況データ取得部]
実施状況データ取得部106は、ユーザによるミッションの実施状況に関する実施状況データを取得する。例えば、実施状況データ取得部106は、ミッションサーバ20又は管理サーバ30から、実施状況データを取得する。他のサーバは、電子商取引サーバ10及びミッションサーバ20以外の他のサーバコンピュータである。管理サーバ30は、他のサーバの一例である。他のサーバは、管理サーバ30以外の他のサーバコンピュータであってもよい。
【0111】
第2実施形態では、実施状況データ取得部106が、ミッションサーバ20から、実施状況データを取得する場合を例に挙げる。例えば、電子商取引サーバ10は、ミッションサーバ20に対し、ユーザの実施状況データを要求する。要求には、実施状況の取得対象となるユーザのユーザ識別情報が含まれているものとする。ミッションサーバ20は、ミッションデータベースDB3に基づいて、電子商取引サーバ10に対し、ユーザの実施状況データを送信する。実施状況データ取得部106は、ミッションサーバ20から、ユーザの実施状況データを取得する。
【0112】
なお、管理データベースDB4に実施状況データが格納されていてもよい。この場合、電子商取引サーバ10は、管理サーバ30に対し、ユーザの実施状況データを要求する。要求には、実施状況の取得対象となるユーザのユーザ識別情報が含まれているものとする。管理サーバ30は、管理データベースDB4に基づいて、電子商取引サーバ10に対し、ユーザの実施状況データを送信する。実施状況データ取得部106は、管理サーバ30から、ユーザの実施状況データを取得する。
【0113】
[実施状況提示部]
実施状況提示部107は、電子商取引サービスで開催されるイベントに関する所定の期間に、ユーザに対し、実施状況データが示す実施状況を提示する。所定の期間は、イベントに関連付けられた期間である。例えば、所定の期間は、イベントの開催期間、イベントのエントリー期間、イベントの告知期間、イベントの終了後の期間、又はその他の期間である。第2実施形態では、イベントの開催期間が所定の期間に相当する場合を例に挙げる。このため、イベントの開催期間について説明している箇所は、所定の期間と読み替えることができる。例えば、実施状況提示部107は、ユーザに対し、ミッションサーバ20又は管理サーバ30から取得された実施状況データが示す実施状況を提示する。
【0114】
図10の例であれば、加盟者画面SC5でミッションの実施状況が表示されるので、実施状況提示部107は、実施状況データに基づいて、ユーザ端末40に対し、加盟者画面SC5の表示データを送信することによって、ユーザに対し、ミッションの実施状況を提示する。表示データは、ユーザ端末40に何らかの画面を表示させるために必要なデータである。例えば、表示データは、HTMLデータである。表示データは、任意の形式であってよい。実施状況提示部107は、リアルタイムクロック等を利用して現在の日時を取得し、現在の日時が所定の期間に含まれるか否かを判定する。実施状況提示部107は、現在の日時が所定の期間に含まれないと判定された場合には、ユーザに対し、実施状況を提示せず、現在の日時が所定の期間に含まれると判定された場合には、ユーザに対し、実施状況を提示する。
【0115】
なお、実施状況提示部107は、任意の媒体を利用して、ユーザに対し、ミッションの実施状況を提示可能である。当該媒体は、加盟者画面SC5に限られない。例えば、当該媒体は、カートに追加された商品を示す画面、お気に入りに追加された商品を示す画面、商品の詳細を示す画面、ユーザの閲覧履歴を示す画面、又は電子商取引サービスにおけるその他の画面であってよい。当該媒体は、電子商取引サービスにおける画面に限られない。例えば、当該媒体は、電子メール、プッシュ通知、ショートメール、メッセージアプリ、SNS、チャット、又はその他の媒体であってもよい。電子商取引サービス特有のアプリケーション(例えば、いわゆるスマホアプリ)が利用される場合には、当該媒体は、当該アプリケーション内の通知であってもよい。
【0116】
[2-2-2.ミッションサーバで実現される機能]
第2実施形態のミッションサーバ20で実現される機能は、概ね第1実施形態と同様である。ある特定のイベントでのみミッションを実施可能とする場合には、第2実施形態のミッションデータベースDB3には、加盟者に関連付けられたミッションを実施可能なイベントのイベント識別情報が格納されていてもよい。ミッション実施部204は、電子商取引サービスの加盟者に関連付けられたミッションを、ユーザに実施させる。
【0117】
[2-2-3.管理サーバで実現される機能]
第2実施形態の管理サーバ30で実現される機能は、第1実施形態と同様である。第2実施形態の管理データベースDB4には、実施状況データが格納されていてもよい。この場合、管理サーバ30は、ミッションサーバ20から実施状況データを受信し、管理データベースDB4に実施状況データを格納する。
【0118】
[2-2-4.ユーザ端末で実現される機能]
第2実施形態のユーザ端末40で実現される機能は、第1実施形態と同様である。
【0119】
[2-3.第2実施形態の電子商取引システムで実行される処理]
図13及び
図14は、第2実施形態の電子商取引システム1で実行される処理の一例を示す図である。制御部11,21,31,41が、それぞれ記憶部12,22,32,42に記憶されたプログラムを実行することによって、
図13及び
図14の処理が実行される。
図13及び
図14では、イベントの開催期間中に、ユーザがイベントにエントリーして加盟者画面SC5を表示させる場合の処理が一例として示される。
【0120】
S200の処理は、S100の処理と同様である。電子商取引サーバ10は、イベントデータベースDB5に基づいて、ユーザ端末40との間で、エントリー画面SC4を表示させるための処理を実行する(S201)。ユーザ端末40は、ユーザがボタンB40を選択すると、電子商取引サーバ10に対し、ユーザがイベントにエントリーするためのエントリー要求を送信する(S202)。電子商取引サーバ10は、ユーザ端末40から、エントリー要求を受信する(S203)。
【0121】
電子商取引サーバ10は、ユーザがイベントにエントリーするように、イベントデータベースDB5を更新する(S204)。ユーザ端末40は、電子商取引サーバ10に対し、ユーザが指定した加盟者の加盟者画面SC5の表示要求を送信する(S205)。なお、ユーザのエントリー後に、ユーザ識別情報に基づいて、ミッションの実施状況の問い合わせが行われるようにしてもよい。例えば、ユーザのエントリー後に、ユーザが予め完了したミッションの加盟者が一覧として表示されてもよい。電子商取引サーバ10は、ユーザ端末40から、加盟者画面SC5の表示要求を受信する(S206)。
【0122】
続くS207~S211の処理は、それぞれS105~S109の処理と概ね同様である。ただし、S207で送信される問い合わせは、カートに追加される商品を取り扱う加盟者の加盟者識別情報ではなく、加盟者画面SC5の表示要求の対象となった加盟者の加盟者識別情報を含む。また、S108では、特定結果データとともに、実施状況データが送信される。ユーザがまだミッションを実施していなければ、ユーザがミッションを実施していないことを示す実施状況データが送信される。
【0123】
電子商取引サーバ10は、ユーザ端末40との間で、特定結果データ及び実施状況データに基づいて、加盟者画面SC5を表示させるための処理を実行する(S212)。S212では、加盟者画面SC5において、ユーザによるミッションの実施状況が提示される。以降のS213~S222の処理は、それぞれS111~S120と同様である。
【0124】
[2-4.第2実施形態のまとめ]
第2実施形態の電子商取引システム1は、電子商取引サービスの加盟者に関連付けられたミッションを、ユーザに実施させる。電子商取引システム1は、ユーザによるミッションの実施状況に関する実施状況データを取得する。電子商取引システム1は、電子商取引サービスで開催されるイベントに関する所定の期間に、ユーザに対し、実施状況データが示す実施状況を提示する。ミッションは、加盟者独自の販促活動の一環なので、電子商取引システム1がそのようなミッションの実施状況を提示することによって、イベントに関する所定の期間における加盟者の販促活動を、ユーザに十分に周知できる。電子商取引システム1は、加盟者に関連付けられたミッションの達成状況を適切なタイミングでユーザに提示することで、ユーザに対し、加盟者が取り扱う商品又はサービスを利用することの動機付けを与えることができるので、販促活動を効率的に行うことができる。
【0125】
また、ミッションサーバ20は、ミッション実施部204を含む。電子商取引サーバ10は、実施状況データ取得部106及び実施状況提示部107を含む。電子商取引サーバ10は、ミッションサーバ20又は管理サーバ30から、実施状況データを取得する。電子商取引サーバ10は、ユーザに対し、ミッションサーバ20又は管理サーバ30から取得された実施状況データが示す実施状況を提示する。これにより、電子商取引システム1は、電子商取引サーバ10と、ミッションサーバ20又は管理サーバ30と、の間で役割分担をしつつ、イベントに関する所定の期間における加盟者の販促活動を、ユーザに十分に周知できる。
