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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-09
(45)【発行日】2024-10-18
(54)【発明の名称】固形入浴剤
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/02 20060101AFI20241010BHJP
   A63H 23/08 20060101ALI20241010BHJP
   A61Q 19/10 20060101ALI20241010BHJP
【FI】
A61K8/02
A63H23/08 A
A61Q19/10
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2023204440
(22)【出願日】2023-12-04
【審査請求日】2024-03-27
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 ・掲載開始日:令和 5年 6月12日 ・掲載アドレス:https://www.bandai.co.jp/catalog/item.php?jan_cd=4549660963905000 バンダイ公式サイト
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 ・掲載開始日:令和 5年 6月 8日 ・掲載アドレス:https://bandai-lifestyle.jp/products/details.php?detail=4549660963905000 バンダイライフ事業部公式サイト
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 ・展示日:令和 5年 6月 8日~令和 5年 6月11日 ・展示会名、開催場所:東京おもちゃショー2023 東京ビッグサイト(東京都江東区有明3-11-1)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 ・販売日:令和 5年10月16日 ・販売した場所:全国の販売店(ECサイトを含む)
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(72)【発明者】
【氏名】松井 弘樹
(72)【発明者】
【氏名】玉谷 一平
(72)【発明者】
【氏名】山口 真麻
【審査官】佐々木 典子
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-119708(JP,A)
【文献】実開平05-015945(JP,U)
【文献】特開2015-113288(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00- 8/99
A61Q 1/00-90/00
A63H 1/00-90/00
C11D 1/00-19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
固形入浴剤であって、
水溶性の主体部と、
前記主体部が溶解する前の第1形態において、前記主体部に内包され、一部が前記主体部から露出している副体部と、を備え、
前記主体部および前記副体部は、前記第1形態において、一体として所定の形象を模した形状を成し、
前記副体部は、前記主体部が溶解した後の第2形態において、その全部が前記主体部から露出可能に構成され、単体でキャラクターの形状を成している、固形入浴剤。
【請求項2】
請求項1に記載の固形入浴剤であって、
前記主体部は、前記第1形態において、転動可能に構成され、
前記副体部は、前記第2形態において、転動不可能に構成されている、固形入浴剤。
【請求項3】
請求項2に記載の固形入浴剤であって、
前記副体部は、前記第1形態において、前記主体部から露出した部分以外が視認不可能に構成されている、固形入浴剤。
【請求項4】
請求項2に記載の固形入浴剤であって、
前記副体部は、前記第1形態において、前記主体部における中央部近傍に位置している、固形入浴剤。
【請求項5】
請求項2に記載の固形入浴剤であって、
前記副体部は、前記第1形態において、前記主体部における縁部近傍に位置している、固形入浴剤。
【請求項6】
請求項1に記載の固形入浴剤であって、
前記主体部および前記副体部は、前記第1形態において、水に沈み、
前記副体部は、前記第2形態において、水に浮くように構成されている、固形入浴剤。
【請求項7】
請求項1に記載の固形入浴剤であって、
前記副体部は、非水溶性である、固形入浴剤。
【請求項8】
請求項1~5の何れか一項に記載の固形入浴剤であって、
前記副体部は、前記第1形態において、前記主体部から露出している一部を把持可能に構成されている、固形入浴剤。
【請求項9】
請求項8に記載の固形入浴剤であって、
前記副体部は、前記第1形態において、前記主体部の一か所のみから、その一部が露出している、固形入浴剤。
【請求項10】
請求項8に記載の固形入浴剤であって、
前記副体部は、前記第1形態において、その露出している一部以外が前記主体部により保持されている、固形入浴剤。
