(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-09
(45)【発行日】2024-10-18
(54)【発明の名称】提供装置、提供方法および提供プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20230101AFI20241010BHJP
【FI】
G06Q30/06
(21)【出願番号】P 2024035325
(22)【出願日】2024-03-07
(62)【分割の表示】P 2023114064の分割
【原出願日】2023-07-11
【審査請求日】2024-04-04
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】林 拓磨
【審査官】藤原 拓也
(56)【参考文献】
【文献】特表2022-538932(JP,A)
【文献】特表2022-528357(JP,A)
【文献】特開2016-224827(JP,A)
【文献】飯塚直,"「Paidy」で最新iPhoneを分割購入してみた。24回払い・分割手数料0%の“Apple専用”プラン",[online],2021年11月15日,[令和6年5月20日検索], インターネット<URL:https://web.archive.org/web/20211115000315/https://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/minirepo/1363439.html>
【文献】房野麻子,"値上げ時代のお得なスマホの買い方:「一括」と「分割」どちらで買うべき?",[online],2022年09月12日,[令和6年5月20日検索], インターネット<URL:https://web.archive.org/web/20220912020545/https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2209/12/news028.html>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末
に関する端末情報を
収集する収集部と、
端末代金が本来分割払いで支払われる所定の期間である分割払い期間のうちの免除期間であって、
端末の本来の価値としての価格である端末価格と、
前記端末代金の支払いプランを顧客に提供する提供者に返還された前記端末の2次販売価格であって前記返還された端末が中古業者を含む業者により買い取られる買取価値としての価格である買取価格と、前記買取価格に基づいて前記端末価格から割引きされる金額である割引額の上限の金額である割引上限額と、に基づいて、前記割引額を前記割引上限額以内に収めるように設定された前記免除期間において、前記端末の返却と引き換えに前記端末価格のうち本来分割払いされる端末代金の少なくとも一部の支払いが免除される
前記支払いプランを、前記
収集部により
収集された前記端末情報に基づいて出力する出力部と、
を有することを特徴とする提供装置。
【請求項2】
提供装置によって実行される提供方法であって、
端末
に関する端末情報を
収集する収集工程と、
端末代金が本来分割払いで支払われる所定の期間である分割払い期間のうちの免除期間であって、
端末の本来の価値としての価格である端末価格と、
前記端末代金の支払いプランを顧客に提供する提供者に返還された前記端末の2次販売価格であって前記返還された端末が中古業者を含む業者により買い取られる買取価値としての価格である買取価格と、前記買取価格に基づいて前記端末価格から割引きされる金額である割引額の上限の金額である割引上限額と、に基づいて、前記割引額を前記割引上限額以内に収めるように設定された前記免除期間において、前記端末の返却と引き換えに前記端末価格のうち本来分割払いされる端末代金の少なくとも一部の支払いが免除される
前記支払いプランを、前記
収集工程により
収集された前記端末情報に基づいて出力する出力工程と、
を含むことを特徴とする提供方法。
【請求項3】
端末
に関する端末情報を
収集する収集ステップと、
端末代金が本来分割払いで支払われる所定の期間である分割払い期間のうちの免除期間であって、
端末の本来の価値としての価格である端末価格と、
前記端末代金の支払いプランを顧客に提供する提供者に返還された前記端末の2次販売価格であって前記返還された端末が中古業者を含む業者により買い取られる買取価値としての価格である買取価格と、前記買取価格に基づいて前記端末価格から割引きされる金額である割引額の上限の金額である割引上限額と、に基づいて、前記割引額を前記割引上限額以内に収めるように設定された前記免除期間において、前記端末の返却と引き換えに前記端末価格のうち本来分割払いされる端末代金の少なくとも一部の支払いが免除される
前記支払いプランを、前記
収集ステップにより
収集された前記端末情報に基づいて出力する出力ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、提供装置、提供方法および提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォン等の端末の購入には様々な料金プランがあり、キャンペーンや割引制度により顧客がお得に端末を購入できるようになっている。ここで、自動車等の購入には、自動車等に対して途中まで分割して支払われる分割払いが行われた場合、自動車等の残債等、自動車等の代金である自動車代金の少なくとも一部の支払いが免除される残価設定ローン等の分割払いプランを提供する技術がある(例えば、特許文献1参照)。また、自動車等の購入の際に分割払いプランを提供する従来技術と同様に、高額な端末が購入される際に、端末に対して途中まで分割払いが行われた場合、端末の残債等、端末の代金である端末代金の少なくとも一部の支払いが免除される分割払いプランを提供する技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、高額な端末を顧客に購入させやすくすることができない場合がある。例えば、近年では端末代金が高額化している一方で、顧客へ割引可能な金額にも制約があることから、高額な端末を顧客に購入させやすくさせることができない場合がある。このため、顧客に端末をより買いやすくするための工夫が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係る提供装置は、端末の本来の価値としての価格である端末価格、および、当該端末価格が割引きされる上限の金額である割引上限額に基づいて、前記端末の代金である端末代金が分割払いで支払われる所定の期間のうち前記端末代金の少なくとも一部の支払いが免除される期間である免除期間を設定する設定部と、前記設定部によって設定された前記免除期間において前記端末代金の少なくとも一部の支払いが免除されるプランである分割払いプランを提供する提供部と、を有する。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一態様によれば、高額な端末を顧客に購入させやすくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図2】免除期間の設定の一例について説明するための図である。
【