【0126】
[3.変形例]
本開示は、以上に説明した実施形態に限定されない。本開示は、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
【0127】
[3-1.第1実施形態に関する変形例]
まず、第1実施形態に関する変形例を説明する。
【0128】
図15は、第1実施形態に関する変形例で実現される機能の一例を示す図である。
図10のように、第1実施形態に関する変形例のミッションサーバ20は、ミッション関連付け部205、実施画面提示部206、次特典提示部207、及び次特典設定部208を含む。ミッション関連付け部205、実施画面提示部206、次特典提示部207、及び次特典設定部208の各々は、制御部21により実現される。
【0129】
[変形例1-1]
例えば、第1実施形態では、ユーザが広告を見ることがミッションに相当する場合を例に挙げたが、ミッションは、第1実施形態の例に限られない。変形例1-1では、ユーザがゲームで所定の条件を満たすことがミッションに相当する場合を例に挙げる。例えば、加盟者自体にゲームが関連付けられている。加盟者の商品又はサービスにゲームが関連付けられている。
【0130】
変形例1-1のデータ記憶部200は、ゲームに関するゲームデータを記憶する。例えば、ゲームデータは、ゲームのプログラムと、当該プログラムによって参照されるパラメータと、を含む。ゲームは、任意の種類であってよい。例えば、ゲームは、クイズゲーム、パズルゲーム、ビンゴゲーム、アクションゲーム、シューティングゲーム、又はその他のゲームであってもよい。ゲームは、ブラウザ上で実行されてもよいし、専用のプログラムがユーザ端末40にダウンロードされて実行されてもよい。
【0131】
なお、加盟者がゲームを用意してもよいが、変形例1-1では、電子商取引サービスのサービス運営者がゲームを用意する場合を例に挙げる。加盟者は、特典の内容と、ユーザが特典を獲得するための条件と、を指定する。加盟者により指定されたこれらの内容は、ミッションデータベースDB3に格納されるものとする。
【0132】
変形例1-1のミッション提示部104は、ユーザに対し、利用候補の加盟者自体に関連付けられたゲームと、利用候補の加盟者の商品又はサービスに関連付けられたゲームと、の少なくとも一方を、ミッションとして提示する。変形例1-1では、これらの両方のゲームをユーザがプレイ可能であるものとするが、これらの何れか一方のゲームだけをユーザがプレイ可能であってもよい。即ち、ミッションとして利用されるのは、これらの両方のゲームであってもよいし、これらの何れか一方のゲームだけであってもよい。
【0133】
図16は、変形例1-1でユーザがミッションを実施する様子の一例を示す図である。
図16のように、ミッション提示部104は、ミッションの内容を示すメッセージ「ドローンを操作してアイテムを獲得するゲームをクリアする」と、当該ミッションの実施によってユーザが獲得可能な特典「ショップSP1限定のポイントを50ポイント獲得」と、を示すカート画面SC2をユーザ端末40に表示させることによって、ユーザに対し、ミッションに相当するゲームを提示する。ミッション提示部104は、ゲームの詳細、ゲームに設定された所定の条件の内容、及びゲームによって獲得可能な特典を示すカート画面SC2をユーザ端末40に表示させる。他にも例えば、ミッション提示部104は、カート画面SC2に、ゲームのプレイ方法を表示させてもよい。
【0134】
例えば、ユーザがボタンB20を選択すると、
図16の左下のように、ミッションサーバ20にリダイレクトされて、実行中のゲームの様子を示すミッション実施画面SC3が、ユーザ端末40に表示される。ミッション実施部204は、ユーザ端末40からユーザの操作内容を示すデータを受信し、ゲームを実行する。ミッション実施部204は、ユーザ端末40に対し、ゲームプログラムを送信してもよい。この場合、ゲームの実行のための処理は、ユーザ端末40によって実行される。ミッション実施部204は、ユーザ端末40から、ゲームの実行結果を示すデータを受信してもよい。
【0135】
例えば、ユーザがゲーム空間内でドローンを操作してアイテムを獲得し、ゲームをクリアすると、
図16の右下のように、ミッションサーバ20は、ユーザが獲得した特典を、ミッション実施画面SC3に表示させる。なお、ユーザが、加盟者「ショップSP1」のゲームをクリアしなくても、何らかの条件が満たされれば、特典を獲得できるようにしてもよい。例えば、ゲームに関する所定の条件は、ゲームのスコアが閾値以上になること、ゲームで所定の敵を倒すこと、ゲームでクイズに正解すること、ゲームでパズルを完成させること、又はその他の条件であってもよい。
【0136】
なお、第1実施形態で説明した広告と同様、ゲームは、利用候補の加盟者自体に関連付けられていてもよいし、利用候補の加盟者が取り扱う特定の商品又はサービスに関連付けられていてもよい。ゲームが何れに関連付けられるかは、利用候補の加盟者が任意に指定可能であるものとする。
【0137】
変形例1-1の電子商取引システム1は、ユーザに対し、利用候補の加盟者自体に関連付けられたゲームと、利用候補の加盟者の商品又はサービスに関連付けられたゲームと、の少なくとも一方を、ミッションとして提示する。これにより、電子商取引システム1は、ユーザに対し、ゲームという興趣性の高いミッションを提示できる。
【0138】
[変形例1-2]
例えば、変形例1-1において、電子商取引サービスのサービス運営者は、複数のゲームを用意してもよい。変形例1-2のデータ記憶部200は、複数のゲームの各々のゲームデータを記憶する。サービス運営者は、同じジャンルのゲームを複数用意してもよいし、互いに異なるジャンルのゲームを複数用意してもよい。加盟者が、自身のミッションとして、複数のゲームのうちの任意のゲームを選択できるようにしてもよい。なお、サービス運営者と提携する事業者において複数のゲームを用意するようにしてもよい。
【0139】
変形例1-2の電子商取引システム1は、ミッション関連付け部205を含む。ミッション関連付け部205は、予め用意された複数のゲームのうち、利用候補の加盟者により選択されたゲームに基づいて、利用候補の加盟者にミッションを関連付ける。例えば、利用候補の加盟者のコンピュータ(例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット、又はスマートフォン)には、複数のゲームの各々が選択可能に表示される。利用候補の加盟者のコンピュータは、ミッションサーバ20に対し、利用候補の加盟者が選択したゲームを示すデータを送信する。
【0140】
例えば、ミッション関連付け部205は、当該データに基づいて、利用候補の加盟者が選択したゲームがミッションとして設定されるように、当該加盟者のミッション詳細データを更新する。ミッション提示部104は、ユーザに対し、利用候補の加盟者により選択されたゲームを、ミッションとして提示する。利用候補の加盟者がゲームを選択する点で変形例1-1とは異なるが、ミッションとしてゲームを提示するための処理は、変形例1-1と同様である。加盟者は、ゲームだけではなく、ユーザがゲームで満たすべき所定の条件を指定してもよい。この場合、ミッションデータベースDB3には、加盟者が指定したゲームを識別可能な情報と、加盟者が指定した所定の条件と、が格納される。ミッション実施部204は、ミッションデータベースDB3に格納されたこれらの情報に基づいて、ユーザにミッションを実施させる。
【0141】
変形例1-2の電子商取引システム1は、予め用意された複数のゲームのうち、利用候補の加盟者により選択されたゲームに基づいて、利用候補の加盟者にミッションを関連付ける。電子商取引システム1は、ユーザに対し、利用候補の加盟者により選択されたゲームを、ミッションとして提示する。これにより、電子商取引システム1は、加盟者が所望するゲームをユーザにプレイさせることができるので、加盟者独自の販促活動を促進できる。
【0142】
[変形例1-3]
例えば、第1実施形態では、カート画面SC2でミッションが提示される場合を例に挙げた。ミッションは、任意のタイミングでユーザに提示されてよい。ミッションが提示されるタイミングは、第1実施形態の例に限られない。変形例1-3では、ユーザが利用候補の店舗を指定する行動をした画面と同じ画面で、ユーザに対し、ミッションが提示される場合を例に挙げる。当該画面は、利用候補の店舗の指定を受け付ける画面である。
図2の例であれば、検索結果画面SC1が当該画面に相当する。当該画面は、検索結果画面SC1以外の他の画面であってもよい。
【0143】
変形例1-3の利用候補特定部101は、電子商取引サービスにおける所定の画面でユーザが指定した任意の加盟者を、利用候補の加盟者として特定する。
図2の例では、所定の画面は、検索結果画面SC1である。所定の画面は、利用候補の加盟者の指定が受け付けられる画面であればよく、検索結果画面SC1に限られない。例えば、所定の画面は、商品の詳細を示す画面、加盟者のトップページに相当する画面、電子商取引サービスのトップページに相当する画面、電子商取引サービスにおける広告のページに相当する画面、又はその他のページに相当する画面であってもよい。