【請求項11】
請求項8に記載の固形入浴剤であって、
前記副体部は、前記第1形態において、前記主体部から露出している一部が、棒状部と非棒状部とで構成されている、固形入浴剤。
【請求項12】
請求項に記載の固形入浴剤であって、
前記副体部は、前記第1形態において、前記キャラクターの一部が前記主体部から突出して構成されている、固形入浴剤。
【請求項13】
請求項12に記載の固形入浴剤であって、
前記副体部は、前記第1形態において、前記主体部から突出しているキャラクターの一部よりも、当該一部を除くキャラクターの部分の方がその体積が大きく構成されている、固形入浴剤。
【請求項14】
請求項13に記載の固形入浴剤であって、
前記副体部は、頭部、胴部および脚部を少なくとも含む前記キャラクターとして構成され、前記第2形態において、前記脚部に支持部を連結可能に構成されている、固形入浴剤。
【請求項15】
請求項14に記載の固形入浴剤であって、
前記副体部は、前記第2形態において、前記脚部に前記支持部を連結した状態にて、自立可能に構成されている、固形入浴剤。
【請求項16】
請求項15に記載の固形入浴剤であって、
前記支持部は、前記第1形態において、前記主体部に内包され、
前記支持部と前記脚部は、前記第1形態において、連結されている、固形入浴剤。
【請求項17】
請求項1~5の何れか一項に記載の固形入浴剤であって、
前記主体部は、前記第1形態において、硬質部材として構成され、
前記副体部は、前記第1形態および前記第2形態において、軟質部材として構成されている、固形入浴剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固形入浴剤に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、固形入浴剤として、特許文献1には、水溶性の固形入浴剤の内部に、指人形を構成するパーツを埋没する。そして、指人形を構成するパーツ同士は、連結可能に一方が凸部に対し、もう一方は凹部を有し、指キャップ体は、開口部を有した筒構造にする。更に、玩具入り入浴剤を、指人形にまつわるカードと共に、パッケージに入れる、構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実用新案登録3164108号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1においては、入浴剤から出て来たパーツを指人形の玩具として使用するものであり、入浴剤そのものの楽しみ方としては、興趣性という点では課題を有していた。
【0005】
本発明は、興趣性の高い固形入浴剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の固形入浴剤は、水溶性の主体部と、主体部が溶解する前の第1形態において、主体部に内包され、一部が主体部から露出している副体部と、を備え、副体部は、主体部が溶解した後の第2形態において、その全部が主体部から露出可能に構成されている、ものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、興趣性の高い固形入浴剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一態様の固形入浴剤の斜視図である。
図2図1に示す固形入浴剤の概略断面図である。
図3図2に示す固形入浴剤が湯船に投入されたときの一例を示す説明図である。
図4】副体部の第2形態を示す斜視図である。
図5】副体部の収容位置が偏っている場合の概略断面図である。
図6図5に示す固形入浴剤が湯船に投入されたときの一例を示す説明図である。
図7】固形入浴剤の変形例を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一態様である固形入浴剤について、図を参照して説明する。
図1は、固形入浴剤1の斜視図である。
【0010】
固形入浴剤1は、図1に示すように、主体部10が第1形態1Fにおいて、略球形状の果物などの形象を模した形状を成している。例えば、球形状で適宜色を備えた主体部10の外表面10sから棒状部21aの竺部分が突出し、更に棒状部21aから葉を模した非棒状部21bが出ている。これにより、例えば、リンゴやナシを模ることができる。球形状の主体部10は、その色が回りの水やお湯に溶け出す水溶性の素材にて構成されている。
【0011】
この固形入浴剤1は、主体部10が溶解する前の第1形態1Fにおいて、主体部10に内包され、一部21が前述のように主体部10から露出している副体部20(図2参照)を備えている。また、副体部20は、主体部10が溶解した後の第2形態2F(図4参照)において、その全部が主体部10から露出している。ここで、主体部10の外表面10sは、一般的にはざらざらするような小さい凹凸を有しており、表面積を大きくして溶解しやすい構成となっている。
【0012】
