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特許7569923マッピング方式を用いた制御チャネル反復
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-09
(45)【発行日】2024-10-18
(54)【発明の名称】マッピング方式を用いた制御チャネル反復
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/232 20230101AFI20241010BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20241010BHJP
   H04L 27/26 20060101ALN20241010BHJP
【FI】
H04W72/232
H04W72/0446
H04L27/26 110
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2023507915
(86)(22)【出願日】2021-07-06
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-25
(86)【国際出願番号】 EP2021068579
(87)【国際公開番号】W WO2022028794
(87)【国際公開日】2022-02-10
【審査請求日】2023-03-30
(31)【優先権主張番号】20189860.8
(32)【優先日】2020-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】ハコラ,サミ-ユッカ
(72)【発明者】
【氏名】ラドゥ,キース サリヤ ジャヤシンゲ
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/244223(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
H04L27/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御データを搬送する制御チャネルのためのリソース構成を取得する手段と、
前記制御チャネルにおける前記制御データの反復送信のための送信期間を示す情報を取得する手段と、
前記リソース構成のための1つまたは複数の送信状態を定義する送信構成データを取得する手段と、
前記リソース構成に関連する1つまたは複数の監視機会を示す監視情報を取得する手段と、
前記送信期間内の前記1つまたは複数の送信状態のうちの少なくとも1つおよび前記監視機会の間のマッピング方式を使用することによって、前記監視機会に制御データに対する前記制御チャネルを監視する手段と
を備える装置。
【請求項2】
前記リソース構成は、制御リソースセット(CORESET)であるか、または前記制御リソースセット(CORESET)を含む、
前記制御チャネルは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)であるか、または前記物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を含む、
前記制御チャネルは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)であるか、または前記物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を含む、
前記制御データは、ダウンリンク制御情報(DCI)であるか、または前記ダウンリンク制御情報(DCI)を含む、
前記制御データは、アップリンク制御情報(UCI)であるか、または前記アップリンク制御情報(UCI)を含む、
前記制御データは、共有チャネルの送信をスケジュールする、
送信期間を示す前記情報は、前記送信期間の長さまたはサイズに関する情報であるか、または前記送信期間の長さまたはサイズに関する情報を含む、または、
前記1つまたは複数の送信状態は、送信構成インジケータ(TCI)状態である、
ことの1つまたは複数である、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記監視情報によって定義される監視機会を繰り返すことによって、1つまたは複数のさらなる監視機会を示す情報を取得する手段と、
それぞれのさらなる監視機会についての時間領域オフセットを示すオフセット情報を取得する手段と
をさらに備える、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記送信構成データは、前記リソース構成のための複数の送信状態を定義する、請求項1~3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
前記マッピング方式のために用いられる前記1つまたは複数の送信状態の前記少なくとも1つはアクティブな送信状態である、請求項1~4のいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記1つまたは複数の送信状態の1つまたは複数のアクティブな送信状態を示すアクティベーション情報を取得する手段をさらに備える、請求項1~5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記アクティベーション情報は、複数のアクティブな送信状態を示す、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記マッピング方式は、
1つまたは複数のアクティベート送信状態を監視機会に順次マッピングするステップ、
すべてのアクティブな送信状態がマッピングされた後、前記監視機会への1つまたは複数のアクティブな送信状態のマッピングを順次繰り返すステップ、
第nのアクティブな送信状態を少なくとも前記送信期間内の第nの監視機会にマッピングするステップ、
第1のアクティブな送信状態を少なくとも前記送信期間内の第1の監視機会にマッピングするステップ、
第2のアクティブな送信状態を少なくとも前記送信期間内の第2の監視機会にマッピングするステップ、または
すべてのアクティブな送信状態が前記送信期間内の監視機会にマッピングされた後、少なくとも第1のアクティブな送信状態を前記送信期間内の次の監視機会に再びマッピングするステップ
のうちの1つまたは複数を含む、請求項5~7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
それぞれの送信期間内の前記制御チャネルにおける制御データの各送信は、同じ制御データを含む、請求項1~8のいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
前記複数の送信状態および/または前記複数のアクティブな送信状態は、少なくとも部分的に、
異なる複数の送信パラメータ、
異なる複数のビームパラメータ、または
異なる複数のビーム
のうちの1つまたは複数を定義する、請求項1~9のいずれか1項に記載の装置。
【請求項11】
前記制御データは、前記制御データの元の送信のために用いられる前記送信期間内の時間リソースを示す情報を備え、前記送信期間内の時間リソースを示す前記情報は、前記制御データによって割り当てられる時間領域リソースを決定するために使用される、請求項1~10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
前記装置は、
ユーザ機器、または
モバイル装置
のうちの1つまたは複数である、請求項1~11のいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
制御データを搬送する制御チャネルのためのリソース構成を取得するステップと、
前記制御チャネルにおける前記制御データの反復送信のための送信期間を示す情報を取得するステップと、
前記リソース構成のための1つまたは複数の送信状態を定義する送信構成データを取得するステップと、
前記リソース構成に関連する監視機会を示す監視情報を取得するステップと、
前記送信期間内の前記1つまたは複数の送信状態のうちの少なくとも1つおよび前記監視機会の間のマッピングスキームを使用することによって、前記監視機会に制御データに対する前記制御チャネルを監視するステップと
を備え、少なくとも1つの装置によって実行される、方法。
【請求項14】
制御データを搬送する制御チャネルのためのリソース構成を提供する手段と、
前記制御チャネルにおける前記制御データの反復送信のための送信期間を示す情報を提供する手段と、
前記リソース構成のための1つまたは複数の送信状態を定義する送信構成データを提供する手段と、
前記リソース構成に関連する1つまたは複数の監視機会を示す監視情報を提供する手段と、
前記送信期間内の前記1つまたは複数の送信状態のうちの少なくとも1つおよび前記監視機会の間のマッピングスキームを使用することによって、前記監視機会に前記制御チャネルを介して制御データを送信する手段と
を備える装置。
【請求項15】
