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特許7569909入金システム、表示制御方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-09
(45)【発行日】2024-10-18
(54)【発明の名称】入金システム、表示制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/18 20120101AFI20241010BHJP
【FI】
G06Q20/18
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2023163657
(22)【出願日】2023-09-26
【審査請求日】2023-09-26
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】坂▲崎▼ 和彦
(72)【発明者】
【氏名】三宅 里奈
(72)【発明者】
【氏名】西田 浩子
【審査官】山崎 雄司
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-270458(JP,A)
【文献】特開2019-197332(JP,A)
【文献】特開2021-082020(JP,A)
【文献】特開2020-107217(JP,A)
【文献】ローソン銀行ATM・セブン銀行ATM・コンビニ・auショップでのチャージ(入金)方法,2021年11月07日,[2024年6月19日検索],インターネット,<URL: https://web.archive.org/web/20211107125211/https://aupay.auone.jp/contents/sp/guide/shop_charge.html>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入金が可能な決済手段であって、出金可能な第1残高と、出金可能ではない第2残高と、を有する前記決済手段に関する入金操作を受け付ける入金端末であって、ユーザが訪れた場所に配置された前記入金端末を操作する前記ユーザを識別可能なユーザ識別情報を受信するユーザ識別情報受信部と、
前記ユーザ識別情報と、所定の期間における前記ユーザの入金上限額及び入金総額と、が関連付けられて格納されたユーザデータベースに基づいて、前記ユーザ識別情報受信部が受信した前記ユーザ識別情報に関連付けられた前記入金上限額及び前記入金総額に応じた入金可能額を計算する入金可能額計算部と、
前記入金端末に、前記入金可能額を表示させる表示制御部と、
前記入金可能額が表示された後に、前記入金端末から、入金要求を受信する入金要求受信部と、
前記入金要求受信部により前記入金要求が受信され、かつ、前記ユーザの本人確認が完了している場合には、前記第1残高の前記入金を実行し、前記入金要求受信部により前記入金要求が受信され、かつ、前記ユーザの本人確認が完了していない場合には、前記第2残高の前記入金を実行する入金実行部と、
を含む入金システム。
【請求項2】
記入金システムは、前記ユーザの本人確認が完了している場合には、前記入金端末に、前記第1残高の前記入金が完了したことを示す第1レシートを出力させ、前記ユーザの本人確認が完了していない場合には、前記入金端末に、前記第2残高の前記入金が完了したことを示す第2レシートを出力させる出力制御部を更に含む
請求項1に記載の入金システム。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記入金総額が前記入金上限額に達した場合には、前記入金端末に、前記入金総額が前記入金上限額に達したことと、前記入金が再び可能になる入金可能時期と、を表示させる、
請求項1又は2に記載の入金システム。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記入金総額が前記入金上限額未満であり、かつ、前記入金端末における最低入金額の前記入金が実行不可である場合には、前記入金端末に、前記入金総額が前記入金上限額に達することと、前記入金が再び可能になる入金可能時期と、を表示させる、
請求項1又は2に記載の入金システム。
【請求項5】
前記入金システムは、前記入金可能額計算部により取得された前記入金可能額である第1入金可能額と、前記入金端末から可能な1回あたりの入金可能額である第2入金可能額と、を比較する入金可能額比較部を更に含み、
前記表示制御部は、前記入金可能額比較部の比較結果に基づいて、前記入金端末に、前記第1入金可能額及び前記第2入金可能額のうちの低い方を表示させる、
請求項1又は2に記載の入金システム。
【請求項6】
前記入金端末には、認証コードが表示され、
前記認証コードは、前記ユーザのユーザ端末により読み取られ、
前記ユーザ識別情報受信部は、前記ユーザ端末から、前記ユーザ識別情報と、前記認証コードから抽出されたコード情報と、を受信し、
前記入金システムは、前記コード情報に基づいて、認証を実行する認証実行部を更に含み、
前記表示制御部は、前記認証が成功した場合に、前記入金端末に、前記入金可能額を表示させる、
請求項1又は2に記載の入金システム。
【請求項7】
前記入金システムは、前記入金端末に対し、前記コード情報を送信するコード情報送信部を更に含み、
前記入金端末には、前記コード情報送信部により送信された前記コード情報に基づいて、前記認証コードが表示され、
前記認証実行部は、前記コード情報送信部により送信された前記コード情報と、前記ユーザ端末から受信された前記コード情報と、に基づいて、前記認証を実行する、
請求項6に記載の入金システム。
【請求項8】
前記入金システムは、前記入金端末で前記認証コードが表示された後に、次の画面に遷移した場合に、前記認証コードを無効化する第1無効化部を更に含み、
前記認証実行部は、前記第1無効化部により無効化された前記認証コードが読み取られた場合には、前記認証を失敗させる、
請求項6に記載の入金システム。
【請求項9】
前記入金システムは、前記認証が成功した場合に、前記認証コードを無効化する第2無効化部を更に含み、
前記認証実行部は、前記第2無効化部により無効化された前記認証コードが読み取られた場合には、前記認証を失敗させる、
請求項6に記載の入金システム。
【請求項10】
前記入金システムは、前記入金要求受信部により前記入金要求が受信された場合に、最新の前記入金可能額に基づいて、前記入金の可否を判定する可否判定部を更に含み、
前記入金実行部は、前記入金要求受信部により前記入金要求が受信され、かつ、前記可否判定部により前記入金が可能と判定された場合に、前記入金を実行する、
請求項1又は2に記載の入金システム。
【請求項11】
前記ユーザのユーザ端末には、前記決済手段を管理する決済事業者の事業者決済アプリと、前記決済事業者のOEM(Original Equipment Manufacturing)先のOEM決済アプリと、の各々がインストールされ、
記入金は、前記事業者決済アプリ及び前記OEM決済アプリの各々から可能であり、
前記ユーザ識別情報受信部、前記入金可能額計算部、前記表示制御部、前記入金要求受信部、及び前記入金実行部の各々の処理は、前記ユーザが前記事業者決済アプリ又は前記OEM決済アプリの何れを利用したとしても実行可能である、
請求項1又は2に記載の入金システム。
【請求項12】
前記入金実行部は、前記入金端末に投入された現金に基づいて、前記入金を実行し、
前記入金システムは、前記入金端末の格納部のセンサの検出結果に基づいて、前記格納部に格納可能な現金の残高、又は、前記格納部に格納中の現金の合計を示す投入可能情報を取得する投入可能情報取得部を更に含み、
前記入金可能額計算部は、前記投入可能情報に更に基づいて、前記入金可能額を計算する、
請求項1又は2に記載の入金システム。
【請求項13】
コンピュータが、
入金が可能な決済手段であって、出金可能な第1残高と、出金可能ではない第2残高と、を有する前記決済手段に関する入金操作を受け付ける入金端末であって、ユーザが訪れた場所に配置された前記入金端末を操作する前記ユーザを識別可能なユーザ識別情報を受信するユーザ識別情報受信ステップと、
前記ユーザ識別情報と、所定の期間における前記ユーザの入金上限額及び入金総額と、が関連付けられて格納されたユーザデータベースに基づいて、前記ユーザ識別情報受信ステップで受信した前記ユーザ識別情報に関連付けられた前記入金上限額及び前記入金総額に応じた入金可能額を計算する入金可能額計算ステップと、
前記入金端末に、前記入金可能額を表示させる表示制御ステップと、
前記入金可能額が表示された後に、前記入金端末から、入金要求を受信する入金要求受信ステップと、
前記入金要求受信ステップにより前記入金要求が受信され、かつ、前記ユーザの本人確認が完了している場合には、前記第1残高の前記入金を実行し、前記入金要求受信ステップにより前記入金要求が受信され、かつ、前記ユーザの本人確認が完了していない場合には、前記第2残高の前記入金を実行する入金実行ステップと、
実行する表示制御方法。
【請求項14】
入金が可能な決済手段であって、出金可能な第1残高と、出金可能ではない第2残高と、を有する前記決済手段に関する入金操作を受け付ける入金端末であって、ユーザが訪れた場所に配置された前記入金端末を操作する前記ユーザを識別可能なユーザ識別情報を受信するユーザ識別情報受信部、
前記ユーザ識別情報と、所定の期間における前記ユーザの入金上限額及び入金総額と、が関連付けられて格納されたユーザデータベースに基づいて、前記ユーザ識別情報受信部が受信した前記ユーザ識別情報に関連付けられた前記入金上限額及び前記入金総額に応じた入金可能額を計算する入金可能額計算部、
前記入金端末に、前記入金可能額を表示させる表示制御部、
前記入金可能額が表示された後に、前記入金端末から、入金要求を受信する入金要求受信部、
前記入金要求受信部により前記入金要求が受信され、かつ、前記ユーザの本人確認が完了している場合には、前記第1残高の前記入金を実行し、前記入金要求受信部により前記入金要求が受信され、かつ、前記ユーザの本人確認が完了していない場合には、前記第2残高の前記入金を実行する入金実行部、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、入金システム、表示制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、入金が可能な決済手段を利用した電子決済(キャッシュレス決済)が普及している。ユーザは、所定の場所に配置された入金端末から、入金を指示することもできる。例えば、特許文献1には、入金端末の一例であるATM(Automatic Teller Machine)にユーザが投入した現金と、ユーザがATMに入力した入金額と、に基づいて、入金を実行する情報処理システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-046820号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、決済手段の中には、所定の期間における入金上限額が設定されている決済手段が存在する。このような決済手段では、入金端末を操作するユーザは、入金上限額を意識して入金を指示する必要がある。しかしながら、特許文献1の技術では、ATMを操作するユーザに入金上限額を意識させることはできないので、ユーザの利便性を十分に高めることはできなかった。この点は、特許文献1以外の他の従来技術も同様である。
【0005】
本開示の目的の1つは、入金端末を操作するユーザの利便性を高めることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る入金システムは、入金が可能な決済手段に関する入金操作を受け付ける入金端末であって、ユーザが訪れた場所に配置された前記入金端末を操作する前記ユーザを識別可能なユーザ識別情報を受信するユーザ識別情報受信部と、前記ユーザ識別情報に基づいて、所定の期間における前記ユーザの入金上限額及び入金総額に応じた入金可能額を計算する入金可能額計算部と、前記入金端末に、前記入金可能額を表示させる表示制御部と、前記入金可能額が表示された後に、前記入金端末から、入金要求を受信する入金要求受信部と、前記入金要求受信部により前記入金要求が受信された場合に、前記入金を実行する入金実行部と、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本開示は、例えば、入金端末を操作するユーザの利便性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態の入金システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
図2】ユーザが、入金端末に対し、入金操作を行う様子の一例を示す図である。
図3】入金端末に表示される画面の一例を示す図である。
図4】ユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
図5】第1実施形態の入金システムで実現される機能の一例を示す図である。
図6】ユーザデータベースの一例を示す図である。
図7】入金総額が入金上限額に達した場合の入金額投入画面の一例を示す図である。
図8】入金金額が入金上限額に達する間際の場合の入金額投入画面の一例を示す図である。
図9】第1入金可能額及び第2入金可能額の互いの関係に応じた表示の一例を示す図である。
図10】第1実施形態の入金システムで実行される処理の一例を示す図である。
図11】第2実施形態のOEMコード画面の一例を示す図である。
図12】第2実施形態の入金システムで実行される処理の一例を示す図である。
図13】第1実施形態に関する変形例で実現される機能の一例を示す図である。
図14】第2実施形態に関する変形例で実現される機能の一例を示す図である。
図15】特典情報が表示されたOEMコード画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[1.第1実施形態]
本開示に係る入金システム、表示制御方法、及びプログラムの実施形態の一例である第1実施形態を説明する。
【0010】
[1-1.第1実施形態の入金システムのハードウェア構成]
図1は、第1実施形態の入金システムのハードウェア構成の一例を示す図である。例えば、入金システム1は、サーバ10、入金端末20、及びユーザ端末30を含む。サーバ10、入金端末20、及びユーザ端末30の各々は、インターネット又はLAN等のネットワークNに接続される。図1の例では、サーバ10、入金端末20、及びユーザ端末30の各々が1つずつ示されているが、サーバ10、入金端末20、及びユーザ端末30の少なくとも1つは、複数台存在してもよい。
【0011】
サーバ10は、決済事業者が管理するサーバコンピュータである。決済事業者は、ユーザに対し、電子決済(キャッシュレス決済)に関する決済サービスを提供する事業者である。第1実施形態では、決済事業者は、入金が可能な決済手段を管理する。入金は、決済手段の残高を増やすことである。チャージ又は送金は、入金の一例である。第1実施形態では、チャージが入金に相当する場合を例に挙げる。このため、第1実施形態で入金と記載した箇所は、チャージと読み替えることができる。
【0012】
なお、入金の対象となる決済手段は、公知の決済サービスで利用されている任意のタイプであってよい。例えば、決済手段は、オンライン型の電子マネー、ICカード型の電子マネー、オンライン型及びICカード型以外の他の電子マネー、電子マネーとは呼ばれないプリペイドカード、オンライン型のプリペイドカード、銀行口座、証券口座、銀行及び証券会社以外の他の金融機関における口座、金融機関における口座以外の他の口座、又はその他の名前で呼ばれる手段であってもよい。
【0013】