【0144】
図17は、変形例1-3でミッションが提示される様子の一例を示す図である。変形例1-3のミッション提示部104は、所定の画面に、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションに関するリンクを表示させることによって、ユーザに対し、当該ミッションを提示する。即ち、ミッション提示部104は、ユーザが利用候補の店舗を指定する行動をした画面と同じ画面で、ミッションに関するリンクを表示させる。
図17の例では、ミッション提示部104は、ユーザが商品にカートを追加可能な検索結果画面SC1で、ミッションに関するリンクを表示させることによって、ユーザに対し、ミッションを提示する。ミッション提示部104は、先述した他の画面で、ユーザに対し、ミッションを提示してもよい。なお、リンクの表示方法は画像ファイル、ボタン、ポップアップなどの任意の形式であってよい。
【0145】
変形例1-3の電子商取引システム1は、電子商取引サービスにおける所定の画面でユーザが指定した任意の加盟者を、利用候補の加盟者として特定する。電子商取引システム1は、所定の画面に、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションに関するリンクを表示させることによって、ユーザに対し、当該ミッションを提示する。電子商取引システム1は、ユーザが利用候補の加盟者を指定する画面と同じ画面で、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションに関するリンクを表示させることによって、ユーザにミッションの存在を認識させやすくなる。その結果、加盟者独自の販促活動の効果が高まる。
【0146】
[変形例1-4]
例えば、第1実施形態でも多少説明したが、利用候補特定部101は、ユーザが指定した任意のお気に入りの加盟者を、利用候補の加盟者として特定してもよい。変形例1-4では、ユーザは、ある加盟者自体を指定することによって、又は、ある加盟者の商品若しくはサービスを指定することによって、当該加盟者をお気に入りとして指定する。
図2の例であれば、ユーザは、メッセージ「お気に入りに追加する」を選択することによって、お気に入りの加盟者を指定する。利用候補特定部101は、ユーザ端末40から、ユーザが指定したお気に入りの加盟者の加盟者識別情報を受信することによって、利用候補の加盟者を特定する。
【0147】
変形例1-4の電子商取引システム1は、ユーザが指定した任意のお気に入りの加盟者を、利用候補の加盟者として特定する。ユーザがお気に入りに指定した利用候補の加盟者は、当該ユーザがより興味を持っている可能性があるので、電子商取引システム1は、ユーザに対し、当該ユーザがより興味を持っている情報を提示できる。
【0148】
[変形例1-5]
例えば、ミッション提示部104は、利用候補の加盟者の商品又はサービスの購入(予約、支払又は決済)が完了したことを示す購入完了画面に、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションに関するリンクを表示させることによって、ユーザに対し、当該ミッションを提示してもよい。この場合、ミッション提示部104は、商品又はサービスの購入を完了した後に、ユーザに対し、ミッションを提示する。ユーザがミッションを実施することによって獲得した特典は、次回以降に同じ加盟者をユーザが利用する場合に利用できる。
【0149】
変形例1-5の電子商取引システム1は、利用候補の加盟者の商品又はサービスの購入が完了したことを示す購入完了画面に、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションに関するリンクを表示させることによって、ユーザに対し、当該ミッションを提示する。購入完了画面は、ユーザが注意深く確認する可能性があるので、電子商取引システム1は、このような購入完了画面にリンクを表示させることによって、ミッションの存在をユーザに認識させやすくなる。その結果、ユーザがミッションを実施する確率が高まる。
【0150】
[変形例1-6]
例えば、第1実施形態で多少説明したが、ユーザがミッションを選択した場合には、ミッション実施画面SC3がユーザ端末40に表示される。変形例1-6の電子商取引システム1は、実施画面提示部206を含む。実施画面提示部206は、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションをユーザが選択した場合に、ユーザに対し、ユーザが当該ミッションを実施可能なミッション実施画面SC3を提示する。
【0151】
なお、ミッション実施画面SC3の表示に必要なデータは、データ記憶部200に記憶されているものとする。例えば、ミッション実施画面SC3に表示させる広告の動画データ、ミッション実施画面SC3でユーザにプレイさせるゲームのプログラム、又はその他のデータは、データ記憶部200に記憶されている。
図2の例であれば、実施画面提示部206は、ユーザ端末40に対し、ミッション実施画面SC3の表示データを送信することによって、ユーザに対し、ミッション実施画面SC3を提示する。なお、実施画面提示部206は、電子商取引サーバ10により実現されてもよい。例えば、電子商取引サーバ10の実施画面提示部206は、ユーザ端末40に対し、ミッション実施画面SC3の表示データを送信してもよい。
【0152】
変形例1-6の電子商取引システム1は、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションをユーザが選択した場合に、ユーザに対し、ユーザが当該ミッションを実施可能なミッション実施画面SC3を提示する。これにより、電子商取引システム1は、ユーザにミッションをスムーズに実施させることができる。例えば、ミッション実施画面SC3が電子商取引サービスの外部サイトだったとしても、電子商取引システム1は、ユーザを、外部サイトにスムーズに誘導できる。例えば、ミッション実施画面SC3が電子商取引サービス内の別サイトの場合にも、電子商取引システム1は、ユーザを、当該別サイトにスムーズに誘導できる。
【0153】
[変形例1-7]
例えば、第1実施形態でも多少説明したが、ユーザによるミッションの実施状況に基づいて、ユーザに対し、特典が付与されてもよい。変形例1-7の特典付与部301は、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションの実施状況に関する実施状況データに基づいて、ユーザに対し、利用候補の加盟者で利用可能な特典を付与する。例えば、特典付与部301は、実施状況が所定の条件を満たさない場合には、ユーザに対し、特典を付与しない。特典付与部301は、実施状況が所定の条件を満たす場合に、ユーザに対し、特典を付与する。
【0154】
なお、特典が付与される所定の条件は、任意の条件であってよい。例えば、所定の条件は、ミッションの実施を完了させること(例えば、ユーザが最後まで広告を見終えること、又は、ユーザがゲームをクリアすること)、ミッションの実施状況を所定の状況まで進めること(例えば、ユーザが所定の時間まで広告を見ること、又は、ユーザがゲームを所定の状況まで進めること)、又はその他の条件であってもよい。
【0155】
変形例1-7の電子商取引システム1は、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションの実施状況に関する実施状況データに基づいて、ユーザに対し、利用候補の加盟者で利用可能な特典を付与する。これにより、電子商取引システム1は、ミッションを実施したユーザに対し、適切な特典を付与できる。
【0156】
[変形例1-8]
例えば、特典付与部301は、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションの実施数及び実施度合いの少なくとも一方に関する実施状況データに基づいて、ユーザに対し、特典を付与してもよい。実施度合いは、あるミッションが50%実施された等のように、途中の進捗状況も含む。ミッションがビンゴゲームであれば、全てのビンゴが完了していなくても、1ビンゴが達成しているといった状況も、実施度合いに相当してもよい。また、実施度合いは、ゲーム中のレベルやステージの高さ、ゲームの進行度合い、ゲームキャラクタ、アイテムや技の有無やパワー、ゲームの結果の優劣やランキング等も相当してもよい。
【0157】
例えば、データ記憶部300には、ミッションの実施数と、ユーザに付与される特典と、が関連付けられたデータが記憶されているものとする。特典付与部301は、当該データに基づいて、ユーザに対し、ミッションの実施数に関連付けられた特典を付与する。特典付与部301は、ミッションの実施数が多いほど、ユーザに付与される特典が良くなるように、ユーザに対し、特典を付与する。特典が良いとは、価値が高いことである。例えば、ユーザが獲得するポイントが高いこと、ユーザが獲得するクーポンの値引きが大きいこと、又はユーザが獲得する商品の価値が高いことは、特典が良いことに相当する。特典がポイントの付与率アップだったとすると、特典付与部301は、1つのミッションの実施で付与率を3%アップさせ、2つのミッションの実施で付与率を5%アップさせるといったように、ユーザに対する特典を決定する。