制御データを搬送する制御チャネルのためのリソース構成を提供するステップと、
前記制御チャネルにおける前記制御データの反復送信のための送信期間を示す情報を提供するステップと、
前記リソース構成のための1つまたは複数の送信状態を定義する送信構成データを提供するステップと、
前記リソース構成に関連する1つまたは複数の監視機会を示す監視情報を提供するステップと、
前記送信期間内の前記1つまたは複数の送信状態のうちの少なくとも1つおよび前記監視機会の間のマッピングスキームを使用することによって、前記監視機会に前記制御チャネルを介して制御データを送信するステップと
を備え、少なくとも1つの装置によって実行される、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、互いに通信する基地局およびユーザ機器を備えるワイヤレス無線ネットワークなどの通信ネットワークに関する。より具体的には、本開示は、物理レイヤ設計に関し、特に、例えば共有チャネル上のリソースをスケジューリングするための、制御チャネルを介した制御データの改善された送信に関する。
【背景技術】
【0002】
本開示は、限定はしないが、5G通信ネットワークとも呼ばれる3GPP新無線(NR)の物理レイヤ設計に関する。
【0003】
5Gネットワークなどの無線ネットワークでは、制御チャネル(例えば、4Gまたは5G通信ネットワークの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)である)の制御データは、4Gシステムにおける制御領域によって、または5Gシステムにおけるいわゆる「制御リソースセット」(CORESET)によって定義され得る、具体的に構成された時間および周波数リソースを使用して送信される。典型的には、探索空間セットはCORESETに関連付けられ、いつ(時間領域監視機会)およびどのように(集約レベル)ユーザ機器(UE)がCORESETによって定義されるリソース領域内の制御チャネル(PDCCHなど)の制御データを検出し得るかを定義する。
【0004】
CORESETは、1つまたは複数のいわゆる「送信構成インジケータ」(TCI)状態のために構成され得る。これらの状態から、基地局(BS)は一度に1つを起動することができる。TCI状態のアクティベーションは、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)アクティベーションコマンドを使用して実現され得る。TCI状態は、準コロケート(QCL:Quasi Co-Located)ソース基準信号(RS)を備え得る。TCI状態が示すことができる異なる種類のQCLタイプがある。1つのQCLタイプは、制御チャネル上で制御データを受信できるようにするためにUEに受信(RX)ビームをどのようにセットアップするかを示すQCL-TypeDである。言い換えれば、UEは、所与のQCL-TypeDのソースRSを受信するために使用するのと同じまたは同様のRXビームをPDCCH受信のために使用することになる。
【0005】
基本的に、UEは、複数のCORESET、例えば、最大3つのCORESETまたは最大5つのCORESETで構成され得る。しかしながら、いずれにせよ、依然として単一のTCI状態のみが一度にアクティブになり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特にマルチTPR(マルチ送信受信ポイント)、マルチパネルおよび/またはマルチビーム通信システムにおいて、制御チャネルの信頼性およびロバスト性を改善することは興味深い。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の例示的な態様によれば、制御データを搬送する制御チャネルのためのリソース構成を取得する手段と、前記制御チャネルにおける前記制御データの反復送信のための送信期間を示す情報を取得する手段と、前記リソース構成のための1つまたは複数の送信状態を定義する送信構成データを取得する手段と、前記リソース構成に関連する1つ以上の監視機会を示す監視情報を取得する手段と、前記1つまたは複数の送信状態のうちの少なくとも1つと前記送信期間内の前記監視機会との間のマッピング方式を使用することによって、前記監視機会に制御データについて前記制御チャネルを監視する手段とを備える装置が開示される。
【0008】
第1の例示的な態様によれば、制御データを搬送する制御チャネルのためのリソース構成を取得するステップと、前記制御チャネルにおける前記制御データの反復送信のための送信期間を示す情報を取得するステップと、前記リソース構成のための1つまたは複数の送信状態を定義する送信構成データを取得するステップと、前記リソース構成に関連する1つ以上の監視機会を示す監視情報を取得するステップと、前記1つまたは複数の送信状態のうちの少なくとも1つと前記送信期間内の前記監視機会との間のマッピング方式を使用することによって、前記監視機会に制御データについて前記制御チャネルを監視するステップとを少なくとも1つの装置によって実行される方法が開示される。
【0009】
第2の例示的な態様によれば、制御データを搬送する制御チャネルのためのリソース構成を提供する手段と、前記制御チャネルにおける前記制御データの反復送信のための送信期間を示す情報を提供する手段と、前記リソース構成のための1つまたは複数の送信状態を定義する送信構成データを提供する手段と、前記リソース構成に関連する1つ以上の監視機会を示す監視情報を提供する手段と、前記1つまたは複数の送信状態のうちの少なくとも1つと前記送信期間内の前記監視機会との間のマッピング方式を使用することによって、前記監視機会に前記制御チャネルを介して制御データを送信する手段とを備える装置が開示される。
【0010】
第2の例示的な態様によれば、制御データを搬送する制御チャネルのためのリソース構成を提供するステップと、前記制御チャネルにおける前記制御データの反復送信のための送信期間を示す情報を提供するステップと、前記リソース構成のための1つまたは複数の送信状態を定義する送信構成データを提供するステップと、前記リソース構成に関連する1つ以上の監視機会を示す監視情報を提供するステップと、前記1つまたは複数の送信状態のうちの少なくとも1つと前記送信期間内の前記監視機会との間のマッピング方式を使用することによって、前記監視機会に前記制御チャネルを介して制御データを送信するステップとを少なくとも1つの装置によって実行する方法が開示される。
【0011】
以下では、本開示の異なる態様のさらなる例示的な特徴および例示的な実施形態についてより詳細に説明する。
【0012】
第1の例示的な態様の装置は、ユーザ機器などの電子デバイスであり得る。装置は、特に、デスクトップコンピュータなどの固定デバイス、またはスマートフォン、タブレット、ウェアラブル、スマートウォッチなどのモバイルデバイスであってもよい。ユーザ機器は、ネットワークと通信するためにエンドユーザによって直接使用される任意のデバイスとして理解され得る。第1の例示的な態様の装置によって取得される情報は、第2の例示的な態様の装置(たとえば、基地局)から取得され得る。
【0013】
第2の例示的な態様の装置は、基地局などの電子デバイスであり得る。したがって、装置は、特に固定装置であってもよい。第2の例示的な態様の複数の装置は、特に、通信システムまたはネットワークを確立することができ、通信システムまたはネットワークは、特に、ニューラジオ(NR)システムもしくは5Gシステム、または将来の規格、特に、現在の3GPP規格の後継によって定義される任意の他のモバイル通信システムとすることができる。第2の例示的な態様の装置によって提供される情報は、第1の例示的な態様の装置(たとえば、UE)に提供され得る。
【0014】
開示される装置のいずれかの手段は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアで実装され得る。それらは、例えば、必要な機能を実行するためのコンピュータプログラムコードを実行するための少なくとも1つのプロセッサ、プログラムコードを記憶する少なくとも1つのメモリ、またはその両方を備え得る。あるいは、それらは、例えば、必要な機能を実装するように設計された回路、例えば、集積回路のようなチップセットまたはチップに実装された回路を備えることができる。一般に、手段は、たとえば1つまたは複数の処理手段またはプロセッサを備え得る。
【0015】
したがって、本開示のそれぞれの例示的な態様によれば、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置も開示され、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、本開示のそれぞれの例示的な態様による方法を少なくとも実行および/または制御することを装置に行わせるように構成される。
【0016】
上記で開示された装置のいずれも、デバイス、例えばチップのためのモジュールまたは構成要素であり得る。開示される装置は、開示される構成要素、例えば、手段、プロセッサ、メモリを備えてもよく、または1つ以上の追加の構成要素をさらに備えてもよい。
