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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-10
(45)【発行日】2024-10-21
(54)【発明の名称】充放電システム及び充放電方法
(51)【国際特許分類】
   H02J 9/06 20060101AFI20241011BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20241011BHJP
【FI】
H02J9/06 110
H02J7/00 A
H02J7/00 301A
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2020113589
(22)【出願日】2020-06-30
(65)【公開番号】P2022012056
(43)【公開日】2022-01-17
【審査請求日】2023-02-06
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】村上 憲一
(72)【発明者】
【氏名】澤田 知行
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼山 晋治
【審査官】木村 励
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0034299(US,A1)
【文献】特開平11-8941(JP,A)
【文献】特開2015-15895(JP,A)
【文献】特開2014-183635(JP,A)
【文献】特開平6-332579(JP,A)
【文献】特開平5-211728(JP,A)
【文献】特開2007-104794(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 9/06
H02J 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対応する機器に機械的に接続可能な複数の二次電池のうち所定の個数の二次電池が機械的に接続及び分離可能な着脱部と、
前記複数の二次電池のうち前記着脱部に機械的に接続された装着電池を、主電源から供給される電力を用いて充電する充電回路と、前記主電源から電力の供給を受けることが可能な負荷に対して、前記装着電池から出力された電力を供給する放電回路と、を含む充放電回路と、を備え、
前記複数の二次電池の各々は、前記着脱部から分離され、かつ、対応する前記機器に機械的に接続された状態で前記機器に電力を供給可能であり、
前記複数の二次電池の各々は、前記機器から分離可能であり、
前記着脱部は、前記所定の個数の二次電池を電気的に並列に接続する複数の接続部を有し、
前記複数の接続部の各々は、第1端子と、第2端子と、を有し、前記第1端子と前記第2端子との間に、前記複数の二次電池のうち1つ以上の二次電池が電気的に接続され、
前記充放電回路は、前記複数の接続部と一対一で対応した複数のDC/DC変換回路を有し、
前記複数の接続部の前記第1端子は、前記複数のDC/DC変換回路のうち対応するDC/DC変換回路に電気的に接続されている、
充放電システム。
【請求項2】
対応する機器に機械的に接続可能な複数の二次電池のうち所定の個数の二次電池が機械的に接続及び分離可能な着脱部と、
前記複数の二次電池のうち前記着脱部に機械的に接続された装着電池を、主電源から供給される電力を用いて充電する充電回路と、
前記主電源から電力の供給を受けることが可能な負荷に対して、前記装着電池から出力された電力を供給する放電回路と、を備え、
前記複数の二次電池の各々は、前記着脱部から分離され、かつ、対応する前記機器に機械的に接続された状態で前記機器に電力を供給可能であり、
前記複数の二次電池の各々は、前記機器から分離可能であり、
前記主電源から前記負荷への電力の供給が停止しているとき、前記放電回路は、前記装着電池から出力された電力を前記負荷へ供給することが可能であり、
前記主電源から前記負荷への電力の供給が継続しているとき、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を停止させ、前記主電源から前記負荷への電力の供給が停止すると、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を開始させる切替部を更に備え
前記複数の二次電池のうち少なくとも1つが前記着脱部に機械的に接続されているか否かを検知する接続検知部を更に備え、
前記切替部は、前記接続検知部の検知結果に応じて、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を制限する、
充放電システム。
【請求項3】
前記主電源から前記負荷への電力の供給が停止しているとき、前記放電回路は、前記装着電池から出力された電力を前記負荷へ供給することが可能である、
請求項1に記載の充放電システム。
【請求項4】
対応する機器に機械的に接続可能な複数の二次電池のうち所定の個数の二次電池が機械的に接続及び分離可能な着脱部と、
前記複数の二次電池のうち前記着脱部に機械的に接続された装着電池を、主電源から供給される電力を用いて充電する充電回路と、
前記主電源から電力の供給を受けることが可能な負荷に対して、前記装着電池から出力された電力を供給する放電回路と、を備え、
前記複数の二次電池の各々は、前記着脱部から分離され、かつ、対応する前記機器に機械的に接続された状態で前記機器に電力を供給可能であり、
前記複数の二次電池の各々は、前記機器から分離可能であり、
前記主電源から前記負荷への電力の供給が停止しているとき、前記放電回路は、前記装着電池から出力された電力を前記負荷へ供給することが可能であり、
前記主電源から前記負荷への電力の供給が継続しているとき、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を停止させ、前記主電源から前記負荷への電力の供給が停止すると、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を開始させる切替部を更に備え、
前記装着電池の残容量を検知する残容量検知部を更に備え、
前記切替部は、前記残容量に応じて、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を制限する、
充放電システム。
【請求項5】
前記機器は、前記負荷とは用途が異なる、
請求項1~4のいずれか一項に記載の充放電システム。
【請求項6】
前記複数の二次電池の各々は、対応する前記機器の電源用の二次電池である、
請求項1~5のいずれか一項に記載の充放電システム。
【請求項7】
前記充電回路は、前記主電源から前記負荷へ電力を供給する電路に電気的に接続されるように構成される、
請求項1~6のいずれか一項に記載の充放電システム。
【請求項8】
前記複数の二次電池は、互いに定格電圧が同じである2つ以上の二次電池を含む、
請求項1~7のいずれか一項に記載の充放電システム。
【請求項9】
前記複数の二次電池は、互いに電気的特性が異なる第1の二次電池及び第2の二次電池を含む、
請求項1~8のいずれか一項に記載の充放電システム。
【請求項10】
前記着脱部には、前記第1の二次電池及び前記第2の二次電池を含む前記所定の個数の二次電池を機械的に接続可能である、
請求項9に記載の充放電システム。
【請求項11】
前記所定の個数は、2つ以上である、
請求項1~9のいずれか一項に記載の充放電システム。
【請求項12】
前記機器は、前記複数の二次電池のうち前記機器に機械的に接続された二次電池から供給される電力を動力に変換して動作する、
請求項1~11のいずれか一項に記載の充放電システム。
【請求項13】
対応する機器に機械的に接続可能な複数の二次電池のうち所定の個数の二次電池が機械的に接続及び分離可能な着脱部と、
前記複数の二次電池のうち前記着脱部に機械的に接続された装着電池を、主電源から供給される電力を用いて充電する充電回路と、
前記主電源から電力の供給を受けることが可能な負荷に対して、前記装着電池から出力された電力を供給する放電回路と、
少なくとも前記着脱部、前記充電回路及び前記放電回路を収容するボックスと、を備え、
前記複数の二次電池の各々は、前記着脱部から分離され、かつ、対応する前記機器に機械的に接続された状態で前記機器に電力を供給可能であり、
前記複数の二次電池の各々は、前記機器から分離可能であり、
前記着脱部は、前記所定の個数の二次電池を含む電池パックを収容する収容スペースを有し、
双方向に電力を変換し、前記充電回路及び前記放電回路として機能する充放電回路を備える、
充放電システム。
【請求項14】
対応する機器に機械的に接続可能な複数の二次電池のうち所定の個数の二次電池が機械的に接続及び分離可能な着脱部と、
前記複数の二次電池のうち前記着脱部に機械的に接続された装着電池を、主電源から供給される電力を用いて充電する充電回路と、
前記主電源から電力の供給を受けることが可能な負荷に対して、前記装着電池から出力された電力を供給する放電回路と、を備え、
前記複数の二次電池の各々は、前記着脱部から分離され、かつ、対応する前記機器に機械的に接続された状態で前記機器に電力を供給可能であり、
前記複数の二次電池の各々は、前記機器から分離可能であり、
前記主電源から前記負荷への電力の供給が停止しているとき、前記放電回路は、前記装着電池から出力された電力を前記負荷へ供給することが可能であり、
前記主電源から前記負荷への電力の供給が継続しているとき、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を停止させ、前記主電源から前記負荷への電力の供給が停止すると、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を開始させる切替部を更に備え、
双方向に電力を変換し、前記充電回路及び前記放電回路として機能する充放電回路を備える、
放電システム。
【請求項15】
対応する機器に機械的に接続可能な複数の二次電池のうち所定の個数の二次電池が機械的に接続及び分離可能な着脱部と、