例えば、サーバ10は、制御部11、記憶部12、及び通信部13を含む。制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含む。記憶部12は、RAM等の揮発性メモリと、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリと、の少なくとも一方を含む。通信部13は、有線通信用の通信インタフェースと、無線通信用の通信インタフェースと、の少なくとも一方を含む。
【0014】
入金端末20は、決済手段の入金時にユーザが操作するコンピュータである。入金端末20は、ユーザ端末30とは異なるコンピュータである。ユーザ以外の他の者が、入金端末20を管理する。第1実施形態では、決済事業者のOEM(Original Equipment Manufacturing)先が、入金端末20を管理する。OEM先は、決済事業者と提携する者である。入金端末20は、OEM先の場所に配置される。決済事業者は、自身の決済サービスのシステムを流用して、OEM先の決済サービスのシステムを開発する。例えば、OEM先の決済サービスの名前は、OEM先の名前を含む。
【0015】
第1実施形態では、スーパーマーケットの運営会社がOEM先である場合を例に挙げる。例えば、ユーザが、OEM先における買い物でOEM先の決済サービスを利用すると、OEM先における買い物で決済事業者の決済サービス又は他の決済サービスを利用する場合よりも、特典として付与されるポイントの付与率が高くなる。OEM先の決済サービスは、ポイントの付与率以外の他の特典が発生してもよい。この場合、ユーザが、OEM先における買い物でOEM先の決済サービスを利用すると、OEM先に特有の特典が付与される。これにより、OEM先は、独自の販促活動を行うことができる。
【0016】
なお、OEM先は、任意の者であってよい。OEM先は、スーパーマーケットに限られない。例えば、OEM先は、コンビニエンスストア、ドラッグストア、飲食店、宿泊施設、交通機関、美容院、金融機関、地方公共団体、自治体、又はその他の者であってもよい。入金端末20は、OEM先に関係する場所(例えば、店舗又はショッピングモール)に配置されてもよいし、特にOEM先には関係のない場所に配置されてもよい。複数の場所の各々に、入金端末20が配置されてもよい。
【0017】
例えば、入金端末20は、チャージ機、POS端末、セルフレジ端末、ATM、パーソナルコンピュータ、タブレット、又はスマートフォンである。入金端末20は、制御部21、記憶部22、通信部23、操作部24、表示部25、投入部26、格納部27、及び出力部28を含む。制御部21、記憶部22、及び通信部23のハードウェア構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であってよい。入金端末20は、コード又はICチップを読み取り可能な読取装置(例えば、カメラ、コードリーダ、又はリーダライタ)を含んでもよい。
【0018】
例えば、操作部24は、タッチパネル又はマウス等の入力デバイスである。表示部25は、液晶又は有機EL等のディスプレイである。投入部26は、現金の投入を受け付ける装置である。格納部27は、投入部から投入された現金を格納する装置である。投入部26及び格納部27の各々は、公知の構成であってよい。格納部27は、光学センサ、超音波センサ、又は磁気センサ等のセンサによって、自身に格納された紙幣及び硬貨の少なくとも一方の枚数を検出しても良い。出力部28は、レシートを出力するプリンタである。出力部28は、自身に格納されたレシート用紙に文字を印刷して出力する。
【0019】
ユーザ端末30は、ユーザのコンピュータである。例えば、ユーザ端末30は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ、又はウェアラブル端末である。例えば、ユーザ端末30は、制御部31、記憶部32、通信部33、操作部34、表示部35、及び撮影部36を含む。制御部31、記憶部32、通信部33、操作部34、及び表示部35のハードウェア構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、通信部13、操作部24、及び表示部25と同様であってよい。撮影部36は、少なくとも1つのカメラを含む。ユーザ端末30は、決済手段に関するデータが記録されたICチップを含んでもよい。ユーザ端末30のICチップにデータが記録された決済手段が、第1実施形態における決済手段に相当してもよい。
【0020】
なお、記憶部12,22,32に記憶されるプログラムは、ネットワークNを介して、サーバ10、入金端末20、又はユーザ端末30に供給されてもよい。また、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を読み取る読取部(例えば、メモリカートスロット)と、外部機器とデータの入出力をするための入出力部(例えば、USBポート)と、の少なくとも一方が、サーバ10、入金端末20、又はユーザ端末30に含まれてもよい。例えば、情報記憶媒体に記憶されたプログラムが、読取部及び入出力部の少なくとも一方を介して、サーバ10、入金端末20、又はユーザ端末30に供給されてもよい。
【0021】
また、入金システム1は、少なくとも1つのコンピュータを含めばよい。入金システム1に含まれるコンピュータは、図1の例に限られない。例えば、入金システム1は、サーバ10だけを含んでもよい。この場合、入金端末20及びユーザ端末30は、入金システム1の外部に存在する。入金システム1は、サーバ10及び入金端末20だけを含んでもよい。この場合、ユーザ端末30は、入金システム1の外部に存在する。入金システム1は、サーバ10及びユーザ端末30だけを含んでもよい。この場合、入金端末20は、入金システム1の外部に存在する。入金システム1は、図1に示さない他のコンピュータだけを含んでもよい。
【0022】
[1-2.第1実施形態の入金システムの概要]
第1実施形態では、決済手段を管理する決済事業者の事業者決済アプリと、決済事業者のOEM先のOEM決済アプリと、の各々が、ユーザ端末30にインストールされている。事業者決済アプリは、ユーザが決済事業者の決済サービスを利用するためのアプリケーションである。OEM決済アプリは、ユーザがOEM先の決済サービスを利用するためのアプリケーションである。決済事業者は、OEM先からの依頼を受けて、OEM決済アプリを開発する。
【0023】
第1実施形態では、ユーザは、事業者決済アプリ及びOEM決済アプリの各々の利用登録を済ませているものとする。ユーザは、決済事業者の決済サービスに加盟する者(例えば、店舗又は宿泊施設)における決済で、事業者決済アプリを利用する。ユーザは、OEM先における決済で、OEM決済アプリを利用する。OEM決済アプリは、OEM先だけで利用可能であってもよいし、OEM先以外の他の店舗等で利用可能であってもよい。以降、事業者決済アプリ及びOEM決済アプリを区別しない時は、単に決済アプリという。
【0024】
第1実施形態では、オンライン型の電子マネーが決済手段に相当する場合を例に挙げる。更に、ユーザが事業者決済アプリから利用する決済手段と、ユーザがOEM決済アプリから利用する決済手段と、が同じである場合を例に挙げる。即ち、ユーザの決済手段は、事業者決済アプリ用の残高と、OEM決済アプリ用の残高と、の2つの残高が存在するわけではなく、共通の1つの残高が、事業者決済アプリ及びOEM決済アプリの各々から利用される。
【0025】
例えば、ユーザは、事業者決済アプリに対し、決済手段の入金で利用する入金手段を登録する。入金手段は、入金時の原資となる決済手段である。例えば、入金手段は、クレジットカード、銀行口座、暗号資産、オンラインフリーマーケットの売上金、又は他の決済手段であってもよい。ユーザは、事業者決済アプリを操作して、決済手段の入金を実行できる。事業者決済アプリからの入金の流れは、公知の流れであってよい。ユーザは、事業者決済アプリではなく、ブラウザから決済手段の入金を実行してもよい。
【0026】
第1実施形態では、OEM決済アプリには、入金手段が登録されない場合を例に挙げる。更に、ユーザがOEM決済アプリから決済手段の入金を実行するためには、ユーザは、入金端末20が配置された場所を訪れる必要があるものとする。例えば、ユーザが、入金端末20が配置された場所を訪れて、OEM決済アプリを利用して入金すると、OEM先に特有の特典がユーザに付与される。ユーザは、入金端末20に対し、入金のための入金操作を行う。
【0027】
図2は、ユーザが、入金端末20に対し、入金操作を行う様子の一例を示す図である。例えば、入金端末20は、ユーザが入金端末20に近づいたことを人感センサ等の公知のセンサで検知すると、入金端末20におけるトップページに相当する入金メニュー画面SC1を、表示部25に表示させる。入金メニュー画面SC1には、ユーザが事業者決済アプリを選択するためのボタンB10と、ユーザがOEM決済アプリを選択するためのボタンB11と、が表示される。
【0028】
例えば、ユーザは、事業者決済アプリに入金手段を登録していなくても、ボタンB10を選択して投入部26に現金を投入することによって、事業者決済アプリに基づく入金を実行できる。ユーザがボタンB10,B11を選択した後の入金の流れは、互いに同様である。以降、ユーザがボタンB11を選択した場合の入金の流れの一例を説明する。ユーザは、ボタンB11を選択した後に、入金端末20の案内に従って、入金端末20及びOEM決済アプリの各々を操作して、入金の手続を行う。
【0029】
図3は、入金端末20に表示される画面の一例を示す図である。例えば、ユーザが、図2の入金メニュー画面SC1のボタンB11を選択すると、入金端末20は、図3の上側のように、入金時の認証で利用される認証コードC20を含むコード読取画面SC2を、表示部25に表示させる。認証コードC20は、所定の規格に基づいて生成された画像である。認証コードC20は、任意のコードであってよい。例えば、認証コードC20は、バーコード、二次元コード、又はこれらの組み合わせであってよい。
【0030】
例えば、認証コードC20は、サーバ10が生成した一時的な情報に基づいて生成される。以降、当該情報を、コード情報という。認証コードC20は、サーバ10等のコンピュータにアクセスするためのURLに基づいて生成されてもよい。認証コードC20は、コード情報、URL、入金端末20を識別可能な端末識別情報、及びその他の情報といった複数の情報に基づいて生成されてもよい。例えば、ユーザは、コード読取画面SC2の案内に従って、ユーザ端末30を操作する。
【0031】
図4は、ユーザ端末30に表示される画面の一例を示す図である。例えば、ユーザがユーザ端末30を起動させると、図4の左上のように、ユーザ端末30は、ユーザ端末30におけるトップページに相当するユーザメニュー画面SC5を、表示部35に表示させる。ユーザメニュー画面SC5には、事業者決済アプリのアイコンI50と、OEM決済アプリのアイコンI51と、が表示される。ユーザがアイコンI51を選択すると、図4の右上のように、ユーザ端末30は、OEM決済アプリにおけるトップページに相当するOEMコード画面SC6を、表示部35に表示させる。なお、OEM決済アプリの起動直後には、OEMコード画面SC6以外の他の画面(例えば、OEM先のちらし又はクーポン等の画面)が表示されてもよい。ユーザが当該他の画面から決済メニューを選択した場合に、OEMコード画面SC6が表示部35に表示されてもよい。
【0032】
例えば、OEMコード画面SC6には、ユーザが決済手段を利用するための決済コードC60が表示される。決済コードC60は、所定の規格に基づいて生成された画像である。決済コードC60は、任意のコードであってよい。例えば、決済コードC60は、バーコード、二次元コード、又はこれらの組み合わせであってもよい。決済コードC60は、認証コードC20とは異なる情報に基づいて生成される。決済コードC60は、サーバ10等のコンピュータにアクセスするためのURLが含まれてもよい。
【0033】
例えば、決済コードC60は、OEM決済アプリでユーザを識別可能なユーザ識別情報に基づいて生成される。ユーザ識別情報は、決済コードC60の表示のたびに生成されてもよいし、表示のたびには変わらない固定された情報であってもよい。OEM先におけるPOS端末又はセルフレジ等の決済端末で決済コードC60が読み取られると、決済端末は、決済コードC60からユーザ識別情報を取得してサーバ10に送信する。サーバ10は、決済端末から受信したユーザ識別情報に基づいて、ユーザの決済手段の残高を利用した決済を実行する。決済コードC60を利用した決済の流れは、公知の流れであってよい。
【0034】
例えば、ユーザがボタンB61を選択すると、図4の左下のように、ユーザ端末30は、認証コードC20の読み取りを促すモーダルM62を、OEMコード画面SC6に表示させる。ユーザ端末30は、撮影部36を起動させる。撮影部36は、連続的に撮影を行って撮影画像を生成する。ユーザ端末30は、撮影部36が生成した撮影画像を、モーダルM62又は他の画面に表示させる。
【0035】
例えば、ユーザ端末30は、撮影画像に基づいて、認証コードC20を読み取ってコード情報を取得する。ユーザ端末30は、サーバ10に対し、OEM決済アプリのユーザ識別情報と、認証コードC20から取得されたコード情報と、を送信する。サーバ10は、ユーザ識別情報に基づいて、どのユーザが認証コードC20を読み取ったかを特定できる。サーバ10は、コード情報に基づいて、どの入金端末20の認証コードC20が読み取られたかを特定できる。
【0036】
例えば、サーバ10は、ユーザ端末30から受信したコード情報の正当性を確認するための認証を実行する。コード情報に基づく認証が成功すると、ユーザ端末30は、サーバ10から、認証が成功したことを示すデータを受信する。ユーザ端末30は、図4の右下のように、入金端末20のコード読取画面SC2に表示されたボタンB21の選択を促すメッセージを、モーダルM62に表示させる。
【0037】
図3に戻り、ユーザは、コード読取画面SC2のボタンB21を選択する。図3の中央のように、入金端末20は、サーバ10と通信し、投入部26に対する現金の投入を促す入金額投入画面SC3を、表示部25に表示させる。例えば、入金額投入画面SC3には、現金の投入金額、決済手段の入金可能額、及び決済手段の現在の残高が表示される。決済手段の入金可能額は、予め定められた入金上限額に基づいて決定される。第1実施形態では、1回あたりの入金上限額と、所定の期間における入金上限額と、が予め定められているものとする。
【0038】
所定の期間は、入金上限額の計算対象となる期間である。第1実施形態では、所定の期間が月である場合を例に挙げる。所定の期間は、任意の長さであってよい。所定の期間は、月に限られない。例えば、所定の期間は、日、週、年、又は他の期間であってもよい。所定の期間は、繰り返し訪れる。所定の期間における入金上限額は、所定の期間における入金総額の上限値である。入金総額は、所定の期間におけるトータルの入金実績である。入金総額は、所定の期間が経過するとリセットされる。入金上限額は、全てのユーザに共通であってもよいし、ユーザに応じて異なってもよい。入金上限額は、ユーザが指定可能であってもよいし、ユーザが指定できないように固定されていてもよい。
【0039】
例えば、サーバ10は、ユーザ端末30から、OEM決済アプリのユーザ識別情報を受信すると、所定の期間における入金上限額及び入金総額に基づいて、入金可能額を計算する。入金可能額は、ユーザが入金端末20から入金可能な額である。入金可能額は、予め定められた計算式に基づいて計算されるようにすればよい。入金可能額は、入金上限額から入金総額を引いた値がそのまま用いられてもよいし、1回あたりの入金上限額及び入金最低額の少なくとも一方が定められている場合には、当該少なくとも一方に基づいて計算されてもよい。
【0040】
例えば、所定の期間における入金上限額が、10万円だったとする。所定の期間における入金総額が、7万8千円だったとする。1回あたりの入金上限額が3万円だったとする。この場合、所定の期間における入金上限額から入金総額を引いた2万2千円は、1回あたりの入金上限額である3万円よりも低い。この場合、入金端末20は、入金上限額から入金総額を引いた2万2千円を、入金可能額として入金額投入画面SC3に表示させる。