【0017】
それぞれの態様の方法は、たとえば、それぞれの態様による装置によって、たとえば、それぞれユーザ機器または基地局によって実行および/または制御され得る。しかしながら、概して、それぞれの方法はまた、複数の装置によって、たとえばユーザ機器およびネットワークによって実行および/または制御され得る。
【0018】
本開示の第1および第2の例示的な態様によれば、それぞれ、コンピュータプログラムも開示され、コンピュータプログラムは、装置のプロセッサによって実行されると、装置に第1および第2の態様による方法をそれぞれ実行させる。
【0019】
コンピュータプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体、特に有形および/または非一時的媒体に記憶され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、ディスクまたはメモリなどであり得る。コンピュータプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体をコード化する命令の形態でコンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、内部メモリまたは外部メモリ、例えばコンピュータのリードオンリメモリ(ROM)またはハードディスクのようなデバイスの動作に参加することが意図されてもよく、あるいは光ディスクのようなプログラムの配信が意図されてもよい。
【0020】
第1の態様の装置(たとえば、ユーザ機器)と、本開示の態様を実行するために協働する第2の態様の装置(たとえば、基地局)とを備えるシステムも開示される。
【0021】
リソース構成は、特に、リソースおよび/またはパラメータのセット、例えば、物理リソースのセット(例えば、NRダウンリンクリソースグリッドなどのリソースグリッド上の特定のエリア)および制御チャネルを介して制御データを搬送するために使用されるパラメータのセットであるか、またはそれを含むと理解され得る。以下でより詳細に説明するように、リソース構成は、特に、いわゆる「制御リソースセット」(CORESET)であり得る。リソース構成は、特に、送信期間を示す情報および/または送信構成データを含み得る。
【0022】
制御チャネルは、特に、ダウンリンク制御情報(DCI)を搬送する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)またはアップリンク制御情報(UCI)を搬送する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)などの、制御データを搬送する物理チャネルであると理解される。
【0023】
以下でより詳細に説明するように、送信期間は、特に、制御データの反復送信が実行される時間領域における長さまたはサイズであると理解される。したがって、送信期間を示す情報は、送信期間の長さまたは大きさを示す。例えば、送信期間を示す情報は、時間領域で特定個数のリソース単位を定義することができる。たとえば、送信期間は、ある数のスロット、サブフレーム、またはフレーム(例えば、1スロット、2スロット、3スロットなど)であり得る。送信は、制御チャネルにおける制御データの反復送信が実行されるサイクルとしても理解され得る。送信期間は、制御チャネル反復のために使用され、本明細書で説明するマッピング方式において使用される期間またはサイクル長を示すために特に使用されるパラメータであり得る。送信期間は、本開示では「ミニ期間」と呼ばれることもある。
【0024】
送信構成データは、1つまたは複数の送信状態を(たとえば、暗黙的にまたは明示的に)定義する。送信状態は、特に、送信構成インジケータ(TCI)状態であり得る。特定の送信状態は、特に、制御チャネル上で制御データを受信するために特定の受信機パラメータをどのように構成するかを装置に指示することができる。
【0025】
たとえば、送信構成インジケータ(TCI)状態のリストは、送信構成を(たとえば、DCIを介して)動的に示すために受信され得る。たとえば、送信構成は、たとえば、1つまたは2つのダウンリンク基準信号と物理レイヤ基準信号ポート、たとえば、PDSCHのDM-RSポート、PDCCHのDM-RSポート、またはCSI-RSリソースのCSI-RSポートとの間の1つまたは複数の擬似コロケーション(QCL)関係を含み得る。一般に、一方のアンテナポート上のシンボルが搬送されるチャネルの特性が他方のアンテナポート上のシンボルが搬送されるチャネルから推測され得る場合、2つのアンテナポートは準コロケートされると言われる。たとえば、UEは、上位レイヤ(たとえば、RRC)パラメータ内の(たとえば、UE能力に応じた)ある数までのTCI状態構成のリストを用いて構成され得る。
【0026】
以下でさらに説明するように、送信状態の一部のみがアクティベートされ、したがって装置によって使用され得る。
【0027】
前記リソース構成に関連する監視機会を示す監視情報は、特に、探索空間セット、またはそのような探索空間セットを構成もしくは定義する情報であり得る。監視情報は、リソース構成に固有であってもよく、特にリソース構成によって、またはリソース構成の一部として提供されてもよい。探索空間は、たとえば、共通探索空間であるか、またはユーザ機器に固有であり得る。言い換えれば、探索空間は、特定の制御チャネルまたは制御データ(たとえば、PDCCH/DCI)を検出するためにUEが監視すべきCORESET内のエリアとして理解され得る。
【0028】
しかしながら、監視情報(探索空間セットなど)は、必ずしも、制御チャネルを監視するために使用されるリソース構成のためのすべての可能な監視機会を定義する必要はない。ある例では、さらなる監視機会は、他の方法で定義され得る。例えば、監視情報は、少なくとも1つの監視機会を定義することができるが、1つまたは複数のさらなる監視機会(これは、特に、反復監視機会、または監視情報によって定義される(元の)監視機会のコピーもしくはクローンと見なされ得る)は、次いで、以下でより詳細に説明するように、他の方法で、例えば、他の情報または構成データ(リソース構成など)によって定義することができる。
【0029】
ここで、前記1つまたは複数の送信状態のうちの少なくとも1つと前記送信期間内の前記監視機会との間のマッピング方式を使用することによって、前記監視機会において制御データについて前記制御チャネルを監視することが提案される。したがって、送信期間内の監視機会の各々に対して、マッピング方式によって規定されるように、特定の送信状態が使用される。たとえば、装置は、マッピング方式によって規定されるように、それぞれの監視機会に対してその受信ビームを構成する。
【0030】
マッピング方式は、特に、任意の形態を有してもよく、監視機会への送信状態の任意のマッピングによって実現されてもよい。マッピング方式は、事前に定義され、したがってUEおよび基地局に知られることが好ましい。代替的に、マッピング方式はまた、たとえば、(たとえば、上位レイヤ信号を介して)動的にシグナリングされ得る。マッピング方式は、それぞれの送信期間内のあらゆる監視機会について、送信状態が定義されるようなものである。
【0031】
例として、m個の(アクティブな)送信状態があり得、送信期間内にn個の監視機会があり得る。nがmに等しい場合、m個の送信状態は、送信期間内のn個の監視機会に1対1の方法でマッピングされ得る。nがmよりも小さい場合、送信状態のn(たとえば、第1のn)のみが送信期間内のn個の監視機会にマッピングされ得る。nがmより大きい場合、m個の送信状態は、送信期間(例えば、監視機会が残らないまでm個の送信状態を繰り返し循環させることによって)内のn個の監視機会に繰り返しマッピングされ得る。
【0032】
上述のアプローチは、代替的なアプローチに勝る様々な利点を有する。
【0033】
具体的には、説明されるアプローチは、制御チャネル(例えば、PDCCH)反復だけでなく、そのような反復のための伝送パラメータ(周波数および/またはビーム等)に関するダイバーシティ(例えば、ホッピングまたはサイクリング)も可能にするという利点を有する。制御チャネル反復は、例えば、制御情報が誤りを伴って受信されているか、または最初に送信されたときに全く受信されていないために必要とされ得る。特に、特定のマッピング方式を用いた説明されたアプローチは、UEが異なる送信状態を使用することを可能にし、また、以前の送信が見逃された可能性がある場合にも、UEが特定の監視機会のためにどの送信状態を使用するかを決定することを可能にする。さらに、同じペイロードを受信することによって、UEはまた、受信性能を改善するために異なる反復のソフトコンバイニングを実行することが可能になる。一例では、ソフトコンバイニング負荷を軽減するために、1つまたは複数のランダム化、たとえば、UEが推定する必要があるPDCCH送信におけるアグリゲーションレベルおよび/または他のランダム化が、反復内で低減され得る。言い換えれば、このようにして、複数の可能な反復を組み合わせるときにUEが処理する必要がある推定値の数の低減が低減され得る。たとえば、一例では、基地局がPDCCH(1つのPDCCH内に複数のUEへの制御情報が存在し得ることに留意されたい)を生成するときの1つまたは複数のランダム化は、これらの反復の間で固定され得る。