【0158】
例えば、データ記憶部300には、ミッションの実施度合いと、ユーザに付与される特典と、が関連付けられたデータが記憶されているものとする。特典付与部301は、当該データに基づいて、ユーザに対し、ミッションの実施度合いに関連付けられた特典を付与する。例えば、特典付与部301は、ミッションの実施度合いが高いほど、ユーザに付与される特典が良くなるように、ユーザに対し、特典を付与する。特典がポイントの付与率アップだったとすると、特典付与部301は、ミッションの実施度合いが50%で付与率を3%アップさせ、ミッションの実施度合いが70%で付与率を5%アップさせるといったように、ユーザに対する特典を決定する。ミッションがゲームの場合、例えばゲームのランキングが高いユーザに対して付与する特典は、ゲームのランキングの低いユーザよりも良くなる。
【0159】
変形例1-8の電子商取引システム1は、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションの実施数及び実施度合いの少なくとも一方に関する実施状況データに基づいて、ユーザに対し、特典を付与する。これにより、電子商取引システム1は、ユーザに対し、ミッションの実施数及び実施度合いの少なくとも一方に応じた適切な特典を付与できる。
【0160】
[変形例1-9]
例えば、ユーザが、ある加盟者に関連付けられたミッションを実施することによって獲得した特典を利用した場合に、当該加盟者に関連付けられた次のミッションが提示されてもよい。変形例1-9のミッションデータベースDB3には、ある加盟者に、複数のミッションが関連付けられている。更に、当該複数のミッションの各々の順序も、ミッションデータベースDB3に定義されている。ユーザは、ある加盟者に関連付けられた複数のミッションの各々を、所定の順序で実施する。個々のミッションには、別々の特典が関連付けられているものとする。加盟者は、複数のミッションの各々の内容、順序、及び特典を自由に指定できるものとする。
【0161】
変形例1-9の電子商取引システム1は、次特典提示部207を含む。次特典提示部207は、ユーザが特典を利用した場合に、ユーザに対し、ユーザが次のミッションで獲得可能な特典を提示する。例えば、次特典提示部207は、ミッションデータベースDB3に基づいて、ユーザが実施したミッションの次のミッションを特定する。次特典提示部207は、ミッションデータベースDB3に基づいて、ユーザに対し、当該特定された次のミッションの特典を提示する。また、ミッションがゲームの場合、次のミッションでは、ゲームがレベルアップしてもよい。例えば、ゲームがレベルアップすることは、ゲームがユーザにとって有利に進められることであってもよい。例えば、ゲームがレベルアップすることは、ゲーム中のレベルやステージがより高くなること、ゲームの進行度合いがより進むこと、ゲームキャラクタ、アイテムや技がユーザに獲得させることもしくはそのパワーがより強くなること、ゲームの結果の優劣やランキング等がより上位になること等が相当してもよい。即ち、ゲームのレベルアップは、ゲーム自体のレベルアップだけではなく、ユーザにとってゲームを有利に進められるように、キャラクタ等の強化や獲得を含む意味である。例えば、ユーザは、ある加盟者に関連付けられたゲームを実施することによって獲得した特典を利用した場合に、ゲームでは当該ユーザに新しいステージが開放されたり、より強いアイテムを獲得させたりする。これによって、ユーザが特典を利用する動機を付けることができる。
【0162】
変形例1-9の電子商取引システム1は、ユーザが特典を利用した場合に、ユーザに対し、ユーザが次のミッションで獲得可能な特典を提示する。あるミッションを実施したユーザは、次のミッションで獲得可能な特典に非常に興味があると考えられるので、電子商取引システム1は、ユーザに対し、次のミッションで獲得可能な特典を提示することによって、当該ユーザが興味を持つ情報を提示できる。
【0163】
[変形例1-10]
例えば、変形例1-10において、次のミッションの特典が、それまでのミッション(順序が相対的に前のミッション)の特典よりも高くなるようにしてもよい。変形例1-10の電子商取引システム1は、次特典設定部208を含む。次特典設定部208は、ユーザが利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを実施した場合に、当該ミッションの次のミッションの特典を、当該ミッションよりも高く設定する。
【0164】
例えば、次特典設定部208は、ミッションの順序が後になるほど、当該ミッションの実施によって獲得可能な特典が良くなるように、当該ミッションの特典を設定する。ミッションの特典を設定するとは、特典の内容を示すデータを、ミッションデータベースDB3に格納することである。次特典設定部208は、加盟者が、あるミッションの次のミッションの特典を、当該あるミッションの特典よりも高くなるように指定した場合に、等が次のミッションの特典を、当該あるミッションの特典よりも高くなるように設定する。次のミッションの特典は、加盟者が指定するのではなく、自動的に決定されてもよい。
【0165】
変形例1-10の電子商取引システム1は、ユーザが利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを実施した場合に、当該ミッションの次のミッションの特典を、当該ミッションよりも高く設定する。これにより、電子商取引システム1は、ユーザに対し、次々と特典が高くなるような魅力的なミッションを提示できる。
【0166】
[変形例1-11]
例えば、変形例1-1のようにミッションがゲームである場合に、ゲームは、ユーザが特典を利用した場合にレベルアップしてもよい。変形例1-11のミッションサーバ20は、あるミッションを実施して特典を獲得したユーザが当該特典を利用した場合に、当該ユーザが次に実施するミッションをレベルアップさせる。例えば、ミッションのレベルアップとは、ミッションの難易度を高めることである。難易度を高める方法は、公知のゲームで採用されている方法であればよい。例えば、ゲームのステージが進むこと、ゲームに設定されたレベルを上げること、又はその他の方法によって、ミッションがレベルアップしてもよい。なお、ミッションがゲームである場合のレベルアップは、変形例1-9で説明した内容を意味してもよい。ミッションサーバ20は、電子商取引サーバ10から、ユーザが特典を利用したことを示すデータを受信するものとする。ミッションサーバ20は、当該データを受信した場合に、ユーザのミッションをレベルアップさせる。
【0167】
変形例1-11の電子商取引システム1は、ユーザが特典を利用した場合にゲームがレベルアップするので、電子商取引におけるユーザの興趣性が高まる。
【0168】
[変形例1-12]
例えば、第1実施形態では、電子商取引サーバ10及びミッションサーバ20が別々である場合を例に挙げたが、電子商取引サーバ10がミッションを管理してもよい。変形例1-12の電子商取引システム1は、ミッションサーバ20を含まない。電子商取引サーバ10が、ミッションサーバ20の機能を含む。ミッションサーバ20は、そもそも存在しないようにしてもよい。
【0169】
変形例1-12の電子商取引システム1は、ユーザに電子商取引サービスを提供し、利用候補特定部101、ミッション提示部104、及びミッション特定部202を含む電子商取引サーバを含む。電子商取引サーバ10は、ユーザのユーザ端末40からの要求に基づいて、利用候補特定部101、ミッション提示部104、及びミッション特定部202の各々の処理を実行する。変形例1-12の電子商取引サーバ10は、ミッション実施部204を含んでもよい。変形例1-12では、第1実施形態のような問い合わせが不要であり、電子商取引サーバ10の内部で、各機能の処理が完結する。
【0170】
変形例1-12の電子商取引サーバ10は、ユーザに電子商取引サービスを提供し、利用候補特定部101、ミッション提示部104、及びミッション特定部202を含む。電子商取引サーバ10は、ユーザ端末40からの要求に基づいて、利用候補特定部101、ミッション提示部104、及びミッション特定部202の各々の処理を実行する。これにより、電子商取引サーバ10は、利用候補の加盟者のデータだけではなく、ミッションのデータも一括管理しつつ、ユーザに対し、当該ユーザが興味を持つ情報を提示できる。
【0171】
[第1実施形態の電子商取引システムに関するその他の変形例]
例えば、電子商取引システム1は、ユーザに対し、ミッションとして、広告及びゲームの両方を提示してもよい。第1実施形態の電子商取引システム1も、第2実施形態のように、ユーザに対し、ミッションの実施状況を提示してもよい。
【0172】
[3-2.第2実施形態に関する変形例]
次に、第2実施形態に関する変形例を説明する。
【0173】