【0041】
例えば、所定の期間における入金上限額が、10万円だったとする。所定の期間における入金総額が、2万だったとする。1回あたりの入金上限額が3万円だったとする。この場合、所定の期間における入金上限額から入金総額を引いた8万円は、1回あたりの入金上限額である3万円よりも高い。この場合、入金端末20は、1回あたりの入金上限額である3万円を、入金可能額として入金額投入画面SC3に表示させる。
【0042】
例えば、所定の期間における入金上限額が、10万円だったとする。所定の期間における入金総額が、9万9千5百円だったとする。1回あたりの入金最低額が千円だったとする。この場合、所定の期間における入金上限額から入金総額を引いた5百円は、1回あたりの入金最低額である千円よりも低い。この場合、入金端末20は、入金可能額として0円を入金額投入画面SC3に表示させる。
【0043】
例えば、ユーザは、投入部26に対し、入金可能額の範囲内で現金を投入する。ユーザが現金を投入してボタンB30を選択すると、入金端末20は、サーバ10に対し、入金要求を送信する。サーバ10は、入金要求が受け付けられた場合に、入金を実行する。入金が完了すると、入金端末20は、図3の下側のように、入金が完了したことを示す入金完了画面SC4を、表示部35に表示させる。ユーザがボタンB40を選択すると、入金メニュー画面SC1に戻る。ユーザがボタンB41を選択すると、入金端末20は、入金が完了したことを示すレシートを出力する。
【0044】
以上のように、第1実施形態の入金システム1は、所定の期間における入金上限額及び入金総額に応じた入金可能額を計算する。入金システム1は、入金端末20に、当該計算された入金可能額を表示させる。これにより、入金システム1は、入金端末20を操作するユーザの利便性を高めることができるようになっている。以降、第1実施形態の詳細を説明する。
【0045】
[1-3.第1実施形態の入金システムで実現される機能]
図5は、第1実施形態の入金システム1で実現される機能の一例を示す図である。
【0046】
[1-3-1.サーバで実現される機能]
例えば、サーバ10は、データ記憶部100、コード情報送信部101、ユーザ識別情報受信部102、認証実行部103、入金可能額計算部104、入金可能額比較部105、表示制御部106、入金要求受信部107、及び入金実行部108を含む。データ記憶部100は、記憶部12により実現される。コード情報送信部101、ユーザ識別情報受信部102、認証実行部103、入金可能額計算部104、入金可能額比較部105、表示制御部106、入金要求受信部107、及び入金実行部108の各々は、制御部11により実現される。
【0047】
第1実施形態では、ユーザが入金端末20を操作して入金を行う流れは、事業者決済アプリ及びOEM決済アプリの各々で同様である。このため、ユーザ識別情報受信部102、入金可能額計算部104、表示制御部106、入金要求受信部107、及び入金実行部108の各々の処理は、ユーザが事業者決済アプリ又はOEM決済アプリの何れを利用したとしても実行可能である。コード情報送信部101、認証実行部103、及び入金可能額比較部105の各々の処理も、ユーザが事業者決済アプリ又はOEM決済アプリの何れを利用したとしても実行可能である。なお、サーバ10は、コード情報送信部101、認証実行部103、及び入金可能額比較部105を含まなくてもよい。
【0048】
[データ記憶部]
データ記憶部100は、ユーザに対し、決済サービスを提供するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部100は、ユーザデータベースDBを記憶する。第1実施形態では、事業者決済の決済サービスと、OEM先の決済サービスと、の各々のデータが、同じユーザデータベースDBで管理される場合を例に挙げるが、これらのデータは、別々のデータベースで管理されてもよい。
【0049】
図6は、ユーザデータベースDBの一例を示す図である。ユーザデータベースDBは、複数のユーザの各々の決済手段に関する各種データが格納されたデータベースである。例えば、ユーザデータベースDBには、事業者決済アプリのユーザ識別情報(決済事業者の決済サービスにおけるユーザ識別情報)、OEM決済アプリのユーザ識別情報(OEM先の決済サービスにおけるユーザ識別情報)、決済手段の残高、所定の期間における入金上限額、所定の期間における入金総額、1回あたりの入金可能額である第2入金可能額、及び入金履歴データが格納される。
【0050】
第1実施形態では、事業者決済アプリのユーザ識別情報と、OEM決済アプリのユーザ識別情報と、が互いに異なる場合を例に挙げるが、これらは、同じであってもよい。即ち、事業者決済アプリ及びOEM決済アプリで共通のユーザ識別情報が利用されてもよい。事業者決済の決済サービスと、OEM先の決済サービスと、の各々のデータが別々のデータベースで管理される場合には、互いのデータベースにおける決済手段の残高の整合性が取られているものとする。
【0051】
事業者決済アプリのユーザ識別情報と、OEM決済アプリのユーザ識別情報と、の各々は、ユーザがログイン時に入力する情報であってもよいし、サーバ10が一時的に発行する情報であってもよい。例えば、事業者決済アプリのユーザ識別情報と、OEM決済アプリのユーザ識別情報と、の各々は、電話番号、メールアドレス、又はその他の情報であってもよい。事業者決済アプリのユーザ識別情報と、OEM決済アプリのユーザ識別情報と、の各々は、事業者決済アプリ及びOEM決済アプリの各々でコード化される情報であってもよいし、特にコード化されない情報であってもよい。
【0052】
決済手段の残高は、決済手段が利用された場合に減少する。決済手段の残高は、決済手段の入金が実行された場合に増加する。第1実施形態では、事業者決済アプリ及びOEM決済アプリの各々が共通の残高を利用するので、ユーザが事業者決済アプリ及びOEM決済アプリの各々で決済手段を利用した場合に、サーバ10は、共通の決済手段の残高を減少させる。ユーザが事業者決済アプリ及びOEM決済アプリの各々で入金操作を行った場合に、サーバ10は、共通の決済手段の残高を増加させる。
【0053】
所定の期間における入金上限額と、1回あたりの入金可能額である第2入金可能額と、の各々は、ユーザデータベースDBに格納されなくてもよい。所定の期間における入金上限額と、1回あたりの入金可能額である第2入金可能額と、の各々は、データ記憶部100におけるユーザデータベースDB以外の場所に記憶されてもよい。所定の期間における入金上限額と、1回あたりの入金可能額である第2入金可能額と、の各々は、ユーザごとに記憶されなくてもよい。
【0054】
入金履歴データは、決済手段の入金履歴に関するデータである。入金履歴は、入金実績ということもできる。例えば、入金履歴データは、入金日時、入金額、及び入金手段を示す。例えば、入金手段は、入金端末20に投入された現金、又は、事業者決済アプリに登録された原資となる決済手段である。後述の入金実行部108は、あるユーザの決済手段に対する入金を実行すると、当該ユーザのユーザ識別情報に関連付けられた入金履歴データが、当該入金の入金日時、入金額、及び入金手段を示すように、入金履歴データを更新する。入金実行部108は、所定の期間におけるユーザの入金総額も更新する。サーバ10は、所定の期間が経過した場合に、入金総額をリセットする。入総総額が0になることは、入金総額のリセットに相当する。
【0055】
なお、ユーザデータベースDBには、任意のデータが格納されてよい。ユーザデータベースDBに格納される情報は、図6の例に限られない。例えば、ユーザデータベースDBには、ユーザがログインするためのパスワードが格納されてもよい。また、データ記憶部100に記憶されるデータは、上記の例に限られない。データ記憶部100は、任意のデータを記憶可能である。例えば、データ記憶部100は、コード情報を記憶してもよい。コード情報は、送信先の入金端末20の端末識別情報と関連付けられてデータ記憶部100に記録されてもよい。データ記憶部100は、図4の各画面をユーザ端末30に表示させるために必要なデータ(例えば、HTMLデータ)を記憶してもよい。
【0056】
[コード情報送信部]
コード情報送信部101は、入金端末20に対し、コード情報を送信する。例えば、ユーザが図2のボタンB10,B11を選択すると、入金端末20は、サーバ10に対し、コード情報の生成を要求する。サーバ10は、入金端末20からの要求を受け付けると、他の入金端末20に対して送信されたコード情報と重複しないように、コード情報を生成する。コード情報は、任意の形式であってよい。例えば、コード情報は、文字、数字、その他の記号、又はこれらの組み合わせであってもよい。コード情報は、入金端末20を識別可能な端末識別情報を含んでもよい。コード情報は、有効期限が設定されてもよい。サーバ10は、コード情報と、送信先の入金端末20の端末識別情報と、を関連付けてデータ記憶部100に記録する。
【0057】
なお、コード情報の生成に必要なプログラムは、データ記憶部100に記憶されているものとする。例えば、当該プログラムは、乱数を生成するプログラムであってもよい。サーバ10は、当該プログラムに基づいて生成したコード情報を、データ記憶部100に記録する。コード情報送信部101は、入金端末20に対し、コード情報を送信する。サーバ10は、ユーザがボタンB10,B11を選択する前に、コード情報を生成してもよい。コード情報送信部101は、ユーザがボタンB10,B11を選択する前に、入金端末20に対し、コード情報を送信してもよい。
【0058】
[ユーザ識別情報受信部]
ユーザ識別情報受信部102は、入金が可能な決済手段に関する入金操作を受け付ける入金端末20であって、ユーザが訪れた場所に配置された入金端末20を操作するユーザを識別可能なユーザ識別情報を受信する。入金操作は、入金のために行われる操作である。入金端末20が受け付ける入金操作は、任意の操作であってよい。図2,3の例であれば、ボタンB10,B11,B21,B22,B30の選択は、入金操作に相当する。入金操作は、他の操作であってもよい。なお、第1実施形態の例では、入金操作は、入金端末20だけではなく、ユーザ端末30に対しても行われる。
【0059】
第1実施形態では、ユーザ識別情報受信部102は、ユーザ端末30から、ユーザ識別情報と、認証コードC20から抽出されたコード情報と、を受信する。サーバ10は、これらユーザ識別情報及びコード情報を関連付けてデータ記憶部100に記録する。例えば、ユーザが事業者決済アプリで認証コードC20を読み取った場合には、ユーザ識別情報受信部102は、ユーザ端末30から、事業者決済アプリのユーザ識別情報と、事業者決済アプリにより読み取られた認証コードC20から抽出されたコード情報と、を受信する。ユーザがOEM決済アプリで認証コードC20を読み取った場合には、ユーザ識別情報受信部102は、ユーザ端末30から、OEM決済アプリのユーザ識別情報と、OEM決済アプリにより読み取られた認証コードC20から抽出されたコード情報と、を受信する。
【0060】
なお、ユーザ識別情報受信部102は、入金端末20から、ユーザ識別情報を受信してもよい。例えば、ユーザは、入金端末20に、ユーザ端末30に表示された決済コードC60を読み取らせるようにしてもよい。この場合、入金端末20は、決済コードC60から抽出されたユーザ識別情報を、サーバ10に対して送信する。ユーザ識別情報受信部102は、入金端末20から、決済コードC60から抽出されたユーザ識別情報を受信する。入金端末20は、事業者決済アプリに表示されたコードを読み取って、当該コードから抽出されたユーザ識別情報をサーバ10に対して送信してもよい。これらの場合には、入金端末20は、認証コードC20を表示させなくてもよい。このため、サーバ10は、コード情報送信部101を含まなくてもよい。
【0061】
例えば、ユーザが、入金端末20に対し、直接的にユーザ識別情報を入力(例えば、手入力又は音声入力)してもよい。入金端末20は、サーバ10に対し、ユーザが入力したユーザ識別情報を送信する。ユーザ識別情報受信部102は、入金端末20から、ユーザが入力したユーザ識別情報を受信してもよい。他にも例えば、入金端末20は、無線通信によって、ユーザ端末30からユーザ識別情報を受信してもよい。入金端末20は、サーバ10に対し、ユーザ端末30から受信したユーザ識別情報を送信する。ユーザ識別情報受信部102は、入金端末20から、ユーザ端末30から受信したユーザ識別情報を受信してもよい。
【0062】
[認証実行部]
認証実行部103は、コード情報送信部101が送信したコード情報に基づいて、認証を実行する。認証は、コード情報の正当性を確認する処理である。第1実施形態では、入金端末20には、コード情報送信部101により送信されたコード情報に基づいて、認証コードC20が表示される。ユーザ端末30により、認証コードC20が読み取られる。サーバ10は、ユーザ端末30からコード情報を受信するので、認証実行部103は、ユーザ端末30から受信したコード情報に基づいて、認証を実行する。
【0063】
例えば、認証実行部103は、コード情報送信部101により送信されたコード情報と、ユーザ端末30から受信されたコード情報と、に基づいて、認証を実行する。認証実行部103は、これらのコード情報が一致する場合、認証が成功したと判定する。認証実行部103は、これらのコード情報が一致しない場合、認証が失敗したと判定する。認証の成否は、コード情報の一致以外の他の条件が存在してもよい。例えば、コード情報に有効期限が設定される場合には、有効期限内のコード情報であることが、他の条件として存在してもよい。他にも例えば、後述の変形例1-2,1-3のような他の条件が存在してもよい。
【0064】
[入金可能額計算部]
入金可能額計算部104は、ユーザ識別情報受信部102が受信したユーザ識別情報に基づいて、所定の期間におけるユーザの入金上限額及び入金総額に応じた入金可能額を計算する。例えば、入金可能額計算部104は、ユーザデータベースDBを参照し、ユーザ識別情報に関連付けられた入金上限額及び入金総額を取得する。全てのユーザで入金上限額が同じ場合には、入金上限額は、ユーザデータベースDBに格納されていなくてもよい。この場合、入金可能額計算部104は、データ記憶部100におけるユーザデータベースDB以外の場所に記憶された入金上限額を参照すればよい。入金可能額計算部104は、入金上限額から入金総額を引いた数値を、入金可能額として計算してもよい。
【0065】
例えば、入金端末20からの入金に入金単位が定められている場合には、入金可能額計算部104は、入金上限額から入金総額を引いた数値を入金単位で割った商を、入金可能額として計算してもよい。商は、整数とする。即ち、小数点以下の商は、切り捨てられる。入金単位は、入金額として指定可能な金額である。例えば、入金端末20が紙幣のみを受け付ける場合には、入金単位は、千円である。入金単位が定められている場合には、入金単位の自然数倍の入金が可能である。例えば、入金単位が千円だったとする。入金上限額が10万円だったとする。入金総額が9万5百円だったとする。この場合、入金上限額から入金総額を引いた値は、9千5百円である。入金単位は千円なので、入金可能額は、9千円になる。
【0066】
[入金可能額比較部]
入金可能額比較部105は、入金可能額計算部104により計算された入金可能額である第1入金可能額と、入金端末20から可能な1回あたりの入金可能額である第2入金可能額と、を比較する。例えば、入金可能額比較部105は、ユーザデータベースDBを参照し、第2入金可能額を取得する。全てのユーザで第2入金可能額が同じ場合には、第2入金可能額は、ユーザデータベースDBに格納されていなくてもよい。この場合、入金可能額比較部105は、データ記憶部100におけるユーザデータベースDB以外の場所に記憶された第2入金可能額を参照すればよい。