【0034】
具体的には、説明されるアプローチはまた、一度に、例えば、2つまたは4つに、リソース構成のための複数の伝送状態を単純にアクティベートするアプローチと比較して有利であり、これは、検索空間セットによって定義されるある監視機会において、どの伝送状態をUEがリソース構成のために仮定するであろうかという質問を引き起こすであろう。
むしろ、上述の提案されたアプローチは、UEが常にどの送信状態を使用するかを決定することを可能にする。
【0035】
また、送信状態(したがって、UEにおけるRXビーム仮定)は、現在送信されている特定の反復に基づかず、むしろ監視機会に基づかないので、上記で説明される提案されるアプローチは、送信/反復のどの特定のインスタンスが検出されるか(例えば、UEが同じ制御の1つ以上の以前の送信/反復を逃した場合である)とは無関係に、UEが制御チャネルを復号することを可能にする。
【0036】
説明する手法はまた、監視情報(探索空間セットなど)が特定のアクティブな送信状態(特定のアクティブなTCI状態など)に関連付けられ得るアプローチと比較して有利であり、これは、送信状態がリソース構成(たとえば、CORESET)パラメータである(およびたとえば、探索空間セット固有ではない)という原理から逸脱することを必要とするからである。また、これは、並列監視機会を有する複数の探索空間セットを有することを防止するか、または少なくとも、ある時点でUEが1つの受信ビームのみを使用して受信することが可能であり得るという特定の注意を必要とする。これは、送信状態が探索空間セット特有である解決策を複雑にする。その結果、これは実現可能な選択肢とは考えられない。
【0037】
別の代替アプローチは、アクティベートされた送信状態がラウンドロビン方式で送信される、すなわち、リソース構成に対してアクティベートされた送信状態にわたって連続的に循環され、一度に1つずつ送信されるというものである。しかしながら、UEが1つの送信を逃した場合、UEは直接同期を外れてしまう。対照的に、提示されるアプローチでは、送信状態のマッピングは、送信期間に限定され、たとえば、任意の以前のミスにかかわらず、各送信期間に新たに繰り返される。
【0038】
ある例では、リソース構成は、制御リソースセットCORESETであるか、またはそれを含む。すでに説明したように、CORESETは、物理リソース(例えば、New Radio Downlink Resource Grid上の特定のエリア)のセットと、制御チャネルを介して制御データを搬送するために使用されるパラメータのセットとして理解され得る。例えば、LTEでは、制御チャネルは、制御領域内のシステム帯域幅全体にわたって割り当てられる。このため、セル間干渉の制御が困難となる。そこで、NRや5Gの通信システムでは、特別に設計されたCORESETを用いて制御チャネルの制御データを伝送している。たとえば、時間領域では、CORESET構成は、1~3個の連続するOFDMシンボルにわたり得る。CORESET内のリソース要素(RE)は、REグループ(REG)に編成することができ、各REGは、1つのリソースブロック(RB)内の1つのOFDMシンボルの12個のREからなる。RRCシグナリングは、例えば、CORESETにおける周波数領域におけるRBの数、CORESETにおける時間領域におけるシンボルの数、CORESETにおけるREGの数、および/またはREGバンドルサイズなどのパラメータを定義することができる。
【0039】
本アプローチでは、リソース構成(したがって、CORESET)は、特に、制御チャネル(例えば、PDCCH)反復が使用されることを示す情報を備え得る。さらに、この場合、リソース構成は、特に、送信期間のサイズまたは長さを示す情報など、送信期間を示す情報を含み得る。さらに、この場合、リソース構成は、特に、前記リソース構成(例えば、TCI状態構成)のための1つまたは複数の送信状態を定義する送信構成データを含むことができる。
【0040】
例えば、制御チャネルは、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHであるか、または物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHを含む。PDCCHは、特に、ダウンリンク制御情報(DCI)を搬送する物理チャネルであると理解される。
【0041】
したがって、例えば、制御データは、ダウンリンク制御情報、DCIであるか、またはそれを含む。LTE DCIフォーマットの例は、DCI-0、DCI-1、DCI-1A、DCI-1B、DCI-1C、DCI-1D、DCI-2、DCI-2A、DCI-3およびDCI-3Aである。5G DCIフォーマットの例は、フォーマット0_0(1つのセルにおけるPUSCHのスケジューリング)、フォーマット0_1(1つのセルにおけるPUSCHのスケジューリング)、フォーマット1_0(1つのセルにおけるPDSCHのスケジューリング)、フォーマット1_1(1つのセルにおけるPDSCHのスケジューリング)、フォーマット2_0(スロットフォーマットのUEのグループを示す)、フォーマット2_1(UEのグループに、UEが送信を意図していないと仮定し得るPRBおよびOFDMシンボルを通知する)、フォーマット2_2(PUCCH及びPUSCHに対するTPCコマンドの送信)、フォーマット2_3(1つまたは複数のUEによるSRS送信のためのTPCコマンドのグループの送信)である。
【0042】
例えば、制御チャネルはまた、物理アップリンク制御チャネルPUCCHであるか、またはそれを備え得る。PUCCHは、特に、アップリンク制御情報(UCI)を搬送する物理チャネルであると理解される。
【0043】
例えば、制御データは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)または物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)などの共有チャネルの送信をスケジュールする。
【0044】
ある例では、送信期間を示す情報は、前記送信期間の長さまたはサイズに関する情報であるか、または前記送信期間の長さまたはサイズに関する情報を含む。すでに述べたように、サイズまたは長さまたは送信期間は、ある数のスロット、サブフレームまたはフレームであり得る。一例では、送信期間のサイズまたは長さは1スロットであり得る。一例では、送信期間のサイズまたは長さは2スロットであり得る。別の例では、送信期間のサイズまたは長さは3スロットであり得る。スロットサイズは、スロット構成に依存し得る。例えば、スロット構成0の場合、スロットのシンボル数は14であり、スロット構成1の場合、スロットのシンボル数は7である。送信期間を示す情報は、リソース構成の一部であってもよい。
【0045】
一例では、1つまたは複数の送信状態は、送信構成インジケータ(TCI)状態である。送信構成データは、例えば、それぞれの送信状態のリストを含んでもよい。すでに述べたように、TCI状態は、QCL構成(例えばPDCCH用)を示すことができ、この構成は、例えば1つまたは2つのダウンリンク基準信号と物理レイヤ基準信号ポート、例えばPDSCHのDM-RSポート、PDCCHのDM-RSポート又はCSI-RSリソースのCSI-RSポートとの間の1つまたは複数の準コロケーション(QCL)関係を含むことができる。送信構成データは、リソース構成の一部であり得る。
【0046】
一例では、監視情報によって定義される監視機会を繰り返すことによって1つまたは複数のさらなる監視機会を示す情報が取得される。たとえば、監視情報(例えば、それぞれのCORESETに関連付けられた検索空間セット)は、時間領域内のあるリソースにおける1つの(元の)監視機会を定義することができる。1つまたは複数のさらなる監視機会を示す情報は、次いで、この(元の)監視機会(またはCORESET)が繰り返され得る回数(たとえば、「N」回)を定義し得る。この情報は、リソース構成(例えば、CORESET)の一部として提供され得る。例えば、監視情報によって定義される監視機会は、スロット(例えば、あるシンボルにおいて、例えば、スロットの第1のシンボル)内のある位置にある。1つまたは複数のさらなる監視機会は、次いで、同じスロットの後続のシンボルにおいて与えられ得る。ここで、同じ構成は、それらが時間領域(例えば、スロットの異なるシンボルにおいて)における異なる位置にあり、上記で説明したマッピング方式によって規定されるように、異なる送信状態が仮定され得ることを除いて、さらなる監視機会のために使用され得る。
【0047】
したがって、マッピング方式は、次いで、前記1つまたは複数の送信状態のうちの少なくとも1つと、前記送信期間内の上で定義されたさらなる監視機会を含む前記監視機会との間のマッピングを定義する。