主体部10は、第1形態1Fにおいて、前述のように球形であることから、転動可能に構成となっている。また、主体部10が有色で不透明な入浴剤から構成されており、内部に収容された副体部20は、第1形態1Fにおいて、その副体部本体22(図2参照)を外部から見ることはできない。しかし、副体部20は、第1形態1Fにおいて、図示のごとく、主体部10の一か所から露出した副体部20の一部21が設けられている。この露出した一部21は、例えば指先で摘まむ、子供であれば手で握るように把持可能な大きさに構成されている。特に、棒状部21aの先端側に平べったい非棒状部21bとなっていることで、持ち易い構成である。
【0013】
図2は、図1に示す固形入浴剤1の概略断面図である。
図2に示すように、副体部20は、その副体部本体22が熊のキャラクターを模しており、主体部10から露出する一部21は、キャラクターが持つ竹の棒及び葉を模している。また、副体部20は、第1形態1Fにおいて、主体部10における中央部Cの近傍に副体部本体22が位置している。
【0014】
副体部20は、例えば合成樹脂、ゴムなどの柔軟性を有する軟質素材で非水溶性である。そして、副体部本体22は、頭部22a、胴部22bおよび脚部22cを少なくとも含むキャラクターとして構成されており、脚部22cには、後述する支持部30を連結されている。副体部本体22は、棒状部21aに対して大径で大きく構成(体積が大きく)されており、第1形態1Fにおいて、副体部20が主体部10に保持され当該主体部10から抜け落ちるようなことはない。
【0015】
主体部10は、その最大径(L1)が副体部20の最長辺よりも長さ(L2)が長くなるように構成されている。このように主体部10は、十分な大きさを備えている。
【0016】
図3は、図2に示す固形入浴剤1が湯船50に投入されたときの一例を示す説明図である。
固形入浴剤1において、主体部10が水に沈む重さに構成されている一方で、副体部20は水に浮くように構成されている。そして、固形入浴剤1は、第1形態1Fにおいては、例えば、湯船50に投入された当初は湯船50の底に沈むようになっている。
【0017】
しかし、主体部10の溶解が進むにつれて、重さが軽くなり浮力の方が大きくなると、湯船50の水面50a上に浮き上がってくる。この浮き上がってくるときの主体部10の溶解状態は、主体部10の重さと副体部20の浮力との関係で決定される。この浮上時の状態が、図3に示すように、副体部本体22の外周に主体部10が残った状態とすることができる。このように、浮上した状態においてキャラクターの主要部である副体部本体22が見えないので、この段階では、キャラクターが何であるか確認することができない。しかし、時間の経過とともに主体部10の溶解が進み、キャラクターの見える部分が徐々に増えて、キャラクターの実態が徐々に明らかになっていくのを見ることができる。
【0018】
ここで、浮上した当初の段階(図3の状態)において副体部本体22が主体部10によって覆われるように主体部10を残すためには、例えば、副体部本体22を主体部10の中央部C(図2参照)に位置していることが重要である。すなわち、副体部本体22が主体部10の中央部に位置していることで、副体部本体22の周りを囲む主体部10の厚さを略同程度にすることができる。これにより、溶解途中における副体部本体22周りの主体部10の残量の偏りの少ない状態(図3に示す状態)を作り出すことができる。
【0019】
図4は、副体部20の第2形態2Fを示す斜視図である。
主体部10が完全に溶解した後は、図4に示すように、浴槽の縁やテーブルなどの載置部60の上に、例えば支持部30の平面部30aを使って副体部20を転がすことなく立てて置くことができる。支持部30は、キャラクターの脚部22cを、例えば挟むように係合する係止部30bを備えている。また、支持部30は、脚部22cに対して着脱可能であるが、第1形態1Fにおいては、係止部30bが脚部22cに連結された状態となっている。
【0020】
図5は、副体部20の収容位置が偏っている場合の概略断面図である。
図5に示す固形入浴剤1においては、主体部10に内包されている副体部20の位置が主体部10の外表面10sの側、すなわち、主体部10の縁部近傍に偏った状態となっている。この場合、副体部本体22は、キャラクターの正面が外表面10sに近づいた状態となっている。したがって、キャラクターの正面側主体部10aの厚みは、背面側の背面側主体部10bの厚みよりも薄く構成されている。
【0021】
図6は、図5に示す固形入浴剤1が湯船50に投入されたときの一例を示す説明図である。
固形入浴剤1は、第1形態1Fにおいては、例えば、湯船50に投入された当初は湯船の底に沈んでから、図6に示すように、水面50a上に浮上する。図6に示す状態では、図3において示した状態とは異なり、副体部本体22のキャラクター前面側が上となるように浮上している。これは、キャラクターの背中側の主体部10が多く残った状態で浮上するように設定されていることで、キャラクターの背中側が重くなっており、キャラクター正面側を上にして浮遊状態を演出することが可能である。このように固形入浴剤1が副体部本体22に対して偏った溶解状態となるのは、第1形態1Fにおける副体部20の偏り配置により可能である。
【0022】