【0067】
例えば、入金可能額比較部105は、第1入金可能額及び第2入金可能額のうちの何れが低いかを特定する。即ち、入金可能額比較部105は、第1入金可能額及び第2入金可能額のうちの低い方を特定する。なお、入金可能額比較部105は、第1入金可能額及び第2入金可能額のうちの高い方を特定してもよい。また、第2入金可能額が特に設定されていない場合には、サーバ10は、入金可能額比較部105を含まない。即ち、入金端末20からの入金額に上限が定められていなくてもよい。
【0068】
[表示制御部]
表示制御部106は、入金端末20に、入金可能額計算部104により計算された入金可能額を表示させる。入金可能額の表示とは、入金可能額を識別可能な情報の表示である。表示制御部106は、入金端末20に、入金可能額を示す数値そのものを表示させてもよいし、入金可能額を識別可能なアイコン等の画像を表示させてもよい。入金可能額は、ユーザが視覚的に識別可能な任意の態様で表示されてよい。
【0069】
例えば、表示制御部106は、入金端末20に対し、入金可能額計算部104により計算された入金可能額を示すデータを送信することによって、入金端末20に入金可能額を表示させる。図3の例では、当該データは、入金額投入画面SC3の表示に必要なデータである。当該データは、決済手段の現在の残高等の他の情報を示してもよい。当該データは、入金端末20に何らかの情報を表示させるために利用される情報であればよく、任意の形式であってよい。
【0070】
図7は、入金総額が入金上限額に達した場合の入金額投入画面SC3の一例を示す図である。入金総額が入金上限額に達するとは、入金総額が入金上限額と同じになることである。例えば、表示制御部106は、入金総額が入金上限額に達した場合には、入金端末20に、入金総額が入金上限額に達したことと、入金が再び可能になる入金可能時期と、を表示させる。図7の例では、表示制御部106は、入金端末20に、入金総額が入金上限額に達したことを示すメッセージを表示させる。表示制御部106は、入金端末20に、入金可能額が0円であることを表示させることによって、入金総額が入金上限額に達したことを表示させてもよい。
【0071】
入金可能時期は、現時点が属する所定の期間の次の所定の期間である。例えば、表示制御部106は、現時点が属する所定の期間の次の所定の期間の初日を、入金可能時期として表示させてもよい。表示制御部106は、入金可能時期に含まれる他の日を表示させてもよい。第1実施形態のように、所定の期間が月だったとすると、入金可能期間は、翌月である。例えば、表示制御部106は、当該翌月の初日を、入金可能期間として表示させてもよい。所定の期間が日だったとすると、入金可能期間は、翌日である。所定の期間が週だったとすると、入金可能期間は、翌週である。表示制御部106は、入金端末20に対し、入金総額が入金上限額に達したことと、入金可能時期と、を示すデータを送信することによって、入金端末20に、これらを表示させる。
【0072】
図8は、入金金額が入金上限額に達する間際の場合の入金額投入画面SC3の一例を示す図である。入金金額が入金上限額に達する間際とは、入金総額が入金上限額未満であり、かつ、入金上限額から入金総額を引いた値が閾値未満の状態である。閾値は、予め定められた値であればよい。例えば、閾値は、入金単位と同じであってもよい。例えば、入金金額が入金上限額に達していないが、入金できない状態が、入金金額が入金上限額に達する間際に相当してもよい。入金金額が入金上限額に達しておらず、入金自体は可能であるが、閾値未満の金額しか入金できない状態が、入金金額が入金上限額に達する間際に相当してもよい。
【0073】
例えば、表示制御部106は、入金総額が入金上限額未満であり、かつ、入金端末20における最低入金額の入金が実行不可である場合には、入金端末20に、入金総額が入金上限額に達することと、入金が再び可能になる入金可能時期と、を表示させる。表示制御部106は、入金端末20に対し、入金総額が入金上限額に達することと、入金が再び可能になる入金可能時期と、を示すデータを送信することによって、入金端末20に、これらを表示させる。例えば、ユーザが事業者決済アプリから行う入金が1円単位で可能だったとすると、図8の状態では、ユーザは、入金端末20からの入金を行うことはできないが、事業者決済アプリからの入金を行うことはできる。
【0074】
なお、図8における入金総額が入金上限額に達することと、図7における入金総額が入金上限額に達したことと、の各々の意味は、互いに異なる。入金総額が入金上限額に達することは、現時点では、入金総額が入金上限額に達していないが、将来的に、入金総額が入金上限額に達する可能性があることである。図8の例では、表示制御部106は、入金端末20に、入金総額が入金上限額に達することを示すメッセージを表示させる。表示制御部106は、入金端末20に、入金可能額が0円であることを表示させることによって、入金総額が入金上限額に達したことを表示させてもよい。
【0075】
図9は、第1入金可能額及び第2入金可能額の互いの関係に応じた表示の一例を示す図である。例えば、表示制御部106は、入金可能額比較部105の比較結果に基づいて、入金端末20に、第1入金可能額及び第2入金可能額のうちの低い方を表示させる。図9の上側の例では、表示制御部106は、第2入金可能額(例えば、3万円)よりも第1入金可能額(例えば、2万2千円)の方が低いので、入金端末20に、第2入金可能額を表示させずに、第1入金可能額を表示させる。
【0076】
図9の下側の例では、表示制御部106は、第1入金可能額(例えば、4万5千円)よりも第2入金可能額(例えば、3万円)の方が低いので、入金端末20に、第1入金可能額を表示させずに、第2入金可能額を表示させる。表示制御部106は、第1入金可能額及び第2入金可能額が互いに同じ額である場合には、入金端末20に、第1入金可能額でもあり、第2入金可能額でもある当該額を表示させる。
【0077】
なお、表示制御部106は、第1入金可能額及び第2入金可能額の互いの高低に関係なく、入金端末20に、第1入金可能額及び第2入金可能額の両方を表示させてもよい。この場合、サーバ10は、入金可能額比較部105を含まなくてもよい。
【0078】
例えば、表示制御部106は、認証実行部103による認証が成功した場合に、入金端末20に、入金可能額を表示させる。表示制御部106は、認証実行部103による認証が失敗した場合には、入金端末20に、入金可能額を表示させない。なお、表示制御部106は、認証実行部103による認証の成否に関係なく、入金端末20に、入金可能額を表示させてもよい。
【0079】
[入金要求受信部]
入金要求受信部107は、入金可能額が表示された後に、入金端末20から、入金要求を受信する。入金要求は、入金の実行を要求するための所定のデータである。入金要求は、API等によって規定された形式であってよい。入金要求は、任意の情報を含むことができる。例えば、入金要求は、入金額、入金端末20の端末識別情報、コード情報、又はその他の情報を含んでもよい。入金額等の情報は、入金要求に含まれるのではなく、入金要求に付帯される情報であってもよい。
【0080】
なお、第1実施形態では、入金端末20からの入金が現金で実行される場合を例に挙げるが、入金端末20からの入金は、現金以外によって行われてもよい。例えば、入金端末20からの入金は、クレジットカード又はポイントカード等の入金手段が利用されてもよい。この場合、入金端末20は、クレジットカード又はポイントカード等の入金手段を読み取る装置を含む。ユーザは、クレジットカード又はポイントカード等の入金手段を、入金端末20に読み取らせる。入金要求は、クレジットカード又はポイントカード等の入金手段に関する情報(例えば、クレジットカード番号又はポイントカード番号)を含んでもよい。当該情報は、入金要求に含まれるのではなく、入金要求に付帯される情報であってもよい。
【0081】
[入金実行部]
入金実行部108は、入金要求受信部107により入金要求が受信された場合に、入金を実行する。入金実行部108は、ユーザデータベースDBに格納された決済手段の残高を、入金要求に含まれる入金額だけ増加させることによって、入金を実行する。サーバ10は、ユーザ識別情報及びコード情報を関連付けてデータ記憶部100に記録することによって、どの入金端末20から入金要求を受信すると、どのユーザの決済手段の入金を実行すればよいかを特定できるものとする。
【0082】
なお、入金の処理は、公知の処理を利用可能である。クレジットカード又はポイントカード等の入金手段が利用される場合には、入金実行部108は、クレジットカード又はポイントカード等の入金手段に基づいて、入金のための決済処理を実行する。入金実行部108は、事業者決済アプリからユーザが入金を指示した場合の入金も実行してよい。この入金も、公知の処理を利用可能である。
【0083】
[1-3-2.入金端末で実現される機能]
例えば、入金端末20は、データ記憶部200、送信部201、受信部202、及び表示制御部203を含む。データ記憶部200は、記憶部22を主として実現される。送信部201、受信部202、及び表示制御部203の各々は、制御部21を主として実現される。
【0084】
[データ記憶部]
データ記憶部200は、入金に必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部200は、サーバ10から受信したコード情報と、入金端末20の端末識別情報と、を記憶する。データ記憶部200は、図2及び図3の各画面の表示に必要なデータを記憶する。データ記憶部200は、投入部26から投入された現金の金額を示すデータを記憶する。第1実施形態では、当該金額が入金額に相当する場合を例に挙げるが、入金額は、ユーザが入金端末20の操作部24から入力してもよい。
【0085】
[送信部]
送信部201は、サーバ10に対し、入金要求を送信する。例えば、送信部201は、投入部26から投入された現金の金額を入金額として特定する。送信部201は、サーバ10に対し、入金額及び端末識別情報を含む入金要求を送信する。送信部201は、サーバ10に対し、入金要求以外の他のデータを送信してもよい。
【0086】
[受信部]
受信部202は、サーバ10から、コード情報を受信する。受信部202は、サーバ10から、コード情報以外の他のデータを受信してもよい。例えば、受信部202は、サーバ10から、入金が完了したことを示すデータを受信してもよい。
【0087】
[表示制御部]
表示制御部203は、入金操作を受け付ける画面を、表示部25に表示させる。例えば、表示制御部203は、図2及び図3の各画面を、表示部25に表示させる。
【0088】
[1-3-3.ユーザ端末で実現される機能]
例えば、ユーザ端末30は、データ記憶部300、操作受付部301、及び表示制御部302を含む。データ記憶部300は、記憶部32を主として実現される。操作受付部301及び表示制御部302は、制御部31を主として実現される。
【0089】
[データ記憶部]
データ記憶部300は、入金に必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部300は、事業者決済アプリ及びOEM決済アプリを記憶する。入金は、事業者決済アプリ及びOEM決済アプリの各々から可能である。データ記憶部300は、事業者決済アプリのユーザ識別情報と、OEM決済アプリのユーザ識別情報と、を記憶してもよい。
【0090】
[操作受付部]
操作受付部301は、ユーザの各種操作を受け付ける。例えば、ユーザが事業者決済アプリ又はOEM決済アプリで何らかの操作を行った場合には、操作受付部301は、サーバ10に対し、当該操作を示すデータを送信する。
【0091】
[表示制御部]
表示制御部302は、各種画面を表示部35に表示させる。例えば、表示制御部302は、ユーザメニュー画面SC5、OEMコード画面SC6、及び事業者決済アプリの画面の各々を表示部35に表示させる。
【0092】
[1-4.第1実施形態の入金システムで実行される処理]
図10は、第1実施形態の入金システム1で実行される処理の一例を示す図である。制御部11,21,31が、それぞれ記憶部12,22,32に記憶されたプログラムを実行することによって、図10の処理が実行される。
【0093】
図10のように、入金端末20は、入金メニュー画面SC1を表示部25に表示させる(S1)。ここでは、ユーザがボタンB11を選択した場合の処理を説明する。ユーザがボタンB11を選択すると、入金端末20は、サーバ10に対し、コード情報の生成を要求する(S2)。サーバ10は、コード情報の生成の要求を受信すると(S3)、コード情報を生成して入金端末20に送信する(S4)。入金端末20は、サーバ10から、コード情報を受信する(S5)。入金端末20は、コード情報に基づいて認証コードC20を生成し、認証コードC20を含むコード読取画面SC2を表示部25に表示させる(S6)。
【0094】
ユーザ端末30は、ユーザがユーザ端末30の起動のための操作を行うと、ユーザメニュー画面SC5を、表示部35に表示させる(S7)。ユーザがアイコンI51を選択すると、ユーザ端末30は、OEM決済アプリを起動させて、サーバ10と通信しつつ、決済コードC60を含むOEMコード画面SC6を、表示部35に表示させる(S8)。S8では、ユーザ端末30は、サーバ10と通信して、新たなユーザ識別情報を取得してもよい。ユーザがボタンB61を選択すると、ユーザ端末30は、入金端末20の案内に従って認証コードC20を読み取ることを促すモーダルM62を、表示部35に表示させる(S9)。
【0095】
ユーザ端末30は、撮影部36を起動させて、認証コードC20からコード情報を取得する(S10)。ユーザ端末30は、サーバ10に対し、記憶部32に記憶されたユーザ識別情報と、S10で取得されたコード情報と、を送信する(S11)。サーバ10は、ユーザ端末30から、ユーザ識別情報及びコード情報を受信する(S12)。サーバ10は、S4で生成したコード情報と、S12で受信したコード情報と、に基づいて、認証を実行する(S13)。S13において、認証が失敗した場合(S13:失敗)、本処理は、終了する。この場合、入金端末20及びユーザ端末30の少なくとも一方にエラーメッセージが表示されてよい。
【0096】
S13において、認証が成功した場合(S13:成功)、サーバ10は、ユーザ端末30との間で、ボタンB21が示す「次へ」の選択を促すように、モーダルM62の表示を制御する処理を実行する(S14)。S14では、サーバ10は、ユーザ端末30に対し、認証が成功したことを示すデータを送信する。ユーザ端末30は、当該データを受信すると、ボタンB21の選択を促すことを示すモーダルM62に表示させる。
【0097】
ユーザがボタンB21を選択すると、入金端末20は、サーバ10に対し、入金額投入画面SC3の表示要求を送信する(S15)。サーバ10は、入金端末20から当該表示要求を受信すると(S16)、ユーザデータベースDBに基づいて、入金可能額を計算する(S17)。サーバ10は、入金端末20との間で、入金可能額を含む入金額投入画面SC3を表示させるための処理を実行する(S18)。
【0098】
入金端末20は、ユーザによる現金の投入を受け付ける(S19)。ユーザがボタンB30を選択すると、入金端末20は、サーバ10に対し、入金要求を送信する(S20)。サーバ10は、入金端末20から入金要求を受信すると(S21)、入金を実行する(S22)。サーバ10は、入金端末20との間で、入金完了画面SC4を表示させるための処理を実行し(S23)、本処理は終了する。ユーザがボタンB10を選択した場合も、OEM決済アプリで認証コードC20が読み取られるか、事業者決済アプリで認証コードC20が読み取られるか、については異なるが、S2~S23と同様の処理が実行される。
【0099】
[1-5.第1実施形態のまとめ]