【0048】
さらなる監視機会の時間領域におけるそれぞれの位置を特定するために、一例では、それぞれのさらなる監視機会のための時間領域オフセットを示すオフセット情報が取得され得る。時間領域オフセットは、元の監視機会またはそれぞれの前の監視機会に対するオフセットを示し得る。例えば、一例では、監視情報によって示される監視機会は、スロットの第1のシンボルに位置し、さらなる監視機会を示す情報は、この監視機会またはCORESETが3回繰り返される(またはコピーされるまたはクローン化される)べきであることを示す。また、オフセット情報は、2シンボルのオフセットを示すことができる。
その結果、元の監視機会は、(監視情報によって定義される)スロットの第1のシンボルだけでなく、スロットの第3のシンボル、第5のシンボル、および第7のシンボルにも存在する。
【0049】
ある例では、前記送信構成データは、前記リソース構成のための複数の送信状態を定義する。したがって、前記アクティベーション情報は、複数のアクティブな送信状態を示すことができる。マッピング方式のために複数のアクティブな送信状態を利用することは、制御チャネル反復を可能にするだけでなく、例えばビーム及び/又は周波数に関するダイバーシティ(ホッピング又はサイクリングなど)を可能にするなど、異なる送信状態によって定義される異なる又は変化するパラメータを有する制御データを受信することも可能にする。
【0050】
この点に関して、一例では、マッピング方式において使用される前記1つまたは複数の送信状態の前記少なくとも1つは、アクティブ送信状態である。例えば、アクティブまたはアクティベートされた送信状態のみがマッピング方式に使用される。好ましくは、前記送信期間内に複数のアクティブな送信状態と複数の監視機会との間にマッピングが存在するように、複数の送信状態がアクティベートされる。
【0051】
この点に関して、第1の態様の例では、1つまたは複数の送信状態のアクティベーションを示すアクティベーション情報が受信される。具体的には、第1の態様の前記装置は、前記1つまたは複数の送信状態の1つまたは複数のアクティブな送信状態を示すアクティベーション情報を取得するための手段をさらに備えることができる。したがって、第2の態様の例では、1つまたは複数の送信状態のアクティベートを示すアクティベーション情報が提供される。そのようなシグナリングは、たとえば、上位レイヤシグナリングを介して、たとえばMAC CEを介して実行され得る。
【0052】
一例では、前記マッピング方式は、前記1つまたは複数のアクティベート送信状態を監視機会に順次マッピングすることを含む。このために、(アクティブな)送信状態は、リストまたはシーケンスとして提供され得る。送信期間内に監視機会よりも多くの(アクティブな)送信状態がある場合、送信状態のサブセット(たとえば、第1の部分)のみをそれぞれの監視機会にマッピングすることができる。(アクティブな)送信状態よりも多くの監視機会がある場合、送信状態は、必要なだけ頻繁に再使用(例えば、繰り返し循環)され得る。
【0053】
一例では、前記マッピング方式は、すべてのアクティブな送信状態がマッピングされた後に、監視機会に前記1つまたは複数のアクティブな送信状態の前記マッピングを順次繰り返すことを含む。
【0054】
一例では、前記マッピング方式は、前記送信期間内の少なくとも第nの監視機会に第nのアクティブな送信状態をマッピングすることを含む。
【0055】
したがって、一例では、前記マッピング方式は、前記送信期間内の少なくとも第1の監視機会に第1のアクティブな送信状態をマッピングすることを含む。同様に、前記マッピング方式は、前記送信期間内の少なくとも第2の監視機会に第2のアクティブな送信状態をマッピングすることなどを含み得る。
【0056】
一例では、前記マッピングスキームは、すべてのアクティブな送信状態が前記送信期間内の監視機会にマッピングされた後に、前記送信期間内の次の監視機会に第1のアクティブな送信状態を再び少なくともマッピングすることを含む。例えば、送信期間内に2つのアクティブな送信状態および4つの監視機会がある場合、第1のアクティブな送信状態は再び第3の監視機会にマッピングされ、以下同様である。
【0057】
説明されるマッピング方式は単なる例であり、他の、特により複雑なマッピング方式を使用することができ、例えば、マッピングは数学関数または項によって支配されることに留意されたい。
【0058】
例えば、それぞれの送信期間内の前記制御チャネルにおける制御データの各送信は、同じ制御データを含む。これは、UEが制御データを(正しく)受信する複数の機会を提供する。具体的には、異なる送信状態が使用される場合、装置は制御データの送信を成功して受信する確率が増加する。さらに、装置は、制御データの複数の受信されたインスタンスのソフトコンバイニングを実行し得る。
【0059】
したがって、複数の送信状態、具体的には前記複数のアクティブな送信状態は、少なくとも部分的に異なる送信パラメータを定義することが特に好ましい。例えば、少なくとも2つの(アクティブな)送信状態が異なる送信パラメータは、制御チャネルを介して制御データを受信するために使用される周波数または周波数領域に関係する。例えば、少なくとも2つの(アクティブな)送信状態が異なる送信パラメータは、制御チャネルを介して制御データを受信するために使用されるビームに関連する。したがって、前記複数の(アクティブな)送信状態は、少なくとも部分的に、異なるビームパラメータまたは異なるビームを定義することができる。
【0060】
ある例では、制御データは、制御データの元の送信のために使用される送信期間内の時間リソースを示す情報を含む。例えば、時間リソースを示す情報は、制御データが元々送信された時間リソースの番号(例えばスロット番号)を示してもよい。例えば、送信期間の長さが2スロットである場合、送信期間内の時間リソースを示す情報は、例えば、1ビットのサイズ(例えば、1ビットの情報フィールド)であればよい。4スロットの送信期間の場合、制御データの元の送信の時間リソースを示すために、2ビットの追加情報のみが制御データにおいて必要とされる。これは、制御データが時間領域リソースをスケジュールまたは割り当てる場合に特に関連しており、時間領域割り当ては、明確にするために元の送信から行われる必要がある。したがって、ある例では、制御データの元の送信のために使用される送信期間内の時間リソースを示す情報は、制御データによって割り振られるかまたはスケジュールされる時間領域リソースの決定のために有利に使用され得る。
【0061】
この例は、有利には、UEがn番目(反復)の制御データ送信のみを検出する場合に生じる問題を解決する。ペイロードは反復ごとに同じである必要があるので、追加情報は、UEが、例えばスケジュールされたPDSCH送信のための時間領域リソース割り当てを正確に決定し計算することを可能にする。
【0062】
例えば、制御チャネル反復および/またはダイバーシティがあるリソース構成のために使用されることは、明示的または暗黙的に(たとえば、動的に)UEにシグナリングされ得る。たとえば、1つのアクティブな送信状態のみがある場合、UEは、リソース構成が単一の制御データのための複数の送信を有するように構成される場合、制御チャネル反復が使用されると仮定し得る。複数のアクティブな送信状態がある場合、リソース構成が単一の制御データのための複数の送信を有するように構成される場合、UEは、反復および(たとえば、周波数またはビームに関する)ダイバーシティも使用されると仮定し得る。
【0063】
本明細書に開示される実施形態の提示は、単なる例であり、非限定的であることを理解されたい。
【0064】
本開示の他の特徴は、添付の図面と併せて考慮される以下の詳細な説明から明らかになるであろう。しかしながら、図面は、例示のみを目的として設計されており、本開示の限定の定義としてではなく、そのために添付の特許請求の範囲が参照されるべきであることを理解されたい。図面は縮尺通りに描かれておらず、それらは単に本明細書に記載される構造および手順を概念的に示すことを意図していることがさらに理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0065】
図1図1は、本開示の例示的な実施形態が実行され得る例示的な無線環境を示す概略図である。
図2図2は、本開示の第1の態様の例示的な方法の流れ図である。
図3図3は、本開示の第2の態様の例示的な方法の流れ図である。
図4図4は、本開示によるマッピング方式を用いた時間領域における反復制御データ送信の例の概略図である。
図5図5は、本開示によるマッピング方式を用いた時間領域における反復制御データ送信の別の例の概略図である。
図6図6は、本開示による装置の例示的な実施形態のブロック図である。
図7図7は、基地局の例示的な実施形態のブロック図である。
図8図8は、有形かつ非一時的なコンピュータ可読記憶媒体の例の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0066】