図18は、第2実施形態に関する変形例で実現される機能の一例を示す図である。
図18のように、第2実施形態に関する変形例の電子商取引サーバ10は、利用候補特定部101、問い合わせ送信部102、特定結果データ受信部103、ミッション提示部104、エントリー受付部108、特典提示部109、及び特典適用部110を含む。ミッションサーバ20は、問い合わせ受信部201、ミッション特定部202、特定結果データ送信部203、及びミッション関連付け部205を含む。エントリー受付部108、特典提示部109、及び特典適用部110の各々は、制御部11により実現される。ミッション関連付け部205は、制御部21により実現される。
【0174】
[変形例2-1]
例えば、第2実施形態で説明したように、電子商取引サービスにおけるイベントは、ユーザによるエントリーが必要であってもよい。この場合に、ミッションの実施状況は、ユーザからのエントリーが受け付けられた時点で通知されてもよい。変形例2-1の電子商取引システム1は、エントリー受付部108を含む。エントリー受付部108は、ユーザによる、イベントに関するエントリーを受け付ける。
【0175】
図19は、変形例2-1でミッションの実施状況が提示される様子の一例を示す図である。変形例2-1では、実施状況が提示される所定の期間は、エントリーが受け付けられるエントリー期間を含む。変形例2-1の実施状況提示部107は、エントリー期間にエントリーが受け付けられた場合に、ユーザに対し、実施状況データが示す実施状況を提示する。
図19の例では、実施状況提示部107は、エントリーが完了したことを示すエントリー完了画面SC6に、ユーザによるミッションの実施状況を提示することによって、ユーザに対し、実施状況データが示す実施状況を提示する。
【0176】
変形例2-1では、ユーザは、エントリー前であったとしても、ミッションを実施できるものとする。ただし、ユーザが、ミッションの特典を獲得するには、エントリーが必要であるものとする。ユーザがエントリー前にミッションを実施する場合、ユーザがエントリーをすると、その時点で、ユーザは、特典を獲得できる。この場合、実施状況提示部107は、エントリー完了画面SC6に、ユーザがミッションを実施済みであることを示すメッセージを表示させることによって、ユーザに対し、実施状況データが示す実施状況を提示する。
【0177】
なお、ユーザは、エントリー前にはミッションを実施できず、エントリー後に初めてミッションを実施できるようにしてもよい。即ち、ミッションの実施は、エントリーが条件になってもよい。この場合、実施状況提示部107は、エントリー完了画面SC6に、ユーザがミッションを実施前であることを示すメッセージを表示させることによって、ユーザに対し、実施状況データが示す実施状況を提示する。
【0178】
また、実施状況提示部107は、エントリー完了画面SC6に実施状況を表示させる加盟者を、任意の基準で選択可能である。例えば、第1実施形態と変形例2-1を組み合わせる場合には、実施状況提示部107は、ユーザの利用候補の加盟者に関連付けられたミッションの実施状況を、エントリー完了画面SC6に表示させてもよい。実施状況提示部107は、ランダムに選択された加盟者に関連付けられたミッションの実施状況を、エントリー完了画面SC6に表示させてもよい。実施状況提示部107は、ユーザが既に実施しているミッションの実施状況を、エントリー完了画面SC6に表示させてもよい。
【0179】
変形例2-1の電子商取引システム1は、エントリー期間にエントリーが受け付けられた場合に、ユーザに対し、実施状況データが示す実施状況を提示する。これにより、電子商取引システム1は、エントリーが受け付けられた場合に、加盟者の販促活動をユーザに十分に周知できる。例えば、ユーザは、エントリーが受け付けられた後のエントリー完了画面SC6を、特に興味を持って見る可能性があるので、電子商取引システム1は、エントリー完了画面SC6に実施状況を表示させることによって、周知の効果を高めることができる。
【0180】
[変形例2-2]
例えば、ミッションの実施状況が提示される所定の期間は、イベントの開始日よりも前の開始前期間と、イベントの終了日よりも後の終了後期間と、の少なくとも一方を含んでもよい。イベントの開始日及び終了日の各々は、日付だけで定義されてもよいし、日時(日付と時刻の両方)によって定義されてもよい。イベントの開始日及び終了日は、イベントデータベースDB5に格納されているものとする。
【0181】
開始前期間は、イベントの開始日よりも前の全期間であってもよいが、変形例2-2では、開始前期間は、イベントの開始日の第1期間(例えば、1週間)だけ前の時点から、イベントの開始日までの期間であるものとする。なお、開始前期間は、イベントの開始日の第2期間(例えば、1週間)だけ前の時点から、イベントの開始日の第3期間(例えば、2日間)だけ前までの期間であってもよい。これら第1期間、第2期間、及び第3期間の各々の長さは、任意であってよい。例えば、当該長さは、電子商取引サービスのサービス提供者が指定してもよい。例えば、開始前期間は、イベントの告知期間であってもよい。開始前期間は、イベントデータベースDB5に格納されているものとする。
【0182】
終了後期間は、イベントの終了日よりも後の全期間であってもよいが、変形例2-2では、終了後期間は、イベントの終了日から、当該終了日の第4期間(例えば、1週間)だけ後の時点までの期間であるものとする。なお、終了後期間は、イベントの終了日から第5期間(例えば、2日間)だけ後の時点から、イベントの終了日の第6期間(例えば、1週間)だけ後の時点までの期間であってもよい。これら第4期間、第5期間、及び第6期間の各々の長さは、任意であってよい。例えば、当該長さは、電子商取引サービスのサービス提供者が指定してもよい。終了後期間は、イベントデータベースDB5に格納されているものとする。
【0183】
変形例2-2では、ミッションの実施状況が提示される所定の期間が、開始前期間及び終了後期間の両方を含む場合を例に挙げるが、所定の期間は、開始前期間又は終了後期間の何れか一方のみを含んでもよい。変形例2-2の実施状況提示部107は、開始前期間及び終了後期間の少なくとも一方に、ユーザに対し、実施状況データが示す実施状況を提示する。例えば、実施状況提示部107は、開始前期間及び終了後期間の両方に、ユーザに対し、実施状況データが示す実施状況を提示する。実施状況提示部107は、開始前期間又は終了後期間の何れか一方においてのみ、ユーザに対し、実施状況データが示す実施状況を提示してもよい。
【0184】
変形例2-2の電子商取引システム1は、開始前期間及び終了後期間の少なくとも一方に、ユーザに対し、実施状況データが示す実施状況を提示する。これにより、電子商取引システム1は、開始前期間及び終了後期間の少なくとも一方に、加盟者の販促活動をユーザに十分に周知できる。例えば、ユーザは、開始前期間において、これから始まるイベントに強い興味を持つ可能性があるので、電子商取引システム1は、このような開始前期間に、ユーザに対し、実施状況を提示することによって、周知の効果を高めることができる。ユーザは、終了後期間において、自身が楽しんだイベントを思い返す可能性があるので、電子商取引システム1は、このような終了後期間に、ユーザに対し、実施状況を提示することによって、周知の効果を高めることができる。
【0185】
[変形例2-3]
例えば、第2実施形態でも多少説明したが、実施状況提示部107は、所定の期間に、ユーザに対し、実施状況に応じた特典に関する特典情報を含む実施状況を提示してもよい。
図10の例では、実施状況提示部107は、加盟者画面SC5に、ミッションの実施状況とともに、ミッションの特典情報(
図10の例では、具体的な特典の内容)を表示させることによって、ユーザに対し、特典情報を含む実施状況を提示する。特典情報は、特典の内容だけではなく、他の情報を含んでもよい。例えば、特典情報は、特典を獲得するための詳細な条件、特典の有効期限、特典の利用条件、又はその他の情報を含んでもよい。
【0186】
なお、実施状況に応じた特典は、現状の実施状況によって獲得可能な特典である。例えば、ユーザがミッションの実施を完了した場合には、実施状況提示部107は、ミッションの実施の完了によって獲得される特典の内容を、特典情報としてユーザに提示する。ユーザによるミッションの実施数又は実施度合いに応じた特典が付与される場合には、実施状況提示部107は、現状の実施数又は実施度合いに応じた特典の内容を、特典情報としてユーザに提示する。
【0187】
変形例2-3の電子商取引システム1は、所定の期間に、ユーザに対し、実施状況に応じた特典に関する特典情報を含む実施状況を提示する。これにより、電子商取引システム1は、ユーザに対し、特典情報というより興味を抱かせる情報を提示することによって、加盟者の販促活動をユーザに十分に周知できる。
【0188】
[変形例2-4]