前記複数の二次電池のうち前記着脱部に機械的に接続された装着電池を、主電源から供給される電力を用いて充電する充電回路と、
前記主電源から電力の供給を受けることが可能な負荷に対して、前記装着電池から出力された電力を供給する放電回路と、
少なくとも前記着脱部、前記充電回路及び前記放電回路を収容するボックスと、を備え、
前記複数の二次電池の各々は、前記着脱部から分離され、かつ、対応する前記機器に機械的に接続された状態で前記機器に電力を供給可能であり、
前記複数の二次電池の各々は、前記機器から分離可能であり、
前記着脱部は、前記所定の個数の二次電池を含む電池パックを収容する収容スペースを有し、
前記放電回路の出力端に電気的に接続されており、前記負荷の受電端子が電気的に接続される給電端子を更に備える、
放電システム。
【請求項16】
対応する機器に機械的に接続可能な複数の二次電池のうち所定の個数の二次電池が機械的に接続及び分離可能な着脱部と、
前記複数の二次電池のうち前記着脱部に機械的に接続された装着電池を、主電源から供給される電力を用いて充電する充電回路と、
前記主電源から電力の供給を受けることが可能な負荷に対して、前記装着電池から出力された電力を供給する放電回路と、を備え、
前記複数の二次電池の各々は、前記着脱部から分離され、かつ、対応する前記機器に機械的に接続された状態で前記機器に電力を供給可能であり、
前記複数の二次電池の各々は、前記機器から分離可能であり、
前記主電源から前記負荷への電力の供給が停止しているとき、前記放電回路は、前記装着電池から出力された電力を前記負荷へ供給することが可能であり、
前記主電源から前記負荷への電力の供給が継続しているとき、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を停止させ、前記主電源から前記負荷への電力の供給が停止すると、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を開始させる切替部を更に備え、
前記放電回路の出力端に電気的に接続されており、前記負荷の受電端子が電気的に接続される給電端子を更に備える、
充放電システム。
【請求項17】
前記主電源及び前記装着電池から前記負荷へ、直流電力が供給される、
請求項1~16のいずれか一項に記載の充放電システム。
【請求項18】
対応する機器に機械的に接続可能な複数の二次電池のうち所定の個数の二次電池が機械的に接続及び分離可能な着脱部と、
前記複数の二次電池のうち前記着脱部に機械的に接続された装着電池を、主電源から供給される電力を用いて充電する充電回路と、
前記主電源から電力の供給を受けることが可能な負荷に対して、前記装着電池から出力された電力を供給する放電回路と、
少なくとも前記着脱部、前記充電回路及び前記放電回路を収容するボックスと、を備え、
前記複数の二次電池の各々は、前記着脱部から分離され、かつ、対応する前記機器に機械的に接続された状態で前記機器に電力を供給可能であり、
前記複数の二次電池の各々は、前記機器から分離可能であり、
前記着脱部は、前記所定の個数の二次電池を含む電池パックを収容する収容スペースを有し、
前記ボックスは、壁に取付可能である、
充放電システム。
【請求項19】
対応する機器に機械的に接続可能な複数の二次電池のうち所定の個数の二次電池が機械的に接続及び分離可能な着脱部と、
前記複数の二次電池のうち前記着脱部に機械的に接続された装着電池を、主電源から供給される電力を用いて充電する充電回路と、
前記主電源から電力の供給を受けることが可能な負荷に対して、前記装着電池から出力された電力を供給する放電回路と、を備え、
前記複数の二次電池の各々は、前記着脱部から分離され、かつ、対応する前記機器に機械的に接続された状態で前記機器に電力を供給可能であり、
前記複数の二次電池の各々は、前記機器から分離可能であり、
前記主電源から前記負荷への電力の供給が停止しているとき、前記放電回路は、前記装着電池から出力された電力を前記負荷へ供給することが可能であり、
前記主電源から前記負荷への電力の供給が継続しているとき、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を停止させ、前記主電源から前記負荷への電力の供給が停止すると、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を開始させる切替部を更に備え、
壁に取付可能であり、少なくとも前記充電回路及び前記放電回路を収容するボックスを更に備える、
充放電システム。
【請求項20】
対応する機器に機械的に接続可能な複数の二次電池のうち所定の個数の二次電池を機械的に接続して充電及び放電させる充放電システムに、前記所定の個数の二次電池を機械的に接続する接続ステップと、
前記複数の二次電池のうち前記充放電システムに機械的に接続された装着電池を、主電源から供給される電力を用いて充電する充電ステップと、
前記主電源から電力の供給を受けることが可能な負荷に対して、前記装着電池から出力された電力を供給する放電ステップと、を有し、
前記複数の二次電池の各々は、前記充放電システムから分離され、かつ、対応する前記機器に機械的に接続された状態で前記機器に電力を供給可能であり、
前記複数の二次電池の各々は、前記機器から分離可能であり、
前記主電源から前記負荷への電力の供給が停止しているとき、前記放電ステップは、前記装着電池から出力された電力を前記負荷へ供給することが可能であり、
前記主電源から前記負荷への電力の供給が継続しているとき、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を停止させ、前記主電源から前記負荷への電力の供給が停止すると、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を開始させる切替ステップを更に有し、
前記複数の二次電池のうち少なくとも1つが前記充放電システムに機械的に接続されているか否かを検知する接続検知ステップを更に有し、
前記切替ステップでは、前記接続検知ステップの検知結果に応じて、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を制限する、
充放電方法。
【請求項21】
対応する機器に機械的に接続可能な複数の二次電池のうち所定の個数の二次電池を機械的に接続して充電及び放電させる充放電システムに、前記所定の個数の二次電池を機械的に接続する接続ステップと、
前記複数の二次電池のうち前記充放電システムに機械的に接続された装着電池を、主電源から供給される電力を用いて充電する充電ステップと、
前記主電源から電力の供給を受けることが可能な負荷に対して、前記装着電池から出力された電力を供給する放電ステップと、を有し、
前記複数の二次電池の各々は、前記充放電システムから分離され、かつ、対応する前記機器に機械的に接続された状態で前記機器に電力を供給可能であり、
前記複数の二次電池の各々は、前記機器から分離可能であり、
前記主電源から前記負荷への電力の供給が停止しているとき、前記放電ステップは、前記装着電池から出力された電力を前記負荷へ供給することが可能であり、
前記主電源から前記負荷への電力の供給が継続しているとき、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を停止させ、前記主電源から前記負荷への電力の供給が停止すると、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を開始させる切替ステップを更に有し、
前記装着電池の残容量を検知する残容量検知ステップを更に有し、
前記切替ステップでは、前記残容量に応じて、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を制限する、
充放電方法。
【請求項22】
前記複数の二次電池のうち前記所定の個数の二次電池は、前記機器に機械的に接続され、前記複数の二次電池のうち別の一部の二次電池は、前記充放電システムに機械的に接続される、
請求項20又は21に記載の充放電方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は一般に充放電システム及び充放電方法に関し、より詳細には、二次電池を着脱して使用する充放電システム及び充放電方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の充放電システムは、メインバッテリと、複数のサブバッテリと、を有する。メインバッテリは、第1の放電スイッチを介して、DC出力端子乃至はDC-ACインバータの入力端子に接続されている。サブバッテリは、第2の放電スイッチを介して、DC出力端子乃至はDC-ACインバータの入力端子に接続されている。DC-ACインバータのAC出力と商用AC電源とは、AC切り替えスイッチを介して、サブバッテリ向けの充電器へ入力される。一のサブバッテリからの放電中にも、他のサブバッテリを順次充電できるようにすることで、負荷に対する電力の供給を長期に持続できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-208339号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1記載の充放電システムでは、一のサブバッテリの使用中には、他のサブバッテリが使用されない。使用されない期間が長いほど、サブバッテリ(二次電池)の使用機会が少なく、サブバッテリを十分に活用できていないという課題があった。
【0005】