以下の説明は、本開示の理解を深める役割を果たし、本明細書の上記の「発明を実施するための形態」の節で提供される本開示の例示的な実施形態の説明を補完し、それとともに読まれるものと理解されたい。
【0067】
これらの教示の実施形態は、無線システムにおけるスケジューリング要求のトリガおよび送信に関する。以下の例における特定の無線システムは5Gであるが、これは非限定的な実施形態である。
【0068】
図1は、本開示が適用され得る例示的な環境を示す。図1は、新無線技術を導入する5G通信ネットワークと、RANの異なるサブレイヤが、分散ユニット(DU)および中央ユニット(CU)と呼ばれる(BSまたはgNBのような)通信ネットワーク制御要素内の2つの論理エンティティに分割され得るアーキテクチャとを示す。たとえば、CUは、フロントホールインターフェース(F1インターフェースと呼ばれる)を介して1つまたは複数のDUの動作を制御する論理ノードである。DUは、機能分割オプションに応じて、gNB機能のサブセットを含む論理ノードである。
【0069】
図1に示すように、第1の例示的な態様の装置の一例としてのユーザ機器(UE)10などの装置は、セル1の通信ビームを介して、第2の例示的な態様の装置の一例としての基地局、gNB20のセル1に接続される。図1に示す例では、gNB20は、CU23と、CU23にF1インターフェースで接続された2つのDU21,22とを備える。さらに、図1の例に示されるように、UE10が接続することができる複数のさらなるセル(説明のために、2つのセル、すなわちセル2およびセル3を示す)が存在する。セル1と同様に、セル2および3は、それぞれgNB25および26によって制御され、それぞれ複数のビーム1~3を提供する。5Gネットワークの異なるビームは、ビームダイバーシティまたはビームホッピングのために使用され得る。
【0070】
図1に示すように、セルの各基地局またはgNBは、NGインターフェースとして示されるそれぞれのインターフェースを介して、5GCなどのコアネットワークに接続される。さらに、セルの各gNBは、例えばXn-Cインターフェースと呼ばれる特定のインターフェースによって互いに接続される。
【0071】
図2図5に関して以下でより詳細に説明するように、制御チャネルを介した制御データの反復送信のための送信期間を定義することがここで提案され、これは以下ではミニ期間と呼ばれる。ミニ期間は、例えば、1スロットであってもよく、2スロットであってもよい。また、マッピング規則は、CORESETのアクティベートされたTCI状態と、ミニ期間内のCORESETに対する関連検索空間セットによって定義される監視機会との間で定義される。
【0072】
ここで、図2から図5をまとめて参照し、図2は、本開示の第1の態様の例示的な方法の流れ図200であり、図3は、本開示の第2の態様の例示的な方法の流れ図300である。図4および図5は、本開示によるマッピング方式を用いた時間領域における反復制御データ送信の2つの例の概略図400、500である。
【0073】
基地局(例えば、gNB)は、PDCCH送信のためのCORESET構成をUEに送信する(アクション301)。CORESET構成は、PDCCH反復が使用されるという構成または指示を備える。さらに、CORESET構成は、ミニ期間の長さまたはサイズの構成を含む。非限定的な例として、2スロット長のミニ期間を使用する。さらに、CORESET構成は、CORESETのためのTCI状態の構成を含む。
したがって、UEは、アクション201で、PDCCH送信のためのCOREST構成を基地局から受信する。
【0074】
基地局はさらに、CORESETに関連付けられた探索空間セットの構成を送信し(アクション302)、UEは、CORESETに関連付けられた探索空間セットの構成を基地局から受信する(アクション202)。一例では、ミニ期間内に3つの重複しない監視機会があり得る。そのようなシナリオは、図4に例示的に示されている。別の例では、ミニ期間内に5つの重複しない監視機会があり得る。そのようなシナリオは、図5に例示的に示されている。
【0075】
一例では、探索空間セットは、たとえば、単一の監視機会のみを定義し得るが、UEは、CORESET(したがって、監視機会は、コルセットに関連付けられた検索空間セットによって定義される)がN回反復または「クローン化」されるべきであることを構成が示すCORESETを用いて構成され得る。次いで、これらのクローンまたはコピーの各々は、以下に記載されるように、CORESETのために提供されるTCI状態にマッピングされる。各クローンまたはコピーは、元のCORESETに対して固定された位置で時間領域において割り当てられる。元のCORESETの時間領域割り当ては、関連する検索空間セットによって提供されるが、クローンまたはコピーの時間領域割り当ては、上記の構成(オリジナルCORESETに対する固定位置)によって提供される。例えば、元のCORESETはスロットの1番目のシンボルに監視機会(時間領域割り当て)を有し、クローンまたはコピーはスロットの3番目、5番目および7番目のシンボルに監視機会を有する(3つのクローンまたはコピーおよびクローンあたり2つのシンボル固定割り当てオフセットを仮定する)。
【0076】
基地局は、CORESETのための3つのTCI状態のアクティベーションをシグナリングする(アクション303)。したがって、UEは、CORESETのための3つのTCI状態のアクティベーションを基地局から受信する(アクション203)。
【0077】
次いで、UEは、アクション204で、ミニ期間の開始を決定することができる。たとえば、開始はmod関数を使用して決定され得る。mod(現在のスロット番号、スロット内の期間長)が0に等しい場合、ミニ期間の現在のインスタンスの開始に到達する。2スロットのミニ期間のこの例では、mod(現在のスロット番号、2)=0である場合、ミニ期間の現在のインスタンスの開始点に到達する。
【0078】
この例では、UEは、ミニ期間内の監視機会にアクティブTCI状態をマッピングするための以下の規則またはマッピング方式を仮定する。
【0079】
ミニ期間の開始時に、UEは、CORESETに関連付けられた任意の検索空間セットの第1の監視機会のためのCORESETに対するアクティベートされたTCI状態のリストにおける第1のアクティベートされたTCI状態を仮定する(アクション205)。
【0080】
UEは、アクション207で、ミニ期間内に残っている監視機会があるかどうかをチェックし、アクション208で、リスト内に残っているアクティブTCI状態があるかどうかをチェックすることができる。
【0081】
両方が当てはまる場合、UEは、アクション210において、そのCORESETに関連付けられた任意の探索空間セットの第2の監視機会のためのCORESETのためのアクティベートされたTCI状態のリスト中の第2のアクティベートされたTCI状態を仮定し、以下同様である。
【0082】
ミニ期間内に監視機会が残っていない場合、UEは次のミニ期間に移る(アクション209)。
【0083】
すべてのアクティベートされたTCI状態が仮定されているが、ミニ期間中に依然として監視機会が残っている場合、UEは、アクション211で、そのCORESETに関連付けられた任意の探索空間セットの次の監視機会について、CORESETのためのアクティベートされたTCI状態のリスト中の第1のTCI状態を再び仮定する。
【0084】
各監視機会について、UEは、それがPDCCHメッセージを検出するかどうかをチェックする(アクション206)。基地局は、アクション205および207~211に関して受信機側についてすでに説明したように、マッピング方式、アクション304、305に従ってPDCCH DCIメッセージを送信および再送信する。
【0085】
一例では、UEは、図4および図5のシナリオに例示的に示すように、ミニ期間の第2のスロットにおける監視機会のうちの1つにおいて、基地局によって再送信され、UEに向けられたPDCCH DCIメッセージを検出することができる。しかしながら、図4および図5にも示されるように、第1および/または第2のスロットにおいて以前の送信を逃した可能性がある。次いで、UEは、PDSCHが4スロットのスケジューリングオフセットでスケジューリングされるというスケジューリング情報をPDCCH DCIメッセージから受信する(アクション212)。
【0086】
UEはまた、DCIが送信されたPDCCHに対する第1の監視機会が実際にミニ期間の第1のスロットにあったという情報をPDCCHメッセージにおいて取得する(アクション213)。これは、検出されたPDCCH DCI内の1ビット情報フィールドによって指示することができる。これから、UEは、PDCCHを検出したスロットから計算された3スロットのスケジューリングオフセットでPDSCHが実際にスケジュールされていると判定する、アクション214、すなわち、UEは、ミニ期間の第1のスロット(図4)において、または第1のスロットと第2のスロット(図5)の両方においてPDCCHを逃した。
【0087】
次いで、UEは、アクション306で、基地局から送信されたスケジュールされたPDSCH送信を受信することができる(アクション215)。