第1実施形態の入金システム1は、入金端末20を操作するユーザを識別可能なユーザ識別情報を受信する。入金システム1は、ユーザ識別情報に基づいて、所定の期間におけるユーザの入金上限額及び入金総額に応じた入金可能額を計算する。入金システム1は、入金端末20に、入金可能額を表示させる。入金システム1は、入金可能額が表示された後に、入金端末20から、入金要求を受信する。入金システム1は、入金要求が受信された場合に、入金を実行する。これにより、入金システム1は、入金端末20を操作するユーザの利便性を高めることができる。例えば、ユーザが、入金可能額を超えた入金を試みて、入金がエラーになるといったことを防止できる。ユーザが、入金可能額を超えた現金を、入金端末20に投入するといったことを防止できる。エラーになる不要な入金要求がサーバ10に送信されることを防止できるので、サーバ10が不要な処理を実行しなくなり、サーバ10の処理負荷を軽減できる。
【0100】
また、入金システム1は、入金総額が入金上限額に達した場合には、入金端末20に、入金総額が入金上限額に達したことと、入金が再び可能になる入金可能時期と、を表示させる。これにより、入金システム1は、現状は入金できないことと、次にいつ入金できるのかと、をユーザに把握させることができるので、ユーザの利便性を、より高めることができる。
【0101】
また、入金システム1は、入金総額が入金上限額未満であり、かつ、入金端末における最低入金額の入金が実行不可である場合には、入金端末20に、入金総額が入金上限額に達することと、入金が再び可能になる入金可能時期と、を表示させる。これにより、入金システム1は、入金総額が入金上限額に達していないものの現状は入金できないことと、次にいつ入金できるのかと、をユーザに把握させることができるので、ユーザの利便性を、より高めることができる。
【0102】
また、入金システム1は、入金可能額計算部104により計算された入金可能額である第1入金可能額と、入金端末から可能な1回あたりの第2入金可能額と、の比較結果に基づいて、入金端末20に、第1入金可能額及び第2入金可能額のうちの低い方を表示させる。これにより、入金システム1は、正確な入金可能額をユーザに提示できるので、ユーザの利便性を、より高めることができる。
【0103】
また、入金システム1は、入金端末20に表示された認証コードC20を読み取ったユーザ端末30から、ユーザ識別情報及びコード情報と、を受信する。入金システム1は、コード情報に基づいて、認証を実行する。入金システム1は、認証が成功した場合に、入金端末20に、入金可能額を表示させる。これにより、入金システム1は、認証コードC20を読み取ったユーザ端末30を操作するユーザ以外の第三者の決済手段に、誤って又は不正に入金されることを防止できる。
【0104】
また、入金システム1は、入金端末20に対し、コード情報を送信する。入金端末20には、当該送信されたコード情報に基づいて、認証コードC20が表示される。入金システム1は、当該送信されたコード情報と、ユーザ端末30から受信されたコード情報と、に基づいて、認証を実行する。入金端末20がコード情報を生成すると、他の入金端末20が生成したコード情報と重複して誤認証が発生する可能性があるが、入金システム1が、入金端末20に対し、コード情報を送信することによって、誤認証の発生を防止できる。
【0105】
また、ユーザ端末30には、事業者決済アプリ及びOEM決済アプリの各々がインストールされる。入金端末20は、OEM先の場所に配置される。入金は、事業者決済アプリ及びOEM決済アプリの各々から可能である。ユーザ識別情報受信部102、入金可能額計算部104、表示制御部106、入金要求受信部107、及び入金実行部108の各々の処理は、ユーザが事業者決済アプリ又はOEM決済アプリの何れを利用したとしても実行可能である。これにより、入金システム1は、入金端末20から行われる入金時に、事業者決済アプリ及びOEM決済アプリのうちの好きな方をユーザに利用させることができるので、ユーザの利便性を、より高めることができる。
【0106】
[2.第2実施形態]
次に、本開示に係る別実施形態の一例である第2実施形態を説明する。第2実施形態では、第1実施形態と同様の流れで入金が実行される場合を例に挙げる。ただし、第2実施形態では、第1実施形態とは異なる流れで入金が実行されてもよい。この点は、後述する。第2実施形態では、第1実施形態と同様の点については、説明を省略する。なお、第2実施形態の入金は、第1実施形態のようなチャージだけではなく、ユーザ間の送金も想定されてよい。即ち、チャージだけではなく、ユーザ間の送金が行われた場合にも、後述の図11のような表示が行われてもよい。
【0107】
図11は、第2実施形態のOEMコード画面SC6の一例を示す図である。例えば、第1実施形態と同様の流れで入金が実行されると、ユーザ端末30は、OEMコード画面SC6に、入金が完了されたことを示す入金実行情報I63を表示させる。図11の例では、入金実行情報I63は、入金が実行されたことを示すメッセージである。入金実行情報I63は、任意の情報であってよい。例えば、入金実行情報I63は、入金が実行されたことを示すアイコン、ウィンドウ、モーダル、プッシュ通知、又はその他の画像であってもよい。
【0108】
なお、入金実行情報I63は、入金が実行されたことを示すメッセージ以外の他の情報を含んでもよい。例えば、入金実行情報I63は、入金額、入金によってユーザに付与された特典、入金日時、入金場所、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。入金実行情報I63は、入金が実行されたことを示すメッセージを含まなくてもよい。入金実行情報I63は、決済コードC60と同じOEMコード画面SC6に表示されるようにすればよい。例えば、OEMコード画面SC6に決済コードC60が表示された状態で、ユーザがOEMコード画面SC6をスクロールすると、入金実行情報I63が表示されてもよい。
【0109】
以上のように、第2実施形態の入金システム1は、決済コードC60が表示されるOEMコード画面SC6と同じ画面に、入金実行情報I63を表示させる。第2実施形態では、OEMコード画面SC6は、OEM決済アプリが起動した直後に表示される画面(いわゆるファーストビューの画面)なので、ユーザが気付きやすい画面である。アプリ内の通知機能(例えば、ベル型のアイコンから表示される通知)では、入金が実行された事実にユーザが気付きにくいことがあるが、入金システム1は、このようなOEMコード画面SC6に入金実行情報I63を表示させることによって、ユーザが入金の実行に気付きやすくなる。これにより、入金システム1は、OEM決済アプリを利用するユーザの利便性を高めるようになっている。以降、第2実施形態の詳細を説明する。
【0110】
[2-1.第2実施形態の入金システムで実現される機能]
以降、第1実施形態と同様の図5の機能が実現される場合を例に挙げる。ただし、個々の機能の一部は、第1実施形態とは異なる。なお、第2実施形態の入金システム1は、第1実施形態で説明した機能の全部又は一部を含まなくてもよい。例えば、第2実施形態の入金システム1は、表示制御部106及び入金実行部108だけを含み、他の機能を含まなくてもよい。
【0111】
[2-1-1.サーバで実現される機能]
例えば、データ記憶部100、コード情報送信部101、入金可能額比較部105、認証実行部103、及び入金可能額計算部104は、第1実施形態と同様であってよい。
【0112】
第2実施形態では、第1実施形態と同様、ユーザが入金端末20を操作して入金を行う流れは、事業者決済アプリ及びOEM決済アプリの各々で同様である。このため、表示制御部106及び入金実行部108の各々の処理は、ユーザが事業者決済アプリ又はOEM決済アプリの何れを利用したとしても実行可能である。他の機能の処理も、ユーザが事業者決済アプリ又はOEM決済アプリの何れを利用したとしても実行可能である。例えば、第2実施形態では、OEM決済アプリに入金手段が登録されてもよい。この場合、ユーザ端末30に対する操作だけで、OEM決済アプリからの入金が完結してもよい。
【0113】
なお、サーバ10は、コード情報送信部101、ユーザ識別情報受信部102、認証実行部103、入金可能額計算部104、入金可能額比較部105、及び入金要求受信部107を含まなくてもよい。例えば、第2実施形態では、オートチャージが入金に相当してもよい。この場合、サーバ10は、入金端末20又はユーザ端末30から入金要求を受信するわけではないので、入金要求受信部107を含まなくてもよい。ユーザ間の送金が入金に相当してもよい。この場合、入金端末20からの入金ではなく、送金を受け取るユーザ以外の他のユーザのユーザ端末30からの入金が実行される。
【0114】
[表示制御部]
表示制御部106は、ユーザのユーザ端末30にインストールされたOEM決済アプリに、入金が可能な決済手段に基づく決済のための決済コードC60を表示させる。表示制御部106は、事業者決済アプリに、決済のためのコードを表示させてもよい。即ち、表示制御部106は、決済アプリに、決済のためのコードを表示させればよい。以降、表示制御部106がOEMコード画面SC6を表示させる処理を例に挙げるが、表示制御部106は、他の決済アプリの画面を表示させてもよい。
【0115】
例えば、表示制御部106は、ユーザ端末30に対し、決済コードC60を表示させるためのデータを送信することによって、OEM決済アプリに決済コードC60を表示させる。表示制御部106は、ユーザ端末30に対し、決済コードC60を含むOEMコード画面SC6のデータを送信することによって、OEM決済アプリにOEMコード画面SC6を表示させる。表示制御部106は、入金が実行された場合に、決済コードC60が表示されるOEMコード画面SC6に、入金の実行に関する入金実行情報I63を表示させる。OEMコード画面SC6のデータに、入金実行情報I63が含まれる。
【0116】
OEMコード画面SC6は、決済アプリのコード画面の一例である。このため、OEMコード画面SC6について説明している箇所は、コード画面と読み替えることができる。コード画面は、決済のための情報に基づいて生成されたコードを含む画面である。コード画面は、任意の決済アプリの画面であってよい。コード画面は、OEMコード画面SC6に限られない。例えば、コード画面は、事業者決済アプリで決済のためのコードが表示される画面であってもよい。コード画面は、事業者決済アプリ及びOEM決済アプリ以外の他の決済アプリの画面であってもよい。
【0117】
例えば、表示制御部106は、ユーザデータベースDBに格納された入金履歴データに基づいて、ユーザに対する新たな入金が実行されたか否かを判定する。第2実施形態では、入金履歴データには、チャージだけではなく、ユーザ間の送金等の他の入金の履歴も示される。即ち、サーバ10は、ユーザ間の送金等の他の入金が実行された場合にも、入金履歴データを更新する。個々の入金には、入金実行情報I63がOEM決済アプリで表示されたか否かを示す表示有無情報が関連付けられている。
【0118】
例えば、表示制御部106は、ユーザ端末30から、OEMコード画面SC6の表示要求を受信した場合に、当該表示有無情報に基づいて、未表示の入金が存在するか否かを判定する。表示制御部106は、未表示の入金が存在すると判定されない場合には、入金実行情報I63をOEMコード画面SC6に表示させない。表示制御部106は、未表示の入金が存在すると判定された場合に、入金実行情報I63をOEMコード画面SC6に表示させない。表示制御部106は、未表示の入金が複数存在する場合には、その全ての入金の入金実行情報I63をOEMコード画面SC6に表示させてもよいし、その一部の入金だけの入金実行情報I63をOEMコード画面SC6に表示させてもよい。
【0119】
なお、表示制御部106は、事業者決済アプリから行われた入金を示す入金実行情報I63を、OEMコード画面SC6に表示させてもよい。逆に、表示制御部106は、OEM決済アプリから行われた入金を示す入金実行情報I63を、事業者決済アプリにおけるコードを含むコード画面に表示させてもよい。
【0120】
[ユーザ識別情報受信部]
ユーザ識別情報受信部102は、入金に関する入金操作を受け付ける入金端末20であって、ユーザが訪れた場所に配置された入金端末20を操作するユーザを識別可能なユーザ識別情報を、OEM決済アプリから受信する。ユーザ識別情報は、事業者決済アプリから、ユーザ識別情報を受信してもよい。ユーザ識別情報受信部102の処理は、第1実施形態と同様であってもよい。ユーザ間の送金が行われる場合には、ユーザ識別情報受信部102は、送金元のユーザのユーザ端末30から、ユーザ識別情報を受信してもよい。この場合、ユーザ識別情報受信部102は、当該ユーザ端末30から、送金元のユーザのユーザ識別情報と、送金先のユーザのユーザ識別情報と、を受信してもよい。
【0121】
[入金要求受信部]
入金要求受信部107は、入金端末20から、入金要求を受信する。第2実施形態では、入金可能額が表示されなくてもよいので、入金要求受信部107は、入金可能額が表示された後ではなくても、入金端末20から、入金要求を受信可能である。第2実施形態では、入金要求受信部107は、ユーザ端末30又は他のコンピュータから、入金要求を受信してもよい。例えば、ユーザ間の送金が行われる場合には、入金要求受信部107は、送金元のユーザのユーザ端末30から、入金要求を受信してもよい。オートチャージの場合には、特に入金要求無しに、入金が実行されてもよい。
【0122】
[入金実行部]
入金実行部108は、入金を実行する。第2実施形態では、入金は、決済手段のチャージではなく、決済手段の送金であってもよい。例えば、入金実行部108は、あるユーザの決済手段から、他のユーザの決済手段への送金を、入金として実行する。送金の処理は、公知の処理であってよい。入金実行部108は、送金元となるユーザの決済手段の残高を減らし、かつ、送金先となるユーザの決済手段の残高を増やすことによって、送金を実行する。オートチャージが実行される場合、オートチャージの処理は、公知の処理であってよい。オートチャージに必要な情報は、ユーザデータベースDBに格納されているものとする。
【0123】
例えば、入金実行部108は、入金要求受信部107により入金要求が受信された場合に、ユーザ識別情報に関連付けられた決済手段の入金を実行する。ユーザ識別情報に関連付けられた決済手段は、ユーザ識別情報が示すユーザの決済手段である。例えば、ユーザデータベースDBにおいて、ユーザ識別情報と同じレコードに残高が格納されている決済手段は、ユーザ識別情報に関連付けられた決済手段に相当する。例えば、入金実行部108は、認証が成功した場合に、入金を実行してもよい。認証等の処理は、第1実施形態と同様であってよい。
【0124】
[2-1-2.入金端末で実現される機能]
入金端末20で実現される機能は、第1実施形態と同様であってよい。第2実施形態におけるユーザ間の送金は、入金端末20から指示されてもよい。
【0125】
[2-1-3.ユーザ端末で実現される機能]
ユーザ端末30で実現される機能は、第1実施形態と同様であってよい。ただし、第2実施形態のユーザ端末30は、ユーザ間の送金のための機能を有してもよい。
【0126】
[2-2.第2実施形態の入金システムで実行される処理]
図12は、第2実施形態の入金システム1で実行される処理の一例を示す図である。制御部11,21,31が、それぞれ記憶部12,22,32に記憶されたプログラムを実行することによって、図12の処理が実行される。第2実施形態では、第1実施形態と同様のS1~S23の処理が実行される場合を例に挙げる。図12では、その後の処理が示されている。
【0127】
例えば、S1~S23と同様の処理が実行された後に、OEM決済アプリがユーザ端末30で起動したままであるものとする。サーバ10は、ユーザ端末30に対し、入金実行情報I63を示す入金実行データを送信する(S24)。ユーザ端末30は、サーバ10から入金実行データを受信すると(S25)、OEMコード画面SC6に、入金実行情報I63を表示させ(S26)、本処理は終了する。入金が実行された時点で、OEM決済アプリが閉じられた場合には、ユーザ端末30でOEM決済アプリが起動した場合に、S24~S26と同様の処理が実行されるようにすればよい。