本開示は、二次電池の使用機会を増やせる充放電システム及び充放電方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る充放電システムは、着脱部と、充放電回路と、を備える。前記着脱部には、複数の二次電池のうち所定の個数の二次電池が機械的に接続及び分離可能である。前記複数の二次電池は、対応する機器に機械的に接続可能である。前記充放電回路は、充電回路と、放電回路と、を含む。前記充電回路は、装着電池を、主電源から供給される電力を用いて充電する。前記装着電池は、前記複数の二次電池のうち前記着脱部に機械的に接続された二次電池である。前記放電回路は、前記装着電池から出力された電力を負荷へ供給する。前記負荷は、前記主電源から電力の供給を受けることが可能である。前記複数の二次電池の各々は、前記着脱部から分離され、かつ、対応する前記機器に機械的に接続された状態で前記機器に電力を供給可能である。前記複数の二次電池の各々は、前記対応する機器から分離可能である。前記着脱部は、前記所定の個数の二次電池を電気的に並列に接続する複数の接続部を有する。前記複数の接続部の各々は、第1端子と、第2端子と、を有する。前記第1端子と前記第2端子との間に、前記複数の二次電池のうち1つ以上の二次電池が電気的に接続される。前記充放電回路は、前記複数の接続部と一対一で対応した複数のDC/DC変換回路を有する。前記複数の接続部の前記第1端子は、前記複数のDC/DC変換回路のうち対応するDC/DC変換回路に電気的に接続されている。
本開示の別の一態様に係る充放電システムは、着脱部と、充電回路と、放電回路と、を備える。前記着脱部には、複数の二次電池のうち所定の個数の二次電池が機械的に接続及び分離可能である。前記複数の二次電池は、対応する機器に機械的に接続可能である。前記充電回路は、装着電池を、主電源から供給される電力を用いて充電する。前記装着電池は、前記複数の二次電池のうち前記着脱部に機械的に接続された二次電池である。前記放電回路は、前記装着電池から出力された電力を負荷へ供給する。前記負荷は、前記主電源から電力の供給を受けることが可能である。前記複数の二次電池の各々は、前記着脱部から分離され、かつ、対応する前記機器に機械的に接続された状態で前記機器に電力を供給可能である。前記複数の二次電池の各々は、前記対応する機器から分離可能である。前記主電源から前記負荷への電力の供給が停止しているとき、前記放電回路は、前記装着電池から出力された電力を前記負荷へ供給することが可能である。前記充放電システムは、前記主電源から前記負荷への電力の供給が継続しているとき、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を停止させ、前記主電源から前記負荷への電力の供給が停止すると、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を開始させる切替部を更に備える。前記充放電システムは、前記複数の二次電池のうち少なくとも1つが前記着脱部に機械的に接続されているか否かを検知する接続検知部を更に備える。前記切替部は、前記接続検知部の検知結果に応じて、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を制限する。
本開示の別の一態様に係る充放電システムは、着脱部と、充電回路と、放電回路と、を備える。前記着脱部には、複数の二次電池のうち所定の個数の二次電池が機械的に接続及び分離可能である。前記複数の二次電池は、対応する機器に機械的に接続可能である。前記充電回路は、装着電池を、主電源から供給される電力を用いて充電する。前記装着電池は、前記複数の二次電池のうち前記着脱部に機械的に接続された二次電池である。前記放電回路は、前記装着電池から出力された電力を負荷へ供給する。前記負荷は、前記主電源から電力の供給を受けることが可能である。前記複数の二次電池の各々は、前記着脱部から分離され、かつ、対応する前記機器に機械的に接続された状態で前記機器に電力を供給可能である。前記複数の二次電池の各々は、前記対応する機器から分離可能である。前記主電源から前記負荷への電力の供給が停止しているとき、前記放電回路は、前記装着電池から出力された電力を前記負荷へ供給することが可能である。前記充放電システムは、前記主電源から前記負荷への電力の供給が継続しているとき、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を停止させ、前記主電源から前記負荷への電力の供給が停止すると、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を開始させる切替部を更に備える。前記充放電システムは、前記装着電池の残容量を検知する残容量検知部を更に備える。前記切替部は、前記残容量に応じて、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を制限する。
本開示の別の一態様に係る充放電システムは、着脱部と、充電回路と、放電回路と、ボックスと、を備える。前記着脱部には、複数の二次電池のうち所定の個数の二次電池が機械的に接続及び分離可能である。前記複数の二次電池は、対応する機器に機械的に接続可能である。前記充電回路は、装着電池を、主電源から供給される電力を用いて充電する。前記装着電池は、前記複数の二次電池のうち前記着脱部に機械的に接続された二次電池である。前記放電回路は、前記装着電池から出力された電力を負荷へ供給する。前記負荷は、前記主電源から電力の供給を受けることが可能である。前記ボックスは、少なくとも前記着脱部、前記充電回路及び前記放電回路を収容する。前記複数の二次電池の各々は、前記着脱部から分離され、かつ、対応する前記機器に機械的に接続された状態で前記機器に電力を供給可能である。前記複数の二次電池の各々は、前記対応する機器から分離可能である。前記着脱部は、前記所定の個数の二次電池を含む電池パックを収容する収容スペースを有する。前記充放電システムは、双方向に電力を変換し、前記充電回路及び前記放電回路として機能する充放電回路を備える。
本開示の別の一態様に係る充放電システムは、着脱部と、充電回路と、放電回路と、を備える。前記着脱部には、複数の二次電池のうち所定の個数の二次電池が機械的に接続及び分離可能である。前記複数の二次電池は、対応する機器に機械的に接続可能である。前記充電回路は、装着電池を、主電源から供給される電力を用いて充電する。前記装着電池は、前記複数の二次電池のうち前記着脱部に機械的に接続された二次電池である。前記放電回路は、前記装着電池から出力された電力を負荷へ供給する。前記負荷は、前記主電源から電力の供給を受けることが可能である。前記複数の二次電池の各々は、前記着脱部から分離され、かつ、対応する前記機器に機械的に接続された状態で前記機器に電力を供給可能である。前記複数の二次電池の各々は、前記対応する機器から分離可能である。前記主電源から前記負荷への電力の供給が停止しているとき、前記放電回路は、前記装着電池から出力された電力を前記負荷へ供給することが可能である。前記充放電システムは、前記主電源から前記負荷への電力の供給が継続しているとき、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を停止させ、前記主電源から前記負荷への電力の供給が停止すると、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を開始させる切替部を更に備える。前記充放電システムは、双方向に電力を変換し、前記充電回路及び前記放電回路として機能する充放電回路を備える。
本開示の別の一態様に係る充放電システムは、着脱部と、充電回路と、放電回路と、ボックスと、を備える。前記着脱部には、複数の二次電池のうち所定の個数の二次電池が機械的に接続及び分離可能である。前記複数の二次電池は、対応する機器に機械的に接続可能である。前記充電回路は、装着電池を、主電源から供給される電力を用いて充電する。前記装着電池は、前記複数の二次電池のうち前記着脱部に機械的に接続された二次電池である。前記放電回路は、前記装着電池から出力された電力を負荷へ供給する。前記負荷は、前記主電源から電力の供給を受けることが可能である。前記ボックスは、少なくとも前記着脱部、前記充電回路及び前記放電回路を収容する。前記複数の二次電池の各々は、前記着脱部から分離され、かつ、対応する前記機器に機械的に接続された状態で前記機器に電力を供給可能である。前記複数の二次電池の各々は、前記対応する機器から分離可能である。前記着脱部は、前記所定の個数の二次電池を含む電池パックを収容する収容スペースを有する。前記充放電システムは、前記放電回路の出力端に電気的に接続されており、前記負荷の受電端子が電気的に接続される給電端子を更に備える。
本開示の別の一態様に係る充放電システムは、着脱部と、充電回路と、放電回路と、を備える。前記着脱部には、複数の二次電池のうち所定の個数の二次電池が機械的に接続及び分離可能である。前記複数の二次電池は、対応する機器に機械的に接続可能である。前記充電回路は、装着電池を、主電源から供給される電力を用いて充電する。前記装着電池は、前記複数の二次電池のうち前記着脱部に機械的に接続された二次電池である。前記放電回路は、前記装着電池から出力された電力を負荷へ供給する。前記負荷は、前記主電源から電力の供給を受けることが可能である。前記複数の二次電池の各々は、前記着脱部から分離され、かつ、対応する前記機器に機械的に接続された状態で前記機器に電力を供給可能である。前記複数の二次電池の各々は、前記対応する機器から分離可能である。前記主電源から前記負荷への電力の供給が停止しているとき、前記放電回路は、前記装着電池から出力された電力を前記負荷へ供給することが可能である。前記充放電システムは、前記主電源から前記負荷への電力の供給が継続しているとき、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を停止させ、前記主電源から前記負荷への電力の供給が停止すると、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を開始させる切替部を更に備える。前記充放電システムは、前記放電回路の出力端に電気的に接続されており、前記負荷の受電端子が電気的に接続される給電端子を更に備える。