図3】提供システムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図4】提供システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明するが、本発明は、以下の実施形態に限定されない。また、図面の記載は、同一部分には同一の符号を付しており、重複する説明は省略され、同様の機能を有する部材および同様の処理の説明も省略される。
【0009】
(1.実施形態)
(概要の一例)
本実施形態に係る提供システム1は、提供装置10によって、端末価格および割引上限額に基づいて免除期間を設定し、免除期間に基づいて、分割払いプランを提供する。
【0010】
ここで、端末価格とは、端末の本来の価値としての価格のことをいう。割引上限額とは、端末価格が割引きされる上限の金額のことをいう。例えば、割引上限額とは、割引額の上限の金額のことをいう。割引額とは、端末価格が割引きされる金額のことをいう。例えば、割引額とは、顧客から分割払いプランの提供者に返還された端末等が中古の業者等によって買い取られる買取価値としての価格である買取価格が、端末価格から引かれた金額であって、分割払いプランの提供者によって端末価格から実質的に割引きされる金額のことをいう。免除期間とは、端末の代金である端末代金が分割払いで支払われる所定の期間のうち端末代金の少なくとも一部の支払いが免除される期間のことをいう。端末代金とは、例えば、端末代金の少なくとも一部の支払いが免除されなかった場合に、免除期間に相当する時期において、顧客によって、端末について支払われる月額や総額等のことをいう。分割払いプランとは、免除期間において端末代金の少なくとも一部の支払いが免除されるプランのことをいう。
【0011】
例えば、従来技術では、割引額が4万以内等の所定の割引上限額に制限された場合に、分割払いによって端末について支払われるプランである分割払いプランによる割引額が7.6万であるような場合、割引額がオーバーして分割払いプランを提供できず、高額な端末を顧客に購入させやすくすることができない場合がある。
【0012】
これに対し、本実施形態に係る提供システム1は、提供装置10によって、例えば、買取価格が、端末価格から所定の割引上限額が差し引かれた金額よりも高くなるように免除期間の始期を設定し、免除期間において端末代金の少なくとも一部の支払いが免除される分割払いプランを提供する。一例として、提供システム1は、提供装置10によって、端末が回収される際の2次販売価格が、端末価格から所定の割引上限額が差し引かれた金額よりも高くなるように、本来分割払いされる48ケ月間のうち、前半12ケ月目まで端末代金の分割払いが行われて13ケ月目に端末が返却された場合、13ケ月以降の後半36ケ月の免除期間において端末代金の分割払いが免除される分割払いプランを提供する。
【0013】
これにより、例えば、買取価格が、顧客による24ケ月の使用により12.6万の端末価格の40%に減少した5.0万から、顧客による12ケ月の使用により12.6万の端末価格の70%に減少した8.8万まで向上する。このため、提供システム1は、提供装置10によって、割引額が4万以内等の所定の割引上限額に制限された場合であっても、割引額を3.8万に収め、高額な端末を顧客に購入させやすくすることができる。
【0014】
(提供システムの構成の一例)
図1を用いて、実施形態に係る提供システム1の構成の一例について説明する。
図1は、提供システムの構成の一例を示す図である。
図1に示される例では、提供システム1は、提供装置10を有する。
【0015】
(提供装置の構成の一例)
提供装置10は、端末価格および割引上限額に基づいて免除期間を設定し、免除期間に基づいて、分割払いプランを提供する。提供装置10は、例えば、コンピュータ等の端末によって実現される。
図1に示される例では、提供装置10は、収集部11と、制御部12と、出力部13と、記憶部14とを有する。
【0016】
(収集部)
収集部11は、端末が回収される市場に基づいて、買取価格を収集する。一例として、収集部11は、端末が回収される中古の業者の情報を参照して、買取価格を収集する。別の一例として、収集部11は、顧客による12ケ月の使用により買取価格が端末価格の70%に減少するといった市場での端末の相場を参照して、買取価格を収集する。収集部11は、端末価格および割引上限額をさらに収集してよい。
【0017】
(制御部)
制御部12は、提供装置10全体を制御する。例えば、制御部12は、各種処理手順が規定されたプログラムや、制御情報が格納された内部メモリを有する一以上のプロセッサによって構成され、プロセッサは、プログラムや内部メモリを用いて各処理を実行する。制御部12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の電子回路やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路によって実現される。
図1に示される例では、制御部12は、設定部121と、提供部122とを有する。
【0018】
(設定部)
設定部121は、端末の本来の価値としての価格である端末価格、および、端末価格が割引きされる上限の金額である割引上限額に基づいて、端末の代金である端末代金が分割払いで支払われる所定の期間のうち端末代金の少なくとも一部の支払いが免除される期間である免除期間を設定する。例えば、設定部121は、収集部11によって収集された端末価格および割引上限額に基づいて、割引上限額が4万以下となるように、48ケ月という所定の期間のうち免除期間を後半36ケ月に設定する。設定部121は、端末が買い取られる買取価値としての価格である買取価格にさらに基づいて、免除期間を設定してよい。例えば、設定部121は、割引上限額が4万以下に収まるように買取価格が低下した時期を免除期間の始期に設定する。このように、設定部121は、買取価格にさらに応じた免除期間を設定するため、高額な端末を顧客により購入させやすくすることができる。
【0019】
設定部121は、買取価格が、端末価格から割引上限額が引かれた金額よりも高くなるように免除期間を設定してよい。例えば、設定部121は、買取価格である8.8万が、端末価格である12.6万から割引上限額である4万が引かれた金額よりも高くなるように、免除期間の始期を前半12ケ月経過後の13ケ月目に設定する。これにより、設定部121は、割引額が所定の割引上限額に制限された場合であっても、割引額を所定の割引上限額以内に収め、高額な端末を顧客にさらに購入させやすくすることができる。
【0020】
設定部121は、端末価格が割引きされる金額である割引額が割引上限額から所定の範囲以下となる時期を免除期間の始期に設定してよい。以下、
図2を用いて、設定部121による免除期間の設定の一例について説明する。
図2は、免除期間の設定の一例について説明するための図である。
図2に示される例では、設定部121は、割引額である3.8万が割引上限額である4万から、0.2万等の所定の範囲以下となる時期を免除期間の始期に設定する。これにより、設定部121は、例えば、割引上限額に近い割引額まで支払いが免除されるように免除期間を設定できるため、割引額が所定の割引上限額に制限された場合でも、割引額を割引上限額以内に収め、高額な端末を顧客により購入させやすくすることができる。
【0021】