【0088】
図6は、モバイルデバイス600の形態の図1のUE10などのUEを表す、本開示による装置の例示的な実施形態のブロック図である。たとえば、モバイルデバイス600は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、スマートウォッチ、スマートバンド、およびIoTデバイスのうちの1つであり得る。
【0089】
モバイルデバイス600は、プロセッサ601を備える。プロセッサ601は、例えばバスを介して少なくとも部分的に結合された単一のプロセッサ又は2つ以上のプロセッサを表すことができる。プロセッサ601は、プログラムメモリ602(たとえば、プログラムコードは、プロセッサ601上で実行されると、モバイルデバイス600に、本開示による方法の実施形態のうちの1つまたは複数、あるいはその一部を実行させる)に記憶されたプログラムコードを実行し、メインメモリ603とインターフェースする。プログラムメモリ602はまた、プロセッサ601のためのオペレーティングシステムを含み得る。メモリ602および603のいくつかまたはすべてはまた、プロセッサ601に含まれ得る。
【0090】
プロセッサのメインメモリおよびプログラムメモリの一方または両方(例えば、プログラムメモリ602およびメインメモリ603)は、プロセッサ(例えば、プロセッサ601)に固定的に接続されるか、または、例えば、メモリカードまたはスティックの形態で、プロセッサから少なくとも部分的に取り外し可能であり得る。
【0091】
プログラムメモリ(例えば、プログラムメモリ602)は、例えば、不揮発性メモリであってもよい。それは、例えば、いくつか例を挙げると、フラッシュメモリ(またはその一部)、ROM、PROM、EPROM、MRAMまたはFeRAM(またはその一部)のいずれか、またはハードディスク(またはその一部)であり得る。例えば、プログラムメモリは、例えば、固定的にインストールされた第1のメモリセクションと、例えば取り外し可能なSDメモリカードの形態で取り外し可能な第2のメモリセクションとを備え得る。
【0092】
メインメモリ(例えばメインメモリ603)は、例えば揮発性メモリであってもよい。例えば、非限定的な例を挙げると、DRAMメモリであってもよい。それは、例えば、オペレーティングシステム、アプリケーション、プログラム、および/または同様のものを実行するときに、プロセッサ601のためのワーキングメモリとして使用され得る。
【0093】
プロセッサ601はさらに、データおよび/または情報を受信および/または送信するように構成された通信インターフェース604(たとえば、無線インターフェース)を制御する。たとえば、通信インターフェース604は、基地局などの無線ノードから無線信号を送信および/または受信するように構成され得る。無線信号を受信および/または評価するために必要とされる任意のコンピュータプログラムコードベースの処理は、通信インターフェース604の独自のメモリに記憶され、通信インターフェース604の独自のプロセッサによって実行され得るか、または例えばメモリ603に記憶され、例えばプロセッサ601によって実行され得ることを理解されたい。
【0094】
通信インターフェース604は、特に、2G/3G/4G/5Gまたは将来世代セルラー通信システムのようなセルラー通信システムに従って通信するように構成され得る。モバイルデバイス600は、基地局、たとえば、図1に示す基地局20と通信するために無線インターフェース604を使用し得る。
【0095】
たとえば、通信インターフェース604は、BLE送信機、受信機、またはトランシーバを含むBLEおよび/またはBluetooth(登録商標)無線インターフェースをさらに備え得る。たとえば、無線インターフェース604は、追加または代替として、少なくともWLAN送信機、受信機、またはトランシーバを含むWLAN無線インターフェースを備え得る。
【0096】
モバイルデバイス600のコンポーネント602~604は、たとえば、1つまたは複数のシリアルおよび/またはパラレルバスによってプロセッサ601に接続され得る。
【0097】
モバイルデバイス600は、様々な他の構成要素を備え得ることを理解されたい。たとえば、モバイルデバイス600は、任意選択で、ユーザインターフェース(例えば、タッチ感知ディスプレイ、キーボード、タッチパッド、ディスプレイなど。)を備え得る。
【0098】
図7は、図1の基地局20などの装置の例示的な実施形態のブロック図である。
たとえば、装置700は、上で説明されたように、装置600によって送信されたスケジューリング要求を受信し、処理するように構成され得る。
【0099】
装置700はプロセッサ701を備える。プロセッサ701は、例えばバスを介して少なくとも部分的に結合される単一のプロセッサまたは2つ以上のプロセッサを表し得る。プロセッサ701は、プログラムメモリ702(例えば、プログラムコードは、装置700に、本開示による装置600の実施形態又はその部分と共に実行させる)に記憶されたプログラムコードを実行し、メインメモリ703とインターフェースする。
【0100】
プログラムメモリ702はまた、プロセッサ701のためのオペレーティングシステムを備え得る。メモリ702および703のいくつかまたはすべてはまた、プロセッサ701に含まれ得る。
【0101】
さらに、プロセッサ701は、例えば2G/3G/4G/5Gセルラー通信システムのようなセルラー通信システムに従って通信するように構成された通信インターフェース704を制御する。装置700の通信インターフェース704は、たとえば無線ヘッド30によって実現され得、図1の基地局20とUE10との間で通信するために提供され得る。
【0102】
装置700の構成要素702~704は、たとえば、1つまたは複数のシリアルおよび/またはパラレルバスによってプロセッサ701に接続され得る。
【0103】
装置600は、通信インターフェース604とともに、特に、本明細書で説明するマッピング方式に従って基地局700から制御チャネルを介して制御データまたはメッセージを受信するように構成され得る。
【0104】
装置600、700は、様々な他の構成要素を備え得ることを理解されたい。
【0105】
図8は、例えば、図6のメモリ602または図7のメモリ702を実装するために使用され得る、本開示による有形の非一時的コンピュータ可読記憶媒体の例の概略図である。この目的のために、図8は、例えば、プリント回路基板にはんだ付けまたは接合され得るフラッシュメモリ800と、複数のメモリチップ(例えば、フラッシュメモリチップ)を備えるソリッドステートドライブ801と、磁気ハードドライブ802と、セキュアデジタル(SD)カード803と、ユニバーサルシリアルバス(USB)メモリスティック804と、光学記憶媒体805(例えばCD-ROMまたはDVDなど)と、磁気記憶媒体806とを示す。
【0106】
以下の実施形態も開示される。
[構成1]
制御データを搬送する制御チャネルのためのリソース構成を取得する手段と、
前記制御チャネルにおける前記制御データの反復送信のための送信期間を示す情報を取得する手段と、
前記リソース構成のための1つまたは複数の送信状態を定義する送信構成データを取得する手段と、
前記リソース構成に関連する監視機会を示す監視情報を取得する手段と、
前記1つまたは複数の送信状態のうちの少なくとも1つと前記送信期間内の前記監視機会との間のマッピング方式を使用することによって、前記監視機会に制御データについて前記制御チャネルを監視する手段とを含む装置。
【0107】
[構成2]
前記リソース構成は、制御リソースセットCORESETであるか、または制御リソースセットCORESETを含む、
前記制御チャネルは、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHであるか、または物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHを含む、
前記制御チャネルは、物理アップリンク制御チャネルPUCCHであるか、または物理アップリンク制御チャネルPUCCHを含む、
前記制御データは、ダウンリンク制御情報(DCI)であるか、またはダウンリンク制御情報(DCI)を含む、
前記制御データは、アップリンク制御情報(UCI)であるか、またはアップリンク制御情報(UCI)を含む、
前記制御データは、共有チャネルの送信をスケジュールする、
前記送信期間を示す情報は、前記送信期間の長さまたはサイズに関する情報であるか、または前記送信期間の長さまたはサイズに関する情報を含む、または、
前記1つまたは複数の送信状態は、送信構成インジケータ(TCI)状態である、ことの1つまたは複数である、構成1に記載の装置。
【0108】
[構成3]
前記監視情報によって定義される監視機会を繰り返すことによって、1つまたは複数のさらなる監視機会を示す情報を取得する手段と、
それぞれのさらなる監視機会についての時間領域オフセットを示すオフセット情報を取得する手段と
をさらに備える、構成1または2に記載の装置。
【0109】
[構成4]