本開示の別の一態様に係る充放電システムは、着脱部と、充電回路と、放電回路と、ボックスと、を備える。前記着脱部には、複数の二次電池のうち所定の個数の二次電池が機械的に接続及び分離可能である。前記複数の二次電池は、対応する機器に機械的に接続可能である。前記充電回路は、装着電池を、主電源から供給される電力を用いて充電する。前記装着電池は、前記複数の二次電池のうち前記着脱部に機械的に接続された二次電池である。前記放電回路は、前記装着電池から出力された電力を負荷へ供給する。前記負荷は、前記主電源から電力の供給を受けることが可能である。前記ボックスは、少なくとも前記着脱部、前記充電回路及び前記放電回路を収容する。前記複数の二次電池の各々は、前記着脱部から分離され、かつ、対応する前記機器に機械的に接続された状態で前記機器に電力を供給可能である。前記複数の二次電池の各々は、前記対応する機器から分離可能である。前記着脱部は、前記所定の個数の二次電池を含む電池パックを収容する収容スペースを有する。前記ボックスは、壁に取付可能である。
本開示の別の一態様に係る充放電システムは、着脱部と、充電回路と、放電回路と、を備える。前記着脱部には、複数の二次電池のうち所定の個数の二次電池が機械的に接続及び分離可能である。前記複数の二次電池は、対応する機器に機械的に接続可能である。前記充電回路は、装着電池を、主電源から供給される電力を用いて充電する。前記装着電池は、前記複数の二次電池のうち前記着脱部に機械的に接続された二次電池である。前記放電回路は、前記装着電池から出力された電力を負荷へ供給する。前記負荷は、前記主電源から電力の供給を受けることが可能である。前記複数の二次電池の各々は、前記着脱部から分離され、かつ、対応する前記機器に機械的に接続された状態で前記機器に電力を供給可能である。前記複数の二次電池の各々は、前記対応する機器から分離可能である。前記主電源から前記負荷への電力の供給が停止しているとき、前記放電回路は、前記装着電池から出力された電力を前記負荷へ供給することが可能である。前記充放電システムは、前記主電源から前記負荷への電力の供給が継続しているとき、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を停止させ、前記主電源から前記負荷への電力の供給が停止すると、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を開始させる切替部を更に備える。前記充放電システムは、壁に取付可能であり、少なくとも前記充電回路及び前記放電回路を収容するボックスを更に備える。
【0007】
本開示の一態様に係る充放電方法は、接続ステップと、充電ステップと、放電ステップと、を有する。前記接続ステップでは、充放電システムに、所定の個数の二次電池を機械的に接続する。前記充放電システムは、複数の二次電池のうち前記所定の個数の二次電池を機械的に接続して充電及び放電させる。前記複数の二次電池は、対応する機器に機械的に接続可能である。前記充電ステップでは、装着電池を、主電源から供給される電力を用いて充電する。前記装着電池は、前記複数の二次電池のうち前記充放電システムに機械的に接続された二次電池である。前記放電ステップでは、前記装着電池から出力された電力を負荷へ供給する。前記負荷は、前記主電源から電力の供給を受けることが可能である。前記複数の二次電池の各々は、前記充放電システムから分離され、かつ、対応する前記機器に機械的に接続された状態で前記機器に電力を供給可能である。前記複数の二次電池の各々は、前記機器から分離可能である。前記主電源から前記負荷への電力の供給が停止しているとき、前記放電ステップは、前記装着電池から出力された電力を前記負荷へ供給することが可能である。前記充放電方法は、前記主電源から前記負荷への電力の供給が継続しているとき、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を停止させ、前記主電源から前記負荷への電力の供給が停止すると、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を開始させる切替ステップを更に有する。前記充放電方法は、前記複数の二次電池のうち少なくとも1つが前記充放電システムに機械的に接続されているか否かを検知する接続検知ステップを更に有する。前記切替ステップでは、前記接続検知ステップの検知結果に応じて、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を制限する。
本開示の別の一態様に係る充放電方法は、接続ステップと、充電ステップと、放電ステップと、を有する。前記接続ステップでは、充放電システムに、所定の個数の二次電池を機械的に接続する。前記充放電システムは、複数の二次電池のうち前記所定の個数の二次電池を機械的に接続して充電及び放電させる。前記複数の二次電池は、対応する機器に機械的に接続可能である。前記充電ステップでは、装着電池を、主電源から供給される電力を用いて充電する。前記装着電池は、前記複数の二次電池のうち前記充放電システムに機械的に接続された二次電池である。前記放電ステップでは、前記装着電池から出力された電力を負荷へ供給する。前記負荷は、前記主電源から電力の供給を受けることが可能である。前記複数の二次電池の各々は、前記充放電システムから分離され、かつ、対応する前記機器に機械的に接続された状態で前記機器に電力を供給可能である。前記複数の二次電池の各々は、前記機器から分離可能である。前記主電源から前記負荷への電力の供給が停止しているとき、前記放電ステップは、前記装着電池から出力された電力を前記負荷へ供給することが可能である。前記充放電方法は、前記主電源から前記負荷への電力の供給が継続しているとき、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を停止させ、前記主電源から前記負荷への電力の供給が停止すると、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を開始させる切替ステップを更に有する。前記充放電方法は、前記装着電池の残容量を検知する残容量検知ステップを更に有する。前記切替ステップでは、前記残容量に応じて、前記装着電池から前記負荷への電力の供給を制限する。
【発明の効果】
【0008】
本開示は、二次電池の使用機会を増やせるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態1に係る充放電システムを含む回路の回路図である。
図2図2は、同上の充放電システムと共に用いられる電動工具の概略図である。
図3図3A図3Cは、従来のバックアップ回路の使用例を示す説明図である。図3B図3D図3Eは、同上の充放電システムの使用例を示す説明図である。
図4図4は、同上の充放電システムと、充放電システムと共に用いられる分電盤と、を表す外観図である。
図5図5は、実施形態1の変形例に係る充放電方法を表すフローチャートである。
図6図6は、実施形態2に係る充放電システムを含む回路の回路図である。
図7図7は、実施形態3に係る充放電システムを含む回路の回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、各実施形態に係る充放電システム1について、図面を用いて説明する。ただし、下記の各実施形態は、本開示の様々な実施形態の一部に過ぎない。各実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、各実施形態で説明する各変形例は、適宜組み合わせて実現されてもよい。また、各実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
【0011】
(実施形態1)
(1)概要
まず、実施形態1に係る充放電システム1の概要について、図1を参照して説明する。
【0012】
充放電システム1は、据置き型のシステムである。充放電システム1は、例えば、戸建住宅及び集合住宅等の住宅施設、並びに、事務所、店舗、学校、介護施設及び工場等の非住宅施設等に設置される。
【0013】
充放電システム1は、二次電池7に充放電をさせる。二次電池7が放電することで、負荷56に電力が供給される。負荷56の一例は、照明装置、空調機器、テレビ受像器、又は、給湯設備等の機器である。また、二次電池7は、充放電システム1から機械的に分離して、機器8(図2参照)に機械的に接続され、機器8に電力を供給可能である。機器8の一例は、電動工具、電動自転車、電動アシスト自転車、電気自動車、非常灯及び携帯型照明等である。機器8の別の一例は、携帯電話等の携帯機器の予備電源として使用されるモバイルバッテリである。
【0014】
本実施形態の充放電システム1は、着脱部3と、充電回路と、放電回路と、を備える。本実施形態では、充放電システム1は、充放電回路2を備え、充放電回路2は、充電回路及び放電回路として機能する。着脱部3には、複数の二次電池7のうち所定の個数の二次電池7が機械的に接続及び分離可能である。複数の二次電池7は、対応する機器8(図2参照)に機械的に接続可能である。充電回路は、装着電池を、主電源51から供給される電力を用いて充電する。装着電池は、複数の二次電池7のうち着脱部3に機械的に接続された二次電池7である。放電回路は、装着電池から出力された電力を負荷56へ供給する。負荷56は、主電源51から電力の供給を受けることが可能である。複数の二次電池7の各々は、着脱部3から分離され、かつ、対応する機器8に機械的に接続された状態で機器8に電力を供給可能である。複数の二次電池7の各々は、機器8から分離可能である。
【0015】
本実施形態の充放電システム1は、二次電池7を充放電システム1と機器8との双方に使用することで、二次電池7の使用機会を増やせるという利点がある。この利点について、図3A図3Eを参照してより詳細に説明する。
【0016】
まず、第1例として、複数の二次電池7が、同じ機器8に使用可能な2つ以上の二次電池(A1、A2、……)を含む場合を想定する。例えば、2つ以上の二次電池(A1、A2、……)の定格電圧が互いに同じ場合が、第1例に該当する。第1例において、主電源51(商用電源又は分散型電源)の停電時等に負荷56に電力を供給するバックアップ回路1Zを用いつつ、機器8を長時間使用しようとする場合を想定する。この場合、図3Aに示すように、従来は、機器8(ここでは、電動工具8X)に使用する二次電池(A1)と、二次電池(A1)の残容量が少なくなった場合に機器8に使用する予備の二次電池(A2)と、バックアップ回路1Zに使用する二次電池(C1)と、の3つの二次電池7を用意する必要があった。二次電池(A1)の残容量が無くなると、二次電池(A1)を二次電池(A2)と交換し、二次電池(A1)を充電することになる。よって、2つの二次電池(A1、A2)は、機器8に使用された状態と使用されていない状態とを交互に繰り返すことになる。