【0128】
[2-3.第2実施形態のまとめ]
第2実施形態の入金システム1は、入金が実行された場合に、決済コードC60が表示されるOEMコード画面SC6に、入金の実行に関する入金実行情報I63を表示させる。これにより、入金システム1は、ユーザが入金の実行に気付きやすくなるので、OEM決済アプリを利用するユーザの利便性を高めることができる。例えば、OEMコード画面SC6が、OEM決済アプリが起動して最初に表示される画面(いわゆるファーストビューの画面)だった場合には、ユーザが特に注目しやすい画面に入金実行情報I63が表示されるので、ユーザが入金の実行に気付きやすくなる。例えば、入金端末20からの入金のように、入金対象の決済手段を保有するユーザが主体となって行う入金であれば、ユーザは、入金の事実を覚えている可能性があるが、他のユーザからの送金と、オートチャージと、のような入金は、ユーザが気付きにくい可能性がある。入金システム1は、このような入金だったとしても、ユーザが注目しやすいOEMコード画面SC6に入金実行情報I63を表示させることによって、ユーザが入金に気付きやすくなる。例えば、アプリ内の通知機能(例えば、ベル型のアイコンから表示される通知)では、通知に埋もれてユーザが入金に気付きにくいことがあるが、入金システム1は、あえて決済コードC60と同じOEMコード画面SC6入金実行情報I63を表示させることによって、ユーザが入金に気付きやすくなる。
【0129】
また、入金システム1は、入金端末20を操作するユーザを識別可能なユーザ識別情報を、OEM決済アプリから受信する。入金システム1は、入金端末20から、入金要求を受信する。入金システム1は、入金要求が受信された場合に、ユーザ識別情報に関連付けられた決済手段の入金を実行する。これにより、入金システム1は、ユーザが入金端末20及びOEM決済アプリを利用して入金を実行できるので、ユーザの利便性を、より高めることができる。
【0130】
また、入金システム1は、入金端末20に表示された認証コードC20を読み取ったユーザ端末30から、ユーザ識別情報及びコード情報と、を受信する。入金システム1は、コード情報に基づいて、認証を実行する。入金システム1は、認証が成功した場合に、入金端末20に、入金可能額を表示させる。これにより、入金システム1は、認証コードC20を読み取ったユーザ端末30を操作するユーザ以外の第三者の決済手段に、誤って又は不正に入金されることを防止できる。
【0131】
また、入金システム1は、入金端末20に対し、コード情報を送信する。入金端末20には、当該送信されたコード情報に基づいて、認証コードC20が表示される。入金システム1は、当該送信されたコード情報と、ユーザ端末30から受信されたコード情報と、に基づいて、認証を実行する。入金端末20がコード情報を生成すると、他の入金端末20が生成したコード情報と重複して誤認証が発生する可能性があるが、入金システム1が、入金端末20に対し、コード情報を送信することによって、誤認証の発生を防止できる。
【0132】
また、入金システム1は、ユーザ端末には、決済手段を管理する決済事業者の事業者決済アプリと、決済事業者のOEM(Original Equipment Manufacturing)先のOEM決済アプリと、の各々がインストールされ、入金は、事業者決済アプリ及びOEM決済アプリの各々から可能であり、表示制御部106及び入金実行部108の各々の処理は、ユーザが事業者決済アプリ又はOEM決済アプリの何れを利用したとしても実行可能である。これにより、入金システム1は、入金時に、事業者決済アプリ及びOEM決済アプリのうちの好きな方をユーザに利用させることができるので、ユーザの利便性を、より高めることができる。
【0133】
[3.変形例]
本開示は、以上に説明した実施形態に限定されない。本開示は、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
【0134】
[3-1.第1実施形態に関する変形例]
まず、第1実施形態に関する変形例を説明する。
【0135】
図13は、第1実施形態に関する変形例で実現される機能の一例を示す図である。図13のように、第1実施形態に関する変形例のサーバ10は、出力制御部109、第1無効化部110、第2無効化部111、可否判定部112、及び投入可能情報取得部113を含む。出力制御部109、第1無効化部110、第2無効化部111、可否判定部112、及び投入可能情報取得部113の各々は、制御部11により実現される。
【0136】
[変形例1-1]
例えば、決済手段は、出金可能な第1残高と、出金可能ではない第2残高と、を有してもよい。出金は、銀行口座等の口座への振込によって行われたり、ATMから現金が排出されることによって行われたりする。決済手段の出金方法は、公知の方法を利用可能である。入金手段によっては、第1残高への入金が禁止される。例えば、クレジットカードのショッピング枠を利用した入金は、第1残高ではなく、第2残高に対して行われる。この点も、公知の決済サービスで利用されている仕組みを利用可能である。
【0137】
変形例1-1のユーザデータベースDBには、決済手段の第1残高、決済手段の第2残高、及び本人確認情報が格納される。本人確認情報は、本人確認の有無に関する情報である。例えば、本人確認は、本人確認書類(身分証明書)が利用される認証である。例えば、本人確認は、eKYC(Electronic Know Your Customer)により行われてもよい。本人確認は、本人確認書類ではなく、クレジットカード又は個人番号カード等の物理的なカードがユーザ端末30で読み取られることによって行われてもよい。
【0138】
変形例1-1のサーバ10は、ユーザ端末30と通信し、本人確認を実行する。本人確認は、公知の処理によって実行されてよい。サーバ10は、あるユーザの本人確認を実行すると、このユーザのユーザ識別情報に関連付けられた本人確認情報を、本人確認が終了したことを当該本人確認情報が示すように更新する。本人確認が終了すると、ユーザは、第1残高を利用できるようになる。本人確認が終了するまでは、ユーザは、第1残高を利用できない。サーバ10は、本人確認情報に基づいて、第1残高の利用可否を制御する。
【0139】
変形例1-1のサーバ10は、決済手段の第1残高が利用されると、ユーザデータベースDBに格納された決済手段の第1残高を減らす。例えば、ユーザが事業者決済アプリから決済手段の第1残高を利用すると、サーバ10は、ユーザデータベースDBに格納された決済手段の第1残高を減らす。例えば、ユーザがOEM決済アプリから決済手段の第1残高を利用すると、サーバ10は、ユーザデータベースDBに格納された決済手段の第1残高を減らす。第2残高の利用時も同様の処理が実行される。なお、第1残高の出金時も同様の処理が実行される。
【0140】
変形例1-1の入金実行部108は、ユーザの本人確認が完了している場合には、第1残高の入金を実行し、ユーザの本人確認が完了していない場合には、第2残高の入金を実行する。例えば、入金実行部108は、あるユーザの決済残高の入金要求が受信された場合に、このユーザの本人確認情報を参照する。入金実行部108は、ユーザの本人確認が完了していることを当該本人確認情報が示す場合には、第1残高の入金を実行する。即ち、サーバ10は、決済手段の第1残高を増やす。入金実行部108は、ユーザの本人確認が完了していないことを当該本人確認情報が示す場合には、第2残高の入金を実行する。即ち、サーバ10は、決済手段の第2残高を増やす。
【0141】
変形例1の入金システム1は、出力制御部109を含む。出力制御部109は、ユーザの本人確認が完了している場合には、入金端末20に、第1残高の入金が完了したことを示す第1レシートを出力させ、ユーザの本人確認が完了していない場合には、入金端末20に、第2残高の入金が完了したことを示す第2レシートを出力させる。第1レシートには、第1残高の入金が完了したことを示すメッセージが印刷される。第2レシートには、第2残高の入金が完了したことを示すメッセージが印刷される。
【0142】
例えば、出力制御部109は、入金端末20に対し、ユーザの本人確認が完了している場合には、第1残高に対する入金が実行された後に、第1レシートの出力を指示する。第1レシートの出力は、第1残高の入金が完了したことを示すデータが送信されることによって行われる。入金端末20は、サーバ10から第1レシートの出力の指示を受信すると、当該指示に基づいて、出力部28から第1レシートを出力する。第1レシートに印刷される内容は、サーバ10からの指示に含まれているものとする。例えば、当該内容は、第1残高の入金が完了したことを示すメッセージ、入金額、入金日時、入金後の残高、又はこれらの組み合わせであってよい。
【0143】
例えば、出力制御部109は、入金端末20に対し、ユーザの本人確認が完了していない場合には、第2残高に対する入金が実行された後に、第2レシートの出力を指示する。第2レシートの出力は、第2残高の入金が完了したことを示すデータが送信されることによって行われる。入金端末20は、サーバ10から第2レシートの出力の指示を受信すると、当該指示に基づいて、出力部28から第2レシートを出力する。第2レシートに印刷される内容は、サーバ10からの指示に含まれているものとする。例えば、当該内容は、第2残高の入金が完了したことを示すメッセージ、入金額、入金日時、入金後の残高、又はこれらの組み合わせであってよい。
【0144】
変形例1-1の入金システム1は、ユーザの本人確認が完了している場合には、第1残高の入金を実行し、ユーザの本人確認が完了していない場合には、第2残高の入金を実行する。入金システム1は、ユーザの本人確認が完了している場合には、入金端末20に、第1残高の入金が完了したことを示す第1レシートを出力させ、ユーザの本人確認が完了していない場合には、入金端末20に、第2残高の入金が完了したことを示す第2レシートを出力させる。入金システム1は、第1残高又は第2残高の何れに対する入金が実行されたかをユーザに把握させやすくなる。
【0145】
[変形例1-2]
例えば、ユーザが、図3のコード読取画面SC2のボタンB22を選択すると、入金端末20の出力部28は、認証コードC20が印刷されたレシートを出力する。ユーザは、コード読取画面SC2が反射して画面上の認証コードC20を読み取りにくいことがあるので、レシートに印刷された認証コードC20をユーザ端末30で読み取ってもよい。この場合、図3のコード読取画面SC2で認証コードC20が表示された後に、ユーザがボタンB21を選択すると、認証コードC20が無効になってもよい。即ち、ユーザが、ボタンB21を選択した後に、レシートに印刷された認証コードC20をユーザ端末30で読み取ったとしても、入金が実行されないようにしてもよい。
【0146】
入金システム1は、第1無効化部110を含む。第1無効化部110は、入金端末20で認証コードC20が表示された後に、次の画面に遷移した場合に、認証コードC20を無効化する。図3の例では、次の画面は、入金額投入画面SC3である。次の画面は、入金のための一連の手続において、認証コードC20が表示された画面の次に表示される画面であればよい。例えば、ユーザがボタンB21を選択して次の画面への遷移を指示すると、入金端末20は、サーバ10に対し、次の画面への遷移が指示されたことを示すデータを送信する。サーバ10が、入金端末20から、当該データを受信することによって、次の画面への遷移を検知する。
【0147】
認証コードC20を無効化するとは、認証コードC20が無効化されたことを示す無効化データをデータ記憶部100に記録すること、又は、コード情報をデータ記憶部100から削除することである。例えば、第1無効化部110は、認証コードC20にコード化されたコード情報に関連付けて、認証コードC20が無効化されたことを示す無効化データを、データ記憶部100に記録することによって、認証コードC20を無効化する。第1無効化部110は、認証コードC20にコード化されたコード情報をデータ記憶部100から削除することによって、認証コードC20を無効化する。他にも例えば、第1無効化部110は、認証コードC20の有効性を示すフラグのような情報の値を変えることによって、認証コードC20を無効化してもよい。
【0148】
変形例1-2の認証実行部103は、第1無効化部110により無効化された認証コードC20が読み取られた場合には、認証を失敗させる。認証実行部103は、第1無効化部110により無効化されていない認証コードC20が読み取られた場合には、認証を成功させる。例えば、無効化データが利用される場合には、認証実行部103は、あるコード情報に基づく認証の要求が受け付けられると、当該コード情報に無効化データが関連付けられているか否かを判定する。認証実行部103は、当該コード情報に無効化データが関連付けられていなければ、第1実施形態と同様にして、認証を実行する。認証実行部103は、当該コード情報に無効化データが関連付けられていれば、認証が失敗したと判定する。
【0149】
例えば、コード情報がデータ記憶部100から削除されることによって、認証コードC20が無効化される場合には、認証実行部103は、あるコード情報に基づく認証の要求が受け付けられると、当該コード情報がデータ記憶部100に存在するか否かを判定する。認証実行部103は、当該コード情報がデータ記憶部100に存在すると判定された場合には、認証が成功したと判定する。認証実行部103は、当該コード情報がデータ記憶部100に存在しないと判定された場合には、認証が失敗したと判定する。
【0150】
変形例1-2の入金システム1は、入金端末20で認証コードC20が表示された後に、次の画面に遷移した場合に、認証コードC20を無効化する。入金システム1は、第1無効化部110により無効化された認証コードC20が読み取られた場合には、認証を失敗させる。これにより、入金システム1は、他のユーザの決済手段に対する入金が実行されることを防止できる。例えば、入金システム1は、不正な入金を防止できる。
【0151】
[変形例1-3]
例えば、変形例1-2では、ユーザがボタンB21を選択すると認証コードC20が無効になる場合を例に挙げたが、認証コードC20は、他のタイミングで無効になってもよい。変形例1-3の入金システム1は、第2無効化部111を含む。第2無効化部111は、認証が成功した場合に、認証コードC20を無効化する。認証コードC20の無効化は、変形例1-2と同様の方法であってもよい。例えば、第2無効化部111は、認証が成功した場合に、認証コードC20が無効化されたことを示す無効化データをデータ記憶部100に記録すること、又は、コード情報をデータ記憶部100から削除することによって、認証コードC20を無効化する。
【0152】
変形例1-3の認証実行部103は、第2無効化部111により無効化された認証コードC20が読み取られた場合には、認証を失敗させる。認証実行部103は、第2無効化部111により無効化されていない認証コードC20が読み取られた場合には、認証を成功させる。認証コードC20が第2無効化部111によって無効化される点で変形例1-2とは異なるが、認証実行部103が実行する処理自体は、変形例1-2と同様である。
【0153】
変形例1-3の入金システム1は、認証が成功した場合に、認証コードC20を無効化する。入金システム1は、無効化された認証コードC20が読み取られた場合には、認証を失敗させる。これにより、入金システム1は、他のユーザの決済手段に対する入金が実行されることを防止できる。例えば、入金システム1は、不正な入金を防止できる。
【0154】
[変形例1-4]
例えば、入金額投入画面SC3が表示された後に、入金端末20以外の他の方法によって、ユーザの決済手段に対する入金が実行されることがある。この場合、入金額投入画面SC3に表示された入金可能額よりも、実際の入金可能額が少ないことがある。このため、入金要求が行われた場合に、最新の入金可能額に基づいて、入金の可否が判定されるようにしてもよい。