例えば、実施状況提示部107は、所定の期間に、ユーザに対し、ミッションに関連付けられた加盟者に関するリンクを含む実施状況を提示してもよい。加盟者に関するリンクは、加盟者に関する画面を表示させるためのリンクである。変形例2-4では、加盟者画面SC5へのリンクが加盟者に関するリンクに相当する場合を例に挙げるが、加盟者に関するリンクは、加盟者が取り扱う商品又はサービスの画面へのリンク等の他の画面へのリンクであってもよい。例えば、エントリーした時点で、ユーザによってミッションが実施された場合、実施状況提示部107は、実施されたミッションに関連付けられた加盟者のページへのリンクもしくは加盟者が取り扱う商品又はサービスの画面へのリンクを表示させてもよい。エントリーした時点で、ユーザの利用候補の加盟者に関連付けられたミッションが実施されていない場合、実施状況提示部107は、ミッション実施画面SC3へのリンクを表示させてもよい。さらに、加盟者が複数の場合、実施状況提示部107は、それぞれの実施状況に応じたリンクを適宜表示させてもよい。このように、エントリーした時点でユーザの実施状況に合わせて実施状況提示部107がリンクを適宜提示させることで、より効果的な加盟者の販促活動を実現できる。
【0189】
例えば、変形例2-1のように、エントリー完了画面SC6で実施状況が提示される場合、実施状況提示部107は、エントリー完了画面SC6に、実施状況が提示されたミッションのミッション実施画面SC3へのリンクを含むボタンB60を表示させることによって、ユーザに対し、リンクを含む実施状況を提示する。リンクは、
図10の加盟者画面SC5へのリンクであってもよい。実施状況提示部107は、ミッション実施画面SC3及び加盟者画面SC5以外の他の画面へのリンクを表示させることによって、ユーザに対し、リンクを含む実施状況を提示してもよい。更に、実施状況提示部107は、エントリー完了画面SC6以外の他の画面(実施状況が表示される画面)に、リンクを表示させてもよい。なお、リンクの表示方法は画像ファイル、ボタン、又はポップアップなどの任意の形式であってよい。
【0190】
変形例2-4の電子商取引システム1は、所定の期間に、ユーザに対し、ミッションに関連付けられた加盟者に関するリンクを含む実施状況を提示する。これにより、電子商取引システム1は、加盟者に関する画面への導線をユーザに提示できるので、より効果的な
加盟者の販促活動を実現できる。
【0191】
[変形例2-5]
例えば、変形例2-4において、ユーザがリンクを選択した場合に表示される画面において、ミッションの実施状況に応じた特典が提示されてもよい。変形例2-5の電子商取引システム1は、特典提示部109を含む。特典提示部109は、ユーザがリンクを選択した場合に、ユーザに対し、実施状況に応じた特典を提示する。例えば、特典提示部109は、ユーザがリンクを選択すると表示されるミッション実施画面SC3、加盟者画面SC5、又はその他の画面に、加盟者に関連付けられたミッションの特典を表示させることによって、ユーザに対し、実施状況に応じた特典を提示する。特典提示部109は、特典の内容を、ミッションサーバ20のミッションデータベースDB3から取得するものとする。なお、特典は直接、実施状況が提示される画面において表示されてもよい。
【0192】
変形例2-5の電子商取引システム1は、ユーザがリンクを選択した場合に、ユーザに対し、実施状況に応じた特典を提示する。これにより、電子商取引システム1は、ユーザに対し、特典というより興味を抱かせる情報を提示することによって、加盟者の販促活動をユーザに十分に周知できる。
【0193】
[変形例2-6]
例えば、第2実施形態でも多少説明したが、ユーザが実施したミッションの特典は、当該ミッションに関連付けられた加盟者でユーザが商品又はサービスを購入する場合に適用されてもよい。第2実施形態で説明したように、特典付与部301は、ユーザがミッションを実施した場合に、ユーザに対し、所定の特典を付与する。特典の付与方法は、第2実施形態と同様であってよい。
【0194】
変形例2-6の電子商取引システム1は、特典適用部110を含む。特典適用部110は、所定の期間に、ミッションに関連付けられた加盟者でユーザが商品又はサービスを購入する場合に、特典を適用する。変形例2-6では、所定の期間以外の他の期間では、特典が適用されないものとする。例えば、特典適用部110は、ユーザが商品又はサービスを購入する場合に、加盟者ポイントを適用する。特典の適用方法は、特典の内容に応じて異なってもよい。例えば、クーポンが特典である場合には、特典適用部110は、ユーザが商品又はサービスを購入する場合に、クーポンを適用する。
【0195】
変形例2-6の電子商取引システム1は、所定の期間に、ミッションに関連付けられた加盟者でユーザが商品又はサービスを購入する場合に、特典を適用する。これにより、電子商取引システム1は、加盟者独自の販促活動を効果的に行うことができる。
【0196】
[変形例2-7]
例えば、第2実施形態でも多少説明したが、第2実施形態に第1実施形態を適用してもよい。変形例2-7の電子商取引システム1は、利用候補特定部101、ミッション特定部202、及びミッション提示部104を含む。利用候補特定部101、ミッション特定部202、及びミッション提示部104の各々は、第1実施形態で説明した通りである。
【0197】
変形例2-7の実施状況提示部107は、ユーザに対し、ユーザの利用候補の加盟者に関連付けられたミッションの実施状況を提示する。第2実施形態では、実施状況が提示されるミッションは、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションに限られないが、変形例2-7では、実施状況が提示されるミッションは、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションである。他の点については、第2実施形態と同様である。
【0198】
なお、変形例2-7において、電子商取引サーバ10が利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを特定する流れは、第1実施形態と同様である。ミッションサーバ20の特定結果データ送信部203は、特定結果データに実施状況データを含めて電子商取引サーバ10に送信してもよい。ミッションサーバ20は、特定結果データとは別データとして、実施状況データを電子商取引サーバ10に送信してもよい。実施状況提示部107は、ユーザに対し、ミッションサーバ20から取得された実施状況データが示す実施状況を提示する。
【0199】
変形例2-7の電子商取引システム1は、電子商取引サービスにおけるユーザの利用候補の加盟者を特定する。電子商取引システム1は、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを特定する。電子商取引システム1は、ユーザに対し、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを提示する。これにより、電子商取引システム1は、ユーザに対し、当該ユーザが興味を持つ情報を提示しつつ、イベントにおける所定の期間における加盟店の販促活動を、ユーザに十分に周知できる。
【0200】
[変形例2-8]
例えば、変形例2-7のように、第2実施形態に第1実施形態を適用した場合に、電子商取引システム1は、第1実施形態と同様の特典付与部301を含んでもよい。例えば、変形例1-8のように、特典付与部301は、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションの実施数及び実施度合いの少なくとも一方に関する実施状況データに基づいて、ユーザに対し、当該ミッションに関連付けられた特典を付与してもよい。当該特典を付与する方法は、変形例1-8で説明した通りである。
【0201】
変形例2-8の電子商取引システム1は、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションの実施数及び実施度合いの少なくとも一方に関する実施状況データに基づいて、ユーザに対し、当該ミッションに関連付けられた特典を付与する。これにより、電子商取引システム1は、ユーザに対し、ミッションの実施数及び実施度合いの少なくとも一方に応じた適切な特典を付与できる。
【0202】
[変形例2-9]
例えば、第2実施形態に変形例1-1を適用してもよい。変形例2-9のミッションは、変形例1-1で説明したゲームである。変形例2-9のミッション実施部204は、加盟者自体に関連付けられたゲームと、加盟者の商品又はサービスに関連付けられたゲームと、の少なくとも一方を、ミッションとしてユーザに実施させる。ミッション実施部204の処理は、変形例1-1で説明した通りである。
【0203】
変形例2-9の実施状況提示部107は、ユーザに対し、加盟店に関連付けられたゲームの実施状況を提示する。例えば、変形例2-9の実施状況データは、加盟店に関連付けられたゲームをユーザがクリアしたか否か、又は、ユーザがゲームをどの程度進めたかを示す。実施状況提示部107は、ユーザに対し、加盟店に関連付けられたゲームをユーザがクリアしたか否かを提示したり、ユーザがゲームをどの程度進めたかを提示したりする。ゲームの状況は、公知のゲームのセーブデータ等で採用されている状況であればよい。
【0204】