【0017】
これに対して、第1例でバックアップ回路として充放電システム1を用いる場合は、図3Bに示すように、機器8に使用する二次電池(A1)と、充放電システム1に使用する二次電池(A2)と、の2つの二次電池(A1、A2)を用意すればよい。機器8に使用する二次電池(A1)の残容量が少なくなった場合は、2つの二次電池(A1、A2)の位置を入れ替えればよい。すると、停電時等には、充放電システム1に接続された二次電池(A1)を負荷56の電源として用いることができ、非停電時は、主電源51から供給される電力を用いて二次電池(A1)を充電できる。また、二次電池(A2)は、主電源51から供給される電力により予め充電されているので、機器8に電力を供給できる。
【0018】
このように、本実施形態の充放電システム1では、2つの二次電池(A1、A2)を機器8と充放電システム1とで交互に使用可能とすることで、2つの二次電池(A1、A2)の使用機会を増やせる。また、従来と比較して、二次電池7の個数が増加することを抑制できる。すなわち、バックアップ回路1Zに専用の二次電池(C1)を設けずにおける、あるいは、この二次電池(C1)の個数を減らせる。
【0019】
機器8に使用している二次電池(A1)の残容量が無くなってから2つの二次電池(A1、A2)の位置を入れ替える場合でも、主電源51から供給される電力により二次電池(A1)が充電されて以降は、二次電池(A1)から負荷56へ電力の供給が可能となる。
【0020】
次に、第2例として、複数の二次電池7が、第1の機器(ここでは、電動工具8X)に使用可能な二次電池(A1)と、第2の機器(ここでは、電動アシスト自転車8Y)に使用可能な二次電池(B1)と、をそれぞれ少なくとも1つ含む場合を想定する。バックアップ回路1Zを用いつつ、第1の機器及び第2の機器をそれぞれ使用しようとすると、図3Cに示すように、従来は、2つの二次電池(A1、B1)と、バックアップ回路1Zに使用する二次電池(C1)と、を用意する必要があった。2つの二次電池(A1、B1)はそれぞれ、残容量が無くなる度に、充電のために、機器8に使用されていない状態となる。
【0021】
これに対して、第2例でバックアップ回路として充放電システム1を用いる場合は、図3Dに示すように、第1の機器に使用する二次電池(A1)の残容量が少なくなった場合は、二次電池(A1)を充放電システム1に機械的に接続して充電し、二次電池(B1)を第2の機器に機械的に接続して使用すればよい。その後、第2の機器における電力消費により、二次電池(B1)の残容量が少なくなった場合は、図3Eに示すように、二次電池(B1)を充放電システム1に機械的に接続して充電し、二次電池(A1)を第1の機器に機械的に接続して使用すればよい。このように、第1の機器及び第2の機器のうち少なくとも一方を使用した状態を維持できるので、2つの二次電池(A1、B1)の使用機会を増やせる。また、従来と比較して、二次電池7の個数が増加することを抑制できる。すなわち、バックアップ回路1Zに専用の二次電池(C1)を設けずにおける、あるいは、この二次電池(C1)の個数を減らせる。
【0022】
(2)機器、負荷及び二次電池
機器8は、負荷56とは用途が異なる。例えば、機器8又は負荷56としての電動工具の「用途」は部材の加工であり、電動自転車、電動アシスト自転車及び電気自動車の「用途」はタイヤの回転力を発生させることであり、非常灯及び携帯型照明の「用途」は照明光を発生させることである。空調機器の「用途」は空調であり、テレビ受像器の「用途」は画像及び音の表示であり、給湯設備の「用途」は熱の発生である。ここに挙げた「用途」は、それぞれ異なる。また、例えば、非常灯及び携帯型照明の「用途」は互いに同じである。
【0023】
「機器8の用途が負荷56の用途と同じ」とは、例えば、機器8と負荷56とで、電気エネルギーの変換後のエネルギーの形態が同じであり、かつ、変換後のエネルギーが伝達される対象が同じ又は類似している場合等を指す。
【0024】
また、複数の二次電池7の各々は、対応する機器8の電源用の二次電池7であることが好ましい。これに該当する場合とは、例えば、複数の二次電池7の各々が、電動工具8Xの電源用の二次電池7である場合、又は、複数の二次電池7が、電動工具8Xの電源用の二次電池7と、電動アシスト自転車8Yの電源用の二次電池7と、である場合である。
【0025】
本実施形態では、代表例として、機器8として電動工具8X(図2参照)が用いられ、二次電池7として、電動工具8X用の二次電池A1(図2参照)が用いられる場合について説明する。電動工具8X及び充放電システム1にはそれぞれ、例えば、電動工具8X及び充放電システム1の定格電圧及び、定格容量などの仕様に応じて、複数の二次電池A1(例えば、リチウムイオン電池)が直列、並列又は直並列に接続されて構成された組電池が用いられる。電動工具8Xに機械的に接続して使用される二次電池A1の個数と、充放電システム1に機械的に接続して使用される二次電池A1の個数とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0026】
複数の二次電池7として、機器8(ここでは電動工具8X)が動作するために必要な個数と、充放電システム1に機械的に接続される最小の個数と、の和以上の個数の二次電池7が用意される。複数の二次電池7のうち所定の個数の二次電池7は、機器8に機械的に接続され、複数の二次電池7のうち別の一部の二次電池7は、充放電システム1(着脱部3)に機械的に接続される。つまり、機器8と充放電システム1との両方に、必要な個数の二次電池7が機械的に接続され、二次電池7の電力により機器8が動作することと、充放電システム1において別の二次電池7から負荷56に電力を供給することと、を同時に行うことができる。
【0027】
以下では、電動工具8Xには1つの二次電池7が機械的に接続され、充放電システム1の着脱部3には1つの二次電池7が機械的に接続されると仮定して説明する。つまり、本実施形態では、二次電池7の個数は2つである。
【0028】
また、本実施形態では、複数(2つ)の二次電池7は、互いに定格電圧が同じである2つ以上(2つ)の二次電池7を含む。そのため、複数(2つ)の二次電池7は、配置を入れ替えて使用可能である。
【0029】
(3)充放電システムの構成
図1に示すように、充放電システム1は、着脱部3と、充放電回路2と、接続検知部41と、残容量検知部42と、給電端子52と、を備えている。
【0030】
着脱部3には、所定の個数の二次電池7が機械的に接続可能である。「所定の個数」に該当する個数が複数有ってもよい。例えば、着脱部3には、1個、2個又は3個の二次電池7が機械的に接続可能であってもよい。本実施形態では、「所定の個数」が1個であるとして説明する。
【0031】
二次電池7は、機器8と機械的に接続可能な筐体に収容されて提供され得る。本実施形態では、二次電池7は、筐体から取り出されて着脱部3に機械的に接続される。ただし、二次電池7は、筐体に収容された状態で、筐体を介して着脱部3に機械的に接続されてもよい。
【0032】
着脱部3は、二次電池7を収容するための収容スペースを有している。二次電池7は、上記収容スペースに嵌め込まれるように収容されることで、着脱部3に機械的に接続される。また、二次電池7は、上記収容スペースから取り出されることで、着脱部3から分離される。
【0033】
着脱部3は、第1端子31と、第2端子32と、を有している。上記収容スペースに収容された二次電池7の第1端(正極)は、第1端子31に電気的に接続され、二次電池7の第2端(負極)は、第2端子32に電気的に接続される。
【0034】
第2端子32は、グランドに電気的に接続されている。第1端子31は、充放電回路2の第2端T2に電気的に接続されている。給電端子52は、充放電回路2(放電回路)の出力端(第1端T1)に電気的に接続されている。
【0035】
充放電システム1の外部の構成として、主電源51と、分電盤6と、給電端子53と、受電端子54、55と、負荷56、57と、が設けられている。
【0036】
主電源51は、例えば、商用電源又は分散型電源である。主電源51は、交流電力を出力する。主電源51は、負荷56、57及び二次電池7に電力を供給する。負荷56、57の一例は、照明装置、空調機器、テレビ受像器、又は、給湯設備等の機器である。
【0037】
分電盤6は、主幹開閉器61と、複数(図1では2つ)の分岐開閉器62、63と、停電検知部64と、を有している。主幹開閉器61の第1端は、主電源51に電気的に接続されている。主幹開閉器61の第2端は、複数の分岐開閉器62、63の各々の第1端に電気的に接続されている。分岐開閉器62の第2端は、給電端子52に電気的に接続されている。また、分岐開閉器62の第2端は、充放電回路2の第1端T1に電気的に接続されている。一方で、分岐開閉器63の第2端は、給電端子53に電気的に接続されている。停電検知部64は、主電源51の停電を検知する。
【0038】
分電盤6は、キャビネット60(図4参照)を更に有している。キャビネット60は、主幹開閉器61と、複数の分岐開閉器62、63と、停電検知部64と、を収容している。
【0039】
給電端子52、53は、例えば、コンセント端子である。受電端子54、55は、例えば、プラグである。受電端子54は、給電端子52に電気的に接続される。受電端子55は、給電端子53に電気的に接続される。受電端子54(55)は、負荷56(57)と一体であってもよいし、別体であってもよい。
【0040】
受電端子54が給電端子52に電気的に接続されることで、二次電池7は、充放電回路2を介して、負荷56に電気的に接続される。さらに、主幹開閉器61及び分岐開閉器62が閉路することで、主電源51は負荷56に電気的に接続される。充放電回路2(充電回路)は、主電源51から負荷56へ電力を供給する電路501に電気的に接続されるように構成される。電路501は、分岐開閉器62と給電端子52との間の電路である。充放電回路2の第1端T1が電路501に電気的に接続される。
