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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-10
(45)【発行日】2024-10-21
(54)【発明の名称】ドラム式洗濯機
(51)【国際特許分類】
   D06F 39/14 20060101AFI20241011BHJP
【FI】
D06F39/14 Z
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2021156973
(22)【出願日】2021-09-27
(65)【公開番号】P2023047832
(43)【公開日】2023-04-06
【審査請求日】2024-02-02
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(74)【代理人】
【識別番号】100091524
【弁理士】
【氏名又は名称】和田 充夫
(72)【発明者】
【氏名】川名 啓之
【審査官】高橋 祐介
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-046978(JP,A)
【文献】特開2018-007827(JP,A)
【文献】特開2015-077348(JP,A)
【文献】特開2019-180470(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 39/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
正面側に投入口が形成された筐体と、
前記投入口を開閉自在に覆うドアと、
前記ドアが閉まった状態で、前記ドアを係止するラッチ機構と、
押し込まれることにより前記ドアの開閉状態を検知する開閉検知部と、
前記ドアに設けられ、使用者により開閉操作される取っ手部と、
を備え、
前記ラッチ機構は、
前記ドアに設けられたラッチと、
前記筐体の前記投入口の縁の近傍に設けられ、前記ドアが閉じた状態で前記ラッチと係止するラッチ係止部と、
を含み、
前記開閉検知部は、前記筐体の前記ラッチ係止部の近傍に配置され、
前記ドアには、前記ドアが閉じた状態で前記開閉検知部を押し込む突起が、前記開閉操作によって回動しないように前記ドアに係止されて配設され、
前記開閉検知部の周囲には、前記突起が挿入されることを誘導する誘導部が設けられて
いる、
ドラム式洗濯機。
【請求項2】
記取っ手部と前記ラッチとを連結し、前記開閉操作により前記ラッチを回動させる回転軸と、
を備え、
前記突起は、前記回転軸に取り付けられる、
請求項1に記載のドラム式洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ドラム式洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、ドラム式洗濯機201を開示する。
【0003】
この洗濯機201は、図7に示すように、洗濯物を出し入れする投入口201gと、
前記投入口201gの一端開口縁部に設けられるヒンジ202と、
前記投入口201gを挟んで前記ヒンジ202が設けられる側と反対側となる前記投入口201gの他端開口縁部に設けられたラッチ受け部260と、
前記ヒンジ202を介して前記投入口201gを開閉可能に塞ぐドア230と、
前記ドア230に設けられ、前記ラッチ受け部260に係止されるラッチ221と、
前記ラッチ受け部260に設けられ、前記ラッチ221が係止されたことを検出するドアロック検知部265と、
前記ラッチ受け部260とは別位置に設けられ、前記ラッチ受け部260に対する前記ラッチ221の位置ずれを補正する位置決め手段250,270と、を備えている。
【0004】
前記位置決め手段は、前記投入口201gの開口縁部に対向する前記ドア230の対向部位に設けられる凸部250と、前記開口縁部に設けられ、前記凸部250が係合される凹部270と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2015-77348号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、デザイン性を損なうことなく、ラッチがラッチ係止部に確実に係止されるドラム式洗濯機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示におけるドラム式洗濯機は、正面側に投入口が形成された筐体と、