図1の説明に戻る。設定部121は、収集部11によって収集された買取価格に基づいて、免除期間を設定してよい。例えば、設定部121は、端末が回収される中古の業者の情報や、顧客による12ケ月の使用により買取価格が端末価格の70%に減少するといった市場での端末の相場が参照された買取価格が、割引上限額である4万以下に収まるように低下した期間を免除期間の始期に設定する。これにより、設定部121は、端末が回収される市場に基づく買取価格に応じた免除期間を設定するため、割引額が所定の割引上限額に制限された場合でも、割引額を所定の割引上限額以内に収め、高額な端末を顧客にさらに購入させやすくすることができる。
【0022】
(提供部)
提供部122は、設定部121によって設定された免除期間において端末代金の少なくとも一部の支払いが免除されるプランである分割払いプランを提供する。例えば、提供部122は、設定部121によって設定された免除期間の始期である13ケ月目までに端末に対して分割払いが行われて端末が返却された場合、13ケ月以降の後半36ケ月の免除期間において端末の残債の支払いが免除される分割払いプランを提供する。これにより、提供部122は、割引額が所定の割引上限額に制限された場合であっても、割引額を所定の割引上限額以内に収め、高額な端末を顧客に購入させやすくすることができる。
【0023】
(出力部)
出力部13は、各種情報を出力する。例えば、出力部13は、提供部122によって提供された分割払いプランを画像として表示したり、音声として出力したりする。出力部13は、例えば、ディスプレイ等の表示部や、音声出力部等によって実現される。
【0024】
(記憶部)
記憶部14は、各種情報を記憶する。例えば、記憶部14は、端末価格、割引額、割引上限額、買取価格、免除期間、分割払いプランに関する各種情報、提供装置10によって実行されるOS(Operating System)や各種プログラム等を記憶する。記憶部14は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク等の記憶装置やRAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、NVSRAM(Non Volatile Static Random Access Memory)等の情報を書き換え可能な半導体メモリ等によって実現される。
【0025】
(処理の流れの一例)
以下、
図3を用いて実施形態に係る提供システム1の提供装置10によって実行される処理の流れの一例について説明する。
図3は、提供システムによって実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0026】
ステップS1において、収集部11は、端末が回収される市場に基づいて、買取価格を収集する。例えば、収集部11は、設定部121によって免除期間が設定されることが決定された場合、端末が回収される中古の業者の情報や、顧客による12ケ月の使用により買取価格が端末価格の70%に減少するといった市場での端末の相場を参照して買取価格を収集する。また、
図3に示される例では、ステップS1において、収集部11は、設定部121によって免除期間が設定されることが決定された場合、端末価格および割引上限額をさらに収集する。
【0027】
ステップS2において、設定部121は、端末の本来の価値としての価格である端末価格、および、端末価格が割引きされる上限の金額である割引上限額に基づいて、端末の代金である端末代金が分割払いで支払われる所定の期間のうち端末代金の少なくとも一部の支払いが免除される期間である免除期間を設定する。例えば、設定部121は、収集部11によって収集された買取価格、端末価格および割引上限額に基づいて、買取価格である8.8万が、端末価格である12.6万から割引上限額である4万が引かれた金額よりも高くなるように、免除期間の始期を12ケ月経過後の13ケ月目に設定する。
【0028】
ステップS3において、提供部122は、設定部121によって設定された免除期間において端末代金の少なくとも一部の支払いが免除されるプランである分割払いプランを提供する。例えば、提供部122は、設定部121によって設定された免除期間の始期である13ケ月目までに端末に対して分割払いが行われて端末が返却された場合、13ケ月以降の後半36ケ月の免除期間において端末の残債の支払いが免除される分割払いプランを提供する。
【0029】
(2.ハードウェア構成)
図4は、提供装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。提供装置10として機能するコンピュータ1200にインストールされたプログラムは、実施形態に係る装置の一または複数の「部」としてコンピュータ1200を機能させ、または装置に関連付けられるオペレーションまたは一以上の「部」をコンピュータ1200に実行させることができ、実施形態に係るプロセスまたはプロセスの段階をコンピュータ1200に実行させることができる。そのようなプログラムは、本明細書に記載のフローチャートおよびブロック図のブロックのうちのいくつかまたはすべてに関連付けられた特定のオペレーションをコンピュータ1200に実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0030】
実施形態に係るコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、およびグラフィックコントローラ1216を有し、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。また、コンピュータ1200は、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ1226、およびICカードドライブ等の入出力ユニットを有し、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブ1226は、DVD-ROMドライブおよびDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブおよびソリッドステートドライブ等であってよい。また、コンピュータ1200は、ROM1230およびキーボード等のレガシの入出力ユニットを有し、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0031】
CPU1212は、ROM1230およびRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等またはそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0032】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラムおよびデータを格納する。DVDドライブ1226は、プログラムまたはデータをDVD-ROM1227等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラムおよびデータをICカードから読み取り、プログラムおよびデータをICカードに書き込む。
【0033】