【0041】
受電端子55が給電端子53に電気的に接続され、主幹開閉器61及び分岐開閉器63が閉路することで、主電源51は負荷57に電気的に接続される。
【0042】
充放電回路2は、着脱部3に機械的に接続された二次電池7と、主電源51と、の双方を電源として動作可能である。充放電回路2は、AC/DC変換回路201と、DC/DC変換回路202と、を含む。充放電回路2の第1端T1は、AC/DC変換回路201の第1端であり、AC/DC変換回路201の第2端は、DC/DC変換回路202の第1端に電気的に接続されており、DC/DC変換回路202の第2端は、充放電回路2の第2端T2である。
【0043】
AC/DC変換回路201は、主電源51から供給された交流電力を直流電力に変換し、DC/DC変換回路202へ供給する。DC/DC変換回路202は、AC/DC変換回路201から供給された直流電力を所定の電圧の直流電力に変換し、二次電池7へ供給する。これにより、二次電池7が充電される。このように、充放電回路2は、主電源51から供給される電力を用いて装着電池(複数の二次電池7のうち着脱部3に機械的に接続された二次電池7)を充電する充電回路として機能する。
【0044】
また、DC/DC変換回路202は、二次電池7から供給された直流電力を所定の電圧の直流電力に変換し、AC/DC変換回路201へ供給する。AC/DC変換回路201は、DC/DC変換回路202から供給された直流電力を交流電力に変換し、負荷56へ供給する。これにより、二次電池7が放電され、二次電池7の電力が負荷56に供給される。このように、充放電回路2は、装着電池から出力された電力を負荷56へ供給する放電回路として機能する。
【0045】
すなわち、充放電回路2は、双方向に電力を変換し、充電回路及び放電回路として機能する。言い換えると、充放電回路2は、第1端T1からの入力電力を変換し、第2端T2から出力する機能と、第2端T2からの入力電力を変換し、第1端T1から出力する機能と、を有する。
【0046】
充放電回路2は、1以上のプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムを、コンピュータシステムのプロセッサが実行することにより、充放電回路2の少なくとも一部の機能が実現される。すなわち、充放電回路2においては、プロセッサによる制御で、充電回路としての機能と、放電回路としての機能と、が切り替えられる。プログラムは、メモリに記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
【0047】
主電源51は、負荷56と電気的に接続され、負荷56へ電力を供給する。主電源51から負荷56への電力の供給が停止しているとき、充放電回路2(放電回路)は、装着電池から出力された電力を負荷56へ供給することが可能である。例えば、主電源51が停電すると、主幹開閉器61が開路され、主電源51から負荷56への電力の供給が停止する。しかし、受電端子54が給電端子52に電気的に接続されている場合、充放電回路2と負荷56との間は電気的に接続されているため、充放電回路2は、装着電池から出力された電力を負荷56へ供給することが可能である。
【0048】
充放電回路2は、切替部として機能する。切替部は、主電源51から負荷56への電力の供給が継続しているとき、装着電池から負荷56への電力の供給を停止させる。一方で、切替部は、主電源51から負荷56への電力の供給が停止すると、装着電池から負荷56への電力の供給を開始させる。より詳細には、分電盤6の停電検知部64は、停電を検知すると、停電検知信号を充放電回路2に送信する。これに応じて、切替部は、装着電池から負荷56への電力の供給を開始させる。切替部(充放電回路2)は、停電検知信号が入力されていないときは、第1端T1から出力される電力を0に維持することで、装着電池から負荷56への電力の供給を停止させる。
【0049】
つまり、非停電時には、主電源51から負荷56、57へ電力が供給される。また、非停電時には、主電源51から二次電池7へ電力が供給されるので、二次電池7が充電される。一方で、停電時には、二次電池7から負荷56へ電力が供給される。
【0050】
ただし、切替部(充放電回路2)は、停電検知信号のみならず、後述するように、接続検知部41及び残容量検知部42の検知結果にも応じて、装着電池から負荷56への電力の供給の有無を切り替える。
【0051】
接続検知部41は、複数の二次電池7のうち少なくとも1つが着脱部3に機械的に接続されているか否かを検知する。接続検知部41は、例えば、第1端子31における電圧及び電流が、所定電圧以上かつ所定電流以上であるか否かを検知する。
【0052】
第1端子31における電圧及び電流が、所定電圧以上かつ所定電流以上である場合、必要な個数及び定格の二次電池7が着脱部3に機械的に接続されていると言える。この場合、接続検知部41の検知結果は、切替部(充放電回路2)へ出力される。
【0053】
第1端子31における電圧及び電流が、所定電圧以上でない、又は所定電流以上でない場合、必要な個数及び定格の二次電池7が着脱部3に機械的に接続されていないと言える。この場合、接続検知部41から切替部(充放電回路2)へ、検知結果を示す信号が出力されない。
【0054】
切替部は、接続検知部41の検知結果に応じて、装着電池(複数の二次電池7のうち着脱部3に機械的に接続された二次電池7)から負荷56への電力の供給を制限する。より詳細には、切替部は、必要な個数及び定格の二次電池7が着脱部3に機械的に接続されていないことを接続検知部41が検知した場合、停電検知信号の有無に関わらず、装着電池から負荷56への電力の供給を禁止する。
【0055】
また、残容量検知部42は、装着電池の残容量を検知する。例えば、残容量検知部42は、装着電池の電圧(第1端子31及び第2端子32間の電圧)に基づいて、装着電池の残容量を検知する。切替部(充放電回路2)は、残容量検知部42で検知された残容量に応じて、装着電池から負荷56への電力の供給を制限する。例えば、切替部は、残容量が閾値未満の場合、停電検知信号の有無に関わらず、装着電池から負荷56への電力の供給を禁止する。
【0056】
(4)電動工具の構成
図3に示すように、電動工具8Xは、モータ81と、ファン82と、駆動伝達部83と、出力軸84と、チャック85と、先端工具86と、電動工具本体87と、トリガボリューム88と、制御部89と、を備えている。
【0057】
電動工具本体87(ハウジング)は、モータ81と、ファン82と、駆動伝達部83と、出力軸84と、制御部89と、を収容している。
【0058】
電動工具本体87には、二次電池A1を含む電池パックが取り付けられる。機器8(電動工具8X)は、複数の二次電池7のうち機器8(電動工具8X)に機械的に接続された二次電池A1から供給される電力を、モータ81の動力に変換して動作する。
【0059】
モータ81は、回転軸811を有しており、モータ81の駆動力は、回転軸811を介して駆動伝達部83に伝達される。駆動伝達部83は、モータ81の駆動力を調整して出力軸84に出力する。出力軸84は、駆動伝達部83から出力された駆動力で回転する。チャック85は、出力軸84に固定されている。チャック85には、先端工具86が着脱自在に取り付けられる。先端工具86(ビットとも言う)は、例えば、ドライバ、ソケット又はドリル等である。チャック85及び先端工具86は、出力軸84と共に回転する。また、モータ81の回転軸811には、ファン82が取り付けられており、ファン82は、回転軸811と共に回転する。
【0060】
制御部89は、二次電池A1からモータ81に供給される電流を制御する。これにより、制御部89は、モータ81の回転速度を制御する。
【0061】
トリガボリューム88は、モータ81の回転を制御するための操作を受け付ける操作部である。制御部89は、トリガボリューム88に入力された操作に応じて、モータ81を回転又は停止させ、また、モータ81の回転速度を制御する。トリガボリューム88への操作によってモータ81の回転速度が制御されることで、先端工具86の回転速度が制御される。
【0062】
(5)ボックス
図4に示すように、充放電システム1は、ボックス43を更に備えている。ボックス43は、壁901に取付可能である。ボックス43は、少なくとも充放電回路2(充電回路及び放電回路)を収容する。ボックス43の形状は、例えば、直方体状である。ボックス43は、例えば、ボックス43と壁901との間に配置される取付プレートを介して、壁901に取り付けられる。また、ボックス43は、床900との間に距離をあけて、壁901に取り付けられる。
【0063】
二次電池7は、ボックス43に収容されていてもよいが、ここでは、ボックス43の外に配置されているとする。ボックス43は、配線44が通される貫通孔を有している。充放電回路2は、配線44を介して、二次電池7及び分電盤6等に電気的に接続される。
【0064】
分電盤6のキャビネット60は、例えば、ボックス43の付近に配置される。なお、充放電システム1の少なくとも一部の構成(例えば、充放電回路2及び着脱部3)が、キャビネット60に収容されていてもよい。また、着脱部3に機械的に接続された二次電池7が、キャビネット60に収容されていてもよい。
【0065】
(6)利点
「(1)概要」で説明したように、充放電システム1と機器8(電動工具8X)とで複数の二次電池7を時々入れ替えて使用することで、複数の二次電池7の使用機会を増やせる。
【0066】
(実施形態1の変形例)
以下、実施形態1の変形例を列挙する。以下の変形例は、適宜組み合わせて実現されてもよい。
【0067】
主電源51及び装着電池(複数の二次電池7のうち着脱部3に機械的に接続された二次電池7)から負荷56へ、直流電力が供給されてもよい。例えば、主電源51を直流電源としてもよいし、主電源51と負荷56との間にAC/DC変換回路を設けてもよい。また、例えば、充放電回路2からAC/DC変換回路201を省いて、充放電回路2の第1端T1から直流電力が出力されるようにしてもよい。
【0068】