変形例2-9の電子商取引システム1は、加盟者自体に関連付けられたゲームと、加盟者の商品又はサービスに関連付けられたゲームと、の少なくとも一方を、ミッションとしてユーザに実施させる。これにより、電子商取引システム1は、ユーザに対し、ゲームという興趣性の高いミッションを実施させることができるので、加盟者の販促活動を効果的に行うことができる。
【0205】
[変形例2-10]
例えば、第2実施形態に変形例1-2を適用してもよい。変形例2-10の電子商取引システム1は、ミッション関連付け部205を含む。ミッション関連付け部205は、予め用意された複数のゲームのうち、加盟者により選択されたゲームに基づいて、加盟者にミッションを関連付ける。ミッション実施部204は、加盟者により選択されたゲームを、ミッションとしてユーザに実施させる。ミッション実施部204及びミッション関連付け部205の処理は、変形例1-2で説明した通りである。
【0206】
変形例2-10の電子商取引システム1は、予め用意された複数のゲームのうち、加盟者により選択されたゲームに基づいて、加盟者にミッションを関連付ける。電子商取引システム1は、加盟者により選択されたゲームを、ミッションとしてユーザに実施させる。これにより、電子商取引システム1は、加盟者が所望するゲームをユーザにプレイさせることができるので、加盟者独自の販促活動を促進できる。
【0207】
[変形例2-11]
例えば、第2実施形態では、電子商取引サーバ10及びミッションサーバ20が別々である場合を例に挙げたが、電子商取引サーバ10がミッションを管理してもよい。変形例2-11の電子商取引システム1は、ミッションサーバ20を含まない。電子商取引サーバ10が、ミッションサーバ20の機能を含む。ミッションサーバ20は、そもそも存在しないようにしてもよい。
【0208】
電子商取引サーバ10は、ユーザに電子商取引サービスを提供し、ミッション実施部204、実施状況データ取得部106、及び実施状況提示部107を含む。電子商取引サーバ10は、ユーザのユーザ端末40からの要求に基づいて、ミッション実施部204、実施状況データ取得部106、及び実施状況提示部107の各々の処理を実行する。変形例2-11では、第2実施形態のような実施状況データのやりとりが不要であり、電子商取引サーバ10の内部で、各機能の処理が完結する。
【0209】
変形例2-11の電子商取引サーバ10は、ユーザに電子商取引サービスを提供し、ミッション実施部204、実施状況データ取得部106、及び実施状況提示部107を含む。電子商取引サーバ10は、ユーザのユーザ端末40からの要求に基づいて、ミッション実施部204、実施状況データ取得部106、及び実施状況提示部107の各々の処理を実行する。これにより、電子商取引サーバ10は、ミッションのデータを一括管理しつつ、ユーザに対し、加盟店の販促活動を、ユーザに十分に周知させることができる。
【0210】
[第2実施形態の電子商取引システムに関するその他の変形例]
例えば、電子商取引システム1は、複数の加盟者の各々に関連付けられたミッションをユーザが実施するたびに、特典の詳細をユーザ端末40に表示させてもよい。電子商取引システム1は、ユーザがミッションを実施した加盟者の数に基づいて、特典をレベルアップさせてもよい。電子商取引システム1は、イベントの開催期間中に、ユーザがミッションを実施した加盟者の商品又はサービスを購入する場合に、ユーザがそれまでにミッションを実施した加盟者の数に基づいて、特典を適用してもよい。
【0211】
例えば、電子商取引システム1は、加盟者に関連付けられたミッションをユーザが実施して、ユーザが電子商取引サービスを利用する場合に付与されるポイントがアップするような表示を行ってもよい。この場合、電子商取引システム1は、ユーザが加盟者Xのミッションを実施するとポイントが2倍になり、ユーザがその後に加盟者Yのミッションを実施するとポイントが3倍になり、ユーザがその後に加盟者Yのミッションを実施するとポイントが4倍になる、といったような表示をしてもよい。即ち、電子商取引システム1は、ユーザがミッションを実施した加盟者が増えるほど、ポイントの付与率がアップするといった表示をしてもよい。例えば、電子商取引システム1は、電子商取引サービスにおける買い回りのイベントが開催される場合に、ユーザが商品又はサービスを購入した加盟者の数に基づいて、上記のような表示によって提示されたポイントの付与率を適用してもよい。
【0212】
[3-3.その他の変形例]
例えば、上記変形例を組み合わせてもよい。
【0213】
例えば、電子商取引サーバ10で実行されるものとして説明した処理は、ミッションサーバ20又は管理サーバ30で実行されてもよい。ミッションサーバ20で実行されるものとして説明した処理は、電子商取引サーバ10又は管理サーバ30で実行されてもよい。管理サーバ30で実行されるものとして説明した処理は、電子商取引サーバ10又はミッションサーバ20で実行されてもよい。電子商取引サーバ10、ミッションサーバ20、又は管理サーバ30で実行されるものとして説明した処理は、ユーザ端末40又は他のコンピュータで実行されてもよいし、複数のコンピュータで分担されてもよい。
【0214】
[4.付記]
例えば、電子商取引システムは、下記のような構成も可能である。
【0215】
[4-1.第1実施形態の電子商取引システムに関する付記]
(1-1)
電子商取引サービスにおけるユーザの利用候補の加盟者を特定する利用候補特定部と、
前記利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを特定するミッション特定部と、
前記ユーザに対し、前記利用候補の加盟者に関連付けられた前記ミッションを提示するミッション提示部と、
を含む電子商取引システム。
(1-2)
前記ミッション提示部は、前記ユーザに対し、前記利用候補の加盟者自体に関連付けられた広告と、前記利用候補の加盟者の商品又はサービスに関連付けられた広告と、の少なくとも一方を、前記ミッションとして提示する、
(1-2)に記載の電子商取引システム。
(1-3)
前記ミッション提示部は、前記ユーザに対し、前記利用候補の加盟者自体に関連付けられたゲームと、前記利用候補の加盟者の商品又はサービスに関連付けられたゲームと、の少なくとも一方を、前記ミッションとして提示する、
(1-1)又は(1-2)に記載の電子商取引システム。
(1-4)
前記電子商取引システムは、予め用意された複数の前記ゲームのうち、前記利用候補の加盟者により選択された前記ゲームに基づいて、前記利用候補の加盟者に前記ミッションを関連付けるミッション関連付け部を更に含み、
前記ミッション提示部は、前記ユーザに対し、前記利用候補の加盟者により選択された前記ゲームを、前記ミッションとして提示する、
(1-3)に記載の電子商取引システム。
(1-5)
前記利用候補特定部は、前記電子商取引サービスにおける所定の画面で前記ユーザが指定した任意の加盟者を、前記利用候補の加盟者として特定し、
前記ミッション提示部は、前記所定の画面に、前記利用候補の加盟者に関連付けられた前記ミッションに関するリンクを表示させることによって、前記ユーザに対し、当該ミッションを提示する、
(1-1)~(1-4)の何れかに記載の電子商取引システム。
(1-6)
前記利用候補特定部は、前記ユーザが指定した任意のお気に入りの加盟者を、前記利用候補の加盟者として特定する、
(1-1)~(1-5)の何れかに記載の電子商取引システム。
(1-7)
前記ミッション提示部は、前記利用候補の加盟者の商品又はサービスの購入が完了したことを示す購入完了画面に、前記利用候補の加盟者に関連付けられた前記ミッションに関するリンクを表示させることによって、前記ユーザに対し、当該ミッションを提示する、
(1-1)~(1-6)の何れかに記載の電子商取引システム。
(1-8)
前記電子商取引システムは、前記利用候補の加盟者に関連付けられた前記ミッションを前記ユーザが選択した場合に、前記ユーザに対し、前記ユーザが当該ミッションを実施可能なミッション実施画面を提示する実施画面提示部を更に含む、
(1-1)~(1-7)の何れかに記載の電子商取引システム。
(1-9)
前記電子商取引システムは、前記利用候補の加盟者に関連付けられた前記ミッションの実施状況に関する実施状況データに基づいて、前記ユーザに対し、前記利用候補の加盟者で利用可能な特典を付与する特典付与部を更に含む、
(1-1)~(1-8)の何れかに記載の電子商取引システム。
(1-10)
前記特典付与部は、前記利用候補の加盟者に関連付けられた前記ミッションの実施数及び実施度合いの少なくとも一方に関する前記実施状況データに基づいて、前記ユーザに対し、前記特典を付与する、
(1-9)に記載の電子商取引システム。
(1-11)
前記電子商取引システムは、前記ユーザが前記特典を利用した場合に、前記ユーザに対し、前記ユーザが次のミッションで獲得可能な特典を提示する次特典提示部を更に含む、
(1-9)又は(1-10)に記載の電子商取引システム。
(1-12)
前記電子商取引システムは、前記ユーザが前記利用候補の加盟者に関連付けられた前記ミッションを実施した場合に、当該ミッションの次のミッションの特典を、当該ミッションよりも高く設定する次特典設定部を更に含む、