このように、浮上した状態においてキャラクターの主要部の副体部本体22、特に、正面側が見えるように浮上することで、浮上と同時にキャラクターが何であるか確認することができる演出が可能である。なお、副体部本体22の偏り配置については、副体部本体22に対する正面側と背面側の主体部10の厚みは、図示の状態とは逆に背面側を少なくする場合、側面側を少なる場合、等適宜設定することができる。
【0023】
以上述べたように、本態様の固形入浴剤1は、固形入浴剤1において、主体部10内に内包された副体部20がその一部21のみが見える構成となっていることで、その外観が入浴剤部分(主体部10)だけで構成されたものとは異なり、副体部の一部21を使った、例えば果物等の外観演出が可能となる。また、一部21のみが見えていることで、内包されキャラクターがどんなものか想像する楽しみ方を演出することができる。
【0024】
また、本態様の固形入浴剤1においては、主体部10は、第1形態1Fにおいて、転動可能な球形状に構成されている場合には、転がして遊ぶことができる。
【0025】
本態様の固形入浴剤1においては、水に浮くように構成されている副体部20、及び水に沈む主体部10は、第1形態1Fにおいて水に沈みように構成されているので、湯船50に投入した当初においては水面下に沈み、主体部10が溶解するのに伴って副体部20が浮いてくる演出を行うことができる。
【0026】
また、本態様の固形入浴剤1では、第1形態1Fにおいて、副体部本体22が主体部10の中央部Cに設けられていることで、副体部20の周りに設けられる主体部10の厚みを同程度にすることができる。この結果、湯船50に投入されたときに、主体部10の溶解を副体部20の全周に亘って略均等な速度で溶解させることができる。したがって、例えば、主体部10が副体部20の周りに付着した状態で湯船50の水面上に浮き上がったときに、副体部20の副体部本体22が主体部10により覆われた状態を作り出すことができる。これにより、浮き上がった当初の副体部20は、どういうキャラクターであるか判らず、その後、徐々に主体部10が溶けて行くにしたがってキャラクターの実態が見えてくる楽しみを演出が可能である。
【0027】
本態様の固形入浴剤1では、副体部20は、第1形態1Fにおいて、主体部10の縁部近傍(外表面10s寄りの側)に位置していることで、副体部本体22の一方側と他方側とに面している主体部10厚み(容積)を変えることができる。この結果、固形入浴剤1が湯船50に投入されたときに、一方側と他方側とで主体部10の残り方を変えることができる。これにより、例えば、副体部20のキャラクターの背中側に主体部10を厚くすることで、湯船50に投入されて浮き上がった際に、キャラクターの背中側が重くなり前面側(顏が有る側)が上になるようにして浮き上がらせることができる。
【0028】
本態様の固形入浴剤1においては、副体部20は、第1形態1Fにおいて、主体部10から露出している一部21を把持可能に構成されているので、例えば、入浴時において、固形入浴剤1を持つときも、濡れた手で主体部10を持たなくてよく、使い勝手を良くすることができる。
【0029】
本態様の固形入浴剤1においては、主体部10から露出した副体部20の一部21が棒状部21aを有していることで、主体部10から突出する部位を小さくできて固形入浴剤1のほぼ全体を主体部10で覆うことができ外観を整えることができる。また、一部21に非棒状部21bで例えば平べったい部分が形成されていることで、把持し易くできる。
【0030】
本態様の固形入浴剤1においては、主体部10の最大径(L1)が副体部20の最長辺よりも長さ(L2)が長くなるように構成されて、主体部10が副体部20よりも大きく構成されているので、固形入浴剤1の入浴剤の量を十分に確保することができる。
【0031】
本態様の固形入浴剤1においては、第2形態2Fにおいて、副体部20は、脚部22cが支持部30を連結され支持されていることで、自立して展示状態とすることができる。 また、支持部30と脚部22cは、第1形態1Fにおいて連結されているので、展示状態にするときに、特に組み立て操作が必要でなく容易に展示できる。
【0032】
本態様の固形入浴剤1においては、副体部20が軟質部材として構成されていることで、主体部10が溶解した後に湯船50の中で遊ぶのに適しており、また、安全性が高いキャラクター玩具を提供できる。
【0033】
以上、本発明の一態様について説明したが、本発明はその技術思想の範囲で適宜変更することができる。例えば、上記態様においては、主体部10の形状を球形状としたが、この構成に限るものではなく、の他に、例えば多面体の構成としてもよい。
【0034】
また、上記態様においては、支持部30が副体部20と組み立てられた状態で主体部10に収容されているが、この構成に限るものではなく、別々の状態で設けられていても良い。また、上記態様においては、支持部30がキャラクターの脚部22cの外面に係合する構造としたが、この構成に限るものではなく、例えば脚部22cに設けた孔に突起部が挿入られるような構成としてもよい。
【0035】
また、図7に示すように、棒状部21aが頭部22aの一部として構成され、頭部22aの一部が主体部10から露出する構成であってもよい。
【0036】
以上のように、本明細書には以下の事項が記載されている。
【0037】
(1)
固形入浴剤であって、
水溶性の主体部と、