充放電回路2は、給電端子52及び受電端子54に代えて、壁スイッチ等の配線器具を介して負荷56に電気的に接続されていてもよい。主電源51は、給電端子52、53及び受電端子54、55に代えて、壁スイッチ等の配線器具を介して負荷56、57に電気的に接続されていてもよい。
【0069】
接続検知部41は、第1端子31における電圧及び電流を検知する構成に限定されない。接続検知部41は、例えば、機械式スイッチを含んでいてもよい。二次電池7が着脱部3に機械的に接続されると、二次電池7が機械式スイッチを駆動して機械式スイッチの開閉状態が変化するので、機械式スイッチの出力信号が変化する。機械式スイッチの出力信号は、二次電池7が着脱部3に機械的に接続されているか否かの検知結果に相当する。
【0070】
充放電回路2において、二次電池7の充放電が、ユーザの操作により切替え可能であってもよい。
【0071】
装着電池から負荷56への電力の供給の有無を切り替える切替部の機能は、充放電回路2により実現されることに限定されない。切替部の機能は、スイッチにより実現されてもよい。例えば、充放電回路2から負荷56への第1電路を、主電源51から負荷56への第2電路とは別に設けて、第1電路及び第2電路にそれぞれ設けたスイッチを開閉することで、第1電路及び第2電路を択一的に導通させてもよい。スイッチの開閉は、マイクロコントローラ等の制御装置により制御されてもよい。また、スイッチに対するユーザの操作によりスイッチが開閉されてもよい。
【0072】
充放電回路2は、主電源51から負荷56への電力の供給が継続しているときであっても、二次電池7から負荷56へ電力を供給させてもよい。
【0073】
着脱部3は、アダプタを介して、二次電池7を機械的に接続してもよい。
【0074】
実施形態では、電動工具8Xには1つの二次電池7が機械的に接続され、充放電システム1の着脱部3には1つの二次電池7が機械的に接続されると仮定して説明した。ただし、実際の電動工具8Xには、複数の二次電池7からなる組電池が、電池パックとしてユニット化され、電池パックが電動工具8Xに取り付けられる。充放電システム1の着脱部3には、電池パックが機械的に接続されてもよい。
【0075】
充放電システム1と同様の機能は、充放電方法で具現化されてもよい。図5に示すように、一態様に係る充放電方法は、接続ステップST1と、充電ステップST4と、放電ステップST3と、を有する。接続ステップST1では、充放電システム1に、所定の個数の二次電池7を機械的に接続する。充放電システム1は、複数の二次電池7のうち所定の個数の二次電池7を機械的に接続して充電及び放電させる。複数の二次電池7は、対応する機器8に機械的に接続可能である。充電ステップST4では、装着電池を、主電源51から供給される電力を用いて充電する。装着電池は、複数の二次電池7のうち充放電システム1に機械的に接続された二次電池7である。放電ステップST3では、装着電池から出力された電力を負荷56へ供給する。負荷56は、主電源51から電力の供給を受けることが可能である。複数の二次電池7の各々は、充放電システム1から分離され、かつ、対応する機器8に機械的に接続された状態で機器8に電力を供給可能である。複数の二次電池7の各々は、機器8から分離可能である。
【0076】
より詳細には、接続ステップST1の後、停電検知部64が停電を検知すると(ステップST2:YES)、放電ステップST3が実行され、停電検知部64が停電を検知しないと(ステップST2:NO)、充電ステップST4が実行される。停電の有無が切り替わる度に、放電ステップST3と充電ステップST4とが交互に実行される。
【0077】
なお、図5に示すフローチャートは、本変形例に係る充放電方法の一例に過ぎず、処理の順序が適宜変更されてもよいし、処理が適宜追加又は省略されてもよい。
【0078】
(実施形態2)
以下、実施形態2に係る充放電システム1Dについて、図6を用いて説明する。実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0079】
実施形態2の着脱部3Dには、2つ以上(図6では2つ)である所定の個数の二次電池7が機械的に接続及び分離可能である。2つの二次電池7は、互いに電気的に並列に接続される。
【0080】
着脱部3Dは、第1端子31及び第2端子32の組を2組有している。各組の第1端子31及び第2端子32の間に、1つ以上(図6では1つ)の二次電池7が電気的に接続される。
【0081】
充放電回路2Dは、AC/DC変換回路201と、2つのDC/DC変換回路202と、を有している。2つのDC/DC変換回路202は、2つの第1端子31と一対一で対応している。また、2つのDC/DC変換回路202は、2つの二次電池7と一対一で対応している。
【0082】
AC/DC変換回路201の第1端は、分電盤6を介して主電源51に電気的に接続されている。また、上記第1端は、給電端子52及び受電端子54を介して、負荷56に電気的に接続されている。AC/DC変換回路201の第2端は、各DC/DC変換回路202の第1端に電気的に接続されている。各DC/DC変換回路202の第2端は、対応する第1端子31に電気的に接続されている。上記第2端は、対応する第1端子31を介して、対応する二次電池7に電気的に接続される。
【0083】
2つの二次電池7の出力電圧は、対応するDC/DC変換回路202で同じ電圧に変換され、AC/DC変換回路201に入力される。また、AC/DC変換回路201の出力電圧は、各DC/DC変換回路202により、対応する二次電池7の定格入力電圧に変換される。
【0084】
ここで、機器8に機械的に接続された二次電池7と、着脱部3Dに機械的に接続された二次電池7と、を含む複数の二次電池7は、互いに電気的特性が異なる第1の二次電池及び第2の二次電池を含む。電気的特性は、例えば、定格電圧、定格電流及び最大容量のうち少なくとも1つである。
【0085】
また、着脱部3Dには、第1の二次電池及び第2の二次電池を含む所定の個数の二次電池7を機械的に接続可能である。つまり、着脱部3Dには、互いに同一の二次電池7に限らず、互いに異なる二次電池7を機械的に接続可能である。例えば、着脱部3Dには、電動工具8X用の二次電池7と、電動アシスト自転車8Y用の二次電池7と、を機械的に接続可能である。
【0086】
(実施形態2の変形例)
以下、実施形態2の変形例を列挙する。以下の変形例は、適宜組み合わせて実現されてもよい。
【0087】
着脱部3Dに機械的に接続された2つ以上の二次電池7は、互いに並列に接続されることに限定されず、直列又は直並列に接続されてもよい。
【0088】
接続検知部41は、各二次電池7と着脱部3Dとの機械的な接続を検知する。切替部(充放電回路2D)は、接続検知部41の検知結果に関する所定条件が満たされた場合に、各二次電池7から負荷56への電力の供給を制限してもよい。例えば、切替部は、着脱部3Dに機械的に接続された二次電池7の個数が閾値未満の場合、各二次電池7から負荷56への電力の供給を禁止してもよい。あるいは、切替部は、接続検知部41の検知結果に基づいて、着脱部3Dに機械的に接続された複数の二次電池7からなる組電池の出力電圧又は出力電流を求め、出力電圧又は出力電流が閾値未満の場合、各二次電池7から負荷56への電力の供給を禁止してもよい。
【0089】
残容量検知部42は、各二次電池7の残容量を検知する。切替部(充放電回路2D)は、残容量検知部42の検知結果に関する所定条件が満たされた場合に、各二次電池7から負荷56への電力の供給を制限してもよい。例えば、切替部は、着脱部3Dに機械的に接続された2つ以上の二次電池7のうち、いずれか1つの二次電池7の残容量が閾値未満の場合、各二次電池7から負荷56への電力の供給を禁止してもよい。
【0090】
(実施形態3)
以下、実施形態3に係る充放電システム1Eについて、図7を用いて説明する。実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0091】
本実施形態の充放電システム1Eは、充放電回路2に代えて、充電回路21と、放電回路22と、を備えている。充電回路21及び放電回路22の各々の第1端は、分電盤6を介して主電源51に電気的に接続されている。また、上記第1端は、給電端子52及び受電端子54を介して、負荷56に電気的に接続されている。一方で、充電回路21及び放電回路22の各々の第2端は、着脱部3の第1端子31に電気的に接続されている。
【0092】
充電回路21は、AC/DC変換回路211と、DC/DC変換回路212と、を含む。AC/DC変換回路211は、主電源51から供給される交流電力を直流電力に変換し、DC/DC変換回路212へ供給する。DC/DC変換回路212は、AC/DC変換回路211から供給された直流電力を所定の電圧の直流電力に変換し、二次電池7へ供給する。これにより、充電回路21は、二次電池7を、主電源51から供給される電力を用いて充電する。
【0093】
放電回路22は、AC/DC変換回路221と、DC/DC変換回路222と、を含む。DC/DC変換回路222は、二次電池7から供給された直流電力を所定の電圧の直流電力に変換し、AC/DC変換回路221へ供給する。AC/DC変換回路221は、DC/DC変換回路222から供給された直流電力を交流電力に変換し、負荷56へ供給する。これにより、放電回路22は、二次電池7から出力された電力を負荷56へ供給する。
【0094】
充放電システム1Eは、充電回路21及び放電回路22の動作を制御する制御回路45を更に備えている。制御回路45には、停電検知部64、接続検知部41及び残容量検知部42の各々の検知結果を示す信号が入力される。これらの信号に基づいて、制御回路45は、充電回路21の動作により二次電池7を充電する制御と、放電回路22の動作により二次電池7に放電させる制御と、を択一的に行う。
【0095】
なお、制御回路45の機能が、充電回路21及び放電回路22に分散して備えられていてもよい。
【0096】
(まとめ)
以上説明した実施形態等から、以下の態様が開示されている。
【0097】