前記投入口を開閉自在に覆うドアと、
前記ドアが閉まった状態で、前記ドアを係止するラッチ機構と、
押し込まれることにより前記ドアの開閉状態を検知する開閉検知部と、
前記ドアに設けられ、使用者により開閉操作される取っ手部と、
を備え、
前記ラッチ機構は、
前記ドアに設けられたラッチと、
前記筐体の前記投入口の縁の近傍に設けられ、前記ドアが閉じた状態で前記ラッチと係止するラッチ係止部と、を含み、
前記開閉検知部は、前記筐体の前記ラッチ係止部の近傍に配置され、
前記ドアには、前記ドアが閉じた状態で前記開閉検知部を押し込む突起が、前記開閉操作によって回動しないように前記ドアに係止されて配設され、
前記開閉検知部の周囲には、前記突起が挿入されることを誘導する誘導部が設けられている。
【発明の効果】
【0008】
本開示におけるドラム式洗濯機は、開閉検知部とラッチ係止部とを近傍に配置した上で、突起の開閉検知部への挿入を誘導する誘導部によりラッチの位置ずれを補正できる。そのため、外観上目立たせることなくラッチの位置決めを行う手段を配設できるので、外観品位が向上し、デザイン性を損なうことなく、ラッチをラッチ係止部に確実に係止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施の形態におけるドラム式洗濯機の外観斜視図
図2】同ドラム式洗濯機の縦断面図
図3A】同ドラム式洗濯機の筐体要部の外観斜視図
図3B】同ドラム式洗濯機のドアロック装置斜視図
図4】同ドラム式洗濯機のドア要部の外観斜視図
図5A】同ドラム式洗濯機の筐体要部及びドア要部のドア閉時の断面平面図
図5B】同ドラム式洗濯機の筐体要部及びドア要部のドア閉時の縦断面側面図
図6】実施の形態におけるドア要部の分解斜視図
図7】従来のドラム式洗濯機の外観斜視図
図8】実施の形態におけるドラム式洗濯機のドア側のドアロック装置の斜視図
図9】同ドラム式洗濯機のドアの分解斜視図
図10】同ドラム式洗濯機の筐体の投入口の縁に対向して取り付けられるドア側のドアロック装置の斜視図
図11図10のドア側のドアロック装置の拡大斜視図
図12】実施の形態におけるドラム式洗濯機のドア側のドアロック装置の斜視図
図13図12のドア側のドアロック装置の拡大斜視図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。なお、添付図面及び以下の説明によって本開示が限定されるものではない。
【0011】
(実施の形態)
以下、図1図6及び図8図13を用いて、実施の形態を説明する。
【0012】
(洗濯機の構成)
図1は、実施の形態におけるドラム式洗濯機100の外観斜視図、図2は、同ドラム式洗濯機100の縦断面図である。
【0013】
図1図2において、洗濯機100の外郭である筐体101の内部には、有底円筒形の水槽105(水槽)が複数のサスペンション(図示せず)及びダンパー163により弾性的に防振支持されている。水槽105内には、衣類などの洗濯物が収納可能な有底円筒形のドラム106(洗濯槽)が回転可能に配設される。ドラム106の内壁面には、バッフル106aが複数個設けられている。ドラム106を低速で回転させることにより、バッフル106aが衣類を引っ掛けて上方に持ち上げ、落下させるといった撹拌動作を与えることができる。ドラム106の周面には、貫通された複数の小孔(図示せず)が形成されている。水槽105の底部には、ドラム106を回転駆動させる槽回転モータ(図示せず)が配設される。
【0014】
筐体101の前面には、衣類を出し入れするため開口された衣類投入口103が形成されている。筐体101の前面には、ドア102が設けられている。ドア102は、衣類投入口103を開閉自在に覆っている。ドア102を開放することにより、衣類投入口103からドラム106内へ衣類を投入できる。
【0015】
(ドア及びドアロック機構の構成)