ROM1230は、その中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、コンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。また、入出力チップ1240は、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0034】
プログラムは、DVD-ROM1227またはICカード等のコンピュータ可読記憶媒体により提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214またはROM1230にインストールされ、CPU1212により実行される。これらのプログラムに記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと上述の様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置または方法がコンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーションまたは処理を実現することにより構成されてよい。
【0035】
例えば、通信がコンピュータ1200および外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM1227、またはICカード等の記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、またはネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0036】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ1226(DVD-ROM1227)、ICカード等の外部記録媒体に格納されたファイルまたはデータベースの全部または必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0037】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、およびデータベース等の様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索、置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0038】
上述のプログラムまたはソフトウェアモジュールは、コンピュータ1200上またはコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワークまたはインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスクまたはRAM等の記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0039】
フローチャートおよびブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階またはオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階および「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路や、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタルやアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)やディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、およびプログラマブルロジックアレイ(PLA)等の論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和および他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0040】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャートまたはブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を有する。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が挙げられる。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0041】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、またはSmalltalk、JAVA(登録商標)、C++等のオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語または同様のプログラミング言語等の従来の手続型プログラミング言語を含む、1または複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコードまたはオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0042】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、もしくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、またはプログラマブル回路が、フローチャートまたはブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルにまたはローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、もしくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、またはプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0043】
以上、実施形態を用いて本発明の一態様について説明したが、本発明の技術的範囲は上述の実施形態に記載の範囲には限定されない。上述の実施形態には、多様な変更または改良を加えることが可能である。また、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得る。
【0044】
特許請求の範囲、明細書および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0045】
1 提供システム
10 提供装置
11 収集部
12 制御部
121 設定部
122 提供部
13 出力部
14 記憶部
【要約】
【課題】高額な端末を顧客に購入させやすくする。
【解決手段】提供装置は、端末の本来の価値としての価格である端末価格、および、当該端末価格が割引きされる上限の金額である割引上限額に基づいて、端末の代金である端末代金が分割払いで支払われる所定の期間のうち端末代金の少なくとも一部の支払いが免除される期間である免除期間を設定する設定部と、設定部によって設定された免除期間において端末代金の少なくとも一部の支払いが免除されるプランである分割払いプランを提供する提供部と、を有する。
【選択図】
図1