第1の態様に係る充放電システム(1、1D、1E)は、着脱部(3、3D)と、充電回路(21)と、放電回路(22)と、を備える。着脱部(3、3D)には、複数の二次電池(7)のうち所定の個数の二次電池(7)が機械的に接続及び分離可能である。複数の二次電池(7)は、対応する機器(8)に機械的に接続可能である。充電回路(21)は、装着電池を、主電源(51)から供給される電力を用いて充電する。装着電池は、複数の二次電池(7)のうち着脱部(3、3D)に機械的に接続された二次電池(7)である。放電回路(22)は、装着電池から出力された電力を負荷(56)へ供給する。負荷(56)は、主電源(51)から電力の供給を受けることが可能である。複数の二次電池(7)の各々は、着脱部(3、3D)から分離され、かつ、対応する機器(8)に機械的に接続された状態で機器(8)に電力を供給可能である。複数の二次電池(7)の各々は、機器(8)から分離可能である。
【0098】
上記の構成によれば、二次電池(7)を充放電システム(1、1D、1E)と機器(8)との双方に使用することで、二次電池(7)の使用機会を増やせる。
【0099】
また、第2の態様に係る充放電システム(1、1D、1E)では、第1の態様において、機器(8)は、負荷(56)とは用途が異なる。
【0100】
上記の構成によれば、二次電池(7)を機器(8)に使用するだけではなく、二次電池(7)を充放電システム(1、1D、1E)の着脱部(3、3D)に機械的に接続することで、機器(8)とは用途が異なる負荷(56)にも使用できる。
【0101】
また、第3の態様に係る充放電システム(1、1D、1E)では、第1又は2の態様において、複数の二次電池(7)の各々は、対応する機器(8)の電源用の二次電池(7)である。
【0102】
上記の構成によれば、対応する機器(8)の電源用の二次電池(7)を、負荷(56)にも使用できる。
【0103】
また、第4の態様に係る充放電システム(1、1D、1E)では、第1~3の態様のいずれか1つにおいて、充電回路(21)は、主電源(51)から負荷(56)へ電力を供給する電路(501)に電気的に接続されるように構成される。
【0104】
上記の構成によれば、既存の電気設備に充放電システム(1、1D、1E)を容易に組み込むことができる。
【0105】
また、第5の態様に係る充放電システム(1、1D、1E)では、第1~4の態様のいずれか1つにおいて、主電源(51)から負荷(56)への電力の供給が停止しているとき、放電回路(22)は、装着電池から出力された電力を負荷(56)へ供給することが可能である。
【0106】
上記の構成によれば、装着電池をバックアップ電源として使用できる。
【0107】
また、第6の態様に係る充放電システム(1、1D、1E)は、第5の態様において、切替部(充放電回路2、2D、制御回路45)を更に備える。切替部は、主電源(51)から負荷(56)への電力の供給が継続しているとき、装着電池から負荷(56)への電力の供給を停止させ、主電源(51)から負荷(56)への電力の供給が停止すると、装着電池から負荷(56)への電力の供給を開始させる。
【0108】
上記の構成によれば、装着電池から負荷(56)への電力の供給の有無を自動で切り替えられる。
【0109】
また、第7の態様に係る充放電システム(1、1D、1E)は、第6の態様において、接続検知部(41)を更に備える。接続検知部(41)は、複数の二次電池(7)のうち少なくとも1つが着脱部(3、3D)に機械的に接続されているか否かを検知する。切替部(充放電回路2、2D、制御回路45)は、接続検知部(41)の検知結果に応じて、装着電池から負荷(56)への電力の供給を制限する。
【0110】
上記の構成によれば、不具合の発生を抑制できる。
【0111】
また、第8の態様に係る充放電システム(1、1D、1E)は、第6又は7の態様において、残容量検知部(42)を更に備える。残容量検知部(42)は、装着電池の残容量を検知する。切替部(充放電回路2、2D、制御回路45)は、残容量に応じて、装着電池から負荷(56)への電力の供給を制限する。
【0112】
上記の構成によれば、不具合の発生を抑制できる。
【0113】
また、第9の態様に係る充放電システム(1、1D、1E)では、第1~8の態様のいずれか1つにおいて、複数の二次電池(7)は、互いに定格電圧が同じである2つ以上の二次電池(7)を含む。
【0114】
上記の構成によれば、互いに定格電圧が同じである2つ以上の二次電池(7)を機器(8)と充放電システム(1、1D、1E)とに交互に使用して、機器(8)の使用時間を延ばせる。
【0115】
また、第10の態様に係る充放電システム(1、1D、1E)では、第1~9の態様のいずれか1つにおいて、複数の二次電池(7)は、互いに電気的特性が異なる第1の二次電池及び第2の二次電池を含む。
【0116】
上記の構成によれば、各二次電池(7)の使用機会を増やせる。
【0117】
また、第11の態様に係る充放電システム(1D)では、第10の態様において、着脱部(3、3D)には、第1の二次電池及び第2の二次電池を含む所定の個数の二次電池(7)を機械的に接続可能である。
【0118】
上記の構成によれば、充放電システム(1D)で使用可能な二次電池(7)のバリエーションが豊富である。
【0119】
また、第12の態様に係る充放電システム(1D)では、第1~10の態様のいずれか1つにおいて、所定の個数は、2つ以上である。
【0120】
上記の構成によれば、複数の二次電池(7)を同時に、充放電システム(1D)で使用可能である。
【0121】
また、第13の態様に係る充放電システム(1、1D、1E)では、第1~12の態様のいずれか1つにおいて、機器(8)は、複数の二次電池(7)のうち機器(8)に機械的に接続された二次電池(7)から供給される電力を動力に変換して動作する。
【0122】
上記の構成によれば、動力を生じる機器(8)の使用時間を延ばし得る。
【0123】
また、第14の態様に係る充放電システム(1、1D)は、第1~13の態様のいずれか1つにおいて、充放電回路(2、2D)を備える。充放電回路(2、2D)は、双方向に電力を変換し、充電回路(21)及び放電回路(22)として機能する。
【0124】
上記の構成によれば、充電回路(21)及び放電回路(22)を1つの構成に集約できる。
【0125】
また、第15の態様に係る充放電システム(1、1D、1E)は、第1~14の態様のいずれか1つにおいて、給電端子(52)を更に備える。給電端子(52)は、放電回路(22)の出力端に電気的に接続されている。給電端子(52)は、負荷(56)の受電端子(54)が電気的に接続される。
【0126】
上記の構成によれば、二次電池(7)からの給電を要する負荷(56)をユーザが選択できる。
【0127】
また、第16の態様に係る充放電システム(1、1D、1E)では、第1~15の態様のいずれか1つにおいて、主電源(51)及び装着電池から負荷(56)へ、直流電力が供給される。
【0128】
上記の構成によれば、二次電池(7)の出力電力を交流電力に変換することを要さないので、電力の利用効率が高まる。
【0129】
また、第17の態様に係る充放電システム(1、1D、1E)では、第1~16の態様のいずれか1つにおいて、ボックス(43)を更に備える。ボックス(43)は、壁(901)に取付可能である。ボックス(43)は、少なくとも充電回路(21)及び放電回路(22)を収容する。
【0130】
上記の構成によれば、充放電システム(1、1D、1E)を容易に設置できる。
【0131】
第1の態様以外の構成については、充放電システム(1、1D、1E)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
【0132】
また、第18の態様に係る充放電方法は、接続ステップ(ST1)と、充電ステップ(ST4)と、放電ステップ(ST3)と、を有する。接続ステップ(ST1)では、充放電システム(1、1D、1E)に、所定の個数の二次電池(7)を機械的に接続する。充放電システム(1、1D、1E)は、複数の二次電池(7)のうち所定の個数の二次電池(7)を機械的に接続して充電及び放電させる。複数の二次電池(7)は、対応する機器(8)に機械的に接続可能である。充電ステップ(ST4)では、装着電池を、主電源(51)から供給される電力を用いて充電する。装着電池は、複数の二次電池(7)のうち充放電システム(1、1D、1E)に機械的に接続された二次電池(7)である。放電ステップ(ST3)では、装着電池から出力された電力を負荷(56)へ供給する。負荷(56)は、主電源(51)から電力の供給を受けることが可能である。複数の二次電池(7)の各々は、充放電システム(1、1D、1E)から分離され、かつ、対応する機器(8)に機械的に接続された状態で機器(8)に電力を供給可能である。複数の二次電池(7)の各々は、機器(8)から分離可能である。
【0133】
上記の構成によれば、二次電池(7)を充放電システム(1、1D、1E)と機器(8)との双方に使用することで、二次電池(7)の使用機会を増やせる。
【0134】
また、第19の態様に係る充放電方法は、第18の態様において、複数の二次電池(7)のうち所定の個数の二次電池(7)は、機器(8)に機械的に接続され、複数の二次電池(7)のうち別の一部の二次電池(7)は、充放電システム(1、1D、1E)に機械的に接続される。
【0135】
上記の構成によれば、機器(8)と充放電システム(1、1D、1E)とを同時に使用できる。
【0136】
第18の態様以外の構成については、充放電方法に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
【0137】
上記態様に限らず、実施形態に係る充放電システム(1、1D、1E)の種々の構成(変形例を含む)は、充放電方法にて具現化可能である。
【符号の説明】
【0138】
1、1D、1E 充放電システム
2、2D 充放電回路(切替部)
3、3D 着脱部
7 二次電池
8 機器
21 充電回路
22 放電回路
41 接続検知部
43 ボックス
45 制御回路(切替部)
51 主電源
52 給電端子
56 負荷
501 電路
901 壁
ST1 接続ステップ
ST3 放電ステップ
ST4 充電ステップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7