上記主体部が溶解する前の第1形態において、上記主体部に内包され、一部が上記主体部から露出している副体部と、を備え、
上記副体部は、上記主体部が溶解した後の第2形態において、その全部が上記主体部から露出可能に構成されている、固形入浴剤。
【0038】
(2)
(1)に記載の固形入浴剤であって、
上記主体部は、上記第1形態において、転動可能に構成され、
上記副体部は、上記第2形態において、転動不可能に構成されている、固形入浴剤。
【0039】
(3)
(1)又は(2)に記載の固形入浴剤であって、
上記副体部は、上記第1形態において、上記主体部から露出した部分以外が視認不可能に構成されている、固形入浴剤。
【0040】
(4)
(1)~(3)の何れか1つに記載の固形入浴剤であって、
上記副体部は、上記第1形態において、上記主体部における中央部近傍に位置している、固形入浴剤。
【0041】
(5)
(1)~(3)の何れか1つに記載の固形入浴剤であって、
上記副体部は、上記第1形態において、上記主体部における縁部近傍に位置している、固形入浴剤。
【0042】
(6)
(1)~(5)の何れか1つに記載の固形入浴剤であって、
上記副体部は、上記第1形態において、上記主体部から露出している一部を把持可能に構成されている、固形入浴剤。
【0043】
(7)
(1)~(6)の何れか1つに記載の固形入浴剤であって、
上記副体部は、上記第1形態において、上記主体部の一か所のみから、その一部が露出している、固形入浴剤。
【0044】
(8)
(1)~(7)の何れか1つに記載の固形入浴剤であって、
上記副体部は、上記第1形態において、その露出している一部以外が上記主体部により保持されている、固形入浴剤。
【0045】
(9)
(1)~(8)の何れか1つに記載の固形入浴剤であって、
上記主体部および上記副体部は、上記第1形態において水に沈み、
上記副体部は、上記第2形態において水に浮くように構成されている、固形入浴剤。
【0046】
(10)
(1)~(9)の何れか1つに記載の固形入浴剤であって、
上記副体部は、非水溶性である、固形入浴剤。
【0047】
(11)
(1)~(10)の何れか1つに記載の固形入浴剤であって、
上記副体部は、上記第1形態において、上記主体部から露出している一部が、棒状部と非棒状部とで構成されている、固形入浴剤。
【0048】
(12)
(1)~(11)の何れか1つに記載の固形入浴剤であって、
上記主体部および上記副体部は、上記第1形態において、一体として所定の形象を模した形状を成している、固形入浴剤。
【0049】
(13)
(1)~(12)の何れか1つに記載の固形入浴剤であって、
上記副体部は、上記第2形態において、単体でキャラクターの形状を成している、固形入浴剤。
【0050】
(14)
(13)に記載の固形入浴剤であって、
上記副体部は、上記第1形態において、上記キャラクターの一部が上記主体部から突出して構成されている、固形入浴剤。
【0051】
(15)
(14)に記載の固形入浴剤であって、
上記副体部は、上記第1形態において、上記主体部から突出しているキャラクターの一部よりも、その一部を除くキャラクターの部分の方がその体積が大きく構成されている、固形入浴剤。
【0052】
(16)
(13)~(15)の何れか1つに記載の固形入浴剤であって、
上記副体部は、頭部、胴部および脚部を少なくとも含む上記キャラクターとして構成され、上記第2形態において、上記脚部に支持部を連結可能に構成されている、固形入浴剤。
【0053】
(17)
(16)に記載の固形入浴剤であって、
上記副体部は、上記第2形態において、上記脚部に上記支持部を連結した状態にて、自立可能に構成されている、固形入浴剤。
【0054】
(18)
(16)又は(17)に記載の固形入浴剤であって、
上記第1形態において上記主体部に内包される上記支持部を更に備え、
上記第1形態において、上記支持部と上記脚部は連結されている、固形入浴剤。
【0055】
(19)
(1)~(18)の何れか1つに記載の固形入浴剤であって、
上記主体部は、その最大径が上記副体部の最長辺よりも長さが長くなるように構成されている、固形入浴剤。
【0056】
(20)
(1)~(19)の何れか1つに記載の固形入浴剤であって、
上記主体部は、上記第1形態において、硬質部材として構成され、
上記副体部は、上記第1形態および上記第2形態において、軟質部材として構成されている、固形入浴剤。
【符号の説明】
【0057】
1 固形入浴剤
10 主体部
20 副体部
21 副体部の一部
30 支持部
1F 第1形態
2F 第2形態
【要約】
【課題】興趣性の高い固形入浴剤を提供する。
【解決手段】固形入浴剤1であって、水溶性の主体部10と、主体部10が溶解する前の第1形態1Fにおいて、主体部10に内包され、一部が主体部10から露出している副体部20と、を備え、副体部20は、主体部10が溶解した後の第2形態2Fにおいて、その全部が主体部10から露出することができるように構成されている。固形入浴剤1の主体部10内に内包された副体部20がその一部21のみが見える構成であり、副体部20がどんなものか想像できる。
【選択図】図2

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7