図3Aは、ドラム式洗濯機100のドアロック装置107の斜視図である。図3Bは、ドラム式洗濯機100のドアロック装置斜視図である。図4は、ドラム式洗濯機100のドア側ドアロック装置の斜視図である。図5Aは、ドラム式洗濯機100の筐体101及びドア102のドア閉時の断面平面図である。図5Bは、ドラム式洗濯機100の筐体要部及びドア要部のドア閉時の縦断面側面図である。図6は、実施の形態におけるドア要部の分解斜視図である。図8は、ドラム式洗濯機100のドア側のドアロック装置の斜視図である。図9は、ドラム式洗濯機100のドア102の分解斜視図である。図10は、ドラム式洗濯機100の筐体101の投入口103の縁に対向して取り付けられるドア側のドアロック装置の斜視図である。図11は、図10のドア側のドアロック装置の拡大斜視図である。図12は、ドラム式洗濯機100のドア側のドアロック装置の斜視図である。図13は、図12のドア側のドアロック装置の拡大斜視図である。
【0016】
ドア102は、図9に示すように、外から内に向かうに従い、窓カバー102cと、蓋102dと、窓ガラス102eと、蓋裏板としてのドアケース113と備えている。
【0017】
窓カバー102cは、ドア102の最も外側に配置されかつ例えば透明樹脂の円板で構成されている。窓カバー102cは、使用者が窓ガラス102eに触れて火傷しないようにするため、窓ガラス102eを覆うように配置されている。
【0018】
蓋102dは、窓カバー102cの内側に配置されかつ例えば着色した樹脂の円形リングで構成され、洗濯機100の顔となる飾りの意匠であり、窓ガラス102eをドアケース113とで挟み、保持している。
【0019】
窓ガラス102eは、蓋102dの内側に配置されかつ例えば透明ガラスの円形ドーム状に構成され、水漏れ及び乾燥時の空気漏れ、並びに、衣類が洗濯機内からはみ出るのを防いでいる。
【0020】
ドアケース113は、窓ガラス102eの内側に配置されかつ例えば着色樹脂の円形リングで構成され、窓ガラス102eを蓋102dとで挟み、保持するとともに、ドア102の裏側の意匠面としても機能している。
【0021】
ドアケース113には、ヒンジ122が取り付けられている。ヒンジ122は、例えば金属で構成されて、ヒンジ122でドア102と筐体1とを繋げて、ドア102が筐体1に対して回転できるようにしている。
【0022】
また、ドアケース113には、円形のドア102の中心に対してヒンジ122とは例えば180度程度だけ位相の異なる位置に、後述する、ハンドル112とラッチ機構121とを備えている。
【0023】
ハンドル112は、例えば着色樹脂で構成され、筐体1に対してドア102の開閉操作を行うために機能する。
【0024】
さらに、洗濯機100は、ドア102が閉まった状態でドア102を係止するラッチ機構121と、ドア側の突起109で押し込まれることによりドア102の開閉状態(例えば閉じ状態)を検知する開閉検知部とを備えている。一例として、ラッチ機構121と開閉検知部とは、円形のドア102のヒンジ122とは180度位相の異なる位置のドア102とその位置に対応する筐体101とに配置されている。
【0025】
ラッチ機構121は、ドア側に配置されたラッチ108と、筐体側の投入口103の縁の近傍に配置されたラッチ係止部107mとで構成されている。開閉検知部は筐体側のラッチ係止部107mの近傍に配置されている。ラッチ機構121は、例えば樹脂で構成され、筐体1に対してドア102を閉めた時に閉めた状態を保持する。また、ラッチ機構121は、ドア102を閉じた状態でロックしていない時、ドア102に一定の力が加わるとドア102が開くようにしている。
【0026】
具体的には、図3A図4において、筐体101の衣類投入口103の縁部には、ドア102のラッチ108を係止するラッチ係止部107mを含むラッチ係止口107aと、その近傍にはドア102の開閉状態(例えば閉じ状態)を検知する開閉検知部の一例としての開閉検知ボタン107bとが設けられている。
【0027】
ドア102には、ラッチ108と、その近傍に突起109が設けられている。ラッチ108は、回転軸110を中心に回転し、ラッチ係止部107mに係止することでドア102は筐体101に係止され、開閉検知ボタン107bを突起109が押し込むことで、ドアロック装置107がドア102の開閉状態(例えば閉じ状態)を検知する構成となっている。
【0028】