(1-11)に記載の電子商取引システム。
(1-13)
前記ミッション提示部は、前記ユーザに対し、前記利用候補の加盟者自体に関連付けられたゲームと、前記利用候補の加盟者の商品又はサービスに関連付けられたゲームと、の少なくとも一方を、前記ミッションとして提示し、
前記ゲームは、前記ユーザが前記特典を利用した場合にレベルアップする、
(1-9)~(1-12)の何れかに記載の電子商取引システム。
(1-14)
前記電子商取引システムは、
前記ユーザに前記電子商取引サービスを提供し、前記利用候補特定部及び前記ミッション提示部を含む電子商取引サーバと、
前記ミッションを管理し、前記ミッション特定部を含むミッションサーバと、
を含み、
前記電子商取引サーバは、前記利用候補の加盟者が特定された場合に、前記ミッションサーバに対し、前記利用候補の加盟者に関連付けられた前記ミッションに関する問い合わせを送信する問い合わせ送信部を更に含み、
前記ミッションサーバは、前記電子商取引サーバから、前記問い合わせを受信する問い合わせ受信部を更に含み、
前記ミッション特定部は、前記電子商取引サーバから前記問い合わせが受信された場合に、前記利用候補の加盟者に関連付けられた前記ミッションを特定し、
前記ミッションサーバは、前記電子商取引サーバに対し、前記ミッション特定部による特定結果に関する特定結果データを送信する特定結果データ送信部を更に含み、
前記電子商取引サーバは、前記ミッションサーバから、前記特定結果データを受信する特定結果データ受信部を更に含み、
前記ミッション提示部は、前記ミッションサーバから受信された前記特定結果データに基づいて、前記ユーザに対し、前記利用候補の加盟者に関連付けられた前記ミッションを提示する、
(1-1)~(1-13)の何れかに記載の電子商取引システム。
(1-15)
前記電子商取引システムは、前記ユーザに前記電子商取引サービスを提供し、前記利用候補特定部、前記ミッション提示部、及び前記ミッション特定部を含む電子商取引サーバを含み、
前記電子商取引サーバは、前記ユーザのユーザ端末からの要求に基づいて、前記利用候補特定部、前記ミッション提示部、及び前記ミッション特定部の各々の処理を実行する、
(1-1)~(1-13)の何れかに記載の電子商取引システム。
【0216】
[4-2.第2実施形態の電子商取引システムに関する付記]
(2-1)
電子商取引サービスの加盟者に関連付けられたミッションを、ユーザに実施させるミッション実施部と、
前記ユーザによる前記ミッションの実施状況に関する実施状況データを取得する実施状況データ取得部と、
前記電子商取引サービスで開催されるイベントに関する所定の期間に、前記ユーザに対し、前記実施状況データが示す前記実施状況を提示する実施状況提示部と、
を含む電子商取引システム。
(2-2)
前記電子商取引システムは、前記ユーザによる、前記イベントに関するエントリーを受け付けるエントリー受付部を更に含み、
前記所定の期間は、前記エントリーが受け付けられるエントリー期間を含み、
前記実施状況提示部は、前記エントリー期間に前記エントリーが受け付けられた場合に、前記ユーザに対し、前記実施状況データが示す前記実施状況を提示する、
(2-1)に記載の電子商取引システム。
(2-3)
前記所定の期間は、前記イベントの開始日よりも前の開始前期間と、前記イベントの終了日よりも後の終了後期間と、の少なくとも一方を含み、
前記実施状況提示部は、前記開始前期間及び前記終了後期間の少なくとも一方に、前記ユーザに対し、前記実施状況データが示す前記実施状況を提示する、
(2-1)又は(2-2)に記載の電子商取引システム。
(2-4)
前記実施状況提示部は、前記所定の期間に、前記ユーザに対し、前記実施状況に応じた特典に関する特典情報を含む前記実施状況を提示する、
(2-1)~(2-3)の何れかに記載の電子商取引システム。
(2-5)
前記実施状況提示部は、前記所定の期間に、前記ユーザに対し、前記ミッションに関連付けられた前記加盟者に関するリンクを含む前記実施状況を提示する、
(2-1)~(2-4)の何れかに記載の電子商取引システム。
(2-6)
前記電子商取引システムは、前記ユーザが前記リンクを選択した場合に、前記ユーザに対し、前記実施状況に応じた特典を提示する特典提示部を更に含む、
(2-5)に記載の電子商取引システム。
(2-7)
前記電子商取引システムは、
前記ユーザが前記ミッションを実施した場合に、前記ユーザに対し、所定の特典を付与する特典付与部と、
前記所定の期間に、前記ミッションに関連付けられた前記加盟者で前記ユーザが商品又はサービスを購入する場合に、前記特典を適用する特典適用部と、
を更に含む(2-1)~(2-6)の何れかに記載の電子商取引システム。
(2-8)
前記電子商取引システムは、
前記電子商取引サービスにおけるユーザの利用候補の前記加盟者を特定する利用候補特定部と、
前記利用候補の加盟者に関連付けられた前記ミッションを特定するミッション特定部と、
前記ユーザに対し、前記利用候補の加盟者に関連付けられた前記ミッションを提示するミッション提示部と、
を更に含む(2-1)~(2-7)の何れかに記載の電子商取引システム。
(2-9)
前記電子商取引システムは、前記利用候補の加盟者に関連付けられた前記ミッションの実施数及び実施度合いの少なくとも一方に関する前記実施状況データに基づいて、前記ユーザに対し、当該ミッションに関連付けられた特典を付与する特典付与部を更に含む、
(2-8)に記載の電子商取引システム。
(2-10)
前記ミッション実施部は、前記加盟者自体に関連付けられたゲームと、前記加盟者の商品又はサービスに関連付けられたゲームと、の少なくとも一方を、前記ミッションとして前記ユーザに実施させる、
(2-1)~(2-9)の何れかに記載の電子商取引システム。
(2-11)
前記電子商取引システムは、予め用意された複数の前記ゲームのうち、前記加盟者により選択された前記ゲームに基づいて、前記加盟者に前記ミッションを関連付けるミッション関連付け部を更に含み、
前記ミッション実施部は、前記加盟者により選択された前記ゲームを、前記ミッションとして前記ユーザに実施させる、
(2-10)に記載の電子商取引システム。
(2-12)
前記電子商取引システムは、
前記ミッションを管理し、前記ミッション実施部を含むミッションサーバと、
前記ユーザに前記電子商取引サービスを提供し、前記実施状況データ取得部及び前記実施状況提示部を含む電子商取引サーバと、
を含み、
前記実施状況データ取得部は、前記ミッションサーバ又は他のサーバから、前記実施状況データを取得し、
前記実施状況提示部は、前記ユーザに対し、前記ミッションサーバ又は前記他のサーバから取得された前記実施状況データが示す前記実施状況を提示する、
(2-1)~(2-11)の何れかに記載の電子商取引システム。
(2-13)
前記電子商取引システムは、前記ユーザに前記電子商取引サービスを提供し、前記ミッション実施部、前記実施状況データ取得部、及び前記実施状況提示部を含む電子商取引サーバを含み、
前記電子商取引サーバは、前記ユーザのユーザ端末からの要求に基づいて、前記ミッション実施部、前記実施状況データ取得部、及び前記実施状況提示部の各々の処理を実行する、
(2-1)~(2-12)の何れかに記載の電子商取引システム。
【符号の説明】
【0217】
1 電子商取引システム、N ネットワーク、10 電子商取引サーバ、11,21,31,41 制御部、12,22,32,42 記憶部、13,23,33,43 通信部、20 ミッションサーバ、30 管理サーバ、40 ユーザ端末、44 操作部、45 表示部、100 データ記憶部、101 利用候補特定部、102 問い合わせ送信部、103 特定結果データ受信部、104 ミッション提示部、105 サービス提供部、106 実施状況データ取得部、107 実施状況提示部、108 エントリー受付部、109 特典通知部、110 特典適用部、200 データ記憶部、201 問い合わせ受信部、202 ミッション特定部、203 特定結果データ送信部、204 ミッション実施部、205 ミッション関連付け部、206 実施画面提示部、207 次特典提示部、208 次特典設定部、300 データ記憶部、301 特典付与部、400 データ記憶部、401 操作受付部、402 表示制御部、B20,B40,B50 ボタン、DB1 加盟者データベース、DB2 ユーザデータベース、DB3 ミッションデータベース、DB4 管理データベース、DB5 イベントデータベース、SC1 検索結果画面、SC2 カート画面、SC3 ミッション実施画面、SC4 エントリー受付画面、SC5 加盟者画面、SC6 エントリー完了画面。
【要約】
【課題】電子商取引サービスのユーザに対し、当該ユーザが興味を持つ情報を提示する。
【解決手段】電子商取引システム(1)の利用候補特定部(101)は、電子商取引サービスにおけるユーザの利用候補の加盟者を特定する。ミッション特定部(202)は、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを特定する。ミッション提示部(104)は、ユーザに対し、利用候補の加盟者に関連付けられたミッションを提示する。
【選択図】
図3