【0155】
変形例1-4の入金システム1は、可否判定部112を更に含む。可否判定部112は、入金要求受信部107により入金要求が受信された場合に、最新の入金可能額に基づいて、入金の可否を判定する。最新の入金可能額は、入金可能額計算部104により計算される。最新の入金可能額の計算方法は、入金額投入画面SC3の表示時の計算方法と同様であってよい。可否判定部112は、入金要求が示す入金額が最新の入金可能額よりも多いか否かを判定する。可否判定部112は、入金額が最新の入金可能額以下の場合には、入金が可能であると判定する。可否判定部112は、入金額が最新の入金可能額よりも多い場合には、入金が不可能であると判定する。
【0156】
変形例1-4の入金実行部108は、入金要求受信部107により入金要求が受信され、かつ、可否判定部112により入金が可能と判定された場合に、入金を実行する。入金実行部108は、入金要求受信部107により入金要求が受信され、かつ、可否判定部112により入金が不可能と判定された場合には、入金を実行しない。この場合、入金端末20及びユーザ端末30の少なくとも一方には、入金が実行されなかったことを示すエラーメッセージが表示される。
【0157】
なお、入金実行部108は、入金要求受信部107により入金要求が受信され、かつ、可否判定部112により入金が不可能と判定された場合には、最新の入金可能額の範囲内で入金を実行してもよい。この場合、入金実行部108は、ユーザに対し、最新の入金可能額の範囲内で入金を実行するか否かを問い合わせたうえで、最新の入金可能額の範囲内で入金を実行してもよいし、特に問い合わせが行われることなく、最新の入金可能額の範囲内で入金を実行してもよい。
【0158】
変形例1-4の入金システム1は、入金要求受信部107により入金要求が受信された場合に、最新の入金可能額に基づいて、入金の可否を判定する。入金システム1は、入金要求が受信され、かつ、可否判定部112により入金が可能と判定された場合に、入金を実行する。これにより、入金システム1は、入金端末20に入金可能額が表示された後に入金可能額が変わったとしても、入金可能額を超えるような入金が実行されるといったことを防止できる。
【0159】
[変形例1-5]
例えば、入金端末20の格納部27は、自身に投入された現金を検出可能である。サーバ10は、格納部27に格納可能な現金を考慮して、入金可能額を決定してもよい。変形例1-5の入金実行部108は、第1実施形態と同様にして、入金端末20に投入された現金に基づいて、入金を実行する。なお、変形例1-5のデータ記憶部100は、入金端末20の格納部27の容量を示すデータを記憶してもよい。サーバ10は、当該データに基づいて、入金端末20の格納部27に現状投入されている現金との差分を計算し、あとどの程度の現金の投入が可能かを特定してもよい。
【0160】
変形例1-5の入金システム1は、投入可能情報取得部113を含む。投入可能情報取得部113は、入金端末に投入可能な現金に関する投入可能情報を取得する。投入可能情報は、格納部27に格納可能な現金の残高を示してもよいし、格納部27に格納中の現金の合計を示してもよい。例えば、入金端末20は、格納部27のセンサの検出結果に基づいて、サーバ10に対し、投入可能情報を送信する。投入可能情報取得部113は、入金端末20から、投入可能情報を受信する。
【0161】
変形例1-5は、入金可能額計算部104は、投入可能情報に更に基づいて、入金可能額を計算する。例えば、入金可能額計算部104は、実施形態と同様の方法で計算した入金可能額と、投入可能情報に基づいて取得された格納部27に格納可能な現金と、を比較する。入金可能額計算部104は、実施形態と同様の方法で計算した入金可能額と、投入可能情報に基づいて取得された格納部27に格納可能な現金と、のうちの低い方を、最終的な入金可能額として計算する。その後の処理は、実施形態と同様であってよい。
【0162】
変形例1-5の入金システム1は、入金端末20に投入可能な現金に関する投入可能情報を取得する。入金システム1は、投入可能情報に更に基づいて、入金可能額を計算する。これにより、入金システム1は、入金端末20の容量オーバーを確実に防止できる。
【0163】
[3-2.第2実施形態に関する変形例]
次に、第2実施形態に関する変形例を説明する。
【0164】
図14は、第2実施形態に関する変形例で実現される機能の一例を示す図である。図18のように、第2実施形態に関する変形例のサーバ10は、特典付与部114を含む。特典付与部114は、制御部11により実現される。なお、第2実施形態で説明したように、第2実施形態の入金システム1は、第1実施形態の機能を含まなくてもよい。図14では、この点が示されている。
【0165】
[変形例2-1]
例えば、認証コードC20は、コード情報と、入金端末20を識別可能な端末識別情報と、に基づいて生成されてもよい。端末識別情報は、任意の情報であってよい。例えば、端末識別情報は、入金端末20の端末名、IPアドレス、サーバ10が生成した一時的な情報、又はその他の情報であってもよい。変形例2-1の入金端末20は、端末識別情報を記憶する。入金端末20は、コード情報及び端末識別情報に基づいて、認証コードC20を生成する。
【0166】
変形例2-1のデータ記憶部100は、端末識別情報と、入金端末20に関する表示用のデータと、が関連付けられた入金端末データベースを記憶する。表示用のデータは、OEM決済アプリに表示される内容を示す。例えば、表示用のデータは、入金端末20の名前、入金端末20が配置された場所、又はその他の情報を示す。表示用のデータは、入金端末20の外観を示す画像のように、文字以外の情報を示してもよい。
【0167】
変形例2-1の表示制御部106は、端末識別情報に基づいて、OEM決済アプリに、入金端末20に関する情報を表示させる。例えば、表示制御部106は、入金端末20に対し、端末識別情報に関連付けられた表示用のデータを送信することによって、OEM決済アプリに、入金端末20に関する情報を表示させる。例えば、ユーザ端末30は、サーバ10から受信した表示用のデータに基づいて、OEM決済アプリに、入金端末20の名前、入金端末20が配置された場所、又はその他の情報を表示させる。
【0168】
なお、表示制御部106は、OEM決済アプリのOEMコード画面SC6に、入金端末20に関する情報を表示させてもよいし、OEM決済アプリの他の画面に、入金端末20に関する情報を表示させてもよい。表示制御部106は、OEM決済アプリのモーダル、ウィンドウ、又はプッシュ通知を利用して、入金端末20に関する情報を表示させてもよい。表示制御部106は、事業者決済アプリ又は他の決済アプリに、入金端末20に関する情報を表示させてもよい。
【0169】
変形例2-1の認証コードC20は、コード情報と、入金端末20を識別可能な端末識別情報と、に基づいて生成される。入金システム1は、端末識別情報に基づいて、OEM決済アプリに、入金端末20に関する情報を表示させる。これにより、入金システム1は、どの入金端末20で入金が実行されるかをユーザに把握させやすくなる。
【0170】
[変形例2-2]
例えば、ユーザは、OEM決済アプリではなく、ユーザ端末30の標準的な機能として搭載された読み取り機能によって、認証コードC20を読み取ることがある。この場合、ユーザ端末30は、認証コードC20を読み取ったことによって、OEM決済アプリを起動させるようにしてもよい。なお、ユーザ端末30は、認証コードC20を読み取ったことによって、事業者決済アプリ又は他の決済アプリを起動させるようにしてもよい。
【0171】
変形例2-2の認証コードC20は、コード情報と、OEM決済アプリを識別可能なアプリ識別情報と、に基づいて生成される。アプリ識別情報は、ユーザ端末30にインストールされたアプリケーションの中でOEM決済アプリを識別可能な情報であればよい。例えば、アプリ識別情報は、OEM決済アプリに割り当てられたID、OEM決済アプリの名前、又はその他の情報であってもよい。入金端末20は、予めアプリ識別情報を記憶してもよい。サーバ10は、入金端末20に対し、コード情報とともに、アプリ識別情報を送信してもよい。
【0172】
変形例2-2のユーザ端末30は、OEM決済アプリ以外の他の機能によって認証コードC20が読み取られた場合に、アプリ識別情報に基づいて、OEM決済アプリを起動させる。他の機能は、ユーザ端末30の標準的な機能であってもよいし、OEM決済アプリ以外の他のアプリの機能であってもよい。ユーザ端末30は、認証コードC20から取得された情報の中に、アプリ識別情報が含まれているか否かを判定する。ユーザ端末30は、アプリ識別情報が含まれていると判定された場合に、OEM決済アプリを起動させる。OEM決済アプリの起動は、スマートフォン等のコンピュータで、自動的にアプリケーションを起動する方法、又は、起動済みのアプリケーションをフォアグラウンドに呼び戻す方法が利用されるようにすればよい。
【0173】
変形例2-2の認証コードC20は、コード情報と、決済アプリを識別可能なアプリ識別情報と、に基づいて生成される。ユーザ端末30は、決済アプリ以外の他の機能によって認証コードC20が読み取られた場合に、アプリ識別情報に基づいて、OEM決済アプリを起動させる。これにより、入金システム1は、ユーザがOEM決済アプリを起動させる手間を省くことができる。
【0174】
[変形例2-3]
例えば、表示制御部106は、OEMコード画面SC6に、入金によってユーザに付与される特典に関する特典情報を更に表示させてもよい。特典は、ユーザに対する利益である。例えば、特典は、ポイント、ポイント付与率の増加、クーポン、商品の引換券、サービスの無料券、又はその他の内容であってもよい。特典情報は、特典の内容を示す情報である。変形例2-3では、ユーザの入金額に応じたポイントが特典に相当する場合を例に挙げる。
【0175】
図15は、特典情報が表示されたOEMコード画面SC6の一例を示す図である。図15の例では、ボタンB61の中に特典情報が表示されている。変形例2-3のデータ記憶部100は、特典の内容を示す特典内容データを記憶する。表示制御部106は、特典内容データに基づいて、ユーザに付与される特典の内容を特定する。表示制御部106は、当該特定された特典の内容に基づいて、OEMコード画面SC6に、特典情報を表示させる。特典情報は、メッセージ、アイコン、その他の画像であってよい。
【0176】
なお、表示制御部106は、図11の入金実行情報I63とともに、特典情報を、OEMコード画面SC6に表示させてもよい。この場合、表示制御部106は、実行済みの入金によってユーザに付与された特典、又は、実行済みの入金によってユーザに付与される予定の特典を示す特典情報を、OEMコード画面SC6に表示させる。表示制御部106は、ユーザ端末30に対し、入金実行情報I63及び特典情報を含むOEMコード画面SC6のデータを送信することによって、これらを含むOEMコード画面SC6をユーザ端末30に表示させる。
【0177】
変形例2-3の入金システム1は、OEMコード画面SC6に、入金によってユーザに付与される特典に関する特典情報を更に表示させる。入金システム1は、入金によってユーザに付与される特典をユーザに把握させやすくすることができるので、ユーザの利便性を、より高めることができる。
【0178】
[変形例2-4]
例えば、変形例2-3において、表示制御部106は、OEMコード画面SC6に、入金が所定の条件を満たした場合に付与される特典に関する特典情報を表示させてもよい。所定の条件は、特典が付与されるか否かの基準となる条件である。所定の条件は、公知の特典における任意の条件であってよい。例えば、所定の条件は、入金額、入金回数、入金場所、入金方法、又は他の条件であってもよい。
【0179】
変形例2-3の特典内容データは、所定の条件を示す。表示制御部106は、特典内容データに基づいて、所定の条件を特定する。表示制御部106は、当該特定された所定の条件に基づいて、OEMコード画面SC6に、所定の条件を表示させる。所定の条件は、メッセージ、アイコン、その他の画像であってよい。所定の条件も表示される点で変形例2-3とは異なるが、OEMコード画面SC6の表示方法自体は、変形例2-3と同様である。
【0180】
変形例2-4の入金システム1は、OEMコード画面SC6に、入金が所定の条件を満たした場合に付与される特典に関する特典情報を表示させる。これにより、入金システム1は、所定の条件のもとでユーザに付与される特典をユーザに把握させやすくすることができるので、ユーザの利便性を、より高めることができる。
【0181】
[変形例2-5]
例えば、表示制御部106は、OEM決済アプリに基づく入金が実行された場合に、事業者決済アプリのOEMコード画面SC6には入金実行情報を表示させず、OEM決済アプリのOEMコード画面SC6に、入金実行情報を表示させてもよい。OEM決済アプリに基づく入金は、第1実施形態の流れで行われる入金以外にも、OEM決済アプリにおける操作だけで行われる入金、OEM決済アプリのユーザアカウントが指定されて行われた送金、又はODM決済アプリにおける設定に基づいて実行されたオートチャージといった他の入金も含む意味である。
【0182】
変形例2-5のユーザデータベースDBに格納される入金履歴データには、OEM決済アプリに基づく入金であるか否かを示す情報が含まれる。表示制御部106は、当該情報に基づいて、個々の入金がOEM決済アプリに基づく入金であるか否かを判定する。表示制御部106は、ユーザ端末30から、OEMコード画面SC6の表示要求を受信した場合に、当該情報に基づいて、OEM決済アプリに基づく入金が実行されたか否かを判定する。表示制御部106は、OEM決済アプリに基づく入金が実行されたと判定された場合に、入金実行情報I63を含むOEMコード画面SC6を、ユーザ端末30に表示させる。表示制御部106は、ユーザ端末30から、事業者決済アプリの画面の表示要求を受信した場合には、これらの一連の処理を実行せずに、入金実行情報I63を表示させない。
【0183】
変形例2-5の入金システム1は、OEM決済アプリに基づく入金が実行された場合に、事業者決済アプリのOEMコード画面SC6には入金実行情報を表示させず、OEM決済アプリのOEMコード画面SC6に、入金実行情報を表示させる。これにより、入金システム1は、ユーザがOEM決済アプリを利用した入金の実行に気付きやすくなるので、OEM決済アプリを利用するユーザの利便性を、より高めることができる。
【0184】
[変形例2-6]
例えば、第2実施形態で説明したように、OEM決済アプリを利用した入金は、OEM先の場所に配置された入金端末に基づいて実行される。変形例2-6の入金システム1は、特典付与部114を含む。特典付与部114は、ユーザが入金端末及びOEM決済アプリを利用して入金が実行された場合には、OEM先の場所で利用可能な特典であって、ユーザが事業者決済アプリを利用して入金が実行された場合よりも良い特典を、ユーザに付与する。ユーザに対して付与された特典を示すデータは、ユーザデータベースDBに格納されるものとする。
【0185】
特典の良さとは、ユーザが受ける利益が高さことである。例えば、ユーザが獲得するポイントの高さ、ポイント付与率の高さ、クーポンによる割引率の高さ、引換券で引き換えられる商品の金額、無料券で受けられるサービスの金額、又はその他の利益の高さは、特典の良さに相当する。例えば、特典付与部114は、ユーザが入金端末及びOEM決済アプリを利用して入金が実行された場合には、OEM先の場所で利用可能な特典であって、ユーザが事業者決済アプリを利用して入金が実行された場合よりも、ポイント付与率が高くなるように、ユーザに対する特典を決定する。
【0186】
変形例2-6の表示制御部106は、OEM決済アプリのOEMコード画面SC6に、特典が付与されたことを表示させる。例えば、表示制御部106は、入金実行情報I63とともに、ユーザが事業者決済アプリを利用して入金が実行された場合よりも、ポイント付与率が高いことを示す情報を、OEMコード画面SC6に表示させる。表示制御部106は、入金実行情報I63とともに、ユーザが事業者決済アプリを利用して入金が実行された場合よりも、高いポイントが付与された又は付与される予定であることを示す情報を、OEMコード画面SC6に表示させる。