ラッチ108は、ドア102内部でドア102に回転自在に支持されかつ上下方向沿いに配置された回転軸110の上部に固定されて、ドアケース113のラッチ開口102bに挿入されて突出し、ラッチ108と回転軸110は回転軸110の中心回りに横面内で一体的に時計方向と反時計方向とに回動する。ラッチ108は、ラッチ開口102bから突出した状態でラッチ開口102bに対して所定の角度範囲内で時計方向と反時計方向とに回動する。
【0029】
ラッチ108には、取っ手部の一例として機能するハンドル112が連結されており、ドア102の開閉操作のときに使用者が触って開閉操作を行う。
【0030】
回転軸110のラッチ108の下方には、突起109が、回転軸110に対して相対的に回動可能に配置されている。回転軸110の下部にはドア102との間にねじりコイルバネ111が取り付けられて、ドア102に対して回転軸110を上から見て時計方向にすなわちラッチ108がラッチ係止部107mに係止される方向に常に回動するように付勢されている。
【0031】
突起109は、ドアケース113のラッチ開口102bの下方の突起開口102aに挿入嵌合されて突出し、突起開口102aの縁で突起109の回転軸110回りの時計方向と反時計方向との回動が規制されている。よって、突起109は、回転軸110及びラッチ108と連動して回動しないようにしている。突起109は、回転軸110と、ドア102の開口102aとで確実に係止固定され、ネジ締結などによる固定構造が不要な構成となっている。
【0032】
突起109の先端は、四角柱の上側縁と下側縁とにそれぞれ湾曲面109aを形成して、湾曲面109aが位置決めリブ107eの傾斜平面107gに接触して摺動されて内部側に案内誘導されることにより、突起109が開閉検知ボタン107bを円滑に押し込めるようにしている。すなわち、突起109は、ドアロック装置107の開閉検知ボタン107bの開口107cに対して、上下が狭隙間で嵌合するよう形成されている。突起109は、ラッチ108とは別部材とすることができて、摺動に強い材料で形成することができる。
【0033】
ラッチ係止口107aと開閉検知ボタン107bとは、ドアロック装置107として一体化された構成となっている。具体的には、ラッチ係止口107aと開閉検知ボタン107bとは、長方形の枠状の位置決めリブ107eで周囲が囲まれて、一体化された構成に見えるようにしている。ラッチ係止口107aは四角形の開口で、図3A図3Bの上下と右側の縁部には、それぞれ、外縁から内部に向かって幅狭となる傾斜平面107fが形成されて、ラッチ係止口107a内に配置されたラッチ受け部107kにラッチ108が円滑に入り込んで、ラッチ108が右側の傾斜平面107fの底部のラッチ係止部107mと係止できるようにしている。ラッチ108の係止解除は、回転軸110を上から見て反時計方向にすなわちラッチ108が係止解除される方向にコイルバネ111の付勢力に抗してラッチ108を回動させればよい。
【0034】
開閉検知ボタン107bは、四角形のボタン開口107c内に配置され、そのボタン開口107cの図3A図3Bの上下左右の縁部には、外縁から内部に向かって幅狭となる傾斜平面107gが形成されて、開閉検知ボタン107bの周囲で突起109が挿入されることを誘導する誘導部の一例として機能する。すなわち、ボタン開口107c内に入り込んできた突起109の湾曲面109aが位置決めリブ107eの傾斜平面107gに接触して摺動されて内部側に、言い換えれば、ボタン開口107cの底部の開閉検知ボタン107bに向けて案内誘導されて、突起109が開閉検知ボタン107bを押し込みやすくしている。
【0035】
このように、突起109は、ラッチ108の近傍に配置したので、外観の邪魔にならない。
【0036】
また、開閉検知ボタン107bの周囲は、ラッチ係止口107aと同様に、位置決めリブ107eで突起109を誘い込む形状に設けているので、外観品位を保つことができる。
【0037】
(作用等)
以上のように構成された洗濯機100について、以下、その作用を説明する。
【0038】
ドア102を閉めるとき、ラッチ108がラッチ係止口107aに挿入されるとともに突起109もボタン開口107cに挿入される。このとき、コイルバネ111の付勢力でラッチ108が回転軸110を中心に回転すると、ラッチ係止部107mに係止することでドア102は筐体101に係止され、開閉検知ボタン107bを突起109が押し込むことでドア102の閉じ状態を検知する。