前記送信構成データは、前記リソース構成のための複数の送信状態を定義する、構成1~3のいずれかに記載の装置。
【0110】
[構成5]
前記マッピング方式に使用される前記1つまたは複数の送信状態の前記少なくとも1つは、アクティブな送信状態である、構成1~4のいずれかに記載の装置。
【0111】
[構成6]
前記1つまたは複数の送信状態の1つまたは複数のアクティブな送信状態を示すアクティベーション情報を取得する手段をさらに備える、構成1~5のいずれかに記載の装置。
【0112】
[構成7]
前記アクティベーション情報は、複数のアクティブな送信状態を示す、構成6に記載の装置。
【0113】
[構成8]
前記マッピング方式は、
1つまたは複数のアクティベート送信状態を監視機会に順次マッピングするステップ、
すべてのアクティブな送信状態がマッピングされた後、前記監視機会への1つまたは複数のアクティブな送信状態のマッピングを順次繰り返すステップ、
第nのアクティブな送信状態を少なくとも前記送信期間内の第nの監視機会にマッピングするステップ、
第1のアクティブな送信状態を少なくとも前記送信期間内の第1の監視機会にマッピングするステップ、
第2のアクティブな送信状態を少なくとも前記送信期間内の第2の監視機会にマッピングするステップ、または
すべてのアクティブな送信状態が前記送信期間内の監視機会にマッピングされた後、少なくとも第1のアクティブな送信状態を前記送信期間内の次の監視機会に再びマッピングするステップ
のうちの1つまたは複数を含む、構成5~7のいずれかに記載の装置。
【0114】
[構成9]
それぞれの送信期間内の前記制御チャネルにおける制御データの各送信は、同じ制御データを備える、構成1~8のいずれかに記載の装置。
【0115】
[構成10]
前記複数の送信状態および/または前記複数のアクティブな送信状態は、少なくとも部分的に、
異なる送信パラメータ、
異なるビームパラメータ、または
異なるビーム
のうちの1つまたは複数を定義する、構成1~9のいずれかに記載の装置。
【0116】
[構成11]
前記制御データは、前記制御データの前記元の送信のために使用される前記送信期間内の時間リソースを示す情報を備え、前記送信期間内の時間リソースを示す前記情報は、前記制御データによって割り振られる時間領域リソースを決定するために使用される、構成1~10のいずれかに記載の装置。
【0117】
[構成12]
前記装置は、
ユーザ機器、または
モバイル装置のうちの1つまたは複数である、構成1~11のいずれかに記載の装置。
【0118】
[構成13]
制御データを搬送する制御チャネルのためのリソース構成を取得するステップと、
前記制御チャネルにおける前記制御データの反復送信のための送信期間を示す情報を取得するステップと、
前記リソース構成のための1つまたは複数の送信状態を定義する送信構成データを取得するステップと、
前記リソース構成に関連する監視機会を示す監視情報を取得するステップと、そして、
前記1つまたは複数の送信状態のうちの少なくとも1つと前記送信期間内の前記監視機会との間のマッピング方式を使用することによって、前記監視機会に制御データについて前記制御チャネルを監視するステップと
を備え、少なくとも1つの装置によって実行される、方法。
【0119】
[構成14]
制御データを搬送する制御チャネルのためのリソース構成を提供する手段と、
前記制御チャネルにおける前記制御データの反復送信のための送信期間を示す情報を提供する手段と、
前記リソース構成のための1つまたは複数の送信状態を定義する送信構成データを提供する手段と、
前記リソース構成に関連する監視機会を示す監視情報を提供する手段と、そして
前記1つまたは複数の送信状態のうちの少なくとも1つと前記送信期間内の前記監視機会との間のマッピング方式を使用することによって、前記監視機会に前記制御チャネルを介して制御データを送信する手段と
を備える装置。
【0120】
[構成15]
制御データを搬送する制御チャネルのためのリソース構成を提供するステップと、
前記制御チャネルにおける前記制御データの反復送信のための送信期間を示す情報を提供するステップと、
前記リソース構成のための1つまたは複数の送信状態を定義する送信構成データを提供するステップと、
前記リソース構成に関連する監視機会を示す監視情報を提供するステップと、そして
前記1つまたは複数の送信状態のうちの少なくとも1つと前記送信期間内の前記監視機会との間のマッピング方式を使用することによって、前記監視機会に前記制御チャネルを介して制御データを送信するステップと
を備え、少なくとも1つの装置によって実行される、方法。
【0121】
説明される実施形態における任意の提示される接続は、関連する構成要素が動作可能に結合される方法で理解されるべきである。したがって、接続は、任意の数または組み合わせの介在要素を用いて直接的または間接的であり得、構成要素間に単に機能的関係が存在し得る。
【0122】
さらに、本明細書で使用される場合、「回路」という用語は、以下のいずれかを指す。
(a) ハードウェアのみの回路実装(アナログおよび/またはデジタル回路のみにおける実装等)、
(b) 回路とソフトウェア(および/またはファームウェア)との組合せ:(i) プロセッサ又は(ii)とプロセッサ/ソフトウェア(デジタル信号プロセッサを含む)のセクションとの組み合わせに対して、ソフトウェア及びメモリ(複数可)は、携帯電話などの装置に様々な機能を実行させるために協働する、
(c) ・たとえソフトウェアまたはファームウェアが物理的に存在しなくても、動作のためにソフトウェアまたはファームウェアを再要求するマイクロプロセッサまたはマイクロプロセッサのセクションなどの回路。
【0123】
「回路」の定義は、任意の請求項を含む本文におけるこの用語の全ての使用に適用される。さらなる例として、本明細書で使用されるように、「回路」という用語はまた、単にプロセッサ(または複数のプロセッサ)またはプロセッサのセクションならびにその(またはそれらの)付随のソフトウェアおよび/またはファームウェアの実装を包含する。用語「回路」は、例えば、携帯電話用のベースバンド集積回路またはアプリケーションプロセッサ集積回路も包含する。
【0124】
本明細書で言及されるプロセッサのうちのいずれか、特に、限定ではないが、図6および7のプロセッサ601および701は、任意の好適な種類のプロセッサであり得る。任意のプロセッサは、1つ以上のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサを伴う1つ以上のプロセッサ、デジタル信号プロセッサを伴わない1つ以上のプロセッサ、1つ以上の専用コンピュータチップ、1つ以上のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGAS)、1つ以上のコントローラ、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASICS)、または1つ以上のコンピュータを備えてもよいが、それらに限定されない。関連する構造/ハードウェアは、説明した機能を実行するようにプログラムされている。
【0125】
さらに、本明細書で説明または図示されるアクションまたはステップのいずれも、汎用または専用プロセッサ内の実行可能命令を使用して実装され、そのようなプロセッサによって実行されるようにコンピュータ可読記憶媒体(例えば、ディスク、メモリ等である)上に記憶され得る。「コンピュータ可読記憶媒体」への言及は、FPGA、ASIC、信号処理デバイス、および他のデバイスなどの専用回路を包含すると理解されるべきである。
【0126】
さらに、本明細書で説明または図示されるアクションのいずれも、汎用または専用プロセッサ内の実行可能命令を使用して実装され、そのようなプロセッサによって実行されるようにコンピュータ可読記憶媒体(例えば、ディスク、メモリ等である)上に記憶され得る。「コンピュータ可読記憶媒体」への言及は、FPGA、ASIC、信号処理デバイス、および他のデバイスなどの専用回路を包含すると理解されるべきである。
【0127】
用語「A、またはB、またはC、またはそれらの組み合わせ」または「A、B、およびCの少なくとも1つ」は、網羅的ではなく、少なくとも以下を含むと理解され得る:(i)A、または(ii)B、または(iii)C、または(iv)AおよびB、または(v)AおよびC、または(vi)BおよびC、または(vii)AおよびBおよびC。
【0128】
本明細書に開示される実施形態は単なる例示であり、特定の例示的な実施形態について提示される任意の特徴は、本開示の任意の態様と単独で、または同じもしくは別の特定の例示的な実施形態について提示される任意の特徴と組み合わせて、および/または言及されない任意の他の特徴と組み合わせて使用され得ることが理解されよう。さらに、特定のカテゴリにおける例示的な実施形態について提示される任意の特徴は、任意の他のカテゴリの例示的な実施形態において対応する方法で使用されてもよいことが理解されるであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8