【0187】
なお、OEM先は、1つに限られない。複数のOEM先が存在してもよい。例えば、第1OEM先及び第2OEM先といった2つのOEM先が存在したとする。ユーザが、第1OEM先の場所に配置された入金端末20と、第1OEM先の決済アプリである第1OEM決済アプリと、を利用して入金を実行した場合に、特典付与部114は、第1OEM先の場所で利用可能な特典であって、ユーザが事業者決済アプリを利用して入金が実行された場合よりも良い特典を、ユーザに付与してもよい。同様に、ユーザが、第2OEM先の場所に配置された入金端末20と、第2OEM先の決済アプリである第2OEM決済アプリと、を利用して入金を実行した場合に、特典付与部114は、第2OEM先の場所で利用可能な特典であって、ユーザが事業者決済アプリを利用して入金が実行された場合よりも良い特典を、ユーザに付与してもよい。3つ以上のOEM先が存在してもよい。
【0188】
変形例2-6の入金システム1は、ユーザが入金端末20及びOEM決済アプリを利用して入金が実行された場合には、OEM先の場所で利用可能な特典であって、ユーザが事業者決済アプリを利用して入金が実行された場合よりも良い特典を、ユーザに付与する。入金システム1は、OEM決済アプリのOEMコード画面SC6に、特典が付与されたことを表示させる。これにより、入金システム1は、ユーザに対し、OEM決済アプリを利用すると良い特典を獲得できることを通知することができるので、OEM先の決済サービスの利用を促進できる。
【0189】
[3-3.その他の変形例]
例えば、第1実施形態の変形例と、第2実施形態の変形例と、を組み合わせてもよい。
【0190】
例えば、ユーザが事業者決済アプリから利用する決済手段と、ユーザがOEM決済アプリから利用する決済手段と、が異なってもよい。即ち、ユーザが事業者決済アプリを利用する場合と、ユーザがOEM決済アプリを利用する場合と、で互いに異なる残高が利用されてもよい。例えば、ユーザが、コード読取画面SC2のボタンB23、又は、入金額投入画面SC3のボタンB31を選択した場合に、入金がキャンセルされてもよい。この場合、認証コードC20が無効化されてもよい。認証コードC20の無効化は、変形例1-2,1-3と同様にして実行されてもよい。ユーザが、コード読取画面SC2が表示されてから一定時間の間、入金端末20に対する操作を行わなかった場合に、認証コードC20が無効化されてもよい。
【0191】
例えば、サーバ10で実行されるものとして説明した処理は、入金端末20又はユーザ端末30で実行されてもよい。入金端末20で実行されるものとして説明した処理は、サーバ10又はユーザ端末30で実行されてもよい。ユーザ端末30で実行されるものとして説明した処理は、サーバ10又は入金端末20で実行されてもよい。サーバ10、入金端末20、又はユーザ端末30で実行されるものとして説明した処理は、複数のコンピュータで分担されてもよい。
【0192】
[4.付記]
例えば、入金システムは、下記のような構成も可能である。
【0193】
[4-1.第1実施形態の入金システムに関する付記]
(1-1)
入金が可能な決済手段に関する入金操作を受け付ける入金端末であって、ユーザが訪れた場所に配置された前記入金端末を操作する前記ユーザを識別可能なユーザ識別情報を受信するユーザ識別情報受信部と、
前記ユーザ識別情報に基づいて、所定の期間における前記ユーザの入金上限額及び入金総額に応じた入金可能額を計算する入金可能額計算部と、
前記入金端末に、前記入金可能額を表示させる表示制御部と、
前記入金可能額が表示された後に、前記入金端末から、入金要求を受信する入金要求受信部と、
前記入金要求受信部により前記入金要求が受信された場合に、前記入金を実行する入金実行部と、
を含む入金システム。
(1-2)
前記表示制御部は、前記入金総額が前記入金上限額に達した場合には、前記入金端末に、前記入金総額が前記入金上限額に達したことと、前記入金が再び可能になる入金可能時期と、を表示させる、
(1-1)に記載の入金システム。
(1-3)
前記表示制御部は、前記入金総額が前記入金上限額未満であり、かつ、前記入金端末における最低入金額の前記入金が実行不可である場合には、前記入金端末に、前記入金総額が前記入金上限額に達することと、前記入金が再び可能になる入金可能時期と、を表示させる、
(1-1)又は(1-2)に記載の入金システム。
(1-4)
前記入金システムは、前記入金可能額計算部により取得された前記入金可能額である第1入金可能額と、前記入金端末から可能な1回あたりの入金可能額である第2入金可能額と、を比較する入金可能額比較部を更に含み、
前記表示制御部は、前記入金可能額比較部の比較結果に基づいて、前記入金端末に、前記第1入金可能額及び前記第2入金可能額のうちの低い方を表示させる、
(1-1)~(1-3)の何れかに記載の入金システム。
(1-5)
前記決済手段は、出金可能な第1残高と、出金可能ではない第2残高と、を有し、
前記入金実行部は、前記ユーザの本人確認が完了している場合には、前記第1残高の前記入金を実行し、前記ユーザの本人確認が完了していない場合には、前記第2残高の前記入金を実行し、
前記入金システムは、前記ユーザの本人確認が完了している場合には、前記入金端末に、前記第1残高の前記入金が完了したことを示す第1レシートを出力させ、前記ユーザの本人確認が完了していない場合には、前記入金端末に、前記第2残高の前記入金が完了したことを示す第2レシートを出力させる出力制御部を更に含む
(1-1)~(1-4)の何れかに記載の入金システム。
(1-6)
前記入金端末には、認証コードが表示され、
前記認証コードは、前記ユーザのユーザ端末により読み取られ、
前記ユーザ識別情報受信部は、前記ユーザ端末から、前記ユーザ識別情報と、前記認証コードから抽出されたコード情報と、を受信し、
前記入金システムは、前記コード情報に基づいて、認証を実行する認証実行部を更に含み、
前記表示制御部は、前記認証が成功した場合に、前記入金端末に、前記入金可能額を表示させる、
(1-1)~(1-5)の何れかに記載の入金システム。
(1-7)
前記入金システムは、前記入金端末に対し、前記コード情報を送信するコード情報送信部を更に含み、
前記入金端末には、前記コード情報送信部により送信された前記コード情報に基づいて、前記認証コードが表示され、
前記認証実行部は、前記コード情報送信部により送信された前記コード情報と、前記ユーザ端末から受信された前記コード情報と、に基づいて、前記認証を実行する、
(1-6)に記載の入金システム。
(1-8)
前記入金システムは、前記入金端末で前記認証コードが表示された後に、次の画面に遷移した場合に、前記認証コードを無効化する第1無効化部を更に含み、
前記認証実行部は、前記第1無効化部により無効化された前記認証コードが読み取られた場合には、前記認証を失敗させる、
(1-6)又は(1-7)に記載の入金システム。
(1-9)
前記入金システムは、前記認証が成功した場合に、前記認証コードを無効化する第2無効化部を更に含み、
前記認証実行部は、前記第2無効化部により無効化された前記認証コードが読み取られた場合には、前記認証を失敗させる、
(1-6)~(1-8)の何れかに記載の入金システム。
(1-10)
前記入金システムは、前記入金要求受信部により前記入金要求が受信された場合に、最新の前記入金可能額に基づいて、前記入金の可否を判定する可否判定部を更に含み、
前記入金実行部は、前記入金要求受信部により前記入金要求が受信され、かつ、前記可否判定部により前記入金が可能と判定された場合に、前記入金を実行する、
(1-1)~(1-9)の何れかに記載の入金システム。
(1-11)
前記ユーザのユーザ端末には、前記決済手段を管理する決済事業者の事業者決済アプリと、前記決済事業者のOEM(Original Equipment Manufacturing)先のOEM決済アプリと、の各々がインストールされ、
前記入金端末は、前記OEM先の場所に配置され、
前記入金は、前記事業者決済アプリ及び前記OEM決済アプリの各々から可能であり、
前記ユーザ識別情報受信部、前記入金可能額計算部、前記表示制御部、前記入金要求受信部、及び前記入金実行部の各々の処理は、前記ユーザが前記事業者決済アプリ又は前記OEM決済アプリの何れを利用したとしても実行可能である、
(1-1)~(1-10)の何れかに記載の入金システム。
(1-12)
前記入金実行部は、前記入金端末に投入された現金に基づいて、前記入金を実行し、
前記入金システムは、前記入金端末に投入可能な現金に関する投入可能情報を取得する投入可能情報取得部を更に含み、
前記入金可能額計算部は、前記投入可能情報に更に基づいて、前記入金可能額を計算する、
(1-1)~(1-11)の何れかに記載の入金システム。
【0194】
[4-2.第2実施形態の入金システムに関する付記]
(2-1)
ユーザのユーザ端末にインストールされた決済アプリに、入金が可能な決済手段に基づく決済のための決済コードを表示させる表示制御部と、
前記入金を実行する入金実行部と、
を含み、
前記表示制御部は、前記入金が実行された場合に、前記決済コードが表示される前記決済アプリのコード画面に、前記入金の実行に関する入金実行情報を表示させる、
入金システム。
(2-2)
前記入金システムは、
前記入金に関する入金操作を受け付ける入金端末であって、前記ユーザが訪れた場所に配置された前記入金端末を操作する前記ユーザを識別可能なユーザ識別情報を、前記決済アプリから受信するユーザ識別情報受信部と、
前記入金端末から、入金要求を受信する入金要求受信部と、
を更に含み、
前記入金実行部は、前記入金要求受信部により前記入金要求が受信された場合に、前記ユーザ識別情報に関連付けられた前記決済手段の前記入金を実行する、
(2-1)に記載の入金システム。
(2-3)
前記入金端末には、認証コードが表示され、
前記認証コードは、前記ユーザ端末により読み取られ、
前記ユーザ識別情報受信部は、前記決済アプリから、前記ユーザ識別情報と、前記認証コードから抽出されたコード情報と、を受信し、
前記入金システムは、前記コード情報に基づいて、認証を実行する認証実行部を更に含み、
前記入金実行部は、前記認証が成功した場合に、前記入金を実行する、
(2-2)に記載の入金システム。
(2-4)
前記入金システムは、前記入金端末に対し、前記コード情報を送信するコード情報送信部を更に含み、
前記入金端末には、前記コード情報送信部により送信された前記コード情報に基づいて、前記認証コードが表示され、
前記認証実行部は、前記コード情報送信部により送信された前記コード情報と、前記決済アプリから受信された前記コード情報と、に基づいて、前記認証を実行する、
(2-3)に記載の入金システム。
(2-5)
前記認証コードは、前記コード情報と、前記入金端末を識別可能な端末識別情報と、に基づいて生成され、
前記表示制御部は、前記端末識別情報に基づいて、前記決済アプリに、前記入金端末に関する情報を表示させる、
(2-3)又は(2-4)に記載の入金システム。
(2-6)
前記認証コードは、前記コード情報と、前記決済アプリを識別可能なアプリ識別情報と、に基づいて生成され、
前記ユーザ端末は、前記決済アプリ以外の他の機能によって前記認証コードが読み取られた場合に、前記アプリ識別情報に基づいて、前記決済アプリを起動させる、
(2-3)~(2-5)の何れかに記載の入金システム。
(2-7)
前記表示制御部は、前記コード画面に、前記入金によって前記ユーザに付与される特典に関する特典情報を更に表示させる、
(2-1)~(2-6)の何れかに記載の入金システム。
(2-8)
前記表示制御部は、前記コード画面に、前記入金が所定の条件を満たした場合に付与される前記特典に関する前記特典情報を表示させる、
(2-7)に記載の入金システム。
(2-9)
前記ユーザ端末には、前記決済手段を管理する決済事業者の事業者決済アプリと、前記決済事業者のOEM(Original Equipment Manufacturing)先のOEM決済アプリと、の各々がインストールされ、
前記入金は、前記事業者決済アプリ及び前記OEM決済アプリの各々から可能であり、
前記表示制御部及び前記入金実行部の各々の処理は、前記ユーザが前記事業者決済アプリ又は前記OEM決済アプリの何れを利用したとしても実行可能である、
(2-1)~(2-8)の何れかに記載の入金システム。
(2-10)
前記表示制御部は、前記OEM決済アプリに基づく前記入金が実行された場合に、前記事業者決済アプリの前記コード画面には前記入金実行情報を表示させず、前記OEM決済アプリの前記コード画面に、前記入金実行情報を表示させる、
(2-9)に記載の入金システム。
(2-11)
前記OEM決済アプリを利用した前記入金は、前記OEM先の場所に配置された入金端末に基づいて実行され、
前記入金システムは、前記ユーザが前記入金端末及び前記OEM決済アプリを利用して前記入金が実行された場合には、前記OEM先の前記場所で利用可能な特典であって、前記ユーザが前記事業者決済アプリを利用して前記入金が実行された場合よりも良い前記特典を、前記ユーザに付与する特典付与部を更に含み、
前記表示制御部は、前記OEM決済アプリの前記コード画面に、前記特典が付与されたことを表示させる、
(2-9)又は(2-10)に記載の入金システム。
【符号の説明】
【0195】
1 入金システム、10 サーバ、11,21,31 制御部、12,22,32 記憶部、13,23,33 通信部、20 入金端末、24,34 操作部、25,35 表示部、26 投入部、27 格納部、28 出力部、30 ユーザ端末、36 撮影部、100 データ記憶部、101 コード情報送信部、102 ユーザ識別情報受信部、103 認証実行部、104 入金可能額計算部、105 入金可能額比較部、106 表示制御部、107 入金要求受信部、108 入金実行部、109 出力制御部、110 第1無効化部、111 第2無効化部、112 可否判定部、113 投入可能情報取得部、114 特典付与部、200 データ記憶部、201 送信部、202 受信部、203 表示制御部、300 データ記憶部、301 操作受付部、302 表示制御部、B10,B11,B21,B22,B23,B30,B31,B40,B41,B61 ボタン、C20 認証コード、C60 決済コード、DB ユーザデータベース、I50,I51 アイコン、I63 入金実行情報、M62 モーダル、N ネットワーク、SC1 入金メニュー画面、SC2 コード読取画面、SC3 入金額投入画面、SC4 入金完了画面、SC5 ユーザメニュー画面、SC6 OEMコード画面。
【要約】
【課題】入金端末を操作するユーザの利便性を高める。
【解決手段】入金システム(1)のユーザ識別情報受信部(102)は、入金が可能な決済手段に関する入金操作を受け付ける入金端末(20)であって、ユーザが訪れた場所に配置された入金端末(20)を操作するユーザを識別可能なユーザ識別情報を受信する。入金可能額計算部(104)は、ユーザ識別情報に基づいて、所定の期間におけるユーザの入金上限額及び入金総額に応じた入金可能額を計算する。表示制御部(106)は、入金端末(20)に、入金可能額を表示させる。入金要求受信部(107)は、入金可能額が表示された後に、入金端末(20)から、入金要求を受信する。入金実行部(108)は、入金要求受信部(107)により入金要求が受信された場合に、入金を実行する。
【選択図】図5
図1
図2
図3
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図5
図6
図7
図8
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図10
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