【0039】
逆に、ドア102を開けるとき、ハンドル112を引くことによりコイルバネ111の付勢力に抗してラッチ108が回転軸110を中心に係止方向とは逆方向に回転する。すると、ラッチ108がラッチ係止口107aから抜け出すとともに突起109もボタン開口107cから抜け出す。この結果、ラッチ108がラッチ係止部107mから係止解除されることでドア102は筐体101に対して係止解除されるとともに、開閉検知ボタン107bから突起109が離れて、ドア102の閉じ状態を検知しなくなる。言い換えれば、ドア102の開き状態を検知することになる。
【0040】
ここで、ドア102のラッチ108の位置は、部品の寸法ばらつき又は使用中の経年変化又は使い方などにより、ラッチ係止口107aに対して、下側にずれることがある。
【0041】
ラッチ108の上下方向の位置ずれを補正する位置決め手段がラッチ108以外に設けられていないと、ラッチ108の下面がラッチ係止口107aの縁を摺動して補正することになり、その摺動摩擦がラッチ108の回転の阻害要因となって、係止しにくくなる。
【0042】
しかしながら、実施の形態では、ラッチ108の近傍に設けられた突起109が挿入される開閉検知ボタン107の開口107cを傾斜平面107gによる狭隙間で形成し、ラッチ108の上下方向の位置決め手段とする。このように構成することで、ラッチ108がその下面でラッチ係止口107aの縁を摺動することなく、ラッチ108をラッチ係止部107mに確実に係止させることができる。
【0043】
(効果等)
以上のように、本実施の形態においては、開閉検知部107bとラッチ係止部107mとを近傍に配置した上で、突起109の開閉検知部107bへの挿入を誘導する傾斜平面107gによりラッチ108の位置ずれを補正できる。このように、外観上目立たせることなくラッチ108の位置決めを行う手段を配設できるので、外観品位が向上し、デザイン性を損なうことなく、ラッチ108をラッチ係止部107mに確実に係止することができる。
【0044】
また、ドア102に設けられ、使用者により開閉操作される取っ手部112と、取っ手部112とラッチ108とを連結し、開閉操作によりラッチ108を回動させる回転軸110とを備え、突起109は、回転軸110に取り付けられるように構成している。これにより、ドア102と異なる素材で突起109を形成することができるので、摺動性の高い素材を突起109に採用でき、更に、回転軸110に突起109を取り付けることで、強度を確保して突起109を固定できる。
【0045】
また、突起109は、ドア102の開閉操作によって回動しないようにドア102に係止固定されている。これにより、突起109は、回転軸110に取り付けられているにもかかわらず回動しないので、ラッチ108の位置決めを精度高く行うことができる。
【0046】
なお、前記様々な実施形態又は変形例のうちの任意の実施形態又は変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。また、実施形態同士の組み合わせ又は実施例同士の組み合わせ又は実施形態と実施例との組み合わせが可能であると共に、異なる実施形態又は実施例の中の特徴同士の組み合わせも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本開示は、ラッチによりドアを係止するよう構成されたドラム式洗濯機に適用可能である。
【符号の説明】
【0048】
100 ドラム式洗濯機
101 筐体
102 ドア
102a ドアの突起開口
102b ドアのラッチ開口
102c 窓カバー
102d 蓋
102e 窓ガラス
103 衣類投入口
105 水槽
106 ドラム(洗濯槽)
106a バッフル
107 ドアロック装置
107a ラッチ係止口
107b ドア開閉検知ボタン
107c ドア開閉検知ボタン開口
107e 位置決めリブ
107f 傾斜平面
107g 傾斜平面
107k ラッチ受け部
107m ラッチ係止部
108 ラッチ
109 突起
110 回転軸
111 ねじりコイルバネ
112 ハンドル
113 ドアケース
121 ラッチ機構
122 ヒンジ
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13